JPH0928642A - 高所清掃装置 - Google Patents

高所清掃装置

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Publication number
JPH0928642A
JPH0928642A JP20845495A JP20845495A JPH0928642A JP H0928642 A JPH0928642 A JP H0928642A JP 20845495 A JP20845495 A JP 20845495A JP 20845495 A JP20845495 A JP 20845495A JP H0928642 A JPH0928642 A JP H0928642A
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JP
Japan
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cleaning
air
cleaning unit
unit
vehicle body
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Application number
JP20845495A
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English (en)
Inventor
Isao Shibata
勲 柴田
Hideaki Nagayama
秀明 永山
Chuichi Yoneyama
忠一 米山
Hisashi Ono
尚志 小野
Kiyoshi Tajima
清 田嶋
Toshio Abe
俊夫 阿部
Masaaki Oosawa
将晃 大澤
Yoshio Ichikawa
良雄 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON KOTSU KIKAI KK
Sanyo Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
NIPPON KOTSU KIKAI KK
Sanyo Electric Co Ltd
East Japan Railway Co
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Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON KOTSU KIKAI KK, Sanyo Electric Co Ltd, East Japan Railway Co filed Critical NIPPON KOTSU KIKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 天井面などの水平な部位はもとより、高所に
おける壁面などの鉛直な部位や傾斜した部位を自在に清
掃することができる高所清掃装置を提供することを目的
とする。 【構成】 清掃対象物Aを覆ってこれを清掃するクリー
ニングユニット2と、上端部でクリーニングユニット2
を保持する保持手段3と、保持手段3を介してクリーニ
ングユニット2を昇降させる昇降手段4と、昇降手段4
を支持すると共に移動自在に構成された車体5とを備
え、保持手段3に対しクリーニングユニット2は、水平
に延びる支軸57を中心に回動可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の天井面や壁
面、および天井面や壁面に配設した設備用器具等を清掃
する高所清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高所清掃装置として、本
願出願人が先に出願した図12に示すものが知られてい
る。同図に示すように、この高所清掃装置101は、キ
ャスタ102を設けた台車103上に昇降装置104を
立設すると共に、昇降装置104の上端部にクリーニン
グユニット105を取り付けて、構成されている。クリ
ーニングユニット105には、清掃対象物Aに圧縮エア
ーを吹き付けるエアーノズルと、吹き付けられたエアー
を塵埃と共に吸引するフードとが、設けられている(い
ずれも図示省略)。一方、台車103には、そのカバー
106内に、エアーノズルに圧縮エアーを供給するエア
ー供給装置107と、フードからエアーを吸引するエア
ー吸引装置108とが、搭載されている。
【0003】クリーニングユニット105は、そのフー
ドおよびエアーノズルを上向きに配設した状態で、昇降
装置104の上端部に固定されており、昇降装置104
の作動により上向き姿勢のまま昇降する。清掃作業は、
クリーニングユニット105を上昇させ、そのフードに
より清掃対象物Aを覆った後、これにエアーを吹き付け
ると共に、このエアーを塵埃と共に吸引し、これをエア
ー吸引装置108に組み込まれたフィルタに集塵するこ
とにより行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の高所
清掃装置101では、クリーニングユニット105が昇
降装置104の上端部に上向きに固定されているため、
天井面および天井面に設けた設備用器具等の清掃対象物
Aは容易に清掃することができるが、斜めに傾いた天井
面や鉛直な壁面などの清掃対象物Aは清掃することがで
きない不具合があった。
【0005】本発明は、天井面などの水平な部位はもと
より、高所における壁面などの鉛直な部位や傾斜した部
位を自在に清掃することができる高所清掃装置を提供す
ることをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の高所清掃装置は、清掃対象物を覆ってこれを清
掃するクリーニングユニットと、上端部でクリーニング
ユニットを保持する保持手段と、保持手段を介してクリ
ーニングユニットを昇降させる昇降手段と、昇降手段を
支持する車体とを備え、保持手段に対しクリーニングユ
ニットは、水平に延びる支軸を中心に回動可能に構成さ
れていることを特徴とする。
【0007】請求項1の高所清掃装置において、保持手
段は、クリーニングユニットを回動可能に支持するユニ
ットホルダと、昇降手段に支持されると共に、ユニット
ホルダを支軸に直交する方向に進退自在に支持するホル
ダ支持部材と、ユニットホルダをホルダ支持部材に沿っ
て進退させるアクチュエータとを有することが、好まし
い。
【0008】請求項1または2の高所清掃装置におい
て、保持手段に対するクリーニングユニットの回動を任
意の位置に規制可能な規制部材が、更に備えられてお
り、規制部材とクリーニングユニットとの間には、クリ
ーニングユニットの正逆方向の微小な回動を許容する回
動許容部材が設けられていることが、好ましい。
【0009】請求項1、2または3の高所清掃装置にお
いて、クリーニングユニットは、クリーニングユニット
の覆い面に平行な面に対するクリーニングユニットの位
置を指示する第1の指示手段を有し、保持手段は、車体
に平行な面に対するクリーニングユニットの位置を指示
する第2の指示手段を有することが、好ましい。
【0010】請求項5の高所清掃装置は、エアーノズル
により清掃対象物にエアーを吹き付けることにより、こ
れを清掃するクリーニングユニットと、クリーニングユ
ニットを昇降させる昇降手段と、昇降手段を支持する車
体とを備え、エアーノズルは、基部を固定した可撓性の
ノズル本体と、ノズル本体の基部側の略半部を囲繞する
スリーブとで構成されていることを特徴とする。
【0011】請求項6の高所清掃装置は、空調用のエア
ー吹出し口にエアーを吹き付けると共に吹き付けたエア
ーを吸引することにより、エアー吹出し口を清掃するク
リーニングユニットと、クリーニングユニットを昇降さ
せる昇降手段と、昇降手段を支持する車体と、クリーニ
ングユニットにエアーを供給するエアー供給装置と、ク
リーニングユニットからエアーを吸い込むエアー吸引装
置とを備え、エアー吸引装置のエアー吸込量が、エアー
供給装置のエアー吐出量とエアー吹出し口のエアー吹出
量との和より大きいことを特徴とする。
【0012】請求項7の高所清掃装置は、清掃対象物に
エアーを吹き付けることによりこれを清掃するクリーニ
ングユニットと、クリーニングユニットを昇降させる昇
降手段と、昇降手段を支持する車体と、車体に搭載され
クリーニングユニットにエアーを供給するエアー供給装
置と、エアー供給装置からクリーニングユニットにエア
ーを導くエアーホースと、エアーホースを巻取り・巻出
し自在に構成したホースリールとを、備えたことを特徴
とする。
【0013】請求項7の高所清掃装置において、エアー
ホースおよびホースリールに隣接して、コードおよびコ
ードを巻取り・巻出し自在に構成したコードリールを、
更に備えることが好ましい。
【0014】請求項9の高所清掃装置は、清掃対象物を
清掃するクリーニングユニットと、クリーニングユニッ
トを昇降させる昇降手段と、昇降手段を支持する車体と
を備え、昇降手段は、上下方向に伸縮自在に構成された
テレスコープシリンダと、テレスコープシリンダを伸縮
させる水圧アクチュエータとを有することを特徴とす
る。
【0015】請求項10の高所清掃装置は、清掃対象物
にエアを吹き付けると共に吹き付けたエアーを吸引する
ことにより、これを清掃するクリーニングユニットと、
クリーニングユニットを昇降させる昇降手段と、昇降手
段を支持する車体とを備え、車体は、車体の外殻と車体
のフレームとを兼ねる箱状のボディを有することを特徴
とする。
【0016】請求項10の高所清掃装置において、ボデ
ィには、クリーニングユニットからエアーを吸い込むエ
アー吸引装置と、エアー吸引装置の上流側に設けた集塵
フィルタとが搭載されており、集塵フィルタは、ボディ
の内部空間を仕切って形成した気密室に収容されている
ことが、好ましい。
【0017】
【作用】請求項1の高所清掃装置によれば、清掃作業
は、車体を清掃対象物の直下に移動させた後、昇降手段
により、保持手段を介してクリーニングユニットを上昇
させ、清掃対象物を覆って行われる。この場合、保持手
段に対しクリーニングユニットが、水平に延びる支軸を
中心に回動可能に構成されているため、クリーニングユ
ニットを、清掃対象物の傾きに合わせるように回動させ
れば、清掃対象物を確実に覆うことができる。すなわ
ち、天井面などの水平な部位はもとより、高所における
壁面などの鉛直な部位および傾いた部位等、高所にある
各種の清掃対象物を自在に清掃することができる。
【0018】請求項2の高所清掃装置によれば、アクチ
ュエータを作動させ、ユニットホルダをホルダ支持部材
に沿って進退させることにより、ユニットホルダを介し
てクリーニングユニットを、支軸に直交する方向に進退
させることができる。これにより、車体を移動させるこ
となく、クリーニングユニットのみをを水平(厳密には
床面に平行)に移動させることができる。特に、壁面な
どの清掃対象物を覆う場合には、所望の高さまでクリー
ニングユニットを上昇させた後、これを前進させること
により、清掃対象物を簡単かつ正確に覆うことができ
る。
【0019】請求項3の高所清掃装置によれば、クリー
ニングユニットの回動位置を規制可能な規制部材とクリ
ーニングユニットとの間に、クリーニングユニットの正
逆方向の微小な回動を許容する回動許容部材が設けられ
ていることにより、規制したクリーニングユニットの傾
きと清掃対象物の傾きとが合わない場合でも、クリーニ
ングユニットを清掃対象物に押し当てることにより、反
力を受けたクリーニングユニットが清掃対象物に倣うよ
うに正逆に微小に回動する。このため、清掃対象物を覆
うクリーニングユニットを清掃対象物に密着させること
ができる。
【0020】請求項4の高所清掃装置によれば、保持手
段に、車体に平行な面に対するクリーニングユニットの
位置を指示する第2の指示手段を設けることにより、清
掃に先立ち、クリーニングユニットを清掃対象物の直下
に、正確に移動させることができる。すなわち、作業者
は、クリーニングユニットの上昇位置を正確に知ること
ができ、清掃対象物の近傍に張り出した構造物などがあ
っても、これと上昇してゆくクリーニングユニットが干
渉するなどの事態を、回避することができる。また、ク
リーニングユニットに、クリーニングユニットの覆い面
に平行な面に対するクリーニングユニットの位置を指示
する第1の指示手段を設けることにより、第1の指示手
段を指標として、クリーニングユニットを清掃対象物に
正確に押し当てることができる。
【0021】請求項5の高所清掃装置によれば、基部を
固定した可撓性のノズル本体からエアーを吹き出すと、
ノズル本体は、のたうつように基部を中心に任意の方向
に振れる。すなわち、ノズル本体はフレキシブルに振れ
ながらエアーを吐出し、清掃対象物に付着した塵埃を、
振れ幅を直径とする円形の範囲で吹き飛ばす。この場
合、ノズル本体に、ノズル本体の基部側の略半部を囲繞
するスリーブを設けることにより、ノズル本体の内径、
可撓性の程度、或いはエアーの吐出量に係わらず、ノズ
ル本体の振れ幅を調整することができる。
【0022】請求項6の高所清掃装置によれば、エアー
吸引装置のエアー吸込量を、エアー供給装置のエアー吐
出量とエアー吹出し口のエアー吹出量との和より大きく
することにより、清掃作業時にクリーニングユニットか
らエアーが外部に漏れるのを防止することができる。す
なわち、クリーニングユニットから吹き付けられるエア
ーおよびエアー吹出し口から吹き出されるエアーは、全
てクリーニングユニットに吸い込まれ、エアーにより吹
き飛ばされた塵埃が外部に漏れ出ることがなく、また空
調設備に支障を生ずることがない。なお、空調用のエア
ー吹出し口から吹き出されるエアーは、室内にいる者に
ドラフトを感じさせように設計されているため(風速
0.1m/S程度)、特殊な建築物を除きエアー吹出量
(単位面積当たりの吹出量)は、ほぼ一定している。
【0023】請求項7の高所清掃装置によれば、エアー
供給装置からクリーニングユニットにエアーを導くエア
ーホースが、これを巻取り・巻出し自在に構成したホー
スリールに巻回されていることにより、エアーホース
は、クリーニングユニットが上昇する際には巻き出さ
れ、下降する際には巻き取られる。このため、エアーホ
ースが弛むことがなく、清掃作業の邪魔になることがな
い。また、エアーホースの曲がり部分を極力少なくする
ことができるため、エアーホース内を流れるエアーの管
摩擦抵抗を少なくすることができる。
【0024】請求項8の高所清掃装置によれば、上記の
エアーホースと同様に、コードはコードリールにより、
クリーニングユニットが上昇する際には巻き出され、下
降するときは巻き取られる。このため、コードが弛むこ
とがなく、清掃作業の邪魔になることがない。
【0025】請求項9の高所清掃装置によれば、昇降手
段が、上下方向に伸縮自在に構成されたテレスコープシ
リンダと、テレスコープシリンダを伸縮させる水圧アク
チュエータとで構成されることにより、昇降手段を比較
的コンパクトに構成することができ、クリーニングユニ
ットを昇降させる際の安全性を高めることができる。す
なわち、テレスコープシリンダは、パイプを入れ子式に
組み合わせたものであり、伸縮の際の安全性が高い。ま
た、圧力媒体を水にすることにより、油圧に比して作動
圧力を低く押さえることができる一方、空圧に比してテ
レスコープシリンダの急上昇、急下降を抑制することが
できる。
【0026】請求項10の高所清掃装置によれば、昇降
手段を支持する車体が、車体の外殻(ハウジング)と車
体のフレームとを兼ねる箱状のボディを有することによ
り、ボディ内に各種の機器を収容することができると共
に、装置自体の意匠性を考慮しつつ、構造を単純化する
ことができる。また、スペース効率を良好にすることが
でき、装置全体をコンパクトに構成することができる。
【0027】請求項11の高所清掃装置によれば、エア
ー吸引装置の上流側に設けた集塵フィルタが、ボディの
内部空間を仕切って形成した気密室に収容されているこ
とにより、集塵が良好に行われると共に、箱状のボディ
の内部を有効に利用することができ、この点でも構造を
単純化することができる。
【0028】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係る高所清掃装置について説明する。図1は高所清
掃装置の裁断側面図であり、図2はその作業時の側面図
である。両図に示すように、この高所清掃装置1は、清
掃対象物Aを覆ってこれを清掃するクリーニングユニッ
ト2と、上端部でクリーニングユニット2を保持する保
持手段3と、この保持手段3を介してクリーニングユニ
ット2を昇降させる昇降手段4と、昇降手段4を支持す
る車体5とで構成されている。清掃作業は、車体5を清
掃対象物Aの直下に移動させた後、昇降手段3によりク
リーニングユニット2を上昇させて清掃対象物Aに押し
当て、クリーニングユニット2から清掃対象物Aに圧縮
エアーを吹き付けると共に、このエアーとこのエアーに
より吹き飛ばされた塵埃とを吸引することにより、行わ
れる。
【0029】清掃対象物Aは、建築物の天井面、および
天井面に取り付けられた空調用の吹出し口Aa、吸込み
口、照明器具などの設備器具はもとより、内壁面(外壁
面も可能)や内壁面に設けた設備器具、或いは斜めに傾
斜した天井面などである。例えば空調用の吹出し口Aa
にあって、吹出し口Aaが小さい場合には、クリーニン
グユニット2でこれを完全に覆って清掃を行うが、大き
い場合には、クリーニングユニット2でこれを部分的に
覆いながら清掃を行う。
【0030】車体5は、車体5の外殻(ケーシング)を
構成するボディ6内に、昇降手段4の動力源を構成する
水圧アクチュエータ7と、クリーニングユニット2に圧
縮エアーを供給するエアー供給装置8と、クリーニング
ユニット2からエアーを吸引するエアー吸引装置9とを
搭載して、構成されている。また、ボディ6の上面に
は、制御・操作盤10が設けられ、制御・操作盤10に
はコントロールパネル(図示省略)が設けられている。
一方、ボディ6の下面四隅にはキャスタ11が取り付け
られ、またボディ6の上側には移動用の握り部を兼ねる
バンパー12が配設されている。すなわち、この高所清
掃装置1は手押し式で走行するようになっている。な
お、図中の符号13はスカート板であり、このスカート
板13によりキャスタ11を隠すことにより、作業者の
足がボディ6の下に深く入らないようし、キャスタ11
に踏まれないようにすると共に、ボディ6を安定感のあ
る意匠にしている。
【0031】ボディ6は方形の箱状に形成され、車体5
の外殻(ハウジング)と内部に搭載した各種機器の支持
フレームとを兼ねている。ボディ6の内部空間は隔壁3
1により前室32と後室33とに仕切られており、前室
32は後述するゴミパック18用の気密室になってい
る。ボディ6の一方の側面には、前室32に面してゴミ
パック18用の交換用扉34が、後室33に面して内部
点検用の点検用扉35がそれぞれ設けられている。ま
た、ボディ6の他方の側面には、後室33に面して内部
点検用の点検用扉およびエアー吸引装置9の排気口が設
けられている(いずれも図示せず)。
【0032】このようにボディ6に、車体5の外殻およ
び支持フレームを兼ねさせることにより、車体5自体の
意匠性を損なうことなく、車体5の構造を単純化するこ
とができる。また、ボディ6を仕切ってゴミパック18
用の気密室を形成することにより、集塵性を損なうこと
なく、車体5の構造を単純化することができる。
【0033】昇降手段4は、下端部をボディ6に固定さ
れ上端部に保持手段3を固定した水圧式のテレスコープ
シリンダ14と、テレスコープシリンダ14を伸縮作動
させる水圧アクチュエータ7とで構成されている。テレ
スコープシリンダ14は4本のパイプを入れ子式に組ん
だものであり、ボディ6の前部にこれを突き抜けるよう
にして固定されている。テレスコープシリンダ14が収
縮した状態では、クリーニングユニット2までの高所清
掃装置1の高さがほぼ人間の背丈程度となり、伸張した
状態では、高所清掃装置1の高さが4mを越えて、各種
建築物の天井高に対応できるようになっている。
【0034】水圧アクチュエータ7はユニット化され、
ボディ6の後室33に、エアー供給装置8と並べるよう
にして収容されている。図3に示すように、水圧アクチ
ュエータ7は、水タンク41、ポンプ42、ポンプモー
タ43および切替弁44を、圧力配管45で接続して構
成され、テレスコープシリンダ14の下端部に配管接続
されている。この場合、圧力媒体として水を用いること
により、テレスコープシリンダ14を比較的低圧で作動
させることができると共にその昇降動作を緩やなものに
することができ、昇降手段4を安全な構造にすることが
できる。
【0035】図1に示すように、エアー供給装置8は、
サージタンクを備えたエアーコンプレッサで構成されて
おり、エアーホース15により、上記の保持手段3を経
由してクリーニングユニット2に接続されている。エア
ー供給装置(エアーコンプレッサ)8は、AC100V
電源で駆動する小型のものであり、各種の建築物内で使
用できるようになっている。エアーホース15は、エア
ー供給装置8側がボディ6内に収容したホースリール1
6に巻回されており、ホースリール16に内蔵したゼン
マイばね(図示せず)により、巻取り方向に付勢されて
いる。また、エアーホース15は、上記のテレスコープ
シリンダ14に沿わせて配設されており、テレスコープ
シリンダ14の伸張に伴ってホースリール16から自動
的に巻き出され、収縮に伴ってホースリール16に自動
的に巻き取られる。
【0036】このため、エアーホース15を、テレスコ
ープシリンダ14に沿わせた状態で伸縮させることがで
き、作業の邪魔にならないようになっている。また、エ
アーホース15自体、曲り部分を少なくすることができ
るため、エアーホース15内を流れるエアーの管摩擦抵
抗を極力少なくすることができ、エアー供給装置8の負
荷を軽減することができる。なお、図示では省略されて
いるが、電気系のコードもこのエアーホース15に並ぶ
ようにして配設されており、エアーホース15と同様
に、車体5側をコードリールに巻取り・巻出し自在に巻
回されている。
【0037】エアー吸引装置9は、ブロワーで構成され
ており、フレキシブルダクト17により、クリーニング
ユニット2に接続されている。フレキシブルダクト17
の下流端とエアー吸引装置9との間には、ゴミパック
(集塵フィルタ)18が介設され、クリーニングユニッ
ト2から吸引したエアーに含まれる塵埃が、このゴミパ
ック18により集塵される。ゴミパック18は着脱自在
な使捨てタイプのものであり、上記ボディ6の前室(気
密室)32に収容されると共に、ゴミパック18用の交
換用扉34から着脱される。一方、ボディ6の後室33
には、隔壁31を隔ててエアー吸引装置9が配設され、
集塵後のエアーは、エアー吸引装置9から上記の排気口
を介して、装置外部に排気される。なお、エアー供給装
置8と同様にエアー吸引装置9にも、AC100V電源
で駆動する小型のものが採用されている。
【0038】図4に示すように、保持手段3は、クリー
ニングユニット2を回動自在に支持するユニットホルダ
19と、ユニットホルダ19を進退自在に支持するホル
ダ支持部材20と、ユニットホルダ19を進退させるエ
アーシリンダ21とで構成されている。ホルダ支持部材
20は、下面でテレスコープシリンダ14の上端部に固
定されており、水平姿勢を保持したままテレスコープシ
リンダ14により昇降する。ホルダ支持部材20の側部
には、上記フレキシブルダクト17の上部を支持する支
持金具51が設けられ(図1および図2参照)、また上
面には丸棒状の一対のスライドレール52,52が取り
付けられている。
【0039】両スライドレール52は、後述の支軸57
に直交する方向に水平に延びており、これにユニットホ
ルダ19がスライド自在に支持されている。また、ホル
ダ支持部材20の上面には、両スライドレール52,5
2の中間に位置させてエアーシリンダ21が配設されて
おり、エアーシリンダ21のスライダ53がユニットホ
ルダ19に固定されている。エアーシリンダ21は、前
記エアー供給装置8から供給されるエアーにより作動
し、図外のバルブの切替えにより、ユニットホルダ19
を介して、クリーニングユニット2を進退させる。
【0040】ユニットホルダ19は、クリーニングユニ
ット2を挟むように配設した左右のアーム部54,54
と、両アーム54,54をその基部で連結するベース部
55とで構成され、全体として「U」字状に形成されて
いる。ベース部55には、上記一対のスライドレール5
2,52が挿通する一対のレール受け(カラー)56,
56が取り付けられている。これにより、エアーシリン
ダ21が作動すると、ユニットホルダ19がスライドレ
ール52に案内されて、進退する。
【0041】一方、両アーム部54,54の先端部に
は、同軸上に配設した左右一対の支軸57,57がそれ
ぞれ取り付けられおり、この支軸57にクリーニングユ
ニット2が、両持ちで回動自在に軸支されている。一方
の支軸57には、固定ダイヤル58が設けられ、またア
ーム部54の表面には角度目盛り59が表示されてい
る。この場合、クリーニングユニット2をこの角度目盛
り59に合わせた後、固定ダイヤル58を締め付けるこ
とにより、クリーニングユニット2が所定の角度位置に
規制(固定)される。
【0042】また、図5に示すように、固定ダイヤル5
8側の支軸57には、クリーニングユニット2の内部に
位置させて角度規制板(規制部材)61が固定されてい
る。角度規制板61は、ユニットホルダ19のアーム部
54に直交するように、すなわちクリーニングユニット
2の突当て面(覆い面)に平行に配設され、その中間位
置で支軸57に固定されている。角度規制板61の両端
部には、クリーニングユニット2に固定したプレート片
62との間に一対のバランススプリング63,63が配
設され、また各バランススプリング63の内側には、棒
状のストッパ(回動許容部材)64がそれぞれ突設され
ている。一対のバランススプリング63,63は全く同
じばね力のもので構成され、クリーニングユニット2を
中立位置に付勢している。また、この状態で両ストッパ
64,64の先端が、プレート片62にわずかな間隙を
存して対峙している。
【0043】この場合、クリーニングユニット2自体
は、両側の支軸57,57に回動可能に取り付けられて
おり、ストッパ64およびバランススプリング63によ
り、回動位置を規制されている。具体的には、クリーニ
ングユニット2は、支軸57を回動させるとバランスス
プリング63を介して回動され、その際、ストッパ64
の先端がプレート片62に突き当たる正逆方向の微小な
回動が許容されるようになっている。例えば、図10に
示すように、斜めに傾いた天井面の吹出し口Aaを清掃
する場合、クリーニングユニット2を、傾いた吹出し口
Aaに合うようにほぼの角度に回動させ、その回動位置
を規制(固定ダイヤル58により)しておいてから、ク
リーニングユニット2を天井面に押し当てると、クリー
ニングユニット2は天井面から反力を受け、バランスス
プリング63の付勢力を受けながら吹出し口Aaに合う
ようにわずかに回動する。その際、一方のバランススプ
リング63は収縮し他方のバランススプリング63は伸
張するが、クリーニングユニット2を天井面から離す
と、その付勢力でクリーニングユニット2を中立位置に
戻す。
【0044】このように、所望の回動位置を規制したク
リーニングユニット2を、角度規制板61に設けたスト
ッパ64およびバランススプリング63により、さらに
正逆方向に微小回動可能に構成しているため、クリーニ
ングユニット2を清掃対象物Aに確実に密着させること
ができる。なお、バランススプリング63を省略して、
構造を簡略化してもよい。
【0045】次に、図6を参照して、清掃対象物Aに対
するクリーニングユニット2の位置合せ方法について、
説明する。この高所清掃装置1では、クリーニングユニ
ット2の突当て面の4隅にそれぞれ配設した4個の第1
レーザーポインタ(第1の指示手段)22,22,2
2,22と、ホルダ支持部材20の左右の側面にそれぞ
れ配設した2個の第2レーザーポインタ(第1の指示手
段)23,23とが配設されており、各レーザーポイン
タ22,23から照射されるスポット光を目安にして、
清掃対象物Aに対するクリーニングユニット2の位置合
せが行われる。
【0046】4個の第1レーザーポインタ22,22,
22,22は、後述する密着パッドの部位に没入するよ
うにそれぞれ設けられており(図7参照)、クリーニン
グユニット2の開口(フード71)の四隅を投影するよ
うに、清掃対象物Aに向かってスポット光を照射する。
したがって、クリーニングユニット2の突当て面に平行
な面に対しては、その位置合せ位置を正確に指示する。
すなわち、清掃対象物Aが天井面であれば、該当する位
置の直下にクリーニングユニット2を移動させ、そのま
まクリーニングユニット2を上昇させれば、所望の位置
にクリーニングユニット2を突き当てることができる。
また、清掃対象物Aが壁面であれば、該当する高さにク
リーニングユニット2を移動させ、そのままクリーニン
グユニット2を前進させれば、所望の位置にクリーニン
グユニット2を突き当てることができる。
【0047】一方、2個の第2レーザーポインタ23,
23は、クリーニングユニット2の長辺方向の幅とほぼ
同幅に形成されたホルダ支持部材20の左右の側面に、
それぞれ上向きに取り付けられている。ホルダ支持部材
20の左右の側面には、上記のスライドレール52に平
行にガイドレール24がそれぞれ取り付けられており、
各ガイドレール24にはホルダに保持された第2レーザ
ーポインタ23が、進退自在に取り付けられている。こ
の進退は、水平に配設したクリーニングユニット2に対
し、そのスポット光が、クリーニングユニット2の短辺
方向(前後方向)のほぼ中間位置を指し示す後退端位置
と、クリーニングユニット2の短辺方向のほぼ前端位置
を指し示す前進端位置との間のストローク範囲となって
いる。
【0048】この場合、両第2レーザーポインタ23の
スポット光は、クリーニングユニット2越しに上向きに
照射され、常に鉛直方向(厳密には車体5に対し垂直な
方向)を指し示すようになっている。例えば、やや傾い
た天井面に対し、クリーニングユニット2を上昇させて
位置合せする場合には、この第2レーザーポインタ23
を指標にする。また、天井面の下側に出っ張りなどの障
害物が有る場合には、クリーニングユニット2の前端位
置が分かるように第2レーザーポインタ23を移動させ
いおいて、上昇するクリーニングユニット2が障害物に
干渉しないようにする。
【0049】なお、実施例では、水平な天井の部位に対
しては、主に第1レーザーポインタ22を用いて位置合
せし、水平から角度45度までの部位に対しては、主に
第2レーザーポインタ23を用いて位置合せし(車体5
を移動させる)、最終的にクリーニングユニット2を上
昇させて清掃対象物Aに突き当てる(図2および図10
参照)。また、鉛直な壁の部位に対しては、主に第1レ
ーザーポインタ22を用いて位置合せし、鉛直から角度
45度までの部位に対しては、第1および第2レーザー
ポインタ22,23を併用して位置合せし、最終的にク
リーニングユニット2を前進させて清掃対象物Aに突き
当てる(図10および図11参照)。
【0050】次に、図7および図8を参照して、クリー
ニングユニット2について説明する。図7はクリーニン
グユニット2を突当て面側から見た平面図であり、図8
は、その内部構造を示す平面図である。図7に示すよう
に、クリーニングユニット2は、上記フレキシブルダク
ト17の上流端に接続されたフード71と、フード71
の上端に取り付けられた方形の枠体72とを備えてい
る。フード71は、ホッパー形状に形成され、下端部に
形成した円形開口71aの部分でフレキシブルダクト1
7に連通している。枠体72の内周縁には密着パッド7
3が取り付けられている。密着パッド73は、清掃対象
物Aにクリーニングユニット2を密着させると共に、外
部からフード71内へのエアーの吹き込みを許容する。
【0051】また、枠体72の長辺方向両端には一対の
突当板74,74が設けられており、各突当板74はク
リーニングユニット2の突当て方向に付勢された状態
で、わずかに移動可能に構成されている。クリーニング
ユニット2が清掃対象物Aに押し当てられると、突当板
74が清掃対象物Aに相対的に押されて沈み込むように
移動し、図外の停止スイッチをONする。これにより、
密着パッド73が適度に押し潰された状態で、昇降手段
4のテレスコープシリンダ14または保持手段3のエア
ーシリンダ21が停止し、クリーニングユニット2の突
当て状態が維持される。
【0052】一方、図8に示すように、フード71の内
部には、枠体72に隠ぺいされるように短辺方向の両内
端部に、同期作動する一対のエアーシリンダ75,75
が設けられている。両エアーシリンダ75,75の両ス
ライダ76,76間には、支持プレート77が掛け渡さ
れ、この支持プレート77の上面には、一対のエアーノ
ズル78,78が分岐ヘッダ79に取り付けられた状態
で、4組列設されている。これら各組のエアーノズル7
8,78は、図外の選択バルブを介して上記のエアーホ
ース15の下流端に接続され、選択バルブの切り替えに
より、4組のエアーノズル78,78から順にエアーが
吹き出すようになっている。また、両エアーシリンダ7
5も、図外の切替バルブを介してエアーホース15の下
流端に接続されており、エアーの切り替えにより、支持
プレート77を長辺方向に亘って往復動させる。
【0053】この場合、清掃対象物Aの清掃は、清掃対
象物Aに付着した塵埃をエアーノズル78から吹き出す
圧縮エアーにより吹き飛ばし、このエアーを塵埃と共に
フード71で吸引する方式を採るが、その際、圧縮エア
ーは清掃対象物Aに対し走査するように吹き付けられ
る。すなわち、1組目のエアーノズル78,78からエ
アーを吐出させた状態で、支持プレート77を1往復さ
せ、次に2組目のエアーノズル78,78からエアーを
吐出させた状態で、支持プレート77を1往復させる。
この動作を4組目のエアーノズル78,78まで行っ
て、クリーニングユニット2を突き当てた範囲の清掃を
完了する。
【0054】このように、圧縮エアーを走査するように
して、清掃対象物Aを清掃する方式をとるため、上記し
た小型のエアー供給装置8でも、清掃対象物Aに対し、
強い圧縮エアーを連続して吹き付けることができる。す
なわち、小型のエアー供給装置8を最大限に活用するこ
とができる。
【0055】一方、図9に示すように、各エアーノズル
78は、分岐ヘッダ79に接続された接続金具81と、
基部を接続金具81に固定されたノズル本体82と、ノ
ズル本体82のほぼ下半部を囲繞するように設けたスリ
ーブ83とで構成されている。ノズル本体82は、上向
きに配設したシリコンチューブなどの可撓性の部材で構
成されており、先端部に十字状の切込み82aが形成さ
れている。この場合ノズル本体82は、先端側が自由端
になっているため、圧縮エアーを吐出するとその反動で
任意の方向にフレキシブルに振れる。この振れは、ノズ
ル本体82の振れ幅を直径とする円形の領域に及び、こ
の円形の領域内の塵埃が集中的に吹き飛ばされる。な
お、上記の切込み82aは、この振れを助長するもので
ある。
【0056】スリーブ83は、円筒形の樹脂など構成さ
れ、基端部で接続金具81に固定されている。スリーブ
83の内径は、ノズル本体82の外径より十分に太径に
形成されており、ノズル本体82との間に間隙を存して
立設されている。これにより、ノズル本体82の振れ性
を損なうことなく、ノズル本体82の振れ幅を小さくす
ることができ、エアーが吹き付けられる領域を、ある程
度集中させ得るようになっている。なお、ノズル本体8
2の振れ幅は、ノズル本体82の内径やエアーの吹出量
などにより左右されるが、このスリーブ83を長短調整
することにより、塵埃を吹き飛ばすための流速とその領
域とを適切に調整することができる。
【0057】上述したように、清掃対象物Aの清掃は、
清掃対象物Aに付着した塵埃をエアーノズルから吹き出
す圧縮エアーにより吹き飛ばし、このエアーを塵埃と共
にフードで吸引する方式を採る。一方、清掃対象物Aと
なる空調用のエアー吹出し口Aaからは、常に一定量の
エアーが吹き出されている。そこで、この高所清掃装置
1では、エアー吸引装置9のエアー吸込量が、エアー供
給装置8のエアー吐出量とエアー吹出し口Aaのエアー
吹出量との和より大きくなるようにしている。すなわ
ち、エアー吹出し口Aaの単位面積当たりのエアー吹出
量は一定しているため、フード71の面積を加味してエ
アー吸引装置9およびエアー供給装置8のそれぞれの出
力を設計している。
【0058】このように、空調用のエアー吹出し口Aa
のエアー吹出量を加味して、エアー吸引装置9およびエ
アー供給装置8を設計しておくことにより、エアーノズ
ル78から吹き出したエアーも、エアー吹出し口Aaか
ら吹き出されるエアーも、全てエアー吸引装置9に回収
することができ、いかなる清掃対象物Aに対しても、吹
き飛ばした塵埃がクリーニングユニット2から漏れるの
を防止することができる。
【0059】ここで、図1、図2、図10および図11
を参照して、実施例の高所清掃装置1の一連の作業動作
について説明する。なお、以下、空調用のエアー吹出し
口Aaを清掃をする場合を例に説明するが、天井面や壁
面なども全く同様であるため、これらについては説明を
省略する。
【0060】先ず図2を参照して、清掃対象物Aが天井
面に設けた空調用のエアー吹出し口Aaである場合につ
いて説明する。図1に示すように、クリーニングユニッ
ト2を水平姿勢に保持すると共に、テレスコープシリン
ダ14により、クリーニングユニット2を下降端位置に
下降させ、この状態で、高所清掃装置1をエアー吹出し
口Aaの直下に手押しで移動させる。その際、主に第1
レーザポインタ22のスポット光を目安とする。スポッ
ト光がエアー吹出し口Aaが所望の位置を指し示したと
ころで、キャスタ11をロックし、コントロールパネル
により操作を開始する。
【0061】先ずテレスコープシリンダ14を伸張させ
て、クリーニングユニット2を上昇させる。クリーニン
グユニット2がエアー吹出し口Aaに突き当たると、回
動規制板61とストッパ64により、クリーニングユニ
ット2がエアー吹出し口Aaに密着する。同時に、突当
板74が押され停止スイッチが働いて、クリーニングユ
ニット2が上昇を停止する。このようにして、クリーニ
ングユニット2のエアー吹出し口Aaへの突き当てが完
了したら、エアー吸引装置9およびエアー供給装置8を
起動させる。これにより、エアーノズル78から走査す
るようにエアーが吹き出され、エアー吹出し口Aaの羽
根板に付着した塵埃を吹き飛ばす。さらに吹き飛ばされ
た塵埃は、エアー吹出し口Aaからのエアーと共にフー
ド71に吸い込まれ、フレキシブルダクト17を通って
ゴミパック18に集塵される。
【0062】このようにして、クリーニングユニット2
で覆った範囲内の清掃が完了したら、いったんクリーニ
ングユニット2を下降端位置まで下降させ、再度第1レ
ーザポインタ22を目安に高所清掃装置1を、続く所望
位置の直下に移動させる。以上の手順を繰り返して、清
掃対象物A全体の清掃を行う。
【0063】次に図10を参照して、清掃対象物Aが傾
斜した天井面に設けた吹出し口Aaである場合について
説明する。天井面の傾斜が角度45度よりなだらかな場
合には、クリーニングユニット2を下降端位置に下降さ
せた状態で、第1または第2レーザポインタ22,23
を目安に、高所清掃装置1を吹出し口(の所望の位置)
Aaの直下に移動させる。ここで、天井面(吹出し口A
a)の傾斜に合うようにクリーニングユニット2を回動
させ、更に第2レーザポインタ23がクリーニングユニ
ット2の突当て面の中間位置あるいは前端部を指し示す
ように、これを移動調整する。ここで、第2レーザポイ
ンタ23を目安に高所清掃装置1を移動させて最終的な
位置合せを行う。その後は、クリーニングユニット2を
上昇させ、上記と全く同じ手順で作業を行う。
【0064】一方、天井面の傾斜が角度45度より急な
場合には、第1または第2レーザポインタ22,23を
目安に、高所清掃装置1を吹出し口(の所望の位置)A
aの直下のほぼの位置に移動させ、かつクリーニングユ
ニット2を回動させた後、第1および第2レーザポイン
タ22,23を目安に、クリーニングユニット2を上昇
させながら、適宜クリーニングユニット2を進退させ
て、吹出し口Aaに突き当てる。
【0065】次に図11を参照して、清掃対象物Aが傾
斜した壁面(袖壁)に設けた吹出し口Aaである場合に
ついて説明する。高所清掃装置1を吹出し口Aaの前方
直下のほぼの位置に移動させ、かつクリーニングユニッ
ト2を鉛直姿勢に回動させた後、第2レーザポインタ2
3がクリーニングユニット2の突当て面を指し示すよう
に、これを移動調整する。ここで、第2レーザポインタ
23により、クリーニングユニット2が袖壁の下端に干
渉しないことを確認してから、第1レーザポインタ22
を高さの目安として、クリーニングユニット2を上昇さ
せる。クリーニングユニット2が所定の高さまで上昇し
たら、これを前進させて、吹出し口Aaに突き当てる。
以降は、図2で説明したのと全く同じ手順で作業を行
う。
【0066】以上のように本実施例では、保持手段3に
対し、クリーニングユニット2を回動可能に構成してい
るので、天井面やこれに設けた吹出し口Aaなどの設備
機器はもとより、傾斜した天井面および壁面、そしてこ
れらに設けた設備機器などの高所にある清掃対象物Aを
自在に清掃することができる。しかも、クリーニングユ
ニット2を進退自在に構成すると共に、第1および第2
レーザポインタ22,23を設けているので、クリーニ
ングユニット2の位置合せを、迅速かつ正確に行うこと
ができる。
【0067】なお、本実施例の高所清掃装置は、手押し
式で移動させる構造にしたが、自走式にしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように請求項1の高所清掃装置に
よれば、保持手段に対し、クリーニングユニットが回動
可能に構成されているので、天井面などの水平な部位は
もとより、高所における壁面などの鉛直な部位や傾斜し
た部位を自在に清掃することができ、高所におけるあら
ゆる清掃対象物を清掃することができる。
【0069】請求項5の高所清掃装置によれば、スリー
ブによりノズル本体の振れ幅を調整することができるの
で、塵埃を吹き飛ばすのに最も適切なエアーの吹出し形
態を、簡単に作り出すことができる。
【0070】請求項6の高所清掃装置によれば、塵埃が
クリーニングユニットの外部に漏れることがないので、
清掃に伴って室内などが汚染されるのを防止することが
できる。
【0071】請求項7および8の高所清掃装置によれ
ば、エアーホースやコードが邪魔になることがないの
で、清掃作業を円滑に行うことができる。
【0072】請求項9の高所清掃装置によれば、昇降手
段をテレスコープシリンダと水圧アクチュエータの組み
合わせで構成しているので、清掃作業の安全性を向上さ
せることができる。
【0073】請求項10の高所清掃装置によれば、車体
がその外殻と支持フレームを兼ねるボディを有している
ので、意匠を良好なものにすることができると共に、構
造を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る高所清掃装置の移動状
態の一部裁断側面図である。
【図2】実施例に係る高所清掃装置の清掃状態(水平な
部位)の側面図である。
【図3】実施例に係る高所清掃装置の昇降手段の構造図
である。
【図4】実施例に係る高所清掃装置の保持手段の構造図
である。
【図5】実施例に係る高所清掃装置の回動規制板廻りの
構造図である。
【図6】実施例に係る高所清掃装置のレーザポインタの
位置を示す構造図である。
【図7】実施例に係る高所清掃装置のクリーニングユニ
ットの平面図である。
【図8】実施例に係る高所清掃装置のクリーニングユニ
ットの内部構造を表した平面図である。
【図9】クリーニングユニットに備えるエアーノズルの
断面図である。
【図10】実施例に係る高所清掃装置の清掃状態(傾い
た部位)の側面図である。
【図11】実施例に係る高所清掃装置の清掃状態(鉛直
な部位)の側面図である。
【図12】従来の高所清掃装置の側面図である。
【符号の説明】
1 高所清掃装置 2 クリーニングユニット 3 保持手段 4 昇降手段 5 車体 6 ボディ 7 水圧アクチュエータ 8 エアー供給装置 9 エアー吸引装置 14 テレスコープシリンダ 15 エアーホース 16 ホースリール 18 ゴミパック 19 ユニットホルダ 20 ホルダ支持部材 21 エアーシリンダ 22 第1レーザポインタ 23 第2レーザポインタ 32 前室(気密室) 57 支軸 61 角度規制板 64 ストッパ 78 エアーノズル 82 ノズル本体 83 スリーブ A 清掃対象物 Aa 吹出し口
フロントページの続き (72)発明者 永山 秀明 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 米山 忠一 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 小野 尚志 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 日 本交通機械株式会社内 (72)発明者 田嶋 清 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 日 本交通機械株式会社内 (72)発明者 阿部 俊夫 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 日 本交通機械株式会社内 (72)発明者 大澤 将晃 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 市川 良雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清掃対象物を覆ってこれを清掃するクリ
    ーニングユニットと、上端部で前記クリーニングユニッ
    トを保持する保持手段と、当該保持手段を介して前記ク
    リーニングユニットを昇降させる昇降手段と、当該昇降
    手段を支持する車体とを備え、 前記保持手段に対し前記クリーニングユニットは、水平
    に延びる支軸を中心に回動可能に構成されていることを
    特徴とする高所清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、前記クリーニングユニ
    ットを回動可能に支持するユニットホルダと、前記昇降
    手段に支持されると共に、前記ユニットホルダを前記支
    軸に直交する方向に進退自在に支持するホルダ支持部材
    と、前記ユニットホルダを前記ホルダ支持部材に沿って
    進退させるアクチュエータとを、有することを特徴とす
    る請求項1に記載の高所清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段に対する前記クリーニング
    ユニットの回動を任意の位置に規制可能な規制部材が、
    更に備えられており、 前記規制部材と前記クリーニングユニットとの間には、
    当該クリーニングユニットの正逆方向の微小な回動を許
    容する回動許容部材が設けられていることを特徴とする
    請求項1または2に記載の高所清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニングユニットは、当該クリ
    ーニングユニットの覆い面に平行な面に対する当該クリ
    ーニングユニットの位置を指示する第1の指示手段を有
    し、 前記保持手段は、前記車体に平行な面に対する前記クリ
    ーニングユニットの位置を指示する第2の指示手段を有
    することを特徴とする請求項1、2または3に記載の高
    所清掃装置。
  5. 【請求項5】 エアーノズルにより前記清掃対象物にエ
    アーを吹き付けることにより、これを清掃するクリーニ
    ングユニットと、当該クリーニングユニットを昇降させ
    る昇降手段と、当該昇降手段を支持する車体とを備え、 前記エアーノズルは、基部を固定した可撓性のノズル本
    体と、当該ノズル本体の基部側の略半部を囲繞するスリ
    ーブとで構成されていることを特徴とする高所清掃装
    置。
  6. 【請求項6】 空調用のエアー吹出し口にエアーを吹き
    付けると共に吹き付けたエアーを吸引することにより、
    当該エアー吹出し口を清掃するクリーニングユニット
    と、当該クリーニングユニットを昇降させる昇降手段
    と、当該昇降手段を支持する車体と、前記クリーニング
    ユニットにエアーを供給するエアー供給装置と、前記ク
    リーニングユニットからエアーを吸い込むエアー吸引装
    置とを備え、 前記エアー吸引装置のエアー吸込量が、前記エアー供給
    装置のエアー吐出量と前記エアー吹出し口のエアー吹出
    量との和より大きいことを特徴とする高所清掃装置。
  7. 【請求項7】 清掃対象物にエアーを吹き付けることに
    よりこれを清掃するクリーニングユニットと、当該クリ
    ーニングユニットを昇降させる昇降手段と、当該昇降手
    段を支持する車体と、当該車体に搭載され前記クリーニ
    ングユニットにエアーを供給するエアー供給装置と、当
    該エアー供給装置から前記クリーニングユニットにエア
    ーを導くエアーホースと、当該エアーホースを巻取り・
    巻出し自在に構成したホースリールとを、備えたことを
    特徴とする高所清掃装置。
  8. 【請求項8】 前記エアーホースおよび前記ホースリー
    ルに隣接して、コードおよび当該コードを巻取り・巻出
    し自在に構成したコードリールを、更に備えたことを特
    徴とする請求項7に記載の高所清掃装置。
  9. 【請求項9】 清掃対象物を清掃するクリーニングユニ
    ットと、当該クリーニングユニットを昇降させる昇降手
    段と、当該昇降手段を支持する車体とを備え、 前記昇降手段は、上下方向に伸縮自在に構成されたテレ
    スコープシリンダと、当該テレスコープシリンダを伸縮
    させる水圧アクチュエータとを有することを特徴とする
    高所清掃装置。
  10. 【請求項10】 清掃対象物にエアを吹き付けると共に
    吹き付けたエアーを吸引することにより、これを清掃す
    るクリーニングユニットと、当該クリーニングユニット
    を昇降させる昇降手段と、当該昇降手段を支持する車体
    とを備え、 前記車体は、当該車体の外殻と当該車体のフレームとを
    兼ねる箱状のボディを有することを特徴とする高所清掃
    装置。
  11. 【請求項11】 前記ボディには、前記クリーニングユ
    ニットからエアーを吸い込むエアー吸引装置と、当該エ
    アー吸引装置の上流側に設けた集塵フィルタとが搭載さ
    れており、 前記集塵フィルタは、前記ボディの内部空間を仕切って
    形成した気密室に収容されていることを特徴とする請求
    項10に記載の高所清掃装置。
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