JPH09276399A - 血液から毒性物質を除去する装置 - Google Patents

血液から毒性物質を除去する装置

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JPH09276399A
JPH09276399A JP8344683A JP34468396A JPH09276399A JP H09276399 A JPH09276399 A JP H09276399A JP 8344683 A JP8344683 A JP 8344683A JP 34468396 A JP34468396 A JP 34468396A JP H09276399 A JPH09276399 A JP H09276399A
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chamber
compensation
balancing
volume
outflow pipe
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JP8344683A
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Josef Beden
ヨーゼフ・ベーデン
Hans-Juergen Dr Flaig
ハンス‐ユルゲン・フライク
Bernd Dr Steinbach
ベルント・シュタインバッハ
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Fresenius SE and Co KGaA
Original Assignee
Fresenius SE and Co KGaA
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体積式液体均衡化装置を有する血液中の毒性
物質の除去装置において、均衡化室の出口側で連続的に
発生する脈動の平滑化を達成する。 【解決手段】 均衡化室（１４）の第１及び第２の流入
管（９，１０）にそれぞれ１つの補償室（１１，２０）
が接続されている。更に均衡化室（１４）の第１及び／
又は第２の流出管（１５，２２）に緩衝室（２３）が接
続されている。第１又は第２の流出管（１５又は２２）
に接続されている緩衝室（２３）の容積は、この容積が
第２又は第１の補償室（２０又は１１）の排出の直前又
は排出時に増加し、第２又は第１の補償室の充填の際に
減少するように変化可能である。１つの有利な実施の形
態では均衡化室（１４）、補償室（１１，２０）及び緩
衝室（２３）がシート材ディスポーザブルとして形成さ
れ、シート材ディスポーザブルは、血液中の毒性物質の
除去装置の系差込みユニットの中に適切に挿入できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は請求項１の前段に記
載の血液中の毒性物質の除去装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】尿の中に排除されるべき物質を除去する
ため、及び液体を抜き出すために、慢性腎臓疾患におい
ては、血液浄化又は血液処理の種々の方法が使用され
る。血液透析（ＨＤ）では拡散的物質移動が主であり、
血液ろ過（ＨＦ）では膜を介しての対流的ろ過(konvekt
iver transport) が存在する。両方法の組合せが血液透
析濾過（ＨＤＦ）である。腹膜透析（ＰＤ）においては
体外循環は不要であり、腹膜が接触膜として使用され
る。
【０００３】大きい交換量に起因して前述の方法におい
て、また連続的動静脈ＨＦ、連続的静静脈ＨＦ及び血漿
ろ過（ＰＦ）においても、抜き出された液体と供給液体
及び限外ろ過される量との処理時間全体にわたる正確な
均衡化が、必要である。従来の技術には重量式均衡化装
置及び体積式均衡化装置がある。
【０００４】ドイツ特許出願 DE 41 16 178 C1号明細書
は、ＨＦ装置及びＨＤＦ装置及びＰＦ装置のための体積
式液体均衡化装置を有する血液浄化装置を開示してい
る。この公知の血液処理装置は均衡化室を有し、均衡化
室は可撓性壁により第１の均衡化室半部と第２の均衡化
室半部とに分割されていて、その際第１の均衡化室半部
はろ液導管に接続され、第２の均衡化室半部は置換液導
管に接続されている。第１の均衡化室半部からろ液流出
管が出発して出口に達し、第２の均衡化室半部から置換
液流出管が出発し、これは血液循環系に接続されてい
る。ろ液及び置換液は均衡化室に交互にそれぞれ、ろ液
導管又は置換液導管に接続されている補償室から圧力装
置により供給される。補償室は、公知のろ過装置ではろ
液ポンプ又は置換液ポンプにより充填され、締付け遮断
装置の開放後に圧力装置により排出されて、排出液は第
１又は第２の均衡化室半部に流入する。締付け遮断装置
は、ろ液が供給される際には置換液が流出し、置換液が
供給される際にはろ液が流出するように切換えられる。
これにより交互に２つの締付け装置対が、その都度他方
の作動位置に切換えられる。この場合の欠点は、ただ１
つの均衡化容積を使用する場合に不連続流が発生し、こ
れが脈動を発生させることにある。
【０００５】ＰＤにおいて均衡化装置を使用する場合に
はこの原理は相応して当てはまる。しかしこの場合、連
続的には置換液がろ液に対して均衡化されず、追加的な
締付け及び接続によりまず初めに新鮮な透析液が２つの
均衡化室半部を介して搬送され、腹腔の中に滞在した後
に、消費された透析液は同様に排出口に搬送され、すな
わち、置換液がろ液により押退けられることは行われ
ず、その逆も行われない。この場合、量均衡化は、均衡
化室の充填毎に排出又は供給される個別量の加算を介し
て行われる。
【０００６】ドイツ特許出願公開 DE 39 18 078 C2号公
報に開示されている単針透析装置（単血流透析装置）で
は、動脈吸込み期の間に未処理血液流が患者から動脈導
管の中に供給され、静脈戻し期の間に処理済み血液流が
静脈導管を介して患者に供給される。透析装置の上流及
び下流に膨張室を設け、単針透析装置を４つの順次の作
動期で作動させ、すなわち吸込み期、第１の移行期、戻
し期及び第２の移行期で運転することが提案される。吸
込み期の間に、透析装置の上流及び下流に配置されてい
る複数の室が同時に充填され、戻し期の間に同時に排出
される。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、脈動
流を大幅に除去する、体積式均衡化装置を有する血液中
の毒性物質の除去装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の血液中の毒性物
質の除去装置では、可変の容積を有する緩衝室が第１及
び／又は第２の流出管に接続されている。緩衝室が第１
の流出管に接続されている場合、その追加容積は、第１
の均衡化室半部からの液体の排除のもとに第２の補償室
から第２の均衡化室半部の中に流出させるときは、常に
正確である。これにより緩衝室を液体により充填でき
る。これに対して液体が第２の補償室の中に流入すると
緩衝室の容積が減少し、これにより、緩衝室の中の液体
が緩慢に流出し、不連続的に発生する脈動の平滑化が達
成される。緩衝室が第２の流出管に接続されている場
合、追加容積は、第１の補償室が排出されその排出液が
第１の均衡化室半部の中に流入して第２の均衡化室半部
からの液の排除のもとに流出される場合には常に正確に
行われる。しかし、不連続的に発生するパルスを平滑化
するために均衡化室の双方の流出管の途中にそれぞれ１
つの緩衝室を設けることも可能である。
【０００９】原理的には、緩衝室の容積を既に第１又は
第２の補償室の排出直前に調整することも可能である。
しかし有利には緩衝室の容積を、第１又は第２の補償室
の排出の際に徐々に増加させる。緩衝室の容積がそれぞ
れ補償室の容積より小さい場合、又は緩衝室の容積が補
償室の容積に比してより緩慢に減少する場合、緩衝室の
充填動作の間にも常に液体が流出管の中に流入すること
を保証できる。
【００１０】好適には第１及び第２の補償室は圧縮装置
により圧力印加され、これにより圧縮装置は、締付け装
置が開放される際に自動的に排出されその排出液はそれ
ぞれの均衡化室半部の中に流入する。
【００１１】１つの有利な実施の形態では第１及び第２
の補償室の圧縮装置は、ばね部材により互いに押圧され
るそれぞれ２つの押圧部材を有し、これらの押圧部材は
当該補償室を上方から又は下方から押圧している。更
に、緩衝室を上方又は下方から押圧する２つの押圧部材
が設けられ、第１又は第２の流出管の途中に挿入接続さ
れている緩衝室の押圧部材と、第１又は第２の補償室の
押圧部材とは互いに連結され、この連結は、補償室が反
対の方向の運動を行うように形成されている。これによ
り、緩衝室の容積はそれぞれの補償室の排出際に増加
し、それぞれの補償室の充填の際に減少する。
【００１２】１つの特に簡単で流れに左右されない実施
の形態では押圧部材の連結は機械的にロッカ(Wippe）に
より行われる。これを実現するために補償室又は緩衝室
の２つの押圧部材のうちの１つが定置に配置され、これ
ら２つの押圧部材のうちの他方はスライド可能に案内さ
れている。スライド可能に案内されている押圧部材は連
結部材を介して互いに連結され、この連結部材はその両
端の間で旋回可能に支承されている。てこ比を変化する
ことにより緩衝室の容積の変化の尺度を調整でき、これ
により最適な平滑化が達成できる。
【００１３】１つのサイクルの中での流体の全量は、緩
衝室の中での緩衝蓄積に起因して一度には搬送されず、
これにより負圧が低下され、圧力が連結により自動的に
それぞれの補償室に伝達するので、それぞれの補償室の
圧縮装置の所要ばね力を低減できる。
【００１４】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施の形態の１つに
よりて図を用いて詳細に説明する。
【００１５】図１は血液中の毒性物質の除去装置の１つ
の実施形態を示し、この実施形態では本発明の均衡化装
置を有利に使用することができる。濾過装置の基本原理
はドイツ特許出願 DE 41 16 178 C1号明細書から公知で
あり、これは本願明細書に明瞭に引用される。濾過装置
はフィルタ１を有し、フィルタ１は半透膜２により血液
室３とろ液室４とに分割されている。血液室３の入口
は、患者につながる血液供給管５に接続され、これに血
液ポンプ６が接続されている。患者につながる血液排出
管７には点滴室８が接続されている。
【００１６】ろ液側においてろ液室４は、ポンプ１０と
第１の補償室１１とが接続されている流入管９を介し
て、可撓性壁１３により２つの均衡化室半部に分割され
ている均衡化室１４の第１の均衡化室半部１２の入口に
接続されている。第１の均衡化室半部１２の出口から出
発して第１の流出管１５は排出口１６につながる。第２
の均衡化室半部１７の入口は第２の流入管１８を介して
置換液源１９に接続されている。第２の均衡化室半部１
７の出口から出発して第２の流出管２２は静脈点滴室８
につながる。第２の流出管２２に緩衝室２３が挿入接続
されている。緩衝室２３の下流において第２の流出管２
２の中に逆止弁２４が存在している。
【００１７】第１の流入管９と第１の流出管１５及び第
２の流入管１８と第２の流出管２２とは締付け装置２５
〜２８により締付け閉鎖可能である。均衡化室１４、第
１の補償室１１、第２の補償室２０及び緩衝室２３は可
撓性合成樹脂袋として形成され、シート材ディスポーザ
ブルの構成部材をなし、シート材ディスポーザブルは図
２及び図３を参照して後に詳細に説明する。
【００１８】第１の補償室１１と第２の補償室２０とは
それぞれ、それぞれ１つの圧縮装置２９，３０を備え、
圧縮装置２９，３０はそれぞれ、それぞれ１つの定置の
押圧プレート３１，３２と、それぞれ１つのスライド可
能に案内されている押圧プレート３３，３４とから成
り、これらはそれぞれの１つの押圧プレート３１，３２
と、それぞれの１つの押圧プレート３３，３４とはそれ
ぞれのばね部材３５，３６を介して互いを押圧してい
る。押圧プレート対３１，３３又は３２，３４は補償室
１１，２０に上方から又は下方から当接し、補償室１
１，２０を排出段階において導管９，１８を介して排出
して均衡化室半部１２，１７の中に流入させる。
【００１９】第１のポンプ１０と第２のポンプ２１と締
付け装置２５〜２８とは制御線を介して調節制御置３７
に接続されている。緩衝室２３には更に２つの押圧プレ
ート３８，３９が当接し、一方の押圧プレート３８は定
置であり、第２の押圧プレート３９はスライド可能に案
内されている。緩衝室２３のスライド可能に案内されて
いる押圧プレート３９は、第１の補償室１１のスライド
可能に案内されている押圧プレート３３に、図４及び図
５を参照して詳細に後述する機械的連結を介して連結さ
れている。押圧プレート３３，３９はそれらが互いに反
対の方向に運動するように互いに連結されている。
【００２０】図２はシート材ディスポーザブルを平面図
で示し、このシート材ディスポーザブルは均衡化室１
４、第１の補償室１１、第２の補償室２０及び緩衝室２
３を有する。シート材ディスポーザブルは、可撓性でほ
ぼ方形の２つの合成樹脂シート４０，４１を有し、合成
樹脂シート４０，４１は、上部シート４０と下部シート
４１との間に４つの室が形成されるように、参照番号４
３を付してある継目に沿って互いに融着されている。中
央には楕円形の均衡化室１４が位置し、均衡化室１４の
一方の側には第１の補償室１１と第２の補償室２０とが
設けられ、他方の側には緩衝室２３が設けられている。
液体が充填されている室１１，２０，２３はほぼ同一の
容積を有する。
【００２１】均衡化室１４を第１の均衡化室半部１２と
第２の均衡化室半部１７とに分割している可撓性壁１３
は、図２に破線により示されている方形中間シートによ
り形成され、中間シートは均衡化容積部の領域内に上部
シート４０と下部シート４１との間に挿入されて各外側
シート４０，４１に融着され、これにより２つの室半部
１２，１７が形成されている。
【００２２】第１の流入管９、第１の流出管１５、第２
の流入管１８及び第２の流出管２２は、ディスポーザブ
ルの領域内にシート通路として形成され、これらのシー
ト通路の中には、図２に示されていない合成樹脂ホース
が挿入され、合成樹脂ホースは上部及び下部シート４
０，４１に融着されている。挿入されている合成樹脂ホ
ースは、ホース流路の崩壊を阻止するだけでなく、締付
け個所４４をも提供し、これらの締付け個所４４は圧密
的に締付け装置２５〜２８により密封できる。
【００２３】図３は、充填されていないディスポーザブ
ルの均衡化室４４の断面図を示す。中間シートの外側縁
部は上部及び下部シート４０，４１の縁部に融着され、
均衡化室の中で外側シートと外側シートとの間で自由に
可動である。合成樹脂シートの可撓性に起因して一定の
体積を保持できないので均衡化容積は、固定した外形に
より定められる。従ってディスポーザブルは、血液浄化
装置の構成部分である系差込みユニットの中に挿入され
る。
【００２４】図４は、蓋が開放されている系差込みユニ
ットを示す上面図であり、系差込みユニットの中にディ
スポーザブルを適切に挿入できる。系差込みユニットは
２つの収容体４５，４６を有し、収容体４５，４６はそ
れぞれ、収容容積部の領域内に設けられているそれぞれ
１つの凹部４７又は４８を有する。２つの収容体４５，
４６のそれぞれの凹部４７，４８は、これら２つの収容
体４５，４６の中央に形成されている。系差込みユニッ
トの上部及び下部の収容体４５，４６は、長手方向に延
びる締付け縁部４９を有し、この締付け縁部４９はディ
スポーザブルの縁部領域を固定する。均衡化室１４の上
部シート４０と中間シートとの間の容積部が液体により
充填され、中間シート１３が変位することにより均衡化
室１４が相応して開放又は閉鎖される際に中間シート１
３と下部シート４１との間の容積部は、押退けにより排
出される。ディスポーザブルの上部及び下部シート４
０，４１が密に収容体４５，４６のシェルに当接できる
ように、収容体４５，４６の中には排気開口が設けられ
ている。凹部４７，４８の両側において下部収容体４５
の中に、それぞれ２つの互いに平行であり流入及び流出
路を収容する案内溝５０が設けられている。更に案内溝
５０の中には４つの凸子５１が設けられ、これら４つの
凸子５１は締付けエッジ５２と共働し、締付けエッジ５
２は凸子５１の高さで上部収容体４６の中に位置する。
電磁的に作動可能な凸子５１によりディスポーザブルの
流路の締付け個所４４は圧密的に締付け閉鎖できる。凸
子５１又は締付けエッジ５２の側方隣に下部及び上部収
容体４５，４６の中に、第１及び第２の補償室１１，２
０及び緩衝室２３のための挿入部材５３，５４，５５が
設けられている。第１及び第２の補償室１１，２０のた
めの挿入部材５３，５４の底部に、スライド可能に案内
さればね力によりバイアス緊張されている押圧プレート
３３，３４が設けられ、押圧プレート３３，３４により
ディスポーザブルの補償室１１，２０に連続的に圧力印
加することが可能である。
【００２５】緩衝室２３の挿入部材５５の底部に設けら
れている押圧プレートは第１の補償室１１の押圧プレー
ト３３と機械的に連結されており、この連結は、押圧プ
レート３３が反対方向の運動を行うように行われる、す
なわち、第１の補償室１１のスライド可能に案内されて
いる押圧プレート３３が持上げられると、緩衝室２３の
スライド可能に案内されている押圧プレート３９は下降
し、その逆も成立つ。
【００２６】図５は系差込みユニットを側面図で示す。
下部の収容体４５はフレーム５６により担持され、フレ
ーム５６は、凸子５２のための駆動素子５７，５８と、
圧力ばねによりバイアス緊張されている２つの押圧プレ
ートを有する圧縮装置２９，３０と、調整制御装置３７
のための金属薄板とを収容する。第１の補償室１１のス
ライド可能に案内されている押圧プレート３３と、緩衝
室２３のスライド可能に案内されている押圧プレート３
９との機械的連結はロッカ５９を介して行われる。ロッ
カ５９は連結部材６０を有し、この連結部材６０の両端
の間で中央において支持部材６１に支承され、接続部材
の両端は押圧プレート３３の案内棒６２，６３に係合す
る。第１の補償室１１が充填され、押圧プレート３３が
圧縮ばね３５の力に抗して下方へ押圧されると、緩衝室
２３の押圧プレート３９は持上げられる。他方、緩衝室
２３の押圧プレート３９が下降すると、第１の補償室１
１の押圧プレート３３が持上げられる。
【００２７】次に均衡化動作の経過を説明する。まず初
めに第１の補償室１１が第１のポンプ１０により充填さ
れる。第１の流入管９の中の締付け手段２７が開放する
と、第１の可撓性補償室１１が押圧プレート３３の押圧
により排出されて均衡化室半部１２の中に押し込まれ
る。流入液は、第２の均衡化室半部１７の中に収容され
ている液体を押退ける。第１の補償室１１を排出する際
に緩衝室２３の容積は、押圧プレート３９が下降するこ
とにより増加し、この増加は、第１の補償室１１の容積
が押圧プレート３３の持上げにより減少する程度と同一
の程度で行われる。第２の均衡化室半部１７から流出す
る流体は部分的に緩衝室２３を充填し、次いで流出す
る。均衡化容積が完全に充填されると、第１の補償室１
１は再び充填され始め、第２の補償室２０は排出され
て、排出された流体は均衡化容積部の中に流入する。第
１の補償室１１が充填される際、スライド可能に案内さ
れている押圧プレート３３は下降される。
【００２８】ロッカ５９を介しての機械的連結により、
緩衝室２３のスライド可能に案内されている押圧プレー
ト３９が持上げられ、従って、追加容積部の中に存在す
る残留液体は押出される。これにより流れは、第１の補
償室１１が充填される際にも継続し、この流れの継続
は、次のサイクルで新しい液体が再び均衡化容積部から
流出するまで続く。このようにして、不連続的に行われ
るパルスの平滑化が達成される。
【００２９】緩衝室２３の下流の第２の流出管２２の中
の逆止弁２４は、図１に関連して説明された脱水サイク
ルにおいて血液から毒性物質を除去する装置の実施態様
において大幅な圧力下降を阻止する。すなわち第１の補
償室が排出されると直ちにこの第１の補償室は、追加的
な緩衝容積をその連結を介して解放する。しかし或る脱
水サイクルの際にこの容積は置換液により充填されるの
ではなく、静脈逆圧により点滴室８から空気又は血液に
より充填され、その際点滴室８の中の圧力は降下する。
この圧力降下は逆止弁２４により正しい時点に阻止され
る。しかしその代わりに遮断弁（閉止弁）を設けること
もでき、この遮断弁は、体外循環系への供給管を必要に
応じて閉鎖する。
【００３０】前述の実施の形態において更に、第２の補
償室２０の圧縮装置３０のばね力が、第１の補償室１１
の圧縮装置２９のばね力より強く定められてはならない
ことに注意されたい、何故ならばこれにより均衡化室１
４は脱水サイクルの際、すなわち濾過が置換を行わずに
行われるサイクルの際に正しく排出されることが可能と
なるからである。
【００３１】一方の均衡化室、締付け装置、流入管及び
流出管、少なくとも１つの緩衝室、並びに１つの制御装
置を有する均衡化装置は、腹膜透析用装置の中で有利に
使用することができ、この腹膜透析装置により周期的に
腹膜透析液を、正確に均衡化して患者に供給又は患者か
ら取出すことができる。これを実現するために両流出管
９，１８は１つの共通の流入管に合流し、両方の流出管
１５，２２は１つの共通の流出管に合流し、その際透析
液を共通の流入管を介して交互に第１又は第２の均衡化
室半部１２，１７の中に導き、そしてその共通の流出管
を介して患者の腹膜腔に供給される。このような腹膜透
析用装置においては有利には１つの緩衝室が第１の流出
管に接続され、１つの緩衝室が第２の流出管に接続され
る。しかしこれに代えて１つの緩衝室を、合流案内した
後でその共通の流出管に接続することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】ろ液／置換液均衡化装置を有する血液浄化装置
の図式図である。
【図２】均衡化室と、第１の補償室と、第２の補償室
と、緩衝室とを有するディスポーザブルの平面図であ
る。
【図３】図２のディスポーザブルの均衡化室の断面図で
ある。
【図４】ディスポーザブルを収容する血液浄化装置の系
差込みユニットの平面図である。
【図５】図４の矢印Ｖの方向から見た系差込みユニット
の平面図である。
【符号の説明】
１ フィルタ ２ 半透膜 ３ 血液室 ４ ろ液室 ５ 血液供給管 ６ 血液ポンプ ７ 血液排出管 ８ 点滴室 ９ 流入管 １０ 第１のポンプ １１ 補償室 １２ 第１の均衡化室半部 １３ 可撓性壁 １４ 均衡化室 １５ 流出管 １６ 流出口 １７ 第２の均衡化室半部 １８ 流入管 １９ 置換液源 ２０ 補償室 ２１ 第２のポンプ ２２ 第２の流出管 ２３ 緩衝室 ２４ 逆止弁 ２５〜２８ 締付け装置 ２９，３０ 圧縮装置 ３１，３２ 押圧プレート ３３，３４ 押圧プレート ３５，３６ ばね部材 ３７ 調整制御装置 ３８，３９ 押圧プレート ４０，４１ 合成樹脂シート ４３ 継目 ４４ 締付け個所 ４５，４６ 収容体 ４７，４８ 凹部 ４９ 締付け縁部 ５０ 案内溝 ５１ 凸子 ５２ 締付けエッジ ５３，５４ 挿入部材 ５５ 挿入部材 ５６ フレーム ５７，５８ 駆動要素 ６０ 連結部材 ６１ 支持部材 ６２，６３ 案内棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント・シュタインバッハ ドイツ連邦共和国、61169 フリートベル ク、ギンスターヴェーク 20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 可撓性壁（１３）により、第１の流入管
    （９）に接続されている第１の均衡化室半部（１２）
    と、第２の流入管（１８）に接続されている第２の均衡
    化室半部（１７）とに分割されており、その際第１の前
    記均衡化室半部（１２）から第１の流出管（１５）が出
    発し、第２の前記均衡化室半部（１７）から第２の流出
    管（２２）が出発している均衡化室（１４）、 流入管（９，１８）と流出管（１５，２２）とを閉じる
    ための締付け装置（２５〜２８）、 前記締付け装置（２５〜２８）を作動させる制御装置
    （３７）、 及び第１の前記流入管（９）に接続されている第１の補
    償室（１１）と、第２の前記流入管（１８）に接続され
    ている第２の補償室（２０）を更に具備する血液から毒
    性物質を除去する装置において、 前記均衡化室（１４）の第１及び／又は第２の前記流出
    管（１５，２２）に容積が可変の緩衝室（２３）が接続
    されており、その際連結装置（６０）が設けられてい
    て、これが次のように、すなわち、第１又は第２の前記
    流出管（１５又は２２）に接続されている前記緩衝室
    （２３）の容積が第２又は第１の前記補償室（２０又は
    １１）の容積に依存して、前記緩衝室（２３）の容積が
    第２又は第１の前記補償室（２０又は１１）の排出の直
    前又は排出時に増加され、そして第２又は第１の前記補
    償室（２０又は１１）の充填の際に減少されるように可
    変であるように形成されていることを特徴とする、血液
    から毒性物質を除去する装置。
  2. 【請求項２】 第１及び第２の補償室（１１，２０）
    が、連続的にそれらに圧力を印加するそれぞれの圧縮装
    置（２９，３０）により加圧されていることを特徴とす
    る、請求項１に記載の血液から毒性物質を除去する装
    置。
  3. 【請求項３】 第１及び第２の補償室（１１，２０）の
    圧縮装置（２９，３０）が、ばね部材（３５，３６）に
    より互いに押付けられ前記補償室（１１，２０）を上方
    又は下方から押圧するそれぞれ２つの押圧部材（３１，
    ３３；３２，３４）を具備していること、 ２つの押圧部材（３８，３９）が設けられており、これ
    らは、第１又は第２の流出管（１５又は２２）に接続さ
    れている緩衝室（２３）を下方又は上方から押圧し、そ
    の際連結装置（６０）が、第１又は第２の前記押圧部材
    （１５又は２２）に接続されている緩衝室の押圧部材
    （３８，３９）と、第２又は第１の前記補償室（２０又
    は１１）の押圧部材（３１，３３）とを、前記押圧部材
    （３８，３９）が反対の方向の運動を行うように連結
    し、それにより第１又は第２の前記流出管（１５，２
    ２）に接続されている前記緩衝室（２３）の容積が、第
    ２又は第１の前記補償室（２０又は１１）の排出の際に
    増加され、第２又は第１の前記補償室（２０又は１１）
    の充填の際に減少されることを特徴とする、請求項２に
    記載の血液から毒性物質を除去する装置。
  4. 【請求項４】 第１及び第２の補償室（１１，２０）
    と、第１又は第２の流出管（１５，２２）に接続されて
    いる緩衝室（２３）との２つの押圧プレート（３１，３
    ２，３８）のうちのそれぞれ１つが定置で配置され、２
    つの押圧プレート（３３，３４，３９）のうちのそれぞ
    れ他方がスライド可能に案内されており、その際連結装
    置が、両端の間で旋回可能に支承されている連結部材
    （６０）であり、前記連結部材（６０）を介して、第１
    又は第２の流出管（１５又は２２）に接続されている前
    記緩衝室（２３）のスライド可能に案内されている前記
    押圧プレート（３９）と、第２又は第１の補償室（２
    ０，１１）のスライド可能に案内されている前記押圧プ
    レート（３３）とが機械的に互いに連結されていること
    を特徴とする、請求項３に記載の血液から毒性物質を除
    去する装置。
  5. 【請求項５】 第１又は第２の流出管（１５又は２２）
    に接続されている緩衝室（２３）の下流において第１又
    は第２の流出管（１５，２２）の途中に逆止弁（２４）
    又は遮断弁が設けられていることを特徴とする、請求項
    １から請求項４のうちのいずれか１つの請求項に記載の
    血液から毒性物質を除去する装置。
JP8344683A 1995-12-09 1996-12-09 血液から毒性物質を除去する装置 Pending JPH09276399A (ja)

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