JPH09293312A - レバー取付機構 - Google Patents

レバー取付機構

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Publication number
JPH09293312A
JPH09293312A JP10223796A JP10223796A JPH09293312A JP H09293312 A JPH09293312 A JP H09293312A JP 10223796 A JP10223796 A JP 10223796A JP 10223796 A JP10223796 A JP 10223796A JP H09293312 A JPH09293312 A JP H09293312A
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JP
Japan
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lever
tray
disc
engaging portion
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP10223796A
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English (en)
Inventor
Makoto Nakazawa
真 中澤
Hiroshi Miyauchi
洋 宮内
Tomoki Takahashi
知樹 高橋
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10223796A priority Critical patent/JPH09293312A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対のレバーを迅速かつ確実に取付ける。 【解決手段】 操作レバー34の係合部34Cとスライ
ダロード42の長孔42Bとを係合させた状態でキャビ
ネットの支軸23Hに押圧操作で取付ける。従って、レ
バー34,42を迅速かつ確実に取付けることができ
る。係合部34Cが長孔42Bに抜け止めされた係合状
態でスライダロード42と操作レバー34とをキャビネ
ットに取付ける。従って、スライダロード42に強い力
が加わっても、操作レバー34がスライダロード42か
ら抜け止めされる。ストッパプレート44のピン44C
とスライダロード42の長孔42Cとを係合させる際
に、ピン44Cがスライダロード42のテーパ面42X
に沿って案内され長孔42C内に挿入されるので、スト
ッパプレート44をキャビネットに迅速かつ確実に取付
けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、複数の
コンパクトディスクの中から任意のものを選択して再生
等するディスク装置に適用して好適なレバー取付機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置の中には、例えば同時に複
数のコンパクトディスク(CD)をそれぞれ別々に載置
させて任意のCDを選択再生させるもの(「CDオート
チェンジャー」ともいう)がある。
【0003】このディスク装置には、装置本体であるキ
ャビネットと,このキャビネットに対してスライドする
トレイと,このトレイ上に回転可能に軸支され、ディス
クを載置する載置面が形成された回転トレイと,ユーザ
が選択した選択ディスクを再生する再生部(ターンテー
ブルを含むピックアップ装置,クランパ等)とを備えて
いる。
【0004】ここで、例えば、ピックアップ装置を移動
させるために、回転するレバー(「操作レバー」とい
う)とスライドするレバー(「スライダレバー」とい
う)とを連結させて行うものがある。一般的に、スライ
ダレバーとこのスライダレバーをスライドさせるための
操作レバーとを連結して取付けるには、まずスライダレ
バーを装置本体に形成されたスライダレバーをガイドす
るボス等と係合させ、この後、別工程で操作レバーをス
ライダレバーと係合させる(例えばピンを係合孔に挿入
させる)。この後に、操作レバーをビス等の締結部材で
装置本体に締結していた。即ち、このビスは、操作レバ
ーに力が加わって操作レバーが浮き上がる場合等、操作
レバーが装置本体から抜けるのを防止するためのもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レバーを取
付けるために、2以上の工程(レバーを挿入する挿入工
程及びビス等を締結する締結工程等)が要するので、手
間がかかり、又、抜け防止のビス等が必要となりコスト
がかかっていた。
【0006】そこで、本発明は上記事実を考慮し、一対
のレバーを迅速かつ確実に取付けるレバー取付機構を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
レバー取付機構は、装置本体と、この装置本体にスライ
ド可能に配置され係止部が形成されたスライダレバー
と、前記装置本体の支軸に回動自在に支持されると共に
前記係止部と係合する係合部が形成され前記スライダレ
バーをスライドさせるための操作レバーとを有し、前記
係止部と前記係合部とを係合させた状態で前記装置本体
の前記支軸に押圧操作で取付けられ、前記係合部が前記
係止部から抜け止めされた状態で前記装置本体に取付け
られることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項1に係るレバー取付機構で
は、係止部と係合部とを係合させた状態で装置本体の支
軸に押圧操作で取付けられ、係合部が係止部から抜け止
めされた状態で装置本体に取付けられる。従って、本発
明の請求項1に係るレバー取付機構によれば、締結部材
が不要となり、少ない工程で短時間でレバーを取付ける
ことができる。
【0009】本発明の請求項2に係るレバー取付機構
は、装置本体と、この装置本体にスライド可能に配置さ
れ係止部が形成されたスライダレバーと、前記係止部と
係合する係合部が形成されこのスライダレバーをスライ
ドさせるための操作レバーとを有し、前記係止部と前記
係合部とを係合させて前記係合部が前記係止部から抜け
止めされた状態で前記装置本体に取付けられることを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係るレバー取付機構で
は、係止部と係合部とを係合させて係合部が係止部から
抜け止めされた状態で装置本体に取付けられる。本発明
の請求項2に係るレバー取付機構によれば、操作レバー
がスライダレバーに対して抜け止めされた状態で係合し
ているので、スライダレバーに強い力が加わっても、操
作レバーがスライダレバーから抜けるのが防止される。
【0011】本発明の請求項3に係るレバー取付機構
は、装置本体と、この装置本体にスライド可能に配置さ
れ係止部とこの係止部に向けて傾斜するテーパ面とが形
成された第1のスライダレバーと、前記係止部に係合す
る係合部が形成され前記第1のスライダレバーの係止部
と連結してスライドする第2のスライダレバーとを有
し、前記係止部と前記係合部とを係合させる際に、前記
係合部が前記テーパ面の斜面に沿って前記係合部を前記
係止部内に挿入するように案内して前記装置本体に取付
けることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項3に係るレバー取付機構で
は、係止部と係合部とを係合させる際に、係合部がテー
パ面の斜面に沿って係合部を係止部内に挿入するように
案内して装置本体に取付けるので、レバーを迅速かつ確
実に取付けることができる。
【0013】本発明の請求項4に係るレバー取付機構
は、装置本体と、この装置本体にスライド可能に配置さ
れ係止部とこの係止部に向けて傾斜するテーパ面とが形
成された第1のスライダレバーと、前記係止部に係合す
る係合部が形成され前記第1のスライダレバーの係止部
と連結してスライドする第2のスライダレバーとを有
し、前記係止部と前記係合部とを係合させる際に、前記
係合部が前記テーパ面の斜面に沿って前記係合部を前記
係止部内に挿入するように案内すると共に、前記第2の
スライダレバーに抜け止めが施されるようにして前記装
置本体に取付けることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は第1のトレイとしてのトレ
イ12の収納時におけるコンパクトディスク(以下、
「ディスク」)CDのチャッキング状態を示すディスク
装置Sの平面図であり、図32はその断面を右側からみ
た図である。なお、図1ではディスクCDを想像線で示
し、図32ではトレイ12及びCDトレイ14を想像線
で示す。また、各図面中矢印Fは前側、矢印Bは後側、
矢印Rは右側、矢印Lは左側を示す。
【0015】図1において、キャビネット10の平面形
状は略正方形となっており、その上面にはトレイ12が
前後方向(矢印F、矢印B方向)にスライド可能に配置
されている。トレイ12には、ディスクCDを複数(本
例では5枚)載置させる第2のトレイとしてのCDトレ
イ14が回転可能に配置されている。
【0016】なお、参考までに以下説明するギヤやレバ
ーの取り付けられるキャビネット10の形状は、図2か
ら図4に示してある。図2はキャビネット10を前側か
ら見た一部を破断した正面図、図3は上面からみた平面
図、図4は側面から見た断面図である。 (全体の駆動機構の構成の説明)図5,25,28に示
すように、ディスク装置Sのキャビネット10には、駆
動系としてのギヤ列、レバー列が配置されている。以
下、これらの駆動系を構成するギヤ、レバーにつき、詳
述する。
【0017】図25に示すように、駆動源としてのモー
タ24は、モータプーリ25が上面に突出するようにキ
ャビネット10の下面に取り付けられている。
【0018】モータプーリ25の右側には、その下面に
小径ギヤ26Aが一体的に形成されたプーリ26が支軸
23Bに軸支され、ベルト27を介してプーリ26にモ
ータプーリ25の回転が伝達される。
【0019】プーリ26の右側には、上側に小径ギヤ2
6Aと噛み合う大径ギヤ29Aおよび下側に小径ギヤ2
9Bを一体形成した中継ギヤ29が支軸23Eに軸支さ
れており、この中継ギヤ29の小径ギヤ29Bにアイド
ラ60の大径ギヤ60Aが噛み合っている。このアイド
ラ60の上面には小径ギヤ60Bが形成されている。こ
のアイドラ60は、後述するギヤレバー28に形成され
た支軸28C(図6)に軸支されている。
【0020】図25に示すように、中継ギヤ29の下側
には、ギヤレバー28(図6)がこの中継ギヤ29と同
じ支軸23Eに筒部28Aが挿入されて回転可能に軸支
されている。このギヤレバー28には、一端側に後述す
るカムレバー34の連結部としてのピン34Cと係合す
る長孔28Bが形成され、他端にはアイドラ60が軸支
される支軸28Cが形成される。また、支軸28C付近
の下面には、ガイドピン28Dが形成されており、これ
がキャビネット10の長孔23Gに挿入されている。そ
して、キャビネット10に形成されたリブ23I,23
Iがギヤレバー28に当たることにより、ギヤレバー2
8とカムレバー34の回転量が規制されている。
【0021】ギヤレバー28の前側には、キャビネット
10に形成された支軸23Jを支軸として回転可能なカ
ムレバー34が配置されており、カムレバー34の後端
下向きに形成されたピン34Cがギヤレバー28の長孔
28Bに挿入されている。またカムレバー34の前端に
は上側に突出する操作子34Dが形成されており、後述
するトレイ12のカム12Zに係合可能となっている
(図16参照)。動作については後に詳述するが、この
カムレバー34はカム12Zに係合してギヤレバー28
が回動しようとするのを阻止し、トレイのオープン・ク
ローズを行うためのものである。
【0022】ピニオン40は、下部にギヤ40Aが上部
にピニオンギヤ40Bが一体的に形成されており、キャ
ビネット10の支軸22Eに軸支されている。アイドラ
60が長孔23Gの右端に位置するときに小径ギヤ60
Bがこの下部ギヤ40Aに噛み合い可能になされてお
り、上部ギヤ40Bは後述するトレイ12に形成された
ラック12Aに常に噛み合っている。
【0023】図25において、モータ24が時計方向に
回転すると、その回転力がモータプーリ25、プーリ2
6を介して中継ギヤ29、アイドラ60に伝達し、アイ
ドラ60が時計方向に回転してピニオン40を反時計方
向に回転しようとする。しかし、ピニオン40が回転を
開始するために要する力よりもギヤレバー28、カムレ
バー34が回転する力の方が小さいため、ピニオン40
は回転されずに停止したままである。したがって、この
ピニオン40の下部ギヤ40Aによりアイドラ60の小
径ギヤ60Bが駆動されてアイドラ60が反時計方向に
移動され、ギヤレバー28が反時計方向に、カムレバー
34が時計方向に回転される。
【0024】ギヤレバー28が反時計方向に回転する
と、アイドラ60の小径ギヤ60Bは、キャビネット1
0に形成されたギヤ22Cに噛み合い、そのまま反時計
方向に回転してギヤレバー28がリブ23Iに当接して
その回転が停止されると共に、アイドラ60の小径ギヤ
60Bが後述するカムギヤ38(図7)のギヤ38Aに
噛み合って、このカムギヤ38を反時計方向に回転させ
る。
【0025】また、この状態でモータ24が反時計方向
に回転すると、アイドラ60が反時計方向に回転してカ
ムギヤ38を時計方向に回転しようとするが、カムギヤ
38を回転させる力よりもギヤレバー28を回転させる
力の方が小さいため、カムギヤ38は停止したままであ
る。そのため、アイドラ60の小径ギヤ60Bがカムギ
ヤ38のギヤ38Aに駆動されて、アイドラ60が時計
方向に回転し、上述と反対にギヤ22Cを経てピニオン
40に位置し、ギヤレバー28がリブ23Iに当接して
その回転が停止されるとアイドラ60の小径ギヤによ
り、ピニオン40を時計方向に回転させる。
【0026】図7はカムギヤ38の構成を示す図であ
り、図7(A)はその平面図、図7(B)は底面図であ
る。カムギヤ38は円盤状に形成されており、外周面下
部にはギヤ38Aが形成されており、アイドラ60が左
端に位置するときこのギヤ38Aがアイドラ60の小径
ギヤ60Bと噛み合って回転可能になされている。
【0027】カムギヤ38の上面には、カムギヤ38の
内周に沿ったカム部39Dと、カム部39Dの両端から
若干膨らみながらカムギヤ38の中心である筒部38D
に向かって形成されたカム部39B、カム部39Cから
なる略ハート状のカム39が形成されており、このカム
39に後述するジョイントレバー32のピン32Bが係
合してジョイントレバー32(図8参照)の動きが制限
される。
【0028】カムギヤ38の下面には、筒部38D付近
からカムギヤ38の外周に向けて略楕円弧形状をなすカ
ム39Eと、カムギヤ38の筒部38Dとほぼ同心円の
円弧を描くカム部39F及びこれらカム39E,39F
を結ぶカム39Gからなるカム39’が形成されてお
り、このカム39’に後述する操作レバー36(図9参
照)のピン36Bが係合して操作レバー36の動きが制
限される。
【0029】図25に示すようにこのカムギヤ38はキ
ャビネット10に形成された支軸22Dに挿入されて回
転可能に取り付けられる。
【0030】次に、カムギヤ38によって制御されるレ
バー等について説明する。図28に示すように、カムギ
ヤ38の上側には平面形状が略三角のジョイントレバー
32(図8)がその一つの頂角が前側に向かうように配
され、前後方向にスライド可能に配置されている。ジョ
イントレバー32の略中央には、前後方向に沿った長孔
32Aが形成されており、この長孔32Aには、カムギ
ヤ38の中心軸であるキャビネット10に形成された支
軸22Dが挿入される。この長孔32Aの前には、下側
に突出するピン32Bが形成され、このピン32Bがカ
ムギヤ38のカム39Aに挿入される。
【0031】ジョイントレバー32の前側よりには前後
方向に沿った長孔32Cが形成されており、この長孔3
2Cにキャビネット10に形成された支軸23Dが挿入
されている。そして長孔32A、32Cにこれら支軸2
2D、23Dが挿入された状態で、支軸22D、23D
の頂部にビス等の締結手段を締結したり、支軸22D、
23Dの頂部をバネ性のあるフック形状としていわゆる
パッチン止めとするなどして、ジョイントレバー32の
前後方向のスライドを阻害することがないようにして上
方向への抜け止めが施されている。
【0032】また、ジョイントレバー32の後端両側に
はフック32D,32Eがそれぞれ形成されており、こ
のフック32D,32Eの側面は図8に示すようにU字
状に形成され、後述する板カム46(図13参照)のピ
ン46Kが引っ掛けられてこれらが連結される。ジョイ
ントレバー32の後端左側のフック32Dの前側には、
フック32Dの形成された位置よりも左側に突出した係
合面32Fが形成されている。この係合面32Fの左側
には突部が形成されており、この突部は後述するレバー
100の突部100Cと当接可能となっている。
【0033】カムギヤ38の下側には操作レバー36
(図9)が配置され、キャビネット10に形成された支
軸23Hを中心に回動可能になされている。この支軸2
3Hはカムギヤ38の支軸22Dよりも前側に形成され
ている。
【0034】操作レバー36の一端には上側に突出する
ピン36Bが形成され、このピン36Bがカムギヤ38
のカム39Fに挿入される。また操作レバーの他端には
係合部36Cが下側に突設されている。係合部36Cは
軸36Dと、軸36Dの先端に延設された張り出し部3
6EからなるT字状をなしている。
【0035】操作レバー36の下側にはスライダロード
42(図10)が配置される。スライダロード42の右
前には長孔42Bが形成され、この長孔42Bに操作レ
バー36の係合部36Cが係合される。長孔42Bは操
作レバー36の係合部36Cの回転軌跡の接線方向を向
くように、左前から右後に向かって斜めに形成されてい
る。そして、この長孔42Bが係合部36Cの軸36D
に押されることにより、スライダロード42が前後方向
にスライドする。
【0036】本例では、操作レバー36の回転によりス
ライダロード42を前後にスライドさせるため、ほぼ横
方向の力(軸36Dの軌跡)を前後方向に変換しなけれ
ばならず、さらにスライダロード42は詳細は後述する
が重量のあるピックアップ装置16を上下動させるよう
に作用するため、通常であれば非常に大きな力を必要と
する。しかし、スライドされる側であるスライダロード
42の長孔を軸36Dの接線方向を向くようにして形成
しているので、常にスライダロード42を接線方向に押
すことになり、軸36Dが回転すると長孔42Bは、軸
36Dの回転軌跡に沿って滑るように押し出されるよう
にして、小さな力でスライダロード42及びピックアッ
プ装置16をスライドさせることが可能になっている。
【0037】スライダロード42にはストッパ42J
(図10参照)が下方に向けて形成され、このストッパ
42Jがキャビネットに形成された長孔22G,22H
(図3参照)に挿入され、スライダロード42の前後方
向のスライド量を規制している。
【0038】図5に示すように、スライダロード42の
右後側には、L字状の長孔42Aが前後方向に沿って形
成されており、この長孔42Aにキャビネット10に形
成された取付軸22Jが挿入されて前後方向にスライド
可能に取り付けられている。取付軸22Jは、長孔42
AのL字状部から挿入されて取り付けられ、取り付け後
のスライダロード42のスライド範囲では、取付軸22
Jと長孔42AのL字状部が対向しないようにされてお
り、抜け止めするように作用している。
【0039】また、スライダロード42の左側には略前
後方向に沿った長孔42Cが形成されている。図10
(A)に示すように、長孔42Cは直線部42Fとこの
直線部42Fよりも左後側に形成された直線部42D及
びこれら直線部42F,42Dを結ぶ斜部42Eからな
り、直線部42Fの先端右側にはテーパ面42Xが形成
されている。このテーパ面42Xは右側から長孔42C
に向かって低くなるように傾斜している(図10
(C))。
【0040】図10(B)に示すように、スライダロー
ド42の右後側には、その側面形状が上下逆さまにした
略U字状をなす(従って下に開口された)操作部42G
が突設されている。この操作部42Gにピックアップ装
置16(図12参照)の係合部16Cが挿入され、ピッ
クアップ装置16がスライダロード42に連結される
(図32参照)。
【0041】図28に示すように、スライダロード42
の左側にはストッパプレート44がスライダロード42
の上側に配置されている。ストッパプレート44は、右
後ろの一部が突出した略長方形となっており、左右方向
に沿って同一線上に長孔44A,44Bが形成されてい
る。左側の長孔44AはL字状に形成されており、キャ
ビネット10に形成された鍵状のストッパ22Lがこの
L字状部から挿入できるようになっている。また、長孔
44Bにはキャビネット10に形成された取付軸22K
が挿入され、ストッパプレート44が左右方向にスライ
ド可能になされている。
【0042】ストッパプレート44の右後側の突出部に
はピン44Cが下側に突設されており、このピン44C
がスライダロード42の長孔42Cに挿入されている。
【0043】また、ストッパプレート44の前側中央に
は、ストッパ片44Dが立設されている。このストッパ
片44Dの前面は略U字状に形成されている。このスト
ッパ片44Dは、ディスクCDの再生中にトレイ12を
オープンさせてディスクCDを交換可能にするモード
(以下、ディスクチェンジモード)時に、後述するトレ
イ12に配置されたレバー100のピン100Dに対向
するようになっている。
【0044】ストッパ片44D前面は略U字状になって
おり、ピン100Dと当接したときにこのピン100D
がU字状部で受けられることにより、滑って当接が外れ
るようなことが防止できる。本発明の実施に当たっては
このような形状にするのが望ましいが、必ずしもこの形
状でなくてもよく、ストッパ片44Dの前面は例えば直
線状にしてもよい。
【0045】ここで、図11、図28を参照して操作レ
バー36、スライダロード42、ストッパプレート44
等をキャビネット10に取り付ける手順を説明する。
【0046】まず操作レバー36の張り出し部36Eが
スライダロード42の長孔42Bとを平行にし、係合部
36Cを長孔42Bに挿入してこれらを連結する。スラ
イダロード42の操作部42Gにピックアップ装置16
の係合部16Cを挿入し、操作レバー36を支軸23H
に、スライダロード42の長孔42AのL字状部に取付
軸22Jにそれぞれ挿入するようにしてキャビネット1
0にスライダロード42と操作レバー36を取り付け
る。このときスライダロード42が最も後退した位置に
スライドされているようにする。
【0047】次にストッパプレート44のピン44Cが
スライダロード42のテーパ面42X上に置くようにし
ながら長孔44AのL字状部をストッパ22Lに挿入す
る。このときストッパプレート44はピン44Cが上に
なるように斜めに配置されている。この状態で手などで
ストッパプレート44のピン44Cの上部を押すと、テ
ーパ面42Xのテーパに従ってピン44Cが左斜め下に
移動されて長孔42Cに挿入され、従ってストッパプレ
ート44が左側にスライドされてストッパ22Lが長孔
44Aの直線部に達したところでスライドが止まる。
【0048】なお、カムギヤ38、ジョイントレバー3
2をここに取り付けるには、操作レバー36を回転させ
て、ピン36Bがカムギヤ38のカム38Bに入るよう
にしてカムギヤ38を支軸22Dに挿入し、ジョイント
レバー32のフック32D,32Eに板カム46のピン
46Kを引っ掛けて、このジョイントレバー32のピン
32Bがカム39に挿入されるようにして取り付け、上
述のようにジョイントレバー32に抜け止めを施す(図
28の状態)。
【0049】取り付け後には、操作レバー36がカム3
8Bによって回転される範囲では、張り出し部36Eと
スライダロード42の長孔42Bが平行になることがな
いように張り出し部36Eの角度が設定されているの
で、これらの連結が外れることがない。また、ストッパ
プレート44のピン44Cがスライダロード42の長孔
42Cに挿入されていれば、このストッパプレート44
がスライドしても、長孔44AのL字状部とストッパ2
2Lと対向しないので、ストッパプレートが抜けること
がない。
【0050】このようにすることにより、それぞれが連
動する各部品を簡単に位置決めして互いに所定の位置関
係に保持されるようにできると共に、ビス等をほとんど
用いなくてもキャビネットからの抜けを防止することが
できる。
【0051】(ピックアップ装置16及びその駆動機構
についての説明)図12に示すように、ピックアップ装
置16はピックアップ76、対物レンズ78、ターンテ
ーブル74を配置したベース70、モータ72を備えて
いる。ピックアップ装置16の左前側には筒状の係合部
16Cが形成され、ここに上述のようにスライダロード
42の操作部42Gが挿入されて、ピックアップ装置1
6とスライダロード42が連結される。またピックアッ
プ装置16の側面下部には、左右にそれぞれ2つずつ外
側に向けて突設されたピン16A,16A’,16B,
16B’が形成される。また、その右側面の一部が上に
向けて突出しており、この上端にピン16Dが外側に向
けて形成されている。
【0052】ピックアップ装置16が配置されるキャビ
ネット10の左右内側には、板カム46(図13)が取
り付けられる。この2枚の板カム46は側面形状が長方
形をしており、この板カム46の前側上部には、ピン4
6Kが互いに内側を向くように突設されており、このピ
ン46Kがジョイントレバー32のフック32D,32
Eが引っ掛けられて、板カム46とジョイントレバー3
2が連結されている。
【0053】図13は右側の板カム46の構成を示すも
のであり、左側の板カム46はこれと左右対称形状であ
るので、説明を省略する。
【0054】板カム46には図13(A)に示すように
左側に向けて突出したフック46L、46Mが形成され
ており、このフック46L,46Mが、キャビネット1
0の上下方向に突設された取付面19A(図3,4参
照)の上端、下端に引っ掛けられて前後方向にスライド
可能に取り付けられる。
【0055】板カム46には前側からほぼ半分にかけて
カム47が、半分から後側にかけてカム47’が形成さ
れている。カム47,47’は、大まかには下部47
B,47B’と、上下方向の中間よりも若干上側に設け
られ、緩やかな傾斜をなす中間部47E,47E’と上
部47H,47H’、及びそれぞれを結ぶ傾斜部47
C,47C’,47G,47G’からなる。カム47,
47’にはピックアップ装置16のピン16A,16
A’がそれぞれ挿入される。
【0056】図14はクランパ保持体48の構成を示す
図であり、図14(A)は右側面図、図14(B)は前
側からみた正面図である。
【0057】クランパ保持体48には平面形状が環状の
クランパ50を支持する支持部48Aが形成されてい
る。クランパ50にはマグネット50Aが取り付けられ
ており、このマグネット50Aがターンテーブル74を
吸着することによってディスクCDをクランパ50とタ
ーンテーブル74とで挟持(チャッキング)する。
【0058】クランパ保持体48の右後側には連結部4
8Bが下方に向かって延設されており、この連結部48
Bの側面前側には上下方向に沿った長孔48Cが形成さ
れている。この長孔48Cにピックアップ装置16のピ
ン16D(図14では想像線で示す)が挿入され、ピッ
クアップ装置16がクランパ保持体48に連結される。
【0059】連結部48Bにはガイド棒48Dが上方に
向かって突設され、キャビネット10のクランパ保持部
20(図2参照)に形成されたガイド溝20Mに挿入さ
れる。
【0060】クランパ保持体48の側面の前後には支持
片48Eが上方に向かって左右に2個ずつ合計して4個
形成されている。支持片48Eにはそれぞれピン48
F,48Gが外方に向かってそれぞれ突設されており、
このピン48F,48Gがキャビネット10のクランパ
保持部20に形成されたレール20A,20Bにそれぞ
れ係合し、ガイド、及びレールに沿ってクランパ保持体
48が支持されると共に案内されて移動する。
【0061】図4に示すように、レール20Aは前端の
水平部分から下向きに傾斜した下傾斜部201A,水平
部202A,上向きに傾斜した上傾斜部203Aからな
り、レール20Bは徐々に下側に傾斜している。このレ
ール20A,20Bの傾斜によってクランパ保持体48
のピン48F,48Gの上下方向の移動が制限される。
【0062】図15は、キャビネット10のクランパ保
持部20を図5のX−X’で切断したときの部分断面図
である。図のようにクランパ保持体48にはモールドバ
ネ48Hが一体的に形成され、クランパ保持部20には
このモールドバネ48Hと係合する係合面20Fが形成
されている。
【0063】また、係合面20Fには、その後側にモー
ルドバネ48Hの先端形状に対応した略V字状のフック
部20Gが形成され、前側には四角形の係止孔20Hが
形成されている。
【0064】モールドバネ48Hは係合面20Fに形成
された係止孔20Hと、フック部20Gの間を勾配面2
0Kと水平部20Jを介して移動する。ピックアップ装
置16が再生状態の時には、モールドバネ48Hがフッ
ク部20Gに、停止状態の時には係止孔20Hにそれぞ
れ係合するようになされている。
【0065】ピックアップ装置16とクランパ保持体4
8はピン16Dと長孔48Cとで連結されて一体的に移
動し、上述のようにクランパ保持体48は、キャビネッ
ト10に一体的に形成されたクランパ保持部20に取り
付けられている。従って、キャビネット10に何らかの
衝撃や、振動等の外力が加えられると、この力がクラン
パ保持体48を介してピックアップ装置16に伝達され
てしまい、再生中の音飛びの原因になるおそれがある。
しかし、モールドバネ48Hを設けることにより、外力
をこのモールドバネ48Hの弾性でもって吸収すること
ができるので、この様な問題を回避することができる。
【0066】また、本例のようなディスク装置において
は、長時間そのままの状態で保持されると考えられるの
は再生状態と停止状態であり、中間の状態はこれらの間
を移行する期間だけである。そこで、再生状態にあると
きにはモールドバネ48Hの先端がフック部20Gに、
停止状態にあるときには係止孔20Hにそれぞれ係止す
るようにしてモールドバネ48Hの変形を小さくすると
共に、これらの中間の勾配面20K、水平部20Jを通
過するときにもその変形が小さくて済むように係合面2
0Fを形成している。
【0067】モールドバネ48Hが大きく変形されるの
は、フック部20Gと水平部20J及び勾配面20Kと
係止孔20Hのそれぞれの切り替わり時のみである。こ
のようにすればモールドバネ48Hには長時間にわたっ
て負荷がかからないので、長時間の大きな変形によるバ
ネのへたり等が発生してその役目を果たさなくなってし
まうことを回避できるとともに、再生あるいは停止の状
態で、クランパ保持体48を所定の位置に位置決めする
ことができる。
【0068】さらに、図32に示すように、ピックアッ
プ装置16が上側に位置する再生位置においてピックア
ップ装置16と当接する位置に、再生スイッチ154
A、ダウンスイッチ154Bが図示しない回路基盤等に
配置される。このようなスイッチは、一つのスイッチを
兼用するようにしても良い。
【0069】(トレイ12、CDトレイ14及び駆動機
構についての説明)図37に示すように、トレイ12は
キャビネット10の左右両側に形成されたレール21
A,21B(図3参照)に載置されて前後方向にスライ
ド可能にされ、レール21A,21Bの前端に突設され
たストッパ21C,21Dによって、トレイ12がキャ
ビネット10から外れないようにスライド量が規制され
ている。
【0070】図16に示すように、トレイ12にはCD
トレイ14(図17参照)を載置させる略環状で凹状の
載置面12Bが形成されており、この載置面12Bの左
後側にはCDトレイ14を回転させるためのモータ82
が配置されている。
【0071】このモータ82は、図16に示すようにベ
ルト86を介してプーリ84、ウォーム88に連結され
ている。ウォーム88はピニオン90の小径ギヤ90A
と噛み合い、ピニオン90にモータ82の駆動力が伝達
される。ピニオン90には小径ギヤ90Aの上面に大径
ギヤ90Bが一体的に形成されており、この大径ギヤ9
0Bは中継ギヤ92の小径ギヤ92Aと噛み合ってい
る。中継ギヤ92には、小径ギヤ92Aの下面に大径ギ
ヤ92Bが一体的に形成され、この大径ギヤ92Bは駆
動ギヤ94と噛み合っていると共に、この駆動ギヤ94
が後述するCDトレイ14のギヤ14Aと常時噛み合っ
ている。このようにしてモータ82が回転することによ
りトレイ14が正逆方向に駆動される。
【0072】トレイ12の下面には、その右下側に前後
方向に沿ってラック12Aが形成されており、このラッ
ク12Aがピニオン40と噛み合い、ピニオン40が駆
動されることによりトレイ12が前後方向に移動する。
【0073】また、トレイ12の下面にはラック12A
とほぼ並行にカム部12Zが形成され、このカム部12
Zに上述のカムレバー34の操作子34Dが係合可能と
なっている。
【0074】カム部12Zには、前後方向に沿って直線
部12Wとその前側に直線部12Wに連続した逃げ部1
2Yが形成されている。動作の説明で詳述するが、トレ
イ12のクローズ状態ではこの逃げ部12Yにカムレバ
ー34の操作子34Dが位置するように設定されてお
り、このときにはカムレバー34は自由に回転すること
ができ、直線部12Wにピン34Dが位置するときに
は、カムレバー34は反時計方向に回転された位置のま
ま、その回転が阻止されている。
【0075】トレイ12の載置部12Bの前面側左右に
は取り出し部12Cがそれぞれ形成されており、トレイ
12のオープン状態(図37の状態)でディスクCDを
取り出しやすいようにトレイ12とディスクCDの間に
指を挿入できるようなスペースを形成するようにしてい
る。
【0076】トレイ12にはその載置面12Bの中心に
支軸96が突設されている。この支軸96の後側であっ
て、駆動ギヤ94寄りには支軸98が突設されており、
この支軸98にCDトレイ14の位置決め用のレバー1
00が回転可能に軸支されている。
【0077】トレイ12の支軸98よりも後側には、弧
状の長孔12Dが形成されている。またトレイ12の支
軸96右側には切欠12Cが形成されている。
【0078】トレイ12の支軸98の周りには、同心円
上の凹部が形成されこの凹部に、本実施形態では120
゜の角間をもって3カ所に支持部12Fが突設されてい
る。
【0079】支軸98に取り付けられるレバー100は
平面略L字状をなしており、レバー100に形成された
筒部100Aが支軸98に挿入され、この支軸98を中
心にして回転可能にされている。レバー100の右側上
面にはピン100Bが突設されており、このピン100
Bが後述するCDトレイ14の係合部14Cに当接する
ことによりレバー100が回転される。
【0080】レバー100の一端には突部100Cが下
方に向かって突設されており、この突部100Cがトレ
イ12の切欠12Cに挿入される。
【0081】レバー100の他端にはピン100Dが下
方に向かって突設されており、このピン100Dがトレ
イ12の長孔12Dに挿入されている。
【0082】レバー100の筒部100Aの左側には引
掛部100Eが形成されており、この引掛部100Eに
スプリング102の一端が引掛けられ、このスプリング
102の他端がトレイ12の長孔12Dの左側に形成さ
れた引掛部12Eに引っ掛けられることにより、レバー
100は常に時計方向に付勢されている。
【0083】また、トレイ12のオープン状態において
オープンスイッチ152Aを押圧してこれをオンにする
ための突部12Mが下方に向けて形成されている(図3
2)。オープンスイッチ152Aは、図示しない回路基
盤等に配置され図3に示すスイッチ配置部23Cの下に
位置されている。このスイッチ配置部23Cには、図3
2に示すように、シーソー片30の支軸が載置され、こ
こを軸としてシーソー片30が上下に(図32でみて時
計方向、反時計方向に)回動可能にされている。シーソ
ー片30は一端にキャビネット10上に突出された突出
部30Aと、他端にオープンスイッチ152Aに当接し
てこれを押圧する操作部30Bからなっている。このシ
ーソー片30は自重によって反時計方向に回動する方向
に力を受けており、常に操作部30Bがオープンスイッ
チ152Aに当接して、回転位置が保持されている。し
かし、シーソー片30は非常に軽量であるので、この状
態ではオープンスイッチ152Aがオンになるほどの力
にはならず、オープンスイッチはオフのまま保たれてい
る。
【0084】トレイ12の後側には、図示しない基板が
配されここにクローズスイッチ152Bが配置される。
クローズスイッチ152Bは後側に向けて突出してお
り、トレイ12がクローズ状態になるときにキャビネッ
ト10に押圧されてオンにされるようにされている。
【0085】図36のようにトレイ12がオープン位置
に持ち来されると、トレイ12の下面に形成された突部
12Mがシーソー片30の突出部30Aを押圧する。す
るとシーソー片30は支軸を中心に反時計方向に回動
し、操作部30Bがオープンスイッチ152Aを押し込
んでこれをオンにする。トレイ12がオープン位置以外
の位置に移動して突部12Mが突出部30Aから離れる
と、オープンスイッチ152Aにより操作部30Bが押
し戻されてシーソー片30が時計方向に回転し、オープ
ンスイッチ152Aがオフになる。
【0086】そして、図32のようにトレイ12がクロ
ーズ位置に来ると、クローズスイッチ152Bがキャビ
ネット10に押圧されてオンになり、トレイ12のクロ
ーズ状態が検出される。このようなスイッチは、トレイ
12のオープン状態あるいはクローズ状態において当接
する位置の何れかに配置してもよく、オープン及びクロ
ーズ状態でオン又はオフになるような、一つのスイッチ
を兼用するようにしても良い。
【0087】次にCDトレイ14について説明する。図
17,18に示すように、CDトレイ14は略円盤状を
なしており、その中心には筒部14Dが形成され、この
筒部14Dがトレイ12の支軸96(図16参照)に挿
入されて回転可能になされている。
【0088】CDトレイ14の上面にはディスクCDを
載置するディスク載置部114が本実施形態では等間隔
で5個凹設されている。これらのディスク載置部114
には、同一中心をもって12cmのディスクCDを載置
する載置面114Aと、この載置面114Aよりも深く
形成された8cmのディスクCDを載置する載置面11
4Bが一体的に凹設されている。
【0089】それぞれの載置面114A,114Bに
は、ディスクCDの側面が当接する壁部114C,11
4Dがそれぞれ載置面に連続して一体的に形成されてい
る。壁部114C,114Dは円弧状をなし、内周側に
位置する円弧先端には、隣接する壁部114C,114
Dの壁部114C,114Dが連続して形成されてい
る。
【0090】これらの載置部114には、それぞれディ
スクの番号を示す載置番号が付されている。
【0091】以下、ピックアップ装置16と対向する位
置にある載置部114(図17では載置番号1)を例に
して説明する。
【0092】図17に示すように、載置番号1のディス
ク載置部114は後側から前側に向けて下り勾配に傾斜
され、さらに左側から右側に掛けて下り勾配に傾斜され
ており、後述するストッパ116の形成される位置が最
も深くなるように、水平に対して斜めに形成されてい
る。またディスク載置部114にはピックアップ76に
よる再生ができるように、CDトレイ14の通し孔14
Cに対向する位置に切欠114Eが形成されている。ま
た、図20に示すように、壁部114Dには略三角形状
をなすストッパ116が内周側に向かって突設される。
このストッパ116の先端と載置面114Aとの間隔
は、ディスクCDの厚みよりも若干広くなっている。載
置面114にディスクCDを載置させると、ストッパ1
16の上部に形成されたテーパ面に沿ってディスクCD
が滑り落ちて載置面114Aに載置され、ディスクCD
がその自重で載置面114Aの斜部に沿ってスライドし
て壁部114Dに当接するため、ディスクCDはストッ
パ116と載置面114Aとの間に介在する。このとき
ディスクCDが上下方向(矢印UD方向)に振動して
も、ディスクCDがストッパ116に当接するので、デ
ィスクCDが載置面114Aから容易に離脱することが
なく、安定した状態でディスクCDが保持される。
【0093】なお、本実施形態では、上述のように載置
面114とディスクCDとの接触面積が小さいことを考
慮し、このような対策を施しているが、接触面積を大き
くしたり、載置面114の傾斜を大きくするなどすれ
ば、このストッパ116はなくてもよい。また、このよ
うなストッパを載置面114Bにも設けてもよい。
【0094】ディスク載置部114にディスクCDを載
置した状態では、ディスクCDはそのディスク載置部1
14に沿って傾斜して載置され、壁部114C,114
Dの形成されていない斜め上部(後側)は、どこにも接
地していない浮いた状態でディスクCDが保持される。
【0095】ディスクCDがこのように斜めに保持され
ると、浮いた部分が振動等の外力によりがたついたとき
に、切欠114Eからトレイ12の下に落下するおそれ
があるが、12cmのディスクCDは切欠114Eに比
べて大きく、またストッパ116が設けられているため
このようなおそれはない。しかしサイズの小さい8cm
のディスクCDの場合、切欠114Eに落下するおそれ
がある。
【0096】そこで、載置面114Bは載置面114A
に比べて水平に対する傾斜角度が大きく、より深くなっ
ている。このように載置面114Bの傾斜角度を大きく
とることにより、ディスクCDが自重によって壁部11
4D方向に作用する重力が大きくなり、載置された状態
で安定するのでこのようなことを防止することができ
る。
【0097】ここで、この載置面114Aに比べたとき
の載置面114Bの傾斜角の違いは、図19に示すよう
に、8cmのディスクCDを載置面114Bに載置した
ときに8cmのディスクCDの最も高くなる高さH2
が、12cmのディスクCDを載置した時にこれの最も
高くなる高さH1よりも高くならない程度に設定されて
いるため、この傾斜角度の違いによって装置全体の厚み
が増すようなことがない。
【0098】なお、載置面114Aが傾斜して構成され
ているので、ここにディスクCDを載置すると、隣接す
るディスクCD同士は平面で見て重なるように見える
が、側面から見ると上下方向に隙間をもって配置される
(図21参照)。
【0099】図17に示すように、載置面114Bの外
周側には、後述するセンサ104に対応する部位に長孔
の通し孔14Cが形成されている。CDトレイ14が回
転してセンサ104上を通し孔14Cが横切る際に(図
19)、センサ104に反射光があるか否かによって載
置面114にディスクCDが載置されているか否かが判
断される。
【0100】図18に示すように、CDトレイ14の裏
面には筒部14Dと同心円状に線状に突設された当接部
14Bが形成され、図23(B)に示すように、この当
接部14Bがトレイ12の支持部12Fに当接してCD
トレイ14がトレイ12上で回転される。このように当
接部14Bを支持部12Fに対して線接触させて接触面
積を小さくしているので、CDトレイ14の回転時の摩
擦を小さくすることができ、CDトレイ14が円滑に回
転する。
【0101】即ち、本実施形態によれば、支持部12F
を120°の角間隔で3箇所に形成したので、当接部1
4Bが支持部12Fに確実に摺接し、安定した状態でC
Dトレイ14を支持することができる。
【0102】また、本実施形態によれば、支持部12F
に対して当接部14Bが線接触により摺動するので、C
Dトレイ14の回転時の摩擦力を小さくでき、CDトレ
イ14が円滑に回転すると共に、回転時の駆動力を小さ
くすることができる。
【0103】さらに、本実施形態によれば、CDトレイ
14は当接部14Bとこの当接部14Bと摺接する略リ
ング状の支持部12Fとを介して支持又は回転されるの
で、ディスク装置Sの厚みを薄くできると共に、CDト
レイ14の高さ決めの部分に大きな負担が加わることな
くCDトレイ14を安定した状態で支持できる。
【0104】即ち、本実施形態によれば、CDトレイ1
4と支軸96とを一体的に回転させるものではないの
で、強い結合力が不要であり、CDトレイ14の大きさ
や載置するディスクの枚数等は必要に応じて容易に変更
することができる。
【0105】図18に示すように、CDトレイ14の裏
面の筒部14Dの周囲には、略星形の先端が弧状になっ
た形状のカムとしての係合部14Cが形成されており、
この係合部14Cが図16に示すレバー100のピン1
00Bと係合する。
【0106】係合部14Cには膨出部14Fとこの膨出
部14FからV字状に凹設された凹部14Gとが連続し
て形成されている。この凹部14Gは合計5個(ディス
ク載置部114に対応させた個数)形成されている。こ
の凹部14Gは、後述するようにレバー100のピン1
00Bと係合することによってCDトレイ14の回転の
位置決めをすると共に、ディスクチェンジモード時にト
レイ12が手などに押されてクローズされることを防止
するものである。
【0107】なお、筒部14Dや係合部14Cを内周側
に設けると、成型時の収縮やバラツキが小さいため、C
Dトレイ14の回転ムラ等を発生しにくく、CDトレイ
14の位置決めを確実に行うことができるため、本実施
形態のように内周側に形成するのがより好ましいが、こ
れをCDトレイ14の外周付近に形成するようにしても
よい。また、係合部14Cの形成される位置に応じてレ
バー100を筒部14Dの前側、右側、外周付近等適宜
その配置される位置を変更する。
【0108】図21に示すように、CDトレイ14に
は、そのディスク載置部114の外周に側壁120(1
20A〜120E)がそれぞれ下側に向けて形成されて
いる。図のようにこれらの側壁120A〜120Eに
は、スリット121〜125が形成されている。このス
リット121〜125の数は、センサ110(図16)
によってカウントされる。本実施形態では、これらスリ
ット121〜125の数はディスク載置部114に付さ
れた載置番号に対応しており、載置番号「1」ではスリ
ット数「6」、載置番号「2」〜「5」ではスリット数
が「2」〜「5」となっている。
【0109】図21,22に基づいて、スリット121
〜125の構成をそれぞれ説明する。なお、図21
(C)〜図21(G)は、CDトレイ14の内側からス
リット121〜125を見た図であり、図21(A)及
び図21(B)はCDトレイ14を側面から見た図であ
る。また、図22はセンサ110の出力波形を示してい
る。なお、センサ110による信号は、スリット部分で
「L」壁部分で「H」となる。
【0110】これらのスリット121〜125が形成さ
れた側壁120A〜120Eの周方向の長さL10、及
び側壁120A〜120Eの両端に形成された基準部の
長さL12,L14はそれぞれ同一の長さに設定されて
いる。側壁120A〜120Eの長さL16の中間部に
上記したスリット121〜125が「6」,「2」〜
「5」個形成されている。
【0111】CDトレイ14を回転させるためのモータ
82のフォワード回転時には、CDトレイ14は時計方
向(図21で見て矢印P方向)に回転される。この回転
方向に向かって、最初のスリットの間隔をL22、それ
以外のスリットの間隔をL20とすると、L20はすべ
てのスリット121〜125で一定間隔になっている。
そして、スリット122〜125のL22はL20の2
倍以上にされている。
【0112】また、各側壁120A〜120Eのそれぞ
れの間隔L18は、L12(L14)の3倍以上の長さ
にされている。
【0113】スリット120A〜120Eの両側面(矢
印A,B)が、CDトレイ14の回転を停止させる位置
となっており、センサ110が矢印A位置にある時には
トレイ12がクローズ状態、矢印B位置にある時にはオ
ープン状態にある。
【0114】センサ110は発光素子111と受光素子
112を有し、発光素子111が受光素子112に対向
し、CDトレイ14が回転するときに側壁120がこれ
らセンサ110の間を横切るように配置されている(図
23C参照)。
【0115】なお、スリット数をカウントしてCDトレ
イ14の回転位置を判断して位置決めする方法について
の説明は後で詳述する。
【0116】図1に示すように、CDトレイ14はトレ
イ12がクローズされた状態では、ディスク載置部11
4のいずれか一つが前面側にあり、ピックアップ装置1
6と載置面114の一つがほぼ平行になるように回転さ
れる(図28参照)。
【0117】このときには、凹部14Gにピン100B
が位置し、図28に実線で示すようにレバー100が時
計方向へ回転した状態となり、チャッキング(ローディ
ング)に最適な位置となるようにされている。
【0118】また、トレイ12がオープンされた状態で
は、図37に示すようにディスク載置部114のうち2
つが前面側にあり、取り出し部と切欠114Eが対向し
てディスクCDの取り出し、挿入が容易にできるように
回転される。
【0119】このときには、ピン100Bが膨張部14
Fに位置し、レバー100は反時計方向に回転した状態
となる(図30,31)。
【0120】図29に示すように、トレイ12がクロー
ズ状態における停止モード及び再生モード時には、この
ようにピン100Bが凹部14Gに位置されるようにし
ているため、何らかの理由でCDトレイ14が所定の位
置に正確に回転し切れていない場合でも、レバー100
がスプリング102(図16参照)の付勢力により時計
方向に回転し、ピン100BがV字状の凹部14Gに向
かってテーパ面に沿って係合しようとするので、これら
の作用によりCDトレイ14を正確な位置まで回転させ
ることができ、ディスクCDのミスチャッキングを防止
することができる。
【0121】ここで、選択ディスクCDを取り替えるな
どのためにCDトレイ14を回転させる場合には、CD
トレイ14が回転することによりこのトレイ14に形成
された係合部14Cも回転するので、ピン100Bが凹
部14Gから膨出部14Fに沿って移動され、スプリン
グ102による付勢力に抗してレバー100を反時計方
向に回転させる。そしてこの膨出部14Fから凹部14
Gに沿ってレバー100を回転させながらCDトレイ1
4を回転させ、選択トレイCDのディスク載置部114
に応じた位置に形成された凹部14Gにピン100Bが
係合することで、所定の位置に正確に位置決めがなされ
る。
【0122】次に、図19に基づいてセンサ104につ
いて説明する。センサ104は発光素子104Aと受光
素子104Bとこれらの素子を所定角度をもって差し込
んだ状態で保持するホルダ104Cとを有する。発光素
子104Aと受光素子104Bとの角度は、発光素子1
04Aからの発光がCDトレイ14のディスク載置面1
14に載置されたディスクCDで反射され、この反射光
が受光素子104Bに供給されるように設定されてい
る。なお、図中12cmのディスクCDが実線で、8c
mのディスクCDが想像線で示されている。
【0123】発光素子104A及び受光素子104Bは
その角度をホルダ104Cの内壁によって保持されるよ
うにホルダ104Cに差し込まれる。
【0124】図19のようにホルダ104Cの下部両端
にはフック104Dが一体的に形成されており、これら
のフック104Dをプリント基板106に形成された係
止孔106Aに差し込むことにより発光素子104A及
び受光素子104Bが内装されたホルダ104Cが係止
(ロック)される。
【0125】即ち、本実施形態によれば、フック104
Dを係止孔106Aに係止することによりホルダ104
Cがプリント基板106に取付けられるので、センサ1
04の取付けが容易となる。また、本実施形態によれ
ば、ホルダ104Cに発光素子104Aと受光素子10
4Bとを差し込んだ状態で別々に取付けているので、発
光素子104A又は受光素子104Bを交換する場合に
は、容易に別々に取り替えることができ、従来のように
同時に交換しなければならない場合に比べてコストダウ
ンとなる。
【0126】フック104Dを係止孔106Dに差し込
むのみでは、その係止状態が弱い場合がある。しかし、
本実施形態によれば、ホルダ104Cにリブ104Eを
設け、このリブ104Eをトレイ12の載置面12B裏
面に押し当てることとしているので、ホルダ104Cの
脱落を確実に防止できる。
【0127】即ち、フック104Dによるロックを補強
するために、フック104Dにリブ104Eを設け、こ
のリブ104Eをトレイ12の載置面12Bに押し当て
ることによってホルダ104Cの脱落を防止している。
【0128】センサ104は、ディスクCDが12cm
の場合または8cmの場合であっても、ディスクCDの
有無を検出できるように12cm用の載置面114Aと
8cm用の載置面114Bとの間に焦点がくるように設
定されている。
【0129】なお、載置面114Aあるいは114Bの
いずれか一方に配されるディスクCDの位置でセンサ1
04の焦点が合うようにしてもよい。このようにすれ
ば、受光素子104Bで受光される光量(電圧レベル)
の違いによって、ディスク載置部114に載置されたデ
ィスクCDが12cmか、8cmかを判断することがで
きる。
【0130】(センサ110によるCDトレイ14の回
転位置の検出方法の説明)ここで、以下採用する時間間
隔等は、本実施形態の一例を示すものであり、適宜変更
して用いられるものであり、本例によりこれらの時間を
限定するものではない。
【0131】CDトレイ14を回転させて、図22
(A)に示すスリットのA位置からA位置に移動するこ
とは、トレイ12がクローズ位置にあり、図17に示す
CDトレイ14をCW方向に回転させ、再生すべく選択
されたディスク載置部114をピックアップ装置16に
対向する位置に移動させる処理(モータ停止処理1)を
指す。B位置からA位置に移動することは、トレイ12
のオープン時のCDトレイ14の位置(図37)から、
トレイ12をクローズし、CDトレイ14をCW方向に
回転して、選択されたディスク載置部114をピックア
ップ装置16に対向する位置(図1)に移動させる処理
(モータ停止処理2)、及び、それぞれの場合で、CD
トレイ14をCCW方向に回転させて所定の位置に配置
する処理(モータ停止処理5、モータ停止処理6)を指
す。
【0132】また、CDトレイ14を回転させて、スリ
ットのB位置からB位置に移動することは、トレイ12
がオープン位置にあり、CDトレイ14をCW方向に回
転させ、所望のディスク載置部114をトレイ12の前
面側に位置させてディスクCDを出し入れするのに最適
な位置(図37)にする処理(モータ停止処理3)を指
す。A位置からB位置に移動することは、トレイ12の
クローズ時のCDトレイ14の位置(図1)状態から、
トレイ12をオープンし、CDトレイ14をCW方向に
回転して、所望のディスク載置部114をトレイ12の
前面側に位置させる(図37)処理(モータ停止処理
4)、及び、それぞれの場合で、CDトレイ14をCC
W方向に回転させて所定の位置に配置する処理(モータ
停止処理7、モータ停止処理8)を指す。
【0133】(モータ停止処理1) 1. モータ82をCW方向に回転する。 2. センサ110で検出される“L”が連続で300
ms以上続いた後、最初の“L”→“H”を検出してデ
ィスク番号を検出する準備をする。 3. 次の“L”→“H”から“H”→“L”を数え
て、連続で“H”の時間(xとする)を計測する。 4. 前回検出したxの長さの2倍の長さの“L”を検
出した場合、あるいは“H”→“L”が5回になった場
合、センサ110の“H”→“L”のカウント数が次の
停止位置のディスク載置部114の番号になるので、停
止させたいディスク載置部114の番号に対応する数に
なるまでこの動作を繰り返す。 5. 停止させたいディスク載置部114の番号と
“H”→“L”のカウント値が一致して、次の“L”→
“H”を検出してすぐに(4ms以内)CDトレイ14
を停止させ、6ms待ってからモータ82をCCW方向に
10ms回転した後、モータ82を6ms後停止させ、
次にモータ82をCW方向に減速させながら回転する。 6. 次の“H”→“L”を検出してから4〜6ms後
に、モータ82を停止する。 7. この後、6ms待ってから再びモータ82をCC
W方向に10ms回転してから停止させ、終了する。
【0134】(モータ停止処理2) 1. モータ82をCW方向に回転する。 2. センサ110が“H”→“L”になったら、次の
“H”から“H”→“L”の数を数え、連続で前回検出
したxの長さの2倍の“L”を検出した場合、あるいは
“H”→“L”が5回になった場合、“H”→“L”の
カウント数が次の停止位置のディスク載置部114の番
号になるので、停止させたいディスク載置部114の番
号に対応する数になるまでこの動作を繰り返す。 3. 停止させたいディスク載置部114の番号と
“H”→“L”のカウント値が一致して、次の“L”→
“H”を検出してすぐに(4ms以内)CDトレイ14
を停止させ、モータ82をCCWに10ms回転した後、
モータ82を停止させ、6ms待ってからモータ82を
CW方向に減速させながら回転する。 4. 次の“H”→“L”を検出してから4〜6ms後
にモータ82を停止する。 5. この後、6ms待ってから再びモータ82をCC
W方向に10ms回転してから停止させ、終了する。
【0135】(モータ停止処理3) 1. モータ82をCW方向に回転する。 2. センサ110が“H”→“L”になったら、次の
“H”から、“H”→“L”を数えながら、連続で
“H”の時間(xとする)を計測する。 3. 前回検出したxの長さの2倍の長さの“L”を検
出した場合、あるいは“H”→“L”のカウント数が5
回になった場合、センサ110の“H”→“L”のカウ
ント数が次の停止位置のディスク載置部114の番号に
なる。 4. 停止位置のディスク載置部114の番号になる前
にセンサ110が連続で300ms以上続いた後、
“L”→“H”になったら再びディスク載置部114の
番号を判定する準備に入る。 5. この動作を停止させたいディスク載置部114の
番号に一致するまで繰り返し行う。 6. ディスク番号が確定した後の“H”の時間(lと
する)を計測し、“L”の長さが、lの4倍の位置とな
ったら、減速を開始する。 7. “L”→“H”を検出したらすぐに(4ms以
内)、モータを停止する。 8. この後、6ms待ってから再びモータ82をCC
W方向に10ms回転してから停止させ、終了する。
【0136】(モータ停止処理4) 1. モータ82をCW方向に回転する。 2. センサ110で“L”が連続で400ms以上続
いたことを検出した後で“L”→“H”になったことを
検出すると、ディスク載置部114の番号を判定する準
備に入る。3. センサ110が“H”→“L”になっ
たら、次の“H”から、“H”→“L”を数えながら、
連続で“H”の時間(xとする)を計測する。 4. 前回検出したxの長さの2倍の長さの“L”を検
出した場合、あるいは“H”→“L”のカウント数が5
回になった場合、センサ110の“H”→“L”のカウ
ント数が次の停止位置のディスク載置部114の番号に
なる。 5. 停止位置のディスク載置部114の番号になる前
にセンサ110が連続で300ms以上続いた後、
“L”→“H”になったら再びディスク載置部114の
番号を判定する準備に入る。 6. この動作を停止させたいディスク載置部114の
番号に一致するまで繰り返し行う。 7. ディスク番号が確定した後の“H”の時間(Yと
する)を計測し、“L”の長さが、Yの4倍の位置とな
ったら、減速を開始する。 8. “L”→“H”を検出したらすぐに(4ms以
内)、モータを停止する。 9. この後、6ms待ってから再びモータ82をCC
W方向に10ms回転してから停止させ、終了する。
【0137】(モータ停止処理5) 1. モータ82をCCW方向に回転する。 2. センサ110の最初の“H”→“L”を検出し、
“H”→“L”の数を数えながら連続で“Hの時間(x
とする)を計測する。 3. 前回検出したxの長さの2倍の長さの“H”を検
出した場合、センサ110の“H”→“L”の(カウン
ト数−1)が次の停止位置のディスク載置部114の番
号になる。但し、カウント数が1の場合には、ディスク
載置部114の番号は「5」になる。 4. この動作を停止させたいディスク載置部114の
番号と一致するまで行い、一致したときの“H”の時間
(Yとする)を計測し、Yの4倍の位置となったら、減
速を開始する。そして“L”→“H”を検出するとすぐ
に(4ms以内)モータ82を停止する。 5. この後、6ms待ってから再びモータ82をCC
W方向に10ms回転してから停止させ、終了する。
【0138】(モータ停止処理6) 1. モータ82をCCW方向に回転する。 2. センサ110の“L”が連続で400ms以上続
いた後、最初の“H”→“L”を検出し、H”→“L”
の数を数えながら連続で“Hの時間(xとする)を計測
する。 3. 前回検出したxの長さの2倍の長さの“H”を検
出した場合、センサ110の“H”→“L”の(カウン
ト数−1)が次の停止位置のディスク載置部114の番
号になる。但し、カウント数が1の場合には、ディスク
載置部114の番号は「5」になる。 4. この動作を停止させたいディスク載置部114の
番号と一致するまで行い、一致したときの“H”の時間
(Yとする)を計測し、Yの4倍の位置となったら、減
速を開始する。そして“L”→“H”を検出するとすぐ
に(4ms以内)モータ82を停止する。 5. この後、6ms待ってから再びモータ82をCC
W方向に10ms回転してから停止させ、終了する。
【0139】(モータ停止処理7) 1. モータ82をCCW方向に回転する。 2. センサ110の“L”が連続で300ms続いた
後、最初の“H”→“L”で次の停止位置のディスク番
号を判定する準備にはいる。 3. センサ110の“H”→“L”を数えながら、連
続で“H”の時間(xとする)を計測する。 4. 前回検出したxの長さの2倍の長さの“H”を検
出した場合、センサ110の“H”→“L”の(カウン
ト数−1)が次の停止位置のディスク載置部114の番
号になる。但し、カウント数が1の時はディスク載置部
114の番号は「5」になる。 5. 停止させたいディスク載置部114の番号に一致
するまでこの動作を繰り返し行う。 6. ディスク載置部114の番号が確定するとすぐに
(4ms以内)モータ82を停止させ、6ms待ってか
らモータ82をCW方向に10ms回転した後、モータ
82を6ms停止させ、次にモータ82をCCW方向に
減速させながら回転する。 7. 次の“H”→“L”を検出してからすぐに、モー
タ82を停止し、6ms待ってからモータ82をCW方
向に減速させて回転し、“L”→“H”を検出するとモ
ータ82を停止する。 8. この後、6ms待ってから再びモータ82をCC
W方向に10ms回転してから停止させ、終了する。
【0140】なお、モータ82の回転方向は、選択して
再生、除去、挿入等を行いたいディスク載置部114に
ピックアップ装置16や、ディスク装置Sの前面側等に
より早く移動できるような方向に回転するようにしてい
る。
【0141】ここで、モータ停止処理1から7におい
て、xの長さを常に計測して直前に計測されたxの値を
基準長さにしてモータ停止処理を行っているが、xの計
測中にCDトレイ14が手で押さえられたりして拘束さ
れると、このxの長さが通常よりも長くなり、正常にC
Dトレイ14の位置を検出できなくなるおそれがある。
そこで、計測中のxの長さが直前に計測されたxの長さ
の1/3以下の時には、誤動作であると判断して、それ
ぞれの処理の“2.”の処理に戻してここからモータ停
止処理を再開する。
【0142】このように常に基準となる長さを検出、更
新しながら検出をしているので、周囲温度の変化等によ
るCDトレイ14の回転速度の変化などに影響なくCD
トレイ14の回転位置を知ることができ、メカ拘束等の
誤動作時が生じたことも確実にわかるので、適切な対応
をとることができる。
【0143】また、CDトレイ14が回転しようとした
にも関わらず回転できないとき、例えば、トレイ12が
クローズ状態で、再生ディスクを隣の載置面にあるディ
スクに交換しようとして操作キーを押し、CDトレイ1
4が正方向に回転を始めたが、数秒間(例えば5秒間)
“H”→“L”を検出できないときには、CDトレイ1
4を逆回転させ、スリットのBの位置に停止させる動作
を行う。再びCDトレイ14を正方向に回転させる指示
を出し、CDトレイ14を目標とする番号のA位置へ停
止させる動作を行う。再度数秒間“H”→“L”を検出
できないときには、CDトレイ14を逆回転させ、スリ
ットのBの位置に停止させ、ピックアップ76をダウン
位置に、またトレイ12をオープン位置に移動してこの
状態で保持する。このときには、ディスクCDが引っ掛
かったり、異物が入り込むなどしていることが考えられ
るので、これを取り除くようにユーザーに促す警告音や
警告表示を行うようにすることもできる。
【0144】次に、ディスク装置の動作に先立つ電源投
入時の初期動作について説明する。ダウンスイッチ15
4Bがオン(再生装置16が最下部にあるとき)になっ
ている。 1. モータ24をCW方向に回転する。 2. オープンスイッチ152Aがオフ、クローズスイ
ッチ152Bがオフになると、CDトレイ14を回転し
て、スリット121〜125のB位置にする。 (ディスク装置Sの制御系の説明)図24に本実施形態
のディスク装置Sの制御系の一例を示す。
【0145】マイコン140には、CDトレイ14のデ
ィスク載置部114(図1参照)にディスクCDが載置
されているか否かを検出するセンサ104、CDトレイ
の回転位置を検出するセンサ110、サーボ制御回路1
42、信号処理系144、アンプ148、キー操作部1
50、トレイ12のオープン状態を検出するオープンス
イッチ152A、トレイ12のクローズ状態を検出する
クローズスイッチ152B、及びピックアップ装置16
(図28参照)が再生位置にあることを検出する再生ス
イッチ154A、ピックアップ装置16が最も下の位置
にあることを検出するダウンスイッチ154Bがそれぞ
れ接続されている。
【0146】サーボ制御回路142には、トレイ12を
移動させるモータ24、ターンテーブル74(図28参
照)を駆動するためのモータ72、CDトレイ14を回
転させるモータ82、ピックアップ76とピックアップ
76を送る送りモータ156、RFアンプ158がそれ
ぞれ接続される。
【0147】ターンテーブルが74がスピンドルモータ
72によって駆動され、ディスクCDが回転される。ピ
ックアップ76の図示しない半導体レーザからのレーザ
光が選択ディスクCDへ発光されてこの反射光がピック
アップ76に供給される。ピックアップ76からの出力
はRFアンプ158に供給される。なお、図示しないが
レーザ光の光出力が常に一定になるように、フォトダイ
オードの駆動電流を制御するためのAPC回路が半導体
レーザに接続されている。
【0148】ピックアップ76からの出力は、RFアン
プ158を経て信号処理系144及びD/Aコンバータ
160を介してデジタルオーディオ信号がアナログオー
ディオ信号に変換されてアンプ148に供給される。ア
ンプ148ではD/Aコンバータ160より供給される
アナログオーディオ信号を増幅してスピーカ162に供
給し、これがスピーカ162から音声として出力され
る。
【0149】また、RFアンプ158からのフォーカス
エラー信号及びトラッキングエラー信号がサーボ制御回
路142に供給され、サーボ制御回路142によりピッ
クアップ76のトラッキングサーボ及びフォーカスサー
ボを行う。さらにサーボ制御回路142は、スピンドル
モータ72の回転を制御すると共に、送りモータ156
を制御して対物レンズ78(図12A参照)を所定位置
に移動させる。このサーボ制御回路142の動作は、シ
ステムコントローラを構成するマイコン140によって
制御される。
【0150】本実施形態によるディスク装置Sにおいて
は、ディスクチェンジモードにおいて、再生中のディス
ク(以下、選択ディスクCD)CDが載置されていたデ
ィスク載置部114に別のディスクCDが載置された場
合、マイコン140はセンサ104の検出信号に基づい
て上記ディスク載置部114に選択ディスクCD以外の
ディスクCDが載置されないようにするために、トレイ
12のクローズ動作を中断して表示(警告)する。
【0151】キー操作部150には、オープン・クロー
ズキーが含まれており、トレイ12がオープン状態でこ
のキーが操作されたときにはトレイ12をクローズさ
せ、クローズ状態で操作されたときにはオープンさせる
ようにしている。このように本実施形態では、オープン
キーとクローズキーを併用した一つのキーを用いるが、
別々に設けるようにしてもよい。
【0152】また、キー操作部150には、ディスクチ
ェンジモードを指示するためのディスクチェンジキーも
含まれている。
【0153】クローズ(オープン)状態からオープン・
クローズキーが操作されてトレイ12がオープン(クロ
ーズ)するときには、マイコン140により、ピックア
ップ装置16によるチャッキング状態を解除して、CD
トレイ14がクローズ状態の位置からオープン状態の位
置に(オープン状態の位置からクローズ状態の位置に)
回転させながらトレイ12がオープンするように制御さ
れる。
【0154】一方、クローズ状態からディスクチェンジ
キーが操作されてトレイ12がオープンするときには、
ディスクCDの再生状態を継続しつつ、トレイ12をオ
ープンさせた後CDトレイ14を回転させてオープン状
態の位置になるように制御される。この状態でディスク
チェンジキーあるいはオープン・クローズキーの操作に
よりトレイ12をクローズするときには、CDトレイ1
4をクローズ状態の位置に回転させてからトレイ12を
クローズさせるように制御される。
【0155】これはディスクチェンジモードにおいて
は、ディスクCDがピックアップ装置16にチャッキン
グされているので、CDトレイ14を回転させるとこの
チャッキング中の選択ディスクCDあるいはピックアッ
プ装置16に、CDトレイ14あるいはこれに載置され
た他のディスクCDが衝突してしまう。そのため、トレ
イ12をオープンさせてCDトレイ14が回転しても両
者が当たらないようにCDトレイ14とピックアップ装
置16とを完全に離間させ、その後CDトレイ14を回
転させるためにこのように制御されているものである。
【0156】また、このようにディスクチェンジモード
においてCDトレイ14を回転させてからトレイ12を
クローズするようにしているため、選択ディスクCDの
載置されていたディスク載置部114に他のディスクC
Dが載置されてしまったようなときには、CDトレイ1
4が回転してセンサ104上を通過するときにここにデ
ィスクCDが載置されたことが検出できるので、トレイ
12のクローズ動作を中断して警告し、ディスクCDを
取り除くことを促すことができる。
【0157】なお、トレイ12がオープンしているとき
には、オープン・クローズキー以外にも、次に再生した
いディスクCDの載置番号を直接指定するためのダイレ
クトキーや、ディスクCDの載置番号を順次若い番号の
ものから大きいものに送って再生したいディスクCDを
選択するためのスキップキー等の操作によっても、トレ
イ12をクローズさせることができる。
【0158】本実施形態のディスク装置Sにおいては、
停止状態でトレイ12がオープンしているとき、手など
によってトレイ12がクローズ方向に押されたときに
は、所定距離トレイ12がクローズ方向に移動される
と、オープンスイッチ152Aがオンからオフに変化す
る。この変化を検出して、モータ82の回転を開始させ
てCDトレイ14の回転を開始すると共にモータ24を
回転させて電気的なクローズ動作が行われる。
【0159】しかし、ディスクチェンジモードのときに
このように手などによってトレイ12を押した場合に
は、動作説明で詳述するように、図31に示すストッパ
プレート44のストッパ片44Dがレバー100のピン
100Dに当接して、トレイ12の移動が阻止される。
このようにして、上述のようなディスクCDの衝突を回
避するようにされているため、ディスクチェンジモード
時には、キー操作部150の操作による電気的なクロー
ズ動作以外は行われない。
【0160】以下、本実施形態におけるディスク装置S
のピックアップ装置16、トレイ12等の駆動系を含む
全体の主な動作について説明する。
【0161】(停止状態でのクローズ状態の説明)図
1,25,28,32にその状態を示している。
【0162】すなわち、図28に示すように、カムギヤ
38はカム部39Dがピックアップ装置16側に回転し
た状態にあり、ジョイントレバー32のピン32Bがカ
ム部39Bに位置しており、ジョイントレバー32は最
も後退している。操作レバー36のピン36Bはカムギ
ヤ38のカム部39Fに位置し、操作レバー36は反時
計方向に最も回転した状態にある。操作レバー36が反
時計方向に回転しているので、スライダロード42は最
も前進したところにあり、ストッパプレート44は最も
左側にスライドした位置にある。
【0163】このときには、図16に示すように、トレ
イ12のカム部12Zの逃げ部12Yにカムレバー34
の操作子34Dが位置されており、カムレバー34は自
由に回転することができる。従って、図25に示すよう
に、ギヤレバー28もモータ24の回転方向に応じて回
動可能になされている。本実施形態の場合には、ギヤレ
バー28が時計方向に回転し、カムレバー34が反時計
方向に回転しており、アイドラ60がピニオン40に噛
み合って、トレイ12を移動可能にしている。
【0164】図32に示すように、ジョイントレバー3
2が後退位置にあるので、板カム46も後退した位置に
あり、ピックアップ装置16のピン16A,16A’は
板カム46のカム47,47’の下部47B,47B’
(図13参照)にあり、ピックアップ装置16は下側に
下がった停止位置にある。
【0165】また、ピックアップ装置16が下側にある
ので、ピン16はクランパ保持体48の長孔48Cの下
側にあり、クランパ保持体48のピン48F,48Gは
クランパ保持部20のレール20A,20B(図4参
照)の前端に位置しており、クランパ50は上昇した状
態にある。
【0166】CDトレイ14は図1に示す位置で停止し
ており、図29に示すように、トレイ12に配置された
レバー100のピン100BはCDトレイ14の係合部
14Cの凹部14Gに係合する位置にある。
【0167】また、振動を吸収するためのクランパ保持
体48のモールドバネ48Hは、図15(B)に示すよ
うに、係止孔20Hに位置されて停止状態を保持すると
共にこのモールドバネ48のへたりが防止されている。
【0168】このとき、図32に示すように、オープン
スイッチ152Aはオフ、クローズスイッチ152Bは
オンに、再生スイッチ154Aはオフ、ダウンスイッチ
154Bはオンになっている。
【0169】(停止状態から再生状態に移行する場合の
説明)停止状態からモータ24(図26参照)を正転方
向(CW方向)に回転させる。今、図16に示す操作子
34Dが逃げ部12Yに位置しておりカムレバー34お
よびギヤレバー28は自由に回転可能な状態であるの
で、図26及び図27に示すように、アイドラ60の回
転によりギヤレバー28は支軸23Eを中心にして反時
計方向に回動される。そして、アイドラ60がキャビネ
ットに形成されたギヤ22Cを経てカムギヤ38に噛み
合う(図27参照)。このときカムレバー34のピン3
4Cが長孔28Bに時計方向に押されることにより、カ
ムレバー34が回転されてその操作子34Dが逃げ部1
2Yの左側に位置される(図16参照)。
【0170】従って、本実施形態によれば、トレイ12
の閉止動作に連動させて首振りギヤとしてのアイドラ6
0の回転方向の切換えが行われるので、首振り機構の利
点である早い切換えを行うことが可能となる。
【0171】モータ24がさらにCW方向に回転する
と、図27に示す中継ギヤ29によりカムギヤ38が反
時計方向(CCW方向)に回転される。すると、ジョイ
ントレバー32のピン32Bがカムギヤ38のカム部3
9Bからカム部39Cに移動されることにより、ジョイ
ントレバー32が前進する。ジョイントレバー32に連
結された板カム46はジョイントレバー32と共に前進
し、そのためピックアップ装置16のピン16A,16
A’がカム47,47’の傾斜部47C,47C’(図
13参照)に差し掛かり、ピックアップ装置16が少し
ずつ上昇を開始する。ピックアップ装置16が上昇を開
始するとダウンスイッチ154Bはオフになる。
【0172】なお、操作レバー36のピン36Bがカム
39Fを通過している間は、操作レバー36は回転しな
い。
【0173】モータ24がさらにCW方向に回転してカ
ムギヤ38をCCW方向に回転させると、図29に示す
ように、ピン32Bがカム部39Dに差し掛かり、ジョ
イントレバー32は最も前進した状態になる。
【0174】このとき、トレイ12に配されたレバー1
00の突部100Cがジョイントレバー32の係合面3
2Fに当接し、この係合面32Fに突部100Cが押さ
れてレバー100がトレイ12の切欠12Cに押圧され
る(図29)。このようにしてレバー100の回転を阻
止しているので、レバー100によりCDトレイ14の
回転を阻止することができ、後述するように選択ディス
クCDをターンテーブル上に保持する際に、最適な位置
にCDトレイ14を位置保持することができ、ミスチャ
ッキングを防止することができる。これ以降ピン32B
は、カム部39Dに位置する間、ジョイントレバー32
は移動しない。
【0175】ジョイントレバー32に連結された板カム
46も前進し、カム47,47’の傾斜部47C,47
C’から急な傾斜を経て中間部47E,47E’に差し
掛かり、ピックアップ装置16も急激に上昇する(図3
3)。ピックアップ装置16のターンテーブル74はこ
の間にディスク載置部114のディスク載置面よりも若
干上に位置するまで上昇され、この状態では、選択ディ
スクCDはディスク載置部114から離間してターンテ
ーブル74に保持されている。このときの選択ディスク
の高さは、他のディスクCDと干渉しない程度に設定さ
れている。さらに、カムギヤ38がCCW方向に回転さ
れると、ピン36Bがカム38Cに移動することによ
り、操作レバー36が時計方向に回転を開始し、スライ
ダロード42が後ろに押されて後退する。操作部42G
と係合部16Cによりスライダロード42とピックアッ
プ装置16は連結されているため、スライダロード42
の後退によりピックアップ装置16も後退する。ピック
アップ装置16が後退すると、ピン16A,16A’が
カム47,47’の中間部47,47’に沿って移動す
るが、この中間部47,47’は上に向かって緩やかに
傾斜しているので、ピックアップ装置16はこの中間部
47,47’及びスライダロード42の操作部42Gに
ガイドされて、少しずつ上昇しながら後退を開始する。
【0176】ピックアップ装置16が後退することによ
り、クランパ保持対48のピン48F,48Gはレール
20A,20Bに沿って後退され、ピン48Fは傾斜部
20Dに沿って下降し始め、モールドバネ48Hは勾配
面20Kに当接しながら後退され始める。
【0177】なお、このときピン44Cはまだ直線部4
2Dにあるため、ストッパプレート44は移動されな
い。
【0178】カムギヤ38がCCW方向にさらに回転す
ると、ピン36Bはカム39Eに移動され、スライダロ
ード42がさらに後退することにより、ピックアップ装
置16は中間部47,47’及び操作部42Gにガイド
されて上昇しつつ後退される。
【0179】また、ピン44Cがスライダロード42の
斜部42Eを通過することによってストッパプレート4
4が右側にスライドされる。
【0180】さらに、カムギヤ38がCCW方向に回転
すると、スライダロード42は最も後退した位置にスラ
イドされ(図28)、ピックアップ装置16は中間部4
7E,傾斜部47G,47G’から上部47H,47
H’及び操作部42Gにガイドされて上昇しつつ後退す
る。 ピン16A,16A’が中間部47Eと傾斜部4
7Gとの接続部にきたとき、ピン20Aは傾斜部20D
の水平部202Aに移動されており、この位置でターン
テーブル74とクランパ50によって選択ディスクCD
がチャッキングされる。その後ピン16A,16Bが上
部47H,47H’に移動されるに従って、ピン20A
は傾斜部20Dに沿って、再び上昇する。
【0181】傾斜部47Gの傾斜は傾斜部47G’の傾
斜よりも急であり、またレール20Bはそのまま下方に
傾斜され、レール20Aには再び上昇する上傾斜部20
3Aが形成されているため、ピックアップ装置は後側に
比べてターンテーブル74の配された前側の方が大きく
上昇して、クランパ50と共にチャッキングがなされた
後、選択ディスクCDが再生のために回転されてもこの
選択ディスクCDがCDトレイや、他のディスクCDに
干渉しないように完全にCDトレイ14から離間され
る。
【0182】このとき、モールドバネ48Hはフック部
20Gに配置され、再生状態を保持すると共に、外力な
どによる振動等が吸収されるようにされている。また、
この再生状態では、再生スイッチ154がオンになるよ
うに操作される。
【0183】また、本実施形態では、ピックアップ装置
16が移動すると、ピックアップ装置16のピン16D
がクランパ保持体48の連結部48Bの長孔48Cに挿
入されピックアップ装置16とクランパ保持体48とが
連結されているので、ピックアップ装置16上のターン
テーブル74の移動に伴ってクランパ50が移動する。
【0184】即ち、ピックアップ装置16及びクランパ
保持体48は、ターンテーブル74とクランパ50とが
同期して選択ディスクCDを配する載置面114A(又
は114B)の載置面位置(図36に示す位置)と,選
択ディスクCDをターンテーブル74とクランパ50と
で挟持するチャッキング位置(図34に示す位置)との
間を移動する。
【0185】従って、本実施形態によれば、ピックアッ
プ装置16に連動して選択ディスクCDに対するターン
テーブル74及びクランパ50とのチャッキング又はそ
の解離動作が行われるので、載置面114A(又は11
4B)に傾斜して配されたチャッキングとローディング
とが連続して行われる選択ディスクCDのミスチャッキ
ングが防止される。
【0186】なお、再生状態から停止状態に移行すると
きには、モータ24をさらにCW方向に回転させ、カム
ギヤ38を一周させれば元の停止状態に戻るようにな
る。
【0187】ここで、何らかの理由により、万一ディス
クCDが載置面114Aの側壁114Cに当接されてい
ない状態でチャッキング動作が開始されてしまった場合
について説明する。
【0188】ピン16A,16A’が中間部47,4
7’に沿って移動してピックアップ装置16が後退しな
がら上昇を開始したとき、正常な状態では、ターンテー
ブル74の中心の突出部がディスクCDの中心孔CDH
(図37参照)に入り込み、そのまま上述のように動作
されるが、ディスクCDが載置面114Aの側壁114
Cに当接されていないときには、ターンテーブル74の
中心の突部がディスクCDの中心孔CDHよりも前側
(図21Bで見て左側)の内周部に当接して、この当接
部を中心に後側(図21Bで見て右側)に回動するよう
にしてディスクCDが上昇する。
【0189】しかし、ディスクCDの前側(左側)に
は、ストッパ116が設けられているため、その端部が
ストッパ116に当接して、後側(右側)に回動するの
が防止される。またこのとき、ディスクCDの端部とス
トッパ116との間に摩擦が生じる。ターンテーブル7
4はピックアップ装置16と共に後退しながら上昇され
ていくが、ディスクCDはストッパ116との摩擦のた
めに同じ場所にとどまる。
【0190】図20(B)に示すように、ターンテーブ
ル74がさらに後退すると、その突部がディスクCDの
中心孔CDHに持ち来されてここに入り込むので、この
後は正常な状態と同様にしてチャッキングがなされる。
このようにストッパ116は、ディスクCDのミスチャ
ッキングを防止するようにも作用する。
【0191】(停止状態からトレイ12をオープンまた
はクローズさせる動作の説明)停止状態では、オープン
スイッチ152Aがオフ、クローズスイッチ152がオ
ンに、再生スイッチ154Aがオフ、ダウンスイッチ1
54Bがオンになっている。
【0192】停止状態からモータ24を逆転方向(CC
W方向)に回転すると、図25に示すように、その回転
が中継ギヤ29アイドラ60を介してピニオン40に伝
達され、ピニオン40はCW方向に回転される。
【0193】なお、このときギヤレバー28がリブ23
Iによって回転が規制され、これによってカムレバー3
4がこれ以上の反時計方向の回転を規制されている。ア
イドラ60によってピニオン40が時計方向に回転され
ているとき、カムレバー34はその回転力により常に反
時計方向に付勢され、操作子34Dが逃げ部12Yに入
り込むことがない。
【0194】ピニオン40にはラック12Aが常時噛み
合っており、このラック12Aが駆動されてトレイ12
が前進し、クローズスイッチ152Bがオフになる。さ
らにモータ24をCCW方向に回転させることによりト
レイ12を前進させ、完全にトレイ12が前進し終える
とオープンスイッチ152Aがオンになる。このオン信
号によりモータ24の回転を停止させる。
【0195】モータ24が回転を開始するとほぼ同時
に、モータ82が回転を開始し、CDトレイ14が回転
されて、上述したCDトレイ12の側壁120の位置A
からBに移動するモータの停止処理2または6を行っ
て、モータ82を停止させる。
【0196】このとき、レバー100のピン100Bが
付勢力に抗して回転され、膨張部14Fに位置されてい
る。なお、このときストッパプレート44は、左端にス
ライドした位置にあり、そのストッパ片44Dはピン1
00Dと対向しないようになされている(図30参
照)。これで図37に示すようなオープン状態になされ
る。
【0197】この状態からキー操作部150の操作によ
ってトレイ12をクローズさせるときには、モータ24
をCCW方向に回転させる。また手でトレイ12をクロ
ーズ方向に押し込んだ場合、その押圧によりトレイ12
が後退し、オープンスイッチ152Aがオフになる。こ
のオフになったことを検出してモータ24をCCW方向
に回転させる。モータ24の回転によりギヤレバー28
は反時計方向に回転する力を受けるが、カムレバー34
の操作子34Dがカム部12Wの直線部12Zに当接す
ることによりその回転が阻止されて、ギヤレバー28及
びこれに取り付けられた中継ギヤ29が時計方向に回転
した位置に保持され、アイドラ60、ピニオン40、ラ
ック12Aの噛み合いは外れない。そのため、トレイ1
2は後退方向に駆動される。
【0198】そして、トレイ12が後退してクローズス
イッチ152Bがオンになることにより、トレイ12が
クローズ状態になったことを検出してモータ24は停止
される。
【0199】モータ24が回転を開始するとほぼ同時
に、モータ82が回転を開始し、CDトレイ14が回転
されて図1に示すようにクローズ状態位置に配置され、
側壁BからAに移動するモータの停止処理2または6を
行って、モータ82を停止させる。
【0200】このとき、レバー100のピン100Bは
スプリング102の付勢力に抗して凹部14Eに係止さ
れている。このようにして、クローズ状態にすることが
できる。
【0201】(ディスクチェンジモードでトレイ12を
オープンまたはクローズさせる動作の説明)このとき、
オープンスイッチ152Aがオフ、クローズスイッチ1
52Bがオンに、再生スイッチ154Aがオンに、ダウ
ンスイッチ154Bがオフになっている。
【0202】再生状態からモータ24をCCW方向に回
転させる。このとき操作子34Dは逃げ部12Yに位置
するので、カムレバー34は自由に回転可能である。従
って、モータの回転によりカムレバー34が反時計方向
に回転して操作子34Dが逃げ部12Yから直線部12
Z側に回転される、アイドラ60がピニオン40に噛み
合い、トレイ14を前進方向に駆動させることができ
る。
【0203】そして、オープンスイッチ152Aがオン
になるまでモータ24をCCW方向に回転させ、トレイ
12をオープンさせる。オープンスイッチ152Aがオ
ンになったことが検出されると、モータ82を回転さ
せ、モータの停止処理2または6を行ってモータ82を
停止させる。このときレバー100のピン100Bは膨
出部14Fに位置している。このようにしてディスクチ
ェンジモードでトレイ12をオープンさせることができ
る。
【0204】ここで、図31に実線で示すように、ピッ
クアップ装置16を駆動するためのレバー等は再生状態
のままである。すなわち、ジョイントレバー32は前進
した位置、操作レバー36は時計方向に回転した位置、
スライダロード42は後退した位置、ストッパレバー4
4は右にスライドした位置にそれぞれ配置されている。
そのため、図のようにレバー100のピン100Dが、
ストッパプレート44のストッパ片44Dと対向する位
置にある。
【0205】このとき、手でトレイ12を後退する方向
に押圧すると、レバー100のピン100Dがストッパ
プレート44のストッパ片44Dに当接して、トレイ1
2が後退することができない。従って、この状態の時に
は、必ずキー操作部150によってトレイ12をクロー
ズさせなければならない。この理由は先に述べているの
で省略する。
【0206】即ち、本実施形態では、図31に示すよう
に、第2のモードであるディスクチェンジにおいて、第
1のトレイ12を強制的にキャビネット10内に挿入さ
せようとしても、第1のストッパ部としてのピン100
Dが第2のストッパ部としてのストッパ片44Dと当接
して第1のトレイ12の挿入動作が制止される。従っ
て、本実施形態によれば、ピン100Dをストッパ片4
4Dと当接させるという簡易な構成で、第1のトレイ1
2の誤挿入動作を制止できる。
【0207】キー操作部150が操作されてクローズ動
作が指示されると、モータ82が回転し、モータの停止
処理2または6が行われてモータ82が停止する。する
とピン100Bは凹部14Gに係合するのでレバー10
0が時計方向に回転されて、ピン100Dはストッパ片
44Dと対向しない位置に配置される(図31に想像線
で示す)。従って、この後トレイ12の移動を阻止する
ものがなくなり、トレイ12は後退可能になっている。
【0208】モータ82が停止されたことを受けて、モ
ータ24がCW方向に回転を開始する。モータ24の回
転によりギヤレバー28は回転しようとするが、カムレ
バー34の操作子34Dがカム部12Wの直線部12Z
に当接することによりその回転が阻止されるため、ギヤ
レバー28がその場で位置保持され、アイドラ60、ピ
ニオン40、ラック12Aの噛み合いは外れずに、トレ
イ12は後退方向に駆動される。そして。クローズスイ
ッチ152Bがオンになったことが検出されると、トレ
イ12がクローズ状態になったと判断してモータ24は
停止される。
【0209】また、モータ24が停止されるとほぼ同時
に、図29に示すように、トレイ12に配されたレバー
100の突部100Cがジョイントレバー32の係合面
32Fに当接し、この係合面32Fに突部100Cが押
されてレバー100がトレイ12の切欠12Cに押圧さ
れる。このようにしてレバー100の回転を阻止してい
るので、レバー100によりCDトレイ14の回転を阻
止することができ、選択ディスクCDをターンテーブル
上に保持する際に、最適な位置にCDトレイ14を位置
保持することができ、ミスチャッキングを防止すること
ができる。このようにして、ディスクチェンジモードで
トレイ12をクローズさせることができる。
【0210】図38〜図41に基づき、CDトレイ14
の第2の実施形態を説明する。この第2実施形態は、C
Dトレイ14にディスクCDのディスク支持機構200
を配置したものである。なお、これらの図において、図
1と対応する部分には同一符号を付してその詳細説明は
省略する。なお、このディスク支持機構200はCDト
レイ14の各ディスク載置部114にそれぞれ配置され
ている。
【0211】図38はCDトレイ1の平面図、図39は
ディスク支持機構200の要部を示す図である。図40
はディスク支持機構200と係合する係合片250が形
成されたピックアップ装置16を示す図、図41はディ
スク支持機構200の動作状態を示す図である。
【0212】図38に示すように、このディスク支持機
構200は、ディスクCDを載置面112Aからディス
ク同士の一部が重複する方向(図38では時計方向)か
ら起立する状態に保持するための支持レバー202とこ
の支持レバー202を回転させ係止するトーションバネ
220を有する。
【0213】以下、支持レバー202について説明す
る。図39の破線に示すように、支持レバー202は、
その支軸201の両端がCDトレイ14の裏面側に回転
可能に軸支されている。支持レバー202の一端(この
一端がCDトレイ14の上面から突出する)には側面形
状が三角形の支持部204が形成されており、この支持
部204にディスクCDが当接し、ディスクCDを支持
する。
【0214】また、図41の破線に示すように、支持レ
バー202には支軸201と同軸上に支軸201の両端
の略中間に突部206が形成されており、この突部20
6は側面形状が三角形(図41の破線参照)となってい
る。支軸201が回転することにより突部206も一体
的に回転し、トーションバネ220の押圧片222に押
圧されながら回転して停止するようになっている。
【0215】さらに、図39に示すように、支持レバー
202の他端には、ピックアップ装置16に形成された
係合片250と係合する係合軸208が形成されてい
る。この係合軸208が係合片250と係合することに
よって支持レバー202を回転させ、起倒(進退)可能
としている。即ち、支持レバー202の一端は、CDト
レイ14の上面から突出(起立)されたり、倒伏され
る。
【0216】なお、図41に示すように、支持レバー2
02には、支軸201と支持レバー202との間に軸状
のストッパ210が突設されており、このストッパ21
0が支持レバー202の起倒時にCDトレイ14に形成
された図示しない壁部に係合し支持レバー202を停止
状態で維持させる。
【0217】CDトレイ14には通し孔230が支持レ
バー202の支持部204に対向する部位に形成されて
おり、この通し孔230から支持レバー202の支持部
204が突出又は没入する(図41参照)。
【0218】図39(A)に示すように、トーションバ
ネ220の基部222は、ビス等の締結部材によってC
Dトレイ14の裏面に固定されている。図41に示すよ
うに、トーションバネ220の先端には、上述した押圧
片222がフック状に折曲形成されている。この押圧片
222が支持レバー202の係合軸208と係合し、支
持レバー202に回転力(付勢力)を付与すると共に、
所定位置以降では回転方向を逆方向とする。即ち、押圧
片222は、図41(A)の実線の状態をおいて、支持
レバー202を時計方向(矢印CW方向)に付勢させ、
一方、図41(B)の実線の状態をおいて、支持レバー
202を反時計方向(矢印CCW方向)に付勢させる。
【0219】図41に示すように、ピックアップ装置1
6には、CDトレイ14がキャビネット10に格納され
る時において、CDトレイ14に対向するピックアップ
装置16の部位に図40に示すような係合片250が形
成されている。
【0220】CDトレイ14の第2実施形態において
は、図39(B)に示すように、ディスクCDをディス
ク載置部114に載置させると、ディスクCDの一部が
起立状態即ち支持位置に位置する支持レバー202の支
持部204と当接し、ディスクCDをさらに安定させた
状態で支持する。
【0221】次に、図41に基づき、ディスク支持機構
200の作用を説明する。まず、キャビネット10内に
CDトレイ14が引き込まれると、図41(A)の想像
線の位置にあるピックアップ装置16が上昇し、図41
(A)の実線の状態に位置する係合片250が支持レバ
ー202の係合軸208と当接する。係合片250が係
合軸208と当接すると、支持レバー202がトーショ
ンバネ220の押圧片222の付勢力に抗して反時計方
向へ回転し、押圧片222によって支持レバー202を
進退位置即ち図41(A)の想像線の位置に保持させ
る。なお、この後、ピックアップ装置16はスライドし
てCDトレイ14から離間する。
【0222】従って、第2実施形態においては、チャッ
キング時に支持レバー202が逃げるように構成したの
で、支持レバー202が再生中のディスクCDに干渉す
ることがない。
【0223】次に、図41(B)に示すように、再生終
了後にディスクCDをディスク載置部114に載置させ
る場合には、ピックアップ装置16がスライドして支持
レバー202の係合軸に当接し、実線の位置にある支持
レバー202がトーションバネ220の押圧片222の
付勢力に抗して時計方向へ回転し、押圧片222によっ
て支持レバー202を図41(B)の想像線の位置に保
持させる。即ち、ディスクCDが支持レバー202の支
持部204に当接し、支持される状態となる。なお、こ
の後、ピックアップ装置16は下降してCDトレイ14
から離間する。
【0224】なお、CDトレイ14の第2の実施形態で
は、図38,39に示すようにCDトレイ14の各ディ
スク載置部114の上面にローラ260がそれぞれ配置
されている。このローラ260は、キャビネット10か
らCDトレイ14が引き出された場合に、ディスク載置
部114を必要以上に露出させないためのカバー270
の下面に当接し、CDトレイ14の回転が円滑に行われ
るようにするものである。
【0225】このカバー270を設けることにより、ト
レイ12のオープン状態でキャビネット10とCDトレ
イ14との隙間から、誤ってディスクCDを挿入してし
まうことを防止し、さらに埃やゴミがトレイ12とCD
トレイ14の間にはいるなどして、ディスク装置Sが故
障したりすることを防止する作用がある。なお、本発明
のディスク装置Sのピックアップ装置16は、光学式の
もの以外でも、例えば静電式のものであっても同様に適
用することができる。
【0226】また、ディスク載置部114に形成される
載置面は、5枚以外でもよい。
【0227】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、係止部と
係合部とを係合させた状態で装置本体の支軸に押圧操作
で取付けられ、係合部が係止部から抜け止めされた状態
で装置本体に取付けられるので、一対のレバーを迅速か
つ確実に取付けることができる。
【0228】請求項2記載の発明によれば、係止部と係
合部とを係合させて係合部が係止部から抜け止めされた
状態で装置本体に取付けられるので、スライダレバーに
強い力が加わっても、操作レバーがスライダレバーから
抜けるのが防止される。
【0229】請求項3記載の発明によれば、係止部と係
合部とを係合させる際に、係合部がテーパ面の斜面に沿
って係合部を係止部内に挿入するように案内して装置本
体に取付けるので、レバーを迅速かつ確実に取付けるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスク装置を示す平面図であ
る。
【図2】図1の一部を破断した状態を示す正面図であ
る。
【図3】図1に示すキャビネットの平面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図1の駆動機構の要部を示す平面図である。
【図6】ギヤレバーを示す図であり、Aはその平面図,
Bは断面図である。
【図7】カバーギヤを示す図であり、Aはその正面図,
Bは底面図である。
【図8】ジョイントレバーを示す図であり、Aはその平
面図,Bは側面図である。
【図9】スライダレバーを示す図であり、Aは平面図,
Bは断面図である。
【図10】スライダロードを示す図であり、Aは平面
図,Bは右側面図,Cは正面図である。
【図11】スライダレバーをスライダロードに係合する
状態を示す平面図で、Aはスライダレバーをスライダロ
ードに取付る際の状態を示す図,Bは取付後の状態を示
す図である。
【図12】ピックアップ装置を示す図であり、Aは右側
面図,Bは正面図である。
【図13】板カムを示す図であり、Aはその正面図,B
は右側面図である。
【図14】クランパ保持体を示す図であり、Aは右側面
図,Bは正面図である。
【図15】クランパ保持部に要部を示す断面図であり、
Aはモールドバネがフック部に係合している状態を示す
図,Bはモールドバネが係止孔に係止されている状態を
示す図である。
【図16】トレイの平面図である。
【図17】CDトレイが配置された状態のトレイの平面
図である。
【図18】CDトレイの底面図である。
【図19】ディスク有無センサの要部を示す断面図であ
る。
【図20】ディスクをCDトレイの載置面114Aに載
置させた状態を示す断面図であり、Aはディスクがスト
ッパに係合する前の状態を示す図,Bはディスクがスト
ッパに係合する状態を示す図である。
【図21】CDトレイを示す図であり、Aはその側面
図,Bはディスクの載置状態を示す断面図,C〜Gは各
側壁を示す側面図である。
【図22】CDトレイの回転状態を検出するセンサの波
形図である。
【図23】トレイの構成を示す図であり、Aは図17の
23−23の断面図,BはCDトレイの載置状態を示す
図,CはCDトレイの側壁とセンサとを示す断面図であ
る。
【図24】図1に示すディスク装置のブロック図であ
る。
【図25】キャビネットに配置されたトレイ及びピック
アップ装置の駆動機構の作用(駆動ギヤとピニオンとの
噛合時)を示す平面図である。
【図26】キャビネットに配置されたトレイ及びピック
アップ装置の駆動機構の作用(カムレバーが回転して駆
動ギヤとギヤ部との噛合時)を示す平面図である。
【図27】キャビネットに配置されたトレイ及びピック
アップ装置の駆動機構の作用(駆動ギヤとカムギヤとの
噛合時)を示す平面図である。
【図28】停止状態でのクローズ状態を示す平面図であ
る。
【図29】再生状態でのクローズ状態を示す平面図であ
る。
【図30】停止状態でのオープン状態を示す平面図であ
る。
【図31】トレイをキャビネット内に収納する状態(収
納禁止状態)を示す平面図である。
【図32】トレイをキャビネット内に収納する状態(収
納後)を示す断面図である。
【図33】チャッキング状態(ピックアップ装置の上昇
途中)を示す断面図である。
【図34】チャッキング状態(ピックアップ装置の上昇
途中)を示す断面図である。
【図35】チャッキング状態(ピックアップ装置の上昇
完了後)を示す断面図である。
【図36】トレイをキャビネット内に収納する状態(収
納前)を示す断面図である。
【図37】トレイがキャビネットから引き出された状態
を示す平面図である。
【図38】第2実施形態のCDトレイ1の平面図であ
る。
【図39】ディスク支持機構200の要部を示す図であ
り、Aはその平面図,Bは側面図である。
【図40】ピックアップ装置を示す図であり、Aはその
右側面図,Bは正面図である。
【図41】CD支持機構の動作状態を示す図であり、A
はCDトレイの収納時の状態を示す図,BはCDトレイ
の引出し時の状態を示す図である。
【符号の説明】
10 キャビネット(装置本体) 23H 支軸 34 操作レバー 34C 係合部 42 スライダロード(スライダレバー又は
第1のスライダレバー) 42B 長孔(係止部) 42C 長孔(係止部) 42X テーパ面 44 ストッパプレート(第2のスライダレ
バー) 44C ピン(係合部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、 この装置本体にスライド可能に配置され係止部が形成さ
    れたスライダレバーと、 前記装置本体の支軸に回動自在に支持されると共に前記
    係止部と係合する係合部が形成され前記スライダレバー
    をスライドさせるための操作レバーとを有し、 前記係止部と前記係合部とを係合させた状態で前記装置
    本体の前記支軸に押圧操作で取付けられ、前記係合部が
    前記係止部から抜け止めされた状態で前記装置本体に取
    付けられることを特徴とするレバー取付機構。
  2. 【請求項2】 装置本体と、 この装置本体にスライド可能に配置され係止部が形成さ
    れたスライダレバーと、 前記係止部と係合する係合部が形成されこのスライダレ
    バーをスライドさせるための操作レバーとを有し、 前記係止部と前記係合部とを係合させて前記係合部が前
    記係止部から抜け止めされた状態で前記装置本体に取付
    けられることを特徴とするレバー取付機構。
  3. 【請求項3】 装置本体と、 この装置本体にスライド可能に配置され係止部とこの係
    止部に向けて傾斜するテーパ面とが形成された第1のス
    ライダレバーと、 前記係止部に係合する係合部が形成され前記第1のスラ
    イダレバーの係止部と連結してスライドする第2のスラ
    イダレバーとを有し、 前記係止部と前記係合部とを係合させる際に、前記係合
    部が前記テーパ面の斜面に沿って前記係合部を前記係止
    部内に挿入するように案内して前記装置本体に取付ける
    ことを特徴とするレバー取付機構。
  4. 【請求項4】 装置本体と、 この装置本体にスライド可能に配置され係止部とこの係
    止部に向けて傾斜するテーパ面とが形成された第1のス
    ライダレバーと、 前記係止部に係合する係合部が形成され前記第1のスラ
    イダレバーの係止部と連結してスライドする第2のスラ
    イダレバーとを有し、 前記係止部と前記係合部とを係合させる際に、前記係合
    部が前記テーパ面の斜面に沿って前記係合部を前記係止
    部内に挿入するように案内すると共に、前記第2のスラ
    イダレバーに抜け止めが施されるようにして前記装置本
    体に取付けることを特徴とするレバー取付機構。
JP10223796A 1996-04-24 1996-04-24 レバー取付機構 Pending JPH09293312A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100314427B1 (ko) * 1999-12-29 2001-11-22 구자홍 디스크 드라이버의 클램핑동력 전달장치

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