JPH09299338A - 携帯用セキュリティ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 老齢者等の健康異常に対する緊急な対応が速
やかに行なうことができるようにする。 【解決手段】 手首等の身体の脈拍検出部１００に保持
部材２を介して本体部３を保持可能にし、この本体部３
または保持部材２のいずれか一方に身体の脈拍検出機能
２１を設ける。本体部３に脈拍検出機能２１にて検出さ
れた一定時間内の脈拍の計数を演算し記憶してディスプ
レイ表示する演算・記憶機能３１，３３と、この演算・
記憶機能３１，３３にて演算し記憶された脈拍数を正常
範囲内の脈拍数と比較して異常状態の警報信号を発信さ
せると同時にディスプレイ表示する電波発信機能３４
と、この電波発信機能３４から発信される警報信号と同
一周波数にて受信して表示機能に表示し認識可能にした
電波受信機能３５とを内蔵させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば老齢者等
の健康異常を第三者に知らせるために用いられる携帯用
セキュリティ装置に関し、特に、身体の脈拍異常による
警報信号を発信または受信可能に表示してなるものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば老齢者を介護している一般家庭に
おいては、お手洗いや浴室等に非常用ボタンを設置し、
この非常用ボタンの操作により居間や台所等に設置され
た警報器を作動させるようにして、第三者に知らせるよ
うにしたセキュリティ・システムが実用に供されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のセキュリティ・システムにあっては、お手洗
いや浴室等で老齢者が健康異常を来たした際、その状態
によっては非常用ボタンを操作できない場合があり、緊
急な対応が速やかに行なえず、早期処置を逸するといっ
た問題があった。

【０００４】この発明の目的は、老齢者等の健康異常に
対する緊急な対応が速やかに行なうことができるように
した携帯用セキュリティ装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、手首等の身体の脈拍検出部に保持部材を介して
保持可能にした本体部からなる携帯用セキュリティ装置
であって、前記本体部または保持部材のいずれか一方に
身体の脈拍検出機能を設けてなるとともに、前記本体部
は、前記脈拍検出機能にて検出された一定時間内の脈拍
の計数を演算し記憶して表示機能にディスプレイ表示す
る演算・記憶機能と、この演算・記憶機能にて演算し記
憶された脈拍数を正常範囲内の脈拍数と比較して異常状
態の警報信号を発信させると同時に前記表示機能にディ
スプレイ表示する電波発信機能と、この電波発信機能か
ら発信される警報信号と同一周波数にて受信して表示機
能に表示し認識可能にした電波受信機能とを備え、この
電波受信機能は、前記電波発信機能の発信中に電波受信
機能を遮断可能にしてなる構成としたものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら詳細に説明すると、図１に示すよう
に、図中１はこの発明に係る携帯用セキュリティ装置で
ある。

【０００７】この携帯用セキュリティ装置１は、例えば
時計バンドのような保持部材２を介して手首等の身体の
脈拍検出部１００に本体部３を保持可能にした構成から
なっている。

【０００８】そして、前記保持部材２または本体部３の
いずれか一方（図示の形態では保持部材２の裏面側）に
は、身体の脈拍検出機能２１が設けられている一方、前
記本体部３には、図２に示すように、前記脈拍検出機能
２１にて検出された一定時間内の脈拍を演算する演算機
能３１と、この演算機能３１にて演算された脈拍数をデ
ィスプレイ表示する表示機能３２と、前記演算機能３１
にて演算された脈拍数を正常範囲内の脈拍数と比較する
データ記憶機能３３と、このデータ記憶機能３３による
異常状態の警報信号を発信させると同時に前記表示機能
３２にディスプレイ表示する電波発信機能３４と、この
電波発信機能３４から発信される警報信号と同一周波数
にて受信して前記表示機能３２に発音・発振あるいはデ
ィスプレイ表示等にて表示し認識可能にした電波受信機
能３５と、これら各々の機能を作動させる電源３６とが
内蔵されている。

【０００９】また、前記電波受信機能３５は、前記電波
発信機能３４の発信中に電波受信機能を遮断するように
なっているとともに、この電波発信機能３４の発信モー
ドは、前記本体部３に設けた操作パネル３７の操作にて
解除可能になっている。

【００１０】すなわち、図３に示すように、この発明に
係る携帯用セキュリティ装置１の一つは、例えば老齢者
Ａの手首等の身体の脈拍検出部１００に本体部３を保持
させて携帯させる一方、他の携帯用セキュリティ装置１
を家族や介護人等の第三者Ｂ，Ｃに携帯させるようにす
る。

【００１１】このような状態において、老齢者Ａに健康
異常が生じたとき、その異常な脈拍数を脈拍検出機能２
１を介して本体部３内の演算・記憶機能３１，３３が検
出し、表示機能３２にディスプレイ表示すると同時に、
電波発信機能３４から警報信号の電波を発信させる。

【００１２】そして、この警報信号の電波は、第三者
Ｂ，Ｃが携帯する携帯用セキュリティ装置１の本体部３
に内蔵された電波受信機能３５に受信されると、警報信
号が表示機能３２に表示され、第三者Ｂ，Ｃに発音・発
振あるいはディスプレイ表示等にて認識させるようにな
っているものである。

【００１３】なお、上記した実施の形態において、本体
部３に防水性を施すことにより、入浴中でも取り外すこ
となく使用を可能にしたり、本体部３から電波受信機能
３５を取外し可能にし、他の専用の電波受信機能３５に
て受信可能にしたり、あるいは、電波受信機能に受信電
波方向が探索可能な電波探索機能を付与することによ
り、発信場所の探索が容易になるようにすることも可能
である。

【００１４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、手首等の身体の脈拍検出部に保持部材を介して本
体部を保持可能にし、この本体部または保持部材のいず
れか一方に身体の脈拍検出機能を設けるとともに、本体
部に脈拍検出機能にて検出された一定時間内の脈拍の計
数を演算し記憶して表示機能にディスプレイ表示する演
算・記憶機能と、この演算・記憶機能にて演算し記憶さ
れた脈拍数を正常範囲内の脈拍数と比較して異常状態の
警報信号を発信させると同時に表示機能にディスプレイ
表示する電波発信機能と、この電波発信機能から発信さ
れる警報信号と同一周波数にて受信して表示機能に表示
し認識可能にした電波受信機能とを内蔵してなることか
ら、老齢者等の健康異常状態が家族や介護人等の第三者
に容易に知らせることができ、緊急な対応が速やかに行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明に係る携帯用セキュリティ装置の一
つの実施の形態を示す説明図。

【図２】 同じく警報信号の発信・受信機能の説明図。

【図３】 同じく携帯時の警報信号の発信・受信状態を
示す説明図。

【符号の説明】

１・・・ 携帯用セキュリティ装置、２・・・ 保持部材（バン
ド）、２１・・・ 脈拍検出機能、３・・・ 本体部、３１・・・
演算機能、３２・・・ 表示機能、３３・・・ 記憶機能、３４
・・・ 電波発信機能、３５・・・ 電波受信機能、１００・・・
身体の脈拍検出部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手首等の身体の脈拍検出部に保持部材を
   介して保持可能にした本体部からなる携帯用セキュリテ
   ィ装置であって、 前記本体部または保持部材のいずれか一方に身体の脈拍
   検出機能を設けてなるとともに、 前記本体部は、前記脈拍検出機能にて検出された一定時
   間内の脈拍の計数を演算し記憶して表示機能にディスプ
   レイ表示する演算・記憶機能と、 この演算・記憶機能にて演算し記憶された脈拍数を正常
   範囲内の脈拍数と比較して異常状態の警報信号を発信さ
   せると同時に前記表示機能にディスプレイ表示する電波
   発信機能と、 この電波発信機能から発信される警報信号と同一周波数
   にて受信して表示機能に表示し認識可能にした電波受信
   機能とを備え、 この電波受信機能は、前記電波発信機能の発信中に電波
   受信機能を遮断可能にしたことを特徴とする携帯用セキ
   ュリティ装置。
2. 【請求項２】 電波受信機能を取外し可能にしたことを
   特徴とする請求項１に記載の携帯用セキュリティ装置。
3. 【請求項３】 電波受信機能は、受信電波方向が探索可
   能な電波探索機能を有することを特徴とする請求項１ま
   たは２に記載の携帯用セキュリティ装置。