JPH09284379A - 簡易型携帯電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既に登録されている電話帳情報を通話相手の
簡易型携帯電話機に転送することにより、効率よく電話
帳情報を登録できる簡易型携帯電話機を提供する。 【解決手段】 通話中に転送モードに切り替え、送信側
の簡易型携帯電話機の記憶部４に記憶されている電話帳
情報を高速付随チャネルを使って転送し、受信側の簡易
型携帯電話機で記憶部４に記憶する簡易型携帯電話機で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、簡易型携帯電話機
（Personal Handy-phone System:ＰＨＳ）に係り、特に
通話中の一方の簡易型携帯電話機に登録されている電話
帳の情報を他方の簡易型携帯電話機に転送して登録でき
る簡易型携帯電話機に関する。

【０００２】

【従来の技術】まず、従来の簡易型携帯電話機におけ
る、名前と電話番号から成る電話帳情報の登録について
説明する。従来の簡易型携帯電話機において、相手の名
前と電話番号から成る電話帳情報を登録する場合、通常
の電話帳情報登録のキー操作で１件ずつキー入力してい
た。また、通話中であっても、例えば通話相手から電話
番号を確認してその場で電話番号登録を行うことができ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の簡易型携帯電話機では、新たに簡易型携帯電話機を
入手すると、１件ずつ電話帳情報の登録を行わなければ
ならず、効率が悪く不便であるという問題点があった。

【０００４】特に、簡易型携帯電話機を交換するような
場合、古い簡易型携帯電話機に登録された電話帳情報を
活かすことができず、新しい簡易型携帯電話機に再度電
話帳情報を一から登録しなければならず、効率が悪いと
いう問題点があった。

【０００５】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、既に登録され記憶されている電話帳情報を通話相手
の簡易型携帯電話機に転送することにより、簡単に効率
よく電話帳情報を登録できる簡易型携帯電話機を提供す
ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項１記載の発明は、簡易型携帯電話機
において、通話状態で、送信側として、記憶されている
名前と電話番号から成る電話帳情報の全て又は一部を通
話相手の簡易型携帯電話機に転送し、受信側として、転
送される電話帳情報を受信して記憶することを特徴とし
ており、通話中に記憶されている電話帳情報を通話相手
の簡易型携帯電話機に簡単に複写できる。

【０００７】上記従来例の問題点を解決するための請求
項２記載の発明は、簡易型携帯電話機において、通話の
制御を行う通話制御部と、電話帳情報を記憶する記憶部
と、モードの切替を入力する入力部と、前記電話帳情報
の転送制御を行う転送制御部と、前記転送の完了音を出
力する鳴音部と、前記転送の完了表示を行う表示部とを
有する簡易型携帯電話機であって、前記通話制御部が前
記入力部からのモードの切替入力で前記転送制御部に制
御を切り替える通話制御部であり、前記転送制御部が前
記通話制御部から制御を切り替えられると、高速付随チ
ャネルを使って前記電話帳情報の送受信を行い、前記送
受信が終了すると、前記通話制御部に制御を戻す転送制
御部であることを特徴としており、通話中に、記憶され
ている電話帳情報を通話相手の簡易型携帯電話機に簡単
に効率よく複写できる。

【０００８】上記従来例の問題点を解決するための請求
項３記載の発明は、請求項２記載の簡易型携帯電話機に
おいて、転送制御部が、既に記憶部に記憶されている電
話帳情報から転送する情報を選択し、電話帳情報の転送
を要求する登録要求を送信し、前記登録要求に対する登
録応答を受信すると、前記選択された情報を送信し、送
信が終了すると送信の完了を示す送信完了を送信し、前
記送信完了に対する送信完了応答を受信すると、鳴音部
に完了音を出力させ、表示部に完了表示を行わせる転送
制御部であることを特徴としており、通話中に、記憶さ
れている電話帳情報を通話相手の簡易型携帯電話機に送
信できる。

【０００９】上記従来例の問題点を解決するための請求
項４記載の発明は、請求項２記載の簡易型携帯電話機に
おいて、転送制御部が、登録要求を受信すると前記登録
要求に対する登録応答を送信し、転送される電話帳情報
を受信して内部に一時記憶し、送信完了を受信すると、
前記一時記憶した電話帳情報を記憶部に格納し、送信完
了応答を送信し、鳴音部に完了音を出力させ、表示部に
完了表示を行わせる転送制御部であることを特徴として
おり、通話中に通話相手から転送された電話帳情報を受
信して登録できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】請求項に係る発明について、その
実施の形態を図面を参照しながら説明する。本発明に係
る簡易型携帯電話機は、通話中に記憶されている名前と
電話番号から成る電話帳情報を通話相手の簡易型携帯電
話機に転送し、更に転送される電話帳情報を記憶するも
のであり、簡単に効率よく電話帳情報を登録できるもの
である。

【００１１】まず、本発明に係る簡易型携帯電話機の構
成について図１を使って説明する。図１は、本発明に係
る簡易型携帯電話機の構成ブロック図である。本発明の
簡易型携帯電話機（本装置）は、送受信部１と、通話制
御部２と、転送制御部３と、記憶部４と、ＬＣＤ表示部
５と、スピーカ６とから構成されている。

【００１２】次に、本装置の各部について具体的に説明
する。送受信部１は、アンテナを介して無線データの送
受信を行うものである。通話制御部２は、簡易型携帯電
話機として通常の通話の制御、及びキー入力による一般
的な電話帳情報の登録を行うものであり、更に本発明の
特徴部分として、通話の途中で電話帳情報の転送を行う
モード（単に、転送モードと呼ぶ）に切り替える操作が
行われると、後述する転送制御部３に制御を切り替える
ようになっている。そして、転送制御部３における電話
帳情報の転送が終了すると、制御が戻って通常の通話状
態に戻るようになっている。

【００１３】入力部７は、通常の簡易型携帯電話機とし
てのキー入力に加え、本発明の特徴部分として、転送モ
ードに切り替える切替入力、及び転送の操作入力を行う
ものである。

【００１４】スピーカ６は、通常の簡易型携帯電話機と
して呼出音や通話音を出力するのに加え、本発明の特徴
部分として、電話帳情報の転送終了を知らせる転送完了
音を出力するものである。

【００１５】ＬＣＤ表示部５は、通常の簡易型携帯電話
機として各種情報を表示するのに加え、本発明の特徴部
分として、電話帳情報の転送終了を知らせる転送完了を
示すメッセージを表示するものである。記憶部４は、登
録された名前と電話番号とを対応付けて電話帳情報とし
て記憶するものである。

【００１６】転送制御部３は、電話帳情報の転送の制御
を行うもので、通話制御部２における通話制御の過程で
入力部７からの切替入力に従って通話制御部２から転送
制御部３に制御が切り替えられると、電話帳情報転送処
理を行うものである。

【００１７】尚、電話帳情報の転送は、付随制御チャネ
ル（ＡＣＣＨ）の内の高速付随チャネル（ＦＡＣＣＨ）
を使って行う。ＦＡＣＣＨは、一時的に情報チャネル
（ＴＣＨ）をスチールして高速のデータ転送を行うチャ
ネルである。

【００１８】ここで電話帳情報転送処理は、処理開始直
後に、電話帳情報を送信する送信処理、又は電話帳情報
を受信する受信処理の何れか一方を選択し、選択された
処理を行い、処理が終了したなら制御を通話制御部２に
戻すようになっている。

【００１９】まず、送信処理について、図２を使って具
体的に説明する。図２は、本発明の簡易型携帯電話機の
転送制御部３における送信処理の流れを示すフローチャ
ート図である。本発明の簡易型携帯電話機の転送制御部
３における送信処理は、まず送信する電話帳情報の選択
処理を行う（１００）。これは、簡易型携帯電話機の記
憶部４に記憶されている電話帳情報のうち、全部を送信
するのか、一部を送信するのか、一部である場合はどの
情報を送信するのかを選択し、選択された情報を転送制
御部３の内部に一時的に記憶する処理である。

【００２０】そして、「番号登録要求」（請求項の登録
要求に相当）を送受信部１に出力して送信し（１０
２）、受信した「番号登録応答」（請求項の登録応答に
相当）を送受信部１から受け取り（１０４）、選択され
て転送制御部３の内部に一時的に記憶された電話帳情報
を１件ずつ送受信部１に出力して送信する（１０６）。

【００２１】そして、「送信完了」を送受信部１に出力
して送信し（１０８）、受信した「送信完了応答」を送
受信部１から受け取り（１１０）、転送完了音をスピー
カ６に出力し（１１２）、転送完了メッセージをＬＣＤ
表示部５に出力して表示させ（１１４）、送信処理を終
了する。

【００２２】次に、転送制御部３における受信処理につ
いて、図３を使って具体的に説明する。図３は、本発明
の簡易型携帯電話機の転送制御部３における受信処理の
流れを示すフローチャート図である。本発明の簡易型携
帯電話機の転送制御部３における受信処理は、受信した
「番号登録要求」を送受信部１から受け取り（２０
２）、「番号登録応答」を送受信部１に出力して送信し
（２０４）、受信した電話帳情報を送受信部１から１件
ずつ受け取り、転送制御部３内部に一時的に記憶する
（２０６）。

【００２３】そして、受信した「送信完了」を送受信部
１から受け取り（２０８）、転送制御部３内部に一時的
に記憶されている電話帳情報を記憶部４に格納し（２０
９）、「送信完了応答」を送受信部１に出力して送信し
（２１０）、転送完了音をスピーカ６に出力し（２１
２）、転送完了メッセージをＬＣＤ表示部５に出力して
表示させ（２１４）、受信処理を終了する。

【００２４】次に、本装置における動作について、図
１、及び図４を使って説明する。図４は、電話帳情報の
送信側と受信側とのやり取りを示す説明図である。本発
明では、電話帳情報の送信側及び受信側の各々の簡易型
携帯電話機において、まず通話制御部２の制御の下で、
一般的な動作により通話状態を確立する。

【００２５】そして、送信側の簡易型携帯電話機では、
使用者の操作により入力部７から切替入力が為され転送
モードに切り替えられると、転送制御部３が動作し、更
に入力部７から送信が選択されると、送信処理が行わ
れ、記憶部４に記憶されている電話帳情報の中から選択
された情報だけが転送制御部３内に一時的に記憶され
る。

【００２６】一方、受信側の簡易型携帯電話機では、使
用者の操作により入力部７から切替入力が為され転送モ
ードに切り替えられると、転送制御部３が動作し、更に
入力部７から受信が選択されると、受信処理が行われ
る。

【００２７】そして、以降送信側の簡易型携帯電話機の
送信処理、及び受信側の簡易型携帯電話機の受信処理に
より、図４に示すように送信側から「番号登録要求」が
転送され、受信側から「番号登録応答」が転送され、送
信側から選択されて転送制御部３内に一時記憶された電
話帳情報の名前と電話番号とが１組（１件）ずつ転送さ
れ、受信側では受信した電話帳情報を転送制御部３内に
一時記憶する。

【００２８】そして、選択された電話帳情報が全て転送
されると、送信側から「送信完了」が転送され、受信側
では転送制御部３に一時記憶した電話帳情報を記憶部４
に記憶し、受信側から「送信完了応答」が転送され、送
信側、受信側各々で転送完了音がスピーカ６から出力さ
れ、転送完了メッセージがＬＣＤ表示部５に表示され、
制御が通話制御部２に戻って元の通話状態に戻るように
なっている。

【００２９】尚、上記説明では受信側で受信した電話帳
情報を転送制御部３の内部に一時記憶し、「送信完了」
を受信してから記憶部４に格納するようにしたが、電話
帳情報を１件受信する度に記憶部４に格納しても構わな
い。

【００３０】本発明の簡易型携帯電話機によれば、通話
中に転送モードに切り替え、送信側の記憶部４に記憶さ
れている電話帳情報の中で選択された情報を受信側に転
送し、受信側の記憶部４に記憶するものであるので、通
話相手の簡易型携帯電話機に既に登録されている電話帳
情報を利用して電話帳情報の登録を行うことができ、簡
単に効率よく電話帳情報を登録できる効果がある。

【００３１】特に、故障等で簡易型携帯電話機を交換す
る場合等は、古い簡易型携帯電話機に既に登録されてい
る電話帳情報をそのまま複写でき、簡単に効率よく電話
帳情報を登録できる効果がある。

【００３２】また、本発明の簡易型携帯電話機によれ
ば、電話帳情報の転送を高速付随チャネルを使って行う
ので、大量の電話帳情報であっても、通話を一時中断し
て短時間で転送できる効果がある。

【００３３】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、通話状態
で、送信側として記憶されている電話帳情報の全て又は
一部を通話相手の簡易型携帯電話機に転送し、受信側と
して、転送された電話帳情報を受信して記憶する簡易型
携帯電話機としているので、通話中の簡易型携帯電話機
間で電話帳情報を簡単に複写でき、簡単に効率よく電話
帳情報を登録できる効果がある。

【００３４】請求項２記載の発明によれば、通話制御部
の制御の下で通話中に、入力部によってモードが切り替
えられると、送信側の転送制御部が記憶部に記憶されて
いる電話帳情報を高速付随チャネルを使って転送し、転
送が終了すると、通話制御部に制御が戻る簡易型携帯電
話機としているので、通話中に簡易型携帯電話機間で電
話帳情報を簡単に複写でき、簡単に効率よく電話帳情報
を登録できる効果がある。

【００３５】請求項３，４記載の発明によれば、送信側
の転送制御部が転送する情報を選択し、番号登録要求を
送信し、受信側の転送制御部が番号登録応答を送信し、
送信側の転送制御部が選択された電話帳情報を転送し受
信側で一時記憶し、転送が終了したなら送信側の転送制
御部が送信完了を送信し、受信側の転送制御部が一時記
憶した電話帳情報を記憶部に格納し、送信完了応答を送
信し、送信側受信側双方で完了音と完了表示を行う請求
項２記載の簡易型携帯電話機としているので、通話中の
簡易型携帯電話機間で電話帳情報を簡単に複写でき、簡
単に効率よく電話帳情報を登録できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る簡易型携帯電話機の構成ブロック
図である。

【図２】本発明の簡易型携帯電話機の転送制御部３にお
ける送信処理の流れを示すフローチャート図である。

【図３】本発明の簡易型携帯電話機の転送制御部３にお
ける受信処理の流れを示すフローチャート図である。

【図４】電話帳情報の送信側と受信側とのやり取りを示
す説明図である。

【符号の説明】

１…送受信部、 ２…通話制御部、 ３…転送制御部、
４…記憶部、 ５…ＬＣＤ表示部、 ６…スピーカ、
７…入力部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通話状態で、送信側として、記憶されて
   いる名前と電話番号から成る電話帳情報の全て又は一部
   を通話相手の簡易型携帯電話機に転送し、受信側とし
   て、転送される電話帳情報を受信して記憶することを特
   徴とする簡易型携帯電話機。
2. 【請求項２】 通話の制御を行う通話制御部と、電話帳
   情報を記憶する記憶部と、モードの切替を入力する入力
   部と、前記電話帳情報の転送制御を行う転送制御部と、
   前記転送の完了音を出力する鳴音部と、前記転送の完了
   表示を行う表示部とを有する簡易型携帯電話機であっ
   て、前記通話制御部が前記入力部からのモードの切替入
   力で前記転送制御部に制御を切り替える通話制御部であ
   り、前記転送制御部が前記通話制御部から制御を切り替
   えられると、高速付随チャネルを使って前記電話帳情報
   の送受信を行い、前記送受信が終了すると、前記通話制
   御部に制御を戻す転送制御部であることを特徴とする簡
   易型携帯電話機。
3. 【請求項３】 転送制御部が、既に記憶部に記憶されて
   いる電話帳情報から転送する情報を選択し、電話帳情報
   の転送を要求する登録要求を送信し、前記登録要求に対
   する登録応答を受信すると、前記選択された情報を送信
   し、送信が終了すると送信の完了を示す送信完了を送信
   し、前記送信完了に対する送信完了応答を受信すると、
   鳴音部に完了音を出力させ、表示部に完了表示を行わせ
   る転送制御部であることを特徴とする請求項２記載の簡
   易型携帯電話機。
4. 【請求項４】 転送制御部が、登録要求を受信すると前
   記登録要求に対する登録応答を送信し、転送される電話
   帳情報を受信して内部に一時記憶し、送信完了を受信す
   ると、前記一時記憶した電話帳情報を記憶部に格納し、
   送信完了応答を送信し、鳴音部に完了音を出力させ、表
   示部に完了表示を行わせる転送制御部であることを特徴
   とする請求項２記載の簡易型携帯電話機。