JPH09247214A - データ音声複合通信システム - Google Patents
データ音声複合通信システムInfo
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- JPH09247214A JPH09247214A JP8057267A JP5726796A JPH09247214A JP H09247214 A JPH09247214 A JP H09247214A JP 8057267 A JP8057267 A JP 8057267A JP 5726796 A JP5726796 A JP 5726796A JP H09247214 A JPH09247214 A JP H09247214A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ＣＳＭＡ／ＣＤ方式のＬＡＮを用いて、音声
信号を優先的に伝送することのできるデータ音声複合通
信システムを構成する。 【解決手段】 優先送受信部２５は、電話交換機２６か
ら入力された音声信号を音声パケットに変換して、一定
周期で切替部２４を切替えて通信回線４２に出力する。
音声送受信部３５は、通信回線４２から受信した音声パ
ケットを音声信号に変換して電話機３６に出力する。ま
た同時に、電話機３６から入力された音声信号を音声パ
ケットに変換して、切替部３４を切替えて通信回線４１
に出力する。優先制御部２５は、通信回線４１を通して
音声送受信部３５から伝送されてきた音声パケットを受
信し、音声信号に変換して電話交換機２６に出力する。
信号を優先的に伝送することのできるデータ音声複合通
信システムを構成する。 【解決手段】 優先送受信部２５は、電話交換機２６か
ら入力された音声信号を音声パケットに変換して、一定
周期で切替部２４を切替えて通信回線４２に出力する。
音声送受信部３５は、通信回線４２から受信した音声パ
ケットを音声信号に変換して電話機３６に出力する。ま
た同時に、電話機３６から入力された音声信号を音声パ
ケットに変換して、切替部３４を切替えて通信回線４１
に出力する。優先制御部２５は、通信回線４１を通して
音声送受信部３５から伝送されてきた音声パケットを受
信し、音声信号に変換して電話交換機２６に出力する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカルエリアネ
ットワーク（以下、ＬＡＮという）において、データと
音声の通信を行うデータ音声複合通信システムに関する
ものである。
ットワーク（以下、ＬＡＮという）において、データと
音声の通信を行うデータ音声複合通信システムに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】図２は、従来のＬＡＮの一構成例を示す
構成図である。このＬＡＮは、ＩＥＥＥ８０２．３のプ
ロトコルによるＣＳＭＡ／ＣＤ（Carrier Sense Multip
le Access with Collision Detection：搬送波感知多重
アクセス／衝突検出）方式のＬＡＮである。このＬＡＮ
は、複数のデータ端末１−１，１−２，…，１−ｎを有
している。これらのデータ端末１ー１〜１−ｎは、それ
ぞれツイストペア線２−１，２−２，…，２−ｎと、ツ
イストペア線３−１，３−２，…，３−ｎとを介して制
御装置１０に接続されている。制御装置１０は、受信部
１１−１，１１−２，…，１１−ｎ、送信制御部１２、
及び送信部１３−１，１３−２，…，１３−ｎで構成さ
れている。
構成図である。このＬＡＮは、ＩＥＥＥ８０２．３のプ
ロトコルによるＣＳＭＡ／ＣＤ（Carrier Sense Multip
le Access with Collision Detection：搬送波感知多重
アクセス／衝突検出）方式のＬＡＮである。このＬＡＮ
は、複数のデータ端末１−１，１−２，…，１−ｎを有
している。これらのデータ端末１ー１〜１−ｎは、それ
ぞれツイストペア線２−１，２−２，…，２−ｎと、ツ
イストペア線３−１，３−２，…，３−ｎとを介して制
御装置１０に接続されている。制御装置１０は、受信部
１１−１，１１−２，…，１１−ｎ、送信制御部１２、
及び送信部１３−１，１３−２，…，１３−ｎで構成さ
れている。
【０００３】受信部１１−１〜１１−ｎは、それぞれツ
イストペア線２−１〜２−ｎで伝送された信号を受信す
るものである。受信部１１−１〜１１−ｎの出力側は、
それぞれ送信制御部１２の入力端子Ｉ１，１２，…，Ｉ
ｎに接続されている。送信制御部１２は、入力端子Ｉ
１，Ｉ２，…，Ｉｎにそれぞれ対応する出力端子Ｏ１，
Ｏ２，…，Ｏｎを有している。入力端子Ｉ１〜Ｉｎの中
のいずれか１つにデータパケットＤＰＫＴが入力されて
いるときは、そのデータパケットＤＰＫＴが入力されて
いない入力端子に対応する各出力端子にそのデータパケ
ットＤＰＫＴがそのまま出力される。また、入力端子Ｉ
１〜Ｉｎの中の複数の入力端子にデータパケットＤＰＫ
Ｔが同時に入力されているときは、データ端末１−１〜
１−ｎに対して送信を禁止する旨の指示を行うための禁
止信号ＩＮＨが、すべての出力端子Ｏ１〜Ｏｎに出力さ
れるようになっている。送信制御部１２の出力端子Ｏ１
〜Ｏｎは、それぞれ送信部１３−１，１３−２，…，１
３−ｎに接続されている。送信部１３−１〜１３−ｎ
は、送信制御部１２の出力信号を、それぞれツイストペ
ア線３−１〜３−ｎへ送信するためのものである。
イストペア線２−１〜２−ｎで伝送された信号を受信す
るものである。受信部１１−１〜１１−ｎの出力側は、
それぞれ送信制御部１２の入力端子Ｉ１，１２，…，Ｉ
ｎに接続されている。送信制御部１２は、入力端子Ｉ
１，Ｉ２，…，Ｉｎにそれぞれ対応する出力端子Ｏ１，
Ｏ２，…，Ｏｎを有している。入力端子Ｉ１〜Ｉｎの中
のいずれか１つにデータパケットＤＰＫＴが入力されて
いるときは、そのデータパケットＤＰＫＴが入力されて
いない入力端子に対応する各出力端子にそのデータパケ
ットＤＰＫＴがそのまま出力される。また、入力端子Ｉ
１〜Ｉｎの中の複数の入力端子にデータパケットＤＰＫ
Ｔが同時に入力されているときは、データ端末１−１〜
１−ｎに対して送信を禁止する旨の指示を行うための禁
止信号ＩＮＨが、すべての出力端子Ｏ１〜Ｏｎに出力さ
れるようになっている。送信制御部１２の出力端子Ｏ１
〜Ｏｎは、それぞれ送信部１３−１，１３−２，…，１
３−ｎに接続されている。送信部１３−１〜１３−ｎ
は、送信制御部１２の出力信号を、それぞれツイストペ
ア線３−１〜３−ｎへ送信するためのものである。
【０００４】この様な構成のＬＡＮでは、次のような動
作が行われる。例えば、データ端末１−１からデータ端
末１−２へ、データを送信する場合、データ端末１−１
は、まずツイストペア線３−１に信号が送られてきてい
るか否かをチェックする。もし、信号が送られてきてい
れば、データの送信は行わずその信号が停止するまで待
つ。ツイストペア線３−１に信号がなくなった時点で、
宛先の端末、即ちデータ端末１−２のアドレスを含む制
御情報を付加したデータパケットＤＰＫＴを、ツイスト
ペア線２−１を介して受信部１１−１に送信する。デー
タパケットＤＰＫＴは受信部１１−１で受信され、送信
制御部１２の入力端子Ｉ１に入力される。送信制御部１
２は、他の入力端子Ｉ２〜Ｉｎにデータパケットが入力
されていなければ、入力端子Ｉ１に入力されたデータパ
ケットＤＰＫＴをそのまま出力端子Ｏ２〜Ｏｎへ出力す
る。これにより、データ端末１−１が送信したデータパ
ケットＤＰＫＴは、それぞれ送信部１３−２〜１３−ｎ
及びツイストペア線３−２〜３−ｎを介して各データ端
末１−２〜１−ｎへ送信される。
作が行われる。例えば、データ端末１−１からデータ端
末１−２へ、データを送信する場合、データ端末１−１
は、まずツイストペア線３−１に信号が送られてきてい
るか否かをチェックする。もし、信号が送られてきてい
れば、データの送信は行わずその信号が停止するまで待
つ。ツイストペア線３−１に信号がなくなった時点で、
宛先の端末、即ちデータ端末１−２のアドレスを含む制
御情報を付加したデータパケットＤＰＫＴを、ツイスト
ペア線２−１を介して受信部１１−１に送信する。デー
タパケットＤＰＫＴは受信部１１−１で受信され、送信
制御部１２の入力端子Ｉ１に入力される。送信制御部１
２は、他の入力端子Ｉ２〜Ｉｎにデータパケットが入力
されていなければ、入力端子Ｉ１に入力されたデータパ
ケットＤＰＫＴをそのまま出力端子Ｏ２〜Ｏｎへ出力す
る。これにより、データ端末１−１が送信したデータパ
ケットＤＰＫＴは、それぞれ送信部１３−２〜１３−ｎ
及びツイストペア線３−２〜３−ｎを介して各データ端
末１−２〜１−ｎへ送信される。
【０００５】各データ端末１−１〜１−ｎは、それぞれ
ツイストペア線３−１〜３−ｎを通して送られてくるデ
ータパケットを監視しており、自己宛のデータパケット
を選択して受信する。データ端末１−１が送信したデー
タパケットＤＰＫＴには、データ端末１−２のアドレス
が付加されているので、このデータパケットＤＰＫＴ
は、データ端末１−２によって受信される。しかし、デ
ータ端末１−ｎが、例えばデータ端末１−１へデータを
送信するためにツイストペア線３−ｎに送られてきてい
る信号が停止するのを待っていた場合、ツイストペア線
３−ｎに信号がなくなった時点でデータ端末１−ｎは送
信を開始する。これにより、データ端末１−１とデータ
端末１−ｎが、同時に送信を開始することになる。この
ような場合、送信制御部１２は、データパケットの衝突
と見なして、全出力端子Ｏ１〜Ｏｎへ禁止信号ＩＮＨを
出力する。この禁止信号ＩＮＨは、それぞれ送信部１３
−１〜１３−ｎ及びツイストペア線３−１〜３−ｎを介
して各データ端末１−１〜１−ｎへ送信される。これに
より、各データ端末１−１〜１ｎは送信を中止し、それ
ぞれランダムな待ち時間の後、再度データの送信を行
う。このような構成のＬＡＮでは、複数のデータ端末１
−１〜１−ｎが，その内の任意の相手先のデータ端末を
指定してデータを送信する場合に、複雑な交換設備や、
各データ端末間の個別の通信回線を使用せずに通信が可
能である。
ツイストペア線３−１〜３−ｎを通して送られてくるデ
ータパケットを監視しており、自己宛のデータパケット
を選択して受信する。データ端末１−１が送信したデー
タパケットＤＰＫＴには、データ端末１−２のアドレス
が付加されているので、このデータパケットＤＰＫＴ
は、データ端末１−２によって受信される。しかし、デ
ータ端末１−ｎが、例えばデータ端末１−１へデータを
送信するためにツイストペア線３−ｎに送られてきてい
る信号が停止するのを待っていた場合、ツイストペア線
３−ｎに信号がなくなった時点でデータ端末１−ｎは送
信を開始する。これにより、データ端末１−１とデータ
端末１−ｎが、同時に送信を開始することになる。この
ような場合、送信制御部１２は、データパケットの衝突
と見なして、全出力端子Ｏ１〜Ｏｎへ禁止信号ＩＮＨを
出力する。この禁止信号ＩＮＨは、それぞれ送信部１３
−１〜１３−ｎ及びツイストペア線３−１〜３−ｎを介
して各データ端末１−１〜１−ｎへ送信される。これに
より、各データ端末１−１〜１ｎは送信を中止し、それ
ぞれランダムな待ち時間の後、再度データの送信を行
う。このような構成のＬＡＮでは、複数のデータ端末１
−１〜１−ｎが，その内の任意の相手先のデータ端末を
指定してデータを送信する場合に、複雑な交換設備や、
各データ端末間の個別の通信回線を使用せずに通信が可
能である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ＬＡＮでは、次のような課題があった。各データ端末１
−１〜１−ｎには、データ送信に対する優先順位がない
ので、どれか１つのデータ端末が送信しているときは、
他のデータ端末はその送信中のデータ端末の送信が終了
するまで送信をすることができない。また、一度衝突が
生ずると、データ端末毎にランダムな待ち時間が必要に
なる。このため、電話等の通話音声信号をパケット化し
て送信しようとすると、衝突等による待ち時間のため、
音声が遅れたり途絶えたりすることが生じ、通話が不自
然になる。このような理由から従来のＬＡＮでは、通話
音声を送信することは困難と考えられていた。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、ＬＡＮを
使用して音声信号をも伝送可能とするデータ音声複合通
信システムを提供するものである。
ＬＡＮでは、次のような課題があった。各データ端末１
−１〜１−ｎには、データ送信に対する優先順位がない
ので、どれか１つのデータ端末が送信しているときは、
他のデータ端末はその送信中のデータ端末の送信が終了
するまで送信をすることができない。また、一度衝突が
生ずると、データ端末毎にランダムな待ち時間が必要に
なる。このため、電話等の通話音声信号をパケット化し
て送信しようとすると、衝突等による待ち時間のため、
音声が遅れたり途絶えたりすることが生じ、通話が不自
然になる。このような理由から従来のＬＡＮでは、通話
音声を送信することは困難と考えられていた。本発明
は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、ＬＡＮを
使用して音声信号をも伝送可能とするデータ音声複合通
信システムを提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、前記課題
を解決するため、データに宛先アドレスを含む制御情報
が付加されて送信されてきた伝送信号の中から、自己宛
てのものを選択して受信するとともに、その伝送信号の
非送信時にのみデータに制御情報を付加したデータパケ
ットの送信が可能な複数のデータ端末と、前記伝送信号
及び前記データパケットを含む情報を伝送するための通
信回線と、第１及び第２の制御装置とを備えた通信シス
テムにおいて、次のような手段を講じている。ここで、
前記第１及び第２の制御装置は、前記複数のデータ端末
及び前記通信回線からのデータパケットを含む情報を受
信する複数の受信部と、前記複数の受信部のうち１つの
受信部が前記データパケットを受信しているときはその
データパケットをそのまま前記伝送信号として出力し、
複数の前記受信部が前記データパケットを受信している
ときは前記複数のデータ端末の送信を禁止するための禁
止信号を前記伝送信号として出力する送信制御部と、前
記送信制御部から出力された前記伝送信号を前記複数の
データ端末及び前記通信回線に同時に送信する複数の送
信部とを有している。そして、この第１の発明では、次
の優先送受信部、第１と第２の切替部、及び音声送受信
部を設けることにより、データ音声複合通信システムを
構成している。
を解決するため、データに宛先アドレスを含む制御情報
が付加されて送信されてきた伝送信号の中から、自己宛
てのものを選択して受信するとともに、その伝送信号の
非送信時にのみデータに制御情報を付加したデータパケ
ットの送信が可能な複数のデータ端末と、前記伝送信号
及び前記データパケットを含む情報を伝送するための通
信回線と、第１及び第２の制御装置とを備えた通信シス
テムにおいて、次のような手段を講じている。ここで、
前記第１及び第２の制御装置は、前記複数のデータ端末
及び前記通信回線からのデータパケットを含む情報を受
信する複数の受信部と、前記複数の受信部のうち１つの
受信部が前記データパケットを受信しているときはその
データパケットをそのまま前記伝送信号として出力し、
複数の前記受信部が前記データパケットを受信している
ときは前記複数のデータ端末の送信を禁止するための禁
止信号を前記伝送信号として出力する送信制御部と、前
記送信制御部から出力された前記伝送信号を前記複数の
データ端末及び前記通信回線に同時に送信する複数の送
信部とを有している。そして、この第１の発明では、次
の優先送受信部、第１と第２の切替部、及び音声送受信
部を設けることにより、データ音声複合通信システムを
構成している。
【０００８】前記優先制御部は、電話交換機から加入者
線を介して入力される音声信号に制御情報を付加した交
換機音声パケットを、一定周期で前記禁止信号の有無に
拘らず出力し続けるとともに、切替信号を出力し、かつ
前記通信回線から受信した電話機音声パケットを音声信
号に変換して該加入者線に出力するものである。前記第
１の切替部は、前記優先送受信部から出力された前記交
換機音声パケットと、前記第１の制御装置の送信制御部
から出力された伝送信号とを、前記切替信号に基づき切
替えて前記通信回線に対応した前記第１の制御装置の送
信部へ出力するものである。前記音声送受信部は、前記
通信回線から受信した前記交換機音声パケットを音声信
号に変換して電話機に出力するとともに、該交換機音声
パケットを受信している間に、該電話機から入力される
音声信号を電話機音声パケットに変換して出力するもの
である。前記第２の切替部は、前記音声送受信部から出
力された電話機音声パケットを、前記第２の制御装置の
送信制御部から出力された伝送信号に優先して切替え
て、前記通信回線に対応する前記第２の制御装置内の前
記送信部へ出力するものである。
線を介して入力される音声信号に制御情報を付加した交
換機音声パケットを、一定周期で前記禁止信号の有無に
拘らず出力し続けるとともに、切替信号を出力し、かつ
前記通信回線から受信した電話機音声パケットを音声信
号に変換して該加入者線に出力するものである。前記第
１の切替部は、前記優先送受信部から出力された前記交
換機音声パケットと、前記第１の制御装置の送信制御部
から出力された伝送信号とを、前記切替信号に基づき切
替えて前記通信回線に対応した前記第１の制御装置の送
信部へ出力するものである。前記音声送受信部は、前記
通信回線から受信した前記交換機音声パケットを音声信
号に変換して電話機に出力するとともに、該交換機音声
パケットを受信している間に、該電話機から入力される
音声信号を電話機音声パケットに変換して出力するもの
である。前記第２の切替部は、前記音声送受信部から出
力された電話機音声パケットを、前記第２の制御装置の
送信制御部から出力された伝送信号に優先して切替え
て、前記通信回線に対応する前記第２の制御装置内の前
記送信部へ出力するものである。
【０００９】第２の発明は、第１の発明の優先送受信部
に代えて、構成の異なる次のような優先送受信部を設け
ている。この第２の発明の優先送受信部は、前記送信制
御部から出力される伝送信号が存在しないときに、電話
交換機から加入者線を介して入力された音声信号に制御
情報を付加した交換機音声パケットの出力を開始し、出
力開始後は前記禁止信号の発生に拘らず出力し続けると
ともに、切替信号を出力し、かつ前記通信回線から受信
した電話機音声パケットを音声信号に変換して該加入者
線に出力するものである。第１の発明によれば、以上の
ようにデータ音声複合通信システムを構成したので、音
声信号の通信について、次のような動作が行われる。
に代えて、構成の異なる次のような優先送受信部を設け
ている。この第２の発明の優先送受信部は、前記送信制
御部から出力される伝送信号が存在しないときに、電話
交換機から加入者線を介して入力された音声信号に制御
情報を付加した交換機音声パケットの出力を開始し、出
力開始後は前記禁止信号の発生に拘らず出力し続けると
ともに、切替信号を出力し、かつ前記通信回線から受信
した電話機音声パケットを音声信号に変換して該加入者
線に出力するものである。第１の発明によれば、以上の
ようにデータ音声複合通信システムを構成したので、音
声信号の通信について、次のような動作が行われる。
【００１０】優先送受信部は、電話交換機から入力され
た音声信号を交換機音声パケットに変換して、一定周期
で第１の切替部を切替えて通信回線に出力する。音声送
受信部は、通信回線から受信した交換機音声パケットを
音声信号に変換して電話機に出力する。また同時に、電
話機から入力された音声信号を電話機音声パケットに変
換して、第２の切替部を切替えて通信回線に出力する。
優先制御部では、通信回線を通して音声送受信部から伝
送されてきた電話機音声パケットを受信し、音声信号に
変換して電話交換機に出力する。第２の発明では、通信
回線で伝送信号の伝送が行われていない時に、優先制御
部が交換機音声パケットを通信回線に出力開始する。交
換機音声パケットの送信開始以降の動作は、第１の発明
と同様である。
た音声信号を交換機音声パケットに変換して、一定周期
で第１の切替部を切替えて通信回線に出力する。音声送
受信部は、通信回線から受信した交換機音声パケットを
音声信号に変換して電話機に出力する。また同時に、電
話機から入力された音声信号を電話機音声パケットに変
換して、第２の切替部を切替えて通信回線に出力する。
優先制御部では、通信回線を通して音声送受信部から伝
送されてきた電話機音声パケットを受信し、音声信号に
変換して電話交換機に出力する。第２の発明では、通信
回線で伝送信号の伝送が行われていない時に、優先制御
部が交換機音声パケットを通信回線に出力開始する。交
換機音声パケットの送信開始以降の動作は、第１の発明
と同様である。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施形態を示す
データ音声複合通信システムの構成図である。このデー
タ音声複合通信システムは、データをパケット形式で送
受信するデータ端末１５，１６と、データ及び音声信号
の送受信の制御をする制御装置２０，３０と、制御装置
２０と３０との間でデータや音声信号等を例えば１０Ｍ
ｂｐｓの伝送速度で伝送する通信回線４０とを、備えて
いる。データ端末１５，１６は、データに宛先アドレス
を含む制御情報が付加されて送信されてきた伝送信号Ｔ
Ｘの中から、自己宛の伝送信号ＴＸを選択して受信する
機能と、伝送信号ＴＸが送られて来ていないときにのみ
データに制御情報を付加したデータパケットＤＰＫＴの
送信が可能な機能とを有するものである。一方のデータ
端末１５は制御装置２０に、他方のデータ端末１６は制
御装置３０に、それぞれ接続されている。
データ音声複合通信システムの構成図である。このデー
タ音声複合通信システムは、データをパケット形式で送
受信するデータ端末１５，１６と、データ及び音声信号
の送受信の制御をする制御装置２０，３０と、制御装置
２０と３０との間でデータや音声信号等を例えば１０Ｍ
ｂｐｓの伝送速度で伝送する通信回線４０とを、備えて
いる。データ端末１５，１６は、データに宛先アドレス
を含む制御情報が付加されて送信されてきた伝送信号Ｔ
Ｘの中から、自己宛の伝送信号ＴＸを選択して受信する
機能と、伝送信号ＴＸが送られて来ていないときにのみ
データに制御情報を付加したデータパケットＤＰＫＴの
送信が可能な機能とを有するものである。一方のデータ
端末１５は制御装置２０に、他方のデータ端末１６は制
御装置３０に、それぞれ接続されている。
【００１２】制御装置２０は、データ端末１５からツイ
ストペア線１５ａを介して送信されてくるデータパケッ
トＤＰＫＴを受信する受信部２１ａと、通信回線４０の
ツイストペア線４１から送信されてくるデータパケット
ＤＰＫＴを含む情報を受信する受信部２１ｂとを有して
いる。これらの受信部２１ａ，２１ｂの出力側は、それ
ぞれ送信制御部２２の入力端子Ｉａ，Ｉｂに接続されて
いる。送信制御部２２は、入力端子Ｉａ，Ｉｂにそれぞ
れ対応する出力端子Ｏａ，Ｏｂを有している。入力端子
Ｉａまたは入力端子Ｉｂのいずれか一方にデータパケッ
トＤＰＫＴが入力されているときは、データパケットＤ
ＰＫＴが入力されていない入力端子に対応する出力端子
にそのデータパケットＤＰＫＴをそのまま伝送信号ＴＸ
として出力する。また、入力端子Ｉａ及びＩｂの両方に
同時にデータパケットＤＰＫＴが入力されているとき
は、データ端末１５，１６に対して送信を禁止する旨の
指示を行うための禁止信号ＩＮＨを両方の出力端子Ｏ
ａ，Ｏｂに伝送信号ＴＸとして出力するものである。
ストペア線１５ａを介して送信されてくるデータパケッ
トＤＰＫＴを受信する受信部２１ａと、通信回線４０の
ツイストペア線４１から送信されてくるデータパケット
ＤＰＫＴを含む情報を受信する受信部２１ｂとを有して
いる。これらの受信部２１ａ，２１ｂの出力側は、それ
ぞれ送信制御部２２の入力端子Ｉａ，Ｉｂに接続されて
いる。送信制御部２２は、入力端子Ｉａ，Ｉｂにそれぞ
れ対応する出力端子Ｏａ，Ｏｂを有している。入力端子
Ｉａまたは入力端子Ｉｂのいずれか一方にデータパケッ
トＤＰＫＴが入力されているときは、データパケットＤ
ＰＫＴが入力されていない入力端子に対応する出力端子
にそのデータパケットＤＰＫＴをそのまま伝送信号ＴＸ
として出力する。また、入力端子Ｉａ及びＩｂの両方に
同時にデータパケットＤＰＫＴが入力されているとき
は、データ端末１５，１６に対して送信を禁止する旨の
指示を行うための禁止信号ＩＮＨを両方の出力端子Ｏ
ａ，Ｏｂに伝送信号ＴＸとして出力するものである。
【００１３】送信制御部２２の出力端子Ｏａは送信部２
３ａに、出力端子Ｏｂは切替部２４の第１の入力側に、
それぞれ接続されている。送信部２３ａは、送信制御部
２２から出力された伝送信号ＴＸを、ツイストペア線１
５ｂを介してデータ端末１５へ送信するものである。ま
た切替部２４は、切替信号ＳＥＬ１に従って２つの入力
の中から選択された入力を出力側に出力するものであ
り、この切替部２４の第２の入力側には優先送受信部２
５の出力側が接続されている。優先送受信部２５には、
電話交換機２６が加入者回線２７を介して接続されてい
る。この優先送受信部２５は、受信部２１ｂが受信した
電話機音声パケットＴＰＫＴを音声信号に変換して加入
者回線２７を介して電話交換機２６へ出力する機能を有
している。また優先送受信部２５は、電話交換機２６か
ら入力された音声信号に制御情報を付加して交換機音声
パケットＥＰＫＴを生成し、一定周期（例えば１ｍｓ周
期）で交換機音声パケットＥＰＫＴを切替部２４の第２
の入力側に出力すると同時に、切替信号ＳＥＬ１を切替
部２４に出力するものである。
３ａに、出力端子Ｏｂは切替部２４の第１の入力側に、
それぞれ接続されている。送信部２３ａは、送信制御部
２２から出力された伝送信号ＴＸを、ツイストペア線１
５ｂを介してデータ端末１５へ送信するものである。ま
た切替部２４は、切替信号ＳＥＬ１に従って２つの入力
の中から選択された入力を出力側に出力するものであ
り、この切替部２４の第２の入力側には優先送受信部２
５の出力側が接続されている。優先送受信部２５には、
電話交換機２６が加入者回線２７を介して接続されてい
る。この優先送受信部２５は、受信部２１ｂが受信した
電話機音声パケットＴＰＫＴを音声信号に変換して加入
者回線２７を介して電話交換機２６へ出力する機能を有
している。また優先送受信部２５は、電話交換機２６か
ら入力された音声信号に制御情報を付加して交換機音声
パケットＥＰＫＴを生成し、一定周期（例えば１ｍｓ周
期）で交換機音声パケットＥＰＫＴを切替部２４の第２
の入力側に出力すると同時に、切替信号ＳＥＬ１を切替
部２４に出力するものである。
【００１４】切替部２４の出力側は送信部２３ｂに接続
されている。送信部２３ｂは、通信回線４０のツイスト
ペア線４２に切替部２４から出力されたデータパケット
ＤＰＫＴを含む情報を送信するものである。制御装置３
０は、データ端末１６からツイストペア線１６ａを介し
て送信されてくるデータパケットＤＰＫＴを受信する受
信部３１ａと、ツイストペア線４２から送信されてくる
データパケットＤＰＫＴを含む情報を受信する受信部３
１ｂとを有している。これらの受信部３１ａ，３１ｂの
出力側は、送信制御部３２の入力端子Ｉａ，Ｉｂにそれ
ぞれ接続されている。送信制御部３２は、送信制御部２
２と同様の機能を有し、受信部３１ａ，３１ｂの受信状
態によってデータパケットＤＰＫＴまたは禁止信号ＩＮ
Ｈを出力端子Ｏａ，Ｏｂに伝送信号ＴＸとして出力する
ものである。送信制御部３２の出力端子Ｏａは送信部３
３ａの入力側に、出力端子Ｏｂは切替部３４の第１の入
力側に、それぞれ接続されている。送信部３３ａは、送
信制御部３２から出力された伝送信号ＴＸをツイストペ
ア線１６ｂを介してデータ端末１２へ送信するものであ
る。また切替部３４は、切替信号ＳＥＬ２に従って２つ
の入力の中から選択された入力を出力側に出力するもの
であり、この切替部３４の第２の入力側には音声送受信
部３５の出力側が接続されている。
されている。送信部２３ｂは、通信回線４０のツイスト
ペア線４２に切替部２４から出力されたデータパケット
ＤＰＫＴを含む情報を送信するものである。制御装置３
０は、データ端末１６からツイストペア線１６ａを介し
て送信されてくるデータパケットＤＰＫＴを受信する受
信部３１ａと、ツイストペア線４２から送信されてくる
データパケットＤＰＫＴを含む情報を受信する受信部３
１ｂとを有している。これらの受信部３１ａ，３１ｂの
出力側は、送信制御部３２の入力端子Ｉａ，Ｉｂにそれ
ぞれ接続されている。送信制御部３２は、送信制御部２
２と同様の機能を有し、受信部３１ａ，３１ｂの受信状
態によってデータパケットＤＰＫＴまたは禁止信号ＩＮ
Ｈを出力端子Ｏａ，Ｏｂに伝送信号ＴＸとして出力する
ものである。送信制御部３２の出力端子Ｏａは送信部３
３ａの入力側に、出力端子Ｏｂは切替部３４の第１の入
力側に、それぞれ接続されている。送信部３３ａは、送
信制御部３２から出力された伝送信号ＴＸをツイストペ
ア線１６ｂを介してデータ端末１２へ送信するものであ
る。また切替部３４は、切替信号ＳＥＬ２に従って２つ
の入力の中から選択された入力を出力側に出力するもの
であり、この切替部３４の第２の入力側には音声送受信
部３５の出力側が接続されている。
【００１５】音声送受信部３５には、電話機３６が接続
され、受信部３１ｂが受信した交換機音声パケットＥＰ
ＫＴを音声信号に変換して電話機３６へ出力する機能を
有している。また、音声送受信部３５は、電話機３６か
ら入力された音声信号に制御情報を付加して電話機音声
パケットＴＰＫＴを生成し、受信部３１ｂが交換機音声
パケットＥＰＫＴを受信している間に、生成した電話機
音声パケットＴＰＫＴを切替部３４の第２の入力側に出
力すると同時に、切替信号ＳＥＬ２を切替部３４に出力
するようになっている。切替部３４の出力側は送信部３
３ｂに接続されている。送信部３３ｂは、ツイストペア
線４１にデータパケットＤＰＫＴを含む情報を送信する
ものである。以上のように構成されるデータ音声複合通
信システムの動作を、次の（１）〜（３）に分けて説明
する。
され、受信部３１ｂが受信した交換機音声パケットＥＰ
ＫＴを音声信号に変換して電話機３６へ出力する機能を
有している。また、音声送受信部３５は、電話機３６か
ら入力された音声信号に制御情報を付加して電話機音声
パケットＴＰＫＴを生成し、受信部３１ｂが交換機音声
パケットＥＰＫＴを受信している間に、生成した電話機
音声パケットＴＰＫＴを切替部３４の第２の入力側に出
力すると同時に、切替信号ＳＥＬ２を切替部３４に出力
するようになっている。切替部３４の出力側は送信部３
３ｂに接続されている。送信部３３ｂは、ツイストペア
線４１にデータパケットＤＰＫＴを含む情報を送信する
ものである。以上のように構成されるデータ音声複合通
信システムの動作を、次の（１）〜（３）に分けて説明
する。
【００１６】（１）データ端末１５だけが送信する場合 データ端末１５は、ツイストペア線１５ｂに伝送信号Ｔ
Ｘが存在しないことを確認して、データパケットＤＰＫ
Ｔをツイストペア線１５ａに送信する。制御装置２０の
送信制御部２２は、入力端子Ｉａだけにデータパケット
ＤＰＫＴが入力されているので、入力されたデータパケ
ットＤＰＫＴを出力端子Ｏｂへそのまま出力する。この
データパケットＤＰＫＴは、切替部２４、送信部２３
ｂ、及びツイストペア線４２を介して制御装置３０の受
信部３１ｂに伝送される。制御装置３０では、受信部３
１ｂだけがデータパケットＤＰＫＴを受信しているの
で、送信制御部３２はそのデータパケットＤＰＫＴを送
信部３３ａに出力する。これにより、データ端末１６
は、データ端末１５からのデータパケットＤＰＫＴを受
信することができる。
Ｘが存在しないことを確認して、データパケットＤＰＫ
Ｔをツイストペア線１５ａに送信する。制御装置２０の
送信制御部２２は、入力端子Ｉａだけにデータパケット
ＤＰＫＴが入力されているので、入力されたデータパケ
ットＤＰＫＴを出力端子Ｏｂへそのまま出力する。この
データパケットＤＰＫＴは、切替部２４、送信部２３
ｂ、及びツイストペア線４２を介して制御装置３０の受
信部３１ｂに伝送される。制御装置３０では、受信部３
１ｂだけがデータパケットＤＰＫＴを受信しているの
で、送信制御部３２はそのデータパケットＤＰＫＴを送
信部３３ａに出力する。これにより、データ端末１６
は、データ端末１５からのデータパケットＤＰＫＴを受
信することができる。
【００１７】（２）データ端末１５，１６が同時に送信
した場合 データ端末１５から送信されたデータパケットＤＰＫＴ
は、ツイストペア線１５ａを介して制御装置２０へ送信
され、制御装置２０内の受信部２１ａ、送信制御部２
２、切替部２４、及び送信部２３を通ってツイストペア
線４２に送信される。制御装置３０の受信部３１ｂは、
ツイストペア線４２を介して送信されたデータパケット
ＤＰＫＴを受信し、送信制御部３２の入力端子Ｉｂへ与
える。送信制御部３２の入力端子Ｉａには、データ端末
１６からのデータパケットＤＰＫＴが入力されているの
で、送信制御部３２は禁止信号ＩＮＨを各出力端子Ｏ
ａ，Ｏｂに出力する。出力端子Ｏａに出力された禁止信
号ＩＮＨは、データ端末１６に送信されるので、データ
端末１６が送信を中止する。一方、出力端子Ｏｂに出力
された禁止信号ＩＮＨは、切替部３４、送信部３３ｂ、
及びツイストペア線４１を通って制御装置２０の受信部
２１ｂへ伝送される。制御装置２０の送信制御部２２に
は、受信部２１ａと受信部２１ｂの両方から信号が入力
されるので、禁止信号ＩＮＨを両方の出力端子Ｏａ，Ｏ
ｂに出力する。これにより、データ端末１５は送信を中
止する。
した場合 データ端末１５から送信されたデータパケットＤＰＫＴ
は、ツイストペア線１５ａを介して制御装置２０へ送信
され、制御装置２０内の受信部２１ａ、送信制御部２
２、切替部２４、及び送信部２３を通ってツイストペア
線４２に送信される。制御装置３０の受信部３１ｂは、
ツイストペア線４２を介して送信されたデータパケット
ＤＰＫＴを受信し、送信制御部３２の入力端子Ｉｂへ与
える。送信制御部３２の入力端子Ｉａには、データ端末
１６からのデータパケットＤＰＫＴが入力されているの
で、送信制御部３２は禁止信号ＩＮＨを各出力端子Ｏ
ａ，Ｏｂに出力する。出力端子Ｏａに出力された禁止信
号ＩＮＨは、データ端末１６に送信されるので、データ
端末１６が送信を中止する。一方、出力端子Ｏｂに出力
された禁止信号ＩＮＨは、切替部３４、送信部３３ｂ、
及びツイストペア線４１を通って制御装置２０の受信部
２１ｂへ伝送される。制御装置２０の送信制御部２２に
は、受信部２１ａと受信部２１ｂの両方から信号が入力
されるので、禁止信号ＩＮＨを両方の出力端子Ｏａ，Ｏ
ｂに出力する。これにより、データ端末１５は送信を中
止する。
【００１８】（３）音声信号を送信する場合 制御装置２０の優先送受信部２５が電話交換機２６から
音声信号を受信すると、優先送受信部２５は、交換機音
声パケットＥＰＫＴを生成する。そして、一定周期（例
えば、１ｍｓ周期）で、優先送受信部２５は選択信号Ｓ
ＥＬ１を出力して切替部２４を優先送受信部２５側に切
替えるとともに、生成した交換機音声パケットＥＰＫＴ
を出力する。これにより、交換機音声パケットＥＰＫＴ
は、送信部２３ｂ及びツイストペア線４２を介して制御
装置３０の受信部３１ｂへ伝送される。受信部３１ｂの
出力側は音声送受信部３５に接続されているので、音声
送受信部３５は、交換機音声パケットＥＰＫＴを音声信
号に変換して電話機３６へ出力する。また、音声送受信
部３５は，交換機音声パケットＥＰＫＴを受信している
間、切替信号ＳＥＬ２により切替部３４を音声送受信部
３５側に切替え、電話機３６から受信した音声信号を電
話機音声パケットＴＰＫＴに変換して出力する。切替部
３４から出力された電話機音声パケットＴＰＫＴは、送
信部３３ｂ及びツイストペア線４１を介して制御装置２
０の受信部２１ｂへ伝送される。受信部２１ｂの出力側
が優先送受信部２５に接続されているので、この優先送
受信部２５は、電話機音声パケットＴＰＫＴを音声信号
に変換して加入者線２７に出力する。
音声信号を受信すると、優先送受信部２５は、交換機音
声パケットＥＰＫＴを生成する。そして、一定周期（例
えば、１ｍｓ周期）で、優先送受信部２５は選択信号Ｓ
ＥＬ１を出力して切替部２４を優先送受信部２５側に切
替えるとともに、生成した交換機音声パケットＥＰＫＴ
を出力する。これにより、交換機音声パケットＥＰＫＴ
は、送信部２３ｂ及びツイストペア線４２を介して制御
装置３０の受信部３１ｂへ伝送される。受信部３１ｂの
出力側は音声送受信部３５に接続されているので、音声
送受信部３５は、交換機音声パケットＥＰＫＴを音声信
号に変換して電話機３６へ出力する。また、音声送受信
部３５は，交換機音声パケットＥＰＫＴを受信している
間、切替信号ＳＥＬ２により切替部３４を音声送受信部
３５側に切替え、電話機３６から受信した音声信号を電
話機音声パケットＴＰＫＴに変換して出力する。切替部
３４から出力された電話機音声パケットＴＰＫＴは、送
信部３３ｂ及びツイストペア線４１を介して制御装置２
０の受信部２１ｂへ伝送される。受信部２１ｂの出力側
が優先送受信部２５に接続されているので、この優先送
受信部２５は、電話機音声パケットＴＰＫＴを音声信号
に変換して加入者線２７に出力する。
【００１９】このように、電話交換機２６と電話機３６
との間の音声通信は、通信回線４０を介してパケット形
式で行われる。交換機音声パケットＥＰＫＴ及び電話機
音声パケットＴＰＫＴが伝送されている間は、データ端
末１５には電話機音声パケットＴＰＫＴが、データ端末
１６には交換機音声パケットＥＰＫＴがそれぞれ送信さ
れる。このため、データ端末１５，１６はデータパケッ
トＤＰＫＴを送信することができず、音声信号が優先的
に伝送される。この様に、本実施形態のデータ音声複合
通信システムでは、次の（ｉ）〜（iii)のような利点が
ある。
との間の音声通信は、通信回線４０を介してパケット形
式で行われる。交換機音声パケットＥＰＫＴ及び電話機
音声パケットＴＰＫＴが伝送されている間は、データ端
末１５には電話機音声パケットＴＰＫＴが、データ端末
１６には交換機音声パケットＥＰＫＴがそれぞれ送信さ
れる。このため、データ端末１５，１６はデータパケッ
トＤＰＫＴを送信することができず、音声信号が優先的
に伝送される。この様に、本実施形態のデータ音声複合
通信システムでは、次の（ｉ）〜（iii)のような利点が
ある。
【００２０】（ｉ）優先送受信部２５、音声送受信部３
５、及び切替部２４，３４によって、通信回線４０に交
換機音声パケットＥＰＫＴ及び電話機音声パケットＴＰ
ＫＴを一定周期で送信するため、衝突や待ち合わせによ
り音声信号の伝送が遅延するというおそれがない。 （ii）通信回線４０では、ツイストペア線４１に電話機
音声パケットＴＰＫＴが、ツイストペア線４２に交換機
音声パケットＥＰＫＴが、それぞれ同時に伝送されるの
で、通常のデータパケットＤＰＫＴの伝送に比べて効率
がよい。 （iii)通信回線４０は１０Ｍｂｐｓの伝送速度を有し、
これに１ｍｓ周期で電話機音声パケットＴＰＫＴ等を伝
送するので、データパケットＤＰＫＴに対する影響の少
ないデータ音声複合通信が可能となる。なお、本発明
は、図１の実施形態に限定されず、種々の変形が可能で
ある。この変形例としては、例えば、次の（ａ）〜
（ｅ）のようなものがある。
５、及び切替部２４，３４によって、通信回線４０に交
換機音声パケットＥＰＫＴ及び電話機音声パケットＴＰ
ＫＴを一定周期で送信するため、衝突や待ち合わせによ
り音声信号の伝送が遅延するというおそれがない。 （ii）通信回線４０では、ツイストペア線４１に電話機
音声パケットＴＰＫＴが、ツイストペア線４２に交換機
音声パケットＥＰＫＴが、それぞれ同時に伝送されるの
で、通常のデータパケットＤＰＫＴの伝送に比べて効率
がよい。 （iii)通信回線４０は１０Ｍｂｐｓの伝送速度を有し、
これに１ｍｓ周期で電話機音声パケットＴＰＫＴ等を伝
送するので、データパケットＤＰＫＴに対する影響の少
ないデータ音声複合通信が可能となる。なお、本発明
は、図１の実施形態に限定されず、種々の変形が可能で
ある。この変形例としては、例えば、次の（ａ）〜
（ｅ）のようなものがある。
【００２１】（ａ）上記実施形態のデータ音声複合通信
システムは、制御装置２０と制御装置３０が通信回線４
０を介して１対１で接続された構成となっているが、複
数の制御装置３０をそれぞれ通信回線４０を介して制御
装置２０に接続する１対ｎの構成にすることもできる。 （ｂ）制御装置２０及び制御装置３０は、それぞれデー
タ端末１５，１６を１台ずつ接続しているが、それぞれ
複数のデータ端末を接続する構成としても良い。 （ｃ）優先送受信部２５は、データパケットが伝送され
ているか否かに拘らず、一定周期で音声パケットを送信
しているが、データパケットの有無を確認してデータパ
ケットが伝送されていないときにのみ、音声パケットを
送信することとしても良い。これにより、送信中のデー
タパケットに影響を与えることが無くなる。 （ｄ）優先送受信部２５は、電話交換機２６からの音声
信号から交換機音声パケットを生成して送信している
が、音声信号が存在しないときにも、ダミーの交換機音
声パケットを生成して送信することにしても良い。これ
により、制御装置３０側の電話機３６からの発呼要求等
の情報を受信することができる。 （ｅ）優先送受信部２５は、電話交換機２６からの加入
者線２７を１回線接続し、音声送受信部３５は電話機３
６を１台接続しているが、それぞれ複数回線、複数台接
続することができる。その場合は、多重化した交換機音
声パケットＥＰＫＴ及び電話機音声パケットを生成すれ
ばよい。
システムは、制御装置２０と制御装置３０が通信回線４
０を介して１対１で接続された構成となっているが、複
数の制御装置３０をそれぞれ通信回線４０を介して制御
装置２０に接続する１対ｎの構成にすることもできる。 （ｂ）制御装置２０及び制御装置３０は、それぞれデー
タ端末１５，１６を１台ずつ接続しているが、それぞれ
複数のデータ端末を接続する構成としても良い。 （ｃ）優先送受信部２５は、データパケットが伝送され
ているか否かに拘らず、一定周期で音声パケットを送信
しているが、データパケットの有無を確認してデータパ
ケットが伝送されていないときにのみ、音声パケットを
送信することとしても良い。これにより、送信中のデー
タパケットに影響を与えることが無くなる。 （ｄ）優先送受信部２５は、電話交換機２６からの音声
信号から交換機音声パケットを生成して送信している
が、音声信号が存在しないときにも、ダミーの交換機音
声パケットを生成して送信することにしても良い。これ
により、制御装置３０側の電話機３６からの発呼要求等
の情報を受信することができる。 （ｅ）優先送受信部２５は、電話交換機２６からの加入
者線２７を１回線接続し、音声送受信部３５は電話機３
６を１台接続しているが、それぞれ複数回線、複数台接
続することができる。その場合は、多重化した交換機音
声パケットＥＰＫＴ及び電話機音声パケットを生成すれ
ばよい。
【００２２】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第１の発明
によれば、従来のＣＳＭＡ／ＣＤ方式のＬＡＮに、電話
交換機から入力された音声信号を交換機音声パケットに
変換して、一定周期で通信回線に出力する優先制御部
と、通信回線から受信した交換機音声パケットを音声信
号に変換して電話機に出力し、同時に電話機から入力さ
れた音声信号を電話機音声パケットに変換して通信回線
に出力する音声送受信部を設けている。これにより、通
信回線は一定周期毎に、音声信号の伝送に優先的に割り
当てられ、音声信号を遅延なく伝送することが可能にな
るという効果がある。更に、交換機音声パケット等の伝
送は、双方向同時に行われるので、データパケットの伝
送よりも効率がよく、データ伝送に与える影響が少ない
という効果がある。第２の発明によれば、データパケッ
トが伝送されていないときに音声伝送を開始するように
したので、第１の発明とほぼ同様の効果が得られるとと
もに、伝送中のデータに与える影響が更に少ないという
効果がある。
によれば、従来のＣＳＭＡ／ＣＤ方式のＬＡＮに、電話
交換機から入力された音声信号を交換機音声パケットに
変換して、一定周期で通信回線に出力する優先制御部
と、通信回線から受信した交換機音声パケットを音声信
号に変換して電話機に出力し、同時に電話機から入力さ
れた音声信号を電話機音声パケットに変換して通信回線
に出力する音声送受信部を設けている。これにより、通
信回線は一定周期毎に、音声信号の伝送に優先的に割り
当てられ、音声信号を遅延なく伝送することが可能にな
るという効果がある。更に、交換機音声パケット等の伝
送は、双方向同時に行われるので、データパケットの伝
送よりも効率がよく、データ伝送に与える影響が少ない
という効果がある。第２の発明によれば、データパケッ
トが伝送されていないときに音声伝送を開始するように
したので、第１の発明とほぼ同様の効果が得られるとと
もに、伝送中のデータに与える影響が更に少ないという
効果がある。
【図１】本発明の実施形態を示すデータ音声複合通信シ
ステムの構成図である。
ステムの構成図である。
【図２】従来のＬＡＮの構成図である。
１５，１６ データ端末 ２０，３０ 制御装置 ２１ａ，２１ｂ，３１ａ，３１ｂ 受信部 ２２，３２ 送信制御部 ２３ａ，２３ｂ，３３ａ，３３ｂ 送信部 ２４，３４ 切替部 ２５ 優先送受信部 ２６ 電話交換機 ２７ 加入者線 ３５ 音声送受信部 ３６ 電話機 ４０ 通信回線 ＳＥＬ１，ＳＥＬ２ 切替信号 ＤＰＫＴ データパケット ＥＰＫＴ 交換機音声パケッ
ト ＴＰＫＴ 電話機音声パケッ
ト ＴＸ 伝送信号
ト ＴＰＫＴ 電話機音声パケッ
ト ＴＸ 伝送信号
Claims (2)
- 【請求項１】 データに宛先アドレスを含む制御情報が
付加されて送信されてきた伝送信号の中から、自己宛て
のものを選択して受信するとともに、その伝送信号の非
送信時にのみデータに制御情報を付加したデータパケッ
トの送信が可能な複数のデータ端末と、 前記伝送信号及び前記データパケットを含む情報を伝送
するための通信回線と、 第１及び第２の制御装置とを備え、 前記第１及び第２の制御装置は、前記複数のデータ端末
及び前記通信回線からのデータパケットを含む情報を受
信する複数の受信部と、前記複数の受信部のうち１つの
受信部が前記データパケットを受信しているときはその
データパケットをそのまま前記伝送信号として出力し、
前記複数の受信部が前記データパケットを受信している
ときは前記複数のデータ端末の送信を禁止するための禁
止信号を前記伝送信号として出力する送信制御部と、前
記送信制御部から出力された前記伝送信号を前記複数の
データ端末及び前記通信回線に同時に送信する複数の送
信部とを、それぞれ有する通信システムにおいて、 電話交換機から加入者線を介して入力される音声信号に
制御情報を付加した交換機音声パケットを、一定周期で
前記禁止信号の有無に拘らず出力し続けるとともに、切
替信号を出力し、かつ前記通信回線から受信した電話機
音声パケットを音声信号に変換して該加入者線に出力す
る優先送受信部と、 前記優先送受信部から出力された前記交換機音声パケッ
トと、前記第１の制御装置の送信制御部から出力された
伝送信号とを、前記切替信号に基づき切替えて前記通信
回線に対応した前記第１の制御装置の送信部へ出力する
第１の切替部と、 前記通信回線から受信した前記交換機音声パケットを音
声信号に変換して電話機に出力するとともに、該交換機
音声パケットを受信している間に、該電話機から入力さ
れる音声信号を電話機音声パケットに変換して出力する
音声送受信部と、 前記音声送受信部から出力された電話機音声パケット
を、前記第２の制御装置の送信制御部から出力された伝
送信号に優先して切替えて、前記通信回線に対応する前
記第２の制御装置内の前記送信部へ出力する第２の切替
部とを、 設けたことを特徴とするデータ音声複合通信システム。 - 【請求項２】 データに宛先アドレスを含む制御情報が
付加されて送信されてきた伝送信号の中から、自己宛て
のものを選択して受信するとともに、その伝送信号の非
送信時にのみデータに制御情報を付加したデータパケッ
トの送信が可能な複数のデータ端末と、 前記伝送信号及び前記データパケットを含む情報を伝送
するための通信回線と、 第１及び第２の制御装置とを備え、 前記第１及び第２の制御装置は、前記複数のデータ端末
及び前記通信回線からのデータパケットを含む情報を受
信する複数の受信部と、前記複数の受信部のうち１つの
受信部が前記データパケットを受信しているときはその
データパケットをそのまま前記伝送信号として出力し、
前記複数の受信部が前記データパケットを受信している
ときは前記データ端末の送信を禁止するための禁止信号
を前記伝送信号として出力する送信制御部と、前記送信
制御部から出力された前記伝送信号を前記複数のデータ
端末及び前記通信回線に同時に送信する複数の送信部と
を、それぞれ有する通信システムにおいて、 前記送信制御部から出力される伝送信号が存在しないと
きに、電話交換機から加入者線を介して入力された音声
信号に制御情報を付加した交換機音声パケットの出力を
開始し、出力開始後は前記禁止信号の発生に拘らず出力
し続けるとともに、切替信号を出力し、かつ前記通信回
線から受信した電話機音声パケットを音声信号に変換し
て該加入者線に出力する優先送受信部と、 前記優先送受信部から出力された前記交換機音声パケッ
トと、前記第１の制御装置の送信制御部から出力された
伝送信号とを、前記切替信号に基づき切替えて前記通信
回線に対応した前記第１の制御装置の送信部へ出力する
第１の切替部と、 前記通信回線から受信した前記交換機音声パケットを音
声信号に変換して電話機に出力するとともに、該交換機
音声パケットを受信している間に、該電話機から入力さ
れる音声信号を前記電話機音声パケットに変換して出力
する音声送受信部と、 前記音声送受信部から出力された電話機音声パケット
を、前記第２の制御装置の送信制御部から出力された伝
送信号に優先して切替えて、前記通信回線に対応する前
記第２の制御装置内の前記送信部へ出力する第２の切替
部とを、 設けたことを特徴とするデータ音声複合通信システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8057267A JPH09247214A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | データ音声複合通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8057267A JPH09247214A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | データ音声複合通信システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09247214A true JPH09247214A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=13050764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8057267A Withdrawn JPH09247214A (ja) | 1996-03-14 | 1996-03-14 | データ音声複合通信システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09247214A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6658020B1 (en) | 1998-03-05 | 2003-12-02 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Voice data exchange system |
| US7046778B2 (en) | 2000-03-31 | 2006-05-16 | Coppercom, Inc. | Telecommunications portal capable of interpreting messages from an external device |
| US7069291B2 (en) | 1999-03-06 | 2006-06-27 | Coppercom, Inc. | Systems and processes for call and call feature administration on a telecommunications network |
| CN102348027A (zh) * | 2011-10-24 | 2012-02-08 | 江苏科技大学 | 一种数据和语音的混合传输方法 |
-
1996
- 1996-03-14 JP JP8057267A patent/JPH09247214A/ja not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6658020B1 (en) | 1998-03-05 | 2003-12-02 | Oki Electric Industry Co., Ltd. | Voice data exchange system |
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