JPH09291089A - 新規な5−チアゾリルウラシル誘導体又はその塩 - Google Patents

新規な5−チアゾリルウラシル誘導体又はその塩

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JPH09291089A
JPH09291089A JP8107204A JP10720496A JPH09291089A JP H09291089 A JPH09291089 A JP H09291089A JP 8107204 A JP8107204 A JP 8107204A JP 10720496 A JP10720496 A JP 10720496A JP H09291089 A JPH09291089 A JP H09291089A
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Japan
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compound
thiazolyluracil
adenosine
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Withdrawn
Application number
JP8107204A
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Inventor
Hidekazu Nakai
英一 中居
Hideki Kubota
秀樹 久保田
Hirotaka Tsuchiyama
宏高 土山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アデノシンA3受容体が関与する種々の疾患
の処置に用いることができる化合物。 【解決手段】 一般式(I)で示される5−チアゾリル
ウラシル誘導体又はその製薬学的に許容される塩。 【化6】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。 R1、R2:同一又は異なって、水素原子、置換されてい
てもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級ア
ルケニル基、置換されていてもよい低級アルキニル基又
は架橋されていてもよいシクロアルキル基、 R3、R4:同一又は異なって、水素原子、置換されてい
てもよい低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコ
キシカルボニル基、低級アシル基、カルバモイル基、又
はモノ−若しくはジ−低級アルキルカルバモイル基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬、特にアデノ
シンA3を阻害する5−チアゾリルウラシル誘導体又は
その製薬学的に許容される塩、及びそれらを有効成分と
するアデノシンA 3受容体拮抗剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アデノシン受容体は、生体内に広く分布
し、多岐な生理反応に関与することが知られている。
又、アデノシン受容体に拮抗する化合物としては、テオ
フェリンをはじめとする多くのキサンチン誘導体が報告
されて来た。これらは、中枢神経系および心筋に対する
刺激作用、腎臓に対する利尿作用、および平滑筋とくに
気管支筋肉の弛緩作用を有する(Trends in
Pharmacol.Sci.,,129−132
(1980);Life Sci.,28,2083−
2097(1981);Biochem.Pharma
col.,30,325−333(1981);Pro
c.Natl.Acad.Sci.,80,2077−
2080(1983);ヨーロッパ特許第92398号
公報、特開昭62−42986号公報等多数)。
【0003】一方、アデノシン受容体のサブタイプの研
究も進み、A1とA2サブタイプが報告され(J.Neu
rochem.,33,999−1003(197
9))、更にA2がA2aとA2bに分かれることが判明し
た(Mol.Pharmacol.,29,331−3
46(1986)等)。これらのうち、A1受容体はc
AMP産生の抑制、A2aとA2b受容体はcAMP産生の
増強を介して、種々の生理反応を惹起することが知られ
ている。例えばA1受容体拮抗剤であるキサンチン誘導
体が利尿作用、高血圧、腎不全、腎保護作用、気管支拡
張作用および脳機能改善作用を有することが報告されて
いる(J.Med.Chem.,36(25),401
5(1993);ヨーロッパ特許公開449175号;
特開平3-173889号公報;同−270222号公
報等)。
【0004】近年になって、A3受容体がそのサブタイ
プの研究から発見されたことから(FEBSLet
t.,284,155−160(1991);PNAS
USA,89,7432−36(1992))、その
薬理活性も徐々に解明されて来ており、様々な疾患に関
与していることが報告されて来ている。例えば、A3
容体の活性化は低血圧を生じさせることよりA3受容体
拮抗剤がショック等における低血圧、循環不全の改善に
有用であることが報告されている(Drug Deve
lopment Res.30,147−152(19
93);British J.of Pharmaco
logy,109,3−5(1993);Europe
an J.of Pharmacology,252
R5−R6(1994))。又、肥満細胞にはアデノシ
ン受容体としてA3受容体のみが存在し、A3受容体の活
性化により肥満細胞の脱顆粒が促進されると考えられ、
選択的A3受容体拮抗剤は、A3受容体の活性化による肥
満細胞の脱顆粒が関与する様々な疾患、例えば、虚血性
疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患等の予防治療に有
用である可能性が報告されている(J.Biol.Ch
em.,268,16887−16890(199
3);Cardiovasc.Res.,28,105
7−1061(1994);Pharmacol.,
,194−199(1993);Tips,15,2
98−306(August 1994))。更に、A
3作働薬がリンパ球の腫瘍細胞への接着を抑制すること
からA3受容体拮抗剤が免疫増強作用を有する可能性が
示唆されている(Cancer Res.,54,35
21−3526(1994);Int.J.Clin.
Lab.Res.,22,235−242(199
2);Cell.Immunol.,159,85−9
3(1994))。
【0005】又、最近、ヒトのA3受容体のクローニン
グがなされ、それを用いた作働薬又は拮抗薬のアッセイ
方法も報告されている(イギリス特許公開226494
8号公報)。更に、A3受容体拮抗剤の報告もなされて
来ているが、これらはいずれもテオフィリンをはじめと
するキサンチン誘導体に関するものである(Europ
ean J.of Pharmacol.,252,R
5−R6(1994);WO95/11681号公
報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キサン
チン誘導体は悪心、嘔吐、心拍増加、不整脈や痙攣など
の副作用を有することが知られており(薬局 45
(1),621−624(1994);Can.J.P
hysiol.Pharmacol.,57,917
(1979)等。))、又、A3受容体に選択的に拮抗
する化合物は、キサンチン誘導体以外に知られていな
い。従って、キサンチン構造をとらない新しい骨格を有
するアデノシン受容体は、これらの副作用のない有用な
アデノシン受容体拮抗剤となることが期待される。これ
より、本発明の発明者らは、A3受容体に選択的に拮抗
する化合物のスクリーニングを進めてきた結果、新規な
5−チアゾリルウラシル誘導体が上記活性を有すること
を見いだし本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記一般式
(I)で示される5−チアゾリルウラシル誘導体又はそ
の製薬学的に許容される塩に関する。
【0008】
【化2】
【0009】(ただし、式中の記号は以下の意味を有す
る。 R1、R2:同一又は異なって、水素原子、置換されてい
てもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級ア
ルケニル基、置換されていてもよい低級アルキニル基又
は架橋されていてもよいシクロアルキル基、 R3、R4:同一又は異なって、水素原子、置換されてい
てもよい低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコ
キシカルボニル基、低級アシル基、カルバモイル基、又
はモノ−若しくはジ−低級アルキルカルバモイル基)
【0010】
【発明の実施の形態】一般式(I)の化合物をさらに説
明すると、次の通りである。なお、本明細書中、一般式
の定義において特に断らない限り、「低級」なる用語
は、炭素数1〜6個の直鎖状または分枝状の炭化水素鎖
を意味する。
【0011】従って、「低級アルキル基」とは炭素数が
1〜6個の直鎖または分枝のアルキル基であり、具体的
には、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル
基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチ
ルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプ
ロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペ
ンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル
基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチ
ル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブ
チル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチル
ブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、
1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリ
メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1−エチル−2−メチルプロピル基を挙げることが
できるが、R2についてはメチル基、エチル基又はイソ
プロピル基が特に好ましい。
【0012】R1、R2の「置換されていてもよい低級ア
ルキル基」、「置換されていてもよい低級アルケニル
基」及び「置換されていてもよい低級アルキニル基」の
具体的な置換基としては、例えば、置換されていてもよ
いアリ−ル基、架橋されていてもよいシクロアルキル
基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、又
はヘテロ環基等が挙げられる。R3、R4の「置換されて
いてもよい低級アルキル基」の具体的な置換基として
は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロゲノ
メチル基、アミノ基、モノ−若しくはジ−低級アルキル
アミノ基、水酸基、メルカプト基、低級アルコキシ基等
が挙げられる。
【0013】「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0014】「低級アルコキシ基」とは、炭素数が1〜
6のアルコキシ基であり、具体的には、例えば、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t
ert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチル
オキシ基、ネオペンチルオキシ基、tert−ペンチル
オキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ
基、1,2−ジメチルプロポキシ基、ヘキシルオキシ
基、イソヘキシルオキシ基、1−メチルペントキシオキ
シ基、2−メチルペントキシオキシ基、3−メチルペン
トキシオキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2
−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、
1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキ
シ基、3,3−ジメチルブトキシ基、1−エチルブトキ
シ基、2−エチルブトキシ基、1,1,2−トリメチル
プロポキシ基、1,2,2−トリメチルプロポキシ基、
1−エチル−1−メチルプロポキシ基、1−エチル−2
−メチルプロポキシ基等が挙げられる。
【0015】又、「置換されていてもよいアリ−ル基」
は未置換のアリール基又は置換されたアリール基を意味
し、さらにアリール基は芳香族炭化水素環基を意味する
が、炭素数6〜14個のものが好ましい。具体的には、
フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリ
ル基等が挙げられるが、フェニル基が特に好ましい。
「置換されたアリール基」の置換基としては、具体的に
は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、トリハロゲノ
メチル基、アミノ基、モノ−若しくはジ−低級アルキル
アミノ基、水酸基、メルカプト基、低級アルキル基、低
級アルケニル基、低級アルキニル基、低級アルコキシ基
等が挙げられる。これらの基のうち、ハロゲン原子、ニ
トロ基、アミノ基、水酸基、低級アルキル基、低級アル
コキシ基が特に好ましい。
【0016】又、「ヘテロ環基」としては、1個又は2
個の酸素原子、窒素原子又は硫黄原子をヘテロ原子とし
て含む4〜8員環基が好ましく、具体的には、フリル
基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾ
リル基、イソチアゾリル基、イソキサゾリル基、ピリジ
ル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル
基、インドリル基、インダゾリル基、インドリジニル
基、キノリル基、キナゾリニル基、キノリジニル基、キ
ノキサリニル基、シンノリニル基、ベンズイミダゾリル
基、イミダゾピリジル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロ
ベンゾフラニル基、ナフチリジニル基、1,2−ベンゾ
イソキサゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチア
ゾリル基、オキサゾロピリジル基、イソチアゾロピリジ
ル基、ベンゾチエニル基等が挙げられる。これらの基の
うちピリジル基が特に好ましい。
【0017】又、「低級アシル基」としては、ホルミル
基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリ
ル基、ピバロイル基等が挙げられる。
【0018】「低級アルケニル基」とは炭素数が2〜6
個のアルケニル基であり、具体的にはビニル基、アリル
基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニ
ル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチル−
1−プロペニル基、2−メチルアリル基、1−メチル−
1−プロペニル基、1−メチルアリル基、1,1−ジメ
チルビニル基、1−ペンテニル基等を挙げることができ
るが、これらの基のうちアリル基が特に好ましい。
【0019】又、「低級アルキニル基」とは炭素数が2
〜6個の直鎖又は分枝状のアルキニル基であり、具体的
にはエチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル
基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル
基、1−メチル−2−プロピニル基、1−ペンチニル基
等を挙げることができる。
【0020】又、「シクロアルキル基」としては炭素数
が3〜8個のものが好ましく、具体的には例えば、シク
ロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基
が挙げられるが、シクロプロピル基が特に好ましい。
又、架橋を有するものとしては、具体的には、アダマン
チル基、ノルアダマンチル基等が挙げられる。
【0021】又、「低級アルコキシカルボニル基」は、
低級アルコキシ基で置換されたカルボニル基であり、具
体的には例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカ
ルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカル
ボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−
ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、
イソペンチルオキシカルボニル基、ネオペンチルオキシ
カルボニル基、tert−ペンチルオキシカルボニル
基、ヘキシルオキシカルボニル基等の炭素数1〜6個の
直鎖又は分枝状のアルコールと、カルボニル基とでエス
テル形成された基を挙げることができる。このうちエト
キシカルボニル基が特に好ましい。
【0022】又、「モノ−若しくはジ−低級アルキルカ
ルバモイル基」とは、前記の低級アルキル基でモノ若し
くはジ置換されたカルバモイル基である。本発明化合物
中、R1乃至R4の基の組み合わせは適宜決定されるが、
好ましいR1としては、置換されていてもよい低級アル
キル基であり、このうち置換されていてもよい低級アル
キル基の置換基としては、置換されていてもよいアリー
ル基、架橋されていてもよいシクロアルキル基、ヘテロ
環基等の環基が特に好ましい。又、好ましいR2として
は、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニ
ル基等の1乃至6個の炭素鎖である。R3、R4について
は一方が水素原子であることが好ましいが、特にR4
水素原子であることが好ましい。又、R3、R4の基につ
いてはカルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基が
より好ましい。
【0023】さらに、本発明化合物は、酸又は塩基と塩
を形成することができる場合があり、それらの塩もアデ
ノシンA3阻害作用を有する。好適な塩は、例えば、無
機酸若しくは有機酸との酸付加塩、あるいは無機若しく
は有機塩基との塩であり、製薬学的に許容しうるもので
ある。これらの塩としては、具体的には塩酸、臭化水素
酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸若しくはリン酸等の鉱
酸、又は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロ
ン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ
酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸若しくはエタ
ンスルホン酸等の有機酸、又はアスパラギン酸若しくは
グルタミン酸等の酸性アミノ酸との酸付加塩、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウ
ム等の無機塩基、メチルアミン、エチルアミン、エタノ
ールアミン等の有機塩基、リジン、オルニチン等の塩基
性アミノ酸との塩等を挙げることができる。更に、4級
アンモニウム塩であることもできる。4級アンモニウム
塩は、具体的には低級アルキルハライド、低級アルキル
トリフラート、低級アルキルトシラートまたはベンジル
ハライド等との反応で得られる塩であり、好ましくはメ
チルヨージドまたはベンジルクロリド等との塩である。
【0024】一般式(I)で示される化合物には、ケト
ーエノール型互変異性体を有する化合物が含まれる。本
発明化合物は、ケト型、エノール型の分離されたものあ
るいはこれらの混合物を包含するものである。
【0025】また、一般式(I)の化合物は、不斉炭素
原子に基づく光学異性体や二重結合やシクロヘキサン環
に基づく幾何異性体が存在することがある。本発明はこ
れらの幾何異性体、光学異性体など各種異性体の混合物
及び分離されたものを包含する。また、一般式(I)の
化合物にはこれらの水和物、各種溶媒和物等が含まれ
る。更に、一般式(I)の化合物には、結晶多形を有す
る化合物もあり、それらの結晶形をすべて包含するもの
である。
【0026】(製造法)本発明化合物及びその塩は、そ
の基本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用
し、種々の合成法を適用して製造することができる。そ
の際、官能基の種類によっては、当該官能基を原料ない
し中間体の段階で適当な保護基、すなわち容易に当該官
能基に転化可能な基に置き換えておくことが製造技術上
効果的な場合がある。しかるのち、必要に応じて通常の
操作により保護基を除去し、所望の化合物を得ることが
できる。このような官能基としては例えばグリーン(G
reene)及びウッツ(Wuts)著、「Prote
ctive Groupsin Organic Sy
nthesis」第2版に記載の保護基を挙げることが
でき、これらを反応条件に応じて適宜用いればよい。
【0027】以下に本発明化合物の代表的な製造法を例
示する。
【0028】
【化3】
【0029】(式中の記号は、前記と同様の意味を有す
る。Xはハロゲン原子を表す。)
【0030】本発明化合物(I)のうち、R3又はR4
いずれか一方が水素原子の化合物(I’)は、一般式
(II)で示される化合物を、硫化水素又はジチオリン
酸 0,0−ジエチルと反応させることにより、一般式
(III)で示される化合物へ変換した後、α−ハロカ
ルボニル化合物(例えば、ブロモピルビン酸又はその低
級アルキルエステル)と反応させることにより製造でき
る。
【0031】硫化水素との反応はピリジン−トリエチル
アミン混合溶媒等の塩基性溶媒を用い、0℃乃至室温下
で行われる。又、ジチオリン酸 0,0−ジエチルとの
反応は塩酸の酢酸エチル溶液又はジオキサン溶液等を溶
媒として用いるような酸性条件下、0℃乃至50℃の温
度条件で行われる。
【0032】又、α−ハロカルボニル化合物との反応
は、ジオキサン、アセトン、アルコール等を溶媒として
用いて、必要に応じてトリエチルアミン、炭酸水素ナト
リウム等の塩基の存在下、反応時間及び反応温度を適宜
選択して行われるが、加熱下で行うことが好ましい。
【0033】次に、一般式(II)で示される化合物の
代表的な製造方法を例示する。
【0034】(第一製法)
【化4】
【0035】(式中、Rは低級アルキル基を表す。R2'
はR2のうち水素原子以外の基を表す。R1、R2及びX
は前記と同様の意味を有する。)
【0036】化合物(II)のうちR2が水素の化合
物、3−アルキル−4−イミノ−2−オキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニトリル
(II−a)は、モノ置換ウレア(IV)をマロノニト
リルと反応させて、1−アルキル−3−(2,2−ジシ
アノビニル)−ウレア(V)に変換した後、金属アルコ
キシドと反応させ、酸処理することにより製造できる。
又、化合物(II)のうちR2が水素原子以外の化合物
(II−b)は、化合物(II−a)をアルキル化剤等
と反応させることにより製造できる。
【0037】モノ置換ウレア(IV)とマロノニトリル
との反応は、アルコール、トルエン、ジメチルホルムア
ミド、アセトン、クロロホルム等を溶媒として用いて、
トリアルコキシメタンの存在下、反応時間及び反応温度
を適宜選択して行われるが、加熱還流下で行うことが好
ましい。
【0038】化合物(V)と金属アルコキシドとの反応
は、アルコールを溶媒として用いて、0℃乃至室温下、
又は室温下乃至加熱還流下で行われる。
【0039】化合物(II−a)とアルキル化剤等との
反応は、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホ
ルムアミド等を溶媒として用い、水素化ナトリウム又は
炭酸カリウムの存在下、0℃乃至50℃の温度条件で行
われる。なお、R2の置換に用いられるアルキル化剤と
しては、当業者に周知のアルキル化剤が挙げられるが、
具体的にはヨウ化メチル、臭化エチル、α−ブロモプロ
ピオン酸、α−ブロム酢酸、α−ブロモプロピオン酸エ
チル、臭化ベンジル、ヨウ化フェネチル等のハロゲン化
アルキル(又はハロゲン化フェニルアルキル)又はジメ
チル硫酸、ジエチル硫酸等が使用される。
【0040】(第二製法)
【0041】
【化5】
【0042】(式中、R1'は低級アルキル基を表す。R
2及びXは前記と同様の意味を有する。)
【0043】化合物(II)のうちR1が水素の化合
物、1−アルキル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4
−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニトリル(II
−c)は、シアノ酢酸(VI)とカルバミン酸エチルエ
ステル(VII)との反応により得たシアノアセチルカ
ルバミン酸エチルエステル(VIII)を、オルトギ酸
エチルと反応させて(2−シアノ−3−エトキシアクロ
イル)カルバミン酸エチルエステル(IX)に変換し、
さらに種々のアルキルアミンと反応させることにより得
られる。又、化合物(II)のうちR1がアルキル基の
化合物(II−d)は、化合物(II−c)をアルキル
ハライドと反応させることにより製造できる。
【0044】シアノ酢酸(VI)とカルバミン酸エチル
エステル(VII)との反応は、オキシ塩化リン等の溶
媒存在下、反応時間及び反応温度を適宜選択して行われ
るが、加熱下で行うことが好ましい。
【0045】化合物(VIII)とオルトギ酸エチルと
の反応は、無水酢酸等の溶媒存在下、反応時間及び反応
温度を適宜選択して行われるが、加熱還流下で行うこと
が好ましい。
【0046】化合物(IX)とアルキルアミンとの反応
は、アルコール、ジオキサン等の溶媒存在下、反応時間
及び反応温度を適宜選択して行われるが、加熱下で行う
ことが好ましい。
【0047】化合物(II−c)とアルキル化剤との反
応は、前記と同様の条件にて行われる。
【0048】上記各製法により得られた反応生成物は、
遊離化合物、その塩あるいは水和物等各種の溶媒和物と
して単離され、精製される。塩は通常の造塩反応に付す
ことにより製造することができる。単離、精製は、抽
出、濃縮、留去、結晶化、濾過、再結晶、各種クロマト
グラフィー等通常の化学操作を適用して行われる。
【0049】
【発明の効果】本発明化合物は、アデノシンA3受容体
に特異的に拮抗しアデノシンA3受容体が介在する種々
の生理反応を阻害する。従って、A3受容体が関与する
病態あるいは疾患、例えば、A3受容体の活性化に起因
するショック等における低血圧、循環不全等、A3受容
体に起因する肥満細胞の脱顆粒化が関与する疾患、例え
ば、虚血性疾患における組織障害、具体的には、冠動脈
閉息、脳血管障害、術後における虚血性腎不全等、又
は、アレルギー性疾患、具体的には喘息、鼻炎、皮膚
炎、結膜炎、食物アレルギー等の予防・治療剤として有
用である。更に、本発明化合物はA3受容体の関与する
リンパ球の腫瘍細胞への接着抑制を阻害すると予想さ
れ、がん治療における免疫増強剤として有用性が期待で
きる。又、本発明化合物は、A3受容体の関与する疾患
の機序の解明あるいは診断剤としても使用できる。さら
に、本発明化合物は、キサンチン骨格を有しておらず、
従来のキサンチン骨格を有するアデノシン受容体の有す
る副作用を回避できる可能性を有し、有用性が期待され
る。
【0050】以下に本発明化合物の有する薬理作用につ
いて実施例を掲記して説明する。 (実験方法)アデノシン受容体阻害試験 (1)ヒト・アデノシンA3受容体高発現細胞の樹立 ヒト・アデノシンA3受容体cDNAの発現ベクター(G
arvan社より入手)を用いて、Focus 15
(3),73−79(1993)の方法に従って、リポ
フェクトアミン法によってCHO−K1細胞に導入し、
G418を用いて薬剤耐性のクローンを選択した。アデ
ノシンA3受容体作動薬であるI−AB−MECAとの
結合試験をもとにA3受容体高発現細胞を単離した。
【0051】(2)細胞膜の調製 ヒト・アデノシンA3受容体を発現したCHO−K1細
胞から細胞膜を調製した。ヒト・アデノシンA1受容体
を発現したCHO−K1細胞(Garvan社より入
手)から同様に細胞膜を調製した。細胞を付着細胞用シ
ャーレ(表面積500cm2)に培養後、セルスクレバ
ーを用いて細胞をはがし、Phosphate−buf
fered saline(PBS)に懸濁させた。こ
れを2000rpmで5分間遠心し、沈渣を再びPBS
に懸濁し洗浄後、再び遠心し沈渣を得た。この沈渣を5
0mM Tris−HCl(pH7.4)、10mM
MgCl2、250mM sucroseに懸濁し超音
波で細胞を破砕後、2000rpmで5分間遠心し上清
を得た。その上清を35000gで25分間遠心し、そ
の沈渣を細胞膜画分とした。細胞膜画分は、50mM
Tris−HCl(pH7.4)、10mM MgCl
2、250mM sucroseに懸濁し、細胞膜溶液
とした。
【0052】(3)受容体結合実験 サンプルは1mg/mlとなるようにDMSOに溶解
し、それをDMSOで希釈して0.1,0.01,0.
001mg/mlの溶液を調製した。細胞膜は50mM
Tris−HCl(pH7.4)、10mM MgC
2に100μg/mlとなるように懸濁し、使用し
た。〔125I〕AB−MECA(Amersham 2
000Ci/mmol、50nM)を50mM Tri
s−HCl(pH7.4)、10mM MgCl2に溶
解し、1nMの溶液を調製した。
【0053】サンプルを48well plateに2
μlずつ分注し〔125I〕AB−MECA(1nM)を
100μl、細胞膜懸濁液(100μg/ml、pro
tein concentration)を100μl
加え、25℃、60分間インキュベートした。反応終了
後、細胞膜をセルハーベスターを用いてグラスフィルタ
ー(GF/B)に吸着させ、50mM Tris−HC
l(pH7.4)、10mM MgCl2、0.01%
CHAPSで洗浄後、グラスフィルターを乾燥させ、フ
ィルターに吸着した放射能を測定した。Total b
indingにはDMSOを、non−specifi
c bindingには10μMI−AB−MECAを
用いた。測定した放射能をもとに、結合阻害活性および
IC50値を算出した。その結果、本発明化合物は、ヒト
・アデノシンA3受容体に特異的に結合した。
【0054】一般式(I)で示される化合物やその製薬
学的に許容される塩又は水和物等の1種又は2種以上を
有効成分として含有する医薬組成物は、通常用いられて
いる製剤用の担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて、
錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、液
剤、注射剤、坐剤、軟膏、貼付剤等に調整され、経口的
又は非経口的に投与される。
【0055】臨床投与量は適用される患者の症状、体
重、年令や性別等を考慮して適宜決定されるが、通常成
人1日当り経口で0.1〜500mg、非経口で0.0
1〜100mgであり、これを1回あるいは数回に分け
て投与する。投与量は種々の条件で変動するので、上記
投与量範囲より少ない量で十分な場合もある。
【0056】本発明による経口投与のための固体組成物
としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このよ
うな固体組成物においては、一つ又はそれ以上の活性物
質が、少なくとも一つの不活性な希釈剤、例えば乳糖、
マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリド
ン、メタケイ酸、アルミン酸マグネシウムと混合され
る。組成物は、常法に従って、不活性な希釈剤以外の添
加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤
や繊維素グリコール酸カルシウムのような崩壊剤、ラク
トースのような安定化剤、グルタミン酸又はアスパラギ
ン酸のような可溶化乃至は溶解補助剤を含有していても
よい。錠剤又は丸剤は必要によりショ糖、ゼラチン、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレート等の胃溶性あるいは腸溶性物質
のフィルムで被膜してもよい。
【0057】経口投与のための液体組成物は、薬剤的に
許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリ
キシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な希釈
剤、例えば精製水、エチルアルコールを含む。この組成
物は不活性な希釈剤以外に可溶化乃至溶解補助剤、湿潤
剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、
防腐剤を含有していてもよい。
【0058】非経口投与のための注射剤としては、無菌
の水性又は非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤を包含す
る。水性の溶液剤、懸濁剤の希釈剤としては、例えば注
射剤用蒸留水及び生理食塩水が含まれる。非水溶性の溶
液剤、懸濁剤の希釈剤としては、例えばプロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような
植物油、エチルアルコールのようなアルコール類、ポリ
ソルベート80(商品名)等がある。このような組成物
は、さらに等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散
剤、安定化剤(例えば、ラクトース)、可溶化乃至溶解
補助剤のような添加剤を含んでもよい。これらは例えば
バクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合又
は照射によって無菌化される。これらは又無菌の固体組
成物を製造し、使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に
溶解して使用することもできる。
【0059】以下に、本発明化合物を注射剤及び錠剤に
調製する場合の処方例を示す。
【0060】処方例1 注射剤 (組成) 本願化合物 1.5mg 乳 酸 0.2mg 乳 糖 200 mg 注射用水 全量2.0 ml 本願化合物0.75gに乳酸0.1gおよび注射用水約
300mlを加えた液に乳糖100gを約500mlの
注射用水に溶解させた液を加え撹拌する。この液を60
度に加温し溶解させる。室温まで冷却したのち全量を1
000mlとする。メンブランフィルターで濾過した
後、2mlアンプルに充填し、滅菌処理して本願化合物
1.5mgを含む注射剤を調製した。
【0061】処方例2 フィルムコート錠 (組成) 〔錠剤〕 本願化合物 5.0mg 乳 酸 73.2 コーンスターチ 18.3 ヒドロキシプロピルセルロース 3.0 ステアリン酸マグネシウム 0.5 小 計 100 mg 〔コート〕 ヒドロキシプロピル メチルセルロース2910 2.5mg ポリエチレングリコール6000 0.5 タルク 0.7 酸化チタン 0.3 小 計 4 mg 合 計 104 mg
【0062】本願化合物25gと乳糖366gを混合し
た後、サンプルミル(ホソカワミクロン製)で粉砕し
た。この混合粉砕物391gとコーンスターチ91.5
gを流動造粒コーティング装置(大川原製作所製)中で
均一に混合した後、10%ヒドロキシプロピルセルロー
ス水溶液150gを噴霧して造粒した。乾燥後、24ミ
ッシュの篩を通し、これにステアリン酸マグネシウム
2.5gを加え、ロータリー打錠機(畑鉄工所製)で
6.5mmφ×7.8Rの臼杵を使用して1錠当たり1
00mgの錠剤とした。この錠剤にコーティング装置
(フロイント産業製)を用いてヒドロキシプロピルセル
ロース12.5g、ポリエチレングリコール6000
2.5g,タルク3.5g及び酸化チタン1.5gを含
む水系のコーティング液154gを噴霧し、1錠当たり
4mgコートし、本願化合物5.0mgを含有するフィ
ルムコート錠とした。
【0063】
【実施例】以下、実施例を掲記し、本発明をさらに詳細
に説明する。なお、本発明が実施例の化合物のみに限定
されないことはいうまでもない。さらに、本発明で使用
される原料が新規な場合は、参考例として説明する。
【0064】(参考例1)ベンジルウレア30.0g
(200mmol)、マロノニトリル12.6ml(2
00mmol)及びトリエトキシメタン33.3ml
(200mmol)を混合し、2時間加熱還流した。室
温まで冷却し、生成する沈澱物を濾取し、ジエチルエー
テルで洗浄し、粗品を得た。酢酸エチルより再結晶し
て、1−ベンジル−3−(2,2−ジシアノ−ビニル)
−ウレア18.3gを得た。
【0065】理化学的性状 質量分析値(FAB,Pos.,m/z):227
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:4.38(2H,d,J=5.5Hz),7.26
−7.37(5H,m),7.61(1H,t,J=
5.5Hz),8.37(1H,s),10.7(1
H,s)。
【0066】(参考例2)ナトリウム18.4g(80
0mmol)をエタノール500mlに溶解して調整し
たナトリウムエトキシドのエタノール溶液に、1−ベン
ジル−3−(2,2−ジシアノ−ビニル)−ウレア1
8.3g(80.4mmol)を加え、1時間加熱還流
した。溶媒を留去した後、残渣に水300mlを加え、
さらに氷冷下6NHCl120mlを加えた。生成した
沈澱物を濾取し、水で洗浄し、粗品を得た。ジメチルホ
ルムアミド−水より再結晶して、3−ベンジル−4−イ
ミノ−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピ
リミジン−5−カルボニトリル12.2gを無色針状結
晶として得た。
【0067】理化学的性状 融点 260−263℃ 元素分析値(C12104Oとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 63.71 4.46 24.76 実験値 63.94 4.38 24.83 質量分析値(FAB,Pos.,m/z):227
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO,TMS内部標準) δ:5.19(2H,s),7.17(2H,d,J=
7.3Hz),7.27(1H,t,J=7.3H
z),7.34(2H,t,J=7.9Hz),8.3
3−8.39(3H,m)。
【0068】(参考例3)3−ベンジル−4−イミノ−
2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジ
ン−5−カルボニトリル12.0g(53.0mmo
l)に12%塩酸30mlを加え、4時間加熱還流し
た。室温まで冷却した後、生成した沈澱物を濾取し、
水、エタノール、ジエチルエーテルで順次洗浄し、3−
ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロ−ピリミジン−5−カルボニトリル10.8gを
得た。
【0069】理化学的性状 融点 250−255℃ 元素分析値(C12932として) C(%) H(%) N(%) 計算値 63.43 3.99 18.49 実験値 63.35 3.97 18.44 質量分析値(FAB,Pos.,m/z):228
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO,TMS内部標準) δ:4.94(2H,s),7.25−7.33(5
H,m),8.53(1H,s),12.37(1H,
s)。
【0070】(参考例4)3−ベンジル−2,4−ジオ
キソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5
−カルボニトリル15.0g(66.0mmol)とト
リエチルアミン73.2mlのピリジン溶液600ml
に、氷冷下硫化水素ガスを2時間導入した。室温にて4
日間撹拌した後、溶媒を留去し、粗品を得た。クロロホ
ルムより再結晶して、3−ベンジル−2,4−ジオキソ
−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−カ
ルボチオアミド12.5gを得た。
【0071】理化学的性状 融点 240−243℃ 元素分析値(C121132Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 55.16 4.24 16.08 12.27 実験値 54.84 4.05 15.90 12.87 質量分析値(FAB,Pos.,m/z):262
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO,TMS内部標準) δ:5.01(2H,s),7.24−7.40(5
H,m),8.84(1H,s),9.87(1H,b
rs),10.20(1H,brs)。
【0072】(参考例5)3−ベンジル−2,4−ジオ
キソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5
−カルボチオアミド7.85g(30.0mmol)の
1,4−ジオキサン溶液(350ml)に、ブロモピル
ビン酸エチル4.19ml(30.0mmol)を加
え、80℃で18時間撹拌した。室温まで冷却した後、
不溶物を濾去し減圧濃縮した。残渣にクロロホルムを加
え飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水炭酸水
素マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、2−(3−ベ
ンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾール−5−カル
ボン酸エチルエステル7.52gを得た。
【0073】理化学的性状 融点 275−278℃ 元素分析値(C171534Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 57.13 4.23 11.76 8.97 実験値 56.96 4.16 11.66 8.90 質量分析値(EI,m/z):358(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.42(3H,t,J=7.3Hz),4.44
(2H,q,J=7.3Hz),5.20(2H,
s),7.26−7.34(3H,m),7.51(2
H,d,J=6.7Hz),8.16(1H,s),
8.63(1H,d,J=13Hz),10.01(1
H,brs)。
【0074】(参考例6)シアノ酢酸17.0g、カル
バミン酸エチルエステル17.8gとオキシ塩化リン
9.4mlを混ぜ、70℃で1時間撹拌した。室温に冷
却し、水を加え、不溶物を濾取した。エタノールより再
結晶して、シアノアセチルカルバミン酸エチルエステル
16.6gを得た。
【0075】理化学的性状 質量分析値:(EI,m/s)156(M+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.22(3H,t,J=7.2Hz),4.09
(2H,s),4.13(2H,q,J=7.2H
z),10.97(1H,brs)。
【0076】(参考例7)シアノアセチルカルバミン酸
エチルエステル16.5gにオルトギ酸エチル17.6
mgと無水酢酸40mlを加え、1時間加熱還流した。
室温まで冷却して生じた沈澱を濾取しジエチルエーデル
で洗浄して(2−シアノ−3−エトキシアクロイル)カ
ルバミン酸エチルエステル15.3gを得た。
【0077】理化学的性状 質量分析値:(FAB(Pos),m/s)213
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.24(3H,t,J=7.0Hz),1.34
(3H,t,J=7.0Hz),4.14(2H,q,
J=7.0Hz),4.39(2H,q,J=7.0H
z),8.39(1H,s),10.55(1H,br
s)。
【0078】(参考例8)N−(エトキシカルボニル)
−2−シアノ−3−エトキシアクリル酸エチルエステル
12.38gのエタノール80ml溶液にアリルアミン
4.4mlを加え、室温で1時間撹拌した。さらに加熱
還流下1時間撹拌し、室温に冷却後、得られた白色沈澱
物を濾取して、1−アリル−2,4−ジオキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−カルボニト
リル7.47gを得た。
【0079】理化学的性状 質量分析値:(FAB,Pos.,m/z):178
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:4.33−4.35(2H,m),5.20−5.
25(2H,m),5.85−5.95(1H,m),
8.66(1H,s),12.00(1H,brs)。
【0080】(参考例9)1−アリル−2,4−ジオキ
ソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−
カルボニトリル11.93gを用い、参考例4と同様の
反応に付し、1−アリル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−カルボチオア
ミド15.1gを得た。
【0081】理化学的性状 質量分析値:(FAB,Pos.,m/z):212
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:4.54−4.61(2H,m),5.18−5.
40(2H,m),5.70−6.20(1H,m),
9.01(1H,s),9.54(0.5H,s),
9.64(0.5H,s)。
【0082】(参考例10)1−アリル−2,4−ジオ
キソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5
−カルボチオアミド15.1gを用い、参考例5と同様
の反応に付した後、粗製物をカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルム−酢酸エチル(4:1)で溶出さ
れる画分を集め、減圧下溶媒を留去して、2−(1−ア
リル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾール−5−カルボ
ン酸エチルエステル8.23gを得た。
【0083】理化学的性状 質量分析値:(FAB,Pos.,m/z):308
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.31(3H,t,J=7.2Hz),4.33
(2H,q,J=7.2Hz),4.43−4.60
(2H,m),5.16−5.35(2H,m),5.
70−6.20(1H,m),8.41(1H,s),
8.61(1H,S),12.02(1H,brs)。
【0084】(実施例1)水素化ナトリウム37mg
(0.92mmol)のジメチルホルムアミド溶液に、
2−(3−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾー
ル−5−カルボン酸エチルエステル300mg(0.8
4mmol)のジメチルホルムアミド溶液2.0mlを
加え、室温にて10分間撹拌した後、氷冷下、ヨウ化メ
チル55μl(0.88mmol)を加えた。室温にて
7.5時間撹拌した後、氷冷下飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗
浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し粗品
を得た。トルエン−ヘキサンより再結晶を行い2−(3
−ベンジル−2,4−ジオキソ−1−メチル−1,2,
3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−チア
ゾール−5−カルボン酸エチルエステル250mgを得
た。
【0085】理化学的性状 融点 174−177℃ 元素分析値(C181734Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 58.21 4.61 11.31 8.63 実験値 57.89 4.56 11.20 8.65 質量分析値(EI,m/z):372(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.42(3H,t,J=6.7Hz),3.55
(3H,s),4.43(2H,q,J=6.7H
z),5.23(2H,s),7.26−7.34(3
H,m),7.53(2H,d,J=6.7Hz),
8.15(1H,s),8.62(1H,s)。
【0086】(実施例2)水素化ナトリウム37mg
(0.92mmol)のジメチルホルムアミド溶液に、
2−(3−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾー
ル−5−カルボン酸エチルエステル300mg(0.8
4mmol)のジメチルホルムアミド溶液2.0mlを
加え、室温にて10分間撹拌した後、氷冷下、ヨウ化エ
チル72μl(0.88mmol)を加えた。室温にて
2日間撹拌した後、氷冷下飽和塩化アンモニウム水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄、無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付しトルエン−
酢酸エチル(5:1)で溶出される画分より粗品を得
た。トルエン−ヘキサンより再結晶を行い2−(3−ベ
ンジル−2,4−ジオキソ−1−エチル−1,2,3,
4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾー
ル−5−カルボン酸エチルエステル54mgを得た。
【0087】理化学的性状 融点 149−152℃ 元素分析値(C191934Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 59.21 4.97 10.90 8.32 実験値 59.10 4.94 10.81 8.21 質量分析値(EI,m/z):385(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.23−1.43(6H,m),3.97(2
H,q,J=6.7Hz),4.43(2H,q,J=
7.3Hz),5.23(2H,s),7.26−7.
34(3H,m),7.53(2H,d,J=6.7H
z),8.15(1H,s),8.62(1H,s)。
【0088】(実施例3)水素化ナトリウム37mg
(0.92mmol)のジメチルホルムアミド溶液に、
2−(3−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,
4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾー
ル−5−カルボン酸エチルエステル300mg(0.8
4mmol)のジメチルホルムアミド溶液2.0mlを
加え、室温にて10分間撹拌した後、氷冷下、臭化アリ
ル76μl(0.88mmol)を加えた。室温にて2
3時間撹拌した後、実施例2と同様に処理して2−(1
−アリル−3−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,2,
3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−チア
ゾール−5−カルボン酸エチルエステル135mgを得
た。
【0089】理化学的性状 融点 174−177℃ 元素分析値(C201934Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 60.44 4.82 10.57 8.07 実験値 60.48 4.75 10.52 8.03 質量分析値(EI,m/z):398(M+) 核磁気共鳴スペクトル(CDCl3,TMS内部標準) δ:1.42(3H,t,J=7.3Hz),4.43
(2H,q,J=7.3Hz),4.52(2H,d,
J=6.1Hz),5.31−5.35(2H,m),
5.89−5.97(1H,m),7.26−7.34
(3H,m),7.53(2H,d,J=7.3H
z),8.15(1H,s),8.58(1H,s)。
【0090】実施例4 60%水素化ナトリウム65mg(1.62mmol)
のジメチルホルムアミド溶液30mlに、2−(3−ベ
ンジル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾール−5−カル
ボン酸エチルエステル524mg(1.47mmol)
のジメチルホルムアミド溶液2.0mlを加え、室温に
て10分間撹拌した後、氷冷下、臭化プロパルギル0.
15μ1(1.54mmol)を加えた。室温にて23
時間撹拌した後、実施例2と同様に処理して2−(1−
(プロピン−3−イル)−3−ベンジル−2,4−ジオ
キソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5
−イル)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル
330mgを得た。
【0091】理化学的性状 融点 191−192℃ 元素分析値 (C201734Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 60.75 4.33 10.63 8.11 実測値 60.46 4.23 10.39 8.00 質量分析値(FAB,Pos.,m/z):396
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.33(3H,t,J=7.2Hz),3.55
(1H,t,J=2.4Hz),4.33(2H,q,
J=7.2Hz),4.87(2H,d、J=2.4H
z),5.12(2H,s),7.18−7.53(5
H,m),8.47(1H,s),8.89(1H,
s)。
【0092】(実施例5)60%水素化ナトリウム25
mg(0.62mmol)のジメチルホルムアミド溶液
20mlに、2−(3−ベンジル−2,4−ジオキソ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イ
ル)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル20
0mg(0.56mmol)のジメチルホルムアミド溶
液2.0mlを加え、室温にて10分間撹拌した後、氷
冷下、シクロプロピルメチルブロミド0.060ml
(0.65mmol)を加えた。室温にて23時間撹拌
した後、実施例2と同様に処理して2−(1−(シクロ
プロピルメチル)−3−ベンジル−2,4−ジオキソ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イ
ル)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル13
5mgを得た。
【0093】理化学的性状 融点 174−175℃ 元素分析値 (C212134Sとして) C(%) H(%) N(%) 計算値 61.30 5.14 10.21 実測値 61.43 5.19 10.16 質量分析値(FAB,Pos.,m/z):412
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:0.37−0.44(2H,m),0.46−0.
55(2H,m),1.15−1.34(1H,m),
1.32(3H,t,J=7.2Hz),3.90(2
H,d,J=7.2Hz),4.32(2H,q,J=
7.2Hz),5.13(2H,s),7.24−7.
35(5H,m),8.45(1H,s),8.84
(1H,s)。
【0094】(実施例6)60%水素化ナトリウム35
mg(0.90mmol)のジメチルホルムアミド20
ml溶液に、2−(1−アリル−2,4−ジオキソ−
1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イ
ル)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル19
9mg(0.648mmol)を加え、さらに、シクロ
ヘキシルメチルブロミド0.10ml(0.68mmo
l)を加え、室温にて一終夜撹拌した。実施例2と同様
に処理し、2−(1−アリル−3−(シクロヘキシルメ
チル)−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロ−ピリミジン−5−イル)−チアゾール−5−カル
ボン酸エチルエステル25mgを得た。
【0095】理化学的性状 融点 158−159℃ 元素分析値 (C202534Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 59.53 6.24 10.41 7.95 実測値 59.25 6.10 10.34 7.90 質量分析値:(FAB,Pos.,m/z):404
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:0.97−1.05(2H,m),1.05−1.
20(3H,m),1.32(3H,t,J=7.2H
z),1.50−1.80(6H,m),3.79(2
H,d,J=7.2Hz),4.32(2H,q,J=
7.2Hz),4.61−4.64(2H,m),5.
23−5.28(2H,m),5.94−6.03(1
H,m),8.44(1H,S),8.68(1H,
S)。
【0096】(実施例7)60%水素化ナトリウム78
mg(1.6mmol)のジメチルホルムアミド20m
l溶液に、2−(1−アリル−2,4−ジオキソ−1,
2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−
チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル200mg
(0.65mmol)と3−ピリジルメチルクロリド塩
酸塩112mg(0.70mmol)を加え、室温にて
一終夜撹拌した。実施例2と同様に処理し、2−(1−
アリル−3−(3−ピリジルメチル)−2,4−ジオキ
ソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−
イル)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル3
7mgを得た。
【0097】理化学的性状 融点 182−184℃ 元素分析値 (C191844Sとして) C(%) H(%) N(%) S(%) 計算値 57.28 4.55 14.06 8.05 実測値 57.05 4.80 14.02 7.94 質量分析値:(FAB,Pos.,m/s):399
((M+1)+) 核磁気共鳴スペクトル(DMSO−d6,TMS内部標
準) δ:1.32(3H,t,J=7.2Hz),4.32
(2H,q,J=7.2Hz),4.63−4.66
(2H,m),5.14(2H,S),5.23−5.
31(2H,m),5.94−6.04(1H,m),
7.34−7.38(1H,m),7.73−7.76
(1H,m),8.45(1H,S),8.47−8.
49(1H,m),8.60(1H,S),8.72
(1H,S)。
【0098】表1に、実施例1〜7により得られた化合
物の化学構造式を掲記する。
【0099】
【表1】
【0100】以下の化合物を同様に合成した。
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】又、表4から表8に示す化合物は、前記製
造方法及び実施例に記載の方法とほぼ同様にして、又は
それらに当業者に自明の若干の変法を適用して、容易に
製造することができる。
【0104】
【表4】
【0105】
【表5】
【0106】
【表6】
【0107】
【表7】
【0108】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/505 ABR A61K 31/505 ABR ABS ABS ABV ABV ACF ACF ACV ACV ADA ADA AED AED C07D 417/14 209 C07D 417/14 209 215 215 233 233 239 239 249 249 257 257 471/04 114 471/04 114A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される5−チアゾ
    リルウラシル誘導体又はその製薬学的に許容される塩。 【化1】 (ただし、式中の記号は以下の意味を有する。 R1、R2:同一又は異なって、水素原子、置換されてい
    てもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級ア
    ルケニル基、置換されていてもよい低級アルキニル基又
    は架橋されていてもよいシクロアルキル基、 R3、R4:同一又は異なって、水素原子、置換されてい
    てもよい低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコ
    キシカルボニル基、低級アシル基、カルバモイル基、又
    はモノ−若しくはジ−低級アルキルカルバモイル基)
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の5−チアゾリルウラシ
    ル誘導体又はその製薬学的に許容される塩を含有するこ
    とを特徴とする医薬。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の5−チアゾリルウラシ
    ル誘導体又はその製薬学的に許容される塩を有効成分と
    することを特徴とするアデノシンA3受容体拮抗剤。
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