JPH09296206A - 炉頂装入装置 - Google Patents

炉頂装入装置

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JPH09296206A
JPH09296206A JP13063296A JP13063296A JPH09296206A JP H09296206 A JPH09296206 A JP H09296206A JP 13063296 A JP13063296 A JP 13063296A JP 13063296 A JP13063296 A JP 13063296A JP H09296206 A JPH09296206 A JP H09296206A
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chute
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尚文 菅原
Yasuo Ueki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料を炉内へ均一に分布させて偏積を防止す
る。 【解決手段】 原料流出口9を炉中心線O上に有する原
料集合ホッパー6の上方に、炉中心線Oより偏心した位
置に複数の炉頂ホッパー10a,10b,10cが設置
されている。偏心した位置の炉頂ホッパー10a,10
b,10cから排出された原料が原料集合ホッパー6内
を原料流出口9の方向へ流れて落下させられるのを、原
料案内装置15の揺動シュート19により偏流させ、炉
中心に落下させるようにする。揺動シュート19は円周
方向のどの方向へも自由な角度で揺動できるように支持
されている。揺動シュート19の上方に抵抗体33を設
ける。抵抗体33は流体圧シリンダ36によりロッド3
5を介し上下動するようにして、原料集合ホッパー6内
で発生する原料の水平方向速度成分を減少させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は竪型炉の炉内へ原料
を装入する炉頂装入装置に関するもので、装入原料を分
配シュートで炉内へ分布させるようにするベルレス型の
炉頂装入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炉内への原料の装入にベルを用いないで
原料を均一に分布させるようにする、いわゆるベルレス
型の炉頂装置は、図7に一例を示す如く、炉1の頂部
に、支持フレーム2を固定設置し、該支持フレーム2の
炉中心線O上の位置に、旋回テーブル3′と該旋回テー
ブル3′に固定された垂直シュート3を回転自在に支持
させ、且つ該垂直シュート3に断面形状をU型にした樋
状の分配シュート4の基端部を上下方向へ回動(傾動)
自在に取り付け、旋回テーブル3′を回転させて垂直シ
ュート3を回転させることにより分配シュート4を水平
方向に旋回させ、又、分配シュート4を傾動させること
により該分配シュート4の旋回半径を任意に変更できる
ようにしてある。又、上記支持フレーム2上には、伸縮
管5を垂直シュート3の上方に位置するように設置し、
伸縮管5の上方には、上端部の天板7に複数(図では3
つ)の原料流入用の開口8を設けると共に下端部に1つ
の原料流出口9を有する原料集合ホッパー6を配置し
て、原料流出口9を伸縮管5に連通させる。更に、上記
原料集合ホッパー6の上方には、3つの炉頂ホッパー1
0a,10b,10cが炉中心線Oより偏心した位置に
別々に固定設置されていて、各炉頂ホッパー10a,1
0b,10cは、下端側に原料を定量切り出しする流量
調整用ゲート11と炉頂ホッパー10a,10b,10
c内の原料を計量するために下方及び隣の炉頂ホッパー
10a,10b,10cとの縁切り等の目的をもつ伸縮
管12を備えて下端部を、上記原料集合ホッパー6上端
の3つの開口8に嵌合させ、各炉頂ホッパー10a,1
0b,10cの下端に、炉頂ホッパー10a,10b,
10c内の原料を原料集合ホッパー6内に投入するとき
に炉内圧から炉頂ホッパー10a,10b,10c内を
遮断するための下部シール弁13を取り付けた構成とし
てある。
【0003】したがって、従来の炉頂装入装置では、炉
頂ホッパー10a,10b,10c内の原料が流量調整
用ゲート11で流量調整されて原料集合ホッパー6内に
入ると、該原料集合ホッパー6下端の原料流出口9より
伸縮管5、垂直シュート3を経て分配シュート4上に落
下し、該分配シュート4の先端より炉内へと装入され、
このとき分配シュート4の旋回と傾動により炉心より任
意の半径の位置に分布させるようにしてある。
【0004】かかる炉頂装入装置においては、ガス流れ
の偏向等があると炉内耐火物の部分的な損耗が生じると
共に操業効率の低下を招くので、これらを防止するため
に、炉内への原料装入は均一分布で行われて堆積する原
料の偏積を防止することが必要である。
【0005】しかし、図7に示す如く、複数個の炉頂ホ
ッパー10a,10b,10cが炉中心線Oから偏心さ
せて配設してあって、1つの原料集合ホッパー6内に原
料を投入させるようにしてある炉頂装入装置の場合、原
料集合ホッパー6内の原料の流れは、異なる炉頂ホッパ
ー10a,10b,10c毎に変化して、図7に矢印a
とbで示す如き状態の流れとなり、この原料の流れに
は、それぞれの炉頂ホッパー10a,10b,10cの
水平設置位置の違いによる水平方向の速度成分が生じ
る。このため、 複数個の各々の炉頂ホッパー位置の違いにより旋回角
度位置(水平方向角度)での落下速度が変化することに
より分配シュート4から炉内への原料落下速度(速度ベ
クトル)は上記の水平方向の速度の影響を受けること、 原料集合ホッパー6から分配シュート4上への原料落
下は、原料の流れa,bの如く炉中心線Oからずれたも
のとなるため、分配シュート4への原料衝突位置は旋回
角度位置で変化することになる。このため、原料が分配
シュート4上を滑走する距離(図7のL)が旋回角度位
置で変化することになり、分配シュート4上での加速
量、分配シュート4から受ける滑走抵抗が変化するた
め、分配シュート4上での原料滑走速度及び分配シュー
ト4からの原料落下速度が旋回位置で変化すること、 原料装入時、分配シュート4は旋回しているため、原
料は分配シュート4上を先端側へ滑走中に該分配シュー
ト4の横方向へ変位してせり上がることがあり、このせ
り上がり量は、分配シュート4上へ落下する原料の衝突
位置・滑走速度により変化する。このため、原料の分配
シュート4から飛び出す位置が旋回位置で変化するこ
と、等により、炉内へ堆積した原料は偏積を生じること
になり、これに伴い炉内ガスの流れが偏向し、炉の安定
操業が困難となるという問題がある。
【0006】そのため、従来では、原料集合ホッパー6
内の原料の水平方向成分を減少させ分配シュート4上の
炉中心線O位置に原料を落下させる目的で、図7に示す
如く原料集合ホッパー6の下端部に、筒状センタリング
シュート14を固定して設置したり、あるいは、図示し
てないが原料集合ホッパー6の下端部に、複数のゲート
板を順次重ね合わせるようにして回動自在に取り付けて
なるセンタリング装置を設置して、原料集合ホッパー6
の原料流出口9を開閉するようにしたものが提案されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7に示す
如き固定のセンタリングシュート14を設けたもので
は、原料集合ホッパー6内の原料の水平方向成分を少し
は打ち消すことはできるが、完全に打ち消すことはでき
ないため、原料集合ホッパー6から分配シュート4上に
落下させられる原料の分配シュート4上への落下位置を
炉中心線O上とすることができず、前記した如き種々の
問題が生じる。
【0008】又、複数のゲート板からなるセンタリング
装置を用いたものでは、炉中心線Oを中心として均等な
開度は得られるが、各ゲート板は重なり合っていて重な
り部があるため、ゲート板毎の段差があり、この段差に
より原料の流れへ抵抗が加わり、原料流れの偏向が考え
られる。又、今後の炉の高効率化を図る上から、複数の
炉頂ホッパー10a,10b,10cから同時に原料を
切り出して原料集合ホッパー6内に投入して炉内へ装入
する操業が望まれているが、このような場合において、
上記ゲート板の段差があると、この段差によって片側の
炉頂ホッパー10a,10b,10cのうち、たとえば
10aからの原料は流れ易く、反対側の炉頂ホッパー1
0bからの原料は流れにくいということになり、このゲ
ートの段差による流れの差により、排出された原料の混
合比が経時的に変化して来て操業上好ましくないことが
考えられる。更に、このゲート板によるセンタリング装
置は、ゲートの開度を原料の流量に見合った開度にする
と共に、各ゲート位置をセンタリングのために決定する
必要があり、2つの要素を同時に満足するような制御と
なることから、制御が容易にできないことが考えられ
る。
【0009】更に、高炉を長期間操業すると、種々の原
因によるガス流の偏向等により、炉内耐火物の部分的な
損耗が発生し鉄皮は加熱される結果、炉鉄皮の部分的損
耗が発生し、炉の操業ができなくなる。このような場合
には、積極的に原料の偏積を生じさせてガスの流れを制
御して損耗のはげしい部分へのガス流れを抑制すること
により、炉内耐火物と鉄皮からなる炉壁の保護を図るこ
とが必要であり、そのための手段の開発が望まれてい
る。
【0010】そこで、本発明は、上記原料集合ホッパー
の下端部に設けた固定のセンタリングシュートやゲート
板によるセンタリング装置による場合に生じる問題点を
除去して分配シュートの炉中心線の位置に原料を落下さ
せるようにすると共に、炉内に装入した原料の堆積状況
を偏らせることもできるようにして炉壁の保護を図るよ
うにしようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、下端部に流量調整用ゲートがあり下端に
下部シール弁が取り付けてある複数個の炉頂ホッパーが
炉中心線より偏心した位置に設置してあり、該各炉頂ホ
ッパーから排出された原料を、炉中心線上の流出口より
炉中心線上の垂直シュートを介し分配シュート上に落下
させて炉内へ堆積させるようにしてある炉頂装入装置に
おいて、上記垂直シュートの上方位置に、筒状にした固
定シュートと揺動シュートを炉中心線上に位置するよう
に配置し、且つ該揺動シュートを任意の方向へすり粉木
運動するよう揺動できるように支持させて駆動装置に連
結させてなる構成とする。
【0012】各炉頂ホッパーから原料集合ホッパー内へ
排出される原料は炉中心線上の原料流出口へと流されて
揺動シュートへと落下させられるが、揺動シュートは原
料集合ホッパー内を流れる方向に対応して揺動できるの
で、原料を炉中心線に沿い落下させることができる。こ
れにより分配シュート上には常に一定位置に原料が落下
されることになって炉内への均一分布が可能となる。
【0013】固定シュートを取り外すことができるよう
にしておくと、揺動シュートを保守点検するときに容易
に上方へ抜き取ることができて作業が楽になる。
【0014】又、原料集合ホッパー内を流れて固定シュ
ートに入り揺動シュートへと流れる原料の抵抗となる抵
抗体を炉中心線上に位置させ、原料集合ホッパー上にロ
ッドを介して上下方向に移動自在に支持させ、固定シュ
ート内に挿入させるようにすると、原料集合ホッパー内
での原料の水平方向速度成分を減らすことができる。
【0015】更に、抵抗体を回転できるようにもして抵
抗体を偏平な錘体状にすると、原料の水平方向速度成分
を減らし且つ炉中心線に沿い落下させるようにもでき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0017】図1乃至図4は本発明の実施の一形態を示
すもので、図7に示す如く、炉1の頂部に支持フレーム
2があって、垂直シュート3と分配シュート4が支持さ
れ、その上方に、原料集合ホッパー6があって、該原料
集合ホッパー6の下端の原料流出口9が伸縮管5を介し
て垂直シュート3に連通させてあり、更に、原料集合ホ
ッパー6の上部に、炉中心線Oより偏心した位置に3つ
の炉頂ホッパー10a,10b,10cが設置されて、
各炉頂ホッパー10a,10b,10cの下端部が原料
集合ホッパー6内に嵌合され、且つ各炉頂ホッパー10
a,10b,10cには、原料を定量切り出す流量調整
用ゲート11と、下部シール弁13が備えてあり、偏心
した位置にある複数個の炉頂ホッパー10a,10b,
10cから原料集合ホッパー6内に投入された原料を、
炉中心線Oの位置にある原料流出口9から垂直シュート
3を介して分配シュート4上に落下させられるようにし
てある構成において、上記原料集合ホッパー6と垂直シ
ュート3との間に、センタリングシュート14に代えて
本発明の特徴をなす原料案内装置15を設置する。その
他の構成は図7に示すものと同じであり、同一のものに
は同一符号が付してある。
【0018】上記原料案内装置15は、図2及び図3に
示す如く、上下方向に開口部を有し且つ上端を原料集合
ホッパー6の下端に着脱自在に固定するようにすると共
に下端を支持フレーム2の上の伸縮管5の上部に着脱自
在に固定するようにしたケーシング16と、内面に原料
による摩耗を防止するための保護板18を内側が多角形
状になるように取り付け且つ中心が炉中心線O上に来る
ようにケーシング16の上部内側に着脱自在に取り付け
た固定シュート17と、該固定シュート17の下方位置
にあって、上端部をラッパ状に拡げ且つ内面に原料によ
る摩耗を防止するための保護板20を内側が多角形状と
なるように取り付けてある揺動シュート19とからな
り、上記揺動シュート19は、先端を両外側部に水平軸
21にて回動自在に取り付けた支持アーム22を介して
ケーシング16に支持され、且つ揺動シュート19が水
平軸21を中心とした回転運動とこの回転方向とは直角
方向への回転運動が行われるようにしてある。すなわ
ち、ケーシング16の一側部に取り付けた軸支持金物2
3に、軸受24及びガスシール装置25を介して回転自
在に且つ気密状態に支持された中空軸26の先端に、上
記2本の支持アーム22の各基端部を連結して、中空軸
26、支持アーム22を介して揺動シュート19をケー
シング16に支持させると共に、揺動シュート19の中
空軸26側の側面にブラケット27を固定し、上記中空
軸26内に挿入して取り付けた駆動装置としての油圧、
空圧の如き流体圧シリンダ28のロッド29先端を、リ
ンク30を介してブラケット27に連結し、更に、上記
中空軸26に取り付けたブラケット31に駆動装置とし
ての流体圧シリンダ32を連結し、上記流体圧シリンダ
28を作動させることによりリンク30を介して揺動シ
ュート19を水平軸21を中心に図上左右方向へ回転さ
せる運動と、流体圧シリンダ32を作動させることによ
り中空軸26を回転させて支持アーム22とともに揺動
シュート19を図上前後方向へ回転させる運動とからす
り粉木運動ができるようにする。
【0019】なお、揺動シュート19の内面に保護板2
0を多角形状に設けているが、図示以外の角形としても
よい。又、揺動シュート19の内径寸法は操業で必要な
原料流量から決定するようにする。
【0020】又、原料集合ホッパー6内での原料の流れ
方向制御の効果を高めるために、原料集合ホッパー6の
下端部の原料流出口9近傍位置に、該原料集合ホッパー
6内で発生する原料の水平方向速度成分を減らす抵抗体
33を、炉中心線O上の位置に自在に上下動できるよう
に設ける。
【0021】上記抵抗体33は、下向きに絞り形状とし
た円錐状に形成してあって、上面に円形の板34を周辺
部が張り出すように取り付けた構成としてあって、原料
集合ホッパー6内部を保守点検する際等において全閉を
必要とするとき、抵抗体33を下降させて円形の板34
で固定シュート17で塞ぎ蓋をするようにできるように
してある。上記抵抗体33は、原料集合ホッパー6の上
端を貫通して炉中心線O上に配置されたロッド35の下
端に固定されて支持され、該ロッド35は、上下動を行
わせる駆動装置としての油圧、空圧等の流体圧シリンダ
36に上端を連結し、該流体圧シリンダ36によりロッ
ド35を介して抵抗体33が上下方向へ移動できるよう
にしてある。37は原料集合ホッパー6の上端面をロッ
ド35が貫通している部分のガスシール装置、38はロ
ッド35の軸受である。
【0022】3つの炉頂ホッパー10a,10b,10
cの1つから原料を原料集合ホッパー6内へ順次投入し
て行くときは、各炉頂ホッパー10a,10b,10c
の位置に応じて原料案内装置15の揺動シュート19の
角度設定を行うようにする。この場合、図4に示す如
く、炉中心線Oより偏心した位置にある炉頂ホッパー1
0a,10b,10cのうち、たとえば10aから排出
された原料を原料集合ホッパー6内へ投入するときは、
揺動シュート19の下端が当該炉頂ホッパー10aの方
向へ移動するように傾動させるようにし、同様に炉頂ホ
ッパー10bや10cから排出された原料が原料集合ホ
ッパー6内に投入されるときはそれらの炉頂ホッパー1
0bや10cの方へ揺動シュート19を傾動させるよう
にして、原料の投入を行う炉頂ホッパー10a,10
b,10cの位置に応じて角度設定された揺動シュート
19により落下方向を案内し、分配シュート4上への原
料落下位置を制御し、炉中心線O位置より落下させられ
るようにする。上記揺動シュート19の揺動は、駆動装
置としての流体圧シリンダ28による水平軸21を中心
とした揺動と、流体圧シリンダ32による中空軸26を
中心とした揺動の組み合わせにより任意の方向に任意の
角度に行わせることができる。
【0023】なお、揺動シュート19は内面に保護板2
0が取り付けてあって、原料による摩耗を防止するよう
にしてあるが、保守点検の必要が生じたときは、上方に
ある固定シュート17を取り外した後、支持アーム22
やリンク30を取り外すことによって上方へ抜き取るよ
うにする。
【0024】又、上記揺動シュート19を、原料を排出
する炉頂ホッパー10a,10b,10cの位置に対応
させて、炉中心線Oに対する角度を任意に設定させるこ
とにより、分配シュート4上への原料落下位置を制御す
ることに加えて、抵抗体33を上下動させて偏心位置の
炉頂ホッパー10a,10b,10cから排出される原
料の水平方向速度成分を減らすようにすることができ
る。すなわち、駆動装置としての流体圧シリンダ36に
よりロッド35を介して抵抗体33を上下方向に変位さ
せることにより、上流の流量調整用ゲート11によって
設定された流量に応じて図1に示す原料流れAに抵抗を
与え、又、側方、反対側への原料の回り込みの流れBを
促進することにより、原料の水平方向速度成分を減ら
し、炉頂ホッパー10a,10b,10cの位置の違い
による揺動シュート19内の原料流れの偏向を防止し、
流れ方向制御を効果的に行うことができる。
【0025】次に、図5及び図6(イ)(ロ)は本発明
の他の実施の形態として、抵抗体33を上下動のみでな
く回転できるようにしたものである。すなわち、原料集
合ホッパー6の上端部の天板7上に、該天板7より上方
へ突出しているロッド35に沿ってフレーム39を設置
し、一方、天板7より上方へ突出しているロッド35の
一部表面にスプライン40を加工すると共に、ロッド3
5の途中を切断して回転継手41を介在させて、ロッド
35の下端側が自在に回転できるようにし、又、上記フ
レーム39には、上記ロッド35のスプライン40と係
合して上下方向には自由で回転方向のみ一体となるよう
にしたリングギヤ42を回転継手43を介して回転自在
に支持し、且つ該リングギヤ42に噛合させたラック4
4を駆動装置としての油圧又は空圧の如き流体圧シリン
ダ45に連結して、該流体圧シリンダ45をフレーム3
9に支持させ、該流体圧シリンダ45によりラック4
4、リングギヤ42を介してロッド35を回転させて抵
抗体33を回転させるようにする。
【0026】更に、抵抗体33を上下動のみでなく、回
転動作をもさせるようにすることに伴い、該抵抗体33
を円錐状のものに代えて、図6(イ)(ロ)の如く扁平
の錘体状のものとし、回転により各炉頂ホッパー10
a,10b,10cからの原料流れに対し同じように面
することができるようにして、抵抗体33の上下動によ
り原料流れへの抵抗を加減させるようにする。
【0027】このように抵抗体33を、扁平な錘体状と
して回転させるようにすると、炉中心線Oから偏心した
異なる位置にある各炉頂ホッパー10a,10b,10
cからの原料の水平方向速度成分をより有効に減らすこ
とができ、又、原料の流れを変えることができる。
【0028】本発明においては、分配シュート4に原料
を落す垂直シュート3の上方位置に、原料の落下方向を
変えるような原料案内装置15が設けてあるので、該原
料案内装置15を構成する揺動シュート19の揺動方向
を制御することにより原料の落下方向を任意に変えるこ
とができるので、これに伴い、炉の長期間操業により炉
内耐火物の部分的な損耗が発生したようなときに当該損
耗個所を積極的に保護することが可能となる。すなわ
ち、垂直シュート3を介して分配シュート4上へ落下さ
せられる原料の落下位置を揺動シュート19により変え
ることにより、炉内へ堆積される原料の偏積を積極的に
発生させることが可能であることから、ガスの流れを変
えて炉内耐火物の損耗している部分へのガス流れを抑制
させることができて、損耗個所の保護を図ることが可能
となる。
【0029】なお、揺動シュート19の保守点検を考慮
して固定シュート17を取り外し自在に取り付けた場合
を示したが、揺動シュート19の交換に時間を要しても
良い場合は固定シュート17を原料集合ホッパー6に固
定してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の炉頂装入装置
によれば、炉中心線より外れた位置にある炉頂ホッパー
から原料集合ホッパー内に排出された原料を、原料集合
ホッパー下端より垂直シュートを介し分配シュート上に
落下させて炉内へ堆積させるようにしてある構成におい
て、垂直シュートの上方位置に、揺動シュートを前後、
左右任意に揺動できるように備えた原料案内装置を設置
した構成としてあるので、原料集合ホッパー内を流れる
原料を、その原料の流れの方向に対応して揺動シュート
を揺動させることにより炉中心位置に落下させることが
できて、炉内に堆積した原料の偏積を防止することがで
き、これにより炉内のガス流れを炉の水平断面において
周方向に均一化させることができて、炉内耐火物の部分
的な損耗を防止し且つ操業効率を向上させることができ
るという優れた効果を奏し得られ、又、固定シュートを
着脱自在に取り付けることにより、揺動シュートを容易
に上方へ抜き取って保守点検作業を行うことができ、更
に、上述したように揺動シュートを揺動させることによ
り原料の落下位置を任意に変えることができることか
ら、炉内へ堆積される原料の偏積を積極的に発生させる
ことも可能となって、炉寿命末期において炉内耐火物の
部分的な損耗が発生したときに、かかる原料の偏積を積
極的に発生させて損耗個所のあるところへのガス流を抑
制することができて損耗個所の保護を図ることが可能と
なる、という効果も奏し得られる。更に、揺動シュート
の上方位置に、抵抗体を上下動できるように設けること
により、炉中心線より偏心した位置の炉頂ホッパーから
原料集合ホッパー内へ排出されて炉中心線の方向へ流れ
て固定シュートに入る原料による水平方向成分を減ら
し、揺動シュート内の原料流れの偏向を防止することが
でき、又、抵抗体を回転できるようにもし且つ抵抗体を
錘体状にすることにより、原料集合ホッパー内を流れる
原料による水平方向速度分布をより有効に減らして原料
の流れを制御することができる、という優れた効果を奏
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炉頂装入装置の切断側面図である。
【図2】本発明の炉頂装入装置における原料案内装置の
拡大切断側面図である。
【図3】図2の切断平面図である。
【図4】本発明の炉頂装入装置をわかり易く示した概略
平面図である。
【図5】本発明の炉頂装入装置における抵抗体を回転さ
せる機構を示す拡大側面図である。
【図6】抵抗体を回転させる場合の形状を示すもので、
(イ)は平面図、(ロ)は側面図である。
【図7】従来の炉頂装入装置の一例を示す切断側面図で
ある。
【符号の説明】 1 炉 3 垂直シュート 4 分配シュート 6 原料集合ホッパー 7 天板 9 原料流出口 10a,10b,10c 炉頂ホッパー 11 流量調整用ゲート 13 下部シール弁 15 原料案内装置 16 ケーシング 17 固定シュート 19 揺動シュート 21 水平軸 22 支持アーム 26 中空軸 28 流体圧シリンダ(駆動装置) 32 流体圧シリンダ(駆動装置) 33 抵抗体 35 ロッド 36 流体圧シリンダ(駆動装置) 40 スプライン 42 リングギヤ 44 ラック 45 流体圧シリンダ(駆動装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端部に流量調整用ゲートがあり下端に
    下部シール弁が取り付けてある複数個の炉頂ホッパーが
    炉中心線より偏心した位置に設置してあり、該各炉頂ホ
    ッパーから排出された原料を、炉中心線上の流出口より
    炉中心線上の垂直シュートを介し分配シュート上に落下
    させて炉内へ堆積させるようにしてある炉頂装入装置に
    おいて、上記垂直シュートの上方位置に、筒状にした固
    定シュートと揺動シュートを炉中心線上に位置するよう
    に配置し、且つ該揺動シュートを任意の方向へすり粉木
    運動するよう揺動できるように支持させて駆動装置に連
    結させてなることを特徴とする炉頂装入装置。
  2. 【請求項2】 揺動シュートの上方にある固定シュート
    を原料集合ホッパーに着脱自在に取り付けた請求項1記
    載の炉頂装入装置。
  3. 【請求項3】 原料集合ホッパー内を流れて固定シュー
    トに入り揺動シュートへと流れる原料の抵抗となる抵抗
    体を炉中心線上に位置させ、原料集合ホッパー上にロッ
    ドを介して上下方向に移動自在に支持させ、固定シュー
    ト内に挿入させるようにした請求項1又は2記載の炉頂
    装入装置。
  4. 【請求項4】 抵抗体を、錘体状として炉中心線上に位
    置させ、原料集合ホッパー上にロッドを介して上下方向
    へ移動自在に支持させ、固定シュート内に挿入されるよ
    うにした請求項1又は2記載の炉頂装入装置。
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