JPH09254529A - インクジェット記録媒体 - Google Patents
インクジェット記録媒体Info
- Publication number
- JPH09254529A JPH09254529A JP8067832A JP6783296A JPH09254529A JP H09254529 A JPH09254529 A JP H09254529A JP 8067832 A JP8067832 A JP 8067832A JP 6783296 A JP6783296 A JP 6783296A JP H09254529 A JPH09254529 A JP H09254529A
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- JP
- Japan
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- recording medium
- ink jet
- ink
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- Pending
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
- Paper (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】記録の耐水性、耐光性に優れ、更に生産性も良
好なインクジェット記録媒体を提供する。 【解決手段】カチオン樹脂を少なくとも、その表面に含
有する記録媒体に、第４級アンモニウム塩構造を含まな
いグアニジン誘導体縮合物を含有するインクジェット記
録媒体である。
好なインクジェット記録媒体を提供する。 【解決手段】カチオン樹脂を少なくとも、その表面に含
有する記録媒体に、第４級アンモニウム塩構造を含まな
いグアニジン誘導体縮合物を含有するインクジェット記
録媒体である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体上に水性イン
クを用いて記録するインクジェット記録方式に関し、イ
ンク吸収性に優れ、且つ印字の耐水性に優れたインクジ
ェット用記録媒体を提供する。
クを用いて記録するインクジェット記録方式に関し、イ
ンク吸収性に優れ、且つ印字の耐水性に優れたインクジ
ェット用記録媒体を提供する。
【０００２】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット記録
方式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易である
こと、高速記録が可能であること等の理由から、端末用
プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷
などへの応用が進められている。一般の印刷に使用され
る上質紙やコーテッド紙はインクの吸収性が劣るため、
印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間のこり、
装置や連続して印字されたシートを汚染したり画像が汚
れたりするため実用性に乏しい。こうした問題を解決す
るために、サイズ度の低い記録紙を用いる（特開昭５２
−５３０１２号公報）ことや尿素−ホルマリン樹脂を内
添した原紙に水溶性高分子を含浸させる（特開昭５３−
４９１１３号公報）といった提案が開示されている。更
に、インクの発色性や再現性を高める目的で表面に無定
形シリカを塗布した記録用紙（特開昭５５−５１５８３
号公報）が開示されている。しかしながら、上記の提案
にある記録媒体は、水性インクによる記録が行われるた
め、媒体上に形成された記録に水などが付着した場合、
再溶出により記録が損なわれるという欠点を有してい
る。
方式は、記録時の騒音が少なく、カラー化が容易である
こと、高速記録が可能であること等の理由から、端末用
プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、あるいは帳票印刷
などへの応用が進められている。一般の印刷に使用され
る上質紙やコーテッド紙はインクの吸収性が劣るため、
印字されたインクが紙表面で乾燥せずに長時間のこり、
装置や連続して印字されたシートを汚染したり画像が汚
れたりするため実用性に乏しい。こうした問題を解決す
るために、サイズ度の低い記録紙を用いる（特開昭５２
−５３０１２号公報）ことや尿素−ホルマリン樹脂を内
添した原紙に水溶性高分子を含浸させる（特開昭５３−
４９１１３号公報）といった提案が開示されている。更
に、インクの発色性や再現性を高める目的で表面に無定
形シリカを塗布した記録用紙（特開昭５５−５１５８３
号公報）が開示されている。しかしながら、上記の提案
にある記録媒体は、水性インクによる記録が行われるた
め、媒体上に形成された記録に水などが付着した場合、
再溶出により記録が損なわれるという欠点を有してい
る。
【０００３】そこでカチオン性ポリマーや水溶性金属塩
等染料とレーキを形成する耐水化剤を記録後に付与する
こと（特開昭５５−１５０３９６号公報）や、ポリカチ
オン高分子電解質を表面に含有する記録媒体に水溶性直
接染料または酸性染料を含有する水性インクで印字する
インクジェット記録方法（特開昭５６−８４９９２号公
報）や、樹脂型染料固着剤あるいは４級アンモニウム塩
を塩基性化合物とする染料固着剤を塗布（特開昭６０−
１６１１８８号公報）等が提案されているが、これらの
提案に示されている、ジシアンジアミドフォルムアルデ
ヒド縮合物や、ポリアミン、ポリエチレンイミン等の各
種カチオン樹脂よりなる染料媒染剤は、十分な耐水性が
得られる量を使用すると、白紙黄変や、染料の退色を引
き起こすという欠点があった。
等染料とレーキを形成する耐水化剤を記録後に付与する
こと（特開昭５５−１５０３９６号公報）や、ポリカチ
オン高分子電解質を表面に含有する記録媒体に水溶性直
接染料または酸性染料を含有する水性インクで印字する
インクジェット記録方法（特開昭５６−８４９９２号公
報）や、樹脂型染料固着剤あるいは４級アンモニウム塩
を塩基性化合物とする染料固着剤を塗布（特開昭６０−
１６１１８８号公報）等が提案されているが、これらの
提案に示されている、ジシアンジアミドフォルムアルデ
ヒド縮合物や、ポリアミン、ポリエチレンイミン等の各
種カチオン樹脂よりなる染料媒染剤は、十分な耐水性が
得られる量を使用すると、白紙黄変や、染料の退色を引
き起こすという欠点があった。
【０００４】これらの欠点を解決するために、特定の構
造を持つ第４級アンモニウム塩（特開昭６１−２９３８
８６号公報）やポリアルキレンポリアミンジシアンジア
ミドアンモニウム塩縮合物を用いる（特公平２−３５６
７５号公報）こと等が提案されており、一応の効果が認
められるが、これらの第４級アンモニウム塩をインクジ
ェット記録媒体に適用する際、処理液の条件によって凝
集・沈澱を生じやすいため、均一な耐水化処理が困難で
あり、生産性の点からは必ずしも満足できるものではな
かった。
造を持つ第４級アンモニウム塩（特開昭６１−２９３８
８６号公報）やポリアルキレンポリアミンジシアンジア
ミドアンモニウム塩縮合物を用いる（特公平２−３５６
７５号公報）こと等が提案されており、一応の効果が認
められるが、これらの第４級アンモニウム塩をインクジ
ェット記録媒体に適用する際、処理液の条件によって凝
集・沈澱を生じやすいため、均一な耐水化処理が困難で
あり、生産性の点からは必ずしも満足できるものではな
かった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
改善し、記録の耐水性、耐光性に優れるのみならず、生
産性にも優れたインクジェット記録媒体を提供すること
を目的とする。本発明者らは耐水化剤及び生産方法につ
いて鋭意検討の結果、水性インクを用いて媒体上に記録
を行うインクジェット記録方式において、記録耐水性、
耐光性のみならず、生産性にも優れたインクジェット記
録媒体を得ることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
改善し、記録の耐水性、耐光性に優れるのみならず、生
産性にも優れたインクジェット記録媒体を提供すること
を目的とする。本発明者らは耐水化剤及び生産方法につ
いて鋭意検討の結果、水性インクを用いて媒体上に記録
を行うインクジェット記録方式において、記録耐水性、
耐光性のみならず、生産性にも優れたインクジェット記
録媒体を得ることを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の態様を
含む。 〔１〕 支持体にカチオン樹脂を含有する液を含浸若し
くは塗布してなり、前記カチオン樹脂が第４級アンモニ
ウム塩構造を含まないグアニジン誘導体縮合物であるイ
ンクジェット記録媒体。
含む。 〔１〕 支持体にカチオン樹脂を含有する液を含浸若し
くは塗布してなり、前記カチオン樹脂が第４級アンモニ
ウム塩構造を含まないグアニジン誘導体縮合物であるイ
ンクジェット記録媒体。
【０００７】〔２〕 第４級アンモニウム塩構造を含ま
ないグアニジン誘導体縮合物がポリアルキレンポリアミ
ンジシアンジアミド縮合物である〔１〕記載のインクジ
ェット記録媒体。
ないグアニジン誘導体縮合物がポリアルキレンポリアミ
ンジシアンジアミド縮合物である〔１〕記載のインクジ
ェット記録媒体。
【０００８】〔３〕 窒素含有量が３０ｍｇ／ｍ2 乃至
３０００ｍｇ／ｍ2 の範囲であることを特徴とする
〔１〕または〔２〕記載のインクジェット記録媒体。 〔４〕 第４級アンモニウム塩構造を含まないグアニジ
ン誘導体縮合物がホルムアルデヒド縮合物ではないこと
を特徴とする〔１〕，〔２〕または〔３〕記載のインク
ジェット記録媒体。
３０００ｍｇ／ｍ2 の範囲であることを特徴とする
〔１〕または〔２〕記載のインクジェット記録媒体。 〔４〕 第４級アンモニウム塩構造を含まないグアニジ
ン誘導体縮合物がホルムアルデヒド縮合物ではないこと
を特徴とする〔１〕，〔２〕または〔３〕記載のインク
ジェット記録媒体。
【０００９】〔５〕 酸性抄紙または中性抄紙により得
られる原紙に第４級アンモニウム塩構造を含まないグア
ニジン誘導体縮合物含有塗液を塗布若しくは含浸してな
る上質紙タイプである〔１〕，〔２〕，〔３〕または
〔４〕記載のインクジェット記録媒体。
られる原紙に第４級アンモニウム塩構造を含まないグア
ニジン誘導体縮合物含有塗液を塗布若しくは含浸してな
る上質紙タイプである〔１〕，〔２〕，〔３〕または
〔４〕記載のインクジェット記録媒体。
【００１０】〔６〕 支持体にカチオン樹脂を含有する
液を含浸若しくは塗布してなり、少なくとも記録を行う
面の最表層が前記カチオン樹脂を含有するインクジェッ
ト記録媒体であり、前記カチオン樹脂が第４級アンモニ
ウム塩構造を含まないグアニジン誘導体縮合物である
〔１〕，〔２〕，〔３〕，〔４〕または〔５〕記載のイ
ンクジェット記録媒体。
液を含浸若しくは塗布してなり、少なくとも記録を行う
面の最表層が前記カチオン樹脂を含有するインクジェッ
ト記録媒体であり、前記カチオン樹脂が第４級アンモニ
ウム塩構造を含まないグアニジン誘導体縮合物である
〔１〕，〔２〕，〔３〕，〔４〕または〔５〕記載のイ
ンクジェット記録媒体。
【００１１】
【発明の実施の形態】前述のとうり、第４級アンモニウ
ム塩構造を含まないグアニジン誘導体縮合物は処理液中
で凝集・沈澱を起こしにくく、容易にインクジェット記
録用媒体に適用して均一な耐水化処理を施すことができ
る。このような第４級アンモニウム塩構造を含まないグ
アニジン誘導体縮合物は、少なくともインクジェット記
録媒体の表面に含有させることが必要であり、上質紙タ
イプ（ノンコートタイプ）の記録媒体では、支持体に、
その水溶液をサイズプレス等で含浸させるか、塗工装置
で塗工する等の方法で付与することができる。また、顔
料を含有するインク受容層塗料中に含有させて塗工して
所謂塗工タイプのインクジェット記録媒体とすることも
できる。
ム塩構造を含まないグアニジン誘導体縮合物は処理液中
で凝集・沈澱を起こしにくく、容易にインクジェット記
録用媒体に適用して均一な耐水化処理を施すことができ
る。このような第４級アンモニウム塩構造を含まないグ
アニジン誘導体縮合物は、少なくともインクジェット記
録媒体の表面に含有させることが必要であり、上質紙タ
イプ（ノンコートタイプ）の記録媒体では、支持体に、
その水溶液をサイズプレス等で含浸させるか、塗工装置
で塗工する等の方法で付与することができる。また、顔
料を含有するインク受容層塗料中に含有させて塗工して
所謂塗工タイプのインクジェット記録媒体とすることも
できる。
【００１２】こうして作製されたインクジェット記録用
媒体に、アニオン性解離基を有する直接染料または酸性
染料を含有する水性インクでインクジェット記録を行う
と水性インク中の染料と記録媒体中の前記特定のグアニ
ジン誘導体縮合物が結合して染料の溶出を防止し、記録
の耐光性も良好になるものと推測できる。
媒体に、アニオン性解離基を有する直接染料または酸性
染料を含有する水性インクでインクジェット記録を行う
と水性インク中の染料と記録媒体中の前記特定のグアニ
ジン誘導体縮合物が結合して染料の溶出を防止し、記録
の耐光性も良好になるものと推測できる。
【００１３】グアニジン誘導体縮合物のうち、第４級ア
ンモニウム塩構造を分子内に有するものは、種々の材料
に対する固着性が強すぎて、併用する材料や、水溶性金
属塩の共存により凝集・沈澱を生じやすく、均一に記録
媒体表面に分布せしめるのが困難であり、結果的に記録
の耐水性に満足できるものではなかった。これに対し
て、本発明のグアニジン誘導体縮合物は耐水性、耐光性
の改善効果も大きいのみならず、必要に応じて種々の添
加剤を広い範囲から選択することができ、生産性の点で
大きな利点を有している。
ンモニウム塩構造を分子内に有するものは、種々の材料
に対する固着性が強すぎて、併用する材料や、水溶性金
属塩の共存により凝集・沈澱を生じやすく、均一に記録
媒体表面に分布せしめるのが困難であり、結果的に記録
の耐水性に満足できるものではなかった。これに対し
て、本発明のグアニジン誘導体縮合物は耐水性、耐光性
の改善効果も大きいのみならず、必要に応じて種々の添
加剤を広い範囲から選択することができ、生産性の点で
大きな利点を有している。
【００１４】また、第４アンモニウム塩構造を含まない
グアニジン誘導体縮合物は、その製造過程でホルムアル
デヒドを使用しないものが好ましい。ホルムアルデヒド
縮合物を含まないグアニジン誘導体縮合物は、記録媒体
の製造環境に対する影響の点からも好ましく用いられ
る。本発明で用いられるグアニジン誘導体縮合物として
は、ポリアルキレンポリアミン類とジシアンジアミドと
を共重合してなるカチオン性樹脂が挙げられる。例えば
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、あるいはイミノビスプロピルア
ミン等の直線状ポリアミンとジシアンジアミドを加熱す
ることにより共重縮合させたものが挙げられる（ポリア
ルキレンポリアミンジシアンジアミド縮合物と称す
る）。
グアニジン誘導体縮合物は、その製造過程でホルムアル
デヒドを使用しないものが好ましい。ホルムアルデヒド
縮合物を含まないグアニジン誘導体縮合物は、記録媒体
の製造環境に対する影響の点からも好ましく用いられ
る。本発明で用いられるグアニジン誘導体縮合物として
は、ポリアルキレンポリアミン類とジシアンジアミドと
を共重合してなるカチオン性樹脂が挙げられる。例えば
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、あるいはイミノビスプロピルア
ミン等の直線状ポリアミンとジシアンジアミドを加熱す
ることにより共重縮合させたものが挙げられる（ポリア
ルキレンポリアミンジシアンジアミド縮合物と称す
る）。
【００１５】上記のようなグアニジン誘導体縮合物は記
録媒体表面に通常、０. １乃至５.０g/ｍ2 の範囲で使
用され、記録の耐水性、耐光性改善に寄与する。耐水性
の改善効果は、グアニジン誘導体縮合物のカチオン性に
よって実現されるが、これは分子内のアミン残基の存在
によるものであり、紙を基材とする場合、全体としての
窒素含有量を３０ｍｇ／ｍ2 乃至３０００ｍｇ／ｍ2 の
範囲に調節することにより、耐水性と耐光性が特に優れ
た記録媒体が得られ、より好ましい態様である。ちなみ
に窒素含有量が少ない場合には十分な記録耐水性を得る
ことができない場合があり、一方、過剰に多くても、記
録耐水性のそれ以上の向上は僅かであるにも関わらず、
耐光性はかえって低下するため、好ましくない。
録媒体表面に通常、０. １乃至５.０g/ｍ2 の範囲で使
用され、記録の耐水性、耐光性改善に寄与する。耐水性
の改善効果は、グアニジン誘導体縮合物のカチオン性に
よって実現されるが、これは分子内のアミン残基の存在
によるものであり、紙を基材とする場合、全体としての
窒素含有量を３０ｍｇ／ｍ2 乃至３０００ｍｇ／ｍ2 の
範囲に調節することにより、耐水性と耐光性が特に優れ
た記録媒体が得られ、より好ましい態様である。ちなみ
に窒素含有量が少ない場合には十分な記録耐水性を得る
ことができない場合があり、一方、過剰に多くても、記
録耐水性のそれ以上の向上は僅かであるにも関わらず、
耐光性はかえって低下するため、好ましくない。
【００１６】記録媒体の支持体（基材）は、必ずしも限
定するものではないが、セルロースを主成分とする原紙
が例示できる。抄紙用パルプに必要に応じてタルク、カ
オリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム等の填料を添加
し、酸性抄紙あるいは中性抄紙で通常行われている方法
により調製した原紙を適宜用いることができる。また、
支持体（基材）としては乾式あるいは湿式の不織布など
を用いることもできる。
定するものではないが、セルロースを主成分とする原紙
が例示できる。抄紙用パルプに必要に応じてタルク、カ
オリン、焼成カオリン、炭酸カルシウム等の填料を添加
し、酸性抄紙あるいは中性抄紙で通常行われている方法
により調製した原紙を適宜用いることができる。また、
支持体（基材）としては乾式あるいは湿式の不織布など
を用いることもできる。
【００１７】本発明特定のグアニジン誘導体の記録媒体
への適用は、水溶液とした縮合物を単独あるいは必要に
応じて通常使用されるバインダー等を混合併用して、サ
イズプレス、ゲートロール、ロールコーター、バーコー
ター、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、
ブレードコーターなど通常使用されている塗工手段によ
り上記の基材上に塗設することにより、行うことができ
る。
への適用は、水溶液とした縮合物を単独あるいは必要に
応じて通常使用されるバインダー等を混合併用して、サ
イズプレス、ゲートロール、ロールコーター、バーコー
ター、エアナイフコーター、ロッドブレードコーター、
ブレードコーターなど通常使用されている塗工手段によ
り上記の基材上に塗設することにより、行うことができ
る。
【００１８】バインダーとしては、必ずしも限定するも
のではないが、ポリビニールアルコール、酸化澱粉、カ
チオン化澱粉、その他の水溶性高分子等から適宜選択さ
れる。また、必要に応じて、ＡＫＤ、ＡＳＡ、その他の
表面サイズ剤等の添加剤、あるいはインク吸収能力のあ
る各種顔料を併用することもできる。このような顔料類
の例としては、無定形シリカ、アルミナ、水和アルミ
ナ、焼成カオリン、炭酸カルシウム等の無機顔料類、あ
るいは尿素−ホルムアルデヒド樹脂微粒子、メラミン−
ホルムアルデヒド樹脂微粒子、ベンゾグアナミン樹脂微
粒子等の有機顔料類が挙げられるが、もちろんこれらに
限定されるものではない。
のではないが、ポリビニールアルコール、酸化澱粉、カ
チオン化澱粉、その他の水溶性高分子等から適宜選択さ
れる。また、必要に応じて、ＡＫＤ、ＡＳＡ、その他の
表面サイズ剤等の添加剤、あるいはインク吸収能力のあ
る各種顔料を併用することもできる。このような顔料類
の例としては、無定形シリカ、アルミナ、水和アルミ
ナ、焼成カオリン、炭酸カルシウム等の無機顔料類、あ
るいは尿素−ホルムアルデヒド樹脂微粒子、メラミン−
ホルムアルデヒド樹脂微粒子、ベンゾグアナミン樹脂微
粒子等の有機顔料類が挙げられるが、もちろんこれらに
限定されるものではない。
【００１９】一方、本発明において使用される水性イン
ク中には染料として水溶性直接染料及び水溶性酸性染料
のうち少なくとも１種を含有し、この他に適宜、湿潤
剤、染料溶解剤、防腐剤、防黴剤等を含有する。水溶性
直接染料としてはＣＩ．ダイレクトブラック、ＣＩ．ダ
イレクトイエロー、ＣＩ．ダイレクトブルー、ＣＩ．ダ
イレクトレッド等が挙げられ、水溶性酸性染料として
は、ＣＩ．アシッドブラック、ＣＩ．アシッドイエロ
ー、ＣＩ．アシッドブルー，ＣＩ．アシッドレッド等を
挙げることができるが必ずしもこれらに限定されるもの
ではない。かかる染料は、染料分子中にスルホン酸ある
いはその塩、あるいはアミノ基等により水溶性を得てい
るものであるが、かかるインクを用いて本発明の記録媒
体の表面に記録印字を行うと、インク中のアニオン性残
基が記録媒体に含有されるカチオン性のグアニジン誘導
体縮合物にイオン的に捕捉され水に不溶性となって画像
の耐水性が向上する。
ク中には染料として水溶性直接染料及び水溶性酸性染料
のうち少なくとも１種を含有し、この他に適宜、湿潤
剤、染料溶解剤、防腐剤、防黴剤等を含有する。水溶性
直接染料としてはＣＩ．ダイレクトブラック、ＣＩ．ダ
イレクトイエロー、ＣＩ．ダイレクトブルー、ＣＩ．ダ
イレクトレッド等が挙げられ、水溶性酸性染料として
は、ＣＩ．アシッドブラック、ＣＩ．アシッドイエロ
ー、ＣＩ．アシッドブルー，ＣＩ．アシッドレッド等を
挙げることができるが必ずしもこれらに限定されるもの
ではない。かかる染料は、染料分子中にスルホン酸ある
いはその塩、あるいはアミノ基等により水溶性を得てい
るものであるが、かかるインクを用いて本発明の記録媒
体の表面に記録印字を行うと、インク中のアニオン性残
基が記録媒体に含有されるカチオン性のグアニジン誘導
体縮合物にイオン的に捕捉され水に不溶性となって画像
の耐水性が向上する。
【００２０】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらの例に限定されるものでは
ない。なお実施例に於て示す部数及び％は重量部及び重
量％を意味する。
説明するが、もちろんこれらの例に限定されるものでは
ない。なお実施例に於て示す部数及び％は重量部及び重
量％を意味する。
【００２１】実施例１ 濾水度４００ｍｌのＬＢＫＰ８０部、濾水度４５０ｍｌ
のＮＢＫＰ２０部を混合したパルプスラリに軽質炭酸カ
ルシウム（商品名：ＰＣ、白石工業社製）２５部、カチ
オン化澱粉（商品名：ＣａｔｏＦ、王子ナショナル社
製）１部を添加し、坪量７０g/ｍ2 の原紙を長網抄紙機
にて抄造した。この原紙に酸化澱粉（商品名：エース
Ａ、王子コーンスターチ社製）２％及びポリエチレンポ
リアミンジシアンジアミド縮合物（商品名：ＰＡＰ−
１、日本染化工業（株）製）２％よりなる液をサイズプ
レス装置を用いて、固形分３g/ｍ2となるように付着さ
せて乾燥しインクジェット記録媒体を得た。
のＮＢＫＰ２０部を混合したパルプスラリに軽質炭酸カ
ルシウム（商品名：ＰＣ、白石工業社製）２５部、カチ
オン化澱粉（商品名：ＣａｔｏＦ、王子ナショナル社
製）１部を添加し、坪量７０g/ｍ2 の原紙を長網抄紙機
にて抄造した。この原紙に酸化澱粉（商品名：エース
Ａ、王子コーンスターチ社製）２％及びポリエチレンポ
リアミンジシアンジアミド縮合物（商品名：ＰＡＰ−
１、日本染化工業（株）製）２％よりなる液をサイズプ
レス装置を用いて、固形分３g/ｍ2となるように付着さ
せて乾燥しインクジェット記録媒体を得た。
【００２２】実施例２ 実施例１においてサイズプレス液を酸化澱粉（商品名：
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びポリエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物
（商品名：ネオフィックスＥ−１１７、日華化学（株）
製）１％よりなる液として、これをサイズプレス装置を
使用して原紙上に固形分１g/ｍ2 となるように付着させ
た以外実施例１と同様にしてインクジェット記録媒体を
得た。
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びポリエチレンポリアミンジシアンジアミド縮合物
（商品名：ネオフィックスＥ−１１７、日華化学（株）
製）１％よりなる液として、これをサイズプレス装置を
使用して原紙上に固形分１g/ｍ2 となるように付着させ
た以外実施例１と同様にしてインクジェット記録媒体を
得た。
【００２３】比較例１ 実施例１においてサイズプレス液を酸化澱粉（商品名：
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びポリエチレンポリアミンジシアンジアミドアンモ
ニウム塩縮合物（商品名：ネオフィックスＰＮＦ−７
０、日華化学（株）製）１％よりなる液として調製する
ため混合したところ、凝集物が発生して塗工することが
出来なかった。
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びポリエチレンポリアミンジシアンジアミドアンモ
ニウム塩縮合物（商品名：ネオフィックスＰＮＦ−７
０、日華化学（株）製）１％よりなる液として調製する
ため混合したところ、凝集物が発生して塗工することが
出来なかった。
【００２４】比較例２ 実施例１においてサイズプレス液を酸化澱粉（商品名：
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びホルムアルデヒドジシアンジアミド縮合物（商品
名：ネオフィックスＦＹ、日華化学社製）１％よりなる
液として調製するため混合したところ、凝集物が発生し
て塗工することが出来なかった。
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びホルムアルデヒドジシアンジアミド縮合物（商品
名：ネオフィックスＦＹ、日華化学社製）１％よりなる
液として調製するため混合したところ、凝集物が発生し
て塗工することが出来なかった。
【００２５】比較例３ 実施例１においてサイズプレス液を酸化澱粉（商品名：
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びジアリルアミン誘導体（商品名：ユニセンス Ｃ
Ｐ−１０２、染化（株）製）１％よりなる液として、こ
れをサイズプレスに使用した他は実施例１と全く同様に
してインクジェット記録媒体を得た。
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％、食塩０．５
％及びジアリルアミン誘導体（商品名：ユニセンス Ｃ
Ｐ−１０２、染化（株）製）１％よりなる液として、こ
れをサイズプレスに使用した他は実施例１と全く同様に
してインクジェット記録媒体を得た。
【００２６】比較例４ 実施例１においてサイズプレス液を酸化澱粉（商品名：
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％及びジアリル
ジメチルアンモニウムスルホン酸共重合体（商品名：Ｐ
ＡＳ−Ａ−１２０Ｌ、日東紡績工業（株）製）１％より
なる液としてこれをサイズプレスに使用した他は実施例
１と全く同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
エースＡ、王子コーンスターチ社製）４％及びジアリル
ジメチルアンモニウムスルホン酸共重合体（商品名：Ｐ
ＡＳ−Ａ−１２０Ｌ、日東紡績工業（株）製）１％より
なる液としてこれをサイズプレスに使用した他は実施例
１と全く同様にしてインクジェット記録媒体を得た。
【００２７】以上の各記録媒体についてサイズプレス処
理液の調製の可否、耐水性、耐光性を評価した結果を表
１に示す。
理液の調製の可否、耐水性、耐光性を評価した結果を表
１に示す。
【００２８】実施例中の諸物性値の測定方法を以下に示
す。 １）耐水性 シアン（Ｃ）、マゼンタ（Ｍ）、イエロー（Ｙ）、ブラ
ック（Ｂｋ）の各インクでベタ印字記録を行った画像
を、１時間印字乾燥後、３０℃の静水中に３分間浸漬
し、浸漬前後の画像濃度をマクベス反射濃度計（ＲＤ−
９１４）で測定し、浸漬後濃度を浸漬前濃度で除した値
を％で示し耐水性の尺度とした。
す。 １）耐水性 シアン（Ｃ）、マゼンタ（Ｍ）、イエロー（Ｙ）、ブラ
ック（Ｂｋ）の各インクでベタ印字記録を行った画像
を、１時間印字乾燥後、３０℃の静水中に３分間浸漬
し、浸漬前後の画像濃度をマクベス反射濃度計（ＲＤ−
９１４）で測定し、浸漬後濃度を浸漬前濃度で除した値
を％で示し耐水性の尺度とした。
【００２９】２）耐光性 Ｃ、Ｍ、Ｙ、Ｂｋの各インクでベタ印字記録を行い、得
た画像をアトラスフェードオメ−ター（ＡＴＬＡＳ Ｅ
ＬＥＣＴＲＩＣ ＤＥＶＩＣＥＳ ＣＯ．製、ＣＩ３５
Ｆ型）で６０℃，５３％ＲＨ、４２０ｎｍの照度０．７
５Ｗ／ｍ2 で５０時間照射し、照射前後の色濃度をマク
ベス反射濃度計ＲＤ−９１４で測定し、照射後濃度を照
射前濃度で除した値を％で示し、耐光性の尺度とした。
た画像をアトラスフェードオメ−ター（ＡＴＬＡＳ Ｅ
ＬＥＣＴＲＩＣ ＤＥＶＩＣＥＳ ＣＯ．製、ＣＩ３５
Ｆ型）で６０℃，５３％ＲＨ、４２０ｎｍの照度０．７
５Ｗ／ｍ2 で５０時間照射し、照射前後の色濃度をマク
ベス反射濃度計ＲＤ−９１４で測定し、照射後濃度を照
射前濃度で除した値を％で示し、耐光性の尺度とした。
【００３０】３）白紙黄変性 記録用紙を２０℃、６５％ＲＨの室内に１カ月間放置
し、記録面の黄変程度を目視評価した。○（ほとんど黄
変なし）、△（やや変色）、×（明らかな黄変）。
し、記録面の黄変程度を目視評価した。○（ほとんど黄
変なし）、△（やや変色）、×（明らかな黄変）。
【００３１】
【表１】
【００３２】表１から明らかなように比較例１、２はサ
イズプレス処理液の調製ができなかった、また、比較例
３、４は耐水性、耐光性ともに劣るのに対し、実施例
１、２は耐水性、耐光性ともに改良されていた。
イズプレス処理液の調製ができなかった、また、比較例
３、４は耐水性、耐光性ともに劣るのに対し、実施例
１、２は耐水性、耐光性ともに改良されていた。
Claims (3)
- 【請求項１】 支持体にカチオン樹脂を含有する液を含
浸若しくは塗布してなり、前記カチオン樹脂が第４級ア
ンモニウム塩構造を含まないグアニジン誘導体縮合物で
あるインクジェット記録媒体。 - 【請求項２】 第４級アンモニウム塩構造を含まないグ
アニジン誘導体縮合物がポリアルキレンポリアミンジシ
アンジアミド縮合物である請求項１記載のインクジェッ
ト記録媒体。 - 【請求項３】 窒素含有量が３０ｍｇ／ｍ2 乃至３００
０ｍｇ／ｍ2 の範囲であることを特徴とする請求項１ま
たは２記載のインクジェット記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8067832A JPH09254529A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | インクジェット記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8067832A JPH09254529A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | インクジェット記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09254529A true JPH09254529A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13356323
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8067832A Pending JPH09254529A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | インクジェット記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09254529A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1034940A1 (en) * | 1999-03-09 | 2000-09-13 | Konica Corporation | Ink-jet recording sheet containing dicyandiamide-based copolymers |
| WO2000058107A1 (en) * | 1999-03-29 | 2000-10-05 | Nicca Chemical Co., Ltd. | Substrate of recording |
| JP2001055528A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-02-27 | Teikoku Printing Inks Mfg Co Ltd | 受理インキ及びこれを用いた印刷基材及び印刷製品 |
| US6197383B1 (en) | 1998-04-22 | 2001-03-06 | Sri International | Method and composition for coating pre-sized paper with a mixture of a polyacid and a polybase |
| US6197880B1 (en) | 1998-04-22 | 2001-03-06 | Sri International | Method and composition for coating pre-sized paper using azetidinium and/or guanidine polymers |
| US6291023B1 (en) | 1998-04-22 | 2001-09-18 | Sri International | Method and composition for textile printing |
| JP2002512314A (ja) * | 1998-04-22 | 2002-04-23 | エスアールアイ インターナショナル | アゼチジニウムおよび／またはグアニジンポリマーを使用する、基体上に印刷された画像の質を向上させるための基体の処理 |
| US6686054B2 (en) | 1998-04-22 | 2004-02-03 | Sri International | Method and composition for the sizing of paper using azetidinium and/or guanidine polymers |
| US6932466B2 (en) | 2000-12-07 | 2005-08-23 | Avecia Limited | Ink-jet printing process |
| JP2016028889A (ja) * | 2014-07-17 | 2016-03-03 | 王子ホールディングス株式会社 | 新聞印刷用インクジェット記録用紙 |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP8067832A patent/JPH09254529A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002512314A (ja) * | 1998-04-22 | 2002-04-23 | エスアールアイ インターナショナル | アゼチジニウムおよび／またはグアニジンポリマーを使用する、基体上に印刷された画像の質を向上させるための基体の処理 |
| US6478980B2 (en) | 1998-04-22 | 2002-11-12 | Sri International | Textile coating composition |
| US7179858B2 (en) | 1998-04-22 | 2007-02-20 | Sri International | Composition for textile printing |
| US6197383B1 (en) | 1998-04-22 | 2001-03-06 | Sri International | Method and composition for coating pre-sized paper with a mixture of a polyacid and a polybase |
| US6197880B1 (en) | 1998-04-22 | 2001-03-06 | Sri International | Method and composition for coating pre-sized paper using azetidinium and/or guanidine polymers |
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| US6776921B2 (en) | 1998-04-22 | 2004-08-17 | Sri International | Composition for textile printing |
| US6761977B2 (en) | 1998-04-22 | 2004-07-13 | Asutosh Nigam | Treatment of substrates to enhance the quality of printed images thereon using azetidinium and/or guanidine polymers |
| US6686054B2 (en) | 1998-04-22 | 2004-02-03 | Sri International | Method and composition for the sizing of paper using azetidinium and/or guanidine polymers |
| EP1034940A1 (en) * | 1999-03-09 | 2000-09-13 | Konica Corporation | Ink-jet recording sheet containing dicyandiamide-based copolymers |
| US6455137B1 (en) | 1999-03-29 | 2002-09-24 | Nicca Chemical Co., Ltd. | Recording material |
| WO2000058107A1 (en) * | 1999-03-29 | 2000-10-05 | Nicca Chemical Co., Ltd. | Substrate of recording |
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