JPH09295102A - 金型鋳造用離型剤及びそれを用いた軽金属金型鋳造法 - Google Patents

金型鋳造用離型剤及びそれを用いた軽金属金型鋳造法

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JPH09295102A
JPH09295102A JP11275496A JP11275496A JPH09295102A JP H09295102 A JPH09295102 A JP H09295102A JP 11275496 A JP11275496 A JP 11275496A JP 11275496 A JP11275496 A JP 11275496A JP H09295102 A JPH09295102 A JP H09295102A
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casting
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graphite
weight
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Yuichi Nishimura
祐一 西村
Takayuki Yamaguchi
隆幸 山口
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた離型性や鋳込み時の潤滑性が得られる
ことはもとより、得られた鋳物表面の外観や耐蝕性を損
ねることなく、鋳物製品の品質安定性を確保することが
可能な金型鋳造用離型剤と、その離型剤を用いた軽金属
の金型鋳造法とを提供する。 【構成】 離型剤成分が、平均粒径0.3〜5.0μm
の鱗片状の天然黒鉛粉末からなる黒鉛系固体潤滑剤0.
04〜1.5重量%と、平均粒径0.8〜10.0μm
の鱗片状の窒化ホウ素、二硫化モリブデン及びタルク粉
末から選ばれる1種又は2種以上からなる非黒鉛系固体
潤滑剤0.08〜2.0重量%とを混合したものであっ
て、その両固体潤滑剤全体の平均粒径を0.5〜5μm
に、その全体の含有量を0.08〜3.0重量%に、そ
の全体に占める黒鉛系固体潤滑剤の割合を50重量%以
下に設定した水分散型の離型剤。この離型剤を所定量金
型に塗布する金型鋳造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型鋳造用離型剤
及びそれを用いた軽金属金型鋳造法に係り、詳しくは、
アルミニウム等の軽金属合金を金型鋳造する際に使用す
る水分散型(水溶性)の離型剤とその離型剤を利用して
上記軽金属合金を金型鋳造する金型鋳造法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムをはじめとする軽金属合金
を用いて鋳造される自動車用部品(ホイール、シリンダ
ーヘッドなど)、電気機器、その他各種部品の鋳物製品
は、例えば、重力金型鋳造法、溶湯鍛造法、ダイカスト
鋳造法等に代表される金型鋳造法により製造されてい
る。この金型鋳造法においては、その成形用金型に所定
の合金を溶かした溶湯を注入して鋳物製品を製造するに
際し、溶湯の金型面への直接接触を避けて焼き付けを防
止して鋳物製品の金型からの型離れをよくするために離
型剤が使用されている。
【0003】このような離型剤としては、従来、主に黒
鉛粉体を水に分散させた離型剤が安価であるため多く利
用されている。しかし、この黒鉛を主成分とする離型剤
は、黒色であるため作業環境の悪化を招くおそれがあ
り、鋳物表面に付着した場合にはその外観を著しく損ね
てしまい、また、導電性であるため鋳物表面に鋳込まれ
て使用中に水や微量の塩素イオン等が介在した場合には
軽金属との間で局部電池を形成して鋳物表面の腐食を促
進させてしまう(換言すれば耐蝕性を劣化させてしま
う)問題がある。
【0004】一方、このような黒鉛系の離型剤ではない
離型剤としては、雲母、タルク(滑石)等を主成分とす
る離型剤も数多く提案されている(特公昭60−574
11号、特公平7−10420号等の公報)。しかし、
この非黒鉛系の離型剤は、白色のものが多いため鋳物製
品の外観を著しく損ねる問題を解消できるものの、黒鉛
系の離型剤とほぼ同等又はそれ以下の離型性や潤滑性を
示す程度でありながら高価であるという難点がある。ま
た、この非黒鉛系離型剤は、単独で使用した場合、金型
に堆積しやすく、このため、その堆積物の金型内への残
存により鋳物製品の寸法精度が低下したり、その堆積物
を除去するための金型の清浄回数が増加して作業効率が
低下するという問題がある。
【0005】また、これらの離型剤は、そのいずれも黒
鉛、雲母等の離型剤成分を水に分散させた状態で金型に
塗布して使用することが多いが、その離型剤の塗布状態
が不均一であったり分散媒としての水が残存すること等
により、鋳造中にガス(水蒸気)が発生し、ときにはそ
のガスが鋳物中に取り込まれてしまい、この結果、鋳物
素材の耐蝕性が劣化し、ひいては鋳物製品の品質が安定
しないという問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来技術における問題点を解消するためになされた
もので、その目的とするところは、優れた離型性や鋳込
み時の潤滑性が得られることはもとより、得られた鋳物
表面の外観や耐蝕性を損ねることなく、鋳物製品の品質
安定性を確保することが可能な金型鋳造用離型剤を提供
するとともに、その離型剤を少量用いて品質の安定した
軽金属合金の鋳物製品を効率よく鋳造することが可能な
金型鋳造法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の金型鋳造用離型
剤は、金型鋳造時の金型に塗布する水分散型の離型剤で
あって、水に分散させる離型剤成分が、平均粒径0.3
〜5.0μmの鱗片状の天然黒鉛粉末からなる黒鉛系固
体潤滑剤0.04〜1.5重量%と、平均粒径0.8〜
10.0μmの鱗片状の窒化ホウ素、二硫化モリブデン
及びタルク粉末から選ばれる1種又は2種以上からなる
非黒鉛系固体潤滑剤0.08〜2.0重量%とを混合し
た成分であるとともに、その混合する両固体潤滑剤全体
の平均粒径を0.5〜5μmに、その全体の含有量を
0.08〜3.0重量%に、その全体に占める黒鉛系固
体潤滑剤の割合を50重量%以下にそれぞれ設定してな
ることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の軽金属金型鋳造法は、昇温
した鋳造用金型の表面に、上記のように構成される金型
鋳造用離型剤をその離型剤成分の塗布乾燥時付着量が
0.1〜1.5g/m2 になるように塗布した後、軽金
属合金の溶湯を注入して鋳造を行うことを特徴とするも
のである。
【0009】本発明において、黒鉛系固体潤滑剤として
使用する黒鉛粉末は、鱗片状の天然黒鉛粉末である。天
然の黒鉛粉体は、その粒子が人造黒鉛に比べて均一で揃
っており、所望形状のものを安定して得やすい利点があ
る。この黒鉛粉体として鱗片状のものを使用することに
より、その使用量(含有量)が少なくても、水分散媒中
での沈降性が低く、金型の均一に付着しやすいため、良
好な離型性が発揮される。この黒鉛粉体の形状が鱗片状
以外の粒状、塊状、土状等である場合には、金型への付
着が不均一になりやすい。
【0010】また、黒鉛粉体は、その平均粒径が0.3
〜5.0μm、好ましくは0.1〜0.8μmであると
ともに、離型剤全体に対する含有量(添加濃度)が0.
04〜1.5重量%、好ましくは0.1〜0.8重量%
である。ここで、平均粒径とは、鱗片状の黒鉛粒子の頂
点(頂部)を結ぶ線のうちで最長のものの平均値であ
る。この場合、その粒径が30μm以上のものと0.0
5μm以下のものは排除して混在させないようにしてい
る。この平均粒径が0.3μm未満では、粒子が凝集し
やすかったり、金型への付着が不均一になりやすく、反
対に5.0μmを越えると、重量が増えて金型への付着
性が低下し、また粉体粒子間に閉じ込められる水の量が
増加してガス発生量も増加しやすくなる。また、含有量
が0.04重量%未満であると黒鉛による離型効果が十
分に得られず、反対に1.5重量%を越えて黒鉛粉体の
量が過多になると、ガス発生量も増加し鋳物表面への巻
き込みが増えてその表面の耐蝕性の劣化を招きやすくな
る。
【0011】非黒鉛系固体潤滑剤として使用する窒化ホ
ウ素(BN)、二硫化モリブデン(MoS2 )又はタル
ク(滑石)粉末は、いずれも鱗片状のものが好適であ
る。この非黒鉛系固体潤滑剤として鱗片状のものを使用
することにより、黒鉛粉体の場合と同様に、その含有量
が少なくても、水分散媒中での沈降性が低く、金型に均
一に付着しやすいため、良好な離型性が発揮される。し
かし、この形状が鱗片状以外の粒状、塊状、土状等であ
る場合には、金型への付着が不均一になりやすい。窒化
ホウ素、二硫化モリブデン又はタルクは、単独で使用す
る場合に限らず、2種以上を併用してもよい。
【0012】また、この非黒鉛系固体潤滑剤は、その平
均粒径が0.8〜10.0μm、好ましくは1〜5μm
であるとともに、離型剤全体に対する含有量(添加濃
度)が0.08〜2.0重量%、好ましくは0.2〜
1.0重量%である。平均粒径についは前述の黒鉛粉体
の場合と同様に、頂点を結ぶ最長線の平均値を採用して
いる。この平均粒径が0.8μm未満では、凝集しやす
かったり、金型への付着が不均一になりやすく、反対に
10.0μmを越えると、重量が増えて金型への付着性
が低下し、また粉体粒子間に閉じ込められる水の量が増
加してガス発生量も増加しやすい。また、含有量が0.
08重量%未満であると非黒鉛系固体潤滑剤による離型
効果が十分に得られず、反対に2.0重量%を越える
と、ガス発生量が増加して鋳物表面の耐蝕性の劣化を招
きやすくなる。
【0013】離型剤成分は、上記した黒鉛系固体潤滑剤
と非黒鉛系固体潤滑剤とを混合した混合成分であり、そ
の混合する両固体潤滑剤全体の平均粒径が0.5〜5μ
mに設定されるとともに、その両固体潤滑剤全体の含有
量が0.08〜3.0重量%に設定される。この混合成
分における平均粒径が0.5μm未満では凝集しやすか
ったり、その双方の固体潤滑剤が金型に不均一に付着し
て偏在しやすくなり、反対に5.0μmを越えると、重
量が増えて金型への付着性が低下し、粒子間に閉じ込め
られる水の量が増加してガス発生量も増加しやすくな
る。また、この含有量が0.08重量%未満であると、
双方の固体潤滑剤による離型効果が十分に得られず、鋳
物製品に焼き付き、かじり等の欠陥が発生する。反対に
3.0重量%を越えると、粒子間に閉じ込められる水の
量が増えてガス発生量も増加し、そのガスが鋳物内部に
巻き込まれて鋳物表面の耐蝕性が劣化しやすくなる。し
かも、鋳造後に金型表面に堆積する固体潤滑剤の量が増
えてしまう。
【0014】また、この離型剤成分は、その混合成分全
体に占める黒鉛系固体潤滑剤の割合が50重量%以下に
設定される。この割合が50重量%を越えると、離型剤
成分における黒鉛粉体の影響力が相対的に強まり、黒鉛
付着による鋳物表面の耐蝕性劣化が起こりやすくなる。
【0015】本発明の離型剤は、上記した離型剤混合成
分を水に分散させた状態で使用するものである。分散媒
としての水は純水、即ち脱イオン水が好ましいが、工業
用水でもよい。また、この水は、上記離型剤成分と必要
に応じて添加する後述の補助添加剤とを除いた離型剤の
残部として含まれる。このように離型剤成分を水に分散
させる水分散型の離型剤として使用することにより、余
熱した金型表面に塗布された時並びに溶湯が注入された
時に高熱によりその水が揮散するだけであるため、作業
環境を悪化させることはない。
【0016】また、この離型剤は、通常、当初から離型
剤成分等を水に分散させて所定の濃度に調製した状態で
使用するが、当初は離型剤成分等を少量の水に分散させ
た濃縮状態の離型剤原液として調製しておき、実際に使
用するときに所定の濃度となるように水で10〜60倍
に希釈して使用するようにしてもよい。後者の使用形態
を採用した場合には、その離型剤原液を保存するために
必要な容器(タンク等)の容量を軽減することができ
る。
【0017】さらに、離型剤には、必要に応じて、界面
活性剤、粘着剤、pH調整剤等の補助添加剤が添加され
る。
【0018】補助添加剤としての界面活性剤は、固体潤
滑剤の沈降分離を防止するために添加するものであり、
具体的には、例えば、アルキルポリオキシエチレンエー
テル、アルキルフェニルポリオキシエチレンエーテル等
の非イオン系界面活性剤や、アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、硫酸アルキルポリオキシナトリウム等の
陰イオン系界面活性剤等である。この界面活性剤の添加
割合は3重量%以下、好ましくは1〜2重量%である。
【0019】粘着剤は、固定潤滑剤の金型表面への固定
を十分なものとし、固体潤滑剤の溶湯注入時の巻き込み
を防止するために添加するものであり、具体的には、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、デ
キストリン、シリコンオイル、石油系ワックス等であ
る。この粘着剤の添加割合は5重量%以下、好ましくは
1〜2重量%である。一方、pH調整剤は液のpHを7
〜10に調整するためのものであり、防腐剤も兼ねたも
のとしてアンモニア水等が使用される。このpH調整剤
の添加割合は3重量%以下、好ましくは1〜2重量%で
ある。
【0020】離型剤は、水に分散させた状態での粘度が
1〜60cp、pHが7〜10となるように調製し、5
〜35℃の温度下で保管することが望ましい。また、離
型剤原液を調製して使用時に水で希釈するタイプの場合
には、その原液は粘度が50〜300cp、pHが8〜
10となるように調製し、5〜35℃の温度下で保管す
ることが望ましい。
【0021】そして、上記した水分散型の離型剤は、1
20〜350℃に昇温した鋳造用金型の表面に対し、離
型剤成分の塗布乾燥時付着量が0.1〜1.5g/m2
になるように塗布する。この塗布量は、離型剤全体
(液)の塗布量にして7〜15cc/m2 程度に相当す
るものである。離型剤成分の塗布量が0.1g/m2
満では、離型剤成分である固体潤滑剤の付着量が少なす
ぎて焼き付きが発生するおそれがある。反対に1.5g
/m2 を越えると、離型剤効果のさらなる向上がみられ
ないばかりか、ガス発生量が増加して鋳物へのガス巻き
込みによる耐蝕性劣化が起こりやすく、また、固体潤滑
剤の鋳物表面への付着も起こりやすくなる。そして、離
型剤の塗布手段は特に限定されるものではないが、スプ
レー方式が好ましい。
【0022】ちなみに、従来の離型剤の塗布量は、離型
剤成分の塗布乾燥時付着量にして0.2〜2.0g/m
2 、離型剤全体の塗布量にして10〜20cc/m2
あった。これにより、本発明の離型剤は、従来品に比べ
て塗布量(使用量)が少量で済むことがわかる。
【0023】また、この離型剤は、軽金属合金を金型鋳
造する際の離型剤として利用される。本発明において適
用可能な金型鋳造法としては、低圧鋳造法、高圧鋳造
法、ダイカスト鋳造法(普通ダイカスト、酸素置換ダイ
カスト)、溶湯鍛造法等である。また、この金型鋳造法
に使用する軽金属合金としては、その合金の溶湯温度が
750℃程度のものであればよく、具体的にはアルミニ
ウム合金やマグネシウム合金等であるが、低融点金属で
ある亜鉛合金等であってもよい。
【0024】アルミニウム合金としては、アルミニウム
鋳造用合金(AC1A〜AC8C)、アルミニウムダイ
カスト合金(ADC1〜ADC12)等が使用される。
このアルミニウム合金の鋳造時における溶湯温度は67
0〜740℃の範囲である。また、アルミニウム合金に
よれば、例えば、自動車用ホイール、シリンダーヘッド
等の鋳物製品を鋳造することができる。
【0025】マグネシウム合金としては、マグネシウム
鋳造用合金(MC2A〜MC5)、マグネシウムダイカ
スト合金(MD1A〜MD3A)等が使用される。この
合金のうち鉄(Fe)や銅(Cu)の含有量が多いもの
は、その鋳物表面の耐蝕性が劣化しやすいので本発明の
離型剤を適用することの効果は大である。このマグネシ
ウム合金の鋳造時における溶湯温度は660〜730℃
の範囲である。また、マグネシウム合金によれば、自動
車用ホイール、シリンダーヘッド、コンピュータアー
ム、ビデオカメラフレーム等の鋳物製品を鋳造すること
ができる。
【0026】なお、低融点金属である亜鉛合金として
は、亜鉛ダイカスト合金(ZDC1、ZDC2)等が使
用される。この亜鉛合金の鋳造時における溶湯温度は4
30〜500℃の範囲である。また、亜鉛合金によれ
ば、ブレーキピストン、VTRドラムベース、ガスコッ
ク等の鋳物製品を鋳造することができる。
【0027】本発明の離型剤によれば、その塗布量が少
なくても(塗布厚が薄くても)、良好な離型性や潤滑性
が得られる。これは、離型剤における固体潤滑剤の形状
が鱗片状であることや、相対的に小粒径の黒鉛系固体潤
滑剤粒子と大粒径の非黒鉛固体潤滑剤粒子とが混合され
ていることにより、金型に塗布された際、その大粒径の
非黒鉛固体潤滑剤粒子間を小粒径の黒鉛系固体潤滑剤粒
子が埋めるような状態で金型表面に付着し、黒鉛の潤滑
性と非黒鉛系粒子の離型性が良好に調和して発現され、
塗布厚が薄いにもかかわらず、その固体潤滑剤が金型表
面に対して均一な潤滑被膜を確実に形成することによる
ものと推測される。
【0028】また、非黒鉛系固体潤滑剤を単独で使用す
ると、堆積しやすく金型の清掃回数が多くなる傾向があ
るのに対して、本発明のような当該固体潤滑剤の濃度範
囲で使用する場合には、上記のごとき傾向がほとんどな
く、実用的な連続ショットを続けることが可能になる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0030】本発明の離型剤は、前記したような特定の
黒鉛系固体潤滑剤と特定の非黒鉛系固体潤滑剤とを所定
の割合で混合した離型剤成分、或いは、この混合した離
型剤成分に加えて補助添加剤を、分散媒である水に所定
の濃度で分散させることにより調製される。
【0031】そして、この水分散型の離型剤は、例え
ば、金型内を清掃した後に120〜350℃に昇温し
た、所望の金型鋳造法における金型(鋳型)の表面にス
プレー方式等により所定量塗布される。この塗布によ
り、分散媒としての水は昇温された金型表面の熱により
殆ど蒸発される結果、離型剤成分としての両系の固体潤
滑剤が金型表面に均一に付着する。このように離型剤を
塗布した金型を閉じた(締めた)後、その金型内に所定
の軽金属合金を所定温度に溶融した溶湯を注入する。次
に、金型を開いて、その金型内にある鋳物製品を取り出
す。このときの鋳物製品の取り出しは、離型剤の離型効
果により容易に金型面から分離して取り出すことができ
る。この一連の鋳造工程が終わった後に、その金型を清
掃する。
【0032】本発明の離型剤を使用した場合、離型剤成
分である固体潤滑剤が金型内に残留することは殆どなく
なるが、仮に残留している場合には例えばエアーの吹付
けやブラシ研磨により除去すればよい。一方、得られた
鋳物製品の表面に固体潤滑剤が付着している場合には、
苛性ソーダ溶液に浸漬することによりその除去作業を行
う。以上のような鋳造工程を繰り返すことにより、所望
形状の鋳物製品が量産される。
【0033】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明する。
【0034】実施例1〜15、比較例1〜18 表1及び表2に示す種類と平均粒径からなる黒鉛系固体
潤滑剤及び非黒鉛系固体潤滑剤を同表に示す条件(黒鉛
の含有割合、全固体潤滑剤の平均粒径及び含有量)で混
合して調製した各種の離型剤を用意した。なお、これら
の各離型剤には、補助添加剤として、アルキルポリオキ
シエチレンエーテル、カルボキシメチルセルロース及び
アンモニア水をそれぞれ1重量%ずつ添加している。
【0035】実施例16、17における2種の非黒鉛系
固体潤滑剤はいずれも固体潤滑剤全体に対して25重量
%の含有割合で使用している。また、この実施例及び比
較例において、鱗片状天然黒鉛は商品名プロハイト15
Z(日本黒鉛製)を、塊状人造黒鉛は商品名Dag P
F−404(日本アチソン製)を、鱗片状窒化ホウ素は
商品名BNコートH(日本黒鉛製)を、鱗片状二硫化モ
リブデンは商品名モリコロイド(日本黒鉛製)を、鱗片
状タルクは商品名プロハイトTU−8(日本黒鉛製)
を、土状二硫化モリブデン及び塊状二硫化モリブデンは
実験室で調製したものを、それぞれ使用した。
【0036】次いで、この実施例及び比較例の離型剤原
液を水で希釈した各離型剤を、350tのダイカスト鋳
造機の金型(150〜250℃に昇温)に表1に示す塗
布乾燥時塗布量となるようにスプレー塗布した後、アル
ミニウムダイカスト鋳造用合金を680〜690℃に溶
融させた溶湯を注湯し、板状(幅180mm、長さ15
0mm、厚さ6mm)のダカスト製品を鋳造した。その
ダイカスト製品を金型から取り出した後、熱処理として
T6処理を施した。このとき使用したアルミニウムダイ
カスト鋳造用合金の組成は、Si:9重量%、Fe:
0.5重量%、Cu:0.05重量%、Mn:0.3重
量%、Mg:0.2重量%、残部がAlというものであ
る。
【0037】そして、このダイカスト鋳造を行ったとき
の製品の離型性、溶湯の潤滑性、製品の表面外観の様
子、離型剤の金型への堆積性、製品のガス含有量、及
び、製品の耐蝕性について観察又は測定を行った。結果
を表1と表2に示す。
【0038】製品の離型性については、◎:焼き付き及
びかじりなし、○:微弱な焼き付き及びかじりあり、
△:やや強い焼き付き及びかじりあり、という基準で評
価し、潤滑性(鋳込み時の湯回り性)については、◎:
湯回り非常に良好、○:湯回りほぼ良好、△:湯回りや
や不良、という基準で評価した。また、製品の表面外観
については、◎:均一な色調で良好、○:色調ほぼ良
好、△:灰色ないし黒色味がやや強く色調不均一、とい
う基準で評価し、離型剤の堆積性については、◎:ほと
んど堆積なし、○:少々堆積あり、△:堆積やや多い、
という基準で評価した。
【0039】また、製品のガス含有量については、ラン
ズレー式ガス分析法により測定し、その測定値の平均値
と標準偏差を求めた。製品の耐蝕性については、得られ
たダイカスト製品の表面を切削した面削面を脱脂処理し
たものを、JIS Z 2371に準じた塩水噴霧試験
(5%NaCl水溶液、35℃、連続噴霧)を240時
間行った後の製品の腐食減量を測定し、その測定値の平
均値と標準偏差を求めた。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表1と表2の結果から明らかなように、離
型剤成分として、特定の黒鉛系固体潤滑剤と特定の非黒
鉛系固体潤滑剤とを所定の割合で混合するとともに離型
剤中に含有させることにより、しかも、特定の付着量に
なるように塗布することにより、良好な離型性や潤滑性
が得られ、それと同時に、製品の外観が良好で離型剤の
堆積も少なくなる。しかも、注目すべきは、比較例に比
べて総体的に、得られた製品中のガス含有量が少なく、
耐蝕性に優れていることである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の離型剤
は、金型鋳造法に使用した場合、優れた離型性や鋳込み
時の潤滑性が得られ、鋳物表面の外観や耐蝕性を損ねる
ことなく、鋳物製品の品質安定性を確保することができ
る。しかも、この離型剤は、金型への比較的少ない塗布
量でもって上記のごとき効果が十分に発揮される。
【0044】また、この離型剤を用いた本発明の金型鋳
造法によれば、離型剤による鋳物製品の外観を損ねるこ
とがなく、また、離型剤の金型への堆積がほとんどない
ため金型の清掃回数が増加することがなく鋳物製品の寸
法精度も安定し、さらに、ガス含有量が少なく鋳物製品
の耐蝕性が劣化しにくい、軽金属合金の鋳物製品を効率
よくしかも安定して鋳造することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このような離型剤としては、従来、主に黒
鉛粉体を水に分散させた離型剤が安価であるため多く利
用されている。しかし、この黒鉛を主成分とする離型剤
は、黒色であるため作業環境の悪化を招くおそれがあ
り、鋳物表面に付着した場合にはその外観を著しく損ね
てしまい、また、導電性であるため鋳物表面に鋳込まれ
て使用中に水及び微量の塩素イオン等の電解質が介在し
た場合には軽金属との間で局部電池を形成して鋳物表面
の腐食を促進させてしまう(換言すれば耐蝕性を劣化さ
せてしまう)問題がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】また、これらの離型剤は、そのいずれも黒
鉛、雲母等の離型剤成分を水に分散させた状態で金型に
塗布して使用することが多いが、その離型剤の塗布状態
が不均一であったり分散媒としての水が残存すること等
により、鋳造中にガス(水素)が発生し、ときにはその
ガスが鋳物中に取り込まれてしまい、この結果、鋳物素
材の耐蝕性が劣化し、ひいては鋳物製品の品質が安定し
ないという問題もある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本発明の離型剤は、上記した離型剤混合成
分を水に分散させた状態で使用するものである。分散媒
としての水は純水、即ち脱イオン水が好ましいが、工業
用水でもよい。また、この水は、上記離型剤成分と必要
に応じて添加する後述の補助添加剤とを除いた離型剤の
残部として含まれる。このように離型剤成分を水に分散
させる水分散型の離型剤として使用することにより、
熱した金型表面に塗布された時並びに溶湯が注入された
時に高熱によりその水が揮散するだけであるため、作業
環境を悪化させることはない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】実施例1、1における2種の非黒鉛系
固体潤滑剤はいずれも固体潤滑剤全体に対して25重量
%の含有割合で使用している。また、この実施例及び比
較例において、鱗片状天然黒鉛は商品名プロハイト15
Z(日本黒鉛製)を、塊状人造黒鉛は商品名Dag P
F−404(日本アチソン製)を、鱗片状窒化ホウ素は
商品名BNコートH(日本黒鉛製)を、鱗片状二硫化モ
リブデンは商品名モリコロイド(日本黒鉛製)を、鱗片
状タルクは商品名プロハイトTU−8(日本黒鉛製)
を、土状二硫化モリブデン及び塊状二硫化モリブデンは
実験室で調製したものを、それぞれ使用した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】次いで、この実施例及び比較例の離型剤原
液を水で希釈した各離型剤を、350tのダイカスト鋳
造機の金型(150〜250℃に昇温)に表1に示す塗
布乾燥時塗布量となるようにスプレー塗布した後、アル
ミニウムダイカスト鋳造用合金を680〜690℃に溶
融させた溶湯を注湯し、板状(幅180mm、長さ15
0mm、厚さ6mm)のダカスト製品を鋳造した。そ
のダイカスト製品を金型から取り出した後、熱処理とし
てT6処理を施した。このとき使用したアルミニウムダ
イカスト鋳造用合金の組成は、Si:9重量%、Fe:
0.5重量%、Cu:0.05重量%、Mn:0.3重
量%、Mg:0.2重量%、残部がAlというものであ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【表1】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型鋳造時の金型に塗布する水分散型の
    離型剤であって、水に分散させる離型剤成分が、平均粒
    径0.3〜5.0μmの鱗片状の天然黒鉛粉末からなる
    黒鉛系固体潤滑剤0.04〜1.5重量%と、平均粒径
    0.8〜10.0μmの鱗片状の窒化ホウ素、二硫化モ
    リブデン及びタルク粉末から選ばれる1種又は2種以上
    からなる非黒鉛系固体潤滑剤0.08〜2.0重量%と
    を混合した成分であるとともに、その混合する両固体潤
    滑剤全体の平均粒径を0.5〜5μmに、その全体の含
    有量を0.08〜3.0重量%に、その全体に占める黒
    鉛系固体潤滑剤の割合を50重量%以下にそれぞれ設定
    してなることを特徴とする金型鋳造用離型剤。
  2. 【請求項2】 昇温した鋳造用金型の表面に、請求項1
    記載の金型鋳造用離型剤をその離型剤成分の塗布乾燥時
    付着量が0.1〜1.5g/m2 になるように塗布した
    後、軽金属合金の溶湯を注入して鋳造を行うことを特徴
    とする軽金属金型鋳造方法。
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