JPH09296217A - 低温靱性の優れた高強度ベンド管の製造法 - Google Patents

低温靱性の優れた高強度ベンド管の製造法

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JPH09296217A
JPH09296217A JP11164896A JP11164896A JPH09296217A JP H09296217 A JPH09296217 A JP H09296217A JP 11164896 A JP11164896 A JP 11164896A JP 11164896 A JP11164896 A JP 11164896A JP H09296217 A JPH09296217 A JP H09296217A
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low temperature
toughness
low
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JP11164896A
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Yoshio Terada
好男 寺田
Yoshinori Ogata
佳紀 尾形
Teruhisa Takamoto
照久 高本
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度と溶接金属部の低温靱性に優れたベン
ド管の製造方法を提供する。 【解決手段】 実質的にAlを含有しない低C−低Si
−Nb−微量Ti系の母材と低C−高Mn−Cr−Nb
−微量Tiを含み、かつAl、N、酸素、Ti量のバラ
ンスを考慮した溶接金属部を有する鋼管を加熱後、曲げ
加工しながらその直後に焼入れ処理する。母材および溶
接金属部の低温靱性に優れた高強度ベンド管(API規
格X65以上)を安価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、API規格X65
以上の強度と高靱性を有するベンド管(曲がり管)の製
造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原油・天然ガスを輸送するパイプライン
に使用するラインパイプ(直管)や異形管(ベンド管、
エルボー管、T字管など)には、安全性の観点から優れ
た強度、低温靱性、溶接性などが求められる。特にパイ
プライン敷設域の寒冷地化や深海化にともない、−60
℃での低温靱性の確保や、厚肉化が要求されるようにな
っている。
【0003】従来、ベンド管などは、直管に比較して鋼
管の機械的性質(強度、低温靱性など)が劣化するた
め、特開昭62−10212号公報、特開平4−154
913号公報、特開平7−3330号公報、特開平5−
279743号公報、特開昭59−232225号公報
などに示されるように、ベンド管の機械的性質を改善す
る方法が種々提案されている。
【0004】例えば、特開昭62−10212号公報、
特開平4−154913号公報、特開平7−3330号
公報、特開平5−279743号公報に記載のものは、
鋼管を加熱後、曲げ加工しながら焼入れした後、冷却後
特定の範囲内で焼戻し処理する方法である。しかしなが
ら、これらの方法は焼戻し処理が必須であるため、生産
性や製造コストの観点から問題があった。
【0005】これらに対して、特開昭59−23222
5号公報には、生産性の向上や製造コストの低減を図る
ために、焼戻し処理を省略して高強度と良好な低温靱性
を確保するためのベンド管の製造法が開示されている。
しかしながら、これはC量の低減による強度の低下をM
n、Cr、Moを添加して高強度化するものであり、こ
の場合、加熱〜加工〜焼入れ後の組織中にMA(Mar
tensite−Austenite Constit
uent)、いわゆるマルテンサイトとオーステナイト
が共存した組織が生成するため、極低温での靱性を安定
的に確保することは不可能であると考えられる。そこ
で、生産性に優れ、高強度でかつ極低温での優れた靱性
を有する極厚ベンド管の開発が強く望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生産性に優
れ、高強度でかつ極低温での優れた靱性を有する極厚ベ
ンド管の製造法を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
とするところは下記のとおりである。 (1)重量%で、C:0.03〜0.10%、Si:
0.3%以下、Mn:0.8〜2.2%、P:0.01
5%以下、S:0.030%以下、Nb:0.01〜
0.10%、Ti:0.005〜0.030%、Al:
0.004%以下、N:0.001〜0.006%、
O:0.003%以下を含有し、残部が鉄および不可避
的不純物からなる母材と、C:0.03〜0.10%、
Si:0.3%以下、Mn:1.6超〜2.2%、P:
0.015%以下、S:0.030%以下、Cr:0.
05〜0.5%、Nb:0.01〜0.10%、Ti:
0.005〜0.030%、Al:0.05%以下、
N:0.001〜0.010%、O:0.04%以下を
含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、かつ
下記の式で定義されるP値が−0.010〜0.010
の範囲にある溶接金属部を有する鋼管を、900〜10
00℃に加熱後、曲げ加工しながら直ちに急冷すること
を特徴とする低温靱性の優れた高強度ベンド管の製造
法。
【0008】 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti (2)重量%で、C:0.03〜0.10%、Si:
0.3%以下、Mn:0.8〜2.2%、P:0.01
5%以下、S:0.030%以下、Nb:0.01〜
0.10%、Ti:0.005〜0.030%、Al:
0.004%以下、N:0.001〜0.006%、
O:0.003%以下を含有し、さらにNi:0.1〜
1.0%、Cu:0.1〜1.0%、Cr:0.1〜
1.0%、Mo:0.1〜1.0%、V:0.01〜
0.10%、B:0.0003〜0.002%、Ca:
0.001〜0.005%のうち1種または2種以上を
含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる母材
と、C:0.03〜0.10%、Si:0.3%以下、
Mn:1.6超〜2.2%、P:0.015%以下、
S:0.030%以下、Cr:0.05〜0.5%、N
b:0.01〜0.10%、Ti:0.005〜0.0
30%、Al:0.05%以下、N:0.001〜0.
010%、O:0.04%以下を含有し、残部が鉄およ
び不可避的不純物からなり、かつ下記の式で定義される
P値が−0.010〜0.010の範囲にある溶接金属
部を有する鋼管を、900〜1000℃に加熱後、曲げ
加工しながら直ちに急冷することを特徴とする低温靱性
の優れた高強度ベンド管の製造法。
【0009】 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti (3)重量%で、C:0.03〜0.10%、Si:
0.3%以下、Mn:0.8〜2.2%、P:0.01
5%以下、S:0.030%以下、Nb:0.01〜
0.10%、Ti:0.005〜0.030%、Al:
0.004%以下、N:0.001〜0.006%、
O:0.003%以下を含有し、残部が鉄および不可避
的不純物からなる母材と、C:0.03〜0.10%、
Si:0.3%以下、Mn:1.6超〜2.2%、P:
0.015%以下、S:0.030%以下、Cr:0.
05〜0.5%、Nb:0.01〜0.10%、Ti:
0.005〜0.030%、Al:0.05%以下、
N:0.001〜0.010%、O:0.04%以下を
含有し、さらにNi:0.1〜1.0%、Cu:0.1
〜1.0%、Mo:0.1〜1.0%、V:0.01〜
0.10%、B:0.0003〜0.002%、Ca:
0.001〜0.005%のうち1種または2種以上を
含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、かつ
下記の式で定義されるP値が−0.010〜0.010
の範囲にある溶接金属部を有する鋼管を、900〜10
00℃に加熱後、曲げ加工しながら直ちに急冷すること
を特徴とする低温靱性の優れた高強度ベンド管の製造
法。
【0010】 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti (4)重量%で、C:0.03〜0.10%、Si:
0.3%以下、Mn:0.8〜2.2%、P:0.01
5%以下、S:0.030%以下、Nb:0.01〜
0.10%、Ti:0.005〜0.030%、Al:
0.004%以下、N:0.001〜0.006%、
O:0.003%以下を含有し、さらにNi:0.1〜
1.0%、Cu:0.1〜1.0%、Cr:0.1〜
1.0%、Mo:0.1〜1.0%、V:0.01〜
0.10%、B:0.0003〜0.002%、Ca:
0.001〜0.005%のうち1種または2種以上を
含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる母材
と、C:0.03〜0.10%、Si:0.3%以下、
Mn:1.6超〜2.2%、P:0.015%以下、
S:0.030%以下、Cr:0.05〜0.5%、N
b:0.01〜0.10%、Ti:0.005〜0.0
30%、Al:0.05%以下、N:0.001〜0.
010%、O:0.04%以下を含有し、さらにNi:
0.1〜1.0%、Cu:0.1〜1.0%、Mo:
0.1〜1.0%、V:0.01〜0.10%、B:
0.0003〜0.002%、Ca:0.001〜0.
005%のうち1種または2種以上を含有し、残部が鉄
および不可避的不純物からなり、かつ下記の式で定義さ
れるP値が−0.010〜0.010の範囲にある溶接
金属部を有する鋼管を、900〜1000℃に加熱後、
曲げ加工しながら直ちに急冷することを特徴とする低温
靱性の優れた高強度ベンド管の製造法。
【0011】 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti 以下に、本発明の低温靱性の優れた高強度ベンド管の製
造法について詳細に説明する。従来より、極低炭素−高
Mn−Nb−(Mo、Cr)−微量Ti鋼管を、加熱
後、曲げ加工しながら焼入れ処理することにより高強度
と良好な低温靱性を確保できることが知られている(特
開昭59−232225号公報)。しかしながら、高強
度化、極厚化する場合、さらに合金元素量の増加が必要
となり、母材の低温靱性は不十分となる。
【0012】一方、溶接金属については、低炭素−Nb
系鋼管を、加熱後、曲げ加工しながら焼入れ処理するこ
とにより高強度と良好な低温靱性を確保できることが知
られている(特開平1−44769号公報)。しかしな
がら、厚肉化した場合、溶接入熱が必然的に大きくなり
溶接後の冷却速度が小さくなるため、粗大な粒界フェラ
イト等が生成して溶接金属部の低温靱性は劣化する。こ
のため、さらに合金元素量の増加が必要となる。しかし
ながら、単に溶接金属の合金元素量を増加させた場合
は、敷設現地での中継ぎ溶接の時に、鋼管長手方向溶接
(シーム溶接)と現地での中継ぎ溶接が交差した部分
(T−クロス部)の硬さが高くなり、割れ等の問題が生
じる。
【0013】そこで、本発明者らは、加熱後、曲げ加工
し、焼入れままの高強度ベンド管の母材および溶接金属
部の低温靱性を改善するために鋭意研究した結果、本発
明に完成するに至った。すなわち、本発明は、(1)実
質的にAlを含有しない低C−低Si−Nb−微量Ti
系の母材と、低C−高Mn−Cr−Nb−微量Tiを含
み、かつAl、N、酸素、Ti量のバランスを考慮した
溶接金属成分を有する鋼管であること、(2)この鋼管
を加熱後、曲げ加工しながら、その直後に焼入れ処理す
ること、を特徴とする。これによって母材と溶接金属部
の高強度と優れた低温靱性を同時に達成できる。
【0014】低合金鋼の低温靱性は、(1)結晶粒のサ
イズ、(2)MAや上部ベイナイト(Bu)などの硬化
相の分散状態など種々の冶金学的要因に支配される。特
に厚肉化、高強度化するほど合金元素の添加量は必然的
に多くなり、焼入れ時の組織は上部ベイナイト主体の組
織となって、MA生成の完全抑制は困難になる。本発明
では鋼中のSi量とAl量を極力低減することにより、
上部ベイナイトが生成する場合でもMAの生成量が抑制
され、かつ微細に分散させて、低温靱性を向上させる。
SiとAlを添加した場合には、SiやAlはセメンタ
イトへの溶解度が小さく、セメンタイト中にSiやAl
が固溶しないために、未変態オーステナイト中でγが安
定化してMAの生成が顕著になる。
【0015】この効果を十分に発揮させるために、母材
のSiおよびAlの量を、それぞれSi:0.3%以
下、Al:0.004%以下に限定した。Si、Al量
の上限の値は、MAの生成を抑制して低温靱性を向上さ
せるために必要な値である。Siは脱酸や強度向上のた
めに必要な元素であり、その上限の値を0.3%とし
た。ただし、Si量は強度が確保できる範囲内でできる
だけ少ない方が望ましい。Alは、通常、脱酸剤として
鋼に含まれるが、本発明では好ましくない元素である。
Al量が0.004%を超えるとHAZでのMAの生成
量が顕著となり、低温靱性の劣化を招くので、上限を
0.004%とした。鋼の脱酸はTiのみでも十分であ
り、Si、Alは必ずしも添加する必要はない。
【0016】Cの下限0.03%は母材および溶接熱影
響部(HAZ)の強度、低温靱性の確保ならびにNb、
V添加による析出硬化、結晶粒の微細化効果を発揮させ
るための最小量である。しかし、C量が多過ぎると低温
靱性、現地溶接性の著しい劣化を招くので、上限を0.
10%とした。Mnは強度、低温靱性を確保する上で不
可欠な元素であり、その下限は0.8%である。しか
し、Mnが多過ぎると、鋼の焼入れ性が増加して、現地
溶接性、HAZ靱性を劣化させるだけでなく、連続鋳造
鋼片の中心偏析を助長し、低温靱性も劣化させるので上
限を2.2%とした。
【0017】Nbは制御圧延において結晶粒の微細化や
析出硬化に寄与し、鋼を強靱化する作用を有する。この
効果を発揮させるための最小量として、その下限を0.
01%とした。しかし、0.10%を超えてNbを添加
すると、現地溶接性やHAZ靱性に悪影響を及ぼすの
で、その上限を0.10%とした。Ti添加は微細なT
iNを形成し、スラブ再加熱時および溶接HAZのオー
ステナイト粒の粗大化を抑制してミクロ組織を微細化
し、母材およびHAZの低温靱性を改善する。このよう
なTiNの効果を発現させるためには、最低0.005
%のTi添加が必要である。しかし、Ti量が多過ぎる
と、TiNの粗大化やTiCによる析出硬化が生じて低
温靱性が劣化するので、その上限は0.030%に限定
しなければならない。
【0018】さらに本発明では、不純物元素であるP、
S、O量を、それぞれP:0.015%以下、S:0.
030%以下、O:0.003%以下とする。その主た
る理由は、母材、HAZの低温靱性をより一層向上させ
るためである。P量の低減は連続鋳造スラブの中心偏析
を低減し、粒界破壊を防止して低温靱性を向上させる。
また、S量の低減は延伸化したMnSを低減して延靱性
を向上させる効果がある。O量の低減は鋼中の酸化物を
少なくして、低温靱性の改善に効果がある。従って、
P、S、O量は低いほど好ましい。
【0019】NはTiNを形成してスラブ再加熱時およ
び溶接HAZのオーステナイト粒の粗大化を抑制し、母
材、HAZの低温靱性を向上させる。このために必要な
最小量は0.001%である。しかし、N量が多過ぎる
とスラブ表面疵や固溶NによるHAZ靱性劣化の原因と
なるので、その上限は0.006%に抑える必要があ
る。
【0020】次に、Ni、Cu、Cr、Mo、V、B、
Caを添加する理由について説明する。基本となる成分
にさらにこれらの元素を添加する主たる目的は、本発明
鋼の優れた特徴を損なうことなく、製造可能な板厚の拡
大や母材の強度・靱性などの特性の向上をはかるためで
ある。従って、その添加量は自ら制限されるべき性質の
ものである。
【0021】Niを添加する目的は、低炭素の本発明鋼
の強度を低温靱性や現地溶接性を劣化させることなく向
上させるためである。Ni添加はMnやCr、Mo添加
に比較して圧延組織(特にスラブの中心偏析帯)中に低
温靱性に有害な硬化組織を形成することが少なく、強度
を増加させる。この効果を発揮させるためには、0.1
%以上のNi添加が必要である。しかし、添加量が多す
ぎると、経済性だけでなく、現地溶接性やHAZ靱性な
どを劣化させるので、Niの上限を1.0%とした。N
iは連続鋳造時、熱間圧延時におけるCuクラックの防
止にも有効である。
【0022】CuはNiとほぼ同様の効果を持つととも
に、耐食性、耐水素誘起割れ特性の向上にも効果があ
る。また、Cu析出硬化によって強度を大幅に増加させ
る。この効果を発揮させるためには、0.1%以上のC
u添加が必要である。しかし、過剰に添加すると、析出
硬化により母材、HAZの靱性低下や熱間圧延時にCu
クラックが生じるので、その上限を1.0%とした。
【0023】Crは母材の強度を増加させる効果があ
り、この効果を発揮させるためには0.1%以上の添加
が必要である。しかし、Cr量が多過ぎると現地溶接性
やHAZ靱性を著しく劣化させる。このため、Cr量の
上限は1.0%とする。Moは母材、溶接部の強度を増
加させる効果がある。Nbと共存して制御圧延時にオー
ステナイトの再結晶を強力に抑制し、オーステナイト組
織の微細化にも効果がある。このような効果を得るため
には、Moは最低0.1%が必要である。しかし、過剰
なMo添加はHAZ靱性、現地溶接性を劣化させるの
で、その上限を1.0%とした。
【0024】VはほぼNbと同様の効果を有する。この
効果を発揮させるためには0.01%以上のV添加が必
要である。その上限は、現地溶接性、HAZ靱性の観点
から0.10%まで許容できる。Bは極微量で鋼の焼入
れ性を飛躍的に高める。このような効果を得るために
は、Bは最低でも0.0003%が必要である。一方、
過剰に添加すると、低温靱性を劣化させるだけでなく、
却ってBの焼入れ性向上効果を消失せしめることもある
ので、その上限を0.002%とした。
【0025】Caは硫化物(MnS)の形態を制御し、
低温靱性を向上(シャルピー試験における吸収エネルギ
ーの増加など)させる。しかし、Ca量が0.001%
未満では実用上効果がなく、また0.005%を超えて
添加すると、CaO−CaSが大量に生成して、クラス
ター、大型介在物となり、鋼の清浄度を害するだけでな
く、現地溶接性にも悪影響を及ぼす。このため、Ca添
加量を0.001〜0.005%に制限した。
【0026】一方、鋼管長手方向の溶接金属部の低温靱
性は、(1)結晶粒のサイズ、(2)島状マルテンサイ
トなどの硬化相の分散状態など、種々の冶金学的要因に
支配される。特に極厚化するほど溶接入熱が大きくなる
ため、溶接後の冷却速度が必然的に小さくなり、粗大な
フェライトなどが生成して低温靱性が劣化する。この場
合、合金元素の添加量を増加させて、粗大な粒界フェラ
イトの生成を抑制することが必須である。しかしなが
ら、合金元素添加量の増加はT−クロス部での硬さの上
昇を招くため、添加する合金元素の種類と添加量の適正
化が重要である。特にMnとCrを同時に添加させるこ
とが、安価でかつ長手方向溶接金属部の粗大な粒界フェ
ライトの抑制による低温靱性の改善とT−クロス部の低
硬度化に極めて有効であることを本発明者らは見出し
た。また、Al、N、酸素およびTi量のバランスを適
正化することにより、低温靱性を飛躍的に改善できるこ
とがわかった。すなわち、P={1.5(O−0.89
Al)+3.4N}−Tiで表される式において、P値
が−0.010〜0.010%になるように各成分を適
正化することにより、低温靱性が向上する。
【0027】以上のような効果を十分に発揮させるため
には、Mn量は1.6超〜2.2%、Cr量は0.05
〜0.5%とする必要がある。MnおよびCr量が少な
い場合には、厚手材において溶接入熱が大きくなって溶
接後の冷却速度が小さくなり、粗大な粒界フェライトが
生成して低温靱性が劣化する。粗大な粒界フェライトを
抑制するためには、Mn量は1.6%超、Cr量は0.
05%以上が必要である。一方で、MnおよびCr量が
多くなると、焼入れ性が大きくなり、島状マルテンサイ
トが生成して低温靱性を劣化させるため、その上限の値
を、それぞれMnは2.2%、Crは0.5%とした。
【0028】さらに、溶接金属部の低温靱性を改善する
ためにP値を適正化する必要がある。P値はTi量の過
不足を示したもので、P値が低い(マイナス)場合には
Tiが過剰に添加されていることになり、TiCなどの
析出硬化により低温靱性が劣化する。一方、P値が高い
(プラス)場合にはTi量が不足(または酸素量が過
剰)しているために、低温靱性が劣化する。良好な低温
靱性を得るためには、P値を−0.010〜0.010
%の範囲にする必要がある。
【0029】溶接金属部のCの下限0.03%は、溶接
金属部の強度、低温靱性の確保ならびにNb、V添加に
よる析出硬化、結晶粒の微細化効果などを発揮させるた
めの最小量である。しかし、C量が多過ぎると低温靱
性、現地溶接性の著しい劣化を招くので、上限を0.1
0%とした。Siは溶接金属部において脱酸や強度向上
のために添加する元素であるが、多く添加すると低温靱
性を劣化させるので、上限を0.3%とした。溶接金属
の脱酸はTiあるいはAlのみでも十分である。
【0030】Nbは制御圧延において結晶粒の微細化や
析出硬化に寄与し、鋼を強靱化する作用を有する。この
効果を発揮させるための最小量として、その下限を0.
01%とした。しかし、0.10%を超えてNbを添加
すると、現地溶接性やHAZ靱性に悪影響を及ぼすの
で、その上限を0.10%とした。Ti添加は微細はT
iNを形成し、スラブ再加熱時および溶接HAZのオー
ステナイト粒の粗大化を抑制してミクロ組織を微細化
し、母材およびHAZの低温靱性を改善する。このよう
なTiNの効果を発現させるためには、最低0.005
%のTi添加が必要である。しかし、Ti量が多過ぎる
とTiNの粗大化やTiCによる析出硬化が生じて低温
靱性が劣化するので、その上限は0.030%に限定し
なければならない。
【0031】Alは、通常、脱酸剤として鋼に含まれる
元素であり、組織の微細化にも効果を有する。しかし、
Al量が0.05%を超えるとAl系非金属介在物が増
加して鋼の清浄度を害するので、上限を0.05%とし
た。NはTiNを形成して再加熱時のオーステナイト粒
の粗大化を抑制し、低温靱性を向上させる。このために
必要な最小量は0.001%である。しかし、N量が多
過ぎると固溶Nの増加による靱性劣化の原因となるの
で、その上限は0.010%に抑える必要がある。
【0032】O量の低減は鋼中の酸化物を少なくして、
低温靱性の改善に効果がある。従って、O量は低いほど
好ましい。O量が多すぎると鋼の清浄度が劣化して低温
靱性が劣化するので、その上限の値を0.04%とす
る。さらに、本発明では不純物元素であるP、S量を、
それぞれP:0.015%以下、S:0.030%以下
とする。その主たる理由は、母材、HAZの低温靱性を
より一層向上させるためである。P量の低減は連続鋳造
スラブの中心偏析を低減し、粒界破壊を防止して低温靱
性を向上させる。また、S量の低減は延伸化したMnS
を低減し、延靱性を向上させる効果がある。従って、
P、S量は低いほど好ましい。
【0033】次に、Ni、Cu、Cr、Mo、V、B、
Caを添加する理由について説明する。基本となる成分
にさらにこれらの元素を添加する主たる目的は、本発明
鋼の優れた特徴を損なうことなく、製造可能な板厚の拡
大や母材の強度・靱性などの特性の向上をはかるためで
ある。従って、その添加量は自ら制限されるべき性質の
ものである。
【0034】Niを添加する目的は、低炭素の本発明鋼
の強度を低温靱性や現地溶接性を劣化させることなく向
上させるためである。Ni添加はMnやCr、Mo添加
に比較して圧延組織(特にスラブの中心偏析帯)中に低
温靱性に有害な硬化組織を形成することが少なく、強度
を増加させる。この効果を発揮させるためには、0.1
%以上のNi添加が必要である。しかし、添加量が多す
ぎると、経済性だけでなく、現地溶接性やHAZ靱性な
どを劣化させるので、Niの上限を1.0%とした。N
iは連続鋳造時、熱間圧延時におけるCuクラックの防
止にも有効である。
【0035】CuはNiとほぼ同様の効果を持つととも
に、耐食性、耐水素誘起割れ特性の向上にも効果があ
る。また、Cu析出硬化によって強度を大幅に増加させ
る。この効果を発揮させるためには、0.1%以上のC
u添加が必要である。しかし、過剰に添加すると、析出
硬化により母材、HAZの靱性低下や熱間圧延時にCu
クラックが生じるので、その上限を1.0%とした。
【0036】Crは母材の強度を増加させる効果があ
り、この効果を発揮させるためには0.1%以上の添加
が必要である。しかし、Cr量が多過ぎると現地溶接性
やHAZ靱性を著しく劣化させる。このため、Cr量の
上限は1.0%とする。Moは母材、溶接部の強度を増
加させる効果がある。Nbと共存して制御圧延時にオー
ステナイトの再結晶を強力に抑制し、オーステナイト組
織の微細化にも効果がある。このような効果を得るため
には、Moは最低0.1%が必要である。しかし、過剰
なMo添加はHAZ靱性、現地溶接性を劣化させるの
で、その上限を1.0%とした。
【0037】VはほぼNbと同様の効果を有する。この
効果を発揮させるためには0.01%以上のV添加が必
要である。その上限は、現地溶接性、HAZ靱性の観点
から0.10%まで許容できる。Bは極微量で鋼の焼入
れ性を飛躍的に高める。このような効果を得るために
は、Bは最低でも0.0003%が必要である。一方、
過剰に添加すると、低温靱性を劣化させるだけでなく、
却ってBの焼入れ性向上効果を消失せしめることもある
ので、その上限を0.002%とした。
【0038】Caは硫化物(MnS)の形態を制御し、
低温靱性を向上(シャルピー試験における吸収エネルギ
ーの増加など)させる。しかし、Ca量が0.001%
未満では実用上効果がなく、また0.005%を超えて
添加すると、CaO−CaSが大量に生成して、クラス
ター、大型介在物となり、鋼の清浄度を害するだけでな
く、現地溶接性にも悪影響を及ぼす。このため、Ca添
加量を0.001〜0.005%に制限した。
【0039】なお、上記成分を有する鋼の圧延方法とし
ては、制御圧延または制御圧延〜加速冷却することが望
ましい。これは、ベンド管の袖部の強度と低温靱性を確
保するためである。次に、製造条件の限定理由について
説明する。本発明では、鋼管を900〜1000℃の温
度範囲に再加熱後、曲げ加工し、その後焼入れする必要
がある。
【0040】鋼管の加熱温度を900℃以上とする理由
は、オーステナイト域で合金元素を十分に溶体化させ、
強度と低温靱性を向上させるためである。しかし、加熱
温度が1000℃を超えると、加熱時のオーステナイト
粒が成長し、結晶粒が大きくなって低温靱性の劣化を招
いたり、ベンド管の所定の寸法が得られなくなる。この
ため、加熱温度の上限は1000℃とした。
【0041】加熱後、鋼管を曲げ加工して、その直後に
焼入れ処理する必要がある。これは、曲げ加工後直ちに
焼入れ処理することにより、高強度と優れた低温靱性を
得るためである。曲げ加工後、直ちに焼入れしないと鋼
管の温度が低下して、フェライトなどの生成により高強
度化が達成できない。なお、焼入れ処理時の冷却速度は
15℃/秒以上が望ましい。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について述べ
る。種々の成分を有する鋼板を溶接して鋼管を製造し
た。成形方法はUOEおよびBR(ベンディングロー
ル)である。その後、種々の溶接金属成分を有する鋼管
からベンド管を製造して諸性質を調査した。機械的性質
は圧延と直角方向で調査した。
【0043】実施例を表1、表2(表1のつづき−
1)、表3(表1のつづき−2)、表4(表1のつづき
−3)、表5(表1のつづき−4)、表6(表1のつづ
き−5)に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】本発明の鋼管は優れた強度・低温靱性を有
する。これに対して比較鋼は、化学成分または鋼管製造
条件が適切でなく、いずれかの特性が劣る。鋼6は母材
のC量が多過ぎるため、母材の低温靱性が悪い。鋼7は
母材のMn量が高過ぎるため、母材の低温靱性が悪い。
鋼8は母材のAl量が多過ぎるため、HAZの低温靱性
が悪い。鋼9は溶接金属のC量が多過ぎるため、溶接金
属の低温靱性が悪い。鋼10は溶接金属のMn量が少な
過ぎるため、溶接金属の低温靱性が悪い。鋼11は溶接
金属中にCrが添加されていないため、T−クロス部の
硬さが高く、溶接性が悪い。鋼12はP値が小さ過ぎる
ため、溶接金属の低温靱性が悪い。鋼13はP値が高過
ぎるため、溶接金属の低温靱性が悪い。鋼14は鋼管の
再加熱温度が高過ぎるため、低温靱性が悪い。鋼15は
鋼管の再加熱温度が低過ぎるため、強度が低い。鋼16
は曲げ加工後空冷したため、強度が低い。
【0051】
【発明の効果】本発明により低温靱性に優れた極厚高強
度ベンド管(API規格X65以上)が安定して製造で
きるようになった。その結果、パイプラインの輸送効率
の向上が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/00 301 C22C 38/00 301Z 38/14 38/14 38/58 38/58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:0.8〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.004%以下、 N:0.001〜0.006%、 O:0.003%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる母材
    と、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:1.6超〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Cr:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.05%以下、 N:0.001〜0.010%、 O:0.04%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、か
    つ下記の式で定義されるP値が−0.010〜0.01
    0の範囲にある溶接金属部を有する鋼管を、900〜1
    000℃に加熱後、曲げ加工しながら直ちに急冷するこ
    とを特徴とする低温靱性の優れた高強度ベンド管の製造
    法。 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti
  2. 【請求項2】 重量%で、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:0.8〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.004%以下、 N:0.001〜0.006%、 O:0.003%以下 を含有し、さらに Ni:0.1〜1.0%、 Cu:0.1〜1.0%、 Cr:0.1〜1.0%、 Mo:0.1〜1.0%、 V:0.01〜0.10%、 B:0.0003〜0.002%、 Ca:0.001〜0.005% のうち1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不
    可避的不純物からなる母材と、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:1.6超〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Cr:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.05%以下、 N:0.001〜0.010%、 O:0.04%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなり、か
    つ下記の式で定義されるP値が−0.010〜0.01
    0の範囲にある溶接金属部を有する鋼管を、900〜1
    000℃に加熱後、曲げ加工しながら直ちに急冷するこ
    とを特徴とする低温靱性の優れた高強度ベンド管の製造
    法。 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti
  3. 【請求項3】 重量%で、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:0.8〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.004%以下、 N:0.001〜0.006%、 O:0.003%以下 を含有し、残部が鉄および不可避的不純物からなる母材
    と、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:1.6超〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Cr:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.05%以下、 N:0.001〜0.010%、 O:0.04%以下 を含有し、さらに Ni:0.1〜1.0%、 Cu:0.1〜1.0%、 Mo:0.1〜1.0%、 V:0.01〜0.10%、 B:0.0003〜0.002%、 Ca:0.001〜0.005% のうち1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不
    可避的不純物からなり、かつ下記の式で定義されるP値
    が−0.010〜0.010の範囲にある溶接金属部を
    有する鋼管を、900〜1000℃に加熱後、曲げ加工
    しながら直ちに急冷することを特徴とする低温靱性の優
    れた高強度ベンド管の製造法。 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti
  4. 【請求項4】 重量%で、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:0.8〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.004%以下、 N:0.001〜0.006%、 O:0.003%以下 を含有し、さらに Ni:0.1〜1.0%、 Cu:0.1〜1.0%、 Cr:0.1〜1.0%、 Mo:0.1〜1.0%、 V:0.01〜0.10%、 B:0.0003〜0.002%、 Ca:0.001〜0.005% のうち1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不
    可避的不純物からなる母材と、 C:0.03〜0.10%、 Si:0.3%以下、 Mn:1.6超〜2.2%、 P:0.015%以下、 S:0.030%以下、 Cr:0.05〜0.5%、 Nb:0.01〜0.10%、 Ti:0.005〜0.030%、 Al:0.05%以下、 N:0.001〜0.010%、 O:0.04%以下 を含有し、さらに Ni:0.1〜1.0%、 Cu:0.1〜1.0%、 Mo:0.1〜1.0%、 V:0.01〜0.10%、 B:0.0003〜0.002%、 Ca:0.001〜0.005% のうち1種または2種以上を含有し、残部が鉄および不
    可避的不純物からなり、かつ下記の式で定義されるP値
    が−0.010〜0.010の範囲にある溶接金属部を
    有する鋼管を、900〜1000℃に加熱後、曲げ加工
    しながら直ちに急冷することを特徴とする低温靱性の優
    れた高強度ベンド管の製造法。 P={1.5(O−0.89Al)+3.4N}−Ti
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005186162A (ja) * 2003-12-02 2005-07-14 Jfe Steel Kk 耐サワー特性に優れた高靭性厚肉溶接鋼管
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