JPH09267372A - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機

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JPH09267372A
JPH09267372A JP7786396A JP7786396A JPH09267372A JP H09267372 A JPH09267372 A JP H09267372A JP 7786396 A JP7786396 A JP 7786396A JP 7786396 A JP7786396 A JP 7786396A JP H09267372 A JPH09267372 A JP H09267372A
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JP
Japan
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ram
mold
cylinder
movable
platen
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Withdrawn
Application number
JP7786396A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Kanda
勝利 神田
Kenichi Ito
賢一 伊藤
Masaki Maruyama
正樹 丸山
Yoshinobu Takeda
与志信 武田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP7786396A priority Critical patent/JPH09267372A/ja
Publication of JPH09267372A publication Critical patent/JPH09267372A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/67Mould opening, closing or clamping devices hydraulic
    • B29C45/6707Mould opening, closing or clamping devices hydraulic without relative movement between the piston and the cylinder of the clamping device during the mould opening or closing movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 いわゆる高圧射出成形において、可動型の応
答性を高め、調圧および計量の信頼性を高める。 【解決手段】 高圧射出成形では、金型内への樹脂の充
填に際して樹脂圧により可動型7を開き、その後型締力
を強めて可動型7を閉じていく間にゲートを閉じる。こ
れにより、調圧および計量がなされ、キャビティ61内の
樹脂の圧力および量が一定になる。型締装置1の流体圧
駆動装置を2段構成にし、各段のラムをブースターラム
機構の構成にする。第1のラム14により型開閉ストロー
クを確保し、調圧および計量に際しては第2のラム14を
移動させる。この第2のラム14の全ストロークは必要最
小限に設定する。これにより、可動型7の応答性が高ま
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる高圧射出
成形(型内計量圧縮成形)に用いられる射出成形機に係
わり、特に、その型締装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭63-94808号公報などに記載
されているように、熱可塑性樹脂の射出圧縮成形におい
て、キャビティ内に樹脂を充填するのに伴い、樹脂圧に
より可動型を開き方向に後退させ、その後、型締力を強
めてキャビティ内の樹脂を圧縮する方法が採られてい
る。これは、最近採用されるようになってきたいわゆる
高圧射出成形でも同様である。なお、この高圧射出成形
は、キャビティ内に樹脂を充填した後に最終的に型閉を
行うとき、その途中でゲートが閉じる金型構造を採って
おり、ゲートが閉じるまでは、キャビティ内の余分な樹
脂を加熱シリンダーなどの成形材料供給装置側へ戻し、
ゲートが閉じた後にキャビティ内の樹脂が圧縮されるよ
うにしている。こうして、樹脂圧により可動型を開く工
程と、キャビティ内の樹脂を成形材料供給装置側へ戻す
工程とにより、ゲートが閉じた時点でのキャビティ内の
樹脂の量および圧力を一定にする(計量および調圧す
る)ものである。
【0003】そして、この種の成形に用いられる従来の
成形機では、例えば、1つの油圧駆動式のラムを備えた
直圧式の型締装置により固定型と可動型とを開閉させる
ようにしている。したがって、ラムのストロークと金型
の開閉のストロークとが等しいが、その全ストローク
は、少なくとも型開時に成形された製品を取り出せる程
度に大きくなければならない。ラムのピストンが嵌合し
たシリンダーの容積も、前記ストローク分の大きさが必
要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の型
締装置では、1つのラムにより固定型と可動型とを開閉
させるようにしているため、ラムの動作の応答性が悪
い。すなわち、シリンダーの容積が大きいため、このシ
リンダーに対する油の出入りと可動型の移動とが互いに
速やかに応答せず、樹脂の充填時に可動型が円滑に開か
なかったり、その後型締力を強めたとき可動型が速やか
に閉じなかったりする。例えば可動型が速やかに閉じな
いと、その間に金型内の樹脂が固くなり、キャビティ内
の樹脂が成形材料供給装置側へ円滑に戻れないおそれが
ある。これは、調圧や計量の信頼性を低下させることに
なる。
【0005】なお、従来より、金型の開閉時間を短縮さ
せるために、主ラムに対してブースターラムを設けたブ
ースターラム機構も用いられているが、このようなブー
スターラム機構でも、前記問題を解消できるものではな
い。
【0006】高圧射出成形において、樹脂圧により開い
たときの位置から最終的な型閉位置までの可動型の移動
量は、一般的に、金型の開閉の全ストロークに比べれば
ずっと小さい。つまり、金型を全ストロークに渡って開
閉させるラムは、高圧射出成形において調圧や計量のた
めに可動型を移動させるのに適したものではない。
【0007】これに対して、本発明は、高圧射出成形に
際し、可動型の応答性を高め、調圧および計量の信頼性
を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定型が取り
付けられる固定側プラテンと、可動型が取り付けられる
可動側プラテンと、この可動側プラテンを前記固定側プ
ラテンに対して開閉させる流体圧駆動装置とを有する型
締装置と、前記固定型および可動型間に形成されるキャ
ビティに成形材料を充填する成形材料供給装置とを備
え、この成形材料供給装置が前記キャビティに成形材料
を充填するのに伴って前記可動側プラテンが固定側プラ
テンから離れる方向へ移動し、充填完了後前記型締装置
が型締力を強めて前記可動側プラテンが固定側プラテン
に近付く方向へ移動し、この移動の間に前記成形材料供
給装置からキャビティへのゲートが閉じる高圧射出成形
に用いられる射出成形機である。そして、前記目的を達
成するために、前記流体圧駆動装置は、内部に第1のシ
リンダー室を形成するとともにこの第1のシリンダー室
に第1のロッド部を内蔵した第1のシリンダーと、この
第1のシリンダー内に摺動自在に嵌合されるとともに前
記第1のロッド部の外側に摺動自在に嵌合された第1の
ラムとを備え、前記第1のロッド部に、前記第1のシリ
ンダー室内に通じる流体出入口を設けるとともに、前記
第1のシリンダーの周壁部に、この周壁部に接する前記
第1のラムのピストン部の一方側および他方側で前記第
1のシリンダー室内に通じる流体出入口を設け、また、
前記第1のラムの先端部に設けられ、内部に第2のシリ
ンダー室を形成するとともにこの第2のシリンダー室に
第2のロッド部を内蔵した第2のシリンダーと、この第
2のシリンダー内に摺動自在に嵌合されるとともに前記
第2のロッド部の外側に摺動自在に嵌合された第2のラ
ムとを備え、前記第2のロッド部に、前記第2のシリン
ダー室内に通じる流体出入口を設けるとともに、前記第
2のシリンダーの周壁部に、この周壁部に接する前記第
2のラムのピストン部の一方側および他方側で前記第2
のシリンダー室内に通じる流体出入口を設け、前記第2
のシリンダーに対して第2のラムが移動することによ
り、前記キャビティへの成形材料の充填およびその後の
型締に際して前記可動側プラテンが移動するものであ
る。
【0009】前記型締装置の流体圧駆動装置において、
第1のラムは、固定型と可動型とを開閉させるために用
いられ、一方、第2のラムは、キャビティへの成形材料
の充填およびその後の型締に際して可動側プラテンとと
もに可動型を移動させるために用いられる。いずれのシ
リンダーおよびラムの組も、ブースターラム機構の構成
を採っており、ロッド部の流体出入口からラム内に流体
を入れて圧力をかけることによりラムが急速に移動す
る。このようにロッド部の流体出入口からラム内に圧力
がかかっているときには、型締力は弱いが、シリンダー
の周壁部の流体出入口から圧力をかければ、型締力が強
まる。
【0010】そして、成形時には、第1のシリンダーに
対して第1のラムが限界位置まで移動することにより可
動側プラテンが移動して、固定型と可動型とが閉じる。
ついで、第2のロッド部の流体出入口から第2のラム内
に圧力をかけた状態で、成形材料供給装置から供給され
る成形材料が固定型および可動型間に形成されたキャビ
ティに充填される。それに伴い、キャビティ内の成形材
料の圧力と第2のラムに流体がかけている圧力との均衡
により、可動型および可動側プラテンが固定型から離れ
る方向へ移動するが、このときは、第2のシリンダーに
対して第2のラムが移動する。こうして、成形材料の圧
力と型締力との均衡によって可動型が移動することによ
り、キャビティ内の圧力が一定になる。ついで、第2の
シリンダーの周壁部の流体出入口から第2のラムに圧力
をかけて型締力を強めることにより、第2のシリンダー
に対して第2のラムが移動し、可動型および可動側プラ
テンが固定型に近付く方向へ移動する。それに伴い、キ
ャビティ内の成形材料は成形材料供給装置側へ戻るが、
ゲートが閉じた時点でキャビティ内に前記一定の圧力の
状態で一定量の樹脂が残り、その後は、キャビティ内の
成形材料は圧縮される。さらに、キャビティ内の成形材
料が固化した後、第1のシリンダーに対して第1のラム
が移動することにより可動側プラテンが移動して、固定
型と可動型とが開き、成形された製品が取り出される。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明の射出成形機の一実施
例について、図面を参照しながら説明する。本実施例の
射出成形機は立て締め形であり、図面上の上下は実際の
上下と一致している。型締装置1は、ベースプレート2
の四隅部に立設されたタイバー3の上端部に固定側プラ
テン4が固定してあるとともに、この固定側プラテン4
の下方に位置する可動側プラテン5がタイバー3に上下
動自在に支持されている。そして、固定側プラテン4の
下面に金型のうちの固定型6が取り付けられ、可動側プ
ラテン5の上面に金型のうちの可動型7が取り付けられ
るものである。そして、可動側プラテン5が直圧式の流
体圧駆動装置11の駆動により上下動して固定側プラテン
4に対し開閉するようになっている。
【0012】ここで、この流体圧駆動装置11の構成につ
いて説明する。この流体圧駆動装置11は、基本的に、ブ
ースターラム機構を備えた油圧シリンダー装置を2段構
成にしたものである。前記ベースプレート2上には第1
のシリンダー12が設けられており、この第1のシリンダ
ー12内の第1のシリンダー室12a の底部から第1のロッ
ド部13が立設されている。そして、この第1のロッド部
13が、上面を閉塞した筒状の第1のラム14内に上下に摺
動自在に嵌合している。また、この第1のラム14の下端
部にフランジ状に設けられた第1のピストン部15が第1
のシリンダー12の周壁部の内側に上下に摺動自在に嵌合
している。さらに、第1のラム14は、第1のシリンダー
12の上壁部を貫通して上方へ突出している。そして、第
1のシリンダー12の周壁部に、第1のシリンダー室12a
の最上部および最下部に通じる流体出入口である油出入
口16,17,18が形成されている。これとともに、第1の
ロッド部13には、その先端の上端面に開口する流体出入
口である油出入口19が形成されている。
【0013】また、前記第1のラム14の上端部には第2
のシリンダー22が設けられており、この第2のシリンダ
ー22内の第2のシリンダー室22a 内の底部から第2のロ
ッド部23が立設されている。そして、この第2のロッド
部23の外側に、上面を閉塞した筒状の第2のラム24が上
下に摺動自在に嵌合している。また、この第2のラム24
の下部にフランジ状に設けられた第2のピストン部25が
第2のシリンダー22の周壁部の内側に上下に摺動自在に
嵌合している。さらに、第2のラム24は、第2のシリン
ダー22の上壁部を貫通して上方へ突出している。そし
て、第2のシリンダー22の周壁部に、第2のシリンダー
室22a 最上部および最下部に通じる流体出入口である油
出入口26,27,28が形成されている。これとともに、第
2のロッド部23には、その先端の上端面に開口する流体
出入口である油出入口29が形成されている。そして、第
2のラム24上に固定された連結ブロック30が前記可動側
プラテン5に固定されている。
【0014】前記第1のラム14は、固定型6と可動型7
とを開閉させるために用いられる。一方、前記第2のラ
ム24は、後に詳述する高圧射出成形の工程において、金
型内への成形材料である熱可塑性樹脂の充填およびその
後の型締に際して可動側プラテン5とともに可動型7を
移動させるために用いられ、それに必要なだけのストロ
ークを有している。そのため、第2のラム24のストロー
クは、第1のラム14のストロークよりも大幅に小さくな
っている。
【0015】つぎに、前記流体圧駆動装置11の回路構成
を図6に基づいて説明する。第1のラム14を駆動する第
1の駆動回路31と、第2のラム24を駆動する第2の駆動
回路32とは、タンク33およびポンプ34を共有しており、
また、全く同一の構成を有しているが、互いに独立に制
御される。第1の駆動回路31を例に採って説明すると、
タンク33にポンプ34を介して接続された第1の供給路36
と、タンク33に接続された第1の戻し路37とが第1の3
段切換弁38に接続されている。第1の供給路36と第1の
戻し路37との間には第1の圧力調整弁39が設けられてい
る。そして、第1の3段切換弁38は、第1の2段切換弁
40と第1のプレフィール弁41と第1のシリンダー12の上
側の油出入口18とに接続されている。また、第1の2段
切換弁40は、第1のシリンダー12の下側の一方の油出入
口16と第1のロッド部13の油出入口19とに接続されてい
る。さらに、第1のプレフィール弁41は、第1のシリン
ダー12の下側の他方の油出入口17に接続されている。前
記第2の駆動回路32も、同様の構成であり、第2の供給
路46と第2の戻し路47と第2の3段切換弁48と第2の圧
力調整弁49と第2の2段切換弁50と第2のプレフィール
弁51とを有している。
【0016】そして、切換弁38,40,48,50により、戻
し路37,47にシリンダー12,22の上側の油出入口18,28
が連通するとともに、供給路36,46にロッド部13,23の
油出入口19,29が連通すると、この油出入口19,29から
ラム14,24内に流体である油が流入し、ラム14,24が上
昇する。それに伴い、シリンダー12,22内におけるピス
トン部15,25よりも上方の空間からは、油が油出入口1
8,28、3段切換弁38,48を通ってタンク33へ戻る。ま
た、シリンダー12,22の下側の一方の油出入口16,26は
戻し路37,47に連通しているが、シリンダー12,22内に
おけるピストン部15,25よりも下方の空間へは、その負
圧化により、タンク33からプレフィール弁41,51および
シリンダー12,22の下側の他方の油出入口17,27を通っ
て油が流入する。この工程では、ピストン部15,25の下
面よりも受圧面積の小さいラム14,24内の上面での受圧
によりラム14,24が上昇するので、この上昇は急速にな
される(急速前進行程)。
【0017】その後、2段切換弁40,50が切り替わり、
供給路36,46にシリンダー12,22の下端部の一方の油出
入口16,26が連通し、ロッド部13,23の油出入口19,29
は戻し路37,47に連通する。この状態では、面積の大き
いピストン部15,25の下面で受圧がなされるので、大き
い型締力が得られる(加圧加行程)。このとき、プレフ
ィール弁41,51は、シリンダー12,22内におけるピスト
ン部15,25よりも下方の空間からの油の逆流を防止す
る。
【0018】一方、切換弁38,40,48,50により、戻し
路37,47にロッド部13,23の油出入口19,29およびシリ
ンダー12,22の下側の油出入口16,17,26,27が連通す
るとともに、供給路36,46にシリンダー12,22の上側の
油出入口18,28が連通すると、この油出入口18,28から
シリンダー12,22内におけるピストン部15,25よりも上
方の空間に油が流入し、ラム14,24が下降する。それに
伴い、シリンダー12,22内におけるピストン部15,25よ
りも下方の空間およびラム14,24内の油はタンク33へ戻
る(戻り行程)。
【0019】なお、前記連結ブロック30には、油圧駆動
式の突き出し装置56が組み付けられている。
【0020】つぎに、前記金型の構成を説明する。前記
固定型6および可動型7は、可動側プラテン5の移動に
より互いに開閉し、型閉時に相互間に製品形状のキャビ
ティ61を形成するものである。前記固定型6は、固定側
プラテン4に取り付けられる固定側取り付け板62と、こ
の固定側取り付け板62の下面に固定された固定側受け板
63とを有しており、これら固定側取り付け板62および固
定側受け板63により基体64を構成している。また、固定
側取り付け板62にはローケートリング65およびスプルー
ブッシュ66が固定されている。このスプルーブッシュ66
は、射出成形機の成形材料供給装置である加熱シリンダ
ー装置67のノズル68が接続されるもので、内部が材料通
路であるスプルー69になっており、固定側受け板63を貫
通して可動型7側へ突出している。
【0021】また、固定側受け板63の下側には、移動体
である移動板71が上下方向に所定範囲移動可能に支持さ
れている。この支持のために、図示していないが、固定
側取り付け板62および固定側受け板63に固定され下方へ
突出したガイドピンが移動板71を摺動自在に貫通してい
る。これとともに、固定側受け板63の下側にストッパー
72とともにボルト73により固定されたスリーブ74が移動
板71を摺動自在に貫通している。なお、ストッパー72
は、下側から移動板71に当たることにより、この移動板
71と基体64との間の最大開き量を規制するものである。
また、固定側取り付け板62と移動板71との間に圧縮状態
で挟まれた付勢手段であるスプリング75により、移動板
71は、基体64に対して下方へ付勢されている。そして、
前記スプルーブッシュ66の先端部が移動板71に形成され
た貫通孔76に摺動自在に嵌合されている。
【0022】また、前記基体64には、固定側取り付け板
62と固定側受け板63とにより挟まれてピン77が固定され
ているが、このピン77は、固定側受け板63を貫通して下
方へ突出しており、ピン77の先端側は、移動板71に形成
された貫通孔78に摺動自在に嵌合されている。そして、
ピン77の先端部は、移動板71よりも下方へ突出できる凸
部79をなしている。
【0023】前記可動型7は、可動側プラテン5に取り
付けられる可動側取り付け板81と、この可動側取り付け
板81の上面に固定された可動側型板82とを有している。
そして、可動側型板82は、前記移動板71に突き当たって
閉じるものであるが、これら可動側型板82および移動板
71の相互の案内のために、この移動板71にはガイドピン
83が固定されており、可動側型板82には、ガイドピン83
が摺動自在に嵌合される貫通孔84が形成されている。そ
して、可動側型板64には、前記固定型6の凸部79が挿脱
自在に嵌合される凹部86が形成されている。そして、最
終的な製品形状のキャビティ61は、凸部79と凹部86とに
より形成されるようになっている。また、閉じた移動板
71と可動側型板82との間には、前記スプルー69をキャビ
ティ61に連通させる材料通路であるランナー87およびゲ
ート88が形成されるようになっている。
【0024】なお、図示していないが、前記可動型7に
は、前記突き出し装置56により駆動されて、成形された
製品を可動型7から離型させる突き出し機構が設けられ
ている。
【0025】つぎに、前記射出成形機および金型を用い
た高圧射出成形方法について説明する。図1は型開時の
状態を示しているが、型閉時には、図2に示すように、
まず第1のラム14が限界位置まで上昇する。その後再び
型開されるまで、第1のラム14は上昇限位置にある。こ
れとともに、第2のラム24は、前記急速前進行程によっ
て上昇する。これにより、可動側プラテン5が上昇し、
可動側型板82と移動板71とが突き当たって閉じる。しか
し、急速前進行程において第2のラム24に加わる油圧は
比較的弱いので、この油圧とスプリング75の力との均衡
により、固定型6の基体64と移動板71とは若干開いた状
態にあり、また、第2のラム24も第2のシリンダー22に
対して中間位置にある。
【0026】この状態で、加熱シリンダー装置67から成
形材料である溶融した熱可塑性樹脂が射出される。この
樹脂は、スプルー69およびランナー87を通ってゲート88
からキャビティ61内に充填される(充填工程)。加熱シ
リンダー装置67から樹脂の供給は、例えばインラインス
クリュー式の場合、スクリューが前進限などの所定位置
に達するまで行われる。それに伴い、図3に示すよう
に、キャビティ61内の樹脂の圧力により、可動型7、可
動側プラテン5および第2のラム24が押し下げられ、基
体64と移動板71との間の開き量が型閉当初のA1からA2に
拡大する。この開き量A2は、キャビティ61内の樹脂圧お
よびスプリング75の力と急速前進行程において第2のラ
ム24に加わっている油圧との均衡によって決まり、キャ
ビティ61内により多くの樹脂が充填されるほど大きくな
る。換言すれば、加熱シリンダー装置67から供給される
樹脂の量に誤差があっても、前記開き量の変化により誤
差が吸収され、キャビティ61内の樹脂の圧力が調整され
て一定になる(調圧工程)。
【0027】その後、流体圧駆動装置11の第2のラム24
は加圧加行程に移行し、第2のラム24による型締力が強
まる。これにより、第2のラム24とともに可動側プラテ
ン5、可動型7および移動板71が上昇し、基体64に対し
て閉じていく。それに伴い、キャビティ61内の余分な樹
脂は、まだ開いているゲート88からランナー87に戻り、
金型内の樹脂は、加熱シリンダー装置67内に戻る。そし
て、図4に示すように、基体64と移動板71との間の開き
量がA3まで小さくなると、固定型6の基体64の凸部79が
可動型7の凹部86内に嵌合し始めるとゲート88が閉じ、
この時点で、キャビティ61内に一定量の樹脂が残ること
になる(計量工程)。その後、図5に示すように、基体
64と移動板71とが互いに突き当たるまで閉じ、それに伴
い、キャビティ61内の樹脂が加圧されて圧縮される(圧
縮工程)。
【0028】そして、キャビティ61内の樹脂が十分に冷
却して固化した後、図1に示すように第2のラム24およ
び第1のラム14が第2のシリンダー22および第1のシリ
ンダー12に対して下降し、可動側プラテン5とともに可
動型7が下降して、型開が行われる。この型開に伴い、
キャビティ61内の樹脂すなわち製品とランナー87および
スプルー69内で固化した樹脂とは、まず固定型6から離
れる。ついで、突き出し装置56により、製品とランナー
87およびスプルー69内で固化した樹脂とが突き出され可
動型7から離れる。これとともに、図示していない取り
出し装置が製品とランナー87およびスプルー69内で固化
した樹脂とを金型内から取り出す。その後、再び型閉が
行われ、以上の工程が繰り返される。
【0029】なお、取り出し装置の動作に支障をきたさ
ないためには、製品取り出し時の可動型7の位置を正確
に維持しなければならないが、これには、例えば機械的
なストッパーを設けて型開時の位置決めを行うことによ
り対応できる。
【0030】以上のような高圧射出成形によれば、調圧
工程および計量工程により、品質の安定した高精度の製
品を得られる。また、圧縮工程により密度が高められる
ことにより、機械的性質などにおいて優れた製品が得ら
れる。
【0031】しかも、型締装置1の流体圧駆動装置11を
第1のシリンダー12および第1のラム14と第2のシリン
ダー22および第2のラム24との2段構成にしたので、第
1のラム14のストロークにより固定型6および可動型7
の開閉の全ストロークを確保する一方、全ストロークを
必要最小限にした第2のラム24の移動によって調圧工
程、計量工程および圧縮工程を行うことにより、これら
の工程に際しての可動型7の応答性が向上し、調圧およ
び計量の精度、信頼性が高まる。すなわち、第2のシリ
ンダー22内の容積および第2のラム24内の容積が小さい
ことにより、調圧工程に際しては、キャビティ61内の樹
脂圧に応じて可動型7が速やかにかつ精度よく下降で
き、計量工程に際しては、第2の2段切換弁40の切換え
に応じて、第2のラム24が急速前進行程から加圧加行程
に速やかに転じられ、可動型7も速やかにかつ精度よく
上昇できる。したがって、金型内の樹脂がまだ十分軟ら
かいうちに計量工程および圧縮工程を行える。
【0032】また、第2のラム24をブースターラム機構
の構成にしたので、油圧駆動装置においてリリーフ弁な
どを利用して型締力を切り換える場合に比べ、可動型7
の応答性がいっそう向上し、調圧および計量の信頼性が
いっそう高まる。
【0033】さらに、本型締装置1は立て締め形の射出
成形機に適した構造であるが、立て締め形とすることに
より、金型精度が向上するとともに、連続成形による種
々のトラブルを軽減できるなどの効果も得られる。
【0034】もちろん、本実施例の射出成形機は、高圧
射出成形以外の成形、特に一般的な射出成形にも用いる
ことができる。
【0035】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の射出成形機は立て締め形になっていたが、
本発明は、もちろん横締め形の射出成形機にも適用でき
る。また、前記実施例の金型装置における移動板は、ゲ
ートをサイドゲートとしたために必要になったものであ
って、高圧射出成形にとって必須のものではなく、例え
ば、ゲートをダイレクトゲートとすれば、固定型および
可動型は、それぞれ一体的なものでよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、高圧射出成形に用いら
れる射出成形機において、型締装置の流体圧駆動装置を
第1のシリンダーおよび第1のラムと第2のシリンダー
および第2のラムとの2段構成にし、第2のシリンダー
に対して第2のラムが移動することにより、キャビティ
への成形材料の充填およびその後の型締に際して可動側
プラテンが移動するようにしたので、成形材料の充填お
よびその後の型締に際しての可動型の応答性が向上し、
調圧および計量の信頼性が高まる。また、第2のシリン
ダーに内蔵され先端部に流体出入口を有する第2のロッ
ド部を第2のラム内に摺動自在に嵌合して、ブースター
ラム機構の構成にしたので、可動型の応答性がいっそう
向上し、調圧および計量の信頼性がいっそう高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形機の一実施例を示す型開時の
断面図である。
【図2】同上充填工程時の断面図である。
【図3】同上調圧工程時の断面図であり、(a)は成形
機、(b)はキャビティ付近を示している。
【図4】同上計量工程時の断面図であり、(a)は成形
機、(b)はキャビティ付近を示している。
【図5】同上圧縮工程時の断面図であり、(a)は成形
機、(b)はキャビティ付近を示している。
【図6】同上流体圧駆動装置の回路図である。
【符号の説明】
4 固定側プラテン 5 可動側プラテン 6 固定型 7 可動型 11 流体圧駆動装置 12 第1のシリンダー 12a 第1のシリンダー室 13 第1のロッド部 14 第1のラム 15 ピストン部 16 油出入口(流体出入口) 17 油出入口(流体出入口) 18 油出入口(流体出入口) 19 油出入口(流体出入口) 22 第2のシリンダー 22a 第2のシリンダー室 23 第2のロッド部 24 第2のラム 25 ピストン部 26 油出入口(流体出入口) 27 油出入口(流体出入口) 28 油出入口(流体出入口) 29 油出入口(流体出入口) 61 キャビティ 67 加熱シリンダー装置(成形材料供給装置) 88 ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 与志信 新潟県新潟市小金町3番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型が取り付けられる固定側プラテン
    と、可動型が取り付けられる可動側プラテンと、この可
    動側プラテンを前記固定側プラテンに対して開閉させる
    流体圧駆動装置とを有する型締装置と、前記固定型およ
    び可動型間に形成されるキャビティに成形材料を充填す
    る成形材料供給装置とを備え、 この成形材料供給装置が前記キャビティに成形材料を充
    填するのに伴って前記可動側プラテンが固定側プラテン
    から離れる方向へ移動し、充填完了後前記型締装置が型
    締力を強めて前記可動側プラテンが固定側プラテンに近
    付く方向へ移動し、この移動の間に前記成形材料供給装
    置からキャビティへのゲートが閉じる高圧射出成形に用
    いられる射出成形機であって、 前記流体圧駆動装置は、内部に第1のシリンダー室を形
    成するとともにこの第1のシリンダー室に第1のロッド
    部を内蔵した第1のシリンダーと、この第1のシリンダ
    ー内に摺動自在に嵌合されるとともに前記第1のロッド
    部の外側に摺動自在に嵌合された第1のラムとを備え、
    前記第1のロッド部に、前記第1のシリンダー室内に通
    じる流体出入口を設けるとともに、前記第1のシリンダ
    ーの周壁部に、この周壁部に接する前記第1のラムのピ
    ストン部の一方側および他方側で前記第1のシリンダー
    室内に通じる流体出入口を設け、また、前記第1のラム
    の先端部に設けられ、内部に第2のシリンダー室を形成
    するとともにこの第2のシリンダー室に第2のロッド部
    を内蔵した第2のシリンダーと、この第2のシリンダー
    内に摺動自在に嵌合されるとともに前記第2のロッド部
    の外側に摺動自在に嵌合された第2のラムとを備え、前
    記第2のロッド部に、前記第2のシリンダー室内に通じ
    る流体出入口を設けるとともに、前記第2のシリンダー
    の周壁部に、この周壁部に接する前記第2のラムのピス
    トン部の一方側および他方側で前記第2のシリンダー室
    内に通じる流体出入口を設け、前記第2のシリンダーに
    対して第2のラムが移動することにより、前記キャビテ
    ィへの成形材料の充填およびその後の型締に際して前記
    可動側プラテンが移動することを特徴とする射出成形
    機。
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