JPH09283529A - 半導体基板の製造方法およびその検査方法 - Google Patents

半導体基板の製造方法およびその検査方法

Info

Publication number
JPH09283529A
JPH09283529A JP3211197A JP3211197A JPH09283529A JP H09283529 A JPH09283529 A JP H09283529A JP 3211197 A JP3211197 A JP 3211197A JP 3211197 A JP3211197 A JP 3211197A JP H09283529 A JPH09283529 A JP H09283529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat treatment
single crystal
semiconductor substrate
silicon single
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3211197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4189041B2 (ja
Inventor
Moriya Miyashita
下 守 也 宮
Masanobu Ogino
野 正 信 荻
Tadahide Hoshi
忠 秀 星
Masakuni Numano
野 正 訓 沼
Shuichi Samata
俣 秀 一 佐
Akiko Sekihara
原 章 子 関
Keiko Akita
田 圭 子 秋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Microelectronics Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP03211197A priority Critical patent/JP4189041B2/ja
Publication of JPH09283529A publication Critical patent/JPH09283529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4189041B2 publication Critical patent/JP4189041B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 p+ ウェーハを用いて半導体装置を製造する
場合に、デバイス特性への悪影響を防止するに十分な深
さの無欠陥層(DZ)を、高温熱処理過程を回避しつ
つ、形成可能な半導体基板の製造方法を提供するととも
に、半導体基板中の酸素析出物(BMD)密度の適正な
検査方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板の製造方法は、一主面側の所
定領域内に所定値以上の第1の濃度のボロンを含有する
領域を有するシリコン単結晶に対し、酸素析出核を析出
させ、あるいは該酸素析出核から酸素析出物を成長させ
る第1の熱処理工程と、第1の熱処理工程における温度
よりも高く、酸素析出核あるいは該析出核が成長した酸
素析出物が縮小するのに十分高く、ボロン再分布が素子
特性に影響を与えない程度に十分低い範囲内の温度で加
熱処理を行い、一主面側の所定領域内に無欠陥層を所定
深さで形成する第2の熱処理工程とを備える。半導体基
板の検査方法は、第2の熱処理工程後に、前記シリコン
単結晶中に析出した酸素析出核のうち酸素析出物に成長
したものの密度を測定する測定工程をさらに備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体基板の製造方
法及び半導体基板の検査方法に関し、特にMOS構造を
有するメモリデバイス、ロジックデバイスに使用される
半導体基板に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の基板となるシリコンウェー
ハには、チョクラルスキ法(CZ(Czochrals
ki)法)によって製造された単結晶シリコンから切り
出したCZシリコン基板が主として用いられている。ま
た、CZシリコン基板上に気相エピタキシャル成長法に
よって単結晶Si層(エピタキシャル層)を形成した基
板(エピタキシャルウェーハ)も広く用いられている。
【0003】シリコン基板にMOSキャパシタを形成し
てゲート酸化膜耐圧を評価したとき、CZシリコン基板
に含まれている酸素が析出した酸素析出物(BMD:B
ulk Micro Defect)が特性劣化要因と
なることが知られているが、エピタキシャルウェーハの
エピタキシャル層においては、エピタキシャル成長中に
気相から酸素が混入することはなく、CZシリコン基板
からエピタキシャル成長工程中に拡散してくる格子間酸
素のみが含有されるため、酸素濃度が非常に低く、ゲー
ト酸化膜の耐圧不良はほとんど発生しない。
【0004】また、エピタキシャルウェーハの場合、基
板の導電型とは異なる導電型のエピタキシャル層を形成
することが可能であり、回路設計上もラッチアップを回
避し易い等の利点が多い。特に、p+ 型基板上にp-
層が形成されていてるp on p+ 構造のウェーハ
は、ソフトエラー耐性の向上、p+ 型領域のボロンによ
る金属不純物のゲッタリング作用等の利点があり、高集
積の半導体装置においては理想的な基板である。また、
DRAM装置のメモリセルとして基板内に形成するトレ
ンチキャパシタを使用する場合、ある一定レベル以上の
電荷量をキャパシタに保持する必要があるが、p+ 型基
板を用いることによりトレンチキャパシタ周囲の空乏層
の拡張を抑制することが可能であり、電荷容量の確保が
容易である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】p on p+ ウェー
ハまたはn on p+ ウェーハは、その構造上、高集
積デバイス用基板として適しているが、導電型がp+
であることに起因する問題点が存在する。シリコン基板
中のボロン濃度が高くなるに伴い(特に1018atoms /
cm3 以上)、格子間酸素の析出が急激に増加する傾向
があることは既に知られている。
【0006】図14 は、シリコンウェーハに600℃
の温度で3時間、1000℃の温度で16時間の熱処理
を施した後におけるBMD密度のボロン濃度依存性を示
すグラフである。BMD密度は、ボロン濃度約1018at
oms /cm3 を境に急激に高くなることが分かる。
【0007】前述したトレンチキャパシタ構造を有する
DRAMの場合、p+ 型領域にトレンチキャパシタを形
成することになるため、高密度に存在するBMDがトレ
ンチキャパシタの酸化膜耐圧の劣化等、デバイス特性に
悪影響を与えることが予想される。
【0008】また、トレンチ構造を有しないデバイスに
おいてもPN接合がBMD発生基板部分に掛かるとリー
ク電流増加等のPN接合劣化が起こる。トレンチ構造を
用いないデバイスでは素子活性層深さが比較的浅いた
め、例えば、p on p+ 構造のエピウェーハではエ
ピ層を厚くすることにより深いPN接合が基板に掛から
ないように出来るが、デバイスの微細化が進むと、ウェ
ーハの高平坦度が要求され、エピ厚が厚くなるとエピ厚
不均一性のため平坦度が劣化し、エピ厚を厚くするには
限界がある。
【0009】ここで、この問題点を解決するための従来
技術及びその技術的知見について説明する。CZ法は、
石英坩堝中で溶解したシリコンを原料とし、単結晶シリ
コンを種結晶として単結晶成長させるものである。シリ
コン溶解液中には、坩堝、雰囲気から酸素が混入し、固
化する過程で単結晶シリコン中に取り込まれる。したが
って、室温まで冷却された単結晶シリコン中には、固溶
限以上の酸素が存在する。単結晶シリコン中に固溶して
いる酸素はシリコン格子間に存在している。この単結晶
シリコンを約800℃以下の比較的低温で加熱すること
により、固溶限以上に存在している酸素がシリコン結晶
中で析出し、シリコンと酸素とからなる酸素析出核を形
成する。析出速度は、過飽和度と酸素の拡散速度に依存
し、過飽和度は温度が低いほど大きく、酸素の拡散速度
は温度が高いほど大きいことから、およそ600〜80
0℃程度の温度領域の熱処理(低温熱処理)が最も析出
核を形成しやすい。析出核のサイズは非常に小さく、1
nm以下であると予測されている。酸素析出核は、10
00℃程度の温度領域の熱処理(中温熱処理)を加える
ことで析出核周辺の酸素が集まってサイズが大きくなり
酸素析出物(BMD)となる。このように成長した酸素
析出物(BMD)は、電子顕微鏡、赤外散乱法、選択的
エッチング法等により容易に観察することが可能であ
る。
【0010】また、低温熱処理、中温熱処理の際に、酸
素析出核が成長するか縮小するかは、析出した酸素析出
核のサイズと半導体基板中の酸素濃度とに依存すること
が知られている。酸素析出核のサイズが一定以上のとき
は熱処理により酸素析出核は成長するが、酸素析出核の
サイズが一定以下のときは熱処理により酸素析出核は縮
小する。酸素析出核の成長・縮小の臨界サイズは、半導
体基板中の酸素濃度が低いほど大きい。
【0011】酸素析出物密度は、格子間酸素濃度が高い
ほど、低温熱処理時間とその後の中温熱処理時間とが長
いほど、高くなるため、表面から10μm程度の深さま
での、デバイスが形成される領域に無欠陥層(DZ:D
enuded Zone)を形成するためには、表層の
格子間酸素濃度を低くする必要がある。
【0012】素子形成領域にDZを形成するために、非
酸化雰囲気中でウェーハを高温アニールすることによ
り、格子間酸素を外方拡散させてシリコン表層の酸素濃
度を低減させる方法が一般的に用いられている。このと
きの温度は高い方が効率良く酸素を外方拡散させること
ができ、1200℃程度の温度が用いられる。
【0013】しかしながら、約1100℃を超える高温
熱処理は高度の技術を要し、設備投資等も大きくなるた
め、最終的に得られる半導体製品がコスト高になるとい
う問題点があった。また、p on p+ エピウェーハ
に高温熱処理を行なうとボロン再分布によるデバイス特
性への影響の問題があった。
【0014】本発明は以上の問題を解決するためなされ
たもので、p+ ウェーハまたはpon p+ エピウェー
ハを用いて半導体装置を製造する場合に、デバイス特性
への悪影響を防止するに十分な深さの無欠陥層(DZ)
を、高温熱処理過程を回避しつつ、形成可能な半導体基
板の製造方法を提供するとともに、半導体基板中の酸素
析出物(BMD)密度の適正な検査方法を提供すること
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる半導体基
板の製造方法によれば、一主面側の所定領域内に所定値
以上の第1の濃度のボロンを含有する領域を有するシリ
コン単結晶に対し、酸素析出核を析出させ、あるいは該
酸素析出核から酸素析出物を成長させる第1の熱処理工
程と、前記第1の熱処理工程における温度よりも高く、
前記酸素析出核あるいは該析出核が成長した酸素析出物
が縮小するのに十分高く、ボロン再分布が素子特性に影
響を与えない程度に十分低い範囲内の温度で加熱処理を
行い、前記一主面側の所定領域内に無欠陥層を所定深さ
で形成する第2の熱処理工程とを備える。
【0016】この方法により、p+ ウェーハを用いて半
導体装置を製造する場合に、デバイス特性への悪影響を
防止するに十分な深さの無欠陥層(DZ)を有する半導
体基板を提供することが可能となる。
【0017】前記第1の熱処理工程は、前記酸素析出核
あるいは該析出核が成長した酸素析出物が前記第2の熱
処理工程で縮小する程度の高濃度で析出するに十分な時
間行われ、前記第2の熱処理工程は、前記酸素析出核あ
るいは該析出核が成長した酸素析出物が縮小するのに必
要かつ十分な時間行われることが望ましい。
【0018】前記第1の熱処理工程後に、前記シリコン
単結晶からなる基板の前記所定領域が存在する側の面上
に、前記第1の濃度よりも低い第2の濃度でボロンを含
有する第2の単結晶シリコン層を形成する単結晶シリコ
ン層形成工程をさらに備えると良く、この単結晶シリコ
ン層の形成はエピタキシャル成長法で行われることが望
ましい。
【0019】また、工程の順序を変えて前記第1の熱処
理工程後、前記第2の単結晶シリコン層形成工程前に、
前記第2の熱処理工程を行うようにしてもよく、この第
2の熱処理工程は、前記酸素析出核が縮小するのに必要
かつ十分な時間以上の時間行われることが望ましい。
【0020】また、前記酸素析出核が析出し、あるいは
該酸素析出核から酸素析出物が成長する領域は素子形成
領域を含む領域であり、前記第1及び第2の熱処理工程
並びに完成後の半導体基板を用いた半導体装置製造工程
中におけるすべての熱処理工程による酸素拡散深さが、
必要とされる無欠陥層深さを確保できるように、前記第
2の熱処理工程の時間を設定するとよい。
【0021】本発明による他の半導体基板の製造方法に
よれば、一主面側の所定領域内に所定値以上の第1の濃
度のボロンを含有する領域を有するシリコン単結晶板の
前記一主面上に前記第1の濃度よりも低い第2の濃度の
ボロンを含有するシリコン単結晶層を形成する工程と、
前記領域内に酸素析出核を析出させ、あるいは該酸素析
出核から酸素析出物を成長させる第1の熱処理工程とを
備え、前記一主面側の所定領域内に無欠陥層を所定深さ
で形成するようにしたことを特徴とする。
【0022】この態様でも、デバイス特性への悪影響を
防止するに十分な深さの無欠陥層(DZ)を有する半導
体基板(p on p+ エピウェーハ)を提供すること
が可能となる。
【0023】前記シリコン単結晶層形成工程は、エピタ
キシャル成長法による形成工程であることが望ましい。
【0024】本発明の具体的な態様ではボロン濃度が1
18atoms /cm3 以上である領域を含むシリコン単結
晶に、450〜750℃の温度領域で熱処理を行う第1
の熱処理工程と、前記第1の熱処理工程後に、900〜
1100℃の温度領域で熱処理を行う第2の熱処理工程
を備え、あるいは、ボロン濃度が1018atoms /cm3
以上である第1のシリコン単結晶層上に、第2のシリコ
ン単結晶層を形成するシリコン単結晶層形成工程と、前
記第1及び第2のシリコン単結晶層からなるシリコン単
結晶に、450〜750℃の温度領域で熱処理を行う第
1の熱処理工程と、前記第1の熱処理工程後に、900
〜1100℃の温度領域で熱処理を行う第2の熱処理工
程を備える。
【0025】前記第1のシリコン単結晶層は、CZ(C
zochralski)法あるいはその変形法により形
成された単結晶シリコンから切り出された基板であり、
前記第2のシリコン単結晶層形成工程は、エピタキシャ
ル成長法による形成工程であることが望ましい。
【0026】また、工程の順序を変えて、ボロン濃度が
1018atoms /cm3 以上である領域を含むシリコン単
結晶板に、450〜750℃の温度領域で熱処理を行う
第1の熱処理工程と、前記シリコン単結晶上に、エピタ
キシャル成長法によりシリコン単結晶層を形成するシリ
コン単結晶層形成工程と、900〜1100℃の温度領
域で熱処理を行う第2の熱処理工程を備え、あるいは、
ボロン濃度が1018atoms /cm3 以上である領域を含
むシリコン単結晶板に、450〜750℃の温度領域で
熱処理を行う第1の熱処理工程と、前記シリコン単結晶
板に、900〜1100℃の温度領域で熱処理を行う第
2の熱処理工程と、前記シリコン単結晶上に、エピタキ
シャル成長法によりシリコン単結晶層を形成するシリコ
ン単結晶層形成工程とを備えるようにしてもよい。
【0027】さらに、本発明の別の態様によれば、ボロ
ン濃度が1018atoms /cm3 以上である領域を含むシ
リコン単結晶板に、エピタキシャル成長法によりシリコ
ン単結晶層を形成するシリコン単結晶層形成工程と、前
記シリコン単結晶板及び前記シリコン単結晶層に、45
0〜750℃の温度領域で熱処理を行う第1の熱処理工
程と、前記シリコン単結晶板及び前記シリコン単結晶層
に、900〜1100℃の温度領域で熱処理を行う第2
の熱処理工程を備えたことを特徴とする。
【0028】この方法ではp on p+ 構造のウェー
ハを用いて半導体装置をデバイス特性への悪影響を防止
するに十分な深さの無欠陥層(DZ)を有する半導体基
板を提供することが可能となる。
【0029】また、本発明にかかる半導体基板の検査方
法によれば、一主面側の所定領域内に所定値以上の第1
の濃度のボロンを含有するシリコン単結晶に対し、酸素
析出核を析出させ、あるいは該酸素析出核から酸素析出
物を成長させる第1の熱処理工程と、前記第1の熱処理
工程よりも高温で、前記酸素析出核あるいは該析出核が
成長した酸素析出物が縮小するに必要かつ十分な高温か
つボロン再分布が素子特性に影響を与えない程度の範囲
内の温度で加熱処理を行う第2の熱処理工程と、前記第
2の熱処理工程後に、前記シリコン単結晶中に析出した
酸素析出核のうち酸素析出物に成長したものの密度を測
定する測定工程とを備えており、第2の熱処理工程の時
間を正確に設定することができる。
【0030】特に、前記第1及び第2の熱処理工程並び
に素子完成後の半導体基板を用いた半導体装置製造工程
中におけるすべての熱処理工程による酸素拡散深さが、
必要とされる無欠陥層深さを確保できるものとなるよう
に、前記第2の熱処理工程の時間が設定されることが好
ましい。
【0031】具体的には、ボロン濃度が1018atoms /
cm3 以上である領域を含むシリコン単結晶に、450
〜750℃の温度領域で熱処理を行う第1の熱処理工程
と、前記シリコン単結晶に、900〜1100℃の温度
領域で熱処理を行う第2の熱処理工程と、前記シリコン
単結晶中の酸素析出物密度を測定する酸素析出物密度測
定工程とを備えると良い。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態のいくつかをを説明する。
【0033】本発明は、p+ ウェーハあるいはp on
+ エピウェーハを用いてデバイスを製造する場合
に、デバイス特性に悪影響を及ぼす可能性のあるBMD
のウェーハ表層における形成を防止するものである。具
体的には、高密度でボロンを含有するP型ウェーハに、
およそ450〜750℃の温度範囲における熱処理を所
定時間施すことにより、爾後の必要十分な時間の中温熱
処理(およそ900〜1100℃)によって、素子の形
成されない電気的に不活性なバルク領域には酸素析出物
(BMD)が形成される一方、素子の形成される表層に
は十分な無欠陥層(DZ)が形成されるようにしたもの
である。
【0034】本発明は、上述した従来技術における技術
的知見に加えて、さらに、以下に説明する実験結果等か
ら得られた新たな知見に基づいてなされた。
【0035】p- ウェーハ(抵抗率5Ωcm、ボロン濃
度2.7×1015cm-3)とp+ ウェーハ(抵抗率0.
008Ωcm、ボロン濃度2×1019cm-3)とにそれ
ぞれ単結晶シリコンを3μmの厚さにエピタキシャル成
長させた半導体基板を用い、酸素析出核を形成する低温
熱処理温度をパラメータとして以下の実験を行った。基
体ウェーハは、いずれも格子間酸素濃度が1.0×10
18atoms /cm3 のCZ基板である。2段階熱処理(低
温+中温(約1000℃))において、低温熱処理温度
をおよそ400〜800℃とし、2段階熱処理後の半導
体基板の断面をHF:100CC、CrO2:50g、
H2O:100CCを含むエッチング液を用いるジルト
ル(Sirtl)エッチング法でエッチングすることに
よりBMDを選択的にエッチングし、BMD密度を求め
た。
【0036】図6は、半導体基板中のBMD密度の低温
熱処理温度依存性を示すグラフである。図6に示すよう
に、p+ ウェーハを基体として用いたウェーハは、およ
そ450〜750℃の温度範囲でBMD密度が非常に高
く、特に約600℃のときに最大値となっていることが
分かる。
【0037】次に、p- ウェーハ(抵抗率5Ωcm、ボ
ロン濃度2.7×1015cm-3)とp+ ウェーハ(抵抗
率0.008Ωcm、ボロン濃度2×1019cm-3)を
用いて以下の実験を行った。
【0038】2段階熱処理(低温(約600℃)+中温
(約1000℃))において、低温熱処理時間を一定に
した場合において、中温熱処理時間をパラメータとし
て、中温熱処理時間とBMD密度との関係、中温熱処理
時間とDZ深さとの関係をそれぞれ求めた。また、2段
階熱処理(低温(約600℃)+中温(約1000
℃))において、中温熱処理時間を一定にした場合にお
いて、低温熱処理時間をパラメータとして、低温熱処理
時間とBMD密度との関係、低温熱処理時間とDZ深さ
との関係をそれぞれ求めた。格子間酸素濃度はいずれも
1.0×1018atoms/cm3 のCZ基板である。
【0039】図7、図8は、2段階熱処理(低温(約6
00℃)+中温(約1000℃))において、低温熱処
理時間を一定にした場合における中温熱処理時間とBM
D密度との関係(BMD密度の1000℃アニール時間
依存性)、中温熱処理時間とDZ深さとの関係(DZ深
さの1000℃アニール時間依存性)をそれぞれ示すグ
ラフである。また、図9、図10は、2段階熱処理(低
温(約600℃)+中温(約1000℃))において、
中温熱処理時間を一定にした場合における低温熱処理時
間とBMD密度との関係(BMD密度の600℃アニー
ル時間依存性)、低温熱処理時間とDZ深さとの関係
(DZ深さの600℃アニール時間依存性)をそれぞれ
示すグラフである。BMD密度とDZ深さの測定には、
ウェーハ表面から赤外線を入射してその散乱光を評価す
る方法を用いた。
【0040】この結果から次のことがいえる。p- ウェ
ーハでは、いずれの条件においてもDZは形成されない
のに対し、p+ ウェーハでは、中温熱処理時間を長くす
ることによりDZ深さが増加し、また、低温熱処理時間
を長くすることによってもDZ深さが大きくなる。
【0041】さらに、実験結果等から判明しているDZ
深さのボロン濃度依存性、DZ深さの低温熱処理依存
性、DZ深さの中温熱処理依存性についてのグラフを示
す。図11は、DZ深さのボロン濃度依存性を示すグラ
フ、図12は、DZ深さの低温熱処理温度依存性を示す
グラフ、図13は、DZ深さの中温熱処理温度依存性を
示すグラフである。
【0042】図11から、半導体基板のボロン濃度約1
×1018cm-3を境に、形成されるDZ深さが急激に大
きくなり、ボロン濃度約1×1019cm-3前後ではDZ
深さが12〜13μmと高い水準で安定していることが
分かる。図12からは、低温熱処理温度をおよそ450
〜750℃としたときに十分なDZ深さが得られている
ことが分かる。図13からは、中温熱処理温度約850
℃を境に、形成されるDZ深さが急激に大きくなり、約
900℃以上で十分なDZ深さが得られていることが分
かる。また、図12及び図13からも、p- ウェーハで
は、いずれの条件においてもDZは形成されないことが
分かる。
【0043】以上の現象は次のように解釈される。ボロ
ンを1018cm-3以上に高濃度に含有するシリコンウェ
ーハは、酸素析出核形成速度が非常に速いため、酸素析
出核が高密度で発生する。これは、図14に示した通り
である。
【0044】また、図8に示すように中温熱処理時間が
長いほどDZ深さが増加するため、表層の酸素析出核だ
けでなく、酸素析出核から成長した酸素析出物が中温熱
処理で消滅することが分かる。
【0045】従来、成長した酸素析出物の消滅には12
00℃程度の高温熱処理が必要といわれてきたが、本発
明ではBMD密度が非常に高く、1つ1つのBMDサイ
ズが小さいため、900℃〜1100℃という中温熱処
理でも酸素析出物の縮小、消滅が起こる。
【0046】すなわち、ボロンを高密度で含有するシリ
コン単結晶においては、低温熱処理により酸素析出核が
高密度で発生するが、それに引き続く約1000℃程度
の中温熱処理により容易に表面近傍にDZ領域を形成す
ることが可能である。
【0047】以上説明した実験結果及び技術的新知見か
ら、本発明に係る半導体基板の製造方法の条件が導き出
された。第1の条件は、半導体基板に含有されるボロン
濃度は約1018cm-3以上であることである。これは、
酸素析出核が十分に高い密度で形成される濃度である。
第2の条件は、低温熱処理温度はおよそ450〜750
℃であることである。これは、必要十分な濃度と適当な
サイズの酸素析出核が形成される温度である。第3の条
件は、低温熱処理時間は約3時間以上であることであ
る。第4の条件は、中温熱処理温度はおよそ900〜1
100℃であることである。これは、デバイス非形成領
域にはBMDを成長させることにより、デバイス形成領
域にはDZを形成する温度である。第5の条件は、中温
熱処理時間は約6時間以上であることである。しかし、
以上の各条件はいずれも、結果的に十分なDZ深さが得
られること、という条件で規定されることとなる。
【0048】半導体基板への高濃度ボロンの導入方法
は、p+ 型のシリコン単結晶を用いてウェーハを作製し
たものに限らず、イオン注入、固相拡散等の方法によっ
てp+型領域を形成したウェーハを用いても良い。
【0049】なお、p+ ウェーハ上への単結晶シリコン
層のエピタキシャル成長の時点は低温熱処理または中温
熱処理の前後にかかわらず、本発明に係る半導体基板の
製造方法により、p+ ウェーハの素子形成領域には十分
な深さのDZを形成できることが実験結果等から判明し
た。また、p+ ウェーハ上に形成する単結晶シリコン層
は、p型であってもn型であっても良い。
【0050】図1は、本発明に係る半導体基板の製造方
法による製造過程を模式的に表した説明図である。含有
されるボロン濃度が約1018cm-3以上のp+ ウェーハ
1を用意する(図1(a))。このp+ ウェーハ1にお
よそ450〜750℃の温度範囲の低温熱処理を約3時
間以上施し、必要十分な濃度とサイズの酸素析出核2を
形成する(図1(b))。さらに、およそ900〜11
00℃の温度範囲の中温熱処理を約6時間以上施すと、
素子の形成されない電気的に不活性なバルク領域には酸
素析出物(BMD)3が形成される一方、素子の形成さ
れる表層には十分な深さを有する無欠陥層(DZ)4が
形成される(図1(c))。
【0051】以下、本発明に係る半導体基板の製造方法
に従って作製した各実施例に係るウェーハの作製条件に
ついて説明する。
【0052】第1の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。ボロンを1×1019〜2×1019atoms /
cm3 、酸素を8×1017atoms/cm3 含有する直径
200mmのシリコンウェーハ上に、厚さ2.5μm、
ボロン濃度2×1015atoms /cm3 のシリコン単結晶
層をトリクロルシラン(SiHCl3 )を原料ガスとし
て用いて1150℃でエピタキシャル成長させる。この
ウェーハを縦型抵抗加熱炉を用いて600℃の温度で6
時間、乾燥酸素雰囲気中に保持する。このウェーハをデ
バイス製造用の基板として使用する。
【0053】第2の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。第1の実施例と同様の方法で製造したエピ
タキシャル層を有するシリコンウェーハを縦型抵抗加熱
炉内で乾燥酸素雰囲気中に600℃の温度で6時間保持
した後、5℃/分で1000℃まで昇温し、10時間保
持する。その後、800℃まで−10℃/分で降温し、
ウェーハを炉から取り出す。このウェーハをデバイス製
造用の基板として使用する。
【0054】第3の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。ボロンを1×1019〜2×1019atoms /
cm3 の範囲で含む単結晶インゴットを700℃の温度
で10時間抵抗加熱炉内に保持する。その後、このイン
ゴットからウェーハを切り出して、エピタキシャル層を
3μm形成する。このウェーハをデバイス製造用の基板
として使用する。
【0055】第4の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。ボロンを1×1019〜2×1019atoms /
cm3 、酸素を8×1017atoms /cm3 含有する直径
200mmのシリコンウェーハを、縦型抵抗加熱炉内に
おいて600℃の温度で6時間、乾燥酸素雰囲気中に保
持する。その後、厚さ3μm、ボロン濃度2×1015at
oms /cm3 のシリコン単結晶層を、トリクロルシラン
(SiHCl3 )を原料ガスとして用いて1150℃で
エピタキシャル成長させる。このウェーハをデバイス製
造用の基板として使用する。
【0056】第5の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。ボロンを1×1019atoms /cm3 、酸素
を1.0×1018atoms /cm3 含有するシリコンウェ
ーハに多結晶シリコンを減圧CVD法で厚さ2μmに成
長させる。温度は約620℃、原料ガスはシラン(Si
4 )である。ウェーハの一方の面のみ化学的機械研磨
により多結晶シリコン層とその下の単結晶シリコン層の
一部を除去し、鏡面を形成する。このウェーハをデバイ
ス製造用の基板として使用する。
【0057】第6の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。ボロンを2×1019atoms /cm3 、酸素
を7×1017atoms /cm3 含有するシリコンウェーハ
上に、厚さ3μm、ボロン濃度2×1015atoms /cm
3 のシリコン層を気相中でエピタキシャル成長させる。
このウェーハを通常の抵抗加熱炉に600℃の温度で6
時間、乾燥酸素雰囲気中に保持した後、5℃/分で10
00℃まで昇温し、10時間保持する。その後、800
℃まで−10℃/分で降温し、ウェーハを炉から取り出
す。このウェーハをデバイス製造用の基板として使用す
る。
【0058】第7の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。ボロンを1.5×1019atoms /cm3
有するシリコンウェーハ上に、厚さ2.5μm、ボロン
濃度2.5×1016atoms /cm3 含有するシリコン単
結晶層をエピタキシャル成長させたウェーハに、トレン
チキャパシタを有するDRAMを製造する工程におい
て、トレンチをRIE(Reactive Ion Etching)法により
開口した後、トレンチ内にLP−CVD法により、多結
晶シリコンを埋め込む。この工程の処理温度は、625
℃であり、処理時間は3時間である。この工程の後、窒
素雰囲気中に1000℃の温度で16時間保持する。
【0059】第8の実施例に係るウェーハは以下のよう
に作製した。ボロンを1×1019atoms /cm3 含有す
るシリコンウェーハ上に、厚さ2.5μm、リン濃度1
×1015atoms /cm3 のシリコン単結晶層を気相中で
エピタキシャル成長法により形成する。このウェーハを
通常の抵抗加熱炉に600℃の温度で6時間、乾燥酸素
雰囲気中に保持した後、5℃/分で1000℃まで昇温
し、10時間保持する。その後、800℃まで−10℃
/分で降温し、ウェーハを炉から取り出す。このウェー
ハをデバイス製造用の基板として使用する。
【0060】以上の各実施例においては、上述したよう
に、低温熱処理の温度領域は図6に示すようにBMDを
高密度に形成するため、およそ450〜750℃である
必要がある。また、低温熱処理時間は、図10に示すよ
うに十分なDZ深さを得るためには3時間以上であるこ
とが望ましい。
【0061】なお、以上の各実施例におけるおよそ45
0〜750℃での熱処理の雰囲気は、酸素以外にも窒
素、水素、アルゴンあるいはこれらの混合ガスを用いて
も同様の効果が得られる。すなわち、温度条件が本発明
の条件に適合していれば、低温熱処理時の雰囲気として
用いる気体の種類は特に限定されない。また、第5の実
施例のように、多結晶シリコン層を堆積させるような工
程でも、原料ガスの種類にかかわらず、温度と時間の条
件が満たされていれば同様の効果が得られる。
【0062】以上の各実施例で製造した、ボロン濃度が
1016〜1021atoms /cm3 の領域に含まれるシリコ
ン単結晶基板を用いて半導体装置を製造した場合に、B
MD密度及びDZ深さがどの程度のものとなるかを予測
するための半導体基板の検査方法を実施するためには、
酸素析出核形成のためのおよそ450〜750℃の温度
範囲の低温熱処理及び酸素析出核の成長とDZ形成とを
兼ねたおよそ900〜1100℃の温度範囲の中温熱処
理を行った後、酸素析出物の密度を測定する必要があ
る。このとき、上述のように、酸素拡散による酸素深さ
分布と中温熱処理によりDZ深さが決まるため、およそ
900℃以上の熱処理がDZ形成に関与する。このため
半導体装置の製造工程において形成されるDZ深さをよ
り正確に予測するためには、半導体装置製造工程での熱
履歴を正確に模擬する必要がある。
【0063】具体的には、第1及び第2の熱処理工程並
びに完成後の半導体基板を用いた半導体装置製造工程中
におけるすべての熱処理工程による酸素拡散深さが、必
要とされる無欠陥層深さを確保できるものとなるよう
に、中温熱処理時間を設定すればよい。温度T1 ,T2
,…,Tn においてそれぞれ時間t1 ,t2 ,…,tn
の熱処理を行ったときの拡散深さLは、それぞれの温度
におけるシリコン中での酸素の拡散係数をD1 ,D2 ,
…,Dn としたとき、L=(D1 t1 +D2 t2…+Dn
tn )1/2 で求められる。
【0064】実際に、本発明の基板を64M DRAM
に用いた場合、1000℃熱処理時間は3.5時間、1
050℃熱処理時間は2.5時間とした。1000℃未
満の熱処理も行ったが、実質的に拡散深さへの影響はほ
とんど無視できるため、計算上は省略した。酸素の拡散
係数はMikkelsanらの値(1000℃において
1.56×10-11 cm2 sec-1,1050℃において
3.63×10-11 cm2 sec-1)を用いた。その結
果、この64M DRAMの製造工程における酸素の拡
散深さは7.2μmとなり、これと同じ拡散深さを10
00℃熱処理で確保するためには、9.3時間の熱処理
時間を設定するとよいことが分かる。第1の実施例で述
べた処理を施した半導体基板に600℃の温度で3時間
の熱処理後、1000℃の温度で9.3時間の熱処理を
行なったものと、その基板を用いて製造したDRAMの
DZ深さを透過型電子顕微鏡を用いて評価したところ、
それぞれ10.5μm、10.2μmと相互に良く一致
しており、エピタキシャル成長させたシリコン単結晶層
の厚さ2.5μm及び測定誤差等を考慮すると、計算よ
り求めた酸素拡散深さ7.2μmともほぼ一致してい
た。
【0065】以上説明した各実施例、実験結果等からも
明らかなように、本発明に係る半導体基板の製造方法に
より、p on p+ 構造またはn on p+ 構造を
有するシリコンウェーハにおいて、素子が形成される領
域を無欠陥層とすることが可能である。その半導体基板
を用いた半導体装置の一実施例を以下のように作製し
た。
【0066】ボロンを2×1019atoms /cm3 、酸素
を7×1017atoms /cm3 含有するシリコンウェーハ
上に、厚さ2.5μm、ボロン濃度2×1015atoms /
cm3 のシリコン層を気相中でエピタキシャル成長させ
る。このウェーハを通常の抵抗加熱炉に600℃の温度
で6時間、乾燥酸素雰囲気中に保持した後、5℃/分で
1000℃まで昇温し、10時間保持する。800℃ま
で−10℃/分で降温し、ウェーハを炉から取り出す。
このウェーハを深さ7.5μmのトレンチキャパシタを
有するDRAM製造用の基板として使用する。
【0067】図2(a)は、本発明に係る半導体基板の
製造方法により製造したDRAMの断面図、図2(b)
は従来の製造方法により製造したDRAMの断面図であ
る。ともに、半導体基板は、p+ ウェーハ9上に単結晶
シリコン層10をエピタキシャル成長させたものである
が、上述のように、ボロン濃度、酸素濃度、熱処理工程
等が異なっている。
【0068】図2(a)においては、半導体基板中に深
さ7.5μmのトレンチキャパシタ11を有するDRA
Mの断面構造を示しており、素子形成領域にBMD13
が存在せずDZ12が形成されている。一方、図2
(b)においては、本発明に係る半導体基板の製造方法
により製造したDRAMのDZ12に相当する部分であ
る素子形成領域14にも、BMD13が形成されてい
る。深さ10μm以上の、素子形成領域外におけるBM
D密度は、本発明及び従来の基板でそれぞれ5×1010
cm-3、3×1010cm-3とほとんど差はない。
【0069】図3は、本発明及び従来のウェーハのDZ
深さを赤外散乱法と透過電子顕微鏡とを用いて測定した
結果を示すグラフである。従来の製造方法による半導体
基板のほとんどは、DZ深さが10μm以下であるのに
対し、本発明に係る半導体基板では、10μm以上のD
Z深さが確保されており、デバイスが形成される領域で
十分な無欠陥層が形成されていることが明らかである。
【0070】なお、上記第1から第7までの実施例に係
るウェーハを用いてDRAMを形成した後のDZ幅は、
それぞれ12μm、12μm、13μm、11μm、1
2μm、13μm、13μmであった。
【0071】図4は、本発明及び従来のシリコンウェー
ハに幅0.6μm、深さ7μmのトレンチキャパシタを
形成し、その酸化膜耐圧を評価した結果を示すグラフで
ある。ゲート酸化膜は厚さ10nmの熱酸化膜であり、
破壊電界が8MV/cm以上のものを合格とした。結果
は図4に示すように、本発明により、酸化膜耐圧が非常
に向上していることが分かる。
【0072】以上説明したように本発明に係る半導体基
板の製造方法により製造した半導体基板を用いて製造す
る半導体装置は、BMD密度の広い範囲で素子形成領域
を無欠陥層とすることができる。
【0073】図5は、本発明に係る半導体基板の検査方
法によりDZ深さを評価し、それらの基板を用いて64
M DRAMを製造したときの歩留りのDZ深さ依存性
を示すグラフである。DZ深さが狭すぎると明らかな歩
留りの低下が見られた。
【0074】適正なDZ深さはデバイスにより異なる
が、本発明を用いれば中温熱処理条件(時間、温度)だ
けでなく、低温熱処理条件(時間、温度)を変えてもD
Z幅を変える事ができる。
【0075】また、トレンチ型デバイスの例を示した
が、同様の効果はスタック型デバイス、あるいはプロセ
ッサ等のトレンチ型以外のデバイスでも得られる。
【0076】なお、本発明の第1の熱処理、及び第2の
熱処理はデバイス製造工程でも行っても良い。この場
合、第1の熱処理、第2の熱処理いずれも一つの熱工程
としてもよいし、所定のBMD密度、DZ深さとなるよ
うに複数の熱工程を組み合わせても良い。また、DZ形
成を直接の目的としないCVD工程、あるいは酸化工程
等の熱処理をDZ形成に流用してもよい。第5の実施例
でも述べたようにDZ形成には熱処理の温度と時間が影
響し雰囲気、被膜の影響はないため、CVD工程でもD
Z形成用熱工程として使用出来る。
【0077】さらに第1のシリコン単結晶層の形成には
CZ法の変形法、例えばMCZ(磁界印加CZ)法、C
CZ(連続CZ)法、DLCZ(2層CZ)法を用いる
ことができる。MCZ法においては、どのような磁界方
向、形状でも採用される。
【0078】
【発明の効果】以上の通り、本発明にかかる半導体基板
の製造方法によれば、第1の濃度のボロンを含有する領
域を有するシリコン単結晶に対し、酸素析出核を析出さ
せ、あるいは該酸素析出核から酸素析出物を成長させる
第1の熱処理工程と、この第1の熱処理工程における温
度よりも高く、前記酸素析出核あるいは該析出核が成長
した酸素析出物が縮小するのに十分高く、ボロン再分布
が素子特性に影響を与えない程度に十分低い範囲内の温
度で加熱処理を行い、前記一主面側の所定領域内に無欠
陥層を所定深さで形成する第2の熱処理工程とを備えて
いるので、p+ ウェーハを用いて半導体装置を製造する
場合に、高温熱処理過程を回避しつつデバイス特性への
悪影響を防止するに十分な深さの無欠陥層(DZ)を有
する半導体基板を製造することができる。
【0079】この方法は第2のシリコン単結晶層の形成
工程を備えたp on p+ エピウェーハにも適用で
き、同様に高温熱処理過程を回避しつつデバイス特性へ
の悪影響を防止するに十分な深さの無欠陥層(DZ)を
有する半導体基板を製造することができる。
【0080】また、本発明にかかる半導体基板の検査方
法によれば、第2の熱処理工程後に、前記シリコン単結
晶中に析出した酸素析出核のうち酸素析出物に成長した
ものの密度を測定する測定工程とを備えているので、第
2の熱処理工程の時間を正確に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体基板の製造方法による製造
過程を模式的に表した説明図である。
【図2】(a)は本発明に係る半導体基板の製造方法に
より製造したDRAMの断面図、(b)は従来の製造方
法により製造したDRAMの断面図である。
【図3】本発明及び従来の半導体基板のDZ深さを赤外
散乱法と透過電子顕微鏡とを用いて測定した結果を示す
グラフである。
【図4】本発明及び従来の半導体基板にトレンチキャパ
シタを形成し、その酸化膜耐圧を評価した結果を示すグ
ラフである。
【図5】本発明に係る半導体基板を用いて製造したDR
AMの歩留りのDZ深さ依存性を示すグラフである。
【図6】2段階熱処理を施した場合における半導体基板
中のBMD密度の低温熱処理温度依存性を示すグラフで
ある。
【図7】2段階熱処理を施した場合において、低温熱処
理時間を一定にした場合における中温熱処理時間とBM
D密度との関係を示すグラフである。
【図8】2段階熱処理を施した場合において、低温熱処
理時間を一定にした場合における中温熱処理時間とDZ
深さとの関係をそれぞれ示すグラフである。
【図9】2段階熱処理を施した場合において、中温熱処
理時間を一定にした場合における低温熱処理時間とBM
D密度との関係を示すグラフである。
【図10】2段階熱処理を施した場合において、中温熱
処理時間を一定にした場合における低温熱処理時間とD
Z深さとの関係を示すグラフである。
【図11】DZ深さのボロン濃度依存性を示すグラフで
ある。
【図12】DZ深さの低温熱処理温度依存性を示すグラ
フである。
【図13】DZ深さの低温熱処理温度依存性を示すグラ
フである。
【図14】BMD密度のボロン濃度依存性を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 P+ ウェーハ 2 酸素析出核 3 酸素析出物(BMD) 4 無欠陥層(DZ) 9 高濃度ボロン含有シリコン単結晶 10 単結晶シリコン層 11 トレンチキャパシタ 12 DZ 13 BMD 14 素子形成領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 忠 秀 福岡県北九州市小倉北区下到津1−10−1 株式会社東芝北九州工場内 (72)発明者 沼 野 正 訓 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝川崎事業所内 (72)発明者 佐 俣 秀 一 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝川崎事業所内 (72)発明者 関 原 章 子 神奈川県川崎市幸区堀川町72番地 株式会 社東芝川崎事業所内 (72)発明者 秋 田 圭 子 神奈川県川崎市川崎区駅前本町25番地1 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一主面側の所定領域内に所定値以上の第1
    の濃度のボロンを含有する領域を有するシリコン単結晶
    に対し、酸素析出核を析出させ、あるいは該酸素析出核
    から酸素析出物を成長させる第1の熱処理工程と、 前記第1の熱処理工程における温度よりも高く、前記酸
    素析出核あるいは該析出核が成長した酸素析出物が縮小
    するのに十分高く、ボロン再分布が素子特性に影響を与
    えない程度に十分低い範囲内の温度で加熱処理を行い、
    前記一主面側の所定領域内に無欠陥層を所定深さで形成
    する第2の熱処理工程とを備えた半導体基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、前記第1の熱処理工程は、前記酸素析出核ある
    いは該析出核が成長した酸素析出物が前記第2の熱処理
    工程で縮小する程度の高濃度で析出するに十分な時間行
    われることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、前記第2の熱処理工程は、前記酸素析出核ある
    いは該析出核が成長した酸素析出物が縮小するのに必要
    かつ十分な時間行われることを特徴とする半導体基板の
    製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、前記第1の熱処理工程後に、前記シリコン単結
    晶からなる基板の前記所定領域が存在する側の面上に、
    前記第1の濃度よりも低い第2の濃度でボロンを含有す
    る第2の単結晶シリコン層を形成する単結晶シリコン層
    形成工程をさらに備えたことを特徴とする半導体基板の
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、前記第2の単結晶シリコン層はエピタキシャル
    成長法により形成されることを特徴とする半導体基板の
    製造方法。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、前記第1の熱処理工程後、前記第2の単結晶シ
    リコン層形成工程前に、前記第2の熱処理工程が行われ
    ることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、前記第2の熱処理工程は、前記酸素析出核が縮
    小するのに必要かつ十分な時間以上の時間行われること
    を特徴とする半導体基板の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の半導体基板の製造方法に
    おいて、前記酸素析出核が析出し、あるいは該酸素析出
    核から酸素析出物が成長する領域は素子形成領域を含む
    領域であり、 前記第1及び第2の熱処理工程並びに完成後の半導体基
    板を用いた半導体装置製造工程中におけるすべての熱処
    理工程による酸素拡散深さが、必要とされる無欠陥層深
    さを確保できるように、前記第2の熱処理工程の時間を
    設定するようにしたことを特徴とする半導体基板の製造
    方法。
  9. 【請求項9】一主面側の所定領域内に所定値以上の第1
    の濃度のボロンを含有する領域を有するシリコン単結晶
    板の前記一主面上に前記第1の濃度よりも低い第2の濃
    度のボロンを含有するシリコン単結晶層を形成する工程
    と、 前記領域内に酸素析出核を析出させ、あるいは該酸素析
    出核から酸素析出物を成長させる第1の熱処理工程とを
    備え、前記一主面側の所定領域内に無欠陥層を所定深さ
    で形成するようにした半導体基板の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の半導体基板の製造方法
    において、前記シリコン単結晶層形成工程は、エピタキ
    シャル成長法による形成工程であることを特徴とする半
    導体基板の製造方法。
  11. 【請求項11】ボロン濃度が1018atoms /cm3 以上
    である領域を含むシリコン単結晶に、450〜750℃
    の温度領域で熱処理を行う第1の熱処理工程と、 前記第1の熱処理工程後に、900〜1100℃の温度
    領域で熱処理を行う第2の熱処理工程を備えたことを特
    徴とする半導体基板の製造方法。
  12. 【請求項12】ボロン濃度が1018atoms /cm3 以上
    である第1のシリコン単結晶層上に、第2のシリコン単
    結晶層を形成するシリコン単結晶層形成工程と、 前記第1及び第2のシリコン単結晶層からなるシリコン
    単結晶に、450〜750℃の温度領域で熱処理を行う
    第1の熱処理工程と、 前記第1の熱処理工程後に、900〜1100℃の温度
    領域で熱処理を行う第2の熱処理工程を備えたことを特
    徴とする半導体基板の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項12に記載の半導体基板の製造方
    法において、前記第1のシリコン単結晶層は、CZ(C
    zochralski)法あるいはその変形法により形
    成された単結晶シリコンから切り出された基板であり、
    前記第2のシリコン単結晶層形成工程は、エピタキシャ
    ル成長法による形成工程であることを特徴とする半導体
    基板の製造方法。
  14. 【請求項14】ボロン濃度が1018atoms /cm3 以上
    である領域を含むシリコン単結晶板に、450〜750
    ℃の温度領域で熱処理を行う第1の熱処理工程と、 前記シリコン単結晶上に、エピタキシャル成長法により
    シリコン単結晶層を形成するシリコン単結晶層形成工程
    と、 900〜1100℃の温度領域で熱処理を行う第2の熱
    処理工程を備えたことを特徴とする半導体基板の製造方
    法。
  15. 【請求項15】ボロン濃度が1018atoms /cm3 以上
    である領域を含むシリコン単結晶板に、450〜750
    ℃の温度領域で熱処理を行う第1の熱処理工程と、 前記シリコン単結晶板に、900〜1100℃の温度領
    域で熱処理を行う第2の熱処理工程と、 前記シリコン単結晶上に、エピタキシャル成長法により
    シリコン単結晶層を形成するシリコン単結晶層形成工程
    をと備えたことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  16. 【請求項16】ボロン濃度が1018atoms /cm3 以上
    である領域を含むシリコン単結晶板に、エピタキシャル
    成長法によりシリコン単結晶層を形成するシリコン単結
    晶層形成工程と、 前記シリコン単結晶板及び前記シリコン単結晶層に、4
    50〜750℃の温度領域で熱処理を行う第1の熱処理
    工程と、 前記シリコン単結晶板及び前記シリコン単結晶層に、9
    00〜1100℃の温度領域で熱処理を行う第2の熱処
    理工程を備えたことを特徴とする半導体基板の製造方
    法。
  17. 【請求項17】一主面側の所定領域内に所定値以上の第
    1の濃度のボロンを含有するシリコン単結晶に対し、酸
    素析出核を析出させ、あるいは該酸素析出核から酸素析
    出物を成長させる第1の熱処理工程と、 前記第1の熱処理工程よりも高温で、前記酸素析出核あ
    るいは該析出核が成長した酸素析出物が縮小するに必要
    かつ十分な高温かつボロン再分布が素子特性に影響を与
    えない程度の範囲内の温度で加熱処理を行う第2の熱処
    理工程と、 前記第2の熱処理工程後に、前記シリコン単結晶中に析
    出した酸素析出核のうち酸素析出物に成長したものの密
    度を測定する測定工程とを備えた半導体基板の検査方
    法。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の半導体基板の検査方
    法において、前記第1及び第2の熱処理工程並びに素子
    完成後の半導体基板を用いた半導体装置製造工程中にお
    けるすべての熱処理工程による酸素拡散深さが、必要と
    される無欠陥層深さを確保できるものとなるように、前
    記第2の熱処理工程の時間を設定することを特徴とする
    半導体基板の検査方法。
  19. 【請求項19】ボロン濃度が1018atoms /cm3 以上
    である領域を含むシリコン単結晶に、 450〜750℃の温度領域で熱処理を行う第1の熱処
    理工程と、 前記シリコン単結晶に、900〜1100℃の温度領域
    で熱処理を行う第2の熱処理工程と、 前記シリコン単結晶中の酸素析出物密度を測定する酸素
    析出物密度測定工程とを備えたことを特徴とする半導体
    基板の検査方法。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の半導体基板の検査方
    法において、前記第1及び第2の熱処理工程並びに完成
    後の半導体基板を用いた半導体装置製造工程中における
    すべての熱処理工程による酸素拡散深さが、必要とされ
    る無欠陥層深さを確保できるように、前記第2の熱処理
    工程の時間を設定することを特徴とする半導体基板の検
    査方法。
JP03211197A 1996-02-15 1997-02-17 半導体基板の製造方法およびその検査方法 Expired - Fee Related JP4189041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03211197A JP4189041B2 (ja) 1996-02-15 1997-02-17 半導体基板の製造方法およびその検査方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2797096 1996-02-15
JP8-27970 1996-02-15
JP03211197A JP4189041B2 (ja) 1996-02-15 1997-02-17 半導体基板の製造方法およびその検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09283529A true JPH09283529A (ja) 1997-10-31
JP4189041B2 JP4189041B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=26365978

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03211197A Expired - Fee Related JP4189041B2 (ja) 1996-02-15 1997-02-17 半導体基板の製造方法およびその検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4189041B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2782572A1 (fr) * 1998-04-17 2000-02-25 Nec Corp Substrat "silicium-sur-isolant" (soi) et methode de fabrication dudit substrat
US6325848B1 (en) 1997-11-11 2001-12-04 Nec Corporation Method of making a silicon substrate with controlled impurity concentration
WO2006008915A1 (ja) * 2004-07-20 2006-01-26 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. シリコンエピタキシャルウェーハおよびその製造方法
JP2006040972A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハおよびその製造方法
WO2006022127A1 (ja) * 2004-08-25 2006-03-02 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
JP2006190896A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Renesas Technology Corp エピタキシャルシリコンウエハとその製造方法および半導体装置とその製造方法
SG151096A1 (en) * 1997-04-09 2009-04-30 Memc Electronic Materials Low defect density, ideal oxygen precipitating silicon
US8026145B2 (en) 2005-11-09 2011-09-27 Memc Electronic Materials, Inc. Arsenic and phosphorus doped silicon wafer substrates having intrinsic gettering
WO2015129133A1 (ja) * 2014-02-26 2015-09-03 株式会社Sumco エピタキシャルシリコンウェーハの製造方法及びエピタキシャルシリコンウェーハ
KR20210038825A (ko) * 2019-09-30 2021-04-08 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 반도체-온-절연체(soi) 기판을 형성하는 방법

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG151096A1 (en) * 1997-04-09 2009-04-30 Memc Electronic Materials Low defect density, ideal oxygen precipitating silicon
US6325848B1 (en) 1997-11-11 2001-12-04 Nec Corporation Method of making a silicon substrate with controlled impurity concentration
FR2834821A1 (fr) * 1998-04-17 2003-07-18 Nec Corp Substrat "silicium-sur-isolant" (soi) et methode de fabrication dudit substrat
FR2782572A1 (fr) * 1998-04-17 2000-02-25 Nec Corp Substrat "silicium-sur-isolant" (soi) et methode de fabrication dudit substrat
WO2006008915A1 (ja) * 2004-07-20 2006-01-26 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. シリコンエピタキシャルウェーハおよびその製造方法
JP2006032799A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハおよびその製造方法
JP2006040972A (ja) * 2004-07-22 2006-02-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハおよびその製造方法
JP4711167B2 (ja) * 2004-08-25 2011-06-29 信越半導体株式会社 シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
WO2006022127A1 (ja) * 2004-08-25 2006-03-02 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
JP2006066532A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
US7713851B2 (en) 2004-08-25 2010-05-11 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Method of manufacturing silicon epitaxial wafer
JP2006190896A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Renesas Technology Corp エピタキシャルシリコンウエハとその製造方法および半導体装置とその製造方法
US8026145B2 (en) 2005-11-09 2011-09-27 Memc Electronic Materials, Inc. Arsenic and phosphorus doped silicon wafer substrates having intrinsic gettering
WO2015129133A1 (ja) * 2014-02-26 2015-09-03 株式会社Sumco エピタキシャルシリコンウェーハの製造方法及びエピタキシャルシリコンウェーハ
JP2015162522A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 株式会社Sumco エピタキシャルシリコンウェーハの製造方法及びエピタキシャルシリコンウェーハ
KR20160122802A (ko) * 2014-02-26 2016-10-24 가부시키가이샤 사무코 에피택셜 실리콘 웨이퍼의 제조방법 및 에피택셜 실리콘 웨이퍼
US9818609B2 (en) 2014-02-26 2017-11-14 Sumco Corporation Epitaxial-silicon-wafer manufacturing method and epitaxial silicon wafer
KR20210038825A (ko) * 2019-09-30 2021-04-08 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 반도체-온-절연체(soi) 기판을 형성하는 방법
US11710656B2 (en) 2019-09-30 2023-07-25 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Method of forming semiconductor-on-insulator (SOI) substrate

Also Published As

Publication number Publication date
JP4189041B2 (ja) 2008-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100573473B1 (ko) 실리콘 웨이퍼 및 그 제조방법
US6641888B2 (en) Silicon single crystal, silicon wafer, and epitaxial wafer.
CN103498196B (zh) 硅晶片的制造方法
US5951755A (en) Manufacturing method of semiconductor substrate and inspection method therefor
JP2004533125A (ja) イオン注入によるイントリンシックゲッタリングを有するシリコン・オン・インシュレータ構造体を製造する方法
US6878451B2 (en) Silicon single crystal, silicon wafer, and epitaxial wafer
US6277193B1 (en) Method for manufacturing semiconductor silicon epitaxial wafer and semiconductor device
JP3381816B2 (ja) 半導体基板の製造方法
JP3223847B2 (ja) シリコン単結晶ウェーハの熱処理方法と製造方法
JP3454033B2 (ja) シリコンウェーハおよびその製造方法
JPH09283529A (ja) 半導体基板の製造方法およびその検査方法
US6599816B2 (en) Method of manufacturing silicon epitaxial wafer
KR100625822B1 (ko) 실리콘 웨이퍼 및 그의 제조 방법
KR100347141B1 (ko) 에피택셜 실리콘 웨이퍼 제조 방법
JP4510997B2 (ja) シリコン半導体基板およびその製造方法
JPH11204534A (ja) シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法
JPH10223641A (ja) 半導体シリコンエピタキシャルウェーハ及び半導体デバイスの製造方法
KR100774070B1 (ko) 실리콘 에피텍셜 웨이퍼의 제조방법
JPH05326467A (ja) 半導体基板及びその製造方法
JP2014078667A (ja) シリコンエピタキシャルウェーハ及びそれを用いた固体撮像素子の製造方法
JPH11288942A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004099415A (ja) 単結晶、単結晶ウエーハ及びエピタキシャルウエーハ、並びに単結晶育成方法
JPS63198334A (ja) 半導体シリコンウエ−ハの製造方法
JPH11297704A (ja) 酸素析出物密度の評価方法
JPH09223699A (ja) シリコンウェーハとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20050726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050926

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20051216

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060331

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080814

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080912

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees