JPH09242937A - 管継手の回り止め部材及びそれを用いた管継手の回り止め構造 - Google Patents

管継手の回り止め部材及びそれを用いた管継手の回り止め構造

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JPH09242937A
JPH09242937A JP8075192A JP7519296A JPH09242937A JP H09242937 A JPH09242937 A JP H09242937A JP 8075192 A JP8075192 A JP 8075192A JP 7519296 A JP7519296 A JP 7519296A JP H09242937 A JPH09242937 A JP H09242937A
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detent
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JP8075192A
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Mitsuru Shiraishi
充 白石
Toshiichi Kato
敏一 加藤
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TECHNO FLEX KK
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TECHNO FLEX KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管継手を至極簡単な構造の回り止め部材で係
止できて空回りを防止でき、支持部材に対する取付位置
の位置決めがやり易く、管継手に連結継手した装置類の
調整、点検のための脱着を容易に行える管継手の回り止
め部材及びそれを用いた管継手の回り止め構造を提供す
ることを目的とする。 【構成】 配管された各種管類12の継手部に設けられ
た円弧面を備えた管継手14を該管継手の近傍に配置さ
れた支持部材16に近接させてクランプ部材20により
支持部材に対してこの管継手を抱持するように配置させ
た状態で、該管継手と前記支持部材との間に管継手の回
り止め部材38を挟着配置させ、前記支持部材に対する
管継手の空回りを防止させてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管された各種管
類の継手部に設けられた管継手を支持部材にクランプし
た状態で、管継手が支持部材に対して空回りするのを防
止する管継手の回り止め部材及びそれを用いた管継手の
回り止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種管類を現場に配管する場合に
は、管類の相互の端部を管継手で継いで延長したり、或
は、管類の端部に設けた管継手に他の装置類を連結し、
前記管継手をあらかじめ設けた角形枠杆等の支持部材に
位置決め固定している。例えば、天井裏空間に配管され
たスプリンクラ用フレキシブルチューブにおいては、そ
の端部側にスプリンクラヘッドを連結するために、フレ
キシブルチューブの端部に管継手を連結し、この管継手
を支持部材にクランプ部材で位置決めすると共に、この
管継手にスプリンクラヘッドを連結してスプリンクラヘ
ッドの先端面が天井板に開孔した孔から室内側に向けら
れる様に配置している。
【0003】これらの管継手やスプリンクラヘッドは、
天井裏空間内で施工したときに、管継手の位置決め調
整、或はスプリンクラヘッドを管継手に対して取外し、
取付けて調整し、点検する必要があり、このスプリンク
ラヘッドを管継手に脱着するときに、支持部材にクラン
プさせた管継手が共回りしない様に、例えば、図13
(ア)に示す様に、断面が多角形になる様に形成させた
管継手の一つの角面を支持部材に当接させたり、図13
(イ)に示す様に、外周面に歯形を刻設させた管継手を
支持部材に当接させたり、図13(ウ)に示す様に、外
周面に断面円弧状の縦溝を設けた管継手の縦溝面を支持
部材に当接させながらクランプ部材で各管継手を強圧に
位置決め固定し、また管継手が支持部材に対して空回り
するのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
13(ア)の様に断面を多角形に形成した管継手は製造
コストが高くなる欠点がある。また、図13(イ)の様
に外周面に歯形状の縦溝を形成した管継手は、安価に製
造できるが、支持部材に対する縦溝の噛み込みが甘く、
管継手はスプリンクラヘッドを回転させて取り外すとき
に共回りし、スプリンクラヘッドを管継手から取り外し
できず、保守点検ができにくい。更に、図13(ウ)に
示す様に、断面円弧状の縦溝を設けた管継手において
は、形状が複雑であるため、製造コストが割高である。
また、図13(ア)、図13(ウ)の管継手において
は、管継手の軸回り方向の支持部材に対する相対位置の
設定自由度が低く位置決め固定に手数を要する等の問題
点があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、管継手を、同管継手を支
持部材の近傍にクランプ部材で抱持した状態で、管継手
と支持部材との間隙に回り止め部材を挟着配置させるこ
とにより、(1)管継手を至極簡単な構造の回り止め部
材で係止できて空回りを防止できる。(2)管継手の支
持部材に対する取付位置の自由度も高く、位置決めを行
い易い。(3)管継手に連結継手した装置類の調整、点
検のための脱着を容易に行える回り止め部材及びそれを
用いた管継手の回り止め構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】上記の問題点を解決す
るために、請求項1に係る発明は、配管された各種管類
12の継手部に設けられた円弧面42を備えた管継手1
4を該管継手14の近傍に配置された支持部材16に近
接させてクランプ部材20により支持部材16に対して
この管継手14を抱持するように配置させた状態で、該
管継手14と前記支持部材16との間に挟着配置され、
前記支持部材16に対する管継手14の空回りを防止さ
せる管継手の回り止め部材38から構成される。
【0007】また、請求項2によれば、前記回り止め部
材38は前記支持部材16に当着する第1当着面40を
有すると共に、前記管継手14に当着する第2当着面4
2を備えてなることとしてもよい。
【0008】また、請求項3によれば、前記第2当着面
42には少なくとも前記管継手14の円弧面13の2箇
所に当接する突丘又は爪片46が設けられてなることと
してもよい。
【0009】また、請求項4によれば、前記回り止め部
材38の第2当着面42は前記管継手14の円弧面13
に密着当接する円弧凹面44であることとしてもよい。
【0010】また、請求項5によれば、前記回り止め部
材38は平面視略台形状に形成されてなることとしても
よい。
【0011】また、請求項6によれば、前記回り止め部
材38の第2当着面42は前記管継手14の円弧面13
に線接触状に当接する爪片46を有するとともに同第2
当着面42の爪片46以外の部分は前記管継手14の円
弧面13とは間隔48をおいて密着しないように凹陥し
て形成されてなることとしてもよい。
【0012】また、請求項7によれば、前記管継手14
の円弧面13には歯形52が刻設され、前記回り止め部
材38の第2当着面42にはこの歯形52と咬合する止
め歯形54が設けられてなることとしてもよい。
【0013】また、請求項8によれば、前記回り止め部
材38は、軟質部材56からなることとしてもよい。
【0014】また、請求項9によれば、前記回り止め部
材38は、前記支持部材16に対して同支持部材16の
当接面が前記管継手14の円弧面13と接線状となるよ
うに当接させ、その状態でこれら支持部材16と管継手
14の円弧面13の接線58の両側の空隙60、60内
であって、これら管継手14の円弧面13及び支持部材
16の両方に当接するように配置される針金状のフレー
ム部材62、62であることとしてもよい。
【0015】また、請求項10によれば、前記回り止め
部材38は、同回り止め部材38の上部両側に突設さ
れ、前記クランプ部材20にまたがるように係着する係
止片70、70を備えてることとしてもよい。
【0016】次に、請求項11に係る本発明は、配管さ
れた各種管類12の継手部に設けられ円弧面13を備え
た管継手14と、該管継手14の近傍に配置された支持
部材16と、この支持部材16に近接させて管継手14
を抱持するように周回して前記管継手14の反対側で支
持部材16に当接した締め付け具18で固定するクラン
プ部材20とを有し、前記管継手14と前記支持部材1
6との間には、前記支持部材16に対する管継手14の
空回りを防止させる管継手の回り止め部材38が挟着配
置されてなる管継手の回り止め構造10から構成され
る。
【0017】また、請求項12によれば、前記管継手1
4の外周面には歯形52が形成されると共に、前記回り
止め部材38の管継手14との当着面42には、前記管
継手14の外周面の歯形52と咬合する止め歯形54が
形成されてなることとしてもよい。
【0018】また、請求項13によれば、前記管継手1
4の外周面または前記回り止め部材38の当着面42に
は、軟質部材56が周設されてなることとしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の管継手の回り止め部材
は、配管された各種管類の継手部に設けられた円弧面を
備えた管継手を該管継手の近傍に配置された支持部材に
近接させてクランプ部材により支持部材に対してこの管
継手を抱持するように配置させた状態で、該管継手と前
記支持部材との間に挟着配置されている。回り止め部材
は支持部材に接着剤等を用いて固定する。そして、クラ
ンプ部材で管継手を支持部材側へ締め付けながら管継手
を回り止め部材に圧接させて管継手を支持部材に対して
確実に位置決め固定できる。また、この管継手に連結し
た他の装置部品を調整又は点検のために脱着するとき
に、管継手の支持部材に対する空回りを防止でき、管継
手に連結した他の装置部品の調整、点検等を簡易に行え
る。なお、回り止め部材は支持部材に接着剤等で固定す
ることなく、回り止め部材を支持部材に当接させた状態
で管継手を回り止め部材へクランプ部材で締め付けても
よい。この場合においても管継手を支持部材に対して確
実に位置決め固定でき、管継手の空回りを防止できる。
【0020】前記回り止め部材は前記支持部材に当着す
る第1当着面を有すると共に、前記管継手側に当着する
第2当着面を備えている。この第1当着面は、角型枠杆
からなる支持部材の側壁面に密着する様な平坦面に形成
され、また、第2当着面は支持部材に対して交差方向に
配置される管継手の外周の円弧面に密着当接する円弧凹
面に形成されている。管継手をクランプ部材で支持部材
16に締め付けた状態で、管継手に回転する様な力が作
用すると、回り止め部材38が回転方向に移動しようと
するが、円弧凹面の端部側の山形部のくさび作用と、ク
ランプ部材による締め付け圧力により管継手14は回転
不能となって確実に回り止めされる。また、回り止め部
材の第1当着面が支持部材の側壁面に密着して移動する
こともなく安定保持される。また、第1、第2当着面に
は、支持部材や管継手の円弧面に対する摩擦抵抗を増加
するために粗面状に形成してもよい。
【0021】前記回り止め部材は、金属、硬質合成樹
脂、硬質ゴム等を素材として平面視略台形状に形成さ
れ、この台形状の底辺側に支持部材に当着する第1当着
面が、上辺側に管継手の円弧面に当着する第2当着面が
設けられている。この第2当着面には、少なくとも管継
手の円弧面の2箇所に当接する突丘又は爪片を備えてい
る。管継手に回転力が加わるときに回り止め部材の突丘
又は爪片が管継手が回転する方向へ巻き込まれ、管継手
の円弧面と回り止め部材とに大きな摩擦力が働いて管継
手は確実に空回りを防止できる。
【0022】また、回り止め部材の第2当着面は、管継
手の円弧面に線接触状に当接する爪片を有するととも
に、第2当着面の爪以外の部分は前記管継手の円弧面と
は間隔をおいて密着しないように凹陥して形成してもよ
い。管継手を回転させる力が作用するときに、管継手に
線接触状に当接した爪片は、第2当着面の凹陥された側
への食い込みに巻き込まれ、管継手と回り止め部材との
摩擦抵抗が大きく働きながら管継手の空回りを確実に防
止できる。
【0023】また、前記管継手の円弧面には歯形が刻設
され、前記回り止め部材の第2当着面には前記歯形と咬
合する止め歯形を設けてもよい。これらの歯形や止め歯
形は、ローレット加工で安価に形成でき、この歯形の相
互の係合で、管継手のから回りを防止できる。管継手の
歯形は円周面の全体に、或は回り止め部材と接合する部
分に設ける。また、回り止め部材の止め歯形は、第2当
着面の全体に、或は両端側の一部に設けてもよい。
【0024】また、前記回り止め部材は、軟質部材から
形成してもよい。回り止め部材の全体を軟質部材で形成
してもよいが、管継手との摩擦抵抗を大きくする必要か
ら、第2当着面に沿って軟質部材を被覆する。この軟質
部材としては、ゴム、ビニール等を接着使用する。ま
た、管継手の外周面は、円弧面でもよいが軟質部材との
摩擦抵抗を増大するために歯形を設けてもよい。これに
よって、管継手に回転力が作用するときに管継手の円弧
面と接触する回り止め部材の軟質部材が圧縮されて相互
の摩擦抵抗が増大され、管継手の空まわりを効果的に防
止できる。また、軟質部材を管継手の外周面に周設し、
回り止め部材の当着面には管継手の軟質部材に係合する
止め歯形を設けてもよい。この場合にも、管継手に回転
力が作用しても、回り止め部材の当着面に設けた止め歯
形が管継手の外周面の軟質部材に食い込む様に係合され
て管継手の空まわりを効果的に防止できることとなる。
【0025】また、前記回り止め部材は、前記支持部材
に対して同支持部材の当接面が前記管継手の円弧面と接
線状となるように当接させ、その状態でこれら支持部材
と管継手の円弧面の接線の両側の空隙内であって、これ
ら管継手の円弧面及び支持部材の両方に当接するように
配置される針金状のフレーム部材からなることとしても
よい。針金状のフレーム部材は簡単に折曲加工ができ、
また軽量で安価に製造でき、現場への携帯も容易となっ
て施工効率が向上する。
【0026】また、前記回り止め部材は、同回り止め部
材の上部両側に突設され、前記クランプ部材にまたがる
ように係着する係止片を備えてることとしてもよい。管
継手と支持部材の間隔の上方から回り止め部材を落とし
込み状にクランプ部材に係着でき、回り止め部材の第1
当着面を支持部材に接着する必要がなく、簡易に装着で
きる。
【0027】次に、本発明の管継手の回り止め構造は、
配管された各種管類の継手部に設けられ円弧面を備えた
管継手と、該管継手の近傍に配置された支持部材と、こ
の支持部材に近接させて管継手を抱持するように周回し
て前記管継手の反対側で支持部材に当接した締め付け具
で固定するクランプ部材とを有している。そして、管継
手と支持部材との間に支持部材に対する管継手の空回り
を防止させる管継手の回り止め部材が挟着配置されてい
る。これにより、管継手を支持部材に対して確実に位置
決め固定でき、この管継手に連結した他の装置部品を調
整又は保守点のために脱着するときに、管継手が支持部
材に対して空回りすることなく、管継手に連結した他の
装置部品の調整、保守点検等を簡易に行える。
【0028】クランプ部材としては、平面視略U形に形
成された金属帯バンド、或は針金状のUクリップ等を利
用し、締め付け具としては側面視くさび形に形成された
部材や、或は、締め付けボルトを使用してもよい。支持
部材は、例えば、天井裏空間においては天井板を吊支す
る角形枠杆を利用でき、この角型枠杆の側壁面に回り止
め部材を接着剤等で固定する。なお、回り止め部材を単
に角型枠杆の側壁面に当接させた状態で、管継手を回り
止め部材へクランプ部材で締め付けてもよい。
【0029】
【実施例】以下、添付図面に基づき本発明の管継手の回
り止め構造を説明しつつ同時に管継手の回り止め部材の
好適な実施例を説明する。図1、図2には、前記管継手
の回り止め構造10が示されている。図において、管継
手の回り止め構造10は、配管された各種の管類12の
継手部に設けられ、外周面に円弧面13を備えた管継手
14と、該管継手14の近傍に配置された支持部材16
と、この支持部材16に近接させた管継手14を抱持す
るように周回され、管継手14の反対側で支持部材16
に当接した締め付け具18に固定されたクランプ部材2
0とを有している。
【0030】図1には、天井裏空間Cに配管されたスプ
リンクラ用フレキシブルチューブ12aの端部に設けた
ユニオン22が管継手14の上端側に連結され、この管
継手14の下端に、感知素子等が内装されたスプリンク
ラヘッド24が螺合連結されたスプリンクラ設備が示さ
れている。前記管継手14は、金属等を素材として管状
に形成されている。この管継手14の上端外周には、フ
レキシブルチューブ12a側のユニオン22を螺合する
ため、図示しない雄ねじが形成され、更に下端側の内周
面にも、スプリンクラヘッド24を螺合固定する雌ねじ
が形成されている。そして、スプリンクラ用フレキシブ
ルチューブ12aの端部に管継手14を介してスプリン
クラヘッド24が着立自在に螺着されている。
【0031】前記支持部材16は、例えば天井板26を
吊支するため天井裏空間Cに略水平に架設された角形枠
杆からなる。この支持部材16に前記管継手14を鉛直
方向に位置決めすると共に、下端のスプリンクラヘッド
24の高さ位置も同時に位置決めできるようにクランプ
部材20で固定されている。図1、図2に示す様に、ク
ランプ部材20は、金属帯板を素材とし、管継手14を
抱き込む様に平面視略U形に曲成された帯バンド28と
して形成されている。この帯バンド28の両端部は、支
持部材16に差し込み可能に二又帯枠30に分割されて
いる。この二又帯枠30の端部には、対向した内面側へ
曲成されて前記締め付け具18に係着するフック32、
32が設けられている。前記締め付け具18は、剛性を
有した金属板等を素材とし、平面視U形の縦形枠34に
形成され、この縦形枠34の両側板36、36は、図1
に示す様に上端から下端へ向け楔形状に縮幅されてい
る。
【0032】これにより、管継手14を抱持させた帯バ
ンド28の両端の二又帯枠30、30の端部のフック3
2、32を、管継手14の反対側で支持部材16に交差
状に当接させた縦形枠34の両側板36、36に係着さ
せた状態で、縦形枠34を下方へ押し込むことにより縦
型枠34の両側板36、36の楔作用によって管継手1
4は支持部材16方向へ締着される。なお、クランプ部
材20は、必ずしも帯バンドに限ることなく、例えば、
2本のU形杆を管継手に係合させて支持部材に当接した
当着板に貫通させ、U形杆の突出部に雄ねじを形成して
ナットを締着させるようにしてもよい。
【0033】そして、前記管継手14と前記支持部材1
6との間に管継手の空回りを防止する管継手の回り止め
部材38を挟着配置するが、例えば、回り止め部材38
の支持部材16への当着面に接着剤等を塗着して支持部
材へ固定する。なお、接着剤で固定することなく、単に
回り止め部材38を支持部材16へ当接してもよい。前
記管継手の回り止め構造10において、クランプ部材2
0で管継手14を支持部材16へ締め付けると管継手1
4は回り止め部材38に圧接された状態となり、この圧
力によって管継手14は支持部材16に対して不安定に
なって移動する様なことがなく確実に位置決め固定でき
る。また、管継手14に連結した他の装置部品、例え
ば、フレキシブルホース12aに管継手14を介して連
結したスプリンクラヘッド24を調整、または点検のた
めに脱着するときに、回り止め部材38に圧接された管
継手14は空回りすることなく、例えば天井裏空間Cで
管継手14に連結したスプリンクラヘッド24を確実に
脱着して調整、点検等を簡易に行える。
【0034】図2、図3に示す様に、管継手14と支持
部材16に挟着配置される回り止め部材38は、金属、
硬質合成樹脂、硬質ゴム等を素材としたブロック体に形
成され、支持部材16に当着する第1当着面40を有す
ると共に、管継手14側に当着する第2当着面42を備
えている。図3に示す様に、第1当着面40は、角型枠
杆からなる支持部材16の側壁面16aに密着する様な
平坦面に形成され、また、第2当着面42は支持部材1
6に対して交差方向に配置される管継手14の外周の円
弧面13に密着当接する円弧凹面44に形成されてい
る。
【0035】これにより、管継手14をクランプ部材2
0で支持部材16へ締め付けた状態で、管継手14に、
例えば、図2、図4に示す矢印P方向に回転する様な力
が作用すると、管継手14の円弧面13と回り止め部材
38の円弧凹面44との摩擦抵抗で、回り止め部材38
が矢印P方向に共に移動しようとするが、管継手14は
クランプ部材20で締め付けられているため、円弧凹面
44と円弧面13とがより強く締め付けられ、同時に摩
擦力も増大するので管継手14の共回りを防止すること
となる。実施例において管継手14の円弧面と回り止め
部材38の円弧凹面44とは密着状に当接しているが、
回り止めの効果は管継手14の円周面と支持部材16と
の最短距離hとこの最短距離以外の両側の2箇所で当接
する部分があれば良いものである。したがって、本実施
例では面接触で管継手14と回り止め部材38が当接し
た設置状態であるが、後述するように単に両側の2箇所
H1、H2にのみで当着して中央部は凹陥離隔して当接
していないように形成しても良いものである。ここにお
いて、実施例ではこのように円弧凹面44の端部Eのく
さび効果と、クランプ部材による締め付け圧力により管
継手14は回転不能となって確実に回り止めされる。ま
た、回り止め部材38の第1当着面40と支持部材16
の側壁面16aとの摩擦抵抗で、回り止め部材38は支
持部材16に対して移動することもなく安定保持され
る。なお、第1、第2当着面40、42は、支持部材1
6や管継手14の接触面に対する摩擦抵抗を増加するた
めに粗面状に形成してもよい。
【0036】また、回り止め部材38は、平面視略台形
状で、支持部材16の側壁面16aに密着する高さに形
成されている。そして、この略台形状の底辺側に支持部
材16に当着する第1当着面40が設けられ、略台形状
の上辺側に管継手14の外周の円弧面13に当接する第
2当着面42が設けられている。これにより、回り止め
部材38は平面視略台形状に形成したことによって、管
継手14の円弧面13に対する第2当着面42より、支
持部材16に対する第1当着面40の方が当着面積を大
きくとれ摩擦力を大きくして回り止めを確実に行える。
しかも、形状構造が簡単であるため支持部材16との間
に安定した状態で配置できて支持部材16と管継手14
との間隙から離脱することもない。また、簡単な構造で
あるため、製造コストも安価で、現場に携帯しながら簡
易に使用できる。
【0037】次に、図5には、管継手14と支持部材1
6とに挟着配置された他の実施例に係る回り止め部材3
8が示されている。以下の実施例の説明において、先の
実施例の構成と同一部材には同一番号を付してその詳細
な説明は省略する。本実施例の回り止め部材38は、支
持部材16に当着する第1当着面40と、管継手14の
円弧面13に当着する第2当着面42とを備え、この第
2当着面42側に、少なくとも前記管継手14の円弧面
13の2箇所に当接する爪片46、46、又は突丘が設
けられている。この管継手14は、先の実施例と同様
に、クランプ部材20で抱持され、このクランプ部材2
0は、管継手14の反対側で支持部材16に当接された
楔形状の締め付け具18に係止されている。
【0038】これにより、例えば、図5上で矢印P方向
に管継手14を回転させる力が作用すると、この管継手
14の円弧面13に2箇所で当接した爪片46、46の
内の一方の爪片46を管継手14が回転する矢印P方向
へ巻き込ませるような力が作用する。同時に管継手14
はクランプ部材20で支持部材16へ締め付けられてい
るため、管継手14の円弧面13に対して線接触状に当
接した爪片46が食い込み状に巻き込まれて摩擦抵抗が
増大し、支持部材16に対する管継手14の空回りを確
実に防止できることとなる。また、管継手14を図5上
の矢印Pと逆方向に回転させる力が作用した場合には、
他方の爪片46が矢印Pと逆方向へ巻き込まれて同様に
管継手14の空回りを防止できることとなる。なお、図
5上には、管継手14の円弧面42に2箇所で当接した
爪片46、46を示しているが、これに限ることなく両
側の2箇所H1、H2での当着部分があるかぎり、爪状
に鋭利に先鋭化した先端形状ではなく、R面状の非先鋭
化端部であるような突丘の場合でも十分空回りを防止で
きることとなる。
【0039】図5に示す様に、回り止め部材38の第2
当着面42は、管継手14の円弧面13に線接触状に当
接する爪片46、46を有すると共に、第2当着面42
の前記爪片46、46以外の部分は、前記管継手14の
円弧面13とは間隔48をおいて密着しないような凹陥
面50に形成されている。この管継手14の円弧面13
と密着しない凹陥面50を形成したことによって、第2
当着面42の爪片46、46は管継手14を回転させる
力が作用したときに、爪片46の管継手14の円弧面1
3に対して鋭く食い込みできるようになり、管継手14
の空回りを確実に防止できる。
【0040】次に、図6に示す実施例においては、管継
手14の円弧面13には歯形52が刻設され、回り止め
部材38の第2当着面42には、前記歯形52と咬合す
る止め歯形54が設けられている。管継手14と回り止
め部材38との材質によっては相互の摩擦抵抗が小さ
く、管継手14の回転方向へ回り止め部材38の円弧凹
面44の端部側や爪片46等を引き込みできない場合が
ある。このために、管継手14の円弧面13に、例え
ば、ローレットを用いて歯形52を形成し、同時に回り
止め部材38の円弧凹面44に歯形52と咬合する止め
歯形54を同じくローレットで形成する。そして、管継
手14と支持部材16とに回り止め部材38を挟着配置
するときに、管継手14の円弧面13の歯形52と回り
止め部材38の円弧凹面44に設けた止め歯形54とが
係合しながら管継手14の空回りを確実に防止できる。
図において、回り止め部材38は、その第2当着面42
である円弧凹面44の全面に止め歯形54を設けている
が、これに限ることなく、例えば、円弧凹面44の両端
側の一部に止め歯形54を設けてもよい。
【0041】図7に示す実施例においては、軟質部材5
6を素材として形成された回り止め部材38が示されて
いる。この軟質部材56としては、例えば、ゴム、軟質
合成樹脂等を使用する。そして、回り止め部材38の円
弧凹面44に沿って任意の厚みだけ軟質部材56を被覆
状に接着する。これにより、管継手14の円弧面13
に、回り止め部材38の円弧凹面44に沿って接着した
軟質部材56が接合する。そして、管継手14に回転力
が作用するときに、円弧凹面44に接着した軟質部材5
6の端部E側が管継手14の管継手14の回転方向に圧
縮されつつ管継手14と回り止め部材38とが強圧に面
接触しながら摩擦抵抗が増大され、管継手14の支持部
材16に対する空回りを効果的に防止することが可能と
なる。
【0042】なお、管継手14の円弧面13には歯形5
2を設けて回り止め部材38の軟質部材56との接触抵
抗を増加させてもよく、先の歯形52と止め歯形54と
を咬合させる実施例においては、咬合する歯の寸法管理
等に手数を要する代わりに、本実施例では、歯形と軟質
部材とを圧縮状に接合させるだけで手数を要することも
ない。更に、回り止め部材38の円弧凹面44に沿って
軟質部材56を敷設する代わりに、回り止め部材38の
全体をやや固めの軟質部材56で形成してもい。
【0043】図8に示す実施例には、軟質部材56を管
継手14の円弧面13に周設させ、この軟質部材56に
回り止め部材38の第2当着面42側に設けた爪片4
6、46が係合されている。本実施例において、クラン
プ部材20で管継手14を支持部材16へ向け締め付け
ると同時に管継手14の外周の軟質部材56に回り止め
部材38の爪片46、46が刺入される。この状態で管
継手14に回転力が作用しても、爪片46が軟質部材5
6に刺入しているため、軟質部材56と爪片46との摩
擦抵抗が大きくなって管継手14の空回りを防止でき
る。なお、爪片46の代わりに、軟質部材56に係合す
る歯形を第2当着面42に設けることにより、同様にか
ら回りを防止できる。
【0044】図9、図10、図11には、管継手14に
対して支持部材16の当接面が前記管継手14の円弧面
13と接線状となるように当接させ、その状態でこれら
支持部材16と管継手14の円弧面13との縦方向に当
接した接線58の両側の空隙60、60内であって、こ
れら管継手14の円弧面42及び支持部材16の両方に
当接するように配置される針金状のフレーム部材62、
62で形成された回り止め部材38が示されている。図
において、この縦方向に並列したフレーム部材62、6
2の上端は、水平方向に折曲形成されたV形フレーム6
4で連設されている。更に、フレーム部材62、62の
下端には、上方に向けL形フレーム66、66が折曲さ
れると共にこのL形フレーム66、66の上端に前記ク
ランプ部材20の帯バンド28、28に係着するフック
68、68が折曲されている。
【0045】これにより、管継手14と支持部材16と
が当接した縦方向の接線58の両側に上方からフレーム
部材62、62を挿入して支持部材16にV形フレーム
64を載着する。更にL形フレーム66、66の上端の
フック68、68を帯バンド28、28に係着する。こ
のときに、L形フレーム66、66のバネ付勢作用によ
り管継手14と支持部材16との縦方向の接線58の両
側にフレーム部材62、62が配置される。そして、管
継手14が回転しようとするときに、管継手14と支持
部材16との間隙に、フレーム部材62、62のいずれ
かが巻き込まれて管継手14と回り止め部材38の相互
の摩擦抵抗が増大して管継手14の空回りを確実に防止
できる。また、フレーム部材は針金等を素材として安価
に製造でき、軽量で簡易に携帯しながら管継手と支持部
材との当接面に簡易に装着できることとなる。
【0046】図12に示す実施例は、回り止め部材38
の上部両側に突設され、前記クランプ部材20にまたが
るように係着する係止片70、70を備えた回り止め部
材38は、が示されている。図において、回り止め部材
38は、略U形状に管継手14を抱持したクランプ部材
20内に落とし込み状に挿入し得る支持板72の前面側
に固定され、この支持板72の両側端の上部位置に水平
に係止片70、70が突設されている。これにより、回
り止め部材38は、管継手14と支持部材16との間隔
の上方から支持板72と共に落とし込んでクランプ部材
20に係止片20、20を係着して支持しながら回り止
め部材38の装着作業を簡単に行える。
【0047】上記した様に、本発明は、配管された各種
の管類の継手部に設けられた管継手14と、その近傍に
配置された支持部材16とに管継手14をクランプ部材
20で締着する状態で、管継手14と支持部材16との
間に回り止め部材38を挟着配置して管継手の空回りを
防止するものである。配管された各種管類に継がれた管
継手14を支持部材16にクランプ部材20で係止した
状態で、管継手14の固定位置決めを確実に行うことが
できる。また、管継手14に連結した各種装置部品の調
整、或は保守点検のための取付、取外しのときに、管継
手14が空回りすることなく簡単に管継手14から脱着
させることができて装置部品の調整、或は保守点検を容
易に行えることとなる。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る管継手の回り止
め部材によれば、配管された各種管類の継手部に設けら
れた円弧面を備えた管継手を該管継手の近傍に配置され
た支持部材に近接させてクランプ部材により支持部材に
対してこの管継手を抱持するように配置させた状態で、
該管継手と前記支持部材との間に挟着配置され、前記支
持部材に対する管継手の空回りを防止させてなることに
より、配管された各種管類に継がれた管継手を支持部材
にクランプ部材で係止した状態で、管継手の固定位置決
めを確実に行い、例えば、スプリンクラ用管継手にスプ
リンクラヘッドが連結されている場合には、同スプリン
クラヘッドの調整、或は保守点検時の取付、取外し時に
簡単に管継手から脱着させることができ、スプリンクラ
ヘッドの調整、或は保守点検を容易に行える。
【0049】また、請求項2によれば、前記回り止め部
材は前記支持部材に当着する第1当着面を有すると共
に、前記管継手側に当着する第2当着面を備えてなるこ
とにより、管継手に回転を与えるような種々の作業時
に、その回転させる動作あるいは力を利用して支持部材
を土台として管継手に対し大きな回転締め付け力と摩擦
力を作用させる結果、管継手を支持部材に対して安定し
て当着保持させつつ確実に管継手の支持部材に対する空
回りを防止できる。
【0050】また、請求項3によれば、前記第2当着面
には少なくとも前記管継手の円弧面の2箇所に当接する
突丘又は爪片を備えてなることにより、管継手を回転さ
せる力が作用しても、この管継手の2箇所の円弧面で突
丘または爪片が当接し、その当接部分を管継手が回転す
る方向へ巻き込ませるような力が作用し、このために管
継手の円弧面と回り止め部材とに大きな摩擦力が働く結
果、支持部材に対する管継手の空回りを確実に防止でき
ることとなる。
【0051】また、請求項4によれば、前記回り止め部
材の第2当着面は前記管継手の円弧面に密着当接する円
弧凹面であることにより、管継手の円弧面と回り止め部
材の円弧凹面が密着当接するから接摺面積が増大し、管
継手に回転力が作用するときに回り止め部材も同じ方向
へ移動使用として円弧凹面のくさび効果で管継手の空回
りを確実に防止できる。
【0052】また、請求項5によれば、前記回り止め部
材は平面視略台形状に形成されてなることにより、回り
止め部材は平面視略台形状に形成されているから、支持
部材に対する当接面を大きくとれ、しかも形状構造が簡
単であるから支持部材との間に安定した状態で挟着配置
でき、これらの間隙から簡単に離脱することがない。ま
た、簡単な構造であるため、製造コストも安価で、現場
に携帯しながら簡易に使用できる。
【0053】また、請求項6によれば、前記回り止め部
材の第2当着面は前記管継手の円弧面に線接触状に当接
する爪片を有するとともに同第2当着面の爪片以外の部
分は前記管継手の円弧面とは間隔をおいて密着しないよ
うに凹陥して形成されてなることにより、管継手を回転
させる力が作用しても、管継手に線条接触状に当接した
爪片が管継手の円弧面に食い込むように作用しながら管
継手の空回りを確実に防止できる。
【0054】また、請求項7によれば、前記管継手の円
弧面には歯形が刻設され、前記回り止め部材の第2当着
面にはこの歯形と咬合する止め歯形が設けられてなるこ
とにより、管継手の円弧面の歯形が、回り止め部材の第
2当着面の止め歯形に係合して管継手の空回り回転を確
実に防止できる。
【0055】また、請求項8によれば、前記回り止め部
材は、軟質部材からなることにより、管継手の円弧面と
接触する回り止め部材の接触部が、管継手の回転方向に
圧縮されつつこれら管継手と回り止め部材とが容易に面
接触し易いものとなり、これにより、摩擦抵抗が増大さ
れて管継手の支持部材に対する空回りを効果的に防止す
ることが可能である。
【0056】また、請求項9によれば、前記回り止め部
材は、前記支持部材に対して同支持部材の当接面が前記
管継手の円弧面と接線状となるように当接させ、その状
態でこれら支持部材と管継手の円弧面の接線の両側の空
隙内であって、これら管継手の円弧面及び支持部材の両
方に当接するように配置される針金状のフレーム部材で
あることにより、管継手と支持部材との接線状の当接部
の両側に配置されたフレーム部材が、回転しようとする
管継手と支持部材との間隙に巻き込まれて管継手の空回
りを防止できる。また、フレーム部材は針金等を素材と
して安価に製造でき、軽量で簡易に携帯しながら管継手
と支持部材との当接面に簡易に装着できる。
【0057】また、請求項10によれば、前記回り止め
部材は、同回り止め部材の上部両側に突設され、前記ク
ランプ部材にまたがるように係着する係止片を備えてな
ることにより、回り止め部材の上部両端側に係止片を突
設させているので、管継手と支持部材との間への回り止
め部材の装着作業を簡単に行える。
【0058】次に、請求項11に係る管継手の回り止め
構造によれば、配管された各種管類の継手部に設けられ
円弧面を備えた管継手と、該管継手の近傍に配置された
支持の反対側で支持部材に当接した締め付け具で固定す
るクランプ部材と、を有し、前記管継手と前記支持部材
との間には、前記支持部材に対する管継手の空回りを防
止させる管継手の回り止め部材が挟着配置されてなるこ
とにより、配管された各種管類に継手した管継手を支持
部材にクランプ部材で係止した状態で管継手の固定位置
決めを確実に行い、例えば、スプリンクラ用管継手にス
プリンクラヘッドが連結されている場合には、同スプリ
ンクラヘッドの調整、或は保守点検の時の取付、取外し
時に簡単に管継手から脱着させることができ、スプリン
クラヘッドの調整、或は保守点検を容易に行える。
【0059】また、請求項12によれば、前記管継手の
外周面には歯形が形成されると共に、前記回り止め部材
の管継手との当着面には、前記管継手の歯形と咬合する
止め歯形が形成されてなることにより、回り止め部材の
当着面の止め歯形に管継手の歯形が咬合され、管継手の
空回りを確実に防止できる。
【0060】また、請求項13によれば、前記管継手の
外周面又は前記回り止め部材の当着面には、軟質部材が
周設されてなることにより、管継手の外周面に周設した
軟質部材に回り止め部材の当着面の止め歯形、或は爪片
等が係合して管継手の空回りを防止できる。また、回り
止め部材の当着面に周設した軟質部材に管継手の円弧面
の歯形が係合し、管継手に回転力が作用するときに歯形
で軟質部材が回転方向に圧縮されて摩擦抵抗が増大さ
れ、管継手の支持部材に対する空回りを効果的に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る管継手の回り止め構造の
正面図である。
【図2】図1のA−A線矢視図である。
【図3】回り止め部材の斜視図である。
【図4】図1のA−A線拡大矢視図である。
【図5】管継手の円弧面と回り止め部材の爪片係合を示
した平面説明図である。
【図6】管継手の円弧面と回り止め部材の歯形状係合を
示した平面説明図である。
【図7】回り止め部材の管継手への当着面に軟質部材を
配置した平面説明図である。
【図8】管継手の外周面に軟質部材を配置して回り止め
部材の爪片を係合させた状態を示した平面説明図であ
る。
【図9】針金状のフレーム部材からなる回り止め部材の
斜視図である。
【図10】管継手と支持部材との間にフレーム部材から
なる回り止め部材を装着した状態の斜視図である。
【図11】図8に示す回り止め部材を管継手と支持部材
との接合面に配置した平面説明図である。
【図12】クランプ部材にまたがる様に係止片を係着さ
せた回り止め部材の斜視説明図である。
【図13】従来の複数の管継手を支持部材に固定した状
態の平面説明図である。
【符号の説明】
10 管継手の回り止め構造 12 管類 13 円弧面 14 管継手 16 支持部材 18 締め付け具 20 クランプ部材 38 回り止め部材 40 第1当着面 42 第2当着面 44 円弧凹面 46 爪片 48 間隔 52 歯形 54 止め歯形 56 軟質部材 58 接線 60 空隙 62 フレーム部材 70 係止片

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管された各種管類の継手部に設けられ
    た円弧面を備えた管継手を該管継手の近傍に配置された
    支持部材に近接させてクランプ部材により支持部材に対
    してこの管継手を抱持するように配置させた状態で、該
    管継手と前記支持部材との間に挟着配置され、前記支持
    部材に対する管継手の空回りを防止させる管継手の回り
    止め部材。
  2. 【請求項2】 前記回り止め部材は前記支持部材に当着
    する第1当着面を有すると共に、前記管継手側に当着す
    る第2当着面を備えてなる請求項1記載の管継手の回り
    止め部材。
  3. 【請求項3】 前記第2当着面側には少なくとも前記管
    継手の円弧面の2箇所に当接する突丘又は爪片が設けら
    れてなる請求項1または2記載の管継手の回り止め部
    材。
  4. 【請求項4】 前記回り止め部材の第2当着面は前記管
    継手の円弧面に密着当接する円弧凹面である請求項2ま
    たは3記載の管継手の回り止め部材。
  5. 【請求項5】 前記回り止め部材は平面視略台形状に形
    成されてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の管継
    手の回り止め部材。
  6. 【請求項6】 前記回り止め部材の第2当着面は前記管
    継手の円弧面に線接触状に当接する爪片を有するととも
    に同第2当着面の爪片以外の部分は前記管継手の円弧面
    とは間隔をおいて密着しないように凹陥して形成されて
    なる請求項2、3、5のいずれかに記載の管継手の回り
    止め部材。
  7. 【請求項7】 前記管継手の円弧面には歯形が刻設さ
    れ、前記回り止め部材の第2当着面にはこの歯形と咬合
    する止め歯形が設けられてなる請求項1、2、3または
    5のいずれかに記載の管継手の回り止め部材。
  8. 【請求項8】 前記回り止め部材は、軟質部材からなる
    請求項1ないし7のいずれかに記載の管継手の回り止め
    部材。
  9. 【請求項9】 前記回り止め部材は、前記支持部材に対
    して同支持部材の当接面が前記管継手の円弧面と接線状
    となるように当接させ、その状態でこれら支持部材と管
    継手の円弧面の接線の両側の空隙内であって、これら管
    継手の円弧面及び支持部材の両方に当接するように配置
    される針金状のフレーム部材である請求項1記載の管継
    手の回り止め部材。
  10. 【請求項10】前記回り止め部材は、同回り止め部材の
    上部両側に突設され、前記クランプ部材にまたがるよう
    に係着する係止片を備えてなる請求項1ないし9のいず
    れかに記載の管継手の回り止め部材。
  11. 【請求項11】 配管された各種管類の継手部に設けら
    れ円弧面を備えた管継手と、 該管継手の近傍に配置された支持部材と、 この支持部材に近接させて管継手を抱持するように周回
    して前記管継手の反対側で支持部材に当接した締め付け
    具で固定するクランプ部材と、を有し、 前記管継手と前記支持部材との間には、前記支持部材に
    対する管継手の空回りを防止させる管継手の回り止め部
    材が挟着配置されてなる管継手の回り止め構造。
  12. 【請求項12】 前記前記管継手の外周面には歯形が形
    成されると共に、前記回り止め部材の管継手との当着面
    には、前記管継手の外周面の歯形と咬合する止め歯形が
    形成されてなる請求項11記載の管継手の回り止め構
    造。
  13. 【請求項13】前記管継手の外周面または前記回り止め
    部材の当着面には、軟質部材が周設されてなる請求項1
    0ないし12のいずれかに記載の管継手の回り止め構
    造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012042018A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Kvk Corp 継手

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JP2012042018A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Kvk Corp 継手

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