JPH09281978A - 音響測定システム、音響補正システム、リモートコマンダー - Google Patents

音響測定システム、音響補正システム、リモートコマンダー

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JPH09281978A
JPH09281978A JP11443996A JP11443996A JPH09281978A JP H09281978 A JPH09281978 A JP H09281978A JP 11443996 A JP11443996 A JP 11443996A JP 11443996 A JP11443996 A JP 11443996A JP H09281978 A JPH09281978 A JP H09281978A
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acoustic
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Satoru Shinada
哲 品田
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易にしかも的確な音場として、周波数特性
等の音響特性の確認を行なうことができ、また音響処理
状態を適切な状態へ補正できるシステムの実現。 【解決手段】 リモートコマンダーでは付属のマイクロ
ホンで集音された音声信号についての音響特性を算出
し、音響特性データを送信するとともに、受信/制御装
置部は、受信した音響特性データに応じて表示を行な
う。また受信/制御装置部もしくはリモートコマンダー
が音響特性データに応じた音響補正データを生成し、こ
れにより音響信号処理部の音響処理動作の補正制御を行
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響機器に関する音
響特性を測定したり、音響特性を補正する場合に好適な
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDプレーヤその他の再生装置などに対
して、その再生音声の周波数特性等を測定し、機器の性
能、特性等を判断したり、もしくはイコライジングなど
の音響処理の調整等を行なうことがある。このような場
合は、一般に、音場測定として、スピーカから出力され
る音声を所定位置に配置したマイクロホンで集音し、そ
の集音した音声信号についての周波数特性測定等を行な
うことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような作
業は、例えばマイクロホンのセッティングが面倒かつ難
しいものであるとともに、実際にユーザーの聴感に近い
位置、つまり耳の近くにマイクロホンをセットすること
は、専用の測定ルームのような場所でないかぎりは困難
な場合が多い。また測定した周波数特性を参考にして例
えばイコライジング調整を行なうということも、或る程
度専門知識が必要で、簡易に実行することはできなかっ
た。これらのことから、例えばユーザーレベルでも、簡
易にしかも的確な音場として、周波数特性等の音響特性
の確認を行なうことができるシステムや、音響特性に応
じてイコライジング等の音響処理状態を容易に適切な状
態へ補正できるシステムが求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような点に
鑑みて、音響機器の音響特性の測定や音響処理の補正な
どに好適な音響測定システム、音響補正システム、及び
これらに用いるリモートコマンダーを提供する。
【0005】音響測定システムとしては、リモートコマ
ンダーと、受信/制御装置部と、表示部とから構成す
る。そしてリモートコマンダーには、マイクロホンと、
マイクロホンによって集音された音声信号についての音
響特性を算出する特性検出手段と、特性検出手段によっ
て検出された音響特性データを送信することができる送
信手段を設ける。また受信/制御装置部には、リモート
コマンダーからの送信信号を受信する受信手段と、受信
手段によって音響特性データが受信された場合に、その
音響特性データに応じた表示データを生成し、表示部の
表示動作を制御する制御手段とを設ける。つまり、リモ
ートコマンダーによって音響特性を測定し、その測定結
果を表示部で表示させる。
【0006】また音響補正システムとしては、リモート
コマンダーと、受信/制御装置部と、出力音声信号に対
する音響処理を行なう音響信号処理部とから構成する。
そしてリモートコマンダーは、マイクロホンと、マイク
ロホンによって集音された音声信号についての音響特性
を算出する特性検出手段と、特性検出手段によって検出
された音響特性データを送信することができる送信手段
を設ける。また受信/制御装置部は、リモートコマンダ
ーからの送信信号を受信する受信手段と、受信手段によ
って音響特性データが受信された場合に、その音響特性
データに応じた音響補正データを生成し、音響信号処理
部へ供給して、音響処理動作の補正制御を行なうことが
できる制御手段とを設ける。つまり、リモートコマンダ
ーによって音響特性を測定し、その測定結果を受信/制
御装置部に送る。受信/制御装置部は測定結果に応じて
音響処理を制御する。
【0007】また他の音響補正システムとして、リモー
トコマンダーと、受信/制御装置部と、出力音声信号に
対する音響処理を行なう音響信号処理部とから構成す
る。そしてリモートコマンダーには、マイクロホンと、
マイクロホンによって集音された音声信号についての音
響特性を検出するとともに検出された音響特性に基づい
て音響補正データを生成する補正データ生成手段と、補
正データ生成手段で生成された補正データを送信するこ
とができる送信手段を設ける。また受信/制御装置部に
は、リモートコマンダーからの送信信号を受信する受信
手段と、受信手段によって補正データが受信された場合
に、その補正データを前記音響信号処理部へ供給して、
音響処理動作の補正制御を行なうことができる制御手段
とを設ける。つまり、リモートコマンダーによって音響
特性を測定し、その測定結果により音響処理のためのコ
マンドを生成して受信/制御装置部に送る。受信/制御
装置部はコマンドに応じて音響処理を制御する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5により本発明の
第1の実施の形態を説明する。この例はリモートコマン
ダーと、音響再生装置と、コマンド受信装置から構成さ
れる音響測定システムとし、音響再生装置から出力され
る音響周波数特性をユーザーの位置において測定し、コ
マンド受信装置に設けられている表示部で表示できるよ
うにしたものである。
【0009】図1は本例の音響測定システムにおけるリ
モートコマンダー1の外観を示し、また図2はリモート
コマンダー1の内部の回路構成のブロック図である。図
1に示すようにリモートコマンダー1には赤外線による
コマンド信号の送出窓2や、各種の操作キー3が設けら
れる。このリモートコマンダー1は音響再生装置等に対
する通常のリモートコマンダーとしても用いることがで
きるように、操作キー3としては電源のオン/オフのキ
ー、数字キー、音量アップ/ダウンキー、再生キー、停
止キー等の各種のキーが用意されている。その中の1つ
は測定キー3aとされ、この測定キー3aが押されるこ
とで後述する測定動作が行なわれる。またジョグダイヤ
ル4も各種所要操作に供するために設けられている。
【0010】これらの部位は通常のリモートコマンダー
と同様であり、図2に示されるように、操作キー3が押
されると、キーマトリクスエンコード部12ではそのキ
ーに応じた信号が発生され、その信号がマイクロコンピ
ュータ(CPU)で構成される制御部9に供給される。
制御部9は、キーマトリクスエンコード部12からの信
号に応じて対応するコマンド信号をROM11から読み
出し、そのコマンド信号を所定のキャリア周波数で変調
して送信部13に供給する。
【0011】送信部13は例えば発光ダイオードとこの
発光ダイオードの電流制御を行なうスイッチングトラン
ジスタが設けられており、コマンド信号を変調した信号
はスイッチングトランジスタのベースに印加され、つま
り、コマンド信号の変調信号に基づいて発光ダイオード
の発光動作がオン/オフされる。この動作により、コマ
ンド信号が赤外線として送出窓2から出力され、外部機
器に伝送されることになる。
【0012】また本例のリモートコマンダー1には図1
に示されるように、2つの集音部が形成され、ここには
マイクロホン5L,5Rが設けられている。
【0013】図2に示すようにマイクロホン5L,5R
から出力される音声信号はプリアンプ6L,6Rで増幅
され、バンドパスフィルタ/デバイダ部7に供給され
る。バンドパスフィルタ/デバイダ部7ではn個のバン
ドパスフィルタにより音声信号をn個の帯域に分割し、
各帯域毎のn系統の信号出力を行なう。n系統の各信号
はそれぞれアンプ81 〜8n を介して制御部9に供給さ
れる。制御部9にはn個のA/D入力端子91 〜9n
設けられており、アンプ81 〜8n の出力である各帯域
の音声信号をそれぞれデジタルデータとして取り込むよ
うに構成されている。制御部9は逐次入力される各帯域
の音声信号データをRAM10に取り込むとともに、そ
れに基づいて周波数特性測定データを生成し、送信部1
3からコマンド信号として送信出力することができる。
【0014】リモートコマンダー1からの赤外線による
コマンド信号を受信する部位となるコマンド受信装置2
0と、音響再生装置30の構成は図3に示される。音響
再生装置30は例えばCDプレーヤなどの再生装置が該
当するが、音響再生装置30の各種動作制御はコマンド
受信装置20によって実行される。コマンド受信装置2
0は実際には音響再生装置30内に一体的に設けられる
ものであってもよい。
【0015】コマンド受信装置20には受信部21が設
けられ、リモートコマンダー1から赤外線で送信されて
くるコマンドコードを受信する。受信部21は例えばフ
ォトトランジスタのような光電変換素子により赤外線コ
マンドコードを電気信号に変換して出力する。その電気
信号はアンプ22で増幅されて、マイクロコンピュータ
(CPU)によって形成される制御部23に入力され
る。
【0016】制御部23は、受信部21から入力される
リモートコマンダー1による操作情報(コマンド)に対
応して各種制御を行なう。即ちコマンドコードを復調し
てその操作内容を検出し、それに応じて音響再生装置3
0に対して制御信号を出力し、音響再生装置30に必要
な動作を実行させる。さらに、制御部23は音響再生装
置30のコントローラとしても機能しているが、音響再
生装置30での動作状況その他の必要な表示を表示部2
4で実行させる。ROM24には再生制御動作や表示制
御動作に必要なデータ、プログラム等が格納されてい
る。またRAM25は再生制御動作や表示制御動作に要
するデータの格納に使用される。またコマンドコードと
してリモートコマンダー1から測定データが入力された
場合は、それに応じて表示部24の表示制御動作を実行
する。
【0017】音響再生装置30は例えばCDプレーヤと
して構成され、再生装置部31ではCDプレーヤとして
の機能部位、例えば光学ヘッド機構、スピンドル機構、
サーボ機構、デコード回路等が搭載され、CD(コンパ
クトディスク)の再生動作を行なうことができるように
構成されている。再生装置部31から出力される再生音
声信号は音響処理部32に供給され、イコライジング、
リバーブなどの各種音響処理が施される。そして音響処
理部32から出力された音声信号はパワーアンプ33で
増幅され、スピーカ34から音声として出力される。再
生装置部31での動作、即ちコンパクトディスクの再生
動作、アクセス動作、停止動作は制御部23からの制御
により実行される。また音響処理部32での処理、即ち
周波数特性のコントロールやリバーブ等の音響処理も制
御部23からの制御にもとづいて実行される。
【0018】このような音響測定システムによる動作を
図4及び図5で説明する。図5(a)はリモートコマン
ダー1における制御部9の処理を、また図5(b)はコ
マンド受信装置20における制御部23の処理を示して
いる。
【0019】ユーザーが測定用のコンパクトディスクを
音響再生装置30の再生装置部31に装填し、リモート
コマンダー1において測定キー3aを押すことで、音響
再生装置30の周波数特性の測定動作が開始される。測
定用のコンパクトディスクとは、例えばトラック毎にス
イープ信号、所定周波数の正弦波信号、インパルス的な
単信号、ホワイトノイズ、ピンクノイズなどが収録され
たディスクである。スイープ信号とは例えば低周波数か
ら高周波数まで連続的に変化する音声信号である。所定
周波数の正弦波信号とは、50Hz、100Hz、50
0Hz、1KH、5KHz、10KHzなど、それぞれ
所定の周波数の正弦波音声信号をいう。単信号とは、パ
ルス的な音声が断続的に発生される音声信号である。ホ
ワイトノイズは高域に行くに従ってエネルギーが小さく
なるランダムノイズ信号、ピンクノイズとは各周波数帯
域で同一エネルギーのランダムノイズ信号である。
【0020】制御部9の処理としては、測定キー3aの
操作に応じて図5(a)のステップF101からF102に進め
る。ステップF102として制御部9はまずコンパクトディ
スクに所定のトラックの再生動作を実行させるためのコ
マンド信号を出力する。例えば再生コマンドとともにス
イープ信号が収録されたトラックナンバを指定するコマ
ンドをROM11から読み出し、赤外線信号として送信
部13から出力する。
【0021】一方コマンド受信装置20の制御部23で
は、リモートコマンダー1からのコマンド信号送信に応
じて、そのコマンド信号が受信されることになるが、こ
のとき処理を図5(b)のステップF201からF202に進め
ることになる。即ち、例えばスイープ信号が収録された
トラックの再生のコマンドを再生装置部31に送り、音
響再生装置30からスイープ音声の出力を実行させる。
【0022】音響再生装置30から出力されるスイープ
音声は、リモートコマンダー1におけるマイクロホン5
L,5Rによって取り込まれ、バンドパスフィルタ/デ
バイダ部7で各帯域の信号毎に分割されて制御部9に入
力される。制御部9はステップF103の処理として、マイ
クロホン5L,5Rから取り込まれた音声信号について
の周波数特性の測定処理を行なう。つまり、各帯域毎の
レベル検出を行なう。そしてそのレベル検出結果を測定
データとし、ステップF104として測定データの送信を行
なう。測定データは例えば図4(a)のように、各帯域
毎にレベルを示すデータとして送信する。
【0023】コマンド受信装置20側の制御部23で
は、この測定データを受信すると、ステップF203からF2
04に進み、測定データに応じて表示データを生成し、ス
テップF205で表示部24において測定結果の表示を実行
させる。例えば図4(a)のような測定データが受信さ
れた場合は、その測定結果を示すため、表示部24に図
4(b)のような表示を実行させることになる。この表
示部24を見ることにより、ユーザーは、その自分の位
置(リモートコマンダー1)の位置における音場特性
(周波数特性)を知ることができる。つまり音響再生装
置30の再生周波数特性を、自分がいる位置での聴覚上
の特性に合致した周波数特性として確認できる。
【0024】リモートコマンダー1の制御部9は、ステ
ップF105では他の測定処理を実行するか否かを判断し、
実行するのであれば、ステップF102に戻って処理を計測
する。例えば動作プログラムとして、スイープ音声によ
る測定の他、各種正弦波信号での測定、ホワイトノイズ
での測定、単信号での測定などが設定されていれば、こ
れをを順次実行することになる。そして、そのリモート
コマンダー1側の動作に応じてコマンド受信装置20側
では測定結果が順次表示されていくことになる。
【0025】このような本例では、ユーザーの操作とし
てはリモートコマンダー1をもって測定キー3aを押す
のみという簡易な操作のみで、測定用の音声出力が実行
されるとともに、各測定用信号により検出される音響特
性を適切な位置での音響特性として知ることができる。
もちろん従来の測定のようにマイクロホンを接続して必
要な場所にセッティングするという面倒な作業も必要な
く、また測定場所を変えたい場合は単にリモートコマン
ダー1の位置を変えるのみでよいという非常に便利なも
のとなる。さらに、複数位置で同時に測定を行ないたい
ような場合でも、リモートコマンダー1を複数用意する
のみでよく、煩雑な作業を必要としない。
【0026】なお、リモートコマンダー1からコマンド
受信装置20に送られた測定データは、制御部23はそ
れぞれRAM25に記憶しておくようにし、ユーザーが
所望のタイミングで各測定データの表示を実行すべき操
作を行なうようにすることで、各種測定を連続的に実行
したり、複数箇所で測定したような場合でも、測定後に
それぞれの測定結果をゆっくり確認できる。従って実際
にはステップF204の処理としてRAM25への記憶も同
時に実行するようにするとよい。
【0027】次に図6により本発明の第2の実施の形態
を説明する。この例は、同じくリモートコマンダー1
と、音響再生装置30と、コマンド受信装置20から構
成される音響補正システムとし、上記例と同様に音響再
生装置から出力される音響周波数特性をユーザーの位置
において測定し、コマンド受信装置に設けられている表
示部で表示できるとともに、その測定結果に応じて音響
再生装置30での音響処理状態を補正できるようにした
ものである。
【0028】この場合、各機器の構成は図1〜図3に示
したものと同様とし、説明は省略する。図6(a)はユ
ーザーがリモートコマンダー1の測定キー3aを押した
時に実行される制御部9の処理を示しているが、この図
6(a)の処理は図5(a)の処理と同様である。
【0029】一方、図6(a)でのステップF102での音
声再生のためのコマンド送信や、ステップF104での測定
データの送信に応じてコマンド受信装置20側の制御部
23では図6(b)の処理を行なうことになるが、ステ
ップF201〜F205までの処理は上述した図5(b)の処理
と同様である。即ち、上記例と同様に、リモートコマン
ダー1からの再生コマンド信号に応じて音響再生装置3
0から測定用の音声出力が行なわれ、リモートコマンダ
ー1のマイクロホン5L,5Rでその音声が集音され、
周波数特性が測定される。そして測定された周波数特性
が測定データとしてコマンド受信装置20に送られ、表
示部24で表示されることになる。
【0030】ここで本例の場合は制御部23は、供給さ
れた測定データに基づいて、イコライジング補正値を算
出し、音響処理部32のイコライジング制御を行なうよ
うにしている。即ち、ROM24もしくはRAM25に
は、音響再生装置30で出力すべき音声信号についての
基準周波数特性データを保持しておくようにする。この
基準周波数特性データとしては、全帯域でフラットな特
性としてもよいし、ユーザーが好みの音質になるように
設定したイコライジング特性としてもよい。
【0031】そして制御部23は、ステップF206の処理
として、リモートコマンダー1から送られてきた測定デ
ータと基準周波数特性データを比較して、イコライジン
グ補正値を算出する。そしてステップF207ではそのイコ
ライジング補正値に基づいて音響処理部32でのイコラ
イジング調整を行なうように制御を行なう。
【0032】例えば、仮に基準周波数特性として全帯域
のレベルが5dBになるべく設定したとする。ところ
が、リモートコマンダー1の位置で測定された周波数特
性は図4(a)のような結果となったとする。すると、
制御部23は、50Hz帯域を−5dB、100Hz帯
域を−3dB、500Hz帯域を+2dB、1KHz帯
域を−4dB5KHz帯域を−3dB、10KHz帯域
を+3dBという補正値を算出し、それに応じて音響処
理部32のイコライジング制御を行ない、例えばリモー
トコマンダー1の位置で各帯域が5dBで測定されるよ
うな状態に補正する。
【0033】これはあくまで例であるが、実用に即した
基準周波数特性を設定しておくことで、リモートコマン
ダー1での位置、つまりユーザーの聴感に即した位置に
おいて、最適な音響特性が得られるように音響処理部3
2の動作がコントロールされることになる。従ってユー
ザーはわざわざ音響処理部32の動作を手動で調整する
必要はなくなる。
【0034】次に図7により本発明の第3の実施の形態
を説明する。この例もリモートコマンダー1と、音響再
生装置30と、コマンド受信装置20から構成される音
響補正システムとし、上記例と同様に音響再生装置から
出力される音響周波数特性をユーザーの位置において測
定し、コマンド受信装置に設けられている表示部で表示
できるとともに、その測定結果に応じて音響再生装置3
0での音響処理状態を補正できるようにしたものであ
る。各機器の構成は図1〜図3に示したものと同様とで
ある。
【0035】図7(a)はユーザーがリモートコマンダ
ー1の測定キー3aを押した時に実行される制御部9の
処理を示しているが、この図7(a)の処理におけるス
テップF101〜F105は上記各例と同様である。そして図7
(a)でのステップF102での音声再生のためのコマンド
送信や、ステップF104での測定データの送信に応じてコ
マンド受信装置20側の制御部23では図6(b)の処
理を行なうことになるが、ステップF201〜F205までの処
理は上述した図5(b)の処理と同様である。即ち、リ
モートコマンダー1からの再生コマンド信号に応じて音
響再生装置30から測定用の音声出力が行なわれ、リモ
ートコマンダー1のマイクロホン5L,5Rでその音声
が集音され、周波数特性が測定される。そして測定され
た周波数特性が測定データとしてコマンド受信装置20
に送られ、表示部24で表示されることになる。
【0036】本例の場合、音響処理部32での制御のた
めのイコライジング補正値をリモートコマンダー1側で
生成するようにしている。即ち、ROM11もしくはR
AM10には、音響再生装置30で出力すべき音声信号
についての基準周波数特性データを保持しておくように
する。上記例と同様にこの基準周波数特性データとして
は、全帯域でフラットな特性やユーザーが好みの音質に
なるように設定したイコライジング特性とする。
【0037】そして制御部9は、ステップF106の処理と
して、マイクロホン5L,5Rで集音した音声について
周波数特性を測定した後、その測定結果と基準周波数特
性データを比較して、イコライジング補正値を算出す
る。そしてステップF107ではそのイコライジング補正値
をコマンドコードとして送信部13からコマンド受信装
置20に対して送信する。コマンド受信装置20の制御
部23は、イコライジング補正値としてのコマンドコー
ドが受信されたら処理をステップF208からF209に進め、
供給された補正値に基づいて音響処理部32でのイコラ
イジング調整を行なうように制御を行なう。
【0038】これにより上記第2の実施の形態と同様
に、ユーザーの聴感に即した位置において最適な音響特
性が得られるように音響処理部32のイコライジング動
作が自動的にコントロールされることになる。従ってユ
ーザーはわざわざ音響処理部32の動作を手動で調整す
る必要はなくなる。そしてこの場合はリモートコマンダ
ー1を手元で操作して、例えば基準周波数特性データを
更新することも容易となり、つまりリモートコマンダー
1でユーザーがイコライジング操作を行なった場合に、
その音場位置において、その設定した周波数特性状態が
得られるように自動制御されるという非常に有効な動作
も実現できる。
【0039】以上各種実施の形態を説明してきたが、本
発明としてのシステムは、CDプレーヤ以外の音響出力
装置や映像/音響出力装置に広く適用できる。また、リ
モートコマンダー1及び受信部21は赤外線による無線
方式とするほか、電波によりコマンド信号を送信する方
式や、有線接続されて電気信号でコマンド信号を送信す
る方式としてもよい。また、上記例ではリモートコマン
ダー1に2つのマイクロホンを設けステレオ集音とした
が、マイクロホンを1つとしてモノラル集音を行なうよ
うなものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、リモート
コマンダーはマイクロホンで集音された音声信号につい
ての音響特性を算出し、音響特性データを送信するとと
もに、受信/制御装置部は、受信した音響特性データに
応じて表示を行なうようにしているため、リモートコマ
ンダーの位置、つまり任意の位置における音響特性を非
常に簡易かつ迅速に測定できるという効果があり、また
測定箇所を変更して多数の位置で測定を行なったり、複
数位置で同時に測定を行なうことなども容易に実行でき
るという効果がある。
【0041】また受信/制御装置部もしくはリモートコ
マンダーが音響特性データに応じた音響補正データを生
成し、これにより音響信号処理部の音響処理動作の補正
制御を行なうことで、任意の位置で求める周波数特性を
得るための音響処理が自動的に実行されることになり、
例えば従来非常に煩雑なセッティングを要したユーザー
の聴感位置での特性の計測及びその位置での所望特性へ
の調整という作業が、非常に手軽に実行できるという効
果がある。
【0042】さらにリモートコマンダーを用いているこ
とで、測定のための再生音声信号出力なども同時に操作
できるため非常に便利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のリモートコマンダーの説
明図である。
【図2】実施の形態のリモートコマンダーのブロック図
である。
【図3】実施の形態のコマンド受信装置及び音響再生装
置のブロック図である。
【図4】実施の形態の測定データと表示動作の説明図で
ある。
【図5】第1の実施の形態の測定動作のフローチャート
である。
【図6】第2の実施の形態の測定/補正動作のフローチ
ャートである。
【図7】第3の実施の形態の測定/補正動作のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 リモートコマンダー、3a 測定キー、5L,5R
マイクロホン、7バンドパスフィルタ/デバイダ部、
9,23 制御部、10,25 RAM、11,24
ROM、13 送信部、20 コマンド受信装置、21
受信部、24 表示部、30 音響再生装置、31
再生装置部、32 音響処理部、34スピーカ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リモートコマンダーと、受信/制御装置
    部と、表示部とから構成され、 前記リモートコマンダーは、 マイクロホンと、該マイクロホンによって集音された音
    声信号についての音響特性を算出する特性検出手段と、
    該特性検出手段によって検出された音響特性データを送
    信することができる送信手段を備え、 前記受信/制御装置部は、 前記リモートコマンダーからの送信信号を受信する受信
    手段と、該受信手段によって音響特性データが受信され
    た場合に、その音響特性データに応じた表示データを生
    成し前記表示部の表示動作を制御する制御手段とを備え
    て構成されることを特徴とする音響測定システム。
  2. 【請求項2】 リモートコマンダーと、受信/制御装置
    部と、出力音声信号に対する音響処理を行なう音響信号
    処理部とから構成され、 前記リモートコマンダーは、 マイクロホンと、該マイクロホンによって集音された音
    声信号についての音響特性を算出する特性検出手段と、
    該特性検出手段によって検出された音響特性データを送
    信することができる送信手段を備え、 前記受信/制御装置部は、 前記リモートコマンダーからの送信信号を受信する受信
    手段と、該受信手段によって音響特性データが受信され
    た場合に、その音響特性データに応じた音響補正データ
    を生成し前記音響信号処理部へ供給して、音響処理動作
    の補正制御を行なうことができる制御手段とを備えて構
    成されることを特徴とする音響補正システム。
  3. 【請求項3】 リモートコマンダーと、受信/制御装置
    部と、出力音声信号に対する音響処理を行なう音響信号
    処理部とから構成され、 前記リモートコマンダーは、 マイクロホンと、該マイクロホンによって集音された音
    声信号についての音響特性を検出するとともに検出され
    た音響特性に基づいて音響補正データを生成する補正デ
    ータ生成手段と、該補正データ生成手段で生成された補
    正データを送信することができる送信手段を備え、 前記受信/制御装置部は、 前記リモートコマンダーからの送信信号を受信する受信
    手段と、該受信手段によって補正データが受信された場
    合に、その補正データを前記音響信号処理部へ供給し
    て、音響処理動作の補正制御を行なうことができる制御
    手段とを備えて構成されることを特徴とする音響補正シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 マイクロホンと、該マイクロホンによっ
    て集音された音声信号についての音響特性を算出する特
    性検出手段と、該特性検出手段によって検出された音響
    特性データを送信することができる送信手段を備えて構
    成されることを特徴とするリモートコマンダー。
  5. 【請求項5】 マイクロホンと、該マイクロホンによっ
    て集音された音声信号についての音響特性を検出すると
    ともに検出された音響特性に基づいて音響補正データを
    生成する補正データ生成手段と、該補正データ生成手段
    で生成された補正データを送信することができる送信手
    段を備えて構成されることを特徴とするリモートコマン
    ダー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11148857A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Ono Sokki Co Ltd 基準音源
WO2006009139A1 (ja) * 2004-07-20 2006-01-26 Pioneer Corporation テスト信号発生装置および音響再生システム

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