JPH09266051A - 沿面放電助長型複式火花ギャップ - Google Patents
沿面放電助長型複式火花ギャップInfo
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- JPH09266051A JPH09266051A JP635897A JP635897A JPH09266051A JP H09266051 A JPH09266051 A JP H09266051A JP 635897 A JP635897 A JP 635897A JP 635897 A JP635897 A JP 635897A JP H09266051 A JPH09266051 A JP H09266051A
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- metal electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 炭素皮膜を焼き付けた絶縁板をＴ字型薄い銅
板の左右の短片を包囲圧着していたが、大きいサージ電
流が流れた場合電磁力との他で電極が破壊されることが
あった。 【解決手段】 表面に炭素を主成分とする皮膜４ａと、
金属皮膜４ｂを重ね合わせて焼付け密着した一対のセラ
ミック板４、４´を底板５の上に微小間隙を保持して固
定し、更に、一対の長方形の金属電極板６、６を用い、
その表面がほぼ水平に対向させて、炭素電極間で放電す
る際の局部的電離作用の及ぶ範囲内で、前記炭素皮膜４
ａ上に定置させて前記金属皮膜４ｂ、４ｂの上に半田付
けで固定して、二重に火花ギャップを形成し、炭素電極
間の放電から更に強い金属電極間の沿面放電を誘発させ
るようにした構造。
板の左右の短片を包囲圧着していたが、大きいサージ電
流が流れた場合電磁力との他で電極が破壊されることが
あった。 【解決手段】 表面に炭素を主成分とする皮膜４ａと、
金属皮膜４ｂを重ね合わせて焼付け密着した一対のセラ
ミック板４、４´を底板５の上に微小間隙を保持して固
定し、更に、一対の長方形の金属電極板６、６を用い、
その表面がほぼ水平に対向させて、炭素電極間で放電す
る際の局部的電離作用の及ぶ範囲内で、前記炭素皮膜４
ａ上に定置させて前記金属皮膜４ｂ、４ｂの上に半田付
けで固定して、二重に火花ギャップを形成し、炭素電極
間の放電から更に強い金属電極間の沿面放電を誘発させ
るようにした構造。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は過大な雷サージが反
複侵入しても保護機器を保護して、しかも避雷器自身の
焼損も防止できる複合型避雷器の主要な構成要素である
火花ギャップで、しかも小型でコンパクトな沿面放電助
長型複式火花ギャップに関する。
複侵入しても保護機器を保護して、しかも避雷器自身の
焼損も防止できる複合型避雷器の主要な構成要素である
火花ギャップで、しかも小型でコンパクトな沿面放電助
長型複式火花ギャップに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来は、表面に炭素を主成分とする皮膜
を焼き付けた炭素皮膜付絶縁板の両端部に、適当な間隔
を保持して、リード部付き金属電極板を対向させ、更に
上記間隙部のほぼ中央に、上記炭素皮膜を細長く削りと
ってなる微小間隙を設けた沿面放電助長型複式火花ギャ
ップが知られている。
を焼き付けた炭素皮膜付絶縁板の両端部に、適当な間隔
を保持して、リード部付き金属電極板を対向させ、更に
上記間隙部のほぼ中央に、上記炭素皮膜を細長く削りと
ってなる微小間隙を設けた沿面放電助長型複式火花ギャ
ップが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来知られている
沿面放電助長型複式火花ギャップでは、金属電極間の沿
面放電が発生する際は、対向する金属電極板相互の正断
面からアークが流出入するよりも、むしろ電極板の上側
で、その表面全体をアークで橋絡していることが判明し
た。
沿面放電助長型複式火花ギャップでは、金属電極間の沿
面放電が発生する際は、対向する金属電極板相互の正断
面からアークが流出入するよりも、むしろ電極板の上側
で、その表面全体をアークで橋絡していることが判明し
た。
【０００４】このため、対向させる金属電極板の先端部
を特に補強する必要はなく、かえって先端部分が電流の
ながれを妨げるような形状は好ましくなくて、その部分
の消耗が大であった。
を特に補強する必要はなく、かえって先端部分が電流の
ながれを妨げるような形状は好ましくなくて、その部分
の消耗が大であった。
【０００５】また、前記したごとく絶縁板の上に焼き付
けた炭素皮膜を削りとってこしらえた火花ギャップで
は、何回も放電を繰り返すうちに、ギャップの間隙が炭
素粉や金属の微粒子で汚染されて絶縁不良になることも
あった。
けた炭素皮膜を削りとってこしらえた火花ギャップで
は、何回も放電を繰り返すうちに、ギャップの間隙が炭
素粉や金属の微粒子で汚染されて絶縁不良になることも
あった。
【０００６】また、上記の金属電極板は一対のＴ字型の
薄い銅板を用い、炭素皮膜を焼き付けた絶縁板の左右端
側に、Ｔ字型銅板頭部の左右短片を折り曲げて、前記絶
縁板を包囲圧着する方法を採用しているが、斯様に圧着
するという従来の方法では、大きいサージ電流が流れた
場合は電磁力その他で、電極が破壊されることもあっ
た。
薄い銅板を用い、炭素皮膜を焼き付けた絶縁板の左右端
側に、Ｔ字型銅板頭部の左右短片を折り曲げて、前記絶
縁板を包囲圧着する方法を採用しているが、斯様に圧着
するという従来の方法では、大きいサージ電流が流れた
場合は電磁力その他で、電極が破壊されることもあっ
た。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は斯様な実情に鑑
み、前記課題に対処するために創案したもので、即ち、
表面に炭素を主成分とする皮膜と金属皮膜を重ね合わせ
て焼き付けした一対のセラミック板を、別に用意した底
板の上に微小間隙を保持して接着剤等で固定し、更に一
対の長方形の金属電極板を用い、その表面が水平で、炭
素電極間で放電する際の局部的電離作用の及ぶ範囲内の
炭素皮膜上に定置し、前記金属皮膜の上に半田付けで固
定し、二重に火花ギャップを形成させた沿面放電助長型
複式火花ギャップを提案するものである。
み、前記課題に対処するために創案したもので、即ち、
表面に炭素を主成分とする皮膜と金属皮膜を重ね合わせ
て焼き付けした一対のセラミック板を、別に用意した底
板の上に微小間隙を保持して接着剤等で固定し、更に一
対の長方形の金属電極板を用い、その表面が水平で、炭
素電極間で放電する際の局部的電離作用の及ぶ範囲内の
炭素皮膜上に定置し、前記金属皮膜の上に半田付けで固
定し、二重に火花ギャップを形成させた沿面放電助長型
複式火花ギャップを提案するものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明は、過大なサージが反複侵
入しても保護機器を保護し、しかも避雷器自身の焼損も
防止できる、複合型避雷器の主要な構成要素である沿面
放電助長型複式火花ギャップで、その実施例を図面によ
って説明する。
入しても保護機器を保護し、しかも避雷器自身の焼損も
防止できる、複合型避雷器の主要な構成要素である沿面
放電助長型複式火花ギャップで、その実施例を図面によ
って説明する。
【０００９】図１は複合型避雷器の原理を示す回路図
で、半導体型避雷素子Ａと無誘導型抵抗Ｒ0を直列に接
続した回路へ、更に気中火花ギャップＧを並列接続し
て、過大な雷サージの侵入で避雷器が動作した際には、
半導体型避雷素子と火花ギャップの動作協調が得られる
ようにしてある。
で、半導体型避雷素子Ａと無誘導型抵抗Ｒ0を直列に接
続した回路へ、更に気中火花ギャップＧを並列接続し
て、過大な雷サージの侵入で避雷器が動作した際には、
半導体型避雷素子と火花ギャップの動作協調が得られる
ようにしてある。
【００１０】従来の沿面放電助長型複式火花ギャップを
図２、図３に示す。即ち、図２において、１は沿面放電
助長型火花ギャップを構成する銅電極板で、この銅電極
板１はＴ字型に形成すると共に、このＴ字型の頭部の左
右短片１ａ、１ａを図３に示すように、炭素皮膜２ａを
焼付けた絶縁板２の左右端側に包囲圧着して接続する。
また絶縁板２のほぼ中央部分には炭素皮膜２ａを細長く
削り欠いて溝を形成し微小間隙ｍを設けてある。
図２、図３に示す。即ち、図２において、１は沿面放電
助長型火花ギャップを構成する銅電極板で、この銅電極
板１はＴ字型に形成すると共に、このＴ字型の頭部の左
右短片１ａ、１ａを図３に示すように、炭素皮膜２ａを
焼付けた絶縁板２の左右端側に包囲圧着して接続する。
また絶縁板２のほぼ中央部分には炭素皮膜２ａを細長く
削り欠いて溝を形成し微小間隙ｍを設けてある。
【００１１】図４乃至図６は、本発明の第１実施例で、
表面に炭素を主成分とする皮膜（炭素と水ガラス等から
成る）４ａと、同じく金属皮膜（銀、イリジューム、水
ガラス等から成る）４ｂを重ね合わせて堅固に密着し、
放電の際にも容易に剥がれることのないように焼き付け
た一対のセラミック板４、４´を、ファイバー等から成
る底板５の上に微小間隙ｍ（０，００５〜０，１ミリ程
度）を保持して接着剤等によって固定して火花電極本体
Ｇを構成してある。
表面に炭素を主成分とする皮膜（炭素と水ガラス等から
成る）４ａと、同じく金属皮膜（銀、イリジューム、水
ガラス等から成る）４ｂを重ね合わせて堅固に密着し、
放電の際にも容易に剥がれることのないように焼き付け
た一対のセラミック板４、４´を、ファイバー等から成
る底板５の上に微小間隙ｍ（０，００５〜０，１ミリ程
度）を保持して接着剤等によって固定して火花電極本体
Ｇを構成してある。
【００１２】前記一対のセラミック板４、４´は先端部
分（対向する端部）が一方が半凸型４ｃで、他方が半凹
型４ｄに形成してあって、この一対のセラミック板４、
４´は、この半凹凸型４ｃ、４ｄを組み合わせて底板５
に接着剤などで固定してある。
分（対向する端部）が一方が半凸型４ｃで、他方が半凹
型４ｄに形成してあって、この一対のセラミック板４、
４´は、この半凹凸型４ｃ、４ｄを組み合わせて底板５
に接着剤などで固定してある。
【００１３】更に、セラミック板４、４´の表面には、
長方形の銅板等からなる金属電極板６を表面がほぼ水平
になり、しかも炭素電極間で放電する際の局部的電離作
用の及ぶ範囲内で、前記炭素皮膜４ａ上に定置させる。
長方形の銅板等からなる金属電極板６を表面がほぼ水平
になり、しかも炭素電極間で放電する際の局部的電離作
用の及ぶ範囲内で、前記炭素皮膜４ａ上に定置させる。
【００１４】この定置させる手段としては、金属電極板
６の適当な箇所に、前記セラミック板４、４´の表面に
設けた前記金属被膜４ｂに半田付けするための***６ａ
を設け、しかも、金属電極板６の先端部分の電界を均等
にするため、先端部分の両隅が曲線６ｂになるように加
工してあり、***６ａを通して金属皮膜４ｂに半田付け
を行って定置させる。
６の適当な箇所に、前記セラミック板４、４´の表面に
設けた前記金属被膜４ｂに半田付けするための***６ａ
を設け、しかも、金属電極板６の先端部分の電界を均等
にするため、先端部分の両隅が曲線６ｂになるように加
工してあり、***６ａを通して金属皮膜４ｂに半田付け
を行って定置させる。
【００１５】この場合金属電極板６、６の金属火花ギャ
ップ間隙ｎは３ミリ程度である。
ップ間隙ｎは３ミリ程度である。
【００１６】上記のごとく、セラミック板の先端部分を
半凹凸型として組み合わせた場合は、表側に炭素火花ギ
ャップｍが出来ると同じに、裏側にも隙間ができるの
で、接着剤等で底板に固定するとき、接着剤は毛細現象
で隙間全体に浸透して、セラミック板相互と底板が完全
に一体にかたまり、非常に堅固な火花ギャップが出来上
がる。
半凹凸型として組み合わせた場合は、表側に炭素火花ギ
ャップｍが出来ると同じに、裏側にも隙間ができるの
で、接着剤等で底板に固定するとき、接着剤は毛細現象
で隙間全体に浸透して、セラミック板相互と底板が完全
に一体にかたまり、非常に堅固な火花ギャップが出来上
がる。
【００１７】また表面の炭素火花ギャップｍの部分は、
縦型の溝となるために、放電の際に炭素粉や金属の微粒
子で汚染されて絶縁低下することはない。
縦型の溝となるために、放電の際に炭素粉や金属の微粒
子で汚染されて絶縁低下することはない。
【００１８】また、炭素皮膜の上に１対の金属板を定置
させる場合、上記の方法を採用するために、相互の金属
電極板を堅固で、かつ水平に設置することが可能であ
る。
させる場合、上記の方法を採用するために、相互の金属
電極板を堅固で、かつ水平に設置することが可能であ
る。
【００１９】また、図７は火花ギャップの構成を異にす
る第二の実施例で、３は火花ギャップ本体で、この火花
ギャップ本体の炭素電極３０、３０ａは金属電極管３
１、３１ａ内に長方形の金属電極板３０´、３０´ａと
共に圧入され、金属電極管３１、３１ａの外側からの押
しねじ３２、３２ａによって圧接する。
る第二の実施例で、３は火花ギャップ本体で、この火花
ギャップ本体の炭素電極３０、３０ａは金属電極管３
１、３１ａ内に長方形の金属電極板３０´、３０´ａと
共に圧入され、金属電極管３１、３１ａの外側からの押
しねじ３２、３２ａによって圧接する。
【００２０】金属電極管３１、３１ａにはリード線用の
螺子杆３３、３３ａが設けてある。
螺子杆３３、３３ａが設けてある。
【００２１】また前記金属電極管３１、３１ａに圧接し
た炭素電極３０、３０ａは微小間隙ｍを設けて対向さ
せ、更に金属電極板３０´、３０´ａも炭素電極３０、
３０ａの上に、ほぼ水平でしかも前記炭素火花ギャップ
ｍが放電する際の局部的電離作用の及ぶ範囲内に定置さ
せて金属火花ギャップｎを形成する。
た炭素電極３０、３０ａは微小間隙ｍを設けて対向さ
せ、更に金属電極板３０´、３０´ａも炭素電極３０、
３０ａの上に、ほぼ水平でしかも前記炭素火花ギャップ
ｍが放電する際の局部的電離作用の及ぶ範囲内に定置さ
せて金属火花ギャップｎを形成する。
【００２２】また、中央部に凹部３４を有する磁器製の
取付台３５に取付け用ビス３６、３６ａにより取付けら
れ固定されて構成されている。
取付台３５に取付け用ビス３６、３６ａにより取付けら
れ固定されて構成されている。
【００２３】また図８は、前記図１の複合型避雷器の原
理を示す回路図に基いて組立てられた避雷器で、Ｆはフ
ューズ管類似容器で、８１、８１ａは金属キャップから
成る電極で、８２はガラス管である。
理を示す回路図に基いて組立てられた避雷器で、Ｆはフ
ューズ管類似容器で、８１、８１ａは金属キャップから
成る電極で、８２はガラス管である。
【００２４】Ｇは本発明の沿面放電助長型複合型火花ギ
ャップで、その金属電極板６の両端部は、ガラス管８２
の端で図のごしく、ガラス管８２と密着して折り曲げら
れ、その上からキャップ８１、８１ａを圧入して固定す
る。
ャップで、その金属電極板６の両端部は、ガラス管８２
の端で図のごしく、ガラス管８２と密着して折り曲げら
れ、その上からキャップ８１、８１ａを圧入して固定す
る。
【００２５】またＡは半導体型避雷素子で、Ｒ0はテフ
ロンチューブで被膜したニクローム線を中間で二つに折
曲げ、更にバイファイラー巻きして仕上げた無誘導型抵
抗器である。
ロンチューブで被膜したニクローム線を中間で二つに折
曲げ、更にバイファイラー巻きして仕上げた無誘導型抵
抗器である。
【００２６】この無誘導型抵抗器Ｒ0の一方の端は、前
記半導体型避雷素子Ａの一方のリード線に圧着端子８３
で接続され、また無誘導型抵抗器Ｒ0の他方の端は銅線
などのリード線８４の一方の端へ同じく圧着端子８３ａ
により圧接される。最後に半導体素子Ａの他方のリード
線の端と、前記リード線８４の他方端は前記金属キャッ
プ８１、８１ａの頭に設けられている***８５、８５ａ
に挿入され各々金属ギャップの頂頭の窪み８６、８６ｂ
の中で半田付けにより接続される。
記半導体型避雷素子Ａの一方のリード線に圧着端子８３
で接続され、また無誘導型抵抗器Ｒ0の他方の端は銅線
などのリード線８４の一方の端へ同じく圧着端子８３ａ
により圧接される。最後に半導体素子Ａの他方のリード
線の端と、前記リード線８４の他方端は前記金属キャッ
プ８１、８１ａの頭に設けられている***８５、８５ａ
に挿入され各々金属ギャップの頂頭の窪み８６、８６ｂ
の中で半田付けにより接続される。
【００２７】また、無誘導型抵抗器Ｒ0に温度ラベル８
７を接着して、過大な雷サージが通過する際に、万一、
前記火花ギャップＧと酸化亜鉛素子Ａの動作協調がとれ
ないときは、酸化亜鉛素子Ａの性能も劣化するが、無誘
導型抵抗器Ｒ0の温度も上昇して温度ラベル８７の色も
白色から赤色等に変化するので、避雷器の性能劣化を外
部から目視で知ることが出来る。
７を接着して、過大な雷サージが通過する際に、万一、
前記火花ギャップＧと酸化亜鉛素子Ａの動作協調がとれ
ないときは、酸化亜鉛素子Ａの性能も劣化するが、無誘
導型抵抗器Ｒ0の温度も上昇して温度ラベル８７の色も
白色から赤色等に変化するので、避雷器の性能劣化を外
部から目視で知ることが出来る。
【００２８】上記のものは、屋外で使用する場合でも火
花ギャップは直接外気に触れないから塵埃や結露の防止
には優れた効果があり、長期にわたり信頼性の高い避雷
器が得られる。
花ギャップは直接外気に触れないから塵埃や結露の防止
には優れた効果があり、長期にわたり信頼性の高い避雷
器が得られる。
【００２９】
【発明の効果】本発明の沿面放電助長型複式火花ギャッ
プは、最初に炭素被膜の上に形成された微小間隙で放電
が開始されれば、引き続き炭素被膜の上側に水平に対向
させた一対の金属電極板の間を橋絡して、更に強い電流
を流す沿面放電現象が誘発され、また炭素火花ギャップ
がほぼ一定の低電圧で繰り返し放電を開始出来るという
安定性と、金属ギャップが大電流を流せるので避雷器の
制限電圧を更に低下できるという利点を互いに活かした
連携動作が可能である。
プは、最初に炭素被膜の上に形成された微小間隙で放電
が開始されれば、引き続き炭素被膜の上側に水平に対向
させた一対の金属電極板の間を橋絡して、更に強い電流
を流す沿面放電現象が誘発され、また炭素火花ギャップ
がほぼ一定の低電圧で繰り返し放電を開始出来るという
安定性と、金属ギャップが大電流を流せるので避雷器の
制限電圧を更に低下できるという利点を互いに活かした
連携動作が可能である。
【００３０】また、低電圧による金属電極間の沿面放電
現象は、炭素火花ギャップの放電で、その付近に局部的
な電離作用が発生するためであり、炭素火花ギャップの
放電は沿面放電を誘う口火の役目を果たすと同時に、そ
の口火自体がすでに避雷の役目を果たし、更に上記沿面
放電の発生で、炭素電極による微細な火花ギャップは自
動的に保護される。
現象は、炭素火花ギャップの放電で、その付近に局部的
な電離作用が発生するためであり、炭素火花ギャップの
放電は沿面放電を誘う口火の役目を果たすと同時に、そ
の口火自体がすでに避雷の役目を果たし、更に上記沿面
放電の発生で、炭素電極による微細な火花ギャップは自
動的に保護される。
【００３１】また炭素火花ギャップのところは縦型の溝
となるために、放電時に発生する炭素粉や金属の微粒子
による汚染で、火花間隙の絶縁が低下すると言うような
問題は解消された。
となるために、放電時に発生する炭素粉や金属の微粒子
による汚染で、火花間隙の絶縁が低下すると言うような
問題は解消された。
【００３２】また、金属電極板間の放電は、炭素電極の
表面上の放電であるが、炭素はきわめて耐熱性が高く、
金属電極板間の強い放電により損傷される程度は僅かで
あるなどの利点がある。
表面上の放電であるが、炭素はきわめて耐熱性が高く、
金属電極板間の強い放電により損傷される程度は僅かで
あるなどの利点がある。
【００３３】本発明の放電ギャップは、従来のものより
も小型でコンパクトに組立られ、しかも過大な雷異常電
圧が反復侵入しても、電気的あるいは機械的にも十分耐
えられるものであるから、前述したごとき複合型避雷器
を得るために必要欠くべからざるものである。
も小型でコンパクトに組立られ、しかも過大な雷異常電
圧が反復侵入しても、電気的あるいは機械的にも十分耐
えられるものであるから、前述したごとき複合型避雷器
を得るために必要欠くべからざるものである。
【図１】複合型避雷器の原理を示す回路図である。
【図２】沿面放電助長型複式火花ギャップを構成する銅
板の正面図である。
板の正面図である。
【図３】図２の銅板を用いた従来の沿面放電助長型複式
火花ギャップ本体の正面図である。
火花ギャップ本体の正面図である。
【図４】本発明の一実施例沿面である放電助長型複式火
花ギャップの炭素被膜と金属被膜を焼き付けた一対のセ
ラミック板の斜視図である。
花ギャップの炭素被膜と金属被膜を焼き付けた一対のセ
ラミック板の斜視図である。
【図５】金属電極板の斜視図である。
【図６】火花ギャップの斜視図である。
【図７】本発明の別の実施例を示した火花ギャップで、
炭素電極の外周に金属電極管を挿入して夫々圧接した一
対の電極を対向させて配した斜視図である。
炭素電極の外周に金属電極管を挿入して夫々圧接した一
対の電極を対向させて配した斜視図である。
【図８】金属キャップ付きガラス容器に収容した沿面放
電助長型複式火花ギャップの縦断面図である。
電助長型複式火花ギャップの縦断面図である。
１ 銅電極板 １ａ 短片 ２ 絶縁板 ２ａ 炭素皮膜 ３ 火花ギャップ ３０、３０ａ 炭素電極 ３０´、３０´ａ 金属電極板 ３１、３１ａ 金属電極管 ３２、３２ａ 押しねじ ３３、３３ａ 螺子杆 ３４ 凹部 ３５ 取付台 ３６、３６ａ 取付用ビス ４、４´ セラミック板 ４ａ 炭素皮膜 ４ｂ 金属皮膜 ４ｃ 半凸部 ４ｄ 半凹部 ５ 底板 ６ 金属電極板 ６ａ *** ６ｂ 曲線 ８１、８１ａ 金属キャップ ８２ ガラス管 ８３、８３ａ 圧着端子 ８４ リード線 ８５、８５ａ *** ８６、８６ａ 窪み ８７ 温度ラベル ｍ 炭素火花ギャップ ｎ 金属火花ギャップ Ａ 半導体型避雷素子 Ｇ 火花ギャップ Ｒ0 無誘導型抵抗器
Claims (7)
- 【請求項１】 対向させた微細な炭素電極間の火花ギャ
ップが放電する際の局部的な電離作用の及ぶ範囲で、さ
らに上記炭素電極面に一対の金属電極板を水平に対向さ
せて、炭素電極間の放電から更に強い金属電極板間の沿
面放電を誘発させることを特徴とする沿面放電助長型複
式火花ギャップ。 - 【請求項２】 前記炭素電極間の火花ギャップとは、表
面に炭素を主成分とする皮膜と金属皮膜を重ね合わせて
焼き付けした一対のセラミック板を、底板の上に微小間
隙を保持して接着剤等にて固定して成ることを特徴とす
る特許請求の範囲第１項記載の沿面放電助長型複式火花
ギャップ。 - 【請求項３】 前記炭素電極間の火花ギャップとは、表
面に炭素を主成分とする皮膜と金属皮膜を重ね合わせて
焼き付けした一対のセラミック板から成り、それらのセ
ラミック板の先端部分は一方が半凸型で、他方が半凹型
であり、半凹凸型の先端部分を互いに組合せて、底板の
上に接着剤等により固定して成ることを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の沿面放電助長型複式ギャップ。 - 【請求項４】 前記炭素電極間の火花ギャップとは、一
対の金属電極管に挿着した炭素電極を、微小間隔を保持
して絶縁体に定置して成る事を特徴とする特許請求の範
囲第１項記載の沿面放電助長型複式火花ギャップ。 - 【請求項５】 前記金属電極板は長方形の金属板より成
り、請求項２又は請求項３の火花ギャップに設置する場
合は、前記炭素皮膜に接合された金属皮膜に半田付けし
て固定する事を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
沿面放電助長型複式火花ギャップ。 - 【請求項６】 前記金属電極板は長方形の金属板より成
り、請求項４の火花ギャップに設置する場合は、炭素電
極と金属電極管の間に挿着して、所定の間隔で定置して
成る事を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の沿面放
電助長型複式火花ギャップ。 - 【請求項７】 フューズ管と類似の容器に収容し、火花
ギャップのリード部を、上記のガラス管の両端に接合し
た電極部分に接続したことを特徴とする特許請求の範囲
第１項記載の沿面放電助長型複式火花ギャップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP635897A JPH09266051A (ja) | 1996-01-22 | 1997-01-17 | 沿面放電助長型複式火花ギャップ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4025996 | 1996-01-22 | ||
| JP8-40259 | 1996-01-22 | ||
| JP635897A JPH09266051A (ja) | 1996-01-22 | 1997-01-17 | 沿面放電助長型複式火花ギャップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09266051A true JPH09266051A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=26340473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP635897A Pending JPH09266051A (ja) | 1996-01-22 | 1997-01-17 | 沿面放電助長型複式火花ギャップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09266051A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107086211A (zh) * | 2017-06-14 | 2017-08-22 | 捷捷半导体有限公司 | 一种大通流斩波防雷器件及应用于防雷器件中铜电极的制造方法 |
-
1997
- 1997-01-17 JP JP635897A patent/JPH09266051A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107086211A (zh) * | 2017-06-14 | 2017-08-22 | 捷捷半导体有限公司 | 一种大通流斩波防雷器件及应用于防雷器件中铜电极的制造方法 |
| CN107086211B (zh) * | 2017-06-14 | 2023-07-14 | 捷捷半导体有限公司 | 一种大通流斩波防雷器件及应用于防雷器件中铜电极的制造方法 |
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