JPH09280406A - ダブルソレノイド形電磁弁 - Google Patents

ダブルソレノイド形電磁弁

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JPH09280406A
JPH09280406A JP9515596A JP9515596A JPH09280406A JP H09280406 A JPH09280406 A JP H09280406A JP 9515596 A JP9515596 A JP 9515596A JP 9515596 A JP9515596 A JP 9515596A JP H09280406 A JPH09280406 A JP H09280406A
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JP
Japan
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solenoid
valve
pilot valve
diameter piston
pilot
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Withdrawn
Application number
JP9515596A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Okumura
寛 奥村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ダブルソレノイドの一方のソレノイドを容易
に取替え可能な電磁弁を実現する。 【解決手段】 第1と第2のソレノイド66,66' が
内部に平行に配設されたソレノイド筐63と、その下部
に結合されたパイロット弁本体62と、その下部に結合
され外面に加圧流体用ポートPと流体排出用ポート
1 ,R2 と2個の出力側ポートA,Bが設けられ第1
と第2のパイロット弁の開閉により上下動する弁主軸4
4が内部に設けられた弁本体61を備えたダブルソレノ
イド形電磁弁において、第1と第2のソレノイド66,
66' の間を貫通してソレノイド筐63をパイロット弁
本体62に結合する軸ボルト65を備えて、自己復帰形
電磁弁としての使用時に交換が容易なバックアップ用ソ
レノイドを備え、流体通路の切換えが可能な3方向切換
弁67を備えて、自己復帰形と自己保持形の間の変更が
容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動機械設備に使
用するアクチュエータ等に適用されるダブルソレノイド
形電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】アクチュエータの動作を制御する電磁切
換弁は、1つのソレノイドで切換弁を操作するシングル
ソレノイド電磁弁と、2組のソレノイドで切換弁を操作
するダブルソレノイド電磁弁とがある。
【0003】シングルソレノイド電磁弁は、ソレノイド
に対する通電を止めると切換弁軸は元の位置に復帰する
自己復帰形電磁弁であり、以下に従来のエア作動シング
ルソレノイド電磁弁について、図2によりその概略を説
明する。
【0004】図2(a),(b)において、35は弁本
体で、弁主軸44が内嵌されている。36はパイロット
バルブ本体、37はモールドソレノイドで、プランジャ
38が嵌装され、通電時に磁力によりこれをソレノイド
37内に引込むように直線方向に駆動する。
【0005】39はプランジャスプリングで、通電停止
によりソレノイド37の磁力が消失したときにプランジ
ャ38をソレノイド37内から押出すように付勢されて
いる。41はプランジャピンで、プランジャ38の端部
に取付けられ、フラッパ43をプランジャ38の動作に
連動させる。
【0006】42は大径ピストンで、ソレノイド37が
励起されると背部にエア圧が加わる。45は弁主軸44
に取付けられ、弁本体35の弁ポートの間をシールする
リップシールである。46は小径ピストンで、この小径
ピストン46には常時加圧エアの圧力が加えられてい
る。47はエンドカバーである。
【0007】ソレノイド37が励起され、プランジャ3
8とフラッパ43により加圧エア回路を開いて大径ピス
トン42に加圧エアが加えられたときは、小径ピストン
46との受圧面積の差により大径ピストン42の押す力
が勝って弁主軸44が移動し、図2(b)に示したよう
に、ポートPから供給された加圧エアはポートAより図
示省略のエアアクチュエータに送られる。エアアクチュ
エータの排気は、ポートBから弁主軸44で仕切られた
空間を通りポートR2 より外気に放出される。
【0008】ソレノイド37の電流が遮断され、プラン
ジャ38とフラッパ43により加圧エア回路を閉じ、大
径ピストン42の背圧が外気と同圧となったときは、小
径ピストン46の押す力により弁主軸44が図2(a)
に示した位置に移動して各ポートを切換え、ポートPか
ら供給される加圧エアはポートBより図示省略のエアア
クチュエータに送られる。
【0009】エアアクチュエータの排気は、ポートAか
ら弁主軸44で切換えられた空間を通りポートR1 より
外気に放出される。即ち、このシングルソレノイド電磁
弁は自己復帰形である。
【0010】ダブルソレノイド電磁弁は、通電されてい
たソレノイドの通電を止めても切換弁軸が直前の通電し
ていたときの位置を保持する自己保持形電磁弁であり、
以下に従来のエア作動ダブルソレノイド電磁弁につい
て、図3によりその概略を説明する。
【0011】図3に示すダブルソレノイド電磁弁の構成
は、左側(S1 側、ソレノイド37側)については上記
のシングルソレノイド電磁弁と殆ど同じであるために説
明を省略し、構成の異なった部分のみについて説明す
る。
【0012】図3において、49は弁本体で、弁主軸4
4が内嵌される。55はパイロットバルブ本体、56は
ソレノイド筐で、ソレノイド筐56内においてモールド
ソレノイド37は左側(S1 側)に設置され、モールド
ソレノイド37' は右側(S 2 側)に設置されている。
【0013】38' はS2 側のプランジャである。プラ
ンジャスプリング39は、通電停止によりソレノイド3
7' の磁力が消失したとき、プランジャ38' をソレノ
イド37' 内から押出すように付勢されている。プラン
ジャピン41' はプランジャ38' の端部に取付けら
れ、フラッパ43' をプランジャ38' の動作に連動さ
せる。
【0014】S1 側とS2 側のモールドソレノイド3
7,37' が同時に励起されたとき、パイロットバルブ
において加圧エア回路が開き、上記シングルソレノイド
形と同様に、大径ピストン42、小径ピストン46とも
に加圧エアの圧力が加えられ、受圧面積の差により大径
ピストン42の押す力が勝って弁主軸44が下方へ移動
して主弁が切換えられる。
【0015】S1 側のモールドソレノイド37のコイル
電流が遮断され、ソレノイド37が励起されておらず、
パイロットバルブが圧力側を閉じて大径ピストン42の
背圧が外気圧であるとき、S2 側モールドソレノイド3
7' が励起された状態になると、プランジャ38' がソ
レノイド37' 内に引込まれ、パイロットバルブが加圧
エア回路を開き、加圧エアは弁本体49内のエア通路を
通って小径ピストン46の背後に導かれ、弁主軸44を
上方に押し上げる。
【0016】この後、S2 側モールドソレノイド37'
のコイル電流が遮断され、フラッパ43' が開いて小径
ピストン46の背圧が外気圧となっても、弁主軸44は
リップシール45と弁本体49の貫通孔との間に働く摩
擦力のために移動することなく、弁主軸44は上方に押
し上げられた状態で保持される。
【0017】即ち、S2 側モールドソレノイド37' の
コイル電流の遮断時期を、S1 側のモールドソレノイド
37のコイル電流の遮断時期より少し遅らせることによ
り、このダブルソレノイド電磁弁は自己保持の機能を有
することになる。
【0018】複数のアクチュエータを使用している自動
機械設備等においては、設備の仕様変更が生じてアクチ
ュエータの変更や制御方法の変更が必要となり、電磁弁
を自己復帰形から自己保持形に、又はその逆に、変更し
なければならないときがある。この場合、作動流体配
管、あるいはマニホールドブロックから電磁弁を取外し
て別種類の電磁弁と交換することになるが、その作業は
多くの手数と時間がかかり、工場の生産ラインを長時間
停止しなければならない事態となる。
【0019】このようなとき、電磁弁自体を交換するこ
となく、自己復帰形の電磁弁と自己保持形の電磁弁との
何れかに容易に変更し得る電磁弁が特開平7−2086
30号に紹介されているが、この電磁弁について図4に
より概略を述べる。
【0020】図4において、本体11に挿嵌された複数
の弁体18を有する弁軸17の一端に小径ピストン22
が、他端のパイロットバルブ本体12側には図示省略の
大径ピストンが設けられ、それぞれにパイロット圧が作
用して弁軸17が切換え移動する。
【0021】給気ポートPの流体を図示省略の大径圧力
室に連通させる第1操作通路は図示省略の第1ソレノイ
ドにより開閉され、小径圧力室24に連通させる第2操
作通路34は図示省略の第2ソレノイドにより開閉され
るようになっている。また、給気ポートPと小径圧力室
24とを連通させるバイパス通路50が形成されてい
る。
【0022】ハウジング13の小径ピストン22側に
は、自己復帰位置と自己保持位置との切換えが可能な切
換部材51が設けられている。この切換部材51には、
自己復帰位置の場合にバイパス通路50と小径圧力室2
4とを連通させるバイパス連通孔51bと、自己保持位
置の場合に第2操作通路34と小径圧力室24とを連通
させて第2操作通路連通孔51aが開設されている。
【0023】このような構成を有する電磁弁によれば、
切換部材51を自己復帰位置として第1ソレノイドのみ
を作動させるようにすれば、シングルソレノイド形の電
磁弁に設定され、自己保持位置として両方のソレノイド
を作動させるようにすればダブルソレノイド形の電磁弁
に設定される。
【0024】したがって、電磁弁自体を交換することな
く、短時間で電磁弁の仕様を変更することができる。な
お、この切換部材51の位置の変更は、取付けボルトを
着脱し、ハウジング13に対する切換部材51の取付け
角度を換えることにより行われる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】複数のアクチュエータ
を使用している自動機械設備等においては、設備の仕様
変更が生じて、アクチュエータの変更や制御方法の変更
が必要となり、電磁弁を自己復帰形から自己保持形に、
又はその逆に、変更しなければならないときがある。こ
のようなとき、電磁弁自体を交換することなく、同一の
電磁弁で自己復帰形と自己保持形との何れかに容易に変
更し得る電磁弁があると有用である。
【0026】従来の電磁弁においても、前記のように電
磁弁を設備に取付けた状態のまま、自己復帰形電磁弁
(シングルソレノイド電磁弁)から自己保持形電磁弁
(ダブルソレノイド電磁弁)に変更可能なものがあった
が、変更のためのは複数本のボルトの着脱が必要であ
り、かなりの手数を必要とするものであった。
【0027】また、ソレノイド部は2個設けられている
が、自己復帰形電磁弁として使用されているときは、片
方のソレノイドは無用の長物となっており、これをバッ
クアップ用等に有効活用できることが望ましかった。本
発明は上記の課題を解決しようとするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明は、それぞれにプランジャ
を有する第1と第2のソレノイドが内部に平行に配設さ
れたソレノイド筐、同ソレノイド筐の下部に結合され前
記それぞれのプランジャにより駆動される第1と第2の
パイロット弁が内蔵されたパイロット弁本体、および同
パイロット弁本体の下部に結合されその外面に加圧流体
用ポートと流体排出用ポートと2個の出力側ポートが設
けられ前記第1のパイロット弁から供給される加圧流体
により駆動される大径ピストンが上部に設けられ前記第
2のパイロット弁から供給される加圧流体により駆動さ
れる小径ピストンが下部に設けられて上下動する弁主軸
が内蔵された弁本体を備えたダブルソレノイド形電磁弁
において、前記ソレノイド筐の第1と第2のソレノイド
の中間にソレノイドの軸方向に平行に設けられた貫通
孔、および同貫通孔を貫通し前記パイロット弁本体と一
体になるようにソレノイド筐を締め付けて固定する軸ボ
ルトを備え、同軸ボルトを弛めてソレノイド筐を回すこ
とにより第1と第2のソレノイドの交換を可能としたこ
とを特徴としている。
【0029】本発明においては、ソレノイド筐は第1と
第2のソレノイドの中間に設けた貫通孔を貫通する軸ボ
ルトによりパイロット弁本体と一体になるように締め付
けられて固定されているため、前記軸ボルトを弛め、前
記ソレノイド筐を軸ボルトを回転中心軸として回すこと
により、ソレノイドの入れ替えを行うことができる。
【0030】そのため、ダブルソレノイド形電磁弁をシ
ングルソレノイドで実現可能な自己復帰形電磁弁として
使用しているときには、交換が容易なバックアップ用の
ソレノイドを備えたことになり、信頼性の向上が可能と
なる。
【0031】(2)請求項2に記載の発明は、それぞれ
にプランジャを有する第1と第2のソレノイドが内部に
平行に配設されたソレノイド筐、同ソレノイド筐の下部
に結合され前記それぞれのプランジャにより駆動される
第1と第2のパイロット弁が内蔵されたパイロット弁本
体、および同パイロット弁本体の下部に結合されその外
面に加圧流体用ポートと流体排出用ポートと2個の出力
側ポートが設けられ前記第1のパイロット弁から供給さ
れる加圧流体により駆動される大径ピストンが上部に設
けられ前記第2のパイロット弁から供給される加圧流体
により駆動される小径ピストンが下部に設けられて上下
動する弁主軸が内蔵された弁本体を備えたダブルソレノ
イド形電磁弁において、弁本体内に設けられ加圧流体用
ポートと第1と第2のパイロット弁が接続された加圧作
動流体通路、第2のパイロット弁の出口が接続された流
体通路及び小径ピストン背部へ接続された流体通路の交
点に設けられた3方向切換弁を備え、同3方向切換弁の
切換えにより、加圧作動流体通路を閉じ、第2パイロッ
ト弁からの流体通路を小径ピストンへの流体通路に連通
した状態として自己保持形電磁弁を形成し、また、第2
パイロット弁からの流体通路を閉じ、加圧作動流体通路
を小径ピストンへの流体通路に連通した状態として自己
復帰形電磁弁を形成することを可能としたことを特徴と
している。
【0032】本発明においては、弁本体内に設けられ加
圧用ポートに接続された加圧作動流体通路、第2のパイ
ロット弁出口からの流体通路及び小径ピストン背部への
流体通路の交点に設けられた3方向切換弁を備え、3方
向切換弁の切換えにより、加圧流体通路を閉じ、第2パ
イロットへの流体通路と小径ピストンへの流体通路とが
連通する状態として自己保持形電磁弁を形成し、また、
第2のパイロット弁からの流体通路を閉じ、加圧作動流
体通路と小径ピストンへの流体通路とが連通する状態と
して自己復帰形電磁弁を形成するものとしたため、自己
復帰形と自己保持形との間で変更が容易な電磁弁を実現
する。
【0033】(3)請求項3に記載の発明は、上記発明
(1)に記載のダブルソレノイド形電磁弁において、上
記発明(2)に記載の3方向切換弁を備えたことを特徴
としている。
【0034】本発明においては、軸ボルトと3方向切換
弁が設けられているため、自己復帰形電磁弁として使用
する場合には、バックアップ用のソレノイドを備え、信
頼性の向上が可能となり、自己復帰形と自己保持形の間
における変更が容易な電磁弁を実現する。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係るダブ
ルソレノイド形電磁弁について、図1により説明する。
【0036】図1において、61は弁本体で、弁主軸4
4が内嵌されている。62は弁本体61の上部に設けら
れたパイロットバルブ本体、63はパイロットバルブ本
体62の上部に設けられたソレノイド筐で、このソレノ
イド筐63内にはソレノイド66が左側(S1 側)に設
置され、ソレノイド66' が右側(S2 側)に設置され
ている。
【0037】65はソレノイド筐63をパイロットバル
ブ本体62に取付ける軸ボルトであり、2個のソレノイ
ド66,66' はこの軸ボルト65の軸に対して対称に
配設されている。64はソレノイド筐63の上部に設け
られた蓋であり、ソレノイド66,66' を収容した
後、ソレノイド筐63にボルト等で取付けられる。
【0038】上記ソレノイド66,66' には、それぞ
れプランジャ38,38' が嵌装されており、それぞれ
のプランジャ38,38' の先端には、それぞれパッキ
ン38a,38' aが取付けられている。上記ソレノイ
ド66,66' は、それぞれのコイルに電流が流されて
磁力が励起されたときに、プランジャ38,38' をソ
レノイド66,66' 内に引込むように直線方向に駆動
する。
【0039】39はプランジャ38,38' の下部にそ
れぞれ設けられたプランジャスプリングで、それぞれの
コイルへの通電が停止してソレノイド66,66' の磁
力が消失したとき、プランジャ38,38' をソレノイ
ド66,66' 内から押出すように付勢されている。4
1,41' はプランジャピンで、プランジャ38,3
8' の端部に取付けられてフラッパ43,43' をプラ
ンジャ38,38' の動作に連動させる。
【0040】パイロットバルブ本体62内には、プラン
ジャ38,38' のパッキン38a,38' aによって
開閉されるエアバルブが形成され、同時にフラッパ4
3,43' によって開閉されるエアバルブが形成されて
おり、この各エアバルブはプランジャピン41,41'
で連動され、上側が開けば下側は必ず閉じ、上側が閉じ
れば下側は必ず開くようになっている。
【0041】パイロットバルブ本体62のフラッパ43
により開閉されるエアバルブの下側にはエアシリンダ6
2cが設けられ、この中に大径のピストン42が軸方向
に摺動可能に挿嵌されている。
【0042】弁本体61の側面には、加圧エア用ポート
P、図示省略のエアアクチュエータへのエア配管が結合
されるポートA、ポートB、ポートA又はポートBから
の戻りエアを排出するポートR1 ,R2 が設けられてお
り、これらのポートは弁主軸44によって切り換えられ
る。
【0043】この弁主軸44は、要所にリップシール4
5が嵌込まれ、弁本体61の作動エアの弁ポート通路間
をシールしており、弁主軸44の上端部には大径ピスト
ン42、下端部には小径ピストン46が設けられてい
る。この小径ピストン46は、弁本体61の下部に設け
られたエアシリンダ61dの中に挿嵌され、周囲をシー
ルされて気密の状態で軸方向に摺動可能にしてある。
【0044】61a,61bはパイロットバルブに連通
する加圧エア通路であり、61cはエアシリンダ61d
に連通する加圧エア通路である。また、62bはパイロ
ットバルブからのエアを外部へ排出する排気通路であ
る。67は上記加圧エア通路61a,61b,61cの
一端が集合する部分に設けられた手動の3方向切換弁で
ある。
【0045】次に、本実施形態に係るエア作動ダブルソ
レノイド形電磁弁の作用について説明する。本実施形態
に係る電磁弁においては、3方向切換弁67は自己保持
位置と自己復帰位置との間で切換え可能であるが、ま
ず、3方向切換弁67を自己保持位置とした場合につい
て説明する。
【0046】この場合、3方向切換弁67は図1(a)
に示す状態となり、加圧エア通路61aを閉じ、S2
のパイロットバルブからの加圧エア通路61bと小径ピ
ストン46のエアシリンダ61dへの加圧エア通路61
cとを開通させる。
【0047】この状態で、ソレノイド66が励起され、
プランジャ38がソレノイド66内に引込まれ、フラッ
パ43が排気通路62bを閉じ、パッキン38a部が開
いて加圧エア回路を開くと、大径ピストン42にエア圧
が加わる。
【0048】同時にソレノイド66' が励起され、プラ
ンジャ38' がソレノイド66' 内に引込まれ、フラッ
パ43' が排気通路62bを閉じ、パッキン38' a部
が開いて加圧エア回路61bを開き、加圧エアは3方向
切換弁67からエア通路61cを通り、小径ピストン4
6のシリンダ61dに導かれ、弁主軸44を上方に圧し
上げようとする。
【0049】しかしながら、大径ピストン42にも同圧
の加圧エアが加えられているため、小径ピストン46と
の受圧面積の差により大径ピストン42の押す力が勝っ
て、弁主軸44が下方に移動し、ポートPから供給され
た加圧エアはポートAより図示省略のエアアクチュエー
タに送られる。エアアクチュエータの排気はポートBか
ら弁本体61に入り、弁主軸44及びリップシール45
で仕切られた空間を通りポートR2 より外気に放出され
る。
【0050】この状態で、S1 側のソレノイド66を励
起する電流が遮断されると、ソレノイド66が磁力を失
い、プランジャ38がプランジャスプリング39の付勢
力によってソレノイド66から抜け出し、加圧エアがパ
ッキン38aで遮断され、フラッパ43が開いてシリン
ダ62cが大気圧となる。
【0051】このとき、S2 側モールドソレノイド3
7' が励起された状態に保ち続けると、プランジャ3
8' がソレノイド37' 内に引込まれ、フラッパ43'
が排気通路62bを閉じ、プランジャパッキン38' a
が加圧エア回路を開いた状態に保たれ、加圧エアは弁本
体61内の加圧エア通路61bを通って3方向切換弁6
7からエア通路61cを通り、小径ピストン46のシリ
ンダ61dに導かれ、弁主軸44を上方に押し上げる。
【0052】この後、S2 側ソレノイド37' の電流が
遮断され、プランジャ38' がソレノイド66' から抜
け出し、加圧エアがパッキン38' aで遮断され、フラ
ッパ43' が開いてシリンダ61d内が大気圧となって
も、弁主軸44はリップシール45と弁本体61の貫通
孔との間に働く摩擦力のために移動することなく、弁主
軸44の切換え位置は保持される。
【0053】即ち、S2 側ソレノイド66' の電流の遮
断を、S1 側のソレノイド66のコイルの電流遮断より
少し遅らせることにより、このダブルソレノイド電磁弁
は自己保持の機能を持つことができる。
【0054】次に、3方向切換弁67を自己復帰位置と
した場合について説明する。この場合、3方向切換弁6
7は図1(b)に示す状態となり、S2 側のパイロット
バルブからの加圧エア通路61bを閉じ、加圧エア通路
61aと小径ピストン46のシリンダ61dへのエア通
路61cを開通させる。
【0055】この状態で、ソレノイド66が励起され、
プランジャ38がソレノイド66内に引込まれ、フラッ
パ43が排気通路62bを閉じ、パッキン38a部が開
いて加圧エア回路を開くと、大径ピストン42にエア圧
が加わる。小径ピストン46には、加圧エア通路61a
を通じて常時加圧エアの圧力が加えられている。
【0056】同じエア圧力に対し、大径のピストン42
と小径ピストン46との受圧面積の差により大径ピスト
ン42の押す力が勝って弁主軸44は下方に移動し、ポ
ートPから供給された加圧エアはポートAより図示省略
のエアアクチュエータに送られる。エアアクチュエータ
の排気はポートBから弁本体61に入り、弁主軸44で
仕切られた空間を通りポートR2 より外気に放出され
る。
【0057】ソレノイド37のコイル電流が遮断され、
プランジャ38が抜け出してパッキン38aが加圧エア
回路を閉じ、フラッパ43が排気エア通路62bを連通
してシリンダ62c内が大気圧となったときは、小径ピ
ストン46の押す力により弁主軸44が上方に移動して
各ポートを切換え、ポートPから供給される加圧エアは
ポートBより図示省略のエアアクチュエータに送られ
る。
【0058】エアアクチュエータの排気はポートAから
弁本体61に入り、弁主軸44で切換えられた空間を通
りポートR1 より大気に放出される。即ち、この電磁弁
は自己復帰形のシングルソレノイド電磁弁と同じ作用を
する。このときのS2 側のソレノイド66' 及びパイロ
ットバルブは何も作用せず遊休状態にある。
【0059】本実施状態に係るエア作動ダブルソレノイ
ド形電磁弁は、上記のように自己復帰形として使用する
場合には、S2 側のソレノイド66' 及びパイロットバ
ルブは遊休状態にあり、また、ソレノイド筐63は2組
のソレノイド66,66' の中間に設けた貫通孔を貫通
する軸ボルト65によりパイロットバルブ本体62と一
体になるように締め付けて固定しているものである。
【0060】そのため、軸ボルト65を弛め、ソレノイ
ド筐63を軸ボルト65を回転中心軸として回すことに
より、ソレノイド66とソレノイド66' を交換するこ
とができる。従って、ダブルソレノイド形電磁弁を自己
復帰形電磁として使用しているときには、簡単に交換で
きるバックアップ用電磁弁を備えたことになる。なお、
本機構については、図3等に示した電磁弁に対しても適
用可能である。
【0061】
【発明の効果】本発明は、第1と第2のソレノイドが内
部に平行に配設されたソレノイド筐と、その下部に結合
され第1と第2のパイロット弁が内蔵されたパイロット
弁本体と、その下部に結合され外面に加圧流体用ポート
と流体排出用ポートと2個の出力側ポートが設けられ第
1と第2のパイロット弁の開閉により上下動する弁主軸
が内部に設けられた弁本体を備えたダブルソレノイド形
電磁弁において、第1と第2のソレノイドの間を貫通し
てソレノイド筐をパイロット弁本体に結合する軸ボルト
を備えたことによって、自己復帰形電磁弁としての使用
時に交換が容易なバックアップ用ソレノイドを備えた状
態して信頼性の向上を可能とし、また、流体通路の切換
えが可能な3方向切換弁を備えたことによって、自己復
帰形と自己保持形の間における変更が容易な電磁を実現
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るダブルソレノイド
電磁弁の説明図で、(a)は自己保持形電磁弁の状態に
おける全体説明図、(b)は自己復帰形の状態における
3方向切換弁のみの説明図である。
【図2】従来のシングルソレノイド電磁弁の説明図で、
(a)はソレノイドコイルが非通電の場合、(b)は通
電の場合の説明図である。
【図3】従来のダブルソレノイド電磁弁の一例の説明図
である。
【図4】従来のダブルソレノイド電磁弁の他の例の説明
図である。
【符号の説明】
38,38' プランジャ 42 大径ピストン 44 弁主軸 46 小径ピストン 61 弁本体 61a,61b,61c 加圧エア通路 62 パイロットバルブ本体 63 ソレノイド筐 65 軸ボルト 66,66' ソレノイド 67 3方向切換弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれにプランジャを有する第1と第
    2のソレノイドが内部に平行に配設されたソレノイド
    筐、同ソレノイド筐の下部に結合され前記それぞれのプ
    ランジャにより駆動される第1と第2のパイロット弁が
    内蔵されたパイロット弁本体、および同パイロット弁本
    体の下部に結合されその外面に加圧流体用ポートと流体
    排出用ポートと2個の出力側ポートが設けられ前記第1
    のパイロット弁から供給される加圧流体により駆動され
    る大径ピストンが上部に設けられ前記第2のパイロット
    弁から供給される加圧流体により駆動される小径ピスト
    ンが下部に設けられて上下動する弁主軸が内蔵された弁
    本体を備えたダブルソレノイド形電磁弁において、前記
    ソレノイド筐の第1と第2のソレノイドの中間にソレノ
    イドの軸方向に平行に設けられた貫通孔、および同貫通
    孔を貫通し前記パイロット弁本体と一体になるようにソ
    レノイド筐を締め付けて固定する軸ボルトを備え、同軸
    ボルトを弛めてソレノイド筐を回すことにより第1と第
    2のソレノイドの交換を可能としたことを特徴とするダ
    ブルソレノイド形電磁弁。
  2. 【請求項2】 それぞれにプランジャを有する第1と第
    2のソレノイドが内部に平行に配設されたソレノイド
    筐、同ソレノイド筐の下部に結合され前記それぞれのプ
    ランジャにより駆動される第1と第2のパイロット弁が
    内蔵されたパイロット弁本体、および同パイロット弁本
    体の下部に結合されその外面に加圧流体用ポートと流体
    排出用ポートと2個の出力側ポートが設けられ前記第1
    のパイロット弁から供給される加圧流体により駆動され
    る大径ピストンが上部に設けられ前記第2のパイロット
    弁から供給される加圧流体により駆動される小径ピスト
    ンが下部に設けられて上下動する弁主軸が内蔵された弁
    本体を備えたダブルソレノイド形電磁弁において、弁本
    体内に設けられ加圧流体用ポートと第1と第2のパイロ
    ット弁が接続された加圧作動流体通路、第2のパイロッ
    ト弁の出口が接続された流体通路及び小径ピストン背部
    へ接続された流体通路の交点に設けられた3方向切換弁
    を備え、同3方向切換弁の切換えにより、加圧流体作動
    通路を閉じ、第2パイロット弁からの流体通路を小径ピ
    ストンへの流体通路に連通した状態として自己保持形電
    磁弁を形成し、また、第2パイロット弁からの流体通路
    を閉じ、加圧作動流体通路を小径ピストンへの流体通路
    に連通した状態として自己復帰形電磁弁を形成すること
    を可能としたことを特徴とするダブルソレノイド形電磁
    弁。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のダブルソレノイド形電
    磁弁において、請求項2に記載の3方向切換弁を備えた
    ことを特徴とするダブルソレノイド形電磁弁。
JP9515596A 1996-04-17 1996-04-17 ダブルソレノイド形電磁弁 Withdrawn JPH09280406A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249153A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Ckd Corp 電磁弁
JP2008209009A (ja) * 2008-06-06 2008-09-11 Koganei Corp 電磁弁
CN108216173A (zh) * 2017-12-11 2018-06-29 广州瑞立科密汽车电子股份有限公司 具有双通单向功能的电控开关阀
CN109780303A (zh) * 2019-02-14 2019-05-21 浙江亿太诺气动科技有限公司 一种双电控电磁阀

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