JPH09247614A - 画像信号処理装置 - Google Patents

画像信号処理装置

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JPH09247614A
JPH09247614A JP5745596A JP5745596A JPH09247614A JP H09247614 A JPH09247614 A JP H09247614A JP 5745596 A JP5745596 A JP 5745596A JP 5745596 A JP5745596 A JP 5745596A JP H09247614 A JPH09247614 A JP H09247614A
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frame
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Masaaki Higashida
真明 東田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 n倍速で再生された圧縮画像信号の、全ての
フレームの画像を表示可能とする画像処理装置を簡易な
構成で提供する。 【解決手段】 n倍速再生信号入力端子105から入力
された、nフレーム分の入力信号を、信号選択回路群1
01により、各フレームの粗画像情報のみを選択的に通
過させ、粗画像情報メモリ群102に記憶し、粗画像情
報制御回路103の制御により、画面表示に適する順で
読み出した後に、画像信号処理回路104により、表示
に適するように信号処理をして、画像信号出力端子10
6から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮された再
生画像信号を処理して画像表示装置に供給する画像信号
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、放送局やポストプロダクションな
どで、例えばビデオカメラ等で撮ってきたビデオ素材を
編集する場合、ディジタル化した画像データを、一旦編
集機やビデオサーバーのハードディスク(以下、HD
D)に蓄積保存しておき、HDD内のビデオ素材の内容
を確認しながら、カットの入れ換え、カットの挿入や削
除を行い編集や送出を行なう、いわゆるノンリニア編集
が一般的となってきている。そのような編集作業を行う
場合に、例えばビデオカセットに記録されたビデオ素材
を、VTRで高速に再生してHDDへの転送時間を短縮
する運用が行われている。
【0003】図3は上記のような、ビデオ素材の編集の
運用例を示す図である。図3において、301はビデオ
カメラ、302はビデオカメラ301によりビデオ素材
が記録されたビデオカセット、303はn倍速再生機で
あり、ビデオカセット302を通常の速度のn倍速で再
生可能なVTRである。305は画像信号処理装置であ
る。306はモニタである。304はHDDを持つノン
リニア編集機であり、例えば、ビデオサーバである。
【0004】ビデオカメラ301で撮影されたビデオ素
材はビデオカセット302に記録されている。このビデ
オ素材をn倍速再生機303で再生して、ノンリニア編
集機304内のHDDに高速に転送する。HDDへの転
送には、転送時間を短縮するために、通常の記録再生ス
ピードのn倍速でビデオカセット302を再生可能なn
倍速再生機303が用いられる。n倍速再生機では、通
常の1フレーム期間内にnフレーム分の画像信号が再生
される。
【0005】n倍速再生機303は、VTRのシリンダ
に、通常の再生ヘッドの個数のn倍の個数のヘッドを取
り付け、テープの走行速度を通常のn倍とすることによ
り容易に実現できる。作業者は、n倍速再生機303か
らノンリニア編集機304内のHDDにビデオ素材の画
像信号を転送中に、ビデオカセット302に記録された
ビデオ素材の内容を確認するために、画像信号処理装置
305を通して、モニタ306に、n倍速再生機303
からノンリニア編集機304への画像信号の転送中の画
像信号の内容を表示させる。
【0006】n倍速再生をする場合、通常の再生データ
のn倍の画像情報がVTRから得られる。それを画像モ
ニタ等の画像表示装置に表示するための画像信号処理装
置の従来例(図3の画像信号処理装置305に相当)と
して、例えば、第一の文献として、特開平7−1937
87号公報、また第二の文献として、特開平7−203
371号公報、第三の文献として、特開平7−2033
73号公報がある。
【0007】第一の文献の概要は、通常のn倍の画像情
報を、画面上で同じ位置の連続するn個のピクセルの加
算平均を行い、1/nの情報量とし、画像表示を行うの
もである。第二の文献の概要は、n倍速の画像情報を、
フレーム単位で1/nに間引くことで通常速度の画像情
報とし、画像表示を行うものである。
【0008】第三の文献の概要は、n倍速の画像情報
を、各フレームにおいてピクセル単位でn分の1に間引
き、各フレームの画像情報をn分の1とし、全体として
n倍の情報を通常再生の場合と同じ情報量として画像表
示を行うものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放送局やポ
ストプロダクションなどではn倍速再生時にも、再生さ
れてきた全ての画像を、1フレームあるいは1フィール
ドも見逃すことなくモニタで確認したいという要望があ
る。しかしながら、上記従来の技術では以下のような問
題点があった。
【0010】ビデオ素材の内容確認時に、例えば、高速
で移動する物体や瞬時に変化する現象が1〜2フレーム
程度にしか記録されていない場合に、記録された画像信
号をn分の1に間引いて再現すると、上記高速で移動す
る物体や瞬時に変化する現象を見つけることができな
い。問題点を具体的に説明するために、例として、非常
に暗い場所を撮影したビデオ素材において、カメラのフ
ラッシュのような一瞬の光で1フレーム分だけ目的の映
像が映っていた場合について説明を行う。
【0011】まず、第一の文献の技術の場合、上記の例
の場合、nフレーム分の平均値をとって画像表示を行う
ので、目的の1フレームが記録された部分の表示は、ほ
とんど目的の映像が確認できない程度に黒くなってしま
い、再生されてきたビデオ素材の内容を全て把握すると
いう本来の目的を達成できない場合が多々あった。これ
は、本質的には第一の文献の技術は、フレーム内ではな
く、nフレーム間の平均をとることにあり、その結果、
早い変化の画像を表示する場合、画像がぼけてしまい、
ビデオ素材の内容確認ができないという問題点を有して
いた。
【0012】次に、第二の文献の技術の場合、上記例の
場合、間引いて表示されるn分の1のフレームが目的の
画像でなければ、まったくその画像は確認することがで
きないという問題点を有していた。以上のように、第一
の文献および第二の文献は動きの早いビデオ素材の場合
内容の確認が不可能であるという問題点を有しており、
上記した放送局やポストプロダクションの要望に答える
ものではなかった。。
【0013】また、第三の文献は全てのフレームの画像
の表示を行うので、目的の1フレーム分の画像は確認す
ることができるが、nフレーム分のn個のフレームメモ
リと画像出力用の1フレーム分のフレームメモリなど非
常に多数のフレームメモリを必要とし、さらにn個のデ
ータ間引き回路を必要とするので、回路が非常に大規模
で、かつデータ間引き回路などを使用するので、消費電
力も大きいという問題点を有していた。
【0014】また、第一の文献、第二の文献、第三の文
献共に、圧縮画像信号を入力信号とする場合は、例えば
CCIR勧告601信号等の非圧縮状態に完全に圧縮信
号を戻す圧縮画像の伸長デコード回路を備えなければな
らず、この点からも回路規模が非常に大きくかつ消費電
力も大きいという問題点を有していた。本発明は上記従
来の問題点を解決するもので、扱う画像信号が圧縮され
た画像信号である場合に、非常に簡易な構成で、全ての
フレームの画像を表示することが可能となる、画像信号
処理装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像信号処理装置は、n倍速で再生さ
れた圧縮画像信号を処理して画像表示装置に供給する画
像信号処理装置であって、前記画像表示装置の表示画面
をn分割し、このn分割された各領域に対して、前記n
倍速で再生されたnフレームあるいはnフィールド分の
圧縮画像信号の粗画像情報を割り振って、n分割表示さ
せるための画像信号を得ることを特徴とし、前記n倍速
で再生された圧縮画像信号から、特定のフレームあるい
はフィールドの圧縮画像信号の粗画像情報を選択して通
過させるn個の信号選択回路と、前記n個の信号選択回
路で選択された粗画像情報を記憶するn個の粗画像情報
メモリと、前記画像表示装置の表示画面をn分割し、こ
のn分割された各領域に対して、前記n個の粗画像情報
メモリに記憶された粗画像情報が表示されるのに適した
順で、粗画像情報が読み出されるように前記n個の粗画
像情報メモリを制御する粗画像情報制御回路と、前記n
個の粗画像情報メモリから出力される粗画像情報を前記
画像表示装置に信号が適するように信号処理を行う画像
信号処理回路とを備えた構成となっている。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は、n倍速で再生された圧
縮画像信号を処理して画像表示装置に供給する画像信号
処理装置であって、前記n倍速で再生された圧縮画像信
号から、特定のフレームあるいはフィールドの圧縮画像
信号の粗画像情報を選択して通過させるn個の信号選択
回路と、前記n個の信号選択回路で選択された粗画像情
報を記憶するn個の粗画像情報メモリにより、nフレー
ムあるいはnフィールド分の粗画像情報を、n個の粗画
像情報メモリに記憶し、そのn個の粗画像情報を、前記
画像表示装置の表示画面をn分割し、このn分割された
各領域に対して、前記n個の粗画像情報メモリに記憶さ
れた粗画像情報が表示されるのに適した順で、粗画像情
報が読み出されるように前記n個の粗画像情報メモリを
制御する粗画像情報制御回路と、前記n個の粗画像情報
メモリから出力される粗画像情報を前記画像表示装置に
信号が適するように信号処理を行う画像信号処理回路と
により、前記画像表示装置に表示する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら詳細に説明する。本発明では、画像圧縮
したビデオ素材を扱う。また本発明では、フレーム単位
での圧縮、フィールド単位での圧縮、あるいはフレーム
単位フィールド単位混在の圧縮、全てにおいて有効であ
るが、本実施の形態ではフレーム単位で処理を行う場合
を例とする。
【0018】まず、本実施の形態における、画像圧縮方
式について説明を行う。画像圧縮については、例えば、
テレビジョン学会誌(Vol.43,No6(1989)pp603-612)、
テレビジョン学会誌(Vol.43,No7(1989)pp697-706)、
テレビジョン学会誌(Vol.43,No8(1989)pp802-810)、
テレビジョン学会誌(Vol.43,No9(1989)pp949-956)、
テレビジョン学会誌(Vol.43,No10(1989)pp1145-115
5)、テレビジョン学会誌(Vol.43,No11(1989)pp1276-1
284)、テレビジョン学会誌(Vol.43,No12(1989)pp1361
-1369)、テレビジョン学会誌(Vol.44,No1(1990)pp47-
54)、テレビジョン学会誌(Vol.44,No2(1990)pp153-16
1)、テレビジョン学会誌(Vol.44,No3(1990)pp265-27
4)、テレビジョン学会誌(Vol.44,No4,(1990)pp447-45
5)、テレビジョン学会誌(Vol.44,No5,(1990)pp625-63
2)、テレビジョン学会誌(Vol.44,No6,1990,pp693-70
0)に記載されたものがある。
【0019】様々な画像圧縮方式の中で、画像蓄積(記
録)装置に応用されている方式としては、例えば、直交
変換による画像圧縮方式として、離散コサイン変換(以
下、DCT)方式によるものがある。本実施の形態では
画像圧縮の方式として、DCT方式による画像圧縮を例
にとり、説明を行なう。
【0020】DCT方式による圧縮は、MPEG、JP
EG、H261などの国際標準規格に採用されており、
またディジタルVTRにおいても、第四の文献として、
ディジタルベータカムVTR(信学技報 TECHNICAL REP
ORT OF IEICE MR93-29(1993-10))、等に採用されてお
り、関連書籍も多数出版されている。DCT方式の画像
圧縮の要点は、変換前にランダムに分布していた画素値
(例えば輝度)が、変換後には低周波成分に大きな値が
集中するので、高周波成分の情報を量子化によって落と
してしまうことにより全体として情報量を少なくする方
式である。
【0021】特に本実施の形態では、第五の文献とし
て、日経エレクトロニクスブックス、「データ圧縮とデ
ィジタル変調」pp151-164に記載されている、家庭用デ
ィジタルVTRの規格の画像圧縮方式を基に説明を行
う。本実施の形態では、画像圧縮する前のビデオ信号
を、CCIR(国際無線通信諮問委員会、現ITU−R
S)勧告601の「4:2:2コンポーネント信号」
の、525本/60Hzの、輝度信号(以下、Y信号)
と二つの色差信号、(R−Y)信号(以下、Cr信
号)、および(B−Y)信号(以下、Cb信号)のデー
タのうち、二つの色差信号を間引いて標本化周波数を半
分とした、いわゆる「4:1:1コンポーネント信号」
を例にとる。したがって本実施の形態では、1フレーム
のサンプル画素は、Y信号について、水平方向720画
素、垂直方向に480画素、Cb信号、Cr信号につい
てそれぞれ、水平方向に180画素、素直方向に480
画素となる。
【0022】本実施の形態ではDCTの圧縮ブロック
(以下、DCTブロック)を8×8(8ライン×8画
素)とする。図4は、1フレーム分の、Y信号のDCT
ブロックへの分割の概念図である。8画素単位でDCT
ブロックに分割するので、水平方向に90ブロック、垂
直方向に60ブロックに分割され、合計5400ブロッ
クとなる。
【0023】図5は、1フレーム分の、Cb信号および
Cr信号のDCTブロックへの分割の概念図である。8
画素単位でDCTブロックに分割するので、水平方向に
22.5ブロック、垂直方向に60ブロックに分割され
る。水平方向に8画素づつに分割すると、右端に4画素
の端数がでる。図6は、Cb信号およびCr信号のDC
Tブロックへの分割の端数の処理方法の概念図である。
図6に示すように、右端にできた、4画素×8画素のブ
ロックの上下に隣り合ったブロックを、上のブロックを
左に、下のブロックを右に配置して組み合わせて、8画
素×8画素のブロックを作る。
【0024】図5および図6に示した方法で、Cb信号
およびCr信号はそれぞれ、1350ブッロックとな
る。DCTブロックに分割された、Y信号、Cb信号お
よびCr信号は、次にDCT変換を施される。図2は本
実施の形態におけるDCTブロックのDCT変換後のデ
ータを示す概念図である。図2において、DCはDCT
変換後の直流成分(以下、DC成分)、AC1、AC
2、・・・・・、AC63、は交流成分(以下AC成
分)である。8×8のDCTブロックをDCT変換する
ので、DC成分およびAC成分を合わせて、64成分と
なる。AC成分は図2の矢印に示すように。水平周波数
については、右方向に行くにしたがって、また垂直周波
数については下に行くにしたがって、周波数成分が高く
なる。すなわちDCから遠ざかるにしたがってAC成分
は高周波となる。
【0025】DCT変換によって、周波数成分に分割さ
れたデータはDC成分が画像として最も基本的かつ重要
なデータであり、AC成分については低周波ほど基本的
な画像の成分を持ち、高周波になるほど画像の精細な情
報を持っている。DCT変換後のAC成分は、AC1、
AC2・・・・・・AC63の順に低周波成分から高周
波成分へとジグザグ走査(あるいは、ジグザグスキャ
ン)しながら量子化の符号化を行なう。DCT変換後の
係数は、画像情報として、DC成分が最も大きな情報量
を持ち、つづいてAC成分の低周波成分から高周波成分
へと情報量は徐々に小さくなっていく。量子化後は、例
えば2次元ハフマン符号などの可変長符号化を行なう。
【0026】量子化と可変長符号化を行うと、多くの場
合、AC成分の高周波成分はゼロとなり、例えばあるブ
ロックの成分は、DC、AC1、AC2・・・・・・A
C40までとなる。高周波成分がどこまで存在するか
は、各ブロックの画像に依存する。以上説明したよう
な、DCT変換、ジグザグスキャン、量子化、可変長符
号化を行なって画像データを圧縮して記録する方式は、
当業者には当然の技術として、画像記録装置、例えばデ
ィジタルVTRやビデオサーバーに用いられている。
【0027】本発明の本質に関して重要な点は、DCT
変換されたデータは画像データとしてDC成分が最も重
要な情報を持ち、AC成分についてはDC成分に続いて
低周波成分ほど重要な情報を持っているという点であ
る。換言すれば、画像の大まかな情報を表す目的、例え
ば、n倍速再生されたときの画像確認のためには、基本
的な情報のみで十分であると言うことである。具体的に
は、上記のような目的のためには、全フレームあるいは
全フィールドを表示していれば、DC成分のみの情報で
も十分で、AC成分を使用する場合でも低周波成分のみ
を使用すればよい。本発明はこの点に着目した発明であ
る。
【0028】さらに本発明の本質に関して重要な点は、
DCTによる圧縮のように、例えば8×8のDCTブロ
ックを構成して圧縮した画像の、各DCTブロックをD
C成分のみで代表させることにより、64画素のブロッ
クを1画素に縮小したことになり、特に画素間引き等の
縮小回路を設けることなく本発明を実現可能なことであ
る。
【0029】本実施の形態では、1フレーム当たり、Y
信号の720×480サンプルおよびCb信号、Cr信
号それぞれの180×480サンプルの合計51840
0サンプルに対して、DCTブロックは、Y信号540
0ブロック、Cr信号、Cb信号それぞれに1350ブ
ロックとなるので、518400:(5400+135
0×2)となり64分の1の縮小となる。
【0030】またDC成分およびAC成分の一部を使用
した場合、例えばDC成分、AC1、AC2を使用した
場合でも、その部分だけの伸長を行えば、2×2の画素
構成となり16分の1(64分の4)に縮小したことに
なる。本実施の形態の概要は、n倍速再生の全てのフレ
ームを表示していれば、各フレーム内で多少画像を落と
しても十分内容確認が可能であることに着目し、n倍速
再生機によって、1フレーム期間に再生されるnフレー
ム分の圧縮画像の全てのフレームは表示するが、各フレ
ームの粗画像情報のみをディスプレイに表示することに
より、簡易な構成でn倍速再生の場合でも、全フレーム
を表示装置上に表示し、ビデオ素材の内容確認を可能と
する。
【0031】本実施の形態では、粗画像情報として、D
CT変換により画像圧縮された画像データの、DC成分
とAC成分のうちDC成分のみとする。当然のことなが
ら必要な解像度に応じて、AC成分の低周波成分の一部
を使用してもよい。以下に、DC成分を用いた画像表示
の実施の形態について、図面を用いて説明を行う。以
下、DC成分を用いて表示された粗画像をブラウザと呼
ぶ。
【0032】本実施の形態では、ビデオ素材は、DCT
方式によって画像圧縮されている、DCT方式では、通
常、DC成分に最も大きな電力が集中する。AC成分に
ついては低周波ほど電力が集中し、高周波になるほど電
力は少なくなる。図2を用いて説明すると、DCが最も
データとして重要であり、次にDCに位置が近い、例え
ばAC1、AC2、AC3等が重要で、DCに遠ざかる
ほど重要度が低くなる 図7はDC成分によるブラウザ表示の基本ブロックの概
念図である。
【0033】ブラウザの表示の基本は、Y信号の水平方
向に隣り合った4つのDCTブロックと、Cb信号およ
びCr信号のそれぞれ1つのDCTブロックの、Y信
号、Cb信号、Cr信号あわせて6個のDCTブロック
が基本となる。Y1、Y2、Y3、Y4は、Y信号の水
平方向に隣り合った4つのDCTブロックのDC成分
(8×8画素の平均値)である。Cb7とCr7は、同
一サンプル点のCb信号およびCr信号のDC成分であ
る。Y信号は水平方向に、Cb信号およびCr信号に対
して4倍のサンプルがあるので、図7のY1からY4の
4ブロックのDC成分と、CbおよびCrのそれぞれ1
ブロックの画面上(ブラウザ上)のポイントは同じとな
る。以下、図7に示すブロックを、DCブロックと呼
ぶ。
【0034】ブラウザはDCブロックを画面上に敷きつ
める形で表示される。図8はブラウザの表示方法の概念
図である。図8(a)は1つのブラウザである。ブラウ
ザは図8(a)の、DC1、DC2、・・・・・・に示
すように、複数のDCブロックから成る。DC1、DC
2、・・・・・・は、それぞれ図7を用いて説明したD
Cブロックであり、DC1は図8(b)に示すDCブロ
ックのようにように、4つのY信号のDC成分、DCY
1、DCY2、DCY3、DCY4、および、2つの色
差信号のDC成分、DCCb1(Cb信号のDC成
分)、DCCr1(Cr信号のDC成分)から成る。同
様に、DC2は図8(c)に示すDCブロックのように
ように、4つのY信号のDC成分、DCY5、DCY
6、DCY7、DCY8、および、2つの色差信号のD
C成分、DCCb2(Cb信号のDC成分)、DCCr
2(Cr信号のDC成分)から成る。以上のように、D
Cブロックを敷きつめてブラウザは構成される。
【0035】なお画面右端のCb信号、Cr信号の8×
4のブロックについては、Y信号のDCTブロック2個
と、Cb信号Cr信号それぞれのDCTブロックの各1
個を組にしてDCブロックを構成する。次に、本実施の
形態の具体的構成について図を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における画像信号処理装置の
概略的な構成を示すブロック図である。図1において、
101は信号選択回路群、102は粗画像情報メモリ
群、103は粗画像情報制御回路、104は画像信号処
理回路である。
【0036】図9は、本実施の形態における再生信号の
伝送形式の一例を示す図である。図9は1個の同期ブロ
ックの伝送形式を示している。本実施の形態では、図7
に示した基本ブロック単位で、同期ブロックを作る。各
同期ブロックは先頭から、伝送の同期を取る2バイトの
同期部、各ブロックのインデックスを表わす3バイトの
ID部、各ブロックの再生エラー状態の情報等を含んだ
1バイトの付加情報部に続いて、圧縮画像情報が伝送さ
れる。さらに同期ブロックの最後には、誤り訂正用のパ
リティである誤り訂正パリティ部が伝送される。
【0037】圧縮画像情報は、各14バイトから成るY
信号の圧縮画像情報が4個、各10バイトから成る、C
r信号、Cb信号の圧縮画像情報が順に伝送される。図
9中の両端矢印の下に記した記号は、図7中のY1、Y
2、Y3、Y4、Cr7、Cb7に対応している。Y信
号、Cr信号、Cb信号共に各ブロックの先頭バイトと
次のバイトの上位4ビットの計12ビットがDC信号で
ある。
【0038】n倍速再生機からの再生信号は、図9に示
す同期ブロックが、多数連続で伝送され、1フレーム期
間にnフレーム分の再生信号が伝送される。そして、n
倍速再生信号入力端子105から入力される。1フレー
ム期間に再生されるnフレーム分の圧縮画像信号の各フ
レームの同期ブロックの伝送順序(並列的に再生される
各フレームの伝送順序)については予め取り決めが成さ
れている。
【0039】図1において、信号選択回路群101はn
個の信号選択回路から成る。信号選択回路群101では
同期ブロックの、同期部の検出を基にブロック同期が取
られている。また同期ブロックをカウントする同期ブロ
ックカウンタを備える。この同期ブロックカウンタは、
n倍速再生信号の先頭でリセットされ、以後1フレーム
期間中に再生されるnフレーム分の同期ブロックをカウ
ントする。さらに信号選択回路群101は、同期ブロッ
クの先頭でリセットされ、同期ブロック内部をカウント
する同期ブロック内カウンタを備える。
【0040】各信号選択回路は、同期ブロックカウンタ
の値を基に、その回路が選択すべきフレームの信号のD
C成分だけを選択的に通過させ、粗画像情報メモリ群1
02に転送する。例えば第1フレーム信号選択回路は、
同期ブロックカウンタの値を基に、第1フレームの信号
の同期ブロックが、n倍速再生信号入力端子105から
入力された時のみ、その同期ブロックのDC成分だけ
を、粗画像情報メモリ群102内の第1フレーム粗画像
情報メモリに転送する。以下、第2フレーム信号選択回
路、・・・第nフレーム選択信号も同様に、該回路が選
択すべきフレームの同期ブロックが、n倍速再生信号入
力端子から入力されたときのみ、その同期ブロックのD
C成分だけを、粗画像情報メモリ群102に転送する。
【0041】信号選択回路群101および粗画像情報メ
モリ群102の動作を、図9および図11を用いてさら
に詳細に説明する。図11は1フレーム期間中に伝送さ
れるnフレーム分の各フレームの同期ブロックの伝送順
序、同期ブロックカウンタ、および選択回路群101の
動作を示すタイミングチャートである。
【0042】本実施の形態においては、1フレーム期間
中に並列的に再生されるnフレーム分の圧縮画像信号
を、信号1100に示すように、第1フレーム、第2フ
レーム、・・・、第nフレーム、のシーケンスを順に繰
り返すことにより伝送する。信号1101は、信号選択
回路群101の中に備えられた、同期ブロックカウンタ
の動作を示す。同期ブロックカウンタは、フレーム期間
の先頭で0にリセットされ、同期ブロック1350個毎
にカウントアップされ、n−1の次に0に戻るシーケン
スを繰り返す。
【0043】信号1102は第1フレーム信号選択回路
の動作の概念を示す。第1フレーム信号選択回路は、信
号1101に示す同期ブロックカウンタの値からn倍速
入力端子105に入力された信号が第1フレームである
かどうかを検知し、さらに同期ブロック内カウンタの値
をデコードすることにより、第1フレームの同期ブロッ
クのDC成分がn倍速再生信号105に入力された時だ
け負論理になる信号1102を生成する。
【0044】すなわち同期ブロックカウンタの値が第1
フレームを示し(同期ブロックカウンタの値が0)、同
期ブロック内カウンタの値が、図9に示すように、6、
7、20、21、34、35、48、49、62、6
3、72、72バイト目の時のみ信号1102を負論理
にする。信号1102は、第1フレーム信号選択回路の
選択許可信号(負論理で信号の通過を許可する)と、第
1フレーム粗画像情報メモリへの書き込み許可信号(負
論理で書き込みを許可するライトイネーブル)を兼ねて
いる。
【0045】以上のように、第1フレームのDC成分の
みを選択的に通過させ、第1フレーム粗画像情報メモリ
に書き込む。同様に信号1103は第2フレーム信号選
択回路の動作の概念を示し、信号1104は第nフレー
ム信号選択回路の動作の概念を示す。各フレームの信号
選択回路は、図11中に示すように、各フレームのDC
成分が入力されたときのみ負論理になる信号を生成する
ことにより。各フレームのDC成分を選択的に通過さ
せ、各フレームの粗画像情報メモリに書き込む。
【0046】信号選択回路群101において、各フレー
ム信号選択回路に使用する同期ブロックカウンタは、共
有可能で、各フレーム信号選択回路では、同期ブロック
カウンタをデコードする値が異なるだけであるので、信
号選択回路群101は簡易な回路構成で実現可能であ
る。粗画像情報メモリ群102は、各フレーム選択回路
を通過した、対応する各フレームのDC成分を記憶す
る。
【0047】以上のように、第1フレームから第nフレ
ームまでの粗画像情報(DC成分)がそれぞれフレーム
毎に粗画像情報メモリ群102に記憶されると、次に粗
画像情報制御回路103の制御により、上記粗画像情報
メモリ群102から粗画像情報がモニタ等の表示装置に
出力されるのに適した順番で各粗画像情報メモリから読
み出され、画像信号処理回路104に送られる。
【0048】粗画像情報制御回路103は、各粗画像情
報メモリの読み出し許可信号(リードイネーブル)およ
び読み出しアドレスを制御するが、1フィールド期間の
読み出し(nフィールド分の粗画像情報が読み出され
る)の固定的なシーケンスを繰り返すだけであるので、
例えば読み出しアドレスのシーケンスをROM等に記憶
させておくなどの手段で簡易に回路が構成可能である。
【0049】画像信号処理回路104に入力された画像
信号は、出力先のモニタで表示することができる画像信
号に変換され、画像信号出力端子106から出力され
る。具体的には、上記画像信号処理回路104に入力さ
れた画像信号は、出力先のモニタに適応した画像信号、
例えばカラーテレビジョン用のNTSC信号、PAL信
号、RGB信号、Y/Cr/Cb信号等の多様な画像信
号に変換することが可能である。また、通常のカラーテ
レビジョン方式の画像信号のみではなく、パーソナルコ
ンピュータの表示装置へ出力される画像信号に変換する
ことも可能である。
【0050】画像信号処理回路104は、現在普及して
いる、マルチ画面対応のテレビジョン(1画面に複数の
チャンネルの映像を表示)に頻繁に使用されている回路
を利用可能であり、簡易な構成で実現可能である。本発
明に係る画像信号処理装置により処理された画像信号
を、モニタ等の画像表示装置により表示する場合には、
上記モニタの画面をn分割して同時に、1フレーム期間
中に再生されるnフレーム分の画像を表示する。
【0051】このモニタの画面をn分割してnフレーム
分の画像を同時に表示する画面分割方法は、様々な方法
が考えられるが、本実施の形態では、図10に示す方法
とする。図10においては、モニタ画面1000の中
に、nフレーム分の粗画像が表示されており、各小画面
に各粗画像フレームを表わす番号、1、2、・・・、
k、・・・、i、i+1、・・・、nが記されている。
【0052】図10に示すように、第1列目の第1フレ
ームの画面1001を、左上に配置し、ついで同列の右
方向に、第2フレームの画面1002を配置し、次々に
同列右方向に並べて、第kフレームの画面1003を画
面1000の右上に配置する。さらに次の列の画面を画
面1000の左端から配列していき、最終列には、左下
から第iフレームの画面1004の右隣に第i+1フレ
ームの画面1005を配置し、次々に同列右方向に並べ
て、最後の第nフレームの画面1006を画面1000
の右下に配置する。図10において、画面1001〜1
006のそれぞれが、図8(a)に示すブラウザであ
る。
【0053】また、図10の各フレームの配置の仕方は
例であり、固定的なものではなく、n倍速の速度(nの
値)によって、あるいは作業者の好みによって変えても
本発明の本質から外れるものではない。以上のように、
n倍速で再生された画像信号再生信号が粗画像メモリ群
102に記憶された後に、粗画像情報制御回路103の
制御により読み出され、画像信号処理回路104で信号
処理されることにより、モニタに、図10に示すように
表示される。
【0054】粗画像情報メモリ群102は、書き込み用
と、読み出し用からなり、1フレーム期間毎に書き込
み、読み出しを切り換えることにより、モニタには、1
フレーム期間中に再生されるnフレーム分の粗画像が連
続的に表示される。この時、各フレーム期間でn倍速で
再生されたnフレーム分の粗画像の、同じフレーム番号
の画像は、モニタの画面1000の同じ位置の分割番号
に表示される。具体的には、第1フレームは1001
に、第2フレームは1002に、第nフレームは100
6に連続的に表示される。
【0055】以上、説明したように本発明は簡易な構成
で実現できる。なお、本実施の形態では、DC成分のみ
を用いた画像表示としたが、DC成分に加え、AC成分
の一部を加えた画像表示としても、本発明の範囲から排
除するものではない。例えば、図2において、DCとA
C1、AC2を用いた粗画像で画像表示を行う場合を考
える。
【0056】この場合、信号選択回路群101で選択的
に通過させる信号が各フレームのDCおよびAC1、A
C2が可変長符号化されている部分となるように、図1
1に示した選択信号が負論理となるように、同期ブロッ
クカウンタと同期ブロック内カウンタのデコード値を変
えることにより、信号選択回路群101を通過し、粗画
像情報メモリ群102に記憶されるデータが、各DCT
ブロックのDC、AC1、AC2であるようにする。こ
れは、使用する可変長符号化から通過させるべきバイト
位置を決めておけばよい。
【0057】さらに、粗画像情報メモリ群102からの
読み出し時に、粗画像情報制御回路103の制御を同期
ブロック単位で行い、かつ、同一DCTブロックの、D
C、AC1、AC2が連続して読み出されるようにす
る。さらに画像信号処理回路104内に、可変長符号化
されている、AC1、AC2の可変長符号化の復号化回
路と逆量子化回路を設けることにより実現できる。
【0058】DC成分とAC成分の一部を用いた粗画像
の場合、DC成分のみの粗画像場合の回路に比べて、粗
画像情報メモリ群102は大きくしなければならない
が、全ての成分を記憶する必要はないので、従来例のよ
うな、完全に非圧縮画像に伸長デコードする場合と比較
すると、メモリ容量は格段に小さいもので実現可能であ
る。
【0059】また可変長符号化されたAC成分の復号化
も、使用するAC成分だけを復号化すればよく、その他
の部分は回路動作を停止すればよいので消費電力も小さ
い。また逆量子化回路も、逆量子化テーブルを使用する
AC成分の部分だけを持てばよく、例えばROMで逆量
子化テーブルを実現した場合、そのROMも小さいもの
で実現可能であるので回路規模は小さい。また使用する
AC成分の部分のみ回路動作をさせればよいので消費電
力も小さい。
【0060】以上のように、DC成分のみを使用する場
合に比較して、若干回路規模および消費電力は大きくな
るが、従来例のように、完全に圧縮画像を復号化する場
合に比較すると、回路規模、消費電力ともに大幅に小さ
いもので実現可能であり、本発明特有の効果を損なうも
のではなく、したがって、DC成分とAC成分の一部を
用いた粗画像情報で、n倍速再生の画像表示を行う場合
も、本発明の範囲から排除するものではない。
【0061】なお、可変長符号化の復号化回路および逆
量子化回路は信号選択回路群101と粗画像情報メモリ
群102の間に実装し、粗画像情報メモリには、DC成
分およびAC成分の一部を用いて伸長した結果を記憶す
る構成でも、本発明は実現可能であり、その場合におい
ても、完全に圧縮画像を復号化する場合に比較すると、
回路規模、消費電力ともに大幅に小さいもので実現可能
であり、本発明特有の効果を損なうものではなく、した
がって、そのような構成で、DC成分とAC成分の一部
を用いた粗画像情報で、n倍速再生の画像表示を行う場
合も、本発明の範囲から排除するものではない。
【0062】また、上記実施の形態においては、n倍速
で再生された画像信号をフレーム毎の画像信号として信
号処理する場合について説明しているが、フィールド毎
の画像信号処理として信号処理を行うようにしてもよ
い。この場合には、奇数フィールドおよび偶数フィール
ドのフィールド処理を行えばよい。また粗画像情報メモ
リはフィールド用の粗画像情報メモリとし、書き込み、
読み出しはフィールド毎に切り換えればよい。
【0063】また本発明は、扱う圧縮画像信号として、
フィールド内圧縮、フレーム内圧縮混在の圧縮方式であ
ってもよい。また、例えばMPEG2等のフレーム間あ
るいはフィールド間圧縮を行った圧縮方式においても、
本発明の画像信号処理装置の入力時点で、フレーム内あ
るいはフィールド内で圧縮画像が完結していれば、本発
明の範囲から排除するものではない。
【0064】また、本実施の形態では、信号選択回路群
101内の信号選択回路を、論理上n個の構成とした
が、信号選択回路群101は、共用可能な同期ブロック
カウンタと、共用可能な同期ブロック内カウンタ、およ
びn個のデコーダから成るので、物理的に一つの回路に
まとめる構成としてもよい。また、本実施の形態では、
粗画像情報メモリ群102内の粗画像情報メモリは、論
理的にn個の構成としたが、物理的にはn個未満の個数
とし、書き込み、読み出しアドレスの制御を本発明に適
するように制御することにより実現してもよい。
【0065】また、本実施の形態では、モニタへのnフ
レーム分の信号の表示の際に、各フレームの画像が表示
されるモニタ上の面積を等分としたが、等分でなくて
も、本発明の主旨に基づいていれば本発明の範囲から排
除するものではない。この場合、画像信号処理回路10
4の処理を変更すれば容易に実現できる。また本実施の
形態では、画像信号の伝送形態をディジタルVTRでよ
く用いられる、同期ブロックを多数連ねた伝送形態とし
たが、ディジタル信号を伝送可能なものであれば、伝送
形態はどのようなものであってもよい。例えば、コンピ
ュータネットワーク等で使用される、イーサネット、A
TM、100BASE−T、100VG−AnyLA
N、FDDI、TPFDDI、IEEE1394等、あ
るいはパーソナルコンピュータの内部バスに使用され
る、PCIバス、Sバス、ISAバス、EISAバス、
VMEバス等、あるいはコンピュータの外部装置のIO
に使用されるSCSI、ファイバーチャネル、SSA
等、1フレーム期間に複数フレーム分の画像データを伝
送可能なものであれば、本発明の主旨に基づいていれば
本発明の範囲から排除するものではない。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、n倍速で再生された画像信号のnフレームまた
はnフィールド分の全ての画像が、n分割された画面上
に割り振られて同時に表示されるので、全てのフレーム
またはフィールドの画像を視覚により確認することがで
きるという効果を有するとともに、以下のような効果も
同時に有する。
【0067】フレームあるいはフィールドの全ての画像
信号を記憶するのではなく、圧縮画像の粗画像情報のみ
を用いて画像表示を行うので、フィールドメモリあるい
はフレームメモリを用いる必要がなく、粗画像情報のみ
を記憶する小さなメモリを用いて本発明を実現可能であ
る。また、圧縮信号を非圧縮状態に完全に伸長デコード
する回路や画像縮小回路を必要とせず回路規模が非常に
簡易であるとともに、消費電力も非常に少ない回路で実
現可能である。特に圧縮画像の直流成分(DC成分)の
みを用いた場合は、伸長デコード回路は全く必要がな
い。また直流成分(DC成分)と交流成分(AC成分)
の一部を用いる場合でも、必要な部分だけの回路を備え
ていればよく、、回路規模や消費電力は、圧縮信号を完
全に伸長デコードする場合比べて、極めて小さい。例え
ば可変長符号化されたデータのデコードもAC成分の必
要な部分だけ行えばよく、その他の部分はデコード回路
動作を止めておくことにより消費電力は削減される。ま
た量子化テーブルも必要な部分だけ持てばよく、不必要
な部分は回路動作を止めればよいので回路規模および消
費電力は小さい。
【0068】以上のように、本発明は使用するメモリが
小さく、回路規模も小さい構成で実現可能であるので、
非常に安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像信号処理装置の
概略構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態におけるDCTブロックのDCT
変換後のデータを示す概念図
【図3】従来のビデオ素材の編集の運用例を示す図
【図4】1フレーム分のY信号のDCTブロックへの分
割の概念図
【図5】1フレーム分のCb信号およびCr信号のDC
Tブロックへの分割の概念図
【図6】Cb信号およびCr信号のDCTブロック分割
の端数の処理方法の概念図
【図7】DC成分によるブラウザ表示の基本ブロックの
概念図
【図8】ブラウザの表示方法の概念図
【図9】本実施の形態における再生信号の伝送形式を示
す図
【図10】モニタ画面の分割方法の一例を示す図
【図11】本実施の形態における信号選択回路群の動作
を示すタイミングチャート
【符号の説明】
101 信号選択回路群 102 粗画像情報メモリ群 103 粗画像情報制御回路 104 画像信号処理回路 105 n倍速再生信号入力端子 106 画像信号出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 9/87 H04N 7/133 Z // H04N 7/30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n倍速で再生された圧縮画像信号を処理
    して画像表示装置に供給する画像信号処理装置であっ
    て、前記画像表示装置の表示画面をn分割し、このn分
    割された各領域に対して、前記n倍速で再生されたnフ
    レームあるいはnフィールド分の圧縮画像信号の粗画像
    情報を割り振って、n分割表示させるための画像信号を
    得ることを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 n倍速で再生された圧縮画像信号を処理
    して画像表示装置に供給する画像信号処理装置であっ
    て、 前記n倍速で再生された圧縮画像信号から、特定のフレ
    ームあるいはフィールドの圧縮画像信号の粗画像情報を
    選択して通過させるn個の信号選択回路と、前記n個の
    信号選択回路で選択された粗画像情報を記憶するn個の
    粗画像情報メモリと、 前記画像表示装置の表示画面をn分割し、このn分割さ
    れた各領域に対して、前記n個の粗画像情報メモリに記
    憶された粗画像情報が表示されるのに適した順で、粗画
    像情報が読み出されるように前記n個の粗画像情報メモ
    リを制御する粗画像情報制御回路と、 前記n個の粗画像情報メモリから出力される粗画像情報
    を前記画像表示装置に信号が適するように信号処理を行
    う画像信号処理回路とを備える請求項1記載の画像信号
    処理装置。
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