JPH09254886A - パワーチルトシリンダ装置 - Google Patents

パワーチルトシリンダ装置

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JPH09254886A
JPH09254886A JP8091754A JP9175496A JPH09254886A JP H09254886 A JPH09254886 A JP H09254886A JP 8091754 A JP8091754 A JP 8091754A JP 9175496 A JP9175496 A JP 9175496A JP H09254886 A JPH09254886 A JP H09254886A
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Actuator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーチルトシリンダ装置において、フリー
ピストンを備えながら、チルトアップの上限位置でシリ
ンダの内圧上昇を速やかに抑えること。 【解決手段】 パワーチルトシリンダ装置100におい
て、ロッドガイド18A内の開閉弁61が、シリンダ装
置100に第2管路44からフリーピストン25の反ピ
ストン側室22Bに圧力流体を供給してピストンロッド
19をシリンダ18の外部に押し出すチルトアップの上
限時に、ピストン20により押動されて開放され、ポン
プ33が第2管路44に供給した流体を第1室21に導
くもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶推進機のパワー
チルトシリンダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船外機、船内外機等の船舶推進機
のパワーチルトシリンダ装置として、船体と推進ユニッ
トの間にシリンダ装置を介装し、シリンダ装置に圧力流
体を給排して推進ユニットを船体に対し傾動可能に支持
し、シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿
入されるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延
びるピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端
部に固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第
1室とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成す
るピストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室
に区画するフリーピストンとから構成されてなるものが
ある。
【0003】パワーチルトシリンダ装置では、ポンプが
吐出する圧力流体をシリンダの第2室に供給するチルト
アップ時に、ピストンがロッドガイドに当接することに
より上限位置が決まる。このとき、シリンダを保護する
ため、シリンダの内圧上昇を抑える必要がある。
【0004】チルトアップ操作時にシリンダの内圧上昇
を抑える従来技術として、シリンダの第2室にフリーピ
ストンがない油圧回路の場合、ピストンに第1室と第2
室とを連絡する開閉弁と、この開閉弁を開放操作する操
作部材を配設し、操作部材が、チルトアップ時にロッド
ガイドに当接することにより押動されてピストンの開閉
弁を開放するように動作し、第1室と第2室とを導通さ
せるものがある。これによれば、チルトアップの上限位
置において、ピストンに設けた操作部材がロッドガイド
に当接すると、開閉弁が開いて第1室と第2室とが導通
するものとなる結果、第2室に供給されていた流体が第
1室に逃げ、ひいては第1室からシリンダ外に排出さ
れ、シリンダの内圧上昇を抑えることができるものとな
る。ところが、この従来技術では、シリンダの第2室に
フリーピストンを設けると、ピストンの開閉弁を開いて
も、第2室におけるフリーピストンの反ピストン側室に
供給された流体の流れを該フリーピストンが遮断するも
のとなり、この流体を上述の如くに第1室の側に逃がす
ことができないものとなるから、フリーピストンを備え
ることができない。
【0005】そして、上述の従来技術では、航走中の推
進ユニットに水中障害物が衝突して推進ユニットが跳ね
上がる跳ね上がり時のように、シリンダの第1室の圧力
が急激に上昇したとき、この圧力流体を第1室から第2
室に逃がすショック弁をピストンに設けてあるが、この
衝突後に第2室から第1室に圧力流体を戻すリターン弁
をピストンに設けることができない。何故ならば、この
ようなリターン弁をフリーピストンを伴わないピストン
に設けると、チルトアップのために第2室に供給した流
体がリターン弁から第1室に逃げてチルトアップ不能と
なるからである。即ち、この従来技術では、ピストンに
リターン弁を設けることができないから、推進ユニット
が障害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置
に戻ることができないという不都合がある。
【0006】この不都合を解消するものとして、特開昭
60-1097 号公報に記載の如く、シリンダの第2室にフリ
ーピストンを設け、ピストンにショック弁とリターン弁
とを併せ備えたものが提案されている。これによれば、
ピストンにリターン弁を備えたから、推進ユニットが障
害物との衝突による跳ね上がり後にすぐに元の位置に戻
ることができるものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、特開昭60
-1097 号公報に記載の如くのフリーピストンを備えるパ
ワーチルトシリンダ装置では、前述した如く、チルトア
ップの上限位置において開かれて第1室と第2室とを導
通する開閉弁をピストンに設けることにより、第2室の
流体を第1室側に逃がし、シリンダの内圧上昇を抑える
ことができない。
【0008】従って、この特開昭60-1097 号公報に記載
の従来技術では、ポンプと第2室とをつなぐ管路に、チ
ルトアップ時の第2室の内圧上昇をリザーバに逃がすリ
リーフ弁を設けることとしている。このリリーフ弁の開
放圧力は、チルトアップ時の第2室圧力(ポンプ吐出圧
力)で開かず、推進ユニットの通常航走姿勢を安定維持
するに足る第2室圧力よりも高い圧力に設定する必要が
ある。このため、チルトアップの上限位置に達する度
に、リリーフ弁は、ポンプの吐出圧力がリリーフ弁の高
い開放圧力を越えるまで上昇するのを待ってから開くも
のとなり、電力の消耗、ポンプの耐久性の点で改良が求
められる。
【0009】本発明の課題は、パワーチルトシリンダ装
置において、フリーピストンを備えながら、チルトアッ
プの上限位置でシリンダの内圧上昇を速やかに抑えるこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、船体と推進ユニットの間にシリンダ装置を介装し、
圧力供給装置からシリンダ装置に圧力流体を給排して推
進ユニットを船体に対し傾動可能に支持し、シリンダ装
置は、シリンダと、このシリンダ内に挿入されるととも
にロッドガイドを介してシリンダ外に延びるピストンロ
ッドと、シリンダ内のピストンロッド端部に固定されて
シリンダ内にピストンロッド収容側の第1室とピストン
ロッド非収容側の第2室とを区画形成するピストンと、
第2室をピストン側室と反ピストン側室に区画するフリ
ーピストンとから構成され、ピストンには、第1室が急
激に圧縮されたときに開くショック弁と、推進ユニット
の自重でピストン側室の流体を第1室に戻すリターン弁
を配設してなるパワーチルトシリンダ装置において、圧
力供給装置と第1室とを連絡する第1管路と、圧力供給
装置とフリーピストンの反ピストン側室とを連絡する第
2管路と、第2管路から分岐しロッドガイド内の開閉弁
を介して第1室に連絡可能とされる開閉管路とを備え、
上記開閉弁は、シリンダ装置に第2管路からフリーピス
トンの反ピストン側室に圧力流体を供給し、第1室から
圧力流体を排出してピストンロッドをシリンダ外に押し
出し、ピストンがロッドガイドに当接するチルトアップ
の上限にて、該ピストンにより押動されて開放され、圧
力供給装置が第2管路に供給した流体を第1室に導くよ
うにしたものである。
【0011】請求項1に記載の本発明によれば下記、
の作用がある。 チルトアップの上限位置で、ロッドガイドに当接する
ピストンがロッドガイド内の開閉弁を押動して開放し、
圧力供給装置が第2管路に供給している流体を開閉管路
を介して第1室に導く。これにより、第2管路から第2
室に供給されていた流体は、開閉管路、開閉弁を通って
第1室に逃げ、ひいては第1室からシリンダ外に排出さ
れ、シリンダの内圧上昇を抑える。
【0012】上記の開閉弁は、チルトアップの上限
位置で必ずピストンにより押動され、直ちに開放せしめ
られるから、シリンダの内圧上昇は速やかに抑えられ、
電力の消耗を低減し、ポンプの耐久性を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1はパワーチルトシリンダ装置
を示す回路図、図2はパワーチルトシリンダ装置の要部
を示す模式図、図3はパワーチルトシリンダ装置の動作
状態を示す模式図、図4は船舶推進機を示す模式図であ
る。
【0014】船体11の船尾板11Aには、図4に示す
如く、クランプブラケット12が固定され、クランプブ
ラケット12にはチルト軸13を介してスイベルブラケ
ット14が略水平軸まわりに傾動可能に、即ちチルトア
ップ及びチルトダウン可能に、枢着されている。スイベ
ルブラケット14には、図示されない操舵軸を介して、
推進ユニット15が操舵軸まわりに回動可能に枢着され
ている。推進ユニット15の上部にはエンジンユニット
16が搭載され、推進ユニット15の下部にはプロペラ
17が備えられている。即ち、船外機10は、以下に述
べるチルトシリンダ装置100により、推進ユニット1
5を傾動可能としている。
【0015】クランプブラケット12にはチルトシリン
ダ装置100のシリンダ18の基端部がピン結合され、
スイベルブラケット14には、シリンダ18の内部に挿
入されるとともにロッドガイド18Aを介してシリンダ
18の外部に延びるピストンロッド19の先端部がピン
結合されている。シリンダ18の内部は、ピストンロッ
ド19の端部に固定されるピストン20により、ピスト
ンロッド19収容側の第1室21と、ピストンロッド1
9非収容側の第2室22とに区画されている。
【0016】ピストン20には、ショック弁23とリタ
ーン弁24が相互に並設されている。ショック弁23
は、ばね23Aにより閉弁せしめられており、障害物と
の衝突による衝撃力作用下におけるように、第1室21
内の圧力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定の圧力値
以上に達した時点で開弁し、第1室21内の作動油を第
2室22(ピストン側室22A)に移送可能としてい
る。リターン弁24は、障害物との衝突による衝撃力吸
収後、チルトアップされた推進ユニット15の自重作用
下で第2室22(ピストン側室22A)内の圧力が所定
の圧力値以上にまで達した時点で開弁可能とされてい
る。
【0017】尚、第2室22には、フリーピストン25
がピストン20に近接配置されている。フリーピストン
25は、第2室22をピストン側室22Aと反ピストン
側室22Bに区画する。フリーピストン25は、上記障
害物との衝突による衝撃吸収の前後で一定位置に停留
し、従ってショック弁23を経て第1室21から第2室
22(ピストン側室22A)に移送される作動油の量
と、リターン弁24を経て第2室22(ピストン側室2
2A)から第1室21に返送される作動油の量とを同一
とすることを可能とし、シリンダ18に対するピストン
ロッド19の衝撃吸収後における復帰位置を衝撃吸収前
におけるピストンロッド19の停留位置に確実に一致さ
せることを可能としている。
【0018】次に、上記チルトシリンダ装置100の作
動回路について説明する。31はリザーバであり、作動
油を貯留可能としている。32は可逆式直流モータ、3
3は可逆式ギヤポンプであり、ポンプ33はモータ32
によって選択的に正転もしくは逆転可能とされている。
34は開閉装置であり、シャトルピストン35、第1チ
ェック弁36及び第2チェック弁37を有し、シャトル
ピストン35の第1チェック弁36側に第1シャトル室
38を区画形成し、シャトルピストン35の第2チェッ
ク弁37側に第2シャトル室39を区画形成している。
即ち、第1チェック弁36は、ポンプ33の正転時に管
路42を介して供給される送油圧力によって開作動さ
れ、第2チェック弁37はポンプ33の逆転時に管路4
3を介して供給される送油圧力によって開作動される。
また、シャトルピストン35は、ポンプ33の正転によ
る送油圧力によって第2チェック弁37を開作動し、ポ
ンプ33の逆転による送油圧力によって第1チェック弁
36を開作動する。
【0019】開閉装置34の第1チェック弁36と、シ
リンダ18の第2室22(反ピストン側室22B)とは
第2管路44によって連通されている。また、開閉装置
34の第2チェック弁37と、シリンダ18の第1室2
1とは第1管路45によって連通されている。
【0020】管路42に連なる管路42Aの中間部には
逆止弁48が介装されている。即ち、船外機10のチル
トダウン操作時に、シリンダ18のピストンロッド19
が最大収縮位置に達し、シリンダ18の第2室22から
ポンプ33への返油がなくなった時点で、なおポンプ3
3が作動する場合に、上記逆止弁48が開作動し、リザ
ーバ31からポンプ33に作動油を供給可能としてい
る。
【0021】また、管路43に連なる管路43Aの中間
部には逆止弁49が介装されている。即ち、船外機10
のチルトアップ操作時に、シリンダ18のシリンダ内容
積は、ピストンロッド19のシリンダ18からの退出容
積だけ増加することとなり、作動油の循環油量が不足す
ることから、上記逆止弁49が開作動し、リザーバ31
からポンプ33に循環油量の不足油量を補償可能として
いる。
【0022】また、管路43の中間部には管路43Bを
介してダウンリリーフ弁50が接続されている。即ち、
船外機10のチルトダウン操作時に、シリンダ18の容
積はピストンロッド19のシリンダ18への侵入容積だ
け減少することとなり、作動油の循環油量に余りを生ず
ることから、上記ダウンリリーフ弁50が開作動して、
ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻すことを可能と
している。
【0023】また、第2管路44の中間部には第2室用
リリーフ弁51が接続されている。即ち、推進ユニット
15が任意のアップ位置に保持される状態での後進航走
下で、推進ユニット15が障害物に衝突し、シリンダ1
8の第2室22における圧力が異常に上昇すると、上記
第2室用リリーフ弁51が開作動し、圧力上昇した作動
油をリザーバ31に逃すことを可能としている。
【0024】また、シリンダ18の第1室21に連通さ
れている第1管路45と、第2室22に連通されている
第2管路44との間にはバイパス管路46を介して手動
弁52が介装されている。即ち、手動弁52を開操作す
ることにより、シリンダ18の第1室21と第2室22
とが連通可能となり、ピストンロッド19を手動操作に
よって伸縮させ、推進ユニット15をそのダウン位置と
最大チルトアップ位置との間で揺動することが自在とな
る。
【0025】然るに、チルトシリンダ装置100にあっ
ては、船外機10のチルトアップの上限位置で、第2室
22に供給される圧力油を逃がしてシリンダ18を保護
するため、以下の構造を備えている。
【0026】即ち、チルトシリンダ装置100は、前述
した、ポンプ33と第1室21とを連絡する第1管路4
5と、ポンプ33とフリーピストン25の反ピストン側
室22Bとを連絡する第2管路44の他に、開閉管路6
0を備えている。開閉管路60は、第2管路44から分
岐し、ロッドガイド18A内の開閉弁61を介して第1
室21に連絡可能とされている。開閉弁61は、推進ユ
ニット15が水中障害物と衝突したときに圧力上昇する
第1室21の作動油圧力では開かないように、ばね62
により閉弁されている。
【0027】従って、開閉弁61は、図3(A)に示す
如く、チルトシリンダ装置100に第2管路44からフ
リーピストン25の反ピストン側室25Bに圧力油を供
給し、第1室21から圧力油を排出してピストンロッド
19をシリンダ18の外部に押し出し、ピストン20が
ロッドガイド18Aに当接するチルトアップの上限に
て、該ピストン20によりロッド状突出部61Aを押動
されて開放され、ポンプ33が第2管路44に供給した
圧力油を第2室22でなく、開閉管路60から第1室2
1に導くことを可能とする。尚、ロッドガイド18Aは
ピストン20が当接する内面に、開閉管路60と第1管
路45とを連通可能とする溝状流路63を備えている。
これにより、第2管路44から第2室22に供給されて
いた圧力油は、開閉管路60、開閉弁61を通って第1
室21に逃げ、ひいては第1室21(溝状流路63)か
らシリンダ18の外部(第1管路45)へと排出され
る。
【0028】そして、チルトシリンダ装置100がチル
トアップの上限位置からチルトダウンするときには、図
3(B)に示す如く、第1室21に供給される圧力油が
ピストン20のリターン弁24を閉じ、ピストン20を
下方へと押し下げる。尚、開閉弁61は、このチルトダ
ウン操作時の第1室21の内圧では開かない。
【0029】次に、チルトシリンダ装置100の作動に
ついて説明する。 (チルトアップ動作)船外機10のアップ動作は以下の
通りである。即ち、モータ32をアップ側に作動し、ポ
ンプ33を正転すると、ポンプ33からの吐出油は、管
路42、第1チェック弁36、第2管路44を経てシリ
ンダ18の第2室22の反ピストン側室22Bに入り、
ピストンロッド19を押し上げ、推進ユニット15を第
1図に実線で示すダウン位置から2点鎖線で示すアップ
位置にまで傾動可能とする。シリンダ18の第1室21
の油は、第1管路45、第2チェック弁37、管路43
を経てポンプ33に戻る。
【0030】このチルトアップ時に、ピストンロッド1
9が最大伸長位置に達するチルトアップの上限位置で
は、ロッドガイド18Aに当接するピストン20が開閉
弁61を押動してこれを開放することにより開閉管路6
0を開く。これにより、第2管路44から第2室22に
供給されていた圧力油は、開閉管路60、開閉弁61を
通って第1室21に逃げ、ひいては第1室21からシリ
ンダ18の外部へと排出され、シリンダ18の内圧上昇
を抑える。
【0031】このとき、上述の開閉弁61は、チルトア
ップの上限位置で必ずピストン20により押動され、直
ちに開放せしめられるから、シリンダ18の内圧上昇は
速やかに抑えられ、電力の消耗を低減し、ポンプの耐久
性を向上できる。
【0032】(チルトダウン操作)船外機10のダウン
動作は以下の通りである。即ち、モータ32をダウン側
に作動し、ポンプ33を逆転すると、ポンプ33からの
吐出油は管路43、第2チェック弁37、管路45を経
て、シリンダ18の第1室21に入り、ピストンロッド
19を押し下げる。シリンダ18の第2室22の油は、
管路44、第1チェック弁36、管路42を経てポンプ
33に戻る。
【0033】(跳ね上がり動作)船外機10の障害物と
の衝突にともなう跳ね上り動作は以下の通りである。即
ち、推進ユニット15に障害物が衝突すると、ピストン
ロッド19に大なる引張力が作用し、シリンダ18の第
1室21の圧力が上昇し、ショック弁23が開作動し、
第1室21の作動油が第2室22のピストン側室22A
に移送され、ピストンロッド19が伸長して推進ユニッ
ト15が跳ね上り、衝撃力が吸収される。上記衝撃力の
吸収後、推進ユニット15の自重によってピストン側室
22A内の圧力が上昇すると、リターン弁24が開き、
ピストン側室22A内の作動油が第1室21に返送さ
れ、ピストンロッド19を収縮させることによって推進
ユニット15を跳ね上がり前の位置に復帰させる。尚、
前述の通りこの実施例においては、第2室22にフリー
ピストン25を備えていることから、衝撃吸収の前後
で、第1室21から第2室22に移送される作動油の量
と、第2室22から第1室21に返送される作動油の量
とが同一となり、ピストンロッド19の衝撃吸収後にお
ける復帰位置を衝撃吸収前におけるダウン位置に確実に
一致させることが可能となっている。
【0034】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パワーチ
ルトシリンダ装置において、フリーピストンを備えなが
ら、チルトアップの上限位置でシリンダの内圧上昇を速
やかに抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はパワーチルトシリンダ装置を示す回路図
である。
【図2】図2はパワーチルトシリンダ装置の要部を示す
模式図である。
【図3】図3はパワーチルトシリンダ装置の動作状態を
示す模式図である。
【図4】図4は船舶推進機を示す模式図である。
【符号の説明】
100 パワーチルトシリンダ装置 11 船体 15 推進ユニット 18 シリンダ 19 ピストンロッド 20 ピストン 21 第1室 22 第2室 22A ピストン側室 22B 反ピストン側室 23 ショック弁 24 リターン弁 25 フリーピストン 60 開閉管路 61 開閉弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体と推進ユニットの間にシリンダ装置
    を介装し、圧力供給装置からシリンダ装置に圧力流体を
    給排して推進ユニットを船体に対し傾動可能に支持し、 シリンダ装置は、シリンダと、このシリンダ内に挿入さ
    れるとともにロッドガイドを介してシリンダ外に延びる
    ピストンロッドと、シリンダ内のピストンロッド端部に
    固定されてシリンダ内にピストンロッド収容側の第1室
    とピストンロッド非収容側の第2室とを区画形成するピ
    ストンと、第2室をピストン側室と反ピストン側室に区
    画するフリーピストンとから構成され、 ピストンには、第1室が急激に圧縮されたときに開くシ
    ョック弁と、推進ユニットの自重でピストン側室の流体
    を第1室に戻すリターン弁を配設してなるパワーチルト
    シリンダ装置において、 圧力供給装置と第1室とを連絡する第1管路と、圧力供
    給装置とフリーピストンの反ピストン側室とを連絡する
    第2管路と、第2管路から分岐しロッドガイド内の開閉
    弁を介して第1室に連絡可能とされる開閉管路とを備
    え、 上記開閉弁は、シリンダ装置に第2管路からフリーピス
    トンの反ピストン側室に圧力流体を供給し、第1室から
    圧力流体を排出してピストンロッドをシリンダ外に押し
    出し、ピストンがロッドガイドに当接するチルトアップ
    の上限にて、該ピストンにより押動されて開放され、圧
    力供給装置が第2管路に供給した流体を第1室に導くこ
    とを特徴とするパワーチルトシリンダ装置。
JP09175496A 1996-03-22 1996-03-22 パワーチルトシリンダ装置 Expired - Fee Related JP3765019B2 (ja)

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