JPH0925416A - アスファルト改質材およびアスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト改質材およびアスファルト組成物

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JPH0925416A
JPH0925416A JP19806595A JP19806595A JPH0925416A JP H0925416 A JPH0925416 A JP H0925416A JP 19806595 A JP19806595 A JP 19806595A JP 19806595 A JP19806595 A JP 19806595A JP H0925416 A JPH0925416 A JP H0925416A
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asphalt
weight
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block copolymer
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JP19806595A
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Toru Hasegawa
徹 長谷川
Hiromitsu Nakanishi
弘光 中西
Naoki Kanda
直樹 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIYU KENSETSU KK
Zeon Corp
Original Assignee
DAIYU KENSETSU KK
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビニル芳香族炭化水素・共役ジエンブロック
共重合体100重量部、粘着性付与樹脂10〜300重
量部、および芳香族成分含有量が0〜40重量%のプロ
セス油10〜300重量部を含んでなるアスファルト改
質材。アスファルトおよび上記のアスファルト改質材を
含有するアスファルト組成物。 【効果】 上記アスファルト改質材は、アスファルトに
対する溶解性、加工性、貯蔵安定性に優れるとともに、
針入度、タフネス、テナシティーなどのバインダー特性
に優れ、且つ、施工性などの特性が改善されたアスファ
ルト組成物を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト改質材お
よびそれを含有するアスファルト組成物に関し、さらに
詳しくは、アスファルトに対する溶解性に優れるととも
に、加工性、貯蔵安定性などの特性が改善され、且つ針
入度、軟化点、タフネス、テナシティー、60℃粘度な
どのバインダー性状に優れたアスファルト組成物を与え
ることができ、さらに、空隙率、動的安定度、骨材飛散
抵抗性などの混合物性状や施工性などに優れたアスファ
ルト混合物を与えることができるアスファルト改質材に
関する。本発明は、さらにそのような改質材を含有する
アスファルト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アスファルトは、高温で液状化し
て加工性が増大し、且つ常温または低温域において固体
化して結合力が増大し強度発現に優れるという基本特性
を活かして、道路舗装材、ルーフィング材、シーリング
材、および被覆材などの幅広い用途に用いられている。
しかしながら、これらのアスファルトの基本特性は、反
面、アスファルトの欠点でもあった。
【0003】すなわち、アスファルトを道路舗装材とし
て利用した場合、アスファルトは温度依存性が大きいた
めに夏期の高温下においては、塑性流動による変性を生
じ易く、また冬期には硬化によるひび割れを生じるとい
ったことや、タイヤチェーンなどによる摩耗が激しいと
いった問題があった。さらに、アスファルトは一般に骨
材との接合面における接着力が弱いために、骨材がアス
ファルトから剥がれ易いなどの欠点も有していた。
【0004】そこでこれらの問題に対して、エチレン・
酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン・エチルアクリレート共重合体などの熱可塑性
樹脂や、スチレン・ブタジエンランダム共重合体ゴム、
クロロプレンゴムなどのゴムを単独または複合したもの
を配合することによってアスファルトの改質を図るとい
う技術手段で対処してきた。しかしながら、これらの手
段による改質効果は充分といえなかった。例えば、熱可
塑性樹脂による改質においては、アスファルトの弾性は
高まるが、アスファルトとの相溶性が悪く、伸び能力や
付着性などの特性が劣るといった難点が見られ、またゴ
ムによる改質においては、軟化点や耐流動性の改良が十
分でなく、しかもアスファルトとの相溶性が悪いなどの
問題点が残されていた。
【0005】このような問題点を解決するため、近年、
スチレン・ブタジエンブロック共重合体などのブロック
共重合体を用いる検討がされており、かなりの成果が認
められている。しかしながら、これらのブロック共重合
体を用いる技術では新たな問題を生じた。すなわち、ブ
ロック共重合体のアスファルトに対する溶解性が悪いた
めに、例えば、スチレン・ブタジエンブロック共重合体
をアスファルトに完全に溶解させるには少なくとも5時
間以上加熱攪拌状態を維持しなければならず、混合溶融
に多大の時間と労力を要するとともに、予め両者を混合
するためにプレミックス設備を用意しておく必要がある
などの問題点を有していた。
【0006】そこで、本発明者らは、先に、ブロック共
重合体、芳香族炭化水素樹脂および芳香族油を予め混練
しておくことによって、軟化点や動的安定度などの特性
を低下させることなく、アスファルトに対する溶解性を
大幅に改善する技術を提案した(特開平5−29527
3号)。しかしながら、この技術では、アスファルト改
質材の加工性、貯蔵安定性およびアスファルト改質材を
用いたアスファルト混合物の施工性などについてさらに
改良すべき余地がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アス
ファルトに対する溶解性に優れるとともに、加工性、貯
蔵安定性などの特性が改善され、且つ針入度、タフネ
ス、テナシティーなどのバインダー特性に優れたアスフ
ァルト組成物、および混合物性状、施工性などの特性が
改善されたアスファルト混合物を与えることができるア
スファルト改質材、ならびに該アスファルト改質材を含
有するアスファルト組成物を提供することにある。
【0008】本発明者らは、従来技術の有する前記問題
点を克服するために鋭意研究した結果、スチレン・ブタ
ジエンブロック共重合体、粘着性付与樹脂および芳香族
成分含有量を制限したプロセス油の特定量を予め混練し
たアスファルト改質材を用いることによって、溶解性や
針入度、タフネス、テナシティーなどのバインダー性状
を低下させることなく、加工性および貯蔵安定性が改善
されたアスファルト組成物が得られ、さらに、施工性な
どに優れるアスファルト混合物が得られることを見いだ
し、本発明の完成に至った。
【0009】
【問題を解決するための手段】かくして、本発明によれ
ば、ビニル芳香族炭化水素・共役ジエンブロック共重合
体100重量部、粘着性付与樹脂10〜300重量部、
および芳香族成分含有量が0〜40重量%のプロセス油
10〜300重量部を含んでなるアスファルト用改質材
が提供される。また、本発明によれば、アスファルトお
よび上記のアスファルト改質材を含有するアスファルト
組成物が提供される。
【0010】以下、本発明について詳述する。ブロック共重合体 本発明で使用されるビニル芳香族炭化水素・共役ジエン
ブロック共重合体としては、アスファルトの添加材とし
て一般に使用されるものであれば特に制限はなく、例え
ば、部分的または完全に水素添加されたり、無水マレイ
ン酸などの変性剤で変性されているものであってもよ
い。
【0011】通常、ビニル芳香族炭化水素を主体とする
重合体ブロック(A)を少なくとも1個、好ましくは2
個と、共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロック
(B)を少なくとも1個とを有するブロック共重合体な
どを用いることができる。
【0012】ビニル芳香族炭化水素を主体とする重合体
ブロック(A)とは、ビニル芳香族炭化水素を50重量
%超過、好ましくは60〜100重量%、より好ましく
は70〜100重量%、さらに好ましくは80〜100
重量%の割合で含有する重合体ブロックであり、ビニル
芳香族炭化水素の単独重合体またはビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンとからなる重合体ブロックである。重合
体ブロック(A)中の共役ジエンの分布は、ランダム、
テーパード、一部ブロック状、またはそれらの組み合せ
のいずれであってもよい。共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロック(B)とは、共役ジエンを50重量%
超過、好ましくは60〜100重量%、より好ましくは
70〜100重量%、さらに好ましくは80〜100重
量%の割合で含有する重合体ブロックであり、共役ジエ
ンの単独重合体または共役ジエンとビニル芳香族炭化水
素とからなる重合体ブロックである。重合体ブロック
(B)中のビニル芳香族炭化水素の分布は、ランダム、
テーパード、一部ブロック状、またはそれらの組み合わ
せのいずれであっても良い。
【0013】ブロック共重合体は、線状構造および分岐
状構造のいずれでもよく、好ましくは、下記の一般式
(イ)〜(ヘ)で示される構造を有するものである。 (イ)(A−B)m (ロ)(A−B)n−A (ハ)(B−A)m−B (ニ)((A−B)n)p−X (ホ)((B−A)m)p−X (ヘ)((A−B)n−A)p−X (ト)((B−A)n−B)p−X
【0014】これらの一般式において、Aは、ビニル芳
香族炭化水素を主体とする重合体ブロック(A)であ
り、Bは、共役ジエンを主体とする重合体ブロック
(B)である。Xは、多官能カップリング剤の残基また
は多官能開始剤の残基である。mは、1以上の整数で、
好ましくは2以上の整数、より好ましくは2〜6の整数
である。nは、1以上の整数で、好ましくは1〜6の整
数、より好ましくは1である。pは、2〜6の整数であ
る。
【0015】ブロック共重合体中のビニル芳香族炭化水
素と共役ジエンの組成比は、特に制限はないが、タフネ
ス、テナシテイーなどのバインダー性状や低温特性が高
度にバランスされるためには、重量比で5:95〜9
5:5、好ましくは10:90〜50:50、より好ま
しくは15:85〜45:55の範囲である。
【0016】ブロック共重合体の共役ジエン部のビニル
結合量は、特に限定はされないが、通常は90%以下、
好ましくは1〜60%、さらに好ましくは5〜30%の
範囲である。ビニル結合量が過度に多いとアスファルト
組成物の針入度が低下する場合がある。
【0017】本発明に使用されるブロック共重合体の分
子量は、特に制限はないが、アスファルトに対する溶解
性、および針入度、タフネス、テナシティー、低温特性
などのバインダー性状が高度にバランスされるために
は、GPC測定のポリスチレン換算重量平均分子量で、
10,000〜1、000、000、好ましくは20、
000〜800,000、より好ましくは50,000
〜500,000である。
【0018】本発明に使用するブロック共重合体は、公
知の方法により、例えば、特公昭36−19286号公
報、特公昭43−17979号公報、特公昭45−31
951号公報、特公昭46−32415号公報などに記
載される方法に従って、炭化水素溶媒中、有機リチウム
化合物を開始剤として使用し、ビニル芳香族炭化水素と
共役ジエンを重合させることにより製造することができ
る。重合に際し、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエンの
反応性比の調整や重合した共役ジエン部分のミクロ構造
の変更、重合速度の調整などの目的で、極性化合物を使
用することができる。
【0019】ビニル芳香族炭化水素としては、例えば、
スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、2,4
−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン、ビニルアント
ラセンなどが挙げられる。これらの中でも、スチレンが
特に好ましい。ビニル芳香族炭化水素は、それぞれ単独
で、または2種以上を組み合わせて使用することができ
る。
【0020】共役ジエンとしては、例えば、1,3−ブ
タジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエ
ンなどが挙げられる。これらの中でも、1,3−ブタジ
エンおよびイソプレンが好ましく、1,3−ブタジエン
が特に好ましい。共役ジエンは、単独で、または2種以
上を組み合わせて使用することができる。
【0021】ブロック共重合体の製造に際し重合溶媒と
して使用する炭化水素溶媒としては、例えば、ブタン、
ペンタン、ヘキサン、イソペンタン、ヘプタン、オクタ
ン、イソオクタンなどの脂肪族炭化水素類;シクロペン
タン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの脂環式炭
化水素類;ベンゼン、エチルベンゼン、キシレンなどの
芳香族炭化水素類;などが挙げられ、これらはそれぞれ
単独で、または2種以上を混合して使用される。炭化水
素溶媒の使用量は、通常、上記単量体濃度が1重量%〜
50重量%になるように用いられる。
【0022】極性化合物としては、例えば、テトラハイ
ドロフラン、ジエチルエーテル、アニソール、ジメトキ
シベンゼン、エチレングリコールジメチルエーテルなど
のエーテル類;トリエチルアミン、テトラメチレンジア
ミン、N−ジメチルアニリン、ピリジンなどのアミン
類;チオエーテル類、ホスフィン類、ホスホアミド類、
アルキルベンゼンスルホン酸類、カリウムやナトリウム
などのアルコキシド類などが挙げられ、要求性能に合わ
せて適宜選択される。極性化合物の使用量は、化合物の
種類、要求される特性に従って適宜決められるが、通常
は有機リチウム化合物1モルに対して0.001〜1モ
ル量、好ましくは0.01〜0.5モル量の範囲であ
る。
【0023】開始剤として用いられる有機リチウム化合
物としては、有機モノリチウム化合物や有機ジリチウム
化合物などの多官能開始剤などが挙げられ、具体例とし
ては、例えばn−ブチルリチウム、sec−ブチルリチ
ウム、tert−ブチルリチウム、n−ヘキシルリチウ
ム、iso−ヘキシルリチウム、フェニルリチウム、ナ
フチルリチウム、ヘキサメチレンジリチウム、ブタジエ
ニルジリチウム、イソプレニルジリチウムなどが挙げら
れる。一般には、有機モノリチウム化合物が使用され、
これらはそれぞれ単独で、または2種以上を組み合わせ
て使用される。使用量は、目的とする重合体の分子量、
有機リチウム化合物の種類によって適宜選択されるが、
例えば、n−ブチルリチウムを例にとれば、単量体全量
100重量部当り、通常0.001〜1重量部、好まし
くは0.01〜1重量部の範囲である。
【0024】重合反応は、等温反応、断熱反応のいずれ
でもよく、通常は0〜150℃、好ましくは20〜12
0℃の温度範囲で行われる。
【0025】ブロック共重合体として、上記のような重
合反応後に多官能カップリング剤を添加して製造される
ものを使用することもできる。多官能カップリング剤と
しては、例えば、四塩化スズ、二塩化スズ、四臭化ス
ズ、四塩化ケイ素、四臭化ケイ素、四ヨウ化ケイ素、四
塩化ゲルマニウム、二塩化鉛、メチルトリクロロシラ
ン、ジメチルジクロロシラン、ブチルトリクロロシラ
ン、ジブチルジクロロスズ、ビストリクロロシリルエタ
ン、ビストリクロロスタニルエタン、テトラメトキシケ
イ素、テトラメトキシスズ、テトラエトキシケイ素、テ
トラエトキシスズ、テトラブトキシケイ素、テトラブト
キシスズなどの金属化合物;エチルアクリロニトリルな
どの不飽和ニトリル類;ジブロモベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、ジブロモエチレンなどのジハロゲン化炭化水素
類;アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、安息香
酸エチル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチ
ル、フタル酸ジメチル、イソフタル酸ジメチルなどのカ
ルボン酸エステル類;テレフタル酸ジクロライド、フタ
ル酸ジクロライド、イソフタル酸ジクロライド、アジピ
ン酸ジクロライドなどのカルボン酸ハライド類;四塩化
炭素などが挙げられる。
【0026】これらの多官能カップリング剤は、それぞ
れ単独で、または2種以上を混合して用いられ、その使
用量は、有機リチウム化合物当り、通常、0.01〜2
当量、好ましくは0.05〜1.0当量、さらに好まし
くは0.1〜0.5当量の範囲である。カップリング反
応は、通常、0〜150℃で0.1〜20時間の範囲で
行われる。
【0027】ブロック共重合体として、部分的または完
全に水素添加したものを用いることができる。水素添加
は、(1)Ni、Rt、Pd、Ruなどの金属をカーボ
ン、シリカ、アルミナ、ケイソウ土などの担体に担持さ
せた不均一系触媒、または(2)Ni、Co、Fe、C
rなどの有機酸塩またはアセチルアセトン塩と有機Al
などの還元剤とを用いるチーグラー型触媒またはRu、
Rhなどの有機金属化合物などの有機錯体触媒などの均
一触媒を用いて行われる。一般的には、例えば、特公昭
42−8704号、同43−6636号、特開昭52−
41690号、同59−133203号、同60−22
0147号に記載されるように、不活性溶媒中で水素添
加触媒の存在下に水素添加する方法が採られる。
【0028】また、ブロック共重合体として、前記重合
反応後に変性剤を添加して製造されるものを使用するこ
ともできる。変性剤としては、例えば、特公昭62−6
1615号公報で開示される無水マレイン酸などの不飽
和カルボン酸、特公平4−387770号公報で開示さ
れるイミノ化合物、シアナミド化合物、アジリジニル化
合物、アミド化合物などが挙げられる。
【0029】アスファルト改質材 本発明ではプロセス油として芳香族成分を含まないかま
たは少量含有するものが使用される。すなわち、芳香族
成分含有量が0〜40重量%、好ましくは0〜20重量
%、より好ましくは0〜10重量%のものが用いられ
る。芳香族成分含有量が40重量%を超えると、改質材
をペレット状に加工する際のペラタイザー刃への付着や
貯蔵時に改質材ペレット同志が互着するなどの問題が生
じ好ましくない。芳香族成分以外の残余のナフテン成分
およびパラフィン成分の割合は特に制限はされず、それ
ぞれ単独であってもよいが、それぞれ重量比で、通常1
0〜90:90〜10、好ましくは20〜50:80〜
50である。
【0030】プロセス油の使用量は、ブロック共重合体
100重量部に対して、10〜300重量部、好ましく
は20〜200重量部、より好ましくは50〜150重
量部である。プロセス油の使用量が過度に少ないとアス
ファルトへの溶解性や伸度などの特性に劣り、逆に、過
度に多いと軟化点やタフネスなどの特性に劣り、いずれ
も好ましくない。
【0031】本発明に使用される粘着性付与樹脂として
は、工業的に一般に使用されるものであれば特に限定さ
れず、例えば、クマロン・インデン樹脂、フェノール樹
脂、p−t−ブチルフェノール・アセチレン樹脂、フェ
ノール・ホルムアルデヒド樹脂、テルペン・フェノール
樹脂、ポリテルペン樹脂、キシレン・ホルムアルデヒド
樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペン
タジエン系樹脂、ポリブテン、ロジンなど、およびこれ
らの水素添加物あるいは無水マレイン酸などによる変性
物などが挙げられる。これらの中でも、C5系石油樹
脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂など
が好ましく、C9系石油樹脂が特に好ましい。
【0032】これらの粘着性付与樹脂は、それぞれ単独
で、または2種以上を混合して用いることができる。粘
着性付与樹脂の使用量は、ブロック共重合体100重量
部当り、通常、10〜300重量部、好ましくは20〜
200重量部、より好ましくは50〜150重量部であ
る。粘着付与性樹脂の使用量が、過度に少ないと軟化
点、60℃粘度、動的安定度などの特性に劣り、逆に、
過度に多いと伸度やタフネスなどの特性に劣り、いずれ
も好ましくない。
【0033】本発明のアスファルト改質材には、必要に
応じて、耐ブロッキング剤を添加することができる。耐
ブロッキング剤としては、工業的に一般に使用されるも
のであれば特に制限はされず、例えば、特開昭56−1
36347号公報、特開昭61−101503号公報、
特開平5−98051号公報、および特開平6−228
521号公報などに記載される有機系、および無機系化
合物が使用される。
【0034】有機系耐ブロッキング剤としては、例え
ば、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、ラウリン
酸アミド、バルミチン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘ
ン酸アミドなどの高級脂肪酸モノアミド;メチレンビス
ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスラウ
リル酸アミドなどの高級脂肪酸ビスアミド;N−ステア
リルオレイン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミ
ド、N−ステアリルステアリン酸アミド、N−オレイル
ステアリン酸アミド、ジステアリルアジピン酸アミドな
どの複合型高級脂肪酸アミド;ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸、オレイン酸、リノレイン酸、α−エレオステア
リン酸、β−エレオステアリン酸、α−リノレイン酸な
どのリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシ
ウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、亜鉛塩、アルミニ
ウム塩、鉄塩などの高級脂肪酸塩;ポリアクリルアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、高密度ポリエチレ
ンなどのポリオレフィン、ポリメタクリル酸メチル、ポ
リカーボネート、スチレン−アクリロニトリル共重合体
などの樹脂化合物;などが挙げられる。
【0035】無機系耐ブロッキング剤としては、シリ
カ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、タルク、クレーな
どが挙げられる。
【0036】これらの耐ブロッキング剤は、単独で、ま
たは2種以上を組み合わせて使用される。これらの中で
も、無機系耐ブロッキング剤が好ましい。耐ブロッキン
グ剤の使用量は、改質材100重量部当り、通常、0〜
50重量部、好ましくは0.1〜10重量部、より好ま
しくは0.5〜5重量部である。
【0037】本発明のアスファルト改質材には、さらに
必要に応じて、ヒンダードフェノール系、硫黄系、燐酸
系などの酸化防止剤;ベンゾフェノン系などの紫外線吸
収剤;ヒンダードアミン系などの光安定剤;天然ゴム、
ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、ランダムス
チレン−ブタジエンゴム、ニトリル系ゴム、エチレン−
プロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、イ
ソプレン−イソブチルゴムなどのゴム;本発明のビニル
芳香族炭化水素・共役ジエンブロック共重合体以外のブ
ロック共重合体などの熱可塑性エラストマー;エチレン
・エチルアクリレート共重合体、エチレン・酢酸ビニル
共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂;ガラ
スビーズ、シリカ、カーボンブラックなどの無機充填
剤;などを加えることができる。
【0038】発明のアスファルト改質材の製造方法は、
常法に従えばよく、例えば、加熱溶融釜、ロールミル、
単軸押出機、二軸押出機、ヘンシェルミキサーなどの混
合機を用いて上記各成分を混合し、次いでプレス、ペレ
タイザー、押出成形機、加工成形機などで成形加工する
ことができる。
【0039】各成分の混合方法としては、例えば、溶融
混合、溶媒溶解混合などがあり、具体的には、(1)ブ
ロック共重合体、プロセス油および粘着性付与樹脂の3
成分を加熱溶融釜やロールミルなどで加熱混合する方
法、(2)上記3成分を加熱せずに予備混合した後、単
軸押出機などで加熱混合する方法、(3)ヘンシェルミ
キサーなどの混合機中で粘着性付与樹脂を砕き、続いて
ブロック共重合体と混合し、最後にプロセス油を加熱混
合する方法、(4)ブロック共重合体とプロセス油とを
予備混合した後、粘着性付与樹脂と加熱混合させる方
法、(5)混合ブロック共重合体と粘着性付与樹脂を二
軸押出機で加熱混合し、さらにプロセス油をサイドフィ
ードし混合する方法などを挙げることができる。これら
の中でも、(3)、(4)および(5)の方法が、アス
ファルトへの溶解度を高度に改善するうえで特に好まし
い。なお、加熱混合は、通常50〜250℃、好ましく
は100〜200℃の温度範囲で行われる。
【0040】本発明のアスファルト改質材の形状は、特
に限定されず、任意の形状で使用できる。例えば、ペレ
ット状、紐状、板状、ブロック状などのいずれであって
もよいが、アスファルトへの溶解性の点でペレット状が
特に好ましい。アスファルト改質材のペレット化は、上
記の各成分を混合後、押出機などでストランド状に押し
出し、冷水などで冷却後ペレタイザーなどで細断加工す
ることによって達成できる。ペレタイザー前のストラン
ドに耐ブロッキング剤をまぶすと、細断加工性がより改
善され好適である。また、ペレットの大きさが、0.5
〜50mm、好ましくは1〜20mm、より好ましくは
2〜10mmであるときに、アスファルトへの溶解性が
格段に改善され好適である。
【0041】アスファルト組成物 本発明の改質材を配合するアスファルトとしては、特に
制限されるものではなく、慣用のアスファルト、例え
ば、ストレートアスファルト、セミブローンアスファル
ト、ブローンアスファルト、アスファルト乳剤やター
ル、ピッチ、オイルなどを添加したカットバックアルフ
ァルト、再生アスファルトなどが使用できる。これら
は、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使
用することができる。アスファルトは、脱色アスファル
トであってもよい。
【0042】本発明のアスファルト組成物を調製する方
法は、特に限定されるものでなく、例えば、各成分を熱
溶融釜、湿式ミル、高剪断ミキサー、ロール、ニーダ
ー、バンバリーミキサー、押出機などにより加熱溶融混
練する方法を採用することができる。アスファルト改質
材の配合割合は、使用目的やアスファルトの種類などに
よって異なるが、アスファルト100重量部当り、通
常、0.5〜500重量部、好ましくは1〜100重量
部、より好ましくは3〜50重量部の範囲である。
【0043】アスファルト組成物には、アスファルト組
成物で一般に使用される添加剤を配合することができ
る。添加剤は、特に限定されるものではなく、添加剤の
具体例としては、砕石、玉砕、砂利、砂、再生骨材など
の骨材;石粉、タルク、炭酸カルシウムなどのフィラ
ー;消石灰、アミン類、アミド類などの剥離防止剤;メ
チルセルロース、ポリビニルアルコールなどの繊維質補
強材;弾性向上剤、粘度低下剤、粘度向上剤、充填剤、
顔料、軟化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、
ゴム、その他の熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂な
どが挙げられる。
【0044】本発明のアスファルト組成物を道路舗装用
として用いる場合には、通常、骨材およびフィラーを混
合してアスファルト混合物として使用される。骨材およ
びフィラー(以下、両者を「骨材類」という。)として
は、一般道路舗装用に使用される密粒度、細粒度または
粗粒度混合物用、または透水性舗装用、排水性舗装用、
吸音性舗装用などに使用される開粒度混合物用などの骨
材やフィラーが使用される。アスファルト混合物の組成
は、通常、骨材類が98〜85重量%、アスファルト2
〜15重量%である。アスファルト改質材は、通常、ア
スファルトに対する前記配合割合の範囲内で使用され
る。アスファルト混合物には、必要に応じて前記添加剤
を加えることができる。
【0045】混合方法には、特に制限はなく、前もって
調製したアスファルトとアスファルト改質剤を含有する
アスファルト組成物と骨材類を混合するプレミックス方
式、アスファルト改質材、アスファルト、および骨材類
を混合するプラントミックス方式などの方法が利用でき
るが、本発明の特徴をより効果的に活かせる方式として
は、プラントミックス方式である。プラントミックス法
としては、例えば(a)フィラー、加熱骨材、および加
熱アスファルトを予め混合し、次いでアスファルト改質
材を加えて混合する方法、(b)フィラー、加熱骨材、
加熱アスファルト、およびアスファルト改質材を同時に
混合する方法、(c)フィラー、加熱骨材、およびアス
ファルト改質材を予め混合し、次いで加熱アスファルト
を加えて混合するなどの方法などがある。
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。これらの例中の部および%は、特に断わりがない限
り重量基準である。
【0047】なお、物性測定法は、下記の通りである。 (1)重量平均分子量 ブロック共重合体およびポリエステルの重量平均分子量
は、GPC法に従って、標準ポリスチレン換算量として
測定した。 (2)結合スチレン量 ブロック共重合体の結合スチレン量(重量%)は、赤外
線分光光度計を用いて、ハンプトン法により算出した。
【0048】(3)溶解性 アスファルトに対するアスファルト改質材の溶解性は、
日本道路協会の制定した舗装試験法便覧に記載されてい
る「改質アスファルトの試料作製」法に準じて、180
℃に加熱したアルファルトにアスファルト改質材を添加
・攪拌し、未溶解物がなくなるまでの時間(min)を
求めた。 (4)針入度 アスファルト組成物の針入度(1/10mm)は、JI
S K2207に準じて測定した。
【0049】(5)軟化点 アスファルト組成物の軟化点(℃)はJIS K220
7に準じて測定した。 (6)タフネスおよびテナシティー アスファルト組成物のタフネス(kgf・cm)とテナ
シティー(kgf・cm)は、日本道路協会編の「舗装
試験法便覧」に記載される方法に準じて測定した。
【0050】(7)60℃粘度 アスファルト組成物の60℃粘度(poise)は、日
本道路協会編「舗装試験法便覧」に記載される方法に準
じて測定した。 (8)空隙率 アスファルト混合物の空隙率(%)は、日本道路公団試
験方法「JHS217−1992」の補足事項に記載さ
れるノギスを用いる方法に準じて測定した。
【0051】(9)動的安定度 アスファルト混合物の動的安定度は、日本道路協会編
「舗装試験法便覧」に記載された方法に準じて、ホイー
ルトラッキング試験を行い、動的安定度(回/mm)を
算定した。 (10)骨材飛散抵抗性(カンタブロ損失率) アスファルト混合物のカンタブロ損失率(%)は、日本
道路公団試験方法「JHS231−1992」に準じて
測定した。
【0052】実施例1〜7、比較例1〜3 表1記載の材料及び配合処方に従い以下の試験を行っ
た。200リットルヘンシェルミキサーに粘着性付与樹
脂を入れ低速(25Hz)で5分間攪拌した。次いでブ
ロック共重合体を添加して1分間攪拌後、プロセス油を
徐々に添加し、高速(35Hz)で9分間攪拌した。こ
の時の混合物の温度は52℃に達していた。混合物は、
リボンブレンダーで42℃まで冷却し、袋詰めにして2
日間養生後、65mmφ単軸押出機を用いて紐状に押し
出し、水温15℃の冷却槽で冷却後、1重量%の炭酸カ
ルシウムをまぶし回転刃を備えた水冷ペレタイザーで3
mmφ×4mmのペレットに切断した。
【0053】(加工性試験)上記ペレタイザーを10分
間運転した時の改質材の回転刃への付着性を観察し、下
記の3段階基準で評価した。結果を表1に示した。 ○:付着が認められない △:回転刃に数個のペレットの付着が認められるが、1
0分間運転できた ×:ストランドが刃に巻き付き、10分間運転せずに停
止した
【0054】(貯蔵互着性評価)上記改質材ペレット1
20gを7×10cm2のビニール袋に入れ、50g/
cm2の荷重をかけ、90℃のオーブン中で3時間静置
後の状態を、以下の3段階基準で評価した。結果を表1
に示した。 ○:互着なし △:全体に互着しているが、指で押すとすぐに崩れる ×:全体に互着し、指で押しても崩れない
【0055】(バインダー性状評価)1リットルのガラ
ス容器中で、上記改質材ペレットを、180℃に加熱し
たストレートアスファルト(60/80)に表1記載の
配合比で添加し、完全に溶解するまで攪拌を続けて、バ
インダーを調製し、各バインダーの性状を測定した。溶
解までの時間および各バインダー性状を表1に示した。
【0056】(混合物性状評価)予め190℃に加熱し
た開粒度アスファルト混合物用骨材類(組成:6号砕石
85重量%、砂10重量%、石粉5重量%)95.0部
をパグミルミキサー中で30秒間空練りし、次いで、予
め170℃に加熱したストレートアスファルト(60/
80)を投入し、1分間混合した後、各改質材を投入し
て、さらに1分間混合した。ストレートアスファルトと
改質材の合計量は50部、それらの配合比は表1記載の
とおりとした。得られた180℃の混合物を直ちに型枠
に入れ、ローラーコンパクターにより、線圧30kgf
/cmで25往復(50回)締め固め、供試体とした。
この供試体を用い、ホイールトラッキング試験を行っ
た。結果を表1に示す。また、上記と同じ方法にて混合
して得られた混合物を160℃に温度調整して、マーシ
ャル供試体作成装置を用い両面各50個ずつ突き固め、
供試体を作成した。この供試体の空隙率を測定した後カ
ンタブロ試験を行った。結果を表1に示す。
【0057】(施工性)混合物試験に用いたものと同様
な組成を有する混合物を次のように調製した。すなわ
ち、800kgミキサーに加熱骨材を5秒間混合した後
改質材混合物を投入して、さらに5秒間混合し、次いで
アスファルトを噴射し、さらに40秒間混合することに
より調製した。調製された混合物の温度は180℃であ
った。混合物の施工性は、下記のようにダンプ荷台への
付着性とローラーへの付着性にて評価した。混合物は5
バッチ調製した。
【0058】上記混合物をダンプトラックに積載し、保
温のため布で覆い、30分間で施工現場に運搬した。ダ
ンプトラックの荷台を傾けることにより混合物を三菱重
工社製アスファルトフィニッシャーMF55WHに移し
た。この時、ダンプ荷台上への混合物の付着性を評価
し、下記2段階基準に基づき示した。結果を表1に示
す。 ○ ダンプ荷台への付着なし(アスファルトの汚れはあ
るが骨材は付着せず) × ダンプ荷台への付着あり(骨材が付着し、その塊り
がみられる)
【0059】上記混合物をアスファルトフィニッシャー
で5cm厚となるように敷き均した後酒井重工製マダカ
ムローラーR2で5往復、初転圧した。この時の表面温
度は165℃であった。転圧が終った時にマダカムロー
ラーへの付着を下記の基準に基づき評価した。結果を表
1に示す。 ○ ローラーへの付着なし × ローラーへの付着あり(混合物の塊りがある)
【0060】さらに、表面温度が60℃以下になったこ
とを確認した後酒井重工社製タイヤローラーTS200
で2往復、2次転圧し、施工を完了した。
【0061】
【表1】
【0062】*1 a:スチレン・ブタジエンブロック
共重合体(結合スチレン量=31重量%、分子量=40
0,000、(A−B)4−Si型) b:スチレン・ブタジエンブロック共重合体(結合スチ
レン量=30重量%、分子量=220,000、A−B
−A型) *2 c:東ソー社製ペトコール130(C9系石油樹
脂) d:日本石油社製ネオポリマー160(C9系石油樹
脂) *3 e:出光興産社製ダイアナプロセスオイル PW
−90 f:エクソン社製 PUREX12 g:出光興産社製プロセスオイル PW−32 h:出光興産社製プロセスオイル NS−100 i:出光興産社製プロセスオイル AE−200 j:出光興産社製プロセスオイル AE−50
【0063】表1にみられるように、プロセス油として
芳香族成分含有量が高いプロセス油を含むアスファルト
改質材を用いた場合には(比較例1および2)、アスフ
ァルト改質材の加工性(ペレタイザー回転刃への付着)
および貯蔵性(改質材ペレットの互着)が悪く、また、
その改質材を配合したアスファルト組成物は施工性(ロ
ーラーへの付着およびダンプ荷台への付着)が悪い。そ
のような芳香族成分含有量が高いプロセス油を含むアス
ファルト改質材を少量用いた場合には(比較例3)、上
記のようなアスファルト改質材の加工性および貯蔵性な
らびにアスファルト組成物の施工性は改善されるもの
の、アスファルトへの溶解性が低下し、アスファルト組
成物の軟化点、タフネス、テナシティなどのバインダー
性状および骨材類配合アスファルト組成物の動的安定度
に劣る。
【0064】上記とは対照的に、本発明のアスファルト
改質材(実施例1〜7)はアスファルトへの溶解性が高
く、加工性および貯蔵性が良好で、その改質材を含むア
スファルト組成物のバインダー性状は全般に良好で、さ
らに骨材類を配合したアスファルト組成物は空隙率、動
的安定性、骨材の飛散抵抗性および施工性に優れてい
る。
【0065】
【実施態様】ビニル芳香族炭化水素・共役ジエンブロッ
ク共重合体100重量部、粘着性付与樹脂10〜300
重量部、および芳香族成分含有量が0〜40重量%のプ
ロセス油10〜300重量部を含んでなる本発明のアス
ファルト改質材、ならびにアスファルトおよび上記のア
スファルト改質材を含有する本発明のアスファルト組成
物の好ましい実施態様をまとめると以下のとおりであ
る。
【0066】(1)ビニル芳香族炭化水素・共役ジエン
ブロック共重合体が、ビニル芳香族炭化水素を50重量
%超過、好ましくは60〜100重量%、より好ましく
は70〜100重量%、さらに好ましくは80〜100
重量%の割合で含有する重合体ブロック(A)5〜95
重量%、好ましくは10〜50重量%、より好ましくは
15〜45重量%と、共役ジエンを50重量%超過、好
ましくは60〜100重量%、より好ましくは70〜1
00重量%、さらに好ましくは80〜100重量%の割
合で含有する重合体ブロック(B)95〜5重量%、好
ましくは90〜50重量%、より好ましくは85〜55
重量%とからなる。
【0067】(2)ビニル芳香族炭化水素・共役ジエン
ブロック共重合体が下記の一般式(イ)〜(ヘ)のいず
れかで示される構造を有する。 (イ)(A−B)m (ロ)(A−B)n−A (ハ)(B−A)m−B (ニ)((A−B)n)p−X (ホ)((B−A)m)p−X (ヘ)((A−B)n−A)p−X (ト)((B−A)n−B)p−X
【0068】これらの一般式において、Aはビニル芳香
族炭化水素を主体とする重合体ブロック(A)であり、
Bは共役ジエンを主体とする重合体ブロック(B)であ
り、Xは多官能カップリング剤の残基または多官能開始
剤の残基であり、mは1以上の整数で、好ましくは2以
上の整数、より好ましくは2〜6の整数であり、nは1
以上の整数で、好ましくは1〜6の整数、より好ましく
は1であり、pは2〜6の整数である。
【0069】(3)ブロック共重合体中のビニル芳香族
炭化水素と共役ジエンの組成比(重量比)が、5:95
〜95:5、より好ましくは10:90〜50:50、
最も好ましくは15:85〜45:55の範囲である。
【0070】(4)ビニル芳香族炭化水素・共役ジエン
ブロック共重合体の分子量は、GPC測定のポリスチレ
ン換算重量平均分子量として、10,000〜1、00
0、000、好ましくは20、000〜800,00
0、より好ましくは50,000〜500,000であ
る。
【0071】(5)ビニル芳香族炭化水素・共役ジエン
ブロック共重合体の共役ジエン部のビニル結合量が、9
0%以下、好ましくは1〜60%、さらに好ましくは5
〜30%の範囲である。
【0072】(6)ブロック共重合体を構成するビニル
芳香族炭化水素がスチレン、α−メチルスチレン、o−
メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、ビニルナフタレ
ン、ビニルアントラセンの中から選ばれ、特に好ましく
はスチレンであり、また、ブロック共重合体を構成する
共役ジエンが1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3
−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、1,3−ヘキサジエンの中から選ばれ、好ましくは
1,3−ブタジエンまたはイソプレンであり、より好ま
しくは1,3−ブタジエンである。
【0073】(7)ビニル芳香族炭化水素・共役ジエン
ブロック共重合体が、ビニル芳香族炭化水素と共役ジエ
ンとの共重合により得られた反応生成物に、金属化合
物、不飽和ニトリル、ジハロゲン化炭化水素、カルボン
酸エステル、カルボン酸ハライド、四塩化炭素の中から
選ばれた多官能カップリング剤を添加して製造されたも
のである。
【0074】(8)ビニル芳香族炭化水素・共役ジエン
ブロック共重合体が不飽和カルボン酸、イミノ化合物、
シアナミド化合物、アジリジニル化合物、アミド化合物
の中から選ばれた変性剤で変性したものである。 (9)プロセス油中の芳香族成分含有量が0〜20重量
%、より好ましくは0〜10重量%である。
【0075】(10)プロセス油がナフテン成分とパラ
フィン成分とを重量比で10〜90:90〜10、より
好ましくは20〜50:80〜50の割合で含有する。 (11)プロセス油の量がビニル芳香族炭化水素・共役
ジエンブロック共重合体100重量部に対して20〜2
00重量部、より好ましくは50〜150重量部であ
る。
【0076】(12)粘着性付与樹脂がクマロン・イン
デン樹脂、フェノール樹脂、p−t−ブチルフェノール
・アセチレン樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹
脂、テルペン・フェノール樹脂、ポリテルペン樹脂、キ
シレン・ホルムアルデヒド樹脂、C5系石油樹脂、C9
系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂、ポリブテ
ン、ロジン、およびこれらの水素添加物および変性物の
中から選ばれ、より好ましくはC5系石油樹脂、C9系
石油樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂の中から選ば
れ、さらに好ましくはC9系石油樹脂である。
【0077】(13)粘着性付与樹脂の量が、ブロック
共重合体100重量部当り、20〜200重量部、より
好ましくは50〜150重量部である。 (14)アスファルト改質材が、該改質材100重量部
当り、50重量部以下、より好ましくは0.1〜10重
量部の耐ブロッキング剤を含む。
【0078】(15)アスファルト組成物中のアスファ
ルト改質材の量が、アスファルト100重量部当り、
0.5〜500重量部、より好ましくは1〜100重量
部、さらに好ましくは3〜50重量部の範囲である。 (16)アスファルト組成物が、さらに、骨材およびフ
ィラーを85〜98重量%(骨材およびフィラーとアス
ファルトとの合計量に基づく)含有する。
【0079】
【発明の効果】本発明のアスファルト改質材は、アスフ
ァルトに対する溶解性に優れるので、容易にアスファル
ト中に均一分散させることができ、且つ、加工性、貯蔵
安定性にも優れている。アスファルトに本発明のアスフ
ァルト改質材を配合したアスファルト組成物は、針入
度、軟化点、タフネス、テナシティー、60℃粘度など
のバインダー性状に優れている。また、本発明のアスフ
ァルト組成物を用いたアスファルト混合物は空隙率、動
的安定度、骨材飛散抵抗性などの混合物性状に優れ、且
つ、施工性などにも優れている。従って、本発明のアス
ファルト組成物は、その組成および特性に応じて、例え
ば、道路舗装、防水、防錆、自動車下地被服、ルーフィ
ング、パイプ被覆、目地材などの用途に利用することが
でき、塑性変形に対する抵抗性の向上、耐衝撃性の向
上、耐久性の向上などに寄与することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル芳香族炭化水素・共役ジエンブロ
    ック共重合体100重量部、粘着性付与樹脂10〜30
    0重量部、および芳香族成分含有量が0〜40重量%の
    プロセス油10〜300重量部を含んでなるアスファル
    ト改質材。
  2. 【請求項2】 アスファルトおよび請求項1記載のアス
    ファルト改質材を含有するアスファルト組成物。
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