JPH09281575A - 送り出し方式のフィルムカートリッジを使用するカメラ - Google Patents

送り出し方式のフィルムカートリッジを使用するカメラ

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JPH09281575A
JPH09281575A JP9719896A JP9719896A JPH09281575A JP H09281575 A JPH09281575 A JP H09281575A JP 9719896 A JP9719896 A JP 9719896A JP 9719896 A JP9719896 A JP 9719896A JP H09281575 A JPH09281575 A JP H09281575A
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JP
Japan
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film
cartridge
camera
shaft
main body
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Application number
JP9719896A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Furuya
浩明 古家
Yasuo Asakura
康夫 朝倉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムを巻き取る際に必要なテンションを
安定して確保することができる送り出し方式のフィルム
カートリッジを使用するカメラを提供する。 【解決手段】 カートリッジ軸が回転されることにより
フィルム404を送り出す方式のカートリッジ405を
装填するカートリッジ室57と、送出されたフィルム4
04を巻き取るスプール軸56aを有するスプール室5
6と、フィルム給送路内に設けられていて上記フィルム
404の幅方向に対して略垂直な方向から該フィルム4
04を押圧する第1本体ローラ206および第2本体ロ
ーラ207と、上記第2本体ローラ207を押圧するこ
とにより巻き取りの際にはスプール軸56aとの間でフ
ィルム給送方向に所定の力を生じさせ巻き戻しの際には
上記カートリッジ軸との間でフィルム給送方向に所定の
力を生じさせる第3ガイド板209とを備えた送り出し
方式のフィルムカートリッジを使用するカメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送り出し方式のフ
ィルムカートリッジを使用するカメラ、より詳しくは、
カートリッジ軸が巻回されることによりフィルムを送り
出す方式のフィルムカートリッジを使用するカメラに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の135型フィルムパトローネを用
いるカメラでは、フィルムを巻き戻すときには、内部に
配設されているスプール軸を回動させれば、そのまま巻
き戻すことが可能であった。
【0003】このような従来のフィルムパトローネに対
して、近年、フィルム送り出し可能なカートリッジが提
案されていて、例えば特開平3−215847号公報に
その一例が記載されている。
【0004】図14は、このようなフィルム送り出し可
能なカートリッジを示す縦断面図である。
【0005】このカートリッジ501は、カートリッジ
軸502に巻回されたフィルム506の両端をフランジ
504,505により挟み込み、上記フランジ504と
カートリッジ外装との間に、バーコードによるデータが
記録されたバーコード円盤503を上記カートリッジ軸
502に回動一体に取り付けてなる。
【0006】上記カートリッジ軸502は、両端にカメ
ラ側のカートリッジ軸ドライバと係合する係合部が形成
されていて、カメラ側に設けられた駆動機構により、フ
ィルム506の送り出しおよび巻き戻しを行うようにな
っている。
【0007】上記フランジ504,505の外周には、
互いに対向する側に全周に渡ってリブ504a,505
aがそれぞれ構成されている。これらのフランジ50
4,505は弾性部材により形成されているために、フ
ィルム506が上記リブ504a,505aを乗り越す
際には、該フィルム506を幅方向に挟む力を発生し
て、フィルム506を円滑に送り出すことができるよう
になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−215847号公報に記載されているようなフ
ィルム送り出し方式のカートリッジでは、フィルムに規
定のテンションを与えない状態で巻き戻しを行おうとす
ると、フィルムがフランジのリブの外側に巻き付いてし
まうことがあり、この場合にはフランジが破損してフィ
ルムの送り出しや巻き戻しが不可能になってしまうこと
がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、フィルムを巻き戻す際に必要なフィルムのテンシ
ョンを安定して確保することができる、送り出し方式の
フィルムカートリッジを使用するカメラを提供すること
を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による本発明の送り出し方式のフィルム
カートリッジを使用するカメラは、カートリッジ軸が巻
回されることによりフィルムを送り出す方式のフィルム
カートリッジを装填するカートリッジ室と、送出された
フィルムを巻き取るスプール軸を有するスプール室と、
上記スプール軸に巻回されたフィルムを押圧する押圧手
段と、フィルム給送路内に設けられていて上記フィルム
の幅方向に対して略垂直な方向から該フィルムを押圧す
ることにより巻き戻しの際に上記カートリッジ軸との間
でフィルムの給送方向に所定の力を生じさせるフィルム
支持手段とを備えたものである。
【0011】また、請求項2による本発明の送り出し方
式のフィルムカートリッジを使用するカメラは、上記フ
ィルム支持手段が、上記フィルム給送路近傍のスプール
室内に設けられていて該フィルムが移動する際にこのフ
ィルム給送を支持するローラ部材と、上記ローラ部材を
フィルムに押し付ける弾性の押圧部材とを有してなる請
求項1に記載のものである。
【0012】さらに、請求項3による本発明の送り出し
方式のフィルムカートリッジを使用するカメラは、カー
トリッジ軸が巻回されることによりフィルムを送り出す
方式のフィルムカートリッジを装填するカートリッジ室
と、送出されたフィルムを巻き取るスプール軸を有する
スプール室と、フィルム給送路内に設けられていて上記
フィルムの幅方向に対して略垂直な方向から該フィルム
を押圧する一対のローラ手段と、上記ローラ手段の少な
くとも1つを所定の押圧力で押圧することにより巻き取
りの際にはスプール軸との間でフィルムの給送方向に所
定の力を生じさせ巻き戻しの際には上記カートリッジ軸
との間でフィルムの給送方向に所定の力を生じさせるフ
ィルム支持手段と、上記ローラ手段の回転量を検出する
検出手段とを備えたものである。
【0013】従って、請求項1による本発明の送り出し
方式のフィルムカートリッジを使用するカメラは、カー
トリッジ軸が巻回されることによりフィルムを送り出す
方式のフィルムカートリッジがカートリッジ室に装填さ
れ、スプール室のスプール軸が送出されたフィルムを巻
き取り、押圧手段が上記スプール軸に巻回されたフィル
ムを押圧し、フィルム給送路内に設けられているフィル
ム支持手段が上記フィルムの幅方向に対して略垂直な方
向から該フィルムを押圧することにより巻き戻しの際に
上記カートリッジ軸との間でフィルムの給送方向に所定
の力を生じさせる。
【0014】また、請求項2による本発明の送り出し方
式のフィルムカートリッジを使用するカメラは、上記フ
ィルム給送路近傍のスプール室内に設けられている上記
フィルム支持手段のローラ部材が、該フィルムが移動す
る際にこのフィルム給送を支持し、弾性の押圧部材が上
記ローラ部材をフィルムに押し付ける。
【0015】さらに、請求項3による本発明の送り出し
方式のフィルムカートリッジを使用するカメラは、カー
トリッジ軸が巻回されることによりフィルムを送り出す
方式のフィルムカートリッジがカートリッジ室に装填さ
れ、スプール室のスプール軸が送出されたフィルムを巻
き取り、フィルム給送路内に設けられている一対のロー
ラ手段が上記フィルムの幅方向に対して略垂直な方向か
ら該フィルムを押圧し、フィルム支持手段が上記ローラ
手段の少なくとも1つを所定の押圧力で押圧することに
より巻き取りの際にはスプール軸との間でフィルムの給
送方向に所定の力を生じさせ巻き戻しの際には上記カー
トリッジ軸との間でフィルムの給送方向に所定の力を生
じさせ、検出手段が上記ローラ手段の回転量を検出す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図13は本発明の一実施
形態を示したものであり、図1はカメラの外観を示す正
面図、図2はカメラの外観を示す右側面図、図3は撮影
レンズが望遠側にある状態のカメラの外観を示す平面
図、図4はストロボ部がポップアップした状態のカメラ
の外観を示す左側面図、図5はカメラの外観を示す底面
図、図6はカメラの外観を示す背面図である。
【0017】なお、この一実施形態のカメラは、近年盛
んに提案されているいわゆるアドバンスドフォトシステ
ムに対応したものであって、かつ、撮影レンズとカメラ
本体とが一体化された一眼レフレックスカメラとなって
いる。
【0018】また、このカメラの撮影レンズには、焦点
距離を連続的に変化させることができるズームレンズが
適用されており、その焦点距離の調節可能範囲は例えば
25mm〜100mmとなっていて、いわゆる4倍ズー
ムレンズである。
【0019】そして、このカメラには閃光発光装置とし
てストロボ部3が内蔵されており、このストロボ部3
は、例えば撮影環境が低輝度環境である等により補助光
を必要とする場合に発光位置へ突出(ポップアップ)す
ることができる、いわゆるポップアップ機構を有してい
る。このストロボ部3の収納状態は例えば図2に、ポッ
プアップ状態は図4にそれぞれ示している。
【0020】図1から図6に示すように、このカメラの
外装は、フロントカバー1、リアカバー4、およびスト
ロボ部3の3つのブロックに大別される。
【0021】上記フロントカバー1は、このカメラの前
面側を覆うようになっており、その前面の略中央部にお
いて、撮影レンズ等を保持するための撮影レンズ鏡筒2
が配設されるように前面側に向けて突出する円筒形状部
が設けられている。また、上記リアカバー4は、上記フ
ロントカバー1と係合することで、このカメラの背面側
を覆うような形状となっている。
【0022】なお、このカメラは、上述したように、ア
ドバンスドフォトシステムに対応したものであるため
に、例えば従来の135型フィルムパトローネ等を使用
するカメラに設けられていた背面側の開口部や、この開
口部を開閉する後蓋等は設けられていない。
【0023】また、上記ストロボ部3は、図4に示すよ
うに、キセノン(Xe)管やリフレクタ(反射笠)等か
らなるストロボ発光部10と、ストロボカバー11とを
有して構成されており、軸部11aにより上記フロント
カバー1の上部に回動自在に軸支されている。そして、
このストロボ部3は、上記軸部11aを回動中心とし
て、このカメラの上方に向けて約80度の角度で回動す
るように設定されており、かつ、該ストロボ部3の両端
部に2本のストロボアーム12を配設することにより、
その回動動作を規制すると共にポップアップ時の所定の
位置を保持するようになっている。
【0024】なお、上記ストロボ発光部10の照射範囲
については、図4に示すストロボ部3のポップアップ状
態において、その撮影レンズの可変焦点距離におけるワ
イド(焦点距離25mm)側の最至近距離の撮影範囲を
充分に照射することができるように、その照射角が設定
されている。
【0025】また、このカメラの正面側から見て左側に
は、写真撮影時等にこのカメラを保持するためのグリッ
プ部1aが設けられており、図3に示すように、このグ
リップ部1aの上部前側には、シャッタレリーズボタン
6が、また、背面側上部にはズームレバー19等の操作
部材が配置され、さらに上記グリップ部1aの上部前面
側に、リモコンからの例えば赤外線による信号を受光す
るリモコン受光部30が設けられている。
【0026】一方、このカメラの撮影レンズは、上述し
たように、焦点距離25mm〜100mmの4倍ズーム
レンズが適用されており、上記ズームレバー19を任意
に操作することによって、その焦点距離を上記範囲内に
おいて自由に設定することができるようになっている。
【0027】このとき上記撮影レンズ鏡筒2は、その焦
点距離が短焦点(ワイド)側から長焦点(テレ)側に移
動するに従って、その全長が延びるようになっている
(図3参照)。
【0028】また、図3に示すように、カメラの上面部
の一端部(カメラ正面から見た場合の右側上部)には、
このカメラの主電源スイッチであるメインスイッチ5が
配置されている。このメインスイッチ5は、カメラ上面
部に回動自在に軸支された略円盤形状の部材からなり、
カメラの電源状態をオフ状態とする「OFF」位置と、
カメラの電源状態をオン状態とする「ON」位置と、上
記ストロボ部3をポップアップさせてストロボ発光を可
能とする「FLASH」位置とに、回動操作によって切
り換えることができるようになっている。
【0029】なお、上記ストロボ部3を、上記図4に示
すポップアップ状態から、図1,図2,図3等に示す収
納状態に変位させる場合には、例えば手などにより該ス
トロボ部3をカメラのフロントカバー1上面部側に向け
て押圧すればよい。
【0030】このカメラの背面側には、図6に示すよう
に、各種の操作部材等が配設されている。すなわち、そ
の略中央部の上部側には、被写体像を確認するための接
眼レンズ系を有する接眼部16が、この接眼部16の図
6の左側近傍には上記接眼レンズ系の視度を調節する視
度調節ダイアル18が、この接眼部16の図6の右側近
傍にはダイヤル形状の画面切換操作部材17がそれぞれ
配設されている。
【0031】この画面切換操作部材17は、アドバンス
ドフォトシステムにおいて適用されている3種類のプリ
ントタイプ、すなわち、標準サイズである縦横比約9:
16のH(H−D TV)タイプ、従来サイズの縦横比
約2:3のC(Classic)タイプ、パノラマサイ
ズである縦横比約1:3のP(Panorama)タイ
プのプリントタイプについて、写真撮影時に選択して切
り換える操作部材である。
【0032】より詳しくは、標準サイズである「H」位
置を基準として、上記画面切換操作部材17を、例えば
約45度の角度で図6の時計方向に回動させることでC
タイプである「C」位置に、また、約45度の角度で図
6の反時計方向に回動させることでPタイプである
「P」位置にそれぞれ設定することができるようになっ
ている。
【0033】こうした画面切換操作部材17の操作によ
り、上記接眼部16によるファインダ視野が各タイプに
対応して切り換えられると共に、設定されたプリントタ
イプが、写真撮影時における撮影情報等の一部として図
示しない情報記録制御回路によりフィルム面上に記録さ
れるようになっている。
【0034】また、上記接眼部16の下部側には、例え
ばフィルムカウンタや撮影モード等の各種情報を表示す
るための液晶ディスプレイ(LCD)等によってなる表
示部20が配設されている。
【0035】この表示部20の図6の右側近傍には撮影
モード等を選択するモード選択ボタン22が配設され、
また、該表示部20の図6の左側近傍には、上から下に
向かって順に、ストロボ発光状態を設定するための発光
モード選択ボタン23と、リモコンの使用やセルフタイ
マの使用等を設定するセルフ・リモコンボタン24と、
逆光時における露出補正等を行なうための逆光補正ボタ
ン25とが、それぞれ配置されている。これらの各ボタ
ン23,24,25等については、例えば押圧すること
によって各種モードに設定することができるようになっ
ている。
【0036】上記モード選択ボタン22によって選択す
ることができる撮影モードは、このカメラにおいては、
一般的な撮影を行なうための通常モードに加えて、4種
のモード(例えば、ポートレートモード、風景モード、
ストップアクションモード(シャッタ優先モード)、夜
景モード等)を設定することができるようになってお
り、それぞれの設定は、上記モード選択ボタン22を所
定の4つの方向へ揺動することによって行なわれるよう
になっている。
【0037】さらに、上記モード選択ボタン22の中心
部には、フルオートボタン21が設けられており、この
フルオートボタン21は、上記モード選択ボタン22等
によって設定された撮影モードを通常モードに瞬時に復
帰させる機能を有するものである。
【0038】上記表示部20の下部には、押圧ボタンで
なるデートモード切換ボタン26aとデートセットボタ
ン26bが配設されている。上記デートモード切換ボタ
ン26aは、写真撮影時の日付等に関する情報、例え
ば、「年・月・日」、「月・日・年」、「日・月・
年」、「日・時・分」、「記録なし」等のデートモード
を切り換えるためのボタンであり、また、デートセット
ボタン26bは、年月日、時分等の設定を行なうための
ボタンである。
【0039】そして、このカメラの背面側の両端部に
は、このカメラを携帯する際に使用するストラップ等を
装着するための開口部28,29が配設されている。
【0040】次に、このカメラの底面部は、図5に示す
ように、リアカバー4の上記グリップ部1aが配設され
ている側に、フィルム装填部でありロール状フィルムが
収納されたカートリッジを挿脱するための開口部を覆う
カートリッジ蓋7が配設されている。
【0041】このカートリッジ蓋7は、上記リアカバー
4に図示されていない軸部材によって回動自在に軸支さ
れており、該軸部材を中心としてカメラの下側に向けて
約100度の角度の範囲内で回動するように設定されて
いる。
【0042】上記カートリッジ蓋7は、上記グリップ部
1aの側面部に設けられたカートリッジ蓋開閉レバー1
3(図4参照)を摺動させることにより、そのロック状
態を解除することができるようになっている。
【0043】ここで、上記カートリッジ蓋開閉レバー1
3の中心部にはロックボタン14が配置されており、不
用意な操作による誤開放を防止している。つまり、上記
カートリッジ蓋開閉レバー13は、上記ロックボタン1
4を所定量だけ押圧した場合にのみ摺動させることがで
きるようになっており、この場合に限って上記カートリ
ッジ蓋7を開状態とすることができるようになってい
る。また、上記カートリッジ蓋開閉レバー13の近傍に
は、このカートリッジ蓋開閉レバー13を保護するため
のカバーであるレバーカバー15が設けられている。
【0044】なお、このカメラは、上記カートリッジ蓋
7を開状態としてカートリッジをカメラ本体内に収納し
た後に、該カートリッジ蓋7を回動させて閉状態とする
ことのみでフィルム装填を行なうようにした、いわゆる
ドロップインタイプの装填方式が適用されている。
【0045】さらにこのカメラのリアカバー4側の底面
部には、図5のやや右よりに、写真撮影等の途中で撮影
済みのフィルムをカートリッジ内に巻き戻すための途中
巻戻しボタン27が配設されている。
【0046】一方、このカメラの上記フロントカバー1
側の底面部は、図5に示すように、上記カートリッジ蓋
7の近傍の上記グリップ部1aの底面部に相当する位置
に、このカメラに電源を供給する例えばリチウム電池等
でなる電源電池45(図8参照)を挿脱するための開口
部を覆う電池蓋8が配設されている。この電池蓋8は、
上記フロントカバー1に図示されない軸部材によって回
動自在に軸支されており、該軸部材を中心としてカメラ
の下側に向けて約100度の角度の範囲内で回動するよ
うに設定されている。
【0047】また、この電池蓋8の近傍には、この電池
蓋8の開閉を行なうための開閉レバー9が配設されてお
り、この開閉レバー9を回動操作することで、そのロッ
ク状態を解除することができるようになっている。
【0048】なお、図5は上記開閉レバー9がロック解
除位置にある状態を示しており、この状態において上記
電池蓋8のロック状態が解除されるようになっている。
そして、上記開閉レバー9を、図5に示す状態から時計
方向に回動させることで、上記電池蓋8を上記フロント
カバー1に対してロックさせる状態とすることができ
る。
【0049】さらにこのカメラのフロントカバー1側の
底面部には、略中央部前面側に、カメラを三脚等に据え
付けるための三脚取付用ねじ部31等が配設されてい
る。
【0050】次に、上記一実施形態のカメラの内部ユニ
ットの構成について、図7,図8を参照して説明する。
図7は本実施形態のカメラの内部ユニットの概略配置を
正面側から示すブロック図、図8はカメラの内部ユニッ
トの概略配置を上面側から示すブロック図である。な
お、これら図7,図8においては、図面が煩雑になるの
を避けるために適宜図示を省略して簡略化している。
【0051】このカメラは、図示のように、撮影レンズ
を保持する撮影レンズ鏡筒2がカメラ前面側に配設さ
れ、その光軸後方となるカメラの略中央部には、一般的
な一眼レフレックスカメラに適用されているクイックリ
ターンミラー43x(図9参照)等を有するミラーボッ
クス43が配設されており、その下側には測距を制御す
るオートフォーカス(AF)センサーユニット51が配
設されている。
【0052】上記ミラーボックス43の上側には、例え
ばフォーカシングスクリーンやダハミラー等によって構
成されているファインダユニット49が配設されてお
り、図示しない接眼レンズ系を介して、上記撮影レンズ
に入射された被写体光束を上記接眼部16へと導くよう
になっている。
【0053】また、上記ミラーボックス43の後側に
は、一般的なフォーカルプレーンシャッタ等からなるシ
ャッタユニット53が配設されており、これにより露光
の制御を行うようになっている。このシャッタユニット
53のさらに後側には、カメラ本体を構成する第1本体
44の露光用開口部44g(図9参照)が配設されてい
て、被写体光束がフィルム面上へ透過するようになって
いる。
【0054】また、上記第1本体44の図8の左側には
カートリッジ室57が、右側にはスプール室56が一体
的に設けられていて、このスプール室56の略中央部に
は撮影済みのフィルムをロール状に巻き取る第1の被駆
動部材でありフィルム巻上部材たるスプール軸56aが
回動自在に軸支されている。また、上記第1本体44
の、上記カートリッジ室57とスプール室56の間とな
る上記露光用開口部44gの近傍には、フィルム走行路
が形成されている。
【0055】なお、上記第1本体44のカートリッジ室
57は、上記グリップ部1aの後部側の位置、つまり、
上記図5に示したカートリッジ蓋7に対応する位置に配
置されている。
【0056】上記第1本体44のさらに後側には、第2
本体54が配設されている。この第2本体54は、上記
カートリッジ室57から上記スプール室56への遮光を
行なうと共に、後述する圧板部212(図11参照)等
によって露光用開口部44g近傍のフィルム走行路の寸
法を確保し、必要なフィルムの平面性を得るようになっ
ている。
【0057】一方、上記グリップ部1a内の上記カート
リッジ室57の前側部には、2本の電源電池45および
ストロボ用コンデンサ46が配置されている。
【0058】さらに、上記ミラーボックス43と上記撮
影レンズ鏡筒2との間には、図8に示すように、金属板
等により形成されたボディプレート41が配設されてい
て、上記撮影レンズ鏡筒2および上記ミラーボックス4
3は、このボディプレート41に対して直接固定されて
いる。
【0059】一方、上記フロントカバー1等の外装部材
は、上記ボディプレート41に対してビス等により固定
されていて、後で詳しく説明するように、外部からの力
がカメラ内部に作用を及ぼすことがないように、上記第
1本体44や第2本体54等が外装部材に対して直接接
触しないように構成されている。
【0060】さらに、このカメラにおける動力源は、ミ
ラー・シャッタモータ47と、フィルム給送モータ48
と、図示しないAFモータと、やはり図示しないAVモ
ータと、の四系統に大別される。
【0061】上記ミラー・シャッタモータ47は、上記
クイックリターンミラー43xのアップ・ダウン動作の
制御を行ない、かつ上記フォーカルプレーンシャッタの
チャージ等の制御を行なうものであり、上記フィルム給
送モータ48は、フィルム給送全般と撮影レンズの変倍
(ズーミング)動作を行なうものである。また、上記A
Fモータは、上記撮影レンズ鏡筒2内に配置されていて
合焦動作の制御を行なうものであり、上記AVモータ
は、絞りを制御するものである。
【0062】これらの内の上記ミラー・シャッタモータ
47およびフィルム給送モータ48は、カメラ本体側に
配置されるモータであり、図7においてモータ地板50
にそれぞれ保持されて、モータユニットを構成してい
る。このモータユニットは、カメラの底面側から装着さ
れて上記ミラーボックス43や第1本体44等に固定さ
れ、カメラ内における所定の位置に位置決めされるよう
になっている。
【0063】また、図7,図8に示すように、上記ミラ
ー・シャッタモータ47は、上記シャッタユニット53
(の駆動制御部)と、上記ストロボ用コンデンサ46お
よび、上記ミラーボックス43等によって囲まれた空間
に無駄なく配置されており、また、上記フィルム給送モ
ータ48は、上記スプール室56内の上記スプール軸5
6aの内部に配置されている。
【0064】そして、上記グリップ部1aの上部側に
は、図7に示すように、ワンウェイクラッチユニット5
2が配設されており、また、図8に示すように、このカ
メラの最後部側には、カメラ背面部の上記各種操作部材
を制御する回路を備えた基板55が配設されている。
【0065】次に、上記カメラの内部構造について図9
を参照してより詳細に説明する。図9はボディプレート
41、第1本体44、ミラーボックス43、撮影レンズ
鏡筒2等のカメラ内部の主要ユニットの構成を示す分解
斜視図である。
【0066】図示のように、上記ボディプレート41の
略中央部には、撮影レンズからの被写体光束を通過させ
る開口部41kが設けられており、この開口部41kの
外周部に、上記第1本体44、ミラーボックス43、撮
影レンズ鏡筒2等の各ユニットを取り付けるための取付
部が形成されている。
【0067】上記ボディプレート41は、上述したよう
に、例えば、約1mm厚のステンレス鋼板等の金属板等
によって形成されて、他のユニットに対して極めて高い
強度を保持するとともに、かつ高度な平面精度を得るた
めに、曲げや絞り等の加工は一切なされていない。
【0068】上記ミラーボックス43は、その内部に一
般的なクイックリターンミラー43xが配設されてお
り、このクイックリターンミラー43xは、上記ミラー
・シャッタモータ47等により構成される駆動系によっ
て、アップ・ダウン動作の制御がなされるようになって
いる。
【0069】上述したように、上記ボディプレート41
には上記ミラーボックス43が直接固定されるが、この
とき、上記ミラーボックス43の前面側から突設された
位置決めボス43i,43jが上記ボディプレート41
に穿設された嵌合孔41c,41dに嵌合されること
で、上記ミラーボックス43の上記ボディプレート41
に対する位置決めがなされるようになっている。
【0070】そして、上記ボディプレート41と上記ミ
ラーボックス43は、セルフタップビス43a,43
b,43c,43dを用いて4ヶ所で強固に固定されて
いる。これらセルフタップビス43a,43b,43
c,43dの取付位置は、上記ミラーボックス43側に
おいてはボックス構造部の外周部、すなわち、光軸方向
にボックスの構造部材が連続した部分に位置するように
なっており、特に光軸方向については充分な強度を有す
る部分に配置されている。
【0071】一方、上記ミラーボックス43の背面側に
は上記フォーカルプレーンシャッタ等からなるシャッタ
ユニット53が配設されているが、このシャッタユニッ
ト53も該ミラーボックス43の背面側から図示しない
ビス等によって固定されている。
【0072】また、上記ミラーボックス43のさらに後
部側には上記第1本体44が配設されていて、これらの
取付固定は、上述したミラーボックス43とボディプレ
ート41の取付固定と同様になされる。
【0073】すなわち、上記ミラーボックス43から後
側に突設された図示しない2つの位置決めボスを、上記
第1本体44に穿設された2つの嵌合孔44h(図9に
は1ヶ所のみを示す。)に嵌合することで、上記第1本
体44の上記ボディプレート41に対する位置決めがな
され、さらにセルフタップビス43e,43f,43
g,43hを用いて、第1本体44と上記ミラーボック
ス43を4ヶ所で強固に固定している。
【0074】なお、上記各ユニットは、極力小型化を図
って形成されているために、単体のユニットとしては変
形を生じる可能性がある。例えば上記第1本体44の場
合には、中央部に位置する上記露光用開口部44g近傍
に比して、周縁部に位置するカートリッジ室57やスプ
ール室56には変形が生じやすくなっている可能性が考
えられる。そこで、こうした変形を防止するために、上
記第1本体44には3ヶ所のボスが設けられている。
【0075】すなわち、上記スプール室56の前部側に
はボス44d,44eが突設されており、これらのボス
44d,44eが、上記ボディプレート41側に穿設さ
れた嵌合孔41f,41gに嵌合するようになってい
る。これにより、上記スプール室56に対して若干のね
じれ等があったとしても、所定の位置に矯正されてその
変形を防止するようになっている。
【0076】また、上記カートリッジ室57の前部側に
はボス44cが突設されており、このボス44cが、上
記ボディプレート41側に穿設された嵌合孔41eに嵌
合することにより、同様に変形を防止するようになって
いる。このとき上記ボス44cは、上記ボス44d,4
4eに対して約2mm程長くなるように形成されてお
り、上記ボディプレート41の嵌合孔41eに嵌合した
ときに、その先端部が上記ボディプレート41の前面側
に突出するようになっている。
【0077】なお、上記ボス44dとボス44eの間の
やや横側となる位置には、他の係合用のボス44fが突
設されている。
【0078】そして、上記ボディプレート41に、上記
ミラーボックス43および上記第1本体44とがそれぞ
れ直接固定あるいは位置決めされた状態において、上記
ミラーボックス43の上側には上記ファインダユニット
49(図7参照)が、また、上記第1本体44の下側に
は上記モータユニット(図7参照)が、それぞれ配置さ
れる構成となっている。
【0079】一方、上記撮影レンズ鏡筒2は、上記ボデ
ィプレート41の前面側から取り付けて固定されるよう
になっている。すなわち、上記ボディプレート41に
は、上記撮影レンズ鏡筒2の2つの位置決め用嵌合孔4
1e,41mが穿設されており、これらの位置決め用嵌
合孔41e,41mが、上記撮影レンズ鏡筒2の後側に
設けられている図示しない位置決め用ボスと嵌合して、
上記ボディプレート41に対して上記撮影レンズ鏡筒2
の位置決めがなされるようになっている。
【0080】そして、上記撮影レンズ鏡筒2の後端部側
には、3ヶ所のフランジ部2a,2b等(図9において
は2ヶ所のみを示す。)が形成されており、この各フラ
ンジ部2a,2b等には貫通孔がそれぞれ穿設されてい
る。そして、これらの貫通孔と対向する上記ボディプレ
ート41側の位置には、ビス締め部41h,41i,4
1jが設けられている。このビス締め部41h,41
i,41jにはタップ加工が施されており、3本のビス
2c,2d,2eにより上記撮影レンズ鏡筒2がボディ
プレート41の前面側に強固に固定されるようになって
いる。
【0081】このようにして、上記撮影レンズ鏡筒2、
ミラーボックス43、第1本体44等の主要ユニット
は、強度上最も優れた部材である上記ボディプレート4
1に対して強固に保持されるようになっている。そし
て、これら一体化された主要ユニットは、カメラの上記
外装部材に対して、上記ボディプレート41のみを介し
て固定されている。
【0082】つまり、上記ボディプレート41の上側角
部に設けられた係合部41a,41b等は、カメラの外
装部材の内側に設けられた係合部と係合して、上記ボデ
ィプレート41をカメラの外装部材に対して固定するよ
うになっている。
【0083】このように一体化された主要ユニット等
は、カメラの外装部材に対して上記ボディプレート41
のみを介して固定されていて、上記第1本体44や第2
本体54等は外装部材に直接接触することがないように
構成されている。
【0084】これにより、例えばカメラの外装部材に外
部から衝撃力や外力等が加わった場合や、あるいは外装
部材どうしの組み合わせにより応力が加わった場合に
も、これらの力がカメラ内部に作用を及ぼすことがな
く、カメラ内部の主要ユニット等が影響を受けることが
ないように構成されている。なお、上記外装部材は、カ
メラ自体の小型化を図るために極力薄肉化して形成され
ている。
【0085】次に、第1本体44と第2本体54の構成
について、図10から図13を参照して説明する。図1
0は、カメラ下方から第1本体44と第2本体54を示
す分解斜視図である。なお、この図10においては、第
1本体44と第2本体54の関係を分かり易くするため
に、モータユニットの図示は省略している。
【0086】また、実際の組立手順においては、第2本
体54は、図示しないモータユニット、ファインダユニ
ット49、撮影ユニット等が組み込まれた後に、第1本
体44と組み合わせることになる。
【0087】上記第1本体44と第2本体54の間に
は、ローラ軸215と、このローラ軸215に回動自在
に支持された給送状態検出手段である本体ローラ206
とが保持されている。
【0088】押圧パット203は、図示しないばねによ
って撮影者側に付勢されており、フィルムを磁気ヘッド
202に向けて押圧するものである。
【0089】上記第1本体44には反射板216が固定
されていて、その固定位置は、フィルム位置検出用のパ
ーフォレーション検出手段たるパーフォレーション検出
PR(パーフォレーション検出フォトリフレクタ)21
4に対向する位置となっている。
【0090】上記第2本体54には、パーフォレーショ
ン検出部213の位置にパーフォレーション検出PR2
14が、その下側に磁気ヘッド202がそれぞれ固定さ
れている。なお、これらパーフォレーション検出PR2
14,磁気ヘッド202は、便宜上素子のみを図示して
いるが、実際にはハンダ付等により制御基板に固定され
ていることはいうまでもない。
【0091】上記第1本体44と第2本体54は、第1
本体44に突設された2本のボス204c,204dを
上記第2本体54に穿設された嵌合穴201a,201
bに嵌合させて位置決めし、セルフタップビス(ドッキ
ングビス)217a,217b,217c,217dを
用いて4カ所を締結することにより固定されている。
【0092】これら4カ所のビス締結位置は、第1本体
44において構造上十分な強度を確保することができる
位置であり、かつ撮影部である露光用開口部44gおよ
びその近傍において、フィルムの光軸方向位置を規制す
る第1本体44側のレール部204gおよび第2本体5
4側のレール部218に極力変形を与えることがないよ
うな4カ所の位置に設定されている。
【0093】上述のように締結された第1本体44と第
2本体54は、公知の構成でなるリブと溝の係合によ
り、または段差どうしの係合により、スプール室56、
カートリッジ室57、およびこれらを結ぶフィルム給送
路を遮光するようになっている。
【0094】上記第2本体54の背面には、図示しない
制御基板どうしを接続するための公知の構成でなる締結
部220a,220b,220cが設けられていて、こ
れらの締結部220a,220b,220cに対応し
て、制御基板の位置決めボス221a,221b,22
1cが設けられている。
【0095】図11は第2本体54を被写体側から示す
正面図である。
【0096】第2本体54の中央部には、比較的広い面
積をなす圧板部212が配設されていて、この圧板部2
12は、従来の樹脂により形成された圧板と同様に、公
知となっている規則的な球突起が形成されており、上記
球突起の頂点はフィルムの平面性を確保するのに必要な
寸法を確保している。そして、この圧板部212は上記
第2本体54と一体的に構成されている。
【0097】図12は上記図11のABCDEF線に沿
って第1本体44および第2本体54を切断した様子を
示すスプール軸にフィルムが巻き着いてる状態の断面
図、図13は上記図11のABCDEF線に沿って第1
本体44および第2本体54を切断した様子を示すフィ
ルムが全てカートリッジ内に巻き込まれた状態の断面図
である。なお、これら図12,図13においては、スプ
ール室56、カートリッジ室57および第1本体44、
第2本体54内の構成であって、本発明に直接関わりの
ない構成についてはその図示を省略している。
【0098】上記第2本体54は、3つのブロックに大
別され、図12に示すように、カートリッジ室部210
と、圧板部212と、スプール室部211とが被写体側
から見て左側から右側に向かって順に連続形成されてな
る。
【0099】上記第2本体54のスプール室部211に
は、第1ガイドローラ205を回動自在に保持する第1
の押圧手段の1つである第1ガイド板208と、第2本
体ローラ207を回転自在に軸支する第2の押圧手段で
ある第3ガイド板209とが固定されている。
【0100】これら第1ガイド板208と第3ガイド板
209は、共に弾性部材である薄板ばねで構成されてい
て、その付勢力により第2本体ローラ207を第1本体
ローラ206側へ、第1ガイドローラ205をスプール
軸56a側へ、それぞれ押圧している。
【0101】押圧パット203は、上述したように図示
しないばねにより磁気ヘッド202側に押圧されてい
て、フィルム404が給送された際には、フィルム40
4を確実に磁気ヘッド202側に当接させるようになっ
ている。
【0102】上記第1本体ローラ206の下側には、高
い反射率の反射面でなる多角柱状部が回動一体に配設さ
れていて、この多角柱状部に対向する位置にフィルム従
動PR(フィルム従動フォトリフレクタ)219が第2
本体54に対して固定されている(図10参照)。
【0103】さらに、スプール室56の内部には、フィ
ルム404をスプール軸56aに押し付けるための第1
の押圧手段の1つである第2ガイド板401、第2ガイ
ドばね402、第2ガイドローラ403が設けられてい
る。
【0104】上記第2ガイドばね402は、例えばコイ
ル状をなすトーションばねでなり、一端部が第1本体4
4のスプール室56の外側に固定されるとともに、他端
部が第2ガイド板401に当て付くことにより、第2ガ
イド板401を、スプール軸56aにフィルム404を
押し付ける方向に付勢するようになっている。
【0105】上記コイル状をなす第2ガイドばね402
には、スプール室56の上下で固定されている軸が挿通
されていて、この軸は、上記第2ガイド板401をも回
転自在に軸支しており、つまり、第2ガイド板401が
回転揺動する際の回転中心となっている。
【0106】次に、上述のような構成の作用について簡
単に説明する。
【0107】カートリッジ室57内のカートリッジ40
5から送り出されてスプール軸56aに巻回されたフィ
ルム404は、押圧パット203により磁気ヘッド20
2側へ押圧されているとともに、第2本体ローラ207
により第1本体ローラ206側へ押圧されている。これ
により、フィルム404の給送に確実に連動して、第1
本体ローラ206は回動する。
【0108】この第1本体ローラ206の回動は、該第
1本体ローラ206と回動一体に構成された多角柱状部
の回転により、フィルム従動PR219への反射光量の
変化として検出される。この検出されるフィルム速度に
基づいて、磁気ヘッド202により、フィルム404上
の所定の位置へ所定の密度によって磁気記録を行なう。
【0109】また、1コマ分のフィルム404の給送
は、次のようにして検出する。上述のように、フィルム
404を挟んで上記パーフォレーション検出PR214
に対向する位置には、反射板216が固定されているた
めに、該フィルム404のパーフォレーションが通過し
たときにのみ、パーフォレーション検出PR214には
高輝度の反射光が入射して、1コマ分のフィルム404
の移動を検出することができる。
【0110】図12に示す状態においては、フィルム4
04がスプール室56内のスプール軸56aに巻き取ら
れている。この状態からフィルム404をカートリッジ
室57内のカートリッジ405に巻き戻し始めて、完全
にフィルム404がカートリッジ405内に巻き戻され
た状態を示すのが図13である。
【0111】上記従来の技術で述べたように、フィルム
送り出し方式のカートリッジを使用するカメラにおいて
は、カートリッジ内へのフィルム巻き戻し時にフィルム
にテンションを加えないと、カートリッジが破壊されて
フィルムの送り出し,巻き戻しが不可能になる場合があ
る。
【0112】このフィルムにテンションを加える手段と
しては、フィルム404をスプール軸56aに押え付け
る第1の押圧手段である第1ガイド板208および第2
ガイド板401と、磁気記録手段である磁気ヘッド20
2および押圧パット203があるが、これらだけでは、
カートリッジへのフィルムの巻き戻し開始から終了まで
の全域で十分なテンションを得ることは難しい。すなわ
ち、フィルムのスプール軸への巻き取り量が少なくなる
と、上記第1の押圧手段は付勢力が弱くなってしまう。
【0113】スプール軸のフィルム巻き取り量が少ない
ときでも十分なテンションを得るようにするためには、
フィルムをスプール軸に全て巻き取ったときにかなり大
きな力を得るように、第1ガイド板208や第2ガイド
ばね402を構成しなければならないが、フィルムをあ
まり大きな力で押圧すると、フィルムの給送に必要な消
費電力が増加したり、あるいはフィルムそのものに望ま
しくない影響をおよぼすことになる。
【0114】このような点に鑑みて本発明の実施形態で
は、フィルムのスプール軸への巻き取り量に関係なく、
常に一定のテンションをフィルムに与えることができる
ように、第3ガイド板209を設けたものである。
【0115】すなわち、カートリッジ405内のカート
リッジ軸を回動してフィルム404を巻き戻そうとする
と、第1本体ローラ206と第2本体ローラ207の間
にフィルム404が所定の押圧力により挟み込まれてい
るために、該フィルム404に一定のテンションが印加
されるようになっている。しかも、この第2の押圧手段
によりフィルム404に加えられるテンションは、第1
の押圧手段によるテンションとは異なり、フィルムのス
プール軸への巻き取り量により変化することはなく、常
に安定したものとなっている。
【0116】このような実施形態によれば、第2の押圧
手段を設けることで、フィルムに無理な押圧力等の望ま
しくない影響を与えることなく、巻き戻し時に必要な安
定したテンションを得ることができる。また、フィルム
給送検出手段にフィルムを押し付ける手段を別途設ける
必要がないために、カメラの小型化を図る際に有利であ
る。そして、第2の押圧手段のフィルム押圧部をローラ
として構成することにより、フィルムを損傷することは
なく、優れたものとなっている。
【0117】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0118】(1) フィルム送り出し方式のフィルム
カートリッジを使用するカメラにおいて、フィルム給送
路内に設けられていて、フィルムの移動の際に該フィル
ムを支持するローラ部材と、フィルムの幅方向に対して
略垂直な方向から上記ローラ部材を弾性的に押圧する押
圧部材と、を具備したことを特徴とするカメラ。
【0119】(2) 上記ローラ部材および上記押圧部
材は、上記フィルム給送路近傍のスプール室内に設けら
れていることを特徴とする付記1に記載のカメラ。
【0120】(3) 上記押圧部材は、一端部がカメラ
本体に固定され、他端部が上記ローラに固定されたばね
手段であることを特徴とする付記1に記載のカメラ。
【0121】(4) カートリッジ軸が巻回されること
によりフィルムを送り出す方式のフィルムカートリッジ
を装填するカートリッジ室と、送出されたフィルムを巻
き取るスプール軸を有するスプール室と、フィルム給送
路内に設けられていて、上記フィルムの幅方向に対して
略垂直な方向から該フィルムを押圧することにより、巻
き取りの際にはスプール軸との間でフィルムの給送方向
に所定の力を生じさせ、巻き戻しの際には上記カートリ
ッジ軸との間でフィルムの給送方向に所定の力を生じさ
せるフィルム支持手段と、を具備したことを特徴とする
送り出し方式のフィルムカートリッジを使用するカメ
ラ。
【0122】(5) カートリッジ軸が巻回されること
により磁気記録部付きフィルムを送り出す方式のフィル
ムカートリッジを装填するカートリッジ室と、送出され
たフィルムを巻き取るスプール軸を有するスプール室
と、フィルム給送路内に設けられていて、上記フィルム
の幅方向に対して略垂直な方向から該フィルムを押圧す
る一対のローラ手段と、上記ローラ手段の少なくとも1
つを所定の押圧力で押圧することにより、巻き取りの際
にはスプール軸との間でフィルムの給送方向に所定の力
を生じさせ、巻き戻しの際には上記カートリッジ軸との
間でフィルムの給送方向に所定の力を生じさせるフィル
ム支持手段と、上記ローラ手段の回転量を検出する検出
手段と、上記検出手段の出力に基づいて上記フィルムの
磁気記録部への記録を制御する磁気記録制御手段と、を
具備したことを特徴とする送り出し方式のフィルムカー
トリッジを使用するカメラ。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明の送り出し方
式のフィルムカートリッジを使用するカメラによれば、
フィルムを巻き取る際に必要なフィルムのテンションを
安定して確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のカメラの外観を示す正面
図。
【図2】上記実施形態のカメラの外観を示す右側面図。
【図3】上記実施形態において、撮影レンズが望遠側に
ある状態のカメラの外観を示す平面図。
【図4】上記実施形態において、ストロボ部がポップア
ップした状態のカメラの外観を示す左側面図。
【図5】上記実施形態のカメラの外観を示す底面図。
【図6】上記実施形態のカメラの外観を示す背面図。
【図7】上記実施形態のカメラの内部ユニットの概略配
置を正面側から示すブロック図。
【図8】上記実施形態のカメラの内部ユニットの概略配
置を上面側から示すブロック図。
【図9】上記実施形態において、ボディプレート、第1
本体、ミラーボックス、撮影レンズ鏡筒等のカメラ内部
の主要ユニットの構成を示す分解斜視図。
【図10】上記実施形態の第1本体と第2本体をカメラ
下方から示す分解斜視図。
【図11】上記実施形態の第2本体を被写体側から示す
正面図。
【図12】上記図11のABCDEF線に沿って第1本
体および第2本体を切断した様子を示す、スプール軸に
フィルムが巻き着いてる状態の断面図。
【図13】上記図11のABCDEF線に沿って第1本
体および第2本体を切断した様子を示す、フィルムが全
てカートリッジ内に巻き戻された状態の断面図。
【図14】従来より提案されている送り出し方式のフィ
ルムカートリッジを示す縦断面図。
【符号の説明】
44…第1本体 54…第2本体 56…スプール室 56a…スプール軸 57…カートリッジ室 202…磁気ヘッド 203…押圧パット(押圧手段) 205…第1ガイドローラ(押圧手段) 206…第1本体ローラ(フィルム支持手段,ローラ手
段,ローラ部材) 207…第2本体ローラ(フィルム支持手段,ローラ手
段,ローラ部材) 208…第1ガイド板(押圧手段) 209…第3ガイド板(フィルム支持手段,押圧部材) 219…フィルム従動PR(検出手段) 401…第2ガイド板(押圧手段) 402…第2ガイドばね(押圧手段) 403…第2ガイドローラ(押圧手段) 404…フィルム 405…カートリッジ(フィルムカートリッジ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ軸が巻回されることにより
    フィルムを送り出す方式のフィルムカートリッジを装填
    するカートリッジ室と、 送出されたフィルムを巻き取るスプール軸を有するスプ
    ール室と、 上記スプール軸に巻回されたフィルムを押圧する押圧手
    段と、 フィルム給送路内に設けられていて、上記フィルムの幅
    方向に対して略垂直な方向から該フィルムを押圧するこ
    とにより、巻き戻しの際に上記カートリッジ軸との間で
    フィルムの給送方向に所定の力を生じさせるフィルム支
    持手段と、 を具備したことを特徴とする送り出し方式のフィルムカ
    ートリッジを使用するカメラ。
  2. 【請求項2】 上記フィルム支持手段は、上記フィルム
    給送路近傍のスプール室内に設けられていて、該フィル
    ムが移動する際にこのフィルム給送を支持するローラ部
    材と、 上記ローラ部材をフィルムに押し付ける弾性の押圧部材
    と、 を有してなることを特徴とする請求項1に記載の送り出
    し方式のフィルムカートリッジを使用するカメラ。
  3. 【請求項3】 カートリッジ軸が巻回されることにより
    フィルムを送り出す方式のフィルムカートリッジを装填
    するカートリッジ室と、 送出されたフィルムを巻き取るスプール軸を有するスプ
    ール室と、 フィルム給送路内に設けられていて、上記フィルムの幅
    方向に対して略垂直な方向から該フィルムを押圧する一
    対のローラ手段と、 上記ローラ手段の少なくとも1つを所定の押圧力で押圧
    することにより、巻き取りの際にはスプール軸との間で
    フィルムの給送方向に所定の力を生じさせ、巻き戻しの
    際には上記カートリッジ軸との間でフィルムの給送方向
    に所定の力を生じさせるフィルム支持手段と、 上記ローラ手段の回転量を検出する検出手段と、 を具備したことを特徴とする送り出し方式のフィルムカ
    ートリッジを使用するカメラ。
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