JPH09251892A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JPH09251892A
JPH09251892A JP5887696A JP5887696A JPH09251892A JP H09251892 A JPH09251892 A JP H09251892A JP 5887696 A JP5887696 A JP 5887696A JP 5887696 A JP5887696 A JP 5887696A JP H09251892 A JPH09251892 A JP H09251892A
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heating
time
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Keiji Nakai
啓司 中井
Nobumi Kumamura
信美 熊村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジ等の高周波加熱装置において、煮
込オートメニュー調理機能を実現する。 【構成】 高周波加熱手段と、該高周波加熱手段の加熱
量又は加熱時間を制御する加熱制御手段とを備え、煮込
メニュー選択時、沸騰開始後の煮込加熱量又は加熱時間
を仕上りレベルや沸騰開始までの所要時間に応じて複数
の加熱パターンで細かく適切に設定制御するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、煮込加熱機能を
備えた高周波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電子レンジ等の高周波加熱
装置において、「煮もの」キーを備え、該「煮もの」キ
ーを操作してユーザが希望する煮ものメニュー毎に手動
で加熱量、加熱時間を設定して煮込み調理を行えるよう
にしたものが存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、該従来の装置
は手動メニューとしての「煮もの」加熱であるから、メ
ニューや仕上りレベル、調理物の量に応じた適切な加熱
量、加熱時間の設定は非常に難しく、また煮込段階に応
じた細かい火加減の調節ができないから、過加熱による
吹きこぼれや焦げつき、或いは加熱不足による仕上り不
良などの種々の問題が生じていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は、このような
問題を解決することを目的としてなされたものであっ
て、該目的を達成するために、次のような有効な課題解
決手段を備えて構成されている。
【0005】すなわち、先ず本願発明の高周波加熱装置
は、高周波加熱手段と、該高周波加熱手段の加熱量又は
加熱時間を制御する加熱制御手段とを備え、煮込メニュ
ー選択時、沸騰開始後の煮込加熱量又は加熱時間を仕上
りレベルに応じて適切に設定制御するようになってい
る。
【0006】したがって、例えばユーザーが煮ものメニ
ューを選択し、好みの仕上りレベルを設定すると、沸騰
開始後の煮込加熱量又は加熱時間が、当該設定された仕
上りレベルに対応して決定される加熱量又は加熱時間で
適切に仕上り状態まで加熱される。
【0007】また、本願発明の高周波加熱装置は、 高
周波加熱手段と、該高周波加熱手段の加熱量又は加熱時
間を制御する加熱制御手段とを備え、煮込メニュー選択
時、沸騰開始後の煮込加熱量又は加熱時間が当該沸騰開
始までの所要時間に応じて適切に設定制御されるように
なっている。
【0008】したがって、例えばユーザーが煮ものメニ
ューを選択して高周波加熱を開始し、その後沸騰状態に
なると、該沸騰開始後の煮込加熱量又は加熱時間が、上
記加熱を開始してから沸騰が開始されるまでの経過時間
に対応した加熱量又は加熱時間で適切に仕上り状態まで
加熱される。
【0009】上記加熱開始から沸騰までの所要時間は、
調理物の重量や種類に応じて異なるから、それに対応し
て沸騰開始後の煮込段階における加熱量又は加熱時間を
設定制御するということは、結局調理物の重量や種類に
応じた適切な煮込加熱を実現することになる。
【0010】また、本願発明の高周波加熱装置は、以上
の各構成において、さらにヒータ加熱手段を備えさせ、
上記沸騰開始後の煮込加熱は、上記高周波加熱に加えて
ヒータ加熱を組合せた状態で実現される。高周波加熱に
加えてヒータ加熱を組合わせると、調理物を包む加熱室
内の雰囲気温度が高まるとともに、調理物内部からの加
熱に加えて調理物外部からの加熱が行われるようになる
ので、調理物の表面側も適切に煮込まれ、調理物全体の
均等な煮込み調理が可能となる。
【0011】さらに、本願発明の高周波加熱装置は、以
上の各構成における沸騰開始後の煮込加熱が、煮込時間
の経過に対応して加熱量又は加熱時間を異にする複数の
加熱パターンで設定制御されるようになっている。
【0012】したがって、例えば沸騰開始後、第1段階
として若干強めのレンジ弱出力で調理物に十分な火を通
し、その後第2段階の加熱では、それよりも更に若干弱
めのレンジ弱出力で、じっくり時間をかけてコトコト煮
込むことにより、十分に味をしみ込ませるような高精度
の煮込調理制御が可能となる。
【0013】さらに、また本願発明の高周波加熱装置
は、以上の各構成において、さらに上記沸騰開始後の煮
込加熱が終了した後、改めて所定加熱量で所定時間煮込
加熱を行う追加熱制御手段を設けて追加熱可能としてい
る。
【0014】したがって、以上の各煮込加熱シーケンス
の煮込加熱でもなお加熱不足と感じられるような時は、
該追加熱制御手段により、さらなる煮込加熱を追加する
ことにより、より良質で、よりユーザーの好みに合った
煮込調理を実現することができる。
【0015】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の高周波加熱装置
によると、マニュアルメニューによる煮込調理時のよう
な、過加熱による吹きこぼれや焦げつき、また加熱不足
による仕上り不良のないオートメニューでの良質の煮込
調理が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(高周波加熱装置本体およびその制御回路部の構成)図
1および図2は、後述する本願発明の実施の形態1〜7
の各々に共通する煮込オートメニュー調理制御機能を備
えた高周波加熱装置(電子レンジ)本体およびその制御回
路部の構成を示している。
【0017】先ず図1は、当該高周波加熱装置本体1の
構造(筺体部前面の構造)を示すもので、その筺体1aの
内側には加熱室(調理物収納庫)2が設けられている。そ
して、該加熱室2の底部には調理物載置用のターンテー
ブルTが回転可能に設置されている。また該加熱室2の
正面側開口部にはファィンダー部3aを形成したドア3
がヒンジ部を介して上下方向に開閉可能な状態で取付け
られている。また、該ドア3に対応した筺体1a部上方
側には、ドアスイッチ9が所定寸法前方に突出して設け
られている。
【0018】一方、上記筺体1a正面側の上記加熱室2
の開口部の右側部には当該高周波加熱装置の各種の機能
を操作・制御するための操作パネル部5が設置されてい
る。該操作パネル部5には、例えば、表示部(液晶表示
パネル)6、オートメニュー設定表示キー(オートメニュ
ー表示操作手段)7a、マニュアルメニュー設定表示キー
(マニュアルメニュー表示操作手段)7b、仕上り調節キ
ー(弱・中・強)8、時刻合せキー16、取消キー13、
あたため・スタートスイッチON/OFF、時間設定、
量(g)設定の2つの操作手段としての機能を備えた操作
ダイヤル10が各々適切に操作性良く配設されている。
該操作ダイヤル10は、図示しない回転およびスライド
軸を介して例えば図2に示すロータリパルスエンコーダ
11およびあたため/スタートスイッチ14に連結され
ている。同ロータリパルスエンコーダ11は、所定のパ
ルス出力回路を構成し、そのダイヤル軸回転方向に応じ
て相互に90°位相を異にするパルス出力信号を制御ユ
ニット12に対して出力するようになっている。また、
あたため/スタートスイッチ14は、上記ダイヤル軸の
ストローク動作に応じてON/OFFする。
【0019】そして、上記操作パネル部5の表示部6に
は、例えば上述した各種の操作キーがON操作される
と、それに対応して後述する制御ユニット(電子レンジ
コントロールユニット)12を介し例えばドットマトリ
クス駆動方式の表示部駆動回路(キャラクタジェネレー
タ)が作動して、オートメニュー、マニュアルメニュー
各々の各種の選択設定状態が所定の順番で順次表示され
るようになっている。該表示は所定の周期で行われる。
従って、該周期を超えて上記オート/マニュアル各設定
表示キー7a,7bが押し続けられると、同周期毎に複数
のメニューが順次自動的に表示されてゆくことになる。
【0020】該操作パネル部5の上記各操作キーは各々
図2に示すようにマイクロプロセッサを中心として構成
された制御ユニット12とデータバスおよびコントロー
ルバスを介して接続されていて自由に入出力信号の送受
が行えるようになっている。
【0021】さらに、同図2から明らかなように、上記
高周波加熱装置1の筺体1a内部には、上記加熱室2内
のターンテーブルT上に載置された調理皿上の調理物
(被加熱物)にマイクロ波を放射吸収させることによっ
て加熱するマグネトロン23と、当該加熱室2内の調理
物を必要に応じてヒータ加熱するヒータ24およびヒー
タ回路25と、換気用のファン26およびファンモータ
27とが各々図示のように設置されている。そして、上
記制御ユニット12と上記ターンテーブルTのターンテ
ーブルモータTMとの間にはターンテーブルモータ駆動
回路28が、また同制御ユニット12と上記ファンモー
タ27との間にはファンモータ駆動回路29が、さらに
同制御ユニット12と上記マグネトロン23との間には
マグネトロン駆動部30が各々介設されている。上記タ
ーンテーブルモータTM部には、重量センサ31が設け
られ、該重量センサ31で検出された検出値は所定の検
知部44を介して制御ユニット12に入力されて、調理
物の量(重量)の判定に使用される。さらに、符号32は
電源回路であり、AC電源100(V)からの電源電圧を
上記マグネトロン駆動部30、ターンテーブルモータ駆
動回路28、ファンモータ駆動回路29に分配供給す
る。
【0022】一方、図示の如く、上記筺体1aの一側壁
33側には外気導入口34が、また他側壁35側には排
気口36が各々形成されているとともに、それらの間の
加熱室2の両側壁37,38部には換気口39,40がそ
れぞれ形成されている。そして、上記外気導入口34と
換気口39との間には上記ファンモータ27によって駆
動される上述のファン26が介設されていて、上記外気
導入口34から導入された外気が図示矢線で示すように
先ずマグネトロン23を冷却した後、加熱室2上部を経
て調理中の臭気や水蒸気を吸収して排気口36側から排
出されて行くようになっている。
【0023】また、上記換気口40と排気口36との間
は、ダクト部41に形成されている一方、該ダクト部4
1の通路途中には同通路内に臨んで加熱時、沸騰時およ
び保温時などの湿度を検出する湿度センサ42が設置さ
れている。そして、該湿度センサ42の出力信号は所定
の検知部44を介して上記制御ユニット12に入力され
てメモリされるようになっている。
【0024】また、43は温度センサであり、加熱室2
内の雰囲気温度から調理物の温度を検出し、上記所定の
検知部44を介して制御ユニット12に入力する。
【0025】ところで制御ユニット12は、上記操作ダ
イヤル10のダイヤル軸と結合された上記ロータリパル
スエンコーダ11からのダイヤル回転方向(右又は左)と
回転角に応じた入力パルス数に基いて、オートメニュー
設定表示キー7aのONによるオートメニュー設定表示
状態において当該オート調理メニューを選択し、当該メ
ニューの加熱パターン、つまり加熱量と加熱時間(例え
ばマグネトロン23の連続的なON時間、マグネトロン
23のON・OFF制御時間、マグネトロン23の出力
デューティー、ヒータ24のON・OFF制御時間、ヒ
ータ24の出力デューティーなど)を各々自動的に設定
するように構成されている。また一方上記ロータリパル
スエンコーダ11は、上記マニュアルメニュー設定表示
キー7bのON状態では、操作ダイヤル10の所定回転
角毎にパルス信号出力を発生するようになっており、例
えば右方向に回転されると第1の出力端子からパルス信
号を出力して上記マニュアルメニューの加熱時間、調理
物重量(g)を増加させる一方、左方向に回転されると第
2の出力端子からパルス信号を出力して同加熱時間、調
理物重量(g)を減少させるように機能する。
【0026】ところで、上記制御ユニット12は、上述
したオート調理メニューの内容として、例えば次のよう
な仕上りレベル強・中・弱に対応した複数種の煮込みメ
ニュー制御機能(加熱シーケンス)を有しており、それ
ぞれ後述するような特徴のある煮込みオート調理制御が
実行される。
【0027】 <強> ロールキャベツ 肉じゃが ホワイトシチュー いわしのしょうが煮 <中> 筑前煮 小芋の含め煮 かれいの煮つけ ひじきの煮もの 切り干し大根とれんこんの煮もの <弱> さばのみそ煮 ポークビンズ がんもどきの煮もの さらに、上記の操作ダイヤル10は、ON/OFF操作
可能な「あたため/スタート」キーを兼用するように構成
されており、同操作ダイヤル10が押されると、上記ダ
イヤル軸を介してあたため/スタートスイッチ14がO
Nになる。
【0028】次に、上記制御ユニット(CPU)12を使
用した各実施の形態における煮込オートの調理メニュー
制御の内容について各々対応するフローチャートを参照
しながら詳細に説明する。
【0029】(実施の形態1)先ず図3のフローチャー
トおよび図4のタイムチャートは、それぞれ本願発明の
実施の形態1に係る高周波加熱装置の煮込オートでの煮
込調理制御の内容を示している。
【0030】本実施の形態の煮込調理制御では、例えば
前述のような「強」、「中」、「弱」3段階の仕上りレ
ベルの各々に対応した複数種の煮込メニューについて、
レンジ強での加熱による沸騰検知後のレンジ弱での煮込
加熱出力D(煮込加熱段階でのマグネトロン23の出力
デューティー)と当該加熱出力でのレンジ加熱時間とが
それぞれ自動的に所定のパターン(強・中については複
数パターン、弱については単一パターン)で細かく設定
制御されるようになっており、従来一部の機種において
手動で行っていたレンジ加熱出力とレンジ加熱時間の設
定を例えばユーザーが仕上り調節キー8を使用して設定
した上記仕上りレベル「強」、「中」、「弱」との関係
で自動的かつ適切に実現するようになっている。そし
て、それらにより仕上りレベル強・中・小に応じた煮込
調理の適切な火加減と加熱時間の調節とを可能とし、例
えば過加熱による焦げつきや吹きこぼれ、必要以上の長
時間加熱による仕上り不良又は加熱不足による仕上り不
良などの問題を生じさせることなく、十分な火通しと良
好な味付けが可能な高精度の煮込調理を可能としたこと
を特徴とするものである。
【0031】以下、この煮込調理制御の内容について、
図3のフローチャートおよび図4のタイムチャートを参
照しながら具体的に説明する。
【0032】すなわち、当該高周波加熱装置への電源投
入により図3のフローチャートに示す制御動作をスター
トする。そして、先ずステップS1で、上述したオート
メニュー設定表示キー7aおよびマニュアルメニュー設
定表示キー7b各々のON,OFF状態、それらの内の
何れか一方の設定表示キーのON,OFF状態に対応し
た上記操作ダイヤル10の操作状態(オート又はマニュ
アル何れかのメニュー選択状態)、並びに上記仕上り調
節キー8の操作状態(仕上りレベル設定状態)等を各々
入力する。
【0033】そして、続くステップS2で、先ず最初に
現在選択設定されている調理メニューが上述した「煮込
オートメニュー」のひとつであるか否かを判定する。該
判定の結果、NOの少なくとも「煮込オートメニュー」
ではない場合には、直ちに該フローでの制御を終了する
一方、YESの「煮込オートメニュー」の何れかひとつ
が選択設定されている場合には、続いてステップS3
進んで、例えば図4のタイムチャート(a)〜(c)に
示すように、現在ユーザーにより設定されている仕上り
レベルが「強」、「中」、「弱」の何れであるかに拘わ
らず、先ずレンジ強(フルパワー:デューティー比16
/16)でマグネトロンを連続的にONにしてレンジ加
熱を実行する。
【0034】この結果、上記加熱室2内の調理物(煮込
調理物)の温度が上昇し、やがて調理物の重量又は種類
等に対応した所定の時間Tを経て当該調理物が沸騰状態
に達する。
【0035】そこで、次にステップS4に進んで、上述
の湿度センサ42からの湿度検出データを入力し、さら
にステップS5で該入力された湿度検出データに基いて
上記調理物が実際に沸騰状態に達したか否かを具体的に
判定する。
【0036】その結果、NOの未だ調理物が沸騰状態に
達していない時は、上記レンジ強(フルパワー)でのレ
ンジ加熱を実行しながら、制御周期ごとに湿度データを
検出し、上記調理物の沸騰状態への移行を監視する。
【0037】他方、上記判定の結果、YESの調理物が
実際に沸騰状態に達した時は、さらにステップS6,S7
に進んで、今度は上記ユーザーにより設定操作されてい
る調理物の仕上り設定レベルが「強」であるか、「中」
であるか、「弱」であるかを順次判定する。
【0038】その結果、上記ステップS6でYESと判
定された仕上り設定レベルが「強」の場合には、先ずス
テップS8に進んで煮込段階でのレンジ弱での加熱を行
うための上記マグネトロンの出力デューティー比を第1
ランクの低加熱出力D1(例えばD1=10/16)に設
定した上でレンジ加熱を行うとともにステップS9で例
えばマグネトロン23のOFF期間を利用して上述のヒ
ータ24をON(例えば出力デューティー3/16程度
で)にして、調理物の内部を加熱することを主眼とした
第1の加熱段階のレンジ加熱を設定時間15分間実行す
る。また、それと同時にステップS10で上記レンジ弱第
1ランクの低加熱出力D1でのレンジ加熱設定時間15
分の経過をダウンカウントする15分タイマーT15のカ
ウントダウン動作をスタートさせる。
【0039】この結果、上記設定時間15分が経過する
まで、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてか
らの第1加熱段階としての15分間(T15)は、例えば
図4の(a)に示すように、仕上りレベル「強」に対応
したレンジ弱第1ランクの低加熱出力D1でのレンジ加
熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物の内部
に十分な火が通されるようになる。
【0040】次に、ステップS11に進み、上記15分タ
イマーT15のカウントダウン動作が終了してT15=0と
なったか否か、すなわち上記設定時間15分が経過して
第1加熱段階におけるレンジ弱第1ランクの低加熱出力
1での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0041】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間1
5分が経過していない時は上記レンジ弱第1ランクの低
加熱出力D1でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、次にステップS12,S13
進んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比
Dを上記レンジ弱第1ランクの低加熱出力D1よりも更
に1ランクデューティー比が小さいレンジ弱第2ランク
の低加熱出力(例えば出力デューティー比7/16)D
2で設定時間30分のレンジ加熱を実行する。そして、
それと同時にステップS13で同設定時間30分の経過を
ダウンカウントする30分タイマーT30のカウントダウ
ン動作をスタートさせる。
【0042】この結果、上記設定時間30分が経過する
まで、すなわち上記レンジ弱第1ランクの低加熱出力D
1での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主
眼とする第2加熱段階としての30分間(T30)は、例
えば図4の(a)に示すように、仕上りレベル「強」に
対応したレンジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレン
ジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物が
コトコトと十分な時間をかけて煮込まれ、調理物への確
実な味付けがなされるようになる。
【0043】そして、最後に、ステップS14に進み、上
記30分タイマーT30のカウントダウン動作が終了して
30=0となったか否か、すなわち上記設定時間30分
が経過して第2加熱段階におけるレンジ弱第2ランクの
低加熱出力D2での最終的な煮込加熱が終了したか否か
を判定する。
【0044】該判定の結果、NOの未だ上記第2ランク
の煮込加熱設定時間30分が経過していない時は上記レ
ンジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレンジ加熱と上
記ヒータ加熱とを継続する一方、YESになった時は、
上記マグネトロン23およびヒータ24をそれぞれOF
Fにして上述の全ての調理制御を終了する。
【0045】この結果、仕上りレベル強の時は、第1,
第2加熱段階を合せて最長45分間の十分な時間をかけ
たオートメニューでの十分な煮込み制御が行われ、調理
物に対する十分な火通しと味付けがなされた美味しい煮
込み調理が実現されることになる。
【0046】一方、上記ステップS6でNOと判定され
た仕上り設定レベルが少なくとも「強」でない場合に
は、続いてステップS7で仕上り設定レベルが「中」で
あるか否か、を判定する。その結果、YESと判定され
た仕上りレベルが中である時は、ステップS15で上記第
1の加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マ
グネトロンの出力デューティー比を上記レンジ弱第1ラ
ンクの低加熱出力D1よりも1ランク小さい第2ランク
の低加熱出力D2(例えばD2=7/16)に設定した上
で設定時間10分間のレンジ加熱を行うとともにステッ
プS16で例えばマグネトロン23のOFF期間を利用し
て上述のヒータ24をON(例えば出力デューティー3
/16程度で)にして、調理物に火を通すための第1の
加熱段階のレンジ加熱を実行する。また、それと同時に
ステップS17で上記第2ランクの低加熱出力D2でのレ
ンジ加熱設定時間10分の経過をダウンカウントする1
0分タイマーT10のカウントダウン動作をスタートさせ
る。
【0047】この結果、上記設定時間10分が経過する
まで、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてか
らの第1加熱段階としての10分間(T10)は、例えば
図4の(b)に示すように、仕上りレベル「中」に対応
したレンジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレンジ加
熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物の内部
に十分な火が通されるようになる。
【0048】次に、ステップS18に進み、上記10分タ
イマーT10のカウントダウン動作が終了してT10=0と
なったか否か、すなわち上記設定時間10分が経過して
第1加熱段階における第2ランクの低加熱出力D2での
煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0049】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間1
0分が経過していない時は上記第2ランクの低加熱出力
2でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続する一
方、YESになると、次にステップS19,S20に進ん
で、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比Dを
上記第2ランクの低加熱出力D2よりも更に1ランクデ
ューティー比が小さい第3ランクの低加熱出力(例えば
出力デューティー比5/16)で設定時間20分の味付
けを主眼とした第2加熱段階のレンジ加熱を実行する。
そして、それと同時にステップS20で同設定時間20分
の経過をダウンカウントする20分タイマーT20のカウ
ントダウン動作をスタートさせる。
【0050】この結果、上記設定時間20分が経過する
まで、すなわち上記レンジ弱第3ランクの低加熱出力D
3での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主
眼とする第2加熱段階としての20分間(T20)は、例
えば図4の(b)に示すように、仕上りレベル「中」に
対応した第3ランクの低加熱出力D3でのレンジ加熱と
安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物がコトコト
と時間をかけて煮込まれ、十分な味付けが行われるよう
になる。
【0051】そして、最後に、ステップS21に進み、上
記20分タイマーT20のカウントダウン動作が終了して
20=0となったか否か、すなわち上記設定時間20分
が経過して第2加熱段階における第3ランクの低加熱出
力D3での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判定す
る。
【0052】該判定の結果、NOの未だ上記第3ランク
の煮込加熱設定時間20分が経過していない時は、上記
第3ランクの低加熱出力D3でのレンジ加熱と上記ヒー
タ加熱とを継続する一方、YESになった時は、上記マ
グネトロン23およびヒータ24をそれぞれOFFにし
て上述の全ての調理制御を終了する。
【0053】この結果、仕上りレベル「中」の時は、第
1,第2加熱段階を合せて最長30分間の或る程度の時
間をかけたオートメニューでの適当な煮込み加熱が行わ
れ、十分に煮え、かつ味が滲み込んだ美味しい煮込み調
理が実現されることになる。
【0054】他方、上記ステップS7でNOと判定され
た仕上り設定レベルが「弱」の場合には、先ずステップ
22に進んで煮込段階1パターンでのレンジ加熱を行う
ための上記マグネトロンの出力デューティー比をレンジ
弱第3ランクの低加熱出力D3(D3=5/16)に設定
した上で設定時間15分のレンジ加熱を行うとともにス
テップS23で上述のヒータ24をON(例えば出力デュ
ーティー3/16程度で)にしてヒータ加熱を併用した
煮込加熱を実行する。また、それと同時にステップS24
で上記第3ランクの低加熱出力D3でのレンジ加熱設定
時間15分の経過をダウンカウントする15分タイマー
15のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0055】この結果、上記設定時間15分が経過する
まで、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてか
ら15分間(T15)、例えば図4の(c)に示すよう
に、仕上りレベル「弱」に対応したレンジ弱第3ランク
の低加熱出力D3での1パターンのレンジ加熱と安定し
たヒータ加熱とが併用されて、調理物の内部に火が通さ
れるとともに合せてその味付けがなされるようになる。
【0056】次に、上記15分タイマーT15のカウント
ダウン動作が終了してT15=0となったか否か、すなわ
ち上記設定時間15分が経過して上記レンジ弱第3ラン
クの低加熱出力D3での煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0057】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間1
5分が経過していない時は上記レンジ弱第3ランクの低
加熱出力D3でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、上記マグネトロン23およ
びヒータ24をそれぞれOFFにして上述の全ての調理
制御を終了する。
【0058】この結果、仕上りレベル「弱」の時は、1
5分間の弱火での短かい煮込加熱が行われ、短時間での
簡単な煮込調理が実現されることになる。
【0059】以上のように、本実施の形態の煮込調理制
御によると、レンジ強での高加熱出力による沸騰加熱
後、レンジ弱の低加熱出力で煮込み加熱を行うようにな
っており、しかも該煮込加熱を行うレンジ弱の低加熱出
力は、調理すべき煮込メニューに応じて、仕上り調節キ
ー8により「強」、「中」、「弱」3段階の加熱パター
ンを適切に設定できるようになっている。
【0060】したがって、該本実施の形態の煮込調理制
御によると、例えば(1)時間をかけてコトコトとゆっ
くり煮込む必要があるメニューの時は、仕上りレベルを
「強」に設定する。
【0061】すると沸騰検知後、先ず上記レンジ弱の低
加熱出力の内の最も大きな第1ランクの低加熱出力D1
で15分間、続いて該第1ランクの低加熱出力D1より
も1ランク小さな第2ランクの低加熱出力D2で30分
間の合計45分間の十分な煮込加熱が行われ、例えばロ
ールキャベツや肉じゃが、ホワイトシチューなどの調理
物の内側までの十分な煮えと味の浸透が要求されるメニ
ューに適した煮込調理が可能となる。
【0062】また、例えば(2)或る程度の時間をかけ
て暫らく煮込む必要があるメニューの時は、仕上りレベ
ルを「中」に設定する。
【0063】すると沸騰検知後、先ず上記レンジ弱の低
加熱出力の内の中間レベルの第2ランクの低加熱出力D
2で10分間、続いて該第2ランク低加熱出力D2よりも
1ランク小さな第3ランクの低加熱出力D3で20分間
の合計30分間の煮込加熱が行われ、例えば筑前煮や小
芋の含め煮、かれい煮付けなどの調理物の或る程度の煮
えと味の浸透が要求されるメニューに適した煮込調理が
可能となる。
【0064】さらに、例えば(3)時間をかけずに短時
間で簡単に煮込む必要があるメニューの時は、仕上りレ
ベルを「弱」に設定する。
【0065】すると沸騰検知後、先ず上記レンジ弱の低
加熱出力の内の最も小さな第3ランクの低加熱出力D3
で15分間のみ簡単な煮込加熱が行われ、例えば「さば
のみそ煮」、「ポークビーンズ」、「がんもどきの煮も
の」などの短時間で煮えるが、特に味の浸透が要求され
るメニューに適した煮込調理が可能となる。
【0066】(実施の形態2)次に図5のフローチャー
トは、本願発明の実施の形態2に係る高周波加熱装置の
煮込オートでの煮込調理制御の内容を示している。
【0067】本実施の形態の煮込調理制御でも、前述の
実施の形態1のものと同様に「強」、「中」、「弱」3
段階の仕上りレベルの各々に対応した複数種の煮込メニ
ューについて、それぞれレンジ強で沸騰状態まで加熱
し、該沸騰状態が検知された後のレンジ弱での煮込加熱
出力(煮込加熱段階でのマグネトロン23の出力デュー
ティー)と当該加熱出力でのレンジ加熱時間とがそれぞ
れ自動的に所定のパターン(図4の(a),(b)のよ
うな複数パターン又は図4の(c)のような単一パター
ン)で細かく設定制御されるようになっており、従来一
部の機種において手動で行っていたレンジ加熱出力とレ
ンジ加熱時間の設定を自動的かつ適切に実現するように
なっているが、その場合の煮込工程での各パターンのレ
ンジ加熱出力と加熱時間が、仕上りレベルではなく、調
理物の重量や種類によって左右される上記沸騰状態まで
の所要時間に応じて決定されるようになっていることが
特徴である。そして、それにより調理物の量や種類に応
じた煮込調理のより適切な火加減と加熱時間の調節とを
可能とし、例えば過加熱による焦げつきや吹きこぼれ、
必要以上の長時間加熱又は加熱不足による仕上り不良な
どの問題を生じさせることなく、十分な火通しと良好な
味付けが可能な高精度の煮込調理を可能としたことを特
徴とするものである。
【0068】以下、この煮込調理制御の内容について、
図5のフローチャートを参照しながら具体的に説明す
る。
【0069】すなわち、当該高周波加熱装置への電源投
入により図5のフローチャートに示す制御動作をスター
トする。そして、先ずステップS1で、上述したオート
メニュー設定表示キー7aおよびマニュアルメニュー設
定表示キー7b各々のON,OFF状態、それらの内の
何れか一方の設定表示キーのON,OFF状態に対応し
た上記操作ダイヤル10の操作状態(オート又はマニュ
アル何れかのメニュー選択状態)、並びに上記仕上り調
節キー8の操作状態(仕上りレベル設定状態)等を各々
入力する。
【0070】そして、続くステップS2で、先ず最初に
現在選択設定されている調理メニューが上述した「煮込
オートメニュー」のひとつであるか否かを判定する。該
判定の結果、NOの少なくとも「煮込オートメニュー」
ではない場合には、直ちに該フローでの制御を終了する
一方、YESの「煮込オートメニュー」の何れかひとつ
が選択設定されている場合には、続いてステップS3
進んで、例えば図4のタイムチャート(a)〜(c)に
示すような現在ユーザーにより設定されている仕上りレ
ベルが「強」、「中」、「弱」の何れであるかに拘わら
ず、先ずレンジ強(フルパワー:デューティー比16/
16)でマグネトロン23を連続的にONにしてレンジ
加熱を実行する。そして、ステップS4で該マグネトロ
ン23のONと同時に沸騰までの所要時間Tのカウント
動作をスタートする。
【0071】この結果、上記加熱室2内の調理物(煮込
調理物)の温度が上昇し、やがて調理物の重量又は種類
等に対応した所要時間Tを経て当該調理物が沸騰状態に
達し、同所要時間Tが上記タイマーTによりカウントさ
れる。
【0072】そこで、次にステップS5に進んで、先ず
上述の湿度センサ42からの湿度検出データを入力し、
さらにステップS6で該入力された湿度検出データに基
いて上記調理物が実際に沸騰状態に達したか否かを具体
的に判定する。
【0073】その結果、NOの未だ調理物が沸騰状態に
達していない時は、上記レンジ強(フルパワー)でのレ
ンジ加熱を実行しながら、制御周期ごとに湿度データを
検出し、上記調理物の沸騰状態への移行を監視するとと
もに、上記タイマーTのカウントを続ける。
【0074】他方、上記判定の結果、YESの調理物が
実際に沸騰状態に達した時は、さらにステップS7,S8
に進んで、該沸騰検知時における上記タイマーTのカウ
ント値に基き、より沸騰までの所要時間Tの値が、例え
ば「15分〜19分」であるか、「10分〜14分」で
あるか、「5分〜9分」であるかを順次判定する。
【0075】その結果、上記ステップS7でYESと判
定された沸騰までの所要時間Tが「15分〜19分」で
ある最大所要時間の場合には、例えば調理物の重量が大
きいか又は煮えにくい調理物であると判断して先ずステ
ップS9に進んで煮込段階でのレンジ弱での加熱を行う
ための上記マグネトロンの出力デューティー比を最も大
きい第1ランクの低加熱出力D1(例えばD1=10/1
6)に設定した上でレンジ加熱を行うとともにステップ
10で例えばマグネトロン23のOFF期間を利用して
上述のヒータ24をON(例えば出力デューティー3/
16程度で)にし、調理物の内部を加熱することを主眼
とした第1の加熱段階のレンジ加熱を設定時間15分間
実行する。また、それと同時にステップS11で上記レン
ジ弱第1ランクの低加熱出力D1でのレンジ加熱設定時
間15分の経過をダウンカウントする15分タイマーT
15のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0076】この結果、上記設定時間15分が経過する
まで、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてか
らの第1加熱段階としての15分間(T15)は、例えば
図4の(a)に示すように、大重量に対応したレンジ弱
第1ランクの低加熱出力D1でのレンジ加熱と安定した
ヒータ加熱とが併用されて、調理物の内部に十分な火が
通されるようになる。
【0077】次に、ステップS14に進み、上記15分タ
イマーT15のカウントダウン動作が終了してT15=0と
なったか否か、すなわち上記設定時間15分が経過して
第1加熱段階におけるレンジ弱第1ランクの低加熱出力
1での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0078】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間1
5分が経過していない時は上記レンジ弱第1ランクの低
加熱出力D1でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、次にステップS13,S14
進んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比
Dを上記レンジ弱第1ランクの低加熱出力D1よりも更
に1ランクデューティー比が小さいレンジ弱第2ランク
の低加熱出力(例えば出力デューティー比7/16)D
2で大重量に対応した設定時間30分のレンジ加熱を実
行する。そして、それと同時にステップS14で同設定時
間30分の経過をダウンカウントする30分タイマーT
30のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0079】この結果、上記設定時間30分が経過する
まで、すなわち上記レンジ弱第1ランクの低加熱出力D
1での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主
眼とする第2加熱段階としての30分間(T30)は、例
えば図4の(a)に示すように、仕上りレベル「強」に
対応したレンジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレン
ジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、大重量の
調理物がコトコトと十分な時間をかけて煮込まれ、同調
理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0080】そして、最後に、ステップS15に進み、上
記30分タイマーT30のカウントダウン動作が終了して
30=0となったか否か、すなわち上記設定時間30分
が経過して第2加熱段階におけるレンジ弱第2ランクの
低加熱出力D2での最終的な煮込加熱が終了したか否か
を判定する。
【0081】該判定の結果、NOの未だ上記第2ランク
の煮込加熱設定時間30分が経過していない時は上記レ
ンジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレンジ加熱と上
記ヒータ加熱とを継続する一方、YESになった時は、
上記マグネトロンおよびヒータをそれぞれOFFにして
上述の全ての調理制御を終了する。
【0082】この結果、沸騰までの所要時間Tが長く、
調理物の重量が大の時は、第1,第2加熱段階を合せて
最長45分間の十分な時間をかけたオートメニューでの
十分な煮込み制御が行われ、大重量の調理物に対する十
分な火通しと味付けがなされた美味しい煮込み調理が実
現されることになる。
【0083】一方、上記ステップS7でNOと判定され
た調理物の重量が少なくとも大重量ではない場合には、
続いてステップS8で沸騰までの所要時間Tが「10分
〜14分」であるか否かを判定し、YESの時は調理物
の重量中量であると判断してステップS16で上記煮込段
階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マグネトロン
の出力デューティー比を上記レンジ弱第1ランクの低加
熱出力D1よりも1ランク小さい第2ランクの低加熱出
力D2(例えばD2=7/16)に設定した上でレンジ加
熱を行うとともにステップS17で例えばマグネトロン2
3のOFF期間を利用して上述のヒータ24をON(例
えば出力デューティー3/16程度で)にして、調理物
に火を通すための第1の加熱段階のレンジ加熱を実行す
る。また、それと同時にステップS18で上記第2ランク
の低加熱出力D2でのレンジ加熱設定時間10分の経過
をダウンカウントする10分タイマーT10のカウントダ
ウン動作をスタートさせる。
【0084】この結果、上記設定時間10分が経過する
まで、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてか
らの第1加熱段階としての10分間(T10)は、例えば
図4の(b)に示すように、仕上りレベル「中」に対応
したレンジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレンジ加
熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、中重量の調理
物の内部に十分な火が通されるようになる。
【0085】次に、ステップS19に進み、上記10分タ
イマーT10のカウントダウン動作が終了してT10=0と
なったか否か、すなわち上記設定時間10分が経過して
第1加熱段階における第2ランクの低加熱出力D2での
煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0086】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間1
0分が経過していない時は上記第2ランクの低加熱出力
2でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続する一
方、YESになると、次にステップS20,S21に進ん
で、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比Dを
上記第2ランクの低加熱出力D2よりも更に1ランクデ
ューティー比が小さい第3ランクの低加熱出力(例えば
出力デューティー比5/16)で設定時間20分のレン
ジ加熱を実行する。そして、それと同時にステップS21
で同設定時間20分の経過をダウンカウントする20分
タイマーT20のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0087】この結果、上記設定時間20分が経過する
まで、すなわち上記レンジ弱第3ランクの低加熱出力D
3での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主
眼とする第2加熱段階としての20分間(T20)は、例
えば図4の(b)に示すように、仕上りレベル「中」に
対応した第3ランクの低加熱出力D3でのレンジ加熱と
安定したヒータ加熱とが併用されて、中重量の調理物が
コトコトと時間をかけて煮込まれ、十分な味付けが行わ
れるようになる。
【0088】そして、最後に、ステップS22に進み、上
記20分タイマーT20のカウントダウン動作が終了して
20=0となったか否か、すなわち上記設定時間20分
が経過して第2加熱段階における第3ランクの低加熱出
力D3での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判定す
る。
【0089】該判定の結果、NOの未だ上記第3ランク
の煮込加熱設定時間20分が経過していない時は、上記
第3ランクの低加熱出力D3でのレンジ加熱と上記ヒー
タ加熱とを継続する一方、YESになった時は、上記マ
グネトロンおよびヒータをそれぞれOFFにして上述の
全ての調理制御を終了する。
【0090】この結果、沸騰までの所要時間Tが中程度
で調理物の重量が中重量の時は、第1,第2加熱段階を
合せて最長30分間の或る程度の時間をかけたオートメ
ニューでの適当な煮込み加熱が行われ、十分に煮え、か
つ味が滲み込んだ中重量の美味しい煮込み調理が実現さ
れることになる。
【0091】他方、上記ステップS7でNOと判定され
た沸騰までの所要時間Tが「5分〜9分」の場合には、
調理物の重量が小重量であると判断して、先ずステップ
23に進んで煮込段階でのレンジ加熱を行うための上記
マグネトロンの出力デューティー比をレンジ弱第3ラン
クの低加熱出力D3(D3=5/16)に設定した上でレ
ンジ加熱を行うとともにステップS24で上述のヒータ2
4をON(例えば出力デューティー3/16程度で)に
してレンジ加熱を実行する。また、それと同時にステッ
プS25で上記第3ランクの低加熱出力D3でのレンジ加
熱設定時間15分の経過をダウンカウントする15分タ
イマーT15のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0092】この結果、上記設定時間15分が経過する
まで、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてか
ら15分間(T15)、例えば図4の(c)に示すよう
に、小重量の調理物に対応したレンジ弱第3ランクの低
加熱出力D3でのレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが
併用されて、同小重量の調理物の内部に火が通されると
ともに味付けがなされるようになる。
【0093】次に、上記15分タイマーT15のカウント
ダウン動作が終了してT15=0となったか否か、すなわ
ち上記設定時間15分が経過して上記レンジ弱第3ラン
クの低加熱出力D3での煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0094】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間1
5分が経過していない時は上記レンジ弱第3ランクの低
加熱出力D3でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、上記マグネトロン23およ
びヒータ24をそれぞれOFFにして上述の全ての調理
制御を終了する。
【0095】この結果、沸騰までの所要時間Tが短かく
調理物が小重量の時は、15分間の弱火での短かい煮込
加熱が行われ、短時間での簡単な煮込調理が実現される
ことになる。
【0096】以上のように、本実施の形態の煮込調理制
御によると、レンジ強での高加熱出力による沸騰加熱
後、レンジ弱の低加熱出力で煮込み加熱を行うようにな
っており、しかも該煮込加熱を行うレンジ弱の低加熱出
力は、調理すべき煮込メニューの調理物重量に応じて、
3段階の加熱パターンが適切に自動設定される。
【0097】(実施の形態3)次に図6のフローチャー
トは、本願発明の実施の形態3に係る高周波加熱装置の
煮込オートでの煮込調理制御の内容を示している。
【0098】本実施の形態の煮込調理制御では、前述し
た複数種の煮込オートメニューの各々について、仕上り
レベルの設定を行うことなく、それぞれレンジ強で沸騰
状態まで加熱し、加熱開始から沸騰までの所要時間Tに
応じて大・中・小3段階の調理物の重量を判定し、当該
判定された重量レベル毎に以後の煮込加熱段階での所定
の煮込加熱出力および煮込加熱時間演算係数をそれぞれ
メモリ(マップ)から読み出して、沸騰状態が検知され
た後のレンジ弱での煮込加熱出力(煮込加熱段階でのマ
グネトロン23の出力デューティー)と当該加熱出力で
のレンジ加熱時間とを重量レベルによって決まる第1,
第2又は1つの各加熱段階毎にそれぞれ自動的に演算す
ることによって細かく設定制御されるようになってお
り、従来一部の機種において手動で行っていたレンジ加
熱出力とレンジ加熱時間の設定を調理物の重量を考慮し
て自動的かつ適切に実現するようになっている。つま
り、沸騰開始後の煮込加熱工程での各パターンのレンジ
弱加熱出力とその加熱時間とが上記沸騰状態までの所要
時間Tによって示される調理物の重量(大・中・小)に
応じて正確に決定されるようになっていることが特徴で
ある。そして、それにより調理物の量に応じた煮込調理
のより適切な火加減と加熱時間の調節とを可能とし、例
えば過加熱による焦げつきや吹きこぼれ、必要以上の長
時間加熱による仕上り不良などの問題を生じさせること
なく、十分な火通しと良好な味付けが可能な一層高精度
の煮込調理を可能としている。
【0099】この場合の煮込加熱工程での加熱パターン
は、例えば前記実施の形態1の構成に做って言えば図4
(a)の仕上りレベル強のパターンが大重量、図4
(b)の仕上りレベル中のパターンが中重量、図4
(c)の仕上りレベル弱のパターンが小重量に対応した
ものとなる。
【0100】以下、このような本実施の形態の煮込調理
制御の内容について、図6のフローチャートを参照しな
がら具体的に説明する。
【0101】すなわち、当該高周波加熱装置への電源投
入により図6のフローチャートに示す制御動作をスター
トする。
【0102】そして、先ずステップS1で、上述したオ
ートメニュー設定表示キー7aおよびマニュアルメニュ
ー設定表示キー7b各々のON,OFF状態、それらの
内の何れか一方の設定表示キーのON,OFF状態に対
応した上記操作ダイヤル10の操作状態(オート又はマ
ニュアル何れかのメニュー選択状態)等各種の操作状態
を各々入力する。
【0103】そして、続くステップS2で、先ず最初に
現在選択設定されている調理メニューが前述した「煮込
オートメニュー」の何れかひとつであるか否かを判定す
る。該判定の結果、NOの少なくとも「煮込オートメニ
ュー」ではない他のメニューの場合には、直ちに該フロ
ーでの制御を終了する一方、YESの「煮込オートメニ
ュー」の何れかひとつが選択設定されている場合には、
続いてステップS3に進んで、先ずレンジ強(フルパワ
ー:デューティー比16/16)でマグネトロン23を
連続的にONにしてレンジ加熱を実行する。そして、そ
れと同時にステップS4で沸騰時間カウント用のタイマ
ーTのタイマー動作をスタートさせて該マグネトロン2
3のONから沸騰開始までの所要時間Tのカウント動作
をスタートする。
【0104】この結果、上記加熱室2内の調理物(煮込
調理物)の温度が上昇し、やがて調理物の重量(大・中
・小)に対応した所要時間Tを経て当該調理物が沸騰状
態に達し、同所要時間Tが上記タイマーTによりカウン
トされる。
【0105】そこで、次にステップS5に進んで、先ず
上述の湿度センサ42からの湿度検出データを入力し、
さらにステップS6で該入力された湿度検出データに基
いて上記調理物が実際に沸騰状態に達したか否かを具体
的に判定する。
【0106】その結果、NOの未だ調理物が沸騰状態に
達していない時は、上記レンジ強(フルパワー)でのレ
ンジ加熱を実行しながら、制御周期ごとに湿度データを
検出し、上記調理物の沸騰状態への移行を監視するとと
もに、上記タイマーTの沸騰時間カウント動作を続け
る。
【0107】他方、上記判定の結果、YESの調理物が
実際に沸騰状態に達した時は、さらに順次ステップ
7,S8に進んで、該沸騰検知時における上記タイマー
Tのカウント値に基き、上記レンジ強での加熱を開始し
てから沸騰開始までの所要時間Tの値が、例えば「15
分〜19分」の範囲のものであるか、又は「10分〜1
4分」の範囲のものであるか、もしくは「5分〜9分」
の範囲のものであるかを順次判定する。
【0108】その結果、先ず上記ステップS7でYES
と判定された加熱開始から沸騰までの所要時間Tが「1
5分〜19分」の範囲にある最大ランクの所要時間の場
合には、調理物の重量が大きい大重量時であると判断し
て、先ずステップS9に進んで煮込段階でのレンジ弱で
の加熱を行うための上記マグネトロンの出力デューティ
ー比を最も大きい第1レベルの低加熱出力D1(例えば
1=10/16)に設定するための第1の演算係数a1
をメモリ(マップ)から読み出し、続くステップS10
所定の基本デューティー値Dbに該第1の演算係数a1
を掛けることにより、同第1ランクの低加熱出力D1
演算設定するとともに、さらにステップS11で当該出力
1で上記第1の段階の煮込加熱を行うための加熱時間
1(例えばT1=15分)設定のための第1の演算係数
1を読み出す。そして、続くステップS12で基本時間
Tbに該第1の演算係数x1を掛けることによって同加
熱時間T1を演算設定する。その後、ステップS13に進
み、上記設定出力D1でマグネトロン23をONにし、
上記設定時間T1内煮込加熱を行う。また、それととも
にステップS14で例えば当該マグネトロン23のOFF
期間を利用して上述のヒータ24をON(例えば出力デ
ューティー3/16程度で)にする。このようにして、
調理物の内部を加熱することを主眼とした第1の煮込加
熱段階の第1ランクの低加熱出力D1でのレンジ加熱を
設定時間T1(T1=15分)間実行する。また、それと
同時にステップS15で上記レンジ弱第1ランクの低加熱
出力D1でのレンジ加熱設定時間T1の経過をダウンカウ
ントするタイマーT1のカウントダウン動作をスタート
させる。
【0109】この結果、上記設定時間T1が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第1の煮込加熱段階としてのT1時間内は、上記大重
量に対応したレンジ弱第1ランクの低加熱出力D1での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理
物の内部に十分な火が通されるようになる。
【0110】次に、ステップS16に進み、上記タイマー
1のカウントダウン動作が終了してT1=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T1=15分が経過して第
1の煮込加熱段階におけるレンジ弱第1ランクの低加熱
出力D1での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0111】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
1が経過していない時は上記レンジ弱第1ランクの低加
熱出力D1でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、次にステップS17,S18に進
んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比D
を上記大重量に対応して例えば上記レンジ弱第1ランク
の低加熱出力D1よりも1ランクデューティー比が小さ
い第2の煮込加熱段階のレンジ弱第2ランクの低加熱出
力(例えば出力デューティー比6/16)D2を設定す
るための第2の演算係数a2を読み出し、同第2の演算
係数a2を上記それまでの第1ランクの低加熱出力D1
掛けることにより設定する。次にステップS19で同第2
ランクの低加熱出力D2での加熱を実行する加熱時間T2
を設定するための第2の演算係数x2を読み出し、ステ
ップS20で、上記それまでの第1ランクの低加熱出力D
1での加熱時間T1に同第2の演算係数x2を掛けること
により当該加熱時間T2を設定する。そして、それによ
りステップS21でマグネトロン23をONにして上記大
重量に対応した出力D2、設定時間T2のレンジ加熱を実
行する。そして、それと同時にステップS22で同設定時
間T2の経過をダウンカウントするタイマーT2のカウン
トダウン動作をスタートさせる。
【0112】この結果、上記設定時間T2が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第1ランクの低加熱出力D1
での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主眼
とする第2の煮込加熱段階としてのT2間は、上記大重
量に対応したレンジ弱第2ランクの低加熱出力D2での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、大重
量の調理物がコトコトと十分な時間をかけて煮込まれ、
同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0113】そして、最後に、ステップS23に進み、上
記タイマーT2のカウントダウン動作が終了してT2=0
となったか否か、すなわち上記設定時間T2が経過して
第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第2ランクの低加
熱出力D2での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0114】該判定の結果、NOの未だ上記第2ランク
の煮込加熱設定時間T2が経過していない時は上記レン
ジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレンジ加熱と上記
ヒータ加熱とを継続する一方、YESになった時は、上
記マグネトロン23およびヒータ24をそれぞれOFF
にして上述の全ての調理制御を終了する。
【0115】この結果、沸騰までの所要時間Tが「15
分〜19分」と長く、調理物の重量が大であると判断さ
れる時は、第1,第2の煮込加熱段階を合せて最長T1
(15分)+T2(30分)=45分間の十分な時間を
かけたオートメニューでの十分な煮込み制御が行われ、
大重量の調理物に対する十分な火通しと味付けがなされ
た美味しい煮込み調理が実現されることになる。
【0116】一方、上記ステップS7でNOと判定され
た調理物の重量が少なくとも大重量ではないと判定され
た場合には、続いてステップS8で上記加熱開始から沸
騰までの所要時間Tが「10分〜14分」であるか否か
を判定し、YESの時は調理物の重量が中重量であると
判断して先ずステップS24で第1の煮込加熱段階でのレ
ンジ弱での加熱を行うための上記マグネトロン23の出
力デューティー比Dを上記レンジ弱第3ランクの低加熱
出力D3(例えばD3=8/16)に設定するための第1
の演算係数b1をメモリ(マップ)から読み出し、続く
ステップS25で所定の基本デューティー値Dbに該第1
の演算係数b1を掛けることにより、同第3ランクの低
加熱出力D3を演算設定するとともに、さらにステップ
26で当該出力D3で上記第1の段階の煮込加熱を行う
ための加熱時間T3(例えばT3=10分)設定のための
第1の演算係数y1を読み出す。そして、続くステップ
27で基本時間Tbに該第1の演算係数y1を掛けるこ
とによって同加熱時間T3を演算設定する。その後、ス
テップS28に進み、上記設定出力D3でマグネトロン2
3をONにし、上記設定時間T3内煮込加熱を行う。ま
た、それとともに例えばステップS29で当該マグネトロ
ン23のOFF期間を利用して上述のヒータ24をON
(例えば出力デューティー3/16程度で)にする。こ
のようにして、調理物の内部を加熱することを主眼とし
た第1の煮込加熱段階の第3の低加熱出力D3でのレン
ジ加熱を設定時間T3(T3=10分)間実行する。ま
た、それと同時にステップS30で上記レンジ弱第3の低
加熱出力D3でのレンジ加熱設定時間T3の経過をダウン
カウントするタイマーT3のカウントダウン動作をスタ
ートさせる。
【0117】この結果、上記設定時間T3が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第1の煮込加熱段階としてのT3間は、上記中重量に
対応したレンジ弱第3ランクの低加熱出力D3でのレン
ジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物の
内部に十分な火が通されるようになる。
【0118】次に、ステップS31に進み、上記タイマー
3のカウントダウン動作が終了してT3=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T3=20分が経過して第
1の煮込加熱段階におけるレンジ弱第3ランクの低加熱
出力D3での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0119】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
3が経過していない時は上記レンジ弱第3ランクの低加
熱出力D3でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、次にステップS32,S33に進
んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比D
を上記中重量に対応して例えば第2の煮込加熱段階のレ
ンジ弱第4の低加熱出力(例えば出力デューティー比6
/16)D4を設定するための第2の演算係数b2を読み
出し、同第2の演算係数b2を上記それまでの第3ラン
クの低加熱出力D3に掛けることにより設定する。次に
ステップS34で同第4ランクの低加熱出力D4での加熱
を実行する加熱時間T4を設定するための第2の演算係
数y2を読み出し、ステップS35で、上記それまでの第
3ランクの低加熱出力D3での加熱時間T4に同演算係数
2を掛けることにより当該加熱時間T4を設定する。そ
して、それによりステップS36でマグネトロン23をO
Nにして上記中重量に対応した出力D4で設定時間T4
レンジ加熱を実行する。そして、それと同時にステップ
37で同設定時間T4の経過をダウンカウントするタイ
マーT4のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0120】この結果、上記設定時間T4が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第3ランクの低加熱出力D3
での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主眼
とする第2の煮込加熱段階としてのT4間は、上記中重
量に対応したレンジ弱第4ランクの低加熱出力D4での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、中重
量の調理物がコトコトと相当な時間をかけて煮込まれ、
同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0121】そして、最後に、ステップS38に進み、上
記タイマーT4のカウントダウン動作が終了してT4=0
となったか否か、すなわち上記設定時間T4が経過して
第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第4ランクの低加
熱出力D4での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0122】該判定の結果、NOの未だ上記第4ランク
の低加熱出力D4の煮込加熱設定時間T4が経過していな
い時は上記レンジ弱第4ランクの低加熱出力D4でのレ
ンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続する一方、YESに
なった時は、上記マグネトロン23およびヒータ24を
それぞれOFFにして上述の全ての調理制御を終了す
る。
【0123】この結果、沸騰までの所要時間Tが「10
分〜14分」と中程度で、調理物の重量が中重量である
と判断される時は、第1,第2の煮込加熱段階を合せて
最長T3(10分)+T4(20分)=30分間の或る程
度の時間をかけたオートメニューでの必要にして十分な
煮込み制御が行われ、中重量の調理物に対する十分な火
通しと味付けがなされた美味しい煮込み調理が実現され
ることになる。
【0124】一方、上記ステップS8でNOと判定され
た調理物の重量が大重量でも中重量でもない場合には、
調理物の重量が中重量であると判断して先ずステップS
39で第1の煮込加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うた
めの上記マグネトロン23の出力デューティー比Dを上
記レンジ弱第5ランクの低加熱出力D5(例えばD5=5
/16)に設定するための第1の演算係数c1をメモリ
(マップ)から読み出し、続くステップS40で所定の基
本デューティー値Dbに該第1の演算係数c1を掛ける
ことにより、同第5ランクの低加熱出力D5を演算設定
するとともに、さらにステップS41で当該出力D5で煮
込加熱を行うための加熱時間T5(例えばT5=15分)
設定のための第2の演算係数z1を読み出す。そして、
続くステップS42で基本時間Tbに該演算係数z1を掛
けることによって同加熱時間T5を演算設定する。その
後、ステップS43に進み、上記設定出力D5でマグネト
ロン23をONにし、上記設定時間T5内煮込加熱を行
う。また、それとともに例えばステップS44で当該マグ
ネトロン23のOFF期間を利用して上述のヒータ24
をON(例えば出力デューティー3/16程度で)にす
る。このようにして、調理物の内部を加熱するとともに
味付けも煮込加熱段階の第5ランクの低加熱出力D5
のレンジ加熱を設定時間T5(T5=15分)間実行す
る。また、それと同時にステップS45で上記レンジ弱第
5ランクの低加熱出力D5でのレンジ加熱設定時間T5
経過をダウンカウントするタイマーT5のカウントダウ
ン動作をスタートさせる。
【0125】この結果、上記設定時間T5が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の煮込加熱段階としての比較的短かいT5時間内、上記
小重量に対応したレンジ弱第5ランクの低加熱出力D5
でのレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、
調理物の内部に十分な火が通されるとともに合わせて味
付けがなされるようになる。
【0126】次に、ステップS46に進み、上記タイマー
5のカウントダウン動作が終了してT5=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T5=15分が経過して上
記煮込加熱段階におけるレンジ弱第5ランクの低加熱出
力D5での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0127】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
5が経過していない時は上記レンジ弱第5ランクの低加
熱出力D5でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、上記マグネトロン23および
ヒータ24をそれぞれOFFにして上述の全ての調理制
御を終了する。
【0128】この結果、沸騰までの所要時間Tが「5分
〜9分」と短かく、調理物の重量が小重量であると判断
される時は、煮込加熱段階を1パターンとしてT5=1
5分間程度の短時間でのオートメニューによる簡単な煮
込み制御が行われ、小重量の調理物に対する適切な火通
しと味付けがなされた美味しい煮込み調理が実現される
ことになる。
【0129】(実施の形態4)先ず図7〜図10のフロ
ーチャートは、それぞれ本願発明の実施の形態4に係る
高周波加熱装置の煮込オートでの煮込調理制御の内容を
示している。
【0130】本実施の形態の煮込調理制御では、先ず上
述の実施の形態3のように単にレンジ強での加熱開始か
ら沸騰状態に到るまでの所要時間Tの差に基いて調理物
の重量を大まかに3段階に推定し、沸騰検知後のレンジ
弱での煮込加熱出力(煮込加熱段階でのマグネトロン2
3の出力デューティー)と当該加熱出力でのレンジ加熱
時間とを3種類の所定のパターンに分けるのではなく、
それら所要時間の差による3段階の区分に加えて、さら
に具体的に重量センサ31の検出値を基にした正確な調
理物の重量をも考慮して、それら3段階のグループをさ
らに3段階に区分することによって、より細かい加熱パ
ターンで制御されるようになっている。そして、それに
より当該煮込調理の調理物の種類と量に応じたより適切
な火加減と加熱時間の調節を可能とし、例えば過加熱に
よる焦げつきや吹きこぼれ、必要以上の長時間加熱や加
熱不足による仕上り不良などの問題を全く生じさせるこ
となく、より十分な火通しと確実な味付けが可能な高精
度の煮込調理を可能としたことを特徴とするものであ
る。
【0131】以下、この煮込調理制御の内容について、
図7のフローチャートおよびその処理ステップの一部で
ある図8〜図10の各フローチャートを参照しながら具
体的に説明する。
【0132】すなわち、当該高周波加熱装置への電源投
入により図7のフローチャートに示す制御動作をスター
トする。そして、先ずステップS1で、上述したオート
メニュー設定表示キー7aおよびマニュアルメニュー設
定表示キー7b各々のON,OFF状態、それらの内の
何れか一方の設定表示キーのON,OFF状態に対応し
た上記操作ダイヤル10の操作状態(オート又はマニュ
アル何れかのメニュー選択状態)、並びに上記仕上り調
節キー8の操作状態(仕上りレベル設定状態)等を、次
にステップS2で上記重量センサ31の検出値を各々入
力する。
【0133】そして、続くステップS3で、先ず最初に
現在選択設定されている調理メニューが上述した「煮込
オートメニュー」のひとつであるか否かを判定する。該
判定の結果、NOの少なくとも「煮込オートメニュー」
ではない場合には、直ちに該フローでの制御を終了する
一方、YESの「煮込オートメニュー」の何れかひとつ
が選択設定されている場合には、続いてステップS4
5に進んで、先ずレンジ強(フルパワー:デューティ
ー比16/16)でマグネトロンを連続的にONにして
レンジ加熱を実行するとともに沸騰までの所要時間カウ
ント用のタイマーTのカウント動作をスタートさせる。
【0134】この結果、上記加熱室2内の調理物(煮込
調理物)の温度が上昇し、やがて調理物の重量又は種類
等に対応した所要時間Tを経て当該調理物が沸騰状態に
達する。
【0135】そこで、次にステップS6に進んで、上述
の湿度センサ42からの湿度検出データを入力し、さら
にステップS7で該入力された湿度検出データに基いて
上記調理物が実際に沸騰状態に達したか否かを具体的に
判定する。
【0136】その結果、NOの未だ調理物が沸騰状態に
達していない時は、上記レンジ強(フルパワー)でのレ
ンジ加熱を実行しながら、制御周期ごとに上記タイマー
Tをカウントアップさせるとともに湿度データを検出
し、上記調理物の沸騰状態への移行時間を計測するとと
もにその移行自体を監視する。
【0137】他方、上記判定の結果、YESの調理物が
実際に沸騰状態に達した時は、さらにステップS8,S9
に進んで、それまでの上記タイマーTのカウント時間T
が「15分〜19分」の間であるか、「10分〜14
分」の間であるか、「5分〜9分」の間であるかを順次
判定する。
【0138】その結果、上記ステップS8でYESと判
定された沸騰までの所要時間Tが最長の「15分〜19
分」の場合には、先ずステップS10に進んで前述の各実
施の形態の場合と同様の第1,第2の各煮込段階でのレ
ンジ弱での加熱を行うための上記マグネトロンの出力デ
ューティー比と加熱時間を設定制御する第1の加熱制御
シーケンス(図8参照)を実行する。
【0139】一方、上記ステップS8でNOと判定され
た上記沸騰までの所要時間Tが少なくとも15分よりも
短かい場合には、続いてステップS9で同所要時間Tが
「10分〜14分」の間であるか否かを判定し、YES
の時はステップS11で第1,第2の煮込段階でのレンジ
弱での加熱を行うための上記マグネトロンの出力デュー
ティー比と加熱時間を設定制御する第2の加熱制御シー
ケンス(図9参照)を実行する。
【0140】他方、上記ステップS9でNOと判定され
た上記沸騰までの所要時間Tが「5分〜9分」の間の場
合には、ステップS12に進んで第1の煮込段階でのレン
ジ加熱を行うための上記マグネトロンの出力デューティ
ー比と加熱時間を設定制御する第3の加熱制御シーケン
ス(図10参照)を実行する。
【0141】次に上記ステップS10における第1の加熱
制御シーケンスについて図8のフローチャートを参照し
て説明する。
【0142】すなわち、上記図7のステップS8の沸騰
までの所要時間の判定でYESと判定された加熱開始か
ら沸騰までの所要時間Tが「15分〜19分」の範囲に
ある最大ランクの所要時間の場合には、先ず図8のステ
ップS1に進んで、上記重量センサ31による検出値か
ら具体的に調理物の重量を判定する。そして、その結
果、大重量時には、続いてステップS2に進んで、煮込
段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マグネトロ
ンの出力デューティー比を最も大きい第1ランクの低加
熱出力D1に設定するための第1の演算係数a1をメモリ
(マップ)から読み出し、続くステップS3で所定の基
本デューティー値Dbに該第1の演算係数a1を掛ける
ことにより、同第1ランクの低加熱出力D1を演算設定
するとともに、さらにステップS4で当該出力D1で上記
第1の段階の煮込加熱を行うための加熱時間T1設定の
ための第1の演算係数m1を読み出す。そして、続くス
テップS12で基本時間Tbに該第1の演算係数m1を掛
けることによって同加熱時間T1を演算設定する。その
後、ステップS6に進み、上記設定出力D1でマグネトロ
ン23をONにし、上記設定時間T1内煮込加熱を行
う。また、それとともにステップS7で例えば当該マグ
ネトロン23のOFF期間を利用して上述のヒータ24
をONにする。このようにして、調理物の内部を加熱す
ることを主眼とした第1の煮込加熱段階の第1ランクの
低加熱出力D1でのレンジ加熱を設定時間T1間実行す
る。また、それと同時にステップS8で上記レンジ弱第
1ランクの低加熱出力D1でのレンジ加熱設定時間T1
経過をダウンカウントするタイマーT1のカウントダウ
ン動作をスタートさせる。
【0143】この結果、上記設定時間T1が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第1の煮込加熱段階としてのT1時間内は、上記大重
量に対応したレンジ弱第1ランクの低加熱出力D1での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理
物の内部に十分な火が通されるようになる。
【0144】次に、ステップS9に進み、上記タイマー
1のカウントダウン動作が終了してT1=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T1が経過して第1の煮込
加熱段階におけるレンジ弱第1ランクの低加熱出力D1
での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0145】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
1が経過していない時は上記レンジ弱第1ランクの低加
熱出力D1でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、次にステップS10,S11に進
んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比D
を上記大重量に対応して例えば上記レンジ弱第1ランク
の低加熱出力D1よりも1ランクデューティー比が小さ
い第2の煮込加熱段階のレンジ弱第2ランクの低加熱出
力D2を設定するための第2の演算係数a2を読み出し、
同第2の演算係数a2を上記それまでの第1ランクの低
加熱出力D1に掛けることにより設定する。次にステッ
プS12で同第2ランクの低加熱出力D2での加熱を実行
する加熱時間T2を設定するための第2の演算係数m2
読み出し、ステップS13で、上記それまでの第1ランク
の低加熱出力D1での加熱時間T1に同第2の演算係数m
2を掛けることにより当該加熱時間T2を設定する。そし
て、それによりステップS14でマグネトロン23をON
にして上記大重量に対応した出力D2、設定時間T2のレ
ンジ加熱を実行する。そして、それと同時にステップS
15で同設定時間T2の経過をダウンカウントするタイマ
ーT2のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0146】この結果、上記設定時間T2が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第1ランクの低加熱出力D1
での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主眼
とする第2の煮込加熱段階としてのT2間は、上記大重
量に対応したレンジ弱第2ランクの低加熱出力D2での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、大重
量の調理物がコトコトと十分な時間をかけて煮込まれ、
同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0147】そして、最後に、ステップS16に進み、上
記タイマーT2のカウントダウン動作が終了してT2=0
となったか否か、すなわち上記設定時間T2が経過して
第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第2ランクの低加
熱出力D2での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0148】該判定の結果、NOの未だ上記第2ランク
の煮込加熱設定時間T2が経過していない時は上記レン
ジ弱第2ランクの低加熱出力D2でのレンジ加熱と上記
ヒータ加熱とを継続する一方、YESになった時は、上
記マグネトロン23およびヒータ24をそれぞれOFF
にして上述の全ての調理制御を終了する。
【0149】この結果、沸騰までの所要時間Tが「15
分〜19分」と長く、しかも調理物自体の重量が大であ
ると判断される時は、第1,第2の煮込加熱段階を合せ
て最長(T1+T2)分間の十分な時間をかけたオートメ
ニューでの十分な煮込み制御が行われ、大重量の調理物
に対する十分な火通しと味付けがなされた美味しい煮込
み調理が実現されることになる。
【0150】一方、上記図8のステップS1で中重量で
あると判定された場合には、先ずステップS17で第1の
煮込加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マ
グネトロン23の出力デューティー比Dを上記レンジ弱
第3ランクの低加熱出力D3に設定するための第1の演
算係数b1をメモリ(マップ)から読み出し、続くステ
ップS18で所定の基本デューティー値Dbに該第1の演
算係数b1を掛けることにより、同第3ランクの低加熱
出力D3を演算設定するとともに、さらにステップS19
で当該出力D3で上記第1の段階の煮込加熱を行うため
の加熱時間T3設定のための第1の演算係数n1を読み出
す。そして、続くステップS20で基本時間Tbに該第1
の演算係数n1を掛けることによって同加熱時間T3を演
算設定する。その後、ステップS21に進み、上記設定出
力D3でマグネトロン23をONにし、上記設定時間T3
内煮込加熱を行う。また、それとともに例えばステップ
22で当該マグネトロン23のOFF期間を利用して上
述のヒータ24をONにする。このようにして、調理物
の内部を加熱することを主眼とした第1の煮込加熱段階
の第3の低加熱出力D3でのレンジ加熱を設定時間T3
実行する。また、それと同時にステップS23で上記レン
ジ弱第3の低加熱出力D3でのレンジ加熱設定時間T3
経過をダウンカウントするタイマーT3のカウントダウ
ン動作をスタートさせる。
【0151】この結果、上記設定時間T3が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第1の煮込加熱段階としてのT3間は、上記中重量に
対応したレンジ弱第3ランクの低加熱出力D3でのレン
ジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物の
内部に十分な火が通されるようになる。
【0152】次に、ステップS24に進み、上記タイマー
3のカウントダウン動作が終了してT3=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T3が経過して第1の煮込
加熱段階におけるレンジ弱第3ランクの低加熱出力D3
での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0153】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
3が経過していない時は上記レンジ弱第3ランクの低加
熱出力D3でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、次にステップS25,S26に進
んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比D
を上記中重量に対応して例えば第2の煮込加熱段階のレ
ンジ弱第4ランクの低加熱出力D4を設定するための第
2の演算係数b2を読み出し、同第2の演算係数b2を上
記それまでの第3ランクの低加熱出力D3に掛けること
により設定する。次にステップS27で同第4ランクの低
加熱出力D4での加熱を実行する加熱時間T4を設定する
ための第2の演算係数n2を読み出し、ステップS
28で、上記それまでの第3ランクの低加熱出力D3での
加熱時間T4に同演算係数n2を掛けることにより当該加
熱時間T4を設定する。そして、それによりステップS
29でマグネトロン23をONにして上記中量に対応した
出力D4で設定時間T4のレンジ加熱を実行する。そし
て、それと同時にステップS30で同設定時間T4の経過
をダウンカウントするタイマーT4のカウントダウン動
作をスタートさせる。
【0154】この結果、上記設定時間T4が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第3ランクの低加熱出力D3
での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主眼
とする第2の煮込加熱段階としてのT4間は、上記中重
量に対応したレンジ弱第4ランクの低加熱出力D4での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、中重
量の調理物がコトコトと相当な時間をかけて煮込まれ、
同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0155】そして、最後に、ステップS31に進み、上
記タイマーT4のカウントダウン動作が終了してT4=0
となったか否か、すなわち上記設定時間T4が経過して
第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第4ランクの低加
熱出力D4での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0156】該判定の結果、NOの未だ上記第4ランク
の低加熱出力D4の煮込加熱設定時間T4が経過していな
い時は上記レンジ弱第4ランクの低加熱出力D4でのレ
ンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続する一方、YESに
なった時は、上記マグネトロン23およびヒータ24を
それぞれOFFにして上述の全ての調理制御を終了す
る。
【0157】この結果、沸騰までの所要時間Tが「15
分〜19分」と長いが、調理物自体の重量は中重量であ
ると判断される時は、第1,第2の煮込加熱段階を合せ
て最長(T3+T4)分間の或る程度の時間をかけたオー
トメニューでの必要にして十分な煮込み制御が行われ、
中重量の調理物に対する十分な火通しと味付けがなされ
た美味しい煮込み調理が実現されることになる。
【0158】一方、上記図8のステップS1で小重量で
あると判定された場合には、先ずステップS32で第1の
煮込加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マ
グネトロン23の出力デューティー比Dを上記レンジ弱
第5ランクの低加熱出力D5に設定するための第1の演
算係数c1をメモリ(マップ)から読み出し、続くステ
ップS33で所定の基本デューティー値Dbに該第1の演
算係数c1を掛けることにより、同第5ランクの低加熱
出力D5を演算設定するとともに、さらにステップS34
で当該出力D5で煮込加熱を行うための加熱時間T5設定
のための第2の演算係数o1を読み出す。そして、続く
ステップS35で基本時間Tbに該演算係数o1を掛ける
ことによって同加熱時間T5を演算設定する。その後、
ステップS36に進み、上記設定出力D5でマグネトロン
23をONにし、上記設定時間T5内煮込加熱を行う。
また、それとともに例えばステップS37で当該マグネト
ロン23のOFF期間を利用して上述のヒータ24をO
Nにする。このようにして、調理物の内部を加熱すると
ともに味付けも煮込加熱段階の第5ランクの低加熱出力
5でのレンジ加熱を設定時間T5間実行する。また、そ
れと同時にステップS38で上記レンジ弱第5ランクの低
加熱出力D5でのレンジ加熱設定時間T5の経過をダウン
カウントするタイマーT5のカウントダウン動作をスタ
ートさせる。
【0159】この結果、上記設定時間T5が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の煮込加熱段階としての比較的短かいT5時間内、上記
小重量に対応したレンジ弱第5ランクの低加熱出力D5
でのレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、
調理物の内部に十分な火が通されるとともに合わせて味
付けがなされるようになる。
【0160】次に、ステップS39に進み、上記タイマー
5のカウントダウン動作が終了してT5=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T5が経過して上記煮込加
熱段階におけるレンジ弱第5ランクの低加熱出力D5
の煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0161】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
5が経過していない時は上記レンジ弱第5ランクの低加
熱出力D5でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、上記マグネトロン23および
ヒータ24をそれぞれOFFにして上述の全ての調理制
御を終了する。
【0162】この結果、沸騰までの所要時間Tが「15
分〜19分」と長いが、調理物自体の重量は小重量であ
ると判断される時は、例えば煮込加熱段階を1パターン
としてT5=例えば15分間程度の短時間でのオートメ
ニューによる簡単な煮込み制御が行われ、小重量の調理
物に対する適切な火通しと味付けがなされた美味しい煮
込み調理が実現されることになる。
【0163】次に、図7のステップS11の第2の加熱制
御シーケンスについて図9のフローチャートを参照して
説明する。
【0164】すなわち、上記図7のステップS9の沸騰
までの所要時間の判定でYESと判定された加熱開始か
ら沸騰までの所要時間Tが「10分〜14分」の範囲に
ある中間ランクの所要時間の場合には、先ず図9のステ
ップS1に進んで、上記重量センサ31による検出値か
ら具体的に調理物の重量を判定する。そして、その結
果、大重量時には、続いてステップS2に進んで、煮込
段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マグネトロ
ンの出力デューティー比を第6ランクの低加熱出力D6
に設定するための第1の演算係数d1をメモリ(マッ
プ)から読み出し、続くステップS3で所定の基本デュ
ーティー値Dbに該第1の演算係数d1を掛けることに
より、同第6ランクの低加熱出力D1を演算設定すると
ともに、さらにステップS4で当該出力D6で上記第1の
段階の煮込加熱を行うための加熱時間T6設定のための
第1の演算係数p1を読み出す。そして、続くステップ
12で基本時間Tbに該第1の演算係数p1を掛けるこ
とによって同加熱時間T1を演算設定する。その後、ス
テップS6に進み、上記設定出力D6でマグネトロン23
をONにし、上記設定時間T6内煮込加熱を行う。ま
た、それとともにステップS7で例えば当該マグネトロ
ン23のOFF期間を利用して上述のヒータ24をON
にする。このようにして、調理物の内部を加熱すること
を主眼とした第1の煮込加熱段階の第6ランクの低加熱
出力D6でのレンジ加熱を設定時間T6間実行する。ま
た、それと同時にステップS8で上記レンジ弱第6ラン
クの低加熱出力D6でのレンジ加熱設定時間T6の経過を
ダウンカウントするタイマーT6のカウントダウン動作
をスタートさせる。
【0165】この結果、上記設定時間T6が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第6の煮込加熱段階としてのT6時間内は、上記大重
量に対応したレンジ弱第6ランクの低加熱出力D6での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理
物の内部に十分な火が通されるようになる。
【0166】次に、ステップS9に進み、上記タイマー
6のカウントダウン動作が終了してT6=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T6が経過して第1の煮込
加熱段階におけるレンジ弱第6ランクの低加熱出力D6
での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0167】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
6が経過していない時は上記レンジ弱第6ランクの低加
熱出力D6でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、次にステップS10,S11に進
んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比D
を上記大重量に対応して例えば上記レンジ弱第6ランク
の低加熱出力D6よりも1ランクデューティー比が小さ
い第2の煮込加熱段階のレンジ弱第7ランクの低加熱出
力D7を設定するための第2の演算係数d2を読み出し、
同第2の演算係数d2を上記それまでの第6ランクの低
加熱出力D6に掛けることにより設定する。次にステッ
プS12で同第7ランクの低加熱出力D7での加熱を実行
する加熱時間T7を設定するための第2の演算係数p2
読み出し、ステップS13で、上記それまでの第6ランク
の低加熱出力D6での加熱時間T6に同第2の演算係数p
2を掛けることにより当該加熱時間T7を設定する。そし
て、それによりステップS14でマグネトロン23をON
にして上記大重量に対応した出力D7、設定時間T7のレ
ンジ加熱を実行する。そして、それと同時にステップS
15で同設定時間T7の経過をダウンカウントするタイマ
ーT7のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0168】この結果、上記設定時間T7が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第6ランクの低加熱出力D6
での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主眼
とする第2の煮込加熱段階としてのT7間は、上記大重
量に対応したレンジ弱第7ランクの低加熱出力D7での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、大重
量の調理物がコトコトと十分な時間をかけて煮込まれ、
同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0169】そして、最後に、ステップS16に進み、上
記タイマーT7のカウントダウン動作が終了してT7=0
となったか否か、すなわち上記設定時間T7が経過して
第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第7ランクの低加
熱出力D7での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0170】該判定の結果、NOの未だ上記第2ランク
の煮込加熱設定時間T7が経過していない時は上記レン
ジ弱第7ランクの低加熱出力D7でのレンジ加熱と上記
ヒータ加熱とを継続する一方、YESになった時は、上
記マグネトロン23およびヒータ24をそれぞれOFF
にして上述の全ての調理制御を終了する。
【0171】この結果、沸騰までの所要時間Tが「10
分〜14分」と中間の長さで、しかし調理物自体の重量
が大であると判断される時は、第1,第2の煮込加熱段
階を合せて最長(T6+T7)分間の十分な時間をかけた
オートメニューでの十分な煮込み制御が行われ、大重量
の調理物に対する十分な火通しと味付けがなされた美味
しい煮込み調理が実現されることになる。
【0172】一方、上記図8のステップS1で中重量で
あると判定された場合には、先ずステップS17で第1の
煮込加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マ
グネトロン23の出力デューティー比Dをレンジ弱第8
ランクの低加熱出力D8に設定するための第1の演算係
数e1をメモリ(マップ)から読み出し、続くステップ
18で所定の基本デューティー値Dbに該第1の演算係
数e1を掛けることにより、同第8ランクの低加熱出力
8を演算設定するとともに、さらにステップS19で当
該出力D8で上記第1の段階の煮込加熱を行うための加
熱時間T8設定のための第1の演算係数q1を読み出す。
そして、続くステップS20で基本時間Tbに該第1の演
算係数q1を掛けることによって同加熱時間T8を演算設
定する。その後、ステップS21に進み、上記設定出力D
8でマグネトロン23をONにし、上記設定時間T8内煮
込加熱を行う。また、それとともに例えばステップS22
で当該マグネトロン23のOFF期間を利用して上述の
ヒータ24をONにする。このようにして、調理物の内
部を加熱することを主眼とした第1の煮込加熱段階の第
8ランクの低加熱出力D8でのレンジ加熱を設定時間T8
間実行する。また、それと同時にステップS23で上記レ
ンジ弱第8ランクの低加熱出力D8でのレンジ加熱設定
時間T8の経過をダウンカウントするタイマーT8のカウ
ントダウン動作をスタートさせる。
【0173】この結果、上記設定時間T8が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第1の煮込加熱段階としてのT8間は、上記中重量に
対応したレンジ弱第8ランクの低加熱出力D8でのレン
ジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物の
内部に十分な火が通されるようになる。
【0174】次に、ステップS24に進み、上記タイマー
8のカウントダウン動作が終了してT8=0となったか
否か、すなわち上記設定時間T8が経過して第1の煮込
加熱段階におけるレンジ弱第8ランクの低加熱出力D8
での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0175】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
8が経過していない時は上記レンジ弱第8ランクの低加
熱出力D8でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続す
る一方、YESになると、次にステップS25,S26に進
んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比D
を上記中重量に対応して例えば第2の煮込加熱段階のレ
ンジ弱第9ランクの低加熱出力D9を設定するための第
2の演算係数e2を読み出し、同第2の演算係数e2を上
記それまでの第8ランクの低加熱出力D8に掛けること
により設定する。次にステップS27で同第9ランクの低
加熱出力D9での加熱を実行する加熱時間T9を設定する
ための第2の演算係数q2を読み出し、ステップS
28で、上記それまでの第8ランクの低加熱出力D8での
加熱時間T8に同演算係数q2を掛けることにより当該加
熱時間T9を設定する。そして、それによりステップS
29でマグネトロン23をONにして上記中量に対応した
出力D9で設定時間T9のレンジ加熱を実行する。そし
て、それと同時にステップS30で同設定時間T9の経過
をダウンカウントするタイマーT9のカウントダウン動
作をスタートさせる。
【0176】この結果、上記設定時間T9が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第8ランクの低加熱出力D8
での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主眼
とする第2の煮込加熱段階としてのT9間は、上記中重
量に対応したレンジ弱第9ランクの低加熱出力D9での
レンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、中重
量の調理物がコトコトと相当な時間をかけて煮込まれ、
同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0177】そして、最後に、ステップS31に進み、上
記タイマーT9のカウントダウン動作が終了してT9=0
となったか否か、すなわち上記設定時間T9が経過して
第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第9ランクの低加
熱出力D9での最終的な煮込加熱が終了したか否かを判
定する。
【0178】該判定の結果、NOの未だ上記第9ランク
の低加熱出力D9の煮込加熱設定時間T9が経過していな
い時は上記レンジ弱第9ランクの低加熱出力D9でのレ
ンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続する一方、YESに
なった時は、上記マグネトロン23およびヒータ24を
それぞれOFFにして上述の全ての調理制御を終了す
る。
【0179】この結果、沸騰までの所要時間Tが「10
分〜14分」と中程度で、調理物自体の重量も中重量で
あると判断される時は、上記第1,第2の煮込加熱段階
を合せて最長(T8+T9)分間の或る程度の時間をかけ
たオートメニューでの必要にして十分な煮込み制御が行
われ、中重量の調理物に対する十分な火通しと味付けが
なされた美味しい煮込み調理が実現されることになる。
【0180】一方、上記図9のステップS1で小重量で
あると判定された場合には、先ずステップS32で第1の
煮込加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記マ
グネトロン23の出力デューティー比Dを上記レンジ弱
第10ランクの低加熱出力D10に設定するための第1の
演算係数f1をメモリ(マップ)から読み出し、続くス
テップS33で所定の基本デューティー値Dbに該第1の
演算係数f1を掛けることにより、同第10ランクの低
加熱出力D10を演算設定するとともに、さらにステップ
34で当該出力D10で煮込加熱を行うための加熱時間T
10設定のための第1の演算係数r1を読み出す。そし
て、続くステップS35で基本時間Tbに該第1の演算係
数r1を掛けることによって同加熱時間T10を演算設定
する。その後、ステップS36に進み、上記設定出力D10
でマグネトロン23をONにし、上記設定時間T10内煮
込加熱を行う。また、それとともに例えばステップS37
で当該マグネトロン23のOFF期間を利用して上述の
ヒータ24をONにする。このようにして、調理物の内
部を加熱するとともに味付けも煮込加熱段階の第10ラ
ンクの低加熱出力D10でのレンジ加熱を設定時間T10
実行する。また、それと同時にステップS38で上記レン
ジ弱第10ランクの低加熱出力D10でのレンジ加熱設定
時間T10の経過をダウンカウントするタイマーT10のカ
ウントダウン動作をスタートさせる。
【0181】この結果、上記設定時間T10が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の煮込加熱段階としての比較的短かいT10時間内、上記
小重量に対応したレンジ弱第10ランクの低加熱出力D
10でのレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用され
て、調理物の内部に十分な火が通されるとともに合わせ
て味付けがなされるようになる。
【0182】次に、ステップS39に進み、上記タイマー
10のカウントダウン動作が終了してT10=0となった
か否か、すなわち上記設定時間T10が経過して上記煮込
加熱段階におけるレンジ弱第10ランクの低加熱出力D
10での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0183】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
10が経過していない時は上記レンジ弱第10ランクの低
加熱出力D10でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、上記マグネトロン23およ
びヒータ24をそれぞれOFFにして上述の全ての調理
制御を終了する。
【0184】この結果、沸騰までの所要時間Tが「10
分〜14分」と中程度であるが、しかし調理物自体の重
量が小重量であると判断される時は、例えば煮込加熱段
階を1パターンとしてT10=例えば15分間程度の短時
間でのオートメニューによる簡単な煮込み制御が行わ
れ、小重量の調理物に対する適切な火通しと味付けがな
された美味しい煮込み調理が実現されることになる。
【0185】さらに、図7のステップS12の第3の加熱
制御シーケンスについて図10のフローチャートを参照
して説明する。
【0186】すなわち、上記図7のステップS9の沸騰
までの所要時間の判定でNOと判定された加熱開始から
沸騰までの所要時間Tが「5分〜9分」の範囲にある最
小ランクの所要時間の場合には、先ず図10のステップ
1に進んで、上記重量センサ31による検出値から具
体的に調理物の重量を判定する。そして、その結果、大
重量時には、続いてステップS2に進んで、煮込段階で
のレンジ弱での加熱を行うための上記マグネトロンの出
力デューティー比を第11ランクの低加熱出力D11に設
定するための第1の演算係数g1をメモリ(マップ)か
ら読み出し、続くステップS3で所定の基本デューティ
ー値Dbに該第1の演算係数g1を掛けることにより、
同第11ランクの低加熱出力D11を演算設定するととも
に、さらにステップS4で当該出力D11で上記第1の段
階の煮込加熱を行うための加熱時間T11設定のための第
1の演算係数s1を読み出す。そして、続くステップS5
で基本時間Tbに該第1の演算係数s1を掛けることに
よって同加熱時間T11を演算設定する。その後、ステッ
プS6に進み、上記設定出力D11でマグネトロン23を
ONにし、上記設定時間T11内煮込加熱を行う。また、
それとともにステップS7で例えば当該マグネトロン2
3のOFF期間を利用して上述のヒータ24をONにす
る。このようにして、調理物の内部を加熱することを主
眼とした第1の煮込加熱段階の第11ランクの低加熱出
力D11でのレンジ加熱を設定時間T11間実行する。ま
た、それと同時にステップS8で上記レンジ弱第11ラ
ンクの低加熱出力D11でのレンジ加熱設定時間T11の経
過をダウンカウントするタイマーT11のカウントダウン
動作をスタートさせる。
【0187】この結果、上記設定時間T11が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第1の煮込加熱段階としてのT11時間内は、上記大重
量に対応したレンジ弱第11ランクの低加熱出力D11
のレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調
理物の内部に十分な火が通されるようになる。
【0188】次に、ステップS9に進み、上記タイマー
11のカウントダウン動作が終了してT11=0となった
か否か、すなわち上記設定時間T11が経過して第1の煮
込加熱段階におけるレンジ弱第11ランクの低加熱出力
11での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0189】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
11が経過していない時は上記レンジ弱第11ランクの低
加熱出力D11でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、次にステップS10,S11
進んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比
Dを上記大重量に対応して例えば上記レンジ弱第11ラ
ンクの低加熱出力D11よりも1ランクデューティー比が
小さい第2の煮込加熱段階のレンジ弱第12ランクの低
加熱出力D12を設定するための第2の演算係数g2を読
み出し、同第2の演算係数g2を上記それまでの第11
ランクの低加熱出力D11に掛けることにより設定する。
次にステップS12で同第12ランクの低加熱出力D12
の加熱を実行する加熱時間T12を設定するための第2の
演算係数s2を読み出し、ステップS13で、上記それま
での第11ランクの低加熱出力D11での加熱時間T11
同第2の演算係数s2を掛けることにより当該加熱時間
12を設定する。そして、それによりステップS14でマ
グネトロン23をONにして上記大重量に対応した出力
12、設定時間T12のレンジ加熱を実行する。そして、
それと同時にステップS15で同設定時間T12の経過をダ
ウンカウントするタイマーT12のカウントダウン動作を
スタートさせる。
【0190】この結果、上記設定時間T12が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第11ランクの低加熱出力D
11での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主
眼とする第2の煮込加熱段階としてのT12間は、上記大
重量に対応したレンジ弱第12ランクの低加熱出力D12
でのレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、
大重量の調理物がコトコトと十分な時間をかけて煮込ま
れ、同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0191】そして、最後に、ステップS16に進み、上
記タイマーT12のカウントダウン動作が終了してT12
0となったか否か、すなわち上記設定時間T12が経過し
て第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第12ランクの
低加熱出力D12での最終的な煮込加熱が終了したか否か
を判定する。
【0192】該判定の結果、NOの未だ上記第12ラン
クの煮込加熱設定時間T12が経過していない時は上記レ
ンジ弱第12ランクの低加熱出力D12でのレンジ加熱と
上記ヒータ加熱とを継続する一方、YESになった時
は、上記マグネトロン23およびヒータ24をそれぞれ
OFFにして上述の全ての調理制御を終了する。
【0193】この結果、沸騰までの所要時間Tが「5分
〜9分」と短かく、しかし調理物自体の重量が大である
と判断される時は、第1,第2の煮込加熱段階を合せて
最長(T11+T12)分間の十分な時間をかけたオートメ
ニューでの十分な煮込み制御が行われ、大重量の調理物
に対する十分な火通しと味付けがなされた美味しい煮込
み調理が実現されることになる。
【0194】一方、上記図10のステップS1で中重量
であると判定された場合には、先ずステップS17で第1
の煮込加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記
マグネトロン23の出力デューティー比Dをレンジ弱第
13ランクの低加熱出力D13に設定するための第1の演
算係数h1をメモリ(マップ)から読み出し、続くステ
ップS18で所定の基本デューティー値Dbに該第1の演
算係数h1を掛けることにより、同第13ランクの低加
熱出力D13を演算設定するとともに、さらにステップS
19で当該出力D13で上記第1の段階の煮込加熱を行うた
めの加熱時間T13設定のための第1の演算係数t1を読
み出す。そして、続くステップS20で基本時間Tbに該
第1の演算係数t1を掛けることによって同加熱時間T
13を演算設定する。その後、ステップS21に進み、上記
設定出力D13でマグネトロン23をONにし、上記設定
時間T13内煮込加熱を行う。また、それとともに例えば
ステップS22で当該マグネトロン23のOFF期間を利
用して上述のヒータ24をONにする。このようにし
て、調理物の内部を加熱することを主眼とした第1の煮
込加熱段階の第13ランクの低加熱出力D13でのレンジ
加熱を設定時間T13間実行する。また、それと同時にス
テップS23で上記レンジ弱第13ランクの低加熱出力D
13でのレンジ加熱設定時間T13の経過をダウンカウント
するタイマーT13のカウントダウン動作をスタートさせ
る。
【0195】この結果、上記設定時間T13が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の第1の煮込加熱段階としてのT13間は、上記中重量に
対応したレンジ弱第13ランクの低加熱出力D13でのレ
ンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、調理物
の内部に十分な火が通されるようになる。
【0196】次に、ステップS24に進み、上記タイマー
13のカウントダウン動作が終了してT13=0となった
か否か、すなわち上記設定時間T13が経過して第1の煮
込加熱段階におけるレンジ弱第13ランクの低加熱出力
13での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0197】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
13が経過していない時は上記レンジ弱第13ランクの低
加熱出力D13でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、次にステップS25,S26
進んで、今度は上記マグネトロンの出力デューティー比
Dを上記中重量に対応して例えば第2の煮込加熱段階の
レンジ弱第14ランクの低加熱出力D14を設定するため
の第2の演算係数h2を読み出し、同第2の演算係数h2
を上記それまでの第13ランクの低加熱出力D13に掛け
ることにより設定する。次にステップS27で同第14ラ
ンクの低加熱出力D14での加熱を実行する加熱時間T14
を設定するための第2の演算係数t2を読み出し、ステ
ップS28で、上記それまでの第13ランクの低加熱出力
13での加熱時間T13に同演算係数t2を掛けることに
より当該加熱時間T14を設定する。そして、それにより
ステップS29でマグネトロン23をONにして上記中量
に対応した出力D14で設定時間T14のレンジ加熱を実行
する。そして、それと同時にステップS30で同設定時間
14の経過をダウンカウントするタイマーT14のカウン
トダウン動作をスタートさせる。
【0198】この結果、上記設定時間T14が経過するま
で、すなわち上記レンジ弱第13ランクの低加熱出力D
13での煮込加熱が終了してからの調理物への味付けを主
眼とする第2の煮込加熱段階としてのT14間は、上記中
重量に対応したレンジ弱第14ランクの低加熱出力D14
でのレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用されて、
中重量の調理物がコトコトと相当な時間をかけて煮込ま
れ、同調理物への確実な味付けがなされるようになる。
【0199】そして、最後に、ステップS31に進み、上
記タイマーT14のカウントダウン動作が終了してT14
0となったか否か、すなわち上記設定時間T14が経過し
て第2の煮込加熱段階におけるレンジ弱第14ランクの
低加熱出力D14での最終的な煮込加熱が終了したか否か
を判定する。
【0200】該判定の結果、NOの未だ上記第14ラン
クの低加熱出力D14の煮込加熱設定時間T14が経過して
いない時は上記レンジ弱第14ランクの低加熱出力D14
でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続する一方、Y
ESになった時は、上記マグネトロン23およびヒータ
24をそれぞれOFFにして上述の全ての調理制御を終
了する。
【0201】この結果、沸騰までの所要時間Tが「5分
〜9分」と短かいが、調理物自体の重量は中程度の重量
であると判断される時は、第1,第2の煮込加熱段階を
合せて最長(T13+T14)分間の或る程度の時間をかけ
たオートメニューでの必要にして十分な煮込み制御が行
われ、中重量の調理物に対する十分な火通しと味付けが
なされた美味しい煮込み調理が実現されることになる。
【0202】一方、上記図10のステップS1で小重量
であると判定された場合には、先ずステップS32で第1
の煮込加熱段階でのレンジ弱での加熱を行うための上記
マグネトロン23の出力デューティー比Dを上記レンジ
弱第15ランクの低加熱出力D15に設定するための第1
の演算係数i1をメモリ(マップ)から読み出し、続く
ステップS33で所定の基本デューティー値Dbに該第1
の演算係数i1を掛けることにより、同第15ランクの
低加熱出力D15を演算設定するとともに、さらにステッ
プS34で当該出力D15で煮込加熱を行うための加熱時間
15設定のための第2の演算係数u1を読み出す。そし
て、続くステップS35で基本時間Tbに該演算係数u1
を掛けることによって同加熱時間T15を演算設定する。
その後、ステップS36に進み、上記設定出力D15でマグ
ネトロン23をONにし、上記設定時間T15内煮込加熱
を行う。また、それとともに例えばステップS37で当該
マグネトロン23のOFF期間を利用して上述のヒータ
24をONにする。このようにして、調理物の内部を加
熱するとともに同時に味付けも行う煮込加熱段階の第1
5ランクの低加熱出力D15でのレンジ加熱を設定時間T
15間実行する。また、それと同時にステップS38で上記
レンジ弱第15ランクの低加熱出力D15でのレンジ加熱
設定時間T15の経過をダウンカウントするタイマーT15
のカウントダウン動作をスタートさせる。
【0203】この結果、上記設定時間T15が経過するま
で、換言すると上記調理物の沸騰状態が検知されてから
の煮込加熱段階としての比較的短かいT15時間内、上記
小重量に対応したレンジ弱第15ランクの低加熱出力D
15でのレンジ加熱と安定したヒータ加熱とが併用され
て、調理物の内部に十分な火が通されるとともに合わせ
て味付けがなされるようになる。
【0204】次に、ステップS39に進み、上記タイマー
15のカウントダウン動作が終了してT15=0となった
か否か、すなわち上記設定時間T15が経過して上記煮込
加熱段階におけるレンジ弱第15ランクの低加熱出力D
15での煮込加熱が終了したか否かを判定する。
【0205】該判定の結果、NOの未だ上記設定時間T
15が経過していない時は上記レンジ弱第15ランクの低
加熱出力D15でのレンジ加熱と上記ヒータ加熱とを継続
する一方、YESになると、上記マグネトロン23およ
びヒータ24をそれぞれOFFにして上述の全ての調理
制御を終了する。
【0206】この結果、沸騰までの所要時間Tが「5分
〜9分」と短かく、調理物自体の重量も小重量であると
判断される時は、例えば煮込加熱段階を1パターンとし
てT15=15分間程度の短時間でのオートメニューによ
る簡単な煮込み制御が行われ、小重量の調理物に対する
適切な火通しと味付けがなされた美味しい煮込み調理が
実現されることになる。
【0207】(実施の形態5)図11のフローチャート
は、本願発明の実施の形態5に係る高周波加熱装置の煮
込オートでの煮込調理制御におけるヒータ制御の内容を
示している。
【0208】すなわち、上述のように以上の各実施の形
態においては、その何れにあってもレンジ弱での煮込加
熱工程に入ると、レンジ弱の低加熱出力デューティー比
でのマグネトロン23のON,OFF制御に加えて、ヒ
ータ24のON,OFF制御をも組合わせるようにして
いるが、本実施の形態のものは、その場合におけるヒー
タ24のON,OFFタイミングをマグネトロン23の
ON,OFFタイミングとの関係で具体化したことを特
徴とするものである。
【0209】すなわち、前述のようにレンジ強の加熱に
よる沸騰が検知されると、その後、先ずステップS1
レンジ弱の低加熱出力を得るためのマグネトロン23の
ON,OFF制御が開始される。
【0210】そこで、次にステップS2に進み、現周期
で上記マグネトロン23がONになったか、OFFにな
ったかを判定し、ONの時はヒータ24をONにするこ
となく、ステップS1にリターンして上記マグネトロン
23のON制御を継続する。
【0211】他方、OFFになった時は、続いてステッ
プS3に進んで、上記ヒータ24を上記マグネトロンO
N,OFF制御のデューティー比によって決定されるマ
グネトロンOFFの期間よりも短かい設定時間TA内O
Nにする。
【0212】そして、ステップS4で該ヒータ24のO
Nと同時に上記ヒータON時間設定タイマーTAのカウ
ントダウン動作をスタートさせて、次のステップS5
同タイマーTAのカウント値TAが0、つまりヒータON
の設定時間TAが経過したか、否かを判定する。
【0213】そして、その結果がNOの時はヒータ24
のON状態を継続する一方、他方YESの上記ヒータO
Nの設定時間TAが経過した時は、ステップS6でヒータ
24をOFFにした上で再び上述のステップS1にリタ
ーンして以上の動作を繰り返す。
【0214】この結果、以上の構成では、上記各実施の
形態におけるレンジ弱の各加熱出力のマグネトロンO
N,OFF制御に対して、その時のデューティー比に対
応したOFF期間内にヒータ24のON制御を適切に組
み込むことができるようになり、煮込調理時の加熱室2
内温度を適切な温度に保持し、調理物全体を外部からも
加熱し得るようになる。その結果、より良好な煮込調理
が可能になるとともに、ひいてはレンジ加熱時間の短縮
にもつながる。
【0215】(実施の形態6)さらに図12のフローチ
ャートは、本願発明の実施の形態6に係る高周波加熱装
置の煮込オートでの煮込調理制御におけるヒータ制御の
内容を示している。
【0216】上記実施の形態における図11のヒータ制
御では、ヒータのONに関連した加熱室2内の温度の上
昇それ自体を問題にしていない。
【0217】しかし、実際にはヒータONの時間が長く
なると、必要以上に調理物表面が加熱され、場合によっ
ては焦げつくことも生じ得る。従って、好ましくは、加
熱室2内の温度が所定の設定値、例えば100℃程度に
まで上昇するようなことは避けた方が良い。
【0218】そこで、本実施の形態では、例えば図12
に示すように、上記図11の制御システムにおいて、ス
テップS4のヒータONの条件として温度センサ38に
より検出された加熱室2内の温度が100℃よりも低い
時にのみヒータ24をONにするようにしている(ステ
ップS3,S4)。
【0219】このような構成にすると、ヒータ24によ
り調理物が必要以上に加熱されることを避けることがで
き、適切なヒータ加熱による良質の煮込調理が可能とな
る。
【0220】(実施の形態7)次に、図13は本願発明
の実施の形態7に係る高周波加熱装置の煮込オートでの
煮込調理制御の内容とを示している。
【0221】本実施の形態では、一旦上述の各実施の形
態の何れかの煮込オートメニューによる煮込調理が終了
した後、さらに所定時間内、所定の加熱量(加熱出力、
加熱温度)での煮込加熱(追加熱)を行うことにより、
調理物に対して、より十分に味を滲透させ得るようにし
たことを特徴とするものである。
【0222】そのために、該実施の形態の高周波加熱装
置では、例えば上述の実施の形態における、オートメニ
ュー設定表示キー7aによる「煮込オート」メニュー設
定機能に加えて、さらに「さらうまメニューキー」を設
け、通常の煮込オート調理が完了した後に、さらに続け
て該「さらうまメニューキー」がON操作されると、例
えば図13に示すような70℃程度の保温加熱状態での
煮込加熱による「さらうま煮込加熱制御」を2時間程度
実行するようになっている。
【0223】以下、該「さらうま煮込加熱制御」の内容
について、図13のフローチャートを参照して詳細に説
明する。
【0224】すなわち、先ずステップS1で各操作キー
の操作状態を入力し、ステップS2で、上記通常の煮込
オートメニューキーがON操作されているか否かを判定
する。
【0225】その結果、YESの時は、ステップS3
「煮込オートメニュー」の表示を行った後、ステップS
4に進んで、通常の煮込オート加熱を実行する。
【0226】ここでの通常の煮込オート加熱は、上記実
施の形態の1〜6何れかの加熱シーケンスを任意に採用
することができる。
【0227】次に、ステップS5に進み、上記通常の煮
込オートメニューの調理が終了したか否かを判定する。
その結果、YESになると、通常は制御を終えることに
なるが、本実施の形態の場合には、さらにステップS6
に進んで、上述の「さらうまメニューキー」がON操作
されたか否かを判定する。
【0228】その結果、上記「さらうまメニューキー」
がON操作されたYESの時は、続いてステップS7
進み、先ず「さらうま」メニューの表示を行った上で、
さらにステップS8に進んで、例えば目標加熱温度70
℃で2時間の保温加熱を実行する。この間に、調理物に
対し、煮汁の味が十分に滲透する。
【0229】次に、ステップS9において該保温加熱の
継続状態において、ドアが開かれたか、又は取消しスイ
ッチがON操作されてかを検出判定し、ドアが開かれて
調理物が取出されるか、又は取消しキーが押されて「さ
らうま」メニューが取消されたYESの時は、直ちに当
該保温加熱を終了する一方、その何れの操作もないNO
の時は、続くステップS10で上記保温加熱設定時間の2
時間の経過が判定されるまで、上記保温加熱を実行す
る。
【0230】したがって、該構成によれば、上記各実施
の形態のものと同様の高周波加熱装置の特徴を生かした
吹きこぼれのない十分な加熱を伴う煮込み調理を、さら
に一段と美味しい状態で仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の各実施の形態に共通する高周波加熱
装置の筺体要部(操作パネル部)の構成を示す正面図で
ある。
【図2】同高周波加熱装置の制御回路部の構成を示すシ
ステムブロック図である。
【図3】本願発明の実施の形態1に係る高周波加熱装置
の煮込オート調理制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【図4】図3のフローチャートに対応するタイムチャー
トである。
【図5】本願発明の実施の形態2に係る高周波加熱装置
の煮込オート調理制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【図6】本願発明の実施の形態3に係る高周波加熱装置
の煮込オート調理制御の内容を示すフローチャートであ
る。
【図7】本願発明の実施の形態4に係る高周波加熱装置
の煮込オート調理制御の内容を示す基本となるフローチ
ャートである。
【図8】本願発明の実施の形態4に係る高周波加熱装置
の煮込オート調理制御の内容を示す図7のステップS10
の詳細フローチャートである。
【図9】本願発明の実施の形態4に係る高周波加熱装置
の煮込オート調理制御の内容を示す図7のステップS11
の詳細フローチャートである。
【図10】本願発明の実施の形態4に係る高周波加熱装
置の煮込オート調理制御の内容を示す図7のステップS
12の詳細フローチャートである。
【図11】本願発明の実施の形態5に係る高周波加熱装
置の煮込オート調理制御の内容を示すフローチャートで
ある。
【図12】本願発明の実施の形態6に係る高周波加熱装
置の煮込オート調理制御の内容を示すフローチャートで
ある。
【図13】本願発明の実施の形態7に係る高周波加熱装
置の煮込オート調理制御の内容を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
2は加熱室、5は操作パネル部、7aはオートメニュー
設定表示キー、10は操作ダイヤル、12は制御ユニッ
ト、23はマグネトロン、24はヒータ、31は重量セ
ンサ、42は湿度センサである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波加熱手段と、該高周波加熱手段の
    加熱量又は加熱時間を制御する加熱制御手段とを備え、
    煮込メニュー選択時、沸騰開始後の煮込加熱量又は加熱
    時間を仕上りレベルに応じて設定制御するようにしたこ
    とを特徴とする高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 高周波加熱手段と、該高周波加熱手段の
    加熱量又は加熱時間を制御する加熱制御手段とを備え、
    煮込メニュー選択時、沸騰開始後の煮込加熱量又は加熱
    時間を沸騰開始までの所要時間に応じて設定制御するよ
    うにしたことを特徴とする高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 ヒータ加熱手段を備え、沸騰開始後の煮
    込加熱は、高周波加熱に加えて、ヒータ加熱を伴うよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】 沸騰開始後の煮込加熱が、加熱量又は加
    熱時間を異にする複数の加熱パターンで設定制御される
    ようになっていることを特徴とする請求項1,2又は3
    記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 沸騰開始後の煮込加熱が終了した後、改
    めて所定加熱量で所定時間煮込加熱を行う追加熱制御手
    段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載の高周波加熱装置。
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