JPH09236299A - 空気調和装置の運転制御装置 - Google Patents

空気調和装置の運転制御装置

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JPH09236299A
JPH09236299A JP8042443A JP4244396A JPH09236299A JP H09236299 A JPH09236299 A JP H09236299A JP 8042443 A JP8042443 A JP 8042443A JP 4244396 A JP4244396 A JP 4244396A JP H09236299 A JPH09236299 A JP H09236299A
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JP
Japan
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compressor
temperature
expansion valve
electric expansion
opening
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Application number
JP8042443A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Nakajima
洋登 中嶋
Shinichi Oka
伸一 岡
Iwao Shinohara
巌 篠原
Yuji Nishiyama
裕二 西山
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動膨張弁が確実に所定開度に収束するよう
にして快適な空調制御を行い得るようにする。 【解決手段】 圧縮機(21)の運転容量は空調負荷に対
応して制御すると共に、吐出管センサ(Th-d)の検出温
度に基いて、圧縮機(21)の吐出管温度Tdが最適吐出管
温度になるように電動膨張弁(EV)の開度を制御する一
方、圧縮機(21)の運転容量が大きいと電動膨張弁(E
V)の開度変更の制御速度を早くし、圧縮機(21)の運
転容量が小さいと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速
度を遅くするように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置の運
転制御装置に関し、特に、電動膨張弁の駆動制御対策に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置には、特開平7
−120120号公報に開示されているように、圧縮機
と室外熱交換器と電動膨張弁と室内熱交換器とが順に冷
媒配管によって接続されて成る冷媒回路を備えたものが
ある。そして、冷房運転時には、室外熱交換器で凝縮し
た液冷媒が電動膨張弁で減圧した後、室内熱交換器で蒸
発して圧縮機に戻る循環となる一方、暖房運転時には、
室内熱交換器で凝縮した液冷媒が電動膨張弁で減圧した
後、室外熱交換器で蒸発して圧縮機に戻る循環となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した空気調和装置
において、従来、圧縮機の吐出管温度が目標吐出管温度
になるように電動膨張弁の開度を一定時間毎に調節して
いるが、圧縮機の運転周波数によっては、電動膨張弁開
度の収束が遅くなったり、又は収束しない場合があっ
た。
【0004】つまり、圧縮機が高圧ドーム型の場合、例
えば、圧縮機モータの運転周波数を高くすると、冷媒温
度自体は直ちに上昇するものの、ドームなどは温度上昇
に時間を要することになる。逆に、圧縮機モータの運転
周波数数を低くすると、冷媒温度自体は直ちに低下する
ものの、ドームなどは温度低下に時間を要することにな
る。
【0005】このドームなどの温度変化は、圧縮機の運
転容量が小さいほど冷媒温度の変化に追随し難くなる。
そして、従来、上述したように電動膨張弁を吐出管温度
で常に一定時間毎に制御しているため、圧縮機の運転容
量が小さい場合、吐出管温度が実際の冷媒温度に対して
遅れることになる。
【0006】この結果、電動膨張弁が所定開度に収束す
るまでの時間が長くな場合があり、また、電動膨張弁を
開け過ぎたり、絞り過ぎたりしてハンチングが生ずる場
合があり、正確な空調制御を行うことができないという
問題があった。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、電動膨張弁が確実に所定開度に収束するようにして
快適な空調制御を行い得るようにすることを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、圧縮機(21)の運転容量は空調負荷に対応し
て制御すると共に、吐出管センサ(Th-d)の検出温度に
基いて、圧縮機(21)の吐出管温度が最適吐出管温度に
なるように電動膨張弁(EV)の開度を制御する一方、圧
縮機(21)の運転容量が大きいと電動膨張弁(EV)の開
度変更の制御速度を早くし、圧縮機(21)の運転容量が
小さいと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速度を遅く
するように制御する。
【0009】−発明の特定事項− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、運転容量の可変な高圧ドーム型の圧
縮機(21)と熱源側熱交換器(23)と開度の可変な電動
膨張弁(EV)と利用側熱交換器(31)とが順に接続され
て成る冷媒回路(12)を備えた空気調和装置を前提とし
ている。
【0010】そして、上記電動膨張弁(EV)の開度を制
御する開度制御手段(52)が設けられている。加えて、
上記圧縮機(21)の運転容量が大きいと電動膨張弁(E
V)の開度変更の制御速度を早くし、圧縮機(21)の運
転容量が小さいと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速
度を遅くするように上記開度制御手段(52)に変更信号
を出力する速度変更手段(53)が設けられている。
【0011】また、請求項2記載の発明が講じた手段
は、上記請求項1記載の発明において、圧縮機(21)の
吐出管温度を検出する温度検出手段(Th-d)が設けられ
る一方、開度制御手段(52)が、温度検出手段(Th-d)
の温度信号を受けて、圧縮機(21)の吐出管温度が目標
吐出管温度になるように電動膨張弁(EV)の開度を制御
する構成としている。
【0012】また、請求項3記載の発明が講じた手段
は、上記請求項1記載の発明において、圧縮機(21)の
吐出管温度を検出する温度検出手段(Th-d)が設けられ
る一方、速度変更手段(53)が、温度検出手段(Th-d)
の温度信号を受けて、吐出管温度が所定温度より高くな
ると開度制御手段(52)に変更信号を出力する構成とし
ている。
【0013】また、請求項4記載の発明が講じた手段
は、上記請求項1記載の発明において、速度変更手段
(53)は、開度制御手段(52)が制御間隔を変更するよ
うに変更信号を出力する構成としている。
【0014】−作用− 上記の発明特定事項により、請求項1記載の発明では、
空調運転時において、圧縮機(21)の運転容量は空調負
荷に対応して制御される一方、開度制御手段(52)は、
請求項2記載の発明では、温度検出手段(Th-d)の温度
信号を受けて、圧縮機(21)の吐出管温度が最適吐出管
温度になるように電動膨張弁(EV)の開度を制御してい
る。
【0015】この開度制御手段(52)の開度制御におい
て、速度変更手段(53)が、圧縮機(21)の運転容量が
大きいと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速度を早く
し、圧縮機(21)の運転容量が小さいと電動膨張弁(E
V)の開度変更の制御速度を遅くするように制御する。
【0016】具体的に、上記速度変更手段(53)は、例
えば、請求項3記載の発明では、温度検出手段(Th-d)
の温度信号を受けて、吐出管温度が50℃未満の場合、
冷媒の湿り運転を迅速に抜け出すために変更信号出力す
ることなく、開度制御手段(52)は、5分毎の制御間隔
でもって電動膨張弁(EV)の開度を制御する。
【0017】一方、例えば、上記吐出管温度が50℃以
上の通常運転の場合、速度変更手段(53)は、圧縮機
(21)の運転容量信号を受けて、例えば、圧縮機(21)
の運転容量が小さい周波数ステップN1及びN2では、
低速度制御信号を出力し、開度制御手段(52)が、請求
項4記載の発明では、15分毎の制御間隔でもって電動
膨張弁(EV)の開度を制御する。
【0018】また、上記速度変更手段(53)は、例え
ば、圧縮機(21)の運転容量が中間の周波数ステップN
3〜N5では、中速度制御信号を出力し、開度制御手段
(52)が、10分毎の制御間隔でもって電動膨張弁(E
V)の開度を制御する。
【0019】また、上記速度変更手段(53)は、例え
ば、圧縮機(21)の運転容量が大きい周波数ステップN
6〜N8では、高速度制御信号を出力し、開度制御手段
(52)が、5分毎の制御間隔でもって電動膨張弁(EV)
の開度を制御するように変更信号を出力する。
【0020】この結果、圧縮機(21)の運転容量が小さ
い場合、電動膨張弁(EV)の開度がゆっくり変動し、逆
に、圧縮機(21)の運転容量が大きい場合、電動膨張弁
(EV)の開度が早く変動することになる。
【0021】
【発明の効果】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、圧縮機(21)の運転容量が大きいと電動膨張弁(E
V)の開度変更の制御速度を早くし、圧縮機(21)の運
転容量が小さいと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速
度を遅くするようにしたために、電動膨張弁(EV)を所
定の開度に迅速に収束させることができると共に、開度
のハンチングを確実に防止することができる。この結
果、冷媒循環量を正確に制御することができることか
ら、快適な空調制御を実行することができる。
【0022】特に、請求項2記載の発明によれば、上記
電動膨張弁(EV)の開度を圧縮機(21)の吐出管温度に
基いて制御する際、吐出管温度の遅れを吸収することが
でき、電動膨張弁(EV)の開度を正確に制御することが
できる。
【0023】また、請求項3記載の発明によれば、上記
圧縮機(21)の吐出管温度が低い状態では、速度変更手
段(53)が制御を実行しないので、冷媒の湿り運転を迅
速に抜け出すことができ、圧縮機(21)の保護を確実に
行うことができると同時に、圧縮機(21)の吐出管温度
が通常状態では、電動膨張弁(EV)の開度のハンチング
等を確実に防止することができ、電動膨張弁(EV)の開
度制御の信頼性を向上させることができる。
【0024】また、請求項4記載の発明によれば、上記
電動膨張弁(EV)の制御間隔を変更して制御速度を変え
るようにしたために、簡易な制御でもって電動膨張弁
(EV)の開度制御の信頼性を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0026】図2に示すように、本実施形態における空
気調和装置(10)は、一台の室外ユニット(20)に対し
て一台の室内ユニット(30)が接続されたいわゆるセパ
レートタイプの空気調和装置である。
【0027】上記室外ユニット(20)は、インバータに
より運転周波数(運転容量)を可変に調節されるロータ
リタイプの高圧ドーム型圧縮機(21)と、冷房運転時に
図中実線の如く、暖房運転時に図中破線の如く切換わる
四路切換弁(22)と、冷房運転時に凝縮器として、暖房
運転時に蒸発器として機能する熱源側熱交換器である室
外熱交換器(23)と、冷媒を減圧するための膨張回路
(24)とを備えており、上記室外熱交換器(23)には室
外ファン(Fo)が設けられている。
【0028】また、室内ユニット(30)は、冷房運転時
に蒸発器として、暖房運転時に凝縮器として機能する利
用側熱交換器である室内熱交換器(31)が配置され、上
記室内熱交換器(31)には室内ファン(Fr)が設けられ
ている。
【0029】そして、上記圧縮機(21)と四路切換弁
(22)と室外熱交換器(23)と膨張回路(24)と室内熱
交換器(31)とは、冷媒配管(11)により順次接続さ
れ、冷媒の循環により熱移動を生ぜしめる冷媒回路(1
2)が構成されている。
【0030】上記膨張回路(24)は、ブリッジ状の方向
制御回路(2a)と、該方向制御回路(2a)に接続された
一方向通路(2b)とを備え、該一方向通路(2b)には、
上流側に位置して液冷媒を貯溜する受液器(2c)と、下
流側に位置する開度調整自在な電動膨張弁(EV)とが直
列に配置されている。
【0031】上記方向制御回路(2a)は、逆止弁(CV,
CV,…)をそれぞれ備えた第1流入路(2d)と第1流出
路(2e)と第2流入路(2f)と第2流出路(2g)とがブ
リッジ状に接続されて構成されている。
【0032】上記第1流入路(2d)は、室外熱交換器
(23)が接続される第1接続点(P1)から、一方向通路
(2b)の上流端が接続される第2接続点(P2)に向う冷
媒流れを形成し、また、第1流出路(2e)は、一方向通
路(2b)の下流端が接続される第3接続点(P3)から、
室内熱交換器(31)が接続される第4接続点(P4)に向
う冷媒流れを形成している。
【0033】上記第2流入路(2f)は、第4接続点(P
4)から第2接続点(P2)に向う冷媒流れを形成し、ま
た、第2流出路(2g)は、第3接続点(P3)から第1接
続点(P1)に向う冷媒流れを形成している。
【0034】また、上記一方向通路(2b)が接続される
方向制御回路(2a)の第2接続点(P2)と第3接続点
(P3)との間には、キャピラリチューブ(CP)を有する
液封防止通路(2h)が設けられ、該液封防止通路(2h)
は、圧縮機(21)の停止時における液封を防止してい
る。尚、上記キャピラリチューブ(CP)の減圧度は、電
動膨張弁(EV)よりも十分大きくなるように設定されて
いて、通常運転時における電動膨張弁(EV)による冷媒
流量調節機能を良好に維持し得るように構成されてい
る。
【0035】また、上記受液器(2c)の上部と、常時低
圧液ラインとなる一方向通路(2b)における電動膨張弁
(EV)より下流側との間には、開閉弁(SV)が設けられ
て上記電動膨張弁(EV)をバイパスするバイパス通路
(2i)が接続されて受液器(2c)内のガス冷媒を抜くよ
うになっている。
【0036】尚、(ER)は、圧縮機(21)の吐出管に設け
られて該圧縮機(21)の運転音を低減するための消音器
である。
【0037】更に、上記空気調和装置(10)にはセンサ
類が設けられている。つまり、上記圧縮機(21)の吐出
管には、該圧縮機(21)の吐出側の冷媒圧力相当飽和温
度である吐出管温度Tdを検出する温度検出手段としての
吐出管センサ(Th-d)が配置され、室外ユニット(20)
の空気吸込口には、室外空気温度である外気温度Taを検
出する外気温センサ(Th-a)が配置され、室外熱交換器
(23)には、冷房運転時には凝縮温度となり、暖房運転
時には蒸発温度となる外熱交温度Tcを検出する外熱交セ
ンサ(Th-c)が配置されている。
【0038】また、上記室内ユニット(30)の空気吸込
口には、室内空気温度である室内温度Trを検出する室温
センサ(Th-r)が配置され、室内熱交換器(31)には、
冷房運転時には蒸発温度となり、暖房運転時には凝縮温
度となる内熱交温度Teを検出する内熱交センサ(Th-e)
が配置されている。
【0039】また、上記圧縮機(21)の吐出管には、高
圧冷媒圧力を検出して、該高圧冷媒圧力の過上昇により
オンとなって高圧信号を出力する高圧圧力スイッチ(PS
-1)が配置されている。
【0040】そして、上記各センサ(Th-d〜Th-e)及び
高圧圧力スイッチ(PS-1)の出力信号は、コントローラ
(50)に入力されており、該コントローラ(50)は、入
力信号に基づいて空調運転を制御するように構成されて
いる。
【0041】上述した冷媒回路(12)において、冷房運
転時には、室外熱交換器(23)で凝縮して液化した液冷
媒が第1流入路(2d)を通って受液器(2c)に貯溜さ
れ、電動膨張弁(EV)で減圧した後、第1流出路(2e)
を経て室内熱交換器(31)で蒸発して圧縮機(21)に戻
る循環となる一方、暖房運転時には、室内熱交換器(3
1)で凝縮して液化した液冷媒が第2流入路(2f)を通
って受液器(2c)に貯溜され、電動膨張弁(EV)で減圧
した後、第2流出路(2g)を経て室外熱交換器(23)で
蒸発して圧縮機(21)に戻る循環となる。
【0042】一方、上記コントローラ(50)は、圧縮機
(21)の運転容量である運転周波数を制御する容量制御
手段(51)が設けられている。該容量制御手段(51)
は、インバータの出力周波数を8つの周波数ステップN
に区分して、各周波数ステップNを設定温度と室内温度
Trとの差温に基いて設定して室内温度Trが設定温度にな
るように圧縮機(21)の運転周波数を制御している。つ
まり、上記容量制御手段(51)は、インバータの出力周
波数及び出力電圧である圧縮機モータ(CM)の供給周波
数及び印加電圧に予め所定の関係(V/F)を保持させ
た各周波数ステップNが設定され、この周波数ステップ
Nを設定温度と室内温度Trとの差温に基いて算出し、こ
の算出した周波数ステップNの周波数で電圧を圧縮機モ
ータ(CM)に印加するようにインバータを制御してい
る。
【0043】また、上記コントローラ(50)には、電動
膨張弁(EV)の開度を制御する開度制御手段(52)が設
けられており、該開度制御手段(52)は、圧縮機(21)
の最適吐出管温度を導出して、該吐出管温度Tdが最適吐
出管温度になるように電動膨張弁(EV)の開度を制御し
ている。
【0044】具体的に、外熱交センサ(Th-c)が検出す
る外熱交温度Tcと、内熱交センサ(Th-e)が検出する内
熱交温度Teと、外気温センサ(Th-a)が検出する外気温
度Taと、容量制御手段(51)が設定する圧縮機(21)の
供給周波数とに基いて開度制御手段(52)は圧縮機(2
1)の最適吐出管温度を導出し、吐出管センサ(Th-d)
の温度信号を受けて、吐出管温度Tdが最適吐出管温度に
なるように電動膨張弁(EV)の開度を制御している。
【0045】また、上記コントローラ(50)には、本発
明の特徴として、電動膨張弁(EV)の速度変更手段(5
3)が設けられ、該速度変更手段(53)は、下記の表1
に示すように、圧縮機(21)の運転容量が大きいと電動
膨張弁(EV)の開度変更の制御速度を早くし、圧縮機
(21)の運転容量が小さいと電動膨張弁(EV)の開度変
更の制御速度を遅くするように開度制御手段(52)に変
更信号を出力する。
【0046】
【表1】
【0047】具体的に、上記速度変更手段(53)は、吐
出管センサ(Th-d)の温度信号を受けて、吐出管温度Td
が所定温度、例えば、50℃未満の場合、冷媒の湿り運
転を迅速に抜け出すために変更信号出力することなく、
開度制御手段(52)は、5分毎の制御間隔でもって電動
膨張弁(EV)の開度を制御する。
【0048】一方、上記速度変更手段(53)は、例え
ば、吐出管温度Tdが50℃以上の場合、容量制御手段
(51)の周波数ステップ信号を受けて、圧縮機(21)の
運転容量が小さい周波数ステップN1及びN2では、開
度制御手段(52)は、15分毎の制御間隔でもって電動
膨張弁(EV)の開度を制御するように変更信号を出力す
る。また、上記速度変更手段(53)は、圧縮機(21)の
運転容量が中間の周波数ステップN3〜N5では、開度
制御手段(52)は、10分毎の制御間隔でもって電動膨
張弁(EV)の開度を制御するように変更信号を出力す
る。また、上記速度変更手段(53)は、圧縮機(21)の
運転容量が大きい周波数ステップN6〜N8では、開度
制御手段(52)は、5分毎の制御間隔でもって電動膨張
弁(EV)の開度を制御するように変更信号を出力する。
【0049】つまり、圧縮機(21)が高圧ドーム型の場
合、吸い込んだ低圧冷媒がロータリ圧縮部に直接導入さ
れて圧縮され、高圧冷媒がドーム内に吐出されて吐出管
より冷媒配管に吐出することになる。したがって、圧縮
機モータ(CM)の回転数を高くして運転容量を大きくす
ると、冷媒温度自体は直ちに上昇するものの、ドームな
どは温度上昇に時間を要することになる。逆に、圧縮機
モータ(CM)の回転数を低くして運転容量を小さくする
と、冷媒温度自体は直ちに低下するものの、ドームなど
は温度低下に時間を要することになる。
【0050】そして、上記ドームなどの温度変化は、圧
縮機(21)の運転容量が小さいほど冷媒温度の変化に追
随し難くなる。
【0051】一方、上述したように電動膨張弁(EV)を
吐出管温度Tdで制御しているため、圧縮機(21)の運転
容量が小さい場合、吐出管温度Tdが実際の冷媒温度に対
して遅れることになる。このことから、圧縮機(21)の
運転容量が小さい場合、電動膨張弁(EV)の制御間隔を
大きくして制御速度を遅くするようにしている。
【0052】−空気調和装置(10)の制御動作− 次に、上記空気調和装置(10)における制御動作につい
て説明する。
【0053】先ず、冷房運転時及び暖房運転時の何れに
おいても、容量制御手段(51)は、インバータの周波数
ステップNを設定温度と室内温度Trとの差温に基いて算
出する。この周波数ステップNには、予め圧縮機モータ
(CM)の供給周波数及び印加電圧に所定の関係(V/
F)が設定されており、容量制御手段(51)は、算出し
た周波数ステップNの周波数で電圧を圧縮機モータ(C
M)に印加して圧縮機(21)の運転周波数(運転容量)
を制御している。
【0054】また、開度制御手段(52)は、外熱交セン
サ(Th-c)が検出する外熱交温度Tcと、内熱交センサ
(Th-e)が検出する内熱交温度Teと、外気温センサ(Th
-a)が検出する外気温度Taと、容量制御手段(51)が設
定する圧縮機(21)の供給周波数とに基いて圧縮機(2
1)の最適吐出管温度を導出している。そして、上記開
度制御手段(52)は、吐出管センサ(Th-d)の温度信号
を受けて、吐出管温度Tdが最適吐出管温度になるように
電動膨張弁(EV)の開度を制御している。
【0055】この開度制御手段(52)の開度制御におい
て、速度変更手段(53)が、表1に示すように、圧縮機
(21)の運転容量が大きいと電動膨張弁(EV)の開度変
更の制御速度を早くし、圧縮機(21)の運転容量が小さ
いと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速度を遅くする
ように制御する。
【0056】具体的に、上記速度変更手段(53)は、例
えば、吐出管センサ(Th-d)の温度信号を受けて、吐出
管温度Tdが50℃未満の場合、変更信号出力することな
く、開度制御手段(52)は、5分毎の短い制御間隔でも
って電動膨張弁(EV)の開度を制御し、湿り運転を迅速
に抜け出すように制御する。
【0057】一方、例えば、上記吐出管温度Tdが50℃
以上の通常運転の場合、速度変更手段(53)は、容量制
御手段(51)の周波数ステップ信号を受けて、圧縮機
(21)の運転容量が小さい周波数ステップN1及びN2
では、低速度制御信号を出力し、開度制御手段(52)
が、15分毎の制御間隔でもって電動膨張弁(EV)の開
度を制御する。
【0058】また、上記速度変更手段(53)は、圧縮機
(21)の運転容量が中間の周波数ステップN3〜N5で
は、中速度制御信号を出力し、開度制御手段(52)が、
10分毎の制御間隔でもって電動膨張弁(EV)の開度を
制御する。
【0059】また、上記速度変更手段(53)は、圧縮機
(21)の運転容量が大きい周波数ステップN6〜N8で
は、高速度制御信号を出力し、開度制御手段(52)が、
5分毎の制御間隔でもって電動膨張弁(EV)の開度を制
御するように変更信号を出力する。
【0060】この結果、圧縮機(21)の運転周波数が低
周波数の場合、電動膨張弁(EV)の開度がゆっくり変動
し、逆に、圧縮機(21)の運転周波数が高周波数の場
合、電動膨張弁(EV)の開度が早く変動することにな
る。
【0061】−本実施形態の効果− 以上のように、本実施形態によれば、圧縮機(21)の運
転容量が大きいと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速
度を早くし、圧縮機(21)の運転容量が小さいと電動膨
張弁(EV)の開度変更の制御速度を遅くするようにした
ために、電動膨張弁(EV)を所定の開度に迅速に収束さ
せることができると共に、開度のハンチングを確実に防
止することができる。この結果、冷媒循環量を正確に制
御することができることから、快適な空調制御を実行す
ることができる。
【0062】特に、上記電動膨張弁(EV)の開度を圧縮
機(21)の吐出管温度Tdに基いて制御する際、吐出管温
度Tdの遅れを吸収することができ、電動膨張弁(EV)の
開度を正確に制御することができる。
【0063】また、上記圧縮機(21)の吐出管温度Tdが
低い状態では、速度変更手段(53)が制御を実行しない
ので、冷媒の湿り運転を迅速に抜け出すことができ、圧
縮機(21)の保護を確実に行うことができると同時に、
圧縮機(21)の吐出管温度Tdが通常状態では、電動膨張
弁(EV)の開度のハンチング等を確実に防止することが
でき、電動膨張弁(EV)の開度制御の信頼性を向上させ
ることができる。
【0064】また、上記電動膨張弁(EV)の制御間隔を
変更して制御速度を変えるようにしたために、簡易な制
御でもって電動膨張弁(EV)の開度制御の信頼性を向上
させることができる。
【0065】
【発明の他の実施の形態】本実施形態においては、電動
膨張弁(EV)の制御間隔を変更して制御速度を変更する
ようにしたが、請求項1〜請求項3記載の発明では、電
動膨張弁(EV)の駆動速度自体を変更するようにしても
よい。
【0066】また、本発明は、ロータリタイプの圧縮機
(21)の他、スクロールタイプの圧縮機等であってもよ
く、要するに高圧ドーム型の圧縮機に適用することがで
きる。
【0067】また、本発明は、セパレートタイプの空気
調和装置(10)の他、マルチ型の空気調和装置などに適
用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態を示す冷媒回路図である。
【符号の説明】
10 空気調和装置 12 冷媒回路 20 室外ユニット 21 圧縮機 22 四路切換弁 23 室外熱交換器(熱源側熱交換器) EV 電動膨張弁 30 室内ユニット 31 室内熱交換器(利用側熱交換器) 50 コントローラ 51 容量制御手段(51) 52 開度制御手段 53 速度変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 巌 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 西山 裕二 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転容量の可変な高圧ドーム型の圧縮機
    (21)と熱源側熱交換器(23)と開度の可変な電動膨張
    弁(EV)と利用側熱交換器(31)とが順に接続されて成
    る冷媒回路(12)を備えた空気調和装置において、 上記電動膨張弁(EV)の開度を制御する開度制御手段
    (52)と、 上記圧縮機(21)の運転容量が大きいと電動膨張弁(E
    V)の開度変更の制御速度を早くし、圧縮機(21)の運
    転容量が小さいと電動膨張弁(EV)の開度変更の制御速
    度を遅くするように上記開度制御手段(52)に変更信号
    を出力する速度変更手段(53)とを備えていることを特
    徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置の運転制御
    装置において、 圧縮機(21)の吐出管温度を検出する温度検出手段(Th
    -d)が設けられる一方、 開度制御手段(52)は、温度検出手段(Th-d)の温度信
    号を受けて、圧縮機(21)の吐出管温度が目標吐出管温
    度になるように電動膨張弁(EV)の開度を制御している
    ことを特徴とする空気調和装置の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置の運転制御
    装置において、 圧縮機(21)の吐出管温度を検出する温度検出手段(Th
    -d)が設けられる一方、 速度変更手段(53)は、温度検出手段(Th-d)の温度信
    号を受けて、吐出管温度が所定温度より高くなると開度
    制御手段(52)に変更信号を出力することを特徴とする
    空気調和装置の運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の空気調和装置の運転制御
    装置において、 速度変更手段(53)は、開度制御手段(52)が制御間隔
    を変更するように変更信号を出力することを特徴とする
    空気調和装置の運転制御装置。
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