JPH09262293A - プル式シリンジ及び該プル式シリンジ用ポンプ - Google Patents

プル式シリンジ及び該プル式シリンジ用ポンプ

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JPH09262293A
JPH09262293A JP8074665A JP7466596A JPH09262293A JP H09262293 A JPH09262293 A JP H09262293A JP 8074665 A JP8074665 A JP 8074665A JP 7466596 A JP7466596 A JP 7466596A JP H09262293 A JPH09262293 A JP H09262293A
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JP
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syringe
pull
pump
type syringe
type
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Takeshi Tsubouchi
猛 坪内
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンジの長手方向に沿うように小型に構成
することができ、かつシリンジの押子を平行移動するた
めの平行移動機構に代えて、モータ乃至回転駆動力発生
手段の回転力を直に用いることで、ポンプの部品点数を
大幅に削減して安価に提供する。 【解決手段】 シリンジ本体2と、移動自在に設けられ
内容物5の漏洩を防止する移動シール体4と、開口部2
dとを備えるプル式シリンジであって、途中部位がシー
ル状態で維持されるとともに移動シール体に対して一端
が固定され、他端において係止部3aを有した線材3を
含む可撓性部材をドラム体で巻き取り可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プル式シリンジ及
び該プル式シリンジ用ポンプシリンジに係り、特にシリ
ンジ本体の長手方向に短小に構成することができるとと
もに、シリンジ本体の内容物を正確に送り出すことがで
きるプル式シリンジ及び該プル式シリンジ用ポンプシリ
ンジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシリンジは所謂注射器としての構
成を備えるものであって、シリンジ本体とシリンジ本体
の大径の開口部であるフランジ部側から圧入されるガス
ケットを備えた押子と、上記の開口部の反対側において
チューブを接続するために設けられるチューブ接続部ま
たは注射針を装着する装着部を備えるものである。
【0003】一方、シリンジポンプは、ICU、CC
U、NICUでの栄養補給や輸血、化学療法剤、麻酔剤
などの薬液注入を高精度で行うことを主目的としたもの
であり、他の形式(蠕動式、バルーン式)のポンプに比
較してシリンジの押子の移動量さえ正確に制御すれば薬
液注入を高精度で行えるので院内等で用いられている。
また、押子の移動量をオープンループ制御しても薬液の
患者に対する注入を高精度で行い得る利点を備えるもの
である。
【0004】その使用方法は、予め薬液を入れた状態に
したシリンジを、シリンジポンプ側のクランプを用いて
不動状態にセットしてから、シリンジポンプ側の平行移
動機構に連結されたスライダに対してシリンジ側の押子
をセットし、ポンプの起動を行い、スライダをシリンジ
本体の長手方向に平行駆動することで押子のピストン運
動によりシリンジ中の内容物を正確に外部に送り出すも
のである。また、種々の容量のシリンジの使用を可能と
するために、シリンジ本体の外径寸法と全長から決定さ
れるシリンジ容量を自動検知するようにした汎用のシリ
ンジポンプも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成になるシリンジポンプによれば、シリンジの押子を
平行移動機構に連結されたスライダにセットしてから、
シリンジの押子の移動制御を行うものであるので、シリ
ンジ中において薬液等が最大量分収容されている状態で
は、押子が略シリンジ本体の全長分に渡り外部に突出す
る状態となることから、シリンジの長手方向に長くな
り、シリンジポンプもシリンジの長手方向に長くなるこ
とになる。
【0006】一方、上記のシリンジの押子を平行移動す
るためにスライダに設けられる機構の多くは、サーボモ
ータの回転駆動力を平行移動力に変換するものであるこ
とから機構が繁雑となる。
【0007】また、従来のシリンジの押子の位置は、シ
リンジの容積如何で随時変化することから、上記のスラ
イダは自在に移動可能に構成しなければならず、このた
めに部品点数の増加を招くことになり、さらにまた、シ
リンジの押子の形状及び大きさもシリンジ毎に種々変化
するので、押子をスライダにおいて把持するための把持
機構には特別の機能が必要となる。以上のように、従来
のシリンジによれば、シリンジポンプ側のコストアップ
を招くことになる。
【0008】したがって、本発明は上述の問題点に鑑み
てなされたものであり、押子を排除したプル式シリンジ
とすることで長手方向に短く構成することで、シリンジ
ポンプを少なくともシリンジの長手方向に沿うように小
型に構成することができ、かつシリンジの押子を平行移
動するための平行移動機構に代えて、モータ乃至回転駆
動力発生手段の回転力を直に用いることで、ポンプの部
品点数を大幅に削減して安価に提供できるプル式シリン
ジ及び該プル式シリンジ用ポンプシリンジの提供を目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明によれば、薬液を含む液状
の内容物を収容する筒状のシリンジ本体と、該シリンジ
本体の長手方向に沿うように移動自在に設けられ、かつ
前記内容物の漏洩を防止する移動シール体と、前記シリ
ンジ本体の底部を形成する側壁部に配設される開口部と
を備えるプル式シリンジであって、前記側壁部において
途中部位がシール状態で維持されるとともに前記移動シ
ール体に対して一端が固定され、他端において係止部を
有した線材を含む可撓性部材を、所定直径のドラム体で
巻き取り可能に構成したことを特徴としている。
【0010】また、プル式シリンジ用ポンプはプル式シ
リンジを不動状態に固定するためのポンプ本体と、前記
係止部を着脱自在に係止する係止部を外周面に備え、前
記ポンプ本体において設けられる前記ドラム体と、該ド
ラム体を所定回転で回転駆動する駆動手段とを具備する
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につき
添付図面を参照して説明すると、図1はプル式シリンジ
の要部を破断して示した平面図であって、(a)は無菌
パックに収納した状態を示し、また(b)は別タイプの
プル式シリンジの要部破断平面図である。
【0012】先ず、図1(a)において、所定の薬剤等
の液状の内容物5を収容したシリンジ本体2は、透明ま
たは半透明の光透過性の所定樹脂材料であって内容物5
に対して不活性の材料から樹脂射出成形されており、図
示の円筒状または任意の断面形状を有する筒状に形成さ
れており、最大の容量に設定されている。
【0013】このシリンジ本体2は、内壁部2bが鏡面
仕上げされており、シリコーンラバー等から構成される
移動シール体4を挿入してから摺動可能にして、図示の
実線図示の位置から破線図示の位置に移動されるとき
に、内容物5の外部漏洩を防止するように構成されてい
る。
【0014】一方、シリンジ本体2の一端には後述する
ポンプに対して不動状態で固定するためのフランジ部2
fが一体形成されるとともに、シリンジ本体2の他端の
中央部位には、上記の移動シール体4の略中心部位に対
してカシメ体などからなる固定部3bにより一端が固定
された線材3をシールするとともに図中の矢印D2に摺
動可能にする先端シール体6を固定するシール固定部2
cが一体形成されている。また、この線材3の他端には
図示のように環状にしたフック部3aが設けられてお
り、後述するポンプのドラム体のフック部に対して係止
するようにしている。
【0015】ここで、この線材3は上記の内容物5に対
して不活性であって、かつ所定抗張力を有するとともに
後述するポンプのドラム体において巻き付けられる可撓
性を具備する材料であればなんでも良く、例えば直径
0.5mm前後のステンレスワイヤーが使用でき、さら
には所定幅寸法を有してなり薄く構成されるポリエステ
ルフィルムをテープ状にしたもの等からも構成すること
ができる。
【0016】また、上記の先端シール体6の近傍にはシ
リンジ本体2の内部に連通するチューブ接続部2dが、
図示の位置において一体形成されており、詮体14が被
せられた状態で無菌パック1に収納されている。
【0017】以上の構成により、使用する場合におい
て、無菌パック1を開封して、詮体14を外し、不図示
のチューブをチューブ接続部2dに装着し、ポンプにセ
ットし線材3を矢印D1方向に巻取りつつ移動シール体
4を破線図示の位置まで移動するようにした所謂ピスト
ン運動により、内容物5を外部に一定速度で送るもので
ある。
【0018】次に、図1(b)は図1(a)の構成の変
形例を示したものであるので、既に説明済みの構成には
同一符号を付して説明を割愛して相違する構成部分に限
定して述べると、シリンジ本体2から延設された一対の
支持部2kにおいて軸体9により回動自在に軸支された
ドラム体8の外周面に植設されたフック部8aに対して
線材3のフック部3aが固定されている。また、このド
ラム体8には破線図示の係合穴8bが一体形成されてお
り、この係合穴8bに対して後述のポンプ側の駆動軸が
潜入/係合するようにして、ドラム体8を矢印D4方向
に回動駆動するように構成されている。
【0019】また、線材3の他端にはプルリング3kが
固定される一方で、線材の途中部位において線材固定部
材7が固定されており、上記の移動シール体4にインサ
ート成形することで一体的に設けるようにしており、プ
ルリング3kを矢印D5方向に引っ張ることができるよ
うにして、チューブ接続部2dを介して内容物5をシリ
ンジ本体2内部に導入可能に構成している。
【0020】図2は、図1(a)に示したプル式シリン
ジをセットする状態を示したプル式シリンジポンプ10
0の使用状態の外観斜視図である。また、図3は図2の
操作パネル部102fの平面図である。
【0021】先ず、図2において、プル式シリンジポン
プ100は、図示のようにその幅寸法Wがプル式シリン
ジの本体2の略全長になるように小型に構成されてい
る。また、このプル式シリンジポンプ100の前面に
は、二点鎖線で図示された操作パネル部102fが配設
される一方で、右手で操作される設定ダイヤル106が
右側面に設けられている。
【0022】このプル式シリンジポンプ100は、IC
U、CCU、NICUでの、栄養補給や輸血、化学療法
剤、麻酔剤などの薬液注入を目的とした、微量持続注入
ポンプとして構成されており、流量表示等を行うための
操作パネル部102fを図示のように一箇所に略集中す
るように設けて、操作性を良くしている。
【0023】また、この操作パネル102fは基本的に
エンボスシートカバーで覆われており、JIS0920
の防滴試験を満足する防滴設計がなされており、例えば
不注意にこぼれた薬液等を簡単に拭きとることができる
ようにするとともに、薬液等が内部に侵入するのを防ぐ
ための、高い防滴性を全体に渡り備えている。
【0024】このためにポンプ上カバーと下カバーは耐
薬品性を備える成形樹脂材料から一体成形されるととも
に、各カバーの互いの接続面において例えばシリコーン
エラストマー製のラバーシール4を介在させてからネジ
止めする構成にすることで、内部に液体等の異物が内部
に入り込むことを防止するように構成されている。
【0025】次に、図3をさらに参照して、注入の高精
度と操作性の向上を重視するためにマイクロコンピュー
タ制御による精密な注入動作制御を実現可能にするとと
もに、外部から見易い位置において上方に突出して設け
られた動作インジケータ107が赤色または緑色に多色
に点灯、点滅したり、回転点灯表示するようにしてその
動作状態や警報状態が遠方からでもモニターできるよう
にして安全性を万全にしている。さらにまた、ブザーも
内蔵されており、安全性を考えた、各種警報機能が備わ
っている。
【0026】また、電源スイッチ115と、AC/DC
ランプ116とバッテリーランプ117が左端部におい
て集中配設されている。これらランプの隣りにはガンマ
設定表示部110が配設されているが、このガンマ設定
表示部110が無い機種も十分に使用可能であるので、
無い機種もある。このガンマ設定表示部110には、表
示オン/オフスイッチ110aと、項目切り換えスイッ
チ110bが設けられている。
【0027】また、小型・軽量であるので、持ち運びも
簡単であり、複数台数を同時使用する場合にも使用に便
利となるように設計されている。さらにまた、装置の右
側面の設定ダイヤル106を回すことで回転速度と回転
方向に応じた数値設定が短時間でできるようにする一方
で、表示パネルの表示部111において所定の設定値を
表示できるようにして、流量などの数値の設定変更時
は、設定ダイヤル106の操作によりワンアクションで
簡単に行えるようにしている。また、電源はAC商用電
源と、内蔵バッテリ、DC12VAの3系統にしてい
る。
【0028】この内蔵バッテリは充電時間は24H(時
間)であり、外部から簡単に交換可能にするために下カ
バーの底部において蓋で被われて、コネクタ接続されて
着脱可能に設けられている。また、交換寿命は3年以上
とする一方で、充電コントロールをトリクル充電として
いる。さらに、充電バッテリーのセル破損検出/セル破
損安全対策により過放・充電防止を実現している。
【0029】そして、耐熱用(Ni−Cd)バッテリー
を使用し、新品バッテリーで警報発生まで120分以
上,シャットダウンまで150分以上動作できるように
している。さらに、カバーの側面底部には外部通信コネ
クタが配設されており、外部通信機能、例えば外部医療
用モニターに接続しての外部通信機能を行えるようにし
ており、閉塞検出やモーター駆動を遠隔操作可能にして
いる。また、この外部通信コネクタの隣りにはナースコ
ール用のナースコールコネクタが並設されており、院内
において設置する際にベッド近傍のナースコール接続端
子に接続して異常状態発生を看護婦に知らせることがで
きるようにしている。
【0030】また、ガンマ注入のための表示部110
と、流量・予定量・積算量の各表示部111他が操作パ
ネル102f上に設けられる一方で、設定ダイヤル10
6は洗浄のために簡単に取り外すことができるように凹
部106eが形成されており、この部分に爪先を入れて
回動しつつ外側に移動して外すことができるように構成
されている。
【0031】次に、図2において、シリンジ本体2をポ
ンプに対する不動状態でセットするために上カバーには
シリンジのフランジ部2fが上方からセットされるスリ
ット部152が一体成形される一方で、クランプ105
を矢印S1、S2方向に回動自在かつ上下移動可能に支
持するクランプ支柱102bも同様に一体形成されてい
る。また、上カバーには図示のシリンジ本体2の円弧状
の外形に略合致する形状の大径セット部150と、不図
示の小径のシリンジ本体の円弧状の外形に略合致する形
状の小径セット部151が形成されており、プル式シリ
ンジをセットするようにしている。
【0032】また、図中の破線図示の駆動モータ12は
回転速度を任意に設定でき、一定回転駆動可能な直流サ
ーボモータが使用されこの出力軸12aには上記の線材
3のフック部3aに対して係止されるフック部11aを
外周面上において植設した所定直径のドラム体11が固
定されており、図中の矢印D4方向に一定速度で回転す
るように構成されている。また、ドラム体11には船
舶、建築用ウインチにおけるワイヤー案内溝を形成する
ようにして巻取り動作に伴う直径の太りをなくすように
するとなお良い。
【0033】一方、操作パネル102fの表示部110
の上にはクランプ105を使用してプル式シリンジ本体
2をセットしたときに、クランプ105の上下方向の移
動量を電気信号に変換してからシリンジ直径dを自動計
測してセットされたプル式シリンジの容積10cc(m
l),20cc(ml),30cc(ml)、50cc
(ml)を表示するようにしたシリンジ表示ランプ11
8が設けられている。また、上記の動作インジケータ1
07は透明アクリル樹脂等から上に向けて突起する形状
になるように成形されて設けられており、内蔵の赤色と
緑色に適宜光るようにした発光ダイオード107a〜1
07dが点灯したり点滅し、また図示の矢印方向に回転
するようにして内側で光が散乱するようにして、注入動
作状態を電光表示できるようにしている。
【0034】また、このプル式シリンジポンプ100に
は上記の移動シール4が何等かの原因により移動が困難
になった状態を検出する閉塞検出機能が設けられてお
り、この閉塞検出機能の設定検出圧力を3段切り換え表
示する表示ランプ119a、119b、119cが操作
パネル上の略中央に設けられている。これらランプの隣
りには、残量アラームランプ120、バッテリーアラー
ムランプ122他が集中的に配設されている。
【0035】これらのランプの隣りには流量・予定量・
積算量ランプ123、124、125を備えた表示部1
11が設けられており、その右側には表示切り換えスイ
ッチ126と積算クリアスイッチ127が設けられてい
る。そして、表示部111の下方には早送りスイッチ1
30と、開始スイッチ129と停止/消音スイッチ12
8が設けられている。
【0036】以上の構成において、プル式シリンジ本体
2をポンプにセットするためにクランプ105を上方に
引き上げてから約90度回転することで、クランプ支柱
102bの縦突起部に対してスプライン嵌合した状態に
保持されたクランプ105がクランプ支柱の上端部にお
いて引っ張り力に抗して留まることができる状態にして
図示の状態にする。
【0037】続いて、シリンジのフランジ部2fをスリ
ット152にセットするために矢印方向に入れる。その
後に、シリンジ本体2を大径セット部150上にセット
するようにしてから、クランプ105を矢印S1方向に
回動すると、上記のロック状態が解除されて図中の矢印
S2方向に引っ張られてシリンジのクランプが行われる
ので、続いて、線材3のフック部3aを破線矢印のよう
に移動してドラム11のフック部11aに係止する。以
上でプル式シリンジのセットが終了する。
【0038】以上説明のプル式シリンジポンプの使用説
明を行うと、下準備として、まず、用具の確認をして、
プル式シリンジポンプ100と付属のポールクランプと
AC電源ケーブルと輸液スタンドと薬液の入ったプル式
シリンジと留置針が揃っていることを確認する。
【0039】この後に、ポールクランプを輸液スタンド
に固定して、ポールクランプを輸液スタンドにしっかり
と固定する。このために、シリンジポンプの底にあるネ
ジ穴に、ポールクランプの取りつけネジをいれて固定す
る。次に、本体右側面のACインレットにAC電源ケー
ブルを接続し、プラグをアース端子付のAC100Vの
コンセントに接続する。AC電源が接続されると、バッ
テリーランプ117が点灯して、内蔵バッテリーに充電
されている状態になっていることが表示されるようにな
る。
【0040】そこで、電源を入れるために電源スイッチ
115を約1秒押して電源をいれるとすべてのランプが
3回点滅して、またブザーが鳴って自動的にセルフチェ
ックが行われる。このときAC/DCランプ116は点
灯する一方で、流量・予定量・積算量の各表示ランプ1
23、124、125が点灯する。また流量・予定量・
積算量の表示部111に、予め設定されているシリンジ
の種類が約3秒間、数字で表示される。
【0041】所定時間経過後に流量・予定量・積算量の
表示部111のシリンジ種類の数字が消えて、表示部1
11に「0.0」と表示される。また動作インジケータ
107はこの時、消灯している。一方、シリンジの種類
の表示ランプ118は内蔵の4個の全ての表示ランプが
点滅した状態で、シリンジが装着されていないことを表
示してシリンジセットを促す。
【0042】プル式シリンジを注入ライン(チューブ)
と接続したら、プライミングを行う。このプライミング
は、患者に穿刺する前に必ず行う必要があり、早送りス
イッチ130を押すと動作インジケータ107が回転表
示されて、ポンプ動作が開示されて留置針の先端から薬
液が出る。
【0043】この早送りスイッチ130を押し続け、薬
液を留置針の先端まで送ると、積算量ランプ125が点
滅する。また、流量・予定量・積算量の表示部111は
早送り中は、積算量ランプ125が点滅し、流量・予定
量・積算量の表示部111に、プライミング量が表示さ
れる。このプライミング量は、0.1mlステップで積
算量に加算される。ここで、積算クリアスイッチ127
を押すことにより、積算量を「0」にクリアすることも
できる。このプライミングは、シリンジと本体の隙間を
無くすことでドラム11の外周面に線材が隙間なく巻き
付ける当接状態にするために重要であるので、必ず行う
ようにする。
【0044】以上のプライミングが終了したら、流量の
設定を行うが、このとき先ず流量ランプ123が点灯し
ていることを確認する。この流量ランプ123が点灯し
ていない場合には、表示切換スイッチ126を押して、
流量ランプ123を点灯させる状態にする。
【0045】この後に、設定ダイヤル106を回して、
1時間当たりの流量を設定するが、このとき設定ダイヤ
ル106の操作の誤動作の防止を図って安全を確保する
ために、回しはじめてから半周の間は数値が変化しない
ようになっている。また、半周を超えるとブザーが鳴り
数値が変化する。この数値の増減は設定ダイヤル106
を手前に回すと数値が減り、後ろに回すと数値は増える
ようになっている。また、停止/消音スイッチ128を
押した状態で設定ダイヤル106を回すと数値は上位桁
で急速に変化する。
【0046】プル式シリンジの種類と最大流量について
は、種類により設定できる最大流量が設定されており、
例えば30mlのプル式シリンジで最大流量1500m
lとなっている。したがって、最大流量より大きな数値
を設定し、開始スイッチ129を押した場合には、流量
設定値が点滅して、注入は開始されないようになってい
るので、再度、設定する。
【0047】以上のようにして流量の設定が終わった
ら、本体100が停止状態になっていることを確認し
て、留置針を患者の腕等に穿刺し、すべての準備が完了
したら、薬液を注入を行う。このために、開始スイッチ
129が押されると注入が開始される。動作インジケー
タ107が回転点灯するので薬液の注入は、回転点灯す
ることで遠方からも確認できる。
【0048】なお、プル式シリンジを本体100にセッ
トしてから、流量設定が終了した時点から約2分間経過
しても、注入が開始されない場合には、ブザーが鳴って
開始忘れを知らせる。そこで、停止/消音スイッチ12
8を押すとブザーが鳴り止むようにしている。注入中
に、流量の変更を行う場合は、注入の一時停止を実行し
て注入を停止状態にする。このために停止/消音スイッ
チ128を押すと動作インジケータ107が消灯する。
注入が開始された後に、積算量を確認するためには、表
示切換スイッチ126を押すと積算量ランプ125が点
灯する状態になる。すると流量・予定量・積算量の表示
部111に、注入開始からの積算量が0.1mlステッ
プで約15秒間表示される。
【0049】また、積算量をクリアしたい時は、停止/
消音スイッチ128を押して本体100を停止状態にし
てから、表示切換スイッチ126を押して、積算量を表
示させて、積算クリアスイッチ127を約1.5秒押す
と、ブザーが鳴り、流量・予定量・積算量の表示部11
1の積算量が「0.0ml」にクリアされる。予定した
量の薬液が注入されたら、停止状態を確認して、シリン
ジを取り外すが、このためにクランプ105を上方に引
き上げから、約90度回して保持する。
【0050】続いて、ドラム11は自動的に逆回転して
線材3のフック部3aをドラムから外せる状態になって
いるので、取り外す。その後に、再度使用しない場合に
は電源スイッチ115を約2秒以上押し続けて切る。
【0051】上記の機能を備えるシリンジポンプにより
十分に所望の機能が達成できるものであるが、ガンマ注
入設定機能により、より効果的な薬液注入ができる。こ
のために、先ず表示ON/OFFスイッチ110aを約
2秒以上押し続けるとガンマ注入設定画面110が点灯
し、ガンマ注入が可能となる。続いて、項目切換スイッ
チ110bを押すとガンマ設定画面が変化し項目切換ス
イッチ110bを押すごとに、ガンマ量、体重、薬剤
量、溶液量が点滅表示される。表示が点滅している箇所
が設定変更の可能な項目となるので、所望の項目を表示
した状態で設定ダイヤル6を回すことで、ガンマ設定画
面110上の数値を変化させて数値を設定する。また停
止/消音スイッチ128を押しながら設定ダイアル10
6を回すと、それぞれのステップ値が急速に変化させる
ことができる。このガンマ注入設定画面110は設定し
た、ガンマ量、体重、薬剤量、溶剤量により、流量を自
動計算して表示される。
【0052】次に、図4は図1(b)に示されたプル式
シリンジの使用状態を示した外観斜視図である。図2、
3に基づき既に説明済みの構成には同一符号を付して説
明を割愛して述べる。
【0053】図4において、シリンジ本体2から延設さ
れた一対の支持部2kにおいて軸体9で回動自在に軸支
されたドラム体8の係合穴8bに対して、一点鎖線で示
されるように駆動軸13のテーパ部13aに沿うように
潜入してセットする。その後に、不図示のモータの駆動
により図中の矢印D4方向の回転力をドラム体8に対し
て伝達することで薬液の注入を行うように構成されてい
る。また、ドラム体8は図示のように完全にカバーされ
ている構造なので、再使用時における雑菌混入の防止が
できるようになる。
【0054】以上の構成によれば、ポンプ本体100側
の駆動軸13が直接にドラム体8に潜入/係合して、ド
ラム体8を矢印D4方向に回動駆動することから、上記
の構成に比較して格段にセットが行い易くなる。また、
取り外しの際に駆動軸13を逆転する必要もなくなる。
【0055】さらにまた、線材3の他端のプルリング3
kを引っ張ることで、チューブ接続部2dを介して内容
物5をシリンジ本体2内部に再度導入可能であるので、
同一患者において再度の使用もできるようになる。
【0056】尚、オルゴールに使用されているような回
転力発生機構は、手動できつく巻かれた状態になってい
るゼンマイバネが戻る際に発生する回転トルクを風圧に
よる自動速度調整機能により一定速度でドラムを一定回
転で駆動するものであり、基本的に手動によるものであ
ることから、上記の電動モータに代えて駆動軸13の駆
動用として使用することができる。
【0057】したがって、上記の操作パネルを含む制御
装置部分は電池駆動する一方で、電力消費の最も大きな
駆動軸13の回転駆動用として例えばオルゴール用の回
転ドラム機構を流用することで、非常に安価でしかも携
帯に便利なプル式シリンジポンプを構成することもで
き、最適な構成とすることもできる。
【0058】また、オルゴールの回転力発生機構とプル
式シリンジのみを一体化した簡易シリンジポンプを構成
することも十分に可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シリンジ内において移動自在に設けられる移動シール体
を線材により移動するプル式シリンジとすることで長手
方向に短く構成でき、シリンジポンプを少なくともシリ
ンジの長手方向に沿うように小型に構成することがで
き、かつシリンジの押子を平行移動するための平行移動
機構に代えて、モータ乃至回転駆動力発生手段の回転力
を直に用いることで、ポンプの部品点数を大幅に削減し
て、安価に提供できるプル式シリンジ及び該プル式シリ
ンジ用ポンプシリンジを提供することができる。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】プル式シリンジの要部を破断して示した平面図
であって、(a)は無菌パックに収納した状態を示し、
また(b)は別タイプのプル式シリンジの要部破断平面
図である。
【図2】 プル式シリンジポンプの使用状態を示した外
観斜視図である。
【図3】 図2の操作パネル部102fの平面図であ
る。
【図4】 図1(b)のプル式シリンジの使用状態を示
した外観斜視図である。
【符号の説明】
1 無菌パック 2 シリンジ本体 3 線材 4 移動シール体 5 内容物 6 先端シール体 8 ドラム体 9 軸体 100 プル式シリンジポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を含む液状の内容物を収容する筒状
    のシリンジ本体と、該シリンジ本体の長手方向に沿うよ
    うに移動自在に設けられ、かつ前記内容物の漏洩を防止
    する移動シール体と、前記シリンジ本体の底部を形成す
    る側壁部に配設される開口部とを備えるプル式シリンジ
    であって、 前記側壁部において途中部位がシール状態で維持される
    とともに前記移動シール体に対して一端が固定され、他
    端において係止部を有した線材を含む可撓性部材を、所
    定直径のドラム体で巻き取り可能に構成したことを特徴
    とするプル式シリンジ。
  2. 【請求項2】 前記可撓性部材の前記係止部を外周面に
    おいて固定するとともに、回転駆動力を伝達するための
    係合穴を有した前記ドラム体を、前記側壁部において一
    体的に回動自在に設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のプル式シリンジ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のプル式シリンジを使用
    するためのプル式シリンジ用ポンプであって、 前記プル式シリンジを不動状態に固定するためのポンプ
    本体と、 前記係止部を着脱自在に係止する係止部を外周面に備
    え、前記ポンプ本体において設けられる前記ドラム体
    と、 該ドラム体を所定回転で回転駆動する駆動手段とを具備
    することを特徴とするプル式シリンジ用ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のプル式シリンジを使用
    するためのプル式シリンジ用ポンプであって、 前記プル式シリンジを不動状態に固定するためのポンプ
    本体と、 前記ドラム体の前記係合穴に対して係合するとともに所
    定回転で回転駆動する駆動手段とを具備することを特徴
    とするプル式シリンジ用ポンプ。
JP8074665A 1996-03-28 1996-03-28 プル式シリンジ及び該プル式シリンジ用ポンプ Withdrawn JPH09262293A (ja)

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