JPH09256058A - リング状部材の製造方法 - Google Patents

リング状部材の製造方法

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JPH09256058A
JPH09256058A JP6257596A JP6257596A JPH09256058A JP H09256058 A JPH09256058 A JP H09256058A JP 6257596 A JP6257596 A JP 6257596A JP 6257596 A JP6257596 A JP 6257596A JP H09256058 A JPH09256058 A JP H09256058A
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JP
Japan
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straightening
work
tempering
dimensional tolerance
rate
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JP6257596A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Maeda
明年 前田
Manabu Ohori
学 大堀
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理後の仕上げ研削のみでリング状部材の
十分な精度を確保できるようにして研削コストの大幅な
削減を可能にする。 【解決手段】 内外径の偏心率が0.015%以下で且
つ寸法公差率が低温焼戻し矯正時は0.04%以下、高
温焼戻し矯正時は0.08%以下の旋削リング状部材を
焼入れ後、矯正焼戻し加工率が0.2%〜次式で定まる
δmax %の範囲内で矯正焼戻しをする。 δmax =K10+K20T(但し、K10=0.43±0.03, K20
=(100.4±0.2)α,Tはリング状部材の最高到達温度
(°C)、αは線膨張係数)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱処理を必要とす
る薄肉のリング状部材の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強度及び寸法精度を必要とする薄
肉のリング状部材の製造方法では、必要な熱処理を行っ
た後に研削を行うことが一般的であった。熱処理後に研
削を行う理由は、熱処理前の旋削品の寸法精度を向上さ
せても熱処理後は変形及び寸法変化が生じるからであ
る。したがって、熱処理後に研削を行い寸法精度を向上
させることが必須であった。
【0003】また、寸法精度向上のため、特開平5−3
3059号公報に示すような外径拘束焼入れ装置による
矯正焼入れの提案がなされている。ここでは、外径不動
15〜50μmの旋削品に対して焼入れ時に外径矯正を
行い、外径不動10〜60μmの寸法精度の焼入れ完了
品を完成させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
リング状部材の製造方法においては、熱処理変形量が大
きく、従って、熱処理後の研削取り代を過大に必要とす
るため、研削コストを増加させるという問題点があっ
た。
【0005】また、後者の矯正焼入れを行う方法は、強
加工による面荒れや旋削品の寸法精度が完成品の寸法精
度より悪いため、矯正後は自然に焼入れを行ったものよ
り高精度であるが、製品精度は良くない。即ち、これら
の矯正方法も熱処理後に研削工程を必要とすることを前
提としたものである。
【0006】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、熱処理後の研削工程の削除若しくは
必要ならば仕上げバレル加工又は仕上げ研削のみで製品
化することができるリング状部材の製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、寸法公差率が低温焼戻し矯正時は0.04%以
下、高温焼戻し矯正時は0.08%以下の旋削リング状
部材を焼入れ後、矯正焼戻し加工率が0.2%〜次式で
定まるδmax %の範囲内で矯正焼戻しをすることを特徴
とする。
【0008】δmax =K10+K20T(但し、K10=0.43
±0.03, K20=(100.4±0.2)α,Tはリング状部材の最
高到達温度(°C)、αは線膨張係数) 旋削リング状部材の寸法公差率を低温焼戻し矯正時は
0.04%以下、高温焼戻し矯正時は0.08%以下に
する理由は、低温焼戻し矯正より高温焼戻し矯正の方が
応力除去が十分にでき、そのため、同一加工率に対して
も高温焼戻し矯正の方が矯正効果が高くなるからであ
り、従って、高温の方が旋削完了品での寸法公差率の上
限を上げることが可能となる。
【0009】しかし、旋削完了品での寸法公差率の上限
を越えると、矯正焼戻し加工率が上述した範囲内であっ
ても自由焼戻しに近くなって熱処理完了品での外・内径
寸法公差率を良品範囲である0.06%以下とできな
い。
【0010】また、旋削完了品での内外径の偏心率が
0.015%を越えると、旋削完了品での外径の寸法公
差率を満たしても、熱処理後の内径寸法公差率に偏心が
しわ寄せされて悪くなるので、偏心率は0.015%以
下が好ましい。
【0011】更に、矯正焼戻しの前にオーステナイト域
での矯正焼入れ処理を施すと、焼入れ後の寸法公差率を
旋削完了品相当にすることが可能になり、矯正効果の低
い低温矯正焼戻しでも熱処理完了品での内外径の寸法公
差率がよくなる。そして、熱処理完成品での内外径の寸
法公差率を0.02%以下とできれば、研削工程の削
除、あるいは熱処理後に仕上げバレル加工で表面粗さを
向上させるだけで、仕上げ研削をも省くことができる。
【0012】ここで、本発明では、熱処理完了品での内
外径の寸法公差率は0.06%以下、内外径の偏心率は
0.015%以下を良品範囲とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態で
あるリング状部材の製造方法に使用する矯正焼戻し装置
を説明するための説明的断面図、図2はワーク最高到達
温度と矯正焼戻し加工率との関係を示すグラフ図、図3
は最高到達温度が250°Cの時の旋削完了品寸法公差
率と熱処理完了品寸法公差率と矯正焼戻し加工率との関
係を示すグラフ図、図4は最高到達温度が500°Cの
時の旋削完了品寸法公差率と熱処理完了品寸法公差率と
矯正焼戻し加工率との関係を示すグラフ図、図5は試験
片外径に対する内外径の偏心率と内外径の寸法公差率の
差との関係を示すグラフ図である。
【0014】まず、説明の便宜上、図1を参照して矯正
焼戻し装置から説明すると、該矯正焼戻し装置20は、
装置本体21の内部に透磁率1.5以下の円筒状のセラ
ミック型22が装着されている。この型22の内径面
に、リング状部材であるワークWが外径面を拘束した状
態で挿入される。
【0015】型22の上下には、ワークWを加熱する高
周波誘導加熱コイル23が型端面に接近させて配設して
ある。この場合、高周波誘導加熱コイル23をできるだ
け被加熱物であるワークWに近づけるために、型22を
できるだけ薄型にし、かつワークWの両端から均等に誘
導加熱できるようにコイル形状を二巻きにしてある。各
コイル23の内径は、型22の内径より若干大きくして
いる。
【0016】そして、セラミック型22の上端面に密着
させて、当該型22を温度調整する型温度調整器24が
高周波誘導加熱コイル23の半径方向の外方に配設され
ている。この実施の形態の型温度調整器24は良く熱を
伝導させる伝熱材として鋼材(SC材)板25が使用さ
れ、これに電熱ヒータ又は熱媒体液等の温度調節源26
と図示しない熱電対のような温度センサ27とが内蔵さ
れて上面が断熱材28で覆われたドーナツ板形状に形成
されており、その鋼材板25の平面を型22の平坦面に
密着させるようになっている。
【0017】前記型温度調整器24は、型温度が300
°C位迄は、調整器24の内部に形成されたコイル状溝
に熱媒体油を循環させるか又は型温度調整器24内に埋
設された電熱ヒータによる加熱方式とし、型温度が30
0°Cを越えるような高温の場合には、熱媒体油の熱劣
化の問題が生じるので埋設電熱ヒータによる加熱方式と
するのが良い。また、型温度を一定に維持するために冷
却を要する時は、型温度調整器24内に形成したコイル
状溝に水または油を循環させて冷却を行うようにする。
また、温度の制御は、型温度調整器24に埋設した温度
センサ27の検出信号に基づいて、上記加熱源、冷却源
を切り換えることにより行われる。
【0018】型22は高周波誘導加熱コイル23に接近
しているが、透磁率1.5以下のセラミック製であるか
ら高周波誘導加熱コイル23の磁力線により加熱されて
温度上昇をきたすことはない。したがって、型22の温
度は型温度調整器24で単独に調整可能である。
【0019】装置本体21の中心軸上には、上方にワー
ク圧入治具30とその昇降駆動用のメインシリンダ31
とが配設されると共に、下方にワーク支え治具32とそ
の昇降駆動用のサブシリンダ33とが配設されている。
【0020】また、装置本体21の上方側面にはワーク
Wの挿入口36と挿入用シュート37が設けられ、装置
本体21の下方側面にはワーク取出しシリンダ38及び
処理完了ワーク取出し口39と取出し用シュート40が
設けられている。
【0021】次に、上記矯正焼戻し装置20の作動につ
いて説明する。初め、ワーク圧入治具30及びワーク支
え治具32はいずれも上下の後退位置にある。
【0022】先ず、装置下方のサブシリンダ33の作動
で、ワーク支え治具32を装置上方のワーク挿入口36
まで上昇させる。次に、挿入用シュート37からワーク
挿入口36を経てワーク支え治具32上に投入される。
投入されたワークWは自動的に型22との芯が決まるよ
うにしている ワークWがワーク支え治具32上に投入されたら、メイ
ンシリンダ31の作動でワーク圧入治具30を下降さ
せ、両治具30,32でワークWを挟み込む。こうして
ワークWを水平に挟持した状態のまま下降させ、上方の
高周波誘導加熱コイル23を通り抜けて、セラミック型
22の内径面の上部テーパ部から型22の中心部に圧入
する。圧入後、ワーク圧入治具30は上昇し、一方ワー
ク支え治具32は下降してワークWから離れる。この状
態で、高周波誘導加熱コイル23を作動させてワークW
の高周波誘導加熱を行う。ワークWの最高到達温度は2
50〜500°C、この最高到達温度にワークWを保持
する誘導加熱時間は30秒以下が好ましい。30秒を越
えて加熱しても焼戻し効果及び変形矯正能力は向上しな
いから無駄になる。
【0023】ここで、この実施の形態では、ワーク最高
到達温度が250〜350°Cの範囲を低温矯正焼戻し
の温度範囲とし、400〜500°Cの範囲を高温矯正
焼戻しの温度範囲とする。
【0024】加熱が終了したら、メインシリンダ31を
作動させてワーク圧入治具30を大きく下降させること
によりワークWを型22の下方へ押し出し、これを上昇
させたワーク支え治具32で受けて下方のワーク取出し
口39の位置へ下降させる。そして、ワーク取出しシリ
ンダ38を作動させてワーク支え治具32上のワークW
をワーク取出し口39へ突き出して取出し用シュート4
0へ送り出して、動作のワンサイクルが完了する。
【0025】なお、高周波誘導加熱の効率をより上昇さ
せたい場合、或いはワークに対して小容量の高周波電源
を使用する場合には、ワーク圧入治具30及びワーク支
え治具32の両治具とワークWとの接触面の間にそれぞ
れ高透磁率部材を介挿して、ワークを挟持したままの状
態で高周波誘導加熱を行うと良い。これは、高透磁率部
材が先ず高温に誘導加熱され、その伝熱効果を利用して
ワークWを効率良く加熱するものである。
【0026】また、この矯正焼戻し装置20によれば、
ワークWの外径面の面粗さ向上のために加熱時にワーク
Wにセラミック型22内でしごき加工を施すことも可能
である。
【0027】次に、矯正焼戻し装置20を使用して行っ
た矯正焼戻しの比較実験について説明する。ワークWと
して鋼製の旋削リング状部材を用い、鋼種はSUJ2を
採り上げた。このワークWを、840°Cに昇温して3
0分間その温度に保持した後、60°Cの焼入れ油にて
焼入れ処理を施し焼入れ硬化させて試験片とした。ま
た、矯正焼戻し用のセラミック型22は内径が47.0
00mmのもの使用し、高周波誘導加熱コイル23によ
るワークの最高到達温度は、250°C(低温矯正焼戻
しの加熱温度),500°C(高温矯正焼戻しの加熱温
度)の2種類とした。更に、内径47.000mmの一
定型に対して、数種の加工率(%)を得るため、ワーク
寸法を意図的に設定した。但し、高さはすべてh=7m
m、また、肉厚は1.75mmで一定とした。このよう
に設定した試験片の外径寸法、及び内径寸法を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】表2は各試験条件及び試験結果の一覧表で
ある。
【0030】
【表2】
【0031】表2中の寸法公差率(%)の欄は、旋削完
了品でのワークの内外径の寸法公差率及び熱処理完了品
でのワークの内外径の寸法公差率の二通りを示し、いず
れも次式で算出される。 ここで、この実施の形態では、旋削完了品でのワークの
内外径の寸法公差率(%)を250°Cの低温焼戻し矯
正時は0.04%以下、500°Cの高温焼戻し矯正時
は0.08%以下とする。
【0032】表2中の加工率(%)の欄は、矯正焼戻し
加工率δを示し、次式で算出される。 δ={D/d(1+α・T)−1}×100 ……………(1) 但し、 D:矯正焼戻し前のワーク外径(mm) d:矯正型の内径(mm) α:鋼種別の線膨張係数(例えばSUJ2では0.00
0012) T:ワーク最高到達温度(°C) ちなみに、本実験における型矯正のワーク矯正焼戻し加
工率は で求められる。その加工率の下限はワーク変形の矯正が
可能な最小加工率であり、これを下回る型寸法では矯正
不能となる。これに対して、上記の加工率の上限は型へ
のワーク圧入が可能な最大加工率である。これを上回る
型寸法の場合には、型の内径寸法に対しワーク(常温)
の外径寸法が大きすぎるため圧入不能となる。
【0033】この矯正焼戻し加工率δの上限は次のよう
にして定まる。今、矯正型の内径dを一定とした場合
に、矯正焼戻し前のワークの圧入可能な最大の外径をD
0 とする。一方、上記矯正焼戻し加工率δを表す(1)
式は、 δ={(D−d)/d+DαT/d}×100 =K1 +K2 T ………(2) (但し、K1 =100×(D−d)/d,K2 =100
Dα/d)と変形できるので、上記K1 ,K2 にD=D
0 を代入して得られるK1 =K10,K2 =K20により定
まる曲線が圧入可能なδmax (%)を表すことになる。
【0034】すなわち、 δmax =K10+K20T ………(3) により、矯正焼戻し加工率δの上限が規制される。
【0035】この実施の形態の場合では、ワークWの外
径寸法が47.20mmで圧入可能な限界であったの
で、表2よりワーク加熱温度250°C及び500°C
の場合の矯正焼戻し加工率の上限δ即ち(3式)のδ
max (%)を試算すると、鋼種SUJ2の線膨張係数α
は0.000012であるから、250°Cでは、 δmax ={47.20/47.000(1 +0.000012×250 )−1 }×100 =0.73% 500°Cでは、 δmax ={47.20/47.000(1 +0.000012×500 )−1 }×100 =1.03% となる。
【0036】また、上記K10,K20はそれぞれ K10=100 ×(47.20−47.00)/47.00
≒0.43 K20=100 ×47.20×α/47.00≒100.4 α となる。なお、K20はα=0.000012を代入すると、1.21
×10-3となる。
【0037】上記K10,K20は上記のようにd=47.
000mm等の場合に実験的に得られた結果であるが、
焼入後のワークの真円度のバラツキや、ワーク及び矯正
型のサイズを変えた場合等を考慮しても、 K10=0.43±0.03 K20=(100.4 ±0.2 )α と定めることができる。
【0038】なお、上記(1)式〜(3)式等では、室
温と0°Cでの相違、矯正型のαの温度による変動を無
視しているが、いずれも微小な値であり、ワークの弾性
変形能等を考慮すれば、上記各式で近似して実質上全く
問題ない。
【0039】図2は、表2の本発明例の欄の試験片A1
〜A3、D1〜D3及び比較例の欄の試験片G1、K1
の試験結果から、ワーク最高到達温度(横軸)と矯正焼
戻し加工率との関係を採り上げてプロットしたものであ
る。図において、矯正焼戻し加工率が0.2%の水平の
線は該加工率の下限即ちワークの矯正可能な最小加工率
を表している。また、本発明例の試験片A1〜A3、D
1〜D3及び比較例の試験片G1、K1の各試験片別に
プロットされた加工率線を示したが加工率の上限即ちワ
ークWを型に圧入することが可能な矯正焼戻し加工率の
限度は上述のようにこの実施の形態では試験片A3、D
3(図2のプロット以外も含めれば、その他B3,C
3,G4,E3,F3,K4もこの場合に相当する。)
の場合の加工率線で規定されることがわかった。すなわ
ち、前記(3)式で K10=0.43±0.03,K20=(100.
4 ±0.2 )αの範囲内として得られる曲線で決まる。
【0040】即ちワーク最高到達温度250〜500°
Cの範囲で、加工率を最低限0.20%,最高限で上記
のように定まる加工率上限δまで上げることが可能であ
る。この図2で中央部の斜線を施した範囲が、ワークW
の型への圧入が可能であって、しかも後述する本発明の
効果を満たし得るワーク最高到達温度及び矯正焼戻し加
工率の範囲である。なお、表3に本発明における矯正焼
戻し加工率δの上限の最大値(max)、平均値(me
an)及び最小値(min)を矯正焼戻し温度が250
°Cの場合と500°Cの場合とで分けて示す。
【0041】
【表3】
【0042】表2中の偏心率(%)の欄は、旋削完了品
でのワークの内外径の偏心率及び熱処理完了品でのワー
クの内外径の偏心率の二通りを示し、いずれも次式で算
出される。 ここで、この実施の形態では、旋削完了品での内外径の
偏心率(%)を0.015%以下とすることで、旋削完
了品での外径の寸法公差率を満たす場合において熱処理
後の内径寸法公差率に偏心がしわ寄せされて悪くなるの
を防止している。図5に表2の試験片A2,B2,D
2,E2,O1,O2について、試験片外径に対する内
外径の偏心率と熱処理後の内外径の寸法公差率の差との
関係を示す。図から明らかなように偏心率が0.015
%以下のA2,B2,D2,E2は熱処理完了後の内外
径の寸法公差率の差が“0”であるのに対し、偏心率が
0.015%を越えるO1,O2は熱処理完了後の内外
径の寸法公差率の差がそれぞれ0.1、0.2と大きく
なることが分かる。
【0043】そして、表2及び図3を参照して、250
°Cの低温矯正焼戻しに際して、上述した旋削完了品で
の内外径の寸法公差率(0.04%以下)、矯正焼戻し
加工率(0.2〜0.73%)及び旋削完了品での偏心
率(0.015%以下)が全て上述した範囲内であるA
1〜A3、B1〜B3については、熱処理完了品での寸
法公差率が内外径共に0.06%以下で偏心率も“0”
となり、したがって、熱処理後の仕上げ研削のみで製品
化が可能になる。
【0044】これに対し、旋削完了品での内外径の寸法
公差率(0.04%以下)、矯正焼戻し加工率(0.2
〜0.73%)及び旋削完了品での偏心率(0.015
%以下)の一つでも満たさないG1(旋削完了品での寸
法公差率及び矯正焼戻し加工率が範囲外),G2,G
3,G4(いずれも旋削完了品での寸法公差率が範囲
外),G5(旋削完了品での寸法公差率及び矯正焼戻し
加工率が範囲外)、H1,H2、I1,I2(いずれも
矯正焼戻し加工率が範囲外)については、熱処理完了品
での寸法公差率が内外径共に0.08%以上となって悪
くなる。
【0045】一方、表2及び図4を参照して、500°
Cの高温矯正焼戻しに際しては、旋削完了品での内外径
の寸法公差率(0.08%以下)、矯正焼戻し加工率
(0.2〜1.03%)及び旋削完了品での偏心率
(0.015%以下)が全て上述した範囲内であるD1
〜D3、E1〜E3、F1〜F3については、熱処理完
了品での寸法公差率が内外径共に0.06%以下で偏心
率も“0”となり、したがって、熱処理後の仕上げ研削
のみで製品化が可能になり、特に旋削完了品での寸法公
差率が0.02%のF1〜F3はついては、熱処理完了
品での寸法公差率が内外径共に0.02%で偏心率も
“0”となり、したがって、熱処理後の研削工程の削除
若しくは必要ならば仕上げバレルのみで製品化が可能に
なる。
【0046】これに対し、旋削完了品での内外径の寸法
公差率(0.08%以下)、矯正焼戻し加工率(0.2
〜1.03%)及び旋削完了品での偏心率(0.015
%以下)の一つでも満たさないK1、K5(いずれも旋
削完了品での寸法公差率及び矯正焼戻し加工率が範囲
外)、K2,K3,K4(いずれも旋削完了品での寸法
公差率が範囲外)、L1,L2、M1,M2、N1,N
2(いずれも矯正焼戻し加工率が範囲外)については、
熱処理完了品での寸法公差率が内外径共に0.1%を越
えて悪くなる。また、旋削完了品での偏心率のみを満た
さないO1,O2については、外径から矯正するので熱
処理完了品での外径の寸法公差率は見かけ上修正される
が、内径に偏心のしわ寄せがきて偏心率が悪くなってい
る。
【0047】次に、図6及び図7を参照して本発明の第
2の実施の形態であるリング状部材の製造方法を説明す
る。図6はこの実施の形態のリング状部材の製造方法に
使用する矯正焼入れ装置を説明するための説明的断面
図、図7は矯正焼入れ加工率と焼入れ後の寸法公差率と
の関係を示すグラフ図である。
【0048】この実施の形態は、旋削完了後のワークW
に上述した第1の実施の形態の焼入れ処理に代えて後述
するオーステナイト域での矯正焼入れ処理を施すことに
より、焼入れ後に旋削完了品相当の外径寸法公差率を達
成し、これにより矯正効果の低い250°Cの低温矯正
焼戻し品においても熱処理完了品での寸法公差率を内外
径共に0.02%以下にすることを可能にしたものであ
る。なお、かかる矯正焼入れ後は上述した第1の実施の
形態と同一の低温矯正焼戻し処理を施す。
【0049】まず、説明の便宜上、図6を参照して矯正
焼入れ装置50から説明すると、矯正焼入れ装置50
は、装置本体51の内部に円筒状の外径矯正型52が装
着されている。この型52の内径面にワークWが配置さ
れる。型52の上下には、高周波加熱コイル53が型端
面に接近させて配設されている。装置本体51の中心軸
上には、上方に冷却液噴射ノズル54が図示しないシリ
ンダ等の昇降駆動手段によって昇降可能に配設され、下
方にワーク支え治具56が図示しないシリンダ等の昇降
駆動手段によって昇降可能に配置されている。冷却液噴
射ノズル54の先端外周部には下降時にワークWの内径
面に冷却液を噴射して焼入れを完了する噴射口55が周
方向に複数形成されている。
【0050】次に、上記矯正焼入れ装置50の作動につ
いて説明する。初め、冷却液噴射ノズル54及びワーク
支え治具56はいずれも上下の後退位置にある。
【0051】先ず、装置下方の昇降駆動手段の作動でワ
ーク支え治具56を上昇させ、該ワーク支え治具56上
にワークWを投入する。次いで、ワーク支え治具56を
下降させてワークWを外径矯正型52の内径面に配置
し、この状態で、高周波誘導加熱コイル53を作動させ
てワークWの高周波誘導加熱を行い、焼入れ変形矯正を
行う。ワークWの最高到達温度は820〜1200°C
であり、材質に応じて温度設定を行う。加熱開始からワ
ークWは熱膨張を生じてその外径面が外径矯正型52の
内径面に密着し、規定温度到達後に高周波誘導加熱を終
了する。誘導加熱終了後、直ちに装置上方の昇降駆動手
段の作動で冷却液噴射ノズル54が下降して噴射口55
がワークW位置に達し、該噴射口55から冷却液をワー
クW内径面に吹きかけ矯正焼入れを完了する。ワークW
はオーステナイト状態で外径が拘束されるため、焼入れ
変形を最小限に抑えることができ、0.05〜1.0%
の矯正焼入れ加工率(後述する。)で焼入れ後の外径寸
法公差率を0.10%以下にすることが可能になる。因
みに、処理後のワークWは、旋削時の外径寸法に対し、
0.1〜0.3%程度膨張を生じる。
【0052】このように、この実施の形態では、鋼の組
織がオーステナイト状態においてワークWに塑性加工に
よる変形矯正を行い、歪みや変形のない真円のワークW
を作り出す。これは、鋼はオーステナイト状態では、熱
間鍛造などで知られるように硬さや引張り強さが低下
し、一方、伸びや絞りは上昇するので、塑性加工が容易
になるためである。
【0053】塑性加工による変形矯正では、その矯正焼
入れ加工率によって矯正能力が変わってくる。この矯正
焼入れ加工率は、ワークWの外径寸法Dと金型内径寸法
dとの差をワークWの外径寸法Dで割った値であり、次
の式(4)で表される。
【0054】 矯正焼入れ加工率=〔(D−d)/D〕×100%…………(4) ここで、矯正焼入れ加工率の測定における各寸法は、常
温(20〜30°C)で測定するものとする。ワークW
の加工矯正時の実寸法は熱膨張で大きくなり、オーステ
ナイト状態における矯正焼入れ加工率は、上記計算値よ
り高くなる。したがって、常温で測定された外径寸法を
(4)式に代入して求められる加工率の値に、次式
(5)で表される補正値を加えたものを外径拘束率とし
て用いた。但し、T(単位:°C)は矯正温度である。
【0055】 補正値=(T−300)/500% …………(5) 図7に矯正焼入れ加工率と焼入れ後の寸法公差率との関
係を示す。図から明らかなように0.02%以上の矯正
焼入れ加工率で矯正効果(焼入れ後の外径寸法公差率が
0.10%以下)が得られるのが分かる。ここで、この
実施の形態では矯正焼入れ加工率の範囲を0.05〜
1.0%とする。
【0056】矯正焼入れ加工率が0.05%未満だと、
焼入れ後の寸法公差率が高くなって加工矯正効果が期待
出来ない場合があり、0.02%未満だと焼入れ後の寸
法公差率が急激に高くなって加工矯正効果が全く期待出
来ない。また、矯正焼入れ加工率を大きくすることは一
種のエネルギーを被加工物であるワークWに与えること
になり、加工誘起によるマルテンサイト変態が促進され
て剛性が出てくる結果、次第に変形矯正能力が低下して
焼入れ後の寸法公差率が不安定になり、しかも、より大
きな加圧力が必要となるのでワークWの大きさや肉厚に
よっては通常のプレスクエンチ設備では矯正作業が困難
になってくる。このため、矯正焼入れ加工率の上限は
1.0%とする。但し、高い矯正焼入れ加工率で加工す
ると加工矯正される面が荒れてその後の加工に影響する
場合があるので、望ましくは0.7%とする。
【0057】次に、焼入れ後の寸法公差率の測定方法に
ついて述べると、ワークWの外径寸法Dに対してその最
大径Dmax と最小径Dmin とを測定し、その差(Dmax
−D min )を真円度とする。そして、この真円度(m
m)を平均径Dmeanで割った値を%で表したものを焼入
れ後の寸法公差率とした。
【0058】ここで、この実施の形態では、マルテンサ
イト変態が始まる前に加工矯正を完了させることを原則
とする。通常の焼入れ方法、すなわち、マルテンサイト
変態により膨張に転ずる現象のみを利用して変形を矯正
した場合は、矯正後に歪みが残り、その後の冷却過程や
洗浄工程、焼戻し工程及びその後の仕上げ加工などで歪
みが開放されると変形が再発することがある。
【0059】これは、矯正過程で変態によって強度が著
しく向上し、マルテンサイト変態中に起こる超塑性現象
(トリップ現象)だけでは塑性変形しきれず、塑性変形
せずに弾性変形する部分と、その他の塑性変形する部分
とが混在した状態になり、矯正後に内部歪みが残留する
からである。
【0060】そして、表2を参照して、旋削完了品の内
外径の寸法公差率が0.02%の試験片C1,C2,C
3(本発明例)及びJ1,J2(比較例)についてそれ
ぞれ上述した矯正焼入れ装置50を使用して矯正焼入れ
加工率0.3%で矯正焼入れを行い、焼入れ後の外径寸
法公差率を予め0.10%以内に向上させ、その後、表
2に示す各試験条件で上記第1の実施の形態で使用した
矯正焼戻し装置20によって250°Cの低温矯正焼戻
し処理を行った。
【0061】表2及び図3を参照して、旋削完了品での
内外径の寸法公差率(0.04%以下)、矯正焼戻し加
工率(0.2〜0.73%)及び旋削完了品での偏心率
(0.015%以下)が全て本発明の範囲内であるC
1,C2,C3については、熱処理完了品での寸法公差
率が内外径共に0.02%以下で偏心率も“0”とな
り、したがって、矯正効果の低い低温焼戻し品でも熱処
理後の研削工程の削除若しくは必要ならば仕上げバレル
のみで製品化が可能になる。
【0062】これに対し、矯正焼戻し加工率が本発明の
範囲外であるJ1,J2については、熱処理完了品での
寸法公差率が内外径共に0.08%で悪い。なお、この
実施の形態では、マルテンサイト変態する前のオーステ
ナイト状態で変形矯正を行うが、必ずしもマルテンサイ
ト変態する前に変形矯正を完了させなくてもよい。例え
ば、変形矯正開始から3秒後に矯正を完了することが多
く(特に小物のワークでは)、マルテンサイト変態前に
変形矯正を完了するという意味ではなく、原理的にオー
ステナイト域で変形矯正を行うものである。そして望ま
しくは、マルテンサイト変態前に変形矯正を完了すると
いう意味である。
【0063】したがって、マルテンサイト変態が始まる
前に加工矯正を必ずしも完了させなくてもよく、オース
テナイト状態で一度加工矯正してしまえば、その後にマ
ルテンサイト変態が始まっても大きな加工矯正は行われ
ず、マルテンサイト変態中に起こる超塑性現象(トリッ
プ現象)を利用して微細な矯正を行うこともでき、残留
歪みが少なく、変形の少ない真円のワークが得られるの
でこれを利用してもよい。
【0064】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、最終製品の寸法精度とほぼ同等かやや劣る程
度のリング状部材を焼入れ後に矯正焼戻しすることで、
熱処理完了後に高寸法精度のリング状部材の作製が可能
になり、したがって、熱処理後の研削工程の削除若しく
は必要ならば仕上げバレル加工又は仕上げ研削のみで十
分な精度を確保でき、研削コストの大幅な削減が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるリング状部材
の製造方法に使用する矯正焼戻し装置を説明するための
説明的断面図である。
【図2】ワーク最高到達温度と矯正焼戻し加工率との関
係を示すグラフ図である。
【図3】最高到達温度が250°Cの時の旋削完了品寸
法公差率と熱処理完了品寸法公差率と矯正焼戻し加工率
との関係を示すグラフ図である。
【図4】最高到達温度が500°Cの時の旋削完了品寸
法公差率と熱処理完了品寸法公差率と矯正焼戻し加工率
との関係を示すグラフ図である。
【図5】試験片外径に対する内外径の偏心率と内外径の
寸法公差率の差との関係を示すグラフ図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態であるリング状部材
の製造方法に使用する矯正焼入れ装置を説明するための
説明的断面図である。
【図7】矯正焼入れ加工率と焼入れ後の寸法公差率との
関係を示すグラフ図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 寸法公差率が低温焼戻し矯正時は0.0
    4%以下、高温焼戻し矯正時は0.08%以下の旋削リ
    ング状部材を焼入れ後、矯正焼戻し加工率が0.2%〜
    次式で定まるδmax %の範囲内で矯正焼戻しをすること
    を特徴とするリング状部材の製造方法。 δmax =K10+K20T(但し、K10=0.43±0.03, K20
    =(100.4±0.2)α,Tはリング状部材の最高到達温度
    (°C)、αは線膨張係数)
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