JPH09251926A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ

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JPH09251926A
JPH09251926A JP8058029A JP5802996A JPH09251926A JP H09251926 A JPH09251926 A JP H09251926A JP 8058029 A JP8058029 A JP 8058029A JP 5802996 A JP5802996 A JP 5802996A JP H09251926 A JPH09251926 A JP H09251926A
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electrode
tab
double layer
electric double
collector electrode
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Takashi Nojima
隆 野島
Naoto Tanaka
直人 田中
Katsushi Mitsui
克司 三井
Masaaki Yamagishi
政章 山岸
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Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集電極本体とタブとを一体成形してなる金属
製集電極を備えた電気二重層コンデンサにおいて、充放
電時の金属製集電極における抵抗損失が小さく、大電流
を流せる大容量のコンデンサに適した電気二重層コンデ
ンサを得る。 【解決手段】 金属製集電極は、多数の小孔が形成され
たメッシュ状をなす集電極本体と小孔のないシート状を
なすタブ部分とが一体成形されている。また、金属製集
電極11Aは、集電極本体11Aaとタブ部分11Ab
とがエキスパンド加工されたアルミ箔より一体成形され
てなり、かつ、タブ引き出し方向とエキスパンド方向と
が略直角となるようにされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動自転車、電
動工具などの電源として利用できる静電容量1000〜
10000F程度の大容量の積層型の電気二重層コンデ
ンサに関し、特に集電極の構造を改良した電気二重層コ
ンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一時的に大きなエネルギを供給する電源
として利用できる大容量の電気二重層コンデンサは、当
初の巻回型構造に代えて最近では積層型構造が採用され
るようになっている。すなわち、巻回型の電気二重層コ
ンデンサは、帯状の正極と同じく帯状の負極との間に帯
状セパレータを挟み込み、これらをのり巻き状に巻回
し、その巻回体を金属製円筒ケース内に収納して電解液
を含浸させるようにしたものであり、円筒形状のため電
源装置内の実装効率が低く電源として用いる場合、小型
化し難いという欠点があった。
【0003】このため、矩形をなす正極及び負極をセパ
レータを間に介在させて交互に積層し、この電極積層体
を角形外装ケース内に収納するようにした積層型の電気
二重層コンデンサが提案されている。図9は従来の積層
型の電気二重層コンデンサの基本構成を模式的に示す図
である。
【0004】図9に示すように、正極50は、矩形をな
す集電極本体51aと幅の狭い帯状のタブ51bとを一
体成形してなる導電性を有する正極用の金属製集電極5
1と、その両側に位置される正電荷蓄積用の分極性電極
52a,52bとにより構成されている。タブ51bは
正極外部端子72との電気的導通をとるためのものであ
る。同様に、負極60は、集電極本体61aとタブ61
bとを一体成形してなる導電性を有する負極用の金属製
集電極61と、その両側に位置される負電荷蓄積用の分
極性電極62a,62bとにより構成されている。この
正極50と負極60とが、セパレータ71を間に介在さ
せて交互に例えば各50ずつ重ね合わせて積層される。
なお、集電極本体51a,61a、分極性電極52a,
52b,62a,62b、およびセパレータ71は、一
般に同形で同寸法の矩形をなしている。
【0005】そして、この電極50,60を重ね合わせ
た電極積層体を、各電極50,60の集電極本体と分極
性電極とを密着させるために図示しない二枚の締めつけ
用の板を両側の最外部に配してその上に締めつけ用ベル
トを巻き付けることで積層方向に締めつけた状態で、図
示しない角形外装ケース内に収納する。次いで、所定の
電解液を含浸させ、ケース上蓋(図示省略)に固定され
る正極外部端子72に正極用の各タブ51bを接続し、
同様にして負極外部端子73に負極用の各タブ61bを
接続し、しかる後、前記ケースの開口部にケース上蓋を
取り付けて密閉するようにしている。
【0006】前記分極性電極は、その厚みが0.1〜
2.0mm程度であって、電荷を蓄積するための活性炭
よりなっている。そして、前記金属製集電極51,61
は、その厚みが5〜300μm程度であって、アルミニ
ウムのネット箔、アルミニウム箔にパンチングメタルの
ような孔あけ加工を施したアルミパンチング箔、アルミ
ニウム箔にエキスパンド加工を施したアルミエキスパン
ド箔などのような、多数の小孔が形成されたメッシュ状
の金属箔を用いたものであり、このようなメッシュ状の
金属箔の型抜きなどを行って集電極本体とタブとを一体
成形してなるものである。このようなメッシュ状のもの
を使用するのは、分極性電極に電解液を効率良くしみ込
ませるため(活性炭の微細空孔を電解液で満たす、ある
いは電解液で置換するため)である。
【0007】また、電解液には、有機系電解液が用いら
れ、その代表例として、特殊な塩を含むプロピレンカー
ボネート液が挙げられる。セパレータ71は、イオン透
過性及び電気絶縁性を有する多孔質材料よりなり、例え
ばポリプロピレン繊維不織布が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述した従来の
電気二重層コンデンサでは、金属製集電極として、多数
の小孔が形成されたメッシュ状の金属箔の型抜きなどを
行って集電極本体とタブとを一体成形してなるタブ一体
型のものが用いられ、集電極本体に比べて帯状で幅が狭
く断面積が小さいタブもメッシュ状とされており、この
ため、充放電に際し、タブや、集電極本体において電流
が集中する(電流密度が高い)タブ近傍における抵抗損
失が大きく、出力が低下してしまうという問題があっ
た。
【0009】この発明は、前記問題点を解消するために
なされたもので、タブ一体型の金属製集電極の構造を改
良することにより、充放電時の金属製集電極における抵
抗損失が小さく大電流を流せる大容量のコンデンサに適
した電気二重層コンデンサを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、正極用の金属製集電極と正電荷蓄積用の分極性電
極とからなる正極と、負極用の金属製集電極と負電荷蓄
積用の分極性電極とからなる負極とをセパレータを間に
介在させて交互に積層し、電解液と分極性電極との界面
に形成される電気二重層に電荷を蓄積することを利用す
る電気二重層コンデンサにおいて、以下の手段を講じて
いる。
【0011】第1の発明は、前記金属製集電極は、集電
極本体とこの集電極本体から引き出して外部端子に接続
するためのタブとが一体成形されてなり、前記集電極本
体は多数の小孔が形成されたメッシュ状とされ、前記タ
ブは小孔のないシート状とされていることを特徴とする
電気二重層コンデンサである。また、第2の発明は、前
記第1の発明において、前記集電極本体は、タブ近傍で
の抵抗値がその残りの部位での抵抗値に比べて小さくな
るように小孔分布度合いを変化させたものであることを
特徴とする電気二重層コンデンサである。
【0012】第3の発明は、前記金属製集電極は、集電
極本体とこの集電極本体から引き出して外部端子に接続
するためのタブとが一体成形されてなり、前記タブは小
孔のないシート状とされ、前記集電極本体は、タブ近傍
が前記タブ同様にシート状とされ、その残りの部分が多
数の小孔が形成されたメッシュ状とされていることを特
徴とする電気二重層コンデンサである。
【0013】第4の発明は、前記金属製集電極は、集電
極本体とこの集電極本体から引き出して外部端子に接続
するためのタブとがエキスパンド加工された金属素材よ
り一体成形されてなり、かつ、タブ引き出し方向とエキ
スパンド方向とが略直角となるようにしたものであるこ
とを特徴とする電気二重層コンデンサである。
【0014】前記のように構成された第1発明による電
気二重層コンデンサでは、金属製集電極は、分極性電極
に電解液を効率良くしみ込ませるために多数の小孔が形
成されてメッシュ状とされた集電極本体と、抵抗値を小
さくするために小孔のないシート状とされたタブとを一
体成形したものであるから、メッシュ状のタブを持つ従
来の電気二重層コンデンサに比べて充放電時のタブにお
ける抵抗損失が小さくなる。なお、このような構造の金
属製集電極は、例えば、小孔形成用突起が多数形成され
た集電極本体対応部分と平滑面にされたタブ対応部分と
を持つ型抜き面を有する刃付きプレス機によって、金属
箔の型抜きを行うことで一体成形される。
【0015】ここで、前記第1発明による電気二重層コ
ンデンサにおいては、そのメッシュ状の集電極本体で
は、充放電に際しタブに近づくにつれて電流が集中し電
流密度が高くなり、タブ近傍における抵抗損失が大き
い。したがって、集電極本体のタブ近傍での抵抗値を小
さくするという改善の余地がある。
【0016】この点を改善するため、第2発明による電
気二重層コンデンサでは、金属製集電極の集電極本体
を、電流が最も集中するタブ近傍での抵抗値がその残り
の部位での抵抗値に比べて低くなるように、例えばタブ
近傍における各小孔の孔径をタブ近傍以外の部位におけ
る各小孔の孔径よりも小さくするなどして小孔分布度合
いを変化させたものであるから、第1発明の電気二重層
コンデンサに比べて集電極本体のタブ近傍での抵抗値を
小さくでき、集電極本体における抵抗損失をより小さく
することができる。
【0017】また、前記のように構成された第3発明に
よる電気二重層コンデンサでは、金属製集電極のタブは
小孔のないシート状とし、集電極本体は、タブ近傍をタ
ブ同様にシート状とし、その残りの部分を多数の小孔を
有するメッシュ状としたものであるから、前記第1発明
の電気二重層コンデンサに比べて集電極本体の電流集中
部分(タブ近傍)での抵抗値を小さくでき、集電極本体
における抵抗損失をより小さくすることができる。
【0018】また、第4発明による電気二重層コンデン
サでは、金属製集電極は、その集電極本体とタブとをア
ルミエキスパンド箔のようなエキスパンド加工された金
属素材より一体成形し、かつ、図2に示すように、タブ
引き出し方向とエキスパンド方向(素材引き伸ばし方
向)とが略直角となるようにしたものであるから、図8
に示すタブ引き出し方向とエキスパンド方向とが同じも
のに比較して、金属製集電極における電流(電子)の流
れる経路が短いため抵抗値が小さい。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は第4発明に係る金属製集電
極の一例を模式的に示す正面図である。
【0020】同図に示すように、この金属製集電極11
Aは、この例では、エキスパンド加工された厚み50μ
mのアルミ箔(JIS:1N30)を刃付きプレス機に
よって型抜きすることにより、矩形をなす集電極本体1
1Aaと幅が狭く帯状をなすタブ11Abとを一体成形
してなるものである。
【0021】また、この金属製集電極11Aは、図1に
示すように、タブ引き出し方向とエキスパンド方向とが
略直角となるように一体成形されている。これにより、
この金属製集電極11Aは、図8に示すようなタブ引き
出し方向とエキスパンド方向とが同じものに比較して、
金属製集電極における電流(電子)の流れる経路が短く
抵抗値が小さいものとなる。この金属製集電極11Aの
寸法は、例えば、集電極本体11Aa:幅50mm,長
さ100mm、タブ11Ab:幅15mm,長さ100
mmである。
【0022】図2は図1に示す金属製集電極を有する第
4発明による積層型の電気二重層コンデンサの全体構成
例をその一部を切り欠いて示す斜視図である。
【0023】同図に示すように、正極10は、タブ11
Abを有する正極用の前記金属製集電極11Aと、その
両側に位置される正電荷蓄積用の分極性電極12a,1
2bとにより構成されている。同様に、負極20は、前
記金属製集電極11Aと同構造になる負極用の金属製集
電極21Aと、その両側に位置される負電荷蓄積用の分
極性電極22a,22bとにより構成されている。この
正極10と負極20とがセパレータ31を間に介在させ
て交互に重ね合わせて積層されている。最外部に配置さ
れる電極10,20では、両側ではなく内側のみに分極
性電極が配置されている。
【0024】この例では、金属製集電極11A,21A
の集電極本体、分極性電極12a,12b,22a,2
2b、およびセパレータ31は、同形で同寸法の矩形を
なしている。そしてこの例では、分極性電極12a,1
2b,22a,22bとして、厚み0.5mm程度であ
って、電荷を蓄積するための活性炭粉末と電導性改善用
のカーボンブラック及び結着剤としてのPTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)を混練し、これをシート化
(平板状化)してなるものを使用し、セパレータ31と
して、厚み25μm程度のポリプロピレン繊維不織布を
使用している。
【0025】そして、この電極10,20を重ね合わせ
た電極積層体を、各電極10,20の金属製集電極と分
極性電極とを密着させるために締めつけ用の板32を両
側の最外部に配してその上に締めつけ用ベルト33を巻
き付けることで積層方向に締めつけた状態で、角形外装
ケース34に収納する。次いで、所定の電解液を含浸さ
せ、ケース上蓋34aに固定される正極外部端子35に
各金属製集電極11Aの各タブ11Abをはとめ等によ
って接続する。このとき、各金属製集電極11Aは集電
極本体11Aaとタブ11Abとが一体成形されたもの
であるから、従来行われていた集電極とタブとの接続作
業が不要となる。同様に、負極外部端子36に各金属製
集電極21Aのタブ(図示省略)を接続する。しかる
後、ケース34の開口部にケース上蓋34aを取り付け
て密閉するようにしている。
【0026】このように、集電極本体とタブとがエキス
パンド加工された金属素材より一体成形されてなる金属
製集電極を備えた電気二重層コンデンサにおいて、この
発明による電気二重層コンデンサによると、従来のもの
に比べて、金属製集電極11A,21Aの抵抗値を小さ
くでき、金属製集電極11A,21Aにおける抵抗損失
を小さくすることができる。
【0027】図3は第1発明に係る金属製集電極の一例
を模式的に示す正面図である。
【0028】同図に示すように、この金属製集電極11
Bは、この例では、小孔形成用突起が多数形成された集
電極本体対応部分と平滑面にされたタブ対応部分とを持
つ型抜き面を有する刃付きプレス機によって、厚み50
μmのアルミ箔(JIS:1N30)を型抜きすること
により、多数の小孔を有してメッシュ状とされた集電極
本体11Baと、小孔のないシート状とされたタブ11
Bbとを一体成形してなるものである。これにより、メ
ッシュ状のタブを持つ従来の電気二重層コンデンサに比
べて充放電時のタブ11Bbにおける抵抗損失を小さく
することができる。
【0029】図4は第2発明に係る金属製集電極の一例
を模式的に示す正面図、図5は同じく他の例を模式的に
示す正面図である。
【0030】図4に示す金属製集電極11Cは、メッシ
ュ状とされた集電極本体11Caとシート状とされたタ
ブ11Cbとが一体成形されたものである点で前記図3
の金属製集電極11Bと同構造であるものの、異なる点
として、その集電極本体11Caを、この例では単位面
積当たりの小孔の数は一定として小孔の大きさを2段階
に変化させた小孔分布パターンとすることにより、電流
が最も集中するタブ近傍での抵抗値がその残りの部位で
抵抗値に比べて小さくなるようにしたものである。この
金属製集電極11Cは、例えば、小孔形成用突起が図4
に示す分布パターンで形成された集電極本体対応部分と
平滑面にされたタブ対応部分とを持つ型抜き面を有する
刃付きプレス機によって、アルミ箔の型抜きを行うこと
により製作することができる。
【0031】また、図5に示す金属製集電極11Dは、
その集電極本体11Daを、集電極本体周辺部からタブ
11Dbに近づくに伴って増大する電流集中による抵抗
損失や発熱をより緩和するために、この例では単位面積
当たりの小孔の数は一定として小孔の大きさを3段階に
変化させた小孔分布パターンとすることにより、電流が
集中するタブ近傍での抵抗値がその残りの部位で抵抗値
に比べて小さくなるようにしたものである。これによ
り、前記図4の金属製集電極11C、あるいは図5の金
属製集電極11Dを有する電気二重層コンデンサでは、
前述した第1発明のものに比べて集電極本体の電流集中
部分(タブ近傍)での抵抗値を小さくでき、集電極本体
における抵抗損失をより小さくすることができる。
【0032】なお、前記図4および図5に示す例では、
集電極本体においてタブに近づくにつれて抵抗値が小さ
くなるようにするため、単位面積当たりの小孔の数は
一定として各小孔の大きさを複数段階に変化させるよう
にしたが、これに限定されず、小孔の大きさは一定と
して単位面積当たりの小孔数を変化させるようにしても
よく、また、前記の小孔の大きさと前記の単位面積
当たりの小孔数とをともに変化させるようにしてもよ
い。
【0033】図6は第3発明に係る金属製集電極の一例
を模式的に示す正面図、図7は同じく他の例を模式的に
示す正面図である。
【0034】図6に示すように、この金属製集電極11
Eは、アルミ箔の型抜きを行うことにより、集電極本体
11Eaとタブ11Ebとを一体成形してなるものであ
り、タブ11Ebは小孔のないシート状とし、集電極本
体11Eaは、この例ではタブ11Ebに近接する二辺
に沿う部分をシート状とし、その残りの部分をメッシュ
状とし、集電極本体11Eaにおける電流が最も集中す
るタブ近傍での抵抗値が小さくなるようにしたものであ
る。この集電極11Eは、例えば、小孔形成用突起及び
L字形の平滑面が図6に示すパターンで形成された集電
極本体対応部分と平滑面にされたタブ対応部分とを持つ
型抜き面を有する刃付きプレス機によって、アルミ箔の
型抜きを行うことで製作できる。
【0035】また、図7に示す例の金属製集電極11F
は、タブ11Fbを小孔のないシート状とし、集電極本
体11Faを、集電極本体周辺部からタブ11Fbに近
づくに伴って増大する電流集中による発熱をより緩和す
るためにタブ11Fbに連続させて木根状にのびる部分
をシート状とし、その残りの部分をメッシュ状とし、集
電極本体11Faにおける電流が最も集中するタブ近傍
での抵抗値が小さくなるようにしたものである。これに
より、前記図6の金属製集電極11E、あるいは図7の
金属製集電極11Fを有する電気二重層コンデンサで
は、前述した第1発明のものに比べて集電極本体の電流
集中部分(タブ近傍)での抵抗値を小さくでき、集電極
本体における抵抗損失をより小さくすることができる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本願第1から第4の
発明によると、従来の電気二重層コンデンサに比べて充
放電時の金属製集電極における抵抗損失を小さくするこ
とができ、大電流を流せる大容量のコンデンサに適した
電気二重層コンデンサを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第4発明に係る金属製集電極の一例を模式的に
示す正面図である。
【図2】図1に示す金属製集電極を有する第4発明によ
る積層型の電気二重層コンデンサの全体構成例をその一
部を切り欠いて示す斜視図である。
【図3】第1発明に係る金属製集電極の一例を模式的に
示す正面図である。
【図4】第2発明に係る金属製集電極の一例を模式的に
示す正面図である。
【図5】第2発明に係る金属製集電極の他の例を模式的
に示す正面図である。
【図6】第3発明に係る金属製集電極の一例を模式的に
示す正面図である。
【図7】第3発明に係る金属製集電極の他の例を模式的
に示す正面図である。
【図8】比較のための金属製集電極を模式的に示す正面
図である。
【図9】従来の積層型の電気二重層コンデンサの基本構
成を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10…正極 11A〜11F…金属製集電極 11Aa
〜11Fa…集電極本体 11Ab〜11Fb…タブ
12a,12b,22a,22b…分極性電極 20…負極 21A…金属製集電極 31…セパレータ
32…締めつけ用の板 33…締めつけ用ベルト 3
4…角形外装ケース 34a…ケース上蓋 35…正極
外部端子 36…負極外部端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 克司 神奈川県横浜市神奈川区台町2番地5 株 式会社パワーシステム内 (72)発明者 山岸 政章 神奈川県横浜市神奈川区台町2番地5 株 式会社パワーシステム内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極用の金属製集電極と正電荷蓄積用の
    分極性電極とからなる正極と、負極用の金属製集電極と
    負電荷蓄積用の分極性電極とからなる負極とをセパレー
    タを間に介在させて交互に積層し、電解液と分極性電極
    との界面に形成される電気二重層に電荷を蓄積すること
    を利用する電気二重層コンデンサにおいて、 前記金属製集電極は、集電極本体とこの集電極本体から
    引き出して外部端子に接続するためのタブとが一体成形
    されてなり、前記集電極本体は多数の小孔が形成された
    メッシュ状とされ、前記タブは小孔のないシート状とさ
    れていることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載の電気二重層コンデン
    サにおいて、前記集電極本体は、タブ近傍での抵抗値が
    その残りの部位での抵抗値に比べて小さくなるように小
    孔分布度合いを変化させたものであることを特徴とする
    電気二重層コンデンサ。
  3. 【請求項3】 正極用の金属製集電極と正電荷蓄積用の
    分極性電極とからなる正極と、負極用の金属製集電極と
    負電荷蓄積用の分極性電極とからなる負極とをセパレー
    タを間に介在させて交互に積層し、電解液と分極性電極
    との界面に形成される電気二重層に電荷を蓄積すること
    を利用する電気二重層コンデンサにおいて、 前記金属製集電極は、集電極本体とこの集電極本体から
    引き出して外部端子に接続するためのタブとが一体成形
    されてなり、前記タブは小孔のないシート状とされ、前
    記集電極本体は、タブ近傍が前記タブ同様にシート状と
    され、その残りの部分が多数の小孔が形成されたメッシ
    ュ状とされていることを特徴とする電気二重層コンデン
    サ。
  4. 【請求項4】 正極用の金属製集電極と正電荷蓄積用の
    分極性電極とからなる正極と、負極用の金属製集電極と
    負電荷蓄積用の分極性電極とからなる負極とをセパレー
    タを間に介在させて交互に積層し、電解液と分極性電極
    との界面に形成される電気二重層に電荷を蓄積すること
    を利用する電気二重層コンデンサにおいて、 前記金属製集電極は、集電極本体とこの集電極本体から
    引き出して外部端子に接続するためのタブとがエキスパ
    ンド加工された金属素材より一体成形されてなり、か
    つ、タブ引き出し方向とエキスパンド方向とが略直角と
    なるようにしたものであることを特徴とする電気二重層
    コンデンサ。
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