JPH09240785A - プルトップオープナー - Google Patents

プルトップオープナー

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JPH09240785A
JPH09240785A JP8071077A JP7107796A JPH09240785A JP H09240785 A JPH09240785 A JP H09240785A JP 8071077 A JP8071077 A JP 8071077A JP 7107796 A JP7107796 A JP 7107796A JP H09240785 A JPH09240785 A JP H09240785A
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JP
Japan
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piece
pull
scooping
tab
scooping piece
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Pending
Application number
JP8071077A
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English (en)
Inventor
Teruyuki Murai
照幸 村井
Masanori Yamato
雅典 大和
Hachiro Osaki
八郎 大崎
Tomokazu Ozaki
智一 尾崎
Kazuhiko Kitaoka
和彦 北岡
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
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MIKI KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
MIKI KINZOKU KOGYO KK
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Publication date
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  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プルトップタブないしその下方間隙への抉揚
片の嵌挿が容易であって、しかも缶の径の大小、缶上面
縁部高の高低の相違に対応し、常時抉揚片に力をかけや
すいプルトップオープナーを提供する。 【構成】 円形板材の挟摂片1に、これとほぼ合同形状
であって底面に若干のテーパが付された薄板材の抉揚片
3が、中央部の接合部2を介して連設され、周縁3aに
は接合部を有しない。挟摂片と抉揚片両者の間に形成さ
れるタブ嵌着間隙5の厚さと巾は、プルトップタブTの
形状に合わせたものであり、抉揚片3の全周縁の自在部
位をプルトップタブTと缶上表面Sとの間隙Cに挿入し
て嵌着し、プルトップリベットRとの当接点の、挟摂片
ないし抉揚片の中心点対称位置近傍を抉揚時の力点6と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プルトップオープナー
に関する。
【0002】プルトップは、飲食料ないしペットフード
等飼料を密封内蔵する密封缶の上表面に、環境汚染、省
資源の観点から創案された、輪形枠が開缶後も缶本体よ
り分離しない新型のものが近年急速に装設されるように
なったが、本発明はこの新型プルトップを開けやすくす
るために使用される開缶補助具としてのプルトップオー
プナーに関するものである。
【0003】
【従来の技術】プルトップを開缶する際には、プルトッ
プオープナーなどの補助具を用いることなく、輪形枠端
部に爪を挿入し、輪形枠を相当程度引揚し、次に指を輪
形枠と缶の上表面との間に挿入して輪形枠に鈎結し、こ
れを引き倒して開缶するのが通常であるため、プルトッ
プオープナーは、一般健常者の生活用具としては馴染み
の薄い段階に留まっている。
【0004】しかしながら、徐々にではあるが、プルト
ップオープナーも普及しつつあり、このような従来のプ
ルトップオープナーの中で特に、抉揚片、挟摂片の2片
により、プルタブを挟摂するタイプの第1の従来技術と
して、本発明の発明者により近年開発された特願平6−
260378号の技術がある。この技術は、その斜視図
である図9に示されるように、2片の金属もしくは硬性
の合成樹脂を断面U字状に対峙連設し、U字状底部近傍
ないしこれに連設される把手を把持部とするとともに、
2片のうちの1片の厚みを缶表面とプルトップ挿嵌環の
間に挿入可能な厚さに形成し、プルトップ輪形枠部を上
記の2片により形成される間隙空間に嵌脱自在に遊挿挟
持できるようにした構成のものである。
【0005】また図10に示されるように、第2の従来
技術として、合成樹脂または金属などの可撓性素材によ
り構成され、プルタブを囲繞する空間が設けられるとと
もに、この囲繞空間を形成する部材と連設された把持部
を有し、上記技術と同様の機能を持つプルトップオープ
ナーではアメリカ特許(特許番号4723465)など
がある。
【0006】
【解決すべき課題】上記従来技術において、開缶時にプ
ルトップオープナーの抉揚片、挟摂片密封缶上部に備設
されたプルトップとプルトップオープナーとの位置決め
は、かなり限定されたものとなり、プルトップタブない
しその下方間隙への抉揚片の嵌挿には、片手で缶を抑え
などしつつ行わなくてはならないため、やや煩瑣な手順
を必要とした。
【0007】また上記従来技術では、抉揚片ないし把手
の把持が、手指の先端域にて行われることが多く、特に
缶径の大きな缶、或は缶上面縁部高の高い缶について
は、タブ抉揚時に力をかけにくい、という課題があっ
た。
【0008】本発明はこのような課題にかんがみ、プル
トップタブないしその下方間隙への抉揚片の嵌挿が容易
であって、しかも缶の径の大小、缶上面縁部高の高低の
相違に対応し、常時抉揚片に力をかけやすいプルトップ
オープナーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、プルトップ付
飲料缶ないし食料缶の開缶時に使用され、使用時にプル
トップのタブ端部と缶表面との間隙に内挿される抉揚片
が、可撓性を有する硬質素材より構成されるとともに、
該抉揚片の端縁がタブ端部と缶表面との間隙よりも僅か
に薄い厚みを有し、前記抉揚片の缶表面との当接面には
テーパ面ないしスプライン曲面が形成され、抉揚片の厚
みが端縁より根幹部に向かい単調増加であるとともに、
タブの厚みよりも若干広い間隙をもたせ接合部を介し抉
揚片に重設され且つ前記抉揚片とともにタブを挟摂する
挟摂片が備えられたプルトップオープナーにおいて、前
記抉揚片のタブ挟摂範囲となる部分の周縁形状が、円弧
形もしくは類円弧形である構成、ならびに抉揚片と挟摂
片の両者が、周縁に両者接合部を有せず、該周縁が全て
タブ挟摂部を構成し、特に抉揚片挟摂片両者のタブ挟摂
範囲となる部分の周縁形状が、完全円形或は完全類円形
である構成の両者を主要な課題解決の手段としている。
【0010】後者課題解決の手段においては、抉揚片挟
摂片両者のタブ挟摂範囲となる部分の周縁形状が、多角
形である構成となることもありうる。
【0011】これら上記両主要課題解決手段のもとに、
抉揚片挟摂片両者のタブ挟摂範囲となる部分の周縁が、
小型缶ないし缶縁部の縁高の高い缶のプルトップ用に曲
率の大きい周縁と、中型缶ないし缶縁部の縁高の低い缶
のプルトップ用に曲率の小さい周縁とにより構成される
ものとなっている。
【0012】さらに本発明は、上記課題解決の手段に加
え、抉揚片と挟摂片の両者の形状が、合同もしくは相似
である構成とし、抉揚片と挟摂片との接合部ないしその
近傍にマグネット機構が配設されたり、抉揚片と挟摂片
の少なくとも一方に抉揚把手が延設されたり、あるいは
延設された抉揚把手に、栓抜き手段が備設されたりする
構成をとることもありうる。
【0013】
【作用】上述の構成により、缶上面に装設されたプルト
ップのタブと、缶上表面との間隙に抉揚片を挿入する際
に、タブ挟摂範囲となる部分の円弧形もしくは類円弧形
の周縁がプルトップタブのリベットに当接させると、こ
のリベット近傍を中心に、プルトップオープナー本体を
転動させることができるため、抉揚時に最も効率よく力
をかけることのできる位置、すなわち、プルトップタブ
の全体を抉揚片と挟摂片とで挟持する位置、もしくはリ
ベットを起点とするタブの中心線が、抉揚片ないし挟摂
片の力を加える範囲のほぼ中央に来るように、位置決め
をすることが可能となる。
【0014】またリベットによりかしめ着されているタ
ブは、缶上表面との当接方向の弾発を有するため、この
弾発によってタブは、上記位置決めの際に挟摂片と抉揚
片との間隙に適宜な固定度を保持しつつ挟持される。従
って片手による抉揚も可能である。
【0015】抉揚片と挟摂片の両者が、周縁に両者接合
部を有せず、この周縁が全てタブ挟摂部を構成している
ため、プルトップへの位置決めは、任意とすることがで
き、また抉揚時に力を加える点もこれに応じて任意とす
ることができる。
【0016】特に抉揚片挟摂片両者のタブ挟摂範囲とな
る部分の周縁形状が、完全円形或は完全類円形である構
成であれば、プルトップオープナー本体を任意の位置
で、すなわちどの位置にタブを挟摂した場合でも、リベ
ット近傍を中心にプルトップオープナー本体を転動させ
ることができるため、抉揚時に最も効率よく力をかける
ことのできる位置への位置決めはさらに広範囲となり、
手順効率も頗る良好である。
【0017】また小型缶は、缶径も小さく、缶上面の縁
部高も比較的高いため、プルトップタブへの装着の際、
抉揚片底面と缶上面縁部との2つの当接点間の距離が長
いと、価値タブへの嵌着に困難が生じる。従って、抉揚
片挟摂片両者のタブ挟摂範囲となる部分の周縁を、小型
缶ないし缶縁部の縁高の高い缶のプルトップ用に曲率を
やや大きい構成とすれば、このような困難は無くなる。
これに対し、中型缶ではこのような困難は比較的生じに
くく、周縁の曲率も小さいもので足りる。従ってひとつ
のプルトップオープナーにこれら両方を備設しておけ
ば、缶の特性に応じ、挟摂片周縁部を使い分ければよい
ため、簡便にして、対応範囲の広いプルトップオープナ
ーが提供されることとなる。
【0018】上記構成では、タブ抉揚時に挟摂片と抉揚
片との接合部に応力集中が生じるため、挟摂片と抉揚片
との形状が合致していない場合、或は接合部周縁との距
離が余りに長い場合には、抉揚片と挟摂片との間隙から
のタブの脱落、或は抉揚片に不必要な撓曲が生じ、抉揚
の際に加える力の伝達も悪く、非効率的であるうえ、破
損も生じやすい。このため、抉揚片と挟摂片の両者の形
状が、合同もしくはほぼ合同に近い相似であるか、抉揚
片ないし挟摂片の周縁と接合部との距離が、プルトップ
のリベットとタブ端との間の長さにほぼ等しい構成を取
る必要がある。本発明プルトップオープナーは、生活の
便に供する小物品であるため、例えば、接合部ないしそ
の近傍にマグネット機構が配設されていれば、冷蔵庫、
書庫、その他スチール製品の壁面に任意貼着して常備収
納しておけば、生活上便利である。またキーホルダー機
構の備設も、被服などに任意繋着しておけば同様であ
る。
【0019】さらに抉揚片と挟摂片の少なくとも一方に
抉揚把手を延設、あるいは延設された抉揚把手に栓抜き
手段、他にも缶切り手段などを備設しておけば、1物品
で数種の機能を有する頗る有用な生活物品となる。
【0020】
【実施例】
(第1実施例)以下本発明の第1実施例を図面を参照し
ながら説明する。本実施例は、その全体斜視図である図
1に示されるように、直径50ミリ内外の完全円形で厚
さ5ミリ内外の挟摂片1、挟摂片1と接合部2で接合連
設される抉揚片3、接合部2に嵌設され端面を表面露出
させるマグネット4より構成される。マグネット4以外
は硬質半透明合成樹脂により一体成型される。
【0021】接合部2は、直径18ミリ内外の円柱状
で、厚みは2ミリ内外である。この中央部に抉揚片3の
外表面側から嵌着凹部が形成され、ここにマグネット4
が嵌設される。マグネット4の端面4aは外部露出し、
挟摂片外表面とほぼ同一平面状にある。
【0022】接合部2の介設による厚さ2ミリのタブ嵌
着間隙5を隔てて挟摂片1に連設される抉揚片3は、本
実施例側面図である図2に示されるように、接合部2の
近傍で1.5ミリ、周縁3aで1ミリ内外の厚みを有
し、底面3bに弱テーパが付された円形板状体であっ
て、挟摂片1の形状とほぼ合同の相似形である。タブ嵌
着間隙5の巾は、ほぼプルトップタブの長さに等しい
か、或は若干大きめのものとなっている。
【0023】以上のような構成により、本実施例使用に
よるプルトップ抉開時を示す図3に示されるように、抉
揚片3を缶上表面に装設のプルトップのタブTと缶上表
面Sとの間の間隙Cに挿入し、抉揚片周縁3aがプルト
ップのリベットRに当接するまで押し込む。抉揚片3の
間隙Cへの挿入は、抉揚片周縁3aの厚みが2ミリ内外
であるため、挿入がしやすく、また接合部2近傍に至る
まで弱テーパの付された抉揚片底面3bが缶上縁部Vと
当接しつつ挿入案内となる。抉揚片周縁3aにおいて、
間隙Cへの挿入位置の限定は全くなく、随意に決定して
よい。
【0024】抉揚片の周縁3aは完全円形であるため、
この抉揚片周縁3aがプルトップタブのリベットRに当
接すると、このリベットRないしその近傍を中心に本実
施例プルトップオープナー本体を転動させ、抉揚時に最
も効率よく力をかけることのできる位置、すなわち、プ
ルトップタブの全体を抉揚片と挟摂片とで挟持する位
置、もしくはリベットを起点とするタブの中心線が、抉
揚片ないし挟摂片の力を加える範囲のほぼ中央に来るよ
うに、位置決めをする。
【0025】タブT、缶上表面との当接方向の弾発を有
するため、この弾発によってタブTは、上記位置決めの
際に挟摂片1と抉揚片3とのタブ嵌着間隙5に適宜に固
定挟持されつつ自在に位置決めがなされる。
【0026】抉揚に適する位置に位置決めがなされたの
ち、接合部2を介してタブ挟摂部位の対称位置近傍、す
なわち挟摂片ないし抉揚片の中心点対称位置近傍を抉揚
力点6として、抉揚片周縁3aと缶上表面との当接点を
支点にこれを抉揚し、タブを抉開する。従って、抉揚力
点6は、タブ抉揚に適宜な位置に位置決めをしたときに
自動的に決定され、挟摂片1ないし抉揚片2において自
在である。
【0027】タブ抉開時には、タブ嵌着間隙5の巾がほ
ぼプルトップタブの長さに等しいか、或は若干大きめの
ものとなっているため、挟摂片1の撓曲も生じることが
少なく、またタブ嵌着間隙5への固定挟持度も良好であ
る。
【0028】従って、本実施例使用による片手開缶時を
示す要部透視図である図4に示されるように、親指と薬
指、小指とで缶を把持し、人差し指、中指とで抉揚片、
挟持片を抉揚して、片手で開缶することも可能である。
【0029】飲料缶などでは、開缶後、本実施例プルト
ップオープナー全体を挿嵌したまま抉揚力点6を缶表面
に向け押し戻し、しかるのち引き抜けば、開缶から飲用
まで開缶時の困難、不便を感じることなく、全てワンタ
ッチ操作のまま、飲用が可能となる作用については、前
述従来技術と同様である。
【0030】(第2実施例)本実施例は、その使用によ
る片手開缶時を示す要部透視図である図5に示されうよ
うに、前記第1実施例を小型缶ないし缶縁部の縁高の高
いプルトップ缶に適合するような形状に変形させたもの
であって、抉揚片周縁に曲率の大きい部分を備設したも
のである。
【0031】本実施例では、曲率が大きい部分は7a、
7bの2箇所形成され、全体としては、ほぼ完全な楕円
形板状ないしラグビーボール型板状である。この周縁3
aが楕円形である点を除く他の構成は、前記第1実施例
と同じである。ただ、長径は、前記第1実施例の場合の
1.3〜1.5倍、短径は第1実施例のものより3〜4
ミリ小さくなっている。
【0032】本実施例において、前記第1実施例と異な
る点は、タブ抉揚時の装着位置決めの際、長径がかなり
長いため、缶縁部の縁高の高いプルトップ缶ではなくて
も、缶縁部への当接点間の距離が相当であると同時に、
把手となる部分の巾も狭くなるため、タブ嵌着間隙5の
タブTへの嵌着および抉揚片には不適当である。よって
使用部位、即ちタブ挟摂部位は、周縁大曲率部位7a、
7bに限られる。
【0033】以上のような構成により、これら周縁大曲
率部位7a、7bをタブTに嵌着した場合、缶縁部との
当接点間の巾は相当程度小さいものとなるため、小型缶
ないし缶縁部の縁高の高い缶のプルトップタブTへの嵌
着および嵌着後のタブ抉揚の部位の位置決めは、前記第
1実施例に比べ、タブ挟摂部位が限られたものとなるに
せよ、容易且つ円滑であり、中型缶ないし缶縁部の縁高
の低い缶のプルトップにも、前記第1実施例と同様なま
でに対応可能である。
【0034】従って、本実施例と前記第1実施例との折
衷型として、周縁大曲率部7a、7bのいずれかひとつ
を前記第1実施例の周縁形状に近い形、すなわち卵型と
して成型される形態も、本発明実施例として、容易に想
起し得る。
【0035】(第3実施例)本実施例は、前記第2実施
例を小型缶ないし缶縁部の縁高の高いプルトップ缶にも
適合するような形状であるとともに、抉揚片周縁が多角
形状のものである。本実施例では、その全体図である図
6に示されるように、全体としては、縦長六角形であ
る。この周縁3aが楕円形である点を除く他の構成は、
前記第1、第2実施例と同じである。縦方向の長さは、
前記第2実施例と同様、第1実施例の場合の1.3〜
1.5倍、短径は第1実施例とほぼ同じ長さである。
【0036】本実施例では、タブ抉揚時の装着位置決め
の際、その形態上、タブ挟摂部位は、縦長方向線に垂直
である2辺の部分である小型缶用タブ挟摂部8a、中型
缶用タブ挟摂部8bに限られる。
【0037】小型缶用タブ挟摂部8aの隣接2辺のなす
角度は、中型缶用タブ挟摂部8bの隣接2辺のなす角度
よりも小さい。また本実施例のプルトップへの嵌着時に
抉揚片底面が缶上面縁部に当接する当接点間の距離は、
小型缶用タブ挟摂部8aにおいては第2実施例とほぼ同
じ長さ、中型缶用タブ挟摂部8bにおいては第1実施例
とほぼ同じ長さとなる。
【0038】以上のような構成により、これら小型缶用
タブ挟摂部8a、中型缶用タブ挟摂部8bタブTに嵌着
した場合、プルトップタブTへの嵌着および嵌着後のタ
ブ抉揚の部位の位置決めは、前記第2実施例同様、タブ
挟摂部位が限られたものとなり、これに応じてタブ抉開
時に把手部となる部位、すなわち接合部2を介してタブ
挟摂部位の対称位置となる近傍部位も、小型缶用把手部
9a、中型缶用把手部9bと、限定されたものになる
が、タブ嵌着間隙5は、タブの嵌入のある側部が閉鎖さ
れたものではなく開放状態にあり、タブへの嵌着は、側
部からも行うことができるため、容易且つ円滑である。
【0039】(第4実施例)本実施例は、第2実施例の
曲率の大きい部位をそのまま小径の完全円としたうえ
で、これに挟摂片ないし抉揚片に栓抜き手段を連設した
ものである。図7(a)はその全体図であり、図7
(b)はその側面図である。図8は意匠上の造作を付設
した発展例の全体図である。
【0040】本実施例のプルトップオープナー部10
は、第2実施例の曲率の大きい部位をそのまま小径の完
全円としたもので、直系はおよそ第1実施例のものの3
分の1程度であり、挟摂片1と抉揚片3の周縁は、これ
に連設の把手11との境域近傍でその側面が接合部2と
なり、周縁の全体の比率から云えば、その3分の1弱が
閉塞したものとなっている。また把手11の端部には、
栓抜き手段12が備設されている。
【0041】以上のような構成により、プルトップオー
プナー部10の端部周縁がタブ挟摂部位10aとなる。
本実施例では、タブ挟摂部位10a1箇所のみが、缶抉
開の際にプルトップのタブに嵌着されることになる。但
し嵌着手順は、前記第3実施例同様、タブ嵌着間隙5
は、タブの嵌入がある側部が閉鎖されず、開放状態にあ
るため、タブへの嵌着は、側部の開放部位からも行うこ
とが可能で、容易且つ円滑である。また抉揚のための位
置決めの際にも、タブ挟摂部位の抉揚片端縁をリベット
に当接させ、把手11を回摺転動させて容易に行うこと
ができる。
【0042】タブ挟摂部位10aの形状は、凸型スプラ
イン曲線状のものであれば、上記の各実施例と同様の効
果を生ぜしめることができる。
【0043】なお本実施例は、意匠上の製作可能性も大
であって、例えば図8のように、魚の形をした形状に製
作し、プルトップオープナー部10を魚の頭部に、把手
11を魚の体幹部に、栓抜き手段を尾部に見立てたもの
も、本発明の実施例、特に本第4実施例の発展形態とし
て想起し得るものである。また同様の意匠上の製作可能
性ないし変化形態は、上記第1〜3実施例の挟摂片1に
おいて、自在に想起し得る。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明プルトップ
オープナーによれば、プルトップタブないしその下方間
隙への抉揚片の嵌挿、特にタブ抉揚に最適の位置への装
着が容易であって、しかも缶の径の大小、缶上面縁部高
の高低の相違に対応し、常時抉揚片に力をかけやすく、
しかも意匠上の造作付加可能性も頗る大きいプルトップ
オープナーが提供される。
【図面の簡単な説明】
図1 本発明第1実施例の全体斜視図である 図2 本発明第1実施例の側面図である。 図3 本発明第1実施例使用によるプルトップ抉開時
を示す図である。 図4 本発明第1実施例使用による片手開缶時を示す
要部透視図である。 図5 本発明第2実施例使用による片手開缶時を示す
要部斜視図である。 図6 本発明第3実施例の全体図である。 図7 (a)は本発明第4実施例の全体図であり、
(b)は本発明第4実施例の側面図である。 図8 本発明第4実施例発展形態の全体図である。 図9 第1従来例の使用時全体斜視図である。 図10 第2従来例の使用時全体斜視図である。
【符号の説明】
1 挟摂片 2 接合部 3 抉揚片 3a 抉揚片周縁 3b 抉揚片底面 4 マグネット 4a マグネット端面 5 タブ嵌着間隙 6 抉揚力点 7a、b 周縁大曲率部位 8a 小型缶用タブ挟摂部 8b 中型缶用タブ挟摂部 9a 小型缶用把手部 9b 中型缶用把手部 10 プルトップオープナー部 10a タブ挟摂部位 11 把手 12 栓抜き手段 C 間隙 R プルトップリベット S 缶上表面 T プルトップタブ V 缶上縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 智一 大阪府堺市深井中町1891−1 ラ・フォー レ深井 202号 (72)発明者 北岡 和彦 大阪市鶴見区横堤2−11−71 (72)発明者 鈴木 敏夫 大阪府大東市深野4−17−58 深野ハイツ 203 号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プルトップ付飲料缶ないし食料缶の開缶時
    に使用され、使用時にプルトップのタブ端部と缶表面と
    の間隙に内挿される抉揚片が、可撓性を有する硬質素材
    より構成されるとともに、該抉揚片の端縁がタブ端部と
    缶表面との間隙よりも僅かに薄い厚みを有し、前記抉揚
    片の缶表面との当接面にはテーパ面ないしスプライン曲
    面が形成され、抉揚片の厚みが端縁より根幹部に向かい
    単調増加であるとともに、タブの厚みよりも若干広い間
    隙をもたせ接合部を介し抉揚片に重設され且つ前記抉揚
    片とともにタブを挟摂する挟摂片が備えられたプルトッ
    プオープナーにおいて、前記抉揚片のタブ挟摂範囲とな
    る部分の周縁形状が、円弧形もしくは類円弧形であるこ
    とを特徴とするプルトップオープナー。
  2. 【請求項2】プルトップ付飲料缶ないし食料缶の開缶時
    に使用され、使用時にプルトップのタブ端部と缶表面と
    の間隙に内挿される抉揚片が、可撓性を有する硬質素材
    より構成されるとともに、該抉揚片の端縁がタブ端部と
    缶表面との間隙よりも僅かに薄い厚みを有し、前記抉揚
    片の缶表面との当接面にはテーパ面ないしスプライン曲
    面が形成され、抉揚片の厚みが端縁より根幹部に向かい
    単調増加であるとともに、タブの厚みよりも若干広い間
    隙をもたせ接合部を介し抉揚片に重設され且つ前記抉揚
    片とともにタブを挟摂する挟摂片が備えられたプルトッ
    プオープナーにおいて、抉揚片と挟摂片の両者が周縁に
    両者接合部を有せず、該周縁が全てタブ挟摂部を構成す
    ることを特徴とするプルトップオープナー。
  3. 【請求項3】抉揚片挟摂片両者のタブ挟摂範囲となる部
    分の周縁形状が、完全円形或は完全類円形であることを
    特徴とする請求項2記載のプルトップオープナー。
  4. 【請求項4】抉揚片挟摂片両者のタブ挟摂範囲となる部
    分の周縁が、小型缶ないし缶縁部の縁高の高い缶のプル
    トップ用に曲率の大きい周縁と、中型缶ないし缶縁部の
    縁高の低い缶のプルトップ用に曲率の小さい周縁とによ
    り構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    記載のプルトップオープナー。
  5. 【請求項5】抉揚片挟摂片両者のタブ挟摂範囲となる部
    分の周縁形状が、多角形であることを特徴とする請求項
    2記載のプルトップオープナー。
  6. 【請求項6】抉揚片と挟摂片の両者の形状が、合同もし
    くは相似であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か記載のプルトップオープナー。
  7. 【請求項7】抉揚片ないし挟摂片の周縁と接合部との距
    離が、プルトップのリベットとタブ端との間の長さにほ
    ぼ等しいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載
    のプルトップオープナー。
  8. 【請求項8】抉揚片と挟摂片との接合部ないしその近傍
    にマグネット機構を配設したことを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか記載のプルトップオープナー。
  9. 【請求項9】抉揚片と挟摂片の少なくとも一方に抉揚把
    手が延設されたことを特徴とする請求項1、6〜8のい
    ずれか記載のプルトップオープナー。
  10. 【請求項10】抉揚片と挟摂片の少なくとも一方に延設
    される抉揚把手に、栓抜き手段が備設されたことを特徴
    とする請求項9記載のプルトップオープナー。
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