JPH09291024A - 浴用剤組成物 - Google Patents
浴用剤組成物Info
- Publication number
- JPH09291024A JPH09291024A JP12785996A JP12785996A JPH09291024A JP H09291024 A JPH09291024 A JP H09291024A JP 12785996 A JP12785996 A JP 12785996A JP 12785996 A JP12785996 A JP 12785996A JP H09291024 A JPH09291024 A JP H09291024A
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- JP
- Japan
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- skin
- bath
- bathing
- soap
- agent composition
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 石鹸洗浄後の肌に付着した石鹸のカルシウム
塩を分解除去することができ、角質膨潤促進作用に優れ
るとともに肌への刺激感が緩和され、荒れ肌の人に対し
てもマイルドなスキンケア効果を付与することができ、
しかも入浴後、べたつき感のないさっぱりとした爽やか
感が得られる浴用剤組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 無機アルカリ金属塩を含まない浴用剤組
成物であって、糖類及び有機酸を含有しかつ糖類と有機
酸の使用割合が重量比で１／５〜５／１であることを特
徴とする浴用剤組成物。
塩を分解除去することができ、角質膨潤促進作用に優れ
るとともに肌への刺激感が緩和され、荒れ肌の人に対し
てもマイルドなスキンケア効果を付与することができ、
しかも入浴後、べたつき感のないさっぱりとした爽やか
感が得られる浴用剤組成物を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 無機アルカリ金属塩を含まない浴用剤組
成物であって、糖類及び有機酸を含有しかつ糖類と有機
酸の使用割合が重量比で１／５〜５／１であることを特
徴とする浴用剤組成物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、角質膨潤促進作用
に優れると共に肌への刺激感が緩和された浴用剤組成物
に関するものである。
に優れると共に肌への刺激感が緩和された浴用剤組成物
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】浴用剤は、古来より疾病、創傷の治療や
健康維持に広く利用されてきた温泉や薬湯などの入浴療
法を家庭で手軽に利用することを目的に使用されてき
た。温泉を利用した浴用剤としては、主な成分として温
泉に含まれる成分である芒硝や重曹などの無機塩類から
なるものや、炭酸アルカリ塩と有機酸を組み合わせてｐ
Ｈを調整し浴湯中で炭酸ガスを発生させるものなどが市
販されている。また薬湯の応用としては、生薬類を簡便
に利用するために、刻んだ乾燥生薬を不織布で作られた
抽出用の袋に封入し、浴湯中で成分を抽出するものや、
予め抽出された植物エキスを成分とするものなどがあ
る。これらは、入浴による温浴効果を高め、血行促進や
保温効果などにより、疲労を回復し、冷え症や肩こり等
を緩和する効果を助長するなど種々の効果を示す。ま
た、香料や着色剤を添加することにより、入浴中の気分
を楽しくしたり、リラックスさせるなどの効果を付加し
ている。
健康維持に広く利用されてきた温泉や薬湯などの入浴療
法を家庭で手軽に利用することを目的に使用されてき
た。温泉を利用した浴用剤としては、主な成分として温
泉に含まれる成分である芒硝や重曹などの無機塩類から
なるものや、炭酸アルカリ塩と有機酸を組み合わせてｐ
Ｈを調整し浴湯中で炭酸ガスを発生させるものなどが市
販されている。また薬湯の応用としては、生薬類を簡便
に利用するために、刻んだ乾燥生薬を不織布で作られた
抽出用の袋に封入し、浴湯中で成分を抽出するものや、
予め抽出された植物エキスを成分とするものなどがあ
る。これらは、入浴による温浴効果を高め、血行促進や
保温効果などにより、疲労を回復し、冷え症や肩こり等
を緩和する効果を助長するなど種々の効果を示す。ま
た、香料や着色剤を添加することにより、入浴中の気分
を楽しくしたり、リラックスさせるなどの効果を付加し
ている。
【０００３】一方、近年、入浴によるスキンケア効果に
関心が高まり、スキンケア効果を付与した浴用剤の提案
が多くなされるようになってきた。また、アトピー性皮
膚炎のような皮膚トラブルの緩解のために入浴治療が見
直され、家庭で簡便に利用でき、しかも効果のある浴用
剤が望まれている。こうした要望に応えるべく、各種薬
効成分を配合した浴用剤が提案され、特に植物エキスの
浴用剤への応用では、植物エキスの薬理効果、たとえば
抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用、血行促進作用、皮膚代謝
促進作用、抗アレルギー作用等を期待して配合された浴
用剤が多数提案され、市販されている。またこれらの浴
用剤のアトピー性皮膚炎治療に対する補助的効果も報告
されるようになってきた。また、多価アルコール、多糖
類やミルク成分等の保湿成分を添加することにより入浴
後の肌の乾燥を防ぐ工夫もなされている。こうした浴用
剤を含め、浴用剤によるスキンケア効果は浴用剤の新し
い主機能となってきている。
関心が高まり、スキンケア効果を付与した浴用剤の提案
が多くなされるようになってきた。また、アトピー性皮
膚炎のような皮膚トラブルの緩解のために入浴治療が見
直され、家庭で簡便に利用でき、しかも効果のある浴用
剤が望まれている。こうした要望に応えるべく、各種薬
効成分を配合した浴用剤が提案され、特に植物エキスの
浴用剤への応用では、植物エキスの薬理効果、たとえば
抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用、血行促進作用、皮膚代謝
促進作用、抗アレルギー作用等を期待して配合された浴
用剤が多数提案され、市販されている。またこれらの浴
用剤のアトピー性皮膚炎治療に対する補助的効果も報告
されるようになってきた。また、多価アルコール、多糖
類やミルク成分等の保湿成分を添加することにより入浴
後の肌の乾燥を防ぐ工夫もなされている。こうした浴用
剤を含め、浴用剤によるスキンケア効果は浴用剤の新し
い主機能となってきている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな浴用剤成分が、その作用を十分に発揮するには以下
に記載するいくつかの問題点がある。その一つは、入浴
時の石鹸による身体洗浄の後、肌に残る石鹸のカルシウ
ム塩等の金属石鹸である。石鹸のカルシウム塩は石鹸成
分と水道水中のカルシウムが反応しててきる不溶性の塩
で、すすぎを十分に行っても肌に付着して残る。これに
より肌の表面は極めて疎水的になり、浴場や浴用剤成分
の作用を妨げる。そこで、この石鹸のカルシウム塩によ
る肌の疎水性を如何にして改質し、浴湯に溶けた浴用剤
成分を効率よく作用させるかが課題となる。また一つに
は入浴時間の問題がある。温浴による角質膨潤作用は入
浴時間に比例して高まるので浴用剤成分の効果を期待す
るには長時間の入浴が効果的である。しかし、一般に入
浴時間はおよそ１０分以内であり効果発現には充分とは
いえない。そこで角質膨潤を如何に促進できるかが課題
となる。更に一つには浴用剤成分によっては、特に乾燥
肌でダメージを受けている人では、場合によっては皮膚
がヒリヒリするような刺激感があり、また、成分相互の
化学的作用のため香料や油性成分などが変質しやすいと
いう問題点があった。
うな浴用剤成分が、その作用を十分に発揮するには以下
に記載するいくつかの問題点がある。その一つは、入浴
時の石鹸による身体洗浄の後、肌に残る石鹸のカルシウ
ム塩等の金属石鹸である。石鹸のカルシウム塩は石鹸成
分と水道水中のカルシウムが反応しててきる不溶性の塩
で、すすぎを十分に行っても肌に付着して残る。これに
より肌の表面は極めて疎水的になり、浴場や浴用剤成分
の作用を妨げる。そこで、この石鹸のカルシウム塩によ
る肌の疎水性を如何にして改質し、浴湯に溶けた浴用剤
成分を効率よく作用させるかが課題となる。また一つに
は入浴時間の問題がある。温浴による角質膨潤作用は入
浴時間に比例して高まるので浴用剤成分の効果を期待す
るには長時間の入浴が効果的である。しかし、一般に入
浴時間はおよそ１０分以内であり効果発現には充分とは
いえない。そこで角質膨潤を如何に促進できるかが課題
となる。更に一つには浴用剤成分によっては、特に乾燥
肌でダメージを受けている人では、場合によっては皮膚
がヒリヒリするような刺激感があり、また、成分相互の
化学的作用のため香料や油性成分などが変質しやすいと
いう問題点があった。
【０００５】本発明は、石鹸洗浄後の肌に付着した石鹸
のカルシウム塩を分解除去することができ、角質膨潤促
進作用に優れるとともに肌への刺激感が緩和され、荒れ
肌の人に対してもマイルドなスキンケア効果を付与する
ことができ、しかも入浴後、べたつき感のないさっぱり
とした爽やか感が得られる浴用剤組成物を提供すること
を目的とする。
のカルシウム塩を分解除去することができ、角質膨潤促
進作用に優れるとともに肌への刺激感が緩和され、荒れ
肌の人に対してもマイルドなスキンケア効果を付与する
ことができ、しかも入浴後、べたつき感のないさっぱり
とした爽やか感が得られる浴用剤組成物を提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アルカ
リ金属塩を含まない浴用剤組成物であって、糖類及び有
機酸を含有しかつ糖類と有機酸の使用割合が重量比で１
／５〜５／１であることを特徴とする浴用剤組成物が提
供される。
リ金属塩を含まない浴用剤組成物であって、糖類及び有
機酸を含有しかつ糖類と有機酸の使用割合が重量比で１
／５〜５／１であることを特徴とする浴用剤組成物が提
供される。
【０００７】本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意
検討した結果、従来この種の入浴剤においては必須成分
とされていた無機アルカリ金属塩は血行促進効果や入浴
後のさっぱり感を与えるものの意外にも角質膨潤促進作
用に対してはなんら寄与しないこと及び糖類と有機酸を
特定の割合で配合させたものは角質膨潤促進作用を有す
るとともに肌への刺激感を緩和する特異な作用効果を有
することを知見した。本発明はかかる知見に基づいてな
されたものである。
検討した結果、従来この種の入浴剤においては必須成分
とされていた無機アルカリ金属塩は血行促進効果や入浴
後のさっぱり感を与えるものの意外にも角質膨潤促進作
用に対してはなんら寄与しないこと及び糖類と有機酸を
特定の割合で配合させたものは角質膨潤促進作用を有す
るとともに肌への刺激感を緩和する特異な作用効果を有
することを知見した。本発明はかかる知見に基づいてな
されたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の浴用剤組成物には、従来
必須成分とされていた、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム、亜硫酸ナトリウム等の無機アルカリ金属塩は含
有されない。すなわち、該無機アルカリ金属塩は角質膨
潤作用を有するものではなく、そればかりか組成物中で
あるいは浴場で角質膨潤促進作用をもつ有機酸と中和反
応を起こし、有機酸の有する角質膨潤促進作用を阻害
し、また肌に付着した石鹸のカルシウム塩の分解を遅ら
せるからである。
必須成分とされていた、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナト
リウム、亜硫酸ナトリウム等の無機アルカリ金属塩は含
有されない。すなわち、該無機アルカリ金属塩は角質膨
潤作用を有するものではなく、そればかりか組成物中で
あるいは浴場で角質膨潤促進作用をもつ有機酸と中和反
応を起こし、有機酸の有する角質膨潤促進作用を阻害
し、また肌に付着した石鹸のカルシウム塩の分解を遅ら
せるからである。
【０００９】本発明においては、浴用剤の必須成分とし
て有機酸と糖類を用いる。有機酸は角質層の膨潤促進作
用を発現させるために用いる。本発明における有機酸と
しては浴湯に溶解させることができるものならば任意の
ものが使用できるが、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳
酸、グリコール酸、コハク酸、シュウ酸、フマル酸等が
挙げられる。これらの有機酸は単独で用いても２種以上
を併用しても良い。
て有機酸と糖類を用いる。有機酸は角質層の膨潤促進作
用を発現させるために用いる。本発明における有機酸と
しては浴湯に溶解させることができるものならば任意の
ものが使用できるが、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳
酸、グリコール酸、コハク酸、シュウ酸、フマル酸等が
挙げられる。これらの有機酸は単独で用いても２種以上
を併用しても良い。
【００１０】また、本発明の浴用剤組成物においては、
糖類を配合するが、該糖類は、前記有機酸の配合による
肌への刺激感を緩和する効果を有するから、前記有機酸
を配合し、更に糖類を添加すると、角質膨潤促進作用に
優れると共に肌への刺激感を緩和できる浴用剤が得られ
る。糖類としては浴湯に溶解させることの出来るものな
らば任意のものが使用できるが、水溶性の還元性を持た
ない単糖類〜三糖類や単糖類〜三糖類を還元した糖アル
コール類が好ましい。例えばショ糖、トレハロース、ソ
ルビトール、マルチトール、ラクチトール糖が挙げられ
る。これらは単独で用いても２種類以上を併用しても良
い。これらの糖類は前記有機酸との反応に対して不活性
で安定であり、後記する香料や他の入浴剤添加成分との
安定な配合が可能である。
糖類を配合するが、該糖類は、前記有機酸の配合による
肌への刺激感を緩和する効果を有するから、前記有機酸
を配合し、更に糖類を添加すると、角質膨潤促進作用に
優れると共に肌への刺激感を緩和できる浴用剤が得られ
る。糖類としては浴湯に溶解させることの出来るものな
らば任意のものが使用できるが、水溶性の還元性を持た
ない単糖類〜三糖類や単糖類〜三糖類を還元した糖アル
コール類が好ましい。例えばショ糖、トレハロース、ソ
ルビトール、マルチトール、ラクチトール糖が挙げられ
る。これらは単独で用いても２種類以上を併用しても良
い。これらの糖類は前記有機酸との反応に対して不活性
で安定であり、後記する香料や他の入浴剤添加成分との
安定な配合が可能である。
【００１１】有機酸と糖類の使用割合は重量比で５／１
〜１／５好ましくは３／１〜１／３である。その使用割
合が５／１より少ないと角質膨潤促進作用が十分でな
く、またその使用割合が１／５より多いと入浴後肌のべ
たつき感があり好ましくない。また、有機酸と糖類の浴
場中の濃度は、有機酸が１５ｐｐｍ以上好ましくは２０
ｐｐｍ以上であり、また糖類は２０ｐｐｍ以上好ましく
は３０ｐｐｍ以上である。有機酸の濃度が１５ｐｐｍ未
満であると角質膨潤促進作用が不十分となり、また糖類
の濃度が２０ｐｐｍ未満であると有機酸の刺激緩和作用
が十分に発現しない。
〜１／５好ましくは３／１〜１／３である。その使用割
合が５／１より少ないと角質膨潤促進作用が十分でな
く、またその使用割合が１／５より多いと入浴後肌のべ
たつき感があり好ましくない。また、有機酸と糖類の浴
場中の濃度は、有機酸が１５ｐｐｍ以上好ましくは２０
ｐｐｍ以上であり、また糖類は２０ｐｐｍ以上好ましく
は３０ｐｐｍ以上である。有機酸の濃度が１５ｐｐｍ未
満であると角質膨潤促進作用が不十分となり、また糖類
の濃度が２０ｐｐｍ未満であると有機酸の刺激緩和作用
が十分に発現しない。
【００１２】また本発明の浴用剤組成物には発明の浴用
剤組成物の有する効果を損なわない範囲で、前記成分の
他に必要に応じて無機塩類、生薬末、植物抽出物、アミ
ノ酸類、ビタミン類、香料、色素、油分、流動化剤等の
通常浴用剤に配合される成分を添加することができる。
剤組成物の有する効果を損なわない範囲で、前記成分の
他に必要に応じて無機塩類、生薬末、植物抽出物、アミ
ノ酸類、ビタミン類、香料、色素、油分、流動化剤等の
通常浴用剤に配合される成分を添加することができる。
【００１３】本発明の浴用剤の剤型は特に制限はなく、
粉末、液体等通常の形態に調整することができ、混合方
法も通常の方法が可能である。
粉末、液体等通常の形態に調整することができ、混合方
法も通常の方法が可能である。
【００１４】
【作用】本発明の浴用剤組成物が上記のような作用を有
する理由は不明であるが、以下のように推定される。無
機アルカリ金属塩を含まない浴湯では石鹸洗浄後に肌に
残る石鹸のカルシウム塩は有機酸によって脂肪酸とカル
シウムイオンに分解され、カルシウムイオンは浴湯中に
溶け出すか、有機酸にキレートとして補足され、このた
め皮膚角質層の膨潤が促進される。また、肌荒れや乾燥
によってダメージを受けた肌に対して有機酸は膨潤した
角質層のさらに深くまで浸透しその角質膨潤作用が十分
に発揮されるが、皮膚の刺激作用も高くなる。この点、
糖類は有機酸の角質膨潤促進作用を損なうことなく、荒
れた皮膚を保護し、有機酸による肌への刺激をやわらげ
る機能を有することから、糖類を更に添加すると有機酸
の肌への刺激感が緩和されるものと考えられる。
する理由は不明であるが、以下のように推定される。無
機アルカリ金属塩を含まない浴湯では石鹸洗浄後に肌に
残る石鹸のカルシウム塩は有機酸によって脂肪酸とカル
シウムイオンに分解され、カルシウムイオンは浴湯中に
溶け出すか、有機酸にキレートとして補足され、このた
め皮膚角質層の膨潤が促進される。また、肌荒れや乾燥
によってダメージを受けた肌に対して有機酸は膨潤した
角質層のさらに深くまで浸透しその角質膨潤作用が十分
に発揮されるが、皮膚の刺激作用も高くなる。この点、
糖類は有機酸の角質膨潤促進作用を損なうことなく、荒
れた皮膚を保護し、有機酸による肌への刺激をやわらげ
る機能を有することから、糖類を更に添加すると有機酸
の肌への刺激感が緩和されるものと考えられる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。表１に示す組成の実施例及び比較例の浴用剤組
成物を下記の条件により調整し、その性能を下記に示す
評価方法により評価した。その結果を表１に示す。尚、
各表中の数値は配合重量％である。
明する。表１に示す組成の実施例及び比較例の浴用剤組
成物を下記の条件により調整し、その性能を下記に示す
評価方法により評価した。その結果を表１に示す。尚、
各表中の数値は配合重量％である。
【００１６】〈試料サンプルの調整〉各成分を均一に混
合し試料サンプルとした。
合し試料サンプルとした。
【００１７】〈評価方法〉 〔１〕肌質改善効果 石鹸洗浄後、石鹸の金属塩付着によって感じられる肌の
きしみ感および肌が湯をはじく様子を観察し、それがサ
ンプル浴中でどのように変わっていくかを官能評価し、
石鹸処理後の肌の改質効果とした。評価方法および評価
基準は以下の通りである。 方法： ４０℃、３０ｌの湯を水槽に入れ、各サンプルを３ｇ
溶かしサンプル浴とする。 前腕部を石鹸洗浄し、約４０℃のぬるま湯（水道水：
カルシウム硬度４）で肌にきしみ感が感じられるまで十
分にすすぐ。 前腕部をサンプル浴に１０分間浸漬し、肌の感触の変
化、湯のはじき具合を評価する。 評価基準 ◎：速やかに（３分以内）肌のきしみ感が消失し、肌が
濡れやすくなった ○：７分以内で肌のきしみ感が消失し、肌が濡れやすく
なった △：１０分以内ではあまり変化しなかった ×：全く変化しなかった
きしみ感および肌が湯をはじく様子を観察し、それがサ
ンプル浴中でどのように変わっていくかを官能評価し、
石鹸処理後の肌の改質効果とした。評価方法および評価
基準は以下の通りである。 方法： ４０℃、３０ｌの湯を水槽に入れ、各サンプルを３ｇ
溶かしサンプル浴とする。 前腕部を石鹸洗浄し、約４０℃のぬるま湯（水道水：
カルシウム硬度４）で肌にきしみ感が感じられるまで十
分にすすぐ。 前腕部をサンプル浴に１０分間浸漬し、肌の感触の変
化、湯のはじき具合を評価する。 評価基準 ◎：速やかに（３分以内）肌のきしみ感が消失し、肌が
濡れやすくなった ○：７分以内で肌のきしみ感が消失し、肌が濡れやすく
なった △：１０分以内ではあまり変化しなかった ×：全く変化しなかった
【００１８】〔２〕角質膨潤効果 方法：乾燥豚皮（大鵬薬品工業製）を精製水で十分に戻
し、各サンプル浴（１００ｐｐｍ、４０℃）に１０分間
浸漬し、浸漬前後の豚皮の長さの差を得られた差のサン
プル浴前の長さに対する割合を求め、膨張率とし、角質
膨潤効果の代用とした。 評価基準 ◎：膨張率１０％以上 ○：膨張率７〜１０％ △：膨張率３〜７％ ×：膨張率３％以下
し、各サンプル浴（１００ｐｐｍ、４０℃）に１０分間
浸漬し、浸漬前後の豚皮の長さの差を得られた差のサン
プル浴前の長さに対する割合を求め、膨張率とし、角質
膨潤効果の代用とした。 評価基準 ◎：膨張率１０％以上 ○：膨張率７〜１０％ △：膨張率３〜７％ ×：膨張率３％以下
【００１９】〔３〕肌への刺激感 方法： ４０℃、３０ｌの湯を水槽に入れ、各サンプルを３ｇ
溶かしサンプルとする。 前腕部をアセトン・エーテル（１：１）で脱脂処理
後、１％ＳＤＳ溶液に浸漬し、人為的な荒れ肌を作成し
た。 前腕部をサンプル浴に１０分間浸漬し、入浴中及び入
浴後を通し肌の刺激感（ヒリヒリ感）をさら湯浴（ブラ
ンク）と比較評価する。 評価基準 ◎：まったく刺激を感じなかった（さら湯と同等かそれ
以下） ○：ほとんど刺激感を感じなかった △：やや刺激感を感じた ×：明らかに刺激感を感じた
溶かしサンプルとする。 前腕部をアセトン・エーテル（１：１）で脱脂処理
後、１％ＳＤＳ溶液に浸漬し、人為的な荒れ肌を作成し
た。 前腕部をサンプル浴に１０分間浸漬し、入浴中及び入
浴後を通し肌の刺激感（ヒリヒリ感）をさら湯浴（ブラ
ンク）と比較評価する。 評価基準 ◎：まったく刺激を感じなかった（さら湯と同等かそれ
以下） ○：ほとんど刺激感を感じなかった △：やや刺激感を感じた ×：明らかに刺激感を感じた
【００２０】〔４〕肌のべたつき感 ４０℃、３０ｌの湯を水槽に入れ、各サンプルを３ｇ溶
かしサンプルとする。前腕部を石けん洗浄後、よくすす
ぎ、サンプル浴に１０分間浸漬する。浸漬後、軽くタオ
ルドライし、１０分間風乾後、肌のベたつき感を官能評
価により評価する。 評価基準 ◎：まったくべたつき感はなく、さらっとしている。 ○：べたつき感はない（さら湯と同等）。 △：ややべたつきを感じる。 ×：明らかにべたつきを感じる。
かしサンプルとする。前腕部を石けん洗浄後、よくすす
ぎ、サンプル浴に１０分間浸漬する。浸漬後、軽くタオ
ルドライし、１０分間風乾後、肌のベたつき感を官能評
価により評価する。 評価基準 ◎：まったくべたつき感はなく、さらっとしている。 ○：べたつき感はない（さら湯と同等）。 △：ややべたつきを感じる。 ×：明らかにべたつきを感じる。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【発明の効果】本発明の浴用剤組成物は無機アルカリ金
属塩を含まず、かつ有機酸と糖類を特定な割合で含有さ
せたことから、入浴時に一般に行われる石鹸による身体
洗浄の後、肌に残る石鹸のカルシウム塩を効果的に分解
除去し、高い肌質改質効果及び角質膨潤促進作用を有
し、また荒れ肌の人に対しても肌への刺激感を与えるこ
となくマイルドなスキンケア効果を付与することがで
き、しかも入浴後、べたつき感のないさっぱりした爽や
か感が得られるものである。
属塩を含まず、かつ有機酸と糖類を特定な割合で含有さ
せたことから、入浴時に一般に行われる石鹸による身体
洗浄の後、肌に残る石鹸のカルシウム塩を効果的に分解
除去し、高い肌質改質効果及び角質膨潤促進作用を有
し、また荒れ肌の人に対しても肌への刺激感を与えるこ
となくマイルドなスキンケア効果を付与することがで
き、しかも入浴後、べたつき感のないさっぱりした爽や
か感が得られるものである。
Claims (1)
- 【請求項１】 無機アルカリ金属塩を含まない浴用剤組
成物であって、糖類及び有機酸を含有しかつ糖類と有機
酸の使用割合が重量比で１／５〜５／１であることを特
徴とする浴用剤組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12785996A JPH09291024A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 浴用剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12785996A JPH09291024A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 浴用剤組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09291024A true JPH09291024A (ja) | 1997-11-11 |
Family
ID=14970433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12785996A Pending JPH09291024A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | 浴用剤組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09291024A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008507347A (ja) * | 2004-07-23 | 2008-03-13 | フェマシューティカルズ リミテッド ライアビリティ カンパニー | 外陰部の炎症を減ずるための小型パッドおよびその製造方法 |
| US8747377B2 (en) | 2005-08-04 | 2014-06-10 | Femaceuticals, Llc | Method for treating skin irritations such as diaper rash and the like |
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