JPH09235394A - 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH09235394A
JPH09235394A JP8043074A JP4307496A JPH09235394A JP H09235394 A JPH09235394 A JP H09235394A JP 8043074 A JP8043074 A JP 8043074A JP 4307496 A JP4307496 A JP 4307496A JP H09235394 A JPH09235394 A JP H09235394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polyester film
magnetic recording
recording medium
protrusions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8043074A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sano
暁 佐野
Sunao Harada
直 原田
Masaaki Ono
雅章 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP8043074A priority Critical patent/JPH09235394A/ja
Publication of JPH09235394A publication Critical patent/JPH09235394A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベースフィルムとしての生産性に優れ、かつ
強磁性金属薄膜が形成されたビデオテープの品質特性も
優れる、アナログ、デジタルビデオテープのためのベー
スフィルムを提供する。 【解決手段】片側表面Aに強磁性金属薄膜層が設けられ
て使用されるポリエステルフィルムであって、反対側表
面BのSRa値が10〜50nmであり、表面Bにおけ
る高さ0.54〜0.81μmの突起個数が5〜60個
/100cm2 、高さ0.81μm以上の突起個数が1
0個/100cm2 以下であることを特徴とする磁気記
録媒体用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体用、
特に強磁性金属薄膜型磁気記録媒体用のベースフィルム
として好適なポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体用、特に強磁性金属薄膜用
のベースフィルムとしては、 ポリエステルフィルムと、該フィルムの少なくとも片
面に密着された不連続皮膜と該皮膜中及び皮膜表面に存
在する微粒子からなるポリエステルフィルム(例えば特
公昭 62−30105号公報)、 熱可塑性樹脂からなる層Aと、微粒子が含有された熱
可塑性樹脂からなる層Bとが積層された複合フィルム
(例えば特公平1−26337号公報、特公平1−26
338号公報、特公平1−12218号公報、特公平1
−2224号公報)、 等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハイバンド8mmビデ
オテープ、また最近実用化された民生用デジタルビデオ
テープ用の強磁性金属薄膜を真空蒸着により設けてなる
ためのベースフィルムとしては、上記は高密度磁気記
録特特性を与えるが、ベースフィルム製造時、ビデオテ
ープ走行時、ハンドリング性が全く不良で、大量生産に
は不適当である。また、上記の技術はA層外面に強磁
性金属を真空蒸着しビデオテープとなるが、ベースフィ
ルムの生産性と強磁性金属薄膜が形成されたビデオテー
プのドロップアウト品質特性との間に逆の相関があり、
ベースフィルム生産性と蒸着テープ生産性との間の妥協
をはからざるをえなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決するた
めに、本発明は以下の構成からなる。
【0005】すなわち、本発明は、片側表面Aに強磁性
金属薄膜層が設けられて使用されるポリエステルフィル
ムであって、反対側表面BのSRa値が10〜50nm
であり、表面Bにおける高さ0.54〜0.81μmの
突起個数が5〜60個/100cm2 、高さ0.81μ
m以上の突起個数が10個/100cm2 以下であるこ
とを特徴とする磁気記録媒体用ポリエステルフィルムと
するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルとは
分子配向により高強度フィルムとなるポリエステルであ
れば良いが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートが好ましい。その構成成分の
80%以上がエチレンテレフタレート、エチレンナフタ
レートであるポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレートである。エチレンテレフタレート、エチ
レンナフタレート以外のポリエステル共重合体成分とし
ては、例えばジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコー
ル、p−キシリレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールなどのジオール成分、アジピン酸、セバ
シン酸、フタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸などのジカルボン酸成分、トリメリット
酸、ピロメリット酸などの多官能ジカルボン酸成分、p
−オキシエトキシ安息香酸などが挙げられる。
【0007】さらに、上記のポリエステルは、他にポリ
エステルと非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導
体、該ポリエステルに実質的に不溶なポリアルキレング
リコールなどの少なくとも一つを5重量%を越えない程
度に混合してもよい。
【0008】本発明におけるフィルムの、強磁性金属薄
膜層が設けられる片側表面AのSRa値は2〜6nmが
好ましく、より好ましくは2〜5nmである。また、他
方の表面BのSRa値は10〜50nm、好ましくは1
0〜30nmである。
【0009】表面AのSRa値が2nm未満であると、
表面Aの外側に形成される強磁性薄膜が平滑になりすぎ
て、ビデオテープになった後のデジタルビデオテープレ
コーダー内の記録、再生時にビデオヘッドにより強磁性
薄膜が磨耗してしまい好ましくない。該層Aの外側のS
Ra値が6nmを超えると、表面Aの外側に形成される
強磁性薄膜が粗面になりすぎて、ビデオテープの電磁変
換特性が低下し好ましくない。
【0010】表面BのSRa値が10nm未満である
と、本フィルムB表面のすべりが悪くなり、本フィルム
を製造する際にしわなく、きれいに巻くことが難しくな
り安定な大量生産ができなくなり好ましくない。表面B
のSRa値が50nmを超えると、フィルム内部を通じ
た形状転写がもたらされ、表面Aにうねりをもたらし、
ビデオテープの再生出力変動になり好ましくない。
【0011】また、表面Bには高さ0.54〜0.81
μmの突起が5〜60個/100cm2 存在し、更に、
高さ0.81μm以上の突起が10個/100cm2
下でなければならない。より好ましくは、高さ0.54
〜0.81μmの突起が10〜50個/100cm2
あり、更に、高さ0.81μm以上の突起が7個/10
0cm2 以下である。
【0012】表面Bの高さ0.54〜0.81μmの突
起個数が5個/100cm2 未満であると、 製膜したジ
ャンボ状のフィルムよりビデオテープよりビデオテープ
を製造するための加工用製品として所定の幅のロール状
製品をスリットする際に、フィルムB表面とA表面間の
空気抜けが不良となり、スリット最中にフィルムが製品
の端面から急にずれたりして、きれいに卷くことが難し
くなり安定な大量生産ができなくなる。
【0013】表面Bの高さ0.54〜0.81μmの突
起個数が60個/100cm2 より大であり、また高さ
0.81μm以上の突起個数が10個/100cm2
り大であると、強磁性薄膜を真空蒸着により設ける際、
表面Bの粗大突起が真空蒸着工程の冷却キャンと接触
し、フィルムを変形させ、表面Aの外側に変形をもたら
し、表面A上に形成される磁性層表面上の粗大欠陥とな
り、ビデオテープのドロップアウト増大につながり好ま
しくない。
【0014】本発明フィルムは、アナログ又はデジタル
記録方式のビデオ用磁気テープに使用した場合に本発明
の効果がより一層顕著に発現するために好ましい。
【0015】表面A上には強磁性金属薄膜層が設けられ
るが、使用する金属薄膜は公知のものを使用でき、特に
限定されないが、鉄、コバルト、ニッケル、またはそれ
らの合金の強磁性体からなるものが好ましい。金属薄膜
層の厚さは100〜300nmであるのが好ましい。
【0016】表面Aには好ましくは5〜30nm、より
好ましくは8〜30nmの微細粒子を、好ましくは0.
5〜10.0重量%、より好ましくは0.6〜8.0重
量%含む有機化合物からなる被覆層が形成されている
か、被覆層が形成されていない場合には表面Aを形成す
るポリエステル層内に好ましくは10〜50nm、より
好ましくは20〜40nmの微細粒子を、好ましくは
0.01〜1.0重量%、より好ましくは0.02〜
0.8重量%含むのが望ましい。
【0017】微細粒子としては、無機化合物としてシリ
カ、炭酸カルシウム、アルミナ、ポリアクリル酸球、ポ
リスチレン球等、有機化合物としてはポリビニルアルコ
ール、トラガントゴム、カゼイン、ゼラチン、セルロー
ス誘導体、水溶性ポリエステル、ポリウレタン等の有極
性高分子が使用でき、これらのブレンド体も適用できる
が、これらに限定されない。
【0018】表面Bには滑剤を含む被覆層を形成させて
よい。滑剤としてはシリコーン、ワックス、シランカッ
プリング剤、被覆層バインダー成分としてはポリビニル
アルコール、トラガントゴム、カゼイン、ゼラチン、セ
ルロース誘導体、水溶性ポリエステル、ポリウレタン等
の有極性高分子が使用でき、これらのブレンド体も適用
できるが、これらに限定されない。本被覆層内に微細粒
子としてシリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、ポリアク
リル酸球、ポリスチレン球等含有させてよい。
【0019】表面B上の前記表面突起は、上記被覆層内
に微粒子を設けて形成させても良いし、表面Bを形成す
るポリエステル層内に各種の不活性固体微粒子を設ける
ことにより形成させても良い。その場合の粒子径は50
〜1900nm、好ましくは100〜1300nmが望
ましく、添加量は0.05〜0.9重量%、好ましくは
0.08〜0.5%が望ましい。微粒子としては炭酸カ
ルシウム、シリカ、アルミナ、ポリスチレン球等用いら
れるがこれらに限定されるものではない。
【0020】次に本発明フィルムの製法の一例を説明す
る。
【0021】本発明のポリエステルフィルムは溶融、成
形、二軸延伸、熱固定からなる通常のプラスチックフィ
ルム製造工程において共押出し技術の使用によりA/B
層が積層されたフィルムの製造により、あるいはポリエ
ステルフィルムにコーティングにより微粒子を塗布する
ことにより製造することができる。しかしコーティング
により微粒子を設けることは製造工程が複雑となり経済
的には共押出し技術の使用が好ましく、本発明では共押
出し技術の使用による製造法を説明する。
【0022】含有粒子を可能な限り除いた層A用の原料
と積極的に微粒子を含有させた層B用の原料とを溶融共
押出しし、キャスティングドラム上で冷却固化して未延
伸フィルムシートを得、一軸延伸し、前記記載の被覆層
を設けるための所望の塗液を調整、塗布・乾燥し、その
後に一軸延伸方向と直交する方向に延伸配向し、熱固定
することによって得られる。溶融押出しの際に層B側溶
融体は3μmカット(5%カット径)付近の性能を有す
る高精度フィルターを通過させるのが好ましい。
【0023】A層はその内部に微細粒子を含ませるか、
外側表面に被覆層を形成させるか、あるいはその内部に
微細粒子を含ませ、かつ外側表面に被覆を形成させるか
いずれでも良い。
【0024】二軸延伸は例えば逐次二軸延伸法、同時二
軸延伸法で行うことができるが、所望するならば熱固定
前にさらに縦あるいは横方向あるいは縦と横方向に再度
延伸させ機械的強度を高めた、いわゆる強力化タイプと
することもできる。
【0025】被覆層の形成方法については前述の通り1
軸方向への延伸を終えた段階で所望の塗液を基層フィル
ム上に塗布する。塗布方法としては、ドクターブレード
方式、グラビア方式、リバースロール方式、メタリング
バー方式のいずれであってもよい。
【0026】本発明のポリエステルフィルムは磁気記録
媒体のベースフィルムとして、特にアナログ、デジタル
ビデオテープ用途に使用すると優れた結果を得ることが
でき好適である。
【0027】
【測定法】
(1) SRa値 小坂研究所製の光触針式(臨界角焦点エラー検出方式)
の3次元粗さ計(ET−30HK)を使用して測定し
た。
【0028】SRa値とは、JISのRaに相当する中
心線面平均粗さを意味する。
【0029】試験片は測定表面にAl蒸着を施した。
【0030】測定方向は幅方向とし、カットオフ値は
0.08mm、測定長は0.1〜0.25mm、送りピ
ッチは0.2μm、測定スピードは20μm/s、測定
本数は100本とした。単位はnmとした。
【0031】(2)表面の高さ0.54〜0.81μm
の突起個数、高さ0.81μm以上の突起個数 光学顕微鏡(観測倍率:100倍)により偏光下、フィ
ルム内異物を観測しマーキングする。マーキングしたB
層外側表面上の異物の高さを多重干渉顕微鏡を用いて干
渉縞の輪の数でチェックし、100cm2 あたりの2重
環の突起個数、3重環以上の突起個数を求め、高さ0.
54〜0.81μmの突起個数(H2)、高さ0.81
μm以上の突起個数(H3≦)とする。
【0032】使用波長:546nm。
【0033】(3)フィルム巻き姿 製膜機で得た広幅のフィルムをスリッターを用いて50
0mm幅程度で9000m程度の長さにスリットし、プ
ラスチックコアー上にロール状に巻き取った。巻き取っ
た後のロール外観を観察し評価した。
【0034】 ◎ :非常にきれいに巻けた。 ○ :きれいに巻けた。 × :巻きしわが多く入った。 ××:端面が飛び出しずれて巻けた。
【0035】(4)本発明フィルムに強磁性体薄膜を設
けた磁気テープの特性は、市販のHi8方式8mmビデ
オテープレコーダーを用い測定する。電磁変換特性とし
てビデオS/N比、ドロップアウト(DO)を求めた。
S/N比、ドロップアウトの測定には、TV試験信号発
生器から信号を供給し、ビデオノイズメーター、ドロッ
プアウトカウンターを用いた。ビデオS/N比は市販の
スタンダードHi8 MEテープを零デシベル(dB)
として比較測定した。ドロップアウトは再生信号の減衰
が−16dB以上、長さが15μ秒以上のものを求め
た。S/N比、ドロップアウトはテープ製造後の初期特
性ならびに100回走行後の特性とを調べた。
【0036】
【実施例】次に実施例に基づき、本発明を説明する。
【0037】実施例1 実質的に不活性粒子を含有しないポリエチレンテレフタ
レートと平均粒径90nmのシリカを0.1重量%含有
させた原料Aと実質的に不活性粒子を含有しないポリエ
チレンテレフタレートと平均粒径300nmの炭酸カル
シウムを0.20重量%含有させた原料Bとを厚み比
1:1の割合で共押出しし、ロール延伸法で110℃で
3.0倍に縦延伸した。
【0038】縦延伸の後の工程で、A層の外側に下記水
溶液を塗布した。
【0039】 A層外側:メチルセルロース 0.10重量% 水溶性ポリエステル 0.30重量% アミノエチルシランカップリング剤 0.01重量% 平均粒径 10nmの極微細シリカ 0.03重量% 固形分濃度 20mg/m2 その後、ステンターにて横方向に110℃で3.3倍に
延伸し、200℃で熱処理し、厚さ9.8μmの複合ポ
リエステルフィルムを得た。
【0040】なお原料Bの溶融体には3μm異物がカッ
トできる高精度フィルターを通過させた。
【0041】このポリエステルフィルム表面Aに真空蒸
着によりコバルト/ニッケル(9/1)薄膜を110n
mの膜厚で形成した。続いてカーボンブラック、ポリウ
レタン、シリコーンからなるバックコート層を400n
m設け、スリッターにより幅8mm幅にスリットしリー
ルに巻き取り磁気テープを作成した。
【0042】得られた複合ポリエステルフィルム及び磁
気テープの特性を表1に示す。
【0043】実施例2 実施例1のベースフィルム製造において、原料Aに含有
させたシリカの平均粒径を60nmとした。押し出し量
を低下させ、その他は実施例1と同様にして厚さ6.3
μmの複合ポリエステルフィルムを得た。
【0044】同様にして磁気テープを作成した。ただし
真空蒸着によりコバルト薄膜を設けた。得られた複合ポ
リエステルフィルム及び磁気テープの特性を表1に示
す。
【0045】実施例3 実施例2のベースフィルム製造において、ポリエチレン
テレフタレートをポリエチレン−2,6−ナフタレート
と変更し、縦延伸温度、倍率を135℃で5.0倍と
し、横延伸温度、倍率を135℃、6.0倍とし、更に
160℃で1.2倍に横に延伸し、200℃で熱処理
し、厚さ4.5μmの複合ポリエステルフィルムを得
た。
【0046】その他は実施例2と同様にして磁気テープ
を作成した。得られた複合ポリエステルフィルム及び磁
気テープの特性を表1に示す。
【0047】実施例4 実施例2のベースフィルム製造において、原料Aに含有
させたシリカ含有量を0.04%とした。
【0048】その他は実施例2と同様にして厚さ6.3
μmの複合ポリエステルフィルムを得た。同様にして磁
気テープを作成した。得られた複合ポリエステルフィル
ム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0049】実施例5 実施例2のベースフィルム製造において、原料Aに含有
させたシリカの平均粒径を200nm、含有量を0.1
5重量%とした。
【0050】その他は実施例2と同様にして厚さ6.3
μmの複合ポリエステルフィルムを得た。同様にして磁
気テープを作成した。得られた複合ポリエステルフィル
ム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0051】
【比較例】
比較例1 実施例2のベースフィルム製造において、原料Bに含有
させた炭酸カルシウムの含有量を0.04%とした。
【0052】その他は実施例2と同様にして厚さ6.3
μmの複合ポリエステルフィルムを得た。得られたフィ
ルムの巻き姿はきついたてしわがでて非常に悪く、フィ
ルム製品を蒸着工程に投入できなかった。得られた複合
ポリエステルフィルムの特性を表1に示す。
【0053】比較例2 実施例2のベースフィルム製造において、原料Bに含有
させた炭酸カルシウムの含有量を0.5%とした。
【0054】その他は実施例2と同様にして厚さ6.3
μmの複合ポリエステルフィルムを得た。同様にして磁
気テープを作成した。得られた複合ポリエステルフィル
ム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0055】比較例3 実施例2のベースフィルム製造において、原料Bの溶融
体に1μm異物がカットできる高精度フィルターを通過
させた。
【0056】その他は実施例2と同様にして厚さ6.3
μmの複合ポリエステルフィルムを得た。得られたフィ
ルムをスリットするとスリット最中にフィルムが製品の
端面から急にずれて、きれいに巻けず、フィルム製品を
蒸着工程に投入できなかった。得られた複合ポリエステ
ルフィルムの特性を表1に示す。
【0057】比較例4 実施例1のベースフィルム製造において、原料Bに含有
させた炭酸カルシウムの平均粒子径を2.0μmに変更
した。その他は実施例1と同様にして厚さ9.8μmの
複合ポリエステルフィルムを得た。同様にして磁気テー
プを作成した。得られた複合ポリエステルフィルム及び
磁気テープの特性を表1に示す。
【0058】比較例5 実施例1のベースフィルム製造において、、原料Bの溶
融体に5μm異物がカットできる高精度フィルターを通
過させた。その他は実施例1と同様にして厚さ9.8μ
mの複合ポリエステルフィルムを得た。同様にして磁気
テープを作成した。得られた複合ポリエステルフィルム
及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【発明の効果】表1の特性から明らかな様に、本発明の
ポリエステルフィルムは、ベースフィルムとしての生産
性に優れ、かつ強磁性金属薄膜が形成されたビデオテー
プの品質特性も優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 67:02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片側表面Aに強磁性金属薄膜層が設けられ
    て使用されるポリエステルフィルムであって、反対側表
    面BのSRa値が10〜50nmであり、表面Bにおけ
    る高さ0.54〜0.81μmの突起個数が5〜60個
    /100cm2 、高さ0.81μm以上の突起個数が1
    0個/100cm2 以下であることを特徴とする磁気記
    録媒体用ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】ポリエステルがポリエチレンテレフタレー
    トあるいはポリエチレン−2,6−ナフタレートである
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体用ポリ
    エステルフィルム。
  3. 【請求項3】アナログ又はデジタル記録方式のビデオカ
    セットレコーダーテープ用に用いられることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の磁気記録媒体用ポリエステル
    フィルム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のポリエス
    テルフィルムの片側表面Aに強磁性金属薄膜層を設けて
    なる磁気記録媒体。
JP8043074A 1996-02-29 1996-02-29 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体 Pending JPH09235394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8043074A JPH09235394A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8043074A JPH09235394A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09235394A true JPH09235394A (ja) 1997-09-09

Family

ID=12653710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8043074A Pending JPH09235394A (ja) 1996-02-29 1996-02-29 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09235394A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001019902A1 (fr) * 1999-09-14 2001-03-22 Toray Industries, Inc. Composition de polyester, film constitue de celle-ci et support d'enregistrement magnetique
JP2012061831A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Fujifilm Corp ポリエステルフィルム及びその製造方法、太陽電池用バックシート、並びに太陽電池モジュール

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001019902A1 (fr) * 1999-09-14 2001-03-22 Toray Industries, Inc. Composition de polyester, film constitue de celle-ci et support d'enregistrement magnetique
KR100725463B1 (ko) * 1999-09-14 2007-06-07 도레이 가부시끼가이샤 폴리에스테르조성물, 그것으로 이루어지는 필름 및자기기록매체
JP4765237B2 (ja) * 1999-09-14 2011-09-07 東レ株式会社 ポリエステル組成物、それからなるフィルムおよび磁気記録媒体
JP2012061831A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Fujifilm Corp ポリエステルフィルム及びその製造方法、太陽電池用バックシート、並びに太陽電池モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100758262B1 (ko) 자기기록매체용 폴리에스테르필름 및 자기기록테이프
JPH09235394A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体
JP2000016644A (ja) 熱可塑性樹脂フィルムロール
JPH09164644A (ja) 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルム
JPH10211685A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH11124449A (ja) ポリエステルフィルム及びそれを用いた磁気記録媒体
JPH03207727A (ja) 二軸配向熱可塑性樹脂フィルムおよびフィルムロール
KR0157180B1 (ko) 금속박막 자기기록매체용 이축배향 폴리에틸렌테레프탈레이트 필름
JPH10172127A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JP3604964B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JP4622096B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JP3743701B2 (ja) 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルム
JPH10261218A (ja) 磁気テープ
JPH10261217A (ja) 磁気テープ
JPH10172128A (ja) 磁気テープ
JPS63202451A (ja) 易接着性ポリエチレンテレフタレ−トフイルム
JPH0427524A (ja) ポリエステルフイルム
JP2001084563A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JP4552286B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH09161262A (ja) 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルム
JPH10261216A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH10261215A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JP2002208131A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録テープ
JPH11170466A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体
JP2001243615A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムロールおよび磁気記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040629