JPH09237623A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

非水電解質二次電池

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JPH09237623A
JPH09237623A JP8067109A JP6710996A JPH09237623A JP H09237623 A JPH09237623 A JP H09237623A JP 8067109 A JP8067109 A JP 8067109A JP 6710996 A JP6710996 A JP 6710996A JP H09237623 A JPH09237623 A JP H09237623A
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JP
Japan
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electrode
secondary battery
weight
negative electrode
aqueous electrolyte
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JP8067109A
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Inventor
Tomohiro Inoue
智博 井上
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量のままで、サイクル特性を維持する非
水電解質二次電池の提供。 【解決手段】 少なくとも正極、非水電解液を含有する
電解質層、リチウムを吸蔵放出可能な炭素系負極からな
る、非水電解質二次電池において、正極および/または
負極中にN−メチルピロリドンを50〜500ppm
(電極重量に対する重量)含有することを特徴とする非
水電解質二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、非水電解質二次電池に関する。
【0002】
【従来技術】近年の電子機器の小型化、薄型化、軽量化
の進歩は目ざましいものがあり、とりわけOA分野にお
いては、デスクトップ型からラップトップ型、ノートブ
ック型へと小型軽量化している。加えて、電子手帳、電
子スチールカメラ等の新しい小型電子機器の分野も出現
し、さらには従来のハードディスク、フロッピーディス
クの小型化に加えて、新しい小型のメモリーメディアで
あるメモリーカードの開発も進められている。このよう
な電子機器の小型化、薄型化、軽量化の波の中で、これ
らの電力をささえる二次電池にも高性能化が要求されて
きている。このような要望の中、鉛電池やニッカド電池
にかわる高エネルギー密度電池としてリチウム二次電池
の開発が急速にすすめられてきた。リチウム二次電池の
正極活物質としては、TiS2,MoS2,CoO2,V2
5,FeS2,NbS2,ZrS2,VSe2,MnO2
どの遷移金属酸化物、あるいは遷移金属カルコゲン化合
物があり、無機材料を活物質として使用した例が数多く
研究されてきた。さらに、導電性高分子と無機活物質の
複合体電極も提案されてきた(特開昭63−10216
2)。また、負極活物質としては、リチウム金属を電極
として用いると、高起電力が得られ、軽量で高密度化し
易いという利点がある。しかし、リチウム金属は充放電
によってデンドライトを生成し、このデンドライトが電
解液を分解するため電池のサイクル寿命が短いという欠
点を有する。またデンドライトが更に成長すると正極に
達し、電池内短絡を起こすという問題がある。リチウム
合金を負電極として用いると上記問題は緩和されるが、
二次電池として満足できる容量が得られない。そこで負
極活物質としてリチウムを吸蔵放出できる炭素材料を用
いることが提案されている。たとえば、特開昭61−2
77515には、芳香族ポリイミドを不活性雰囲気下で
2000℃以上の温度で熱処理して得られる導電性炭素
材料を負極活物質に用いることが開示され、さらに、特
開平4−115457には易黒鉛性球状炭素を黒鉛化し
たものを負極活物質に用いることが開示されている。さ
らに、特開昭61−77275ではフェノール系高分子
を熱処理したポリアセン構造の絶縁性、あるいは半導体
性の炭素材料を電極に用いた二次電池が開示されてい
る。これらの正極および炭素材料を用いた負極は、結着
剤を用いて塗布成型するのが一般的である。しかし、塗
布型電極では、これまで、正負極問わず、集電体との接
着性に難点があり、電池製造中や使用中にクラックが入
ったり、剥離したりするという問題点があった。さら
に、電極、特に負極表面における溶媒の分解などに見ら
れるような、電極と電解質の組み合わせの問題点もあっ
た。これら問題点によるサイクル特性の劣化は未だ解決
されていない。
【0003】
【目的】従って、本発明の目的は、高容量のままで、サ
イクル特性を維持する非水電解質二次電池を提供するこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に検討した結果、正極および/または負極中にN−メチ
ルピロリドン(NMP)を50〜500ppm(電極重
量に対する重量)を含有させると、正極および/または
負極の集電体との接着性が改善され、サイクル特性が極
めて良好な非水電解質二次電池が得られることを見い出
し、本発明に到達した。前記NMPは、電池用電極の塗
工溶媒として、最も一般的に用いられており、結着剤を
溶解し、さらに正極、負極活物質を良好に分散する溶媒
である。このNMPが電極中に適量(50〜500pp
m)存在することによって、活物質と結着剤界面に作用
して電極塗膜の強度を上げたり、活物質と電解液界面で
は、電解液の浸透性を上げたり、溶媒の分解を妨げたり
など、それぞれの界面で両者の濡れ性を増すことによる
と考えられる効果によって、高容量でサイクル特性の優
れた電池が得られると考えられる。電極中に含有するN
MP量が、50ppmより少ないと効果は薄く、500
ppmよりも多いと、電極塗膜の強度が逆に弱くなった
り、NMPが電解液中に多量に混入して、容量の低下等
の現象が起こる。電極中に上記所定量のNMPを含有さ
せるには、塗工の際に、NMPを単独、および他の溶媒
と混合して用いて、乾燥方法、乾燥時間などの条件を検
討することによって達成できる。これら乾燥条件につい
ては、正極と負極または使用する材料によっても異な
り、特に限定されるものでない。電極中のNMP量の測
定は、ガスクロマトグラフ等によって可能であり、特
に、熱分解ガスクロマトグラフでは、電極試料をそのま
ま分析でき、非常に便利である。また、NMPは正極ま
たは負極の一方に含有させたものであっても良いが、正
極および負極の双方に含有させたものが好ましい。正極
の結着剤の含有量は3%(電極重量に対する重量)以
下、負極の結着剤の含有量は8%(電極重量に対する重
量)以下である。結着剤としては、正極および負極の結
着剤として通常用いられているものが挙げられるが、中
でもポリフッ化ビニリデンは、NMPとの親和性が良
く、前記のような結着剤の含有量であっても十分な結着
機能を示し、サイクル特性が劣化しないため、より高容
量化が可能となる。
【0005】本発明の電池において用いられる正極活物
質はTiS2、MoS2、Co25、V25、MnO2
CoO2等の遷移金属酸化物、遷移金属カルコゲン化合
物及びこれらとLiとの複合体(Li複合酸化物;Li
MnO2、LiMn24、LiCoO2、LiNiO2等)
などのが挙げられるが、本発明では、LiMnO2、L
iMn24、LiCoO2、LiNiO2等が効果的であ
る。これらの無機活物質は、そのままでは成形すること
が困難であるため、結着剤と共に分散して、塗布するの
が一般的である。無機活物質以外には、有機物の熱重合
物である一次元グラファイト化物、フッ化カーボン、グ
ラファイト、あるいは10-2S/cm以上の電気伝導度
を有する導電性高分子、具体的にはポリアニリン、ポリ
ピロール、ポリアズレン、ポリフェニレン、ポリアセチ
レン、ポリアセン、ポリフタロシアニン、ポリ−3−メ
チルチオフェン、ポリピリジン、ポリジフェニルベンジ
ジン等の高分子及びこれらの誘導体が挙げられる。これ
らは、無機活物質に比べて成形性、加工性の点で有利で
はあるが、活物質の密度が低いため体積エネルギー密度
が低く、また、電解液中に電極反応に充分足りるだけの
電解質が必要であり、且つ充放電反応に伴い電解液濃度
の変化が大きいため、液抵抗等の変化が大きく、スムー
ズな充放電反応を行なうには、過剰な電解液が必要とな
るという問題点がある。このことはエネルギー密度を向
上させる点で不利となる。このような不具合を解決する
ため、有機および無機の複合活物質を使用することが考
えられる。これらの高分子材料は、電気伝導度の高さが
集電能を有し、高分子としての結着能を持ち、更には活
物質としても機能する。複合正極にもちいる無機活物質
は電位平坦性に優れるものが好ましく、具体的には、
V、Co、Mn、Ni等の遷移金属の酸化物あるいは前
記遷移金属とアルカリ金属好ましくはリチウム金属との
複合酸化物を例示することができ、電解液に安定な電極
電位、電圧平坦性、エネルギー密度を考慮すると結晶性
バナジウム酸化物が好ましく、特に、五酸化バナジウム
が好ましい。その理由は、結晶性五酸化バナジウムの放
電曲線の電位平坦部が、上記導電性高分子のアニオンの
挿入、脱離にともなう電極電位に比較的近いところにあ
ることによる。導電性高分子としては、ポリアセチレ
ン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポ
リジフェニルベンジジンなどのレドックス活性材料をあ
げることができるが、特に含窒素化合物において顕著な
効果がみられる。これらの導電性高分子材料には、導電
性もさることながらイオンの拡散性においても高いイオ
ン導電性が要求される。これらのなかでも重量あたりの
電気容量が比較的大きく、しかも汎用非水電解液中で、
比較的安定に充放電を行うことのできる点でポリピロー
ル、ポリアニリンあるいはこれらの共重合体が好まし
い。さらに好ましくはポリアニリンである。
【0006】本発明の電池に用いられる負極材料として
は炭素質材料が用いられる。炭素質負極活物質としては
グラファイト、ピッチコークス、合成高分子、天然高分
子の焼成体が挙げられるが、本発明では、フェノー
ル、ポリイミドなどの合成高分子、天然高分子を400
〜800℃の還元雰囲気で焼成することにより得られる
絶縁性乃至半導体炭素体、石炭、ピッチ、合成高分
子、あるいは天然高分子を800〜1300℃での還元
雰囲気で焼成することにより得られる導電性炭素体、
コークス、ピッチ、合成高分子、天然高分子を2000
℃以上の温度で還元雰囲気下焼成することにより得られ
るもの、および天然グラファイトなどのグラファイト系
炭素体が用いられるがの炭素体が好ましく、中でもメ
ゾフェーズピッチ、コークスを2500℃以上の還元雰
囲気下焼成してなる炭素体および天然グラファイトが電
位平坦性に優れ、好ましい電極特性を有する。本発明の
さらに好ましい実施形態としてはコークスを2500℃
以上の還元雰囲気下焼成してなる炭素体と天然グラファ
イトとの複合負極を用いることである。天然グラファイ
トは電位平坦性や電流特性において好ましい特性を有し
ているが、従来非水電解液二次電池に用いられてきた汎
用電解液の溶媒であるプロピレンカーボネートを分解す
る不具合をもっている。またコークスを2500℃以上
の還元雰囲気下焼成してなる炭素体は上記したような不
具合は無く電解液の選択が容易である特徴を有する。こ
れに対してコークスを2500℃以上の還元雰囲気下焼
成してなる炭素体と天然グラファイトとの複合体を負極
として使用することにより、天然グラファイトの電位平
坦性や電流特性のよさを残しつつ、電解液の分解のない
負極を作製できる。炭素体のシート化は炭素体と結着剤
から湿式抄紙法を用いたり炭素材料に適当な結着剤を混
合した塗料から塗布法により作製される。電極はこれを
必要に応じて集電体に塗布、接着、圧着等の方法により
担持することにより製造することができる。
【0007】本発明に使用する前記正負極の集電体とし
ては、例えば、ステンレス鋼、金、白金、ニッケル、ア
ルミニウム、モリブデン、チタン等の金属シート、金属
箔、金属網、パンチングメタル、エキスバンドメタル、
あるいは金属メッキ繊維、金属蒸着線、金属含有合成繊
維等からなる網や不織布があげられる。なかでも電気伝
導度、化学的、電気化学安定性、経済性、加工性等を考
えるとアルミニウムおよびステンレスを用いることが好
ましい。さらに好ましくは、その軽量性、電気化学的安
定性の点からアルミニウムが好ましい。さらに本発明に
使用される正極集電体層、および負極集電体層の表面は
粗面化してあることが好ましい。粗面化を施すことによ
り活物質層の接触面積が大きくなるとともに、密着性も
向上し、電池としてのインピーダンスを下げる効果があ
る。また、塗料溶液を用いての電極作製においては、粗
面化処理を施すことにより活物質と集電体の密着性を大
きく向上させることができる。粗面化処理としてはエメ
リー紙による研磨、ブラスト処理、化学的あるいは電気
化学的エッチングがあり、これにより集電体を粗面化す
ることができる。特にステンレス鋼の場合はブラスト処
理、アルミニウムの場合はエッチング処理したエッチド
アルミニウムが好ましい。アルミニウムはやわらかい金
属であるためブラスト処理では効果的な粗面化処理を施
すことができなくアルミニウム自体が変形してしまう。
これに対してエッチング処理はアルミニウムの変形やそ
の強度を大きく下げることなくミクロのオーダーで表面
を効果的に粗面化することが可能であり、アルミニウム
の粗面化としては最も好ましい方法である。
【0008】最後に本発明に使用される電解質である
が、まず、電解質塩としては、LiClO4、LiAs
6、LiPF6、LiBF4、LiBr、LiCF3SO
3、LiN(CF3SO22、LiC(CF3SO23
どが挙げられ、特に限定されるものではない。また、こ
れらの電解質塩を混合して用いても良い。電解質濃度と
しては、使用する電極、電解液によって異なるが、0.
1〜10mol/lが好ましい。そして、電解液を構成
する溶媒としては、たとえば、テトラヒドロフラン、2
−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジ
メトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニト
リル、ベンゾニトリルなどのニトリル類、ジメチルスル
ホキシスルホランなどの硫黄化合物、ジメチルカーボネ
ート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネー
ト、メチルイソプロピルカーボネートなどの鎖状炭酸エ
ステル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト、ブチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル類な
どが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、
また、これらは単独でも、2種類以上を混合して用いて
も良い。さらに電解質としては、固体電解質が好まし
い。例えば、無機系では、AgCl,AgBr,Ag
I,LiI等の金属ハロゲン化物、RbAg45,Rb
Ag 44CN等が挙げられるが、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリプロピレンオキサイド、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリアクリルアミド等をポリマーマトリクスとし、
前記の電解質塩をポリマーマトリクス中に溶解した複合
体、あるいは、さらに溶媒を含有するこれらのゲル架橋
体、低分子量ポリエチレンオキサイド、クラウンエーテ
ル等のイオン解離基をポリマー主鎖にグラフト化した高
分子固体電解質、あるいは高分子量重合体に前記電解液
を含有させたゲル状高分子固体電解質が挙げられる。こ
の中でも、特にゲル状高分子固体電解質が好ましい。本
発明の電池においてはセパレーターを使用することもで
きる。セパレーターとしては、電解質溶液のイオン移動
に対して低抵抗であり、且つ、溶液保持に優れたものを
使用するのがよい。そのようなセパレータの例として
は、ガラス繊維、フィルター、ポリエステル、テフロ
ン、ポリフロン、ポリプロピレン等の高分子繊維からな
る不織布フィルター、ガラス繊維とそれらの高分子繊維
を混用した不織布フィルターなどを挙げることができ
る。本発明の電極を使用した電池の形態は特に限定する
ものではないが、コイン型、シート型、円筒型、ガム型
等の各種電池に実装することができる。
【0009】以下、本発明の実施例を示す。
【0010】実施例1 ポリフッ化ビニリデン(PVDF)3重量部を、N−メ
チルピロリドン(NMP)57重量部に溶解して、天然
黒鉛40重量部を加えて、ロールミル法にて、不活性雰
囲気下で混合分散して、負極用塗料を調製した。これ
を、大気中にて、ワイヤーバーを用いて、20μm銅箔
上に塗布し、125℃30分間乾燥させ、膜厚60μm
の電極を作製した。この電極中に含有されるNMP量を
熱分解ガスクロマトグラフを用いて測定し、表1に結果
を示した。以上のように作製した電極を負極として、対
極はLi板として、電解液には、LiN(CF3SO2
2のエチレンカーボネート/ジメチルカーボネート(3
/7、体積比)溶液2.0mol/lを用いて、充放電
試験を行った。充放電試験は北斗電工製HJ−201B
充放電測定装置を用いて、1.5mAの電流で、0Vに
なるまで定電流で以降3時間定電圧充電し、1時間の休
止後、1.5mAの電流で、電池電圧が0.8Vまで放
電し、以下この充放電を繰り返した。この際の、初期と
50サイクル目の放電容量密度を表1に示した。
【0011】実施例2 実施例1において、塗布後の乾燥条件を100℃20分
とした以外は同様である。
【0012】実施例3 実施例1において、塗布後の乾燥条件を80℃15分と
した以外は同様である。
【0013】実施例4 ポリフッ化ビニリデン(PVDF)2重量部を、N−メ
チルピロリドン(NMP)58重量部に溶解して、コー
クスの2500℃焼成品40重量部を加えて、ロールミ
ル法にて、不活性雰囲気下で混合分散して、負極用塗料
を調製した。これを、大気中にて、ワイヤーバーを用い
て、20μm銅箔上に塗布し、100℃15分間乾燥さ
せ、膜厚60μmの電極を作製した。この電極を負極と
して、対極はLi板として、電解液には、LiCF3
3のエチレンカーボネート/ジエチルカーボネート
(5/5、体積比)溶液2.0mol/lを用いて、実
施例1と同様に充放電試験を行い、その結果を表1に示
した。
【0014】実施例5 ポリビニルピリジン−アクリレート系共重合体2重量
部、ヘキサメチレンジイソシアネート0.01重量部
を、N−メチルピロリドン58重量部に溶解して、ポリ
イミドの1000℃焼成品40重量部を加えて、ロール
ミル法にて、不活性雰囲気下で混合分散して、負極用塗
料を調製した。これを、大気中にて、ワイヤーバーを用
いて、20μm銅箔上に塗布し、130℃15分間乾燥
させ、膜厚60μmの電極を作製した。以上のように作
製した電極を負極として、対極はLi板として、電解液
には、LiBF4のプロピレンカーボネート/ジメトキ
シエタン(5/5、体積比)溶液2.0mol/lを用
いて、実施例1と同様に充放電試験を行い、その結果を
表1に示した。
【0015】実施例6 ポリフッ化ビニリデン(PVDF)3重量部を、N−メ
チルピロリドン(NMP)57重量部に溶解して、天然
黒鉛20重量部とコークスの2500℃焼成品20重量
部を加えて、ロールミル法にて、不活性雰囲気下で混合
分散して、負極用塗料を調製した。これを、大気中に
て、ワイヤーバーを用いて、20μm銅箔上に塗布し、
80℃15分間乾燥させ、膜厚60μmの電極を作製し
た。以上のように作製した電極を負極として、対極はL
i板として、電解液には、LiN(CF3SO22のエ
チレンカーボネート/プロピレンカーボネート/ジメチ
ルカーボネート(5/2/3、体積比)溶液2.0mo
l/lを用いて、実施例1と同様に充放電試験を行い、
その結果を表1に示した。
【0016】実施例7 ポリフッ化ビニリデン(PVDF)3重量部を、N−メ
チルピロリドン(NMP)38重量部に溶解して、活物
質としてLiCoO250重量部と、導電剤として黒鉛
9重量部を加えて、ホモジナイザーにて、不活性雰囲気
下で混合分散して、正極用塗料を調製した。これを、大
気中にて、ワイヤーバーを用いて、20μmSUS箔上
に塗布し、125℃30分間乾燥させ、膜厚60μmの
電極を作製した。以上のように作製した電極を正極とし
て、対極はLi板として、電解液には、LiPF6のエ
チレンカーボネート/ジエチルカーボネート(5/5、
体積比)溶液2.0mol/lを用いて、充放電試験を
行って、結果を表1に示した。充放電試験は北斗電工製
HJ−201B充放電測定装置を用いて、0.4mAの
電流で、電池電圧が3.7Vになるまで充電し、1時間
の休止後、0.4mAの電流で、電池電圧が2.5Vま
で放電し、以下この充放電を繰り返した。この際の、初
期と50サイクル目の放電容量密度を表1に示した。
【0017】実施例8 実施例7において、正極活物質をV25とした以外は同
様である。
【0018】実施例9 硫酸および酸化剤として過硫酸アンモニウムを用いて化
学重合で合成したポリアニリン10重量部を、N−メチ
ルピロリドン50重量部に溶解して、V2550重量
部、黒鉛6重量部を加えて、不活性雰囲気下でホモジナ
イザーを用いて、混合、分散して正極用塗料を調製し
た。これを、大気中にて、ワイヤーバーを用いて、20
μmアルミニウム電解箔上に塗布し、100℃15分間
乾燥させ、膜厚60μmの電極を作製した。以上のよう
に作製した電極を正極として、対極はLi板として、電
解液には、LiN(CF3SO22のエチレンカーボネ
ート/プロピレンカーボネート/ジメチルカーボネート
(5/2/3、体積比)溶液2.0mol/lを用い
て、実施例7と同様に充放電試験を行って、結果を表1
に示した。
【0019】実施例10 LiPF620重量部、エチレンカーボネート/ジエチ
ルカーボネート(5/5、体積比)70重量部を混合
し、電解液を調製した。これに、ポリオキシエチレンア
クリレート12.8重量部、トリメチロールプロパンア
クリレート0.2重量部、ベンゾインイソプロピルエー
テル0.02重量部を添加して混合溶解し、光重合性溶
液を調製した。実施例2で作製した負極、および実施例
9で作製した正極に、上記光重合性溶液を浸透させ、高
圧水銀灯を照射して、電解液を固体化した。これらを積
層して、発電要素部に均一に圧力をかけつつ、三辺を熱
封止した後、残りの一辺を減圧下、封止して電池を作製
した。電池特性の評価は、実施例1と同様に行ない、結
果を表2に示した。
【0020】比較例1 実施例1において、塗布後の乾燥条件を120℃40分
とした以外は同様である。
【0021】比較例2 実施例1において、塗布後の乾燥条件を80℃10分と
した以外は同様である。
【0022】比較例3 実施例6において、塗布後の乾燥条件を125℃40分
とした以外は同様である。
【0023】比較例4 実施例6において、塗布後の乾燥条件を80℃10分と
した以外は同様である。
【0024】比較例5 実施例7において、塗布後の乾燥条件を120℃50分
とした以外は同様である。
【0025】比較例6 実施例9において、塗布後の乾燥条件を120℃50分
とした以外は同様である。
【0026】比較例7 実施例9において、塗布後の乾燥条件を80℃15分と
した以外は同様である。
【0027】比較例8 実施例10において、比較例1の負極と比較例6の正極
を用いた以外は同様である。
【0028】前記実施例および比較例の電池特性試験の
結果を下表1および2に示す。
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【効果】
請求項1 高容量で、サイクル特性の極めて優れた二次電池が得ら
れた。 請求項2 特に高容量化につながった。 請求項3 特にサイクル特性の向上につながった。 請求項4 特にサイクル特性の向上につながった。 請求項5 特にサイクル特性の向上につながった。 請求項6 特に高容量化につながった。 請求項7 特に高容量化につながった。 請求項8 特にサイクル特性の向上につながった。 請求項9 特にサイクル特性の向上につながった。 請求項10 特にサイクル特性の向上につながった。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも正極、非水電解液を含有する
    電解質層、リチウムを吸蔵放出可能な炭素系負極からな
    る、非水電解質二次電池において、正極および/または
    負極中にN−メチルピロリドン(以下、NMPとも言
    う。)を50〜500ppm(電極重量に対する重量)
    含有することを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 【請求項2】 正極の結着剤含有量が3%以下(電極重
    量に対する重量)で、負極結着剤含有量が8%以下(電
    極重量に対する重量)である請求項1記載の非水電解質
    二次電池。
  3. 【請求項3】 正極および/または負極の結着剤がポリ
    フッ化ビニリデン(PVDF)である請求項1または2
    記載の非水電解質二次電池。
  4. 【請求項4】 正極活物質がリチウム(A)と、コバル
    ト、ニッケルおよびマンガンよりなる群から選ばれた少
    なくとも1種(B)との複合酸化物である請求項1、2
    または3記載の非水電解質二次電池。
  5. 【請求項5】 正極活物質が無機活物質材料と導電性高
    分子活物質材料との複合活物質である請求項1、2また
    は3記載の非水電解質二次電池。
  6. 【請求項6】 負極活物質が、2種類以上の炭素材料を
    含有するものである請求項1、2、3、4または5記載
    の非水電解質二次電池。
  7. 【請求項7】 2種類以上の炭素材料が、天然黒鉛とコ
    ークスを焼成してなる人造黒鉛との複合活物質である請
    求項6記載の非水電解質二次電池。
  8. 【請求項8】 電解質層が高分子固体電解質である請求
    項1、2、3、4、5、6または7記載の非水電解質二
    次電池。
  9. 【請求項9】 高分子固体電解質が、ゲル状高分子固体
    電解質である請求項8記載の非水電解質二次電池。
  10. 【請求項10】 電解質中に環状炭酸エステルを含有す
    るものである請求項1、2、3、4、5、6、7、8ま
    たは9記載の非水電解質二次電池。
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