JPH09291897A - 軸流圧縮機 - Google Patents

軸流圧縮機

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JPH09291897A
JPH09291897A JP10767296A JP10767296A JPH09291897A JP H09291897 A JPH09291897 A JP H09291897A JP 10767296 A JP10767296 A JP 10767296A JP 10767296 A JP10767296 A JP 10767296A JP H09291897 A JPH09291897 A JP H09291897A
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JP
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moving blade
tip
blade
casing
rubbing
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JP10767296A
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Kenichi Okuno
野 研 一 奥
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 性能の低下を抑えつつ、ラビングによる動翼
の損傷を防止できるようにする。 【解決手段】 ロータ1とともに回転する動翼2の先端
とケーシング4の内面との間に、所定のチップ間隙δを
設ける。動翼2の前縁動翼高さH1および後縁動翼高さ
H2を適切に設定することにより、前縁チップ間隙δ1
よりも後縁チップ間隙δ2 の方が大きくなるようにす
る。これにより、動翼2の先端後縁部でラビングが生じ
ることがない。また、ラビングが生じたとしても、動翼
2の先端前縁側で生じることになる。このため、動翼の
損傷を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軸流圧縮機に係り、
特に動翼先端とケーシング内面との間に形成されるチッ
プ間隙の設定に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸流圧縮機や軸流タービンのよ
うな回転羽根を有する流体機械においては、回転羽根と
しての動翼が、その先端に対向するケーシング等の静止
部に回転中に接触して損傷することがないよう、動翼先
端とこれに対応するケーシング内面との間には、チップ
間隙と称される間隙が設けられている。ところが、信頼
性を確保するために設けられたこのチップ間隙も、性能
面では逆効果になることは一般に知られたことである。
【0003】すなわち、このチップ間隙によって内部流
体が動翼先端から漏れ、それが損失となって圧縮機等の
性能低下を引起こすことになる。圧縮機の場合にはこの
傾向が顕著であり、チップ間隙による性能低下の度合い
は、圧縮機全体効率で1〜2%となる場合もあり、ま
た、これによるガスタービンプラント全体の効率低下は
0.5〜1.0%にも及び、非常に顕著であると云え
る。また、チップ間隙の増大は、段落圧力比の低下、サ
ージマージンの減少等、機械全体の特性に大きく影響す
ることが知られており、チップ間隙は極力小さくするこ
とが必要である。
【0004】一方、前述のように、性能面からの要求に
よりチップ間隙を小さくすることは、信頼性の面からは
全く逆の効果をもたらす。すなわち、チップ間隙を過度
に小さく設定した場合には、当然のことながら動翼の先
端がケーシングに接触し(以下、ラビングと称す)、動
翼の損傷、飛散という重大な事態になることは容易に想
像できる。
【0005】このように、チップ間隙の設定は、機器の
信頼性および性能を左右する重要なものであり、組立時
にも細心の注意を払わなければならない項目である。図
5は、従来の軸流圧縮機の通路部構造を示すもので、以
下これについて説明する。
【0006】一般に、軸流圧縮機の通路部は、図5に示
すように、ロータ1、動翼2、静翼3およびケーシング
4により構成されており、前述のように動翼2の先端と
これに対応するケーシング4の内面との間には、回転中
に動翼2の先端とケーシング4の内面とが接触するのを
防止するため、所定寸法、チップ間隙δが設定されてい
る。
【0007】このチップ間隙δの設定に際しては、動翼
2の回転に伴なう遠心力による伸び、ロータ1およびケ
ーシング4の熱伸び、ロータ1の撓み、ロータ1の振れ
廻り等の要素を考慮している。しかしながら、起動停止
途中の過渡的な状況における必要チップ間隙δの見積も
りは非常に困難であり、長い運転の間のケーシング4の
熱変形、過渡的な温度分布不均一によるケーシング4の
変形により、その一部でラビングを起こす場合がある。
このようなラビングが生じた場合、それが軽微といえど
も動翼2の損傷につながる場合がある。例えば、ケーシ
ング4の不均一な熱変形等によってラビングが生じ、そ
の部位が動翼2の先端後縁部である場合、ラビングによ
る周期的な力は動翼2の先端後縁部に加わることにな
る。この加振力が、動翼2の振動モードの1つである捻
れモードによる変形を増長し、結果的に振動応力が増大
し、動翼2の後縁に亀裂が入る場合がある。
【0008】つまり、この場合のラビング力は、ケーシ
ング4の全周の一部で接触することにより、パルス的な
加振力として動翼2に作用する。このパルス的な加振力
は、回転数の高次成分までも大きなレベルを持つ加振力
となる。
【0009】一方、通常の圧縮機翼は薄板構造のため、
翼の固有振動モード分布としては、低次より、周方向1
次モード、周方向2次モード、および捻りモードとな
る。一般的に、周方向モードは低次に当るため、共振を
避けた設計を行なうことが可能であるが、捻りモードに
おいては、高次にあるため各翼毎のばらつきが大きく、
運転回転数に対し全翼が共振を充分に避けているとはい
い難い。このような翼において、前述した加振力が翼後
縁に加わると、捻りモードを増長することになり、軽微
なラビング、すなわち小さな加振力でも翼に亀裂を発生
させる要因となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図6は、横軸に運転回
転数比n、縦軸に周波数を取って示した一般的な圧縮機
動翼のキャンベル線図であり、低次より、周方向1次モ
ードT0 、周方向2次モードT1 、捻りモードRとな
る。また、図7は、捻りモードRで振動しているときの
動翼2先端の変形図であり、図中、符号9は動翼前縁
側、符号10は動翼後縁側を示している。
【0011】これらの振動モードの中で、周方向1次モ
ードT0 、周方向2次モードT1 は低次であるため、各
翼の固有振動数のばらつきが少なく、全翼について共振
を避けた設計を行なうことができるが、高次である捻り
モードRについては、各翼の固有振動数のばらつきが低
次のモードに比べ大きく、全翼について充分に共振を避
けた状態にあるとは限らないのが実情である。また、ケ
ーシング4は、運転時の過渡的な温度の不均一により本
来の真円ではなくなり、全周においてチップ間隙δの不
均一が生じ、その結果チップ間隙δの狭い部位において
パルス的にラビングを生じることになる。
【0012】図8は、横軸に位相θ、縦軸にラビングに
よる外力Fをとって前記パルス的なラビング力を模式的
に示したもので、全周一箇所でケーシング4に接触して
いる状態を示している。図9は、横軸に回転次数fn
縦軸にレベル比Aをとって前記ラビング力を周波数分析
した結果を示したもので、図9からも明らかなように、
パルス的なラビング力は、回転数の高次成分まで高い加
振力レベルを維持していることが判る。
【0013】前述の動翼2が、軽微といえどもこのよう
なパルス的なラビング力をその先端後縁部に設けると、
図7の捻りモードの変形図からも判るように、高次成分
である捻りモードが増長され、翼の振動応力が増大し、
軽微なラビング力といえども翼に亀裂が入るおそれがあ
る。一方、その力が翼の前縁から中心部にかけて加わる
場合もしくは翼先端の全面に加わる場合には、それによ
って増長される周方向の振動モードは、運転回転数に対
し全翼が充分共振を避けているため、翼の損傷に至る可
能性は少ない。また、この問題を回避しようとしてチッ
プ間隙δを拡げると、前述した理由により性能が低下す
るという問題がある。
【0014】そこで、本発明の目的は上記従来技術が有
する問題を解消し、性能低下を最少限に抑えつつ、通常
では予測が困難な軽微なラビングが動翼先端後縁側に生
じることを回避することができ、またラビングが生じた
場合でも、翼の損傷を回避することができる軸流圧縮機
を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、性能低下をより少な
くすることができる軸流圧縮機を提供するにある。本発
明の他の目的は、動翼先端後縁部に加わる力を低く抑え
ることができる軸流圧縮機を提供するにある。本発明の
さらに他の目的は、ラビングによる力が加わる部位を動
翼先端全面とし、翼に加わるラビング外力を均一化する
ことができる軸流圧縮機を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ケーシング内で回転するロータと、ロータに
設けられた動翼と、前記ケーシングに設けられた静翼と
を備え、前記動翼の先端とケーシング内面との間に所定
のチップ間隙が形成されている軸流圧縮機において、少
なくとも動翼後縁部のチップ間隙を動翼前縁部のチップ
間隙よりも大きく設定するようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、動翼先端の後縁部でラビングが
発生することがなくなり、性能低下を最少限に抑えつ
つ、翼の損傷を防止することが可能となる。
【0017】本発明はまた、動翼翼高さの設定により、
動翼前縁部から動翼後縁部に向かってチップ間隙が次第
に拡がるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、簡単な加工でラビングの発生を防止することが可能
となる。
【0018】本発明はまた、ケーシングの動翼先端に対
応する部位の内面径の設定により、動翼前縁部から動翼
後縁部に向かってチップ間隙が次第に拡がるようにした
ことを特徴とする。そしてこれにより、動翼の形状寸法
を変えることなくラビングの発生を防止することが可能
となる。
【0019】本発明はまた、動翼先端の後縁側端部に切
欠きを設け、動翼後縁部のチップ間隙のみが他の部位の
チップ間隙よりも広くなるようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、性能低下をより少なくすること
が可能となる。
【0020】本発明はまた、ケーシング内面の動翼後端
部に対応する部位に摩耗材を配置するようにしたことを
特徴とする。そしてこれにより、ラビングにより動翼先
端後縁部に加わる力を低く抑えることが可能となる。
【0021】本発明はさらに、ケーシング内面の動翼先
端に対応する部位に、周方向に分割された複数のセグメ
ントを設け、これら各セグメントを、動翼の前後方向中
央部を支店として径方向に揺動可能としたことを特徴と
する。そして、各セグメントの自動調芯機能により、ラ
ビングによる力が加わる部位が動翼先端の全面となり、
翼に加わるラビング外力を均一化して翼の損傷を防止す
ることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る軸流
圧縮機を示すもので、この軸流圧縮機の通路部は、ロー
タ1、このロータ1に設けられた動翼2、静翼3および
この静翼3が設けられて前記ロータ1を収容するケーシ
ング4から構成されており、前記動翼2の先端とこれに
対応するケーシング4の内面との間には、所定のチップ
間隙δが設けられている。このチップ間隙δは、図1に
示すように、動翼2前縁端の前縁チップ間隙δ1に比べ
動翼2後縁端の後縁チップ間隙δ2 が大きくなるように
設定され、かつチップ間隙δが次第に拡がるようになっ
ており、これは、動翼2の前縁動翼高さH1と後縁動翼
高さH2とを適切に設定し、かつこれらの間を平坦面で
結ぶことにより得られるようになっている。
【0023】また、前記ケーシング4内面の動翼2後端
部に対応する部位には、図1に示すように、動翼2より
も軟質で摩耗し易い摩耗材11が配設されており、この
摩耗材11により、ケーシング4の過渡的な温度分布の
不均一に起因する軽微なラビングが発生しても、動翼2
の後縁部に加わるラビング力を小さくできるようになっ
ている。
【0024】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態においては、チップ間隙δが動翼2の
前縁側から後縁側に向かって次第に拡がるように設定さ
れている。このため、動翼2の後縁部でラビングが発生
することはない。また、ケーシング4の過渡的な温度分
布の不均一により軽微なラビングが発生したとしても、
その部位は動翼2の前縁側である。このため、翼の捻り
モードを増長させるようなラビング力とはならず、動翼
2の先端後縁部にラビングが生じることを回避すること
ができる。また、捻りモードによる翼の損傷も防止する
ことができる。
【0025】しかして、性能低下を最少限に抑えつつ、
ラビングによる翼の損傷を防止することができる。ま
た、摩耗材11により、動翼2の先端後縁部に加わるラ
ビング力をより小さくすることができる。
【0026】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、ケーシング4の動翼2先端に対応する部位の内
面径の設定により、動翼2の前縁部から後縁部に向かっ
てチップ間隙δが次第に拡がるようにしたものである。
すなわち、前記チップ間隙δは、図2に示すように、動
翼2前縁端の前縁チップ間隙δ1 に比べ動翼2後縁端の
後縁チップ間隙δ2 が大きくなるように設定され、かつ
チップ間隙δが次第に拡がるようになっており、これ
は、ケーシング4の動翼2先端に対応する部位の前縁側
ケーシング内径H3と後縁側ケーシング内径H4とを適
切に設定し、かつこれらの間を断面直線で結ぶことによ
り得られるようになっている。なお、その他の点につい
ては、前記第1の実施の形態と同一であり、作用も同一
である。
【0027】しかして、動翼2に加工を要しないので、
既存の動翼2をそのまま用いることができる。
【0028】図3は、本発明の第3の実施の形態を示す
もので、ケーシング4の動翼2先端に対応する部位に、
自動調芯機能を有するセグメント12を配設するように
したものである。すなわち、ケーシング4の動翼2先端
に対応する部位には、図3に示すように、周方向の蟻溝
13が設けられており、この蟻溝13には、周方向に分
割されている複数のセグメント12が装着されている。
【0029】これら各セグメント12には、図3に示す
ように、動翼2の前後方向中央部に円弧座14が設けら
れ、各セグメント12の外周部は、この円弧座14のみ
が蟻溝13の底部に接触するようになっているととも
に、各セグメント12と蟻溝13との間には、自動調芯
機能を得るための弾性体15が介装されている。なお、
その他の点については、前記第2の実施の形態と同一構
成となっている。
【0030】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0031】本実施の形態においては、前記第2の実施
の形態と同様、ケーシング4の動翼2先端に対応する部
位の前縁側ケーシング内径H3と後縁側ケーシング内径
H4とを適切に設定することにより、チップ間隙δが動
翼2の前縁側から後縁側に向かって次第に拡がるように
設定されている。このため、動翼2の後縁部でラビング
が発生することはない。また、軽微なラビングが生じた
場合でも、各セグメント12が円弧座14を支店として
径方向に揺動することになる。すなわち、各セグメント
12は、その自動調芯機能により、円弧座14を支店と
して図3において時計廻りあるいは反時計廻りに揺動す
ることになる。このため、各セグメント12の内面が動
翼2の先端面と平行になり、動翼2の先端全面でラビン
グ力を受けることになる。
【0032】しかして、ケーシング4の過渡的な温度分
布の不均一等に起因する軽微なラビングが発生しても、
その部位は動翼2の先端全面となり、翼の捻りモードを
増長させるようなラビング力となることはない。また、
翼全面でラビング力を受けることになるため力が分散さ
れ、捻りモードによる翼の損傷を防止することができ
る。
【0033】なお、前記第3の実施の形態においては、
摩耗材11を省略しているが、各セグメント12の内面
に摩耗材11を配設するようにしてもよい。図4は、本
発明の第4の実施の形態を示すもので、動翼2先端の後
縁側端部に切欠き16を設けるようにしたものである。
【0034】すなわち、動翼2先端の後縁側端部には、
図4に示すように、動翼2の後縁端に向かってケーシン
グ4から次第に離れる平面で構成される切欠き16が設
けられており、この切欠き16により、前縁チップ間隙
δ1 よりも後縁チップ間隙δ2 の方が大きくなるように
なっている。より具体的には、切欠き16が設けられて
いる部分のチップ間隙δのみが広く、他の部位は前縁チ
ップ間隙δ1 と同一の一定値となっている。
【0035】図4の下半部は、横軸に動翼2の位置、縦
軸に圧力Ps をとって、腰側翼面圧力Pspおよび背側翼
面圧力Pssの変化を示したものである。なお、その他の
点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっ
ており、作用も同一である。しかして、切欠き16の部
分のチップ間隙δのみが広くなっているので、前記第1
の実施の形態に比較して、性能低下をより少なくするこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、少なくと
も動翼後縁部のチップ間隙を、動翼前縁部のチップ間隙
よりも大きく設定するようにしているので、動翼先端の
後縁部でラビングが発生することがなくなり、性能低下
を最少限に抑えつつ、翼の損傷を防止することができ
る。
【0037】本発明はまた、動翼翼高さの設定により、
動翼前縁部から動翼後縁部に向かってチップ間隙が次第
に拡がるようにしているので、比較的簡単な加工でラビ
ングの発生を防止することができる。本発明はまた、ケ
ーシングの動翼先端に対応する部位の内面径の設定によ
り、動翼前縁部から動翼後縁部に向かってチップ間隙が
次第に拡がるようにしているので、動翼の形状寸法を変
えることなくラビングの発生を防止することができる。
【0038】本発明はまた、動翼先端の後縁側端部に切
欠きを設け、動翼後縁部のチップ間隙のみが他の部位の
チップ間隙よりも広くなるようにしているので、性能低
下をより少なくすることができる。本発明はまた、ケー
シング内面の動翼後端部に対応する部位に摩耗材を配置
するようにしているので、ラビングにより動翼先端後縁
部に加わる力を低く抑えることができる。
【0039】本発明はさらに、ケーシング内面の動翼先
端に対応する部位に、周方向に分割された複数のセグメ
ントを設け、これら各セグメントを、動翼の前後方向中
央部を支店として径方向に揺動できるようにしているの
で、ラビングが生じた際に、各セグメントの自動調芯機
能により、各セグメントの内面が動翼の先端面と平行に
なり、ラビングによる力が加わる部位が動翼先端の全面
となる。このため、翼に加わるラビング外力が均一化さ
れ、翼の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る軸流圧縮機を
示す構成図
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図1相当図
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す図1相当図
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す図1相当図
【図5】従来の軸流圧縮機を示す構成図
【図6】一般的な圧縮機動翼のキャンベル線図
【図7】捻りモードで振動しているときの動翼先端の変
形図
【図8】パルス的なラビング力を模式的に示すグラフ
【図9】図8のラビング力を周波数分析した結果を示す
グラフ
【符号の説明】
1 ロータ 2 動翼 3 静翼 4 ケーシング 11 摩耗材 12 セグメント 13 蟻溝 14 円弧座 15 弾性体 16 切欠き δ チップ間隙 δ1 前縁チップ間隙 δ2 後縁チップ間隙 H1 前縁動翼高さ H2 後縁動翼高さ H3 前縁側ケーシング内径 H4 後縁側ケーシング内径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシング内で回転するロータと、ロータ
    に設けられた動翼と、前記ケーシングに設けられた静翼
    とを備え、前記動翼の先端とケーシング内面との間に所
    定のチップ間隙が形成されている軸流圧縮機において、
    少なくとも動翼後縁部のチップ間隙を動翼前縁部のチッ
    プ間隙よりも大きく設定したことを特徴とする軸流圧縮
    機。
  2. 【請求項2】動翼翼高さの設定により、動翼前縁部から
    動翼後縁部に向かってチップ間隙が次第に拡がるように
    したことを特徴とする請求項1記載の軸流圧縮機。
  3. 【請求項3】ケーシングの動翼先端に対応する部位の内
    面径の設定により、動翼前縁部から動翼後縁部に向かっ
    てチップ間隙が次第に拡がるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の軸流圧縮機。
  4. 【請求項4】動翼先端の後縁側端部に切欠きを設け、動
    翼後縁部のチップ間隙のみが他の部位のチップ間隙より
    も広くなるようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    軸流圧縮機。
  5. 【請求項5】ケーシング内面の動翼後端部に対応する部
    位に摩耗材を配置したことを特徴とする請求項1、2、
    3または4記載の軸流圧縮機。
  6. 【請求項6】ケーシング内面の動翼先端に対応する部位
    に、周方向に分割された複数のセグメントを設け、これ
    ら各セグメントを、動翼の前後方向中央部を支店として
    径方向に揺動可能としたことを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の軸流圧縮機。
JP10767296A 1996-04-26 1996-04-26 軸流圧縮機 Pending JPH09291897A (ja)

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