JPH09268370A - プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法 - Google Patents

プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法

Info

Publication number
JPH09268370A
JPH09268370A JP8081506A JP8150696A JPH09268370A JP H09268370 A JPH09268370 A JP H09268370A JP 8081506 A JP8081506 A JP 8081506A JP 8150696 A JP8150696 A JP 8150696A JP H09268370 A JPH09268370 A JP H09268370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
cathode electrode
deposited film
plasma cvd
plasma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8081506A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Yamagami
敦士 山上
Satoshi Takagi
智 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8081506A priority Critical patent/JPH09268370A/ja
Priority to US08/825,594 priority patent/US6076481A/en
Priority to KR1019970012290A priority patent/KR100269930B1/ko
Publication of JPH09268370A publication Critical patent/JPH09268370A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大面積の基体上に、複数の円筒状基体の表面
上に該基体の軸方向及び周方向の何れの方向にも、膜厚
が均一且つ均質の高品質な堆積膜を高速度で形成し、効
率よく半導体デバイスを形成し得るプラズマCVD装置
及び堆積膜形成方法の提供。 【解決手段】 減圧可能な反応容器内にプラズマCVD
原料ガス供給手段、基体保持手段、導電性カソード電極
及び高周波電源を有し、高周波電力をカソード電極に供
給し、保持される基体とカソード電極間にプラズマを発
生させ基体に堆積膜を形成するプラズマCVD装置の、
高周波電源発振周波数が30〜600MHzで、カソー
ド電極の形状が棒状で且つ該カソード電極の軸方向に亘
って肉厚が実質的に不均一な誘電体カバーが被覆される
プラズマCVD装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス、
電子写真用感光体デバイス、画像入力用ラインセンサ
ー、フラットパネルディスプレイ、撮像デバイス、光起
電力デバイス等の製造に用いられるプラズマCVD装置
及びプラズマCVDによる堆積膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイス等の製造プロセス
においては、プラズマCVD装置が工業的に実用化され
ている。特に13.56MHzの高周波や2.45GH
zのマイクロ波を用いたプラズマCVD装置は基板材
料、堆積膜材料等が導電体、絶縁体に関わらず処理でき
るので広く用いられている。
【0003】従来のプラズマCVD装置の一例として、
高周波エネルギーを用いた平行平板型の装置について図
7を参照しながら説明する。反応容器1に絶縁性のカソ
ード電極支持台2を介してカソード電極3が配置されて
いる。カソード電極3の回りには、カソード電極3の側
部と反応容器1との間で放電が発生しないようにアース
シールド4が配置されている。カソード電極3には整合
回路9と高周波電力供給線10を介して高周波電源11
が接続されている。カソード電極と平行に配された対向
電極5にはプラズマCVDを行うための平板状の被成膜
基体6が配置され、該被成膜基体6は、基体温度制御手
段(図示せず)により所望する温度に保たれる。
【0004】この装置を使用した場合のプラズマCVD
は以下のように行われる。反応容器1を真空排気手段7
によって高真空まで排気した後、ガス供給手段8によっ
て反応ガスを反応容器1内に導入し、所定の圧力に維持
する。高周波電源11より高周波電力をカソード電極3
に供給してカソード電極と対向電極との間にプラズマを
発生させる。こうすることにより、反応ガスがプラズマ
により分解、励起され被成膜基体6上に堆積膜を形成す
る。高周波エネルギーとしては、13.56MHzのR
Fエネルギーを用いるのが一般的であるが、放電周波数
が13.56MHzの場合、放電条件の制御が比較的容
易であり、得られる膜の膜質が優れているといった利点
を有するが、ガスの利用効率が低く、堆積膜の形成速度
が比較的小さいといった間題がある。こうした間題に鑑
みて、周波数が25〜150MHz程度の高周波を用い
たプラズマCVD法についての検討がなされている。
【0005】例えばPlasma Chemistry
and Plasma Processing,Vo
17,No3,(1987)p267−273(以下、
「文献1」と云う)には、平行平板型のグロー放電分解
装置を使用して原料ガス(シランガス)を周波数25〜
150MHzの高周波エネルギーで分解してアモルファ
スシリコン(a−Si)膜を形成することが記載されて
いる。具体的には、文献1には、周波数を25〜150
MHzの範囲で変化させてa−Si膜の形成を行い、7
0MHzを使用した場合、膜堆積速度が、2.1nm/
secと最も大きくなり、これは上述の13.56MH
zを用いたプラズマCVD法の場合の5〜8倍程度の形
成速度であること、及び得られるa−Si膜の欠陥密
度、光バンドギャップ及び導電率は、励起周波数によっ
てはあまり影響を受けないことが記載されている。然し
文献1に記載の成膜は実験室規模のものであり、大面積
の膜の形成においてこうした効果が期待できるか否かに
ついて全く触れるところはない。更に文献1には、複数
の基体上に同時に成膜を行い、実用に供し得る大面積の
半導体デバイスを効率よく形成することに関しては何等
の示唆もなされていない。因に文献1には、高周波(1
3.56MHz〜200MHz)の使用は、数μmの厚
さの要求される低コストの大面積a−Si:H薄膜デバ
イスの高速プロセシングに興味ある展望を開くとして、
単に可能性を示唆するに留まっている。
【0006】上記従来例は平板状の基体を処理するのに
適したプラズマCVD装置の例であるが、複数の円筒状
基体上に堆積膜を形成するのに適したプラズマCVD装
置の一例が、特開昭60−186849号公報(以下、
「文献2」と云う)に記載されている。文献2には、周
波数2.45GHzのマイクロ波エネルギー源を用いた
プラズマCVD装置及び無線周波エネルギー(RFエネ
ルギー)源を用いたプラズマCVD装置が開示されてい
る。文献2のマイクロ波を用いたプラズマCVD装置に
おいては、マイクロ波エネルギーを使用することから成
膜時のプラズマ密度が極めて高く、それが故に原料ガス
の分解が急激になされて膜堆積が高速で行われる。こう
したことから、級密な堆積膜の形成を安定して行うのは
極めて難しいという問題がある。
【0007】次に、文献2のRFエネルギー源を用いた
RFプラズマCVD装置を図面を参照しながら説明す
る。図8(a)及び図8(b)に示すプラズマCVD装
置は、文献2に記載されているRFプラズマCVD装置
に基づいたプラズマCVD装置である。尚、図8(b)
は図8(a)のX−X断面図である。図8(a)及び図
8(b)において、100は反応容器を示す。反応容器
100内には、6個の基体ホルダー105Aが同心円状
に所定の間隔で配されている。106はそれぞれの基体
ホルダー105A上に配された成膜用の円筒状基体であ
る。それぞれの基体ホルダー105Aの内部にはヒータ
ー140が設けられていて円筒状基体106を内側より
加熱できるようにされている。また、それぞれの基体ホ
ルダー105Aは、モーター132に連結したシャフト
131に接続しており、回転できるようにされている。
105Bは円筒状基体106の補助保持部材である。1
03はプラズマ生起領域の中心に位置した高周波電力投
入用のカソード電極である。カソード電極103は、整
合回路109を介して高周波電源111に接続されてい
る。130はカソード電極支持部材である。107は排
気バルブを備えた排気パイプであり、該排気パイプは、
真空ポンプを備えた排気機構135に連通している。1
08は、ガスボンベ、マスフローコントローラ、バルブ
等で構成された原料ガス供給系である。原料ガス供給系
108は、ガス供給パイプ117を介して複数のガス放
出孔を備えたガス放出パイプ116に接続される。13
3はシール部材である。この装置を使用した場合のプラ
ズマCVDは以下のように行われる。反応容器100を
排気機構135によって高真空まで排気した後、ガス供
給手段108からガス供給パイプ117及びガス放出パ
イプ116を介して原料ガスを反応容器100内に導入
し、所定の圧力に維持する。こうしたところで、高周波
電源111より高周波電力を整合回路109を介してカ
ソード電極103に供給してカソード電極と円筒状基体
106との間にプラズマを発生させる。こうすることに
より、原料ガスがプラズマにより分解、励起され円筒状
基体106上に堆積膜が形成される。
【0008】図8に示すプラズマCVD装置を使用すれ
ば、放電空間が円筒状基体106で取り囲まれているの
で高い利用効率で原料ガスを使用できるという利点があ
る。ところが、円筒状基体の表面全面に堆積膜を形成す
る場合には、円筒状基体を回転させる必要があり、回転
させることによって実質的な堆積速度が上述した平行平
板型のプラズマCVD装置を使用した場合の約1/3〜
1/5に低下するという問題がある。即ち、放電空間が
円筒状基体で取り囲まれているため、円筒状基体がカソ
ード電極と正対する位置では平行平板型のプラズマCV
D装置と同程度の堆積速度で堆積膜が形成されるが、放
電空間に接していない位置ではほとんど堆積膜は形成さ
れないためである。
【0009】文献2においては、RFエネルギーの具体
的な周波数については言及がなされていない。本願発明
者らが図8に示したプラズマCVD装置を使用して、R
Fエネルギーとして一般的な13.56MHz、原料ガ
スとしてSiH4 を用い、堆積速度は高くなるがポリシ
ラン等の粉体が発生し易い数100mTorrの圧力条
件において円筒状基体を回転させて基体の全周全面にア
モルファスシリコン膜を堆積したところ実質的な堆積速
度は高々0.5nm/sであった。図8に示したプラズ
マCVD装置を用いてアモルファスシリコン膜を感光層
とする電子写真感光体を作製する場合、アモルファスシ
リコン感光層の膜厚は30μm程度必要であるため、前
述した0.5nm/s程度の堆積速度では膜堆積に16
時間以上を要し、生産性が非常に悪い。また、図8の装
置においては、RFエネルギーの周波数を30MHz以
上にすると円筒状基体の軸方向に関して不均一なプラズ
マが形成され易く、円筒状基体上に均質な堆積膜を形成
するのは極めて難しいといった間題がある。この点は、
後述の本願発明者らが行った文献2に記載の方法を実施
した試験の結果からして容易に理解される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主たる目的
は、従来技術における上述した諸問題点を解消し、大面
積の基体上に膜厚が極めて均一で、且つ均質膜質である
高品質な堆積膜を高速度で形成し、効率よく半導体デバ
イスを形成し得るプラズマCVD装置及び堆積膜形成方
法を提供することにある。本発明の更なる目的は、複数
の円筒状基体の表面上に該円筒状基体の軸方向、及び周
方向の何れの方向に関しても、膜厚が極めて均一で且つ
均質膜質である高品質な堆積膜を高速度で形成し、効率
良く半導体デバイスを形成し得るプラズマCVD装置及
び堆積膜形成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明のプラズマCVD装置及び堆積膜形成方法は、以下
に示す通りのものである。即ち、本発明のプラズマCV
D装置は、減圧可能な反応容器、該反応容器内にプラズ
マCVDの原料ガスを供給する原料ガス供給手段、該反
応容器内に配された基体保持手段と導電性のカソード電
極、及び高周波電源を有し、該高周波電源で発生させた
高周波電力を前記カソード電極に供給し、前記基体保持
手段により保持される基体とカソード電極との間にプラ
ズマを発生させて基体に堆積膜を形成するプラズマCV
D装置において、前記高周波電源の発振周波数が30〜
600MHzの範囲にあり、前記カソード電極の形状が
棒状であり、且つ該カソード電極にカソード電極の軸方
向に亘って肉厚が実質的に不均一である誘電体カバーが
被覆されてなることを特徴とするプラズマCVD装置で
あって、以下のような特徴を含むものである。
【0012】即ち、(1) 前記カソード電極に複数の
段差があること、(2) 前記基体が円筒状基体であ
り、前記反応容器内に配されたカソード電極の周囲に複
数の円筒状基体の中心軸が実質的に同一円周上に立設す
るように配列し、カソード電極と複数の円筒状基体との
間にプラズマを発生させて円筒状基体を回転させながら
円筒状基体の表面上に堆積膜を形成すること、(3)
前記基体が円筒状基体であり、円筒状基体の周囲に複数
のカソード電極を配列し、カソード電極と円筒状基体と
の間にプラズマを発生させて円筒状基体の表面上に堆積
膜を形成すること、(4) 前記基体が円筒状基体であ
り、円筒状基体の周囲に複数のカソード電極を配列し、
カソード電極と円筒状基体との間にプラズマを発生させ
て、円筒状基体を回転させながら円筒状基体の表面上に
堆積膜を形成すること、(5) 前記基体が平板状基体
であり、平板状基体に対して平行に単数又は複数のカソ
ード電極を配列し、カソード電極と平板状基体との間に
プラズマを発生させて平板状基体の表面上に堆積膜を形
成すること、(6) 前記基体が成膜時に保持ロールよ
り送り出され、巻き取りロールにより巻き取られるシー
ト状基体であり、シート状基体に対して平行に単数又は
複数のカソード電極を配列し、カソード電極とシート状
基体との間にプラズマを発生させてシート状基体の表面
上に堆積膜を形成すること、(7) 前記高周波電源の
発振周波数は、60〜300MHzの範囲にあること等
々である。
【0013】また本発明のプラズマCVDによる堆積膜
形成方法は、実質的に減圧可能な反応容器内に、減圧下
で原料ガスを導入し該容器内のカソード電極に高周波電
力を印加して高周波放電によりプラズマを生成し、基体
保持手段により保持された基体上に堆積膜を形成するプ
ラズマCVDにより堆積膜を形成する方法において、前
記カソード電極に印加する高周波電力の周波数を30〜
600MHzの範囲内とし、カソード電極の形状を棒状
として、且つ該カソード電極にカソード電極の軸方向に
亘って肉厚が不均一となるよう誘電体カバーを被覆する
ことを特徴とする、プラズマCVDによる堆積膜形成方
法であって、以下のような特徴を含むものである。
【0014】即ち、(1) 前記基体が円筒状基体であ
り、前記反応容器内に配されたカソード電極の周囲に複
数の円筒状基体の中心軸が実質的に同一円周上に立設す
るように配列し、カソード電極と複数の円筒状基体との
間にプラズマを発生させて円筒状基体を回転させながら
円筒状基体の表面上に堆積膜を形成すること、(2)
前記基体が円筒状基体であり、円筒状基体の周囲に複数
のカソード電極を配列し、カソード電極と円筒状基体と
の間にプラズマを発生させて円筒状基体の表面上に堆積
膜を形成すること、(3) 円筒状基体を回転させなが
ら円筒状基体の表面上に堆積膜を形成すること、(4)
前記基体が平板状基体であり、平板状基体に対して平
行に単数又は複数のカソード電極を配列し、カソード電
極と平板状基体との間にプラズマを発生させて平板状基
体の表面上に堆積膜を形成すること、(5) 前記基体
が成膜時に保持ロールより送り出され、巻き取りロール
により巻き取られるシート状基体であり、シート状基体
に対して平行に単数又は複数のカソード電極を配列し、
カソード電極とシート状基体との間にプラズマを発生さ
せてシート状基体の表面上に堆積膜を形成すること、
(6) 前記カソード電極に印加する高周波電力の周波
数が60〜300MHzの範囲にあること、(7) 前
記堆積膜は、少なくとも1種類のIV族元素を含むアモル
ファス物質の堆積膜であること、(8) 前記IV族元素
がシリコンであること、(9) 前記堆積膜は、電子写
真感光体用のものであること、等々である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明によれば、大面積の基体上
に膜厚が極めて均一で且つ均質膜質である高品質な堆積
膜を高速度で形成することができる。本願発明者らは、
従来のプラズマCVD技術における上述した間題を解決
し、上述した本発明の目的を達成すべく下述する試験を
行った。本発明は、該試験を介して得られた知見に基づ
いて完成したものである。
【0016】(試験1)上述した文献2(特開昭60−
186849号公報)に記載されたRFエネルギー源を
用いたRFプラズマCVD技術に基づいて試験を行っ
た。即ち、図8のプラズマCVD装置において種々の周
波数の高周波電源を用いて円筒状基体の全周全面にアモ
ルファスシリコン膜を作製した。それぞれのアモルファ
スシリコン膜の作製において、高周波電源の周波数が堆
積膜の膜質及び膜質分布、堆積速度及び堆積速度分布に
及ぼす影響について観察した。当初文献1に示すような
0.2Torr程度の圧力条件での試験を行ったがポリ
シラン等の粉体の発生が顕著なため、50mTorr以
下の圧力において以下の手順で試験を行った。
【0017】本試験では、直径108mm、長さ358
mm、厚さ5mmのAl製円筒状基体をそれぞれの成膜
ごとに6本ずっ反応容器100内に設置して基体は回転
させながら成膜試験を行った。カソード電極103に
は、Al製の直径30mm、長さ450mm、の円柱状
のものを用いた。膜質の評価用として、電気特性を評価
するためのCr製の250μmギャップの櫛形電極を蒸
着したコーニング#7059ガラス基板を電気特性評価
基板として6本のうちの1本の円筒状基体表面上の軸方
向の長さ358mmに亘って設置し、以下の手順で試験
を行った。
【0018】まず反応容器100内を排気機構135を
作動して排気し、反応容器100内を1×10-6Tor
rの圧力に調整した。次いで、ヒーター140に通電し
てそれぞれの円筒状基体106を250℃の温度に加熱
保持した。次いで以下の手順で成膜を行った。即ち、原
料ガス供給手段108からガス供給パイプ117及びガ
ス放出パイプ116を介して、SiH4 ガスを500s
ccmの流量で反応容器100内に導入し、該反応容器
内を50mTorr、25mTorr、5mTorrの
3条件の圧力に調整した。こうしたところで、各圧力条
件において高周波電源111により周波数13.56〜
650MHzの高周波を1KW発生させ、該高周波を整
合回路109を介してカソード電極103に供給した。
ここで高周波電源111としては上述した範囲の周波数
が与えられるよう、所定の高周波電源を用いた。整合回
路109は、当該高周波電源の周波数に応じて適宜調整
した。かくして円筒状基体106上及び前記の電気特性
評価基板上にアモルファスシリコン膜が形成された。
【0019】膜質及び膜質分布は電気特性評価基板の上
端から下端までに亘って約20mmおきの18箇所の位
置で光感度((光導電率σp)/(暗導電率σd))を
測定することにより評価した。ここでは、光導電率σp
は、1mW/cm2の強度のHe−Neレーザー(波長
632.8nm)の照射時の導電率により評価してい
る。
【0020】本願発明者らのこれまでの電子写真感光体
作製からの知見によると、上記の方法による光感度が1
03以上の品質の堆積膜を得られる条件を基に最適化し
て作製した電子写真感光体において実用に値する画像が
得られる。然し、近年における画像の高コントラスト化
の要請により、上述の光感度が104以上のものが必須
になってきており、更に近い将来106以上の光感度が
求められることが予想される。このような観点から、今
回の試験では光感度の値を下記の基準で評価した。
【0021】 堆積速度及び堆積速度分布の評価は、a−Si膜を形成
した円筒状基体5本の内1本の軸方向に亘って上述した
光感度の測定位置と同様に約20mmおきの18箇所に
っいて渦電流式膜厚計(Kett科学研究所製)を使用
して膜厚を測定することにより評価した。堆積速度は1
8箇所における膜厚に基づいて算出し、得られた値の平
均値を平均堆積速度とした。堆積速度分布の評価は次の
ようにして行った。即ち、軸方向の堆積速度分布につい
ては、軸方向18箇所における堆積速度の最大値と最小
値との差を求め、該差を18箇所の平均堆積速度で割
り、堆積速度分布[(最大値一最小値)/平均値]を求
め、これを軸方向の堆積速度分布として百分率で表し
た。
【0022】50mTorr、25mTorr、5mT
orrの圧力条件で成膜した試料の光感度のそれぞれの
評価結果を表1、表2、及び表3に、堆積速度の評価結
果を、表4、表5、及び表6に示す。13.56MHz
の周波数を持つ高周波エネルギーによる試料において
は、50mTorrの圧力条件で成膜したものは膜質及
び堆積速度とも比較的均一であるが平均堆積速度が0.
15nm/sと非常に遅いものであり、25mTorr
以下の圧力条件では放電を生起させることができなかっ
た。
【0023】30MHzの周波数を持つ高周波エネルギ
ーによる試料においては、50mTorr、25mTo
rrの圧力条件で成膜したものは円筒状基体の上部位置
で光感度の低下が見られ、平均堆積速度は13.56M
Hzの3倍程度に増加したが、堆積速度分布に悪化が見
られた。また、5mTorrの圧力条件では放電を生起
させることができなかった。
【0024】60〜300MHzの範囲の周波数を持つ
高周波エネルギーによる試料においては、円筒状基体の
中央上部位置から中央下部位置において光感度の低下が
見られ、光感度が低下しない位置では、圧力の低下に伴
い光感度が向上する傾向が見られた。平均堆積速度は1
3.56MHzの7〜12倍程度に増加したが、堆積速
度分布に悪化が見られた。
【0025】400〜600MHzの範囲の周波数をも
つ高周波エネルギーによる試料においては、円筒状基体
の複数の位置において光感度の低下が見られ、光感度が
低下しない位置では、圧力の低下に伴い光感度が向上す
る傾向が見られた。平均堆積速度は13.56MHzの
4〜6倍程度に増加したが、堆積速度分布に悪化が見ら
れた。
【0026】650MHzの放電条件においては、全て
の圧力条件で放電が断続的になり、評価用の成膜試料を
作製できなかった。
【0027】以上の試験結果から、RFエネルギーの周
波数を30MHz以上にすると、気相反応が起こり難い
高真空領域での放電が可能となり非常に優れた膜特性を
得ることができ、堆積速度も13.56MHzに比べて
向上するが、膜質分布及び、堆積速度分布は悪化するこ
とが判った。
【0028】本願発明者らは、RFエネルギーの周波数
を30MHz以上にすると偏在的に膜質が悪化する原因
を解明すべく鋭意検討を行った。その結果、プラズマ電
位分布と偏在的な膜質悪化に強い相関があることが判明
した。即ち、円筒状基体の軸方向に亘ってラングミュア
プローブ法によりプラズマ電位を測定したところ、偏在
的に膜質が悪化する位置に対応する箇所においてプラズ
マ電位の低下が見られた。
【0029】これらの検討結果から、膜質分布及び堆積
速度分布の悪化は、カソード電極上に発生する定在波に
起因するものと推察された。一般に、カソード電極と対
向電極問に高周波電力を印加することによってプラズマ
を生成する場合、電極に印加した高周波電力の周波数と
電極の大きさとの関係から、電極上に無視できない定在
波が発生する場合がある。即ち、高周波電力の周波数が
高くなる場合やカソード電極の面積が大きくなる場合に
定在波が発生し易くなり、この定在波が大きいと、カソ
ード電極内での電界分布が悪くなり、電極間のプラズマ
密度、プラズマ電位、電子温度等のプラズマ分布が乱
れ、プラズマCVDの成膜品質に悪影響を及ぼす。
【0030】上述した試験においては、カソード電極の
先端でカソード電極上に反射波が発生し、入射波との干
渉により30MHz以上の周波数において膜質、堆積速
度に影響を与える定在波が発生したものと考えられる。
特に、定在波の節の位置では電界が弱くなり、高周波電
力がプラズマに吸収され難くなり偏在的なプラズマ電位
の低下を引き起こして偏在的に膜質が悪化したものと考
えられる。また、400〜600MHzの周波数におい
ては、複数の位置に定在波の節が発生したものと考えら
れる。
【0031】本願発明者らは、これらの試験結果及び考
察に基づいて、RFエネルギーの周波数が高くなると発
生し易い膜質分布及び膜厚分布の悪化を防止すべくカソ
ード電極の形状及び構成を検討した。その結果、棒状の
カソード電極にカソード電極の軸方向に亘って肉厚が不
均一な誘電体カバーを被覆すればよいことを見いだし
た。
【0032】即ち、カソード電極上の電界分布が不均一
になっている場合、電界の強い箇所には肉厚が厚い誘電
体カバーをカソード電極に被覆し、電界の弱い箇所には
肉厚が薄い誘電体カバーをカソード電極に被覆すること
によりプラズマ中の電界分布を均一化できることであ
る。例えば、図2(a)において円柱形状のカソード電
極103のA−Aの位置に定在波の節が発生していると
考えられる場合、図2(b)に示すように、複数の段差
が付いたカソード電極103にA−Aの位置付近の肉厚
が薄い誘電体カバー104を被覆すればよい。こうする
ことにより、肉厚が薄い誘電体カバーが被覆された箇所
においては、カソード電極とプラズマとの間隔が他の箇
所よりも狭くなるので高周波電力がプラズマに吸収され
易くなり、プラズマ中の電界分布を均一化できる。
【0033】本発明は以上の検討結果を基礎として完成
するに至ったものである。以下、図面を参照しながら本
発明を説明する。図1(a)及び図1(b)に示したプ
ラズマCVD装置は本発明のプラズマCVD装置の一例
を示すものである。尚、図1(a)は図1(b)のX−
X断面図である。図1(a)及び図1(b)において、
100は反応容器を示す。反応容器100内には、6個
の基体ホルダー105Aが同心円状に所定の間隔で配さ
れている。106はそれぞれの基体ホルダー105A上
に配された成膜用の円筒状基体である。それぞれの基体
ホルダー105Aの内部にはヒーター140が設けられ
ていて円筒状基体106を内側より加熱できるようにさ
れている。また、それぞれの基体ホルダー105Aは、
モーター132に連結したシャフト131に接続してお
り、回転できるようにされている。105Bは円筒状基
体106の補助保持部材である。103はプラズマ生起
領域の中心に位置した高周波電力投入用のカソード電極
である。カソード電極103は、整合回路109を介し
て高周波電源111に接続されている。カソード電極1
03には段差が付いて肉厚がカソード電極の軸方向に亘
って不均一になっている誘電体カバー104が被覆され
ている。130はカソード電極支持部材である。107
は排気バルブを備えた排気パイプであり、該排気パイプ
は、真空ポンプを備えた排気機構135に連通してい
る。108は、ガスボンベ、マスフローコントローラ、
バルブ等で構成された原料ガス供給系である。原料ガス
供給系108は、ガス供給パイプ117を介して複数の
ガス放出孔を備えたガス放出パイプ116に接続され
る。133はシール部材である。
【0034】この装置を使用した場合のプラズマCVD
は以下のように行われる。反応容器100を排気機構1
35によって高真空まで排気した後、ガス供給手段10
8からガス供給パイプ117及びガス放出パイプ116
を介して原料ガスを反応容器100内に導人し、所定の
圧力に維持する。こうしたところで、高周波電源111
より高周波電力を整合回路109を介してカソード電極
103に供給してカソード電極と円筒状基体106との
間にプラズマを発生させる。こうすることにより、原料
ガスがプラズマにより分解、励起され円筒状基体106
上に堆積膜が形成される。
【0035】本発明において、カソード電極部の構成
は、図2(b)に一例を示したが、図2(c)に示すよ
うにカソード電極の形状は単純な円柱形状であって、誘
電体カバー104の外側面の中央部に凹部を設けその部
分の肉厚を薄くしたものでもよい。また、図2(d)に
示すように誘電体カバー104の肉厚はカソード電極1
03の軸方向に亘って徐々に変化しているものでもよ
い。また、誘電体カバーの肉厚が薄くなる部分の位置と
数は使用する高周波電源の周波数とカソード電極103
の軸方向の長さを考慮して任意に選択することができ
る。即ち、カソード電極上の複数の位置に定在波の節が
発生していると考えられる場合には、定在波の複数の節
と考えられる位置付近の誘電体カバーの肉厚を薄くすれ
ばよい。
【0036】本発明において、誘電体カバー104に使
用する誘電体材料は任意の公知のものを選択できるが、
誘電損の小さい材料が好ましく、誘電正接が0.01以
下であるものが好ましく、より好ましくは0.001以
下がよい。高分子誘電体材料ではポリ四フッ化エチレ
ン、ポリ三フッ化塩化エチレン、ポリフッ化エチレンプ
ロピレン、ポリイミド等が好ましく、ガラス材料では、
石英ガラス、ホウケイ酸ガラス等が好ましく、磁器材料
では窒化ホウ素、窒化シリコン、窒化アルミニウム等や
酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素等の
元素酸化物の中の単数又は複数の元素酸化物を主成分と
する磁器が好ましい。
【0037】本発明において、カソード電極の形状は円
柱状、円筒状、多角柱状等の棒状のものが好ましい。ま
た本発明において、高周波電源の周波数は好ましくは3
0〜600MHz、更に好適には60〜300MHzの
範囲とするのが望ましい。
【0038】本発明において、装置構成は図4に示すよ
うに円筒状基体106の周囲に複数のカソード電極10
3を配置したものでもよい。こうすることにより、成膜
時には常時、円筒状基体の全周表面をプラズマに曝すこ
とができるので堆積速度を大幅に向上することが可能と
なり生産性を大幅に向上できる。更に、カソード電極の
本数や配置箇所を最適化すれば円筒状基体を回転させな
くても均一な堆積膜を基体全周表面に形成することが可
能となり、回転機構が不要となるので装置構成を簡略化
できる。また、円筒状基体を回転させることにより更に
極めて均一な堆積膜を形成できることは言うまでもな
い。
【0039】本発明において、装置構成は図5に示すよ
うに平板状基体206に対して平行に複数のカソード電
極103を配置したものでもよい。こうすることによ
り、大面積の平板状基体上に膜厚が極めて均一で且つ均
質膜質である高品質な堆積膜を高速度で形成することが
できる。
【0040】本発明において、装置構成は図6に示すよ
うに成膜時に保持ロール150より送り出され、巻き取
りロール151に巻き取られるシート状基体306に対
して平行に単数又は複数のカソード電極103を配置し
たものでもよい。こうすることにより、大面積のシート
状基体上に膜厚が極めて均一で且つ均質膜質である高品
質な堆積膜を高速度で形成することができる。
【0041】本発明のプラズマCVD装置を使用するに
際して、使用するガスについては、形成する堆積膜の種
類に応じて公知の成膜に寄与する原料ガスを適宜選択使
用される。例えば、a−Si系の堆積膜を形成する場合
であれば、シラン、ジシラン、高次シラン等或いはそれ
らの混合ガスが好ましい原料ガスとして挙げらる。他の
堆積膜を形成する場合であれば、例えば、ゲルマン、メ
タン、エチレン等の原料ガス又はそれらの混合ガスが挙
げられる。何れの場合にあっても、成膜用の原料ガスは
キャリアーガスと共に反応容器内に導入することができ
る。キャリアーガスとしては、水素ガス、及びアルゴン
ガス、ヘリウムガス等の不活性ガスを挙げることができ
る。
【0042】堆積膜のバンドギャップを調整する等の特
性改善用ガスを使用することもできる。そうしたガスと
しては、例えば、窒素、アンモニア等の窒素原子を含む
ガス、酸素、酸化窒素、酸化二窒素等の酸素原子を含む
ガス、メタン、エタン、エチレン、アセチレン、プロパ
ン等の炭化水素ガス、四フッ化珪素、六フッ化二珪素、
四フッ化ゲルマニウム等のガス状フッ素化合物又はこれ
らの混合ガス等が挙げられる。
【0043】形成される堆積膜をドーピングするについ
てドーパントガスを使用することもできる。そうしたド
ーピングガスとしては、例えば、ガス状のジボラン、フ
ッ化ホウ素、ホスフィン、フッ化リン等が挙げられる。
堆積膜形成時の基体温度は、適宜設定できるが、アモル
ファスシリコシ系の堆積膜を形成する場合には、好まし
くは60〜400゜C、より好ましくは100〜350
℃とするのが望ましい。
【0044】
【実施例】以下に具体的に実施例を挙げて本発明を詳細
に説明するが、本発明がこれらによって何ら限定される
ものではない。
【0045】[実施例1]図1(a)に示した装置の高
周波電源111として周波数30〜600MHzの電源
を接続した装置を使用し、カソード電極の構成は図3
(a)、図3(b)に示すように長さ450mm、直径
30mmのAl製の円柱状カソード電極103に外側面
に単数又は複数の凹部の付いたアルミナセラミノクス製
の誘電体カバー104を覆ったものとし、他の成膜条件
は表7に示すように上述した試験1と同様にし、成膜手
順も試験1と同様にして、円筒状基体106上及び電気
特性評価基板上にアモルファスシリコン膜を形成した。
【0046】尚、誘電体カバー104には、表1、表
2、表3に示した試験結果を参考にして、凹部の付いた
誘電体カバーが設置されていない従来の装置形態で成膜
した場合に膜質が偏在的に悪化する箇所の中心付近にそ
れぞれ深さが約8mm、長さが約50〜100mmの凹
部を設け、カソード電極の軸方向に亘って肉厚が不均一
なものとした。このようにして形成したアモルファスシ
リコン膜の膜質及び膜質分布、堆積速度及び堆積速度分
布を試験1と同様の評価方法で評価をした。50mTo
rr、25mTorr、5mTorrの圧力条件で成膜
した試料の光感度のそれぞれの評価結果を表8、表9、
表10に、堆積速度の評価結果を表11、表12、表1
3に示す。
【0047】30MHzの周波数を持つ高周波エネルギ
ーによる試料においては、50mTorrの圧力条件で
成膜したものは全ての試料において光感度が8×103
〜2×104 の範囲にあり実用上問題なしであった。平
均堆積速度は0.5nm/sであり、堆積速度分布は6
%であった。25mTorrの圧力条件で成膜したもの
は全ての試料において光感度が1×104 〜3×104
の範囲にあり良好な膜特性であった。平均堆積速度は
0.5nm/sであり堆積速度分布は6%であった。ま
た、5mTorrの圧力条件では放電を生起させること
ができなかった。
【0048】60〜300MHzの周波数を持つ高周波
エネルギーによる試料においては、50mTorrの圧
力条件で成膜したものは、全ての試料において光感度
が、1×104 〜3×104 の範囲にあり良好な膜特性
であった。平均堆積速度は、1〜1.8nm/sであり
堆積速度分布は4〜6%であった。25mTorrの圧
力条件で成膜したものは、全ての試料において、光感度
が4×104 〜8×10 4 であり良好な膜特性であっ
た。平均堆積速度は、0.9〜2.0nm/sであり堆
積速度分布は4〜5%であった。5mTorrの圧力条
件で成膜したものはすべての試料において、光感度が1
×105 〜5×105 であり非常に優れた膜特性であっ
た。平均堆積速度は1.0〜1.7nm/sであり、堆
積速度分布は4%であった。
【0049】400〜600MHzの周波数を持つ高周
波エネルギーによる試料においては、50mTorrの
圧力条件で成膜したものは全ての試料において光感度が
7×103 〜1×104 の範囲にあり実用上問題なしの
膜特性であった。平均堆積速度は0.6〜0.7nm/
sであり堆積速度分布は6〜8%であった。25mT0
rrの圧力条件で成膜したものは全ての試料において光
感度が1×104 〜3×104 であり良好な膜特性であ
った。平均堆積速度は0.6〜0.7nm/sであり堆
積速度分布は6〜8%であった。5mTorrの圧力条
件で成膜したものはすべての試料において光感度が5×
104 〜8×104 であり良好な膜特性であった。平均
堆積速度は0.5〜0.7nm/sであり、堆積速度分
布は6〜7%であった。
【0050】[実施例2]図1(a)の装置を用い、実
施例1で光感度105 以上の値が得られた条件、即ち、
圧力条件5mTorr、電源周波数60MHz、100
MHz、200MHz、300MHzの各々の条件で電
子写真感光体を作製した。尚、誘電体カバー104は各
々の電源周波数に対して実施例1の5mTorrの圧力
条件で用いたものと同様の形状のアルミナセラミックス
製のものを用いた。
【0051】電子写真感光体は、表14に示す成膜条件
で6本のAl製の円筒状基体上に、電荷注入阻止層、光
導電層及び表面保護層をこの順序で形成した。各々の電
源周波数の条件で得られた試料について、帯電能、画像
濃度、画像欠陥について評価した。その結果、何れの電
子写真感光体もこれらの評価項目について電子写真感光
体全面に亘って非常に優れた結果を示した。このことか
ら何れの電子写真感光体も電子写真特性に優れたもので
あることが判った。
【0052】[実施例3]図4に示した装置を用い、直
径108mm、長さ358mm、厚さ5mmの6本のA
l製円筒状基体106を反応容器100内に配置して基
体は回転させずに成膜を行った。カソード電極の構成は
図3(c)に示すように軸方向中央部付近に高さ約10
mm、長さ約70mmの凸部の付いたAl製の長さ45
0mmの円柱状のカソード電極103の外径の小さい箇
所を肉厚約10mmの石英製の誘電体カバー104
(A)、104(B)で覆い、更に全体を肉厚約1mm
の石英製の誘電体カバー104(D)で覆い、実質的に
カソード電極103の軸方向に亘って肉厚が不均一な誘
電体カバーを覆ったものを用い、図4に示すように7本
のカソード電極を反応容器に配置した。高周波電源の周
波数は100MHzのものを用い、表15に示す成膜条
件で6本の円筒状基体上にアモルファスシリコン膜を形
成し、以下の手順で堆積速度及び堆積速度分布の評価を
行った。
【0053】アモルファスシリコン膜を形成した円筒状
基体6本の内1本の軸方向に約20mmおきに線を引
き、周方向に約32mmおきに線を引いた場合の交点1
80箇所について、試験1で用いた渦電流式膜厚計を使
用して膜厚を測定し各測定箇所における堆積速度を算出
し、得られた値の平均値を平均堆積速度とした。得られ
た平均堆積速度は7.2nm/sであった。軸方向の堆
積速度分布は、軸方向1列の測定点18箇所における堆
積速度の最大値と最小値との差を求め、該差を18箇所
の平均堆積速度で割り、1列当たりの堆積速度分布を求
めた。次いで他の9列についても同様に1列当たりの堆
積速度分布を求め、得られた10列の堆積速度分布の平
均値を算出し、これを、軸方向の堆積速度分布として百
分率で表した。軸方向の堆積速度分布は5%であった。
【0054】周方向の堆積速度分布は、周方向1列の測
定点10箇所における堆積速度の最大値と最小値との差
を求め、該差を10箇所の平均堆積速度で割り、1列当
たりの堆積速度分布を求めた。次いで他の17列につい
ても同様に1列当たりの堆積速度分布を求め、得られた
18列の堆積速度分布の平均値を算出し、これを、周方
向の堆積速度分布として百分率で表した。周方向の堆積
速度分布は9%であった。
【0055】[実施例4]実施例3で用いた同一の装置
構成で、電子写真感光体を作製した。電子写真感光体
は、表16に示す成膜条件で6本のAl製の円筒状基体
上に、電荷注入阻止層、光導電層及び表面保護層をこの
順序で形成した。得られた試料について、帯電能、画像
濃度、画像欠陥について評価した。その結果、何れの電
子写真感光体もこれらの評価項目について電子写具感光
体全面に亘って非常に優れた結果を示した。このことか
ら何れの電子写真感光体も電子写真特性に優れたもので
あることが判った。
【0056】[実施例5]成膜時に基体を回転させるこ
と以外、実施例3と同様にして6本の円筒状基体上にア
モルファスシリコン膜を形成した。実施例3と同様にし
て、堆積速度及び堆積速度分布を評価したところ、平均
堆積速度は7.2nm/sであり、軸方向の堆積速度分
布は5%であり、周方向の堆積速度分布は3%であっ
た。
【0057】[実施例6]成膜時に基体を回転させるに
と以外、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し
た。電子写真感光体は、表16に示す成膜条件で6本の
Al製の円筒状基体上に、電荷注入阻止層、光導電層及
び表面保護層をこの順序で形成した。得られた試料につ
いて、帯電能、画像濃度、画像欠陥について評価した。
その結果、何れの電子写真感光体もこれらの評価項目に
ついて電子写真感光体全面に亘って非常に優れた結果を
示した。このことから何れの電子写真感光体も電子写真
特性に優れたものであることが判った。
【0058】[実施例7]図5に示した装置を用い、縦
500mm、横500mm、厚さ1mmのガラス製の平
板状基体を反応容器に配置して成膜を行った。図3
(d)に示すように軸方向中央部付近に高さ約5mm、
長さ約100mmの凸部の付いたSUS製の長さ550
mmの円柱状のカソード電極103の外径の小さい箇所
を肉厚約5mmの石英製の誘電体カバー104(A)、
104(B)で覆い、更に全体を肉厚約1mmのアルミ
ナセラミックス製の誘電体カバー104(D)で覆い、
実質的にカソード電極103の軸方向に亘って肉厚が不
均一な誘電体カバーを覆ったものを用い、図5に示すよ
うに5本のカソード電極を反応容器に配置した。高周波
電源の周波数は250MHzのものを用い、表17に示
す成膜条件で平板状基体上にアモルファスシリコン膜を
形成し、以下の手順で堆積速度及び堆速度分布を評価し
た。アモルファスシリコン膜を形成した平板状基体縦方
向に約30mmおきに線を引き、横方向にも約30mm
おきに線を引いた場合の交点256箇所について試験1
で用いた渦電流式膜厚計を使用して膜厚を測定し各測定
箇所における堆積速度を算出し、得られた値の平均値を
平均堆積速度とした。
【0059】得られた平均堆積速度は6.5nm/sで
あった。堆積速度分布は、測定点256箇所における堆
積速度の最大値と最小値との差を求め、該差を平均堆積
速度で割り堆積速度分布として100分率で表した。得
られた堆積速度分布は8%であった。
【0060】[比較例1]カソード電極としてSUS製
の長さ550mm、直径30mmの単純な円柱形状のも
のを用いること以外、実施例7と同様にして平板状基体
上にアモルファスシリコン膜を形成した。堆積速度及び
堆積速度分布を評価したところ、平均堆積速度は6.3
nm/sであり、堆積速度分布は45%であった。
【0061】[比較例2]図7に示した従来の平行平板
型の装置を用い、縦500mm、横500mm、厚さ1
mmのガラス製の平板状基体を対向電極5に配置して、
表18に示す成膜条件で平板状基体上にアモルファスシ
リコン膜を形成し、実施例7と同様の手順で堆積速度及
び堆積速度分布を評価したところ、平均堆積速度は3.
5nm/sであり、堆積速度分布は85%であった。
【0062】[実施例8]図6に示した装置を用い、幅
500mm、厚さ0.1mmのステンレス製のシート状
基体306を反応容器に配置して巻き取りロール151
に巻き取りながら成膜を行った。カソード電極の構成は
図3(e)に示すように2箇所の位置に高さ約5mm、
長さ約100mmの凸部の付いたアルミ製の長さ550
mmの円柱状のカソード電極103の外径の小さい箇所
を肉厚約5mmのアルミナセラミックス製の誘電体カバ
ー104(A)、104(B)、104(C)で覆い、
更に全体を肉厚約1mmのアルミナセラミックス製の誘
電体カバー104(D)で覆い、実質的にカソード電極
103の軸方向に亘って肉厚が不均一な誘電体カバーを
覆ったものを用い、1本のカソード電極を反応容器に配
置した。
【0063】高周波電源の周波数は550MHzのもの
を用い、表19に示す成膜条件でシート状基体上にアモ
ルファスシリコン膜を形成し、長さ500mmのシート
状基体を切り出して実施例7と同様の手順で堆積速度及
び堆速度分布を評価した。得られた平均堆積速度は4.
5nm/sであり、堆積速度分布は5%であった。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】
【表7】
【0071】
【表8】
【0072】
【表9】
【0073】
【表10】
【0074】
【表11】
【0075】
【表12】
【0076】
【表13】
【0077】
【表14】
【0078】
【表15】
【0079】
【表16】
【0080】
【表17】
【0081】
【表18】
【0082】
【表19】
【0083】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により種々の
形状の大面積基体、即ち円筒状基体、平板状基体、シー
ト状基体等に膜厚が極めて均一で且っ均質膜質である高
品質な堆積膜を高速度で形成することができる。従っ
て、本発明による大面積高品質の半導体デバイスを効率
的に作製することができる。更に、本発明によって、特
に電子写真特性に優れた大面積堆積膜を安定して量産す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマCVD装置の1例を示す模式
図(但し(b)は、(a)図中X−Xに沿った平面断面
図)。
【図2】本発明のプラズマCVD装置に用いるカソード
電極の構成を示す模式説明図。
【図3】本発明のプラズマCVD装置に好適なカソード
電極部の構成例を示す模式図。
【図4】本発明のプラズマCVD装置の1例を示す模式
断面図。
【図5】本発明のプラズマCVD装置の1例を示す模式
斜視図。
【図6】本発明のプラズマCVD装置の1例を示す模式
斜視図。
【図7】従来のプラズマCVD装置の構成の1例を示す
模式説明図。
【図8】従来のプラズマCVD装置の構成の1例を示す
模式図(但し(b)は、(a)図中X−Xに沿った平面
断面図)。
【符号の説明】
1 反応容器 2 カソード電極支持台 3 カソード電極 4 アースシールド 5 対向電極 6 被成膜基体 7 真空排気手段 8 ガス供給手段 9 整合回路 10 高周波電力供給線 11 高周波電源 100 反応容器 103 カソード電極 104 誘電体カバー 105A 基体ホルダー 105B 補助保持部材 106 円筒状基体 107 排気パイプ 108 原料ガス供給系 109 高周波整合回路 111 高周波電源 116 ガス放出パイプ 117 ガス供給パイプ 130 カソード電極支持部材 131 基体回転用シャフト132モーター 132 モーター 133 シール部材 135 排気機構 140 基体加熱用ヒーター 150 保持ロール 151 巻き取りロール 206 平板状基体 306 シート状基体
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/08 105 G03G 5/08 105 H01L 21/205 H01L 21/205 21/31 21/31 C 31/04 31/04 V

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧可能な反応容器、該反応容器内にプ
    ラズマCVDの原料ガスを供給する原料ガス供給手段、
    該反応容器内に配された基体保持手段と導電性のカソー
    ド電極、及び高周波電源を有し、該高周波電源で発生さ
    せた高周波電力を前記カソード電極に供給し、前記基体
    保持手段により保持される基体とカソード電極との間に
    プラズマを発生させて基体に堆積膜を形成するプラズマ
    CVD装置において、前記高周波電源の発振周波数が3
    0〜600MHzの範囲にあり、前記カソード電極の形
    状が棒状であり、且つ該カソード電極にカソード電極の
    軸方向に亘って肉厚が実質的に不均一である誘電体カバ
    ーが被覆されてなることを特徴とするプラズマCVD装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カソード電極が複数の段差を有する
    ことを特徴とする、請求項1記載のプラズマCVD装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基体が円筒状基体であり、前記反応
    容器内に配されたカソード電極の周囲に複数の円筒状基
    体の中心軸が実質的に同一円周上に立設するように配列
    され、前記カソード電極と複数の円筒状基体との間にプ
    ラズマを発生させて円筒状基体を回転させながら該円筒
    状基体の表面上に堆積膜が形成されてなることを特徴と
    する、請求項1又は2記載のプラズマCVD装置。
  4. 【請求項4】 前記基体が円筒状基体であり、該円筒状
    基体の周囲に複数のカソード電極を配列し、該カソード
    電極と円筒状基体との間にプラズマを発生させて円筒状
    基体の表面上に堆積膜が形成されてなることを特徴とす
    る、請求項1又は2記載のプラズマCVD装置。
  5. 【請求項5】 前記円筒状基体を回転させながら該円筒
    状基体の表面上に堆積膜が形成されてなることを特徴と
    する、請求項4記載のプラズマCVD装置。
  6. 【請求項6】 前記基体が平板状基体であり、該平板状
    基体に対して平行に単数又は複数のカソード電極を配列
    し、該カソード電極と平板状基体との間にプラズマを発
    生させて平板状基体の表面上に堆積膜が形成されてなる
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のプラズマCV
    D装置。
  7. 【請求項7】 前記基体が成膜時に保持ロールより送り
    出され、巻き取りロールにより巻き取られるシート状基
    体であり、該シート状基体に対して平行に単数又は複数
    のカソード電極を配列し、該カソード電極とシート状基
    体との間にプラズマを発生させてシート状基体の表面上
    に堆積膜が形成されてなることを特徴とする、請求項1
    又は2記載のプラズマCVD装置。
  8. 【請求項8】 前記高周波電源の発振周波数が、60〜
    300MHzの範囲にあることを特徴とする、請求項1
    ないし7の何れかに記載のプラズマCVD装置。
  9. 【請求項9】 実質的に減圧可能な反応容器内に、減圧
    下で原料ガスを導入し該容器内のカソード電極に高周波
    電力を印加して高周波放電によりプラズマを生成し、基
    体保持手段により保持された基体上に堆積膜を形成する
    プラズマCVDにより堆積膜を形成する方法において、
    前記カソード電極に印加する高周波電力の周波数を30
    〜600MHzの範囲内とし、カソード電極の形状を棒
    状として、且つ該カソード電極にカソード電極の軸方向
    に亘って肉厚が不均一となるよう誘電体カバーを被覆す
    ることを特徴とする、ラズマCVDによる堆積膜形成方
    法。
  10. 【請求項10】 前記基体が円筒状基体であり、前記反
    応容器内に配されたカソード電極の周囲に複数の円筒状
    基体の中心軸が実質的に同一円周上に立設するように配
    列し、カソード電極と複数の円筒状基体との間にプラズ
    マを発生させて円筒状基体を回転させながら円筒状基体
    の表面上に堆積膜を形成することを特徴とする、請求項
    9記載のプラズマCVDによる堆積膜形成方法。
  11. 【請求項11】 前記基体が円筒状基体であり、円筒状
    基体の周囲に複数のカソード電極を配列し、該カソード
    電極と円筒状基体との間にプラズマを発生させて円筒状
    基体の表面上に堆積膜を形成することを特徴とする、討
    求項9記城のプラズマCVDによる堆積膜形成方法。
  12. 【請求項12】 円筒状基体を回転させながら円筒状基
    体の表面上に堆積膜を形成することを特徴とする、請求
    項11記載のプラズマCVDによる堆積膜形成方法。
  13. 【請求項13】 前記基体が平板状基体であり、該平板
    状基体に対して平行に単数又は複数のカソード電極を配
    列し、カソード電極と平板状基体との間にプラズマを発
    生させて平板状基体の表面上に堆積膜を形成することを
    特徴とする、請求項9記載のプラズマCVDによる堆積
    膜形成方法。
  14. 【請求項14】 前記基体が成膜時に保持ロールより送
    り出され、巻き取りロールにより巻き取られるシート状
    基体であり、該シート状基体に対して平行に単数又は複
    数のカソード電極を配列し、該カソード電極とシート状
    基体との間にプラズマを発生させてシート状基体の表面
    上に堆積膜を形成することを特徴とする、請求項9記載
    のプラズマCVDによる堆積膜形成方法。
  15. 【請求項15】 前記カソード電極に印加する高周波電
    力の周波数を60〜300MHzの範囲とすることを特
    徴とする、請求項9ないし14の何れかに記載のプラズ
    マCVDによる堆積膜形成方法。
  16. 【請求項16】 前記堆積膜を、少なくとも1種類のIV
    族元素を含むアモルファス物質の堆積膜とすることを特
    徴とする、請求項9ないし15の何れかに記載のプラズ
    マCVDによる堆積膜形成方法。
  17. 【請求項17】 前記IV族元素をシリコンとすることを
    特徴とする、請求項16記載のプラズマCVDによる堆
    積膜形成方法。
  18. 【請求項18】 前記堆積膜を、電子写真感光体用のも
    のとする、請求項17記載のプラズマCVDによる堆積
    膜形成方法。
JP8081506A 1996-04-03 1996-04-03 プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法 Pending JPH09268370A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8081506A JPH09268370A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法
US08/825,594 US6076481A (en) 1996-04-03 1997-04-01 Plasma processing apparatus and plasma processing method
KR1019970012290A KR100269930B1 (ko) 1996-04-03 1997-04-03 플라즈마 처리장치 및 플라즈마 처리방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8081506A JPH09268370A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09268370A true JPH09268370A (ja) 1997-10-14

Family

ID=13748255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8081506A Pending JPH09268370A (ja) 1996-04-03 1996-04-03 プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09268370A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100296392B1 (ko) * 1999-06-09 2001-07-12 박호군 직류전원플라즈마화학증착법에 의한 다이아몬드막 합성장치
WO2001088221A1 (fr) * 2000-05-17 2001-11-22 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Appareil de depot chimique en phase vapeur (cvd) au plasma et procede associe
JP2003109798A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 放電装置、プラズマ処理方法および太陽電池
US7047903B2 (en) 2001-01-22 2006-05-23 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Method and device for plasma CVD
JP2007220639A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Univ Nagoya マイクロ波導入器、プラズマ発生装置及びプラズマ処理装置
JP2021507453A (ja) * 2017-12-15 2021-02-22 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 垂直プラズマ源からの改良されたプラズマ暴露のために成形された電極

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100296392B1 (ko) * 1999-06-09 2001-07-12 박호군 직류전원플라즈마화학증착법에 의한 다이아몬드막 합성장치
WO2001088221A1 (fr) * 2000-05-17 2001-11-22 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Appareil de depot chimique en phase vapeur (cvd) au plasma et procede associe
KR100797423B1 (ko) * 2000-05-17 2008-01-23 가부시키가이샤 아이에이치아이 플라즈마 cvd 장치 및 방법
JP2012007239A (ja) * 2000-05-17 2012-01-12 Ihi Corp プラズマcvd装置及び方法
JP4867124B2 (ja) * 2000-05-17 2012-02-01 株式会社Ihi プラズマcvd装置及び方法
US9165748B2 (en) 2000-05-17 2015-10-20 Ihi Corporation Plasma CVD method
US7047903B2 (en) 2001-01-22 2006-05-23 Ishikawajima-Harima Heavy Industries Co., Ltd. Method and device for plasma CVD
JP2003109798A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 放電装置、プラズマ処理方法および太陽電池
JP2007220639A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Univ Nagoya マイクロ波導入器、プラズマ発生装置及びプラズマ処理装置
JP2021507453A (ja) * 2017-12-15 2021-02-22 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 垂直プラズマ源からの改良されたプラズマ暴露のために成形された電極

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5534070A (en) Plasma CVD process using a very-high-frequency and plasma CVD apparatus
US6065425A (en) Plasma process apparatus and plasma process method
JP3501668B2 (ja) プラズマcvd方法及びプラズマcvd装置
US4612207A (en) Apparatus and process for the fabrication of large area thin film multilayers
US5540781A (en) Plasma CVD process using a very-high-frequency and plasma CVD apparatus
JP3406936B2 (ja) 超短波を用いたプラズマcvd法及び該プラズマcvd装置
JPH09268370A (ja) プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法
JPH08333684A (ja) 堆積膜の形成方法
JP3501669B2 (ja) プラズマcvd法による堆積膜形成方法、及びプラズマ発生用高周波電極と該電極で構成したプラズマcvd装置
JP3544076B2 (ja) プラズマcvd装置およびプラズマcvdによる堆積膜形成方法
JP2001115265A (ja) 高周波プラズマcvd法および高周波プラズマcvd装置
JP3372647B2 (ja) プラズマ処理装置
KR100269930B1 (ko) 플라즈마 처리장치 및 플라즈마 처리방법
KR100256192B1 (ko) 플라즈마 공정 장치 및 플라즈마 공정 방법
JPH09279348A (ja) プラズマcvd装置及びプラズマcvdによる堆積膜形成方法
JPH11131244A (ja) プラズマ発生用高周波電極と、該電極により構成されたプラズマcvd装置及びプラズマcvd法
JPH11131246A (ja) プラズマcvd装置およびプラズマcvdによる堆積膜形成方法
JP2001316827A (ja) 高周波プラズマcvd法および高周波プラズマcvd装置
JPH11131245A (ja) プラズマcvd装置およびプラズマcvdによる堆積膜形成方法
JPH1143775A (ja) プラズマcvd装置およびプラズマcvdによる堆積膜形成方法
JP2000232070A (ja) 高周波プラズマcvd法
JP2001335944A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JPH0620038B2 (ja) プラズマ気相反応装置
JP2925310B2 (ja) 堆積膜形成方法
JP2000164521A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法