JPH09261533A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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Publication number
JPH09261533A
JPH09261533A JP8066609A JP6660996A JPH09261533A JP H09261533 A JPH09261533 A JP H09261533A JP 8066609 A JP8066609 A JP 8066609A JP 6660996 A JP6660996 A JP 6660996A JP H09261533 A JPH09261533 A JP H09261533A
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JP
Japan
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signal
light
circuit
diaphragm
amount
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JP8066609A
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English (en)
Inventor
Sachihiro Okada
祥宏 岡田
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み合わせが異なる場合でも最適の応答速度
に設定でき、かつEE信号のレベルが基準値の設定値に
依存しないようにできる自動調光機能を備えた光源装置
を提供すること。 【解決手段】ランプ8の光は絞り19を介して電子内視
鏡2のライトガイド6側に出射され、被写体で反射され
た光は撮像系を経てビデオプロセッサ4内の直流化回路
14により明るさに対応したEE信号が生成され、この
EE信号と基準信号REFと比較した出力で絞り19に
よる出射光量を制御する直流の調光制御ループを形成し
ている。また、予め絞り19による出射特性及びEE信
号生成系によるゲイン特性を記憶したメモリ手段から読
み出したデータに対し、補正値演算部37で演算して補
正値を求め、絞り19の位置変化をダンパコイル34で
検出し、GCA36を介して減算回路32に入力し、動
的な調光制御ループを形成して直流ゲインを変えないで
最適な応答速度を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被写体像の明るさ信
号に応じて、照明のための出射光量を自動調整する自動
調光機能を有する光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、撮像を行う撮像装置等では、絞
り(アイリス)の開口量を制御して露光量或いは照明光
量を自動的に制御する機能を備えたものがある。例え
ば、特開平4ー372935号公報では絞りを経て撮像
素子に入射された光量から明るさに対応した信号を生成
し、比較回路により基準値と比較して絞りの開口量を制
御すると共に、基準値に近い所定の範囲内の場合には、
範囲外の場合よりも絞り駆動速度を遅くすることによ
り、オーバ及びアンダシュート等を生じないようにした
ものが開示されている。
【0003】また、特開平2ー257126号公報では
露光量を自動的に制御するオートアイリスシステムにお
いて、開放から絞る方向に応答する場合のゲインと、絞
り状態から開放側に応答する場合のゲインとで、前者側
を下げる等して、応答性を改善している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は撮像素子
及びその信号処理系が一体化されているので、これらの
特性が異なる組み合わせで使用されるようなシステムの
場合には、適切な応答速度を実現することは困難とな
る。例えば、特開平7ー148110号公報では組み合
わせが異なる場合でも、最適な応答速度に設定できる内
視鏡用自動調光装置を開示している。
【0005】内視鏡装置は、その構成機器として撮像手
段を有する内視鏡、光源装置、ビデオプロセッサ等がそ
れぞれ複数種類存在する。例えば、内視鏡は上部消化管
とか下部消化管等使用される部位等に応じて異なる外径
の内視鏡がある。それらの特性が異なるため、組み合わ
せに依存して、その組み合わせの内視鏡装置における調
光の応答速度が速くなる場合と、遅くなる場合とが存在
した。
【0006】従って、例えば病院等において内視鏡検査
を行う場合、共通の光源装置と、使用する検査部位等に
応じて選択される内視鏡とで内視鏡装置を構成する場合
と、検査部位等に応じて選択される内視鏡と共に、光源
装置側も選択して常に一定の組み合わせで使用する場合
とが考えられる。
【0007】後者の場合には多数の内視鏡装置を用意し
なければならないため、経済的な負担が大きくなる。一
方、前者はそのような欠点が存在しないが、組み合わせ
によって自動調光の応答速度が変化してしまう。このよ
うに、組み合わせが異なる場合でも、上記特開平7ー1
48110号公報では最適な応答速度に設定できるよう
に調光機能を実現している。
【0008】この公報では、明るさの基準値とEE信号
との比較出力によって絞りによる光量を制御するループ
に、実際の組み合わせの装置において記憶手段に記憶し
た補正値データを用いて補正する制御手段を形成してい
る。
【0009】この制御手段は各絞り位置の情報を用いて
補正する直流のゲイン補正を行うため、基準値を変更し
た場合には、直流ゲインが変化し、EE信号のレベルも
変化してしまう。このため、例えば画像を撮影して記録
する時に、画像の明るさを必要とする場合にこのEE信
号を用いて撮影しようとしても、このEE信号のレベル
は基準値の設定値にも依存するため、さらに基準値の設
定値を参照すること等が必要になるという不便がある。
このため、画像の明るさを基準値の設定値に依存するこ
となく一意的に反映するようなEE信号が得られるもの
が望まれる。
【0010】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、組み合わせが異なる場合でも最適の応答速度に設定
でき、かつEE信号のレベルが基準値の設定値に依存し
ないようにできる自動調光機能を備えた光源装置を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】出射光量を増減する絞り
手段と、被写体像を画像信号として出力する観測装置が
出力する被写体像の明るさ信号を入力し絞り手段を制御
する調光回路を有する光源装置において、絞り手段の透
過率の変化量を検出する第1の検出手段と、入射光量の
変化に対する観測装置の明るさ信号の変化量を検出する
第2の検出手段と、第1の検出手段と第2の検出手段の
出力に応じて調光回路の直流ゲインを変えないで、応答
性を制御する制御手段を設けることにより、組み合わせ
が異なる場合でも最適の応答速度に設定でき、かつEE
信号のレベルが基準値の設定値に依存しないで自動調光
を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
の光源装置を有する内視鏡システムの構成を示す。
【0013】図1に示す内視鏡システム1Aは撮像手段
を備えた電子内視鏡2と、この電子内視鏡2のライトガ
イド6に照明光を供給する第1の実施の形態の光源装置
3Aと、撮像手段に対する信号処理を行い、映像信号
(画像信号)を出力するビデオプロセッサ4と、ビデオ
プロセッサ4から出力される被写体像に対応する映像信
号を表示するモニタ5とから構成される。電子内視鏡2
とビデオプロセッサ4とモニタ5とで観測装置10が形
成される。
【0014】電子内視鏡2は細長の挿入部を有し、挿入
部内には照明光を伝送するライトガイド6が挿通され、
このライトガイド6の後端のライトガイドコネクタ7は
光源装置3Aに着脱自在で装着され、光源装置3A内の
ランプ8からの照明光を伝送し、挿入部の先端部に固定
された出射端面から照明窓を介して前方に出射し、患部
などの被写体を照明する。
【0015】この先端部には照明窓に隣接して図示しな
い観察窓が形成され、この観察窓に取り付けられた対物
レンズを介して被写体の光学像を結像する。この結像位
置にはCCD等の固体撮像素子9が配置されており、光
学像を光電変換する。
【0016】この固体撮像素子9は、挿入部内等を挿通
された信号ケーブルと接続され、この信号ケーブルの後
端の信号コネクタ11はビデオプロセッサ4に着脱自在
で接続され、ビデオプロセッサ4内のドライブ回路12
のドライブ信号が固体撮像素子9に印加されることによ
り、光電変換された撮像信号はビデオプロセッサ4内の
映像信号作成回路13と、直流化回路14とに入力され
る。
【0017】映像信号作成回路13は撮像信号から標準
的な映像信号を生成(作成)し、この標準的な映像信号
をモニタ5に出力し、モニタ画面に被写体像を表示す
る。また、直流化回路14は撮像信号の輝度成分を抽出
し、積分回路などを通して、被写体像の平均的な明るさ
に対応する直流化された信号(以下、EE信号)を生成
する。
【0018】ビデオプロセッサ4(の直流化回路14)
のEE信号出力端を信号ケーブルを介して光源装置3A
のEE信号入力端子39と接続することにより、前記E
E信号はEE信号入力端子39を経て調光回路16を構
成する第2演算部17bに入力される。この第2演算部
17bと第1演算部17aとにはランプ8からライトガ
イド7の端面に供給或いは出射される出射光量を受光し
て検出する受光素子18の出力信号、つまり出射光量に
比例した信号Iが入力される。
【0019】ランプ8の照明光は照明光路の途中に介装
され、光量を増減する絞り手段としての絞り19を経
て、光源装置3Aの出射光量として内視鏡検査時にはラ
イトガイド6の入射端面に供給される。また、調光回路
設定時にはライトガイド6の入射端面の前の照明光路中
にハーフミラー21が介装され、従って出射光量はライ
トガイド6側には透過した光量が、そして反射された光
量は受光素子18で検出され、上記第1演算部17aと
第2演算部17bに出力される。
【0020】ランプ8から電子内視鏡2のライトガイド
6側に出射される出射光量を増減する絞り19はその基
端部分がモータ22の回転軸に接続され、モータ駆動回
路23からのモータ駆動信号に応じて回転駆動されるこ
のモータ22の回転と共に絞り19が回転され、照明光
路上での絞り19の先端側の開口面積が変化し、この絞
り19の開口面積を通過(或いは透過)した照明光のみ
がライトガイド6に供給されるようになっている。
【0021】従って、この絞り19の回転位置(回転角
度)に応じて、ライトガイド6側に出射される出射光量
が決定されることになる。この絞り19の回転位置は絞
り位置検出のための、例えばポテンショメータ24によ
って検出され、このポテンショメータ24から出力され
る信号(絞り位置信号とも記す)POTは第1演算部1
7aと、比較回路25に入力される。
【0022】この比較回路25にはカウンタ回路26か
ら出力されるパルスを積分する積分回路27の積分値が
(設定の基準値として)入力され、上記絞り位置信号P
OTと比較され、この比較回路25の出力は切換スイッ
チ28の一方の接点aに印加される。つまり、比較回路
25の(基準側となる)一方の入力端には積分回路27
を介して0から順次少しづつ大きくなる積分値が入力さ
れる。
【0023】上記第1演算部17aの演算出力はポテン
ショメータ24から出力される信号POTの値をアドレ
ス信号として第1メモリ29aに記憶され、また第2演
算部17bの演算出力はEE信号の値をアドレス信号と
して第2メモリ29bに記憶される。
【0024】この第1演算部17aは各絞り位置におけ
る(絞り19を経て実際に出射される)出射光量の変化
分を求める演算を行い、その演算結果を第1メモリ29
aに出力し、その絞り位置をアドレスとして第1メモリ
29aに記憶させる。つまり、この第1演算部17aは
絞り19による出射光量の変化分を検出する第1の検出
手段を形成する。この第1の検出手段は以下のような構
成である。
【0025】第1の検出手段は、全開位置から一定移動
量で順次移動させたときの各絞り位置の光量Iを検出す
る光量検出手段としての受光素子18と、現絞り位置と
一つ手前の絞り位置間の光量の差I(N−1)−I
(N)を求め、現絞り位置の光量I(N)との比を求め
る演算手段としての第1演算部17aと、この演算手段
で求めた比を現絞り位置の絞り19の透過率の変化量と
して記憶する記憶手段としての第1メモリ29aとで構
成される。
【0026】また、第2演算部17bは各EE信号レベ
ルにおける出射光量の変化分に対するEE信号の変化分
との比を求める演算を行い、その演算結果を第2メモリ
29bに出力し、そのEE信号レベルをアドレスとして
第2メモリ29bに記憶させる。
【0027】つまり、この第2演算部17bは固体撮像
素子9に入射される入射光量の変化分に対するEE信号
の変化分を検出する第2の検出手段を形成する。この第
2の検出手段は以下のような構成である。
【0028】第2の検出手段は、全開位置から一定移動
量で順次移動させたときの各絞り位置の光量を検出する
光量検出手段としての受光素子18と、現絞り位置の時
の観測装置10から出力される明るさ信号EE(N)と
一つ手前の絞り位置の時の観測装置10から出力される
明るさ信号EE(N−1)との差EE(N−1)−EE
(N)と、現絞り位置と一つ手前の絞り位置間の光量の
差I(N−1)−I(N)を求め、EE(N−1)−E
E(N)とI(N−1)−I(N)との比を、求める演
算手段としての第2演算部29bと、この演算手段で求
めた比を現絞り位置の明るさ信号EE(N)の時の入射
光量の変化量に対する観測装置10の明るさ信号の変化
量として記憶する記憶手段としての第2メモリ29bと
で構成される。
【0029】上記EE信号は比較回路30にも入力さ
れ、ホストCPU31から出力される基準信号REFと
比較され、この比較回路30で比較された比較出力は減
算回路32を通り、更に切換スイッチ28を経てモータ
駆動回路23に入力される。
【0030】この切換スイッチ28はホストCPU31
からの調光設定信号SETにより切換が制御され、通常
の自動調光使用時は接点bがONし、調光設定時にはこ
の調光設定信号SETにより接点aがONするように切
り換えられる。
【0031】また、ホストCPU31は調光設定時に
は、上記カウンタ回路26に対し、調光開始信号STA
RTを出力し、カウンタ回路26の出力が積分回路27
に入力されるようにする。
【0032】このホストCPU31は操作パネル33の
初期設定スイッチの操作により出力される初期設定信号
により、上記調光設定信号SET及び調光開始信号ST
ARTを出力する。また、操作パネル33の光量設定ス
イッチの操作によりホストCPU31から出力される基
準信号REFのレベルを可変設定することができる。
【0033】本実施の形態ではさらに絞り19による光
量が変化した場合に動作する動的(周波数的)な制御ル
ープ或いは制御手段を形成することにより、直流のゲイ
ンを変更させないで(つまり、基準信号REFの設定値
に依存しないで、明るさを反映するEE信号が得られ
る)、自動調光手段を構成にしている。
【0034】このため、(絞り19による光量変化の発
生時に対応する)モータ22の回転を検出するために、
モータ22の巻線と電磁誘導で結合するダンパコイル
(制動コイル)34が設けてあり、このダンパコイル3
4の出力信号は積分回路35により積分された後、その
積分値はゲイン制御端に印加される信号レベルに応じ
て、その増幅度が制御されるゲインコントロールアンプ
(以下、GCAと略記)36に入力される。
【0035】このGCA36には第1メモリ29a及び
第2メモリ29bから読み出された絞り19による出射
光量の変化分の情報と、出射光量の変化分に対するEE
信号生成系のEE信号の変化分、つまり撮像系及びその
信号処理系のゲインGの情報とから調光帰還ループのゲ
インを動的に補正するための演算を行う補正値演算部3
7の出力値がそのゲイン制御端に印加され、ゲイン制御
端に印加される値に応じた増幅度で積分値を増幅する。
このGCA36の出力は減算回路32に入力され、この
減算回路32によって比較回路30から出力される値か
らGCA36の出力値を減算してモータ駆動回路23側
に出力する。
【0036】上記補正値演算部37は上記2つの情報に
応じてGCA36のゲインを制御してGCA36から出
力される値を減算回路32に出力し、基準信号REFに
対するEE信号のずれ量を減算回路32による減算によ
り(光量が変化する時に動的に)補正するような応答性
の制御を行う。このGCA36は基本的には乗算を行う
乗算回路と同じような機能を行い、乗算回路を用いても
良い。
【0037】例えば、ある絞り位置における出射光量の
変化分が大きく、かつ撮像系及び信号処理系のゲインが
大きい特性を示す場合には、補正値演算部37はそれら
に応じてGCA36の増幅度を大きくする補正値をGC
A36に出力し、減算回路32で減算することにより、
そのような特性が補正されるような補正値を出力するよ
うな演算を行う。
【0038】このように本実施の形態では、応答性を動
的に制御する制御ループを設け、直流ゲインに影響を与
えないようにしたので、基準信号REFにより指示され
た設定値に対応した明るさに調光する。
【0039】この場合、光量変化時に動作する動的な制
御ループにより、絞り19による出射する光量の特性
と、撮像系及び信号処理系(直流化回路14)の特性を
動的に補正することにより、直流的にはEE信号は基準
信号REFと比例し補正の影響は受けない信号となる。
【0040】次に本実施の形態の作用を説明する。光源
装置3Aと実際に使用する電子内視鏡2及びビデオプロ
セッサ4等を接続し、この組合わせにおける自動調光機
能を設定するために、操作パネル33の初期設定スイッ
チを操作し、初期設定信号をホストCPU31に送る。
ホストCPU31は、調光設定信号SETを“H”にし
て切換スイッチ28の接点aがONするように設定し、
かつ調光開始信号STARTをカウンタ回路26に出力
する。また、ホストCPU31によりその動作が制御さ
れる図示しないミラー駆動手段により、ハーフミラー2
1はライトガイド6の前の光路中に介装される。
【0041】上記調光開始信号STARTにより起動す
るカウンタ回路26はパルスを積分回路27に出力し、
このパルスを積分して直流化された積分回路27の出力
値は比較回路25に基準信号として入力され、この積分
値は0から少しづつ大きな値になる。
【0042】この比較回路25には絞り19の回転位置
を表すポテンショメータ24の信号POTも入力され、
比較回路25の比較出力(積分値からの極性を含めたず
れ量)が切換スイッチ28を経てモータ駆動回路23に
入力される。ここで信号POTの値は絞り19が全開側
の場合に小さく、全閉側で大きくなるように設定されて
いる。
【0043】上記ずれ量の極性に対応した回転方向及び
ずれ量の絶対値に対応した回転量でモータ22を回転駆
動する。このようにして、ポテンショメータ24の信号
POTは積分回路27の出力値に一致するように負帰還
ループで制御される。
【0044】積分回路27の出力値は最初は0であり、
これに対応して絞り19の開口量或いは絞り19の透過
光量は最大で絞り量が0であり、積分回路27の出力値
の増加と共に、絞り19の開口量或いは透過光量はこれ
に追随して少しづつ減少し、全開から全閉まで絞り19
は順次駆動されることになる。従って、絞り19が全開
の状態でハーフミラ21を介して受光素子18で検出さ
れた信号Iは最大の値Imaxとなる。
【0045】この間、各絞り19の絞り位置或いは開口
位置の状態で、この絞り19を経た(光源装置3Aから
の)出射光量はハーフミラー21で一部(具体的には5
0パーセント)が反射し、残りの透過した光は、ライト
ガイド6に供給され、ライトガイド6の先端から出射さ
れた照明光で照明された部分からの反射光は固体撮像素
子9で受光され、光電変換された後、ビデオプロセッサ
4の映像信号作成回路13と直流化回路14に入力され
る。直流化回路14では固体撮像素子9で受光した光の
平均値の明るさに対応したEE信号を生成し、このEE
信号は第2演算部17bに入力される。
【0046】一方、ハーフミラー21で反射した光は受
光素子18で受光され、その光電変換された出力値、つ
まり出射光量に比例した信号Iは第1及び第2演算部1
7a,17bに入力される。この第1演算部17aには
ポテンショメータ24の信号POTも入力され、この第
1演算部17aは各絞り位置(つまり信号POT)に対
する絞り19の通過光量の変化分(ΔI/I(N))を
求め、その絞り位置の信号POTをアドレスとして第1
メモリ29aに記憶する。
【0047】ここで、ΔIはその時点での絞り位置の光
量I(N)と、その絞り位置の光量I(N)に達する1
ステップ前の絞り位置の光量I(Nー1)との差分或い
は変化分を表す。つまり、ΔI=I(Nー1)ーI
(N)を表す(規格化しない場合)。
【0048】また、第2演算部17bは各出射光量に比
例した信号Iの変化分ΔIに対するEE信号の変化分Δ
E、即ち、ビデオプロセッサ4(の直流化回路14)の
ゲインG(=ΔE/ΔI)を求め、このゲインG(或い
は、EE信号の関数であることを明示したG(EE))
を各EE信号レベルをアドレスとしてEE信号の変化分
を第2メモリ29bに記憶する。
【0049】ここで、ΔEはその時点でのEE信号EE
(N)と、そのEE信号EE(N)に達する1ステップ
前のEE信号(Nー1)との差分或いは変化分を表す。
つまり、ΔE=E(Nー1)ーE(N)を表す。なお、
ΔEとして最大のEE信号レベルEEmaxで規格化し
ても良い。
【0050】これらの処理を絞り19が全閉となるまで
行い、これらの処理に要する所定時間が経過すると、ホ
ストCPU31は調光設定信号SETを解除或いは
“L”にして切換スイッチ28の接点bがONするよう
に切り換えると共に、ハーフミラー21を光路中から光
路外に退避させ、自動調光の設定が終了し、自動調光の
機能を使用できる状態とする。また、例えば、ホストC
PU31は第1メモリ29a及び第2メモリ29bを書
き込みモードから読み出しモードに設定或いは切換え
る。従って、第1演算部17a及び第2演算部17b
は、演算の機能を行わないのに等しい状態になる。
【0051】この状態では内視鏡装置1Aを構成し、実
際に組み合わせて使用される機器の特性に応じた情報が
第1メモリ29aと第2メモリ29bに格納されている
ので、以下のようにしてその組み合わせによる内視鏡装
置1Aの特性に最適の応答性で自動調光を行うことがで
きる。
【0052】この自動調光の状態においては、操作者は
操作パネル33の光量調整スイッチなどを操作すること
により、その術者の望む光量調整レベルをホストCPU
31に指示し、対応する明るさの基準信号REFを比較
回路30に出力させることができる。例えば暗い画像部
分が注目する部位であれば、基準信号REFの設定値を
大きく、明るい画像部分が注目する部位であれば、基準
信号REFの設定値を小さくすれば良い。
【0053】この比較回路30はこの基準信号REFと
ビデオプロセッサ4から出力されるEE信号とを比較
し、比較出力、つまり基準信号REFからのずれ量は減
算回路32等を介してモータ駆動回路23に入力され、
モータ22を比較出力が減少させる方向に回転させて絞
り19による出射光量を変化させる。
【0054】この場合、モータ22の回転はその巻線と
電磁誘導で結合しているダンパコイル34に誘起電圧を
発生させ、その出力は積分回路35によりを積分され、
GCA36に入力される。
【0055】このGCA36には第1メモリ29a及び
第2メモリ29bから絞り19が変化した場合にその各
絞り位置での出射光量の変化分の情報と、出射光量の変
化分に対するEE信号の変化分との情報とから、直流ゲ
インの補正値の演算を行う補正値演算部37の演算補正
値が増幅度を規定する信号として入力され、演算補正値
で増幅度が規定されたGCA36の出力は減算回路32
により減算されて比較回路30の比較出力を補正する。
【0056】このようにして、調光回路16のループゲ
インの周波数特性を動的に補正してハンチングの発生を
防止すると共に、直流ゲインを変えないので、基準信号
REFの設定値に比例したEE信号となり、補正の影響
は動的以外は受けない。従って、画像を撮影する場合に
も、このEE信号を用いることにより、適正な撮影像が
得られる。
【0057】本実施の形態によれば、調光回路16の直
流ゲインを変えないで、いかなる絞り羽根でも、どのよ
うなビデオプロセッサ4等と組み合わせても、ハンチン
グを生じないで、最適な応答性を持つ自動調光機能を実
現できる。
【0058】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
の実施の形態の光源装置3Bを有する内視鏡システム1
Bの構成を示す。図2に示す内視鏡システム1Bは、第
1の実施の形態において、動的制御ループ部分の構成が
異なっている。
【0059】つまり、ダンパコイル34の出力はそれぞ
れ遮断周波数が異なる複数のローパスフィルタ(以下、
LPFと略記)41a,41b,41cに入力され、こ
れらの出力は切換スイッチ42を経てGCA36に入力
される。また、切換スイッチ42は補正値演算部37の
出力に応じて対応するLPF41a,41b,41cが
選択されるようになっている。その他の構成は図1と同
様である。
【0060】本実施の形態においては、補正値演算部3
7の出力に応じて対応する周波数特性のLPF41a,
41b,41cを選択することにより、適切な周波数特
性のループゲインで応答できるようにする。本実施の形
態は第1の実施の形態とほぼ同様の効果を有する。
【0061】(第3の実施の形態)図3は本発明の第3
の実施の形態の光源装置3Cを有する内視鏡システム1
Cの構成を示す。図3に示す内視鏡システム1Cは、第
1の実施の形態において、動的制御ループ部分の構成が
異なっている。
【0062】つまり、ダンパコイル34の出力はA/D
コンバータ51によりデジタル信号に変換された後、F
PGA52で構成されたLPFを通した後、D/Aコン
バータ53によって再びアナログ信号に変換された後、
GCA36に入力される。
【0063】上記FPGA52は複数のROM54a,
54b,54cの内容が切換スイッチ55で選択された
ものが書き込まれ、その書き込まれた内容に対応した遮
断周波数特性を有するLPFとして機能する。
【0064】この切換スイッチ55による選択は補正値
演算部37の出力信号に応じて決定される。その他の構
成は図1と同様である。本実施の形態では補正値演算部
37の出力信号に応じて複数のROM54a,54b,
54cの1つが選択され、その選択されたROMの内容
がFPGA52に書き込まれることにより、そのROM
の内容に対応したLPFが形成される。このLPFによ
る機能は第2の実施の形態と同様な機能となる。本実施
の形態は1つのFPGA52により周波数特性が異なる
複数のLPFの機能を実現できる。その他は第1の実施
の形態で述べたような効果がある。
【0065】[付記] 2.前記第1の検出手段は、全開位置から一定移動量で
順次移動させたときの各絞り位置の光量Iを検出する光
量検出手段と、現絞り位置と一つ手前の絞り位置間の光
量の差I(N−1)−I(N)を求め、現絞り位置の光
量I(N)との比を求める演算手段と、演算手段で求め
た比を現絞り位置の絞り手段の透過率の変化量として記
憶する記憶手段で構成された請求項1記載の光源装置。
【0066】3.前記第2の検出手段は、全開位置から
一定移動量で順次移動させたときの各絞り位置の光量を
検出する光量検出手段と、現絞り位置の時の観測装置か
ら出力される明るさ信号EE(N)と一つ手前の絞り位
置の時の観測装置から出力される明るさ信号EE(N−
1)との差EE(N−1)−EE(N)と、現絞り位置
と一つ手前の絞り位置間の光量の差I(N−1)−I
(N)を求め、EE(N−1)−EE(N)とI(N−
1)−I(N)との比を、求める演算手段と、演算手段
で求めた比を現絞り位置の明るさ信号EE(N)の時の
入射光量の変化量に対する観測装置の明るさ信号の変化
量として記憶する記憶手段で構成された請求項1記載の
光源装置。
【0067】4.前記制御手段は、絞り手段の開閉動作
に応じて出力する第3の検出手段と、第3の検出手段の
出力を積分する積分手段と、積分手段の出力を制御信号
に応じた増幅度で増幅するGCAと、第1の検出手段と
第2の検出手段の出力を入力し各値に応じてGCAの増
幅度を可変する制御信号を出力する補正値演算部で構成
された請求項1記載の光源装置。
【0068】5.前記制御手段は、絞り手段の開閉動作
に応じて出力する第3の検出手段と、第3の検出手段の
出力を積分する複数のLPFと、複数のLPFの出力を
制御信号に応じて選択する切換手段と、切換手段で選択
されたLPFの出力を入力し規定の増幅度で増幅するG
CAと、第1の検出手段と第2の検出手段の出力を入力
し各値に応じて切換手段の入力信号選択を制御する制御
信号を出力する補正値演算部で構成された請求項1記載
の光源装置。
【0069】6.前記制御手段は、絞り手段の開閉動作
に応じて出力する第3の検出手段と、状態関数の異なる
複数のLPFの回路情報を記憶する複数のROMと、複
数のROMの出力を制御信号に応じて選択する切換手段
と、切換手段で選択されたROMの出力を入力し、回路
情報に応じた状態関数で第3の検出手段の出力を積分す
るLPFを構成するFPGAと、第3の検出手段の出力
をFPGAに入力する為にデジタル化するA/Dコンバ
ータと、FPGAの出力をアナログ化するD/Aコンバ
ータとD/Aコンバータの出力を規定の増幅度で増幅す
るGCAと、第1の検出手段と第2の検出手段の出力を
入力し各値に応じて切換手段の入力信号選択を制御する
制御信号を出力する補正値演算部で構成された請求項1
記載の光源装置。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
射光量を増減する絞り手段と、被写体像を画像信号とし
て出力する観測装置が出力する被写体像の明るさ信号を
入力し絞り手段を制御する調光回路を有する光源装置に
おいて、絞り手段の透過率の変化量を検出する第1の検
出手段と、入射光量の変化に対する観測装置の明るさ信
号の変化量を検出する第2の検出手段と、第1の検出手
段と第2の検出手段の出力に応じて調光回路の直流ゲイ
ンを変えないで、応答性を制御する制御手段を設けてい
るので、組み合わせが異なる場合でも最適の応答速度に
設定でき、かつEE信号のレベルが補正値に直流的には
影響されなく基準値の設定値に比例した自動調光ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の光源装置を有する
内視鏡システムの構成を示す構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の光源装置を有する
内視鏡システムの構成を示す構成図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の光源装置を有する
内視鏡システムの構成を示す構成図。
【符号の説明】
1A…内視鏡システム 2…電子内視鏡 3A…光源装置 4…ビデオプロセッサ 5…モニタ 6…ライトガイド 8…ランプ 9…固体撮像素子 10…観測装置 13…映像信号作成回路 14…直流化回路 16…調光回路 17a…第1演算部 17b…第2演算部 18…受光素子 19…絞り 22…モータ 24…ポテンショメータ 25…比較回路 26…カウンタ回路 27…積分回路 29a…第1メモリ 29b…第2メモリ 30…比較回路 31…ホストCPU 32…減算回路 33…操作パネル 34…ダンパコイル 35…積分回路 36…GCA

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出射光量を増減する絞り手段と、被写体
    像を画像信号として出力する観測装置が出力する被写体
    像の明るさ信号を入力し絞り手段を制御する調光回路を
    有する光源装置において、 絞り手段の透過率の変化量を検出する第1の検出手段
    と、入射光量の変化に対する観測装置の明るさ信号の変
    化量を検出する第2の検出手段と、第1の検出手段と第
    2の検出手段の出力に応じて調光回路の直流ゲインを変
    えないで、応答性を制御する制御手段を設けたことを特
    徴とする光源装置。
JP8066609A 1996-03-22 1996-03-22 光源装置 Withdrawn JPH09261533A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008279077A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Olympus Medical Systems Corp 光源装置及び内視鏡装置

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JP2008279077A (ja) * 2007-05-10 2008-11-20 Olympus Medical Systems Corp 光源装置及び内視鏡装置

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