JPH09297495A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH09297495A
JPH09297495A JP8130602A JP13060296A JPH09297495A JP H09297495 A JPH09297495 A JP H09297495A JP 8130602 A JP8130602 A JP 8130602A JP 13060296 A JP13060296 A JP 13060296A JP H09297495 A JPH09297495 A JP H09297495A
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JP
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heat
duty
fixing device
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JP8130602A
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English (en)
Inventor
Masahiko Kamijo
昌彦 上條
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体のコストアップを招来することなく,定
着装置の温度上昇を防ぐ。 【解決手段】 熱定着ローラと加圧ローラとで形成され
るニップ部に記録紙を通過させて,記録紙上のトナー像
を定着させる定着装置において,熱定着ローラからの放
熱を装置外部へ排熱するための排熱ファン101と,記
録紙のサイズを検出するサイズ検出部201と,サイズ
検出部201で検出した記録紙のサイズに基づいて,記
録紙のサイズがあらかじめ設定された所定のサイズより
小さい場合に,排熱ファンの風量が多くなるように制御
する排熱ファン制御手段としてのCPU201とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,熱定着ローラと加
圧ローラとで形成されるニップ部に記録紙を通過させ
て,記録紙上のトナー像を定着させる定着装置に関し,
より詳細には,ニップ部を通過させる記録紙のサイズに
基づいて,熱定着ローラからの放熱を装置外部へ排熱す
るための排熱ファンの風量を変化させる定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の定着装置として,例えば,熱定着
ローラと加圧ローラとで形成されるニップ部に記録紙を
通過させて,記録紙上のトナー像を定着させる定着装置
がある。このような定着装置では,通紙可能な記録紙の
サイズが1種類のものを除いて,必然的に小サイズの記
録紙を通紙させた場合に,非通紙部の温度上昇が起こ
る。特に,通紙可能な記録紙のサイズと実際に通紙した
記録紙のサイズとの差が大きければ大きい程,温度上昇
が顕著に現れる。
【0003】これを解決する定着装置としては,特開平
5−119669号公報『定着装置』,特開平5−13
4575号公報『熱ローラ定着装置』または特開平5−
119667号公報『画像形成装置』に開示されたもの
がある。
【0004】上記特開平5−119669号公報は,非
通紙部分を冷却するための専用ファンを設け,非通紙部
分の温度上昇を防いでいる。また,特開平5−1345
75号公報は,熱定着ローラに複数本のヒータを用いて
定着装置の温度分布を変えて,非通紙部分の温度上昇を
防いでいる。
【0005】さらに,特開平5−119667号公報
は,熱定着ローラに温度検知素子を複数設け,記録紙の
サイズに基づいて,非通紙部分および非通紙部分の温度
を検知し,熱定着ローラのヒータの温度を設定し,非通
紙部分の温度上昇を防いでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,特開平
5−119669号公報,特開平5−134575号公
報および特開平5−119667号公報によれば,おの
おの専用ファン,複数本のヒータまたは温度検知素子を
設けることにより,定着装置の温度上昇を防ぐようにし
ているものの,それぞれ専用の構成が必要となるため,
定着装置全体のコストアップを招来するという問題点が
あった。
【0007】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,装置のコストアップを招来することなく,定着装置
の温度上昇を防ぐことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る定着装置は,熱定着ローラと加圧
ローラとで形成されるニップ部に記録紙を通過させて,
記録紙上のトナー像を定着させる定着装置において,前
記熱定着ローラからの放熱を装置外部へ排熱するための
排熱ファンと,前記記録紙のサイズを検出する記録紙サ
イズ検出手段と,前記記録紙サイズ検出手段で検出した
前記記録紙のサイズに基づいて,前記記録紙のサイズが
あらかじめ設定された所定のサイズより小さい場合に,
前記排熱ファンの風量が多くなるように制御する排熱フ
ァン制御手段と,を備えたものである。
【0009】また,請求項2に係る定着装置は,請求項
1記載の定着装置において,さらに,前記ニップ部を連
続して通過する記録紙の連続通過枚数をカウントするカ
ウント手段を備え,前記排熱ファン制御手段が,前記カ
ウント手段でカウントした連続通過枚数に基づいて,前
記連続通過枚数があらかじめ設定した所定の枚数に達し
た場合,前記排熱ファンの風量が多くなるように制御す
るものである。
【0010】また,請求項3に係る定着装置は,請求項
1記載の定着装置において,さらに,前記熱定着ローラ
の温度を検出する温度検出手段と,前記温度検出手段で
検出した検出温度に基づいて,前記熱定着ローラに内蔵
されたヒータのON/OFFを制御するヒータ制御手段
と,前記ヒータ制御手段による前記ヒータのON/OF
Fのデューティーを検出するデューティー検出手段と,
を備え,前記排熱ファン制御手段が,前記デューティー
検出手段で検出したデューティーに基づいて,前記排熱
ファンの風量を可変するものである。
【0011】また,請求項4に係る定着装置は,請求項
3記載の定着装置において,前記排熱ファン制御手段
は,前記デューティー検出手段で検出したデューティー
とあらかじめ設定されたONデューティーとを比較し,
前記ONデューティーより低い場合に風量を多くし,前
記ONデューティーより高い場合に風量を少なくするよ
うに制御するものである。
【0012】また,請求項5に係る定着装置は,熱定着
ローラと加圧ローラとで形成されるニップ部に記録紙を
通過させて,記録紙上のトナー像を定着させる定着装置
において,前記熱定着ローラからの放熱を装置外部へ排
熱するための排熱ファンと,前記記録紙のサイズを検出
する記録紙サイズ検出手段と,前記記録紙サイズ検出手
段で検出した前記記録紙のサイズに基づいて,前記記録
紙のサイズがあらかじめ設定された所定のサイズ以上の
場合に,前記排熱ファンの風量が少なくなるように制御
する排熱ファン制御手段と,を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下,本発明の定着装置につい
て,〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施の形
態3〕,〔実施の形態4〕の順に,図面を参照して詳細
に説明する。
【0014】〔実施の形態1〕図1は,実施の形態1の
定着装置の構成図である。定着装置100は,排熱ファ
ン101と,定着ハウジング102と,記録紙103に
形成されたトナー像を定着する熱定着ローラ104と,
記録紙103を熱定着ローラ104に密着させるために
加圧するための加圧ローラ105と,熱定着ローラ10
4内に備えられ熱定着ローラ104を加熱するヒータ1
06と,トナー像が定着された記録紙103を熱定着ロ
ーラ104から分離させる分離爪107と,から構成さ
れる。なお,図において,108〜112は,定着装置
100が配設された静電記録装置の一部構成を示し,1
08は感光体,109は現像ローラ,110は転写ロー
ラ,111はクリーニングブレード,112は廃トナー
タンクを示す。
【0015】また,図2は,実施の形態1の定着装置1
00の制御ブロック図である。実施の形態1の定着装置
100は,記録紙103のサイズを検出するサイズ検知
部201と,排熱ファン101の駆動制御を行う排熱フ
ァン制御手段としてのCPU202とから構成されてい
る。なお,サイズ検知部201は一般に静電記録装置に
装備されているサイズ検知センサ等で兼用することが可
能であり,特別な構成として追加する必要はない。
【0016】次に,上記構成において,その動作を説明
する。感光体108上に形成されたトナー像が記録紙1
03に転写された後,記録紙103が定着装置100に
搬送され,ヒータ106によって加熱された熱定着ロー
ラ104および加圧ローラ105からなるニップ部を通
過することにより,トナー像が記録紙103上に溶融定
着する。
【0017】また,記録紙103が通過した後の感光体
108は,感光体108に付着した不要のトナーをクリ
ーニングブレード111によって掃除され,さらに,掃
除された不要のトナーは,廃トナータンク112に保持
される。
【0018】次に,図2に示した,定着装置100の動
作について説明する。CPU202は,サイズ検知部2
01で検知した記録紙103のサイズを入力すると,あ
らかじめ設定されている基準サイズと比較し,検知した
記録紙のサイズがあらかじめ設定された基準サイズより
小さい場合に,排熱ファン101の風量が多くなるよう
に制御する。
【0019】次に,実施の形態1の熱定着ローラ104
の近傍について,図3を参照して説明する。図3は,実
施の形態1の熱定着ローラ104の近傍についての説明
図である。なお,ここでは,実施の形態1の熱定着ロー
ラ104(ニップ部)を通紙可能な記録紙のサイズ(基
準サイズ)を,B4横サイズ(以下,B4Yと記載す
る)として説明する。
【0020】いま,記録紙103がB5縦サイズ(以
下,B5Tと記載する)である場合,図3の斜線301
に示すように,非通紙部分が現れる。また,排熱ファン
101は,図示の右側に配設され,左から右へ空気を流
し,熱定着ローラ104が発生する熱を流し,排熱して
いる。
【0021】次に,サイズ検知部201およびCPU2
02について,その動作を説明する。サイズ検知部20
1は,記録紙103のサイズを検知し,CPU202へ
通知する。CPU202は,検知された記録紙のサイズ
と基準サイズとを比較する。ここでは,検知された記録
紙のサイズ(B5T)<基準サイズ(B5Y)であるた
め(すなわち,検知した記録紙のサイズがあらかじめ設
定された基準サイズより小さいため),排熱ファン10
1の風量を多くするように排熱ファン101を制御す
る。
【0022】上記構成および動作に基づいて,行った結
果,図4に示すように,例えば,定着装置100の設計
上の限界温度(Tmax)に到達する記録紙103の連
続通紙枚数NtがN1からN3へと増やすことができ
る。なお,図4は,実施の形態1の連続通紙枚数と温度
を示した説明図である。
【0023】前述したように実施の形態1によれば,サ
イズ検知部201が検知した記録紙103のサイズと熱
定着ローラ104が通紙できる基準サイズとを比較し,
検知した記録紙103のサイズが小さいと判断した際,
CPU202が排熱ファン101の風量を多くするよう
に排熱ファン101を制御したため,図3の斜線301
に示すような非通紙部分の熱を排熱することができる。
換言すれば,排熱に対して特別な部材を必要としないの
で,定着装置100のコストアップを招来することな
く,非通紙部分の熱を排熱することができる。
【0024】また,排熱ファン101が熱定着ローラ1
04の非通紙部分の排熱を行うため,熱定着ローラ10
4の限界温度に対して余裕ができ,連続通紙枚数を増や
すことができる。
【0025】〔実施の形態2〕実施の形態2では,実施
の形態1の定着装置100において,複数枚の記録紙1
03を連続に定着する場合について説明する。なお,実
施の形態2では,実施の形態1と基本的に同様のため,
異なる点のみ,図面を参照して説明する。
【0026】図5は,実施の形態2の定着装置100の
制御ブロック図である。実施の形態2の定着装置100
は,記録紙103のサイズを検出するサイズ検知部20
1と,排熱ファン101の駆動制御を行う排熱ファン制
御手段としてのCPU202と,熱定着ローラ104を
記録紙103が連続に通紙した枚数をカウントするカウ
ント手段としてのカウンタ501と,から構成されてい
る。
【0027】まず,実施の形態2の原理について,図面
を参照して説明する。図6は,記録紙103を連続に複
数枚定着した場合を示す説明図である。実施の形態1で
は,熱定着ローラ104が通紙できるサイズ(基準サイ
ズ)と,記録紙103のサイズとを比較し,記録紙10
3のサイズの方が小さい場合,排熱ファン101の風量
を多くして排熱をおこなっていいるが,記録紙103の
定着を連続複数枚行うと,図示の如く,通紙の行い初め
(以下,通紙初期と記す)の場合と異なって,熱定着ロ
ーラ104の非通紙部分の排熱が悪くなり,温度が上昇
する。したがって,実施の形態2では,前記したように
カウンタ501を設け,熱定着ローラ104を記録紙1
03が連続に通紙した枚数をカウントし,このカウント
値(すなわち,連続通紙枚数)に基づいて,非通紙部分
の排熱の状況を検知するようにしたものである。
【0028】次に,図5に示した構成において,その動
作を説明する。カウンタ501は,通紙動作の開始時か
ら記録紙103の枚数をカウントする。CPU202
は,カウンタ501のカウント値(記録紙103の連続
通紙枚数)が,あらかじめ設定した枚数に達した時点で
排熱ファン101の風量を多くする。なお,CPU20
2に設定する枚数は,実施の形態1で説明した図4に示
すように,例えば,通紙枚数N3とするが,設計上の限
界温度Tmaxを超えない範囲であれば,枚数が異なっ
ていても良いことは,勿論である。
【0029】前述したように実施の形態2によれば,カ
ウンタ501が記録紙103の連続通紙枚数をカウント
し,カウンタ501のカウントに基づいて,CPU20
2が排熱ファン101の風量を制御するため,排熱に対
して特別な部材を必要としない,すなわち,定着装置1
00のコストアップを招来することなく,非通紙部分の
熱を適切に排熱することができる。
【0030】また,カウンタ501のカウント値に基づ
いて,CPU202が排熱ファン101の風量を連続通
紙枚数N3で制御するので,例えば,排熱ファン101
の動作をON/OFFするためのスイッチ素子をによる
制御を行わないので,ハード的にスイッチング素子に負
担がかからない,すなわち,スイッチング素子の寿命を
延ばすことができる。
【0031】〔実施の形態3〕実施の形態3では,ヒー
タ106のONデューティーに基づいて排熱ファン10
1を制御するものとして説明する。なお,実施の形態3
では,実施の形態1と基本的に同様のため,異なる点の
み図面を参照して説明する。
【0032】図7は,実施の形態3の定着装置100の
制御ブロック図である。実施の形態3の定着装置100
は,記録紙103のサイズを検出するサイズ検知部20
1と,排熱ファン101の駆動制御を行う排熱ファン制
御手段としてのCPU702と,熱定着ローラ104の
温度を検出する温度検出手段としての温度検出部701
と,を備え,前記CPU702が,温度検出手部701
で検出した検出温度に基づいて,熱定着ローラ104に
内蔵されたヒータ106のON/OFFを制御するヒー
タ制御手段としての役割,およびヒータ106のON/
OFFのデューティーを検出するデューティー検出手段
としての役割を果たし,さらに,検出したデューティー
に基づいて,排熱ファン101の風量を可変するもので
ある。
【0033】次に,実施の形態3の熱定着ローラ104
の近傍について,図8を参照して説明する。図8は,実
施の形態3の熱定着ローラ104の近傍についての説明
図である。ここで,例えば,記録紙103がB5Tであ
る場合,図8の斜線801で示すように,記録紙103
が通過しない非通紙部分が現れる。また,排熱ファン1
01は,図中の右側に配設され,左から右へ空気を流
し,熱定着ローラ104で発生する熱を流し,排熱して
いる。この時,熱定着ローラ104の温度は,温度検出
部701によって検出される。
【0034】ここで,ヒータ106のON/OFFデュ
ーティーについて説明する。CPU702は,ヒータ1
06をONの状態にし,熱定着ローラ104があらかじ
め設定した温度に達すると,ヒータ106をOFFにす
る。いま,例えば,記録紙103の定着が連続複数枚あ
り,現在の排熱ファン101の風量では,非通紙部分の
温度が下がらなくなった場合,温度検出部701で熱定
着ローラ104の温度(すなわち,ヒータ106の見掛
け上の温度)が高いと検出されるため,CPU702は
ヒータ106をOFFにしてしまう。これによってON
デューティーが低くなってしまう。このように記録紙1
03の通紙枚数とヒータ106のON/OFFデューテ
ィーの変化とは密接な関係がある。
【0035】したがって,実施の形態3では,デューテ
ィーの変化を検知し,検出したデューティーとあらかじ
め設定されたONデューティーとを比較し,設定された
ONデューティーより低い場合に風量を多くし,設定さ
れたONデューティーより高い場合に風量を少なくする
ように排熱ファン101の風量の制御を行うものであ
る。
【0036】次に,図9を参照して,連続通紙時および
通紙初期時のヒータ106のONデューティーについて
説明する。図9は,連続通紙時および通紙初期時のヒー
タ106のONデューティーを示した説明図である。図
9(a)に示すように,初期通紙時,すなわち,熱定着
ローラ104に通紙する記録紙103が1枚毎である場
合,一枚毎にヒータ106のスイッチが入っている(O
N)状態と切れた状態(OFF)とを繰り返す。
【0037】また,図9(b)に示すように,連続通紙
時の場合には,CPU702は,温度検出部701で検
出した温度に基づいて,ヒータ106のスイッチをON
/OFFするように制御する。
【0038】このようにして,熱定着ローラ104の近
傍の温度を温度検出部701が検出し,検出した熱定着
ローラ104の近傍の温度に基づいて,ヒータ106の
スイッチのON/OFFを制御する。換言すれば,所定
時間(一定時間)T0におけるヒータ106のONの割
合(すなわち,ONデューティー)を検知することによ
り,ONデューティーが低い(すなわち,ヒータ106
のONの割合が小さい)場合には,熱定着ローラ104
の近傍の温度が高いことを検出でき,ONデューティー
が高い(すなわち,ヒータ106のONの割合が大き
い)場合には,熱定着ローラ104の近傍の温度が低い
ことを検出できる。
【0039】したがって,CPU702は,検知したO
Nデューティーがあらかじめ設定したONデューティー
(基準値)より低い場合,排熱ファン101の風量を多
くするように制御する。このことにより,図10に示す
ように,熱定着ローラ104の通紙および非通紙の位
置,すなわち,排熱ファン101側および反対側の位置
の温度にムラがなくなる。なお,図10は,熱定着ロー
ラ104の位置,および,排熱ファン101の風量にお
ける,熱定着ローラ104の近傍の温度を示した説明図
である。
【0040】次に,上記動作を図11を参照して説明す
る。図11は,実施の形態3の動作を示すフローチャー
トである。まず,定着装置100の動作が開始される
と,CPU702は,排熱ファン101の風量を少ない
状態で始動し(S1101),ヒータ106のスイッチ
のONデューティーがあらかじめ設定した値(基準値)
Aより低いか否かを判断する(S1102)。この時の
基準値Aが,前述したあらかじめ設定したONデューテ
ィー(基準値)に相当する。
【0041】続いて,ステップS1102において,C
PU702は,ヒータ106のスイッチのONデューテ
ィーが基準値Aより高い場合,排熱ファン101の風量
の変更を行わず,そのままで稼動させ(S1103),
一方,ヒータ106のスイッチのONデューティーが基
準値Aより低い場合,排熱ファン101の風量を多くし
(S1104),処理を終了する。
【0042】前述したように実施の形態3によれば,デ
ューティーの変化を検知し,検出したデューティーとあ
らかじめ設定されたONデューティーとを比較し,設定
されたONデューティーより低い場合に風量を多くし,
設定されたONデューティーより高い場合に風量を少な
くするように排熱ファン101の風量の制御を行うた
め,熱定着ローラ104の通紙および非通紙の位置,す
なわち,排熱ファン101側および反対側の位置の温度
にムラがなくなる。したがって,熱定着ローラ104の
通紙部分と非通紙部分において一定の温度とすることが
できる。
【0043】また,ヒータ106のスイッチのON/O
FFの回数を減らすことができるため,ハード的にスイ
ッチング素子に負担がかからない,すなわち,スイッチ
ング素子の寿命を延ばすことができる。
【0044】〔実施の形態4〕実施の形態4は,熱定着
ローラ104の通紙できるサイズと記録紙103のサイ
ズとが同一の場合について説明する。なお,実施の形態
4では,基本的に実施の形態1と同様の構成であるた
め,異なる点のみを説明する。
【0045】サイズ検知部201が記録紙103のサイ
ズを検知し,CPU202が,検知した記録紙103の
サイズと熱定着ローラ104が通紙できる基準サイズと
を比較する(実施の形態4においては,基準サイズをB
4Yとする)。
【0046】CPU202は,検知した記録紙103の
サイズが基準サイズ以上の場合に,排熱ファン101の
風量を少なくするように排熱ファン101を制御する。
【0047】前述したように実施の形態4によれば,サ
イズ検知部201が検知した記録紙103のサイズがあ
らかじめ設定された所定のサイズ(基準サイズ)以上の
場合に,排熱ファン101の風量が少なくなるように制
御するため,排熱ファン101が熱定着ローラ104の
温度を無駄に低下することを防ぐので,定着率を維持す
ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の定着装置
(請求項1)によれば,熱定着ローラと加圧ローラとで
形成されるニップ部に記録紙を通過させて,記録紙上の
トナー像を定着させる定着装置において,前記熱定着ロ
ーラからの放熱を装置外部へ排熱するための排熱ファン
と,前記記録紙のサイズを検出する記録紙サイズ検出手
段と,前記記録紙サイズ検出手段で検出した前記記録紙
のサイズに基づいて,前記記録紙のサイズがあらかじめ
設定された所定のサイズより小さい場合に,前記排熱フ
ァンの風量が多くなるように制御する排熱ファン制御手
段と,を備えたため,装置のコストアップを招来するこ
となく,定着装置の温度上昇を防ぐことができる。
【0049】また,本発明の定着装置(請求項2)は,
請求項1記載の定着装置において,さらに,前記ニップ
部を連続して通過する記録紙の連続通過枚数をカウント
するカウント手段を備え,前記排熱ファン制御手段が,
前記カウント手段でカウントした連続通過枚数に基づい
て,前記連続通過枚数があらかじめ設定した所定の枚数
に達した場合,前記排熱ファンの風量が多くなるように
制御するため,装置のコストアップを招来することな
く,定着装置の温度上昇を防ぐことができると共に,風
量を小→大にする通紙枚数を設定することにより,実使
用上風量の切り替え回数が減り,ON/OFFの制御素
子の長寿命化が図れる。
【0050】また,本発明の定着装置(請求項3)は,
請求項1記載の定着装置において,さらに,前記熱定着
ローラの温度を検出する温度検出手段と,前記温度検出
手段で検出した検出温度に基づいて,前記熱定着ローラ
に内蔵されたヒータのON/OFFを制御するヒータ制
御手段と,前記ヒータ制御手段による前記ヒータのON
/OFFのデューティーを検出するデューティー検出手
段と,を備え,前記排熱ファン制御手段が,前記デュー
ティー検出手段で検出したデューティーに基づいて,前
記排熱ファンの風量を可変するため,装置のコストアッ
プを招来することなく,定着装置の温度上昇を防ぐこと
ができると共に,風量を小→大にする通紙枚数をヒータ
のONデューティーによって設定することにより,実使
用上風量の切り替え回数が減り,ON/OFFの制御素
子の長寿命化が図れる。
【0051】また,本発明の定着装置(請求項4)は,
請求項3記載の定着装置において,前記排熱ファン制御
手段は,前記デューティー検出手段で検出したデューテ
ィーとあらかじめ設定されたONデューティーとを比較
し,前記ONデューティーより低い場合に風量を多く
し,前記ONデューティーより高い場合に風量を少なく
するように制御するため,装置のコストアップを招来す
ることなく,定着装置の温度上昇を防ぐことができると
共に,風量を小→大にする通紙枚数をヒータのONデュ
ーティーによって設定することにより,実使用上風量の
切り替え回数が減り,ON/OFFの制御素子の長寿命
化が図れる。
【0052】また,本発明の定着装置(請求項5)は,
熱定着ローラと加圧ローラとで形成されるニップ部に記
録紙を通過させて,記録紙上のトナー像を定着させる定
着装置において,前記熱定着ローラからの放熱を装置外
部へ排熱するための排熱ファンと,前記記録紙のサイズ
を検出する記録紙サイズ検出手段と,前記記録紙サイズ
検出手段で検出した前記記録紙のサイズに基づいて,前
記記録紙のサイズがあらかじめ設定された所定のサイズ
以上の場合に,前記排熱ファンの風量が少なくなるよう
に制御する排熱ファン制御手段と,を備えたため,装置
のコストアップを招来することなく,定着装置の温度上
昇を防ぐことができると共に,定着装置の温度低下がな
くなることによって定着率の維持が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の定着装置の構成図である。
【図2】実施の形態1の定着装置の制御ブロック図であ
る。
【図3】実施の形態1の熱定着ローラの近傍についての
説明図である。
【図4】実施の形態1の連続通紙枚数と温度を示した説
明図である。
【図5】実施の形態2の定着装置の制御ブロック図であ
る。
【図6】記録紙を連続に複数枚定着した場合を示す説明
図である。
【図7】実施の形態3の定着装置の制御ブロック図であ
る。
【図8】実施の形態3の熱定着ローラの近傍についての
説明図である。
【図9】連続通紙時および通紙初期時のヒータのONデ
ューティーを示した説明図である。
【図10】熱定着ローラの位置,および,排熱ファンの
風量における,熱定着ローラの近傍の温度を示した説明
図である。
【図11】実施の形態3の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
100 定着装置 101 排熱ファン 102 定着ハウジング 103 記録紙 104 熱定着ローラ 105 加圧ローラ 106 ヒータ 107 分離爪 108 感光体 110 転写ローラ 111 クリーニングブレード 112 廃トナータンク 201 サイズ検知部 202,702 CPU 501 カウンタ 701 温度検出部 801 斜線(非通紙部分)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱定着ローラと加圧ローラとで形成され
    るニップ部に記録紙を通過させて,記録紙上のトナー像
    を定着させる定着装置において,前記熱定着ローラから
    の放熱を装置外部へ排熱するための排熱ファンと,前記
    記録紙のサイズを検出する記録紙サイズ検出手段と,前
    記記録紙サイズ検出手段で検出した前記記録紙のサイズ
    に基づいて,前記記録紙のサイズがあらかじめ設定され
    た所定のサイズより小さい場合に,前記排熱ファンの風
    量が多くなるように制御する排熱ファン制御手段と,を
    備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の定着装置において,さら
    に,前記ニップ部を連続して通過する記録紙の連続通過
    枚数をカウントするカウント手段を備え,前記排熱ファ
    ン制御手段が,前記カウント手段でカウントした連続通
    過枚数に基づいて,前記連続通過枚数があらかじめ設定
    した所定の枚数に達した場合,前記排熱ファンの風量が
    多くなるように制御することを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の定着装置において,さら
    に,前記熱定着ローラの温度を検出する温度検出手段
    と,前記温度検出手段で検出した検出温度に基づいて,
    前記熱定着ローラに内蔵されたヒータのON/OFFを
    制御するヒータ制御手段と,前記ヒータ制御手段による
    前記ヒータのON/OFFのデューティーを検出するデ
    ューティー検出手段と,を備え,前記排熱ファン制御手
    段が,前記デューティー検出手段で検出したデューティ
    ーに基づいて,前記排熱ファンの風量を可変することを
    特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の定着装置において,前記
    排熱ファン制御手段は,前記デューティー検出手段で検
    出したデューティーとあらかじめ設定されたONデュー
    ティーとを比較し,前記ONデューティーより低い場合
    に風量を多くし,前記ONデューティーより高い場合に
    風量を少なくするように制御することを特徴とする定着
    装置。
  5. 【請求項5】 熱定着ローラと加圧ローラとで形成され
    るニップ部に記録紙を通過させて,記録紙上のトナー像
    を定着させる定着装置において,前記熱定着ローラから
    の放熱を装置外部へ排熱するための排熱ファンと,前記
    記録紙のサイズを検出する記録紙サイズ検出手段と,前
    記記録紙サイズ検出手段で検出した前記記録紙のサイズ
    に基づいて,前記記録紙のサイズがあらかじめ設定され
    た所定のサイズ以上の場合に,前記排熱ファンの風量が
    少なくなるように制御する排熱ファン制御手段と,を備
    えたことを特徴とする定着装置。
JP8130602A 1996-04-30 1996-04-30 定着装置 Pending JPH09297495A (ja)

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