JPH09267140A - 板材の締結方法およびその締結方法に用いるポンチ - Google Patents

板材の締結方法およびその締結方法に用いるポンチ

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JPH09267140A
JPH09267140A JP8078056A JP7805696A JPH09267140A JP H09267140 A JPH09267140 A JP H09267140A JP 8078056 A JP8078056 A JP 8078056A JP 7805696 A JP7805696 A JP 7805696A JP H09267140 A JPH09267140 A JP H09267140A
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JP
Japan
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burring
punch
plate material
flange portion
slit
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Application number
JP8078056A
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English (en)
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Naoto Taguchi
直人 田口
Masayuki Suzuki
正行 鈴木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09267140A publication Critical patent/JPH09267140A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/04Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of riveting
    • F16B5/045Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of riveting without the use of separate rivets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーリングフランジ部による結合部の締結強
度を高める。 【解決手段】 一方の板材1にポンチ3にて放射状のス
リット部2を形成し、他方の板材7には下穴8を形成す
る。一方の板材7のスリット部2の裏側から先端が正角
錐形状のバーリングポンチ9を圧入してバーリングフラ
ンジ部10を形成し、同時にそのバーリングフランジ部
10をスリット部2の形状に応じて5つのフランジ素片
11,11…に切り裂く。バーリングフランジ部10に
下穴8をはめ合わせた上、バーリングフランジ部10を
コイニングポンチ30で花弁状に押し潰して双方の板材
1,7同士を締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス加工法によ
って板材同士を締結する方法およびそれに用いるポンチ
に関し、さらに詳しくは、一方の板材に形成したバーリ
ングフランジ部を他方の板材の下穴にはめ合わせた上で
そのバーリングフランジ部を塑性変形させることにより
両者を締結するようにした方法および該方法に用いるポ
ンチの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の板材の締結方法としては、例え
ば図13,14に示すように、一方の板材51にバーリ
ングフランジ部52を突出形成するとともに、この一方
の板材51と締結されることになる他方の板材53には
下穴54を予め形成しておき、前記バーリングフランジ
部52に他方の板材53の下穴54をはめ合わせるよう
にして双方の板材51,53を重ね合わせた上で、バー
リングフランジ部52の先端を他方の板材53側から押
し潰して塑性変形させることで両者を締結するようにし
たいわゆるかしめ締結法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の方
法では、一旦円筒状に形成されたバーリングフランジ部
52を押し潰すためにその押し潰された後のバーリング
フランジ部52には図14に示すように多数の不規則な
割れ55が発生し、結果的に締結強度が不足したり、あ
るいはその締結強度にばらつきが生じやすい。
【0004】しかも、バーリングフランジ部52はその
先端を平坦な面で単に押し潰すだけであるため、バーリ
ングフランジ部52自体のスプリングバックによってそ
のバーリングフランジ52の先端と他方の板材53との
間に隙間Gが生じ、それによって締結力が低下すること
があり、信頼性の面でなおも改善の余地を残している。
【0005】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、従来のような不規則な割れの発生を防止し
つつその割れの方向を積極的に制御して、より強固な締
結力が得られるようにした締結方法とその方法に用いる
バーリングポンチおよびコイニングポンチの構造を提供
しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一方の板材にバーリング加工を施してバーリングフ
ランジ部を形成するとともに、このバーリングフランジ
部に対し他方の板材に予め形成した下穴をはめ合わせて
該他方の板材の下穴からバーリングフランジ部の先端部
を突出させ、前記他方の板材側からコイニング加工を施
してバーリングフランジ部の先端部を押し潰すことによ
り双方の板材を締結するようにした方法であって、前記
バーリング加工として、一方の板材をバーリングポンチ
で突き破って複数のフランジ素片からなる略半開きの花
弁状をなすバーリングフランジ部を形成することを特徴
としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における一方の板材のうちバーリング加工が施さ
れる部分に予め複数の切り込みからなる放射状のスリッ
ト部を形成しておき、このスリット部にバーリング加工
を施すことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明におけるコイニング加工として、バーリ
ングフランジ部の内周面をしごきつつそのバーリングフ
ランジ部の先端部をカールさせながら花弁状に押し潰す
ことを特徴としている。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の発明におけるスリット部の各切り込みは断面
V字状の非貫通のものとして形成されていて、そのスリ
ット部の裏面側からバーリング加工を施すことを特徴と
している。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の板材の締結方法に用いられるバーリン
グ加工用のポンチであって、該ポンチは円柱状のシャン
ク部の先端が角錐状に形成された先細り形状のものであ
ることを特徴としている。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、バーリングポンチの角錐形状部におけ
るテーパ面同士のなす稜線部がスリット部の各切り込み
の位置に個別に対応していることを特徴としている。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明におけるバーリングポンチの外周円筒面と先端の
角錐形状部とのなす稜線部にR3以上のアール面取りが
施されていることを特徴としている。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の発明におけるバーリングポンチの中心線と先端の角錐
形状部のテーパ面とのなす角度が25°〜40°に設定
されていることを特徴としている。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項3に記載
の板材の締結方法に用いられるコイニング加工用のポン
チであって、このポンチは、バーリングフランジ部の内
周に圧入されて該バーリングフランジ部にしごき加工を
施す小径ポンチ部と、この小径ポンチ部の根元部に位置
してバーリングフランジ部の先端をカールさせながらこ
れを花弁状に押し潰す環状で且つ凹状の加圧拘束面とを
有していることを特徴としている。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の発明における凹状の加圧拘束面が2.5R程度の曲
率を有していることを特徴とことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、バーリ
ング加工として一方の板材をバーリングポンチで突き破
って予め複数のフランジ素片に分割された略半開きの花
弁状をなすバーリングフランジ部を形成することから、
この時点でバーリングフランジ部の割れ(亀裂)の発生
位置すなわち各フランシ素片の分割位置が実質的に決定
されてしまうことになる。したがって、一方の板材と他
方の板材とを組み合わせた上で上記のバーリングフラン
ジ部を押し潰したとしてもその際には不規則な割れが発
生することはない。これにより、締結強度のばらつきが
解消されてその安定化が図れるとともに、締結強度が大
幅に向上する。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、一方の板
材に対するバーリング加工に先立ってそのバーリング加
工が施される部分に複数の切り込みからなる放射状のス
リット部を予め形成しておくことにより、バーリング加
工の際には上記のスリット部の切り込み位置から複数の
フランジ素片に分かれた略半開き花弁状のバーリングフ
ランジ部が形成されることから、請求項1に記載の発明
と同様の効果に加えてフランジ素片の分割位置をより積
極的に且つ確実にコントロールすることができるように
なって、スリット部の形状次第でフランジ素片の分割数
や大きさを任意に調整でき、特に、締結力の方向性が生
じてもそれに容易に対応できる利点がある。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、バーリン
グ加工に続くコイニング加工として、バーリングフラン
ジ部の内周面をしごきつつそのバーリングフランジ部の
先端部をカールさせながら花弁状に押し潰すことから、
そのカールされたバーリングフランジ部の先端が相手側
の板材に食い込むようになり、請求項1または2に記載
の発明と同様の効果に加えて板材同士の締結強度が一段
と向上する利点がある。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、スリット
部の各切り込みが断面V字状の非貫通のものとして形成
されていて、そのスリット部の裏面側からバーリング加
工を施すことにより、請求項2または3記載の発明と同
様の効果に加えて、複数のフランジ素片の分割がよりス
ムーズに行われる利点がある。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、バーリン
グ加工用のポンチとして、円柱状のシャンク部の先端が
角錐状をなす先細り形状に形成されたものを用いること
により、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の
効果に加えて、角錐形状部の稜線部に沿って複数のフラ
ンジ素片にスムーズに分割できる利点がある。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、バーリン
グポンチの角錐形状部におけるテーパ面同士のなす稜線
部が一方の板材側に予め形成されるスリット部の各切り
込み位置に個別に対応しているため、請求項5に記載の
発明と同様の効果に加えて、複数のフランジ素片の分割
を一段とスムーズに行える利点がある。
【0022】特に、請求項7に記載の発明のように、バ
ーリングポンチの外周円筒面と角錐形状部とのなす稜線
部にR3以上のアール面取りを施したり、あるいは請求
項8に記載の発明のように、バーリングポンチの中心線
と角錐形状部のテーパ面とのなす角度を25°〜40°
の範囲に設定することにより、上記の複数のフランジ素
片の分割がより一層スムーズに行われるようになる。
【0023】請求項9に記載の発明によれば、バーリン
グ加工に続くコイニング加工用のポンチが、バーリング
フランジ部の内周にしごき加工を施しながらそのバーリ
ングフランジ部の先端をカールさせて花弁状に押し潰す
ものであることから、請求項3に記載の発明と同様に、
板材同士の締結強度が一段と向上するようになり、特に
請求項10に記載の発明のように上記の凹状の加圧拘束
面に2.5R以上の曲率をもたせるとその傾向が一段と
顕著となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は本発明の代表的な実施の形
態を示す図であって、図8,9に示すように二枚の金属
製の板材1,7同士を、一方の板材1に形成したバーリ
ングフランジ部10を花弁状に押し潰すことによって相
互に締結するようにした方法を示している。
【0025】図1に示すように、スリット工程では一方
の板材1のうち後工程でバーリングフランジ部10が成
形されるべき部位に放射状のスリット部2を成形する。
このスリット部2の加工は図2に示すようなスリット部
加工用のポンチ3を用いて行われ、このポンチ3の先端
面4には断面が略ウエッジ状の5つの突条5,5…が等
ピッチで放射状に形成されている。したがって、このポ
ンチ3を用いて一方の板材1の所定部位を印圧すること
により、図3,4に示すようにその板材1には上記の突
条5,5…の形状がそのまま転写されて、各突条5,5
…の形状に対応する断面V字状の非貫通の5つの切り込
み6,6…からなる放射状のスリット部2が形成され
る。
【0026】ここで、上記のスリット部2は、後述する
ようにバーリングフランジ部10を複数のフランジ素片
11,11…に切り裂くのを容易にするためのものであ
るから、切り込み6,6…の数は最低でも3つ、多くて
も5つ程度とするのが望ましく、また切り込み6,6…
の開先角度θ1は90°以下であることが望ましい。
【0027】他方、図1に示すピアス工程では、他方の
板材7のうち前記一方の部材1のバーリングフランジ部
10との結合部となるべき部分について、公知の方法に
よりピアス加工を施して下穴8を打ち抜き成形する。
【0028】次に、図1に示すバーリング工程では、先
にスリット部2が形成された一方の板材1を裏返した上
で、そのスリット部加工時とは逆方向から該スリット部
2にバーリングポンチ9を圧入することによりバーリン
グ加工を施し、バーリングフランジ部10を成形しつつ
そのバーリングフランジ部10を5つのフランジ素片1
1,11…に切り裂く。
【0029】上記のバーリングポンチ9は、図5に示す
ように円柱状のシャンク部12の先端部が正五角錐状の
先細りのものとして形成されていて、このバーリングポ
ンチ9をスリット部2に圧入する際には上記の角錐形状
部13の各稜線部14,14…をスリット部2の各切り
込み6,6…の位置に合わせるようにして圧入される。
その結果、バーリングフランジ部10が成形される過程
でそのバーリングフランジ部10がスリット部2の切り
込み6,6…から均等に切り裂かれるようにして5つの
フランジ素片11,11…に分割されて、図6に示すよ
うに略半開き状の花弁形状をなすバーリングフランジ部
10が成形される。
【0030】ここで、上記のバーリングポンチ9の中心
線と先端の角錐形状部13の各テーパ面とのなす角度θ
2は25°〜40°程度に設定され、同時にバーリング
ポンチ9のシャンク部12の円筒外周面と角錐形状部1
3とのなす稜線部15、および同じく角錐形状部13の
テーパ面同士のなす稜線部14にはそれぞれにR3以上
のアール面取り加工が施されている。
【0031】特に、上記バーリングポンチ9における稜
線部15のアール面取りの曲率をR3以上としているの
は、図11に示すようにR3未満ではバーリングフラン
ジ部10を成形した際に各フランジ素片11,11…の
円周方向に沿って該フランジ素片11を横断するような
許容限界レベル以上の長さの微細なクラックが発生して
しまうためである。
【0032】図7には上記のバーリングポンチ9を用い
たバーリング加工用のプレス型の一例を示す。このプレ
ス型は、下ホルダ16にリテーナ17とボルト18およ
びロケートピン19を介してボタンダイ20が固定され
ている一方、同じく上ホルダ21にバーリングポンチ9
がリテーナ22とボルト23およびロケートピン24を
介して固定されている。また、上ホルダ21には上型の
一部として機能するパッド(ストリッパ)25がガイド
ピン26を介して上下動可能に支持されていて、このパ
ッド25は上ホルダ21との間に設けられた圧縮コイル
スプリング27により下方向に付勢されている。なお、
28は下ホルダ16に立設されたガイドポスト、29は
上ホルダ21に設けられて該ガイドポスト28に対応す
るガイドブッシュである。
【0033】したがって、予め図3,4に示したスリッ
ト部2が形成された一方の板材1をボタンダイ20上に
位置決めした上で上型が下降すると、最初にパッド25
がボタンダイ20上の板材1を加圧拘束し、その加圧状
態のままでなおもバーリングポンチ9が下降すると、上
記のように予めスリット部2が形成されている部分がそ
の切り込み6,6…の位置から切り裂かれるようにして
ボタンダイ20内に押し込まれて、最終的には図6に示
すように複数のフランジ素片11,11…に分割された
バーリングフランジ部10が成形される。
【0034】バーリング工程に続くコイニング工程で
は、図1に示すようにバーリングフランジ部10の外周
に下穴8をはめ合わせるようにして双方の板材1,7同
士を重ね合わせた上で、バーリングフランジ部10の先
端側より該バーリングフランジ部10の内周に段付軸状
のコイニングポンチ30の小径ポンチ部31を圧入しつ
つその大径ポンチ部32で印圧して、予め5つのフラン
ジ素片11,11…に分割されているバーリングフラン
ジ部10を図8,9に示すように花弁状に押し潰す。こ
れにより、双方の板材1,7が堅固に締結接合される。
【0035】ここで、上記のコイニングポンチ30は、
図10に示すようその小径ポンチ部31の直径がバーリ
ングフランジ部10の内径よりも所定量だけ予め大きく
形成されているとともに、その小径ポンチ部31の根元
部に位置することになる大径ポンチ部32の端面には環
状で且つ断面が所定の曲率をもった円弧状の加圧拘束面
33が形成されていて、その加圧拘束面33の曲率Ra
はR2.5程度に設定されている。
【0036】したがって、上記のバーリングフランジ部
10が塑性変形する過程では、バーリングフランジ部1
0が小径ポンチ部31により拡径方向にしごかれながら
そのバーリングフランジ部10の先端が大径ポンチ部3
2の加圧拘束面33に沿ってカールしながら徐々に外側
に押し潰される。これにより、他方の板材7に密着する
ように折り返されたバーリングフランジ部10の先端と
その他方の板材7との間に隙間が生ずることがないばか
りでなく、そのバーリングフランジ部10の鋭角な先端
が他方の板材7に対して食い込むようなかたちとなっ
て、両者の締結強度が一段と向上する。
【0037】ここで、前記加圧拘束面33の曲率半径R
aをR2.5程度としているのは、図12に示すように
R2.5未満ではコイニング加工後のバーリングフラン
ジ部10による締結部での引張強度が必ずしも充分でな
く、またR2.5を越えるとその加圧拘束面33がフラ
ットに近くなりすぎて上記の引張強度の向上が望めない
ためである。
【0038】また、図3,4に示すところのスリット部
2の中心を予め所定量だけずらして各切り込み6,6…
の長さを異ならせておけば、図6,9に示す各フランジ
素片11,11…の大きさを互いに異ならせることがで
きる。これにより、締結部に対する入力の片寄りすなわ
ち締結力の方向性が生じても、それに無理なく対応でき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締結方法の代表的な実施の形態を示す
工程説明図。
【図2】図1のスリット工程で使用されるスリット部加
工用ポンチの要部斜視図。
【図3】スリット部加工用ポンチで成形されたスリット
部の平面図。
【図4】図3のa−a線に沿う拡大断面図。
【図5】図1のバーリング工程で使用されるバーリング
ポンチの斜視図。
【図6】バーリングポンチで成形されたバーリングフラ
ンジ部の斜視図。
【図7】バーリング加工用プレス型の一例を示す断面
図。
【図8】バーリングフランジ部の締結後の拡大断面図。
【図9】図8の平面図。
【図10】図1のコイニング工程で使用されるコイニン
グポンチの要部拡大図。
【図11】バーリングポンチの稜線部のアール面取り大
きさとクラックの大きさとの関係を示す特性図。
【図12】図10の加圧拘束面の曲率半径と引張強度と
の関係を示す特性図。
【図13】従来のかしめ締結法による締結部の断面図。
【図14】図13の下面図。
【符号の説明】
1,7…板材 2…スリット部 3…スリット部加工用ポンチ 6…切り込み 8…下穴 9…バーリングポンチ 10…バーリングフランジ部 11…フランジ素片 12…シャンク部 13…角錐形状部 14,15…稜線部 30…コイニングポンチ 31…小径ポンチ部 33…加圧拘束面

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の板材にバーリング加工を施してバ
    ーリングフランジ部を形成するとともに、このバーリン
    グフランジ部に対し他方の板材に予め形成した下穴をは
    め合わせて該他方の板材の下穴からバーリングフランジ
    部の先端部を突出させ、前記他方の板材側からコイニン
    グ加工を施してバーリングフランジ部の先端部を押し潰
    すことにより双方の板材を締結するようにした方法であ
    って、 前記バーリング加工として、一方の板材をバーリングポ
    ンチで突き破って複数のフランジ素片からなる略半開き
    の花弁状をなすバーリングフランジ部を形成することを
    特徴とする板材の締結方法。
  2. 【請求項2】 前記一方の板材のうちバーリング加工が
    施される部分に予め複数の切り込みからなる放射状のス
    リット部を形成しておき、このスリット部にバーリング
    加工を施すことを特徴とする請求項1記載の板材の締結
    方法。
  3. 【請求項3】 前記コイニング加工として、バーリング
    フランジ部の内周面をしごきつつそのバーリングフラン
    ジ部の先端部をカールさせながら花弁状に押し潰すこと
    を特徴とする請求項1または2記載の板材の締結方法。
  4. 【請求項4】 前記スリット部の各切り込みは断面V字
    状の非貫通のものとして形成されていて、そのスリット
    部の裏面側からバーリング加工を施すことを特徴とする
    請求項2または3記載の板材の締結方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の板材の
    締結方法に用いられるバーリング加工用のポンチであっ
    て、該ポンチは円柱状のシャンク部の先端が角錐状に形
    成された先細り形状のものであることを特徴とするバー
    リング加工用ポンチ。
  6. 【請求項6】 前記バーリングポンチの角錐形状部にお
    けるテーパ面同士のなす稜線部がスリット部の各切り込
    みの位置に個別に対応していることを特徴とする請求項
    5記載のバーリング加工用ポンチ。
  7. 【請求項7】 前記バーリングポンチの外周円筒面と先
    端の角錐形状部とのなす稜線部にR3以上のアール面取
    りが施されていることを特徴とする請求項6記載のバー
    リング加工用ポンチ。
  8. 【請求項8】 前記バーリングポンチの中心線と先端の
    角錐形状部のテーパ面とのなす角度が25°〜40°に
    設定されていることを特徴とする請求項7記載のバーリ
    ング加工用ポンチ。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の板材の締結方法に用い
    られるコイニング加工用のポンチであって、このポンチ
    は、バーリングフランジ部の内周に圧入されて該バーリ
    ングフランジ部にしごき加工を施す小径ポンチ部と、こ
    の小径ポンチ部の根元部に位置してバーリングフランジ
    部の先端をカールさせながらこれを花弁状に押し潰す環
    状で且つ凹状の加圧拘束面とを有していることを特徴と
    するコイニング加工用ポンチ。
  10. 【請求項10】 前記凹状の加圧拘束面が2.5R程度
    の曲率を有していることを特徴とする請求項9記載のコ
    イニング加工用ポンチ。
JP8078056A 1996-04-01 1996-04-01 板材の締結方法およびその締結方法に用いるポンチ Pending JPH09267140A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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