JPH09242800A - インシュレータブラケットの構造 - Google Patents

インシュレータブラケットの構造

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JPH09242800A
JPH09242800A JP4598596A JP4598596A JPH09242800A JP H09242800 A JPH09242800 A JP H09242800A JP 4598596 A JP4598596 A JP 4598596A JP 4598596 A JP4598596 A JP 4598596A JP H09242800 A JPH09242800 A JP H09242800A
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JP
Japan
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mounting portion
vertical flanges
vertical
insulator
bracket
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Application number
JP4598596A
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English (en)
Inventor
Takanobu Ide
孝信 井手
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Yamakawa Industrial Co Ltd
Original Assignee
Yamakawa Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板の曲げ加工と溶接によって剛性及び強
度を確保して成形可能なエンジンマウント用インシュレ
ータブラケットを得る。 【解決手段】 円筒部2と、前記円筒部2の外側に固定
される2つの竪フランジ3と、その上下方向中間位置で
両竪フランジ3間に架け渡された上段取付部7と、前記
竪フランジ3の下端に連続された下段取付部4とを有
し、前記下段取付部4を両竪フランジ3間の前記円筒部
2に近い位置に架け渡すことにより、同下段取付部4の
上側に、前記2つの竪フランジ3の相互に対向する面3
Aと、前記上段取付部7の下面7Aと、前記両竪フラン
ジ3間における下段取付部4bの上向きの面4Aとによ
り囲まれた箱状空間6を形成してインシュレータブラケ
ット1としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】この発明は、自動車用エンジン等
を車体等に対して弾性的に支持するマウントインシュレ
ータ用のインシュレータブラケットの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインシュレータブラケットの構
造に関しては、例えば実開平2−8620号公報に記載
されるようなものがある。すなわち、このインシュレー
タブラケットは、円筒型インシュレータが圧入された円
筒部と、前記円筒部の軸方向両端に外向きに一体に固定
される2つの竪フランジと、前記2つの竪フランジの下
端に連続され且つ他方の竪フランジから相互に離れる方
向に延在する下段取付部と、前記下段取付部の上方で且
つ前記円筒部の外面と前記両竪フランジとの間に一体に
固定される上段取付部とを有している。ここでは、両方
の竪フランジの肉厚に比して下段取付部の肉厚を極端に
大にすることにより、竪フランジに対する下段取付部の
取付け強度を十分に確保する構造となっており、また上
段取付部は竪フランジと下段取付部との中間の肉厚とな
っている。そして、前記円筒型インシュレータの内筒部
が車体側に支持されるとともに、前記上下段の取付部が
エンジン側に支持されて、エンジンを車体に対して弾性
的に支持する構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインシュレータブラケットの構造はアルミニウム合
金の鋳造品であるために、前記のように各所の肉厚を変
化させることができるものの、かかる鋳造品はコストの
低減に馴染めないという不具合がある。
【0004】一方、コスト低減のために金属管と金属板
の曲げ加工と溶接とによって前記構造のインシュレータ
ブラケットを試作すると、図17〜図19に記載するよ
うな形態のインシュレータブラケットとなる。ここで、
Aが円筒部、Bが竪フランジ、Cが下段取付部、Dが上
段取付部であり、竪フランジBと下段取付部Cとは曲げ
加工により一体に形成されているが、これと円筒部A及
び上段取付部Dとはいずれも独立している金属管と金属
板を相互に溶接によって固定することによりインシュレ
ータブラケットとしたものである。
【0005】しかしながら、このインシュレータブラケ
ットの構造においては、下段取付部Cが竪フランジBの
下端から外側に折り曲げられているだけであるため、下
段取付部Cと円筒部Aとの溶接肉代も十分に確保でき
ず、また両方の下段取付部C相互間も円筒部Aを介して
連結されているにすぎないため、両方の下段取付部C相
互間及びこれらと円筒部Aとの間の剛性及び強度が不十
分になるという不具合があった。
【0006】そこで、この発明は、前記従来技術及び試
作品の不具合に着目してなされたものであって、その目
的は、コスト低減のための金属板の曲げ加工と溶接とに
よっても十分な剛性と強度を確保できるインシュレータ
ブラケットの構造を得ることを目的としており、併せて
さらにコストの低減を図り、また製造の容易なインシュ
レータブラケットの構造を得ることにある。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】請求項1の発明は、円
筒型インシュレータの外周を覆う円筒部と、前記円筒部
の軸方向に相互に離れ且つ前記円筒部の上端部を基端と
し前記円筒部の下端部を終端として前記円筒部の外側に
固定される2つの竪フランジと、前記2つの竪フランジ
の上下方向中間部の間に架け渡される上段取付部と、前
記2つの竪フランジの下端に連続され且つ一方及び他方
の竪フランジから相互に離れる方向に延在する下段取付
部とを有するインシュレータブラケットにおいて、前記
下段取付部を両竪フランジ間の前記円筒部に近い位置に
架け渡すことにより、同下段取付部の上側に、前記2つ
の竪フランジの相互に対向する面と、前記上段取付部の
下向きの面と、前記両竪フランジ間における下段取付部
の上向きの面とにより囲まれた箱状空間を形成したもの
である。
【0008】前記架け渡された上下段の両取付部と、両
側の竪フランジとによって断面箱形をなす箱状構造が構
成されるから、前記箱状空間はかかる箱状構造の内部に
形成される。上下段の両取付部と両フランジと円筒部と
で構成される部位が前記箱状構造になるため、下段取付
部と円筒部下部と両竪フランジの下部との間の剛性及び
強度が向上する。
【0009】請求項2は、請求項1のインシュレータブ
ラケットの構造において、前記2つの竪フランジをそれ
ぞれ平板状に形成するとともに、これらの竪フランジの
少なくとも一方を円筒部の軸方向に直交する面に対して
傾斜させることにより、下段取付部の位置における2つ
の竪フランジの間隔を、竪フランジの基端部から遠くな
るにしたがって拡大させたものである。
【0010】マウントインシュレータを支持体(例えば
車体)側又は被支持体(例えばエンジン)側に支持する
ための別の相手側ブラケットを竪フランジ間に挿入する
目的で竪フランジの間隔は或る寸法だけ拡げておく必要
があるが、竪フランジが前記のように傾斜しているため
に、円筒部の軸方向の寸法が小さいときでも、竪フラン
ジに曲げ加工を要することなく竪フランジ間を拡げるこ
とができる。
【0011】請求項3は、請求項1のインシュレータブ
ラケットの構造において、前記下段取付部と上段取付部
との間で、前記両竪フランジを、前記円筒部よりも遠い
側で且つ下段取付部に近い側において相互に離れる方向
に曲げて、前記両竪フランジ間を拡大させたものであ
る。
【0012】前記相手側ブラケットのうち両竪フランジ
間に挿入される部分は多くが上部で細く且つ下部で太く
形成されており、この場合に、相手側ブラケットの前記
挿入される部分のための空間を両竪フランジの間に確保
すると同時に、上段取付部と相手側ブラケットとの結合
部位に両竪フランジを近づけて、両竪フランジにおける
上段取付部より下側の部分と上段取付部との剛性を向上
させている。
【0013】請求項4は、請求項3のインシュレータブ
ラケットの構造において、上段取付部と、竪フランジに
おける上段取付部より下の部分とを1枚の金属板を折り
曲げることによって形成し、これに竪フランジにおける
上段取付部より上の部分を固着したものである。よっ
て、この場合の竪フランジは上部と下部とが別体であ
り、且つこれらが固着されて竪フランジを構成してい
る。したがって、2つの竪フランジにおける上段取付部
より上の部分を、例えば上端において連続させた金属板
により形成すればこれを1枚の金属板により構成するこ
とができるから、2つの竪フランジと上段取付部とが合
計2枚の金属板により構成されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図5はこの発明の第1の実
施形態のインシュレータブラケット構造を示しており、
このインシュレータブラケット1は、図示しない円筒型
インシュレータが後述の円筒部に圧入される。この円筒
型インシュレータは慣用されるように、内筒と外筒とこ
れらの間に加硫接着された弾性体としてのゴム質材料と
を有しており、インシュレータブラケット1に圧入され
た状態で前記内筒が車体側のブラケットに支持され、ま
たインシュレータブラケット1の後述する上下段取付部
がエンジン側のブラケットに支持されることにより、エ
ンジンを車体に支持するエンジンマウントインシュレー
タを構成している。
【0015】そこで、このインシュレータブラケット1
の構造を説明すると、前記円筒型インシュレータが圧入
される円筒部2は金属管を所定の長さに切断してなるも
のであり、その外側に、円筒部2の円周の半分近くの部
位にわたって2つの竪フランジ3が溶接されている。こ
の竪フランジ3は金属板からなり、インシュレータブラ
ケット1の軸方向に離れて相互に平行に配置され、両竪
フランジ3の下端とインシュレータブラケット1の下部
外側に下段取付部4が溶接されている。
【0016】下段取付部4は、両竪フランジ3の各下端
からそれぞれ外側に延在する外側部4aと、両竪フラン
ジ3の間に延在する内側部4bとを有する1枚の金属板
からなり、両竪フランジ3間では円筒部2から離れた側
で凹状に切欠されて切欠部5が形成されている。外側部
4aにはそれぞれボルト貫通のための貫通孔4cが開設
されている。また、下段取付部4は円筒部2の下側まで
大きく延長されて、この円筒部2の下側部分が舌状に形
成され、この舌状部4dは先端部と両側部とにおいて円
筒部2下面に溶接されている。
【0017】前記下段取付部4の上方には両竪フランジ
3間に上段取付部7が配設され、この上段取付部7も金
属板からなり両竪フランジ3と円筒部2とに溶接されて
いる。また上段取付部7にもボルト貫通のための貫通孔
7aが開設されており、上段取付部7の下面には貫通孔
7aの周囲に座ぐりが施されて、図1,図2,図6に示
されるエンジン側ブラケット8のうち両竪フランジ3間
に挿入される上部突出部8aの上端が着座するようにな
っている。
【0018】而して、下段取付部4の内側部4bと、そ
の両側の竪フランジ3と、前記上段取付部7とによって
断面箱形をなす箱状構造6aが構成され、この箱状構造
6a内には箱状空間6が形成される。この箱状構造6a
及び箱状空間6は特に図5(b)に斜視図で示される。
同図において符号7Aが上段取付部7の下面、符号4A
が下段取付部4の内側部4bの上面、符号3Aが竪フラ
ンジ3の内面をそれぞれ示している。
【0019】前記エンジン側ブラケット8は、図6に一
例が示されるように、左右の肩部に夫々上向き面8bが
形成されるとともに、両上向き面8bの間に上部突出部
8aが上方に向けて突出している。かかる上向き面8b
は、インシュレータブラケット1の下段取付部4の外側
部4aに下から接してボルトにより結合され、また上部
突出部8a上面は、インシュレータブラケット1の上段
取付部7に下から接してボルトにより結合される。符号
8cで示されるのがボルト孔であって、インシュレータ
ブラケット1の前記下段取付部4及び上段取付部7に開
設された貫通孔4c,7aに対応して、夫々対応する孔
に挿通される図示しないボルトに図示しないナットを締
め付けることによってエンジン側ブラケット8がインシ
ュレータブラケット1に固定される。
【0020】またエンジン側ブラケット8には、これを
エンジンに固定するためのボルト孔8dも開設されてお
り、その周囲はエンジンに着座するための座面が形成さ
れている。
【0021】かくして、インシュレータブラケット1は
下段取付部4と上段取付部7とにおいてエンジン側ブラ
ケット8に固定され、そのエンジン側ブラケット8は図
7に示すように横置きのエンジン9に固定されている。
このエンジン9はエンジン本体とトルクコンバータとト
ランスミッションと差動装置とを一体に組み込んでなる
FF車用のパワープラントを構成している。またインシ
ュレータブラケット1の円筒部2に圧入されるマウント
インシュレータの図7に示す内筒11は、車体側ブラケ
ット12を介して車体の一部をなすサイドメンバ13に
支持されている。一方、エンジン9の反対側の端部で
は、エンジンに固定されたエンジン側ブラケット14
と、これに固定されたインシュレータブラケット15
と、これに圧入されたマウントインシュレータと、その
内筒16を支持する車体側ブラケット17とを介して、
エンジン9が車体の一部をなすサイドメンバ18に支持
されている。さらに、図7において、エンジン9は、車
幅方向中央において車両前後方向に延在されるセンター
メンバ19に対して、ロール変位を減衰させる粘性ダン
パ20を介して支持されている。
【0022】以上のように、インシュレータブラケット
1はエンジン9の荷重をエンジン9の一端においてサイ
ドメンバ13に支持させるものであり、しかもエンジン
9とサイドメンバ13との間の狭い空間においても有効
にエンジン9を支持している。特に、インシュレータブ
ラケット1は、下段取付部4の内側部4bの上側に箱状
構造6aによって形成された箱状空間6があり、この箱
状空間6は、両竪フランジ3の下部と、下段取付部4の
内側部4bと、円筒部2の竪フランジ3側の下部とによ
って囲まれていて、この箱状空間6を囲む円筒部2と竪
フランジ3と下段取付部4の内側部4bとの相互の結合
部位の剛性が大となっているため、金属管と複数の金属
板を溶接した構造のインシュレータブラケット1であっ
ても十分な強度を得ることができる。
【0023】図8〜図11は、この発明の第2の実施形
態のインシュレータブラケット構造を示すものである。
この実施形態は、特に円筒部2の軸方向の寸法が小さい
ときに有効であり、2つの竪フランジ3をそれぞれ平板
状に形成するとともに、これらの竪フランジ3を円筒部
2の軸方向に直交する面21に対して角度θをもって傾
斜させて円筒部2に固着することにより、下段取付部4
の位置における2つの竪フランジ3の間隔3S(図10
参照)を、円筒部から遠くなるにしたがって拡大させて
いる。
【0024】下段取付部4と上段取付部7との間におい
ては、前記第1の実施形態で説明したように、エンジン
側ブラケット8の上部突出部8aを挿入できるだけの竪
フランジ3相互の間隔が必要であるが、円筒部2の軸方
向の寸法が小さいときには、竪フランジ3を円筒部2の
軸方向に直交させる姿勢で固着すると、竪フランジ3が
平板のままでは両竪フランジ3間が狭いために前記上部
突出部8aを挿入できる空間を確保することができな
い。
【0025】一方、この場合に、竪フランジ3を下段取
付部4と上段取付部7との間が開くように曲げることに
すると、竪フランジ3を平板から形成する場合に曲げ加
工が必要になって工数が増加する。しかし、この実施形
態のように竪フランジ3を前記角度θをもって傾斜させ
れば、竪フランジ3の曲げ加工を省略したまま前記上部
突出部8aを挿入する間隔を確保することができる。
【0026】なお、竪フランジ3間に挿入する前記上部
突出部8aの寸法によっては、いずれか一方の竪フラン
ジ3のみを前記のように傾斜させ、他方は前記面21に
平行であってもよいし、また両竪フランジ3の前記夫々
の角度θの一方を別の角度としてもよい。但し、第2の
実施形態のように、両竪フランジ3の角度を夫々等しく
するとインシュレータブラケット1のバランスもよい
し、また竪フランジ3の形状及び寸法も同一になるから
製造が容易となる。
【0027】また、この実施形態では下段取付部4の切
欠部5を台形に切欠しているが、第1の実施形態のよう
に円弧状に切欠してもよい。さらに、この実施形態では
下段取付部4を平板のままとしているため曲げ加工が不
要となるが、第1の実施形態のように舌状部4dを円筒
部2に沿って曲面とすれば、インシュレータブラケット
1に対する下段取付部4の溶接距離を増大することもで
きる。さらに、この実施形態では上段取付部7の一部が
竪フランジ3の縁より円筒部2から遠い側に突出してい
るが、上段取付部7を下段取付部4と同一の厚みとし且
つ竪フランジ3の間隔が比較的小さいため十分な強度を
得ることができる。他の構成及び作用効果は前記第1の
実施形態と同一であるから重複した説明は省略する。
【0028】図12〜図16は、この発明の第3の実施
形態のインシュレータブラケット構造を示すものであ
る。この実施形態は、上段取付部7と、竪フランジ3に
おける上段取付部7より下の部分3aとを1枚の金属板
を折り曲げることによって形成し、これに竪フランジ3
における上段取付部7より上の部分3bを溶接固着した
ものである。両竪フランジ3における夫々の前記上の部
分3bは上端において連続しており、1枚の金属板を下
向きのコ字状に折り曲げ、その下側面にウエルドナット
22aを設けて上端にステー用ブラケット22が形成さ
れている。このステー用ブラケット22にはエンジン側
から図示しないステーを架設することにより、エンジン
側に対するインシュレータブラケット1の取付け強度を
増大させている。
【0029】また、前記上段取付部7と下段取付部4と
の間で、前記両竪フランジ3の下の部分3aを、前記円
筒部2よりも遠い側で且つ下段取付部4に近い側におい
て相互に離れる方向に曲げている。図12,図16にお
いては折れ線23が表れており、よって両竪フランジ3
の下の部分3aの間を円筒部2よりも遠い側で拡大さ
せ、以て前記第2の実施形態と同じく、この実施形態で
は図示されないエンジン側ブラケット8の上部突出部8
aが竪フランジ3の下の部分3aの間に挿入できるよう
になっている。
【0030】エンジン側ブラケット8の上部突出部8a
は、前記第1の実施形態で説明したように、多くが上部
で細く且つ下部で太く形成されているから、その上部突
出部8aのための空間を、下の部分3aを前記のように
曲げることによって両竪フランジ3の間に確保してい
る。同時に、上段取付部7と前記上部突出部8aとの結
合部位に、両竪フランジ3における下の部分3aの上端
を近づけて、両竪フランジ3における上段取付部7より
下側の部分3aと上段取付部7との剛性を向上させてい
る。
【0031】この実施形態の場合は両竪フランジ3の夫
々の下の部分3aと上段取付部7とが一体であり、また
両竪フランジ3の夫々の上の部分3bが一体であるか
ら、インシュレータブラケット1の製造に際しての各部
品の位置決め等の溶接作業が容易であり、またウエルド
ナット22aを省略すれば両竪フランジ3と上段取付部
7とを2部品から形成することができるという利点もあ
る。他の構成及び作用効果は前記第1の実施形態と同一
であるから重複した説明は省略する。
【0032】以上の各実施形態は、インシュレータブラ
ケット1を、金属管からなる円筒部2と、金属板からな
る竪フランジ3,下段取付部4,上段取付部7とを溶接
により固着して形成したが、これらの実施形態は前記各
インシュレータブラケット1を金属管と金属板とを溶接
することにより構成したときに格別の効果がある。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、両竪フランジ
と、これらの間に架け渡された上下段の両取付部と、こ
れらに円筒部のうち前記両竪フランジと上下段両取付部
に囲まれた部分とによって、内部に箱状空間が形成され
る箱状構造が構成される。このように、円筒部と竪フラ
ンジと上下段両取付部とが結合される部位が前記箱状構
造になるため、この部位の剛性及び強度が向上するか
ら、円筒部を金属管とし且つ竪フランジと下段取付部と
を金属板として、これらを溶接により固着してなるイン
シュレータブラケットであっても十分な剛性及び強度と
することができる。
【0034】請求項2によれば、請求項1の前記効果に
加えて、竪フランジの少なくとも一方が前記のように傾
斜しているために、円筒部の軸方向の寸法が小さいとき
でも、竪フランジに曲げ加工を要することなく竪フラン
ジ間を拡げて、ここにエンジンその他に取付ける相手側
ブラケットを挿入することができるから、竪フランジを
金属板から形成する場合でも、竪フランジに曲げ加工を
施す工程が不要となって製造工程が短縮される。
【0035】請求項3によれば、請求項1の前記効果に
加えて、相手側ブラケットのうち両竪フランジ間に挿入
される部分が上部で細く且つ下部で太く形成されている
場合に、相手側ブラケットの前記挿入される部分のため
の、下部が上部より拡大された空間を両竪フランジの間
に確保することができるし、上段取付部と相手側ブラケ
ットとの結合部位に両竪フランジが近づくから、両竪フ
ランジにおける上段取付部より下側の部分と上段取付部
との剛性が向上する。
【0036】請求項4によれば、請求項3の前記効果に
加えて、上段取付部と、竪フランジにおける上段取付部
より下の部分とが一体になっているから、これを円筒部
と下段取付部とに溶接する場合に位置決めが容易とな
る。また、2つの竪フランジにおける上段取付部より上
の部分を、例えば上端において連続させた金属板により
形成すればこれを1枚の金属板により構成することがで
きるから、2つの竪フランジと上段取付部とが合計2枚
の金属板により構成されることになって、部品点数の減
少させることができる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のインシュレータブラケットの
一部を破断した側面図。
【図2】図1の正面図。
【図3】図1の平面図。
【図4】図1の底面図。
【図5】(a)は図1の一部を破断した斜視図、(b)
は箱状構造と内部の箱状空間を示す斜視図。
【図6】図1,図2に用いられるエンジン側ブラケット
の斜視図。
【図7】第1の実施形態のインシュレータブラケットを
用いてエンジンをマウントした状態の説明図。
【図8】第2の実施形態のインシュレータブラケットの
一部を破断した側面図。
【図9】図8の平面図。
【図10】図8の底面図。
【図11】図8の一部を破断した斜視図。
【図12】第3の実施形態のインシュレータブラケット
の側面図。
【図13】図12の正面図。
【図14】図12の平面図。
【図15】図12の底面図。
【図16】図12の一部を破断した斜視図。
【図17】発明完成に至る中途における試作品の平面
図。
【図18】図17の側面図。
【図19】図17の正面図。
【符号の説明】
1 インシュレータブラケット 2 円筒部 3 竪フランジ 3a 竪フランジの下の部分 3b 竪フランジの上の部分 3A 竪フランジの内面 4 下段取付部 4a 外側部 4b 内側部 4d 舌状部 4A 下段取付部の内側部の上面 5 切欠部 6 箱状空間 6a 箱状構造 7 上段取付部 7A 上段取付部7の下面 8 エンジン側ブラケット 9 エンジン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒型インシュレータの外周を覆う円筒
    部と、前記円筒部の軸方向に相互に離れ且つ前記円筒部
    の上端部を基端とし前記円筒部の下端部を終端として前
    記円筒部の外側に固定される2つの竪フランジと、前記
    2つの竪フランジの上下方向中間部の間に架け渡される
    上段取付部と、前記2つの竪フランジの下端に連続され
    且つ一方及び他方の竪フランジから相互に離れる方向に
    延在する下段取付部とを有するインシュレータブラケッ
    トにおいて、前記下段取付部を両竪フランジ間の前記円
    筒部に近い位置に架け渡すことにより、同下段取付部の
    上側に、前記2つの竪フランジの相互に対向する面と、
    前記上段取付部の下向きの面と、前記両竪フランジ間に
    おける下段取付部の上向きの面とにより囲まれた箱状空
    間を形成したことを特徴とするインシュレータブラケッ
    トの構造。
  2. 【請求項2】 前記2つの竪フランジをそれぞれ平板状
    に形成するとともに、これらの竪フランジの少なくとも
    一方を円筒部の軸方向に直交する面に対して傾斜させる
    ことにより、下段取付部の位置における2つの竪フラン
    ジの間隔を、竪フランジ基端部から遠くなるにしたがっ
    て拡大させたことを特徴とする請求項1記載のインシュ
    レータブラケットの構造。
  3. 【請求項3】 前記上段取付部と下段取付部との間で、
    前記両竪フランジを、前記円筒部よりも遠い側で且つ下
    段取付部に近い側において相互に離れる方向に曲げて、
    前記両竪フランジ間を拡大させたことを特徴とする請求
    項1記載のインシュレータブラケットの構造。
  4. 【請求項4】 上段取付部と、竪フランジにおける上段
    取付部より下の部分とを1枚の金属板を折り曲げること
    によって形成し、これに竪フランジにおける上段取付部
    より上の部分を固着したことを特徴とする請求項3記載
    のインシュレータブラケット構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006176109A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Hyundai Motor Co Ltd 自動車のパワートレーンマウンティングシステム
JP2014214847A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 株式会社ブリヂストン 防振装置用ブラケット

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JP2006176109A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Hyundai Motor Co Ltd 自動車のパワートレーンマウンティングシステム
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