JPH09263320A - パネル体の搬送装置 - Google Patents

パネル体の搬送装置

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JPH09263320A
JPH09263320A JP8070571A JP7057196A JPH09263320A JP H09263320 A JPH09263320 A JP H09263320A JP 8070571 A JP8070571 A JP 8070571A JP 7057196 A JP7057196 A JP 7057196A JP H09263320 A JPH09263320 A JP H09263320A
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Setsuo Nakamura
村 節 男 中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横倒し状態のパネル体を起立状態にして搬出
する装置において、パネル体の主生産ラインに対して追
加生産ラインを設けた場合、設備費や作業時間が増える
といった問題があり、この問題を解決することが課題で
あった。 【解決手段】 水平部3aと傾斜部3bを連続して設け
たコンベア3を備え、水平部3aにおいて横倒しの状態
で受けたパネル体Pを傾斜部3bに移動させて起立状態
にすることにより、作業時間の短縮を実現し、パネル体
の主生産ラインに対して追加生産ラインを設けた場合、
主生産ライン用の既存の搬送装置に対処可能にして設備
費の節約を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の製
造工程において、横倒しの状態で加工が施された車体パ
ネルを起立させて搬出するのに用いられるパネル体の搬
送装置に関し、とくに、パネル体の主生産ラインに対し
て追加生産ラインを設ける場合に好適なパネル体の搬送
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の製造工程において、横倒しの状
態で加工が施されるパネル体としてはボディサイドパネ
ルがある。ボディサイドパネルは、横倒しの状態で補強
材の溶接等の加工が施されたのち、起立状態にして車体
組立てラインに通じる天井コンベアに移し替えられる。
【0003】したがって、加工ステージから天井コンベ
アに至る間においてボディサイドパネルを搬送する装置
としては、加工ステージ間を搬送するコンベア、加工後
のボディサイドパネルを起立させる起立装置、起立させ
たボディサイドパネルを天井コンベアに移し替えるため
のリフターなどを用いている。
【0004】ところで、自動車の製造においては、1つ
の車体組立てラインに複数種の車体を流して製造を行う
ことが周知であり、このような都合に応じて、ボディサ
イドパネルの主生産ラインに追加生産ラインを並設する
ことが行われている。この場合、従来では、追加生産ラ
インの搬出側に主生産ラインとは別の起立装置およびリ
フターを設けると共に、天井コンベアに相互乗り入れす
るための改造を行ったり、追加生産ラインで加工された
ボディサイドパネルを主生産ラインの最終工程に投入し
たりするようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のパネル体の搬送装置では、パネル体の追
加生産ラインを設けるにあたり、同ラインの搬出側に新
たな起立装置やリフターを設ける場合には、その設備や
天井コンベアの改造にかかる費用が非常に高くなるとい
う問題があった。また、追加生産ラインで加工したパネ
ル体を主生産ラインの最終工程に投入する場合には、主
生産ラインの最終工程に溶接ガン等が配置してあること
があるため、セット性が悪く、さらに、人手による作業
を行ったり主生産ラインの一部を休止させたりする必要
が生じることから作業時間がかかるという問題があっ
た。そして、従来にあっては、これらの問題を解決する
ことが課題であった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、横倒し状態のパネル体を起立状態にして
搬出する装置において、パネル体の主生産ラインに対し
て追加生産ラインを設けた場合に、設備費を節約するこ
とができると共に、作業時間の短縮などを実現すること
ができるパネル体の搬送装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるパネル体
の搬送装置は、請求項1として、水平部と傾斜部を連続
して設けたコンベアを備え、水平部において横倒しの状
態で受けたパネル体を傾斜部に移動させて同傾斜部にお
いてパネル体を起立させた状態にする構成とし、請求項
2として、コンベア上でパネル体の搬送方向の前後両端
部を保持する治具を備え、コンベアは、治具取付け用の
第1連結具と、搬送方向に沿ったガイドと、ガイドに摺
動自在に設けた治具取付け用の第2連結具を備え、治具
の両端部を第1および第2の連結具に回動自在に連結し
た構成とし、請求項3として、コンベアを同コンベアの
長手方向に往復動する可動フレームに設けた構成とし、
請求項4として、可動フレームの駆動機構とコンベアの
駆動機構を連結した構成とし、請求項5として、コンベ
アの傾斜部において上位側となる治具の端部に、回動に
伴ってパネル体の端部に対して当接離間する保持部材を
備えた構成とし、請求項6として、保持部材が、パネル
体の端部に当接する方向に付勢してある構成とし、請求
項7として、保持部材が、コンベア側に延出するアーム
部を有しており、コンベアの搬入側寄りの位置に、アー
ム部と当接して保持部材をパネル体に当接する方向に回
動させる第1操作部を設け、コンベアの搬出側寄りの位
置に、アーム部と当接して保持部材をパネル体から離間
する方向に回動させる第2操作部を設けた構成としてお
り、上記の構成を課題を解決するための手段としてい
る。
【0008】なお、請求項6の構成においては、移動す
るパネル体により保持部材が押されて回動することか
ら、パネル体に損傷を与えないようにするため、保持部
材をパネル体よりも軟質の素材で形成したり、パネル体
の当接部分に緩衝用の部材を設けたりすることが望まし
い。
【0009】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わるパネル体の搬
送装置では、横倒しの状態で適宜の加工が施されたパネ
ル体をコンベアの水平部で受け、このパネル体を傾斜部
に移動させて同傾斜部においてパネル体を起立させた状
態にすることから、起立装置を用いることなくパネル体
を起立状態にして搬出し得ることとなる。
【0010】本発明の請求項2に係わるパネル体の搬送
装置では、パネル体を水平部から傾斜部に移行させる際
に、第1および第2連結具に対して治具が回動し且つ第
2連結具がガイドに沿って摺動することにより、第1お
よび第2連結具の直線距離を一定に保つようにし、治具
とともにパネル体を水平部から傾斜部に円滑に移行させ
る。
【0011】本発明の請求項3に係わるパネル体の搬送
装置では、可動フレームの往復動とともにコンベアをそ
の長手方向に移動させることにより、より大きな搬送距
離が得られることとなり、また、隣接する搬送装置等の
作動状況に応じた動作が可能となる。
【0012】本発明の請求項4に係わるパネル体の搬送
装置では、可動フレームの駆動機構とコンベアの駆動機
構を連結したことにより、1つの駆動源で可動フレーム
とコンベアの駆動が可能になり、省力化や装置の簡略化
などが図られる。
【0013】本発明の請求項5に係わるパネル体の搬送
装置では、搬送中においては、保持部材をパネル体の端
部に当接させてパネル体を確実に保持するようにし、傾
斜部でパネル体を起立状態にした後には、保持部材をパ
ネル体の端部から離間させる方向に回動させることによ
り、起立状態にあるパネル体の搬出を容易にする。
【0014】本発明の請求項6に係わるパネル体の搬送
装置では、保持部材をパネル体の端部に当接する方向に
付勢したことにより、搬送中においては、保持部材をパ
ネル体の端部に当接させてパネル体をより確実に保持す
るようにし、傾斜部でパネル体を起立状態にした後に
は、そのパネル体を他の搬送装置で上方に搬出する際
に、移動するパネル体により保持部材が押されて回動
し、保持部材がパネル体の移動を妨げないようにしてい
る。
【0015】本発明の請求項7に係わるパネル体の搬送
装置では、治具の移動に伴って保持部材のアーム部が第
1あるいは第2の操作部に当接し、保持部材が回動す
る。つまり、コンベアの搬入側である水平部の端部にお
いては、第1操作部に保持部材のアーム部が当接して保
持部材がパネル体に当接する方向に回動し、この状態で
パネル体を受けることにより、移動する治具上でパネル
体を確実に保持する。また、治具がコンベアの搬出側で
ある傾斜部に達すると、第2操作部に保持部材のアーム
部が当接して保持部材がパネル体から離間する方向に回
動し、起立状態にあるパネル体の搬出を容易にする。
【0016】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わるパネル体の搬
送装置によれば、横倒し状態のパネル体を起立状態にし
て搬出する装置において、横倒しの状態で搬入したパネ
ル体をコンベアの連続した動きだけで速やかに搬出姿勢
である起立状態にすることができ、作業時間の短縮を実
現することができる。また、パネル体の主生産ラインに
対して追加生産ラインを設ける場合には、両ラインの搬
出位置とコンベアの水平部を対応させて、共通の起立装
置として使用することもでき、これにより各ライン専用
の起立装置やそれ以降の搬送装置の改造などが不要にな
り、設備費の節約や省力化などを実現することができ
る。
【0017】本発明の請求項2に係わるパネル体の搬送
装置によれば、請求項1の効果に加えて、パネル体を水
平部から傾斜部に移行させる際に、第1および第2連結
具に対する治具の回動およびガイドに対する第2連結具
の摺動より、第1および第2連結具の直線距離を一定に
保つことができ、水平部に対する傾斜部の角度が大きい
場合であっても、治具とともにパネル体を水平部から傾
斜部に円滑に移行させることができる。
【0018】本発明の請求項3に係わるパネル体の搬送
装置によれば、請求項1および2の効果に加えて、往復
動する可動フレームにコンベアを設けたことにより、よ
り大きな搬送距離を得ることができると共に、隣接する
搬送装置等の作動状況に応じた動作を行うことができ
る。つまり、パネル体の主生産ラインに対して追加生産
ラインを設けた場合、主生産ライン用の起立装置とコン
ベアの傾斜部とが平面的に重なる配置とし、起立装置の
作動中にはコンベアを離脱させるようにしたり、コンベ
アを主生産ラインおよび追加生産ラインのいずれにも干
渉しない中立位置に移動させてパネル体を待機させたり
することができ、生産ライン全体の稼働率を高めること
ができる。
【0019】本発明の請求項4に係わるパネル体の搬送
装置によれば、請求項3の効果に加えて、可動フレーム
の駆動機構とコンベアの駆動機構を連結したことによ
り、1つの駆動源で可動フレームとコンベアの両方を駆
動することができ、これにより省力化や装置の簡略化お
よび設備費のさらなる節約を実現することができる。
【0020】本発明の請求項5に係わるパネル体の搬送
装置によれば、請求項2および3の効果に加えて、保持
部材の採用により、搬送中のパネル体を確実に保持する
ことができると共に、起立状態にあるパネル体の搬出を
容易にすることができる。
【0021】本発明の請求項6に係わるパネル体の搬送
装置によれば、請求項5の効果に加えて、パネル体の端
部に当接する方向に付勢された保持部材を採用したこと
により、簡単な構造で搬送中のパネル体をより確実に保
持することができ、傾斜部でパネル体を起立状態にした
後には、他の搬送装置により上方に搬出されるパネル体
自体で保持部材を押して回動させ、同パネル体を円滑に
搬出することが可能となる。
【0022】本発明の請求項7に係わるパネル体の搬送
装置によれば、請求項6の効果に加えて、治具の移動に
伴って保持部材の回動を自動的に行うことができると共
に、保持部材の回動動作をより一層確実に行わせること
ができる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明に係わるパネ
ル体の搬送装置の一実施例を説明する。
【0024】図1および図2に示すパネル体の搬送装置
は、自動車の製造工程においてボディサイドパネル(以
下「パネル体P」とする)を搬送するものであって、主
生産ラインに並設した追加生産ラインからパネル体Pを
横倒しの状態で搬入し、同パネル体Pを起立させて搬出
する。各生産ラインでは、異なる種類のパネル体Pに溶
接等の加工を行っている。また、起立させたパネル体P
は、図示しないリフターにより吊り上げられ、図外の車
体組立てラインに通じる天井コンベアAに移し替えられ
る。
【0025】搬送装置は、ベース1上に、可動フレーム
2を往復動可能に備えると共に、可動フレーム2上に、
水平部3aと上方向に延出する傾斜部3bを連続して設
けたコンベア3を備えている。
【0026】ベース1は、その側部に沿ってレール部4
を備えると共に、上面にはレール部4と平行にラック5
が敷設してある。可動フレーム2は、ベース1のレール
部4に走行自在に係合するカムフォロア5を備えると共
に、モータ6および減速機構7を搭載しており、減速機
構7の出力部分に設けたピニオン8をベース1のラック
5に係合させている。
【0027】コンベア3は、その長手方向(搬送方向)
を可動フレーム2の往復動方向に一致させた状態にして
同可動フレーム2上に設けてあって、水平部3aの端
部、水平部3aと傾斜部3bとの接続部の上下部分、お
よび傾斜部3bの上端部にスプロケット9a〜9dを備
え、これらのスプロケット9a〜9dの間にチェーン1
0が巻き掛けてある。チェーン10は、水平部3aの中
間部下側に設けた一対のスプロケット9e,9fを介し
て、減速機構7の出力部分に設けたスプロケット9gに
も巻き掛けてある。これにより、コンベア3は、その駆
動機構が可動フレーム2の駆動機構に連結された状態に
なっている。
【0028】なお、コンベア3は、水平部3aの端部、
水平部3aと傾斜部3bとの接続部の上下部分、傾斜部
3bの上端部に設けた各スプロケット9a〜9d、およ
びチェーン10等を搬送方向の両側に夫々備えている。
【0029】また、コンベア3は、水平部3aおよび傾
斜部3bの端部に、スプロケット9a,9dを弾性的に
保持してチェーン10に張力を付与するテンション機構
11a,11bを備えており、さらに、上面側に、パネ
ル体Pの搬送方向の前後両端部を保持する治具12を備
えると共に、この治具12を取付けるために、第1およ
び第2の連結具13,14と、搬送方向に沿ったガイド
15を備えている。
【0030】治具12は、左右のチェーン10,10間
に設けてあって、図3(a)にも示すように、パネル体
Pの搬送方向後端部(ボディサイドパネルのシル側の端
部)を受ける第1治具ポスト16と、パネル体Pの搬送
方向前端部(ボディサイドパネルのルーフ側の端部)を
受ける第2治具ポスト17と、両治具ポスト16,17
を連結する連結部材18を備えている。
【0031】第1連結具13は、チェーン10に取付け
てあり、この第1連結具13に、軸13aを介して第1
治具ポスト16が回動自在に連結してある。ガイド15
は、コンベア3の搬入側となる端部(図3では左側の端
部)がチェーン10に取付けてあり、第2連結具14を
コンベア3の搬送方向に摺動自在に保持している。そし
て、ガイド15により保持された第2連結具14に、軸
14aを介して第2治具ポスト17が回動自在に連結し
てある。なお、ガイド15は、水平部3aから傾斜部3
bに移行する際にチェーン10と干渉しないように、チ
ェーン10の側部に取付けてある。
【0032】また、コンベア3の傾斜部3bにおいて上
位側となる治具12の端部、つまり第2治具ポスト17
には、回動に伴ってパネル体Pの端部に対して当接離間
する保持部材19が設けてある。この保持部材19は、
軸19aにより第2治具ポスト17の上端部に回動自在
に取付けてあると共に、同第2治具ポスト17との間に
設けたスプリング20によってパネル体Pの端部に当接
する方向に付勢してあり、パネル体Pとの当接部分には
ウレタン等を素材とした緩衝部材21が設けてある。
【0033】次に、上記パネル体の搬送装置の動作を説
明する。
【0034】搬送装置は、可動フレーム2とコンベア3
の各駆動機構が減速機構7の出力部分で連結してあるの
で、1つのモータ6の作動により、ベース1上で可動フ
レーム2が往復動するのと同時にコンベア3が正逆回転
する。すなわち、図1中に仮想線で示す後退位置Bから
同じく仮想線で示す前進位置Fまで可動フレーム2を移
動させると、コンベア3が正転して、治具12が水平部
3aの端部から傾斜部3bまで移動し、可動フレーム2
を逆に移動させればコンベア3も逆転する。
【0035】上記搬送装置は、例えば、パネル体の主生
産ラインに対して追加生産ラインを並設した場合、追加
生産ラインの搬出側に後退位置Bに達した水平部3aが
位置するようにし、主生産ラインの起立装置(仮想線で
示す)S上に前進位置Fに達した傾斜部3bが延出する
ように配置される。
【0036】そして、上記搬送装置は、後退位置Bにお
いて水平部3a上の治具12でパネル体Pを受けた後、
可動フレーム2を移動させると同時にコンベア3を回転
させて治具12とともにパネル体Pを移動させ、前進位
置Fにおいては、治具12を傾斜部3bまで移動させて
パネル体Pを起立状態にする。
【0037】ここで、水平部3aと傾斜部3bを連続さ
せたコンベア3では、治具12の移動方向前後端部をチ
ェーン10に連結してしまうと、水平部3aから傾斜部
3bに移行する際に両連結部分の直線距離が小さくなる
ので、移動不能となる。そこで、当該搬送装置では、治
具12が水平部3aから傾斜部3bに移行する際に、図
3中に仮想線で示すように、各連結具13,14に対し
て治具12を回動させるとともにガイド15に沿って第
2連結具14を摺動させ、これにより第1および第2連
結具13,14の直線距離を一定に保つようにしてい
る。したがって、水平部3aに対する傾斜部3bの角度
が大きい場合であっても、治具12とともにパネル体P
が円滑に移動することとなる。
【0038】次に、起立状態となったパネル体Pは、図
示しないリフターにより吊り上げられて天井コンベアA
に移し替えられる。このとき、当該搬送装置では、図3
(b)に示すように、上方に移動するパネル体Pによっ
て治具12の保持部材19が押されて回動し、パネル体
Pの搬出が容易に行われるようにしている。また、保持
部材19には緩衝部材21が設けてあるので、移動する
パネル体Pに損傷を与えるようなこともない。なお、保
持部材19は、パネル体Pに当接する方向に付勢されて
いるので、搬送中においてはパネル体Pを確実に保持し
ている。
【0039】このように、上記実施例におけるパネル体
の搬送装置は、横倒しの状態で搬入したパネル体Pをコ
ンベア3の連続した動きだけで速やかに搬出姿勢である
起立状態にすることができ、搬出には主生産ラインにお
けるリフターを使用することができるので、新たなリフ
ターを追加したり天井コンベアを改造したりする必要は
ない。
【0040】また、当該搬送装置は、隣接する搬送装置
等の作動状況に応じた動作を行うことが可能であって、
例えば、主生産ライン用の起立装置Sの作動中にはコン
ベア3を離脱(後退)させておけばよく、さらに、コン
ベア3を主生産ラインおよび追加生産ラインのいずれに
も干渉しない中立位置(図1で実線で示す位置)に移動
させてパネル体Pを待機させておくこともでき、これに
より生産ライン全体の稼働率が高められる。
【0041】なお、上記実施例では、主生産ラインの搬
出位置に追加生産ラインから搬出されたパネル体Pを搬
送する場合を例示したが、コンベア3の水平部3aに複
数の追加生産ラインの搬出位置を対応させたり、同水平
部3aに主生産ラインと追加生産ラインの搬出位置を対
応させたりすることも可能である。
【0042】図4は、本発明の請求項7に係わるパネル
体の搬送装置の一実施例を示す図である。なお、先の実
施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明
を省略する。
【0043】この実施例では、治具12の保持部材19
が、コンベア3側に延出するアーム部30を有してお
り、コンベア3側に、アーム部30と当接して保持部材
19を回動させる第1および第2の操作部31,32が
設けてある。また、図示は省略したが、保持部材19
は、第2治具ポスト17との間に設けたスプリングなど
により、パネル体Pに当接した位置と離間した位置とに
拘束される。
【0044】第1操作部31は、図1中に仮想線で示す
ように、コンベア3の搬入側寄りの位置である水平部3
aに設けられ、コンベア3の逆転に伴ってアーム部30
と当接し、保持部材19をパネル体Pに当接する方向に
回動させる。なお、第1操作部31は、コンベア3を正
転させたときにアーム部30が干渉することなく通過し
得るように高さ調整してある。他方、第2操作部32
は、同じく図1中に仮想線で示すように、コンベア3の
搬出側寄りの位置である傾斜部3bに設けられ、コンベ
ア3の正転に伴ってアーム部30と当接し、保持部材1
9をパネル体Pから離間する方向に回動させる。
【0045】上記実施例の搬送装置では、治具12の移
動に伴って保持部材19の回動が自動的に行われ、搬送
中においては治具12上でパネル体Pを確実に保持し、
治具12が傾斜部3bに達した時点においては、起立状
態にあるパネル体Pの搬出を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるパネル体の搬送装置の一実施例
を説明する側面図である。
【図2】図1に示すパネル体の搬送装置の平面図であ
る。
【図3】治具が水平部から傾斜部に移行するときの状態
を説明する側面図(a)およびパネル体を搬出する際の
保持部材の動きを説明する側面図(b)である。
【図4】本発明の請求項7に係わるパネル体の搬送装置
の一実施例として、治具の要部と第1および第2の操作
部を示す側面図である。
【符号の説明】
P パネル体 2 可動フレーム 3 コンベア 3a 水平部 3b 傾斜部 12 治具 13 第1連結具 14 第2連結具 15 ガイド 19 保持部材 30 アーム部 31 第1操作部 32 第2操作部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平部と傾斜部を連続して設けたコンベ
    アを備え、水平部において横倒しの状態で受けたパネル
    体を傾斜部に移動させて同傾斜部においてパネル体を起
    立させた状態にすることを特徴とするパネル体の搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 コンベア上でパネル体の搬送方向の前後
    両端部を保持する治具を備え、コンベアは、治具取付け
    用の第1連結具と、搬送方向に沿ったガイドと、ガイド
    に摺動自在に設けた治具取付け用の第2連結具を備え、
    治具の両端部を第1および第2の連結具に回動自在に連
    結したことを特徴とする請求項1に記載のパネル体の搬
    送装置。
  3. 【請求項3】 コンベアを同コンベアの長手方向に往復
    動する可動フレームに設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載のパネル体の搬送装置。
  4. 【請求項4】 可動フレームの駆動機構とコンベアの駆
    動機構を連結したことを特徴とする請求項3に記載のパ
    ネル体の搬送装置。
  5. 【請求項5】 コンベアの傾斜部において上位側となる
    治具の端部に、回動に伴ってパネル体の端部に対して当
    接離間する保持部材を備えたことを特徴とする請求項2
    または3に記載のパネル体の搬送装置。
  6. 【請求項6】 保持部材が、パネル体の端部に当接する
    方向に付勢してあることを特徴とする請求項5に記載の
    パネル体の搬送装置。
  7. 【請求項7】 保持部材が、コンベア側に延出するアー
    ム部を有しており、コンベアの搬入側寄りの位置に、ア
    ーム部と当接して保持部材をパネル体に当接する方向に
    回動させる第1操作部を設け、コンベアの搬出側寄りの
    位置に、アーム部と当接して保持部材をパネル体から離
    間する方向に回動させる第2操作部を設けたことを特徴
    とする請求項5に記載のパネル体の搬送装置。
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