JPH09240008A - 記録装置及びその装置を用いたファクシミリ装置 - Google Patents

記録装置及びその装置を用いたファクシミリ装置

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JPH09240008A
JPH09240008A JP8049184A JP4918496A JPH09240008A JP H09240008 A JPH09240008 A JP H09240008A JP 8049184 A JP8049184 A JP 8049184A JP 4918496 A JP4918496 A JP 4918496A JP H09240008 A JPH09240008 A JP H09240008A
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Takashi Imai
貴 今井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク残存量に基づく記録制御を行なうこと
ができる記録装置及びその装置を用いたファクシミリ装
置を提供する。 【解決手段】 記録ヘッドを用いた記録用紙1頁分の記
録終了後、インクを試験的に吐出してフォトインタラプ
タ方式に従うインク残量検出センサを用いてインク残量
(x)を推定する。ここで、2つの閾値(TH1、TH
2)との比較を行い、TH1≦x(インクが十分に残
存)であれば、記録動作をそのまま続行し、TH2≦x
<TH1(残存インクが少ない)であれば、LCDに警
告メッセージを表示しLEDランプを点滅させ警告音を
スピーカより発するという警告処理を実行し、x<TH
2(インクが残存しない)であれば記録動作を停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及びその装
置を用いたファクシミリ装置に関し、特に、インクジェ
ット方式に従って記録を行なう記録装置及びその装置を
用いたファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式に従って記録を行な
う記録装置やその装置を記録部として用いるファクシミ
リ装置において、従来よりフォトインタラプタ方式のセ
ンサを用いてインクの吐出状態を検知する方式があっ
た。この吐出状態に基づいて、装置内の残存インクの有
無を判別し、インクが残存しないと判断された場合に
は、記録動作を中断し、インクを貯溜する、例えば、イ
ンクタンクやインクカートリッジの交換を促すメッセー
ジを表示したり、警告ランプを点滅させたり、或は、ア
ラームを鳴動させる等の処理を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、あるタイミングで突然にインク残量検出の結果
が“インクが残存する”状態より“インクが残存しな
い”状態に移ると、もし交換用のインクカートリッジや
インクタンクの準備等をしておらずインクの補充が速や
かに行われないと、記録装置では記録不可能の状態が続
き、また、ファクシミリ装置では画像メモリが受信画像
データでフルの状態に陥ってしまうと、もはや、受信動
作が正常に行われず、受信ファクシミリ画像データが失
われてしまうという問題があった。
【0004】また、残存インクが極く少量で記録動作を
続行すると、記録画像の品位が低下し、受信ファクシミ
リ画像が判読できず記録用紙を浪費してしまうのみなら
ず、装置は正常に記録動作が終了したとみなしその受信
画像データを画像メモリから消去して2度とそのデータ
を回復することができないという問題もあった。さら
に、カラー記録装置やカラー画像を記録する機能をも備
えたファクシミリ装置ではインク各色のインク残量検出
における、インクの吐出量、吐出周波数、吐出速度など
の吐出に関する条件や、インクの濃度や色の違いによる
反射光、透過光量の違いなどのインクの特性による条件
が、各色インクにより違っており、正確なインク残量検
出ができないという問題もあった。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、インク残存量に基づく記録制御を行なうことが
できる記録装置及びその装置を用いたファクシミリ装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、次のような構成からなる。即
ち、インクを記録ヘッドから記録媒体に吐出して記録を
行う記録装置であって、前記インクを貯溜するインクタ
ンクと、前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段
と、光を発光する発光素子と、前記光を受光する受光素
子とを含み、前記記録ヘッドから前記発光素子と受光素
子との間を遮るようにインク吐出を行わせ、前記受光素
子において受光する受光量を検出する検出手段と、前記
受光量から換算される値を、複数の閾値と比較し、イン
ク残量の程度を判別する判別手段とを有することを特徴
とする記録装置を備える。
【0007】また他の発明によれば、上記構成の記録装
置を用いたファクシミリ装置を備える。
【0008】
【発明の実施の形態】以上の構成により本発明は、イン
クを記録ヘッドから記録媒体に吐出して記録を行う際
に、光を発光する発光素子とその光を受光する受光素子
とを含む検出手段を用いて、記録ヘッドから発光素子と
受光素子との間を遮るようにインク吐出を行わせ、受光
素子において受光する受光量を検出し、その受光量から
換算される値を、複数の閾値と比較し、インクを貯溜す
るインクタンクのインク残量の程度を判別するよう動作
する。さらに、その判別結果に基づいて、インク残量の
少ないことを警告するようにしても良い。ここで、その
警告は、例えば、LCDに警告メッセージを表示した
り、例えば、LEDを利用した警告ランプを使用した
り、例えば、スピーカを経て警告音を発するようにして
も良い。
【0009】なお、記録ヘッドが複数の色のインクを吐
出してカラー記録を行う場合には、複数の閾値はさらに
複数の色毎に設けられる。
【0010】さらに、上記の検出を所定間隔或は例えば
記録媒体各ページへの記録終了後のような所定タイミン
グで行なわせるよう制御することもできる。さらにま
た、上記の判別結果に基づいて、インクが残存しないと
判断された場合には、記録動作を停止するよう制御する
こともできる。なお、上記の記録ヘッドは、インクを吐
出して記録を行うインクジェット記録ヘッドでも良い
し、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッ
ドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するた
めの熱エネルギー変換体を備えているものでも良い。
【0011】以下添付図面を参照して本発明の好適な実
施形態について詳細に説明する。図1は本発明の代表的
な実施形態であるファクシミリ装置の構成を示すブロッ
ク図である。このファクシミリ装置の記録には、インク
ジェット方式に従う記録ヘッドを用いて記録を行なうプ
リンタ部が用いられる。図1において、101はファク
シミリ装置全体の動作を制御するためのMPU、102
はファクシミリ通信動作や画像読取り或は記録動作を制
御する制御プログラムやテーブルデータ等が格納するR
OM、103はMPU101が制御プログラムを実行す
るために用いる作業領域や送信・受信画像データ或は記
録画像データを格納する画像メモリなどのために用いら
れるRAM、104はNCUやモデム(DTMF受信
器、トーン信号送信器、トーン信号受信器を含む)、呼
び出し信号(CI)検出器等で構成され通信データの授
受を行なう通信部、105は画像原稿を読み取るための
光学スキャナや読み取った画像の画像処理を行う画像処
理LSIなどを備え、読み取り制御を行う読み取り部で
ある。
【0012】また、106は記録ヘッドや交換可能なイ
ンクカートリッジ或はインクタンクを備え、コピー、受
信ファクシミリ画像、各種レポートの画像記録動作を実
行するプリンタ部、107はテンキー、ワンタッチキ
ー、プリンタモードキー等のキーボード107a、LC
D107b、LED107c等を備えた操作パネル、1
08は各種動作音、警告音、アラーム音、疑似呼び出し
音を発生するスピーカ、109は画像データの符号化及
び復号化処理を実行する符号化・復号化部、110はフ
ォトインタラプタ方式を用いたインク残量検出を行なう
インク残量センサ、111は各種構成要素を互いに接続
するCPUバスである。
【0013】以下に説明するインク残量検出動作に基づ
いて、LCD107bには警告メッセージが表示され、
LED107cには警告ランプが点灯し、スピーカ10
8からは警告音が発せられる。インク残量センサ110
は、図2に示すように、記録ヘッド5に備えられたイン
クを吐出するためのノズル列5cをキャップするホーム
ポジション(HP)に設けられたキャップ20と記録紙
Pの紙端との間に記録ヘッド5のノズル列5cに対向し
た位置に配置され、記録ヘッド5のノズルより吐出され
るインク滴を直接光学的に検知する透過型フォトインタ
ラプタであり、記録ヘッド5(或はインクタンクやイン
クカートリッジ)からインクが正常に吐出されたか否か
を検知することでインク無しの状態をその出力から判断
できる。
【0014】ここで用いているインク残量センサ110
は発光素子に赤外線LEDを用い、LED発光面にはレ
ンズを一体成形し、受光素子に向けておおよそ平行に光
を投射できる。受光素子にはフォトトランジスタが用い
られ、受光素子の受光面にはモールド部材により0.7
mm×0.7mmの穴が光軸上に形成され、受光素子と
発光素子との間全域において検出範囲を高さ方向には
0.7mm、幅方向は0.7mmに絞り込んでいる。ま
た、発光素子と受光素子とを結ぶ光軸は記録ヘッド5の
ノズル列5cと平行に配置され、受光素子と受光素子に
間隔は記録ヘッド5のノズル列5cよりも広く、光軸と
記録ヘッド5のノズル列5cの位置が一致すると、記録
ヘッド5の各ノズルから吐出されるインク滴は全て発光
素子と受光素子の間の検出範囲を通過可能な構成となっ
ている。その検出範囲をインク滴が通過することによ
り、インク滴が発光側からの光を遮り、受光側への光量
を減少させ、受光素子であるフォトトランジスタの出力
の変化が得られる。
【0015】記録ヘッド5のノズル列とインク残量セン
サ110とを相対的に対向した位置となるように位置決
めするために、キャップ20との位置決め同様に、装置
本体に設けられたキャリッジホームセンサ(不図示)を
用いる。なお、図2において、17はプーリ、18は記
録ヘッド5を搭載したキャリッジ(不図示)が接続され
ているベルト、30はキャリッジを移動させるキャリッ
ジモータ30である。
【0016】この実施形態では、図2に示すようにホー
ムポジション(HP)を検出した後、一定量(L)キャ
リッジを移動することにより、記録ヘッド5のインク列
の位置とフォトセンサ8の光軸とが相対的に対向した位
置に正確に位置決めできる構成となっている。そして、
1ページの記録動作終了後に記録ヘッド5をインク残量
センサ110付近に移動させ、図3に示すように発光素
子である赤外線LED81からの光軸を横切るようにイ
ンクの吐出動作を行わせ、インクの残量検知を行なう。
ここでは、吐出インクが光軸を横切り、インク残量セン
サ110の受光素子であるフォトトランジスタ82へ到
達する光を遮断すれば正常にインクの吐出が行われてい
ると判断される。
【0017】次に、以上の構成の装置によって実行され
る記録動作およびインク残量検出動作について、図4に
示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここで
いう記録動作とは、受信ファクシミリ画像の記録、読取
部105で読み取った画像原稿のコピーによる記録、及
び、装置が種々の通信情報や装置の状態ステータス等を
出力するためのレポート画像の記録が含まれる。また、
この装置がホストコンピュータ(ホスト)からの画像デ
ータを受信するインタフェースを備えている場合は、そ
のホストから送られるプリントデータの記録も含まれ
る。
【0018】まず、ステップS201では画像データを
記録用紙に記録するために必要な記録用紙サイズ、記録
マージン、および、記録濃度等の記録動作に係わる種々
のパラメータの初期設定を行う。次に、ステップS20
2では、記録用紙を記録紙カセット(不図示)よりフィ
ードし、記録ヘッドによって記録が可能な記録開始位置
までその記録用紙を移動する。さらにステップS203
では、記録用紙がフィードされなかったり、或は、記録
用紙のジャムが発生していないかどうかを調べる。ここ
で、こうした記録用紙の給紙に係わるエラーは発生した
と判断されれば処理はステップS213に進み、記録を
行なう画像データを格納している画像メモリの内容を保
持したまま、その発生エラーに基づいた対処を装置利用
者に行なうよう促すためのメッセージをLCD107b
に表示し、また、LED107cを点灯させ、さらに、
スピーカ108より警告音を発生させる。その後、処理
はステップS214に進む。
【0019】これに対して、記録用紙の給紙に係わるエ
ラーが発生していないと判断されれば処理はステップS
204に進み、給紙された記録用紙1ページ分の画像デ
ータを記録する。ステップS205において、その記録
動作の終了を調べ、記録動作終了なら処理はステップS
206に進み、記録動作未終了なら処理はステップS2
04に戻ってその記録動作を続行する。ステップS20
6では、画像が記録された記録用紙を装置外に排出す
る。
【0020】さて、処理はステップS207において、
インクの残量検出を行う。この動作は、図2〜図3に示
したように記録ヘッド5からインクを、インク残量検出
センサ110の発光素子81(LED)から受光素子8
2(フォトトランジスタ)に対して発せられる光を遮断
するように吐出し、受光素子82から検出される光電流
減少の変化を捉えることで行なう。次に、ステップS2
08では、その電流減少から換算されるインク残量パラ
メータ(x)を2つの閾値(TH1、TH2;TH2<
TH1)と比較する。ここで、TH1≦xであれば、
“インクが十分に残存する”と判断して処理はステップ
S212に進み、TH2≦x<TH1であれば、“イン
ク残量が少ない”と判断して処理はステップS209に
進み、また、x<TH2であれば処理はステップS21
3に進む。
【0021】ステップS209では、記録を行なう画像
データを格納している画像メモリの内容を保持したま
ま、インク残量が少ないためにインクカートリッジを交
換するか、或は、交換のためのインクカートリッジを準
備するよう装置利用者に促すためのメッセージをLCD
107bに表示し、また、警告のためにLED107c
を点滅させ、さらに、スピーカ108より所定の警告音
を発生させる。その後、処理はステップS212に進
む。
【0022】ステップS212では、次ページの記録の
ための画像データがあるかどうかを調べる。ここで、次
ページ記録のための画像データがあれば、処理はステッ
プS202に戻り、上記の動作を繰り返す。これに対し
て、次ページ記録のための画像データがなければ、処理
はステップS214に進み、所定の記録終了処理を行っ
て、一連の動作を終了する。
【0023】従って以上説明した実施形態に従えば、残
存インク量が少なくなったときに警告メッセージを表示
したり、警告ランプを点滅させたり、或は、警告音を発
するので、装置利用者はインクが完全に無くなって正常
な記録ができなくなる前に、例えば、インクカートリッ
ジの交換をしたり、交換インクカートリッジの準備を行
なうなどの事前の準備を行なうことができる。
【0024】なお、以上の説明におけるインク残量検知
は、1ページ記録終了後に行うとしたが、本発明はこれ
によって限定されるものではない。例えば、装置に電源
を投入した時やインクカートリッジ交換時、操作パネル
からインク残量検出動作を行なうよう指示したとき、或
は、ファクシミリ画像データ着信時に行っても良い。或
は、インクの消費量を削減したい場合には1頁毎のイン
ク残量を検出を行なわずに、上記のようなタイミングや
或は所定ページの記録動作毎に行なうようにしても良
い。また、プリンタ機能付きのファクシミリ装置の場
合、ホストからのインク残量検出指示コマンドを受け付
けた場合、インク残量検出を行っても良い。
【0025】また、以上の説明ではプリンタ部の機能を
カラープリンタともモノクロプリンタとも特定しなかっ
たが、そのプリンタ部がカラープリンタである場合に
は、インクの色に従った閾値を用いてインク残量検出を
行うようにしても良い。染料の違いや光学的濃度の違い
により、インクの色に応じて透過光量に差が生じる場
合、インクの色に応じた閾値でインクの検知を行うこと
により正確な判断が行える。さらにまた、以上の説明で
は2つの閾値を用いてインク残量を推定し、警告を発し
たり、記録動作を停止するような制御を行なったが本発
明はこれによって限定されるものではない。例えば、3
つ以上の閾値を用いてインク残量を推定し、その推定イ
ンク残量の度合に応じて、警告メッセージの内容や警告
ランプの色や警告音を変化させるようにして段階的な警
告を発するようにしてもよい。
【0026】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。その
代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4
723129号明細書、同第4740796号明細書に
開示されている基本的な原理を用いて行うものが好まし
い。この方式はいわゆるオンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて膜沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの
駆動信号に1対1で対応した液体(インク)内の気泡を
形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状をすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるの
で、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成で
き、より好ましい。
【0027】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0028】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、上記の実施形態で説
明した記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0029】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0030】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した実施の形態においては、インクが液
体であることを前提として説明しているが、室温やそれ
以下で固化するインクであっても、室温で軟化もしくは
液化するものを用いても良く、あるいはインクジェット
方式ではインク自体を30°C以上70°C以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0031】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0032】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンクを記録ヘッドから記録媒体に吐出して記録を行う際
に、光を発光する発光素子とその光を受光する受光素子
とを含んだ検出手段を用い、記録ヘッドから発光素子と
受光素子との間を遮るようにインク吐出を行わせ、受光
素子において受光する受光量を検出し、その受光量から
換算される値を、複数の閾値と比較し、インクを貯溜す
るインクタンクのインク残量の程度を判別するので、イ
ンク残存量に基づく記録制御、例えば、インク残量の少
ないことを警告するなどの制御を行うことができる。こ
れによって、装置利用者はインクがなくなるまえに例え
ばインクタンクを交換するとか、交換インクタンクの準
備をするなどの事前の対処ができ、インクがなくなるこ
とによる記録動作の長時間の中断を避けることができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるファクシミリ
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】インク残量センサ110の周辺の詳細な構成を
示す図である。
【図3】インク残量センサ110の発光素子である赤外
線LED81の光軸をインクが遮断する様子を示した図
である。
【図4】ファクシミリ装置の記録動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
101 MPU 102 ROM 103 RAM 104 通信部 105 読取部 106 プリンタ部 107 操作パネル 107a キーボード 107b LCD 107c LED 108 スピーカ 109 符号化・復号化部 110 インク残量検出センサ 111 CPUバス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを記録ヘッドから記録媒体に吐出
    して記録を行う記録装置であって、 前記インクを貯溜するインクタンクと、 前記記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段と、 光を発光する発光素子と、前記光を受光する受光素子と
    を含み、前記記録ヘッドから前記発光素子と受光素子と
    の間を遮るようにインク吐出を行わせ、前記受光素子に
    おいて受光する受光量を検出する検出手段と、 前記受光量から換算される値を、複数の閾値と比較し、
    インク残量の程度を判別する判別手段とを有することを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記判別手段による判別結果に基づい
    て、インク残量の少ないことを警告する警告手段をさら
    に有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記警告手段は、 警告メッセージを表示する表示手段と、 警告ランプと、 警告音を発する発音手段とを含むことを特徴とする請求
    項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、LCDを含み、 前記警告ランプはLEDを含み、 前記発音手段はスピーカを含むことを特徴とする請求項
    3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドが複数の色のインクを吐
    出してカラー記録を行う場合には、前記複数の閾値はさ
    らに前記複数の色毎に設けられることを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記発光素子はLEDであり、 前記受光素子はフォトトランジスタであることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段による検出を所定間隔或は
    所定タイミングで行なわせるよう前記検出手段を制御す
    る検出制御手段をさらに有することを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記所定タイミングには、前記記録媒体
    各ページへの記録終了後を含むことを特徴とする請求項
    7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記判別手段による判別結果に基づい
    て、インクが残存しないと判断された場合には、前記記
    録手段による記録動作を停止するよう制御する記録制御
    手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の記録装置を用いたフ
    ァクシミリ装置。
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