JPH093020A - N−ハロヒンダードアミン化合物 - Google Patents

N−ハロヒンダードアミン化合物

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JPH093020A
JPH093020A JP16146096A JP16146096A JPH093020A JP H093020 A JPH093020 A JP H093020A JP 16146096 A JP16146096 A JP 16146096A JP 16146096 A JP16146096 A JP 16146096A JP H093020 A JPH093020 A JP H093020A
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JP
Japan
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formula
group
compound
bleaching
hydrogen peroxide
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JP16146096A
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English (en)
Inventor
Masami Fujiwara
正美 藤原
Takamitsu Tamura
隆光 田村
Yasuhiro Akaha
康宏 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Lion Corp
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温でも優れた漂白効果を発揮しかつ色柄も
のに対して変退色を生じさせることが極めて少ない漂白
剤組成物等に用いることができる化合物を提供するこ
と。 【解決手段】 3−(N−クロロ−N−シクロヘキシル
アミノ)−1,2−プロパンジオール等のN−ハロヒン
ダードアミン化合物及びその類縁化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はN−ハロヒンダード
アミン化合物に関するものであり、特に、繊維、衣料等
の漂白、特に繊維製品の洗濯漂白に好適に使用される上
記化合物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】漂白剤としては、従来から次亜塩素酸
塩、サラシ粉、過酸化水素、過炭酸ソーダなどの過酸化
水素付加物、過硫酸塩、イソシアヌル塩酸塩及び有機パ
ーオキサイドなどの種々の化合物が用いられている。こ
れらの化合物のうちで、過酸化水素や過酸化水素付加物
は色柄物の変退色が少ないので衣料用の漂白剤として、
つまり衣料に付着した紅茶、果汁、化粧品等によるしみ
や黒ずみを漂白除去するために広く用いられている。し
かしながら、これらの化合物は一般に低温では漂白効果
が低いという問題がある。
【0003】そこで、上記問題を解決するために各種活
性化剤を添加して低温で有効な漂白を行なわせる方法が
種々提案されている。例えば、活性化剤として、鉄、マ
ンガン、コバルト等の重金属とEDTA等の錯体を用い
て過酸化水素の分解を促進する方法(米国特許第315
664号)、カルボン酸無水物(米国特許第23624
01号)、N−アシル化物(特公昭38−10165
号)等の漂白浴中で過酸化水素と反応して過酢酸を生成
する化合物を用いる方法が知られている。しかしなが
ら、重金属錯体を用いる方法では、活性化効果が低く、
充分な低温漂白効果を得ることができない。又、過酢酸
生成化合物の添加による方法では活性化効果は高いもの
の、茶や果汁等のしみを除去しようとする場合、浴中の
酸素活性種の酸化作用が高すぎる為、同時に色柄物の衣
類上に存在する染料色素をも酸化してしまい結局変退色
現象を引き起こすという欠点がある。
【0004】一方、N−ハロスルホンアミド誘導体の1
つであるパラトルエンスルフォクロロナトリウムアミド
を繊維の糊抜、漂白精製処理に用いることが知られてい
る(特開昭49−110979号)。又、該スルホンア
ミド誘導体を用いて、洗剤組成物に添加されるハロゲン
イオン発生化合物、具体的に次亜塩素酸塩、ハロゲン化
イソシアヌル酸塩等を安定化する方法(特開昭61−1
4299号)が提案されている。しかしながら、これら
の技術を用いても、低温での漂白効果がすぐれ、かつ色
柄物に変退色を及ぼすことのない漂白剤を得ることがで
きない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は低温
でもすぐれた漂白効果を発揮し、かつ色柄ものに対して
変退色を生じさせることが極めて少ない漂白剤組成物等
に用いることができる化合物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は特定の構造を有
するハロヒンダードアミン化合物を用いると上記課題を
効率よく達成できるとの知見に基づいてなされたのであ
る。すなわち、本発明は、一般式〔I〕:
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R24 は、-OH 、-F、-Cl 、-Br 、
-I、-C-(C n H2n+1)3 、-Cn H2n OH、- CH2- C-(C n H
2n+1)3 、-Cn H2n-1(OH)2、-(C2H4O)n H 、-Cn H2n COO
H、-C n H2n COOR26(R26はC1〜C9のアルキル基) 、-Cn H
2n -SO3M2、C n H2n OSO3M2、C n H2n PO3M2 又は-Cn H
2n CNで示される基であり、n は1〜9の整数である。M
2はHまたはアルカリ金属、X2は、ハロゲンを示す。)
で表されるN−ハロヒンダードアミン化合物を提供す
る。本発明の一般式〔I〕の化合物のうち好ましいもの
は、R24がCn 2n-1(OH)2(nは1〜9の整数であ
る)であり、X2 がハロゲンである化合物である。
【0009】
【発明の実施の形態】上記一般式〔I〕で表わされる化
合物としては次のものが好ましい。 1)3−(N−クロロ−N−シクロヘキシルアミノ)−
1,2−プロパンジオール:
【0010】
【化3】
【0011】これらの化合物は、上記具体例に示される
ようにN−ハローアミノ基の近くにバルキーな化学構造
部分を有していることを特徴とする。本発明の化合物を
活性化剤として使用する場合は、用いる過酸化水素又は
過酸化水素付加物から生成する過酸化水素1モルに対
し、活性化剤0.05〜4.0モル、好ましくは0.1〜1.5
モルとなるように使用することが望ましい。本発明の化
合物と組み合わせることのできる過酸化水素付加物は、
水浴中で過酸化水素を放出する化合物であり、過炭酸
塩、過ホウ酸塩、過リン酸塩、尿素の過酸化水素付加体
などが例示される。尚、上記の塩としては、ナトリウム
塩、カリウム塩、リチウム塩、カルシウム塩等が例示さ
れる。これらのうち、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナト
リウムを用いるのが好ましい。
【0012】尚、本発明の化合物を漂白剤組成物として
用いる場合は過酸化水素の0.01%水溶液100gに対
して0.01g以上、好ましくは0.1g以上、特に好まし
くは1g以上溶解するものを用いるのがよい。本発明の
化合物は過酸化水素及び/又は過酸化水素付加物と組み
合わせた漂白剤組成物としてそのまま又は常用の成分を
加えて漂白剤として使用できる。この際、界面活性剤例
えばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(平均
オキシエチレン鎖長P=5〜30)などを1〜5%添加
しておくと、水中での衣料中への漂白成分の浸透を促進
でき、又汚れ除去効果も向上するので好ましい。
【0013】又本発明の化合物を用いた漂白剤組成物は
粉粒状の洗浄剤に漂白効果付与成分として添加すること
もできる。つまり、過酸化水素及び/又は過酸化水素付
加物0.1〜30重量%、本発明の化合物0.1〜30重
量%、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両
性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤
0.1〜50%及びゼオライト、アルカリビルダー、香
料、色素等の常用成分を含む漂白性洗浄剤組成物とし
て、好適に使用される。
【0014】又、本発明の化合物を過酸化水素及び/又
は過酸化水素付加物と組み合わせた漂白剤を酵素含有洗
剤に添加すると、被洗物に対する酵素効果によるタンパ
ク等の汚れ除去効果を加えて、すぐれた漂白効果を得る
ことができる。当業界で良く使用するアルカリプロテア
ーゼは、活性塩素により失活することが知られており、
本発明の化合物も単独使用では酵素にとって好ましいと
は言い難いが過酸化水素との併用系によれば、ほとんど
酵素効果に悪影響を与えずして、尚且つ、十分なる漂白
効果を与えることが見い出されたのである。
【0015】上記アニオン界面活性剤としては、アルキ
ル基の炭素数(C)が9〜15の線状アルキルベンゼン
スルホネート、アルキルサルフェート(特にC10
22)、オレフィンスルホネート(特にC10〜C24)、
アルカン及び(または)ヒドロキシアルカンスルホネー
ト(特にC10〜C24)、アルキルフェノキシエーテルサ
ルフェート(特にC8 〜C12アルキル基及び1〜10エ
チレンオキシド単位を有する)、アルキルエーテルサル
フェート(特にC10〜C20アルキル基及び1〜10、好
ましくは2〜4のエチレンオキシド単位を有する)及び
石鹸類(特にC12〜C20)等の1種又は2種以上の混合
物があげられる。
【0016】非イオン性界面活性剤としては、エチレン
オキシド及びプロピレンオキシド(代表的には5〜30
単位)と脂肪族または芳香族アルコールあるいは脂肪族
アミンまたはアミドとの縮合生成物があげられる。この
うち、脂肪族化合物については、疎水性脂肪族部分がC
8 〜C12の鎖長を有するもの、芳香族化合物については
アルキル芳香族基がC6 〜C12の鎖長を有するものが好
ましい。両性界面活性剤としては、脂肪族部分が直鎖ま
たは分岐鎖であり、一つの置換基がC8 〜C18であり、
かつ一端がアニオン性水溶性基、特にスルホネート基と
なっている脂肪族第四級アンモニウム、ホスホニウム及
びスルホニウムカチオン性化合物の水溶性誘導体、例え
ばアルキル−ヒドロキシ−プロパン−スルホネート及び
アルキル−ジメチル−アンモニウム−ヒドロキシ−プロ
パン−スルホネートがあげられる。
【0017】上記洗浄ビルダーとしては、硫酸ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ピロリン酸ナ
トリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ニトリロトリ酢
酸およびその水溶性塩類、エチレンジアミンテトラ酢酸
ナトリウム、および各種のアルミノ珪酸塩類、例えばゼ
オライトAなどがあげられる。酵素としてはノボ社のア
ルカラーゼ、エスペラーゼ、サビナーゼなどのプロテア
ーゼ及びアルカリセルラーゼが代表的なものとしてあげ
られる。漂白操作は組成物を水に溶解又は分散し、その
中に繊維織物を浸漬することからなる。その時の漂白剤
の使用量は所望する漂白程度により適宜選択しうる。
又、漂白温度は20〜40℃で充分であるが、むろんそ
れ以上でもよい。
【0018】本発明の化合物を漂白剤組成物に用いる
と、比較的低温に於いて優れた漂白効果を得ることがで
きると同時に、従来の活性化剤を使用した場合のような
色柄物の変退色を起さないので、一般家庭での洗濯の際
等に極めて好適である。又、本発明の化合物を漂白剤組
成物に用いると、色柄物の変退色を起さないだけでな
く、織物繊維、パルプ繊維の脆化も低減しながら漂白で
きるので、工業的な糸、織物の漂白及び製紙工程におけ
る漂白にも好適である。従って、本発明の化合物は広範
囲の用途に用いられるのはむろんのこと、漂白剤、特に
衣料用漂白剤として好適に使用される。さらに、各種洗
剤用の添加剤としても有用である。次に実施例により本
発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0019】
【実施例】参考例1 1−クロロ−4−〔N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アミノ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン 4−〔N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン3.82g
をジクロルメタン30ml、H2 O 10mlの混合溶媒に
溶解し、氷冷下かきまぜながら、カルシウムハイボクロ
ライド(サラシ粉)1.85gを徐々に添加した。次い
で、固型炭酸0.85gを加え、0℃で15分間、さら
に室温で1時間かきまぜた。反応終了後、ジクロルメタ
ンで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。この
有機層から、ジクロルメタンを留去して得た油状物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー〔溶離剤;酢酸エチ
ル:トリエチルアミン=30:1〕に付したのち、ヘキ
サン−エーテル(10:1)の混合溶媒から再結晶によ
り、融点54−56℃の結晶として目的物を得た。
【0020】実施例1 3−(N−クロロ−N−シクロヘキシルアミノ)−1,
2−プロパンジオール 相当するアミン化合物に参考例1と同様の反応を行い、
得られた粗生成物を、カラムクロマトグラフィー、さら
に必要により蒸留、再結晶により精製して目的化合物を
得た ( mp.55〜57℃)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式〔I〕: 【化1】 (式中、R24 は、-OH 、-F、-Cl 、-Br 、-I、-C-(C n
    H2n+1)3 、-Cn H2n OH、- CH2- C-(C n H2n+1)3 、-Cn
    H2n-1(OH)2、-(C2H4O)n H 、-Cn H2n COOH、-C n H2n CO
    OR26(R26はC1〜C9のアルキル基) 、-Cn H2n -SO3M2、C
    n H2n OSO3M2、C n H2n PO3M2 又は-Cn H2n CNで示され
    る基であり、n は1〜9の整数である。M2はHまたはア
    ルカリ金属、X2は、ハロゲンを示す。)で表されるN−
    ハロヒンダードアミン化合物。
  2. 【請求項2】 R24 が Cn H2n-1(OH)2( nは1〜9の整
    数である)であり、X2 がハロゲンである、請求項1に
    記載の化合物。
JP16146096A 1986-05-28 1996-06-21 N−ハロヒンダードアミン化合物 Pending JPH093020A (ja)

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JP61-123037 1986-12-26
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