JPH09299789A - 油水系における油の吸着剤及びそれを含む吸着剤組成物 - Google Patents

油水系における油の吸着剤及びそれを含む吸着剤組成物

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JPH09299789A
JPH09299789A JP11678496A JP11678496A JPH09299789A JP H09299789 A JPH09299789 A JP H09299789A JP 11678496 A JP11678496 A JP 11678496A JP 11678496 A JP11678496 A JP 11678496A JP H09299789 A JPH09299789 A JP H09299789A
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oil
oils
water
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porous material
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Hideyuki Sato
英行 佐藤
Akira Takahashi
高橋  彰
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水面上に油類が浮遊し或いは乳化乃至懸濁状
態で存在する油水系から油類を吸着除去する安価な油水
系の油吸着剤を提供する。 【解決手段】 活性白土等の無機多孔質体粒子表面に植
物油脂等の油が25乃至55重量%で均質に被覆乃至沈
着された複合粒子であって、未だ吸油力を有し且つ油水
系において油類にのみ親和力を有する油水系の油吸着
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油水系の油吸着剤
に関するもので、より詳細には、水面上に浮遊し或いは
水中に乳化乃至懸濁状態で存在する油類からなる油水系
から、油類を吸着して除去する油吸着剤に関する。本発
明はまた、油脂精製工程で排出される廃白土の油水系の
油吸着剤への有効利用にも関する。
【0002】
【従来の技術】海面、河川或いは湖水等に流出した油類
は、自然環境の油汚染をきたし、その徹底した除去が重
要な課題となっている。また、水産加工場、畜産加工
場、金属圧延工場、金属の加工工場等からも、含油排水
を発生し、公害防止上水上に浮遊し或いは懸濁状態乃至
は乳化状態で存在する油類の除去が必要となる。
【0003】従来、このような油水系の油吸着剤として
は、網製容器内に軽い油吸収性材料、例えばウレタンフ
ォーム、再生タイヤコード等を収納させたもの(特開昭
47−3381号公報)、ポリエステルシート或いはア
クリル樹脂紙に合成樹脂ワニスを塗布したシートの粉末
乃至切片(特開昭50−84481号公報)、発泡フェ
ノール樹脂粉砕物乃至粉末(特公昭57−16873号
公報)、高温吹き付けのガラスウールをシリコーンと澱
粉とによって疎水化すると共に結合したもの(特開平5
−247918号公報)、不織油吸収性繊維の複数のシ
ートを直方体に重ね合わせたもの(特開平6−1703
59号公報)、セルロースを主体とした天然繊維の不織
布マット間に発泡塩化ビニリデン樹脂を挟み込んだもの
(特開平7−33081号公報)、リグノセルロース物
質を細胞の基本形態を残したまま解繊し熱処理したもの
(特開平7−155590号公報)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来公知の油吸収剤
は、油の吸収後においても、水中に沈むことなく回収容
易で、燃焼処理も容易で、また万一沈んでも自然に浄化
し、環境汚染につながらないという利点を有するもので
はあるが、油の吸収速度が遅く、また油の吸着量も未だ
低く、更に油を吸着したものはべたべたしていて、作業
性が悪い等の欠点がある。
【0005】本発明者らは、廃白土のように、特定の無
機多孔質体に植物油脂、動物油脂及び鉱物油から成る油
類を均一に付着させたものは、油水系の油を迅速に且つ
有効に吸着し、しかも吸着後の物体は取り扱いの容易な
粒状物となることを見いだした。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、BET
比表面積が50乃至300m2 /gで、細孔半径300
オングストローム以下の細孔容積が0.2乃至0.6m
L/gである無機多孔質体粒子と、該無機多孔質体粒子
に均質に被覆乃至沈着した植物油脂、動物油脂及び鉱物
油から成る群より選ばれた少なくとも1種以上の油類と
の複合粒子から成ることを特徴とする油水系の油吸着剤
が提供される。上記油類は無機多孔質体100重量部当
たり25乃至55重量部の量で存在することが好まし
い。
【0007】本発明によればまた、上記油水系の油吸着
剤100重量部当たり比表面積が200m2 /g以下で
且つ粒度100μm以下の無機粉末、特に粘土鉱物類或
いはその化学処理物の粉末を20乃至60重量部を均一
に混合し、80乃至100℃の温度で乾燥させてなる油
水系の油吸着剤組成物が提供される。
【0008】
【発明の実施形態】本発明によれば、油水系の油吸着剤
として、BET比表面積及び細孔容積が特定の範囲にあ
る無機多孔質体粒子と、該無機多孔質体粒子均質に被覆
乃至沈着した植物油脂、動物油脂及び鉱物油から成る群
より選ばれた少なくとも1種以上の油類との複合粒子を
使用する。
【0009】本発明の油吸着剤では、無機多孔質体粒子
の表面に植物油脂、動物油脂及び鉱物油の少なくとも1
種が均質に被覆乃至沈着していることが重要であり、無
機多孔質体粒子単独を使用した場合に比して、処理すべ
き油の吸着速度の点でも、吸着容量の点でも顕著な利点
が達成される。
【0010】後述する例を参照されたい。油水系に対し
て無機多孔質体単独を油吸着剤として散布した場合に
は、油水系の油に対する捕集量は無機多孔質体100重
量部当たり0.5乃至1.0重量部程度にすぎないが、
この無機多孔質体に対してあらかじめ油類を均質に被覆
乃至沈着せしめると、油の捕集量を無機多孔質体単独使
用の場合に比べ10乃至30重量倍程度に向上させるこ
とができる。
【0011】無機多孔質体粒子単独に比べて、これに油
類を均質に被覆乃至沈着した場合の方が油の吸着速度や
吸着量が増大するというのは、甚だ奇異な感じを与える
が、これは次の理由によるものと思われる。即ち、第一
に、無機多孔質体粒子の表面に均質に被覆乃至沈着した
油類は、油水系の油相に対して親和性を示し、油相を粒
子表面に取り込んで、吸着速度や吸着量を増大させると
信じられる。第二に、油類を無機多孔質体粒子表面に均
質に被覆乃至沈着させ、裸の多孔質体の親水面を被覆し
ているため、水分の吸着を全く起こさせないか、又は遅
延させ、油水系の表面から無機多孔質体粒子が沈降分離
するのを遅らせ、油類と粒子との接触時間を長くし、水
と油を取り込んでいわゆる乳化性を防止するものと思わ
れる。第三に、複合粒子を構成する無機多孔質体は、そ
の表面に油類が均質に被覆乃至沈着しているとはいって
も、未だ油類に対して潜在的な吸収乃至吸着する能力を
有していると思われる。
【0012】前述した第三の理由にも関係するが、本発
明の油水系の油吸着剤は、処理後の後処理が至って簡単
であるという利点を与える。油水系と接触した後には、
本発明の複合粒子は、吸着した油分を介してより径が大
きくしかも比較的強度の大きい粒子に粒成長し、油水系
からの分離が容易で、取り扱いも容易であるという利点
を与える。即ち、油水系の処理には、油が浮上している
水面に散布する方法と、油水系を汲み出して吸着剤と接
触させる方法とがあるが、前者の場合、本発明の吸着剤
は油を強固に保持して沈降し、再浮上することがないの
で、自然環境での浄化が可能である。また、後者の場合
も、固液分離、焼却等の後処理も容易である。
【0013】[複合粒子] (1)無機多孔質体 本発明の複合粒子を構成する無機多孔質体粒子は、BE
T比表面積が50乃至300m2 /gで、細孔半径30
0オングストローム以下の細孔容積が0.2乃至0.6
mL/gであるものでなければならない。即ち、無機多
孔質体粒子のBET比表面積が上記範囲よりも低いとき
には、油類を有効な量で被覆乃至沈着させることが困難
であり、油水系の油に対する親和性が失われ、一方BE
T比表面積が上記範囲よりも大きいと、親水性が大きく
なる結果として、油水系の油の吸着が有効に行われなく
なる。細孔半径が300オングストローム以下の細孔
は、粒子間間隙とは異なり、粒子内に存在する真の意味
での細孔であり、この細孔容積が上記範囲よりも少ない
と、やはり油類を有効な量で被覆乃至沈着させることが
困難となり、油水系の油に対する親和性が低下し、一
方、細孔容積が上記範囲を越えて大きくなると、粒子強
度が低下してその取り扱いが困難となったり、或いは親
水性が増加して、油水系の油の吸着が有効に行われなく
なったりする。
【0014】本発明に用いる無機多孔質体粒子は、上記
BET比表面積及び細孔容積を有するものであれば、任
意の無機多孔質体を使用することができるが、その粒径
は一般に5乃至60μm、特に20乃至40μmのメジ
アン径を有していることが望ましい。また、吸油量は、
40乃至90mL/100gの範囲にあるのが適当であ
る。
【0015】無機多孔質体の適当な例として、各種ケイ
酸塩、アルミノケイ酸塩等を挙げることができ、より具
体的には、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ア
ルミノケイ酸カルシウム、アルミノケイ酸マグネシウ
ム、アルミノ珪酸ナトリウム等が挙げられる。これらの
ケイ酸塩やアルミノケイ酸塩は、天然のものでも或いは
合成のものでもよいが、フィロケイ酸塩やフィロアルミ
ノケイ酸塩等の層状の鉱物が大きい比表面積と細孔容積
とを有するために好ましい。勿論、テクトケイ酸塩やテ
クトアルミノケイ酸塩でも、上記BET比表面積や細孔
容積を有するものであれば、本発明の目的に使用するこ
とができる。
【0016】最も好適な無機多孔質体は、酸性白土のよ
うなモンモリロナイト族粘土鉱物及びその化学処理物で
ある。
【0017】酸性白土のようなモンモリロナイト族粘土
鉱物は、二つのSiO4 の四面体層がAlO6 八面体層
を間に挟んでサンドイッチされた三層構造を基本単位と
しており、この基本単位の三層構造がさらにC 軸方向に
多数積層されて層状結晶構造を構成しているアルミノケ
イ酸塩である。この層状結晶構造はモンモリロナイト族
粘土鉱物類に共通している。
【0018】モンモリロナイトの内でも本邦において広
く産出する酸性白土は、風化により、モンモリロナイト
の基本単位である三層構造中のAlO6 八面体層のAl原
子の一部がマグネシウムやカルシウム等のアルカリ土類
金属で置換され、その原子価を補うように水素イオンが
結合している。したがって、酸性白土を食塩水溶液中に
懸濁させてそのpHを測定すると、前記水素イオンがナ
トリウム(Na)イオンで置換され、酸性を示す。一方、
ベントナイトは交換性陽イオンが大部分ナトリウム(N
a)であるため、pHも中性から微アルカリ性を示し、
水膨潤性も大きいのに対して、酸性白土ではナトリウム
イオンがアルカリ土類金属で置換され、アルカリ金属成
分が少なく、しかも水膨潤性も低下しており、またケイ
酸分の含有量も高いため、油分の吸着性の点で極めて有
利である。かくして、モンモリロナイトとしては、本邦
で産出する任意の酸性白土を使用することができ、ま
た、所謂サブベントナイト(Ca型ベントナイト)と呼
ばれるモンモリロナイト族粘土鉱物も有利に使用するこ
とができる。
【0019】下記表1に酸性白土(100℃乾燥品)の
一般的化学組成の一例を示す。
【表1】 SiO2 61.0〜74.0(重量%) Al2 3 12.0〜23.0 Fe2 3 2.0〜3.5 MgO 3.0〜7.0 CaO 1.0〜4.0 K2 O 0.3〜2.0 Na2 O 0.3〜2.0 Ig.loss 5.0〜10.0
【0020】酸性白土を用いるに際して、その中に含有
される岩石類のクリストバライト、石英、長石等は、比
重差を利用した分離方法(水簸や風簸等の分級手段)で
容易に分離することができる。また、この中で結晶性ケ
イ酸のクリストバライトはアルカリと容易に反応してケ
イ酸アルカリに転化できるのて、この方法でも除去する
ことができる。これらの方法によって、層状結晶構造物
の純度を向上させることができる。
【0021】一方、酸性白土の酸処理物は、一般に油脂
類等の精製剤である活性白土や触媒担体等として知られ
ている。この酸処理物は、酸性白土を硫酸や塩酸等の鉱
酸溶液で処理して含有する塩基性成分の一部を溶出せし
め、洗浄することによって容易に調製することができ
る。この酸処理によって本来酸性白土が持つていた層状
結晶構造の一部は破壊されるが、ケイ酸 (SiO2 )の含有
量は増加し、このことによって、比表面積は増大し、吸
着能等の物性は向上する。本発明では、酸性白土の酸処
理物、一般に市販されている活性白土ならびにその製造
中間品を使用することが好ましい。
【0022】また、本発明においては、酸性白土を酸処
理した時の洗浄を省略して、酸処理物中に用いた鉱酸の
塩基性塩、例えば硫酸アルミニウムや塩化アルミニウム
等を残存させたまま、目的の油水系の油吸着剤の担体粒
子としてに使用することもできる。即ち、ここに残存し
ている硫酸アルミニウムや塩化アルミニウム等は、油水
処理時に無機系凝集剤としての作用が期待できる。
【0023】この酸処理物の化学組成は、原料酸性白土
の種類や酸処理条件等によっても相違するが、一般に下
記表2に示す組成を有する。
【表2】 SiO2 65.0〜83.0(重量%) Al2 3 5.0〜12.0 Fe2 3 1.0〜3.5 MgO 1.0〜7.0 CaO 0.5〜4.0 K2 O 0.2〜2.0 Na2 O 0.2〜2.0 Ig.loss 5.0〜10.0
【0024】(2)油類 上記無機多孔質体粒子に均質に被覆乃至沈着させる油類
としては、植物油脂、動物油脂及び鉱物油の少なくとも
1種が挙げられる。原料の油脂は、天然の動植物界に広
く存在し、脂肪酸とグリセリンとのエステルを主成分と
するものであり、例えばサフラワー油、大豆油、菜種
油、パーム油、パーム核油、綿実油、ヤシ油、米糠油、
ゴマ油、ヒマシ油、亜麻仁油、オリーブ油、桐油、椿
油、落花生油、カポック油、カカオ油、木蝋、ヒマワリ
油、コーン油などの植物性油脂及びイワシ油、ニシン
油、イカ油、サンマ油などの魚油、肝油、鯨油、牛脂、
牛酪脂、馬油、豚脂、羊脂などの動物性油脂の単独また
はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0025】一方、鉱物油としては、各種潤滑油、例え
ばスピンドル油、冷凍機油、ダイナモ油、タービン油、
マシン油、船用内燃機関潤滑油、ガソリンエンジン潤滑
油、ディーゼルエンジン潤滑油、シリンダー油、マリン
エンジン油、ギヤー油、切削油、絶縁油、自動変速機
油、圧縮機油、油圧作動油、圧延油等が挙げられる。
【0026】(3)複合粒子 本発明に用いる複合粒子では、無機多孔質体粒子100
重量部当たり、これに均質に被覆乃至沈着した油類が2
5乃至55重量部の量で存在するのがよい。油類の量が
上記範囲よりも少ないときには、油水系の油に対する親
和性が低く、十分な吸着性が得られない。一方、油類の
量が上記範囲よりも多いと、油水系の油に対する親和性
については問題ないが、複合粒子がそれ自体油類を過度
に保持しているため、油水系の油に対する吸着容量が小
さくなる。
【0027】無機多孔質体粒子に、油類を均質に被覆乃
至沈着させるには、それ自体公知の混合手段を用いるこ
とができ、例えば無機多孔質体粉末と油類とを前述した
量割合で均一に混合する。油類の粘度を下げ且つ吸着を
促進させる目的で混合を80℃以上のような高温で行う
ことが有効である。また、その詳細は不明であるが、後
述する実施例及び参照例から想定されるように、この加
湿下の水熱処理によって無機多孔質体の親水面が親油化
され油との親和性が向上するのであろう。
【0028】経済的に優れた方法としては、無機多孔質
体粒子に対する油類の被覆乃至沈着処理を、油脂類や鉱
物油の脱色乃至精製工程として行い、この工程で分離副
生する廃白土を複合粒子として用いる。
【0029】即ち、脱色乃至精製すべき油脂或いは鉱物
油に、酸性白土のごときモンモリロナイト族粘土鉱物
や、これらの粘土鉱物を酸処理及び/又はアルカリ処理
して得られる活性白土を、粉末の状態で脱色剤乃至精製
剤として添加し、両者を均一に撹拌することにより、油
脂或いは鉱物油中に含有される着色成分や不純物成分を
白土粒子中に吸着させる。脱色乃至精製処理後分離され
る白土中には、用いた白土の吸油量に相当する量の油脂
或いは鉱物油が保持されることになるが、本発明では、
この油分を油水系の油吸着に有効に利用するわけであ
る。
【0030】油脂或いは鉱物油の脱色処理は、それ自体
公知の条件であり、例えば油脂或いは鉱物油当たり重量
基準で0.1乃至5%の脱色乃至精製剤を添加し、5乃
至30分間、必要に応じ80℃以上の加熱を行い両者の
組成物を攪拌することにより、脱色乃至精製処理を完了
することができる。
【0031】脱色乃至精製処理を終えた混合物は、これ
を任意の濾過機、例えばフイルタプレス、ベルトフィル
ター、オルバフィルター、アメリカンフィルター、遠心
濾過機等の減圧乃至は加圧式濾過機に供給して、精製油
脂或いは鉱物油と使用済みの脱色乃至精製剤である所謂
廃白土が得られる。この廃白土には、精製する原料油の
種類にもよるが、粒子に保持されて分離不能な少量の油
分を、一般に25乃至35重量%程含有している。
【0032】また得られる廃白土は、上記の通り少量の
油分を含有しているものの、手触りが比較的パサパサし
た、軽く凝集した砂粒状のものであり、取扱いには特に
支障のないものである。
【0033】本発明においては、上記の廃白土をそのま
ま使用してもよく、また処理する目的にもよるが、好ま
しくは、この廃白土を100℃以下の温度で、常圧下或
いは減圧下に乾燥し、粉砕してより微細な粉末状にして
から使用するのがよい。
【0034】本発明に用いる複合粒子では、含有する水
分が油水系の油の吸着性に大きな影響をもたらす。含有
する水分量が多いと、処理すべき油分との親和性が低下
する傾向がある。かかる見地からは、複合粒子中の水分
含有量は、一般に2.0重量%以下、特に0.5重量%
以下であるのがよく、この意味で上記の乾燥処理は有効
である。
【0035】また、この複合粒子では、粒子サイズが可
及的に微細であることも油水系の油の吸着容量を増大さ
せる上で重要である。一般に、複合粒子の粒子サイズ
は、100μm以下、特に50μm以下であることが好
ましい。上記粒径を越えると、一定の油を処理するのに
必要な吸着剤の量は急に増大する傾向がある。
【0036】[吸着剤組成物]本発明による複合粒子
は、それ単独で油水系の油吸着剤として使用できるが、
油の吸着量を増大させ、或いは処理に必要な吸着剤の量
を減少させるために、他の無機粉末と混合して使用する
ことができる。
【0037】他の無機粉末としては、無機多孔質体とし
て例示したものが何れも使用しうるが、粘土鉱物やその
化学処理物、例えば酸性白土やその酸処理物乃至アルカ
リ処理物等が特に有効である。これらを複合粒子と組み
合わせて使用すると、処理に必要な吸着剤の量をかなり
低減させることができる。用いる無機粉末は比表面積が
200m2 /g以下で且つ粒度100μm以下のものが
よい。
【0038】無機粉末は、無機多孔質体100重量部当
たり20乃至60重量部の量で用いるのがよく、一般に
両者を均一に混合した後、80乃至100℃で乾燥した
後、粉砕して使用するのがよい。
【0039】[油水系の油吸着処理]本発明の油吸着剤
は、油水系の油吸着処理、例えば、水面上に浮遊し或い
は水中に乳化乃至懸濁状態で存在する油類からなる油水
系から、油類を吸着して除去する目的に広く使用でき
る。
【0040】油水系に存在する油としては、前に油脂或
いは鉱物油について例示したものの他に、原油、重油、
軽油、揮発油、各種廃油等を挙げることができ、海面、
河川或いは湖水等に流出した油類、水産加工場、畜産加
工場、金属圧延工場、金属の加工工場等から排出される
含油排水等がその対象となる。
【0041】油水系の油吸着処理は、本発明の油吸着剤
と油水系とを均一に接触させればよく、例えば処理槽内
に導入した油水系に油吸着剤の粉末を添加し、均一に混
合した後この混合物を濾過装置等の固液分離装置に導
き、浄化水と油吸着物とに分離する方式、油吸着剤の充
填床に油水系を通して浄化水を取り出す方式、油類が浮
上している水面に油吸着剤の粉末を散布して、油を吸着
した油吸着剤を沈降させる方式等が採用される。
【0042】処理すべき油水系は、水分当たりの油量が
かなり少ないものからかなり多いものでもよく、処理対
象の油水系の油の種類にもよるが、一般的には重量比で
油:水=99:1乃至1:99の範囲に入ってよい。
【0043】油吸着剤の使用量は、油の種類(特に粘
度)、処理方式等によっても相違するが、油水系の油に
対して1.5乃至15重量倍、特に3乃至10重量倍で
使用するのがよい。
【0044】処理槽での処理の場合、上記したように油
と水の任意の量比の油水系に対して粉末状の油吸着剤を
徐々に添加し、比較的に緩やかな攪拌をすることにより
粘着性のある油分が容器の壁面に全く付着せず且つ界面
の水面からは全く油膜が消失する点を添加量の目安とし
て処理を行うことにより、油分を充分に吸蔵した砂粒状
の処理物が軽く凝集した固まりとして沈降し、完全に浄
化水と分離され、容器の壁面には油分は付着されず且つ
一方、水面には全く油膜がなく清澄な水面となる。
【0045】次いで沈降物を、例えばメッシュ等で簡単
な水切りをした後、この沈降物をロールプレス等にかけ
て水切りをすることにより、比較的パサパサした手触り
の良い挽肉状又は砂粒状の油吸蔵処理物が得られる。な
お、このプレス時に排出される水は清澄であり、例えば
100kg圧の圧縮でも処理物は油切れを起こさないも
のである。
【0046】油分を吸着した油吸着剤は、3,000乃
至5,000Kcal/kg程度の発熱量を有するもの
であり、固体燃料として十分利用可能なものである。
【0047】油と水を分離した後、油水分離した固形分
が撹拌槽にべとつかないようにするために、高分子凝集
剤及び/またはセメントを添加して付着を防止すること
ができ、作業性をよくすることもできる。
【0048】セメントは通常のセメント、例えば、ポル
トランドセメント、早強セメント等を使用することがで
きる。また、高分子凝集剤としては、ポリアクリル酸ナ
トリウム、ポリアクリルアミドの部分加水分解塩等のア
ニオン性ポリマー、ポリアクリルアミド、ポリオキシエ
チレン、アクリル酸ソーダとアクリルアマイドの混合物
/共重合体等のノニオン性ポリマーが使用できる。添加
剤としては、廃白土に対してセメントが1乃至5重量
%、高分子凝集剤は0.01乃至0.1重量%が好まし
い。
【0049】
【実施例】本発明を次の例で詳細に説明する。なお、本
発明に使用した物性の測定方法及び本発明による油水分
離剤の評価方法は以下の通りである。
【0050】1.粒度 コールターカウンター(コールターエレクトロニクス社
製)法により測定した。 2.比表面積 カルロエルバ社製Sorptomatic Serie
s1800を使用しBET法により測定した。 3.吸油量 JIS K−5101、19 に準じて測定した。 4.油水分離の評価方法 2000mlビ−カに海水又は淡水950mlをとり、
これに油(C重油、原油、潤滑油)5mlを浮遊させ、
次いで粉末状又は顆粒状の吸着剤を撹拌下に徐々に添加
し、下記観点からの黙視観察を行い浮遊する油の吸着剤
への吸着取込み性を評価する。 5.含油量 試料100gを95℃で3時間乾燥後秤量し、その後8
00℃で焼成、秤量しその試料中無機多孔質体100重
量部当たりの油類量の重量部数を測定した。
【0051】(1)吸着剤の合否及びその添加量 本発明による吸着剤の合否は、少なくとも上記のように
浮遊する油分を吸着させ界面に油膜及びビ−カ側壁に油
付着を生じさせないものであって、且つその時の最少添
加量を基準に吸着剤の添加使用量の終点とし、その添加
量を浮遊油分5ml当たりの吸着剤の添加重量(g)と
して表示して評価する。本発明においては、この添加数
値が小さいものほど、好適な吸着剤といえる。
【0052】(2)吸着処理物の評価 吸着処理物の凝集・沈降性、及び処理後 処理物の取扱
い性を評価する基準としての処理物の形状が砂粒状、ス
ラリ−状、ペ−スト状(又は泥状)かを黙視観察し、且
つその処理物の表面がさらりとした付着性の無いもの
(ぱさぱさ性)か、又はべたべたした付着性(べたつき
性)のものかを指間で評価する。
【0053】(3)油の吸着強度 次いで分離した付着性の無い砂粒状、スラリ−状の処理
物について100Kgプレス下に処理して吸着した油の
遊離性(にじみ性)を評価する。
【0054】以上(2)、(3)の黙視観察から沈降し
た処理物の形状が砂粒状、スラリ−状のものは、上記
(1)を満足し、濾過又はプレス等にかけて水切りをす
ることにより、比較的にパサパサした手触りの良い油を
吸蔵した処理物であり、このプレス時に分取される水は
清澄であり、全く油膜も無く、しかも例えば100kg
圧の圧縮でも処理物は油切れを起こさないほどに油が強
吸着されているものである。
【0055】(実施例1)本発明による油水系の油吸着
剤とは、BET比表面積が50乃至300m2 /gで、
細孔半径300オングストローム以下の細孔容積が0.
2乃至0.6ml/gで、平均粒度が5乃至100μm
である無機多孔質体粒子(活性白土、酸白、多孔質シリ
カ、多孔質シリカアルミナ、非晶質ケイ酸カルシウム
等)の粒子表面を親油化させるため植物油脂、動物油脂
及び鉱物油の少なくとも1種の油を均質に被覆乃至沈着
させてなる複合粒子である。
【0056】本実施例では下記する油類と無機多孔質体
との任意の組合わせから油吸着剤を調製することができ
るが、以下にその代表的油吸着剤の調製方法について説
明する。 油類:大豆油、ナタネ油、パ−ム油、ヤシ油、ナタネ・大豆混油、 米糖油、潤滑油 無機多孔質体:水澤化学(製)の活性白土(ガレオンア−ス) :水澤化学(製)の多孔質シリカ(シルトンA) :塩野義製薬(製)シリカ(カ−プレックス#20)
【0057】100乃至110℃に加温した脱酸大豆油
中に粉末の活性白土を添加し、緩い撹拌下に約20乃至
40分間浸せきさせた後、加圧濾過をして十分に油切れ
を行ない、必要に応じて50乃至90℃で乾燥させ、次
いで粉砕して100μm以下の粉粒体の本発明による油
吸着剤を得る。なお乾燥前のこの油吸着剤には、25乃
至35重量%の油が含有しており、詳細は不明であるが
100℃以上に加温された油中で活性白土粒子が処理さ
れることから、この残留する油分が活性白土粒子の表面
に均一に被覆乃至は沈着され、親油性の良好な本発明に
よる吸着剤になるものと想定される(後述する参考例を
参照)。
【0058】そこで脱酸大豆油/活性白土との組合わせ
による85℃乾燥粉粒体の吸着剤を試料AO−1とし、
以下同様にしてナタネ油/活性白土による試料をAO−
2、ナタネ・大豆混油/活性白土・シルトンAの等量混
合物による試料をAO−3、潤滑油/活性白土・カ−プ
レックス#20の等量混合物による試料をAO−4とし
て、それぞれ評価しその結果を表3に示した。
【0059】(比較例)なお本発明の効果を明確にする
ために、油類を被覆乃至沈着しない酸性白土、ベントナ
イトを使用した例を本比較例H−1,H−2として評価
した。
【0060】
【表3】
【0061】(実施例2)本実施例では、同じく活性白
土に油分が30乃至35%残留している大豆油脱色廃白
土、米糠油脱色廃白土、菜種油脱色廃白土、鉱物油脱色
廃白土(油脂メ−カ、石油精製メ−カから入手した油の
脱色精製に使用された油分を含有する使用済の活性白
土)についても本発明の油吸着剤として有効に利用され
ることから、実施例1と同様にして乾燥、粉砕して得ら
れた粉粒体をそれぞれ試料AO−5、AO−6、AO−
7、AO−8としてそれぞれを評価し、その結果を表4
に示した。
【0062】また大豆油脱色廃白土100重量部に11
0℃乾燥の酸性白土の粉末(平均粒度20μm)30重
量部を均一に混合させた後、85℃で十分に乾燥させ、
次いで粉砕して得られたものを試料番号AO−9とし
た。尚、油水分離実験を通して実験 NO.11、12(表4参
照)以外は、全て海水/油系で行なった。
【0063】
【表4】
【0064】(参考例1)本発明の処理剤(AO−1乃
至AO−9)と比較例(H−1乃至 H−2)との本発明
の効果の差を考察するため、水と脱酸大豆油との系で優
れた乳化性能を示す各種の粘土鉱物を参考に、下記方法
による乳化性を比較評価した。
【0065】家庭用ジューサーミキサーに水950ml
と、粘土鉱物等の粉末試料をそれぞれ20乃至50gを
入れ15秒間混合した後、脱酸大豆油を50ml入れさ
らに15秒間混合し、1000mlの有栓メスシリンダ
−に入れ10分間放置後、乳化状態を目視観察をし、そ
の結果を表5に示した。
【表5】 試料種 添加量(g) 水(ml) 大豆油(ml) 評価 ・H−1 20 950 50 B ・H−2 20 950 50 B ・AO−1 50 950 50 C ・AO−5 50 950 50 C ・セピオライト 20 950 50 A ・サポナイト 20 950 50 A ・ヘクトライト 20 950 50 A ・カオリン 20 950 50 A
【0066】その結果、脱酸大豆油と水と上記10種の
試料を混合した系において、良好(A)な乳化状態は示
したものはセピオライト、サポナイト、カオリンであ
り、酸性白土、ベントナイトは僅かに乳化性が劣る結果
(B)であった。一方AO−1及びAO−5は全く乳化
相が無く(C)且つ油相が完全に試料に吸着されて低部
に沈降した。以上の結果から、本発明の処理剤は親油性
が強く、処理剤粒子の親水面がほぼ消失しているものと
想定される。
【0067】
【発明の効果】本発明によると、廃白土のように、特定
の無機多孔質体に植物油脂、動物油脂及び鉱物油から成
る油類を均一に付着させたものは、油水系の油を迅速に
且つ有効に吸着し、しかも吸着後の物体は取り扱いの容
易な粒状物となるという利点がある。また、本発明によ
れば、従来廃棄処理の困難であった廃白土を公害防止の
ために再度有効利用することができ、処理後に残留する
油吸着物は高カロリーの固体燃料として利用できるとい
う利点がある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BET比表面積が50乃至300m2
    gで、細孔半径300オングストローム以下の細孔容積
    が0.2乃至0.6mL/gである無機多孔質体粒子
    と、該無機多孔質体粒子に均質に被覆乃至沈着した植物
    油脂、動物油脂及び鉱物油から成る群より選ばれた少な
    くとも1種以上の油類との複合粒子から成ることを特徴
    とする油水系の油吸着剤。
  2. 【請求項2】 前記油類が無機多孔質体100重量部当
    たり25乃至55重量部の量で存在するものである請求
    項1記載の油水系の油吸着剤。
  3. 【請求項3】 前記無機多孔質体がモンモリロナイト系
    粘土鉱物乃至その酸及び/またはアルカリ処理物である
    請求項1または2記載の油水系の油吸着剤。
  4. 【請求項4】 前記油類が大豆油である請求項1乃至3
    の何れかに記載の油水系の油吸着剤。
  5. 【請求項5】 前記複合粒子が廃白土である請求項1乃
    至4の何れかに記載の油水系の油吸着剤。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載の油水系
    の油吸着剤100重量部当たり比表面積が200m2
    g以下で且つ粒度100μm以下の無機粉末を20乃至
    60重量部を均一に混合し、80乃至100℃の温度で
    乾燥させてなる油水系の油吸着剤組成物。
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