JPH09239665A - ツルーア及びその製造方法 - Google Patents

ツルーア及びその製造方法

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JPH09239665A
JPH09239665A JP7139896A JP7139896A JPH09239665A JP H09239665 A JPH09239665 A JP H09239665A JP 7139896 A JP7139896 A JP 7139896A JP 7139896 A JP7139896 A JP 7139896A JP H09239665 A JPH09239665 A JP H09239665A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】常に角を有するダイヤモンド砥粒がツルーイン
グに作用し、ツルーイング性能が優れ、天然粒石ダイヤ
タイプのツルーアの使用始めと同等の性能を全使用期間
を通じて発揮する、寿命の長いツルーア及びその製造方
法を提供する。 【解決手段】外周部にダイヤモンド砥粒層を有するカッ
プ型ツルーアであって、砥粒層の厚さがダイヤモンド砥
粒1個を固定しうる厚さであり、砥粒層においてダイヤ
モンド砥粒がランダムに又は筋状に単列に配列されてな
るツルーア、及び、ダイヤモンド砥粒が筋状の砥粒層内
に単列に配置されてなるツルーア、並びに、芯金の外周
部にダイヤモンド砥粒を焼結又はメッキにより固着し、
ダイヤモンド砥粒層を形成することを特徴とする該ツル
ーアの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツルーア及びその
製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、超砥粒
ホイールのツルーイングに適し、性能が安定して寿命が
長く、ツルーイングされたホイールが切れ味に優れ、ツ
ルーイング当たりの加工数の多いツルーア及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】研削用ホイールは、継続使用に伴って偏
心が進むとともに、表面状態が悪化して次第に切れ味が
低下する。このような場合には、ツルーイングを行っ
て、軸中心に対して同心に整形し、目詰まりを修復して
ホイール表面の砥粒を突出させる必要がある。超砥粒ホ
イールのツルーイングには、通常はカップ型ツルーアが
使用される。従来より、この目的には、天然粒石ダイヤ
タイプのツルーア又は角柱状ダイヤタイプのツルーアが
用いられていた。図1(a)は、天然粒石ダイヤタイプの
ツルーアの断面図であり、図1(b)は、その天然粒石ダ
イヤ近傍の拡大図である。カップ型ツルーアの台金はカ
ップ部1と回転軸の嵌合部2からなり、天然粒石ダイヤ
タイプのツルーアでは、カップ部の外周端に天然粒石ダ
イヤモンド3が埋め込まれている。天然粒石ダイヤタイ
プのツルーアは、新品を使用しはじめるときは天然粒石
ダイヤモンドが角を有しているので性能に優れるが、使
用するとともに天然粒石ダイヤが摩損してダイヤモンド
砥粒の断面積が変化するために、ツルーイング性能が安
定しない。ライフアウト直前の性能は、新品の性能に比
して大きく劣る。また、天然粒石ダイヤモンドはカップ
部の外周端に一列に配置されているのみであるので、こ
の天然粒石ダイヤモンドが摩損するとツルーアの寿命が
尽きる。図2(a)は、角柱状ダイヤタイプのツルーアの
断面図であり、図2(b)は、その角柱状ダイヤモンド近
傍の拡大図である。角柱状ダイヤタイプのツルーアの台
金はカップ部1と回転軸の嵌合部2からなり、カップ部
の端面に角柱状ダイヤモンド4が埋め込まれている。角
柱状ダイヤモンドは、通常0.2〜1.0mm角で長さが2
〜6mm程度のものが使用される。角柱状ダイヤタイプの
ツルーアでは、角柱状ダイヤモンドは使用始めからライ
フアウトまで同じ断面を有するので、性能が安定してい
て、全長が摩損するまで使用することができるので寿命
も長い。しかし、角柱状ダイヤモンドは製造が容易でな
いためコストが高く、したがって角柱状ダイヤタイプの
ツルーアも高価なものとなる。そのため、寿命が長く、
使用始めからライフアウト直前まで安定して優れた性能
を有し、容易に製造することができるカップ型ツルーア
が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、超砥粒ホイ
ールのツルーイングに適し、安定して優れたツルーイン
グ性能を有し、寿命の長いカップ型ツルーア及びその製
造方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、複数個のダイヤモ
ンド砥粒が砥粒層内にランダムに又は筋状に単列に配置
されてなるツルーアが優れた性能を有し、性能が安定し
て寿命が長く、さらに、芯金又は台金の外周部に設けた
筋状の溝にダイヤモンド砥粒を金属粒子(粉末)と共に
焼成し、又はメッキによりダイヤモンド砥粒層を形成す
ることにより該形状のツルーアを容易に製造し得ること
を見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明は、(1)外周部にダイヤモン
ド砥粒層を有するカップ型ツルーアであって、砥粒層の
厚さがダイヤモンド砥粒1個を固定しうる厚さであり、
砥粒層においてダイヤモンド砥粒がランダムに配列され
てなることを特徴とするツルーア、(2)外周部にダイ
ヤモンド砥粒層を有するカップ型ツルーアであって、砥
粒層の厚さがダイヤモンド砥粒1個を固定しうる厚さで
あり、砥粒層においてダイヤモンド砥粒が筋状に単列に
配列されてなることを特徴とするツルーア、(3)外周
部にほぼ等間隔に筋状のダイヤモンド砥粒層を有するカ
ップ型ツルーアであって、砥粒層のカップ軸と直角方向
の断面がダイヤモンド砥粒1個を収容し得る大きさであ
り、複数個のダイヤモンド砥粒が筋状の砥粒層内に単列
に配置されてなることを特徴とするツルーア、(4)円
柱状の芯金の外周部に複数個のダイヤモンド砥粒をラン
ダムに配置して仮接着し、芯金の外径とダイヤモンド砥
粒層の合計に等しい内径を有する外型に芯金を嵌め、芯
金と外型の間隙に焼結用粉末を充填し、焼結によりラン
ダムにダイヤモンド砥粒が配列したダイヤモンド砥粒層
を形成したのち外型を外し、芯金を機械加工することに
よりカップ型とすることを特徴とする第(1)項記載のツ
ルーアの製造方法、(5)円柱状の芯金のダイヤモンド
砥粒を固着する部分以外の部分をマスキングし、該芯金
の外周部に複数個のダイヤモンド砥粒をランダムに配置
し、芯金をメッキ浴に浸漬してメッキすることにより、
ダイヤモンド砥粒を固着してダイヤモンド砥粒がランダ
ムに配列したダイヤモンド砥粒層を形成したのち、芯金
を機械加工することによりカップ型とすることを特徴と
する第(1)項記載のツルーアの製造方法、(6)円柱状
の芯金の外周部に複数個のダイヤモンド砥粒を筋状に単
列に配置して仮接着し、芯金の外径とダイヤモンド砥粒
層の合計に等しい内径を有する外型に芯金を嵌め、芯金
と外型の間隙に焼結用粉末を充填し、焼結により筋状の
単列のダイヤモンド砥粒層を形成したのち外型を外し、
芯金を機械加工することによりカップ型とすることを特
徴とする第(2)項記載のツルーアの製造方法、(7)円
柱状の芯金のダイヤモンド砥粒を固着する部分以外の部
分をマスキングし、該芯金の外周部に複数個のダイヤモ
ンド砥粒を筋状に単列に配置し、芯金をメッキ浴に浸漬
してメッキすることにより、ダイヤモンド砥粒を固着し
て筋状の単列のダイヤモンド砥粒層を形成したのち、芯
金を機械加工することによりカップ型とすることを特徴
とする第(2)項記載のツルーアの製造方法、(8)円柱
状の芯金の外周部にカップ軸と直角方向の断面がダイヤ
モンド砥粒1個を収容し得る大きさである溝をほぼ等間
隔に設け、溝中に複数個のダイヤモンド砥粒を単列に配
置して仮接着し、芯金の外径に等しい内径を有する外型
に芯金を嵌め、溝中に焼結用粉末を充填し、焼結により
溝中に筋状のダイヤモンド砥粒層を形成したのち外型を
外し、芯金を機械加工することによりカップ型とするこ
とを特徴とする第(3)項記載のツルーアの製造方法、及
び、(9)円柱状の芯金の外周部にカップ軸と直角方向
の断面がダイヤモンド砥粒1個を収容し得る大きさであ
る溝をほぼ等間隔に設け、溝の壁面以外の部分をマスキ
ングし、溝中に複数個のダイヤモンド砥粒を単列に配置
し、芯金をメッキ浴に浸漬してメッキすることにより、
溝中にダイヤモンド砥粒を固着して筋状のダイヤモンド
砥粒層を形成したのち、芯金を機械加工することにより
カップ型とすることを特徴とする第(3)項記載のツルー
アの製造方法、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を詳細に
説明する。図3(a)は、本発明のツルーアの断面図であ
り、図3(b)及び図3(c)は、そのダイヤモンド砥粒層
近傍の拡大図である。本発明のツルーアの台金はカップ
部1と回転軸の嵌合部2からなり、カップ部の外周部に
ほぼ等間隔に筋状のダイヤモンド砥粒層5を有する。砥
粒層のカップ軸と直角方向の断面はダイヤモンド砥粒1
個を収容し得る大きさであり、複数個のダイヤモンド砥
粒6が筋状の砥粒層内に単列に配置されている。図4
(a)及び図4(b)は、本発明のツルーアの斜視図であ
る。本発明のツルーアは、図4(a)に示すように、溝中
に設けた筋状のダイヤモンド砥粒層5をカップ軸方向に
完全に平行にすることができ、あるいは、図4(b)に示
すように、溝中に設けた筋状のダイヤモンド砥粒層5を
カップ軸方向に対して螺旋状に傾斜させることができ
る。図4(c)は、カップ軸方向に対して螺旋状に傾斜し
た筋状のダイヤモンド砥粒層5を示す部分拡大図であ
る。図5(a)及び図5(b)は、本発明のツルーアの斜視
図である。図5(a)に示すツルーアは、カップ部1の外
周部に筋状に単列に配置して仮接着したダイヤモンド砥
粒が、結合材11によりより固着されている。図5(b)
に示すツルーアは、カップ部1の外周部にランダムに配
置して仮接着したダイヤモンド砥粒が、結合材11によ
りより固着されている。本発明のツルーアは、ダイヤモ
ンド砥粒がカップ軸方向にランダムに又は筋状に単列に
配置されているので、使用始めよりライフアウトまでツ
ルーイング性能が安定している。また、ダイヤモンド砥
粒層をカップ軸方向に長く設けることができるので、ツ
ルーアの寿命を長くすることができる。さらに、本発明
のツルーアは、常に角を有するダイヤモンド砥粒がツル
ーイングに作用するので、ツルーイング性能が優れ、天
然粒石ダイヤタイプのツルーアの使用始めと同等の性能
を全使用期間を通じて発揮することができる。
【0006】本発明のツルーアの用途には特に制限はな
いが、ビトリファイドボンドCBNホイール、単結晶ア
ルミナ砥石、多結晶アルミナ砥石などのツルーイングに
好適に使用することができ、特に内面研削用ビトリファ
イドボンドCBNホイールのツルーイングに適してい
る。本発明のツルーアによりツルーイングしたホイール
は研削性能に優れ、1回のツルーイングにより研削し得
る工作物の個数が多くなるので、研削作業を効率化する
ことができる。本発明のツルーアの製造方法について説
明する。図6は、本発明のツルーアの製造工程の一態様
を示す断面図である。図6(a)に示すように、円柱状の
芯金7の外周部にカップ軸と直角方向の断面がダイヤモ
ンド砥粒1個を収容し得る大きさである溝8をほぼ等間
隔に設け、芯金の外径に等しい内径を有する外型9に芯
金を嵌める。次いで、溝中に複数個のダイヤモンド砥粒
6と焼結用粉末10をダイヤモンド砥粒が単列に配列さ
れるよう充填し、ダイヤモンド砥粒を焼結により固着し
てダイヤモンド砥粒層を形成する。図5(b)は、芯金の
外周部にダイヤモンド砥粒層5を形成したのち外型を外
した状態を示す。外周部にダイヤモンド砥粒層を形成し
た芯金は、さらに機械加工によりカップ部1と回転軸の
嵌合部2を作製して、図6(c)に示す本発明のツルーア
を完成する。図7は、本発明のツルーアの製造工程の他
の態様を示す断面図である。図7(a)に示すように、台
金の外周部に、カップ軸と直角方向の断面がダイヤモン
ド砥粒1個を収容し得る大きさである溝8をほぼ等間隔
に設ける。溝の壁面以外の部分をマスキングし、溝中に
複数個のダイヤモンド砥粒が単列に配置された状態とす
る。次いで、台金をメッキ浴に浸漬してメッキすること
により、溝中にダイヤモンド砥粒を固着して筋状のダイ
ヤモンド砥粒層5を形成し、図7(b)に示す本発明のツ
ルーアを完成する。本発明方法において、ダイヤモンド
砥粒のメッキと芯金の加工は任意の順序で行うことがで
き、上述のように機械加工により作製した芯金にダイヤ
モンド砥粒をメッキすることによりツルーアを得ること
ができ、あるいは、台金にダイヤモンド砥粒をメッキし
たのち機械加工することによりツルーアを得ることがで
きる。本発明のツルーアは、さらに、溝のない芯金を用
いて製造することができる。すなわち、焼結法による場
合は、円柱状の芯金の外周部に、ダイヤモンド砥粒をラ
ンダムに又は筋状に単列に仮接着し、メッキ法による場
合はダイヤモンド砥粒を仮接着することなく、焼結又は
メッキによりダイヤモンド砥粒を固着してダイヤモンド
砥粒層を形成する。外周部にダイヤモンド砥粒層を形成
した芯金は、さらに機械加工によりカップ部1と回転軸
の嵌合部2を作製して、図5(a)に示す筋状の単列のダ
イヤモンド砥粒層を有するツルーア、又は、図5(b)に
示すダイヤモンド砥粒がランダムに配置したツルーアを
完成する。本発明のツルーアは、外周部にダイヤモンド
砥粒層を有するものであるが、ダイヤモンド砥粒層は必
ずしもカップ型ツルーアの外周面上に位置する必要はな
く、ダイヤモンド砥粒層を外周面から若干離れたカップ
軸よりの位置に設けることができる。図8(a)は、本発
明のツルーアの一態様の断面図であり、図8(b)は、そ
のダイヤモンド砥粒層近傍の拡大図である。本態様のツ
ルーアの台金は、カップ部1と回転軸の嵌合部2からな
り、カップ部の外周面から離れたカップ軸よりの位置に
筋状のダイヤモンド砥粒層5が設けられている。
【0007】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 直径40mm、高さ18mmのS45Cからなる芯金の外周
部に、断面が0.5mm×0.5mmで長さが4mmの溝を50
本、等間隔に設けた。この芯金を円筒状の外型に収め、
粒度40/50のダイヤモンド砥粒とタングステン系焼
結用金属粉末を、溝中にダイヤモンド砥粒が単列に配置
されるように充填した。続いて焼結を行ってダイヤモン
ド砥粒を固着し、芯金に設けた溝中に筋状のダイヤモン
ド砥粒層を形成した。外型を除去し、芯金を切削加工し
てカップ部及び回転軸の嵌合部を作製し、図4(a)に示
す形状のツルーアを得た。このツルーアを用いて、ビト
リファイドボンドCBNホイールのツルーイングを行っ
た。ホイールは、B200N200V、20D−35
L、クイル付きであり、ツルーイング条件は、ホイール
周速度3,140m/分(50,000min-1)、ツルー
ア周速度452m/分(3,600min-1)、ツルーア周
速比+0.14(ダウンカット)、ツルーイング切り込
み量2.0μm×4回/ツルーイング、ツルーイングリ
ード0.091/回転である。このツルーアでツルーイ
ングしたビトリファイドボンドCBNホイールを用い
て、中型ボールベアリングの内輪の内面研削を行った。
ボールベアリングの材質はSUJ−2、寸法は外径32
mm、内径27mm、長さ38mmであり、取代は0.2mm/
直径である。この条件で、1回のツルーイングで40個
のボールベアリングを加工することができた。また、こ
のツルーアにより、60,000回のツルーイングを行
うことができた。ツルーイング性能は、極めて安定して
いた。 比較例1 直径40mmで、カップ部外周端に60個の天然粒石ダイ
ヤモンドを埋め込んだツルーアを用い、実施例1と同様
にツルーイング及びボールベアリングの内輪の内面研削
を行った。1回のツルーイングで加工することができる
ボールベアリングの個数は平均30個であった。ツルー
イング性能は、使用始めは優れていたが、使用を継続す
ると性能が低下し、ツルーアの寿命はツルーイング2
0,000回であった。 比較例2 直径40mmで、0.5mm×0.5mm×3mmの角柱状ダイヤ
モンドを50個埋め込んだ角柱状ダイヤタイプのツルー
アを用い、実施例1と同様にツルーイング及びボールベ
アリングの内輪の内面研削を行った。1回のツルーイン
グで加工することができるボールベアリングの個数は3
5個であり、ツルーアの寿命はツルーイング40,00
0回であった。ツルーイング性能は良好で、安定してい
た。 実施例2 直径50mm、高さ22mmのS45Cからなる芯金を用
い、実施例1と同様にして、外周部に粒度40/50の
ダイヤモンド砥粒を単列に配置した長さ4mmの砥粒層を
60本有するツルーアを作製した。このツルーアを用い
て、ビトリファイドボンドCBNホイールのツルーイン
グを行った。ホイールは、B120P150V、30D
−15L、クイル付きであり、ツルーイング条件は、ホ
イール周速度3,770m/分(40,000min-1)、
ツルーア周速度565m/分(3,600min-1)、ツル
ーア周速比+0.15(ダウンカット)、ツルーイング
切り込み量5.0μm×2回/ツルーイング、ツルーイ
ングリード0.093/回転である。このツルーアでツ
ルーイングしたビトリファイドボンドCBNホイールを
用いて、自動車部品の内面研削を行った。自動車部品の
材質はSCM420H、寸法は外径60mm、内径35m
m、長さ22mmであり、取代は0.5mm/直径である。こ
の条件で、1回のツルーイングで15個の自動車部品を
加工することができた。また、このツルーアにより、1
5,000回のツルーイングを行うことができた。ツル
ーイング性能は、極めて安定していた。 比較例3 直径50mmで、カップ部外周端に60個の天然粒石ダイ
ヤモンドを埋め込んだツルーアを用い、実施例2と同様
にツルーイング及び自動車部品の内面研削を行った。1
回のツルーイングで加工することができる自動車部品の
個数は平均10個であった。ツルーイング性能は、使用
始めは優れていたが、使用を継続すると性能が低下し、
ツルーアの寿命はツルーイング3,000回であった。 比較例4 直径50mmで、0.5mm×0.5mm×3mmの角柱状ダイヤ
モンドを60個埋め込んだ角柱状ダイヤタイプのツルー
アを用い、実施例2と同様にツルーイング及び自動車部
品の内面研削を行った。1回のツルーイングで加工する
ことができる自動車部品の個数は10個であり、ツルー
アの寿命はツルーイング13,000回であった。ツル
ーイング性能は良好で、安定していた。実施例1〜2及
び比較例1〜4の結果を、まとめて第1表に示す。
【0008】
【表1】
【0009】第1表の結果から、本発明のツルーアは、
ツルーイング性能が安定して優れ、寿命が長く、本発明
のツルーアによりツルーイングしたホイールは、1回の
ツルーイングで加工し得る工作物の数が多いことが分か
る。
【0010】
【発明の効果】本発明のツルーアは、常に角を有するダ
イヤモンド砥粒がツルーイングに作用するので、ツルー
イング性能が優れ、天然粒石ダイヤタイプのツルーアの
使用始めと同等の性能を全使用期間を通じて発揮し、ツ
ルーアのダイヤモンド砥粒の間隔を変更することにより
切れ味を調整することができ、ツルーイング当たりの加
工数を延ばすことが可能で、しかも寿命が長い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、天然粒石ダイヤタイプのツルーアの断
面図である。
【図2】図2は、角柱状ダイヤタイプのツルーアの断面
図である。
【図3】図3は、本発明のツルーアの断面図である。
【図4】図4は、本発明のツルーアの斜視図である。
【図5】図5は、本発明のツルーアの斜視図である。
【図6】図6は、本発明のツルーアの製造工程の一態様
を示す断面図である。
【図7】図7は、本発明のツルーアの製造工程の他の態
様を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明のツルーアの断面図である。
【符号の説明】
1 カップ部 2 回転軸の嵌合部 3 天然粒石ダイヤモンド 4 角柱状ダイヤモンド 5 筋状のダイヤモンド砥粒層 6 ダイヤモンド砥粒 7 円柱状の芯金 8 溝 9 外型 10 焼結用粉末 11 結合材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周部にダイヤモンド砥粒層を有するカッ
    プ型ツルーアであって、砥粒層の厚さがダイヤモンド砥
    粒1個を固定しうる厚さであり、砥粒層においてダイヤ
    モンド砥粒がランダムに配列されてなることを特徴とす
    るツルーア。
  2. 【請求項2】外周部にダイヤモンド砥粒層を有するカッ
    プ型ツルーアであって、砥粒層の厚さがダイヤモンド砥
    粒1個を固定しうる厚さであり、砥粒層においてダイヤ
    モンド砥粒が筋状に単列に配列されてなることを特徴と
    するツルーア。
  3. 【請求項3】外周部にほぼ等間隔に筋状のダイヤモンド
    砥粒層を有するカップ型ツルーアであって、砥粒層のカ
    ップ軸と直角方向の断面がダイヤモンド砥粒1個を収容
    し得る大きさであり、複数個のダイヤモンド砥粒が筋状
    の砥粒層内に単列に配置されてなることを特徴とするツ
    ルーア。
  4. 【請求項4】円柱状の芯金の外周部に複数個のダイヤモ
    ンド砥粒をランダムに配置して仮接着し、芯金の外径と
    ダイヤモンド砥粒層の合計に等しい内径を有する外型に
    芯金を嵌め、芯金と外型の間隙に焼結用粉末を充填し、
    焼結によりランダムにダイヤモンド砥粒が配列したダイ
    ヤモンド砥粒層を形成したのち外型を外し、芯金を機械
    加工することによりカップ型とすることを特徴とする請
    求項1記載のツルーアの製造方法。
  5. 【請求項5】円柱状の芯金のダイヤモンド砥粒を固着す
    る部分以外の部分をマスキングし、該芯金の外周部に複
    数個のダイヤモンド砥粒をランダムに配置し、芯金をメ
    ッキ浴に浸漬してメッキすることにより、ダイヤモンド
    砥粒を固着してダイヤモンド砥粒がランダムに配列した
    ダイヤモンド砥粒層を形成したのち、芯金を機械加工す
    ることによりカップ型とすることを特徴とする請求項1
    記載のツルーアの製造方法。
  6. 【請求項6】円柱状の芯金の外周部に複数個のダイヤモ
    ンド砥粒を筋状に単列に配置して仮接着し、芯金の外径
    とダイヤモンド砥粒層の合計に等しい内径を有する外型
    に芯金を嵌め、芯金と外型の間隙に焼結用粉末を充填
    し、焼結により筋状の単列のダイヤモンド砥粒層を形成
    したのち外型を外し、芯金を機械加工することによりカ
    ップ型とすることを特徴とする請求項2記載のツルーア
    の製造方法。
  7. 【請求項7】円柱状の芯金のダイヤモンド砥粒を固着す
    る部分以外の部分をマスキングし、該芯金の外周部に複
    数個のダイヤモンド砥粒を筋状に単列に配置し、芯金を
    メッキ浴に浸漬してメッキすることにより、ダイヤモン
    ド砥粒を固着して筋状の単列のダイヤモンド砥粒層を形
    成したのち、芯金を機械加工することによりカップ型と
    することを特徴とする請求項2記載のツルーアの製造方
    法。
  8. 【請求項8】円柱状の芯金の外周部にカップ軸と直角方
    向の断面がダイヤモンド砥粒1個を収容し得る大きさで
    ある溝をほぼ等間隔に設け、溝中に複数個のダイヤモン
    ド砥粒を単列に配置して仮接着し、芯金の外径に等しい
    内径を有する外型に芯金を嵌め、溝中に焼結用粉末を充
    填し、焼結により溝中に筋状のダイヤモンド砥粒層を形
    成したのち外型を外し、芯金を機械加工することにより
    カップ型とすることを特徴とする請求項3記載のツルー
    アの製造方法。
  9. 【請求項9】円柱状の芯金の外周部にカップ軸と直角方
    向の断面がダイヤモンド砥粒1個を収容し得る大きさで
    ある溝をほぼ等間隔に設け、溝の壁面以外の部分をマス
    キングし、溝中に複数個のダイヤモンド砥粒を単列に配
    置し、芯金をメッキ浴に浸漬してメッキすることによ
    り、溝中にダイヤモンド砥粒を固着して筋状のダイヤモ
    ンド砥粒層を形成したのち、芯金を機械加工することに
    よりカップ型とすることを特徴とする請求項3記載のツ
    ルーアの製造方法。
JP8071398A 1996-03-01 1996-03-01 ツルーア及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3020443B2 (ja)

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