JPH09302673A - 建築物の土台の固定機構 - Google Patents

建築物の土台の固定機構

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JPH09302673A
JPH09302673A JP11724296A JP11724296A JPH09302673A JP H09302673 A JPH09302673 A JP H09302673A JP 11724296 A JP11724296 A JP 11724296A JP 11724296 A JP11724296 A JP 11724296A JP H09302673 A JPH09302673 A JP H09302673A
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JP
Japan
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foundation
base
anchor bolt
sill
building
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JP11724296A
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English (en)
Inventor
Kinji Fujita
欽司 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築物の土台を基礎の上に容易に水平に固定
できるようにする建築物の土台の固定機構を提供するこ
と。 【構成】 この発明に係る建築物の土台の固定機構は、
下部を基礎2に固定し、上部3で建築物の土台4を支持
するようにしたアンカーボルトを、基礎2に埋設された
スリーブ6に前記下部を螺着させることにより、上下位
置を調節可能に取り付け、アンカーボルトの上下位置を
適宜調節することにより、土台4を基礎2の上に水平に
固定できるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築物の土台を
基礎の上に固定するための機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の土台16を基礎17の上に固
定する場合は、図5に示したように、L字状のアンカー
ボルト18の下部をコンクリートの基礎17に垂直に埋設
し、上部を土台16に貫通させ、その土台16の上面に突出
した部分をワッシャ19、ナット20で固定していた。
【0003】コンクリートの基礎17は、型枠を組み立
て、その中にコンクリートを打設することにより形成さ
れるが、土台16を基礎17の上に水平に固定するために
は、コンクリートが硬化しないうちに、前記アンカーボ
ルト18を垂直に埋設し、かつ、基礎17の天端をならし作
業により水平にすることが必要であった。
【0004】しかし、前記アンカーボルト18は長く、重
量があるため、未硬化のコンクリート中で傾き易く、垂
直に取り付けることが困難で、また、基礎17の天端を水
平にならすには多くの人手と時間がかかるため、土台16
を基礎17の上に水平に固定することは容易ではなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
建築物の土台を基礎の上に容易に水平に固定できるよう
にする建築物の土台の固定機構を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明は次のような技術的手段を講じている。
【0007】この発明の建築物の土台の固定機構は、下
部を基礎に固定し、上部で建築物の土台を支持するよう
にしたアンカーボルトを、基礎に埋設されたスリーブに
前記下部を螺合させることにより、上下位置を調節可能
に取り付け、アンカーボルトの上下位置を適宜調節し
て、土台を基礎の上に水平に固定できるようにしたもの
である。
【0008】アンカーボルトの上部に雄ネジを形成し、
土台の底面から上面に貫通させると共に、前記雄ネジを
形成した部分の下方に土台の底面を支える受け部を設
け、土台を貫通して土台の上面に突出した部分にナット
を螺合させることにより、土台をナットと前記受け部の
間に締め付けて支持するようにしてもよい。
【0009】上述の手段を採用した結果、この発明は次
のような作用を有する。この発明の建築物の土台の固定
機構は、アンカーボルトを未硬化のコンクリートの基礎
に埋設するのではなく、基礎に埋設されたスリーブに螺
合させて取り付けるので、アンカーボルトが傾かず、し
かも、アンカーボルトは、回転させることにより上下位
置を調節することができるので、基礎の天端が精度よく
水平にならされていない場合でも、アンカーボルトの上
下位置を適宜調節することにより、容易に土台を水平に
固定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0011】この発明に係る建築物の土台の固定機構
は、下部1を基礎2に固定し、上部3で建築物の土台4
を支持するようにしたアンカーボルト5を、基礎2に埋
設されたスリーブ6に前記下部1を螺合させることによ
り、上下位置を調節可能に取り付け、アンカーボルト5
の上下位置を適宜調節して、土台4を基礎2の上に水平
に固定できるようにしたものである。
【0012】この発明を実施するには、まず、コンクリ
ートの基礎2を形成するときに、スリーブ6を基礎2に
埋設する。基礎2は、鉄筋を配設し(図示せず)、図1
に示したように、型枠7を組み立て、その中にコンクリ
ートを流し込み、そして、コンクリートの硬化後、型枠
7を除去することにより形成される。
【0013】スリーブ6は、図2に示したような金属製
の円筒形状のもので、内周面に雌ネジ8を形成し、外周
面には棒状の抜け止め9を上下に4本ずつ横設してい
る。スリーブ6は、コンクリートが硬化しない間に、垂
直に、適宜間隔をおき、アンカーボルト5の下部1が螺
合できるように、上端の開口部を基礎2の外部に通じた
状態にして複数個埋設する。スリーブ6は従来のアンカ
ーボルトより短く、軽くできるので、未硬化のコンクリ
ート中でも傾きにくい。
【0014】そして、基礎2の形成後、アンカーボルト
5をそれぞれのスリーブ6に取り付ける。アンカーボル
ト5は、図3に示したようなもので、それぞれ雄ネジ10
a、10bを形成し、一端に円板形状の板状部11a、11b
を設けた金属製の下部1と上部3を、互いの前記板状部
11a、11bが向き合うようにし、その間に緩衝材12を挟
んで連結している。
【0015】上部3の板状部11bは、土台4の受け部11
bとなる。緩衝材12は、前記板状部11a、11bと断面が
同じ形状のゴムや、その他ゴム様のもので、熱をかけて
プレスすることにより圧着させたり、接着剤で接着する
ことにより、板状部11a、11bに固定されている。
【0016】アンカーボルト5は、その下部1の雄ネジ
10aをスリーブ6の雌ネジ8に螺合させることによりス
リーブ6に取り付け、基礎2に固定された状態にする。
【0017】次に、土台4をそれぞれのアンカーボルト
5の上部3に支持させる。アンカーボルト5は、図4に
示したように、その上部3の雄ネジ10bを形成した部分
を、土台4に形成した底面から上面に通じる穴に貫通さ
せ、さらに、前記雄ネジ10bを形成した部分の下方に設
けられた受け部11bで土台4の底面を支持させる。そし
て、土台4の上面に突出した部分にワッシャ13を取り付
け、ナット14を螺合させ、締め付けることにより、土台
4をナット14と前記受け部11bの間に固定する。これに
より、土台4が基礎2の上にしっかりと固定された状態
となる。
【0018】そして、土台4が水平に固定されている
か、水平器で調べる。水平に固定されていない場合は、
いずれかのアンカーボルト5を回転させ、上下位置を調
節して土台4の傾きを修正することにより、土台4を水
平に固定された状態にすることができる。従って、基礎
2の天端を精度良く水平にならす作業の必要がなく、少
ない労力で済む。
【0019】この固定機構は、一般住宅や、ビル、その
他建築物全般の土台の固定に利用することができる。一
般住宅の場合は、アンカーボルト5は、下部1の長さが
200mm、上部3の長さが120mm、下部1及び上部3
の雄ネジを形成した部分の径が13mm、前記板状部11
a、11bの厚みが4mm、緩衝材12の径が90mm、厚みが
22mm程度のものを、スリーブ6は、全長が200mm、
前記雌ネジを形成した内周の径が13mm、周壁の肉厚が
4mm程度のものを使用すればよいが、これに限定され
ず、建築物の種類や大きさに応じて適宜の大きさのもの
や、異なった形状のものを使用することができる。
【0020】前記受け部11bは、少なくとも前記板状部
11a、11bの厚み及び緩衝材12の厚みの分、基礎2の天
端より高い位置になるため、基礎2と土台4との間には
間隔が生じており、これによって床下の換気が確保され
るので、従来のように基礎2に換気口を形成する必要が
ない。従って、基礎2の形成時に換気口を形成する手間
が省け、また、換気口の形成のために基礎2中の鉄筋の
配設に支障が出ることもない。
【0021】さらに、従来では、基礎2の隅角部15に
は、強度の低下をまねくので、換気口を形成することが
できず、そのために、換気が不十分になり、建築物の土
台や床に使用されている木材が腐り易く、白蟻の発生原
因ともなっていたが、この発明におけるアンカーボルト
5を使用すれば、土台4と基礎2の隅角部15との間にも
間隔を生じさせ、換気を十分に確保することができる。
【0022】また、アンカーボルト5の上部3と下部1
は、緩衝材12により連結されており、地震が発生した
り、大型自動車がそばを通行した場合でも、震動は緩衝
材12に吸収され、アンカーボルト5の下部1から上部3
にそのまま伝わらない。しかも、基礎2と土台4との間
には前記間隔が存在するため、基礎2から土台4に震動
が直接伝わることもない。
【0023】従って、基礎2が揺れても、震動はアンカ
ーボルト5を介して基礎2から土台4にそのまま伝わら
ず、十分な免震効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】この発明の建築物の土台の固定機構は、
上述のような構成を有しており、アンカーボルトを基礎
に埋設されたスリーブに螺合させて取り付けるため、ア
ンカーボルトが傾かず、しかも、アンカーボルトの上下
位置を調節することにより、容易に土台を水平に固定す
ることができ、基礎の天端を精度よく水平にならす必要
がないため、施工に人手がかからず、コストが安くつ
く。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る建築物の土台の固定機構におけ
る基礎の、スリーブを埋設し、型枠を除去する前の状態
を示す斜視図。
【図2】この発明に係る建築物の土台の固定機構におけ
るスリーブの斜視図。
【図3】この発明に係る建築物の土台の固定機構におけ
るアンカーボルトの斜視図。
【図4】この発明に係る建築物の土台の固定機構の実施
状態を示す正面図。
【図5】従来の建築物の土台の固定機構の実施状態を示
す断面図。
【符号の説明】
1 下部 2 基礎 3 上部 4 土台 5 アンカーボルト 6 スリーブ 10b 雄ネジ 11b 受け部 14 ナット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部を基礎に固定し、上部で建築物の土
    台を支持するようにしたアンカーボルトを、基礎に埋設
    されたスリーブに前記下部を螺合させることにより、上
    下位置を調節可能に取り付け、アンカーボルトの上下位
    置を適宜調節して、土台を基礎の上に水平に固定できる
    ようにしたことを特徴とする建築物の土台の固定機構。
  2. 【請求項2】 アンカーボルトの上部に雄ネジを形成
    し、土台の底面から上面に貫通させると共に、前記雄ネ
    ジを形成した部分の下方に土台の底面を支える受け部を
    設け、土台を貫通して土台の上面に突出した部分にナッ
    トを螺合させることにより、土台をナットと前記受け部
    の間に締め付けて支持するようにした請求項1記載の建
    築物の土台の固定機構。
JP11724296A 1996-05-13 1996-05-13 建築物の土台の固定機構 Pending JPH09302673A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008062949A1 (en) * 2006-11-22 2008-05-29 Sungkyunkwan University Foundation For Corporate Collaboration Apparatus for connecting a precast deck slab with a beam on a bridge and method for connecting the slab with the beam using the same
JP2015209695A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 三井ホーム株式会社 アンカーユニット、アンカー構造および水平復旧方法

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