JPH09301353A - 液体用紙容器 - Google Patents

液体用紙容器

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JPH09301353A
JPH09301353A JP14486496A JP14486496A JPH09301353A JP H09301353 A JPH09301353 A JP H09301353A JP 14486496 A JP14486496 A JP 14486496A JP 14486496 A JP14486496 A JP 14486496A JP H09301353 A JPH09301353 A JP H09301353A
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JP
Japan
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resin
layer
resin layer
film
paper container
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Application number
JP14486496A
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English (en)
Inventor
Hisashi Sakamoto
寿 坂元
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP14486496A priority Critical patent/JPH09301353A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素、水蒸気等のバリア−性に優れ、更に耐
熱性にも優れ、その内容物に対する充填包装適性を有
し、その保存性に優れ、かつ環境対応に適う液体用紙容
器を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 最内層として熱接着性樹脂層を含み、更
に、紙を主体とする支持体を含む積層材からなる液体用
紙容器において、上記の最内層と支持体との間に、結晶
性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を含む積層材か
ら構成したことを特徴とする液体用紙容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリア−性を有す
る液体用紙容器に関し、更に詳しくは、良好な酸素バリ
ア−性を有し、牛乳、乳酸菌飲料、液体ス−プ、果汁飲
料、麦茶、緑茶、ウ−ロン茶、酒類、その他等の種々の
液体飲料の充填包装に適する液体用紙容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の液体飲料の充填包装に適す
る液体用紙容器としては、種々のものが開発され、提案
されている。例えば、下記のような層構成からなる積層
材を使用して製函してなる液体用紙容器が知られてい
る。 (1)ポリエチレン層/紙層/ポリエチレン層/アルミ
ニウム箔層/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム層/ポリエチレン層 (2)ポリエチレン層/紙層/ポリエチレン層/無機酸
化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム層/ポリエチレン
層 (3)ポリエチレン層/紙層/ポリエチレン層/エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体のケン化物層/ポリエチレン層 (4)ポリエチレン層/紙層/ポリエチレン層/二軸延
伸ポリアミドフィルム層/ポリエチレン層 (5)ポリエチレン層/紙層/ポリエチレン層/ポリ塩
化ビニリデンフィルム層/ポリエチレン層
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
おいて提案されている液体用紙容器としては、一方の点
において優れているが、他方の点において十分に満足し
得るものではないと言うのが実状であり、今後、液体用
紙容器においては、更に新たなる新製品、新技術の開発
が望まれているものである。例えば、上記の(1)の仕
様にかかる液体用紙容器においては、長期間保存用容器
として、日本酒等のアルコ−ル飲料、果汁飲料、調味
料、液体ス−プ等の充填包装に使用されているが、バリ
ア−性基材として、アルミニウム箔を使用していること
から、環境破壊の元凶とされ、アルミニウム箔の回収や
使用後の廃棄処理等に種々の問題点を残しているもので
ある。また、上記の(2)の仕様にかかる液体用紙容器
においては、上記のようなバリア−性基材としてのアル
ミニウム箔の問題点を解決すべく、その代替えバリア−
性基材として、無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィ
ルム層を使用していまものであり、現在、主に、アルコ
−ル飲料等の充填包装に実用化されているものである
が、バリア−性基材としてのアルミニウム箔と比較する
と、そのコストが高く、経済性を考慮すると、完全に環
境に優しい包装材料とい言い難いものである。次に、上
記の(3)の仕様にかかる液体用紙容器においては、バ
リア−層として、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン
化物層を積層した仕様であるが、該エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体のケン化物層による酸素バリア−性は、湿度
依存性であり、特に、相対湿度が90%近くになると、
該エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物層の酸素バ
リア−性が著しく低下することから、実際には、各種の
飲料等を充填包装しても、その長期保存性に問題点があ
るものである。更に、上記の(4)の仕様にかかる液体
用紙容器においては、バリア−層として、二軸延伸ポリ
アミドフィルム層を積層した仕様であるが、該二軸延伸
ポリアミドフィルム層は、上記のエチレン−酢酸ビニル
共重合体のケン化物層と比較して湿度依存性は低く、か
つ、得られる紙容器の製造コストは低いという利点を有
するが、酸素バリア−性に劣ると言う致命的な問題点が
あり、現状では、それ程採用されていないものである。
更にまた、上記の(5)の仕様にかかる液体用紙容器に
おいては、バリア−層として、ポリ塩化ビニリデンフィ
ルム層を接着性樹脂層を介してポリエチレン層と積層し
た仕様であるが、酸素バリア−性や水蒸気バリア−性等
のガスバリア−性は十分であるが、該ポリ塩化ビニリデ
ンフィルム層は、燃焼すると塩素ガス、塩化水素ガス等
を発生し、焼却炉の寿命を著しく短命化するという問題
点があるものである。上記のように、従来の液体用紙容
器においては、多くの長所を有し、現在、使用されてい
るものではあるが、未だ十分に満足し得ないものであ
り、更に新たなる容器の提案が望まれているものであ
る。そこで、本発明は、酸素、水蒸気等のバリア−性に
優れ、更に耐熱性にも富み、その内容物に対する充填包
装適性を有し、その保存性に優れ、かつ環境対応に適う
液体用紙容器を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究した結果、結晶性芳香族
ポリアミド系樹脂が、強度、弾性率が高く、かつ耐熱
性、耐薬品性等に優れ、更に低吸水性、低透湿性、ガス
バリア−性等を有することに着目し、それが有する特性
を利用すべく、最内層として熱接着性樹脂層を含み、更
に、紙を主体とする支持体を含む積層材からなる液体用
紙容器において、上記の最内層と支持体との間に、結晶
性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を含む積層材を
製造し、更に、その積層材を使用して、定法に従って、
紙容器を製造し得るブランク板を製造し、次いでこれを
使用して製函して液体用紙容器を製造したところ、酸
素、水蒸気等のバリア−性に優れ、更に耐熱性にも優れ
て、その内容物の充填包装適性を有し、その保存性にす
ぐれ、かつ環境対応に適う極めて良好な包装体製品を製
造し得ることを見出して本発明を完成したものである。
【0005】すなわち、本発明は、最内層として熱接着
性樹脂層を含み、更に、紙を主体とする支持体を含む積
層材からなる液体用紙容器において、上記の最内層と支
持体との間に、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹
脂層を含む積層材から構成したことを特徴とする液体用
紙容器である。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。まず、本発明において、本発明にかか
る液体用紙容器についてその一例を例示し図面を用いて
説明すると、図1は、本発明にかかる液体用紙容器を構
成する積層材の層構成の一例を示す概略的断面図であ
り、図2は、図1に示す積層材を使用して製造した本発
明にかかる液体用紙容器の構成の一例を示す概略的斜視
図である。本発明にかかる液体用紙容器を構成する積層
材Aは、図1に示すように、内側から外側に向かって、
熱接着性樹脂層1、必要ならば設ける接着性樹脂層2、
結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層3、接着剤
層4、紙を主体とする支持体5、熱接着性樹脂層1′を
順次に積層した構成からなるものである。
【0007】而して、上記のような積層材Aを使用した
本発明にかかる液体紙容器を例示すると、図2に示すよ
うに、まず、上記で製造した積層材Aを使用して、所定
形状の紙容器を製造する罫線加工した紙容器用ブランク
板を打ち抜き、次いで該ブランク板の端縁を重ね合わ
せ、その重合端部を溶着して溶着部6を形成してスリ−
ブ7を製造する。次に、本発明においては、上記のよう
にして製造したスリ−ブ7を充填機に装着し、その底部
部分を所定の罫線に沿って折り込み熱風処理により熱融
着して、底部8を形成し、次いで頂部の開口部から内容
物9を充填し、しかる後その頂部部分を所定の罫線に沿
って折り込んで熱風処理により熱融着して、例えば、ゲ
−ベルトップ型の形状をした頂部10を形成して、本発
明にかかる所定形状の液体用紙容器包装製品Bを製造す
ることができるものである。上記に挙げた例は、本発明
にかかる液体用紙容器の一例を例示したにしか過ぎない
ものであり、これによって本発明は限定されるものでは
ない。
【0008】ところで、本発明においては、上記のよう
な積層材Aにおいて、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂に
よる樹脂層3としては、図3および図4のその層構成を
表す断面図で示すように、結晶性芳香族ポリアミド系樹
脂による樹脂層3の片面に、脂肪族ポリアミド系樹脂に
よる樹脂層31を積層させた2層の構成からなるポリア
ミド系樹脂層3a(図3)、または結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂による樹脂層6の両面に、脂肪族ポリアミド
系樹脂による樹脂層31、31を積層させた3層の構成
からなるポリアミド系樹脂層3b(図4)からなるもの
でもよい。
【0009】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかる液体用紙容器を構成する材料について説明す
ると、かかる材料としては、種々のものを使用すること
ができる。まず、本発明において、結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂による樹脂層を構成する結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂としては、例えば、メタキシレンジアミン、
パラキシレンジアミン等の芳香族ジアミンと、アジピン
酸、スベリン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボ
ン酸、テレフタル酸、イソフタル酸等のジカルボン酸も
しくはその誘導体との重縮合反応で得られる芳香族結晶
性ポリアミド系樹脂を使用することができる。具体的に
は、例えば、ナイロンMXD6(三菱瓦斯化学株式会社
製、商品名)を使用することができる。而して、本発明
においては、上記のような芳香族結晶性ポリアミド系樹
脂を使用して、例えば、押し出し成形、射出成形、カレ
ンダ−加工、共押し出し成形、共射出成形等の成形方法
を利用してフィルムないしシ−ト状に成形して、該結晶
性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を形成すること
ができる。あるいは、本発明については、上記のような
芳香族結晶性ポリアミド系樹脂を主成分とする樹脂組成
物を塗布ないし印刷して該樹脂組成物による塗布ないし
印刷膜を形成して、該結晶性芳香族ポリアミド系樹脂に
よる樹脂層を形成することができる。なお、本発明にお
いて、上記のような成形方法によって製造する結晶性芳
香族ポリアミド系樹脂によるフィルムないしシ−ト状物
を、通常の方法でそのフィルムないしシ−ト状物の製造
時、あるいは製造後に、縦横の二軸方向に延伸して、そ
の二軸延伸処理されているフィルムを製造することがで
きる。而して、本発明においては、結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂による樹脂層として、上記のように二軸延伸
処理したフィルムないしシ−トを使用すると、酸素、水
蒸気等に対するより高いバリア−性の効果を奏すること
ができるものであると共に、耐熱性に富む積層材を製造
することができるものである。上記において、結晶性芳
香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の厚さとしては、例
えば、5〜100μm位、好ましくは、10〜50μm
位が望ましい。
【0010】次に、上記の本発明において、上記のよう
な結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面ま
たは両面に積層する脂肪族ポリアミド系樹脂による樹脂
層を構成する脂肪族ポリアミド系樹脂としては、例え
ば、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、
ドデカメチレンジアミン、2、2、4−または2、4、
4−トリメチルヘキサメチレンジアミン、1、3−また
は1、4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ビス
(p−アミノシクロヘキシルメタン)等の脂肪族、脂環
式等のジアミン類と、アジピン酸、スベリン酸、セバシ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸等のジカルボン酸もしくはその誘導体との重
縮合反応で得られる脂肪族ポリアミド、ε−アミノカプ
ロン酸、11−アミノウンデカン酸等の縮合によって得
られるポリアミド樹脂、ε−カプロラクタム、ω−ラウ
ロラクタム等のラクタム化合物から得られるポリアミド
樹脂、あるいはそれらの混合物等を使用することができ
る。具体的には、例えば、ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン9、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6
/66、ナイロン66/610等の脂肪族ポリアミド系
樹脂を使用することができる。
【0011】而して、本発明において、上記のような脂
肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を、上記の結晶性芳
香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面または両面に
積層する方法としては、例えば、脂肪族ポリアミド系樹
脂を使用して、押し出し成形、射出成形、カレンダ−加
工等によって、該脂肪族ポリアミド系樹脂のフィルムな
いしシ−トを製造し、該フィルムないしシ−トを結晶性
芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面または両面
に積層する方法、或いは、結晶性芳香族ポリアミド系樹
脂と脂肪族ポリアミド系樹脂とを使用し、これらを共押
し出し成形、共射出成形等の成形方法を利用して共押し
フィルムないしシ−トを成形して、該結晶性芳香族ポリ
アミド系樹脂による樹脂層の片面または両面に脂肪族ポ
リアミド系樹脂の樹脂層を形成する方法等によって行な
うことができる。あるいは、本発明については、上記の
ような脂肪族ポリアミド系樹脂を主成分とする樹脂組成
物を、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の片
面または両面に塗布ないし印刷して該樹脂組成物による
塗布ないし印刷膜を形成して、該結晶性芳香族ポリアミ
ド系樹脂による樹脂層を形成することができる。なお、
本発明において、上記のような成形方法によって製造す
る脂肪族ポリアミド系樹脂による単体のフィルムないし
シ−ト、或いは共押しフィルムないしシ−ト状物を、通
常の方法でそのフィルムないしシ−ト状物の製造時、あ
るいは製造後に、縦横の二軸方向に延伸して、その二軸
延伸処理されているフィルムを製造することができる。
本発明においては、上記のように二軸延伸処理されてい
るフィルムないしシ−トを使用する場合には、酸素、水
蒸気等に対するより高いバリア−性の効果を奏すると共
に耐熱性に富む積層材を製造することができるものであ
る。また、本発明においては、結晶性芳香族ポリアミド
系樹脂は、脂肪族ポリアミド系樹脂に比較して、製膜性
と延伸性に劣ることから、その両者を併用して使用する
ことにより、該結晶性芳香族ポリアミド系樹脂の製膜性
と延伸性とを改良し、かつその結晶性芳香族ポリアミド
系樹脂のコストが高いことから、該結晶性芳香族ポリア
ミド系樹脂と脂肪族ポリアミド系樹脂とを併用し、その
コストの低減下を期待することもできるものである。す
なわち、本発明においては、結晶性芳香族ポリアミド系
樹脂と脂肪族ポリアミド系樹脂とを使用し、その両者を
共押し出しし、かつ二軸延伸して、その両者からなる二
軸延伸共押しフィルムないしシ−トを製造することが望
ましいものである。上記において、脂肪族ポリアミド系
樹脂による樹脂層の厚さとしては、例えば、5〜100
μm位、好ましくは、10〜50μm位が望ましい。
【0012】ところで、本発明において、結晶性芳香族
ポリアミド系樹脂による樹脂層の片面または両面に、脂
肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を積層する場合、そ
の総厚さとしては、10〜50μm位が好ましく、更に
は、15〜25μm位が望ましく、而して、その両者
は、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の厚さ
が総厚さの1/10〜1/3であり、脂肪族ポリアミド
系樹脂による樹脂層の厚さが総厚さの9/10〜2/3
位が望ましい。
【0013】更に、本発明において、最内層としての熱
接着性樹脂層を構成する材料としては、熱によって溶融
し相互に融着し得るものであればよく、例えば、低密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エチレン
−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プ
ロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテ
ンポリマ−、酸変性ポリオレフィン樹脂、その他等の樹
脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。そ
のフィルムの厚さとしては、5μmないし300μm
位、好ましくは、10μmないし100μm位が望まし
い。
【0014】次に、本発明において、接着性樹脂層を構
成する接着剤としては、例えば、エチレン−メタクリル
酸共重合体、あるいはエチレン−アクリル酸共重合体等
のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、あるいは
それを酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、アイオノマ−樹脂、
その他等を使用することができる。
【0015】更に、本発明において、接着剤層を構成す
る接着剤としては、例えば、ドライラミネ−ト等におい
て使用される2液硬化型ウレタン系接着剤、アクリル系
接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、
ポリ酢酸ビニル系接着剤、エボキシ系接着剤、ゴム系接
着剤、その他等を使用することができる。あるいは、上
記の接着性樹脂層を構成する接着剤等を同様に使用する
ことができる。
【0016】次に、本発明において、紙を主体とする支
持体としては、液体紙容器を構成する基本素材となるこ
とから、機械的、物理的、化学的、その他等において優
れ、かつ剛性等の性質を有する各種の紙類を使用するこ
とができ、例えば、各種の板紙、加工紙、コ−ト紙、耐
酸紙等の紙基材、薄葉紙、合成紙、その他等を使用する
ことができる。上記の紙基材としては、例えば、坪量7
0ないし300g/cm2 位のものを使用することがで
きる。
【0017】また、本発明において、最外層としての熱
接着性樹脂層を構成する材料としては、前述の最内層と
しての熱接着性樹脂層を構成する材料と同じものを使用
することができ、具体的には、前述と同様に、熱によっ
て溶融し相互に融着し得るものであればよく、例えば、
低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレ、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポ
リブテンポリマ−、酸変性ポリオレフィン樹脂、その他
等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができ
る。そのフィルムの厚さとしては、5μmないし300
μm位、好ましくは、10μmないし100μm位が望
ましい。而して、本発明においては、上記のような最外
層としての熱接着性樹脂層は、前述のように積層材から
紙容器用ブランク板を打ち抜き、次いで該ブランク板の
上面と下面との端縁を重ね合わせ、その重合端部を溶着
して溶着部を形成してスリ−ブを製造することから、最
内層を構成する熱接着性樹脂層と熱接着性を有する材料
を使用して構成することが望ましく、そのために、前述
の、最内層としての熱接着性樹脂層を構成する材料と同
じ材料を使用し、熱によって溶融し相互に溶着し得る樹
脂のフィルムないしシ−トを同様に使用して最外層とし
て積層することが好ましいものである。
【0018】次に、本発明において、通常、包装用容器
は、物理的にも化学的にも過酷な条件におかれることか
ら、液体紙容器を構成する包装材料には、厳しい包装適
性が要求され、変形防止強度、落下衝撃強度、耐ピンホ
−ル性、耐熱性、密封性、品質保全性、作業性、衛生
性、その他等の種々の条件が要求され、このために、本
発明においては、上記のような材料の他に、上記のよう
な諸条件を充足するその他の材料を任意に使用すること
ができ、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−
樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン
−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペン
テンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹
脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポ
リスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合
体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリ
ビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケ
ン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ−ル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その
他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選
択して使用することができる。その他、例えば、セロハ
ン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。本
発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延
伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれの
ものでも使用することができる。また、その厚さは、任
意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択し
て使用することができる。更に、本発明においては、フ
ィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ
−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜で
もよい。
【0019】次に、本発明において、更に、必要なら
ば、バリア−性フィルム層を積層することかでき、而し
て、かかるバリア−性フィルム層を構成する材料として
は、太陽光等の光を遮光する性質、あるいは水蒸気、
水、ガス等を透過しない性質等を有する材料を使用する
ことができ、これは、単体の基材でもよく、あるいは二
種以上の基材を組み合わせてなる複合基材等であっても
よい。具体的には、例えば、遮光性とバリア−性を有す
るアルミニュウム箔またはその蒸着膜を有する樹脂のフ
ィルム、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュ
ウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、
水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガス
バリア−性を有するポリ塩化ビニリデン、ポリビニルア
ルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の
樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤
を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化
してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムない
しシ−ト等を使用することができる。これらの材料は、
一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができ
る。上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意
であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、
10μmないし100μm位が望ましい。更に、上記に
おいて、アルミニュウム箔としては、5μmないし30
μm位の厚さのもの、また、アルミニュウムまたは無機
酸化物の蒸着膜としては、厚さ100Åないし2000
Å位のものを使用することができる。また、上記の蒸着
膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエ
ステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィン
フィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−ト
フィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルア
ルコ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物フィルム、その他等を使用することができる。
【0020】次に、上記の本発明において、上記のよう
な材料を使用して積層材を製造する方法について説明す
ると、かかる方法としては、通常の包装材料をラミネ−
トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション法、ドラ
イラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−ション
法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ共押し出し成形
法、共押し出しラミネ−ション法、その他等で行うこと
ができる。而して、本発明においては、上記の積層を行
う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理
等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例え
ば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレンイ
ミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ−
コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアクリ
ル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル
系、セルロ−ス系、その他等のラミネ−ト用接着剤等の
公知のアンカ−コ−ト剤、接着剤等を使用することがで
きる。
【0021】上記のような材料を使用して製造した本発
明にかかる液体用紙容器は、積層材を構成する材料とし
て、酸素バリア−性、水蒸気バリア−性、フレ−バ−バ
リア−性等に優れている結晶性芳香族ポリアミド系樹脂
による樹脂層を含むことから、例えば、牛乳、乳酸菌飲
料、液体ス−プ、果汁飲料、麦茶、緑茶、ウ−ロン茶、
酒類、その他等の種々の液体飲料の充填包装に適するも
のである。
【0022】
【実施例】上記の本発明について実施例を挙げて更に具
体的に説明する。 実施例1 坪量310g/m2 の耐酸紙の両面に低密度ポリエチレ
ンを押し出しラミネ−ション法により押し出して厚さ2
0μmの樹脂層を形成し、紙容器積層基材の支持体を作
成した。次に、厚さ50μmの低密度ポリエチレンフィ
ルムと、中間層がナイロンMXD6(三菱瓦斯化学株式
会社製、商品名)であり、両外層が6ナイロンである6
ナイロン/ナイロンMXD6/6ナイロンの3層の構成
からなる厚さ15μmの二軸延伸共押しポリアミドフィ
ルム(三菱化学株式会社製、商品名 ス−パ−ニ−ル)
とを、ドライラミネ−ション法で積層した。上記のドラ
イラミネ−ション法においては、二液硬化型ウレタン系
接着剤を使用し、塗布量は、5g(dry)/m2 であ
った。しかる後、上記の支持体と、上記の積層フィルム
とを、そのポリエチレン樹脂層面と二軸延伸共押しポリ
アミドフィルム面とを対向させて、アンカ−コ−ト剤を
介して溶融押し出しした厚さ20μmの低密度ポリエチ
レンで押し出しラミネ−ションを行い、外面から内面に
向かって下記の層構成からなる液体用紙容器用積層材を
製造した。 20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/310g/m2
・耐酸紙/20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/20
μm・低密度ポリエチレン樹脂層/15μm・二軸延伸
共押しポリアミドフィルム/接着剤層/50μm・低密
度ポリエチレンフィルム
【0023】実施例2 坪量280g/m2 の耐酸紙の両面に低密度ポリエチレ
ンを押し出しラミネ−ション法により押し出して厚さ2
0μmの樹脂層を形成し、紙容器積層基材の支持体を作
成した。次に、厚さ50μmの低密度ポリエチレンフィ
ルムと、中間層がナイロンMXD6(三菱瓦斯化学株式
会社製、商品名)であり、両外層が6ナイロンである6
ナイロン/ナイロンMXD6/6ナイロンの3層の構成
からなる厚さ15μmの二軸延伸共押しポリアミドフィ
ルム(三菱化学株式会社製、商品名 ス−パ−ニ−ル)
とを、アンカ−コ−ト剤を介して溶融押し出しした厚さ
20μmの低密度ポリエチレンで押し出しラミネ−ショ
ンを行なって積層した。しかる後、上記の支持体と、上
記の積層フィルムとを、そのポリエチレン樹脂層面と二
軸延伸共押しポリアミドフィルム面とを対向させて、ア
ンカ−コ−ト剤を介して溶融押し出しした厚さ20μm
の低密度ポリエチレンで押し出しラミネ−ションを行
い、外面から内面に向かって下記の層構成からなる液体
用紙容器用積層材を製造した。 20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/280g/m2
・耐酸紙/20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/20
μm・低密度ポリエチレン樹脂層/15μm・二軸延伸
共押しポリアミドフィルム/20μm・低密度ポリエチ
レン層/50μm・低密度ポリエチレンフィルム
【0024】比較例1 上記の実施例1において、6ナイロン/ナイロンMXD
6/6ナイロンの3層の構成からなる厚さ15μmの二
軸延伸共押しポリアミドフィルムの代わりに、厚さ15
μmの二軸延伸エチレン−酢酸ビニル共重合体のケイ化
物フィルムを使用し、それ以外は、上記の実施例1と同
様に行なって、外面から内面に向かって下記の層構成か
らなる液体用紙容器用積層材を製造した。 20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/310g/m2
・耐酸紙/20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/20
μm・低密度ポリエチレン樹脂層/15μm・二軸延伸
エチレン−酢酸ビニル共重合体のケイ化物フィルム/接
着剤層/50μm・低密度ポリエチレンフィルム
【0025】比較例2 上記の実施例1において、6ナイロン/ナイロンMXD
6/6ナイロンの3層の構成からなる厚さ15μmの二
軸延伸共押しポリアミドフィルムの代わりに、厚さ15
μmの二軸延伸6ナイロンフィルムを使用し、それ以外
は、上記の実施例1と同様に行なって、外面から内面に
向かって下記の層構成からなる液体用紙容器用積層材を
製造した。 20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/310g/m2
・耐酸紙/20μm・低密度ポリエチレン樹脂層/20
μm・低密度ポリエチレン樹脂層/15μm・二軸延伸
6ナイロンフィルム/接着剤層/50μm・低密度ポリ
エチレンフィルム
【0026】実験例1 上記の実施例1、2および比較例1、2で製造した液体
用紙容器用積層材について、酸素透過度を測定した。上
記の酸素透過度は、モダンコントロ−ル社製の酸素透過
度測定器〔オクストラン(Oxtran)、機種名〕を
用いて、23℃、相対湿度0%:40℃、相対湿度90
%の2条件で測定した。その結果を下記の表1に示す。
【0027】
【表1】 上記において、常温/低湿度条件は、23℃/相対湿度
0%であり、また、高温/高湿度条件は、40℃/相対
湿度90%であった。
【0028】上記の表1に示したように、酸素透過度に
おいて、実施例1、2にかかる液体用紙容器用積層材
は、まず、常温/低湿度条件および高温/高湿度条件の
いずれの条件下でも、比較例2にかかる液体用紙容器用
積層材より優れているものであり、また、比較例1にか
かる液体用紙容器用積層材とは、常温/低湿度条件下で
は同等であるが、高温/高湿度条件下では優れているも
のであった。
【0029】実験例2 次に、上記の実施例1、2および比較例1、2で製造し
た各液体用紙容器用積層材を使用し、まず、これらの各
液体用紙容器用積層材を打ち抜き機を用いて罫線加工し
たブランクシ−トを作成し、次いでフレ−ム処理機を用
いてサイドシ−ルしてスリ−ブを作成した。次に、上記
で製造した各スリ−ブを充填機に装着し、底部を熱風処
理で熱融着し、次いで頂部の口部から蒸留水を900m
l充填し、しかる後頂部を熱風処理で熱融着して、各々
の1000ml容のゲ−ベルトップ型液体用容器包装体
を作成した。次に、上記で製造した各液体用容器包装体
を、コンクリ−ト床面に容器底部を90cmの高さから
垂直落下させ、液漏れ状態により、紙容器の強度を測定
して、容器強度のテストを行なった。その結果を下記の
表2に示す。
【0030】
【表2】 上記において、容器強度は、液漏れした容器数/テスト
した容器数とした。
【0031】表2に示すように、実施例1、2にかかる
液体用紙容器用積層材を使用して製造した液体用容器包
装体は、落下試験で液漏れは殆ど認められなかったが、
比較例1、2にかかる液体用紙容器用積層材を使用して
製造した液体用容器包装体は、落下試験で液漏れが確認
された。これは、比較例1、2にかかる液体用紙容器用
積層材を使用して製造した液体用容器包装体は、耐熱性
が実施例1、2のそれと比べて悪いために、容器成形時
に熱ピンホ−ルが発生するためであると考えられる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂が、強度、弾性率が
高く、かつ耐熱性、耐薬品性等に優れ、更に低吸水性、
低透湿性、ガスバリア−性等を有することに着目し、そ
れが有する特性を利用すべく、最内層として熱接着性樹
脂層を含み、更に、紙を主体とする支持体を含む積層材
からなる液体用紙容器において、上記の最内層と支持体
との間に、結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層
を含む積層材を製造し、更に、その積層材を使用して、
定法に従って、紙容器を製造し得るブランク板を製造
し、次いでこれを使用して製函して液体用紙容器を製造
したところ、酸素、水蒸気等のバリア−性に優れ、更に
耐熱性にも優れて、その内容物の充填包装適性を有し、
その保存性にすぐれ、かつ環境対応に適う極めて良好な
包装体製品を製造し得ることができるというものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる液体用紙容器を構成する積層材
の層構成の一例を示す概略的断面図である。
【図2】図1に示す積層材を使用して製造した本発明に
かかる液体用紙容器の構成の一例を示す概略的斜視図で
ある。
【図3】結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の
片面に、脂肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を積層さ
せた2層の構成からなるポリアミド系樹脂層の層構成を
示す概略的断面図である。
【図4】結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層の
両面に、脂肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層を積層さ
せた3層の構成からなるポリアミド系樹脂層の層構成を
示す概略的断面図である。
【符号の説明】
1 熱接着性樹脂層 1′ 熱接着性樹脂層 2 接着性樹脂層 3 結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層 31 脂肪族ポリアミド系樹脂による樹脂層 3a 2層の構成からなるポリアミド系樹脂層 3b 3層の構成からなるポリアミド系樹脂層 4 接着剤層 5 紙を主体とする支持体 6 溶着部 7 スリ−ブ 8 底部 9 内容物 10 頂部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最内層として熱接着性樹脂層を含み、更
    に、紙を主体とする支持体を含む積層材からなる液体用
    紙容器において、上記の最内層と支持体との間に、結晶
    性芳香族ポリアミド系樹脂による樹脂層を含む積層材か
    ら構成したことを特徴とする液体用紙容器。
  2. 【請求項2】 結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹
    脂層が、二軸延伸処理されていることを特徴とする上記
    の請求項1に記載する液体用紙容器。
  3. 【請求項3】 結晶性芳香族ポリアミド系樹脂による樹
    脂層が、その片面または両面に脂肪族ポリアミド系樹脂
    による樹脂層を積層させた2層ないし3層の構成からな
    るポリアミド系樹脂層からなることを特徴とする上記の
    請求項1または2に記載する液体用紙容器。
  4. 【請求項4】 2層ないし3層の構成からなるポリアミ
    ド系樹脂層が、共押し出しフィルムの積層体からなるこ
    とを特徴とする上記の請求項3に記載する液体用紙容
    器。
  5. 【請求項5】 共押し出しフィルムの積層体が、二軸延
    伸処理されていることを特徴とする上記の請求項4に記
    載する液体用紙容器。
JP14486496A 1996-05-16 1996-05-16 液体用紙容器 Pending JPH09301353A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001192018A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Dainippon Printing Co Ltd 液体紙容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001192018A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Dainippon Printing Co Ltd 液体紙容器

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