JPH09247544A - 電子回路、固体撮像素子、固体撮像素子の出力回路、撮像装置及び受光装置 - Google Patents

電子回路、固体撮像素子、固体撮像素子の出力回路、撮像装置及び受光装置

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JPH09247544A
JPH09247544A JP8045044A JP4504496A JPH09247544A JP H09247544 A JPH09247544 A JP H09247544A JP 8045044 A JP8045044 A JP 8045044A JP 4504496 A JP4504496 A JP 4504496A JP H09247544 A JPH09247544 A JP H09247544A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高インピーダンス発生部位での電位変化のレ
ベルを所定電位に抑制して出力電位を定格内に規制し、
信頼性のある回路動作を達成させる。 【解決手段】 入力端子φinに供給された入力信号V
inを電流増幅する初段のソースフォロア回路1と、該
回路1から出力される信号Vaからその最小のピークレ
ベルVmを検出して保持するピークホールド回路2と、
該ピークホールド回路2にて保持されたピークレベルV
mを電流増幅するソースフォロア回路3とを接続し、更
に、上記ピークホールド回路2とソースフォロア回路3
との間に、ピークホールド回路2の出力電位Vmを所定
の電位Vdd1に制限するリミッタ回路4を接続して構
成する。ピークホールド回路2は、P−MOSトランジ
スタによるダイオードD1と、該ダイオードD1のアノ
ードと接地間に接続されたコンデンサCaにて構成さ
れ、リミット回路4は、P−MOSトランジスタによる
ダイオードD2にて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路の回路構
成において、その電気的動作の段階で一時的あるいは定
期的に高インピーダンス状態となる部位でのレベル上昇
を一定レベルに抑えることができる電子回路と、その電
子回路の構成が固体撮像素子の撮像部と共に同一基板上
に形成された固体撮像素子と、上記電子回路の構成を固
体撮像素子の出力回路に適用した場合の当該出力回路
と、上記固体撮像素子が搭載された撮像装置並びに上記
電子回路が組み込まれた受光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プレーナ技術によって例えばシ
リコン基板上に形成されたトランジスタ回路を有する電
子回路においては、その電気的動作の過程において、一
時的あるいは定期的に高インピーダンス状態となる部位
が存在する場合がある。
【0003】その例としては、例えば入力信号からその
ピークのみを検出して保持する回路等において、ピーク
以外のレベルが入力されている期間に、高インピーダン
スとなる部位が発生することとなる。
【0004】具体的に、図17で示す出力回路を参照し
ながら上記高インピーダンス発生についてのメカニズム
を説明する。まず、この出力回路は、例えばビデオカメ
ラ等の撮像デバイスにおいて、該撮像デバイスのリニア
センサに蓄積された信号電荷を例えばフローティングデ
ィフュージョンにて電荷−電気信号変換して得られた電
圧信号Vinを増幅して第1の出力端子φ1より撮像信
号Vsとして出力する本線L1と、該本線L1から分岐
され、かつ上記撮像信号Vsとして適正な信号出力レベ
ルを得る、いわゆるオートゲインコントロールのような
制御を可能にするためのピークホールド回路101が接
続された支線L2とを有する。
【0005】ピークホールド回路101は、ある時点あ
るいは所定期間において読み出された撮像信号Vsのピ
ーク値をホールドして出力するという信号処理動作を行
ない、この回路でホールドされたピーク値は、外部に接
続された電子アイリス制御回路に供給され、該電子アイ
リス制御回路よって、上記ピーク値に基づいて次の撮像
時における電荷蓄積期間(露光期間)が制御されること
で、適正な信号出力レベルを得ることができるものであ
る。
【0006】そして、上記出力回路は、リニアセンサか
らの電圧信号Vinを所定のゲイン(≒1)で増幅する
初段のソースフォロア回路102と、該第1のソースフ
ォロア102から出力される信号Vaからその最小のピ
ークレベルVmを検出して保持する上記ピークホールド
回路101と、該ピークホールド回路101にて保持さ
れた最小のピークレベル信号Vmを所定のゲイン(≒
1)で増幅するソースフォロア回路103とが接続され
て構成されている。
【0007】上記初段のソースフォロア回路102は、
電源ラインLp(電源電圧Vdd)と接地間に、N−M
OSトランジスタによる駆動トランジスタTr1と負荷
トランジスタTr2とが直列に接続されて構成され、駆
動トランジスタTr1のゲート電極にリニアセンサから
の電圧信号Vinが供給されるように配線接続されてい
る。このソースフォロア回路102の出力Vaは両トラ
ンジスタTr1及びTr2の共通接点aから取り出され
るようになっている。
【0008】ピークホールド回路101は、初段のソー
スフォロア回路102における出力ラインに、信号の出
力方向に対して逆方向接続されたP−MOSトランジス
タによるダイオードDと、該ダイオードDのアノードと
接地間に接続されたコンデンサCとで構成されている。
【0009】後段のソースフォロア回路103は、電源
ラインLp(電源電圧Vdd)と接地間に、N−MOS
トランジスタによる駆動トランジスタTr3と負荷トラ
ンジスタTr4とが直列に接続されて構成され、駆動ト
ランジスタTr3のゲート電極に上記ダイオードDのア
ノード電位が供給されるように配線接続されている。こ
のソースフォロア回路103の出力Voutは両トラン
ジスタTr3及びTr4の共通接点bから取り出される
ようになっている。
【0010】上記初段のソースフォロア回路102及び
後段のソースフォロア回路103における各負荷トラン
ジスタTr2及びTr4のゲート電極には、それぞれゲ
ート電位Vggが供給されるように配線接続されてい
る。
【0011】ここで、上記ピークホールド回路101の
信号処理動作を簡単に説明すると、初段のソースフォロ
ア回路102の出力電位Va、即ちダイオードDのカソ
ード電位Vaが該ダイオードDのアノード電位Vmより
も低い場合は、ダイオードDがオン動作し、その結果、
コンデンサCには上記カソード電位Vaに応じた電荷が
蓄積されることになる。
【0012】一方、ダイオードDのカソード電位Vaが
該ダイオードDのアノード電位Vmよりも高い場合は、
ダイオードDがオフ状態となるため、コンデンサCには
依然アノード電位Vmに応じた電荷が蓄積されたままで
ある。即ち、以前蓄積された低レベルのカソード電位に
よる電荷が蓄積されたままとなり、現段階まで入力され
た電圧信号の最小レベルが保持されるかたちとなる。
【0013】上記一連の動作が一時的あるいは定期的に
繰り返されることによって、コンデンサCの両端電圧の
変化(コンデンサCにて保持されるピークレベルVmの
変化)が後段のソースフォロア回路103にて増幅され
て出力端子φoutより出力されることとなる。
【0014】そして、ダイオードDのカソード電位Va
がアノード電位Vmよりも高い期間においては、上記ダ
イオードDのアノードの後段に高入力インピーダンス部
であるMOSトランジスタのゲート電極が接続されてい
ることもあって、コンデンサCに蓄積された電荷の流出
(輸送)経路が実質的になくなり、出力ラインのコンデ
ンサ接続点cが高インピーダンス部位として存在するこ
ととなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮像デバイ
スにおいては、電荷蓄積期間や黒レベル検出期間などの
ように、撮像信号として長期間高レベルの信号が出力さ
れる期間が存在する。
【0016】このように高レベルの信号が長期間出力さ
れる場合、上記出力回路における高インピーダンス発生
部位(出力ラインのコンデンサ接続点c)での電位Vm
が、リニアセンサの使用条件等によって高くなるという
現象が生じる。
【0017】即ち、高インピーダンス部分cにおけるト
ランジスタの拡散層での暗電流やリニアセンサの使用条
件等によって上記高インピーダンス部分cに光が漏れ込
むなどの影響により、図18に示すように、時間の経過
と共に上記高インピーダンス部分cの電位が上昇するこ
ととなる。
【0018】この高インピーダンス部分での電位上昇を
長時間放置すると、上記出力回路の出力端子φoutに
現れる電位Voutが、定格として設計した電位Vdd
1以上又は、以下となって、回路動作上不都合が生じる
こととなり、信頼性確保の上で好ましくないというおそ
れがある。
【0019】また、この高インピーダンス部分cでの電
位上昇を長時間放置した場合、該電位上昇はある電位で
飽和することとなるが、この出力回路の出力端子φou
tに現れる電位Voutを定格として設計した基準電位
Vdd1以上に上げたくない場合は、不良品として処理
されることとなり、撮像デバイスの歩留まり向上の点で
不利になるおそれもある。
【0020】上記例は、高インピーダンス部分cでの電
位上昇を例にしたが、回路構成によっては、上記暗電流
や光電変換等の影響によって高インピーダンス部分の電
位が反対に降下し、低レベルに関する基準電位以下とな
って所望の回路動作が行なわれなくなる可能性が生じ
る。
【0021】上記例は、撮像デバイスの出力回路に組み
込まれるピークホールド回路での例を示したが、その
他、携帯電話や種々の電子機器に組み込まれる電子回路
においても、その高インピーダンス発生部分の電位が、
例えば温度変化等によって変化し、結果的に、出力端子
より取り出される電位が定格外の電位となるおそれがあ
る。
【0022】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、高インピーダンス発生
部位での電位変化のレベルを所定電位に抑制して出力電
位を定格内に規制することができ、信頼性のある回路動
作を達成させることができる電子回路を提供することに
ある。
【0023】また、本発明の他の目的は、同一基板上に
形成された撮像信号の出力回路における高インピーダン
ス発生部位での電位変化のレベルを所定電位に抑制する
ことができ、出力回路の出力レベルを定格内に規制する
ことができる固体撮像素子を提供することにある。
【0024】また、本発明の他の目的は、撮像部及び転
送レジスタと共に同一基板上に形成された出力回路にお
ける高インピーダンス発生部位での電位変化のレベルを
所定電位に抑制することができ、出力回路からの出力レ
ベルを定格内に規制することができる固体撮像素子の出
力回路を提供することにある。
【0025】また、本発明の他の目的は、固体撮像素子
を搭載した撮像装置において、固体撮像素子における撮
像部及び転送レジスタと共に同一基板上に形成された出
力回路の高インピーダンス発生部位での電位変化のレベ
ルを所定電位に抑制することができ、これによって固体
撮像素子の出力回路からの出力レベルを定格内に規制す
ることができ、撮像特性の向上を図ることができる撮像
装置を提供することにある。
【0026】また、本発明の他の目的は、光電変換部と
共に同一基板上に形成された出力回路の高インピーダン
ス発生部位での電位変化のレベルを所定電位に抑制する
ことができ、これによって上記出力回路からの出力レベ
ルを定格内に規制することができ、受光特性の向上を図
ることができる受光装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子回路
は、高インピーダンス発生部分に、該部分での電位を所
定電位に制限する電位制限回路を接続して構成する。こ
れにより、例えば温度変化や光の漏れ込み等によって高
インピーダンス発生部分における電位変化のレベルが、
上記電位制限回路によって所定電位に制限されることと
なる。その結果、電子回路の出力電位を定格内に規制す
ることが可能となり、信頼性のある回路動作を実現させ
ることができる。
【0028】次に、本発明に係る固体撮像素子は、被写
体からの入射光をその光量に応じた量の信号電荷に変換
する光電変換部が多数配列された撮像部と、上記撮像部
に蓄積された上記信号電荷を出力側に転送する転送レジ
スタと、上記転送レジスタを通じて転送された上記信号
電荷をその電荷量に応じたレベルの電気信号に変換して
撮像信号として出力する出力回路とが同一基板上に形成
された固体撮像素子において、上記出力回路の高インピ
ーダンス発生部分に、該部分での電位を所定電位に制限
する電位制限回路を接続して構成する。
【0029】これにより、まず、被写体からの光が撮像
部に入射されることにより、該撮像部に配列された各光
電変換部にてその入射光量に応じた量の信号電荷に変換
される。撮像部に蓄積された信号電荷は、転送レジスタ
による転送動作によって出力回路側に順次転送される。
出力回路は、転送レジスタを通じて転送された信号電荷
をその電荷量に応じたレベルの電気信号に変換して出力
する。
【0030】通常、固体撮像素子においては、垂直帰線
期間や水平帰線期間、並びに黒レベル検出期間などのよ
うに、撮像信号として長期間高レベルの信号が出力され
る期間が存在する。
【0031】出力回路の回路構成として例えば高レベル
の信号が長期間出力される場合に、該出力回路に高イン
ピーダンスが発生する場合、該高インピーダンス発生部
分での電位が、固体撮像素子の使用条件等によって高く
なるという現象が生じる。即ち、固体撮像素子の使用条
件等によって上記高インピーダンス部分に光が漏れ込
み、その結果、該高インピーダンス部分におけるトラン
ジスタの拡散層での光電変換によって該高インピーダン
ス部分の電位が上昇あるいは下降することとなる。
【0032】この高インピーダンス部分での電位上昇あ
るいは電位下降を長時間放置すると、出力回路の出力レ
ベルが、定格として設計した電位以上又は、以下となっ
て、回路動作上不都合が生じることとなり、信頼性確保
の上で好ましくないというおそれがある。
【0033】しかし、本発明に係る固体撮像素子におい
ては、その出力回路における高インピーダンス発生部分
での電位を所定電位に制限する電位制限回路を設けるよ
うにしているため、上記高インピーダンス発生部分にお
いて、光の漏れ込み等によって電位が上昇あるいは下降
したとしても、そのレベル変化は電位制限回路によって
所定電位に抑え込まれることとなり、上記出力回路の出
力レベルを定格内に規制することが可能となる。
【0034】次に、本発明に係る固体撮像素子の出力回
路は、被写体からの入射光をその光量に応じた量の信号
電荷に変換する光電変換部が多数配列された撮像部と、
上記撮像部に蓄積された上記信号電荷を出力側に転送す
る転送レジスタとを有する固体撮像素子と共に同一基板
上に形成されるもので、上記転送レジスタを通じて転送
された上記信号電荷をその電荷量に応じたレベルの電気
信号に変換して撮像信号として出力する固体撮像素子の
出力回路において、上記撮像信号の出力ラインである本
線のほかに、撮像信号のピークレベルを検出する支線を
有し、上記支線の高インピーダンス発生部分に、該部分
での電位を所定電位に制限する電位制限回路を接続して
構成する。
【0035】この出力回路においては、上述したよう
に、高インピーダンス発生部分での電位を所定電位に制
限する電位制限回路を設けるようにしているため、上記
高インピーダンス発生部分において、光の漏れ込み等に
よって電位が上昇あるいは下降したとしても、そのレベ
ル変化は電位制限回路によって所定電位に抑え込まれる
こととなり、上記出力回路の出力レベルを定格内に規制
することが可能となる。
【0036】次に、本発明に係る撮像装置においては、
フォーカス制御用の固体撮像素子と該固体撮像素子から
の出力に基づいて適正な信号出力レベルを得るための制
御を行なうゲイン制御手段とを有する撮像装置におい
て、上記フォーカス制御用の固体撮像素子の出力回路と
して、蓄積された信号電荷の電荷量に応じた信号成分を
含む信号を出力する本線と、上記信号成分のピークレベ
ルを検出する支線を設け、少なくとも上記支線の高イン
ピーダンス発生部分に、該部分での電位を所定電位に制
限する電位制限回路を接続して構成する。
【0037】これにより、上記フォーカス制御用の固体
撮像素子において、被写体からの入射光の光量に応じた
電荷量の信号電荷に変換され、その電荷量に応じたレベ
ルの信号成分を有する出力信号が出力回路の本線を通じ
て出力され、また、支線を通じて上記信号成分のピーク
レベルが検出されて出力されることとなる。
【0038】これら信号成分とピークレベルはゲイン制
御手段に供給され、適正な信号出力レベルを得るための
制御が行なわれる。例えば、上記ピークレベルに応じて
上記フォーカス制御用固体撮像素子での電荷蓄積期間
(露光期間)の長さが調整され、上記信号成分のレベル
に応じてフォーカス調整が行なわれる。
【0039】この場合において、上記出力回路は、高イ
ンピーダンス発生部分での電位を所定電位に制限する電
位制限回路を設けるようにしているため、上記高インピ
ーダンス発生部分において、光の漏れ込み等によって電
位が上昇あるいは下降したとしても、そのレベル変化は
電位制限回路によって所定電位に抑え込まれることとな
る。
【0040】即ち、上記フォーカス制御用固体撮像素子
における出力回路の高インピーダンス発生部位での電位
変化のレベルを所定電位に抑制することができ、これに
よってフォーカス制御用固体撮像素子の出力回路からの
出力レベルを定格内に規制することができ、ゲイン制御
手段での適正な信号出力レベルを得るための制御を良好
に行なわせることができる。これは、撮像装置の撮像特
性の向上につながる。
【0041】次に、本発明に係る受光装置は、被写体か
らの入射光をその光量に応じた量の信号電荷に変換する
光電変換部と、上記信号電荷をその電荷量に応じたレベ
ルの電気信号に変換して受光信号として出力する出力回
路とが同一基板上に形成された受光装置において、上記
出力回路の高インピーダンス発生部分に、該部分での電
位を所定電位に制限する電位制限回路を接続して構成す
る。
【0042】これにより、まず、被写体からの光が光電
変換部に入射されることにより、該光電変換部にてその
入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。光電変換
部にて得られた信号電荷は、出力回路にてその電荷量に
応じたレベルの電気信号に変換されて出力されることと
なる。
【0043】この場合、出力回路の高インピーダンス発
生部分での電位上昇あるいは電位下降を長時間放置する
と、出力回路の出力レベルが、定格として設計した電位
以上又は、以下となって、回路動作上不都合が生じるこ
ととなり、信頼性確保の上で好ましくないというおそれ
がある。
【0044】しかし、本発明に係る受光装置において
は、その出力回路における高インピーダンス発生部分で
の電位を所定電位に制限する電位制限回路を設けるよう
にしているため、上記高インピーダンス発生部分におい
て、光の漏れ込み等によって電位が上昇あるいは下降し
たとしても、そのレベル変化は電位制限回路によって所
定電位に抑え込まれることとなり、上記出力回路の出力
レベルを定格内に規制することが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子回路、本
発明に係る固体撮像素子(その出力回路)及び本発明に
撮像装置並びに本発明に係る受光装置についての実施の
形態例を図1〜図16を参照しながら順次説明する。
【0046】[電子回路]まず、本発明に係る電子回路
を増幅段を有する信号出力回路に適用したいくつかの実
施の形態例を図1〜図7を参照しながら説明する。
【0047】第1の実施の形態に係る信号出力回路の基
本構成は、図1に示すように、入力端子φinに供給さ
れた入力信号Vinを所定のゲイン(≒1)で増幅する
初段のソースフォロア回路1と、該初段のソースフォロ
ア回路1から出力される信号Vaからその最小のピーク
レベルVmを検出して保持するピークホールド回路2
と、該ピークホールド回路2にて保持された最小のピー
クレベル信号Vmを所定のゲイン(≒1)で増幅するソ
ースフォロア回路3とが接続されて構成されている。
【0048】上記初段のソースフォロア回路1は、電源
ラインLp(電源電圧Vdd)と接地間に、N−MOS
トランジスタによる駆動トランジスタTr1と負荷トラ
ンジスタTr2とが直列に接続されて構成され、駆動ト
ランジスタTr1のゲート電極に入力信号Vinが供給
されるように配線接続されている。このソースフォロア
回路1の出力Vaは両トランジスタTr1及びTr2の
共通接点aから取り出されるようになっている。
【0049】ピークホールド回路2は、初段のソースフ
ォロア回路1における出力ラインに逆方向接続されたエ
ンハンスメント型のPチャネルMOSトランジスタ(以
下、単にP−MOSトランジスタと記す)によるダイオ
ードD1と、該ダイオードD1のアノードと接地間に接
続されたコンデンサCaとで構成されている。
【0050】ソースフォロア回路3は、電源ラインLp
(電源電圧Vdd)と接地間に、エンハンスメント型の
NチャネルMOSトランジスタ(以下、単にN−MOS
トランジスタと記す)による駆動トランジスタTr3と
負荷トランジスタTr4とが直列に接続されて構成さ
れ、駆動トランジスタTr3のゲート電極に上記ダイオ
ードD1のアノード電位が供給されるように配線接続さ
れている。このソースフォロア回路3の出力Voutは
両トランジスタTr3及びTr4の共通接点bを通じて
出力端子φoutより取り出されるようになっている。
【0051】上記初段のソースフォロア回路1及び後段
のソースフォロア回路3における各負荷トランジスタT
r2及びTr4のゲート電極には、それぞれゲート電位
Vggが供給されるように配線接続されている。
【0052】そして、本実施の形態に係る信号出力回路
は、上記ピークホールド回路2と後段のソースフォロア
回路3との間に、ピークホールド回路2の出力電位Vm
を所定の電位Vdd1に制限する電位制限回路(リミッ
タ回路)4が接続されて構成されている。
【0053】このリミッタ回路4は、上記所定の電位V
dd1の供給ラインとピークホールド回路4の出力ライ
ン間に、上記所定の電位Vdd1の供給ラインに対して
順方向接続されたP−MOSトランジスタによるダイオ
ードD2が接続されて構成されている。上記所定の電位
Vdd1は、設計時に定められるもので、高インピーダ
ンス部分の電位をそれ以上に上げたくない電位を指す。
従って、以後の説明では上記所定の電位Vdd1を基準
電位Vdd1として記載する。
【0054】ここで、上記実施の形態に係る信号出力回
路の信号処理動作を図2の信号波形図も参照しながら説
明する。
【0055】まず、入力端子φinに入力される信号V
inの電圧レベルが低くなって、初段のソースフォロア
回路1の出力電位Va、即ちダイオードD1のカソード
電位Vaが、ダイオードD1のアノード電位Vmより低
くなった場合、より正確にはアノード電位Vm−pチャ
ネル形MOSトランジスタのしきい値(Vm−Vth)
よりも低くなった場合は、ダイオードD1がオン動作
し、その結果、コンデンサCaには上記カソード電位V
aに応じた電荷が蓄積されることになる。この場合、ダ
イオードD1のアノード電位Vmは、ダイオードD1の
カソード電位Vaよりも上記しきい値Vth分高い電位
となる。
【0056】一方、入力端子φinに入力される信号V
inのレベルが高くなって、ダイオードD1のカソード
電位Vaが該ダイオードD1のアノード電位Vmよりも
高くなった場合は、ダイオードD1がオフ状態となるた
め、コンデンサCaには依然アノード電位Vmに応じた
電荷が蓄積されたままである。即ち、以前蓄積された低
レベルのカソード電位Vmによる電荷が蓄積されたまま
となり、現段階まで入力された電圧信号の最小レベルが
保持されるかたちとなる。
【0057】上記一連の動作が一時的あるいは定期的に
繰り返されることによって、コンデンサCaの両端電圧
の変化(コンデンサCaにて保持されるピークレベルV
mの変化)が後段のソースフォロア回路3にて電流増幅
されて出力端子φoutより出力されることとなる。
【0058】そして、ダイオードD1のカソード電位V
aがアノード電位よりも高い期間においては、上記ダイ
オードD1のアノードの後段に高入力インピーダンス部
であるMOSトランジスタのゲート電極が接続されてい
ることもあって、コンデンサCaに蓄積された電荷の流
出(輸送)経路が実質的になくなり、出力ラインのコン
デンサ接続点cが高インピーダンス部位として存在する
こととなる。
【0059】上記コンデンサ接続点cでの高インピーダ
ンス状態が長期間放置されると、通常は、温度変化や高
インピーダンス発生部分におけるトランジスタの拡散層
での暗電流等によって、図2に示すように、時間の経過
と共に上記高インピーダンス発生部分cの電位が上昇
し、最終的にはある電位で飽和することとなる(図2の
破線参照)。
【0060】しかし、本実施の形態においては、ピーク
ホールド回路2と後段のソースフォロア回路3の間に上
記構成のリミッタ回路4を接続するようにしているた
め、上記高インピーダンス部分cの電位が、基準電位V
dd1より少し高い電位(Vdd1+Vth)となった
とき、リミッタ回路4を構成するP−MOSトランジス
タによるダイオードD2がオン動作し、これによって、
上記高インピーダンス部分cの電位上昇は、上記基準電
位Vdd1よりも少し高い電位にて制限されることとな
る。上記電位VthはP−MOSトランジスタのしきい
値を示す。
【0061】ピークホールド回路4の出力ラインはその
後段にN−MOSトランジスタによるソースフォロア回
路3が接続されているため、上記高インピーダンス部分
cの電位が基準電位Vdd1+しきい値Vthとなった
としても、該ソースフォロア回路3の出力端子φout
からは、高インピーダンス部分cの電位よりもN−MO
Sトランジスタのしきい値分低下した電位が現れること
となる。つまり、後段のソースフォロア回路3は、リミ
ッタ回路4を構成するダイオードD2のしきい値Vth
分の電位上昇を抑制する補正回路として機能することと
なる。
【0062】従って、リミッタ回路4を構成するP−M
OSトランジスタとソースフォロア回路3を構成するN
−MOSトランジスタの各拡散濃度やそれぞれのチャネ
ル幅/チャネル長等のパラメータを調整して両トランジ
スタのしきい値をほぼ同じにすることにより、上記リミ
ッタ回路4によって高インピーダンス部分cの電位を基
準電位Vdd1+しきい値Vthにしか制限できなかっ
たとしても、後段のソースフォロア回路3の出力端子φ
outから現れる電位は定格で設計した基準電位Vdd
1以下となるため、回路動作上不都合が生じることもな
く、信頼性の向上を図ることができる。
【0063】次に、第2の実施の形態に係る信号出力回
路について図3〜図5を参照しながら説明する。なお、
図1と対応するものについては同符号を記し、その重複
説明を省略する。
【0064】この第2の実施の形態に係る信号出力回路
は、図3に示すように、ピークホールド回路3の出力ラ
インの後段にボルテージフォロア回路11を接続した例
を示すものである。通常、ボルテージフォロア回路は、
図5Aのブロック図に示すように、例えばカレントミラ
ー回路を用いた差動増幅回路12と、該差動増幅回路1
2の出力Vcを所定のゲインで増幅して出力端子φou
tより出力するバッファ回路13により構成され、フィ
ードバック系14を有し、入力と出力のDCレベルがほ
ぼ同じで利得もほぼ1の回路である。図5Bに上記ボル
テージフォロア回路をMOSトランジスタにて構成した
一般的な回路例を示す。
【0065】そして、この第2の実施の形態に係る信号
出力回路においては、ボルテージフォロア回路11のフ
ィードバック系にP−MOSトランジスタによるソース
フォロア回路14を挿入接続することにより、フィード
バックの電位をリミッタ回路4を構成するダイオードD
2のしきい値Vth分上げるようにする。
【0066】具体的に説明すると、この第2の実施の形
態に係る信号出力回路のボルテージフォロア回路11
は、カレントミラー回路15を用いた差動増幅回路12
と、該差動増幅回路12の出力Vcを所定のゲイン(≒
1)で増幅して出力端子φoutより出力する第1のソ
ースフォロア回路13と、該第1のソースフォロア回路
13の出力Voutを所定のゲイン(≒1)で増幅して
電圧信号Vdとして上記差動増幅回路12に帰還させる
第2のソースフォロア回路14とが接続されて構成され
ている。
【0067】上記ボルテージフォロア回路11における
差動増幅回路12は、電源ラインLpに2つのP−MO
SトランジスタTr11及びTr12の各ドレインが共通に
接続されて構成されたカレントミラー回路15と、該カ
レントミラー回路15の一方のP−MOSトランジスタ
Tr11のソースに直列に接続され、かつゲート電極に上
記ピークホールド回路2の出力Vmが供給される入力側
のN−MOSトランジスタTr13と、カレントミラー回
路15の他方のP−MOSトランジスタTr12のソース
に直列に接続され、かつゲート電極に第2のソースフォ
ロア回路14の出力Vdが供給される出力側のNMOS
トランジスタTr14と、これらNMOSトランジスタT
r13及びTr14における各エミッタの共通接点dと接地
間にN−MOSトランジスタTr15による定電流源16
とを有して構成されている。この差動増幅回路12の出
力Vcは、カレントミラー回路15の他方のP−MOS
トランジスタTr12と出力側のN−MOSトランジスタ
Tr14との接続点eより取り出されるようになってい
る。
【0068】第1のソースフォロア回路13は、電源ラ
インLpと接地間にN−MOSトランジスタによる駆動
トランジスタTr21と負荷トランジスタTr22とが直列
に接続されて構成され、駆動トランジスタTr21のゲー
ト電極に上記差動増幅回路12の出力Vcが供給される
ように配線接続されている。この第1のソースフォロア
回路13の出力は両トランジスタTr21及びTr22の共
通接点fから出力端子φoutを通じて取り出されるよ
うになっている。
【0069】第2のソースフォロア回路14は、接地と
電源ラインLp間にP−MOSトランジスタによる駆動
トランジスタTr31と負荷トランジスタTr32とが直列
に接続されて構成され、駆動トランジスタTr31のゲー
ト電極に上記第1のソースフォロア回路13の出力Vo
utが供給されるように配線接続されている。この第2
のソースフォロア回路14の出力Vdは両トランジスタ
Tr31及びTr32の共通接点gから取り出されて上記差
動増幅回路12における出力側のN−MOSトランジス
タTr14のゲート電極に供給されるように配線接続され
ている。
【0070】なお、差動増幅回路12の定電流源16を
構成するN−MOSトランジスタTr15及び第1のソー
スフォロア回路13における負荷トランジスタTr22の
各ゲート電極には、初段のソースフォロア回路1におけ
る負荷トランジスタTr2に印加されるゲート電位と同
じゲート電位(第1のゲート電位)Vgg1が供給さ
れ、第2のソースフォロア回路14における負荷トラン
ジスタTr32のゲート電極には、第2のゲート電位Vg
g2が供給されるように配線接続されている。
【0071】ここで、上記第2の実施の形態に係る信号
出力回路、特にボルテージフォロア回路11の信号処理
動作を説明すると、コンデンサ接続点cでの高インピー
ダンス状態が長時間放置されて、該高インピーダンス部
分cの電位Vmがランプ信号状に上昇した場合、まず、
リミッタ回路4によって上記高インピーダンス部分cの
電位上昇が基準電位Vdd1+しきい値Vthに制限さ
れる。このとき、第2のソースフォロア回路14がP−
MOSトランジスタにて構成されていることから、第1
のソースフォロア13から出力されるフィードバック電
位Voutは、上記第2のソースフォロア回路14によ
って、P−MOSトランジスタのしきい値分高くなる。
【0072】この場合、リミッタ回路4を構成するP−
MOSトランジスタと第2のソースフォロア回路14を
構成するP−MOSトランジスタの各拡散濃度やそれぞ
れのチャネル幅/チャネル長等のパラメータを調整して
両トランジスタのしきい値をほぼ同じにすれば、差動増
幅回路12の両入力側に供給される信号Vm及びVdの
各しきい値分の電位が打ち消されることとなり、出力端
子φoutに現れる電位を基準電位Vdd1まで下げる
ことができる。
【0073】つまり、この実施の形態に係るボルテージ
フォロア回路11を接続することにより、図4に示すよ
うに、出力端子φoutに現れる電位Voutを定格で
設計した基準電位Vdd1以下に制限することができ、
回路動作上不都合が生じることもなく、信頼性の向上を
図ることができる。
【0074】次に、第3の実施の形態に係る信号出力回
路について図6を参照しながら説明する。なお、図1と
対応するものについては同符号を記し、その重複説明を
省略する。
【0075】この第3の実施の形態に係る信号出力回路
は、図6に示すように、上記第1の実施の形態に係る信
号出力回路において、ピークホールド回路2の代わりに
クランプ回路5を接続した構成を有する。
【0076】具体的には、上記クランプ回路5は、初段
のソースフォロア回路1の出力ラインに接続された結合
コンデンサCbと、該結合コンデンサCbから導出され
る出力ラインと基準電位Vdd1の供給ライン間に接続
されたスイッチング回路SWとから構成されている。ス
イッチング回路SWは、例えばN−MOSトランジスタ
にて構成することができ、この場合、ドレインに基準電
位Vdd1の供給ラインが接続され、ソースに結合コン
デンサCbから導出される出力ラインが接続され、ゲー
ト電極にスイッチング制御信号Scが供給されるように
配線接続される。
【0077】この信号出力回路の信号処理動作を説明す
ると、初段のソースフォロア回路1から出力される信号
VaのDC成分がクランプ回路5の結合コンデンサCb
によって除去され、0レベルを中心として正・負に振れ
る信号Vbとして取り出されることとなる。そして、こ
の信号Vbのある基準となる期間において、スイッチン
グ制御信号Scが例えば高レベルとなってスイッチング
回路SWがオン動作することにより、その基準となる期
間の出力レベルが基準電位Vdd1となる。従って、こ
のクランプ回路5からは、基準電位Vdd1を中心とし
て正側・負側に振れる信号Vcが取り出されることとな
る。
【0078】そして、スイッチング回路SWがオフ状態
のとき、スイッチング回路SWの出力ラインとの接続点
hが高インピーダンス状態となり、この状態を長期間放
置すると、第1の実施の形態の場合と同様に、上記高イ
ンピーダンス部分hの電位Vcが上昇することとなる。
【0079】しかし、この第3の実施の形態において
は、クランプ回路5の後段にリミッタ回路4が接続され
ているため、上記高インピーダンス部分hでの電位上昇
は基準電位Vdd1+しきい値Vthに制限され、後段
のソースフォロア回路3の出力端子φoutから現れる
電位Voutは定格で設計した基準電位Vdd1以下と
なる。
【0080】上記第3の実施の形態に係る信号出力回路
においては、リミッタ回路4の後段にN−MOSトラン
ジスタによるソースフォロア回路3を接続した例を示し
たが、該ソースフォロア回路3の代わりに図3で示す第
2の実施の形態に係るボルテージフォロア回路11を接
続するようにしてもよい。この場合も、第1のソースフ
ォロア回路13の出力端子φoutから現れる電位Vo
utは定格で設計した基準電位Vdd1以下となる。
【0081】次に、第4の実施の形態に係る信号出力回
路について図7を参照しながら説明する。なお、図6と
対応するものについては同符号を記し、その重複説明を
省略する。
【0082】この第4の実施の形態に係る信号出力回路
は、図7に示すように、上記図6で示す第3の実施の形
態に係る信号出力回路とほぼ同じ構成を有するが、クラ
ンプ回路5とリミッタ回路4の間に高インピーダンス部
分hの電位Vcを基準電位Vdd1以下に抑える補正回
路6を挿入接続した点で異なる。
【0083】この補正回路6は、接地と電源ライン(電
源電圧Vdd)間に、P−MOSトランジスタによる駆
動トランジスタTr5と負荷トランジスタTr6とが直
列に接続されて構成され、駆動トランジスタTr5のゲ
ート電極に結合コンデンサCbから導出された出力ライ
ンが接続されている。この補正回路6の出力Vdは両ト
ランジスタTr5及びTr6の共通接点iから取り出さ
れるようになっている。この場合、上記補正回路6を構
成するP−MOSトランジスタは、そのしきい値がリミ
ッタ回路4を構成するP−MOSトランジスタのしきい
値Vthとほぼ同じになるように調整される。なお、上
記補正回路6における負荷トランジスタTr6のゲート
電極には、第2のゲート電位Vgg2が供給されるよう
に配線接続されている。
【0084】上記補正回路6の信号処理動作を説明する
と、補正回路6がP−MOSトランジスタによるソース
フォロア回路にて構成されていることから、その出力電
位Vdは入力電位Vbよりもそのしきい値Vth分高く
なる。従って、高インピーダンス部分hの電位が上昇し
て基準電位Vdd1となったとき、補正回路6の出力電
位Vdは基準電位Vdd1+しきい値Vthとなるた
め、これにより、後段のリミッタ回路4がオン動作し、
補正回路6の出力電位Vdの上昇はそれ以上行なわれな
いこととなる。つまり、高インピーダンス部分hの電位
上昇は基準電位Vdd1にて制限されることとなる。
【0085】このように、上記第4の実施の形態に係る
信号出力回路においては、高インピーダンス部分hの電
位上昇及び出力端子φoutに現れる電位の上昇を共に
基準電位Vdd1に制限することができる。
【0086】図7の例では、リミッタ回路4の後段にN
−MOSトランジスタによるソースフォロア回路3を接
続した例を示したが、該ソースフォロア回路3の代わり
に図3で示す第2の実施の形態に係るボルテージフォロ
ア回路11を接続するようにしてもよい。
【0087】[固体撮像素子]次に、本発明に係る固体
撮像素子をCCD構造の転送段を有するリニアセンサに
適用した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係るリ
ニアセンサと記す)を図8〜図13を参照しながら説明
する。
【0088】この実施の形態に係るリニアセンサは、図
8に示すように、被写体からの入射光をその光量に応じ
た電荷量の信号電荷に変換して蓄積する受光部21が一
列に多数(例えば2000画素分)配列されてなるセン
サ列22と、このセンサ列22の各受光部21から読出
しゲート23を介して読み出された信号電荷を一方向に
転送するCCD構造の転送レジスタ24とを有して構成
されている。
【0089】読出しゲート23による信号電荷の読み出
しは、ゲートパルスφROGが印加されることによって
行なわれる。また、転送レジスタ24上に形成された例
えば2層の多結晶シリコン層による転送電極への互いに
位相の異なる2相の転送パルスφH1及びφH2の印加
によって、転送レジスタ24上の信号電荷が一方向に転
送されることとなる。
【0090】転送レジスタ24の最終段には出力部25
が接続されている。この出力部15は、転送レジスタ2
4の最終段から転送されてきた信号電荷を電気信号(例
えば電圧信号Vi)に変換する例えばフローティング・
ディフュージョンあるいはフローティング・ゲート等で
構成される電荷−電気信号変換部26と、この電荷−電
気信号変換部26にて電圧信号Viへの変換が行われた
後の信号電荷を、リセットパルスφRGの入力に従って
ドレイン領域Dに掃き捨てるリセットゲートRGとを有
して構成されている。上記ドレイン領域Dには電源ライ
ンLpを通じて電源電圧Vddが印加されている。
【0091】また、上記電荷−電気信号変換部26の後
段には、該電荷−電気信号変換部26からの電圧信号V
iを電流増幅する例えばソースフォロア回路からなるバ
ッファ回路27が形成されている。
【0092】そして、本実施の形態に係るリニアセンサ
は、上記バッファ回路27の後段に信号出力回路28が
接続されて構成される。この信号出力回路28は、セン
サ列22、読出しゲート23、転送レジスタ24及び出
力部25と共に同一基板上に形成(オンチップ形成)さ
れるものである。
【0093】ここで、上記リニアセンサの処理動作を簡
単に説明すると、まず、電荷蓄積期間において、被写体
からの入射光に応じた信号電荷がセンサ列22の各受光
部21に蓄積される。その後の電荷読出し時において、
読出しゲート23にゲートパルスφROGが印加される
ことにより、上記センサ列22に蓄積されていた信号電
荷が転送レジスタ24に読み出される。そして、次の走
査期間において、転送レジスタ24への2相の転送パル
スφH1及びφH2の供給によって、転送レジスタ24
における各転送電極下のポテンシャル分布が順次変化
し、これによって、信号電荷が転送レジスタ24に沿っ
て順次出力部25の電荷−電気信号変換部26に転送さ
れ、この電荷−電気信号変換部26において電圧信号V
iに変換されて、後段のバッファ回路27を介して信号
出力回路28に供給されることになる。
【0094】ここで、信号出力回路28についてのいく
つかの構成例を説明すると、まず、第1の構成例に係る
信号出力回路は、図9に示すように、上記図1に示す第
1の実施の形態に係る信号出力回路とほぼ同じ構成を有
するが、初段のソースフォロア回路1の出力ラインが2
本に分岐されている点で異なる。従って、図1と対応す
るものについては同符号を記してその重複説明を省略す
る。
【0095】上記初段のソースフォロア回路1から導出
される2本の出力ラインL1及びL2のうち、一方の出
力ライン(本線)L1には外部に導出された第1の出力
端子φ1が接続されて、入力端子φinに入力される電
圧信号Viが第1の出力端子φ1を通じて撮像信号Vs
として取り出されるようになっており、他方の出力ライ
ン(支線)L2には、第1の実施の形態と同様に、上記
電圧信号Viの最小ピークレベルVmを検出して保持す
るピークホールド回路2が接続され、その後段にN−M
OSトランジスタによるソースフォロア回路3が接続さ
れている。このソースフォロア回路3の出力ラインは、
外部に導出された第2の出力端子φ2が接続されてい
る。
【0096】従って、第1の出力端子φ1からは、リニ
アセンサからの電圧信号Viを所定のゲインにて増幅し
てなる撮像信号Vsが出力され、第2の出力端子φ2か
らは、リニアセンサからの電圧信号Viの最小ピークレ
ベルを示す信号(以下、ピーク検出信号Vpと記す)が
出力されることとなる。
【0097】通常、リニアセンサにおいては、動作待機
中や電荷蓄積期間並びに黒レベル検出期間などのよう
に、電圧信号Viとして長期間高レベルの信号が出力さ
れる期間が存在する。この場合、支線L2に接続された
ピークホールド回路2のコンデンサ接続点cが高インピ
ーダンス状態となり、該高インピーダンス部分cの電位
Vmが、リニアセンサの使用条件等によって高くなると
いう現象が生じる。即ち、リニアセンサの使用条件等に
よって上記高インピーダンス部分cに光が漏れ込み、そ
の結果、該高インピーダンス部分cにおけるトランジス
タの拡散層での光電変換によって該高インピーダンス部
分cの電位が上昇することとなる。
【0098】この高インピーダンス部分cでの電位上昇
を長時間放置すると、第2の出力端子φ2から出力され
るピーク検出信号Vpの出力レベルが、定格として設計
した基準電位Vdd1以上となって、回路動作上不都合
が生じることとなり、信頼性確保の上で好ましくないと
いうおそれがある。
【0099】しかし、本実施の形態に係るリニアセンサ
における信号出力回路28の第1の構成例においては、
上記ピークホールド回路2の後段に高インピーダンス部
分cでの電位Vmをほぼ基準電位Vdd1に制限するリ
ミッタ回路4を接続するようにしているため、上記高イ
ンピーダンス部分cにおいて、光の漏れ込み等によって
電位が上昇したとしても、その電位上昇は上記リミッタ
回路4によって基準電位Vdd1+しきい値Vthに制
限されることとなり、しかも、リミッタ回路4の後段に
N−MOSトランジスタによるソースフォロア回路3を
接続するようにしているため、第2の出力端子φ2に現
れる電位Vpを基準電位Vdd1以下に抑制することが
でき、リニアセンサの回路動作の信頼性及びリニアセン
サの歩留まり向上を有効に図ることができる。
【0100】次に、上記信号出力回路28の第2の構成
例について図10を参照しながら説明すると、この第2
の構成例に係る信号出力回路28は、上記図3に示す第
2の実施の形態に係る信号出力回路とほぼ同じ構成を有
するが、上記第1の構成例と同様に、初段のソースフォ
ロア回路1の出力ラインが2本(本線L1と支線L2)
に分岐されている点で異なる。
【0101】具体的には、上記初段のソースフォロア回
路1から導出される2本の出力ラインL1及びL2のう
ち、一方の出力ライン(本線)L1に外部に導出された
第1の出力端子φ1が接続されて、入力端子φinに入
力される電圧信号Viが第1の出力端子φ1を通じて撮
像信号Vsとして取り出されるようになっており、他方
の出力ライン(支線)L2に、第1の実施の形態と同様
に、上記電圧信号Viの最小ピークレベルを検出して保
持するピークホールド回路2が接続され、その後段に上
記第2の実施の形態に係るボルテージフォロア回路11
が接続されている。このボルテージフォロア回路11に
おける第1のソースフォロア回路13の出力ラインは、
外部に導出された第2の出力端子φ2が接続されてい
る。
【0102】この第2の構成例においても、上記第1の
構成例と同様に、上記ピークホールド回路2の後段に高
インピーダンス部分cでの電位Vmをほぼ基準電位Vd
d1に制限するリミッタ回路4を接続するようにしてい
るため、上記高インピーダンス部分cにおいて、光の漏
れ込み等によって電位が上昇したとしても、その電位上
昇は上記リミッタ回路4によって基準電位Vdd1+し
きい値Vthに制限されることとなり、しかも、リミッ
タ回路4の後段にボルテージフォロア回路11を接続す
るようにしているため、第2の出力端子φ2に現れる電
位Vpを基準電位Vdd1以下に抑制することができ、
リニアセンサの回路動作の信頼性及びリニアセンサの歩
留まり向上を有効に図ることができる。
【0103】次に、上記信号出力回路28の第3の構成
例について図11を参照しながら説明すると、この第3
の構成例に係る信号出力回路は、上記図1に示す第1の
実施の形態に係る信号出力回路とほぼ同じ構成を有する
が、上記第1の構成例と同様に、初段のソースフォロア
回路1の出力ラインが2本(本線L1と支線L2)に分
岐されている点で異なる。
【0104】そして、上記第1の構成例と異なる点は、
本線L1に上記図6に示す第3の実施の形態に係るクラ
ンプ回路5、リミッタ回路4及びソースフォロア回路3
が接続されている点である。
【0105】入力端子φinに入力される電圧信号Vi
の波形は、図12に示すように、出力部25における電
荷−電気信号変換部26からの信号成分Vsig にリセッ
トゲートRGに印加されるリセットパルスφRG(電位
Vrg)がカップリングによって付加された波形を有す
る。信号成分Vsig の出力期間Tsとカップリング成分
Vrgの出力期間Tcとの間にある期間はフィードスル
ー期間Tfである。
【0106】従って、この第3の構成例における本線L
1においては、初段のソースフォロア回路1から出力さ
れる信号のDC成分(この場合、フィードスルー成分V
f)がクランプ回路5の結合コンデンサCbによって除
去されて、上記フィードスルー成分が0レベルされた信
号出力Vbとされる。そして、結合コンデンサCbから
出力される信号Vbのうち、フィードスルー期間Tfに
同期して、スイッチング制御信号Scが例えば高レベル
となってスイッチング回路SWがオン動作することによ
り、フィードスルー期間Tfの出力レベルが基準電位V
dd1となる。従って、このクランプ回路5からは、初
段のソースフォロア回路1から出力される信号Va(≒
Vi)がレベルシフトされて、フィードスルー成分Vf
が基準電位Vdd1とされた信号Vcが取り出されるこ
ととなる。
【0107】この場合、カップリング期間Tcの出力レ
ベルが非常に高くなるが、リミッタ回路4によってその
レベルが基準電位Vdd1+しきい値Vthに制限さ
れ、更に、後段のソースフォロア回路3からは、上記カ
ップリング期間Tcの出力レベルがフィードスルー成分
と同じ基準電位Vdd1とされた信号Vpが取り出され
ることになる。即ち、第1の出力端子φ1からは、不要
なカップリング成分Vrgが除去されて必要な信号成分
Vsig のみが含まれた信号が撮像信号Vsとして取り出
されるため、該撮像信号Vsのダイナミックレンジを大
きくとることができ、感度の向上を有効に図ることが可
能となる。
【0108】そして、この第3の構成例においては、上
記第6の実施の形態に係る信号出力回路にて説明したよ
うに、スイッチング回路SWがオフ状態のとき、スイッ
チング回路SWの出力ラインとの接続点hが高インピー
ダンス状態となり、この状態を長期間放置すると、上記
高インピーダンス部分hの電位Vcが上昇することとな
る。
【0109】しかし、この第3の構成例においては、ク
ランプ回路5の後段にリミッタ回路4が接続されている
ため、上記高インピーダンス部分hでの電位上昇は基準
電位Vdd1+しきい値Vthに制限され、後段のソー
スフォロア回路3の出力端子(第1の出力端子φ1)か
ら現れる電位Vsは定格で設計した基準電位Vdd1以
下となる。
【0110】次に、上記信号出力回路の第4の構成例に
ついて図13を参照しながら説明すると、この第4の構
成例に係る信号出力回路は、上記図12に示す第3の構
成例に係る出力回路とほぼ同じ構成を有するが、上記図
7で示す第4の実施の形態に係る信号出力回路と同様
に、クランプ回路5とリミッタ回路4との間に補正回路
6が挿入接続されている点で異なる。
【0111】この場合、高インピーダンス部分hの電位
が上昇して基準電位Vdd1となったとき、補正回路6
の出力電位は基準電位Vdd1+しきい値Vthとなる
ため、これにより、後段のリミッタ回路4がオン動作
し、補正回路6の出力電位Vdの上昇はそれ以上行なわ
れないこととなる。つまり、高インピーダンス部分hの
電位上昇は基準電位Vdd1にて制限されることとな
る。
【0112】従って、この第4の構成例に係る出力回路
においては、高インピーダンス部分hの電位上昇及び出
力端子φ1に現れる電位Vsの上昇を共に基準電位Vd
d1に制限することができる。
【0113】なお、図12で示す第3の構成例及び図1
3で示す第4の構成例においては、リミッタ回路4の後
段にN−MOSトランジスタによるソースフォロア回路
3を接続するようにしたが、該ソースフォロア回路3の
代わりに第2の実施の形態に係るボルテージフォロア回
路11を接続するようにしてもよい。この場合も、第1
のソースフォロア回路13の出力端子φ1及びφ2から
現れる電位Vp及びVsは定格で設計した基準電位Vd
d1以下となる。
【0114】[撮像装置]次に、本発明に係る撮像装置
をCCD構造の転送段を有するリニアセンサをフォーカ
ス制御用として用いたカメラ装置に適用した実施の形態
例(以下、単に実施の形態に係るカメラ装置と記す)を
図14を参照しながら説明する。
【0115】この実施の形態に係るカメラ装置は、図示
するように、被写体を撮像するカメラ本体31に、フォ
ーカス制御用のリニアセンサ32が組み込まれ、更に、
該リニアセンサ32の信号出力レベルを適正なレベルに
制御するゲイン制御手段33を有して構成されている。
【0116】カメラ本体31は、フォーカスレンズ,バ
リエータ,コンペンセータ,エレクタ及びリレーレンズ
等が組み込まれて構成されたズームレンズ部41と、電
子シャッタ機能を有し、かつズームレンズ部41を通じ
て入射された被写体からの光をその光量に応じた量の信
号電荷に変換して電気信号として出力する上記リニアセ
ンサ32と、該リニアセンサ32を駆動するための読出
しゲートパルスや転送クロック等の各種タイミング信号
を発生するタイミング発生回路42と、上記リニアセン
サ32からの出力に基づいて適正な信号出力レベルを得
るための制御を行なう上記ゲイン制御手段33とを有し
て構成されている。
【0117】上記リニアセンサ32は、上記図8で示す
本実施の形態に係るリニアセンサと同じ構成を有し、そ
の出力回路も図9〜図13に示すものと同じ構成のもの
を使用している。従って、これらリニアセンサ32及び
その出力回路の詳細説明は省略する。
【0118】ゲイン制御手段33は、リニアセンサ32
における出力回路の第2の出力端子φ2から出力される
ピーク検出信号Vpのレベル(最小ピークレベル)に基
づいてタイミング発生回路42のタイミングを制御する
ことによって、リニアセンサ32の露光時間を調整する
露光調整回路43と、上記出力回路の第1の出力端子φ
1から出力される撮像信号Vsのレベルに基づいてフォ
ーカスずれを算出してフォーカスエラー信号Sfとして
出力する演算回路44と、該演算回路44からのフォー
カスエラー信号Sfに基づいて今回のフォーカスずれに
応じてフォーカスレンズ45をその光軸方向に移動させ
ることによってフォーカス調整を行なうオートフォーカ
ス制御回路46とを有して構成されている。
【0119】ここで、リニアセンサ32の出力回路とし
て上記図9で示す第1の構成例を用いた場合の本実施の
形態に係るカメラ装置の動作を説明すると、まず、リニ
アセンサ32において、被写体からの入射光の光量に応
じた電荷量の信号電荷に変換され、その電荷量に応じた
レベルの信号成分を有する撮像信号Vsが出力回路の本
線L1を通じて出力され、また、支線L2を通じて上記
撮像信号Vsのピークレベルが検出されてピーク検出信
号Vpとして出力されることとなる。
【0120】これら撮像信号Vsとピーク検出信号Vp
は後段のゲイン制御手段33に供給され、適正な信号出
力レベルを得るための制御が行なわれる。即ち、上記ピ
ーク検出信号Vpのレベルに応じてリニアセンサ32で
の露光時間の長さが調整され、上記撮像信号Vsのレベ
ルに応じてフォーカス調整が行なわれる。
【0121】なお、上記露光調整回路43での露光時間
の制御では、出力回路から出力されるピーク検出信号V
pのレベルが基準レベルよりも大きければ、リニアセン
サ32での露光時間が短くなるようにタイミング発生回
路42のタイミングを制御し、上記ピーク検出信号Vp
のレベルが基準レベルよりも小さければ、リニアセンサ
32での露光時間が長くなるようにタイミング発生回路
42のタイミングを制御する。
【0122】この場合において、上記第1の構成例に係
る出力回路は、図9に示すように、ピークホールド回路
2の後段に高インピーダンス部分(コンデンサ接続点
c)での電位Vmをほぼ基準電位Vdd1に制限するリ
ミッタ回路4を接続するようにしているため、上記高イ
ンピーダンス部分cにおいて、光の漏れ込み等によって
電位Vmが上昇したとしても、その電位上昇は上記リミ
ッタ回路4によって基準電位Vdd1+しきい値Vth
に制限されることとなり、しかも、リミッタ回路4の後
段にN−MOSトランジスタによるソースフォロア回路
3を接続するようにしているため、第2の出力端子φ2
に現れる電位Vpを基準電位Vdd1以下に抑制するこ
とができる。
【0123】即ち、上記リニアセンサ32における出力
回路の上記高インピーダンス部位cでの電位変化のレベ
ルをほぼ基準電位Vdd1に抑制することができ、これ
によって、リニアセンサ32の出力回路から出力される
ピーク検出信号Vpの出力レベルを定格内に規制するこ
とができ、ゲイン制御手段33での適正な信号出力レベ
ルを得るための制御を良好に行なわせることができる。
これは、カメラ装置の撮像特性の向上につながる。
【0124】次に、リニアセンサ32の出力回路として
上記図10で示す第2の構成例を用いた場合は、上記第
1の構成例に係る出力回路を用いた場合と同様に、上記
ピークホールド回路2の後段に高インピーダンス部分c
での電位Vmをほぼ基準電位に制限するリミッタ回路4
を接続するようにしているため、上記高インピーダンス
部分cにおいて、光の漏れ込み等によって電位Vmが上
昇したとしても、その電位上昇は上記リミッタ回路4に
よって基準電位Vdd1+しきい値Vthに制限される
こととなり、しかも、リミッタ回路4の後段にボルテー
ジフォロア回路11を接続するようにしているため、第
2の出力端子φ2に現れる電位Vpを基準電位Vdd1
以下に抑制することができ、これによって、リニアセン
サ32の出力回路からの出力レベルを定格内に規制する
ことができ、ゲイン制御手段33での適正な信号出力レ
ベルを得るための制御を良好に行なわせることができ
る。
【0125】次に、リニアセンサ32の出力回路として
上記図11で示す第3の構成例及び図13で示す第4の
構成例を用いた場合は、第2の出力端子φ2から不要な
カップリング成分Vrgが除去されて必要な信号成分V
sig のみが含まれた信号が撮像信号Vsとして取り出さ
れるため、該撮像信号Vsのダイナミックレンジを大き
くとることができ、感度の向上を有効に図ることが可能
となる。
【0126】また、クランプ回路5の後段にリミッタ回
路4が接続されているため、高インピーダンス部分(ス
イッチング回路の出力ラインとの接続点h)での電位上
昇は、第3の構成例の場合は基準電位Vdd1+しきい
値Vthに制限、第4の構成例の場合は基準電位Vdd
1に制限され、後段のソースフォロア回路3の出力端子
φ1及びφ2から現れる電位Vs及びVpは定格で設計
した基準電位Vdd1以下となる。特に、第4の構成例
においては、高インピーダンス部分c及びhの電位上昇
及び出力端子φ1及びφ2に現れる電位Vs及びVpの
上昇を共に基準電位Vdd1に制限することができる。
【0127】これによって、リニアセンサ32の出力回
路からの出力レベルを定格内に規制することができ、ゲ
イン制御手段33での適正な信号出力レベルを得るため
の制御を良好に行なわせることができる。なお、上記第
3の構成例及び第4の構成例に係る出力回路では、リミ
ッタ回路4の後段にN−MOSトランジスタによるソー
スフォロア回路3を接続するようにしたが、該ソースフ
ォロア回路3の代わりに図3で示す第2の実施の形態に
係るボルテージフォロア回路11を接続するようにして
もよい。この場合も、第1のソースフォロア回路13の
出力端子φ1及びφ2から現れる電位Vs及びVpは定
格で設計した基準電位Vdd1以下となる。
【0128】なお、上記実施の形態においては、リニア
センサ32の出力回路に適用した例を示したが、その
他、多数の受光部がマトリクス状に配されたイメージセ
ンサの水平転送レジスタの最終段に接続される出力回路
にも適用させることもできる。
【0129】[受光装置]次に、本発明に係る受光装置
を例えば光通信に用いられる受信側のリモートセンサに
適用した実施の形態例(以下、実施の形態に係るリモー
トセンサと記す)を図15及び図16を参照しながら説
明する。
【0130】この実施の形態に係るリモートセンサは、
図15に示すように、例えばフォトダイオードFDを有
するセンサ部51と、該センサ部51からの出力信号V
inを増幅して後段のデコーダ52に供給する出力回路
53を有して構成されている。
【0131】上記センサ部51は、+極が接地とされた
バイアス電源54(電源電圧−V)と、電流iの流れに
対して逆方向接続された上記フォトダイオードFDと、
該フォトダイオードFDのカソードと接地間に接続され
た負荷抵抗Rとを有して構成されている。このセンサ部
51においては、外部から光が入射することによって、
その入射光量に応じた負の電圧レベルを有する光検出信
号Vinが出力される。
【0132】なお、本実施の形態に係るリモートセンサ
に対して光信号を出力する送信系は、送るべきコードデ
ータを光変調して赤外線の光信号として出力するように
なされている。コードデータに対する光信号の例を図1
6Aに示す。この光信号は、論理値「0」及び「1」に
応じて赤外線の出力レベルを可変にした信号形態となっ
ている。
【0133】そして、上記送信系からの光信号がリモー
トセンサに入射されることによって、例えば図16Bに
示すように、光信号の光出力レベルに応じた光検出信号
Vinが取り出されることとなる。例えば図16Aの光
信号が入射された場合、光出力レベルの高い論理値
「1」に対しては、電圧レベルの降下が急峻とされた光
検出信号が出力され、光出力レベルの低い論理値「0」
に対しては、電圧レベルの降下が緩やかとされた光検出
信号が出力される。
【0134】出力回路53は、上記図6に示す第3の実
施の形態に係る信号出力回路と同様の構成を有するた
め、その詳細説明は省略するが、スイッチング回路SW
に供給されるスイッチング制御信号Scは、入力信号
(光検出信号)Vinにおいてその論理値が決定される
期間のうち、各先頭の例えば1/4期間において高レベ
ルとなる信号形態となっている。この1/4期間は、光
出力が必ず0となっている期間であり、そのため、初段
のソースフォロア回路1から出力される信号Vaも上記
1/4期間においては必ず高レベルとされる。このこと
から、上記1/4期間においてスイッチング回路SWが
オン動作することにより、上記1/4期間における高レ
ベルが基準電位Vdd1にクランプされることとなる。
【0135】従って、上記出力回路53の出力端子φo
utから出力される信号Voutは、光信号が論理値
「1」を示す場合、上記1/4期間が基準電位Vdd1
とされ、その1/4期間を過ぎた時点から急峻に低レベ
ルに落ち込む信号波形となり、光信号が論理値「0」を
示す場合、上記1/4期間が基準電位Vdd1とされ、
その1/4期間を過ぎた時点から緩やかに低レベルに落
ち込む信号波形となる。
【0136】デコーダ52は、上記出力回路53から出
力される信号Voutの上記1/4期間から所定期間τ
における電位を検出し、該検出電位と基準電位Vdd1
との電位差(検出電圧)が参照電圧Vrよりも高けれ
ば、即ち上記検出電圧がVH のとき、論理値「1」とし
て認識し、参照電圧Vrよりも低ければ、即ち上記検出
電圧がVL のとき、論理「0」として認識して、デジタ
ルのコード情報Dcとして出力する回路構成を有する。
このデコーダ52からのコード情報Dcは、例えば図示
しないシステムコントローラに供給されてそのコード情
報Dcに応じた制御が行なわれることになる。
【0137】この場合において、上記出力回路53は、
図6に示すように、クランプ回路5の後段にリミッタ回
路4を接続するようにしているため、高インピーダンス
部分(スイッチング回路SWの出力ラインとの接続点
h)において、光の漏れ込み等によって電位Vcが上昇
したとしても、その電位上昇は上記リミッタ回路4によ
って基準電位Vdd1+しきい値Vthに制限されるこ
ととなり、しかも、リミッタ回路4の後段にN−MOS
トランジスタによるソースフォロア回路3を接続するよ
うにしているため、出力端子φoutに現れる電位Vo
utを基準電位Vdd1以下に抑制することができる。
【0138】これによって、出力回路53からの出力レ
ベルを定格内に規制することができ、後段のデコーダ5
2でのコード情報Dcへの変換を良好に行なわせること
ができる。
【0139】上記出力回路53は、リミッタ回路4の後
段にN−MOSトランジスタによるソースフォロア回路
3を接続するようにしたが、該ソースフォロア回路3の
代わりに図3で示す第2の実施の形態に係るボルテージ
フォロア回路11を接続するようにしてもよい。この場
合も、第1のソースフォロア回路13の出力端子φou
tから現れる電位Voutは定格で設計した基準電位V
dd1以下となる。
【0140】他の構成としては、上記出力回路53とし
て上記図6に示す回路構成を採用したが、上記図7で示
す第4の実施の形態に係る回路構成を用いるようにして
もよい。この場合、高インピーダンス部分hの電位上昇
及び出力端子φoutに現れる電位Voutの上昇を共
に基準電位Vdd1に制限することができる。
【0141】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る電子回路に
よれば、高インピーダンス発生部分に、該部分での電位
を所定電位に制限する電位制限回路を接続するようにし
たので、高インピーダンス発生部位での電位変化のレベ
ルを所定電位に抑制して出力電位を定格内に規制するこ
とができ、信頼性のある回路動作を達成させることがで
きる
【0142】また、本発明に係る固体撮像素子によれ
ば、信号電荷をその電荷量に応じたレベルの電気信号に
変換して撮像信号として出力する出力回路とが撮像部と
共に同一基板上に形成された固体撮像素子において、上
記出力回路の高インピーダンス発生部分に、該部分での
電位を所定電位に制限する電位制限回路を接続するよう
にしたので、同一基板上に形成された上記出力回路にお
ける高インピーダンス発生部位での電位変化のレベルを
所定電位に抑制することができ、出力回路の出力レベル
を定格内に規制することができる。
【0143】また、本発明に係る固体撮像素子の出力回
路によれば、転送レジスタを通じて転送された撮像部の
信号電荷をその電荷量に応じたレベルの電気信号に変換
して撮像信号として出力する固体撮像素子の出力回路に
おいて、上記撮像信号の出力ラインである本線のほか
に、撮像信号のピークレベルを検出する支線を有し、上
記支線の高インピーダンス発生部分に、該部分での電位
を所定電位に制限する電位制限回路を接続するようにし
たので、撮像部及び転送レジスタと共に同一基板上に形
成された出力回路における高インピーダンス発生部位で
の電位変化のレベルを所定電位に抑制することができ、
出力回路からの出力レベルを定格内に規制することがで
きる。
【0144】また、本発明に係る撮像装置によれば、フ
ォーカス制御用の固体撮像素子と該固体撮像素子からの
出力に基づいて適正な信号出力レベルを得るための制御
を行なうゲイン制御手段とを有する撮像装置において、
上記フォーカス制御用の固体撮像素子の出力回路とし
て、蓄積された信号電荷の電荷量に応じた信号成分を含
む信号を出力する本線と、上記信号成分のピークレベル
を検出する支線を設け、少なくとも上記支線の高インピ
ーダンス発生部分に、該部分での電位を所定電位に制限
する電位制限回路を接続するようにしたので、フォーカ
ス制御用の固体撮像素子を搭載した撮像装置において、
固体撮像素子における撮像部及び転送レジスタと共に同
一基板上に形成された出力回路の高インピーダンス発生
部位での電位変化のレベルを所定電位に抑制することが
でき、これによって上記フォーカス制御用の固体撮像素
子の出力回路からの出力レベルを定格内に規制すること
ができ、撮像特性の向上を図ることができる。
【0145】また、本発明に係る受光装置によれば、被
写体からの入射光をその光量に応じた量の信号電荷に変
換する光電変換部と、上記信号電荷をその電荷量に応じ
たレベルの電気信号に変換して受光信号として出力する
出力回路とが同一基板上に形成された受光装置におい
て、上記出力回路の高インピーダンス発生部分に、該部
分での電位を所定電位に制限する電位制限回路を接続す
るようにしたので、光電変換部と共に同一基板上に形成
された出力回路の高インピーダンス発生部位での電位変
化のレベルを所定電位に抑制することができ、これによ
って上記出力回路からの出力レベルを定格内に規制する
ことができ、受光特性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子回路を増幅段を有する信号出
力回路に適用した第1の実施の形態例を示す回路図であ
る。
【図2】第1の実施の形態に係る信号出力回路における
高インピーダンス部分及び出力端子での電位変化を示す
波形図である。
【図3】本発明に係る電子回路を増幅段を有する信号出
力回路に適用した第2の実施の形態例を示す回路図であ
る。
【図4】第2の実施の形態に係る信号出力回路における
高インピーダンス部分及び出力端子での電位変化を示す
波形図である。
【図5】ボルテージフォロア回路の一般的構成を示す図
であり、同図Aはブロック図、同図Bは回路図である。
【図6】本発明に係る電子回路を増幅段を有する信号出
力回路に適用した第3の実施の形態例を示す回路図であ
る。
【図7】本発明に係る電子回路を増幅段を有する信号出
力回路に適用した第4の実施の形態例を示す回路図であ
る。
【図8】本発明に係る固体撮像素子をCCD構造の転送
段を有するリニアセンサに適用した実施の形態例(以
下、単に実施の形態に係るリニアセンサと記す)を示す
構成図である。
【図9】本実施の形態に係るリニアセンサの信号出力回
路における第1の構成例を示す回路図である。
【図10】本実施の形態に係るリニアセンサの信号出力
回路における第2の構成例を示す回路図である。
【図11】本実施の形態に係るリニアセンサの信号出力
回路における第3の構成例を示す回路図である。
【図12】本実施の形態に係るリニアセンサの信号出力
回路における第3の構成例の本線での信号処理を示すタ
イミングチャートである。
【図13】本実施の形態に係るリニアセンサの信号出力
回路における第4の構成例を示す回路図である。
【図14】本発明に係る撮像装置をCCD構造の転送段
を有するリニアセンサをフォーカス制御用として用いた
カメラ装置に適用した実施の形態例を示す構成図であ
る。
【図15】本発明に係る受光装置を例えば光通信に用い
られる受信側のリモートセンサに適用した実施の形態例
(以下、実施の形態に係るリモートセンサと記す)を示
す構成図である。
【図16】本実施の形態に係るリモートセンサの出力回
路での信号処理を示すタイミングチャートである。
【図17】リニアセンサにおける従来の信号出力回路の
構成を示す回路図である。
【図18】従来例に係る信号出力回路の高インピーダン
ス部分及び出力端子での電位変化を示す波形図である。
【符号の説明】
1 初段のソースフォロア回路、2 ピークホールド回
路、3 後段のソースフォロア回路、4 リミット回
路、5 クランプ回路、D1,D2,D ダイオード、
11 ボルテージフォロア回路、22 センサ列、24
転送レジスタ、26 電荷−電気信号変換部、28
信号出力回路、L1 本線、L2 支線、Lp 電源ラ
イン、31 カメラ本体、32 リニアセンサ、33
ゲイン制御手段、42 タイミング発生回路、43 露
光調整回路、44 演算回路、45フォーカスレンズ、
46 オートフォーカス制御回路、51 センサ部、5
2デコーダ、53 出力回路

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高インピーダンス発生部分に、該部分で
    の電位を所定電位に制限する電位制限回路が接続されて
    いることを特徴とする電子回路。
  2. 【請求項2】 上記電位制限回路は、所定電位発生源と
    上記高インピーダンス発生部分間に逆方向接続されたダ
    イオードにて構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の電子回路。
  3. 【請求項3】 上記高インピーダンス発生部分での上記
    電位制限回路を構成するダイオードのしきい値分の電位
    上昇を抑制する補正回路が接続されていることを特徴と
    する請求項2記載の電子回路。
  4. 【請求項4】 上記高インピーダンス発生部分は、高入
    力インピーダンス部の前段に接続されたピークホールド
    回路における容量接続点であることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の電子回路。
  5. 【請求項5】 上記ピークホールド回路は、信号の入力
    方向に対して逆方向接続されたダイオードと該ダイオー
    ドのアノードと接地間に接続された容量にて構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の電子回路。
  6. 【請求項6】 上記容量接続点の後段に、上記高インピ
    ーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダイ
    オードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が接
    続されていることを特徴とする請求項4又は5記載の電
    子回路。
  7. 【請求項7】 上記補正回路は、nチャネル型MOSF
    ETによるソースフォロア回路であることを特徴とする
    請求項6記載の電子回路。
  8. 【請求項8】 上記補正回路は、ボルテージフォロア回
    路におけるフィードバック系に接続されたpチャネル型
    MOSFETによるソースフォロア回路であることを特
    徴とする請求項6記載の電子回路。
  9. 【請求項9】 上記高インピーダンス発生部分は、高入
    力インピーダンス部の前段に接続されたクランプ回路に
    おけるクランプ電圧の選択的供給点であることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の電子回路。
  10. 【請求項10】 上記クランプ回路は、入力信号ライン
    に接続された結合容量と該結合容量の出力側電極とクラ
    ンプ電圧発生源間に接続されたスイッチング回路にて構
    成されていることを特徴とする請求項9記載の電子回
    路。
  11. 【請求項11】 上記クランプ電圧の選択的供給点と上
    記電位制限回路を構成するダイオード間に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項9又は10記載
    の電子回路。
  12. 【請求項12】 上記補正回路は、pチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項11記載の電子回路。
  13. 【請求項13】 被写体からの入射光をその光量に応じ
    た量の信号電荷に変換する光電変換部が多数配列された
    撮像部と、 上記撮像部に蓄積された上記信号電荷を出力側に転送す
    る転送レジスタと、 上記転送レジスタを通じて転送された上記信号電荷をそ
    の電荷量に応じたレベルの電気信号に変換して撮像信号
    として出力する出力回路とが同一基板上に形成された固
    体撮像素子において、 上記出力回路の高インピーダンス発生部分に、該部分で
    の電位を所定電位に制限する電位制限回路が接続されて
    いることを特徴とする固体撮像素子。
  14. 【請求項14】 上記出力回路は、上記撮像信号の出力
    ラインである本線のほかに、上記撮像信号のピークレベ
    ルを検出するためのピーク検出回路が接続された支線を
    有し、 上記支線の高インピーダンス発生部分に、上記電位制限
    回路が接続されていることを特徴とする請求項13記載
    の固体撮像素子。
  15. 【請求項15】 上記出力回路は、上記撮像信号の出力
    ラインである本線の高インピーダンス発生部分に、上記
    電位制限回路が接続されていることを特徴とする請求項
    13又は14記載の固体撮像素子。
  16. 【請求項16】 上記電位制限回路は、所定電位発生源
    と上記高インピーダンス発生部分間に逆方向接続された
    ダイオードにて構成されていることを特徴とする請求項
    13、14又は15記載の固体撮像素子。
  17. 【請求項17】 上記高インピーダンス発生部分での上
    記電位制限回路を構成するダイオードのしきい値分の電
    位上昇を抑制する補正回路が接続されていることを特徴
    とする請求項16記載の固体撮像素子。
  18. 【請求項18】 上記支線の高インピーダンス発生部分
    は、高入力インピーダンス部の前段に接続されたピーク
    ホールド回路における容量接続点であることを特徴とす
    る請求項14〜17いずれか1記載の固体撮像素子。
  19. 【請求項19】 上記ピークホールド回路は、信号の入
    力方向に対して逆方向接続されたダイオードと該ダイオ
    ードのアノードと接地間に接続された容量にて構成され
    ていることを特徴とする請求項18記載の固体撮像素
    子。
  20. 【請求項20】 上記容量接続点の後段に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項18又は19記
    載の固体撮像素子。
  21. 【請求項21】 上記補正回路は、nチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項20記載の固体撮像素子。
  22. 【請求項22】 上記補正回路は、ボルテージフォロア
    回路におけるフィードバック系に接続されたpチャネル
    型MOSFETによるソースフォロア回路であることを
    特徴とする請求項20記載の固体撮像素子。
  23. 【請求項23】 上記本線の高インピーダンス発生部分
    は、高入力インピーダンス部の前段に接続されたクラン
    プ回路におけるクランプ電圧の選択的供給点であること
    を特徴とする請求項15、16又は17記載の固体撮像
    素子。
  24. 【請求項24】 上記クランプ回路は、入力信号ライン
    に接続された結合容量と該結合容量の出力側電極とクラ
    ンプ電圧発生源間に接続されたスイッチング回路にて構
    成されていることを特徴とする請求項23記載の固体撮
    像素子。
  25. 【請求項25】 上記クランプ電圧の選択的供給点と上
    記電位制限回路を構成するダイオード間に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項23又は24記
    載の固体撮像素子。
  26. 【請求項26】 上記補正回路は、pチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項25記載の固体撮像素子。
  27. 【請求項27】 被写体からの入射光をその光量に応じ
    た量の信号電荷に変換する光電変換部が多数配列された
    撮像部と、上記撮像部に蓄積された上記信号電荷を出力
    側に転送する転送レジスタとを有する固体撮像素子と共
    に同一基板上に形成されるもので、上記転送レジスタを
    通じて転送された上記信号電荷をその電荷量に応じたレ
    ベルの電気信号に変換して撮像信号として出力する固体
    撮像素子の出力回路において、 上記撮像信号の出力ラインである本線のほかに、撮像信
    号のピークレベルを検出する支線を有し、 上記支線の高インピーダンス発生部分に、該部分での電
    位を所定電位に制限する電位制限回路が接続されている
    ことを特徴とする固体撮像素子の出力回路。
  28. 【請求項28】 上記撮像信号の出力ラインである本線
    の高インピーダンス発生部分に、上記電位制限回路が接
    続されていることを特徴とする請求項27記載の固体撮
    像素子の出力回路。
  29. 【請求項29】 上記電位制限回路は、所定電位発生源
    と上記高インピーダンス発生部分間に逆方向接続された
    ダイオードにて構成されていることを特徴とする請求項
    27又は28記載の固体撮像素子の出力回路。
  30. 【請求項30】 上記高インピーダンス発生部分での上
    記電位制限回路を構成するダイオードのしきい値分の電
    位上昇を抑制する補正回路が接続されていることを特徴
    とする請求項29記載の固体撮像素子の出力回路。
  31. 【請求項31】 上記支線の高インピーダンス発生部分
    は、高入力インピーダンス部の前段に接続されたピーク
    ホールド回路における容量接続点であることを特徴とす
    る請求項27〜30いずれか1記載の固体撮像素子の出
    力回路。
  32. 【請求項32】 上記ピークホールド回路は、信号の入
    力方向に対して逆方向接続されたダイオードと該ダイオ
    ードのアノードと接地間に接続された容量にて構成され
    ていることを特徴とする請求項31記載の固体撮像素子
    の出力回路。
  33. 【請求項33】 上記容量接続点の後段に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項31又は32記
    載の固体撮像素子の出力回路。
  34. 【請求項34】 上記補正回路は、nチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項33記載の固体撮像素子の出力回路。
  35. 【請求項35】 上記補正回路は、ボルテージフォロア
    回路におけるフィードバック系に接続されたpチャネル
    型MOSFETによるソースフォロア回路であることを
    特徴とする請求項33記載の固体撮像素子の出力回路。
  36. 【請求項36】 上記本線の高インピーダンス発生部分
    は、高入力インピーダンス部の前段に接続されたクラン
    プ回路におけるクランプ電圧の選択的供給点であること
    を特徴とする請求項28、29又は30記載の固体撮像
    素子の出力回路。
  37. 【請求項37】 上記クランプ回路は、入力信号ライン
    に接続された結合容量と該結合容量の出力側電極とクラ
    ンプ電圧発生源間に接続されたスイッチング回路にて構
    成されていることを特徴とする請求項36記載の固体撮
    像素子の出力回路。
  38. 【請求項38】 上記クランプ電圧の選択的供給点と上
    記電位制限回路を構成するダイオード間に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項36又は37記
    載の固体撮像素子の出力回路。
  39. 【請求項39】 上記補正回路は、pチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項38記載の固体撮像素子の出力回路。
  40. 【請求項40】 フォーカス制御用の固体撮像素子と、
    該固体撮像素子からの出力に基づいて適正な信号出力レ
    ベルを得るための制御を行なうゲイン制御手段とを有す
    る撮像装置において、 上記フォーカス制御用の固体撮像素子の出力回路は、蓄
    積された信号電荷の電荷量に応じた信号成分を含む信号
    を出力する本線と、上記信号成分のピークレベルを検出
    する支線を有し、 少なくとも上記支線の高インピーダンス発生部分に、該
    部分での電位を所定電位に制限する電位制限回路が接続
    されていることを特徴とする撮像装置。
  41. 【請求項41】 上記ゲイン制御手段は、少なくとも上
    記出力回路における本線からの信号成分に基づいてフォ
    ーカス調整を行なうフォーカス制御手段と、上記出力回
    路における支線からのピークレベルに基づいて上記撮像
    用の固体撮像素子での露光時間を調整する露光調整手段
    を有することを特徴とする請求項40記載の撮像装置。
  42. 【請求項42】 上記撮像信号の出力ラインである本線
    の高インピーダンス発生部分に、上記電位制限回路が接
    続されていることを特徴とする請求項40又は41記載
    の撮像装置。
  43. 【請求項43】 上記電位制限回路は、所定電位発生源
    と上記高インピーダンス発生部分間に逆方向接続された
    ダイオードにて構成されていることを特徴とする請求項
    40、41又は42記載の撮像装置。
  44. 【請求項44】 上記高インピーダンス発生部分での上
    記電位制限回路を構成するダイオードのしきい値分の電
    位上昇を抑制する補正回路が接続されていることを特徴
    とする請求項43記載の撮像装置。
  45. 【請求項45】 上記支線の高インピーダンス発生部分
    は、高入力インピーダンス部の前段に接続されたピーク
    ホールド回路における容量接続点であることを特徴とす
    る請求項40〜44いずれか1記載の撮像装置。
  46. 【請求項46】 上記ピークホールド回路は、信号の入
    力方向に対して逆方向接続されたダイオードと該ダイオ
    ードのアノードと接地間に接続された容量にて構成され
    ていることを特徴とする請求項45記載の撮像装置。
  47. 【請求項47】 上記容量接続点の後段に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項45又は46記
    載の撮像装置。
  48. 【請求項48】 上記補正回路は、nチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項47記載の撮像装置。
  49. 【請求項49】 上記補正回路は、ボルテージフォロア
    回路におけるフィードバック系に接続されたpチャネル
    型MOSFETによるソースフォロア回路であることを
    特徴とする請求項47記載の撮像装置。
  50. 【請求項50】 上記本線の高インピーダンス発生部分
    は、高入力インピーダンス部の前段に接続されたクラン
    プ回路におけるクランプ電圧の選択的供給点であること
    を特徴とする請求項42、43又は44記載の撮像装
    置。
  51. 【請求項51】 上記クランプ回路は、入力信号ライン
    に接続された結合容量と該結合容量の出力側電極とクラ
    ンプ電圧発生源間に接続されたスイッチング回路にて構
    成されていることを特徴とする請求項50記載の撮像装
    置。
  52. 【請求項52】 上記クランプ電圧の選択的供給点と上
    記電位制限回路を構成するダイオード間に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項50又は51記
    載の撮像装置。
  53. 【請求項53】 上記補正回路は、pチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項52記載の撮像装置。
  54. 【請求項54】 被写体からの入射光をその光量に応じ
    た量の信号電荷に変換する光電変換部と、上記信号電荷
    をその電荷量に応じたレベルの電気信号に変換して受光
    信号として出力する出力回路とが同一基板上に形成され
    た受光装置において、 上記出力回路の高インピーダンス発生部分に、該部分で
    の電位を所定電位に制限する電位制限回路が接続されて
    いることを特徴とする受光装置。
  55. 【請求項55】 上記電位制限回路は、所定電位発生源
    と上記高インピーダンス発生部分間に逆方向接続された
    ダイオードにて構成されていることを特徴とする請求項
    54記載の受光装置。
  56. 【請求項56】 上記高インピーダンス発生部分での上
    記電位制限回路を構成するダイオードのしきい値分の電
    位上昇を抑制する補正回路が接続されていることを特徴
    とする請求項55記載の受光装置。
  57. 【請求項57】 上記高インピーダンス発生部分は、高
    入力インピーダンス部の前段に接続されたクランプ回路
    におけるクランプ電圧の選択的供給点であることを特徴
    とする請求項54、55又は56記載の受光装置。
  58. 【請求項58】 上記クランプ回路は、入力信号ライン
    に接続された結合容量と該結合容量の出力側電極とクラ
    ンプ電圧発生源間に接続されたスイッチング回路にて構
    成されていることを特徴とする請求項57記載の受光装
    置。
  59. 【請求項59】 上記クランプ電圧の選択的供給点と上
    記電位制限回路を構成するダイオード間に、上記高イン
    ピーダンス発生部分での上記電位制限回路を構成するダ
    イオードのしきい値分の電位上昇を抑制する補正回路が
    接続されていることを特徴とする請求項57又は58記
    載の受光装置。
  60. 【請求項60】 上記補正回路は、pチャネル型MOS
    FETによるソースフォロア回路であることを特徴とす
    る請求項59記載の受光装置。
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