JPH0923584A - フィルタ補償回路および無効電力補償装置 - Google Patents

フィルタ補償回路および無効電力補償装置

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JPH0923584A
JPH0923584A JP7170013A JP17001395A JPH0923584A JP H0923584 A JPH0923584 A JP H0923584A JP 7170013 A JP7170013 A JP 7170013A JP 17001395 A JP17001395 A JP 17001395A JP H0923584 A JPH0923584 A JP H0923584A
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JP
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current
load
voltage
reactive
filter
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JP7170013A
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Inventor
Masaharu Ishiguro
正治 石黒
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/30Reactive power compensation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/40Arrangements for reducing harmonics

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータの発生する高調波(PWM高調波
等)の影響を抑制しつつ、無効電力補償装置等に高い補
償性能を付与する。 【構成】 インバータ(図示せず)の出力段に図19
(a)に示すような2次の低域通過フィルタを設けた。こ
のフィルタでは、インバータの出力電流はコンデンサ1
04〜106に分岐される。これらの電流は電流検出器
107〜109によって検出され、これら電流を補償す
るようにインバータが制御される。この結果、PWM高
調波を大幅に減衰させることが可能になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PWM変調方式
の無効電力補償装置等に用いて好適なフィルタ補償回路
と、該フィルタ補償回路を用いた高性能な無効電力補償
装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、無効電力を高速に補償するため
に、静止型無効電力補償装置(以下SVGという。但し
SVCと称することもある)を送配電系統に設けること
が多い。SVGは、サイリスタ回路を介して線路電圧を
コンデンサまたはリアクトルに印加するものであり、こ
のサイリスタ回路の点弧角を適宜制御することによって
可変リアクトルおよび可変コンデンサとして機能する。
すなわち、SVGは負荷と並列に接続され、この負荷に
供給される無効電力に応じてインピーダンスを高速かつ
自動的に変動させ、この負荷によって生ずる無効電力を
相殺する。
【0003】ここで、無効電力を高速に補償する理由と
しては、以下の3点が挙げられる。 (a)変動負荷による電圧フリッカの抑制 アーク炉や圧延機などの急激な負荷変動によって電圧フ
リッカが発生する。それを抑制するためには、ランダム
な無効電力の変動を正確かつ迅速に検出して、無効電力
を高速に補償することが必要である。
【0004】(b)受電端電圧の安定化 系統が重負荷になると、電圧の異常低下や電圧変動の増
大が生じる。これを安定化するためには、無効電力を補
償して負荷端の電圧を一定に維持することが必要であ
る。
【0005】(c)系統安定度の向上 長距離送電系統において、運転条件や負荷条件によって
は安定な発電運転ができない領域が生じる。この場合、
送電系統の中間点で無効電力を補償して電圧を一定に維
持し、中間点を等価的に無限大母線化することにより、
定態および過度安定度を向上することが必要である。こ
こで、SVGを用いた配電系統の例を図2に示す。図に
おいて、電源30から出力された電流は、線路40を介
して負荷10に供給される。SVG50は、負荷10と
並列に接続され、線路40の受電端電圧v0と線路電流
iとの位相差が「0」になるように、そのインピーダン
スが制御される。
【0006】ところで、近年は、電力用半導体素子を用
いた電力変換装置の導入が増加しており、電力系統にお
いては高調波電流が増加している。この高調波電流によ
り、電源電圧に歪が生じ、他の機器に高調波障害が惹起
される等の問題が生じる。そこで、無効電力を補償する
のみならず、負荷電流に含まれる高調波成分を補償し得
るSVGも提案されている(特公昭60−51339号
公報等)。このようなSVGにあっては、直流電源をP
WM変調するインバータが設けられ、これによって生成
された三相電流が線路に供給される。また、インバータ
によるPWM波形を平滑化するため、インバータと系統
との間には、低域通過フィルタが介挿される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のSV
Gにあっては、図19(b)に示すような低域通過フィル
タが用いられていた。このフィルタは1次のフィルタで
あり、そのゲイン特性は同図(c)の破線に示すようにな
っていた。しかし、かかるフィルタ特性では、PWM高
調波(PWM変調周波数における高調波成分)を充分に
減衰させることができず、その影響によって負荷におけ
る無効電力あるいは高調波成分を充分に補償することは
できなかった。
【0008】一方、低域通過フィルタとして、同図(a)
に示すような2次以上のものを用いた場合、そのゲイン
特性は同図(c)の実線に示すように設定することができ
る。すなわち、PWM高調波を大幅に減衰させることが
できる。しかし、同図(a)のフィルタを用いると、イン
バータの出力電流の一部がコンデンサ104〜106に
流入するため、系統に供給される電流に誤差が生じる。
特に、コンデンサ104〜106に流入する電流は、そ
の周波数に比例して増大するから、かえって補償性能が
低下することになる。
【0009】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、インバータの発生する高調波(PWM高調
波等)の影響を抑制しつつ、無効電力補償装置等に高い
補償性能を付与できるフィルタ補償回路および該フィル
タ補償回路を用いた高性能な無効電力補償装置を提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の構成にあっては、インバータから出力さ
れる補償電流を平滑し交流電源に接続された負荷に供給
するフィルタに用いられるフィルタ補償回路であって、
前記フィルタは、前記補償電流の一部を該フィルタ内の
所定の素子に分流し、残余の補償電流を前記負荷に供給
するものであり、前記素子に分流される電流を検出する
電流センサと、この電流センサの出力信号に応じて、前
記残余の補償電流が所望の値になるように前記インバー
タを制御する制御回路とを具備することを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載の構成にあっては、負
荷に供給される交流電流を検出する第1の電流検出手段
と、補償電流を出力するインバータと、前記インバータ
から出力される補償電流を平滑し前記負荷に供給するフ
ィルタであって、この補償電流の一部を該フィルタ内の
所定の素子に分流し、残余の補償電流を前記負荷に供給
するフィルタと、前記素子に分流される電流を検出する
第2の電流検出手段と、前記第1および第2の電流検出
手段の検出結果を加算する加算器と、前記加算器の出力
結果に基づいて、前記負荷および前記素子に供給される
有効電流の高調波成分を検出する高調波成分検出手段
と、前記加算器の出力結果と、前記負荷に印加される交
流電圧とに基づいて、前記負荷および前記素子に供給さ
れる無効電流を検出する無効電流検出手段とを具備し、
前記インバータは、前記補償電流の有効成分を前記高調
波成分に基づいて設定するとともに、前記補償電流の無
効成分を前記無効電流に基づいて設定することを特徴と
する。
【0012】(作用)請求項1記載の構成にあっては、
フィルタは、インバータの発生する補償電流の一部を該
フィルタ内の所定の素子に分流し、残余の補償電流を負
荷に供給する。電流センサがこの素子に分流される電流
を検出すると、制御回路は、この電流センサの出力信号
に応じて、残余の補償電流が所望の値になるようにイン
バータを制御する。このように、制御手段は、フィルタ
内で電流が分流された場合においても、残余の補償電流
が所望の値になるようにインバータを制御するから、フ
ィルタの選択の自由度が高くなり、PWM高調波を大幅
に抑制できるフィルタを用いることが可能になる。これ
により、無効電力補償装置等に高い補償性能を付与する
ことが可能になる。
【0013】また、請求項2記載の構成にあっては、フ
ィルタはインバータから出力される補償電流を平滑し負
荷に供給する。その際、この補償電流の一部は該フィル
タ内の所定の素子に分流され、残余の補償電流が負荷に
供給される。次に、第1の電流検出手段は負荷に供給さ
れる交流電流を検出し、第2の電流検出手段は前記素子
に分流される電流を検出する。そして、加算器は、これ
ら第1および第2の電流検出手段の検出結果を加算す
る。次に、高調波成分検出手段は、該加算器の出力結果
に基づいて、前記負荷および前記素子に供給される有効
電流の高調波成分を検出し、無効電流検出手段は該加算
器の出力結果と、負荷に印加される交流電圧とに基づい
て、前記負荷および前記素子に供給される無効電流を検
出する。そして、上記インバータは、補償電流の有効成
分を前記高調波成分に基づいて設定するとともに、補償
電流の無効成分を前記無効電流に基づいて設定する。こ
れにより、補償電流によって、負荷およびフィルタ内の
素子に流れる無効電流と高調波電流とを補償することが
できる。従って、フィルタの選択の自由度が高くなり、
インバータの発生する高調波を大幅に抑制できるフィル
タを用いることが可能になる。これにより、無効電力補
償装置に高い補償性能を付与することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】A.実施例の原理 以下、この発明の一実施例について説明する。まず、図
2において、SVG50と負荷10との並列回路は、一
般的には合成インピーダンスが抵抗成分のみになる。換
言すれば、合成インピーダンスが抵抗成分のみになるよ
うに、SVG50のインピーダンスが制御される。
【0015】本実施例のブロック図を図1に示すが、こ
こでは図2のSVG50に代えて電圧・無効電力補償装
置20が用いられている。詳細は後述するが、電圧・無
効電力補償装置20には、「無効電力補償モード」、
「電圧補償モード」および「併用モード」の三の動作モ
ードがある。まず、無効電力補償モードにおいては、電
圧・無効電力補償装置20は、SVG50と同様に、負
荷10との合成インピーダンスが抵抗成分のみになるよ
うに動作する。
【0016】一方、電圧補償モードおよび併用モードに
おいては、上記合成インピーダンスが若干のリアクタン
ス成分を含むように、電圧・無効電力補償装置20のイ
ンピーダンスを制御することが前提になっている。すな
わち、これらのモードにおいては、電圧・無効電力補償
装置20の無効電力補償機能が若干犠牲になるのである
が、その代りに線路電圧を補償することが可能になる。
その原理について以下説明する。
【0017】まず、負荷10と電圧・無効電力補償装置
20との合成インピーダンスが誘導性であり、かつ、負
荷10,電圧・無効電力補償装置20および電源30の
各中性点の電圧が「0ボルト」とすると、図1の1相あ
たりの等価回路は、図3に示すようになる。図3におい
てR1およびL1は線路40の抵抗およびインダクタンス
であり、R2およびL2は電圧・無効電力補償装置20と
負荷10の並列回路における抵抗およびインダクタンス
である。この等価回路について回路方程式を求めると、
下記数1のようになる。
【0018】
【数1】
【0019】但し、数1において“s”はラプラス演算
子であり、“jω”と等価である。また、図3に対する
ベクトル図を図9(c)に示す。なお、同図(a)は、電圧
・無効電力補償装置20と負荷10の並列回路のインピ
ーダンスにリアクタンス成分が無い場合(無効電力補償
モード)のベクトル図であり、同図(b)は後述する図4
の等価回路に対するベクトル図である。これらの図にお
いては、便宜上「R2=1」としているため、受電端電
圧v0のベクトルと電流iR2のベクトルとは同一の大き
さになっている。さて、数1より線路電流iを求め、伝
達関数G(受電端電圧v0と送電端電圧viの比)を求め
ると、下記数2が得られる。
【数2】
【0020】数2より、s=jωとして、伝達関数Gの
ゲイン|G|を求めると、下記数3が得られる。
【数3】
【0021】電力系統においては、「線路インピーダン
ス(R1,ωL1)<<電圧・無効電力補償装置20と負
荷との合成インピーダンス(R2,ωL2)」が成立する
ため、ゲイン|G|は「1/L2」に対して単調減少す
る。例えば、R1=0.3Ω、L1=0.8mH、R2
3Ω、電源角周波数ω=2π×60Hzとすると、誘導
性リアクタンスL2に対するゲイン|G|は図5に示す
ようになる。このとき、ゲイン|G|と「1/L2」と
は、近似的に比例関係を有する。
【0022】また、電圧・無効電力補償装置20と負荷
との合成インピーダンスが容量性である場合、図2およ
び図1の1相あたりの等価回路は図4のようになり、回
路方程式を求めると、下記数4のようになる。
【数4】
【0023】数4より、送電端電圧viに対する受電端
電圧v0の伝達関数Gを求めると、下記数5が得られ
る。
【数5】
【0024】数5より、s=jωとして、伝達関数Gの
ゲイン|G|を求めると、下記数6が得られる。
【数6】
【0025】電力系統においては、「線路インピーダン
ス(R1,ωL1)<<電圧・無効電力補償装置20と負
荷との合成インピーダンス(R2,1/ωC)」が成立
するため、ゲイン|G|はCに対して単調増加する。例
えば、R1=0.3Ω、L1=0.8mH、R2=3Ω、
電源角周波数ω=2π×60Hzとすると、容量性リア
クタンスCに対するゲイン|G|は図6に示すようにな
る。このとき、ゲイン|G|とリアクタンスCは、近似
的に比例関係を有する。
【0026】ここで、無効電力Qの極性を次のように定
義する。 誘導性リアクタンスが発生する無効電力QL<0 容量性リアクタンスが発生する無効電力QC>0 このとき、「1/L2」を大とすることは無効電力QL
小とすることに等しく、リアクタンスCを大とすること
は無効電力QCを大とすることに等しい。従って、SV
Gと負荷の無効電力Qに対するゲイン|G|の特性は、
図7のように単調増加の関係になる。
【0027】すなわち、SVGで無効電力を操作するこ
とにより、受電端電圧(系統電圧)v0を制御すること
ができる。ここで、図6に着目すると、受電端電圧v0
は送電端電圧viよりも高くできることがわかる。すな
わち、無効電力を操作することによって、線路インピー
ダンスの電圧効果を補償できるのは勿論のこと、受電端
電圧を送電端電圧よりも高くすることができ、系統電圧
を幅広く制御することができる。以上が本実施例の原理
である。
【0028】B.実施例の構成 次に、本実施例の構成を図1を参照し説明する。なお、
図において図2の各部に対応する部分には同一の符号を
付しその説明を省略する。図において2は三相/二相変
換器であり、図10に示すように構成されている。三相
/二相変換器2は線路40の受電端における三相電圧v
LU,vLV,vLWが入力されるが、これらの電圧は下式に
よって表現される。
【0029】
【数7】
【0030】なお、受電端三相電圧vLU,vLV,vLW
高調波成分は、後述する高調波電流と線路40のインピ
ーダンスの積によって表現されるが、数値的には小さい
ため、無視している。図10において受電端U相電圧v
LUはそのまま受電端α相電圧vLαとして出力される。
また、加算器31において受電端V相電圧vLVから受電
端W相電圧vLWが減算され、その減算結果に「1/√
3」を乗算したものが、乗算器32を介して、受電端β
相電圧vLβとして出力される。従って、受電端二相電
圧vLα,vLβは下式によって表現される。
【0031】
【数8】
【0032】図1に戻り、24〜26は電流検出器であ
り、負荷三相電流iLU’,iLV’,iLW’を各々検出し
三相/二相変換器3に供給する。ここで、三相/二相変
換器3の構成を図24を参照し説明する。図において3
7〜39は加算器であり、負荷三相電流iLU’,
LV’,iLW’とコンデンサ流入電流iCU,iCV,iCW
(詳細は後述する)とを加算し、加算結果を修正負荷三
相電流iLU,iLV,iLWとして出力する。ここで、高調
波成分を考慮すると、これら修正負荷三相電流は下式に
よって表わされる。
【0033】
【数9】
【0034】次に、三相/二相変換器3の後段部分に
は、三相/二相変換器2と同様に、加算器31と乗算器
32とが設けられている。そして、上記修正負荷三相電
流iLU,iLV,iLWは、ここで負荷二相電流iLα,iL
βに変換される。すなわち、負荷二相電流iLα,iLβ
は下式により表される。
【0035】
【数10】
【0036】次に、6は無効電流検出器であり、図11
に示すように構成されている。図11において乗算器6
1は受電端α相電圧vLαと負荷β相電流iLβの乗算結
果を出力する。また、乗算器62は受電端β相電圧vL
βと負荷α相電流iLαの乗算結果を出力する。加算器
63においては後者の乗算結果から前者の乗算結果が減
算される。そして、乗算器64においては、この減算結
果に所定の定数Kが乗算され、この乗算結果が値ILd
して出力される。また、28は有効電流検出器であり、
図8に示すように構成され、値ILqを出力する。すなわ
ち、値ILd,ILqは、下式の通りになる。
【0037】
【数11】
【0038】数11に数8を代入すると、下式が得られ
る。
【数12】
【0039】ここで、受電端電圧振幅VLは既知の値で
あり、予め“K=1/VL”となるように定数Kを定め
ておく。これにより、値ILd,ILqは、次式の通りにな
り、各々負荷における無効電流および有効電流の振幅を
表すことがわかる。
【数13】
【0040】次に、5は電圧振幅検出器であり、図13
に示すように構成され、受電端電圧振幅VLを出力する
(∵√(vLα2+vLβ2)=√(VL 2(sin2θ+cos
2θ)=VL)。29はハイパスフィルタ(HPF)であ
り、負荷有効電流ILqから基本波成分を除去し、その結
果を高調波成分ILqhとして出力する。すなわち、高調
波成分ILqhは下式によって表される。
【数14】
【0041】16は加算器であり、所定の受電端電圧振
幅指令値VL *から受電端電圧振幅VLを減算する。11
は偏差増幅器であり、加算器16における減算結果に基
づいて無効電流補正値Isdとして出力する(詳細は後述
する)。22はモード切換スイッチであり、そのオン/
オフ状態に基づいて、負荷無効電流ILdおよび無効電流
補正値Isdを加算器17に供給する。加算器17は、供
給された信号の加算結果を無効電流指令値Id *として出
力する。
【0042】次に、4は電圧位相検出器であり、図15
に示すように構成され、受電端二相電圧vLα,vLβに
基づいて受電端α相電圧vLαの位相θを出力する。な
お、電圧位相検出器4の詳細については、本出願人によ
る特許出願(特願平6−37946号)に開示されてい
る。但し、上記出願にあっては相電圧はsinθで定義
されているのに対して、本願にあってはcosθで定義
されている(数7参照)。これに応じて、2相発振器4
3の出力信号も上記出願のものより「π/2」づつ進め
られたものになっている。
【0043】次に、9はインバータであり、図18に示
すように構成されている。図においてスイッチング素子
911と912、913と914、915と916は各
々直列に接続され、各直列回路に電圧Eが印加されてい
る。また、各スイッチング素子911〜916には、ダ
イオード901〜906が各々並列に接続されている。
従って、適切なタイミングでスイッチング素子911〜
916をオン/オフ制御することにより、各直列回路の
中点には三相電圧が発生する。
【0044】図1に戻り、インバータ9から出力される
三相電圧は、若干の高周波成分を含むものの、受電端三
相電圧vLU,vLV,vLWとほぼ等しい。また、インバー
タ9から出力される三相電流iU,iV,iWは、フィル
タ1に供給される。ここで、フィルタ1の構成を図19
(a)を参照して説明する。図において101〜103お
よび111〜113はリアクトルであり、インバータ9
および線路40を結ぶ線路に直列に介挿されている。ま
た、104〜106はコンデンサであり、これらの各一
端はリアクトル101〜103,111〜113の接続
点に接続され、各他端は相互に接続されている。
【0045】従って、三相電流iU,iV,iWの一部は
コンデンサ流入電流iCU,iCV,iC Wとしてコンデンサ
104〜106に流入し、残余の電流がリアクトル11
1〜113を介して線路40に供給されることになる。
また、107〜109は電流検出器であり、これらコン
デンサ流入電流iCU,iCV,iCWを検出する。これら検
出結果は、三相/二相変換器3に供給され、上述したよ
うに負荷三相電流iLU’,iLV’,iLW’と加算され修
正負荷三相電流iLU,iLV,iLWが求められる。
【0046】図1に戻り、インバータ9から出力される
三相電流iU,iV,iWは、電流検出器34〜36によ
って検出される。また、7は静止座標/回転座標変換器
であり、検出された三相電流iU,iV,iWに基づいて
無効電流Idおよび有効電流Iqの計算値を出力するもの
である。以下、その詳細を説明する。
【0047】まず、三相電流iU,iV,iWの角周波数
dθ/dtで回転し相互に直交するd軸、q軸を想定す
る。そして、三相電流iU,iV,iWを有効電流Iq(q
軸成分)と無効電流Id(d軸成分)とに分解して解析
する。各相の有効電流は、その位相が電圧(受電端三相
電圧vLU,vLV,vLW)と一致する筈である。一方、各
相の無効電流は、その位相が電圧に対して「π/2」だ
け異なる。従って、各三相電流iU,iV,iWは下式に
より表される。
【0048】
【数15】
【0049】ここで、静止座標/回転座標変換器7の構
成を図16に示す。図において、加算器161および乗
算器162を介して、三相電流iU,iV,iWが二相電
流iα,iβに変換される。なお、この部分の構成は上
述した三相/二相変換器2と同様であり、二相電流i
α,iβは下式のように表される。
【0050】
【数16】
【0051】一方、二相発振器163は、電圧位相検出
器4から供給される位相θに基づいて、信号sinθ,cos
θを出力する。次に、乗算器164,165を介して、
加算器168から下式に示す信号が出力される。
【0052】
【数17】
【0053】また、乗算器166,乗算器167を介し
て、加算器169から下式に示す信号が出力される。
【0054】
【数18】
【0055】以上のように、静止座標/回転座標変換器
7からは無効電流Idおよび有効電流Iqの計算値が出力
されることが判る。次に、8は回転座標/静止座標変換
器であり、図17に示すように構成されている。図にお
いて178は三相発振器であり、位相θを受信すると、
cosθ,sinθ,cos(θ−4π/3),およびsin(θ−
4π/3)なる値を有する信号を乗算器171〜174
の各一端に各々供給する。乗算器171,173の他端
には有効電圧指令値Vq *が供給され、乗算器172,1
74の他端には無効電圧指令値Vd *が供給される。17
5〜177は加算器であり、上記乗算器171〜174
の出力信号に基づいて下式に示す三相電圧指令値vU *
V *,vW *を出力する。
【0056】
【数19】
【0057】15はPWM(パルス幅)変調回路であ
り、各スイッチング素子911〜916をオン/オフ制
御するとともに、上記三相電圧指令値vU *,vV *,vW *
に基づいて、オン/オフ時間のデューティ比を設定す
る。なお、インバータ9の出力端はフィルタ1を介して
線路40に接続されているため、インバータ9の出力電
圧は受電端三相電圧vLU,vLV,vLWにほぼ等しくな
る。従って、三相電圧指令値vU *,vV *,vW *が変動し
たとしても、インバータ9の出力電圧の変動は僅かであ
る。すなわち、これら指令値が変動すると、スイッチン
グ素子911〜916のデューティ比が変動するため、
三相電流iU,iV,iWが指令値に追従して変動するこ
とになる。
【0058】次に、18は加算器であり、無効電流指令
値Id *と無効電流Idの偏差を出力する。13は偏差増
幅器であり、偏差「Id *−Id」が「0」に近付くよう
に、無効電圧指令値Vd *を出力する。また、27はコン
デンサであり、その端子電圧Eが上述したインバータ9
に印加される。21は加算器であり、所定の端子電圧指
令値E*と端子電圧Eの偏差を出力する。12は偏差増
幅器であり、偏差「E*−E」を「0」に近付けるよう
な操作量IEqを出力する。操作量IEqと高調波成分I
Lqhは、加算器33において加算され、加算結果が有効
電流指令値Iq *として出力される。19は偏差増幅器で
あり、偏差「Iq *−Iq」が「0」に近付くように、有
効電圧指令値Vq *を出力する。
【0059】ここで、端子電圧Eと端子電圧指令値E*
とに基づいて操作量IEqを設定し有効電流指令値Iq *
変動させる理由を説明しておく。まず、インバータ9
は、コンデンサ27の端子電圧Eをパルス幅変調するこ
とにより受電端三相電圧vLU,vLV,vLWを出力するた
め、端子電圧Eは少なくとも受電端三相電圧vLU
LV,vLWの振幅よりも高くなければならない。そこ
で、本実施例にあっては、端子電圧Eが低下した場合に
は、インバータ9を介してコンデンサ27を充電する。
「コンデンサ27を充電する」とは、インバータ9を介
して有効電力を消費することに他ならないため、偏差
「E*−E」に基づいて操作量IEqを設定し有効電圧指
令値Vq *を変動させることとしたものである。
【0060】ここで、操作量IEqが「0」であったとす
ると、有効電流指令値Iq *は高調波成分ILqhに等しく
なる。また、操作量Isdが「0」であったとすると、無
効電流指令値Id *は負荷無効電流ILdに等しくなる。こ
のとき、電圧・無効電力補償装置20から出力される三
相電流iU,iV,iWは、下式の通りになる。
【数20】
【0061】上式において、三相電流iU,iV,iW
各第1項は、修正負荷三相電流iLU,iLV,iLWの無効
電流の基本波に等しく、各第2項以降は修正負荷三相電
流iLU,iLV,iLWの高調波成分に等しい。すなわち、
負荷無効電流ILdと負荷有効電流の高調波成分I
Lqhを、電圧・無効電力補償装置20で補償することに
よって負荷の発生する無効電力および高調波電流と、コ
ンデンサ104〜106へ流入する電流とを補償するこ
とができる。
【0062】ここに、本実施例の最大の特徴がある。す
なわち、本実施例にあっては、三相電流iU,iV,iW
によって負荷の発生する無効電力および高調波電流が補
償されるのみならず、コンデンサ流入電流iCU,iCV
CWも補償される。これにより、フィルタ1として2次
の低域通過フィルタを用いた場合であっても、補償性能
が低下することはない。
【0063】むしろ、本実施例にあっては、2次の低域
通過フィルタの急峻な減衰特性(図19(c)参照)によ
ってPWM高調波を大幅に減衰させることが可能にな
る。これにより、フィルタ1を介して線路40に供給さ
れる電流は、負荷10で消費される無効電流および高調
波電流にきわめて近いものになり、総合的にはきわめて
高い補償性能を得ることができる。
【0064】C.実施例の動作 C−1.無効電力補償モード 次に、本実施例の動作を説明する。まず、電圧・無効電
力補償装置20を用いて無効電力のみを補償する場合
(無効電力補償モード)においては、スイッチ22をオ
フにする。この場合、加算器17を介して、負荷無効電
流ILdの検出値そのものが無効電流指令値Id *として加
算器18に供給される。一方、静止座標/回転座標変換
器7から無効電流Idの検出値がフィードバックされ
る。従って、静止座標/回転座標変換器7、加算器1
8、偏差増幅器13、PWM変調回路15およびインバ
ータ9から成るループを介して、インバータ9の発生す
る無効電流Idと負荷10に供給される無効電流ILd
が一致するように、無効電流Idが制御される。この結
果、負荷10と電圧・無効電力補償装置20の並列回路
においては、力率が「1」になる。
【0065】一方、負荷有効電流ILqの高調波成分I
Lqhと操作量IEqとは加算器33において加算され、そ
の結果が有効電流指令値Iq *として加算器19に供給さ
れる。加算器19においては、有効電流指令値Iq *から
有効電流Iqが減算され、その結果に基づいて偏差増幅
器14が有効電圧指令値Vq *を出力する。従って、静止
座標/回転座標変換器7、加算器19、偏差増幅器1
4、回転座標/静止座標変換器8、PWM変調回路15
およびインバータ9から成るループを介して、インバー
タ9の発生する有効電流の高調波成分と、修正負荷三相
電流iLU,iLV,iLWの有効電流の高調波成分とが一致
するように、有効電流Iqが制御される。これと前記無
効電流の制御とによって、受電端三相電流iSU,iSV
SWの高調波成分は補償される(振幅がほぼ「0」にな
る)のである。
【0066】ところで、先に数7等の説明においては受
電端三相電圧vLU,vLV,vLWの高調波成分は無視した
が、これらの電圧の高調波成分は受電端三相電流iSU
SV,iSWの高調波成分と線路インピーダンスとの積に
等しい。従って、受電端三相電流iSU,iSV,iSWの高
調波成分が補償されることにより、必然的に受電端三相
電圧vLU,vLV,vLWの高調波成分も補償される。な
お、端子電圧Eと端子電圧指令値E*との偏差に基づい
て偏差増幅器12から操作量IEqが出力されるが、操作
量IEqの周波数成分は低いため、高調波電流の補償に対
してほとんど影響を与えることはない。
【0067】C−2.電圧補償モード 次に、受電端三相電圧vLU,vLV,vLWを一定値に保持
する場合(電圧補償モード)においては、スイッチ22
をオンにする。この場合、偏差「VL *−VL」に対応し
た無効電流補正値Isdと負荷無効電流ILdとは加算器1
7にて加算され、その結果が無効電流指令値Id *として
加算器18に供給される。従って、静止座標/回転座標
変換器7、加算器18、偏差増幅器13、PWM変調回
路15およびインバータ9から成るループを介して、イ
ンバータ9の発生する無効電流Idと無効電流指令値Id
*とが一致するように、無効電流Idが制御される。
【0068】従って、偏差「VL *−VL」が小となるよ
うな無効電流補正値IdCを出力するように偏差増幅器1
1の特性を設定しておくと、受電端電圧振幅VLが受電
端電圧振幅指令値VL *と一致するように、無効電流Id
が設定されることになる。なお、加算器17には負荷無
効電流ILdが加算されており、HPF29からは高調波
成分ILqhが出力されるので、修正負荷三相電流iLU
LV,iLWの無効電流と高調波成分は無効電力補償モー
ドの場合と同様に補償される。従って、かかる場合に
は、受電端電圧と高調波電圧とを共に補償できる。
【0069】D.変形例 なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
く、例えば以下のように種々の変形が可能である。
【0070】上記実施例においては、受電端電圧振幅
Lはほぼ一定であるとしたため、無効電流検出器6の
加算器63(図11参照)の出力信号に対して、乗算器
64を介して定数K(K=1/VL)を乗算した。しか
し、受電端電圧振幅VLの変動が大きい場合、あるいは
精密な制御が必要な場合は、無効電流検出器6を図12
に示すように構成してもよい。図12においては、乗算
器64に代えて除算器65が設けられ、加算器63の出
力信号が受電端電圧振幅VLの測定値によって除算され
る。これにより、現実の受電端電圧振幅VLに基づいて
負荷無効電流ILdを算出することが可能になる。同様
に、図8に示す有効電流検出器28は、図22に示すよ
うに変形してもよい。
【0071】また、無効電流検出器6は図20に示す
ように構成してもよい。図において66,67は乗算
器、68は二相発振器、69は加算器であり、下式によ
り負荷無効電流ILdが求められる。同様に、有効電流検
出器28は、図23に示すように変形してもよい。
【0072】
【数21】
【0073】電圧振幅検出器5は図14に示すように
構成してもよい。図14の構成においては、図13のも
のから開平演算回路54が除去されているため、出力信
号は受電端電圧振幅VLの自乗値になる。これは、精度
のよい開平演算回路を安価に構成することが困難である
ことに鑑みてである。なお、この場合には、図1におい
て、加算器16に供給される受電端電圧振幅指令値VL *
をその自乗値に変更するとともに、偏差「VL *2
L 2」に基づいて無効電流補正値Isdを出力するように
偏差増幅器11を構成するとよい。
【0074】また、電圧振幅検出器5は図21に示す
ように構成してもよい。図において66,67は乗算
器、68は二相発振器、69は加算器であり、下式によ
り受電端電圧振幅VLが求められる。
【0075】
【数22】
【0076】上記実施例におけるフィルタ1の回路
(図19(a))のうちU相のみを示すと、図25(a)の
ようになる。しかし、本発明に用いることのできるフィ
ルタはこれに限られず、例えば同図(b)に示すような周
知の種々のフィルタを用いてもよい。また、同図(a)に
示す回路は共振倍率の高い振動系になるため、電流制御
系と干渉し自励発振することがある。これを防止するた
めに、同図(c)、(d)に示すようにダンピング用の抵抗
器114を介挿し、共振倍率を低く設定してもよい。
【0077】また、本発明は、既存の種々の装置を改
修することによっても実現可能である。その一例を図2
6を参照し説明する。図示の回路は、一点鎖線で囲まれ
た領域Aの部分を除いて、特公昭60−51339号公
報に開示されたものと同様である。すなわち、領域Aの
部分が改修のために追加された部分になる。
【0078】さて、改修前の回路にあっては、変成器
(PT)7xおよび交流変流器(CT)8xによって負
荷1xの電圧・電流が検出され、インバータ制御回路1
2a〜12cは、負荷1xに流入する無効電流に相当す
る電流がPWMインバータ4xから出力されるように、
該PWMインバータ4xの各相を制御した。PWMイン
バータ4xの出力電流は平滑リアクトル5xで平滑さ
れ、線路2xを介して負荷1xに供給されていた。
【0079】改修前の装置における平滑リアクトル5x
は、図19(b)に示した低域通過フィルタそのものであ
り、PWMインバータ4xにおけるPWM高調波を充分
に除去することは困難である。そこで、改修後の装置に
あっては、各相の平滑リアクトル5xに直列にリアクト
ル111〜113を介挿し、各平滑リアクトル5xに流
れる電流を分岐させるコンデンサ104〜106と、こ
れらコンデンサ104〜106に流れる電流を測定する
電流検出器(交流変流器)107〜109とが設けられ
ている。
【0080】これによって、PWMインバータ4xの出
力段には、上記実施例におけるフィルタ1と同様に、P
WM高調波を大幅に減衰させる2次の低域通過フィルタ
が設けられたことになる。次に、インバータ制御回路1
2a〜12cの内部には加算器37〜39が設けられ、
各相における交流変流器(CT)8xの出力信号と、電
流検出器(交流変流器)107〜109の出力信号とが
加算される。これらの加算結果は、改修前の交流変流器
(CT)8xの出力信号に代えて、各加算器15xに供
給される。
【0081】これにより、改修後の装置にあっては、負
荷1xに供給される電流とコンデンサ104〜106に
分岐される電流とが共に検出され、両者を合せて補償す
るように、PWMインバータ4xが制御される。このよ
うに、本発明のフィルタ補償回路はきわめて応用範囲が
広く、インバータから出力される補償電流を平滑し交流
電源に接続された負荷に供給する各種のフィルタに適用
することが可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィルタ
補償回路および無効電力補償装置によれば、フィルタ内
の素子に流れる無効電流と高調波電流とを補償すること
ができるから、インバータの発生する高調波(PWM高
調波等)を大幅に抑制できる高性能のフィルタを用いる
ことができ、無効電力補償装置等に高い補償性能を付与
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】 従来の配電系統のブロック図である。
【図3】 一実施例の等価回路である。
【図4】 変形例の等価回路である。
【図5】 一実施例のゲイン特性図である。
【図6】 一実施例のゲイン特性図である。
【図7】 一実施例のゲイン特性図である。
【図8】 有効電流検出器28のブロック図である。
【図9】 同図(a)は無効電力補償モードにおけるベク
トル図、同図(b),(c)は電圧補償モードにおけるベク
トル図である。
【図10】 三相/二相変換器2のブロック図である。
【図11】 無効電流検出器6のブロック図である。
【図12】 無効電流検出器6の変形例のブロック図で
ある。
【図13】 電圧振幅検出器5のブロック図である。
【図14】 電圧振幅検出器5の変形例のブロック図で
ある。
【図15】 電圧位相検出器4のブロック図である。
【図16】 静止座標/回転座標変換器7のブロック図
である。
【図17】 回転座標/静止座標変換器8のブロック図
である。
【図18】 インバータ9のブロック図である。
【図19】 低域通過フィルタの説明図である。
【図20】 無効電流検出器6の変形例のブロック図で
ある。
【図21】 電圧振幅検出器5の変形例のブロック図で
ある。
【図22】 有効電流検出器28の変形例のブロック図
である。
【図23】 有効電流検出器28の変形例のブロック図
である。
【図24】 三相/二相変換器3のブロック図である。
【図25】 フィルタ1の各種の変形例の回路図であ
る。
【図26】 一実施例の変形例のブロック図である。
【符号の説明】
1 フィルタ 2 三相/二相変換器(高調波成分検出手段、制御回
路) 3 三相/二相変換器(高調波成分検出手段、制御回
路) 4 電圧位相検出器(有効電流発生手段、制御回路) 6 無効電流検出器(無効電流検出手段) 7 静止座標/回転座標変換器(有効電流発生手段、制
御回路) 8 回転座標/静止座標変換器(有効電流発生手段、制
御回路) 9 インバータ 10 負荷 24〜26 電流検出器(第1の電流検出手段) 28 有効電流検出器(高調波成分検出手段、制御回
路) 29 HPF(高調波成分検出手段、制御回路) 37〜39 加算器 107〜109 電流検出器(電流センサ、第2の電流
検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インバータから出力される補償電流を平
    滑し交流電源に接続された負荷に供給するフィルタに用
    いられるフィルタ補償回路であって、 前記フィルタは、前記補償電流の一部を該フィルタ内の
    所定の素子に分流し、残余の補償電流を前記負荷に供給
    するものであり、 前記素子に分流される電流を検出する電流センサと、 この電流センサの出力信号に応じて、前記残余の補償電
    流が所望の値になるように前記インバータを制御する制
    御回路とを具備することを特徴とするフィルタ補償回
    路。
  2. 【請求項2】 負荷に供給される交流電流を検出する第
    1の電流検出手段と、 補償電流を出力するインバータと、 前記インバータから出力される補償電流を平滑し前記負
    荷に供給するフィルタであって、この補償電流の一部を
    該フィルタ内の所定の素子に分流し、残余の補償電流を
    前記負荷に供給するフィルタと、 前記素子に分流される電流を検出する第2の電流検出手
    段と、 前記第1および第2の電流検出手段の検出結果を加算す
    る加算器と、 前記加算器の出力結果に基づいて、前記負荷および前記
    素子に供給される有効電流の高調波成分を検出する高調
    波成分検出手段と、 前記加算器の出力結果と、前記負荷に印加される交流電
    圧とに基づいて、前記負荷および前記素子に供給される
    無効電流を検出する無効電流検出手段とを具備し、 前記インバータは、前記補償電流の有効成分を前記高調
    波成分に基づいて設定するとともに、前記補償電流の無
    効成分を前記無効電流に基づいて設定することを特徴と
    する無効電力補償装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008054395A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Omron Corp 単独運転検出装置
JP2008210145A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Central Res Inst Of Electric Power Ind 電力変換システムの制御方法並びにその制御方法を用いた電力変換システム
CN112180313A (zh) * 2020-09-02 2021-01-05 深圳市首航新能源股份有限公司 一种电流互感器自动校正方法、控制装置及储能设备

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