JPH09269485A - 投写型液晶プロジェクタの照明装置 - Google Patents

投写型液晶プロジェクタの照明装置

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Publication number
JPH09269485A
JPH09269485A JP8077017A JP7701796A JPH09269485A JP H09269485 A JPH09269485 A JP H09269485A JP 8077017 A JP8077017 A JP 8077017A JP 7701796 A JP7701796 A JP 7701796A JP H09269485 A JPH09269485 A JP H09269485A
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JP
Japan
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lens
fly
liquid crystal
light
eye lens
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Application number
JP8077017A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Mihara
久幸 三原
Toshio Obayashi
稔夫 尾林
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライアイレンズを用いて高品位な照明をロ
ーコストで実現することが可能な投写型液晶プロジェク
タの照明装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 光源ランプ11と、光源ランプ11より
発する光を反射・集光する楕円鏡15と、楕円鏡15よ
り得られる光を複数に分割するフライアイレンズ21
と、フライアイレンズ21により分割された光を略平行
光に制御する集光レンズ23と、集光レンズ23より出
射される光が照射されるとともに、それぞれの旋光性を
制御可能なようにマトリックス状に配置された液晶パネ
ルを備え、前記集光レンズより出射される光の透過量を
制御する液晶ライトバルブ125と、液晶ライトバルブ
125を透過した光を拡大投影する投写レンズ127と
を備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光源ランプと液晶ラ
イトバルブを用いた投写型液晶プロジェクタの照明装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハイビジョン放送に続いて、地上
波テレビジョン放送もワイド画面による放送が始められ
た。また、ケーブルテレビジョンの普及や、今後開始さ
れるディジタルテレビジョン放送、さらにはディジタル
ビデオディスク等の高解像度ソフトウェアが新しく登場
することにより、高品質な大画面映像再生装置が望まれ
ている。ところが従来の直視型ディスプレイ装置に用い
られるCRTは、製造技術、製造コスト、製品の寸法重
量等から40型程度がほぼ限界となる。このため、これ
以上の大画面を実現するものとして、前面投写型または
背面投写型のプロジェクタ方式がある。
【0003】さらに、これらのプロジェクタ方式は、そ
の拡大投写される元の画面を形成するデバイスによっ
て、それぞれCRT方式と液晶方式とがあり、液晶方式
はCRT方式に比べて最大輝度の点では劣るが、フォー
カス性能、装置重量および容積の点で勝ると考えられて
いる。
【0004】図6は、従来の投写型液晶プロジェクタの
概要を示す構成図である。図6において、従来の投写型
液晶プロジェクタ101は、光源となる光源ランプ11
1と、光源ランプ111に電源を供給する電源回路11
3と、焦点に光源ランプ111が位置するように配設さ
れた放物面鏡115と、第1の偏光板117、カラーフ
ィルタ119、液晶パネル121および第2の偏光板1
23とを有する液晶ライトバルブ125と、映像を拡大
投写する投写レンズ127と、スクリーン129と、映
像信号が入力される映像入力端子131と、映像信号か
ら液晶パネル駆動信号を生成する信号処理回路133と
を備えて構成されている。
【0005】この従来の投写型液晶プロジェクタ101
の動作は以下の通りである。まず、ハロゲンランプ、メ
タルハライドランプ等を使用した光源ランプ111は、
電源回路113から所定の電力供給を受けて発光する。
光源ランプ111より発する光は、放物面鏡115によ
り右方向に放射する略平行光に制御反射される。
【0006】次いで、この放物面鏡115より得られた
略平行光が偏光方向を制限通過させるために第1の偏光
板117に入射される。この第1の偏光板117により
直線偏光された略平行光は、カラー化のためのカラーフ
ィルタ119を通過した後、それぞれの旋光性を制御可
能なようにマトリックス状に配置された複数の液晶セル
を備えた液晶パネル121に入射し、信号処理回路13
3から与えられる液晶パネル駆動信号に応じた液晶セル
毎の旋光性の空間分布が与えられる。
【0007】次いで、この液晶パネル121により旋光
性の空間分布が与えられた光を第2の偏光板123に入
射させ、この第2の偏光板123より任意偏光方向の光
のみを選択的に通過させることにより、前記旋光性の空
間分布を光の強さの空間分布すなわち明暗の空間分布を
持つ光に変換する。
【0008】次いで、この第2の偏光板123を通過し
た光を、投写レンズ127に入射させ、この投写レンズ
127からスクリーン129に向かって拡大投写する。
【0009】ここで、光源ランプ111の発光状態は、
重力の影響から上下アンバランスな発光強度および色バ
ランスを有しており、この構成のままでは上下左右アン
バランスな映像品位となる。またランプメーカーおよび
製品によってはチップと称するガス封入のための突起を
発光部近辺に配されているため、ここで乱反射が生じ、
平行光とならずに結果として大きな輝度の低下および色
むらが生ずる。さらに放物面鏡115により得られた光
軸からの距離に対する輝度カーブは、図7に示すように
非常に急峻であり、望ましい映像品位を得る妨げとなっ
ている。
【0010】この不具合を解決する手段として、フライ
アイレンズによる改善手段が現在最も一般的に用いられ
ている。本手法は図8に示すように、放物面鏡115よ
り発した光を第1のフライアイレンズ141にて複数に
細分化し、この細分化したレンズアレイに1対1対応し
た構成を持つ第2のフライアイレンズ143にて方向性
を持たせ、液晶ライトバルブ125の全面を照射する構
成をとることで、前述した各要因による輝度アンバラン
スを平均化し、高品位な光源照明を得ている。例えば、
放物面鏡115から得られる光の内、図8の斜線で示す
領域の光は、第1のフライアイレンズに入射して対応す
る第2のフライアイレンズ143に集光し、この第2の
フライアイレンズ143により方向性が持たされて液晶
ライトバルブ125全面に照射される。
【0011】この第1のフライアイレンズ141、第2
のフライアイレンズ143は、図9(b)に示す照明映
像と同一アスペクト比を有する図9(a)に示すような
レンズアレイにて細分化される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このような投写型液晶
プロジェクタの照明装置は、例えば露光装置等、均一性
は要求されるが、光束入射角度に対しては緩慢である光
源装置としては十分であるが、液晶ライトバルブを照射
した通過光をさらに投写レンズにて拡大照射する液晶プ
ロジェクタの照明装置としてはかなりの制限が生じる。
【0013】この理由を図10を用いて説明する。放物
面鏡115は光源ランプ111の電力、効率に応じて任
意な大きさが必要とされるが、この製造コストはほぼ開
口部の面積に比例するため、必要以上に大きくするとコ
ストが問題となり、必要最小限の大きさが最も望ましい
形状である。
【0014】第1のフライアイレンズ141および第2
のフライアイレンズ143は放物面鏡反射115と液晶
ライトバルブ125に応じて任意分割して配列される
が、この照明系を液晶ライトバルブ125から見ると、
第1のフライアイレンズ141および第2のフライアイ
レンズ143の各レンズアレイのほぼ中心位置から発光
する多数の仮想光源分布となる。
【0015】従って、液晶ライトバルブ125の各位置
では前記多数の仮想光源から角度θの範囲で光束が入射
されるが、投写レンズはこの殆ど全ての光束を入射瞳に
取り入れる必要がある。なぜなら全ての光束を取り込
み、照射して初めて輝度むらが平均化されるのであり、
且つ望ましい光利用効率が達成される為である。一方、
投写レンズのNA(像側開口数;numerical aperture)
にも形状およびコストより制限があることは説明するま
でもない。
【0016】では、必要な投写レンズのNAを放物面鏡
115と液晶ライトバルブ125の対角寸法が同一であ
ったとして求めてみる。仮に放物面鏡115有効開口部
が100φのとき、現在最も主流に用いられている光源
ランプ111の電極間距離は3mm程度であるため、放
物面鏡115より照射される光束は既に±5度程度の光
束発散角aを有している。ここで第1のフライアイレン
ズ141および第2のフライアイレンズ143も100
φとして、仮に10等分したとすれば、液晶ライトバル
ブ125の光軸位置より見た光源は90φの範囲に存在
する多数の仮想光源であるから、第2のフライアイレン
ズ143と液晶ライトバルブ125との距離をLとした
場合の理想光源時の入射角ψは式(1)で表される。
【0017】 ψ=±tan -1{(90/2)/L}…(1) ここでL=200mmのときは、ψ=±12.7度とな
る。これに、前述した光束発散角aによる±5度を単純
に加算すると、θ=±17.7度となる。よって投写レ
ンズに求められるNA=0.3(Fno(光学系の明るさ
の指標)=1.6)となる。これは非常に高価で非常に
大きな、即ち非現実的な投写レンズとなる。
【0018】この不具合を解決するためには、やはり非
現実的な光路長を確保するか、または液晶ライトバルブ
125に対して十分に大きな放物面鏡115が必要とな
るが、より高精細化が望まれる液晶パネルに対して小型
化を図るには開口率即ち光利用効率に直接関係する犠牲
が必要となるため、この全ての条件を満たす製品開発に
は多くの制限を回避する必要があった。
【0019】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、フライアイレンズを用いた場合であっても高品位な
照明をローコストで実現することができ、かつフライア
イレンズを小型化することができる投写型液晶プロジェ
クタの照明装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、光源ランプと、この光源ランプより発する光
を反射・集光する楕円鏡と、この楕円鏡より得られる光
を複数に分割し、それぞれが液晶ライトバルブ全体を照
射するフライアイレンズと、このフライアイレンズによ
り生じる複数の主光線を略平行光に制御する集光レンズ
と、この集光レンズより出射される光が照射されるとと
もに、それぞれの旋光性を制御可能なようにマトリック
ス状に配置された液晶パネルを備え、前記集光レンズよ
り出射される光の透過量を制御する液晶ライトバルブ
と、この液晶ライトバルブを透過した光を拡大投影する
投写レンズとを有することを要旨とする。
【0021】本発明の投写型液晶プロジェクタの照明装
置にあっては、光源ランプから発する光を楕円鏡を用い
て集光させる。そして、フライアイレンズにより光を分
割してライトバルブ全体を照射し、このフライアイレン
ズにより生じる複数の主光線を略平行光に集光レンズに
より制御して液晶ライトバルブに入射させ、この液晶ラ
イトバルブを透過した光を拡大投影する。これにより、
高品位な照明をローコストで実現することができ、かつ
フライアイレンズ装置を小型化することができる。
【0022】また、前記集光レンズは、前記フライアイ
レンズにより生じる複数の主光線を前記投写レンズの入
射瞳位置に結像させるようにしても良い。さらに、前記
フライアイレンズは、前記楕円鏡より得られる光を光軸
と略平行方向に屈折させる単一凹レンズ加工が前記光源
ランプ側に施され、さらに、この単一凹レンズ加工面に
より略平行光に屈折された光を複数に分割するフライア
イレンズ加工が前記集光レンズ側に施されているものを
用いるようにしても良い。さらに、前記フライアイレン
ズの前記単一凹レンズ加工は、前記フライアイレンズ加
工面での屈折量を減少させることを主目的とする加工が
施され、前記フライアイレンズの前記フライアイレンズ
加工は前記単一凹レンズ加工の変化分を組み入れた構成
であるものを用いるようにしても良い。さらに、前記楕
円鏡より得られる光を光軸と略平行方向に屈折させる単
一凹レンズを前記フライアイレンズの前記楕円鏡側に設
け、前記フライアイレンズは、この単一凹レンズの変化
分を組み入れた構成であるものを用いるようにしても良
い。さらに、前記単一凹レンズは、前記フライアイレン
ズでの屈折量を減少させることを主目的とする加工が施
され、前記フライアイレンズは、前記単一凹レンズの変
化分を組み入れた構成であるものを用いるようにしても
良い。さらに、前記フライアイレンズは、前記液晶パネ
ルと同一のアスペクト比で複数種類の面積を有するレン
ズの集合体であるものを用いるようにする。さらに、前
記フライアイレンズは、前記液晶パネルと同一のアスペ
クト比で複数種類の面積を有するレンズの集合体であ
り、かつ、これらのレンズが光軸を中心にして対称構造
を有しているものを用いるようにする。さらに、前記フ
ライアイレンズは、組み合わせると略円形となる前記液
晶パネルと同一のアスペクト比で複数種類の面積を有す
るレンズの集合体であるものを用いるようにする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る投写型液
晶プロジェクタの照明装置の第1実施形態を示した図で
ある。尚、図中、図6で示したものと同一のものは同一
の記号を付して詳細な説明を省略した。
【0024】図1に示すように、第1実施形態の投写型
液晶プロジェクタの照明装置1は、光源となる光源ラン
プ11と、光源ランプ11より発する光を反射・集光す
る楕円鏡15と、楕円鏡15より得られる光を複数に分
割し、それぞれが液晶ライトバルブ125全体を照射す
るフライアイレンズ21と、フライアイレンズ21によ
り生じる複数の主光線を略平行光に制御する集光レンズ
23と、第1の偏光板、カラーフィルタ、液晶パネルお
よび第2の偏光板とを有する液晶ライトバルブ125と
を有する。
【0025】第1実施形態の投写型液晶プロジェクタの
照明装置1は、光源ランプ11から発する光を楕円鏡1
5により集光させ、フライアイレンズ21により光を分
割してそれぞれが液晶ライトバルブ全体を照射するよう
にして輝度アンバランスを平均化し、このフライアイレ
ンズ21により生じる複数の主光線を集光レンズ23に
より略平行光に制御して液晶ライトバルブ125に入射
するようにしたものである。このため、フライアイレン
ズ21を1つにすることができ、かつ、フライアイレン
ズ21を小型化することができる。尚、液晶ライトバル
ブ125から出射される光は図示しない投写レンズに入
射され、この投写レンズにより拡大されて図示しないス
クリーンに映像として表示される。
【0026】フライアイレンズ21は、その加工精度お
よび投写レンズ性能より図2に示す仮想光源分布の直径
L1 (仮想光源の全ての光源中心が入る円の直径)と耐
光性等の条件より仮想光源外形L2 (全フライアイレン
ズ21が入る円の直径)が決定される。
【0027】また、フライアイレンズ21は、記液晶パ
ネルと同一のアスペクト比で複数種類の面積の凸レンズ
の集合体であり、楕円鏡15より得られる光を必要最小
限のレンズアレイ構成で十分な光利用効率を有するよう
に最も効率的に制御するため、図2に示すように円形に
近くなるように組み合わせられている。さらに、フライ
アイレンズ21は、光源構造上の理由より生じる上下左
右アンバランスな輝度が平均化されるように、光源ラン
プ11の光軸を中心にして対称に配列されている。すな
わち、図2に示すように象限aのレンズAa と象限bの
レンズAb と象限cのレンズAc と象限dのレンズAd
とは対光軸対称構造となり、象限aのレンズBa と象限
bのレンズBb と象限cのレンズBc と象限dのレンズ
Bd とは対光軸対称構造となり、象限aのレンズCa と
象限bのレンズCb と象限cのレンズCc と象限dのレ
ンズCd とは対光軸対称構造となり、象限aのレンズD
aと象限bのレンズDb と象限cのレンズDc と象限d
のレンズDd とは対光軸対称構造となり、象限aのレン
ズEa と象限bのレンズEb と象限cのレンズEcと象
限dのレンズEd とは対光軸対称構造となっている。
【0028】ここで液晶ライトバルブ125からフライ
アイレンズ21を見ると、光軸周辺任意範囲に分散した
複数の仮想光源より照射されることと等価であるため、
液晶ライトバルブ125前後の任意位置に主光線が光軸
と平行となるように集光レンズ23を配することで、テ
レセントリック性(全ての主光線が光軸と平行な状態)
を向上させている。
【0029】こうして、光軸からの距離をパラメータと
する反射鏡(楕円鏡15)起因の輝度むらはフライアイ
レンズ21により軽減される。また、フライアイレンズ
21は、光軸を中心として対称構造の4つの象限から成
る構成とし、かつ、必要最小限のレンズアレイ構成で十
分な光利用効率を有し、これらが光軸対称にて照射する
ことで対光軸、すなわち上下左右アンバランスな輝度を
打ち消すような平均化が施されるので、光源ランプ11
を主原因とする発光むらを軽減する。
【0030】また、第1実施形態の投写レンズに要求さ
れるNAについては、フライアイレンズ21の仮想光源
の分布範囲の半径を30mmとして設計すると、 ψ=±tan -1{(30/2)/L}=±4.3度 に改善されるため、これに前述した光束発散角±5度を
加算してもθ=±9.3度となり、NA=0.16(従
来0.3)、Fnoで表現すると3.1(従来1.6)と
大幅な改善が為されている。このため、コストが格段に
軽減され、かつ、形状が格段に小型化される。
【0031】このように、第1実施形態の投写型液晶プ
ロジェクタの照明装置1は、光源ランプ11から発する
光を楕円鏡15により集光させ、フライアイレンズ21
により光を分割してそれぞれが液晶ライトバルブ全体を
照射するようにして輝度アンバランスを平均化し、この
フライアイレンズ21により生じる複数の主光線を集光
レンズ23により略平行光に制御して液晶ライトバルブ
125に入射するようにしているので、高品位な照明を
ローコストで得ることができ、さらに、フライアイレン
ズ21を小型化できるので、投写型液晶プロジェクタの
照明装置自体も小型化することができる。
【0032】図3は本発明に係る投写型液晶プロジェク
タの照明装置の第2実施形態を示した図である。尚、図
中、図6で示したものと同一のものは同一の記号を付し
て詳細な説明を省略した。
【0033】図3に示すように、集光レンズ23は、液
晶ライトバルブ125の視野角が許容できれば、さらに
焦点距離を短くすることで、投写レンズ127の入射瞳
位置127aに主光線を結像させ、フィールドレンズ機
能を併せ持たせることが可能である。このため、第2実
施形態の投写型液晶プロジェクタの照明装置では、光源
ランプ11から発する光を楕円鏡15により集光させ、
フライアイレンズ21により光を分割してそれぞれが液
晶ライトバルブ125全体を照射するようにして輝度ア
ンバランスを平均化し、このフライアイレンズ21によ
り生じる複数の主光線を集光レンズ23により制御して
液晶ライトバルブ125に入射させると共に、投写レン
ズ127の入射瞳位置127aに結像させるようにす
る。
【0034】また、液晶ライトバルブ125が比較的大
きかったり、十分な光路長が得られない場合、図4に示
すように、光源ランプ11側に凹レンズ加工31aが施
されると共に、集光レンズ23側にフライアイレンズ加
工31bが施されたフライアイレンズ31を用いてもよ
い。この場合、凹レンズ加工31aは、光軸と略平行方
向に屈折させることを主目的とした加工を施すもしくは
フライアイレンズ加工31bに入射する際の屈折量を減
少させることを主目的とした加工を施すようにする。
【0035】さらに、これらの場合、図5に示すよう
に、前記凹レンズ加工を独立させた平凹レンズ41と、
片面が平面のフライアイレンズ43とから成る2枚レン
ズ構成とすることも可能である。この場合は屈折面それ
ぞれのレンズパワーが軽減されるため、無反射コーティ
ングその他の高効率維持手段を必要な屈折面に施せば、
寸法制限が厳しくレンズパワーが要求される場合に特に
有用となる。
【0036】このように、第2実施形態の投写型液晶プ
ロジェクタの照明装置では、フライアイレンズ21によ
り生じる複数の主光線を集光レンズ23により制御して
液晶ライトバルブ125に入射させると共に、投写レン
ズ127の入射瞳位置127aに結像させるようにして
いるので、第1実施形態の効果に加えてフィールドレン
ズの機能も持たせることができ、より多くのコストダウ
ンを行うことが可能となる。
【0037】また上記の実施形態では平行度を向上させ
るための集光レンズ23が光学部品として追加される
が、従来の高価なフライアイレンズの片方が廃されてい
るため、総合的なコスト改善もなされているばかりか、
フライアイレンズ21の面積も数分の1に小型化されて
おり、さらにフィールドレンズ機能を併せ持たせる構成
が可能となれば、より大きなコストダウンにも寄与する
こととなる。
【0038】
【発明の効果】このように本発明によれば、光源ランプ
から発する光を楕円鏡により集光させ、フライアイレン
ズにより光を分割し、それぞれが液晶ライトバルブ全体
を照射するようにし、集光レンズにより略平行光に制御
して液晶ライトバルブに入射させ、この液晶ライトバル
ブを透過した光を拡大投影するようにしているので、フ
ライアイレンズを用いた場合であっても高品位な照明を
ローコストで実現することができ、かつフライアイレン
ズを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る投写型液晶プロジェクタの照明装
置の第1実施形態の概略の構成を示す図である。
【図2】フライアイレンズの構成例を示した図である。
【図3】本発明に係る投写型液晶プロジェクタの照明装
置の第2実施形態の概略の構成を示す図である。
【図4】単一凹レンズ加工とフライアイレンズ加工が施
されたフライアイレンズを示す図である。
【図5】単一凹レンズとフライアイレンズをそれぞれ独
立に設けた場合を示す図である。
【図6】従来の投写型液晶プロジェクタの概略の構成を
示す図である。
【図7】放物面鏡の光軸からの距離に対する輝度特性を
示す分布図である。
【図8】従来のフライアイレンズを用いた照明光学系の
概略の構成を示す図である。
【図9】従来のフライアイレンズの分割例を示した図で
ある。
【図10】従来のフライアイレンズを用いた照明光学系
の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 投写型液晶プロジェクタの照明装置 11 光源ランプ 15 楕円鏡 21 フライアイレンズ 23 集光レンズ 125 液晶ライトバルブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源ランプと、 この光源ランプより発する光を反射・集光する楕円鏡
    と、 この楕円鏡より得られる光を複数に分割し、それぞれが
    液晶ライトバルブ全体を照射するフライアイレンズと、 このフライアイレンズにより生じる複数の主光線を略平
    行光に制御する集光レンズと、 この集光レンズより出射される光が照射されるととも
    に、それぞれの旋光性を制御可能なようにマトリックス
    状に配置された液晶パネルを備え、前記集光レンズより
    出射される光の透過量を制御する液晶ライトバルブと、 この液晶ライトバルブを透過した光を拡大投影する投写
    レンズと、 を有することを特徴とする投写型液晶プロジェクタの照
    明装置。
  2. 【請求項2】 前記集光レンズは、前記フライアイレン
    ズにより生じる複数の主光線を前記投写レンズの入射瞳
    位置に結像させることを特徴とする請求項1記載の投写
    型液晶プロジェクタの照明装置。
  3. 【請求項3】 前記フライアイレンズは、前記楕円鏡よ
    り得られる光を光軸と略平行方向に屈折させる単一凹レ
    ンズ加工が前記光源ランプ側に施され、さらに、この単
    一凹レンズ加工面により略平行光に屈折された光を複数
    に分割するフライアイレンズ加工が前記集光レンズ側に
    施されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    のいずれか記載の投写型液晶プロジェクタの照明装置。
  4. 【請求項4】 前記フライアイレンズの前記単一凹レン
    ズ加工は、前記フライアイレンズ加工面での屈折量を減
    少させることを主目的とする加工が施され、前記フライ
    アイレンズの前記フライアイレンズ加工は前記単一凹レ
    ンズ加工の変化分を組み入れた構成であることを特徴と
    する請求項3記載の投写型液晶プロジェクタの照明装
    置。
  5. 【請求項5】 前記楕円鏡より得られる光を光軸と略平
    行方向に屈折させる単一凹レンズを前記フライアイレン
    ズの前記楕円鏡側に設け、前記フライアイレンズは、こ
    の単一凹レンズの変化分を組み入れた構成であることを
    特徴とする請求項1または請求項2のいずれか記載の投
    写型液晶プロジェクタの照明装置。
  6. 【請求項6】 前記単一凹レンズは、前記フライアイレ
    ンズでの屈折量を減少させることを主目的とする加工が
    施され、前記フライアイレンズは、前記単一凹レンズの
    変化分を組み入れた構成であることを特徴とする請求項
    5記載の投写型液晶プロジェクタの照明装置。
  7. 【請求項7】 前記フライアイレンズは、前記液晶パネ
    ルと同一のアスペクト比で複数種類の面積を有するレン
    ズの集合体であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のいずれか1項記載の投写型液晶プロジェクタの照明
    装置。
  8. 【請求項8】 前記フライアイレンズは、前記液晶パネ
    ルと同一のアスペクト比で複数種類の面積を有するレン
    ズの集合体であり、かつ、これらのレンズが光軸を中心
    にして対称構造を有していることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項記載の投写型液晶プロジェ
    クタの照明装置。
  9. 【請求項9】 前記フライアイレンズは、組み合わせる
    と略円形となる前記液晶パネルと同一のアスペクト比で
    複数種類の面積を有するレンズの集合体であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の投
    写型液晶プロジェクタの照明装置。
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