JPH0927174A - データ記録方法及びデータ記録再生方法 - Google Patents

データ記録方法及びデータ記録再生方法

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JPH0927174A
JPH0927174A JP17230695A JP17230695A JPH0927174A JP H0927174 A JPH0927174 A JP H0927174A JP 17230695 A JP17230695 A JP 17230695A JP 17230695 A JP17230695 A JP 17230695A JP H0927174 A JPH0927174 A JP H0927174A
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JP17230695A
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Hideki Hosoya
英樹 細谷
Yoshiji Tsuchiya
佳司 土谷
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATが外れた場合、別の位置に再記録を行
い、記録媒体の記録領域を無駄に消費していた。また、
光スポットが欠陥などにより飛ばされた場合、リトライ
しても再度欠陥により飛ばされる問題があった。 【解決手段】 データの記録中にトラッキング制御が外
れた場合は、トラックキング制御が外れた時に記録を行
っていたデータブロックの次のデータブロック以降のデ
ータのうち、トラッキング制御が外れる前に既に記録し
たデータと合成することによりエラー訂正で正常にデー
タを再生可能となる一部のデータを、同一トラックのト
ラッキング制御が外れた位置以降に記録する。また、デ
ータを記録または再生する前に、トラッキング制御また
はフォーカス制御が外れた場合は、それが外れる前の方
向とは反対方向から同一トラック上に再度記録または再
生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体にデ
ータを記録するデータ記録方法に関し、特に複数のトラ
ックを有するカード上の記録媒体のトラックと記録用の
光スポットを相対的にトラック方向に走査することによ
り、トラック上にエラー訂正符号を含む複数のデータブ
ロックを記録するデータ記録方法及びデータ記録再生方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より情報記録媒体としては、磁気を
用いて記録・再生を行うフロッピーディスク、光を用い
て記録・再生を行う光学的情報記録媒体等が知られてい
る。光学的情報記録媒体の形態としては、ディスク状、
カード状、テープ状等各種のものが知られており、目
的、用途等により使い分けられている。そのうち、カー
ド状の光学的情報記録媒体(以下、光カードと称する)
は、製造の容易さ、携帯性の良さ、アクセス性の良さと
云った特徴を生かし、今後、用途がますます広がってい
くと考えられている。情報記録媒体はその媒体の特性に
より、消去書換の可能なものと、不可能なものがある
が、光カードは現状においては消去書換が不可能なもの
が一般的で、医療分野等書換ができないことが利点とな
る分野での応用が期待されている。
【0003】図15は光カードの一例を示した図であ
る。図15において、1は光カード、2はトラッキング
トラックである。トラッキングトラック2の間が情報を
記録するためのデータトラック3であり、データトラッ
ク3の両端にはデータトラックの物理的な位置を示す物
理トラック番号4が予めプリフォーマットされている。
このような光カードへの記録は、再生時に光学的に検出
可能なピット列となるように、記録情報に従って変調さ
れた光ビームを微小スポットに絞り込んで、データトラ
ック3上を走査することによって行われる。
【0004】また、記録情報の再生は、光カードに記録
が行われない程度の一定パワーの光スポットをデータト
ラック3上に走査して、情報ピット列からの反射光量あ
るいは透過光量の相違を検出することによりなされる。
このとき、光ビームスポットの記録面上でのスポットの
大きさはオートフォーカス(AF)制御回路により制御
され、データトラックの配置ずれは、オートトラッキン
グ(AT)制御回路により制御される。トラッキングト
ラック2はATのためのガイドとして利用される。ま
た、データトラック3上には、一般にセクタと呼ばれる
1個または複数個の最小記録単位が配置される。図15
の例では、1トラックに4個のセクタ31〜34が配置
されている。記録または再生すべきトラックを選択する
場合は、光スポットと光カードを走査方向と略直交する
方向、即ち、情報トラックの並び方向に相対移動させて
おり、これによって光スポットを所望のトラックにアク
セスしている。また、光カードと光スポットを相対的に
トラック方向に往復運動させることによって光スポット
をトラック上に走査している。
【0005】情報の記録再生は、その一方向の動作時
(往動時:例えば図15の矢印aの方向)に記録がなさ
れ、その戻り、即ち、逆方向の動作時(復動時:例えば
図15の矢印bの方向)に記録した情報を再生して、正
しく記録されたかどうかのチェック(これをベリファイ
と称する)を行っている。そして、正しく記録できた場
合には次の記録を行い、ベリファイの結果正しく記録さ
れていない時は、次の情報トラック等、別の場所に再記
録を行うのが一般的である。また、再生は往復運動の両
方向でなされるのが一般的である。ところで、光記録媒
体は磁気記録媒体と比較してエラーレートが高いため、
記録データに対して記録媒体の予想されるエラーレート
において充分エラーを訂正できるように、強力なエラー
訂正符号を施し、再生時(ベリファイ時の再生を含む)
にエラー訂正を行うのが一般的である。
【0006】このように従来においては、記録/ベリフ
ァイに一往復動作を必要としているのであるが、これに
関して本願出願人は、特開平1−149236号公報
で、複数の光スポットを同一のトラック上に配置し、往
復運動の方向によって、記録及び/または再生用のスポ
ットを前後にはさむ位置に配置された2つのスポットの
機能を変更することを特徴とする情報記録再生装置を公
開している。この方法を用いることにより、即ち、記録
用の光スポットのトラック方向の前後にベリファイ用の
光スポットを配置して、記録用の光スポットで記録を行
い、そのトラックの走査方向の後方に位置するベリファ
イ用光スポットで即ベリファイを行い、走査方向により
ベリファイ用の光スポットを切り換えることによって、
両方向記録即ベリファイを行うことが可能となり、同じ
走査速度で記録速度を2倍に向上することができる。
【0007】なお、記録の方向が異なっても光カード上
に記録されるデータの並び方向(以下、単にデータ並び
方向と称する)は同一となるように記録することができ
る。例えば、記録の方向がトラックの右から左であって
も、光カード上のデータはトラックの左から右へ記録し
た場合と同じデータの並びとなるように記録することが
できる。こうすることにより、データ中に記録方向を示
す特別な情報を付加することなく、両方向からの再生が
可能となる。例えば、光カード上のデータ並び方向が図
15の矢印a方向(左から右)である光カードを逆方
向、即ち、光スポットが図15の矢印b方向(右から
左)に移動する方向で再生する場合は、再生方向が予め
データ並び方向とは逆方向であることが判っているの
で、再生したデータの1バイト中での並び方向及びデー
タ自身の並び方向を逆方向に並び換えれば良い。これは
トラック番号4の場合も同様である。
【0008】また、記録方向が異なってもデータ並びを
同一とするためには、逆方向から記録する場合には、一
旦正方向から記録する場合の変調データをメモリして、
そのデータを逆方向から読みだして記録を行うか、或い
は正/逆どちらの方向でも変調データを一旦メモリし
て、正方向から記録する場合にはそのデータを正方向か
ら、逆方向から記録する場合には逆方向から読みだして
記録を行うと云った、記録時のデータ並びに関する処理
が、使用する変調方式の種類によっては必要とされる場
合もある。
【0009】次に、光スポットを光カードのトラックを
横切る方向に移動させて所望のトラックにアクセスする
方法としては、光ヘッド全体をトラック横断方向に移動
させる方法と、光ヘッド内の対物レンズを移動させて光
スポットを1トラックづつ移動させる方法がある。前者
はヘッドシークまたは粗シーク、後者はトラックジャン
プまたは密シークと呼ばれている。ヘッドシークは目的
のトラックに位置決めできる確率は高くはないが、高速
で移動できるので、比較的離れた位置に移動させるとき
に用いられる。一方、トラックジャンプは1トラックづ
つジャンプするので時間はかかるが、正確に目的のトラ
ックに位置決めできるので、比較的近い位置に移動させ
るときに用いられる。
【0010】図16は比較的離れた位置から光スポット
を目的トラックに移動させて記録を行うときの光スポッ
トの移動軌跡を示した図である。図16において、現在
光スポットは目的トラックAから比較的離れたところに
位置しており、ここから目的トラックAに移動させるに
は、まず、矢印で示すようにヘッドシークにより目的
トラックAの近くまで移動させる。次いで、矢印で示
すように到達したトラック上に光スポットを走査してト
ラック番号を再生し、現在位置を認識する。この場合、
目的トラックAは近いので、矢印で示すようにトラッ
クジャンプにより目的トラックAに移動させる。続い
て、矢印で示すように光スポットを目的トラックA上
に走査し、トラック番号を再生してアドレスを確認する
と、それに続いて目的トラックA上に情報の記録を行
う。情報を再生する場合も同様の方法でアクセスを行
う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来においては、前述
のように記録再生時にはトラッキングトラックをガイド
としたAT制御がなされているが、トラッキングトラッ
クにキズ、ゴミ等の欠陥がありATが外れてしまった場
合には、光スポットは正しくデータトラック上を走査で
きず、データを正常に記録できないことがある。通常、
AT/AF制御回路には特開平1−59640号公報に
開示されているようなAT外れ検出機能があり、記録中
にAT外れを検出した場合には、そのまま記録動作を継
続したのでは、他のトラック上へ二重書きを行い既に記
録してあるデータを破壊する可能性がある。そこで、こ
れを防ぐために記録を中断して、前述のベリファイでエ
ラーとなった場合同様、次の情報トラック等、別の場所
に再記録を行うことが一般的である。
【0012】これは、以下のような考えに基づくもので
ある。即ち、通常、キズは恒久的なものであるし、光記
録は非接触記録であるから、磁気ヘッド等の接触記録と
異なり、記録媒体の走査によりそのゴミが除去される可
能性は非常に低い。従って、AT外れの原因がキズ、ゴ
ミと云った記録媒体の欠陥の場合には、もし、記録媒体
が消去書換可能なものであっても、同一場所に再記録を
行ってもまたAT外れを生ずることが十分予想され、正
常に記録できる可能性は非常に少ない。また、光カード
のように消去書換のできない媒体の場合には、既に何ら
かの記録を行ってしまったところに、再記録を実行して
も、単に既に記録された情報の上に二重書きをするだけ
で、正常な記録は期待できない。従って、ATが外れた
場合は、前述のように別の場所に再記録を行う必要があ
る、と云う考えである。
【0013】ところで、ATが外れる原因には、前述の
キズ、ゴミと云った記録媒体の欠陥以外に、外部から記
録再生装置に与えられた衝撃、振動が考えられる。これ
らの衝撃、振動は、一般に長時間接続することは少な
く、ごく短時間に収まることが一般的である。即ち、A
T外れの原因が衝撃、振動と云った一過性のものの場合
は、もし、記録媒体が消去書換可能なものであれば、同
一場所に再記録を行ってもAT外れすることなく正常に
記録できる可能性がある。また、記録媒体が消去書換の
できないものであっても、ATが外れて記録を中断した
以降の、何も記録がされていない記録領域には情報の記
録は可能であり、この領域に記録を中断した以降のデー
タを追加記録することが可能であれば、記録領域を無駄
にしなくて済むことになる。しかし、従来のデータ記録
方法では、このような可能性を考慮せず、ATが外れた
場合には何時でも次の情報トラック等、別の場所に再記
録を行っていたので、記録領域を無駄に消費するという
問題があった。
【0014】また、図16で光スポットを目的のトラッ
クに移動させて情報の記録や再生を行う方法を説明した
が、一般にトラッキングサーボやフォーカスサーボは記
録媒体からの反射光に基づいて行うため、目的トラック
上に異物や欠陥があると、トラッキングサーボやフォー
カスサーボが外れてしまい、以後の記録や再生ができな
くなる。そこで、このような場合は、もう一度同じトラ
ックに記録、再生するためにリトライを行うのである
が、目的トラック上に欠陥などがあると、リトライを行
っても、やはりトラッキングサーボやフォーカスサーボ
が外れてしまうという問題があった。
【0015】このリトライの方法を図17に基づいて説
明する。図17においては、目的トラックA上には欠陥
(×印で示す)があり、その欠陥によって情報の記録前
にトラッキングサーボが外れ、再度目的トラックAに光
スポットを移動させて記録を行うときの光スポットの軌
跡を示している。図17において、まず光スポットはト
ラッキングサーボの外れによって矢印で示すように比
較的離れたトラックまで飛ばされたものとする。このと
きは、矢印で示すように光スポットが到達したトラッ
ク上をそのまま走査するので、この間にトラック番号を
再生して光スポットの到達したトラックが目的トラック
と異なることを認識し、トラック外れが生じたことを検
出する。
【0016】ここで、トラック外れの量が大きい場合
は、まず矢印で示すようにヘッドシークにより光スポ
ットを目的トラックに向けて移動させる。次いで、矢印
で示すように到達したトラック上に光スポットを走査
して現在位置を認識し、このときは目的トラックAに近
いので、矢印で示すようにトラックジャンプにより光
スポットを目的トラックA上に移動させる。しかし、こ
の状態で矢印のように光スポットを再度目的トラック
A上に走査して情報を記録しようとすると、そのトラッ
ク上には欠陥があるので、前回同様光スポットは他のト
ラックに飛ばされてしまい、やはり情報の記録ができな
かった。また、情報の再生を行う場合も、同様にリトラ
イを行っても再生が困難であった。
【0017】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、トラ
ッキング制御が外れた場合に、記録媒体の記録領域を無
駄に消費することがなく、効率的にデータを記録するこ
とが可能なデータ記録方法を提供することを目的とした
ものである。
【0018】また、本発明は、媒体欠陥などによってト
ラッキング制御やフォーカス制御が外れて光スポットが
飛ばされた場合に、リトライに失敗することなく、再度
光スポットを目的トラック上に移動させて記録、再生を
行うことが可能なデータ記録再生方法を提供することを
目的としたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、複数の
情報トラックを有するカード状の情報記録媒体のトラッ
ク上に光スポットを走査して、エラー訂正符号を含む複
数のデータブロック、及び各データブロックに1個以上
配置された複数の同期信号から成るデータを記録するデ
ータ記録方法において、データの記録中にトラッキング
制御が外れた場合は、前記トラックキング制御が外れた
時に記録を行っていたデータブロックの次のデータブロ
ック以降のデータのうち、トラッキング制御が外れる前
に既に記録したデータと合成することによりエラー訂正
で正常にデータを再生可能となる一部のデータを、同一
トラックのトラッキング制御が外れた位置以降に記録す
ることを特徴とするデータ記録方法によって達成され
る。
【0020】また、本発明の目的は、情報記録媒体の情
報トラック上に光スポットを両方向から走査してデータ
を記録または再生するデータ記録再生方法において、デ
ータを記録または再生する前に、トラッキング制御また
はフォーカス制御が外れた場合は、前記トラッキング制
御またはフォーカス制御が外れる前の方向とは反対方向
から同一トラック上に再度記録または再生を行うことを
特徴とするデータ記録再生方法によって達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデータ記録方法の
実施例について図面を参照して詳細に説明する。先ず、
図3は光カード上のデータトラック中の1セクタに記録
される、エラー訂正符号を含むデータの構成例を示す図
である。エラー訂正符号には種々の方法が提案されてい
るが、ここでは、光記録の分野で広く利用されているリ
ード・ソロモン積符号の例を示している。図3に示すデ
ータは以下のようにして生成される。 (M×N)個の情報データをD1,1、D2,1、・
・・DM,1、D1,2・・・の順序でマトリクス状に
配置する。 マトリクス状に配置したデータブロックの1列(D
1,1、D2,1、・・・DM,1)に対して、C2符
号化を行いC2検査データ(P1,1、・・・、P1,
4)を生成し、これを順次各列に対してN回繰り返す。 C2符号化で生成されたデータブロックの1行(D
1,1、D1,2、・・・D1,N)に対して、C1符
号化を行い、C1検査データ(Q1,1、・・・Q1,
4)を生成し、これを順次各行に対して(M+4)回繰
り返す。
【0022】このようにして生成されたデータは、プリ
アンブル、同期信号、ポストアンブルといった、再生時
に必要な信号が適宜付け加えられ、さらに適当な変調方
式により変調されて光カードの1セクタに記録される。
なお、プリアンブル、ポストアンブルは再生データの復
調に必要なクロック信号を読み取りデータから発生させ
るPLL回路の引き込みに利用される。また、同期信号
は各ブロックの先頭位置を示すもので、万一読み取り中
にPLLの同期がずれた場合(脱調した場合)の再同期
に利用される。
【0023】図4はこれらの信号の付加された記録デー
タの例を示す図である。図4において、PRAはプリア
ンブル、PSAはホストアンブル、Sは同期信号をそれ
ぞれ示している。図4から明らかなように、記録データ
の構成は、エラー訂正符号を含む複数のデータブロック
と各データブロックに1個以上配置された複数の同期信
号から成っている。なお、図4の例では、図3において
M=4(Nは任意)の例を示しており、D1,1からQ
1,4がブロックB1に、D2,1からQ2,4がブロ
ックB2に、P4,1からQ4,4がブロックB8にそ
れぞれ対応している。また、ここで示した構成において
は、C1、C2符号系列とも各符号語において2個のエ
ラーまで訂正できるので、最大2ブロックに渡るバース
トエラーを訂正できる。更に、C2符号系列で消失訂正
を行えば4個のエラーまで訂正可能であるから、この場
合には最大4ブロック渡るバーストエラーを訂正するこ
とができる。
【0024】図2は本発明のデータ記録方法を実施する
光カード記録再生装置の一例を示す図である。光カード
1はプーリ21a、21b間に掛けられた搬送ベルト2
2の所定位置に装着され、モータ駆動回路23によるモ
ータ24の駆動によって、光カード1のトラック方向に
往復搬送される。プーリ21aと同軸には回転型のエン
コーダ30が取り付けられていて、その出力信号30s
はコントローラ26に入力されている。コントローラ2
6は記録時及び再生時にエンコーダ30の出力信号30
sを計数することによって、光スポットが走査している
トラック上の位置、即ち、記録/再生位置を知ることが
できる。光ヘッド25はレーザダイオード25aからの
書き込み光、または読み取り光を光学系25bを介して
光カード1に投射し、その反射光は光ヘッド25内のデ
ィテクタ25cで検出される。なお、光ヘッド25はシ
ークモータ制御回路34で制御されるシークモータ(ヘ
ッド送り機構)33に取り付けられ、図2の紙面と垂直
方向(光カード1のトラックを横切る方向)に移動可能
で、記録再生を行うトラックを選択可能に構成されてい
る。
【0025】読み取り信号であるディテクタ25cの出
力は二値化回路31で二値化され、その出力信号31s
はコントローラ26に入力されている。ディテクタ25
cの出力は、AT/AF回路28にも供給され、AT/
AF回路28ではその信号に基づいてAT/AF制御を
行う。AT/AF制御回路28には特開平1−5964
0号公報に開示されているようなAT外れ検出機能があ
り、AT外れ検出信号28sはコントローラ26に入力
されている。RAM32は変調後の記録データが一時記
憶されるメモリである。コントローラ26はレーザ駆動
回路29、モータ駆動回路23、AT/AF回路28、
エラー訂正回路27、RAM32を制御し、データ記録
時においては、不図示のホストコンピュータからのデー
タをエラー訂正回路27に送ってエラー訂正符号化し、
さらに変調をして一時RAM32に格納し、再度記録方
向に合わせてRAM32から読みだしながらレーザ駆動
回路29を制御して光カード1の所望のセクタに記録を
行う。また、データ再生時においては、光カード1の所
望のセクタのデータを読み取り、復調した後エラー訂正
を施した再生データを不図示のホストコンピュータへ転
送する制御を行う。エラー訂正回路27は、記録データ
や再生データを一時格納するRAM27a、そのデータ
を読み出す読み出し回路27c、記録データを符号化し
たり、再生データを復号化する符号化/復号化回路27
bから構成されている。
【0026】次に、エラー訂正回路27の動作について
説明する。データ記録時には、ホストコンピュータから
のデータがコントローラ26を介してRAM27aに一
旦格納される。格納されたデータは読み出し回路27c
によりエラー訂正符号化に適した順序で読み出されて符
号化/復号化回路27bに送られ、ここでエラー訂正符
号化を施して再度RAM27aに格納される。以上の処
理をRAM27a内の全てのデータについて行った後、
データは再度コントローラ26に送られて、エラー訂正
符号化を終了する。一方、データ再生時においては、コ
ントローラ26内で復調されたデータはRAM27aに
一担格納され、読み出し回路27cによりエラー訂正符
号化に適した順序で読み出されて符号化/復号化回路2
7bに送られる。そして、エラー訂正が実行され、再度
RAM27aに格納される。以上の処理をRAM27a
内の全てのデータについて行った後、データは再度コン
トローラ26に送られて、エラー訂正復号化を終了す
る。
【0027】次に、本発明のデータ記録方法について説
明する。図1は本発明のデータ記録方法の第1の実施例
を示したフローチャートである。また、図5は本実施例
のデータ記録方法を説明するための図であって、RAM
32に格納されたデータと光カード上の記録データとの
対応を示している。図1において、まずコントローラ2
6は不図示のホストコンピュータから記録命令を受け取
ると、各部を制御して記録すべきデータにエラー訂正符
号化を施し、プリアンブル、同期信号、ポストアンブル
といった、再生時に必要な信号を適宜付け加え、図4に
示したようなデータを作成する。そして、これをさらに
適当な変調方式により変調した後、RAM32に一時格
納することにより記録データを用意する(ステップ10
1)。図5(b)にはRAM32に蓄えられたデータの
様子を示している。図5(b)では分かりやすくするた
めにプリアンブル、各データブロック、ポストアンブル
(共に変調後)を分離して示しているが、実際にはメモ
リの連続した領域に格納されている。
【0028】これらの記録データの準備が終了すると、
コントローラ26はシークモータ33を制御して光ヘッ
ド25を目的のトラックに位置づける(ステップ10
2)。次にコントローラ26は記録データをRAM32
から順次読みだして、その信号に基づきレーザ駆動回路
29を制御し、レーザダイオード25aを駆動すること
により光カード1にデータの記録を行う(ステップ10
3)。この時、RAM32からデータを読み出すに際し
て、光カード1の駆動方向、即ち、光カード1と記録ビ
ームの相対的な走査方向が図15の矢印aの方向であれ
ば、プリアンブル側から、逆に相対的な走査方向が図1
5の矢印bの方向であれば、ポストアンブル側からデー
タを読み出す。こうすることにより、どちらの方向から
記録しても光カード1上に記録されたデータは常に同じ
配置となる。なお、RAM32からのデータの読みだし
は、エンコーダ30からの出力信号30sを計数するこ
とにより検出した記録位置に同期してなされる。
【0029】このような記録動作は、ステップ104で
全てのデータの記録が終了したかどうかをチェックし、
かつステップ105で検出出力28sに基づいてATが
外れたかどうかをチェックしながら続けて行う。ステッ
プ104で全てのデータの記録を終了した場合、即ち、
RAM32から全てのデータを読みだした場合は、記録
処理を終了する。また、ステップ105でATが外れを
検出しない場合は、ステップ103に戻り、次のデータ
をRAM32から読みだして記録し、もしAT外れを検
出すると、コントローラ26はレーザ駆動回路29を制
御して記録を中止する(ステップ106)。そして、エ
ンコーダ30からの出力信号30s、或いは、RAM3
2からの読み出し位置に基づいて、ATが外れた時記録
していたブロック位置を求める(ステップ107)。こ
こで、ブロックB4を記録中にATが外れた場合の光カ
ード1上のデータの様子を図5(a)に示している。図
5(a)において、501はAT外れのために記録ので
きなかった未記録の部分である。
【0030】従来のデータ記録方法では、このようにA
Tが外れた場合、次の情報トラック等、別の場所に再記
録を行うという、いわゆる代替処理を行うが、本実施例
では以下の処理を行う。即ち、目的のトラックに再度シ
ーク(ステップ108)して再度記録を試み、この時、
ATが外れた時の記録方向とは逆の記録方向から記録を
行う。つまり、ステップ109でRAM32からデータ
をATが外れる前とは逆方向から、即ち、ATが外れる
前にプリアンブル側から読み出していれば今度はホスト
アンブル側から、反対にATが外れる前にポストアンブ
ル側から読み出していれば今度はプリアンブル側からデ
ータを読みだしながらデータの記録を行う。
【0031】このような記録処理は、ステップ110で
AT外れの有無のチェックを行いながら、また、ステッ
プ111において、ステップ107で求めたAT外れブ
ロックの次のブロック(例えば、図5(a))に示すよ
うにブロックB4でATが外れを場合にはブロックB
5)の記録を終了するまで続けられる。ステップ110
でAT外れを検出した場合には、従来のデータ記録方法
同様、代替処理(ステップ112)を行い処理を終了す
る。ステップ105でブロックB4でATが外れた場合
の記録処理終了後の光カード1上のデータの様子を図5
(c)に示している。図5(c)において、502は最
終的にデータの記録されなかった未記録の部分である。
【0032】ここで、以上のようなデータ記録方法によ
って記録されたデータを読み取った場合は、未記録の部
分からは変調方法により決まる適当な偽データが再生さ
れるし、AT外れの発生した時に記録していたブロック
からは完全なデータは得られない。しかし、ブロックの
先頭にある同期信号でブロックデータの頭出しがなされ
るので、未記録部の前後に記録されている完全なブロッ
クのデータは正常に再生できる。ここで示した実施例に
おいては、データが正常に再生できない区間は最大でも
2ブロックである。即ち、本実施例では、記録されたデ
ータを再生した場合、その読み取りデータ中に最大で2
ブロックに渡るバーストエラーを生ずる可能性がある
が、本実施例で用いたエラー訂正では最大2ブロックの
バーストエラーを、消失訂正を用いれば最大4ブロック
のエラーを訂正可能であるから、読み取りデータ中のバ
ーストエラーはエラー訂正で十分訂正可能であり、正常
に記録データを再生できる。従って、本実施例では、デ
ータの記録中にトラッキング制御が外れた場合に、トラ
ッキング制御が外れた時に記録を行っていたデータブロ
ックの次のブロック以降のデータのうち、トラッキング
制御が外れる前に既に記録したデータと合成した場合に
エラー訂正で正常にデータを再生可能となるに十分なデ
ータを、同一トラックのトラッキング制御が外れた位置
以降の領域に追記するので、データを別の位置に再記録
しなくても再生が可能であり、記録領域を無駄に消費す
ることなく、効率よくデータの記録を行うことができ
る。
【0033】図6は本発明の第2の実施例を示したフロ
ーチャートである。図6において、ステップ601〜ス
テップ607は図1に示したステップ101〜ステップ
107と同じ処理であるので、その説明を省略する。本
実施例では、ステップ607でATの外れたブロックを
検出した後、目的のトラックに再度シーク(ステップ6
08)して再度記録を試みている。これは、先の実施例
と同様であるが、本実施例では、この時、ATが外れた
時の記録方向と同じ記録方向から記録を行う。但し、前
述のように消去書換の不可能な媒体では、1度何らかの
記録を行った場所に再記録を行うことは出来ないので、
既に記録を行った、即ち、ATの外れた時に記録を行っ
ていたブロックの次のブロックの先頭位置まで、光カー
ド1を空送りする(ステップ609)。
【0034】ここで言う空送りとは、AT/AFと云っ
た制御を記録時と同じに行いながら光ビームをトラック
上に走査するが、情報の記録を行わないことである。こ
のとき、ステップ610では空送り中のAT外れのチェ
ックを行い、また、ステップ611でAT外れの発生し
た次のブロックの記録位置に達したかどうかがチェック
される。ステップ611で再度AT外れを検出した場合
は、従来のデータ記録方法同様、代替処理(ステップ6
12)を行い処理を終了する。ステップ611でAT外
れの発生した次のブロックの記録位置に達した場合は、
ステップ612でRAM32からATが外れた次のブロ
ックからデータを順次読みだし、ステップ613で記録
中のAT外れの有無をチェックしながら記録を行う。こ
の処理はステップ614で全てのデータの記録が終了す
るまで続けられる。なお、ステップ613でAT外れを
検出した場合は、従来のデータ記録方法同様、代替処理
(ステップ612)を行い、処理を終了する。記録処理
終了後の光カード1上の記録の様子は図5(c)と同じ
である。
【0035】本実施例では、AT外れを検出した後の記
録の方向が第1実施例と異なっている。即ち、第1の実
施例は最初の記録時と逆方向に記録するが、本実施例は
最初の記録時と同じ方向に記録する。従って、第1の実
施例を適用するためには、記録再生装置が両方向から記
録出来る機能を持っている必要がある。ここで示した例
では、変調後のデータを一時RAM32に格納し、その
データの読み出し方向を光スポットの相対的な走査方向
に合わせることにより、両方向からの記録を実現してい
る。つまり、本実施例は同じ方向からしか記録を行わな
いから、記録再生装置が両方向から記録出来る機能を持
つことは必須ではない。
【0036】また、本実施例はAT外れ検出後の記録方
向と最初の記録方向が同一であるから、AT外れの原因
が衝撃、振動であれば問題ないが、キズ、ゴミと云った
媒体の欠陥である場合は、AT外れ検出後の記録時にま
た同一個所でATが外れる可能性がある。この点に関
し、第1の実施例の場合は逆方向から記録するので、記
録中にAT外れの発生した場所を走査しないので、AT
外れの原因がキズ、ゴミと云った媒体の欠陥であっても
同一個所でATが外れる可能性が低い。この点を考慮す
ると、第1の実施例はAT外れの原因が衝撃、振動のみ
ならず、キズ、ゴミと云った媒体の欠陥であっても対応
可能である。
【0037】図7は本発明の第3の実施例を示したフロ
ーチャートである。図7において、ステップ701〜ス
テップ710は図1に示したステップ101〜ステップ
110と同じ処理であるので、説明を省略する。また、
第1の実施例では、ステップ111でAT外れの発生し
たブロックの次のブロックまで記録を終了したかどうか
をチェックしているのに対して、本実施例ではステップ
711でAT外れの発生したブロックの2つ先のブロッ
ク(例えば、図5(a)に示すようにブロックB4でA
Tが外れた場合にはブロックB6)まで記録を終了した
かどうかをチェックしている。そして、2つ先のブロッ
クまで記録を終了したときには、ステップ713でRA
M32からプリアンブルを読み出しながら記録して処理
を終了する。記録処理終了後の光カード1上の記録の様
子を図5(d)に示している。図5(d)において、5
03は最終的にデータの記録されなかった未記録の部分
である。
【0038】本実施例においては、AT外れ検出後の追
加記録時にプリアンブルを記録しているので、例えば、
図5(d)のブロックB1からブロックB8の方向に再
生中に、未記録部(図5(d)の503)を再生するこ
とにより、PLLが脱調しても、次のプリアンブルでP
LLの再引き込みが可能であり、再生時の信頼性を高め
ることができる。
【0039】なお、以上の実施例においては、簡単のた
め1回の記録単位を1トラックとしたが、本発明はこれ
が1トラック上に複数個配置されたセクタであっても適
用できることは言うまでもない。また、図1、図6及び
図7では、AT外れの検出をいわゆるポーリング処理に
よって行っているものとして示したが、これは割り込み
処理により行っても良い。
【0040】次に、本発明のデータ記録再生方法につい
て説明する。まず、図8は本発明のデータ記録再生方法
に係るデータ記録再生装置の構成例を示した図である。
図8において、50は光カード51を情報記録媒体とし
て情報の記録、再生を行う情報記録再生装置(以下、ド
ライブという)である。このドライブ50は上位制御装
置であるCPU52に接続され、CPU52の指示に基
づいて情報の記録、あるいは再生を行う。53は不図示
の搬送機構によって光カード51をドライブ50内に導
入し、所定の位置にてR方向に往復移動させ、更に装置
外へと排出するためのカード送りモータである。54は
光源を含む光ビーム照射光学系であり、これにより情報
記録時および情報再生時には光カード51上に光スポッ
トが照射される。
【0041】55〜57は光検出器で、光カード51に
照射された光スポットの反射光を受光する。58は光ビ
ーム照射光学系54の一部を駆動して光カード51面上
の光スポットのピント位置をZ方向、即ち光カード1面
と垂直方向に移動させてオートフォーカス(AF)を行
うためのAFアクチュエータ、59は光ビーム照射光学
系54の一部を駆動して光カード51面上の光スポット
をY方向のトラッキング方向に移動させてオートトラッ
キング(AT)を行うためATアクチュエータである。
この光ビーム照射光学系54、光検出器55〜57、A
Fアクチュエータ58及びATアクチュエータ59など
を一体化して光ヘッド60が構成されている。61は光
ヘッド60をY方向に移動させて光スポットを光カード
51上の所望のトラックへアクセスするためのヘッド送
りモータである。
【0042】62はROM、RAMを内蔵したMPUで
あり、カード送りモータ53、ヘッド送りモータ61な
ど各部を制御する。AT/AF制御回路63は光検出器
55〜57の信号を受けて、AFアクチュエータ58、
ATアクチュエータ59を駆動し、光スポットのフォー
カス制御やトラッキング制御を行う。情報を再生する場
合は、光検出器55〜57の出力は変復調回路64に出
力されて読み取り情報の復調が行われると共に、こうし
て再生された情報はMPU62からCPU52へ転送さ
れる。また、情報を記録する場合は、変復調回路64は
MPU62から送られてくる情報信号を変調し、変調信
号に従い光ビーム照射光学系54を駆動して情報の記録
を行う。CPU52はドライブ50内のMPU62とデ
ータの送受を行い、ドライブ50を制御する。65はカ
ード送りモータ53に結合されたエンコーダであり、カ
ード送りモータ53が所定角度移動するごとに信号を出
力する。この信号は波形整形回路66で波形整形され、
MPU62へ送られる。カード送りモータ53の回転角
度と光カードの移動量には一定の関係があるので、エン
コーダ65からの信号をカウントすることにより、光ス
ポットの位置を検出することができる。
【0043】図9は本実施例で用いる光カードであり、
情報記録領域70には多数のトラッキングトラック71
が平行に配列されている。また、トラッキングトラック
の間には、情報を記録するための情報トラック72が設
けられ、1つのトラックは1つのセクタとして配置され
ている。各情報トラック72の両端部には、情報トラッ
クを識別するためのトラック番号がプリフォーマットさ
れている。本実施例では、光カード51の情報トラック
に左右両方向から記録、再生を行うことが可能である。
【0044】図10は光ヘッド60の詳細な構成を示し
た図である。図10において、80は記録再生用光源で
ある半導体レーザであり、半導体レーザ80から射出さ
れたレーザビームはコリメータレンズ81で平行化され
後、ビーム整形プリズム82で断面円形状に整形され
る。ビーム整形プリズム82を出射したレーザビームは
回拆格子83で3つの光ビームに分割され、更に偏光ビ
ームスプリッタ84、反射プリズム85を経由して対物
レンズ86に入射する。そして、3つの光ビームは対物
レンズ86で絞られ、図11に示すように光カード1上
に微小光スポットS1、S2、S3として集光される。
中央の光スポットS2は情報トラック72上に、その両
側の光スポットS1、S3は各々その一部がトラッキン
グトラック71にかかるように照射される。
【0045】このように光カード1上に照射された光ス
ポットは媒体面で反射され、その反射光は再び対物レン
ズ86、反射プリズム85を経由して偏光ビームスプリ
ッタ84に入射する。そして、この反射光は偏光ビーム
スプリッタ84で集光レンズ系87に反射され、集光レ
ンズ系87を介して光検出器55〜57に入射する。集
光レンズ系87は非点収差方式になっており、オートフ
ォーカスは非点収差方式によって制御される。光検出器
は図12に示すように配置され、中央に4分割の光検出
器56、その両側に光検出器55と57が配置されてい
る。図11の光スポットS2の反射光は光検出器56
で、光スポットS1の反射光は光検出器55で、光スポ
ットS3の反射光は光検出器57でそれぞれ検出され
る。
【0046】図13は光検出器55〜57からAT/A
F制御回路63に至るまでの回路を示した図である。図
13において、まず光検出器55の出力電流は電流電圧
変換器90で電圧信号に、光検出器57の出力電流は電
流電圧変換器93で電圧信号に変換される。これらの電
圧信号はAT/AF制御回路63内のトラッキング制御
回路110に出力される。ここで、電流電圧変換器9
0、93のゲインはスイッチSWで抵抗器RR とRW
選択することで切り換えられる。つまり、情報の記録時
においては、半導体レーザ80のレーザビームは情報信
号に応じて駆動され、図11の記録用光スポットS2の
強度を変調することで情報の記録を行っている。但し、
この場合、ほかの光スポットも強度変調を受けるので、
その反射光を検出する光検出器の信号も情報信号に応じ
て変化する。そこで、情報記録時においては、情報信号
WDに応じて電流電圧変換器のゲインを切り換えること
で、その出力信号の振幅が略一定となるように補正して
いる。トラッキング制御回路110では、電流電圧変換
器90と93の信号の差を検出してトラッキング誤差信
号を生成し、それをもとにATアクチュエータ59を駆
動し、対物レンズ86をトラッキング方向に変位させる
ことで、光スポットS2が情報トラックから逸脱しない
ようにトラッキング制御を行う。
【0047】光検出器56の対角同志の検出片AとDの
和信号、及び検出片CとBの和信号は、各々電流電圧変
換器91、92で電圧信号に変換され、AT/AF制御
回路63内のフォーカス制御回路111に出力される。
電流電圧変換器91、92のゲインは同様に情報信号W
Dに応じて切り換えられ、電流電圧変換器91、92の
出力信号もほぼ一定レベルに制御される。フォーカス制
御回路111では、電流電圧変換器91と92の出力信
号からフォーカス誤差信号を生成し、それをもとにAF
アクチュエータ58を駆動し、対物レンズ86をフォー
カス方向に変位させることで、光スポットが媒体面に焦
点を結ぶようにフォーカス制御を行う。なお、情報再生
時は4分割の光検出器56の総和信号が情報再生信号と
して用いられる。
【0048】次に、本実施例のデータ記録再生方法を図
14に基づいて説明する。図14は媒体欠陥などにより
トラッキング制御が外れた場合にリトライを行ったとき
の光スポットの移動軌跡を示している。図14におい
て、まず光スポットは情報を記録すべき目的のトラック
Aの端部に位置しており、その端部から矢印で示すよ
うに目的トラックA上に走査を開始するものとする。但
し、目的トラックAのトラック番号の手前に×印で示す
ように欠陥が存在し、光スポットはその欠陥によってト
ラック外れが生じ、矢印で示すように他のトラックに
飛ばされたものとする。このとき、光スポットは矢印
で示すように、そのまま飛ばされたトラック上を走査す
るので、この間にトラック番号を再生して現在位置を認
識し、トラック番号が目的トラックとは異なることから
トラック外れが生じたことを検出する。ここで、光スポ
ットが飛ばされた位置に応じて次のシーク方法が異な
り、目的トラックから遠い場合は、ヘッドシークによっ
て再度光スポットを目的トラックに向けて移動させる。
【0049】図14では目的トラックから遠い位置まで
飛ばされたものとし、矢印で示すようにヘッドシーク
により光スポットを目的トラックAに向けて移動させ
る。ヘッドシークが終了すると、矢印で示すように光
スポットが到達したトラックをそのまま走査してトラッ
ク番号を再生し、現在位置を確認する。この場合、光ス
ポットは目的トラックAの隣に位置しており、トラック
ジャンプにより目的トラックに移動させればよいが、そ
のまま光スポットを隣の目的トラックにジャンプさせる
と、前回と同様に再び欠陥によってトラック外れが生じ
る。そこで、本実施例では、目的トラックにおける走査
方向が前回の走査方向とは反対方向となるように光スポ
ットを目的トラックに移動させる。即ち、走査方向を反
対方向にするために、光スポットを矢印で示すように
ヘッドシークにより到達したトラックを反対方向に走査
し、続いて矢印で示すようにトラックジャンプにより
光スポットを隣の目的トラックAに移動させる。これに
より、光スポットは目的トラックAにおいて前回のアク
セス時とは反対側の端部に位置し、続いて矢印で示す
ようにそのまま光スポットを目的トラックA上を走査す
る。このとき、トラック番号を再生して目的トラックで
あるかどうかを確認し、目的トラックであればそのまま
目的トラックA上に情報の記録を行う。
【0050】このように本実施例では、媒体欠陥などに
よってトラック外れが発生した場合は、目的トラックに
反対方向に光スポットを走査するようにリトライするの
で、再度トラック外れを生じてリトライに失敗すること
がなく、目的トラックに情報を記録することができる。
これは、情報を再生する場合も同じであるし、フォーカ
スが外れた場合も同じである。
【0051】なお、実施例では、光カードの1トラック
をセクタとしているが、本発明は1トラックが複数のセ
クタに分割した場合も適用することができる。また、実
施例では、図14に示したように目的トラックの端部と
トラック番号の間に欠陥がある場合の例を説明したが、
欠陥の位置はこれに限定されるものではない。即ち、情
報を記録、再生する前の位置に欠陥があった場合、例え
ば図14のトラック番号とトラッキングトラックの間、
あるいは記録領域内であっても記録、再生する領域の前
に欠陥があった場合は、本発明を適用することが可能で
ある。更に、記録媒体としては、光カードに限定される
ものではなく、例えば光磁気カードなどにも適用するこ
とが可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ータの記録中にトラッキング制御が外れた場合は、トラ
ッキング制御が外れる前に既に記録したデータと合成す
ることによりエラー訂正で再生可能な一部のデータを記
録することにより、データを正常に再生することが可能
となり、記録中に振動、衝撃と云った一過性の原因によ
ってトラック外れが生じても、そのリトライによって無
駄に記録領域を消費することがなく、記録媒体の記録容
量を効率よく使用することができる。また、データを記
録または再生する前に、トラッキング制御またはフォー
カス制御が外れた場合は、トラッキング制御またはフォ
ーカス制御が外れる前の方向とは反対方向から再度記録
または再生を行うことにより、リトライに失敗すること
なく、目的トラック上に記録または再生を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ記録方法の第1の実施例を説明
するためのフローチャートである。
【図2】本発明のデータ記録方法を実施する光カード記
録再生装置の一例を示した図である。
【図3】光カード上のデータトラック中の1セクタに記
録されるエラー訂正符号を含むデータの構成例を示した
図である。
【図4】再生時に必要な信号が付加された記録データの
例を示した図である。
【図5】図1の実施例の記録方法によって記録するとき
のRAM上及びトラック上のデータを示した図である。
【図6】本発明のデータ記録方法の第2の実施例を説明
するためのフローチャートである。
【図7】本発明のデータ記録方法の第3の実施例を説明
するためのフローチャートである。
【図8】本発明のデータ記録再生方法に係るデータ記録
再生装置の一例を示した図である。
【図9】図8のデータ記録再生装置に用いられる光カー
ドを示した図である。
【図10】図8のデータ記録再生装置の光ヘッドを詳細
に示した分解斜視図である。
【図11】光カードの情報トラック上の光スポットを示
した図である。
【図12】図10の光ヘッド内の光検出器の受光面を示
した図である。
【図13】図8のデータ記録再生装置の光検出器からA
T/AF制御回路までの回路を示した図である。
【図14】本発明のデータ記録再生方法の一実施例を説
明するための図である。
【図15】従来の光カードの記録面を示した図である。
【図16】光スポットを目的のトラックに移動させると
きの光スポットの移動軌跡を示した図である。
【図17】媒体欠陥などにより光スポットが他のトラッ
クにとばされたときに再度光スポットを目的トラックに
移動させてリトライを行う場合の光スポットの移動軌跡
を示した図である。
【符号の説明】
1 光カード 2 トラッキングトラック 3 データトラック 25 光ヘッド 26 コントローラ 27 エラー訂正回路 28 AT/AF回路 50 ドライブ 51 光カード 52 CPU 60 光ヘッド 62 MPU 80 半導体レーザ 86 対物レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報トラックを有するカード状の
    情報記録媒体のトラック上に光スポットを走査して、エ
    ラー訂正符号を含む複数のデータブロック、及び各デー
    タブロックに1個以上配置された複数の同期信号から成
    るデータを記録するデータ記録方法において、データの
    記録中にトラッキング制御が外れた場合は、前記トラッ
    クキング制御が外れた時に記録を行っていたデータブロ
    ックの次のデータブロック以降のデータのうち、トラッ
    キング制御が外れる前に既に記録したデータと合成する
    ことによりエラー訂正で正常にデータを再生可能となる
    一部のデータを、同一トラックのトラッキング制御が外
    れた位置以降に記録することを特徴とするデータ記録方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ記録方法におい
    て、前記トラッキング制御が外れた場合の記録は、トラ
    ッキング制御が外れる前とは反対の走査方向から行うこ
    とを特徴とするデータ記録方法。
  3. 【請求項3】 情報記録媒体の情報トラック上に光スポ
    ットを両方向から走査してデータを記録または再生する
    データ記録再生方法において、データを記録または再生
    する前に、トラッキング制御またはフォーカス制御が外
    れた場合は、前記トラッキング制御またはフォーカス制
    御が外れる前の方向とは反対方向から同一トラック上に
    再度記録または再生を行うことを特徴とするデータ記録
    再生方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088638A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Nec Corporation 情報記録媒体の記録再生方法および情報記録再生装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005088638A1 (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Nec Corporation 情報記録媒体の記録再生方法および情報記録再生装置

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