JPH0928669A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡便な方式でありながらも、様々な
汚れにも高い洗浄力で対応できる内視鏡洗浄消毒装置を
提供することを目的とする。 【解決手段】内視鏡洗浄消毒装置は内視鏡５を洗浄液中
に設置するための洗浄槽１と、内視鏡を設置した洗浄槽
内の洗浄液に液流を作り内視鏡を洗浄する液流洗浄用噴
出口１１と、前記洗浄槽内に設置した内視鏡を超音波に
より洗浄する振動板６と超音波振動子７とを設け、液流
洗浄と超音波洗浄との２種の洗浄機能を組み合わせて洗
浄を行えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡を洗浄、消毒す
る内視鏡洗浄消毒装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、内視鏡は、体腔内の検査や治療の
目的で頻繁に使用されているが、この内視鏡は使用後に
必ず洗浄、消毒する必要がある。このために用いられる
一般的な洗浄消毒装置が、例えば特公平１−１７３６３
号公報において知られている。

【０００３】この種の内視鏡洗浄消毒装置は、内視鏡を
洗浄槽内にセットした後、洗浄槽内に設けた噴射ノズル
から洗浄液を噴射するとともに、内視鏡管路内へも送液
することにより内視鏡を全体的に洗浄する。その洗浄
後、消毒液中に浸漬し、内視鏡管路内へも送液すること
により内視鏡を全体的に消毒する。この後、清浄水の噴
射及び送液により濯ぎを行ない、最後に内視鏡管路内へ
の送気を行なって管路内の除水を行って完了する。一
方、特開平６−７２９０号公報においては前記洗浄工程
においての洗浄方式として超音波により洗浄することが
提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、使用後の内
視鏡には通常の工業製品等とは違い、様々なタイプの汚
れが混在して付着している。すなわち、血液やタンパク
質等が固まった様な堅い汚れや、体液のようにどろどろ
した、柔らかい汚れ等が挙げられる。前者の汚れには超
音波洗浄が非常に効果的であるが、後者のような汚れが
大量に積み重なった場合にはその超音波洗浄によると振
動波が汚れに吸収されてしまい、超音波洗浄は適当な洗
浄方式とはいい難い。また、被洗浄物の表面から剥がれ
かかった汚れに対しても超音波洗浄は効果的な洗浄であ
るとはいい難い。

【０００５】さらに超音波洗浄が適性に行われている場
合においても、液中に定在波が生じ、音波の腹と節がで
きる。その節部では洗浄性が悪く、被洗浄物全体として
洗浄むらが生じる。そのため、超音波洗浄が適すると思
われている場合でも洗浄が完全であるとはいい難いこと
が分かった。

【０００６】また、上述したどろどろした汚れに対応す
るため、シャワー洗浄の併用も考えられる。しかし、シ
ャワーノズルを水道水に直結して水道水圧で行う場合に
は、施設によって水道水圧のばらつきがあり、一定の洗
浄効果を保証し難い。また、専用のポンプや配管を用い
る場合は装置が複雑に高価になってしまうという欠点が
ある。

【０００７】さらに、シャワー洗浄では泡立ちが激しく
なるために洗剤の種類が限定されたり、洗浄槽に液を溜
めておくことが出来ないため、たれ流し式の洗浄しか行
なえず、ランニングコスト面から、洗剤が使用できず、
洗浄力が不足するという欠点があった。

【０００８】一方、従来の濯ぎは溜め濯ぎまたは流水濯
ぎで行っていたが、この場合、超音波洗浄時において細
部まで入り込んだ洗浄液や、被洗浄物から落とされた汚
れが細部に残ってしまい、濯ぎが長時間かかっていた。
また、超音波で濯ぎを行っている洗浄消毒装置の場合は
細部の濯ぎは確実にできるものの、液全体中には洗浄液
成分が残って入れ替わらないため、この場合も時間が多
くかかっていた。

【０００９】本発明は前述したような課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、簡便な
方式でありながらも、様々な汚れにも高い洗浄力で対応
できる内視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡を洗浄消
毒する内視鏡洗浄消毒装置において、内視鏡を洗浄液中
に設置するための洗浄槽と、内視鏡を設置した洗浄槽で
洗浄液の流れを作り内視鏡を洗浄する液流洗浄手段と、
前記洗浄槽内に設置した内視鏡を超音波により洗浄する
超音波洗浄手段とを具備し、前記超音波洗浄手段による
洗浄工程と前記液流洗浄手段による洗浄工程を組み合わ
せた一連の動作で内視鏡の洗浄を行うものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】

（構成）内視鏡洗浄消毒装置は内視鏡を洗浄液中に設置
するための洗浄槽と、内視鏡を設置した洗浄槽内の洗浄
液に液流を作り内視鏡を洗浄する液流洗浄手段と、前記
洗浄槽内に設置した内視鏡を超音波により洗浄する超音
波洗浄手段との２種の洗浄機能を組み合わせて内視鏡の
洗浄を行えるように構成した。また、２種の洗浄機能を
適宜組み合わせて洗浄を行う制御手段を設ける。前記超
音波洗浄機能としては洗浄槽の内面に振動板を配置し、
振動板を超音波振動子によって駆動する。また、前記超
音波振動子は超音波発振回路によって駆動される。前記
流液洗浄機能としては洗浄槽の側面部の内視鏡の設置部
近傍にポンプからの管路に連結された液噴出口を設け、
あるいは洗浄槽内に洗浄液を撹拌するプロペラ等の撹拌
手段を設ける。 （作用・効果）超音波洗浄と流液洗浄を交互に行う。こ
れにより超音波洗浄の洗浄効果と流液洗浄の洗浄効果が
得られる。すなわち、超音波で堅い汚れや細かい部分ま
で洗浄するとともに、柔らかい汚れ等は洗浄槽内の液流
や操作部等に直接に吹き付けられる高圧水により洗浄さ
れる。超音波洗浄は被洗浄物の表面から汚れを浮き上が
らせ、ふやけさせる力は強いが、その後、被洗浄物から
汚れを引き剥がす作用は強くない。この状態において洗
浄槽内に液流を起こすと、そのふやけかかった汚れが被
洗浄物から容易に引き剥がされる。また、この洗浄力は
定在波の節にあった洗浄性が悪かった部分についての洗
浄力を補うことが出願人の実験によって確かめられてい
る また、超音波と流液を同時に動作させると、液の乱れに
より、超音波の定在波が乱れ、超音波洗浄の効率が低下
する。すなわち、超音波洗浄時の定在波の節部で、洗浄
力が弱かった部分も、定在波の乱れによって洗浄力が高
まって、洗浄むらが減少する。

【００１２】ところで、超音波洗浄の洗浄槽内では、衝
撃力のばらつきが極めて大きく、洗浄むらだけでなく、
内視鏡自体が衝撃力で破壊してしまう可能性がある。つ
まり、定在波の節の、衝撃力が弱い部分に置かれた内視
鏡部分に汚れが残る一方で、定在波の腹の、衝撃力が強
い部分に置かれた内視鏡部分が破壊してしまうことが考
えられる。こうした場合に、超音波洗浄と流液洗浄を同
時に行うと、超音波洗浄衝撃力の最高値は通常より低め
になるものの、洗浄槽内でまんべんない衝撃力の分布に
なり、一定の洗浄レベルを得やすい。

【００１３】よって、超音波洗浄と流液洗浄を別々に行
う、同時に行う、流液洗浄の途中から超音波洗浄を加え
る、超音波洗浄の途中から流液洗浄を加える等、２種の
洗浄手段を自在に組み合わせて洗浄することができる。

【００１４】

【発明の実施例】

＜第１実施例＞図１ないし図１９を参照して、本発明の
第１の実施例を説明する。図１は洗浄消毒装置本体に組
み込まれる洗浄槽１とこれの周辺機器の構成を概略的に
示している。同図中１は四角な洗浄槽であり、これの内
部中央部分には、体積が比較的大きい塔３を設ける。こ
の塔３の回りには図２、３で示すように円環状の内視鏡
収納領域２を形成する。塔３は洗浄槽１内の収容液量を
削減するためのものである。

【００１５】内視鏡収納領域２はその塔３の周囲におい
て深い環状の溝の部分で形成され、その周囲には内視鏡
５の操作部５ａを設置する台部４を形成している。そし
て、内視鏡５を洗浄消毒しようとする場合、台部４上に
内視鏡５の操作部５ａを載せ、内視鏡５の挿入部５ｂと
ライトガイドケーブル５ｃの部分を塔３の周囲の内視鏡
収納領域２の部分にある図示しない台の上に載置する。

【００１６】洗浄槽１の底部には前記円環状内視鏡収納
領域２に対応位置してドーナツ状の中空円板からなる振
動板６が設けられている。この振動板６の下面には例え
ばランジュバン型の超音波振動子７が取り付けられてい
る。振動板６はその超音波振動子７により駆動されるこ
とにより洗浄槽１内の洗浄液中に超音波振動を放射する
超音波洗浄手段を構成する。

【００１７】洗浄槽１の内側面には洗浄槽１内の特に前
記内視鏡収納領域２の周辺部へ向けた液流噴出口１１が
設けられている。この液流噴出口１１は洗浄槽１から吸
引した洗浄液を洗浄槽１に高圧な状態で噴射するもので
ある。この液流噴出口１１には後述する循環供給手段の
流液洗浄用ポンプ１２の吐出口から続く流液洗浄用管路
１３の他端が接続されている。

【００１８】この液流噴出口１１からは高圧水が噴出さ
れるため、その近傍におかれた被洗浄物の部分は非常に
よく洗浄されることになる。流液噴射口１１は図２およ
び図３で示すように環状に形成される還流領域の周方向
に接する向きで噴射するように設けられている。そし
て、流液噴射口１１から洗浄水を噴射すると、図３で示
すように内視鏡収納領域２を含む洗浄槽１内全体に回流
する液流が生じる。つまり、内視鏡５を設置した洗浄槽
１で洗浄液の流れを作り内視鏡５を洗浄する液流洗浄手
段を構成する。

【００１９】また、流液噴射口１１は１つだけではな
く、複数の流液噴射口１１を設けてもよい。図４は流液
噴射口１１を３つ設けた例であり、各流液噴射口１１は
洗浄槽１に対して同じ関係で設けられている。つまり、
内視鏡収納領域２に形成される回流の周方向に向けてそ
れぞれ同じように噴射する向きで設けられている。そし
て、３つ流液噴射口１１から洗浄水を噴射して還流する
液の流れを協働的に形成する。

【００２０】図５は２つの流液噴射口１１を設けた例で
あり、各流液噴射口１１は洗浄槽１に対して同じ関係で
設けてもよいが、その一方をより内側の下へ向けて噴射
するように設けてある。いずれも流液噴射口１１から洗
浄水を噴射すると、内視鏡収納領域２を含む洗浄槽１内
全体に回流する液流が生じる。複数の流液噴射口１１を
設けた場合、洗浄槽１内の回流が、より効果的に生じ内
視鏡全体の洗浄性がアップする。

【００２１】ところで、内視鏡５の操作部５ａは他の内
視鏡部分に比べ厚みがあるため、超音波洗浄時に音波が
当たりにくい。挿入部等に比較すると洗浄性が低下す
る。また、内視鏡５の操作部５ａは衝撃に弱いため、単
に超音波出力を上げて洗浄力を高めることができない。
そのため、内視鏡５の操作部５ａを台部４上に載せる
際、流液噴射口１１に対する位置や向きにより噴流が効
果的に当たるように決めることが望ましい。

【００２２】洗浄槽１に対する内視鏡５の設置の仕方は
種々あるが、図２で示す如く流液噴射口１１の近傍に内
視鏡５の操作部５ａを設置すれば、その噴流が操作部５
ａに直接、強く当たり、その操作部５ａを効果的に洗浄
することができる。また、図６で示すように内視鏡５の
操作部５ａに横方向から当たるように設置してもよいも
のである。

【００２３】さらに内視鏡５の操作部５ａに対する噴流
の当て方も、その流液噴射口１１の位置と向きや内視鏡
５の設置姿勢によって図７で示すように種々の形態があ
り得る。同図（ａ）はライトガイドケーブル側から噴流
を当るもの、同図（ｂ）は接眼部側から噴流を当るも
の、（ｃ）は斜め上側方から噴流を当るもの、同図
（ｄ）斜め上側から接眼部に向けて噴流を当てるもので
ある。

【００２４】なお、前記例での流液噴出口１１はいずれ
も洗浄槽１の側面に設けたものであるが、これに限られ
るものではなく洗浄槽１の底面や天井面に設けてもよい
し、図８に示すように塔３に設けることも可能である。

【００２５】一方、洗浄槽１の内底面には循環液吸込み
口１４が設けられており、循環液吸込み口１４には前記
流液洗浄用ポンプ１２の吸込む口に通じる流液洗浄用管
路１５の一端が接続されている。

【００２６】同じ循環液吸込み口１４には前記ポンプ１
２をバイパスしてスコープ管路内洗浄用ポンプ１６の吸
引側が接続されている。スコープ管路内洗浄用ポンプ１
６の吐出側はスコープ管路内洗浄用管路１７が接続さ
れ、このスコープ管路内洗浄用管路１７は洗浄槽１内の
比較的上部に形成されたチャンネル接続口１８に接続さ
れている。内視鏡５を洗浄消毒する際、チャンネル接続
口１８には内視鏡の各種チャンネルに内視鏡管路洗浄用
チューブ１９を介して接続される。前記スコープ管路内
洗浄用管路１７および流液洗浄用管路１３，１５の管路
の吸込み側は洗浄槽１の底部の共通な循環液吸込み口１
４に連通されている。

【００２７】スコープ管路内洗浄用管路１７の途中には
第１の逆止弁２１が設けられている。また、第１の逆止
弁２１より下流側に位置してスコープ管路内洗浄用管路
１７の途中の部分には第２の逆止弁２２を介してコンプ
レッサ２３が接続されており、コンプレッサ２３からの
圧縮空気を内視鏡の各種チャンネル接続口１８に送り込
むことにより内視鏡５のチャンネル内の除水を行うよう
になっている。

【００２８】前記洗浄槽１内の比較的上部には洗浄水注
入口２４が設けられており、この洗浄水注入口２４には
洗浄水供給源が接続されている。ここでの洗浄水供給源
は水道蛇口２５であり、水道蛇口２５には洗浄水供給管
路２６が接続されている。洗浄水供給管路２６の途中に
は給水動作を制御する給水弁２７が設けられていて、こ
の給水弁２７を開けることにより水道水を洗浄槽１に注
入するようになっている。

【００２９】前記洗浄槽１内の比較的上部には消毒液注
入口３１が設けられ、この消毒液注入口３１には途中に
消毒液ポンプ３２と消毒液タンク３３を有する消毒液供
給管路３４の供給端が接続されている。消毒液供給管路
３４の他端は洗浄槽１の底部に設けた排出口３６に接続
されている。排出口３６には廃棄管路３７が接続されて
いる。排出口３６は消毒液供給管路３４への連通、廃棄
管路３７への連通、および閉止の状態のいずれかを選ぶ
図示しない切換え弁が設けられている。廃棄管路３７の
途中には廃棄ポンプ３８が設けられている。

【００３０】次に、前記内視鏡用洗浄消毒装置により内
視鏡５を洗浄消毒する場合の手順を説明する。まず、使
用済みの内視鏡５を洗浄槽１内にセットし、内視鏡管路
洗浄用チューブ１９を内視鏡５とチャンネル接続口１８
に接続して連通させる。その後、図示しない各種操作ス
イッチの操作に伴い、図示しない制御手段による制御に
よって洗浄、消毒、濯ぎ、送気の各工程が行われる。

【００３１】洗浄工程では図１０のタイムチャートに示
すように、初めに給水弁２７が開き、例えば水道水等の
給水源からの洗浄水が、給水系管路２６を通じて洗浄水
注入口２４から洗浄槽１内に供給される。また、予め設
定された液量の洗剤を工程開始前にユーザーが洗浄槽１
内に注入しておく。

【００３２】そして、洗浄槽１内に一定量の水が供給さ
れると、満水になる前に内視鏡１に対する流液洗浄が開
始される。満水の指定水位に達したら給水弁２７が閉じ
られる。この洗浄工程では内視鏡５に付着した大きな汚
れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が洗浄される。すなわ
ち、洗浄槽１内で渦巻いている液流や流液噴出口１１か
ら噴出された液の衝撃力によって汚れが落とされる。

【００３３】なお、洗浄水注入口２４は通常、真下に向
けて開口し、洗浄水を真下に向けて注入する。しかし、
洗浄槽１内の回流がより効果的に行われるような斜めに
向きにしても良い。

【００３４】この流液洗浄は、図１０のタイムチャート
に示すように、一定量の洗浄水が洗浄槽１内に注入さ
れ、流液洗浄用ポンプ１２の動作に支障がなくなった
ら、給水しながら流液洗浄用ポンプ１２の動作を始める
のが洗浄力の面から効果的である。このとき、斜めに向
けられた洗浄水注入口２４から洗浄水が流液洗浄用ポン
プ１２による回流の方向に注入されれば、これにより洗
浄槽１内の回流が、より強力に行われるようになる。

【００３５】また、図９で示すように、洗浄水注入口２
４から注入された洗浄水が直接に内視鏡５の操作部等、
特に洗浄されにくい部分に当たるようにしてもよい。こ
の場合には注入する水道水の圧力で上記部分を洗浄でき
るため、工程時間の延長等なく、全く通常の工程を行う
だけで洗浄力がアップできる。

【００３６】予め設定された流液洗浄の工程時間が終了
すると、図１１のタイムチャートで示すように、続いて
超音波洗浄が行われる。超音波洗浄では内視鏡５に付着
した堅い汚れや、複雑な形状の部分の汚れ等が強力に落
とされる。その後、超音波洗浄工程が終了すると、再び
流液洗浄が行われる。この２度目の流液洗浄工程では先
の超音波洗浄によって、ふやけて内視鏡５から剥がれか
かった汚れが落とされる。また、図３で示すように、流
液噴射口１１からの噴流によって洗浄槽１内全体に回流
する液流が生じ、洗浄槽１内の各部分も洗浄される。

【００３７】２度目の流液洗浄工程が終了すると廃棄弁
３６が開き、同時に廃棄ポンプ３８が駆動され、洗浄槽
１内の洗浄液が外部に廃棄される。また、この２度目の
流液洗浄工程では図１２のタイムチャートに示すよう
に、洗浄槽１内の排水口３６を開けて、洗浄槽１内の洗
浄液を廃棄しながら行うこともできる。この場合は液面
が浅くなってくるにつれ、洗浄槽１内に溜まった液の流
れの様子が変わり、満水時とは違った洗浄分布にするこ
とができる。また、排水時間が短縮できるという利点も
ある。

【００３８】洗浄槽１内の洗浄液が外部に廃棄された
後、給水弁２７が開いて新しい水が洗浄槽１内に供給さ
れると共にスコープ管路内洗浄用ポンプ１６が駆動され
る。すなわち、濯ぎ洗浄が行われる。この濯ぎ洗浄工程
では洗浄槽１内の洗浄水がオーバーフロー式に順次新し
い水と入れ替わりながらの濯ぎでもよいし、通常のため
濯ぎを数回行っても良い。

【００３９】また、この濯ぎ洗浄工程の後半ではスコー
プ管路内洗浄用ポンプ１６が停止されるとともにコンプ
レッサ２３がオンされ、チャンネル接続口１８を介して
内視鏡５の各種チャンネル内にエアーが導入され、内視
鏡５のチャンネル内の水切りが行われる。

【００４０】なお、この濯ぎ洗浄工程においても超音波
洗浄手段による濯ぎ洗浄工程と液流洗浄手段による濯ぎ
洗浄工程を組み合わせた一連の動作を行うことができる
が、これについては後述する第２の実施例で具体的に説
明する。

【００４１】濯ぎ洗浄工程が終了した後、続いて消毒工
程が行われる。この消毒工程では、初めに消毒液タンク
３３内の消毒液が注入ポンプ３２、消毒液注入管路３４
を介して洗浄槽１に供給される。内視鏡５の全体はその
洗浄槽１に溜められた消毒液中に完全に浸漬されるとと
もに、スコープ管路内洗浄用ポンプ３２のオン操作によ
り洗浄槽１内の消毒液がチャンネル接続口１８にも供給
され、内視鏡５のチャンネル内の消毒も行われる。この
とき、超音波を発振させ消毒を効果的に行っても良い。
そして、所定時間が経過すると排水弁３６が消毒液タン
ク３３側に開き、消毒液が消毒液タンク３３に回収され
る。

【００４２】消毒工程の終了後、続いて再び濯ぎ工程が
行われる。この濯ぎ洗浄工程においても超音波洗浄手段
による濯ぎ洗浄工程と液流洗浄手段による濯ぎ洗浄工程
を組み合わせた一連の動作を行うことができる。

【００４３】この濯ぎ工程の後、コンプレッサ２３の駆
動により内視鏡管路内の水切りが完全に行われる。さら
に一定時間経過後、排水ポンプ３８が停止する。また、
この濯ぎ工程の終了後、続いて除水工程が行われ、内視
鏡内の管路の水切りが念入りに行われる。

【００４４】なお、前述した例の場合では図１１のフロ
ーチャートで示すように、流液洗浄、超音波洗浄、流液
洗浄の順の工程の流れで説明したが、２種の洗浄方法を
様々な形で組み合わせたり、繰り返し回数を増やしたり
することが可能である。また、図１３に示すように流液
洗浄、超音波洗浄、流液洗浄に加えて超音波洗浄といっ
た動作を行うこともできる。

【００４５】この流液洗浄と超音波洗浄を同時に行った
場合、超音波の定在波が乱れるため、正規の超音波洗浄
時とは違った音圧分布になるため、洗浄むらが減少す
る。この超音波洗浄を単独で動作させた場合の音圧と、
超音波洗浄と流液洗浄を同時に動作させた場合おいて、
任意の点（ａ〜ｍ）における音圧値（音圧値は相対値）
を、実際に発明者が実験した結果を図４０（ａ）（ｂ）
に示す。図４０（ａ）は超音波洗浄単独で動作させた場
合の音圧値であり、その最大値が非常に大ききが、場所
による音圧のばらつきが大きい。図４０（ｂ）超音波洗
浄と流液洗浄を同時に動作させた場合の音圧値であり、
その最大値は小さいものの平均的には一定能力が得られ
ており、そのばらつきも小さい。

【００４６】ところで、浸漬したままで一定時間放置す
る、漬け置き洗浄を加えてもよい。なお、本実施例では
強度的に弱い内視鏡５の操作部５ａの位置を振動板６の
位置からずらしてセットするようにしているが、図１４
に示すように操作部５ａを振動板６の上部に載せて全体
の超音波出力を下げて超音波洗浄を行うことも可能であ
る。

【００４７】また、流液洗浄の構成手段として流液洗浄
用ポンプ１２による高圧水噴射を用いているが、図１５
に示すように、ファン等を用いても洗浄水を噴射させる
方式であっても同様の効果が得られる。

【００４８】前述したものによれば、超音波洗浄と流液
洗浄という２種の洗浄方法を繰り返し行うため、各洗浄
方式の利点が得られ、また、各洗浄方式の欠点が補われ
る。その結果として内視鏡に付着する各種汚れを洗浄す
ることができる。また、この流液洗浄は洗浄液を溜めた
状態で行うため、強力な洗剤や温水を使用できる利点も
ある。

【００４９】また、洗浄槽１の内部中央部に筒状の塔３
を設け、さらに塔３の回りに超音波振動子７を例えば円
環状に配置した。このため、洗浄液や消毒液を排除し、
使用液量の削減と装置の小型化を図ることができた。ま
た、図１６で示すように液量が少なく、かつ塔３により
超音波が反射し、洗浄領域内に超音波を集中させる。こ
の結果、その超音波洗浄力を高めることができる。超音
波振動子を有効に配置するので、超音波振動子の数を削
減でき、コストの削減を図ることができる。

【００５０】なお、塔３を設けない場合には図１７で示
すように内視鏡５に当たらない超音波が多くなる。 ＜第２実施例＞本実施例は濯ぎ洗浄工程に本発明を適用
し、濯ぎが確実に行え、かつ濯ぎ時間を短縮できるよう
にしたものである。

【００５１】すなわち、図１８で示すように、超音波洗
浄工程終了後、洗浄槽１内の洗浄液を排出する。その
後、再び洗浄槽１内に洗浄液を注入する。流液洗浄用ポ
ンプ１２及び内視鏡管路内洗浄用ポンプ１６を動作さ
せ、流水濯ぎ洗浄を行う。一定時間経過後、流液洗浄用
ポンプ１６を停止させ、その後、超音波を発振させ超音
波濯ぎを行う。この超音波濯ぎ洗浄が終了した後、洗浄
槽１内の液を排出し、再度流水濯ぎを行うというもので
ある。

【００５２】これによれば、初めの流液濯ぎで洗浄液中
の洗剤成分のほとんどがなくなり、その後の超音波濯ぎ
洗浄で細部に溜まった洗剤成分が落ちる。さらに続いて
流液濯ぎ洗浄を行うことで完全に液中の洗剤成分がなく
せる。この濯ぎ洗浄工程は通常の超音波濯ぎのみ、また
は流水濯ぎや溜め濯ぎのみのものよりは効果的でかつ短
時間で行える。

【００５３】また、図１９に示すように後の流水濯ぎ洗
浄と超音波濯ぎ洗浄の各工程を同時に行うようにしても
よい。 ＜追加的変形例＞ (1)前述した実施態様では内視鏡５の操作部５ａの超音
波に対する耐性を考慮して内視鏡５の操作部５ａを洗浄
槽１内の還流領域から外して設置したものであるが、図
２０で示すように操作部５ａを位置する領域にも超音波
振動子７を追加的に設けてもよいものである。また、図
２１で示すように内視鏡５のライトガイドケーブルのコ
ネクタ５ｄに対応した領域にも超音波振動子７を設ける
ようにしてもよい。

【００５４】(2)図２２は超音波振動子７による洗浄性
をアップさせるためにその超音波振動子７を複数列同心
円状に配置して設けた例である。 (3)円筒状の塔３と振動板６との取付け方式は各種考え
られるが、図２３はその一例を示すものである。同図
（ａ）（ｂ）（ｄ）は塔３と振動板６の部材がねじ４１
によって締結されている。同図（ｃ）は塔３と振動板６
が一体の部材で一体的に構成したものである。

【００５５】(4)洗浄槽１内の中央部位に設ける円筒状
の塔３はこれを利用して以下のような種々の機能を持た
すことができる。図２４は温風吹出口４２を設ける例で
あり、同図（ａ）で示すように塔３の上部に温風吹出口
４２を設け、塔３の内部をダクトとして利用する。塔３
の下部にはヒータ４３付きのブロア４４を設ける。同図
（ｂ）は周囲全体にまんべんなく噴出することができる
ようにしたものであり、同図（ｃ）一定の方向に流れを
作ることができる温風ガイド４５を設けたものである。
図２５は塔３にシャワー洗浄用ノズル４６を設けたもの
である。図２６は内視鏡のチャンネル内洗浄用の洗浄チ
ューブ取付口４７を塔３に設けたものである。図２７は
洗浄槽１内の液を加熱または保温するためのヒータ４８
を塔３に設けたものである。このヒータ４８には例えば
ラバーヒータを用いることができる。

【００５６】図２８は塔３に超音波振動子４９を取り付
け、洗浄力を向上させるようにしたものであり、同図
（ａ）はその塔３の側面に取り付けている。同図（ｂ）
はその塔３の上面に取り付けたものであり、同図（ｃ）
は塔３の側面に形成した凹部５１内に超音波振動子４９
を取り付けたものである。特に同図（ｂ）（ｃ）の超音
波振動子４９は内視鏡５の先端部や小物の洗浄を行う場
合に適する。

【００５７】図２９は塔３の上面部分に消毒液注入口５
２を設ける（洗剤注入口でも同様にできる）。同図
（ａ）は上向き、同図（ｂ）は下向きに形成したもので
ある。特に上向きに形成した同図（ａ）のものによれ
ば、洗浄槽１の天井面５３、例えばカバーの内面の中央
部に消毒液を吹き付けることにより、その天井面全域に
消毒液がゆきわたる。なお、塔３の上面部分に一般の注
入口を設けるものでもよい。

【００５８】図３０（ａ）は塔３の下部に消毒液回収口
５４を設け、同図（ｂ）は液排出口５５を設けたもので
ある。図３１はメンテナンスをするための部品や工具、
または手等を差し入れするための差入れ口５６を塔３の
上部に設け、その差入れ口５６には取外し自在なカバー
５７で覆うようにする。

【００５９】図３２は塔３の上部に洗剤注入口５８を設
けた。ユーザーは装置作動前、この洗剤注入口５８に洗
剤を注入し、動作後一定の時期に電磁弁５９を『開』動
作させることにより、洗剤を洗浄液中に混入させる。こ
れは、洗剤に限らず、使い捨てタイプの消毒液でももち
ろん可能であり、また、装置内消毒を行う場合の消毒液
注入にも応用できる。

【００６０】図３３は内視鏡洗浄消毒装置において用い
る交換が必要なフィルタの取付け場所を塔３内に設置し
たものである。同図（ａ）除菌用エアーフィルタ６１の
例であり、同図（ｂ）は除菌用洗浄水用フィルター６２
の例である。これらのフィルタ６１，６２は塔３の上部
等より交換可能となっている。

【００６１】図３４は消毒液濃度測定用テストストリッ
プ６３の差入れ口６４を塔３の上部に形成した。図３５
は塔３に液面センサ６５、温度センサ６６、エアー抜き
６７等を設けるものである。図３６は塔３に紫外線照射
部材６８を設ける。なお、この場合の塔３は透明部材と
する。洗浄槽１内や内視鏡５の殺菌に供する。

【００６２】図３７は塔３の形状を円筒ではなく、同図
（ａ）（ｂ）のように多角柱のものとし、あるいは図示
しない円錐等であってもよい。セットされる内視鏡５に
応じてその形状を決めることができる。

【００６３】図３８は硬性鏡等をセットさせるために、
塔３を変更可能にできるようにしたものである。この場
合、直線部をもつ硬性鏡６９が入るようにする塔３は半
円状にしてある。これにより洗浄槽１内に硬性鏡６９が
入るスペース７０を形成できる。これによれば前述した
ような軟性の内視鏡５でも硬性鏡６９も洗浄可能になる
とともに、浸漬消毒を行う際の消毒液が少量でよくなる
ため、非常に効率がよくなる。また、最小曲げ半径が大
きな内視鏡の場合には中心筒を大きくし、消毒液量の削
減を図ることもできる。

【００６４】図３９の塔３は洗浄槽１への取り付けに限
らず、同図（ａ）で示すように洗浄槽カバー７１に取り
付けてもよい。また、同図（ｂ）のように洗浄槽カバー
７１と洗浄槽１の両方に取り付けることも可能である。
これらの場合、意図的に中心筒と中心筒の間や中心筒と
洗浄槽１の間に隙間７２を設け、その部分で超音波洗浄
を強力に行うようにしてもよい。容積が小さいため、超
音波振動子７からの出力が一定でも音圧が高くなるた
め、洗浄力を高くできる。 ［付記］ １．内視鏡を洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置におい
て、内視鏡を洗浄液中に設置するための洗浄槽と、内視
鏡を設置した洗浄槽で洗浄液の流れを作り内視鏡を洗浄
する液流洗浄手段と、前記洗浄槽内に設置した内視鏡を
超音波により洗浄する超音波洗浄手段とを具備し、前記
超音波洗浄手段による洗浄工程と前記液流洗浄手段によ
る洗浄工程を組み合わせた一連の動作を行うことを特徴
とする内視鏡洗浄消毒装置。 ２．内視鏡を洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置におい
て、内視鏡を洗浄液中に設置するための洗浄槽と、内視
鏡を設置した洗浄槽内に溜められた洗浄液を攪拌して内
視鏡を洗浄する攪拌洗浄手段と、前記洗浄槽内に設置し
た内視鏡を超音波により洗浄する超音波洗浄手段と、前
記超音波洗浄手段による超音波洗浄工程と前記攪拌洗浄
手段による攪拌洗浄工程を組み合わせた一連の動作を行
わせる制御手段とを具備したことを特徴とする内視鏡洗
浄消毒装置。 ３．前記超音波洗浄中に、前記流液洗浄工程を同時に行
うことを特徴とする付記第１項に記載の内視鏡洗浄消毒
装置。 ４．前記超音波洗浄と液流洗浄の２つの洗浄方式を、少
なくとも同時に行わない、単独でそれぞれ動かす工程を
設けたことを特徴とする付記第１項に記載の内視鏡洗浄
消毒装置。 ５．前記液流洗浄手段はポンプを用い、このポンプから
の高圧洗浄液を洗浄槽内に設けた洗浄液噴出口から噴出
させることにより洗浄槽内の少なくとも一部に渦流を生
じさせるようにしたことを特徴とする付記第１項に記載
の内視鏡洗浄消毒装置。 ６．前記洗浄液噴出口を、内視鏡の操作部等、超音波洗
浄によって洗浄されにくい部分を設置する部位の近傍に
設けたことを特徴とする付記第１項に記載の内視鏡洗浄
消毒装置。 ７．前記超音波洗浄手段による洗浄工程と前記液流洗浄
手段による洗浄工程を組み合わせた一連の動作は内視鏡
の濯ぎ洗浄工程のものであることを特徴とする付記第１
項に記載の内視鏡洗浄消毒装置。 ８．前記液流洗浄手段による濯ぎ洗浄工程は溜め濯ぎま
たは流水濯ぎを組み合わせて濯ぎを行うことを特徴とす
る付記第７項に記載の内視鏡洗浄消毒装置。 ９．前記２つの濯ぎ手段を交互に行うことを特徴とする
付記第８項に記載の内視鏡洗浄消毒装置。 １０．濯ぎ洗浄工程の１段階に溜め濯ぎまたは流水濯ぎ
を行い、その後、超音波濯ぎを行うことを特徴とする付
記第８項に記載の内視鏡洗浄消毒装置。

【００６５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
洗浄方式の利点が得られ、また、各洗浄方式の欠点が補
われる。その結果として内視鏡に付着する各種汚れを洗
浄することができる。また、本発明により簡単な構成、
様々なタイプの汚れが落とせる洗浄力の高い内視鏡洗浄
消毒装置が提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施例に係る内視鏡洗浄消毒装置の構成
を概略的に示す説明図。

【図２】同じくその洗浄槽付近の平面図。

【図３】同じくその洗浄槽付近の流液の還流状態を示す
平面図。

【図４】第１の実施例の変形例を示す洗浄槽付近の平面
図。

【図５】第１の実施例の変形例を示す洗浄槽付近の平面
図。

【図６】同じくその洗浄槽付近の流液と内視鏡との関係
を示す平面図。

【図７】同じく内視鏡と噴出流との関係を示す説明図。

【図８】第１の実施例の変形例を示す洗浄槽付近の平面
図。

【図９】第１の実施例の注水手段の変形例を示す説明
図。

【図１０】第１の実施例における流液工程のタイムチャ
ート。

【図１１】第１の実施例における洗浄工程のタイムチャ
ート。

【図１２】第１の実施例における他の態様の流液工程の
タイムチャート。

【図１３】第１の実施例におけるさらに他の態様の流液
工程のタイムチャート。

【図１４】第１の実施例の変形例を示す洗浄槽付近の平
面図。

【図１５】第１の実施例の変形例を示す洗浄槽付近の平
面図。

【図１６】第１の実施例における超音波洗浄の作用の説
明図。

【図１７】第１の実施例の他の例における超音波洗浄の
作用の説明図。

【図１８】第１の実施例における濯ぎ洗浄工程のタイム
チャート。

【図１９】第１の実施例における他の濯ぎ洗浄工程のタ
イムチャート。

【図２０】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２１】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２２】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２３】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２４】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２５】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２６】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２７】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２８】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図２９】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３０】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３１】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３２】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３３】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３４】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３５】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３６】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３７】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３８】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図３９】洗浄槽に設けた塔の追加的変形例の説明図。

【図４０】（ａ）（ｂ）は任意の点における音圧値を実
際に実験した結果を示す図。

【符号の説明】

１…洗浄槽、２…内視鏡収納領域、３…塔、５…内視
鏡、６…振動板、７…超音波振動子、１１…液流噴出
口、１２…流液洗浄用ポンプ１２、１８…チャンネル接
続口、２５…水道蛇口、２６…洗浄水供給管路、２７…
吸水弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内視鏡を洗浄消毒する内視鏡洗浄消毒装置
   において、内視鏡を洗浄液中に設置するための洗浄槽
   と、内視鏡を設置した洗浄槽で洗浄液の流れを作り内視
   鏡を洗浄する液流洗浄手段と、前記洗浄槽内に設置した
   内視鏡を超音波により洗浄する超音波洗浄手段とを具備
   し、前記超音波洗浄手段による洗浄工程と前記液流洗浄
   手段による洗浄工程を組み合わせた一連の動作で内視鏡
   の洗浄を行うことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。