JPH09292070A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH09292070A
JPH09292070A JP8273802A JP27380296A JPH09292070A JP H09292070 A JPH09292070 A JP H09292070A JP 8273802 A JP8273802 A JP 8273802A JP 27380296 A JP27380296 A JP 27380296A JP H09292070 A JPH09292070 A JP H09292070A
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pipe
holding piece
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inner cylinder
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Koji Yamada
浩司 山田
Norio Mizuguchi
憲男 水口
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NASUKO FUITSUTEINGU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプの接続を容易に行えるようにする。 【解決手段】 継手本体11内に内筒22を装着し、内
筒22に保持片28を形成し、継手本体11と保持片2
8にテーパ状の締付け面(締付け部)16、30を形成
し、保持片28に食い込み突起31を形成した。パイプ
Pを差し込んで僅かに引き戻すと、締付け面16、30
同士の係合により保持片28が縮径方向に変位されられ
て食い込み突起31がパイプPの外周に食い込み、もっ
てパイプPが抜け規制状態に保持される。ナットを螺合
するものに比べて操作性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅における水回
り設備の配管等に用いられるパイプを接続するための管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅において台所・浴室などへ湯水を供
給するためのパイプや床暖房用に温水を流通させるため
のパイプを配管する場合には、そのパイプを給水元管や
給湯器に接続する作業を行う。このとき、給水元管や給
湯器には予め管継手が取り付けられ、この管継手にパイ
プを接続するようになっている。
【0003】従来、管継手として図20に示すものが用
いられていた。この管継手では、継手本体1の図におけ
る左側の雄ネジ部2を図示しない給水元管または給湯器
に予め接続しておき、スリット4Bにより縮径変形を可
能としたC形の締付けリング4とナット3とにパイプ5
を貫通させてそのパイプ5の端末部を継手本体1のパイ
プ嵌合部6に嵌め、締付けリング4とナット3を継手本
体1側へ移動させてナット3を継手本体1の右側の雄ネ
ジ部7に螺合する、という手順で接続作業が行われる。
【0004】ナット3を締め付けると、締付けリング4
の両側のテーパ面4A、4Aが継手本体1のテーパ面1
Aとナット3のテーパ面3Aとの間で軸方向に挟まれる
ようになり、これらのテーパ面1A、3A、4Aの傾斜
により締付けリング4が縮径変形させられる。これによ
りパイプ5が締め付けられて抜けを規制された状態に接
続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の管継手
は、パイプ5を締付けリング4及びナット3に貫通させ
たり、ナット3を螺合するといった面倒な作業が必要で
あるため、作業性が悪いという欠点があった。
【0006】また、パイプ5の抜止めは、締付けリング
4とパイプ5との間の摩擦力及びパイプ5とパイプ嵌合
部6との間の摩擦力によって行うようになっているた
め、抜止め機能の信頼性が低いという問題もあった。さ
らに、継手本体1とパイプ5の接続部分における防水構
造は、締付けリング4の締付け力によって比較的剛性の
高いパイプ5をパイプ嵌合部6に密着させるようにした
ものであるためにシール性が低く、しかも、湯・水がパ
イプ5の外周側に漏れた場合には締付けリング4のスリ
ット4Bを通って容易に流出することになるため、防水
の信頼性が低いという問題もあった。
【0007】さらにまた、流体の供給経路を開閉するた
めのバルブ装置が管継手とは別に設けられていたため、
バルブ装置とパイプとの接続を行う必要があり、配管・
接続の工程数が多くて作業性が悪いという問題もあっ
た。本願発明は上記事情に鑑みて創案されたものであっ
て、パイプの接続を行うのに際してその作業性を向上さ
せることを目的とする。また、この他に、パイプの抜止
め機能の向上、シール性の向上、バルブ装置に関する作
業性の向上のいずれかを図ることも目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筒形
をなす継手本体と、この継手本体に軸方向への変位可能
に内嵌されてパイプの挿入を可能とした内筒とを備えて
なり、内筒には径方向の変位可能な保持片が形成されて
いるとともに、この保持片の外周と継手本体の内周と
に、内筒のパイプの抜き方向への移動に伴って当接可能
であり且つ少なくとも一方をパイプの抜き方向に向かっ
て縮径するテーパ状とした締付け部が形成され、さらに
保持片の内周にはパイプの外周に対して楔状に角付けさ
れた形状の食い込み突起が形成されているところに特徴
を有する。
【0009】請求項2の発明は、筒形をなす継手本体
と、この継手本体に軸方向への変位可能に内嵌されてパ
イプの挿入を可能とした内筒とを備えてなり、内筒には
径方向の変位可能な保持片が形成されているとともに、
この保持片の外周と継手本体の内周とに、内筒のパイプ
の抜き方向への移動に伴って当接可能であり且つ少なく
とも一方をパイプの抜き方向に向かって縮径するテーパ
状とした締付け部が形成され、さらにパイプの外周に弾
性的に押圧可能なシール部材がそのパイプの挿抜方向に
間隔を空けた2位置に設けられているところに特徴を有
する。
【0010】請求項3の発明は、筒形をなす継手本体
と、この継手本体に軸方向への変位可能に内嵌されてパ
イプの挿入を可能とした内筒とを備えてなり、内筒には
径方向の変位可能な保持片が形成されているとともに、
この保持片の外周と継手本体の内周とに、内筒のパイプ
の抜き方向への移動に伴って当接可能であり且つ少なく
とも一方をパイプの抜き方向に向かって縮径するテーパ
状とした締付け部が形成され、さらに継手本体には、貫
通孔の形成された球形の弁体を備え、且つその弁体の回
動により貫通孔を継手本体内の流通路と連通させる開弁
状態と流通路を遮断する閉弁状態との間で変移するボー
ルバルブ機構が設けられているところに特徴を有する。
【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、継手本体におけるパイプの
挿入側と反対側の接続口には、軸方向に引き寄せられつ
つ接続される管状接続部材の接続端部を当接させるため
のテーパ状をなすシール面が形成されている構成とした
ところに特徴を有する。請求項5の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれかの発明において、継手本体には、
締付け部同士の当接位置からパイプ挿入方向へ変位した
保持片を当接させて拡径変位させる拡径手段が設けられ
ているところに特徴を有する。
【0012】請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5
のいずれかの発明において、継手本体が、パイプを保持
する保持用筒体と、パイプの挿入側と反対側において相
手側管状部材との接続を可能とした接続用筒体と、保持
用筒体と接続用筒体とを首振り状の相対変位可能に連結
する連結機構とから構成されているところに特徴を有す
る。
【0013】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、パ
イプの端末部を保持片内に貫通されるまで内筒に挿入し
た後にそのパイプを抜き方向へ引き戻すようにすると、
締付け部のテーパによって保持片が縮径方向に変位させ
られてパイプを締め付けるようにして保持する。このと
き、食い込み突起がパイプの外周に食い込むため、パイ
プの抜き挿し方向の移動が規制される。パイプの接続に
際してはパイプを差し込んで引き戻すという操作を行う
だけで済むから、作業性に優れている。しかも、接続さ
れたパイプに対して楔状の食い込み突起が食い込むよう
にしてあるから、パイプの抜け防止機能の信頼性にも優
れている。
【0014】請求項2の発明においては、パイプの端末
部を保持片内に貫通されるまで内筒に挿入した後にその
パイプを抜き方向へ引き戻すようにすると、締付け部の
テーパによって保持片が縮径方向に変位させられてパイ
プを締め付けるようにして保持する。このようにしたパ
イプを接続した状態では、2つのシール部材がパイプの
外周に押圧されることにより、管継手とパイプとの間の
シールが行われる。パイプの接続に際してはパイプを差
し込んで引き戻すという操作を行うだけで済むから、作
業性に優れている。また、パイプに対して弾性的に押圧
するシール部材を設けたから高いシール性を得ることが
でき、しかもこのシール部材はパイプの挿抜方向に間隔
を空けた2位置に設けられているから、シール機能の信
頼性に優れている。
【0015】請求項3の発明においては、パイプの端末
部を保持片内に貫通されるまで内筒に挿入した後にその
パイプを抜き方向へ引き戻すようにすると、締付け部の
テーパによって保持片が縮径方向に変位させられてパイ
プを締め付けるようにして保持する。また、ボールバル
ブ機構の弁体を開弁状態にすると流通路及び貫通孔を通
して流体の流通が可能となり、弁体を閉弁状態にすると
流体の流通が遮断される。パイプの接続作業に際しては
パイプを差し込んで引き戻すという操作を行うだけで済
むから、作業性に優れている。また、本発明の管継手は
それ自身にバルブ機能を備えているから、流体の流通経
路の途中に管継手とは別のバルブ装置を設ける場合に比
べると、配管・接続の作業に際して工程数が少なくて済
むと共に、コスト低減、省スペース化を図ることが可能
である。
【0016】請求項4の発明においては、管状接続部材
の接続端部がパイプ状のシール面に当接するため、密着
度が高くなる。継手本体と管状接続部材との接続部分に
テーパ状をなすシール面を設けたから、軸方向と直交す
る端面同士を突き当てる構造に比べて高いシール性が得
られる。請求項5の発明においては、パイプを挿入する
際に、保持片が締付け部同士の当接位置からパイプ挿入
方向へ変位することにより拡径変位するため、パイプが
保持片を貫通しているときにそのパイプの外周に対して
保持片が非接触となる。また、パイプを抜くときにも、
保持片が拡径変位することによりパイプが保持片から抜
き終わるまでの間は保持片がパイプと非接触となる。し
たがって、パイプが挿抜のときに保持片に擦られて傷付
くことが防止される。
【0017】請求項6の発明においては、パイプの継手
本体への取付けや配管に際して、曲がり癖のついている
パイプを伸ばしたりパイプを無理に曲げたりすると、パ
イプがそれ自身の復元力により接続用筒体に対して軸線
の向きを変えようとする。すると、パイプと保持用筒体
が一体となって接続用筒体に対して首振りするように相
対変位するため、保持用筒体とパイプとが相対的に傾く
ように変位することがない。したがって、保持用筒体内
において、パイプの傾きに起因するシール性の低下を防
止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図4を参照して説明する。本実施形態の管継手
10は、住宅において給水元管や給湯器からパイプを通
して台所・浴室・洗面所などへ水や湯を供給したり、床
暖房用に張り巡らした温水パイプに温水を供給したりす
るための水回りの配管設備として用いられる。かかる管
継手10は、継手本体11と内筒22とを備えて構成さ
れている。
【0019】継手本体11は、金属製であって全体とし
て円筒状をなしている。継手本体11の外周の図におけ
る左側の部分には六角形断面の治具嵌合部12が形成さ
れていると共に、外周の右側の部分には雄ネジ部13が
形成されている。継手本体11は、治具嵌合部12に治
具を嵌め、給水元管、給湯器などの供給装置(図示せ
ず)の雌ねじ部に雄ネジ部13を螺合させることによっ
てその供給装置に予め取り付けられている。
【0020】継手本体11の内周の図における左側の部
分は内筒収容部14となっており、この内筒収容部14
の奥端部には図の右側へ向かって縮径するテーパ状のガ
イド面15が形成されている。このガイド面15は、後
述するように内筒22の嵌入動作を円滑に行わせるため
に機能する。ガイド面15よりも右側の部分には、ガイ
ド面15とは反対に図の左方向(後述するパイプPの抜
き方向)に向かって縮径したテーパ状をなす締付け面
(本発明の構成要件である締付け部)16が形成されて
いる。この締付け面16は、後述する内筒22の締付け
面30と協動することにより保持片28を縮径変形させ
てパイプPを保持する機能を発揮する。
【0021】締付け面16よりも右側にはシール収容部
17が形成されており、このシール収容部17には、ゴ
ム等の容易に弾性変形が可能な材料からなるシールリン
グ(本発明の構成要件であるシール部材)18が装着さ
れている。このシール収容部17よりも右側には、継手
本体11の左側から挿入されたパイプPの先端部を受け
入れるためのパイプ受入部19が形成されており、この
パイプ受入部19の奥側(図の右側)の端部にはパイプ
Pの先端面が当接可能なストッパ面20が形成されてい
る。
【0022】さらに、パイプ受入部19よりも右側の部
分は、継手本体11の右端面に開口して水・湯の流通を
可能とした流通路21となっている。内筒22は、継手
本体11と同じく金属製であって全体として円筒状をな
している。内筒22の外周においては、後端部(図の左
側の端部)に鍔部23が形成されていると共に、鍔部2
3よりも先端側にシール溝24が形成されており、この
シール溝24にはゴム等の容易に弾性変形が可能な材料
からなるシールリング25が嵌装されている。さらに、
内筒22の内周にもシール溝26が形成されており、こ
のシール溝26にはゴム等の容易に弾性変形が可能な材
料からなるシールリング(本発明の構成要件であるシー
ル部材)27が嵌装されている。
【0023】内筒22の外周側のシール溝24よりも先
端側の部分は外径が小さくなっていて、この部分には、
先端面から軸方向にスリットを形成することによって複
数の保持片28が形成されている。保持片28は、先端
側(図の右側)を自由端とする片持ち状に延びており、
径方向へ撓み変形することが可能となっている。保持片
28の先端部外周には突部29が形成され、この突部2
9には上記継手本体11の締付け面16と係合可能な締
付け面(本発明の構成要件である締付け部)30が形成
されている。尚、この内筒22の締付け面30がパイプ
Pの抜き挿し方向に対してなす傾斜角度は、継手本体1
1の締付け面16の傾斜角度よりも大きく設定されてい
る。
【0024】また、保持片28の先端部内周には食い込
み突起31が形成されている。この食い込み突起31
は、図3に拡大して示すように、中心側に向かって鋭角
に角付けされた楔形状をなしていて、パイプPの外周に
食い込むことによってそのパイプPの軸方向の移動を規
制するようになっている。上記した内筒22は継手本体
11に対してその左側から内筒収容部14内に挿入する
ことによって組み付けられている。内筒22を挿入する
と、保持片28の先端の突部29は、ガイド面15に当
接してその傾斜によって中心側へガイドされ、保持片2
8を弾性的に縮径変形させつつガイド面15の最小径部
を通過した後、締付け面16の形成されている領域内に
進入する。これに伴って保持片28が拡径方向に弾性復
帰するため、突部29の締付け面30と継手本体11の
締付け面16とが軸方向において係合可能となり、もっ
て内筒22が抜け規制された状態で継手本体11に組み
付けられる。組付け状態において、内筒22は継手本体
11に対して一定範囲内で軸方向へ相対移動することが
可能となっている。
【0025】次に、本実施形態の作用について説明す
る。上記のようにして組み付けた管継手10に対してパ
イプPを接続する際には、管継手10の左側から内筒2
2内にパイプPを差し込むようにすればよい。パイプP
の差込み操作の初期においては、パイプPの先端が食い
込み突起31に当接するために内筒22がパイプPと一
体に右方向へ押動される。そして、鍔部23が継手本体
11の左端面に当たって内筒22の移動が規制される
と、パイプPは保持片28を外側へ押し広げつつ進入を
続けてパイプ受入部19内に収容される。
【0026】パイプPがストッパ面20に突き当たって
それ以上差し込むことができなくなったら、パイプPを
抜き方向へ引き戻すようにする。すると、突部29の締
付け面30が継手本体11の締付け面16に係合するこ
とにより、保持片28が縮径方向へ強制的に変位させら
れるため、図3に拡大して示すように、食い込み突起3
1がパイプPの外周に深く食い込んでいく。この間、内
筒22はパイプPと一体移動するが、食い込みが最大に
なって内筒2の移動が規制されるとそれ以上のパイプP
の引き戻し動作が不能となり、以上によってパイプPの
接続作業が完了する。
【0027】この状態では、食い込み突起31の深い食
い込みによってパイプPの内筒22に対する抜き差し方
向の移動が規制されるため、パイプPが抜け不能状態に
保持される。また、パイプPの外周には継手本体11に
嵌装したシールリング18と内筒22に嵌装したシール
リング27とが弾性的に当接しており、これによって継
手本体11及び内筒22の内周とパイプPの外周との間
の防水が図られる。このようにして接続したパイプPに
は、給水元管・給湯器から供給される水・湯が継手本体
11の流通路21を介して流入される。
【0028】上述のように本実施形態においては、パイ
プPの接続に際してパイプPを差し込んで僅かに引き戻
すという操作を行うだけで済むから、作業性に優れてい
る。しかも、接続されたパイプPに対して楔状の食い込
み突起31が食い込むようにしてあるから、パイプPの
抜け防止機能の信頼性にも優れている。さらに、パイプ
Pに対して弾性的に押圧するシールリング18、27を
設けたから高いシール性を得ることができ、しかもこの
シールリング18、27はパイプPの挿抜方向に間隔を
空けた2位置に設けられているから、シール機能の信頼
性に優れている。
【0029】また、水・湯が供給されている蛇口を急激
に閉じた場合にはパイプPが管継手10から抜ける方向
へ僅かに移動することがあるが、このような場合でも、
図4に示すように、パイプPの先端部はパイプ受入部1
9内に留まって継手本体11のシールリング18から外
れないようになっている。したがって、2つのシールリ
ング18、27による二重シール機能が損なわれること
がなく、高い防水性を維持することができる。
【0030】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図5及び図6を参照して説明する。本実施
形態の管継手40は、上記実施形態1の管継手10にお
いて給水元管または給湯器との接続構造を異ならせたも
のである。その他の構成については上記実施形態1と同
じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、
構造、作用及び効果の説明は省略する。継手本体41の
図の右端部には接続筒部42が延長して形成されてい
る。接続筒部42にはナット43が軸方向の移動可能に
嵌装されているとともに、接続筒部42の先端外周に形
成したリング溝44には金属製のストッパリング45が
装着されている。ストッパリング45は接続筒部42の
外周面よりも突出してナット43の脱抜を規制してい
る。
【0031】接続筒部42の先端の接続口46には、そ
の口縁に沿って外向きに広がるテーパ状のシール面47
が形成されている。接続口46には、給水元管または給
湯器の管状接続部材Aが接続されるようになっており、
この管状接続部材Aの先端面にはシール面47と整合す
るテーパ状のシール面Bが形成されている。また、管状
接続部材Aの外周にはナット43の雌ねじ部48と係合
可能な雄ネジ部Cが形成されている。
【0032】本実施形態の管継手40を給水元管または
給湯器に取り付ける際には、接続口を管状接続部材Aの
先端に対向させてナット43を雄ネジ部Cに螺合する。
螺合が進むと管継手40が管状接続部材Aに引き寄せら
れ、最終的にナット43がストッパリング45に当接す
るとともにシール面47、B同士が密着する状態に至
る。以上により、取付けが完了する。また、本実施形態
によれば、管状接続部材Aと管継手40との接続部分に
おいてテーパ状のシール面47、B同士が密着するよう
にしてあるから、別にシール部材を設けなくても、高い
防水性を得ることができる。
【0033】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図7乃至図9を参照して説明する。本実施
形態の管継手50は、実施形態1の管継手10にボール
バルブ機構57を設けたものである。その他の構成につ
いては上記実施形態1と同じであるため、同じ構成につ
いては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は
省略する。継手本体51には図の右方向へ延出した筒状
部52が形成され、この筒状部52の先端部外周には給
水元管または給湯器との接続を行うための雄ネジ部53
が形成されている。筒状部52の先端内周の雌ねじ部5
4には筒状のストッパ55が螺合されており、このスト
ッパ55によって後述するボールバルブ機構57の弁体
58と弁座59が所定位置に位置決めされる。尚、スト
ッパ55の中空部は、ボールバルブ機構57を介して継
手本体51の流通路21と連通される流通路56となっ
ている。
【0034】ボールバルブ機構57は弁体58と弁座5
9とを備えて構成され、バルブ収容室60内に収容され
ている。弁座59は2部品からなり、弁体58をガイド
するための半球状をなす凹面部61及び流通路21、5
6と対応して開口する弁口62を有する。弁体58は、
全体として球形をなし、弁口62と整合可能な貫通孔6
3を有する。これらの弁体58と弁座59を組み付ける
際には、まず一方の弁座59を図の右側からバルブ収容
室60内に挿入し、次に弁体58を挿入し、さらに他方
の弁座59を収容し、最後にストッパ55を螺合する、
という手順で作業を行う。
【0035】また、継手本体51には、バルブ収容室6
0から筒状部52の図における上面に連通する軸孔64
が形成されている。この軸孔64にはOリング65を装
着した操作軸66が収容されており、操作軸66の下端
が弁体58に一体回転可能に嵌着されている。操作軸6
6の上端は筒状部52の外面から僅かに突出しており、
その突出端面にはマイナスドライバーなどの治具(図示
せず)を嵌合するための治具嵌合部67が形成されてい
る。この治具嵌合部67に治具を嵌めて操作軸66を9
0°の角度で回転させると、弁体58は、図8に示すよ
うに貫通孔63を両弁口62を介して両流通路21、5
6と連通させる開弁状態と、図9に示すように貫通孔6
3を横向きにすることにより弁口62を閉じて両流通路
21、56を隔絶する閉弁状態との間で変位するように
なっている。開弁状態では流通路21、56、弁口62
及び貫通孔63を通して水・湯の流通が可能となり、閉
弁状態では流体の流通が遮断される。
【0036】上述したように、本実施形態の管継手50
はそれ自身にボールバルブ機能57を備えているから、
流体の流通経路の途中に管継手とは別にバルブ装置を設
けるようにした場合に比べると、配管・接続の作業に際
して工程数が少なくて済むと共に、コスト低減、省スペ
ース化を図ることが可能である。 <実施形態4>次に、本発明を具体化した実施形態4を
図10乃至図13を参照して説明する。本実施形態4の
管継手は、実施形態1の管継手に拡径手段を設けると共
にシール構造を一部変更した構成になる。その他の構成
については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成
については、構造、作用及び効果の説明は省略する。本
実施形態4の管継手70は継手本体71と内筒85を備
えている。継手本体71は、実施形態1と同様に、六角
形断面の治具嵌合部72、雄ネジ部73、内筒収容部7
4、テーパ状のガイド面75、締付け面(本発明の構成
要件である締付け部)76、パイプ受入部77及びスト
ッパ面78を有する。
【0037】本実施形態4の継手本体71の内周には、
さらに、内筒85の外周に密着可能なシールリング79
がシール溝80に収容されて設けられ、パイプPの先端
部外周に密着可能なシールリング(本発明の構成要件で
あるシール部材)81がシール溝82に収容されて設け
られている。また、このシール溝82の図における左に
隣接する位置には、拡径リング(本発明の構成要件であ
る拡径手段)83が圧入によって取り付けられている。
この拡径リング83は保持片87と対応するように図の
左方向へ僅かに突出しており、その突出端部外周は後述
する保持片87の誘導面87Dが当接される当接部83
Aとなっており、突出端部の内周はパイプPの先端縁の
突き当たりを回避するための円弧状の誘導部83Bとな
っている。
【0038】さらに、継手本体71の内周には、挿入さ
れたパイプPの内周にガタつきなく嵌合されるガイドパ
イプ84が圧入によって取り付けられている。このガイ
ドパイプ84は、管継手70におけるパイプPの挿入側
の端部に至る領域に亘って設けられている。内筒85
は、実施形態1と同様に、鍔部86と保持片87を有
し、保持片87には、突部87A、締付け面(本発明の
構成要件である締付け部)87B及び楔状の食い込み突
起87Cが形成されている。更に、本実施形態では、食
い込み突起87Cの先端側の面がテーパ状の誘導面87
Dとなっており、この誘導面87Dは上記拡径リング8
3の当接部83Aに対して当接可能となっている。ここ
で、誘導面87Dと当接部83Aの位置関係について説
明すると、保持片87が締付け面76,87B同士の当
接する位置にあるときには、誘導面87Dは当接部83
Aから軸方向に離間しているが、保持片87がこの位置
よりもパイプ挿入方向(図の右方向)へ軸方向に変位す
ると、誘導面87Dが当接部83Aと係合するようにな
っている。また、内筒85の内周には、パイプPの外周
面に密着可能なシールリング(本発明の構成要件である
シール部材)88がシール溝89に収容されて設けられ
ている。
【0039】次に、本実施形態の作用について説明す
る。図の左側から管継手70内にパイプPを差し込む
と、差込みの初期においては、パイプPの先端が食い込
み突起87Cに当接すること及び、パイプPの外周とシ
ールリング88との摩擦抵抗により、内筒85がパイプ
Pとほぼ一体となって右方向へ移動する。そして、保持
片87の先端の誘導面87Dが拡径リング83の当接部
83Aに押圧されると、図13に示すように誘導面87
Dの傾斜により保持片87が拡径変位させられ、保持片
87の食い込み突起87CがパイプPの外周面と非接触
の状態となる。このときパイプPによる保持片87の押
動が解除されるが、シールリング88とパイプPとの摩
擦抵抗により内筒85が図の左側へ戻ることが規制され
るため、保持片87は拡径変位した状態に保持される。
この間にパイプPの先端部が保持片87を貫通するが、
このとき、パイプPの外周面が食い込み突起87Cによ
って擦られて傷を付けられることがないため、そのパイ
プPの先端部とシールリング81との間が確実にシール
される。
【0040】また、パイプPを抜き取る際には、内筒8
5を継手本体71内に押し込んで保持片87を拡径リン
グ83に当てて拡径変形させ、この状態でパイプPを引
き抜くと、パイプPの外周面が食い込み突起87Cと接
触せずに保持片87から抜き取られる。上述のように、
本実施形態4によれば、パイプPを保持片87と接触さ
せずに抜き差しすることができるから、パイプPの外周
面が食い込み突起87Cで擦られて傷付くことが防止さ
れる。
【0041】また、管継手70に差し込まれたパイプP
の内部にはガイドパイプ84が嵌入されているため、パ
イプPの管継手70外へ延出している部分に曲げ力が作
用しても、パイプPの管継手70に挿入されている部分
が曲げられることはない。よって、パイプPの外周とシ
ールリング81,88との間に隙間が空く虞がなく、確
実なシール機能が発揮される。また、継手本体71と内
筒85との間のシール部材であるシールリング79を、
内筒85の外周ではなくて継手本体71の内周に設けた
から、このシールリング78と内筒85の内周のシール
リング88とを軸方向においてほぼ同じ位置に配置する
ことが可能となり、これによって内筒85の長さの短縮
化が図られている。
【0042】また、拡径リング83の内周には円弧形の
誘導部83Bが設けられているから、パイプPの挿入時
にその先端が拡径リング83に引っ掛かって挿入に支障
を来す、ということが防止されている。 <実施形態5>次に、本発明を具体化した実施形態5を
図14及び図15を参照して説明する。本実施形態5の
管継手90は、実施形態4の継手本体71の一部を変更
した構成になる。即ち、本実施形態5の継手本体91
は、保持用筒体92と、接続用筒体93と、この両筒体
92,93を軸線同士が連なるように連結する連結機構
94とからなっている。
【0043】保持用筒体92は、実施形態4の雄ネジ部
73とガイドパイプ84を除いた機構・部材を備えてい
る。したがって、同じ機構・部材については同じ符号を
付し、構造・作用・効果の説明を省略する。さて、保持
用筒体92のパイプ(図14及び図15には示さない)
Pの挿入側と反対側には、実施形態4の雄ネジ部73に
替えて球状連結部95が設けられている。この球状連結
部95は、パイプPと同軸状に筒状に延びる首部95A
と、この首部95Aの先端に一体成形されて外面が球面
とされた球状部95Bとからなり、球状部95Bの直径
は首部95Aの外径よりも大きくなっている。かかる球
状連結部95は本発明の構成要件である連結機構を構成
する。
【0044】接続用筒体93の保持用筒体92とは反対
側の端部の外周には、相手側管状部材(図示せず)を接
続するための雄ネジ部96が形成されている。また、こ
の雄ネジ部96とは反対側に開口する内周は、後述する
連結機構を収容するための収容室97となっている。収
容室97における開口部の近くには雌ねじ部98が形成
されている。連結機構は、図15に示すように、収容室
97の奥端面に密着するOリング100、このOリング
100を取り付けるためのリング溝102を有する環形
のシート部材101、収容室97の内周と上記球状部9
5Bの外面とに密着するOリング103、径方向に2分
割された半円形のロック部材104、収容室97の開口
部に取り付けられるロックナット105とから構成され
ている。シート部材101は、フッ素樹脂などの合成樹
脂材料または合成ゴム材料からなり、球状部95Bに密
着するテーパ状のシート面101Aを有する。ロック部
材104は、シート部材101とは逆向きのテーパ状を
なして球状部95Bに密着する押圧面104Aを有す
る。ロックナット105は外周が六角形に成形され、外
周に雄ネジ部105Aが形成されているとともに、内周
にはロック部材104を収容室97の奥側へ押圧するた
めの段差面105Bが形成されている。
【0045】保持用筒体91と接続用筒93とを組み付
ける際には、収容室97内にOリング100とシート部
材101とOリング103を順に収容し、次に収容室9
7に球状連結部95を挿入してその球状部95Bをシー
ト面101Aに密着させ、次に2分割されているロック
部材104を球状部95Bに密着させるように嵌め、最
後にロックナット105の雄ネジ部105Aを収容室9
7の雌ねじ部98に螺合して締め付ける。すると、ロッ
クナット105の先端面がロック部材104を軸方向奥
側へ押動するとともに、そのロック部材104がOリン
グ103と球状部95Bを同じく軸方向奥側へ押動す
る。以上により、組付けが完了する。
【0046】組付け状態においては、保持用筒体92と
接続用筒体93がその軸線の向きを傾けるような首振り
状の相対変位を可能に連結される。首振り変位するとき
には、双方の軸線は球状部95Bの中心で交差する。こ
のとき、球状部95Bの球面状の外面に対してシート面
101AとOリング103が密着する状態が維持される
ため、首振り変位が生じても防水状態が保たれる。ま
た、収容室97の内周面及び奥端面においても、Oリン
グ103,100が密着しているので、収容室97の内
周における防水機能も発揮される。
【0047】上述のように本実施形態5では、パイプP
が取り付けられて一体に保持される保持用筒体92と、
パイプPとは反対側において相手側管状部材(図示せ
ず)と接続される接続用筒体93とが、首振り状に相対
変位し得るように連結されているため、次のような作用
・効果がある。即ち、パイプPが合成樹脂製の場合に
は、可撓性を有してはいるものの、長期間一定の形状の
ままでいるとその形状を保とうとする癖がつく。したが
って、パイプPの保持用筒体92への取付けに際して、
円形に曲げて保管されていた状態から真っ直ぐに伸ばし
て配管したり、逆に真っ直ぐの状態であったのを曲げて
配管したような場合には、パイプPがそれ自身の復元力
により接続用筒体93に対して軸線の向きを変えようと
する。すると、パイプPと保持用筒体92が一体となっ
て接続用筒体93に対して首振りするように相対変位す
るため、保持用筒体92の内部においてパイプPが無理
に傾くことがなく、パイプPがシールリング81やシー
ルリング88に対して片当たりする虞がない。したがっ
て、本実施形態5では、保持用筒体92内において、パ
イプPの傾きに起因するシール性の低下を防止すること
ができる。尚、上記以外の作用・効果については実施形
態4と同じであるため、その説明は省略する。
【0048】<実施形態6>次に、本発明を具体化した
実施形態6を図16を参照して説明する。本実施形態6
は、実施形態5における接続用筒体93の一部を変更し
た構成になる。即ち、本実施形態5の接続用筒体93が
軸線を一直線状とした筒形状をなしていたのに対し、本
実施形態6では、接続用筒体108の保持用筒体92と
は反対側の端部がL字状に屈曲した筒形状となってお
り、その屈曲した端部には、相手側管状部材(図示せ
ず)と接続するための雄ネジ部109が形成されてい
る。尚、上記以外の構成については実施形態5と同じで
あるため、同じ構成については、同一符号を付し、構
造、作用及び効果の説明は省略する。
【0049】<実施形態7>次に、本発明を具体化した
実施形態7を図17及び図18を参照して説明する。本
実施形態7は、実施形態5の連結機構と収容室97を変
更した構成になる。即ち、本実施形態7の接続用筒体1
10の収容室111においてはその開口から少し奥まっ
た位置に雌ねじ部112が形成されている。また、連結
機構は、シート部材113と筒状のロック部材114と
からなる。シート部材113は、テフロンなどの合成樹
脂材料または合成ゴム材料からなり、球状部95Bの外
面と同一曲率の凹状球面からなるシート面113Aを有
している。ロック部材114には、周方向に間隔をあけ
た複数のボール孔114Aが外周と内周とに開口して形
成され、このボール孔114Aには、直径がロック部材
114の厚さ寸法よりも大きい押さえボール115が嵌
装されている。また、ロック部材114の外周には雄ネ
ジ部114Bが形成されている。
【0050】組付けの際には、接続用筒体110の収容
室111の奥部にシート部材113を挿入し、押さえボ
ール115を外周側へ変位させた状態で球状部95Bを
ロック部材114に外嵌して押さえボール115が首部
95A側に位置するようにする。その状態でロック部材
114と球状部95Bとを収容室111内に挿入する。
すると、押さえボール115が収容室111の内周との
係合によって内周側へ突出し、この押さえボール115
の突出部分が球状部95Bに係合し、これによって球状
部95Bのロック部材114からの抜けが規制される。
この後は、ロック部材114の雄ネジ部114Bを収容
室111の雌ねじ部112に螺合して締め付ける。する
と、ロック部材114の先端面がシート部材113を収
容室111の奥端面に押し付けるとともに、押さえボー
ル115がシート面113Aとの間で球状部95Bを軸
方向に挟み付ける。以上により、組付けが完了する。組
付け状態においては、保持用筒体92と接続用筒体11
0とが相対的に首振り状の相対変位を生じても、シート
部材113の球面状のシート面13Aが球状部95Bに
密着する状態が保たれるので、確実に防水機能が発揮さ
れる。また、収容室111の内周面と奥端面にはシート
部材113の外周面及び端面が密着しているので、収容
室111の内周における防水機能も発揮される。尚、そ
の他の構成については上記実施形態5と同じであるた
め、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用
及び効果の説明は省略する。
【0051】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明によれば、実施形態1乃至実施形態7にお
いて、パイプPを合成樹脂製とせず、保持片28よりも
軟質の金属材料としてもよい。 (2)本発明によれば、実施形態1乃至実施形態7にお
いて、楔状の食い込み突起31を設けずに、保持片28
とパイプPとの間の摩擦抵抗によってパイプPの抜け防
止を図るようにしてもよい。
【0052】(3)実施形態1乃至実施形態7において
は、パイプPの外周に接触している2つのシールリング
18、27のうちの一方が継手本体11に、他方が内筒
22に夫々装着されているが、本発明によれば、継手本
体と内筒のいずれか一方のみに2つのシールリングを装
着する構成としてもよい。 (4)本発明によれば、実施形態1乃至実施形態7にお
いてパイプPの外周に接触している2つのシールリング
18、27のうちのいずれか一方のみを設ける構成とし
てもよい。例えば、図19に示すように一方のシールリ
ング18のみを設け、内筒22側のシールリングを省略
するようにしてもよく、これにても用途によっては、実
用上十分なシール性が得られる場合がある。
【0053】(5)本発明によれば、実施形態1乃至実
施形態7においてパイプPの外周に接触している2つの
シールリング18、27のうちの一方を保持片28の内
周に沿って設けてもよい。この場合には、保持片28が
縮径方向へ変位するのに伴ってシールリングのパイプP
に対する押圧力が増大するようになるから、さらなるシ
ール性の向上を図ることが可能である。 (6)本発明によれば、実施形態2の管状接続部材Aに
対応してテーパ状のシール面47を設ける構成を実施形
態3に適用してもよい。
【0054】(7)実施形態1乃至実施形態7において
は保持片28を縮径変位させる手段として継手本体11
と保持片28の双方にテーパ状の締付け面16、30を
形成したが、本発明によれば、テーパ状の締付け面は継
手本体と保持片のうちの一方だけに設ける構成とするこ
ともできる。 (8)本発明は、住宅において水・湯を供給するための
配管設備に限らず、他の用途の配管設備に用いられる管
継手にも適用することができる。
【0055】(9)上記実施形態4の拡径リング83と
ガイドパイプ84は、実施形態1,2,及び3にも適用
が可能である。 (10)上記実施形態4のガイドパイプ84は、実施形
態5,6及び7にも適用が可能である。 (11)本発明によれば、拡径手段は実施形態4乃至実
施形態7で説明したような継手本体71と別体の拡径リ
ング83に限らず、継手本体に一体に成形したものとし
てもよい。 (12)実施形態5及び実施形態6においては保持用筒
体側だけに球状面を設けたが、本発明によれば、球状面
を、接続用筒体側だけに設けてもよく、保持用筒体と接
続用筒体の双方に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1においてパイプが未接続の状態をあ
らわす断面図
【図2】実施形態1においてパイプを接続した状態をあ
らわす断面図
【図3】実施形態1における食い込み突起のパイプに対
する食い込み状態をあらわす部分拡大断面図
【図4】実施形態1においてパイプと内筒が抜け方向に
変位した状態をあらわす部分断面図
【図5】実施形態2においてパイプが未接続の状態をあ
らわす断面図
【図6】実施形態2においてパイプを接続した状態をあ
らわす断面図
【図7】実施形態3においてパイプが未接続の状態をあ
らわす断面図
【図8】実施形態3においてパイプを接続した状態をあ
らわす断面図
【図9】実施形態3においてボールバルブ機構が閉弁し
た状態をあらわす部分断面図
【図10】実施形態4の管継手の断面図
【図11】実施形態4の管継手にパイプを挿入した状態
をあらわす断面図
【図12】実施形態4においてパイプの挿入途中の状態
をあらわす断面図
【図13】実施形態4においてパイプの挿入途中の状態
をあらわす部分拡大断面図
【図14】実施形態5の断面図
【図15】実施形態5の分解状態をあらわす断面図
【図16】実施形態6の断面図
【図17】実施形態7の断面図
【図18】実施形態7の分解状態をあらわす断面図
【図19】実施形態1乃至実施形態7におけるシール構
造の変形例をあらわす断面図
【図20】従来例をあらわす断面図
【符号の説明】
10…管継手 11…継手本体 16、30…締付け面(締付け部) 18、27…シールリング(シール部材) 21…流通路 22…内筒 28…保持片 31…食い込み突起 40,50,70…管継手 47…シール面 56…流通路 57…ボールバルブ機構 58…弁体 63…貫通孔 71…継手本体 76,87B…締付け面(締付け部) 81,88…シールリング(シール部材) 85…内筒 87…保持片 87C…食い込み突起 91…継手本体 92…保持用筒体 93,108…接続用筒体 95…球状連結部(連結機構) 100,103…Oリング(連結機構) 101,113…シート部材(連結機構) 104,114…ロック部材(連結機構) 105…ロックナット(連結機構) 115…押さえボール(連結機構) A…管状接続部材 P…パイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形をなす継手本体と、この継手本体に
    軸方向への変位可能に内嵌されてパイプの挿入を可能と
    した内筒とを備えてなり、 前記内筒には径方向の変位可能な保持片が形成されてい
    るとともに、この保持片の外周と前記継手本体の内周と
    に、前記内筒の前記パイプの抜き方向への移動に伴って
    当接可能であり且つ少なくとも一方をパイプの抜き方向
    に向かって縮径するテーパ状とした締付け部が形成さ
    れ、 さらに保持片の内周には前記パイプの外周に対して楔状
    に角付けされた形状の食い込み突起が形成されているこ
    とを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 筒形をなす継手本体と、この継手本体に
    軸方向への変位可能に内嵌されてパイプの挿入を可能と
    した内筒とを備えてなり、 前記内筒には径方向の変位可能な保持片が形成されてい
    るとともに、この保持片の外周と前記継手本体の内周と
    に、前記内筒の前記パイプの抜き方向への移動に伴って
    当接可能であり且つ少なくとも一方を前記パイプの抜き
    方向に向かって縮径するテーパ状とした締付け部が形成
    され、 さらに前記パイプの外周に弾性的に押圧可能なシール部
    材がそのパイプの挿抜方向に間隔を空けた2位置に設け
    られていることを特徴とする管継手。
  3. 【請求項3】 筒形をなす継手本体と、この継手本体に
    軸方向への変位可能に内嵌されてパイプの挿入を可能と
    した内筒とを備えてなり、 前記内筒には径方向の変位可能な保持片が形成されてい
    るとともに、この保持片の外周と前記継手本体の内周と
    に、前記内筒の前記パイプの抜き方向への移動に伴って
    当接可能であり且つ少なくとも一方を前記パイプの抜き
    方向に向かって縮径するテーパ状とした締付け部が形成
    され、 さらに前記継手本体には、貫通孔の形成された球形の弁
    体を備え、且つその弁体の回動により前記貫通孔を前記
    継手本体内の流通路と連通させる開弁状態と前記流通路
    を遮断する閉弁状態との間で変移するボールバルブ機構
    が設けられていることを特徴とする管継手。
  4. 【請求項4】 前記継手本体における前記パイプの挿入
    側と反対側の接続口には、軸方向に引き寄せられつつ接
    続される管状接続部材の接続端部を当接させるためのテ
    ーパ状をなすシール面が形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の管継手。
  5. 【請求項5】 前記継手本体には、前記締付け部同士の
    当接位置からパイプ挿入方向へ変位した前記保持片を当
    接させて拡径変位させる拡径手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    管継手。
  6. 【請求項6】 前記継手本体が、前記パイプを保持する
    保持用筒体と、前記パイプの挿入側と反対側において相
    手側管状部材との接続を可能とした接続用筒体と、前記
    保持用筒体と前記接続用筒体とを首振り状の相対変位可
    能に連結する連結機構とから構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の管継
    手。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003097774A (ja) * 2001-09-20 2003-04-03 Noritz Corp 継 手
JP2008051175A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Sankoo:Kk コルゲート管用差込み継手
JP2013019492A (ja) * 2011-07-12 2013-01-31 Daikin Industries Ltd 管継手
JP2015185578A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社日立国際電気 ガス供給部、基板処理装置及び半導体装置の製造方法

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