JPH09241531A - 無機質塗膜形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法 - Google Patents

無機質塗膜形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法

Info

Publication number
JPH09241531A
JPH09241531A JP4744896A JP4744896A JPH09241531A JP H09241531 A JPH09241531 A JP H09241531A JP 4744896 A JP4744896 A JP 4744896A JP 4744896 A JP4744896 A JP 4744896A JP H09241531 A JPH09241531 A JP H09241531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
alkali metal
coating film
metal silicate
silicate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4744896A
Other languages
English (en)
Inventor
Sou Nakadate
創 仲館
Masatsugu Miura
正嗣 三浦
Akito Suzuki
昭人 鈴木
Kazuko Kitamura
和子 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP4744896A priority Critical patent/JPH09241531A/ja
Publication of JPH09241531A publication Critical patent/JPH09241531A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ金属珪酸塩水溶液を基材表面に塗
着、乾燥後、脱アルカリ処理することにより、表面のク
ラック幅が小さい無機質塗膜を形成する。 【解決手段】 水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液中
に、水溶性アルカリ金属珪酸塩の粉末を5〜50重量%
分散させた無機質塗膜形成用組成物を用いる。 【効果】 アルカリ金属珪酸塩粉末は、充填材としての
効果を発揮し、クラック幅の減少、クラック長の短縮が
可能となる。また、同質のマトリックスである水溶性ア
ルカリ金属珪酸塩水溶液に部分的に溶解し、その濃度、
粘性を高め、塗膜を緻密化することにより、耐透水性を
高める。基材からの白華成分の溶出が防止され、従来に
ない耐白華性が発揮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材表面に珪酸質
の無機質塗膜を形成するための組成物とそれを用いた塗
膜形成方法に係り、特に水溶性アルカリ金属珪酸塩を用
いて該塗膜を形成するための組成物及び塗膜形成方法に
関する。さらに詳しくは、表面に生成するクラック幅が
小さく、また、白華が少なく透水性も良好な無機質塗膜
を形成するための組成物及び塗膜形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】珪酸ナトリウム等の水溶性アルカリ金属
珪酸塩の水溶液を基材表面に塗付すると共に脱アルカリ
処理して珪酸質の無機質塗膜を形成する方法は、特公昭
64−8593号公報等により公知である。
【0003】同号公報の方法は、水溶性アルカリ金属珪
酸塩等を含有する塗料を下塗りし、酸溶液にて処理し、
該酸の洗浄除去後再び該塗料を上塗りして硬化させる方
法である。
【0004】また、これを改善したものとして、粉体固
形分を含有する水溶性アルカリ金属珪酸塩系水溶液塗料
(下塗り塗料)を塗布して適度に乾燥させ、次いで粉体
固形分の含有量が下塗り塗料よりも少量或いは粉体固形
分を含有しない珪酸塩系水溶液塗料(上塗り塗料)を塗
布して適度に乾燥させた後、酸・アンモニウム塩系水溶
液で処理して水洗、乾燥する方法がある(特公昭62−
39027号公報)。
【0005】更に、該下塗り塗料を適切な速度で昇温乾
燥した後、上塗り塗料を塗布し適切な速度で昇温乾燥さ
せ、酸・アンモニウム塩系水溶液で処理し、洗浄及び乾
燥をする方法が提案されている(特公平3−18514
号公報)。この方法では、塗膜のクラック幅が0.4〜
0.8μm程度となり、水廻りにおいて耐汚染性を発揮
できる。
【0006】また、下塗り塗料を乾燥の後、酸・アンモ
ニウム塩系水溶液で処理し、水洗、乾燥後に上塗り塗料
を塗布し、該水溶液で処理、水洗、乾燥をする方法も公
知である(特公平2−36311号公報)。
【0007】なお、従来において、塗料には、収縮を抑
えるために、充填材が添加されている。この充填材とし
ては、珪石、アルミナ、ガラス粉、粘土、雲母、石綿、
ガラス繊維等が挙げられる。また、着色のために添加さ
れる顔料も充填材としての作用を奏する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの公知の無機質
塗膜の形成方法によって形成された塗膜は、その表面に
生じるクラックの幅が比較的大きく、それだけ塗膜に汚
染物が付着し易いという改良課題があった。
【0009】また、基材中の白華成分が塗膜表面に溶出
して白華現象を生起しやすいという問題もあった。
【0010】本発明は、表面のクラック幅が小さく、白
華が少なく透水性も良好な無機質塗膜を形成するための
組成物及びそれを用いた塗膜形成方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の無機質塗膜形成
用組成物は、水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液を基材
表面に塗着した後乾燥させ、次いで脱アルカリ処理用溶
液と接触させた後、水洗し、その後乾燥させる工程を有
した基材表面に無機質塗膜を形成する用途に用いられる
無機質塗膜形成用組成物において、水溶性アルカリ金属
珪酸塩の水溶液中に、水溶性アルカリ金属珪酸塩の粉末
を、溶解している水溶性アルカリ金属珪酸塩に対して5
〜50重量%分散させてなることを特徴とする。
【0012】また、本発明の無機質塗膜の形成方法は、
このような本発明の無機質塗膜形成用組成物を基材表面
に塗着した後乾燥させ、次いで脱アルカリ処理用溶液と
接触させた後、水洗し、その後乾燥させるものである。
【0013】水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液中に分
散させた水溶性アルカリ金属珪酸塩粉末は、まず、充填
材としての効果を発揮し、クラック幅の減少、クラック
長の短縮が可能となる。しかも、水溶性アルカリ金属珪
酸塩粉末は、特に、透水量の抑制に対して大きな効果を
発揮する。これは、固形の粉体であるアルカリ金属珪酸
塩粉末が、クラックの成長を抑えているためであると共
に、同質のマトリックスである水溶性アルカリ金属珪酸
塩水溶液に部分的に溶解し、その濃度、粘性を高め、塗
膜を緻密化することによるものであると考えられる。こ
のように透水性が抑制されるので、基材からの白華成分
の溶出が防止され、従来にない耐白華性が発揮される。
更に、マトリックスと充填材が同質のアルカリ金属珪酸
塩であるために、塗膜表面層で光の乱反射が起こらず、
充填材を添加したにもかかわらず、塗膜に透明性が失わ
れることはなく、良好な光沢を出すことができる。
【0014】これに対して、従来用いられている通常の
充填材では、クラックの抑制効果を得ることはできる
が、マトリックスと充填材の屈折率が異なるものとなる
ため、塗膜の透明性が失われてしまう。
【0015】本発明において、水溶性アルカリ金属珪酸
塩は、珪酸ナトリウム又は珪酸カリウムであることが好
ましい。
【0016】また、脱アルカリ処理用溶液は、アンモニ
ウム塩、リン酸塩及びシュウ酸塩の1種又は2種以上の
水溶液であることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0018】まず、本発明の無機質塗膜形成用組成物に
ついて説明する。
【0019】本発明において、無機質塗膜形成用組成
物、即ち、塗料は、水溶性アルカリ金属珪酸塩又は該水
溶性アルカリ金属珪酸塩を多価金属化合物で変性した変
性水溶性アルカリ金属珪酸塩或いはそれらの混合物の水
溶液に、水溶性アルカリ金属珪酸塩粉末と、更に必要に
応じて硬化剤、充填材、顔料、界面活性剤、分散剤、消
泡剤、増粘剤などの添加剤、及び濃度調整用の水が、下
記配合で添加されて調製される。
【0020】 水溶性アルカリ金属珪酸塩水溶液:100重量部 水溶性アルカリ金属珪酸塩粉末:水溶性アルカリ金属珪
酸塩水溶液に溶解している水溶性アルカリ金属珪酸塩に
対して5〜50重量% 硬化剤:10重量部以下 充填材:50重量部以下 顔料:50重量部以下 その他の添加剤:5重量部以下 水:0〜200重量部 水溶性アルカリ金属珪酸塩水溶液及び水溶性アルカリ金
属珪酸塩粉末の水溶性アルカリ金属珪酸塩としては、珪
酸リチウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムなどが挙げ
られるが、成膜性、塗着性、コスト等の面で珪酸ナトリ
ウム、珪酸カリウム、特に珪酸ナトリウムを用いるのが
好ましい。
【0021】なお、水溶性アルカリ金属珪酸塩水溶液の
水溶性アルカリ金属珪酸塩と、水溶性アルカリ金属珪酸
塩粉末の水溶性アルカリ金属珪酸塩とは、異なるアルカ
リ金属珪酸塩の場合であっても効果はあるが、同一のも
のを用いるのが好適である。
【0022】上記水溶性アルカリ金属珪酸塩水溶液の水
溶性アルカリ金属珪酸塩濃度は、7重量%以上、特に1
0重量%以上、とりわけ15〜60重量%であることが
好ましい。また、水溶性アルカリ金属珪酸塩粉末の添加
量は、水溶性アルカリ金属珪酸塩水溶液中の水溶性アル
カリ金属珪酸塩、即ち、溶解している水溶性アルカリ金
属珪酸塩に対して0.5〜50重量%とする。この水溶
性アルカリ金属珪酸塩粉末の添加量が0.5重量%未満
でも50重量%を超えても、水溶性アルカリ金属珪酸塩
粉末添加による本発明の効果が十分に得られない。本発
明においては、特に、塗料中に溶解及び分散している全
水溶性アルカリ金属珪酸塩量が5〜80重量%程度とな
るようにするのが好ましい。
【0023】硬化剤としては、酸化亜鉛、酸化マグネシ
ウム、酸化アルミニウム等の多価金属酸化物;水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム等の多価金属水酸化
物;炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム等の多価金属炭酸塩;
リン酸マグネシウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛
等の多価金属リン酸塩;珪弗化亜鉛、珪弗化アルミニウ
ム等の珪弗化物;グリオキザール、シュウ酸アミド等の
有機化合物等があり、これらの硬化剤の1種又は2種以
上が用いられる。
【0024】充填材には、珪石、アルミナ、ガラス粉等
の粒状のもの;粘土、雲母等の偏平状物;石綿、ガラス
繊維粉等の繊維状物等が用いられる。
【0025】顔料には、二酸化チタン、ベンガラ、黄
鉛、クロムグリーン、群青、マルスバイオレット、コバ
ルトブルー、カーボンブラック等が用いられる。
【0026】なお、本発明に係る塗料は、基材に直接塗
着させる下塗り塗料と、この下塗り塗料を塗装した基材
に塗着される上塗り塗料とからなるものであっても良
い。
【0027】次に、このような本発明の無機質塗膜形成
用組成物を用いる本発明の無機質塗膜の形成方法につい
て説明する。
【0028】本発明において、無機質塗膜を形成する基
材には特に制限はなく、多孔質、非多孔質を問わずま
た、無機質及び有機質のすべての成形体を用いることが
できる。代表的な例としては、石綿セメント板、石綿パ
ーライト板、珪酸カルシウム板、石綿セメント珪酸カル
シウム板、石膏ボード、モルタルボード、コンクリート
ボード、パルプセメント板、木片セメント板、GRC
(ガラス繊維強化セメント)ボード、CFRC(カーボ
ン繊維強化セメント)ボード、SFRC(スチール繊維
強化セメント)ボード、ALCボード、ロックウール無
機質成形体、金属板、セラミック板、ガラス板等を挙げ
ることができる。
【0029】本発明においては、まず、このような基材
上に塗料を塗着して乾燥する。
【0030】塗料の塗装は、スプレー、浸漬、ロールコ
ーター、カーテンコーター等により行うことができる。
【0031】また、塗料塗装後の乾燥は、40〜150
℃で1分〜48時間程度行われる。
【0032】このようにして形成される塗膜の厚さは2
0〜250μmであることが好ましい。
【0033】なお、下塗り塗料と上塗り塗料とを用いる
場合には、下塗り塗料を塗装後、乾燥し、次いで上塗り
塗料を塗装後、乾燥すれば良い。
【0034】この場合、下塗り塗膜の厚さは20〜25
0μm、上塗り塗膜の厚さは50μm以下とするのが好
ましい。
【0035】このようにして塗料の塗装及び乾燥を行っ
た後は、脱アルカリ処理用溶液と接触させて脱アルカリ
処理を行う。なお、脱アルカリ処理は、下塗り塗料の塗
装及び乾燥後、上塗り塗料の塗装前にも実施しても良
い。
【0036】この脱アルカリ処理において、脱アルカリ
処理用溶液としては、各種の有機酸塩又は無機酸塩の水
溶液を用いることができるが、特に、アンモニウム塩、
リン酸塩及びシュウ酸塩の1種又は2種以上、具体的に
は、リン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸
カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸アンモニウム、
リン酸水素アンモニウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ
酸カリウム、シュウ酸アンモニウム、塩化アンモニウ
ム、酢酸アンモニウム、ヨウ化アンモニウム等の水溶
液、とりわけ、リン酸アンモニウムの水溶液を用いるの
が好適である。
【0037】この脱アルカリ処理用溶液のpHは3.5
〜10、塩濃度は1〜20重量%であることが好まし
く、また、液温は室温〜60℃の範囲であることが好ま
しい。
【0038】このような脱アルカリ処理用溶液による処
理時間、即ち、接触時間は、用いる基材や塗料の種類や
塗装条件、その後の乾燥条件等によっても異なるが、一
般的には、10分〜8時間であることが好ましい。
【0039】また、接触工程は、基材を処理用溶液中に
浸漬する浸漬法又は、基材に処理用溶液を注ぎかける幕
掛け法或いは塗布法等により行うことができる。この接
触工程において、基材は必ずしも水平に配置する必要は
なく斜めに立てかけても良い。
【0040】このような脱アルカリ処理後は、常法に従
って、水洗した後、乾燥して、無機質塗膜を形成した基
材を得る。
【0041】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0042】実施例1〜6,比較例1〜3下記調合で混
合撹拌することにより塗料を調製した。
【0043】 塗料の調合(重量部) 珪酸ナトリウム水溶液(40重量%液) 100 水 100 界面活性剤(5重量%液) 1 消泡剤(5重量%液) 1 珪酸ナトリウム粉末 珪酸ナトリウム水溶液中の珪酸ナト リウムに対して表1に示す割合 この塗料を、セメント質基材(厚さ10mm)にエアー
スプレーで乾燥後の膜厚が約30μmとなるように塗装
し、135℃の雰囲気に投入して約1時間保持して乾燥
した。次に、pH6.5のリン酸アンモニウム水溶液
(第1リン酸アンモニウム:7.5重量%,第2リン酸
アンモニウム:7.5重量%、40℃)中に120分浸
漬し、続いて水中に30分間浸漬して水洗した後80℃
で乾燥した。
【0044】形成された塗膜性能を下記方法により調
べ、結果を表1に示した。
【0045】 最大クラック幅 電子顕微鏡で観察して測定した。1μm以下のものを○
とし、1μmを超えるものを×とした。
【0046】 耐透水性 JIS A6910に準じて試験片を水平に保持し、直
径約75mmのロートを逆さに試験片上にシーリング剤
で固定する。次に、水をロートに満たし24時間後まで
の透水量を測定した。1.5ml以下のものを○とし、
1.5mlを超えるものを×とした。
【0047】 耐白華性 試料の裏面を湿潤下において1日放置した後、1日風乾
することを1サイクルとし、10サイクル行う。異常の
ないものを○とし、白華が生じたものを×とした。
【0048】
【表1】
【0049】比較例4〜31 珪酸ナトリウム粉末の代りに、珪石、アルミナ、ガラス
又はチタン白の粉末を表2〜5に示す割合で用いたこと
以外は実施例1と同様に行って塗膜を形成し、その性能
の測定結果を表2〜5に示した。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】実施例7〜12,比較例32〜34 珪酸ナトリウム粉末の代りに、珪酸カリウム粉末を表6
に示す割合で用いたこと以外は実施例1と同様に行って
塗膜を形成し、その性能の測定結果を表6に示した。
【0055】
【表6】
【0056】実施例13〜18,比較例35〜37 珪酸ナトリウム水溶液の代りに、珪酸カリウム水溶液を
用い、珪酸ナトリウム粉末の代りに珪酸カリウム粉末を
表7に示す割合で用いたこと以外は実施例1と同様に行
って塗膜を形成し、その性能の測定結果を表7に示し
た。
【0057】
【表7】
【0058】実施例19〜24,比較例38〜40 塗料の調合に当り、更にチタン白を5重量部配合し、珪
酸ナトリウム粉末を表8に示す割合で用いたこと以外は
実施例1と同様に行って塗膜を形成し、その性能の測定
結果を表8に示した。
【0059】
【表8】
【0060】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の無機質塗膜
形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法によれば、耐汚
染性を低下させるようなクラックの発生や白華を抑え
て、光沢のある良好な無機質塗膜を形成することができ
る。
【0061】本発明において、水溶性アルカリ金属珪酸
塩は、珪酸ナトリウム又は珪酸カリウムであることが好
ましい。
【0062】また、脱アルカリ処理用溶液は、アンモニ
ウム塩、リン酸塩及びシュウ酸塩の1種又は2種以上の
水溶液であることが好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 和子 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液を基
    材表面に塗着した後乾燥させ、次いで脱アルカリ処理用
    溶液と接触させた後、水洗し、その後乾燥させる工程を
    有した基材表面に無機質塗膜を形成する用途に用いられ
    る無機質塗膜形成用組成物において、 水溶性アルカリ金属珪酸塩の水溶液中に、水溶性アルカ
    リ金属珪酸塩の粉末を、溶解している水溶性アルカリ金
    属珪酸塩に対して5〜50重量%分散させてなることを
    特徴とする無機質塗膜形成用組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記水溶性アルカリ
    金属珪酸塩は、珪酸ナトリウム又は珪酸カリウムである
    ことを特徴とする無機質塗膜形成用組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の組成物を基材表面に塗
    着した後乾燥させ、次いで脱アルカリ処理用溶液と接触
    させた後、水洗し、その後乾燥させる工程を有した無機
    質塗膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記脱アルカリ処理
    用溶液が、アンモニウム塩、リン酸塩及びシュウ酸塩よ
    りなる群から選ばれる1種又は2種以上の水溶液である
    ことを特徴とする無機質塗膜の形成方法。
JP4744896A 1996-03-05 1996-03-05 無機質塗膜形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法 Pending JPH09241531A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4744896A JPH09241531A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 無機質塗膜形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4744896A JPH09241531A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 無機質塗膜形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09241531A true JPH09241531A (ja) 1997-09-16

Family

ID=12775441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4744896A Pending JPH09241531A (ja) 1996-03-05 1996-03-05 無機質塗膜形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09241531A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000023528A1 (fr) * 1998-10-19 2000-04-27 Toto Ltd. Materiau resistant aux salissures, procede et dispositif de production et composition de revetement
JP2004509228A (ja) * 2000-09-13 2004-03-25 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ 鋼のプライマーコーティング

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000023528A1 (fr) * 1998-10-19 2000-04-27 Toto Ltd. Materiau resistant aux salissures, procede et dispositif de production et composition de revetement
US6673433B1 (en) 1998-10-19 2004-01-06 Toto Ltd. Stainproof material and method for manufacturing the same, and coating composition and apparatus thereof
CN100349660C (zh) * 1998-10-19 2007-11-21 Toto株式会社 防污性材料、其制造方法及用于该方法的涂料组合物和装置
JP2004509228A (ja) * 2000-09-13 2004-03-25 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ 鋼のプライマーコーティング

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0072138B1 (en) Agent and method for modifying surface layer of cement structures
JPS61287477A (ja) 無機質塗膜の形成方法
SK285167B6 (sk) Spôsob získania sfarbených keramických výrobkov aslinovaná kameninová dlaždica získaná týmto spôsobom
HUT68630A (en) Oxide-based, (very) hard grains coated with ceramics and method for producing those
JPH0718202A (ja) アルカリ金属ケイ酸塩水溶液を主剤とするコーティング材料及びバインダー
JPH06116512A (ja) 低温硬化型無機コーティング剤の製造方法及び低温硬化型無機コーティング層の形成方法
CN112391120A (zh) 一种纯色瓷砖防渗蜡防污剂及其制备方法与应用
JPH09241531A (ja) 無機質塗膜形成用組成物及び無機質塗膜の形成方法
JPS648593B2 (ja)
US2354350A (en) Coated structural material
JPH09239314A (ja) 無機質塗膜の形成方法
ES2282854T3 (es) Aditivo reologico.
JPH09234423A (ja) 無機質塗膜の形成方法
JPH08119770A (ja) セメント系硬化体の表面処理剤
JP2002211988A (ja) カルシウム系無機質基材用塗工組成物およびそれを用いた着色カルシウム系無機質基材の製造方法
JPH06271370A (ja) 低温度硬化性セラミック・有機高分子複合塗膜の形成方法
JPH0450183A (ja) セメント成形体およびその製造方法
JPS6117864B2 (ja)
US4434193A (en) Method for retarding masonry efflorescence
JPH10225659A (ja) 無機塗膜形成方法
US3695906A (en) Concrete hardening method and composition
JPH0236311B2 (ja) Mukishitsutomakunokeiseiho
JPS6219389B2 (ja)
JP2001058378A (ja) 塗膜を有する建材及びその製造方法
RU2118975C1 (ru) Способ получения силикатного фасадного покрытия